JP2011062389A - 遊技台 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易にベース調整ができる遊技台を提供すること。
【解決手段】入賞口ユニット801には、3つの入賞口を備えた複数入賞口が設けられている。上側入賞口841及び右側入賞口843には遊技球の入賞を規制する部材が何もなく、遊技球の入賞が可能だが、左側入賞口842には、その開口部に遊技釘840が配設されており、遊技球の入賞が不可となっている。
【選択図】図11
【解決手段】入賞口ユニット801には、3つの入賞口を備えた複数入賞口が設けられている。上側入賞口841及び右側入賞口843には遊技球の入賞を規制する部材が何もなく、遊技球の入賞が可能だが、左側入賞口842には、その開口部に遊技釘840が配設されており、遊技球の入賞が不可となっている。
【選択図】図11
Description
本発明は、スロットマシン、パチンコ機等に代表される遊技台に関し、遊技盤上に設けられた遊技釘及び入賞装置に関する。
従来、スロットマシンやパチンコと呼ばれる遊技台では、遊技盤面上に遊技釘や入賞装置などを設け、落下する遊技球の軌道を変化させて視覚的な面白みを増すようにすると共に、釘の配列を工夫することで入賞装置への入賞確率を調整し、遊技店が適切な利益を上げられるように遊技盤が設計されている。出玉率の特性は遊技台の特徴に深く関係しており、大当たりが発生するまで、多くの遊技球を費やす必要があるかわりに、一度大当たりが発生すると連続して大当たりが発生し、一度に大量の遊技球が付与される遊技台や、入賞口への入賞率が比較的高く、単位時間あたりに使用する遊技球の数は少なくて済むが、1回の大当たりで付与される遊技球の数は比較的少ない遊技台など、遊技者の好みに合わせて数多くの遊技台が存在する。
上記文献において提案される発明では、遊技台におけるベース(通常遊技中における打出し球数に対する払出し球数の割合)調整は、通常遊技中において遊技者の投資金額に大きく影響するため、遊技台の特性(例えば、当選確率、ゲーム性、遊技者層)に見合った設定を行なう必要がある。遊技台の開発段階においては、現在設定しているベースの見直しや、同一シリーズの遊技台のスペック(例えば、確率、払出し数など)違いとなる機種のバリエーション追加に伴って、機種ごとに再計算する必要があるが、従来技術のように、遊技台のベースを大きく左右することとなる複数の入賞口を、一体的なユニット構造としているため、入賞口数の変更にてベース調整を行なうことが容易に出来ず、ベース調整を行なうためには、入賞口毎に払出し球数を変更する制御面の見直しおよび検出装置の追加や、入賞口数を変更したユニットを別部品として設計する対応を行なわなければならず、開発工程、開発コストが掛かってしまう不都合が生じていた。
本発明は上述の問題に鑑みて、同一の入賞装置ユニットを用いたまま、ベースの調整や、異なる出玉率のシミュレートが簡易に行える遊技台を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る遊技台は、発射された遊技球が転動可能な遊技領域を有する遊技盤と、前記遊技盤に配置され、前記遊技球が衝突することで遊技球の転動方向に変化を与える複数の遊技釘と、前記遊技盤に配置され、前記遊技球が入球する開口部を有する入賞口部材と、前記開口部に入球した遊技球を検出する検出手段と、前記検出手段による検出結果に基づいて、遊技者に特典を付与する特典付与手段(例えば、払出し、図柄変動)と、を備える遊技台であって、前記入賞口部材は、前記開口部を複数有し、該複数の開口部が一体的に形成された入賞口部材であり、前記複数の遊技釘には、前記複数の開口部のうち、少なくとも1つの開口部の近傍に配置され、前記遊技領域を転動する遊技球が前記開口部に入球することを不可とする第1遊技釘が含まれ、前記第1遊技釘は、前記遊技盤の盤面から垂直方向に起立した状態において、前記開口部の少なくとも一部を覆うことが可能な配置位置に設けられていることを特徴とする。
後述する実施例では、円型に成形され、複数の入賞口を備えた複数入賞口を設け、その入賞口部分を塞ぐように遊技釘を配設し、遊技釘が配設された入賞口には、遊技球が入賞できないように構成している。
よって、開発者や遊技店の店員などが任意に入賞口の数を変更でき、ベースの調整や出玉率のシミュレーションなどの変更も容易に行うことが可能となる。
また、本発明の別の態様では、更に、前記検出手段は、前記複数の開口部の各々に入球した遊技球の検出を共通のセンサで検出することを特徴とする。
後述する実施例では、入賞装置の背面に、入賞口から入賞した遊技球を集合させる入賞球誘導樋を設け、入賞球を1つの流路に集めると共に、入賞球誘導樋下部に、入賞球を検知する検知スイッチを設けている。
