JP2006313600A - 記録方法、プログラム及び記録媒体、並びに情報記録装置 - Google Patents

記録方法、プログラム及び記録媒体、並びに情報記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】書き換え可能な複数の記録層を有する情報記録媒体に、短時間で再生専用の情報記録媒体との互換性を付与する。
【解決手段】中間領域と書き換え可能なデータ領域とがそれぞれ設けられている複数の記録層を有する光ディスクを一時的にクローズする際に、光ディスクの各データ領域における既記録部及び未記録部の少なくとも一方に関する情報に基づいて、各データ領域内の同一半径位置の領域に一時的な中間領域を示す情報をそれぞれ記録する(ステップ705〜719)。これにより、各データ領域に存在する全ての未記録部にダミーデータを書き込むという処理を行うことなく、再生専用ディスクとの互換性を付与することができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、記録方法、プログラム及び記録媒体、並びに情報記録装置に係り、更に詳しくは、書き換え可能な複数の記録層を有する情報記録媒体に情報を記録する方法、書き換え可能な複数の記録層を有する情報記録媒体に対して情報の記録が可能な情報記録装置、該情報記録装置に用いられるプログラム及び該プログラムが記録された記録媒体に関する。
近年、デジタル技術の進歩及びデータ圧縮技術の向上に伴い、コンピュータプログラム、音楽情報、及び映像情報(以下「コンテンツ」ともいう)などを記録するための情報記録媒体として、CD(compact disc)やDVD(digital versatile disc)などの光ディスクが注目されるようになり、その低価格化とともに、光ディスクに情報を記録するための光ディスク装置が普及するようになった。
特に、書き換えが可能な光ディスクとしては、CD−RW(CD-rewritable)、DVD−RAM、DVD−RW(DVD−rewritable)、及びDVD+RW(DVD+rewritable)などが市販されている。
ところで、コンテンツが予め記録されて販売されるCD−ROMやDVD−ROMなどの再生専用の光ディスク(以下「再生専用ディスク」と略述する)を再生するためのドライブ装置又はプレイヤー(以下、便宜上「再生専用ドライブ装置」ともいう)は、すでに広く普及している。そこで、書き換えが可能な光ディスクであっても、再生専用ドライブ装置で再生できることが好ましい。このためには、コンテンツが記録された書き換えが可能な光ディスクは再生専用ディスク(例えばDVD+RWの場合はDVD−ROM)との論理的な互換性を保つことが必要となる。
再生専用ディスクの特徴の一つとして、リードイン(Lead-in)領域とデータ領域とリードアウト(Lead-out)領域とから形成されるインフォメーション領域内に未記録領域が存在しないことが挙げられるが、この点に関して、例えばDVD+RWでは、フォーマット途中の状態でディスクを取り出す場合であっても、DVD−ROMとの論理的な互換性が保たれるような工夫がなされている。具体的には、データ領域内に間欠的に存在する未記録領域にダミーデータを記録後、LWA(Last Written Address)に続いて一時的なリードアウト(Temporary Lead Out)を記録することで、インフォメーション領域が形成され、DVD−ROMとの論理的な互換性を保ち、DVD−ROMドライブ装置での再生が可能となる。
コンテンツの情報量は、年々増加する傾向にあり、1枚の光ディスクにおける記録容量の更なる増加が期待されている。そして、光ディスクの記録容量を増加させる1つの手段として記録層の多層化に関する開発が盛んに行われている。
複数の記録層を有する書き換え可能な光ディスクでは、各記録層に中間領域(ミドルエリア)が存在するものがある(例えば、特許文献1参照)。この場合には、再生専用ディスクとの互換性を確保するには、リードイン領域、データ領域、リードアウト領域、及び中間領域のすべてが既記録状態であることが必要である。従って、未記録領域が存在しているときに再生専用ディスクとの互換性を確保するには、すべての未記録領域にダミーデータを記録しなければならない。そこで、未記録領域が多い場合には、ダミーデータの記録に多大の時間を要し、パフォーマンスが低下することが予想される。
