JP2011061942A - 中継方式の非接触給電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1に、エアギャップ拡大が可能となると共に、第2に、各コイルについて、配置自由度が向上し配置バリエーションが拡大するようになる、中継方式の非接触給電装置を提案する。
【解決手段】この非接触給電装置Aは、電磁誘導の相互誘導作用に基づき、1次側1の電源回路3のコイル4から、2次側2の負荷側回路5のコイル6に、エアギャップgを存し非接触で対応位置しつつ、電力を供給する。1次側1のコイル4側および2次側2のコイル6側には、それぞれ中継回路18,20の中継コイル19,21が配設されている。又、両中継コイル19,21間には、中間回路22の中間コイル23が配設されている。中継回路18,20の中継コイル19,21は、それぞれ同回路のコンデンサ24,25と共振し、中間回路22の中間コイル23は、同回路のコンデンサ26と共振する。
【選択図】図1

Description

本発明は、中継方式の非接触給電装置に関する。すなわち、定置された1次側から、例えば電気自動車に搭載された2次側に、非接触で電力を供給する、中継方式の非接触給電装置に関するものである。
ケーブル等の機械的接触なしで、例えば電気自動車のバッテリーに、外部から電力を供給する非接触給電装置IPS(inductive power system)が、需要に基づき開発,実用化されている。
この非接触給電装置は、電磁誘導の相互誘導作用に基づき、給電側である1次側コイルから、受電側である2次側コイルへと電力を供給する。
すなわち、地上側に定置された1次側コイルでの磁束形成により、エアギャップを存しつつ、非接触で対応位置する電気自動車等に搭載された2次側コイルに、誘導起電力を生成して電力を供給する(後述する図8も参照)。
このような非接触給電装置としては、例えば、次の特許文献1,特許文献2に示されたものが挙げられる。
特開平7−170681号公報 特開2008−087733号公報
《問題点について》
ところで、このような従来の非接触給電装置については、次の課題が指摘されていた。
すなわち、この種の非接触給電装置では、エアギャップの拡大が大きなテーマとなっている。より大きなエアギャップのもとで、所定電力を供給せんとするニーズが高まっている。
例えば、従来の非接触給電装置では、1次側コイルと2次側コイル間のエアギャップは、100mm程度が限界とされていたのに対し、電気自動車等では(地面からの給電が最も実現性があるものの)、床の最低地上高を130mm以上確保する必要があり、より一層のエアギャップ拡大が切望されていた。
《先出願について》
そこで、本発明の発明者は、エアギャップ拡大をテーマとして研究,開発を進め、特願2009−019086を先に出願した。この先出願は、1次側コイルと2次側コイル間に、中継コイルを配設してなる。
すなわち、この先出願は、1次側の電源回路や2次側の負荷側回路とは独立した中継回路を、共振回路として設けると共に、そのコンデンサと共振する中継コイルを、1次側コイルと2次側コイル間のエアギャップの磁路に配したことを、特徴とする。
そして、この先出願は、エアギャップ拡大に資する所が大であるが、より一層のエアギャップ拡大が切望されていた。更に、各コイル配置の自由度向上,バリエーション拡大も切望されていた。例えば、1次側コイルと2次側コイルに関し、水平面の前後方向や左右方向での位置ずれ対策も、課題とされていた。
《本発明について》
本発明の中継方式の非接触給電装置は、このような実情に鑑み、上記先出願をベースに更に研究を進め、その改良発明として開発されたものである。
そして本発明は、第1に、更なるエアギャップ拡大が可能となり、第2に、コイル配置の自由度向上,バリエーション拡大も実現される、中継方式の非接触給電装置を提案することを、目的とする。
《請求項について》
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、特許請求の範囲に記載したように、次のとおりである。
まず、請求項1については次のとおり。
請求項1の中継方式の非接触給電装置は、電磁誘導の相互誘導作用に基づき、1次側の電源回路のコイルから2次側の負荷側回路のコイルに、エアギャップを存し非接触で対応位置しつつ、電力を供給する。
そして、該1次側のコイル側および該2次側のコイル側に、それぞれ中継回路の中継コイルが配設されており、かつ該両中継コイル間に、中間回路の中間コイルが配設されていること、を特徴とする。
請求項2については次のとおり。
請求項2の中継方式の非接触給電装置は、請求項1において、該1次側の電源回路および中継回路は、地上側に定置配設され、該中間回路も、同地上側に定置配設されている。そして、該2次側の負荷側回路および中継回路は、移動体に搭載されていること、を特徴とする。
請求項3については次のとおり。
請求項3の中継方式の非接触給電装置は、請求項2において、該中継回路および該中間回路は、それぞれ、該1次側の電源回路や該2次側の負荷側回路から独立している。そして、該中継回路の中継コイルは、同回路のコンデンサと共振し、該中間回路の中間コイルは、同回路のコンデンサと共振すること、を特徴とする。
請求項4については次のとおり。
