JP2011061133A - 半導体イメージセンサとその製造法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
光の全反射のみを利用した画素構成では、全反射面の角度が重要な設計要因となり、半導体イメージセンサの他の特性との両立が困難であった。また、光の入射角によっては全反射が実現されず、隣接画素へ光が漏れ込むことによる光感度低下や分解能劣化を誘起していた。
【解決手段】
感光素子11の上部に窪みを形成し、この内部に絶縁材料を充填して光学要素19を形成する。光学要素19は第1の材料と第2の材料とから構成されており、該光学要素の中央領域では第2の材料が、該光学要素内の周辺領域では第1の材料が、それぞれ主成分となり、屈折率分布を実現している。入射光25はカラーフィルタ20を通過した後、該光学要素内で屈折したり、側壁で全反射してから感光素子11へ到達する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体イメージセンサの画素構成に関するものである。
半導体イメージセンサは半導体技術の進歩を背景として多画素化・小型化が進み、多くの画像入力装置に広範に搭載されるようになった。中でも、デジタルカメラや携帯電話では、画像記録やスキャナとしての応用が急速に広がった。これらの応用分野では、半導体イメージセンサへのさらなる多画素化や小型化への要求が強く、画素構成の改良が種々行われてきた。中でも、各画素に集光用のマイクロレンズを搭載する構成は広く普及している。かかるマイクロレンズの一例としては、透明樹脂をウェーハ全面に塗布し、画素の感光素子領域のみを残してから、高温雰囲気中で当該樹脂を変形させ凸レンズ形状を形成することにより作成される。マイクロレンズの集光作用により、画素内の感光素子領域外へ入射する光も感光素子へ導くことが可能となり、イメージセンサの感度向上が達成されるようになった。多画素化や小型化では、画素面積に対する感光素子領域の面積比(いわゆる開口比)が小さくなりがちであり、マイクロレンズの搭載は有効な設計手法として多用されるに至っている。
しかしながら、マイクロレンズを搭載することにより、イメージセンサ表面は平坦でなくなるため、ゴミや汚れが付着しやすくなり、組立工程での格別な注意が必須となっている。また、マイクロレンズを搭載しても、センサ中央部の画素と周辺部の画素とでは、光の入射状況が異なるので、撮像画面内での明るさや光感度のムラが発生するとされていた。
このような課題を解決するために、下記引用特許文献1では、マイクロレンズ代替として、光の全反射を利用する画素構成法が提案されている。
図18は特許文献1に記載されている画素構成例である。同図において、カラーフィルタを通過した入射光線は、全反射面1で反射され、受光部2へ到達する。透明材料部3と、低屈折率部分4との材料を適宜選択することにより、屈折率差を利用した全反射現象が実現される。
特開平5−235313号公報
引用特許文献1では、当該全反射面が「酸化シリコンや窒化シリコンなどの固体材料」と「真空や空気などの気体材料」との界面で構成されていることが具体的に例示されている。しかしながら、これらの組合せを実際の半導体イメージセンサで具現化することは難しい。特に、図18に引用した構成では4の部分を中空状態で形成することになり、全反射面1の表面(4側の面)を光学的に平坦化することは困難である。
さらに、引用特許文献1では全反射を実現するため、全反射面1が垂直方向となす角度を「26.5度」にすることが示されている。しかしながら、半導体イメージセンサの設計では、この角度を他の構造要因から独立して設定することは一般的ではない。周知の半導体製造プロセスがもたらす垂直・水平方向の寸法への制限、入射光に対する出力電気信号の大きさ、画素内で占める受光部の面積比など、前記した角度は多くの設計要項との関連において決定される。すなわち、「26.5度」の角度が実現できないと、引用特許の効果は低減することになる。
前項で記したように、前記全反射面の角度が「26.5度」よりも大きな値である場合には、屈折率差に起因する全反射が起こらず、入射光の一部は前記4の領域へ入りこむ。この光成分は、該当する画素での光電変換に寄与できないことによる光感度の低下や、隣接画素で光電変換されてしまうことによる分解能の低下といった半導体イメージセンサの特性劣化を誘起する。
配列された感光素子のそれぞれの上方に集光するための透明な光学要素を設けた半導体イメージセンサであって、前記光学要素の中心領域の屈折率を、該光学要素の中心領域の外を占める周辺領域の屈折率より高くする。
前記光学要素は、屈折率の異なる少なくとも2種類の透明材料から構成され、前記中心領域から前記周辺領域に向かうに従い、屈折率を高くする材料の含有率を小さくし、かつ、屈折率を低くする材料の含有率を大きくする。
前記光学要素の一部における屈折率を、前記光学要素の一部における前記少なくとも2種類の透明材料の構成比で決定する。
なお、前記光学要素内の任意の場所の屈折率は、その場所での前記透明材料の構成に依存している。例えば、前記光学要素の中心領域ではSiなどを主成分として構成されているので、この領域での屈折率はSiの屈折率(=2.0)と大略等しくなる。また、例えば、前記光学要素の周辺領域ではSiOなどを主成分として構成されているので、この領域での屈折率はSiOの屈折率(=1.5)と大略等しくなっている。さらに、例えば、前記光学要素の中心領域と周辺領域との間にある中間の領域では、SiやSiOとが混在しているので、その屈折率はそれぞれの中間の値となる。
なお、一般に、ある屈折率を有する透明材料に、この屈折率よりも屈折率が高い透明材料を混合すると、混合された透明材料の屈折率を高められる。逆に、屈折率が低い透明材料を混合すると、混合された透明材料の屈折率を低くすることができる。例えば、SiO(屈折率が低い)にSi(屈折率が高い)を混合する場合では、Siが「屈折率を高くする材料」となる。また、逆に、SiにSiOを混合する場合では、SiOが「屈折率を低くする材料」となる。
なお、前記光学要素が2種類の材料で構成されている場合においては、感光素子を含む画素が複数個配列され、前記感光素子の上方の絶縁層内に設けられた集光機能を有する透明な光学要素を備えた半導体イメージセンサであって、前記光学要素を第1の屈折率を有する第1の材料と第2の屈折率を有する第2の材料とで構成し、前記光学要素の中心領域は前記第2の材料を主成分として構成し、前記光学要素内で前記中心領域から離れた周辺領域を前記第1の材料を主成分として構成すると言い換えることができる。また、前記第1の材料の第1の屈折率を、前記第2の材料の第2の屈折率よりも小さいように構成することにより、上記した段落0010項を実現できる。
なお、前記光学要素が2種類の材料で構成されている場合においては、前記第1の材料と前記第2の材料とから構成された前記光学要素を、前記中心領域から前記周辺領域に向かうに従い、前記第2の材料の含有比率が単調に小さくなり、かつ、前記第1の材料の含有比率が単調に大きくなるように構成することにより、上記した段落0011項を実現できる。