特開2005−25821号公報
本発明は、かかる事情の下になされたもので、その第1の目的は、書き換え可能な複数の記録層を有する情報記録媒体に、短時間で再生専用の情報記録媒体との互換性を付与することができる記録方法を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、書き換え可能な複数の記録層を有する情報記録媒体に、短時間で再生専用の情報記録媒体との互換性を付与することができる情報記録装置を提供することにある。
また、本発明の第3の目的は、情報記録装置の制御用コンピュータにて実行され、書き換え可能な複数の記録層を有する情報記録媒体に、短時間で再生専用の情報記録媒体との互換性を付与することができるプログラム及びそのプログラムが記録された記録媒体を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、中間領域と書き換え可能なデータ領域とがそれぞれ設けられている複数の記録層を有するディスク状の情報記録媒体に情報を記録する記録方法であって、前記情報記録媒体に対するユーザデータの記録を一時的に完了する際に、前記情報記録媒体の各データ領域における既記録部及び未記録部の少なくとも一方に関する情報に基づいて、前記各データ領域内の同一半径位置の領域に一時的な中間領域を示す情報をそれぞれ記録する工程を含む記録方法である。
これによれば、情報記録媒体に対するユーザデータの記録を一時的に完了する際に、情報記録媒体の各データ領域における既記録部及び未記録部の少なくとも一方に関する情報に基づいて、各データ領域内の同一半径位置の領域に一時的な中間領域を示す情報がそれぞれ記録される。この場合には、各データ領域に存在する全ての未記録部にダミーデータを書き込むという処理を行うことなく、再生専用の情報記録媒体との互換性を付与することができる。従って、書き換え可能な複数の記録層を有する情報記録媒体に、短時間で再生専用の情報記録媒体との互換性を付与することが可能となる。
この場合において、請求項2に記載の記録方法の如く、前記一時的な中間領域を示す情報をそれぞれ記録する工程では、前記情報記録媒体における最も外周側に位置する既記録部の外周側に隣接する領域と同一半径位置の領域に前記一時的な中間領域を示す情報をそれぞれ記録することとすることができる。
この場合において、請求項3に記載の記録方法の如く、前記一時的な中間領域を示す情報をそれぞれ記録する工程に先立って、前記情報記録媒体における最も外周側に位置する既記録部の半径位置よりも内周側の各データ領域に未記録部が存在するか否かを判断する工程と;前記判断の結果、未記録部が存在する場合に、該未記録部にダミーデータを記録する工程と;を更に含むこととすることができる。
上記請求項2に記載の記録方法において、請求項4に記載の記録方法の如く、前記一時的な中間領域を示す情報をそれぞれ記録する工程に先立って、前記情報記録媒体における最も外周側に位置する既記録部の半径位置が、予め設定されている半径位置よりも内周側にあるか否かを判断する工程と;前記判断の結果、前記最も外周側に位置する既記録部の半径位置が予め設定されている半径位置よりも内周側にある場合に、各データ領域において、最も内周側の半径位置から前記予め設定されている半径位置までに存在する未記録部にダミーデータを記録する工程;を更に含むこととすることができる。
上記請求項2に記載の記録方法において、請求項5に記載の記録方法の如く、前記一時的な中間領域を示す情報をそれぞれ記録する工程に先立って、前記情報記録媒体における最も外周側に位置する既記録部に隣接する外周側の未記録部の大きさが、前記一時的な中間領域を示す情報の大きさ以上であるか否かを判断する工程を更に含み、前記最も外周側に位置する既記録部に隣接する外周側の未記録部の大きさ大きさが、前記一時的な中間領域を示す情報の大きさ以上の場合に、前記一時的な中間領域を示す情報をそれぞれ記録する工程を実行することとすることができる。