請求項4の中継方式の非接触給電装置は、請求項3において、該1次側のコイル,該2次側のコイル,該中継コイル,該中間コイルは、それぞれ、円形や方形の渦巻状に巻回されて扁平なフラット構造よりなること、を特徴とする。
請求項5については次のとおり。
請求項5の中継方式の非接触給電装置は、請求項4において、該1次側のコイルおよび該中継コイルは、該移動体である車輌に対し側方に縦向きに、単数配設される。該中間コイルは、地面に横向きに単数又は複数配設される。そして、該2次側のコイルおよび該中継コイルは、該車輌の側部や前部に縦向き又は底部に横向きに、単数配設されること、を特徴とする。
請求項6については次のとおり。
請求項6の中継方式の非接触給電装置は、請求項4において、該1次側のコイルおよび該中継コイルは、該移動体である車輌に対し側方に縦向きや横向きに、単数配設される。該中間コイルは、上方に横向きに単数又は複数配設される。そして、該2次側のコイルおよび該中継コイルは、該車輌の側部に縦向き又は頂部に横向きに、単数配設されること、を特徴とする。
請求項7については次のとおり。
請求項7の中継方式の非接触給電装置は、請求項4において、該1次側のコイルと該中継コイル間、および該2次側のコイルと該中継コイル間には、少なくともコイル肉厚に対応した隙間が形成されている。又、該1次側の中継コイルと該中間コイル間の中心間距離、および該2次側の中継コイルと該中間コイル間の中心間距離は、該中継コイルや該中間コイルの巻き直径に見合った寸法を目安とすること、を特徴とする。
請求項8については次のとおり。
請求項8の中継方式の非接触給電装置は、請求項4において、該非接触給電装置は、給電に際し、該2次側のコイル,中継コイルが、該1次側のコイル,中継コイル,および該中間コイルの近くで、停止する停止給電方式よりなるか、又は、給電に際し、該2次側のコイル,中継コイルが、該1次側のコイル,中継コイル,および該中間コイルの近くを、低速走行する移動給電方式よりなること、を特徴とする。
《作用等について》
本発明は、このような手段よりなるので、次のようになる。
(1)非接触給電装置は、1次側に対し2次側が、エアギャップを存し対応位置しつつ電力を供給する。
(2)この給電は、停止給電方式又は移動給電方式により行われる。
(3)給電に際しては、1次側コイルが通電されて磁束が形成され、磁路が2次側コイルとの間に形成される。
(4)もって、1次側コイルと2次側コイルが電磁結合され、2次側コイルに誘導起電力が生成される。このような電磁誘導の相互誘導作用により、電力が1次側から2次側に供給される。
(5)さて、本発明の非接触給電装置は中継方式よりなり、1次側コイルと2次側コイル間のエアギャップに、中継回路の中継コイル,中間回路の中間コイル,中継回路の中継コイルが、順に配設されている。
(6)そして、両中継コイルや中間コイルを、それぞれの回路のコンデンサと共振させることにより、1次側コイルから2次側コイルに、電力が供給される。
(7)電力供給が、このような中継方式にて実施されることは、実験等によっても裏付けられている。
(8)そして本発明の非接触給電装置は、中継コイルに加え中間コイルを介在させた、共振による中継方式を採用したことにより、所定供給電力を損なうことなく、エアギャップ拡大が可能となる。なお、各コイルについてフラット構造を採用したことも、エアギャップ拡大に資するようになる。
(9)又、本発明の非接触給電装置では、エアギャップ拡大と共に、各コイルの組み合わせ配置した中継方式により電力供給を行うので、コイル配置の自由度が向上し、その配置場所や配置方向のバリエーションが拡大する。
(10)さてそこで、本発明の中継方式の非接触給電装置は、次の効果を発揮する。
《第1の効果》
第1に、更なるエアギャップ拡大が、可能となる。本発明の非接触給電装置は、1次側コイル,その中継コイルと、2次側コイル,その中継コイルとの間に、中間コイルを介在させた、共振による中継方式を採用したことにより、1次側コイルと2次側コイル間のエアギャップを、供給電力を損なうことなく、例えば数m程度まで大きくとることが可能となる。
すなわち、ギャップ給電効率に優れ、例えば、1m〜2m程度の大ギャップのもとでも、数kWオーダーの大電力供給が可能となる。前述したこの種従来例の100mm程度のエアギャップや、中間コイル無しの場合のエアギャップに比し、より大きなエアギャップのもとでの大電力供給が可能となる。
そこで例えば、低床化が容易でないとされるトラック、例えば冷凍トラックの冷凍設置への外部電源による電力供給の道も開ける。
《第2の効果》
第2に、各コイルについて、配置の自由度が向上し、配置のバリエーションが拡大する。本発明の非接触給電装置は、前述したエアギャップ拡大と共に、各コイルを順次組み合わせ配置した中継方式にて電力供給を行うので、コイル配置の自由度が向上する。
すなわち、1次側コイルやその中継コイルを、地上側の側方にて縦向きや横向きに配置したり、中間コイルを、地上側の地面や上方に横向きに配置したり、2次側コイルやその中継コイルを、車輌等の移動体の側部,底部,前部,頂部等に縦向きや横向きに配置したりすることが、可能となる。そこで例えば、前述したこの種従来例のように、1次側コイルと2次側コイルに関し、前後方向や左右方向での位置ずれを気にすることなく、自在な配置が可能となる。