なお、前記光学要素の構成例として、前記第1の材料と前記第2の材料とで構成されている場合には、これら2つの材料の含有率の合計は100%となる。具体例を挙げて述べるならば、前記光学要素内の特定の場所において、前記第1の材料の含有率が20パーセントである場合には、前記第2の材料の含有率は80パーセントとなる。また、この特定の場所から前記光学要素の中心領域に向った第2の特定の場所では、前記第1の材料の含有率は例えば10パーセントとなり、前記第2の材料の含有率は90パーセントとなる。
なお、上記した段落0016項において、「単調」とは、例えば「空間的位置が前記中心領域に向うに従って、含有比率の変化は増大の一方向であり、一度増大した含有率が再度減少することがない」という意味である。しかしながら、実際の半導体プロセスでは、製造過程において、プロセス条件や気相成長膜質などに若干の揺らぎが発生するのは避けられない。このため、ミクロの視点で見ると「単調」ではなく、微小な増減を繰り返しながら、全体としては増大あるいは減少していることになる。本明細書で用いた「単調」なる用語には、このような揺らぎに起因する微小な増減が含まれていても良い。
前記中心領域から前記周辺領域に向かうに従い、前記光学要素は、前記屈折率の低い材料の含有率を段階的に高めることにより、該屈折率が段階的に低くなるようにする。
なお、感光素子を含む画素が複数個配列され、前記感光素子の上方の絶縁層内に設けられた集光機能を有する透明な光学要素を備えた半導体イメージセンサでは、前記光学要素の構成例として前記光学要素の中心領域から、前記中心領域から離れた周辺領域に渡って複数の層を空間的に配置することもある。この場合においては、前記複数の層を構成する各層での前記材料のそれぞれの含有率を前記各層毎に変化させ、前記中心領域での前記層の屈折率が、前記周辺領域での前記層の屈折率よりも大きくなるように構成される。この場合には、前記中心領域から前記周辺領域に向かうに従い、前記複数の層を構成する各層の境界で、屈折率が段階的(階段状)に小さくなることになる。
なお、上記した段落0020項での「層」についてより詳細に概説する。前記した画素内での光学要素には、中心領域から周辺領域にかけて複数の層が存在しており、特定の層は、前記したように少なくとも2つ以上の材料から構成されている。当該特定の層における、それぞれの材料の含有率は当該層ごとに決まっており、さらに、前記中心領域に近い層ほど屈折率が高くなるような含有率になっている。例えば、前記材料として、SiO、Si、Taの3つの場合について記載すると、
(1)前記光学要素の中心に位置する層:
SiOとSiの含有率=0%
Taの含有率=100%
(2)前記光学要素の中心から少し離れていて中心領域に位置する層
(例えば、前記した(1)の外側に位置する層である):
SiOとTaの含有率=0%
Siの含有率=100%
(3)前記中心領域と周辺領域の中間に位置する層:
SiOとSiの含有率=50%
Taの含有率=0%
(4)前記周辺領域で前記光学要素の最外周に位置する層:
SiOの含有率100%
SiとTaの含有率=0%
といった含有率の例が挙げられる。
なお、上記した段落0020項では、前記光学要素が有限な厚さを有する複数の層で構成されていることが記載されている。この場合には、各層内での前記材料の含有率は一定であり、隣接する層との境界で含有率が段階的に変化し、即ち、屈折率が段階的に変化することが示されている。
前記中心領域から前記周辺領域に向かうに従い、前記光学要素は、前記屈折率の低い材料の含有率を連続的に高めることにより、該屈折率が連続的に低くなるようにする。
なお、上記した段落0023項は、前記光学要素が無限小の厚さを有する複数の層で構成されているような場合に対応している。このような場合には、「層」の数は無限大となり、「層」の境界を明確に規定することが困難となる。即ち、前記した含有率は特定の「層」内での値を示すのではなく、この「層」が存在する場所(光学要素内での空間的位置)での含有率の値となる。このため、中心領域から周辺領域に向かって、含有率が急激に変化することなく、連続的に変化することになる。
なお、前記光学要素を構成する透明な材料としては、無機材料、有機材料、ハイブリッド材料など、各種の材料を組合せて利用することができる。例えば、無機材料としては、透明な導電材料として周知のITO(酸化インジウムスズ、Sn/In)や、ATO(アンチモンスズ酸化物、Sb/SnO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化チタン(TiO)、酸化タンタル(Ta)、ジルコニア(ZrO)、シリカ(SiO)、アルミナ(Al2O)、チタン酸バリウム(BaTiO)、水酸化アルミ(AlO(OH))などがある。これらの物質の中には、粒子径を小さくして分散させることにより透明性を確保する手法を併用する場合もあることが知られている。また、上記した金属酸化物など以外にも、酸化シリコン(SiO)、酸化窒素(Si)などの酸化物、フッ化マグネシウム(MgF)などのフッ素化合物や、鉛ガラス、各種のガラスもある。また、有機材料としては、フッ素系ポリマー(フッ素樹脂)やシリコーン系ポリマー(シリコーン樹脂)などがある。
なお、光学要素は、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化タンタル等の2種類以上の透明材料からなることが特徴である。前記光学要素が2種類の材料で構成されている場合においては、前記第1の材料は酸化シリコンを含んだ材料とし、前記第2の材料は窒化シリコンを含んだ材料とすることが一例として挙げられる。なお、「酸化シリコン」や「窒化シリコン」には異なる成分比を有する物質が存在することが知られている。一般に半導体分野で利用される材料としての「酸化シリコン」はSiOが多いが、「窒化シリコン」にはSiを代表として、SiNxと記載される物質が知られている。これらの物質は正しくは「窒化シリコン系の物質」と称されるべきであるが、本明細書では便宜上「Si」あるいは「窒化シリコン」と表記している。
なお、上記した段落0011項などでは、前記光学要素の材質が単一かつ一様ではなく、周辺から中央に向かって材質が変化している「傾斜材料」であることが示されている。例えば、酸化シリコンと窒化シリコンとで前記光学要素を構成する場合には、前記光学要素の中心領域では窒化シリコン比率が高く、一方、前記光学要素内の周辺領域では酸化シリコン比率が高いことが挙げられる。この状態を屈折率で表現すると、「光学要素の中心領域は周辺領域よりも屈折率が大きい」ことに対応している。
なお、感光素子を含む画素が複数個配列され、前記感光素子の上方の絶縁層内に設けられた集光機能を有する透明な光学要素を備えた半導体イメージセンサであって、前記光学要素の大きさは、光が入射する側(上方)が大きく、前記感光素子側が小さいように構成しても良い。さらに、前記光学要素の、光が入射する側の大きさは、前記半導体イメージセンサの画素の大きさと大略等しいことが好ましい。また、前記光学要素の前記感光素子側の大きさは、前記感光素子の大きさと大略等しいか、あるいは、小さいことが好ましい。例えば、前記光学要素の代表的な形状は逆四角錐台である。
前記光学要素が、該光学要素を配置する前記半導体イメージセンサの絶縁層に接する側壁に、光を反射する層を設ける。
なお、前記光を反射する層は、前記側壁全体に設けられていても良い。また、前記側壁の上部(イメージセンサへ光が入射する側の上部)にのみ設けられていても良い。