よって、複数入賞口のうち、どの入賞口を閉鎖したかに関係なく、1つの検知センサによって全ての入賞球を検知できるので、設計の自由度が増すと共に、コストダウンが可能となる。
また、本発明の別の態様では、更に、前記第1遊技釘は、複数の遊技釘にて構成されていることを特徴とする。
後述する実施例では、左側入賞口又は右側入賞口の開口部(入口)に、2本の遊技釘を設けると、遊技球の入賞が不可となるような構成としている。
よって、一方の遊技釘が破損したり抜けたりした場合であっても、残ったもう一方の遊技球で遊技球の入賞を妨げることができるので、入球阻止の確実性が増す。
また、本発明の別の態様では、更に、前記遊技釘には、前記入賞口部材の開口部以外となる非開口部の近傍位置に配置された第2遊技釘がさらに含まれ、前記第1遊技釘および前記第2遊技釘は、前記入賞口部材の外周形状に沿った配置位置に設けられていることを特徴とする。
後述する実施例では、入賞口が複数設けられた円形な複数入賞口の上部に、複数の遊技釘をアーチ状に配設している。
よって、流下してくる遊技球の落下による衝撃を遊技釘で吸収でき、複数入賞口には直接遊技球が当たらないので、入賞口の破損、磨耗を防止できる。
また本発明の別の態様では、更に、前記入賞口部材が有する複数の開口部には、左方に向かって開口する第1開口部と右方に向かって開口する第2開口部が含まれ、前記入賞口部材は、少なくとも前記遊技盤の左方側または右方側の位置に配置され、前記第1遊技釘は、前記入賞口部材が前記遊技盤の左方側の位置に配置されている場合は、前記第1開口部の少なくとも一部を覆うことが可能な配置位置に設けられ、前記入賞口部材が前記遊技盤の右方側の位置に配置されている場合は、前記第2開口部の少なくとも一部を覆うことが可能な配置位置に設けられていることを特徴とする。
後述する実施例では、複数入賞口の左右にそれぞれ入賞口を設け、遊技盤の左側に複数入賞口を設けた場合には左側の入賞口を、遊技盤の右側に複数入賞口を設けた場合に右側の入賞口をそれぞれ遊技釘などで塞ぐように構成した。
よって、複数入賞口が死角となって、入賞口を遊技釘などで塞いでいることを遊技者が視認することがなく、遊技者が不快に思うことがない。
また、本発明の別の態様では、発射された遊技球が転動可能な遊技領域を有する遊技盤と、前記遊技盤に配置され、前記遊技球が入球する開口部を有する入賞口部材と、前記開口部に入球した遊技球を検出する検出手段と、記検出手段による検出結果に基づいて、遊技者に特典を付与する特典付与手段と、を備える遊技台であって、前記入賞口部材は、前記開口部を複数有し、該複数の開口部が一体的に形成された入賞口部材であり、前記遊技領域を転動する遊技球が前記開口部に入球することを不可とする入球不可部材をさらに備え、前記入球不可部材は、前記複数の開口部のうち、少なくとも1つの開口部に対して遊技球が入球不可となるように前記入賞口部材に設けられていることを特徴とする。
後述する実施例では、複数入賞口に設けられた入賞口に遊技球の入賞を防ぐ手段として、樹脂などで成型された入賞口保護カバーを設け、用途に合わせて入賞口を開放、閉鎖することができるように構成した。
よって、遊技盤上に遊技釘などを配設しなくても、入賞口ユニットに、入賞口保護カバーを装着するだけで入賞口を閉鎖でき、入賞率の試験などを簡易に行うことができる。
また本発明の別の態様では、更に、前記入賞口部材が有する複数の開口部には、左方に向かって開口する第1開口部と右方に向かって開口する第2開口部が含まれ、前記入賞口部材は、少なくとも前記遊技盤の左方側または右方側の位置に配置され、前記入球不可部材は、前記入賞口部材が前記遊技盤の左方側の位置に配置されている場合は、前記第1開口部の少なくとも一部を覆い、前記入賞口部材が前記遊技盤の右方側の位置に配置されている場合は、前記第2開口部の少なくとも一部を覆うことを特徴とする。
後述する実施例では、複数入賞口の左右にそれぞれ入賞口を設け、遊技盤の左側に複数入賞口を設けた場合には左側の入賞口を、遊技盤の右側に複数入賞口を設けた場合に右側の入賞口をそれぞれ入賞口保護カバーなどで塞ぐように構成した。
よって、複数入賞口が死角となって、入賞口を入賞口保護カバーなどで塞いでいることを遊技者が視認することがなく、遊技者が不快に思うことがない。