このように本発明によると、コイル配置のバリエーションが拡大し、電力供給のシチュエーションに応じて、コイル配置を選択することにより、広く各種の電力供給の場に適用可能となる。例えば、この種従来例が底面給電方式(路面給電方式)に限定されていたのに比し、底面充電方式は勿論のこと、側面給電方式(側壁給電方式),横置給電方式,上面給電方式,その他各種の給電方式が可能となる。
このように、この種従来例に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
本発明に係る中継方式の非接触給電装置について、発明を実施するための形態の説明に供し、回路説明図である。 同発明を実施するための形態の説明に供し、使用例の側面概略図である。そして、(1)図は第1例、(2)図は第2例、(3)図は第3例、(4)図は第4例、(5)図は第5例を、それぞれ示す。 同発明を実施するための形態の説明に供し、各使用例の側面概略図である。そして、(1)図は第6例、(2)図は第7例、(3)図は第8例、(4)図は第9例、(5)図は第10例を、それぞれ示す。 同発明を実施するための形態の説明に供し、1次側コイル,2次側コイル,中継コイル,中間コイル等の配置バリエーションの正面説明図である。そして、(1)図はその1、(2)図はその2、(3)図はその3、(4)図はその4、(5)図はその5、(6)図はその6、(7)図はその7を、それぞれ示す。 同発明を実施するための形態の説明に供し、(1)図は、1次側コイル,2次側コイル,中継コイル等の代表的配置例の正面説明図、(2)図は、結合係数のグラフである。(3)図,(4)図,(5)図は、コイル形状の平面説明図であり、(3)図は円形の例を、(4)図は正方形の例を、(5)図は長方形の例を示す。 同発明を実施するための形態の説明に供し、1次側コイル,2次側コイル,中継コイル等の配置バリエーションの正面説明図である。そして、(1)図はその1、(2)図はその2、(3)図はその3、(4)図はその4、(5)図はその5、(6)図はその6を、それぞれ示す。(7)図は、配置不適例を示す。 非接触給電装置の説明に供し、その1次側コイル,2次側コイル等の平面説明図である。 非接触給電装置の説明に供し、(1)図は、側面説明図、(2)図は、ブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。
すなわち、本発明の中継方式の非接触給電装置Aについて、その一般的説明,1次側や2次側の構造,本発明の概要,中継コイル,中継コイルの配置,中間コイル,中間コイルの配置,本発明の各使用例,作用、等の順に説明する。
《非接触給電装置Aについて》
まず、図8を参照して、非接触給電装置Aについて一般的に説明する。
非接触給電装置Aは、電磁誘導の相互誘導作用に基づき、1次側1の電源回路3のコイル4から、2次側2の負荷側回路5のコイル6に、エアギャップgを存して非接触で対応位置しつつ、電力を供給する。
1次側1は、地面B等の地上側Cに定置配設されており、2次側2は、車輌D等の移動体Eに搭載されている。
このような非接触給電装置Aについて、更に詳述する。まず、1次側1つまり給電側,トラック側の電源回路3は、図示の給電スタンドF,給電コーナー,その他の給電エリアにおいて、路面,床面等の地面Bやその他の地上側Cに、固定的に定置配設されている。
これに対し、2次側2つまり受電側,ピックアップ側は、電気自動車や電車等の車輌D,その他の移動体Eに搭載されている。移動体Eとしては、各種交通システム,カートシステム,遊戯施設,工場の搬送システム,自動搬送車AGVS(automatic guided vehicle system)、等々も考えられる。2次側2は、これらの駆動用の他、非駆動用としても利用可能である。又、車載バッテリー7に接続されるのが代表的であるが、各種負荷に直接接続されることもある。
そして、1次側1のコイル4と2次側2のコイル6とは、給電に際し、間隙空間であるエアギャップgを存しつつ、非接触で対応位置される。図示例は、2次側2のコイル6が、1次側1のコイル4上で停止,駐車される停止給電方式よりなるが、図示例によらず、1次側1のコイル4上を低速走行する移動給電方式も、勿論可能である。
停止給電方式の場合、1次側1のコイル4と2次側2のコイル6とは、例えば上下等で対をなす対称構造よりなる。移動給電方式の1例としては、高速道路上で走行中の電気自動車(EV車)に給電する例が挙げられる。
又、図示例では、2次側2のコイル6は、車載バッテリー7に接続されており、給電により充電されたバッテリー7にて、走行用モータ8が駆動される。図中9は、交流を直流に変換するコンバータ、10は、直流を交流に変換するインバータである。
非接触給電装置Aにおいて、電磁誘導の相互誘導作用に基づき電力を供給することは、公知公用である。給電に際し、対応位置する1次側1のコイル4と、2次側2のコイル6との間で、コイル4での磁束形成により、コイル6に誘導起電力を生成させ、もってコイル4からコイル6へと電力を供給することは、公知公用である。
すなわち、まず1次側1のコイル4に対し2次側2のコイル6が、エアギャップgを介して対応位置し、1次側1のコイル4に、交流を励磁電流として通電することにより、磁界がコイル4の導線の周囲に生じ、磁束がコイル4面に対して直角方向に形成される。