上記請求項1〜5に記載の各記録方法において、請求項6に記載の記録方法の如く、前記情報記録媒体に、一時的な終端情報を記録する工程を、更に含むこととすることができる。
上記請求項1〜6に記載の各記録方法において、請求項7に記載の記録方法の如く、前記情報記録媒体に、前記一時的な中間領域を示す情報が記録された位置情報を記録する工程を、更に含むこととすることができる。
請求項8に記載の発明は、中間領域と書き換え可能なデータ領域とがそれぞれ設けられている複数の記録層を有するディスク状の情報記録媒体に対する情報の記録が可能な情報記録装置に用いられるプログラムであって、前記情報記録媒体の各データ領域における既記録部及び未記録部の少なくとも一方に関する情報に基づいて、前記各データ領域内の同一半径位置の領域に一時的な中間領域を示す情報をそれぞれ記録する手順を、前記情報記録装置の制御用コンピュータに実行させるプログラムである。
これによれば、本発明のプログラムが所定のメモリにロードされ、その先頭アドレスがプログラムカウンタにセットされると、情報記録装置の制御用コンピュータは、情報記録媒体の各データ領域における既記録部及び未記録部の少なくとも一方に関する情報に基づいて、各データ領域内の同一半径位置の領域に一時的な中間領域を示す情報をそれぞれ記録する。すなわち、本発明のプログラムによれば、情報記録装置の制御用コンピュータに請求項1に記載の発明に係る記録方法を実行させることができ、これにより、書き換え可能な複数の記録層を有する情報記録媒体に、短時間で再生専用の情報記録媒体との互換性を付与することが可能となる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
これによれば、請求項8に記載のプログラムが記録されているために、コンピュータに実行させることにより、書き換え可能な複数の記録層を有する情報記録媒体に、短時間で再生専用の情報記録媒体との互換性を付与することが可能となる。
請求項10に記載の発明は、中間領域と書き換え可能なデータ領域とがそれぞれ設けられている複数の記録層を有するディスク状の情報記録媒体に対する情報の記録が可能な情報記録装置であって、前記情報記録媒体への情報の書き込みを行う処理装置と;前記情報記録媒体に対するユーザデータの記録を一時的に完了する際に、前記情報記録媒体の各データ領域における既記録部及び未記録部の少なくとも一方に関する情報に基づいて、前記各データ領域内の同一半径位置の領域に一時的な中間領域を示す情報を、前記処理装置を介してそれぞれ記録する制御装置と;を備える情報記録装置である。
これによれば、情報記録媒体に対するユーザデータの記録を一時的に完了する際に、制御装置により、情報記録媒体の各データ領域における既記録部及び未記録部の少なくとも一方に関する情報に基づいて、各データ領域内の同一半径位置の領域に一時的な中間領域を示す情報が、処理装置を介してそれぞれ記録される。この場合には、各データ領域に存在する全ての未記録部にダミーデータを書き込むという処理を行うことなく、再生専用の情報記録媒体との互換性を付与することができる。従って、書き換え可能な複数の記録層を有する情報記録媒体に、短時間で再生専用の情報記録媒体との互換性を付与することが可能となる。
この場合において、請求項11に記載の情報記録装置の如く、前記制御装置は、前記情報記録媒体における最も外周側に位置する既記録部の外周側に隣接する領域と同一半径位置の領域に前記一時的な中間領域を示す情報を、前記処理装置を介してそれぞれ記録することとすることができる。
この場合において、請求項12に記載の情報記録装置の如く、前記制御装置は、更に、前記一時的な中間領域を示す情報を記録するのに先立って、前記情報記録媒体における最も外周側に位置する既記録部の半径位置よりも内周側の各データ領域に未記録部が存在する場合に、該未記録部に前記処理装置を介してダミーデータを記録することとすることができる。