前記感光素子の上方の絶縁層に窪みを設ける工程と、前記窪み内に屈折率の異なる少なくとも2種類の透明材料を充填して前記光学要素を形成する気相成長工程と、を含み、前記気相成長工程では、該工程初期から該工程終了期までの期間にわたり気相成長条件を変化させるような半導体イメージセンサの製造方法を採用する。
前記光学要素の側壁は、前記絶縁層内に設けられた前記窪みに沿って形成されるので、当該側壁の表面は光学的に平坦となる。この製造プロセスは半導体分野で多用されている技術から構成されているので、前記光学要素の製造は容易である。従って、当該側壁に凹凸がないので、光の全反射が阻害されることもなく、所望の集光効果が発揮できる。
前記光学要素の屈折率分布は均一ではなく、中心領域での屈折率が、前記光学要素内の周辺領域での屈折率よりも大きくなるように製造されている。このため、前記光学要素内では、光の屈折が発生し、光は屈折率がより大きい領域に向うことになる。このため、前記光学要素の側壁での全反射することなく、光が側壁に到達する前に、前記光学要素内で中心領域に向う光成分を増加させることが可能となる。このため、従来例では、重要な画素設計要因であると同時に制約要因ともなっていた当該側壁の角度への制約が低くなり、画素設計の自由度を大幅に向上できた。この結果、複数の絶縁層の厚さ、前記光学要素の形状などが、前記半導体イメージセンサの電気的特性、光電変換特性などの改善を踏まえて決定することができるようになった。
本発明による半導体イメージセンサの画素構成によれば、マイクロレンズが不要になり、かつ、集光機能を有する光学要素の材料で当該イメージセンサの表面を平坦化できる利点がある。かかる平坦化により、当該イメージセンサの表面汚染が避けられ、機械的な清掃手段も採用できる利点がある。
前記半導体イメージセンサを構成する感光素子の上方の絶縁層内に設けられた窪みに、光透過性を有する材料を充填して前記光学要素を構成することにより、マイクロレンズと同様な集光機能を実現できた。さらに、前記光学要素として屈折率の異なる材料を空間的に分布させることにより集光機能が向上した。
前記側壁での全反射が期待できないような入射角度が大きい入射光に対しても、当該側壁に設けられた反射層により、前記光学要素内に反射させることができるようになった。この結果、当該側壁を通りぬける光が無くなり、光感度の低下、分解能の低下などの特性劣化を阻止できた。
当該屈折率分布の実現には、気相成長工程を利用して、気相成長の初期から工程終了までの期間にわたり成長条件を変化させるような製造法が利用できた。
半導体イメージセンサの画素構成を示す図である。(第1の実施形態) 光学要素内での屈折率分布を示す図である。 光学要素(円筒形状)における光跡解析をするためのモデル図である。 光学要素(円筒形状)内での光跡を示す図である。 (階段状の屈折率分布) 光学要素(円筒形状)内での光跡を示す図である。 (直線状の屈折率分布) 光学要素(上下反転の円錐台形状)における光跡解析をするためのモデ ル図である。 半導体イメージセンサの製造プロセスを概説する図である。 半導体イメージセンサの製造プロセスを概説する図である。 (第2の実施形態) 半導体イメージセンサの製造プロセスを概説する図である。 (第3の実施形態) 半導体イメージセンサの製造プロセスを概説する図である。 (側壁に反射層あり) (第4の実施形態) 半導体イメージセンサの画素構成を示す図である。(第5の実施形態) 半導体イメージセンサの画素構成を示す図である。 (光学要素の底面にマイクロレンズあり) (第6の実施形態) 図12の製造プロセスを示す図である。 半導体イメージセンサの画素構成を示す図である。 (光学要素の上部開口にマイクロレンズあり) (第7の実施形態) 半導体イメージセンサの構成を示す図である。 (第8の実施形態) 半導体イメージセンサの構成を示す図である。 (第9の実施形態) 半導体イメージセンサの構成を示す図である。 (第10の実施形態) 従来の半導体イメージセンサの構成を示す図である。
以下、図面に示した本発明の各実施形態に基づき本発明を詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態としての画素構成例を示す図である。なお、同図において図形の縦横比は必ずしも実際の当該イメージセンサと合致しておらず、画素の構成および動作を概念的に示しているにすぎない。同図において、10はSiなどの半導体基板、11はフォトダイオードなどから成る感光素子、12は当該11からの光電変換信号を外部回路へ接続すると同時に当該11を周期的に基準電位まで充電するための拡散層、13は当該11と当該12とを電気的に接続するためのゲート電極、14は11から13などで構成されるトランジスタ、15は第1の絶縁層、16はイメージセンサの駆動および信号処理に必要な配線層であり、入射光が感光素子領域外へ照射されることを防止する光遮蔽層としても機能している。17は前記した16の表面に積層された酸化膜や樹脂などからなる第2の絶縁層であり、半導体イメージセンサの表面を平坦化する機能を有している。さらに、18は第2の絶縁層上に積層化された第3の絶縁層である。第1の絶縁層15と第2の絶縁層17と第3の絶縁層18の一部には、感光素子11の上部に位置するように窪みが形成され、この内部に絶縁材料あるいは樹脂材料が充填されて光学要素19が形成されている。すなわち、19は入射光に対面した上部開口、感光素子側との境界である底面、および、側壁とから構成されている。光学要素19の断面は同図に例示したように、図の垂直方向に一様な断面積を有するのではなく、上部に向かって断面積が大きくなるように形成されている。また、19の底面は感光素子11と直接接することがなく、第1の絶縁層15の一部を介して接していることが望ましいが、この限りではない。
本実施形態では、25で例示した入射光はカラーフィルタ20を通過した後、光学要素19の上部開口へ入射してから当該底面に到達し、当該底面を通過して感光素子11へ入射する。この光学要素内では、後述するように、屈折率が変化する場所で1回あるいは複数回繰り返して全反射したり、側壁で全反射したりして当該底面に達する。即ち、当該光学要素の上部開口へ入射した全ての光量は、効率的に集光されて当該感光素子へ導かれる。すなわち、当該光学要素19は従来多用されてきたマイクロレンズと同様な機能を有している。カラーフィルタ20と光学要素19の上部には保護膜としての第4の絶縁層21が積層され、半導体イメージセンサの表面が平坦化される。図1の構成では従来例と比較して、画素の最上面、すなわち、半導体イメージセンサの表面は原理的に平坦となり、従来構成で発生しがちであった汚染やゴミ付着といった種々の課題が克服されることになる。
図1に示した実施形態では、カラー画像の撮像用としての半導体イメージセンサが例示された。しかしながら、本実施形態にはカラー用に限定されることなく、白黒画像の撮像用イメージセンサも含まれる。白黒画像用イメージセンサの場合には、カラーフィルタ20が必要なく、光学要素19の上部開口が第4の絶縁層21と直接接していることになる。さらには、第3の絶縁層18の表面と光学要素19の上部開口とが大略同一平面であるような平坦化表面を形成している場合には、第4の絶縁層21が不要になることもある。