この1次側1のコイル4で形成された磁束が、2次側2のコイル6を貫き鎖交することにより、2次側2のコイル6に誘導起電力が生成され、もって磁場が形成され、磁界を利用して電力が送受される。コイル4側の磁束の磁気回路と、コイル6側の磁束の磁気回路は、相互間に磁束の磁気回路つまり磁路が形成されて、電磁結合される。非接触給電装置Aでは、このような電磁誘導の相互誘導作用に基づき、給電が実施される。
非接触給電装置Aは、一般的にはこのようになっている。
《1次側1や2次側2の構造について》
次に、非接触給電装置Aの1次側1および2次側2の構造について、図1,図7,図8を参照して、一般的に説明する。
まず、1次側1について述べる。図1中や図8に示されたように、1次側1の電源回路3において、コイル4は、電源11に接続されている。電源11としては、数kHz〜数10kHz程度の高周波インバータが使用される。
そしてコイル4は、図7に示したように、略平板状で複数回ターン方式のフラット構造をなす。すなわち、絶縁されたコイル導線が、同一平面において並列化された平行位置関係を維持しつつ、円形や方形の渦巻き状に複数回巻回ターンされ、もって、全体的に凹凸のない平坦で肉厚の薄い扁平状のフラット構造をなすと共に、環状,略フランジ状をなしており、中央部に空間が形成されている。
又、図示例では、磁心コアとしてフェライトコア12が、コイル4,6間のインダクタンスを増し電磁結合を強化すると共に、磁束を誘導,収集,方向付けすべく用いられている。このフェライトコア12は、コイル4より大きな面積よりなり、フラットな平板状そして環状,略フランジ状をなし、コイル4と同心に配置されている。
なお本発明において、フェライトコア12は、共振周波数およびコイル配置による出力変動等を考慮して、必要に応じ使用され、使用効果が小さい場合は不使用とされる。
図7中、13はモールド樹脂、14は発泡材、15はベースプレートである。モールド樹脂13は、コイル4やフェライトコア12の位置決め固定用等として、発泡材14は、軽量化用等として用いられている。
次に、2次側2について述べる。2次側2の負荷側回路5は、上述した1次側1の電源回路3のコイル4,フェライトコア12に対応した、コイル6,フェライトコア16と、負荷17とを備えている。この2次側2のコイル6やフェライトコア16の構成については、例えば停止給電方式の場合は、前述した1次側1のコイル4やフェライトコア12に準じる。モールド樹脂13,発泡材14,ベースプレート15等についても、1次側1のものに準じる。なお通常、コイル6の巻き径はコイル4と同じであるが、巻き数は異なっている。
1次側1や2次側2は、このようになっている。
《本発明の概要について》
以下、図1〜図6を参照して、本発明について説明する。まず、本発明の概要について述べる。
この中継方式の非接触給電装置Aは、上述したように、電磁誘導の相互誘導作用に基づき、1次側1のコイル4から2次側2のコイル6に、エアギャップgを存し非接触で対応位置しつつ、電力を供給する。
1次側1のコイル4側には、中継回路18の中継コイル19が配設され、2次側2のコイル6側には、中継回路20の中継コイル21が配設されている。そして、1次側1の中継コイル19と2次側2の中継コイル21との間には、中間回路22の中間コイル23が配設されている。
この中継回路18,20や中間回路22は、それぞれ、1次側1の電源回路3や2次側2の負荷側回路5から独立している。勿論、中継回路18,20,中間回路22相互間も、独立している。
そして、中継回路18の中継コイル19は、同回路のコンデンサ24と共振し、中継回路20の中継コイル21は、同回路のコンデンサ25と共振し、中間回路22の中間コイル23は、同回路のコンデンサ26と共振する。
本発明の概要は、このようなっている。
《中継コイル19,21について》
このような本発明について、更に詳述する。まず、中継コイル19,21について、図1,図5,図6を参照して、説明する。
中継回路18が、1次側1の電源回路3と共に地上側Cに定置配設され、中継回路20が、2次側2の負荷側回路5と共に車輌D等の移動体Eに搭載されている。
この1次側1に隣接配設される中継回路18、および2次側2に隣接配設される中継回路20は、共に共振回路よりなり、共振用の中継コイル19とコンデンサ24、および共振用の中継コイル21とコンデンサ25を、それぞれ備えている。
この中継コイル19や中継コイル21は、前述した1次側1のコイル4や2次側2のコイル6に準じ、扁平なフラット構造をなし、図5の(3)図〜(5)図に示したように円形,正方形,長方形等に巻回されてなる。なお中継コイル19,21は、共振により大きな電流が流れ、抵抗損失,電力損失が大きくなるので、その低減策の一環として例えばリッツ線が採用され、1パラや3パラで巻回される。
図1,図5の(1)図,図6等に示したように、中継コイル19,21は、コイル4,6より大きな面積とされることが多いと共に、中継コイル19は、1次側1のコイル4と同軸に配置され、中継コイル21は、2次側2のコイル6と同軸に配置される。通常、中継コイル19と中継コイル21とは、同面積,同形状よりなる。