上記請求項11に記載の情報記録装置において、請求項13に記載の情報記録装置の如く、前記制御装置は、更に、前記一時的な中間領域を示す情報を記録するのに先立って、前記情報記録媒体における最も外周側に位置する既記録部の半径位置が、予め設定されている半径位置よりも内周側にある場合に、各データ領域において、最も内周側の半径位置から前記予め設定されている半径位置までに存在する未記録部に、前記処理装置を介してダミーデータを記録することとすることができる。
上記請求項11に記載の情報記録装置において、請求項14に記載の情報記録装置の如く、前記制御装置は、前記情報記録媒体における最も外周側に位置する既記録部に隣接する外周側の未記録部の大きさが、前記一時的な中間領域を示す情報の大きさ以上の場合に、前記一時的な中間領域を示す情報をそれぞれ記録することとすることができる。
上記請求項10〜14に記載の各情報記録装置において、請求項15に記載の情報記録装置の如く、前記制御装置は、更に、一時的な終端情報を、前記処理装置を介して前記情報記録媒体に記録することとすることができる。
上記請求項10〜15に記載の各情報記録装置において、請求項16に記載の情報記録装置の如く、前記制御装置は、更に、前記一時的な中間領域を示す情報が記録された位置情報を、前記処理装置を介して前記情報記録媒体に記録することとすることができる。
上記請求項10〜16に記載の各情報記録装置において、請求項17に記載の情報記録装置の如く、前記制御装置は、更に、前記一時的な中間領域を示す情報がすでに記録されている情報記録媒体にユーザデータを記録する際に、該ユーザデータを前記一時的な中間領域を示す情報が記録されている領域に上書きすることとすることができる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図16(B)に基づいて説明する。図1には、本発明の一実施形態に係る情報記録装置としての光ディスク装置20の概略構成が示されている。
この図1に示される光ディスク装置20は、光ディスク15を回転駆動するためのモータとしてのスピンドルモータ22、光ピックアップ装置23、該光ピックアップ装置23をスレッジ方向に駆動するためのシークモータ21、レーザ制御回路24、エンコーダ25、駆動制御回路26、再生信号処理回路28、バッファRAM34、バッファマネージャ37、インターフェース38、フラッシュメモリ39、CPU40及びRAM41などを備えている。なお、図1における矢印は、代表的な信号や情報の流れを示すものであり、各ブロックの接続関係の全てを表すものではない。また、光ディスク装置20は、複数の記録層を有する光ディスク(以下、便宜上「多層ディスク」ともいう)に対応しているものとする。そして、光ディスク15は記録されている情報の書き換えが可能な複数の記録層を有する情報記録媒体であるものとする。
前記光ピックアップ装置23は、光ディスク15におけるアクセス対象の記録層(以下「対象記録層」ともいう)にレーザ光を集光するとともに、その記録層からの反射光を受光するための装置である。この光ピックアップ装置23は、光ディスク15に対応した波長のレーザ光を出射する半導体レーザ、該半導体レーザから出射された光束を光ディスク15の対象記録層に集光する対物レンズ、前記対象記録層で反射された戻り光束を受光する受光器、及び前記対物レンズを駆動するための駆動系(フォーカシングアクチュエータ及びトラッキングアクチュエータ)(いずれも図示省略)などを含んで構成されている。前記受光器は複数の受光素子(又は受光領域)を有し、各受光素子(又は受光領域)での受光量に応じた信号(光電変換信号)を再生信号処理回路28に出力する。
前記再生信号処理回路28は、前記受光器の出力信号(複数の光電変換信号)に基づいて、従来と同様にして、サーボ信号(フォーカスエラー信号やトラックエラー信号など)、アドレス情報、同期信号、及びRF信号などを取得する。ここで得られたサーボ信号は前記駆動制御回路26及びCPU40に出力され、アドレス情報及びRF信号はCPU40に出力され、同期信号はエンコーダ25や駆動制御回路26などに出力される。また、再生信号処理回路28は、RF信号に対して復号処理及び誤り検出処理などを行い、誤りが検出されたときには誤り訂正処理を行った後、再生データとして前記バッファマネージャ37を介して前記バッファRAM34に格納する。