以上のように、同一の入賞装置ユニットを用いたまま、入賞口への妨げる手段を備えることで、ベースの調整や、異なる出玉率のシミュレートを容易に行うことが可能となる。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって演出装置206(後述)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図2は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226及び複数一般入賞口260と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226及び複数一般入賞口260は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材を備え、羽根部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材を備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、円盤状の打球方向変換部材236(以下風車という)や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口136に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口に入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244に排出する。
ステージ244は、ワープ出口から排出された球や遊技盤200の遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなる。
遮蔽装置246は、格子状の扉からなり、装飾図柄表示装置208およびステージ244の間に配設する。扉の上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左右の扉は、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、扉を閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。扉を開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、扉は、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、扉は、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図3を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
次に、図3を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源管理部660とによって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発信器316が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発信器316が出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内臓しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材や可変入賞口234の扉部材等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。また電圧を監視する電圧監視回路338が設けられている。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを各種センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426を基本回路402に出力するセンサ回路428とからなる。
第2副制御部500は、第1制御部400からの演出コマンドに基づいて、画像ROMに記憶された画像データ等を読み出してVRAMのワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置110に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)が設けられている。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置等の各装置に供給する。さらに、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
図4は、遊技盤200の正面図である。以下、図面を用いて、本発明の特徴部分である、複数の入賞口を備えた複数入賞口、入賞口ユニット、及び遊技の釘配列(図4
中斜線部800)について説明する。
中斜線部800)について説明する。
図5は、遊技盤200の分解斜視図である。遊技盤200は、遊技盤左下に、一般入賞口226及び複数一般入賞口260を備えた入賞口ユニット801を装着するための開口804が設けられており、入賞口ユニット801を開口部804に挿入した後、取付ビス803によって遊技盤ベース806に固定する。