又、図5の(1)図中に示したように、1次側1のコイル4と中継コイル19間、および2次側2のコイル6と中継コイル21間には、少なくともコイル肉厚寸法に対応した例えば50mm程度の隙間Hが、形成される。コイル4,6で形成される磁力線が抜けるスペースが必要であり、コイル肉厚が異なる場合は、厚い方の肉厚寸法以上の隙間Hが形成される。
なお、図1,図5の(1)図,図6等に示した例では、1次側1,2次側2共にフェライトコア12,16が配設されているが、前述したように、その使用は必須的ではない。
《中継コイル19,21の配置について》
次に、中継コイル19,21の配置について、図5,図6を参照して、説明する。
以下に述べるコイル配置は、前述した先出願(特願2009−019086)について、本発明の発明者が更に実験を重ねた結果、新たな展開として把握されたものである。
まず、図5の(1)図に示したように、ギャップ給電効率面から、1次側1の中継コイル19と2次側2の中継コイル21間の中心間距離aは、中継コイル19,21の巻き直径bに見合った寸法が、目安とされる。
すなわち、両者の磁気回路間の電磁結合の度合を示す結合係数は、例えば図5の(2)図に示した実験データのように、中心間距離aの設定が500mmの巻き直径bを越えると、急速に低下する。なお、図5の(2)図の実験は、図1の(1)図に示した代表的配置例により、巻き直径500mm、共振周波数80kHz、フェライトコア12,16有、供給電力1kWで実施した。巻き直径500mmは車載サイズとして代表的である。
なお第1に、巻き直径bとは、コイル形状が円形の場合に適用されるが、コイル形状が正方形や長方形の場合は、同面積の円形のコイル形状に置き換え換算する。
なお第2に、中心間距離a<巻き直径bとする設定も、勿論可である。しかし中心間距離aが、1次側1と2次側2間のエアギャップgのベースとなる点に鑑み、エアギャップg拡大の観点から、中心間距離aを巻き直径b程度に設定するのが、最もギャップ給電効率に優れており、代表的設計と言える。
なお第3に、これに対し、中心間距離a>巻き直径bとする設定も、勿論可能である。しかし、その差が大きくなるにつれ結合係数の低下は避け難く、供給可能な電力が大きく減少し、もって、エアギャップgと供給電力の比率であるギャップ給電効率が悪化するので、設計上、採用に難が生じる。
さて、このように把握される中心間距離aを前提として、両中継コイル19,21間の配置バリエーションについては、次のとおり。図5の(1)図に示したように、両中継コイル19,21が対向位置する代表例以外にも、図6に示したように、各種の配置例が可能である。
すなわち、両中継コイル19,21両者間の配置関係に関し、まず図6の(1)図のように、2次側2のコイル6,フェライトコア16が、両者間に平行に介在位置する例や、逆に、1次側1のコイル4,フェライトコア12が、両者間に平行に介在位置する例や、
コイル4,コイル6,フェライトコア12,フェライトコア16等の全部が、両者間に平行に介在位置する例も、可である。(2)図のように、両者が真横並びで位置する例や、両者共に逆転位置する例や、(3)図のように、両者が横並びで上下逆転位置する例も、可能である。
又、(4)図のように、両者の中心軸が直交するが、一方の中心軸上に他方の中心点が位置せず左右に離れている例や、(5)図のように、一方の中心軸上に他方の中心点が位置していても、両者の中心軸が直交せず、例えば80度程度僅かに傾斜している例も、可能である。(6)図のように、一方の中心軸上に他方の中心点が位置していても、両者の中心軸が直交せず、例えば40度程度大きく傾斜している例も、可能である。更に、その他これらの各例に準じた配置例や、これらを組合わせた配置例が、可能である。
なお各図示例において、両中継コイル19,21間の中心間距離aは、(5)図の例を除き巻き直径b程度となっているが、(5)図の例では、巻き直径bの1/2程度まで接近させることを要した。
これらに対し(7)図に示しように、両者の中心軸が直交すると共に、一方の中心軸上に他方の中心点が一致する場合は、電力供給不能となり配置不適例となる。
中継コイル19,20については、以上のとおり。
《中間コイル23について》
次に、中間コイル23について、図1,図4を参照して、説明する。
まず中間回路22が、1次側1の電源回路3や中継回路18と共に、地上側Cに定置配設されている。この中間回路22は共振回路よりなり、共振用の中間コイル23とコンデンサ26とを、備えている。
中間コイル23は、前述したコイル4,6,中継コイル19,21等に準じ、円形,正方形,長方形等に巻回され(図7,図5の(3)図〜(5)図も参照)、もって扁平なフラット構造をなす。
そして中間コイル23は、中継コイル19,21と同面積等の共通仕様とすることが望ましい。共通仕様での組み合わせが共振に適しており、異なる仕様で組み合わせた場合は共振状態が変化する虞が生じる。例えば、中継コイル19,21の円形に対し、中間コイル23を正方形とすることは構わないが、少なくとも面積は両者共通にすることが望ましい。リッツ線の採用に関しては、中継コイル19,21について前述した所に準じる。
《中間コイル23の配置について》
次に、中間コイル23の配置について、図1,図4を参照して、説明する。