図1において、第3の絶縁層18の厚さについて記載する。半導体イメージセンサの画素では、感光素子11の平面的な広がり(面積)は画素面積よりも小さいので、25で代表される入射光の全てを効率良く集光して感光素子へ集中化させることが、光感度の増大に必須となる。図1では光学要素19の形状を、上部になるほど面積が大きくなるようにして、当該光学要素の上部開口が大きくなるように設定されている。同図において、22と23は画素の配列ピッチ(画素面積に対応している)を示している。画素内での感光素子11の位置は、必ずしも幾何学的な画素中心の位置と一致していないため、22と23とでは平面的な相対位置がずれているが、その寸法は同一である。同図で概念的に示したように、第3の絶縁層18の厚さを大きく設定することにより、光学要素19の上部開口の大きさを画素ピッチ23と大略等しくすることができる。このような構成では、等価的に画素全面が入射光を受光することができることになる。即ち、第3の絶縁層18の厚さは光学要素19の上部開口を画素ピッチと等しくするための重要な設計要因となっている。勿論、第3の絶縁層18の厚さが小さくても、光学要素の側壁の角度を大きく(側壁の傾きを水平方向に近づける)しても、当該上部開口を画素ピッチと等しくできるが、このような構成では、後述する当該側面での全反射効果を期待することが困難になる欠点が発生するので好ましくない。
<光学要素の形状>
図1に示した実施形態では、光学要素19の垂直方向の断面形状のみが例示されている。光学要素の水平方向での平面的な形状(輪切りにした時の形状)については、
(1)感光素子側との境界である底面は、当該感光素子の大きさと大略等しく、その形状
も当該感光素子と同じであることが好ましいが、この限りではない。当該感光素子
の形状は、通常は長方形(正方形を含む)であることが多いが、当該底面がこの長
方形以外の形状、例えば、多角形や円形であっても良い。
(2)入射光に対面した上部開口は、前記半導体イメージセンサの画素の大きさと大略等
しく、その形状も当該画素と同じであることが好ましいが、この限りではない。当
該画素の形状は、通常は長方形(正方形を含む)であることが多いが、当該上部開
口がこの長方形以外の形状、例えば、多角形や円形であっても良い。しかしながら、
当該画素へ入射した光を全て光電変換に寄与させるためには、前記上部開口は、当
該画素と同じ形状、同じ大きさであることが好ましい。
(3)光学要素の中間部分(側壁がある部分)は、前記上部開口と類似した形状であるこ
とが好ましいが、この限りではない。通常は、前記上部開口と前記底面とをつなぐ
ような形状、例えば、四角錐台(上面が下面よりも面積が大きい)類似の形状であ
る。
図1に示した光学要素19の製造プロセスについては後述するが、その屈折率は一様ではなく、19の断面内で空間的に分布している。図1の一点鎖線27で示した部分の断面での屈折率分布例を図2(a)乃至図2(c)に示す。同図(a)は屈折率の分布が段階的な階段状28になっており、同図(b)では屈折率の分布が連続的な直線29になっており、また、同図(c)では屈折率の分布が連続的な曲線30になっている。いずれの場合も、光学要素19の中心領域では屈折率が大きく、周辺領域では屈折率が小さいことが特徴になっている。さらに、同図に示した屈折率の分布は中心に向って単調に増加していることも特徴になっている。
図2(a)では階段状に変化する段階的な屈折率分布が示されている。換言するならば、前記光学要素の中心領域から周辺領域に渡って複数の層が存在し、各層が特定の屈折率を有している場合に対応している。一方、図2(b)では、直線状で連続的に変化する屈折率分布が示されている。この分布は、図2(a)において、前記した層の厚さが極度に小さくなり、層数が極度に大きくなった場合に相当している。即ち、図2(a)での階段の段差が小さくなり、直線状で連続的な屈折率分布になったとみなせる。
<光学要素(円筒形状)内での屈折率分布>
図3は前項で記載した屈折率分布を有する光学要素の集光機能を説明するための図である。同図(a)は光学要素を、断面が円形の筒型であると仮定した時の概念的な構造図である。中心部から外周部にかけて同心円状の図形が描かれており、層状の構造となっている。さらに、それぞれの円形境界で屈折率が階段状に変化する場合、即ち、図2(a)に例示した段階的な屈折率分布の場合に対応して示されている。図3(b)では、さらにモデルを簡略化した図が示されている。即ち、同図(a)において、中心部から外周部にわたって縦方向に切断し、複数の板が層状に積層された構造へ簡略化されている。この場合には、同図(b)の奥側が光学要素の中心部に、手前側が光学要素の外周部にそれぞれ対応している。さらに、同図(c)には、同図(b)の簡略化モデルを横側から見た概念図を示している。同図(c)では、右端の層が光学要素の中央部(屈折率が最大)、左端の層が光学要素の外周部(屈折率が最小)に対応している。さらに、同図(c)においては、下側が感光素子側に、上側が半導体イメージセンサの表面側(前記した上部開口であり、結像レンズからの光が入射する側)に対応している。同図(c)では、図形の右上から一定の入射角度をもって光が入射する様子が示されている。以下には、層状構造を有する光学要素の内部で、この光線が描く光跡をシミュレーション結果として例示する。
<光学要素(円筒形状)内での光跡−1>
図4は前記した光学要素内での、入射光線の光跡を示している。同図の横軸は光学要素の中心(距離が0マイクロメートルに対応)から外周(距離が6マイクロメートルに対応)までの距離を示している。縦軸は光学要素の前記上部開口からの深さを示している。また、同図には中心から外周に向かって1マイクロメートル毎に屈折率が階段状に段階的に減少することも示されている。即ち、中心では屈折率2.0(Siに相当)、外周では屈折率1.5(SiOに相当)であるような6層構造である。以上のように、同図では、光学要素の直径が12マイクロメートル、高さが10マイクロメートルの円筒形(6層構造)で、屈折率が階段状に分布している構成を仮定している。さらに、同図では光学要素の最上部へ入射した光の入射角度(図3(c)を参照)をパラメータとしている。同図(a)では光学要素の中心に光が入射した場合、同図(b)では光学要素の中心から外周側へ2マイクロメートル離れた位置に光が入射した場合が示されている。
図4(a)では、入射角度が10度から40度までは、屈折率が変化する特定の境界で全反射する。例えば
(1)入射角度10度では距離1マイクロメートルの位置で全反射し、屈折率1.9の
領域には入射せず、屈折率2.0の領域へ反射される。
(2)入射角度20度では距離2マイクロメートルの位置で全反射し、屈折率1.8の
領域には入射せず、屈折率1.9の領域へ反射される。
(3)入射角度30度では距離3マイクロメートルの位置で全反射し、屈折率1.7の
領域には入射せず、屈折率1.8の領域へ反射される。
(4)入射角度40度では距離5マイクロメートルの位置で全反射し、屈折率1.5の
領域には入射せず、屈折率1.6の領域へ反射される。
(5)入射角度50度では、光学要素の外側を構成する物質の屈折率に依存するが、距
離6マイクロメートルの所で全反射する場合もありうる。
(6)入射角度60度の場合は、光学要素の外側を構成する物質の屈折率に依存するが、
光学要素から外側へ光が抜け出る場合がありうる。
図4(b)では、入射角度が10度から30度までは、屈折率が変化する特定の境界で全反射する。例えば