一方、遊技盤200裏面からは、入賞球誘導樋802が遊技盤ベース806に装着され、入賞口ユニット801、可変入賞口234、上述した第1特図始動口230と第2特図始動口232を備えた始動口ユニット805に入賞した遊技球(入賞球ともいう)を集合させて、後述する検知センサに導く入賞球誘導樋802が装着される。
図6は入賞口ユニット801の分解斜視図である。入賞口ユニット801は、本体ベース810に一般入賞口連通穴部811と、複数入賞口連通穴部812を備え、それぞれの連通穴部に対応して、一般入賞口化粧カバー813と、複数入賞口化粧カバー814が装飾カバー取付ビス817で装着される。また、入賞口ユニット801の背面側には、保護カバー818が装着される。また本体ベース810表面には、上部化粧カバー815と、下部化粧カバー816が装着される。2つの化粧カバーがそれぞれ別体となっているのは、上流部に位置する上部化粧カバー815は流下してくる遊技球と衝突する機会が多く、損傷することが多いので、入賞口ユニット801を再利用する際に、上部化粧カバー815のみ交換できるようにするためである。また上部化粧カバー815は、図16に示すように、普図始動口228を通過した遊技球が、一般入賞口226や複数一般入賞口260に入賞しやすいように、遊技球の流下方向を変更する案内役物の機能も備えている。
図7は、複数入賞口化粧カバー814を背面側から見た拡大図である。複数入賞口化粧カバー814には、遊技球が入賞(流入)できる開口が、上部に1箇所、左右に1箇所ずつ、合計3箇所設けられている。
図8(a)及び図8(b)は、入賞口ユニット801に備えられた一般入賞口226及び複数一般入賞口260と、入賞球誘導樋802との位置関係を表す斜視図である。入賞球誘導樋802は、入賞球が流下可能な樋部として、上部樋部820、中央樋部821、及び下部樋部822で構成されており、一般入賞口226から入賞した遊技球は、上部樋部820から入賞球誘導樋802に流入し、複数一般入賞口260から入賞した遊技球は、中央樋部821から入賞球誘導樋802に流入する。上部樋部820に流入した遊技球は、図8(b)に示すように、上部樋部820から中央樋部821に流下し、中央樋部821から流入した遊技球と集合し、下部樋部822を流下して、検知センサ803を通過し、入賞球誘導樋802から排出される。
図9は、複数一般入賞口260のそれぞれの入賞口に入賞した遊技球の流れを示す図である。複数入賞口化粧カバー814及び複数入賞口連通穴部812によって形成された3つの入賞口から入賞した遊技球は、複数入賞口連通穴部812に設けられた3つの連通路をそれぞれ転動する。即ち、遊技盤200背面側から見て、左側から入賞した遊技球は、左下部連通路831を転動し、上側から入賞した遊技球は、上部連通路830を転動し、右側から入賞した遊技球は、右下部連通路832を転動して排出される。ここで上部連通路の底部は、左下部連通路831と右下部連通路832とを仕切るリブの上端部となっている。
このように、それぞれの入賞球を別々の連通路で入賞球誘導樋802に導くように構成しているので、入賞球がブリッジ現象(入賞球同士が連通路内に起立した状態になって、詰まってしまう現象)を起こすことを防止できる。
図10は、複数一般入賞口260と遊技釘との位置関係を表す斜視図である。
入賞口ユニット801の複数一般入賞口260の左側には、遊技釘840が入賞口を塞ぐ位置に配設されており、遊技球が入賞できない状態となっている。
図11(a)は、図10の位置関係を正面から見た図である。図11(a)に示すように、流下してきた遊技球844は、複数一般入賞口260に設けられた3箇所の入賞口に対し、正面から見て中央上部及び右側からは遊技釘840が存在しないために入賞できるが、左側からは、遊技釘840が障害となって入賞ができない状態であることがわかる。
図11(b)は、複数一般入賞口260及び、周囲に配設された遊技釘840の拡大図である。複数入賞口260の周囲には遊技釘840が複数設けられており、幅Bの部分に配設されている遊技釘840は、流下する遊技球844の衝突から複数入賞口260を保護することを目的に配設されている。複数入賞口には上側入賞口841と、左側入賞口842と右側入賞口843の3つの入賞口が備えられており、上側入賞口841及び右側入賞口843に関しては、入賞口の幅Aの部分に遊技釘840が存在しないため、遊技球が入賞可能であるが、左側入賞口842に関しては、2本の遊技釘が幅Aの部分に配設されているので、遊技球が入賞できない構成となっている。
同様に、図12(a)に示すように、右側入賞口843にも遊技釘840を配設すれば、左側入賞口842及び右側入賞口843の2つの入賞口について、遊技球844の入賞が阻害される状態となり、また、図12(b)に示すように、いずれの入賞口についても遊技釘840を配設しなければ、全ての入賞口から遊技球844が入賞可能な状態となる。