以下に述べるコイル配置は、中継コイル19,21のコイル配置について、前述したところが前提となる。そして、これをベースとしつつ、中継コイル19,21間に中間コイル23を介在,追加する実験を重ねた結果、以下のように把握された。
中間コイル23は、1次側1のコイル4,中継コイル19と、2次側2のコイル6,中継コイル21との間に、配設される。そしてまず、1次側1の中継コイル19と中間コイル23との中心間距離a、および2次側2の中継コイル21と中間コイル23との中心間距離aは、中継コイル19,21や中間コイル23の巻き直径bに見合った寸法が、目安となる。
すなわち、1次側1のコイル4と2次側2のコイル6間に中継コイル19,21そして中間コイル23が介在する、共振による中継方式であることに鑑み、中継コイル19,21間の中心間距離aについて前述した所が、中継コイル19と中間コイル23間や、中継コイル21と中間コイル23間にも、そのまま適用される。
もって、中継コイル19と中間コイル23間の中心間距離a、および、中継コイル21と中間コイル23間の中心間距離aは、中継コイル19,21や中間コイル23の巻き直径b程度が、標準的目安となる。
なお第1に、前述したように中継コイル19,21と中間コイル23とは、前述したように面積等が共通仕様とされる。
なお第2に、コイル形状が円形,正方形,長方形等で相違する場合の置き換え換算についても、中継コイル19,21に関して前述した所に準じる。
なお第3に、中心間距離a<巻き直径bとする設定や、逆に、中心間距離a>巻き直径bとする設定についても、中継コイル19,21に関して前述した所に準じる。
なお第4に、図4の図示例では、コイル4,6に関しフェライトコア12,16は使用されていない。なお第5に、コイル4(6)に対する中継コイル19(21)の配置例は、図6の(1)図〜(3)図に関して前述した所に準じる。
さて、このように把握される中心間距離aを前提として、中間コイル23の配置バリエーションについては、次のとおり。
図4の(1)図〜(7)図に示したように、中間コイル23と、1次側1のコイル4や中継コイル19と、2次側2のコイル6や中継コイル21との、3者間の位置関係に関しては、各種の配置例が可能である。
すなわち中間コイル23に関し、まず、図1や図4の(1)図のように、対向する他と中心軸を一致させて、中間にて平行に位置する代表例の外、角度付の例も中心軸をずらした例も可能である。(2)図のように、対向する他と中心軸が直交すると共に、一側方で縦に位置する例や、(3)図のように、対向する他と中心軸が直交すると共に、中間にて縦に位置する例や、(4)図のように、横並びの他と中心軸が直交すると共に、中間にて縦に位置する例も、可能である。
又、(5)図のように、横並びの他と中心軸が平行をなすと共に、中間に横並びで1個位置する例や、(6)図のように、横並びの他と中心軸が平行をなすと共に、中間に横並びで2個位置する例、更には3個以上位置する例も、可能である。
更に、その他これらの各例に準じた配置例が、可能である。このように、広く各種の配置バリエ−ションが可能である。
なお第1に、図4の(7)図の例は、中間コイル23を隣接配置することにより、電力供給可能となった配置例である。
すなわち、図6の(7)図について前述したように、両中継コイル19,21の中心軸が直交すると共に、一方の中心軸上に他方の中心点が一致する場合は、電力供給不能となっていたが、例外的に、図4の(7)図の例では、中間コイル23を一方の側方に中心軸を平行にして隣接配置したことにより、電力供給可能となる。
なお第2に、中心間距離aは、図4の各例では巻き直径b程度が目安となっている。
なお第3に、図4の(6)図のように、中間コイル23を中間に横並びで2個位置せしめた例、その他複数個位置せしめた例において、中間コイル23相互間の中心間距離aも、巻き直径b程度が目安となっている。
中間コイル23については、以上のとおり。
《本発明の各使用例について》
次に、図2,図3を参照して、本発明の各例について説明する。
中間コイル23の配置については、前述したように、広く各種の配置バリエーションが可能である。
従って、このような中間コイル23を始め、中継コイル19,21,1次側1コイル4,2次側2コイル6等で構成される、中継方式のこの非接触給電装置Aについては、例えば図2,図3に示したように、各種の使用例が可能となる。但し、コイル4(6)と中継コイル19(21)の配置バリエーションについては、省略している。
図2の例については、次のとおり。
図2に示した非接触給電装置Aにおいて、1次側1のコイル4および中継コイル19は、移動体Eである車輌Dに対し側方に配設されると共に、縦向きで単数配設されている。中間コイル23は、地面Bに横向きで、単数又は複数配設されている。2次側2のコイル6および中継コイル21は、車輌Dの側部や前部に縦向き、又は底部に横向きに、単数配設されている。
このような図2の各例について、更に詳述する。まず各例共通に、地上側Cの壁面J下部に、1次側1のコイル4や中継コイル19が、縦向きに配設されると共に、壁面Jと車輌Dの中間地点の地上側Cの地面Bに、中間コイル23が横向きに埋設されている。