(1)入射角度10度では距離3マイクロメートルの位置で全反射し、屈折率1.7の
領域には入射せず、屈折率1.8の領域へ反射される。
(2)入射角度20度では距離4マイクロメートルの位置(深さ方向では欄外の13マ
イクロメートル)で全反射し、屈折率1.6の領域には入射せず、屈折率1.7
の領域へ反射される。
(3)入射角度30度では距離5マイクロメートルの位置で全反射し、屈折率1.5の
領域には入射せず、屈折率1.6の領域へ反射される。
(4)入射角度40度では、光学要素の外側を構成する物質の屈折率に依存するが、距
離6マイクロメートルの所で全反射する場合もありうる。
(5)入射角度50度と60度の場合は、光学要素の外側を構成する物質の屈折率に依
存するが、光学要素から外側へ光が抜け出る場合がありうる。
図4(a)と(b)で示したように、入射角度が大きくなると、光学要素の外周に相当する側壁から外側へ光が抜け出る場合があることが分かる。この光の通過を阻止するために、光学要素の側壁(距離6マイクロメートルの位置)に反射層を設け、この反射層で光を反射させることにより、全ての光を光学要素内で伝播させることができる。かかる構成をとれば、屈折率分布を有する光学要素内の前記した特定の境界での全反射、および当該側壁での反射により、入射光を全て光学要素内に閉じ込めることができ、最終的には前記光学要素の底面から前記感光素子へ光を導くことが可能となる。
<光学要素(円筒形状)内での光跡−2>
図5は前記した光学要素内での、入射光線の他の光跡例を示している。同図の横軸は光学要素の中心(距離が0マイクロメートルに対応)から外周(距離が6マイクロメートルに対応)までの距離を示している。縦軸は光学要素の最上部(上部開口)からの深さを示している。同図では、図2(b)に例示したような屈折率の分布、即ち、中心から外周に向かって直線的に屈折率が減少する場合が示されている。同図では、中心の屈折率は2.0(Siに相当)、外周の屈折率は1.4(SiOに相当すると仮定)としている。同図では光学要素の最上部へ入射した光の入射角度(図3(c)を参照)をパラメータとしている。同図(a)では光学要素の中心に光が入射した場合、同図(b)では光学要素の中心から外周側へ2マイクロメートル離れた位置に光が入射した場合が示されている。
図5では、図4と同様な光跡のシミュレーション結果が示されている。ただし、屈折率の分布が直線的に連続であると仮定しているため、光跡は連続曲線になっており、全反射の状況も示されている。しかしながら、厳密に述べるならば、全反射は起こらず、図面上で光跡が垂直になった位置からは光跡は垂直下方へ進むことになる。解析では、計算の便宜上、0.1マイクロメートルで区切って計算していること、および、現実の半導体イメージセンサでも屈折率分布の局所的な揺らぎがあるため、全反射の発生が見られることになる。同図においても、上記した0047項で記載したと同様な解釈ができるので、詳細は省略する。
さらに、図2(c)のような連続曲線状に変化する屈折率分布でも同様な結果が得られることは明らかである。
<光学要素(上下反転の円錐台形状)内での光跡>
図3乃至図5では、光学要素が円筒状であると仮定して光跡結果が示された。光学要素の形状はこれに限らず、他の形状であっても良い。例えば、光学要素が上方に向って断面積が大きくなるようなバケツ形(上下反転させた円錐台)であっても良い。図6(a)はバケツ形の光学要素の断面を示した図である。後述するように、光学要素を製造する場合には、側壁側から順次に透明絶縁膜が堆積されていく。このため、図2(a)のような階段状の屈折率分布の場合は、図6(a)のような形状になる。同図(a)の破線で区切った部分のみを切り出して簡易化した図が同図(b)に示されている。即ち、前記したバケツ形の光学要素においても、図4乃至図5に示したシミュレーション結果が適用可能である。ただし、図6(a)において50で示した入射光の角度と51で示した側壁角度との和が、図6(b)での入射角度に対応している。即ち、図4でのパラメータである角度を「図4での表示角度から側壁角度を減算した値が実際の入射光に対応する角度〔図6(a)の50〕である」と読み替える必要がある。例えば、側壁角度を20度とするならば、図4(a)での「30度」の光跡は、図6(a)では10度に対応している。
<図4の光跡を図6に対応させる>
前項で記したように、側壁角度が20度の場合、図6に対応させて図4を読み替えると、
(1)光学要素の中心への入射光
1)0度から20度までの入射光は光学要素内の屈折率が変化する面で全反射
される
2)30度以上の入射光は光学要素の外周部から漏れ出す可能性がある
(2)光学要素の中心から2マイクロメートル離れた場所への入射光
1)0度から10度までの入射光は光学要素内の屈折率が変化する面で全反射
される
2)20度以上の入射光は光学要素の外周部から漏れ出す可能性がある
と言える。なお、本項での入射光の角度は図6(a)の座標系〔図6(a)の50に対応〕で記載されている。また、光学要素の外周部から漏れ出す光に対しては、当該光学要素の側壁に反射層を設け、この反射層で光学要素内に反射させれば、光の漏れ出しを防止することができる。
図4乃至図6に示した解析結果は、本明細書で引用した「特許文献−1」の場合と比較して、はるかに大きな入射角度の光も効率良く集光できることを示している。別の見方をするならば、光学要素の高さや側壁角度などでの設計自由度が大きくなることになり、本発明の有効性が高いと言える。
図4と図5で示したシミュレーション結果から、本発明によれば、屈折率分布により入射光線を光学要素の中心部へ向わしめ、光学要素の外周部で全反射が期待できない場合には当該反射層により入射光線を光学要素の中心部へ向わしめることが可能となる。この結果、広い範囲にわたる入射角度の光線に対して、また、光学要素の寸法、形状などから制約を受けることなく、効率的な光電変換ができる半導体イメージセンサを実現することができる。
<光学要素の製造プロセス−1>
図7は前記光学要素を含む半導体イメージセンサの製造プロセスを概説する図である。同図において、図1と同一番号は同一構成要素を示している。同図(a)において、半導体基板10にフォトダイオードなどで構成された感光素子11と拡散層12を形成し、続いて、周知の技術を用いて第1の絶縁層15、ゲート電極13、光遮蔽機能を併せ有する配線層16が形成される。同図(a)では配線層16は単層の場合が例示されているが、複数層から構成されていても良い。続いて、配線層16を含む表面全体には第2の絶縁層17が形成される。さらに、第3の絶縁層18が17の上に積層化される。17と18の構成材料としては、透明な樹脂であっても良く、また、酸化膜や窒化膜のような絶縁材料であっても良い。第2の絶縁層17および第3の絶縁層18の表面は大略平坦になっているのが一般的であるが、必ずしも平坦である必要はない。同図(b)ではパターニングされたフォトレジストや金属や絶縁材などから成るマスク層60を利用して、感光素子11の上方に窪み61が形成される。この形成には主として化学的なエッチングなどが利用される。エッチングの具体的な手法としては、弗酸などを主成分とする湿式エッチング、プラズマや反応性ガスを用いる乾式エッチング、さらに乾式エッチングの一種として、深さ方向に断面形状変化が殆どない異方性エッチングや、深さ方向の断面形状変化を伴う等方性エッチングなどが挙げられる。また、窪み61の形成には、複数のエッチング技術を組合わせても良い。