前記駆動制御回路26は、再生信号処理回路28からのトラックエラー信号に基づいて、トラッキング方向に関する対物レンズの位置ずれを補正するための前記トラッキングアクチュエータの駆動信号を生成する。また、駆動制御回路26は、再生信号処理回路28からのフォーカスエラー信号に基づいて、対物レンズのフォーカスずれを補正するための前記フォーカシングアクチュエータの駆動信号を生成する。ここで生成された各アクチュエータの駆動信号は光ピックアップ装置23に出力される。これにより、トラッキング制御及びフォーカス制御が行われる。さらに、駆動制御回路26は、CPU40の指示に基づいて、シークモータ21を駆動するための駆動信号、及びスピンドルモータ22を駆動するための駆動信号を生成する。各モータの駆動信号は、それぞれシークモータ21及びスピンドルモータ22に出力される。
前記バッファRAM34には、光ディスク15に記録するデータ(記録用データ)、及び光ディスク15から再生したデータ(再生データ)などが一時的に格納される。このバッファRAM34へのデータの入出力は、前記バッファマネージャ37によって管理されている。
前記エンコーダ25は、CPU40の指示に基づいて、バッファRAM34に蓄積されている記録用データをバッファマネージャ37を介して取り出し、データの変調及びエラー訂正コードの付加などを行ない、光ディスク15への書き込み信号を生成する。ここで生成された書き込み信号はレーザ制御回路24に出力される。
前記レーザ制御回路24は、前記半導体レーザの発光パワーを制御する。例えば記録の際には、前記書き込み信号、記録条件及び半導体レーザの発光特性などに基づいて、半導体レーザの駆動信号がレーザ制御回路24にて生成される。
前記インターフェース38は、上位装置(例えば、パソコン)90との双方向の通信インターフェースであり、ATAPI(AT Attachment Packet Interface)に準拠している。
前記フラッシュメモリ39には、CPU40にて解読可能なコードで記述された本発明に係るプログラムを含む各種プログラム、記録パワーや記録ストラテジ情報を含む記録条件、及び半導体レーザの発光特性などが格納されている。
前記CPU40は、フラッシュメモリ39に格納されている上記プログラムに従って光ディスク装置20の全体を制御するとともに、制御に必要なデータなどをRAM41及びバッファRAM34に保存する。
ここで、前記光ディスク15について説明する。
光ディスク15は、一例として図2に示されるように、光束の入射側から順に、保護層P1、記録層L1(第1の記録層)、保護層P2、記録層L2(第2の記録層)、保護層P3、光反射層RL及び印刷保護層P4などから構成されている。また、記録層L1と保護層P2との間には金や誘電体などで形成された半透明膜がある。すなわち、光ディスク15は、いわゆる片面2層ディスクである。なお、各記録層にはスパイラル状又は同心円状の案内用の溝を有するトラックがそれぞれ形成されている。そして、記録層L1が記録層L2よりも光ピックアップ装置23に近くなるように、光ディスク15は、光ディスク装置20にセットされる。そこで、光ディスク15に入射した光束の一部は半透明膜で反射され、残りは半透明膜を透過する。そして、半透明膜を透過した光束は光反射層RLで反射される。以下では、便宜上、半透明膜で反射された光束を「記録層L1からの反射光」あるいは「記録層L1での反射光」といい、光反射層RLで反射された光束を「記録層L2からの反射光」あるいは「記録層L2での反射光」という。なお、光ディスク15は、一例としてDVD+RWの規格に準拠した情報記録媒体における記録層を2層化したものである。
ところで、片面2層ディスクには、トラックパス(再生走査経路)に関して、オポジットトラックパス(Opposite track path、以下「OTP」という)方式と、パラレルトラックパス(Parallel track path、以下「PTP」という)方式との2種類がある。