中間コイル23は、(2)図の例では2個、他の各の例では1個、埋設されているが、3個以上横並びで埋設することも可能である(複数個埋設することにより、その分だけ中心間距離aが増加し、エアギャップg拡大が可能となる)。あるいは、コイル4や中継コイル19の周りに中間コイル23を複数個埋設し、複数の車輌に同時に給電することも可能である。
又、移動体Eである車輌Dについて、2次側2のコイル6や中継コイル21が、(1)図,(2)図の例では、側部下部に縦向きに、(3)図の例では、底部下に横向きに、(4)図の例では、前部に縦向きに、(5)図の例では、前部下の底部に横向きに、それぞれ配設されている。
そして例えば、図2の(1)図,(2)図の例に示した側面給電方式(側壁給電方式)では、車輌Dの徐行運転に鑑み、実際上1m〜2m程度のエアギャップgが、壁面Jと車輌D間に必要とされるが、これを十分に確保可能である。
図3の例については、次のとおり。
図3に示した非接触給電装置Aにおいて、1次側1のコイル4および中継コイル19は、移動体Eである車輌Dに対し側方に配設されると共に、縦向きや横向きで単数配設されている。中間コイル23は、上方に横向きで、単数又は複数配設される。2次側2のコイル6および中継コイル21は、車輌Dの側部に縦向き又は頂部に横向きに、単数配設されている。
このような図3の各例について、更に詳述する。まず各例共通に、地上側Cの壁面J上部(天井部)に、1次側1のコイル4や中継コイル19が、縦向きや横向きに配設されると共に、壁面Jと車輌Dの中間地点の地上側Cの高所に、中間コイル23が横向きに架設されている。
又、2次側2のコイル6や中継コイル21が、車輌Dについて、(1)図,(3)図,(5)図の各例では、側部上部に縦向きに、(2)図,(4)図の例では、頂部上に横向きに、それぞれ配設されている。
本発明は、例えばこのように各種の使用例が可能である。
《作用等》
本発明の中継方式の非接触給電装置Aは、以上説明したように構成されている。そこで、以下のようになる。
(1)非接触給電装置Aでは、給電に際し、車輌D等の移動体Eに搭載された受電側,2次側2のコイル6が、地面Bや壁面J等の地上側Cに定置された給電側,1次側1のコイル4に対し、エアギャップgを存し非接触で対応位置しつつ、電力を供給する(図8を参照)。
(2)この給電は、停止給電方式又は移動給電方式により、行われる(図2,図3を参照)。
停止給電方式では、給電に際し、移動体E側の2次側2のコイル6,中継コイル21が、地上側Cの1次側1のコイル4,中継コイル19,そして中間コイル23の近くで、停止される。移動給電方式では、給電に際し、移動体E側の2次側2のコイル6,中継コイル21が、地上側Cの1次側1のコイル4,中継コイル19,そして中間コイル23の近くを、低速走行する。
(3)給電に際しては、まず、1次側1の電源回路3のコイル4が、高周波交流の励磁電流により通電される。
そこで、コイル4に磁束が形成され、もってエアギャップgについて磁束の磁路が、1次側1の電源回路3のコイル4と2次側2の負荷側回路5のコイル6との間に、中継方式を介在させて形成される。すなわち、中継コイル19,中間コイル23,中継コイル21等、共振による中継方式を介在させて、形成される(図1を参照)。
(4)このようにして、1次側1のコイル4と2次側2のコイル6とが、電磁結合され、両者間に磁場が形成される。そして、1次側1のコイル4で形成された磁束が、2次側2のコイル6を貫き、もって、2次側2のコイル6に誘導起電力が生成される。
非接触給電装置Aでは、このような電磁誘導の相互誘導作用により、電力が、1次側1の電源回路3のコイル4から、2次側2の負荷側回路5のコイル6へと、供給される(図1等を参照)。
(5)さて、本発明の非接触給電装置Aは、中継方式よりなる。すなわち、1次側1のコイル4と2次側2のコイル6間のエアギャップgの磁路について、1次側1では、独立した中継回路18の中継コイル19が、2次側2では、独立した中継回路20の中継コイル21が、中継コイル19と中継コイル21間では、独立した中間回路22の中間コイル23が、それぞれ配設されている(図1〜図4を参照)。
(6)そして、両中継コイル19,21や中間コイル23を、それぞれの回路18,20,22のコンデンサ24,25,26と、共通の共振周波数で共振させることにより、各コイル4,19,23,21,6間が電磁結合される。もって、1次側1のコイル4から2次側2のコイル6に、電力が供給される。
(7)電力供給が、このように共振する中継コイル19,21,中間コイル23による中継方式にて行われることは、度重なる実験によって裏付けられた。又、上述した共振により、励磁無効電力が磁路に対し供給されることや、ヘルムホルツコイルの理論等も、裏付けになると推測される。
(8)そして、本発明の非接触給電装置Aは、このように両中継コイル19,21間に中間コイル23を追加,介在させた、共振による中継方式を採用したことにより、供給電力を損なうことなく、エアギャップgの更なる拡大が可能となる。
すなわち、1次側1と2次側2間のエアギャップgは、1次側1の中継コイル19と中間コイル23間の中心間距離a、および、中間コイル23と2次側2の中継コイル21間の中心間距離aを、基準とする(図1,図4を参照)。更には、これに加え、中間コイル23間の中心間距離aが、基準として加わる場合もある(図4の(6)図を参照)。