なお、マスク層60は窪み61の形成後は不要となるので、除去しても良い。また、マスク層60が入射光に対して不透明である場合には、遮光層として利用できるので残しておくこともあり得る。さらに、かかる不透明遮光層の他の例としては、当該60と当該18との間にカーボンや金属あるいは不透明な樹脂から成る遮光層を設け、当該窪み61の形成に先立って当該遮光層の一部をエッチングなどで除去しても良い。
図7(c)では、窪み61の内部を含む表面全体が透明な絶縁材料あるいは樹脂材料などで充填、被覆され、光学要素62と表面層63を形成している。表面層63は不要な要素であるので、エッチングなどの化学的手段、あるいは、研磨などの機械的手段により除去されても良いが、62と63の表面が平坦である場合には除去されなくても良い。もし、63を除去する工程を採用した場合には、窪み61内部に光学要素62のみが形成された状態となる。なお、光学要素62は、感光素子で検出される画像の光波長に対して光透過性を有していることが必要である。例えば、カラー撮像用の半導体イメージセンサでは可視光波長域で透明な絶縁材料あるいは樹脂材料が、白黒撮像用の半導体イメージセンサでは近赤外波長域と可視光波長域で透明な材料が、また、赤外線撮像用の半導体イメージセンサでは赤外波長域で透明な材料が選択される。これらの材料を窪み61へ充填するプロセスについては後述する。以下の図面では表面層63の樹脂が除去されている構成が示される。図7(d)では、光学要素62の上にカラーフィルタ20が周知の技術で設けられる。さらに、カラーフィルタ20の表面に第4の絶縁層21が積層され、全体構成の表面が平坦化される。
図7(b)において、窪み61の断面形状については、図示したように当該窪みの上部(上部開口)よりも下部(底面)の方の面積が小さいことが望ましい。この形状は図1で示した入射光25の反射には重要な要因となる。断面形状の面積の差異については、画素および感光素子の大きさや形状、さらには、第1の絶縁層15、第2の絶縁層17、および、第3の絶縁層18の厚さなどを考慮して決定される。
<光学要素の製造プロセス−2>
本項では、図7(c)に示した光学要素62を充填し、さらに、図2(a)乃至図2(c)に例示した分布屈折率を実現するプロセスについて概説する。本発明の特徴である分布した屈折率は、周知の気相成長工程でガス、圧力、電力などの雰囲気条件を連続的に変化させながら絶縁材料を堆積させることにより実現される。具体的には、気相成長工程の初期においては、光学要素の外周部にSiOのみを堆積させる。そして、時間経過とともに雰囲気中の窒素濃度を向上させるとともに酸素濃度を下げることにより、SiO−Siの混成膜を光学要素の中間部分に堆積させる。最終段階では酸素濃度をゼロもしくは極度に減少させることにより、Siを光学要素の中心部に堆積させる。このような雰囲気条件の連続可変手法により、光学要素の周辺領域の屈折率をSiOの大略1.45から、中心領域の屈折率をSiの大略2.0まで実現することが可能となる。あるいは、気相成長工程での雰囲気を時間経過とともにSiがより多く含有するような制御手法も適用可能である。なお、上記の説明では、雰囲気条件を連続的に変化させる例が記載されているが、雰囲気条件を一定時間毎に変化させることにより、図2(a)のような階段状に変化する屈折率分布を実現することも可能である。
前記プロセスの製造条件については、使用する製造装置や気相成長時の雰囲気条件などにより決定される。一例としてSiOの成長条件を挙げるならば、高周波帯での上部電極への供給電力=300W、下部電極への供給電力=200W、雰囲気温度=摂氏300度、真空度=70パスカル、O(反応ガス)の流量=毎分1000立方センチメートル、N2(反応ガス)=毎分100立方センチメートル、TEOS(反応ガス)=毎分50立方センチメートルであり、この条件での成膜速度は毎秒約50オングストロームである。また、他の一例としてSiの成長条件を挙げるならば、高周波帯での供給電力=100W、雰囲気温度=摂氏300度、真空度=130パスカル、Si3H4(反応ガス)の流量=毎分5立方センチメートル、NH3(反応ガス)=毎分100立方センチメートルであり、この条件での成膜速度は毎秒約3オングストロームである。
前項では光学要素の構成材料をSiOとSiの組合せとしたが、本発明ではこの組合せに限ることはない。例えば、周知の他の材料、Taなどを利用することも可能である。さらに、図2(a)のような階段状の屈折率分布を、各段階で光学要素の構成材料を変えることにより達成することも可能である。例えば、SiOのみ、SiOとSiの混成膜、Siのみ、そして、Taのみのような順序の組合せも可能である。
<第2の実施形態>
図8は本発明の第2の実施形態であり、窪みの他の形成法を示している。同図において、図1と同一番号は同一構成要素を示している。同図ではパターニングされたフォトレジストや金属や絶縁材などから成るマスク層70を利用して、感光素子11の上方に窪み71が形成されている。かかる形成の手段としては湿式エッチングや等方性RIE(反応性イオンエッチング)が代表的である。当該手段では、マスク層70の端部の下部までエッチングが行われ、マスク層70のパターニング開口よりも当該71の最上部の寸法が大きくなる特徴がある。図示していないが、引続く工程で窪み71に光学要素が形成される。
<第3の実施形態>
図9は本発明の第3の実施形態であり、窪みの他の形成法を示している。同図において、図1と同一番号は同一構成要素を示している。同図ではパターニングされたフォトレジストや金属や絶縁材などから成るマスク層80を利用して、感光素子11の上方に窪み81が形成されている。この窪み81は第1段階と第2段階の2ステップで形成される。第1段階では、異方性RIEなどでマスク層80のパターニング開口の形状と大略等しい形状を有する垂直の窪みが形成される。引続いて第2段階では、等方性RIEにより、マスク層80の端部の下部まで横方向にもエッチングが進行する。この2段階を経ることにより、図示したようなプラグ形の窪みが実現される。また、第1段階の異方性RIEでは、エッチング条件を変化させることにより、窪みの断面形状を変化させることが可能である。このため、図9に例示したように、窪みの下部(底面)から上部(上部開口)に向って断面積を少しずつ大きくしたり、あるいは、ほぼ同一な断面積として垂直な側壁形状を形成することも可能となる。本実施形態では、複数のエッチング手段が組合されて窪み加工されることが特徴である。図示していないが、引続く工程で窪み81には光学要素が形成される。
<第4の実施形態>
図10は本発明の第4の実施形態であり、窪みの他の形成法を示している。同図において、図1と同一番号は同一構成要素を示している。同図ではパターニングされたフォトレジストや金属や絶縁材などから成るマスク層90を利用して、感光素子11の上方に窪み91が形成されており、この窪みの側壁には金属薄膜などで構成された反射層92が設けられている。反射層92は蒸着などの周知の手段により設けられる。一般の蒸着手段においては、窪み91の底部まで反射層が形成されてしまうことがあるが、RIEなどの手法を用いて底部の反射層のみを除去する必要がある。一方、改良された蒸着装置を用いて斜め方向から金属粒子が飛来して、側壁部のみに反射層を形成しても良い。図示していないが、引続く工程で窪み91には光学要素が形成される。本実施形態では、光学要素の側壁で光が全反射することを利用できないような場合でも、入射光を効率よく反射させ、感光素子11へ光を集光できる利点がある。