このように、遊技台の特性(遊技台の出玉率などの特徴)やコンセプトに応じて、幅Aの部分に遊技釘840を配設する、しないを選択することで、複数入賞口260は共通して使用している遊技盤200であっても、異なった入賞率の遊技台として機能するので、簡易な変更で、異なる特徴を持つ遊技台を提供できる。
また、開発段階でも、異なる出玉率の遊技盤を試作したい場合などに、ゲージ設計(釘や役物の配置設計)を遊技盤毎に行う必要なしに、入賞口の周囲に釘を配設するだけで、簡易に異なる出玉率の遊技台を試作できる。
なお上部化粧カバー815は、図13に示すように、普図始動口228を通過した遊技球を、一般入賞口226及び複数一般入賞口260に入賞しやすいように方向付ける案内装置の役割も果たしている。
図14は、複数入賞口260の変形例を示した図である。図14(a)に示すように、複数入賞口260の複数入賞口化粧カバー814について、その入賞口に、入賞口保護カバー850を装着可能としている。
図14(b)は複数入賞口化粧カバー814の背面側から見た斜視図である。複数入賞口化粧カバー814には、左側入賞口842が設けられており、この入賞口部分に、入賞口保護カバー850が挿入される。具体的には、図14(c)に示すように、入賞口保護カバー850の両端に設けられた係合凹部851を、複数入賞口化粧カバー814の外壁部852にスライドするように挿入し、図14(d)に示すように、全て挿入すると、左側入賞口842が閉鎖された状態となる。なお、図14(a)〜(d)では、左側入賞口842について説明したが、右側入賞口843にも同様に適用できることは言うまでもない。
図15は、変形例に係る複数入賞口260を遊技盤200に装着した図である。複数入賞口260は、入賞口ユニットに組み付けられ、遊技盤200に装着される。保護カバー850によって右側入賞口843が閉鎖されている(図中では右側入賞口843は隠れており視認できない)。
図16は、入賞口保護カバー850の変形例を示した図である。本変形例では、保護カバー850が複数入賞口化粧カバー814内に収納できる構成となっている。具体的には、図16(a)に示すように、複数入賞口化粧カバー814の右側入賞口843下部には、入賞口保護カバー814を収納可能な収納用爪部860が4箇所設けられており、円弧状に形成された入賞口保護カバー850を、収納用爪部860と複数入賞口化粧カバー814の内壁の間に摺動可能なように挟みこんで保持する。右側入賞口843の開放時には、図16(a)に示すように、4箇所設けられた収納用爪部860が入賞口保護カバー850を挟持する。そして、右側入賞口843を閉鎖するときは、図16(b)に示すように、入賞口保護カバー850を上方向にスライドさせ、図16(c)に示すように、右側入賞口843の上部設けられた係合穴861に、入賞口保護カバー850の突起部を嵌めこむ。入賞口保護カバー850は、係合穴861と2箇所の収納用爪部860に支持されて閉鎖状態で固定される。
このように、入賞口の開放時は、入賞口保護カバー850を複数入賞口化粧カバー814内に収納できるので、入賞口保護カバー850を失くすことがなくなり、入賞口の保守が容易になる。
以上、遊技盤200の左側に設けられた入賞口ユニット801を例に挙げて説明してきたが、遊技盤右側に設けられた入賞口ユニット801にも、本発明を同様に適用できるのは言うまでもない。
また、入賞口保護カバー850は、遊技者から見えにくい位置に取り付けると、遊技者に違和感を感じさせず好都合である。即ち、遊技盤200の左側に設けられた入賞口ユニット801の複数入賞口260には、図14に示すように、複数入賞口化粧カバー814の左側に入賞口保護カバー850を取り付けると、入賞口保護カバー850が複数入賞口化粧カバー814の死角に入り、遊技者から視認されないので、入賞口を塞いでいることを遊技者に知られることがない。同様に、遊技盤200の右側に設けられた入賞口ユニット801の複数入賞口260には、図16に示すように、複数入賞口化粧カバー814の右側に入賞口保護カバー850を取り付けるとよい。
また、複数入賞口の周囲に遊技釘840を設ける場合も、図18に示すように、入賞口ユニット801を遊技盤の右側に設ける場合には、複数入賞口260の右側入賞口843
を遊技釘840で塞ぐとよい。
を遊技釘840で塞ぐとよい。
また入賞口保護カバー850は、入賞口全体を覆う必要はなく、遊技球の入賞を阻害できればどのような形状でもよい。
また、遊技釘の配列は、上述のようにアーチ状に設けるだけではなく、直線でもよい。
また本発明は、パチンコ機だけではなく、スロットマシンなどにも適用できる。具体的には、図17に示すように、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000などにも好適である。
また、本発明は始動入賞口である必要ではなく、一般的な入賞口にも適用できる。