エアギャップgは、これらの中心間距離aを基準とし、例えば各図示例については、その合算(例えばg=a+aやg=a+a+a)や三角関数にて算出可能となる。中心間距離aは、コイルの巻き直径bを目安とする。
結局、中間コイル23を追加,介在させたことにより、中継コイル19,21のみの場合に比し、例えば2倍以上のエアギャップgを得ることも可能となる。そして、得られた大ギャップのもとで、ギャップ給電効率に優れた電力供給が可能となる。
なお、1次側コイル4,中継コイル19,中間コイル23,中継コイル21,2次側コイル6等について、フラット構造を採用したことも、このような大ギャップ化に資することになる。
(9)又、本発明の非接触給電装置Aでは、このようにエアギャップgが拡大されると共に、1次側コイル4,中継コイル19,中間コイル23,中継コイル21,2次側コイル6等を、順次組み合わせ配置する中継方式にて、電力供給を行う。そこで、コイル配置の自由度が向上する。
すなわち、エアギャップg拡大と、コイルを組み合わせる中継方式とに基づき、各コイル4,19,23,21,6について、その高さや位置等の配置場所、および縦向きや横向き等の配置方向等について、コイル配置のバリエーションが拡大する。
もって、この非接触給電装置Aは、広く各種の使用例が可能となる(図2,図3等を参照)。
1 1次側
2 2次側
3 電源回路
4 コイル
5 負荷側回路
6 コイル
7 バッテリー
8 モータ
9 コンバータ
10 インバータ
11 電源
12 フェライトコア
13 モールド樹脂
14 発泡材
15 ベースプレート
16 フェライトコア
17 負荷
18 中継回路
19 中継コイル
20 中継回路
21 中継コイル
22 中間回路
23 中間コイル
24 コンデンサ
25 コンデンサ
26 コンデンサ
A 非接触給電装置
B 地面
C 地上側
D 車輌
E 移動体
F 給電スタンド
H 隙間
J 壁面
a 中心間距離
b 巻き直径
g エアギャップ

Claims (8)

  1. 電磁誘導の相互誘導作用に基づき、1次側の電源回路のコイルから2次側の負荷側回路のコイルに、エアギャップを存し非接触で対応位置しつつ電力を供給する、非接触給電装置において、
    該1次側のコイル側および該2次側のコイル側に、それぞれ中継回路の中継コイルが配設されており、かつ該両中継コイル間に、中間回路の中間コイルが配設されていること、を特徴とする中継方式の非接触給電装置。
  2. 請求項1に記載した非接触給電装置において、該1次側の電源回路および中継回路は、地上側に定置配設され、該中間回路も、同地上側に定置配設されており、
    該2次側の負荷側回路および中継回路は、移動体に搭載されていること、を特徴とする中継方式の非接触給電装置。
  3. 請求項2に記載した非接触給電装置において、該中継回路および該中間回路は、それぞれ、該1次側の電源回路や該2次側の負荷側回路から独立しており、
    該中継回路の中継コイルは、同回路のコンデンサと共振し、該中間回路の中間コイルは、同回路のコンデンサと共振すること、を特徴とする中継方式の非接触給電装置。
  4. 請求項3に記載した非接触給電装置において、該1次側のコイル,該2次側のコイル,該中継コイル,該中間コイルは、それぞれ、円形や方形の渦巻状に巻回されて扁平なフラット構造よりなること、を特徴とする中継方式の非接触給電装置。
  5. 請求項4に記載した非接触給電装置において、該1次側のコイルおよび該中継コイルは、該移動体である車輌に対し側方に縦向きに、単数配設され、該中間コイルは、地面に横向きに単数又は複数配設され、
    該2次側のコイルおよび該中継コイルは、該車輌の側部や前部に縦向き又は底部に横向きに、単数配設されること、を特徴とする中継方式の非接触給電装置。
  6. 請求項4に記載した非接触給電装置において、該1次側のコイルおよび該中継コイルは、該移動体である車輌に対し側方に縦向きや横向きに、単数配設され、該中間コイルは、上方に横向きに単数又は複数配設され、
    該2次側のコイルおよび該中継コイルは、該車輌の側部に縦向き又は頂部に横向きに、単数配設されること、を特徴とする中継方式の非接触給電装置。
  7. 請求項4に記載した非接触給電装置において、該1次側のコイルと該中継コイル間、および該2次側のコイルと該中継コイル間には、少なくともコイル肉厚に対応した隙間が形成されており、
    該1次側の中継コイルと該中間コイル間の中心間距離、および、該2次側の中継コイルと該中間コイル間の中心間距離は、該中継コイルや該中間コイルの巻き直径に見合った寸法を目安とすること、を特徴とする中継方式の非接触給電装置。
  8. 請求項4に記載した非接触給電装置において、該非接触給電装置は、給電に際し、該2次側のコイル,中継コイルが、該1次側のコイル,中継コイル,および該中間コイルの近くで、停止する停止給電方式よりなるか、
    給電に際し、該2次側のコイル,中継コイルが、該1次側のコイル,中継コイル,および該中間コイルの近くを、低速走行する移動給電方式よりなること、を特徴とする中継方式の非接触給電装置。
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