<第4の実施形態の変形>
図10に示した実施形態では、反射層92は、窪み91の側壁全体に設けられている。しかしながら、計算された光跡(図4および図5)を参照すると、反射層による当該側壁での反射は、当該側壁の上方で発生していることがわかる。換言すると、光学要素内で当該側壁の下方に向う光は、当該側壁に到達する以前に、光学要素内の屈折率が変化する部分で折り返され、光学要素の中心領域に向っている。このため、反射層92は当該側壁の上方部分にのみ形成されていても集光効果には何ら影響を与えない。この場合には、前項の後半で記載した「斜め方向からの蒸着」手法が採用できる。即ち、斜め方向からの蒸着では、当該窪みの底部に反射層が形成されないため、製造プロセスが簡略化される利点がある。
<第5の実施形態>
図11は本発明の第5の実施形態であり、半導体イメージセンサの画素の他の構成例を示している。同図において、図1と同一番号は同一構成要素を示している。なお、同図において図形の縦横比は必ずしも実際の当該イメージセンサと合致しておらず、画素の構成および動作を概念的に示しているに過ぎない。同図において、100は第2の絶縁層17の上部に設けられたカラーフィルタである。このカラーフィルタを形成してから、第3の絶縁層18が積層化され、続いて、光学要素101が形成される。入射光102は当該光学要素に入射してから、カラーフィルタ100で色分離され、感光素子11へ到達する。図1に示した構成と異なり、この構成では、光学要素の底部は感光素子11から離れて位置することになるが、光学要素101に屈折率分布を設けることにより、入射光の集光作用は達成される。
<第6の実施形態>
図12は本発明の第6の実施形態であり、半導体イメージセンサの画素の他の構成例を示している。同図において、図1と同一番号は同一構成要素を示している。なお、同図において図形の縦横比は必ずしも実際の当該イメージセンサと合致しておらず、画素の構成および動作を概念的に示しているに過ぎない。同図の構成では、光学要素111の下部にマイクロレンズ110が設けられていることに特徴がある。110は樹脂材料あるいは絶縁材料で形成されうるが、その屈折率が17の屈折率よりも大きい材料が選定されている。入射光112は、当該光学要素内での屈折率分布により前記した特定の境界で全反射したり、側壁での反射により、光学要素の底部に到達してから、マイクロレンズ110で屈折し、集光されてから感光素子11に到達する。本構成では、マイクロレンズは、集光機能に補助的な役割りを担っている。このマイクロレンズにより、光学要素の底面を通過した光が横方向に伝播することが阻止され、光電変換効率の向上に寄与できる。また、画素構成での設計自由度がさらに拡大される利点もある。
<マイクロレンズの製造プロセス>
図13は図12の製造方法を概説する図であり、図1と同一番号は同一構成要素を示している。前記した工程により作成された同図(a)の構造体は、同図(b)に示すように、パターニングされたマスク層120を利用して乾式あるいは湿式の等方性エッチングを施すことにより、凹レンズ形状の凹み121が形成される。この形成工程後、同図(c)に示すように、第2の絶縁層17の屈折率よりも屈折率が大きい樹脂材料あるいは絶縁材料が当該構成全面上に被覆され、レンズ層122が形成される。引き続き、同図(d)に示すように、レンズ層122がエッチバックと称される工程により部分的に除去され、120と大略同一平面を有するように平坦化されて、マイクロレンズ123が形成される。同図での123の形状は図12での110の形状と異なるが、入射光の集光機能については同一とみなせる。なお、同図(d)ではマスク層120が除去されていないが、120と123の表面が平坦化されている限り除去の必要性はない。さらに、120が単にエッチング時のマスクとして機能するだけではなく、他の機能、例えば、入射光に対して低い透過率を有している材料から構成され光遮蔽機能をも有している場合には、マスク層120は除去されない方が好ましい。同図(e)は同図(d)とは異なり、図12の110と同一形状を実現するための製造例を示している。すなわち、同図(b)のマスク層120が除去されてから122が設けられ、さらにエッチバック工程により上面が平坦化されて123が形成される。
<第7の実施形態>
図14は本発明の第7の実施形態であり、当該半導体イメージセンサの画素の他の構成例を示している。同図において、図1と同一番号は同一構成要素を示している。なお、同図において図形の縦横比は必ずしも実際の当該イメージセンサと合致しておらず、画素の構成および動作を概念的に示しているに過ぎない。同図において、131は光学要素130の上部開口面に埋め込まれたマイクロレンズであり、図13で概説したような工程に類似して形成されている。131の屈折率は光学要素130の屈折率よりも大きいことが条件となり、当該条件を満足するような材料が選択される。本実施形態においても、レンズ層131は補助的なマイクロレンズとして機能しており、入射光の集光効率の増大に寄与している。
<第8の実施形態>
図15は本発明の第8の実施形態であり、図1と同一番号は同一構成要素を示している。同図は図1に例示した画素が横方向に3個並び、イメージセンサ部分140を構成している場合が示されている。なお、同図には図1に例示した画素構造、すなわち、光学要素の上部にカラーフィルタ20が配置されている構造を例示したが、図11から図14に例示した構造であっても良い。140上にはカバーガラス141が密着して積層化されている。前述したように、本発明においては、半導体イメージセンサの表面が本質的に平坦であるため、図15のようにカバーガラス141をイメージセンサ部分140の表面に密着させることが可能である。この密着構造により、突発的な力の印加に対しても、カバーガラス141が補強材として機能するので半導体イメージセンサの破壊を防止できる。さらに、カバーガラス141を積層化する前に、イメージセンサ部分140の表面を機械的に洗浄することができるので汚染防止の観点からも有利となる。
本実施形態では、「カバーガラス」と表記しているが、より厳密に記述するならば「特定の光波長域で透明であるような特性を少なくとも備えた平板」である。すなわち、カバーガラスは表面被覆だけではなく、別の複数の機能を有していることもあり得る。例えば、可視像撮像用デジタルカメラへ半導体イメージセンサを応用する場合は、撮像効果に影響を与える近赤外光を光学的に除去する赤外遮断フィルタ機能が挙げられる。なお、白黒撮像用の場合は、見かけ上の光感度を増大させるため、入射光に含まれる近赤外光エネルギも積極的に利用する場合がある。このような場合には、カバーガラスは可視光から近赤外光までの波長域に対して透明である必要がある。また、半導体イメージセンサを熱画像検出が目的の赤外撮像装置へ応用する場合において、撮像効果に影響を与える可視光を除去する赤外フィルタが挙げられる。これらの応用事例では、カバーガラス自身、あるいは該カバーガラスの表面あるいは裏面にフィルタ層が作成される。フィルタ層の構成には、金属や誘電体薄膜を多層積層した干渉フィルタを直接ガラス面に形成する手法や、多段に積層したプラスチック膜を引き伸ばしてからガラス面に張る手法などがある。また、カバーガラスに付加した別の機能例としてカラーフィルタの搭載がある。この事例には、カバーガラスの表面あるいは裏面に画素ピッチと等しいカラーフィルタアレイを形成することが挙げられる。すなわち、図15において、カラーフィルタ20をイメージセンサ部分140の一部に構成するのではなく、カバーガラス141の一部に構成する例がある。このような構成では、カバーガラス面に周知の手法でカラーフィルタアレイを直接作成しても良いし、あるいは、カバーガラスとは異なるガラス薄板にカラーフィルタアレイを形成してからカバーガラスに貼り付けても良い。本明細書における「カバーガラス」という用語には本項で例記したこれらの機能例が含まれており、いずれも本発明に含まれている。