OTP方式の片面2層ディスクでは、一例として図3に示されるように、記録層L1に、ディスクの内周から外周に向かって、リードイン領域、データ領域、中間領域が設けられ、記録層L2に、ディスクの外周から内周に向かって、中間領域、データ領域、リードアウト領域が設けられている。そして、記録層L1では、リードイン領域から中間領域へ向かって連続して増加する物理アドレスが割り振られ、記録層L2では、中間領域からリードアウト領域へ向かって、記録層L1の物理アドレスをビット反転したアドレスが割り振られている。すなわち、記録層L2では、中間領域からリードアウト領域に向かって物理アドレスが連続して増加している。この場合のトラックパスの方向は、記録層L1ではリードイン領域から中間領域に向かう方向であり、記録層L2では中間領域からリードアウト領域に向かう方向である。
また、OTP方式の片面2層ディスクでは、リードイン領域の開始位置とリードアウト領域の終了位置、記録層L1のデータ領域の終了位置と記録層L2のデータ領域の開始位置、及び各記録層の中間領域の開始位置及び終了位置は、それぞれ互いに同一半径位置にある。一方、記録層L2のデータ領域の終了位置は記録層L1のデータ領域の開始位置と必ずしも一致しない。この場合には、その差分領域にリードアウトが記録される。なお、半径位置とはディスクの半径方向に関する位置であり、ディスクの回転中心を基準としている。
一方、PTP方式の片面2層ディスクでは、一例として図4に示されるように、各記録層に、ディスクの内周側から外周側に向かって、リードイン領域、データ領域及びリードアウト領域に分割されたインフォメーション領域がそれぞれ設けられている。すなわち、PTP方式の片面2層ディスクでは、記録層毎にインフォメーション領域を個別に有し、各記録層は互いに独立した記録層と捉えることができる。そして、各記録層では、リードイン領域からリードアウト領域へ向かって、連続して増加する物理アドレスがそれぞれ割り振られている。この場合のトラックパスの方向は、各記録層ともにリードイン領域からリードアウト領域に向かう方向である。
また、PTP方式の片面2層ディスクでは、各記録層におけるリードイン領域の開始位置と終了位置、各記録層におけるデータ領域の開始位置、及び各記録層におけるリードアウト領域の終了位置は、それぞれ互いに同一半径位置にある。一方、各記録層におけるデータ領域の終了位置は、記録層毎に互いに異なる場合がある。この場合には、その差分領域にリードアウトが記録される。
本実施形態では、一例として、光ディスク15は、OTP方式の片面2層ディスクであるものとする。
《フォーマット処理》
次に、光ディスク装置20におけるフォーマット処理について図5〜図6(C)を用いて簡単に説明する。図5のフローチャートは、CPU40によって実行される一連の処理アルゴリズムに対応している。上位装置90からフォーマット要求コマンドを受信すると、フラッシュメモリ39に格納されている図5のフローチャートに対応するプログラムの先頭アドレスがCPU40のプログラムカウンタにセットされ、フォーマット処理がスタートする。なお、本実施形態では、一例として、フォーマットはいわゆるバックグランドフォーマットで行われるものとする。
ここでは、光ディスク15は、図6(A)に示されるように、ブランクディスクであるものとする。なお、記録面に強いレーザ光が照射され、記録内容が全て消去されたディスクもブランクディスクである。
最初のステップ501では、図6(B)に示されるように、光ディスク15のリードイン領域の一部に所定の情報を記録する。
次のステップ503では、アクセス許可を上位装置90に通知する。これにより、フォーマットが未完了であっても記録及び再生が可能となる。
次のステップ505では、フォーマットを開始する。これにより、図6(C)に示されるように、エンコーダ25、レーザ制御回路24及び光ピックアップ装置23などによって、所定のデータが記録層L1の先頭位置から記録層L1の終了位置に向けて順次書き込まれる。ここでは、1ECCブロック単位でダミーデータが記録される。