また、固定手段や締結手段も、堅固な連結ができれば、ネジやピン以外のものでもよい。
また、入賞口ユニット801を片方だけ設けた場合は、反対側にレンズやLEDなどの装飾部材を設けてもよい。その場合、他の遊技領域に装飾部を設ける必要が少なくなり、より自由なゲージ設計が可能となる。
さらに、本発明は、前述のスロットマシンの実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
以上、本発明の実施例を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではない。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
100・・・パチンコ機
260・・・複数入賞口
801・・・入賞口ユニット
802・・・入賞球誘導樋
814・・・複数入賞口化粧カバー
840・・・遊技釘
850・・・入賞口保護カバー
260・・・複数入賞口
801・・・入賞口ユニット
802・・・入賞球誘導樋
814・・・複数入賞口化粧カバー
840・・・遊技釘
850・・・入賞口保護カバー
Claims (7)
- 発射された遊技球が転動可能な遊技領域を有する遊技盤と、
前記遊技盤に配置され、前記遊技球が衝突することで遊技球の転動方向に変化を与える複数の遊技釘と、
前記遊技盤に配置され、前記遊技球が入球する開口部を有する入賞口部材と、
前記開口部に入球した遊技球を検出する検出手段と、
前記検出手段による検出結果に基づいて、遊技者に特典を付与する特典付与手段と、を備える遊技台であって、
前記入賞口部材は、前記開口部を複数有し、該複数の開口部が一体的に形成された入賞口部材であり、
前記複数の遊技釘には、前記複数の開口部のうちの少なくとも1つの開口部の近傍位置に配置され、前記遊技領域を転動する遊技球が前記開口部に入球することを不可とする第1遊技釘が含まれ、
前記第1遊技釘は、
前記遊技盤の盤面から垂直方向に起立した状態において、前記開口部の少なくとも一部を覆うことが可能な配置位置に設けられていることを特徴とする遊技台。 - 前記検出手段は、前記複数の開口部の各々に入球した遊技球の検出を共通のセンサで検出することを特徴とする請求項1に記載の遊技台。
- 前記第1遊技釘は、複数の遊技釘にて構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技台。
- 前記遊技釘には、前記入賞口部材の開口部以外となる非開口部の近傍位置に配置された第2遊技釘がさらに含まれ、
前記第1遊技釘および前記第2遊技釘は、前記入賞口部材の外周形状に沿った配置位置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技台。 - 前記入賞口部材が有する複数の開口部には、左方に向かって開口する第1開口部と右方に向かって開口する第2開口部が含まれ、
前記入賞口部材は、少なくとも前記遊技盤の左方側または右方側の位置に配置され、
前記第1遊技釘は、
前記入賞口部材が前記遊技盤の左方側の位置に配置されている場合は、前記第1開口部の少なくとも一部を覆うことが可能な配置位置に設けられ、前記入賞口部材が前記遊技盤の右方側の位置に配置されている場合は、前記第2開口部の少なくとも一部を覆うことが可能な配置位置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技台。 - 発射された遊技球が転動可能な遊技領域を有する遊技盤と、
前記遊技盤に配置され、前記遊技球が入球する開口部を有する入賞口部材と、
前記開口部に入球した遊技球を検出する検出手段と、
前記検出手段による検出結果に基づいて、遊技者に特典を付与する特典付与手段と、を備える遊技台であって、
前記入賞口部材は、前記開口部を複数有し、該複数の開口部が一体的に形成された入賞口部材であり、
前記遊技領域を転動する遊技球が前記開口部に入球することを不可とする入球不可部材をさらに備え、
前記入球不可部材は、
前記複数の開口部のうち、少なくとも1つの開口部に対して遊技球が入球不可となるように前記入賞口部材に設けられていることを特徴とする遊技台。 - 前記入賞口部材が有する複数の開口部には、左方に向かって開口する第1開口部と右方に向かって開口する第2開口部が含まれ、
前記入賞口部材は、少なくとも前記遊技盤の左方側または右方側の位置に配置され、
前記入球不可部材は、
前記入賞口部材が前記遊技盤の左方側の位置に配置されている場合は、前記第1開口部の少なくとも一部を覆い、前記入賞口部材が前記遊技盤の右方側の位置に配置されている場合は、前記第2開口部の少なくとも一部を覆うことを特徴とする請求項6に記載の遊技台。
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