<第9の実施形態>
図16は本発明の第9の実施形態であり、前項で概説したカバーガラスへの機能付与の一例である。同図において、図15と同一番号は同一構成要素を示している。本実施形態では、図15の実施形態とは異なり、カラーフィルタ20が搭載されていない。同図において、151はその一部に蛍光膜を含むカバーガラスである。この蛍光膜は入射した紫外線152を可視光に変換して放射し、この可視光がイメージセンサ部分140で画像信号に変換される。蛍光膜からの可視光の放射には方向性がないので、140に配列された光学要素の構成としては図10に例示したような光学要素側壁に反射層を有するような構成が好ましいが、この限りではない。さらに、本実施形態では入射光が紫外線であるような事例が示されているが、入射光としてはこれに限らず、X線などの放射光が入射するような応用例でも、151の構成を変えることにより適用できる。
<第10の実施形態>
図17は本発明の第10の実施形態であり、図15と同一番号は同一構成要素を示している。なお、同図には図1に例示した画素構造、すなわち、光学要素の上部にカラーフィルタが配置されている構造を例示したが、図11から図14に例示した構造であっても良い。本実施形態では、カバーガラス161に画素に対応して配列された凸レンズ162が含まれている。この構成にでは、162は補助的なマイクロレンズとして機能し、フォトダイオード11への集光効果を一層高めることが可能である。162の形成方法については、各種の周知技術を利用することができる。例えば、カバーガラス161の下側表面を凹レンズ上の窪みに加工してから、162となる材料を埋め込むことが挙げられる。ここでは、凸レンズの機能を発揮させるため、162の屈折率は161の屈折率よりも大きな材料を選択する必要がある。しかしながら、従来例とは異なり、凸レンズ162は補助的機能を有すれば良いので、その形状や特性に対する制限は緩やかである。本実施形態においても、イメージセンサ部分140の表面はカバーガラス161の下側表面に密着させることが可能なため、従来のマイクロレンズ搭載事例での種々の課題は解決されることになる。
なお、図15から図17に例示した実施形態では、カバーガラスと称される構造体が一様な厚さを有する平板として示されているが、この限りではない。すなわち、イメージセンサ部分140の画素に対応する領域のみが透明な素材で形成され、駆動系や信号処理系といった電子回路が含まれる領域が金属であって、この透明な素材がこの金属にハーメチックシールされている構成もあり得る。このような構成は特に高信頼性を要求される用途にはより適している。
本明細書では図1で示したように、標準的な構成と考えられるイメージセンサの画素構成が記載されている。しかしながら、イメージセンサの構成には多種あり、本発明はこれらの全てに適用できる。一例として挙げるならば、感度増大のためのいわゆる裏面照射型イメージセンサの構成、感度増大のために画素毎に増幅機能を持たせたりフォトダイオード自身が増幅機能を有すると言ったいわゆる増幅型イメージセンサの構成、水平垂直レジスタを介して画素からの信号読み出しを実行するCCD型イメージセンサ、さらには、イメージセンサ自体が積層構造をなしていて各層毎に撮像機能、信号処理機能、メモリ機能、入出力制御機能などが割り当てられているような3次元の構成などがある。ここで記載した構成例は全て本発明に含まれている。
本明細書で詳述した半導体イメージセンサの画素構成では、集光用のマイクロレンズを必要としていない。かかる構成は、デジタルカメラや携帯電話への応用以外にも、赤外イメージセンサ、光半導体素子、光学的な信号処理用の半導体装置など、さらには、光を放射するようなディスプレイにも広く適用できる。
1 全反射面
2 受光部
3 透明材料部
4 低屈折率部分
10 半導体基板
11 感光素子
12 拡散層
13 ゲート電極
14 トランジスタ
15 第1の絶縁層
16 配線層
17 第2の絶縁層
18 第3の絶縁層
19、62、101、111、130 光学要素
20、100 カラーフィルタ
21 第4の絶縁層
22、23 画素ピッチ
25、102、112 入射光
27 断面を示す部分
28 階段状の屈折率分布
29 直線状の屈折率分布
30 連続的な曲線状の屈折率分布
50 入射角度
51 側壁角度
60、70、80、90、120 マスク層
61、71、81、91 窪み
63 表面層
92 反射層
110、123、131 マイクロレンズ
121 凹み
122 レンズ層
140 イメージセンサ部分
141、151、161 カバーガラス
152 紫外線
162 凸レンズ

Claims (6)

  1. 配列された感光素子のそれぞれの上方に集光するための透明な光学要素を設けた半導体イメージセンサであって、
    前記光学要素の中心領域の屈折率は、該光学要素の中心領域の外を占める周辺領域の屈折率より高くなることを特徴とする半導体イメージセンサ。
  2. 前記光学要素は、屈折率の異なる少なくとも2種類の透明材料から構成され、
    前記中心領域から前記周辺領域に向かうに従い、
    屈折率を高くする材料の含有率を小さくし、かつ、屈折率を低くする材料の含有率を大きくしたこと
    を特徴とする請求項1に記載の半導体イメージセンサ。
  3. 前記光学要素の一部における屈折率は、
    前記光学要素の一部においては前記少なくとも2種類の透明材料の構成比で決定される場合を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体イメージセンサ。
  4. 前記中心領域から前記周辺領域に向かうに従い、
    前記光学要素は、
    前記屈折率の低い材料の含有率を段階的に高めることにより、
    該屈折率が段階的に低くなることを特徴とする請求項2に記載の半導体イメージセンサ。
  5. 前記中心領域から前記周辺領域に向かうに従い、
    前記光学要素は、
    前記屈折率の低い材料の含有率を連続的に高めることにより、
    該屈折率が連続的に低くなることを特徴とする請求項2に記載の半導体イメージセンサ。
  6. 前記光学要素が、該光学要素を配置する前記半導体イメージセンサの絶縁層に接する側壁に、光を反射する層を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体イメージセンサ。
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