次のステップ515では、所定のタイミングでフォーマットが完了したか否かを判断する。フォーマットが完了していれば、ここでの判断は肯定され、フォーマット処理を終了する。一方、フォーマットが完了していなければ、ここでの判断は否定され、フォーマットが完了するまで待機する。なお、フォーマットが完了する前に記録要求あるいは再生要求があると、フォーマットを中断する。そして、記録処理あるいは再生処理が終了すると、フォーマットを再開する。
《記録処理》
次に、記録処理について図7〜図8(C)を用いて説明する。図7のフローチャートは、CPU40によって実行される一連の処理アルゴリズムに対応している。上位装置90から記録要求コマンドを受信すると、フラッシュメモリ39に格納されている図7のフローチャートに対応するプログラムの先頭アドレスがCPU40のプログラムカウンタにセットされ、記録処理がスタートする。ここでは、図8(A)に示されるように、光ディスク15にはユーザデータが全く記録されていないものとする。また、一例として、いわゆる交互記録方式でユーザデータが記録されるものとする。
この交互記録方式とは、予め設定されている大きさに対応する部分領域(以下、便宜上「交互基準領域」ともいう。例えば1ECCブロック)毎に、ほぼ同一半径位置のある各記録層に順次記録する方式である。すなわち、1つの記録層に連続して記録可能な領域の大きさを予め規定し、ほぼ同一半径位置にある複数の記録層における前記規定された大きさに対応する領域毎に、順次記録する方式である。
最初のステップ601では、記録層L1のデータ領域の先頭に対応する目標位置に光ピックアップ装置が位置決めされるように駆動制御回路26に指示する。すなわち、記録層L1が対象記録層である。光ピックアップ装置が目標位置に到達すると書き込みを許可する。これにより、エンコーダ25及びレーザ制御回路24などを介して、図8(B)に示されるように、記録層L1のデータ領域の先頭から外周側に向かってユーザデータが記録される。
次のステップ603では、所定のタイミング(例えば1ECCブロック分の記録が完了した時点)で、指定された全てのユーザデータの記録が完了したか否かを判断する。未記録のユーザデータが存在していれば、ここでの判断は否定され、ステップ605に移行する。
このステップ605では、前記交互基準領域分の書き込みが完了したか否かを判断する。交互基準領域分の書き込みが完了していなければ、ここでの判断は否定され、ユーザデータの書き込みを継続し、上記ステップ603に戻る。一方、交互基準領域分の書き込みが完了していれば、ここでの判断は肯定され、ステップ607に移行する。
このステップ607では、ユーザデータの書き込み中断をレーザ制御回路24などに指示する。
次のステップ609では、レイヤジャンプを再生信号処理回路28及び駆動制御回路26に指示する。これにより、ここでは、記録層L2が対象記録層となる。
次のステップ611では、現在の対象記録層がL1であるか否かを判断する。ここでは、記録層L2が対象記録層であるため、ここでの判断は否定され、ステップ615に移行する。
このステップ615では、ユーザデータの書き込み再開を指示する。これにより、ここでは、図8(C)に示されるように、レイヤジャンプした位置から内周側に向かってユーザデータが記録される。そして、上記ステップ603に戻る。
なお、上記ステップ611において、現在の対象記録層がL1であれば、ここでの判断は否定され、ステップ613に移行する。
このステップ613では、次の交互基準領域の先頭位置に対応する目標位置に光ピックアップ装置が位置決めされるように駆動制御回路26に指示する。そして、上記ステップ615に移行する。
以下、上記ステップ603での判断が肯定されるまで、ステップ603〜ステップ615の処理を繰り返し行う。そして、指定された全てのユーザデータの記録が完了すると、上記ステップ603での判断が肯定され、記録処理を終了する。
《クローズ処理》
次に、光ディスク15に対するユーザデータの記録を一時的に完了するクローズ処理について図9〜図13(B)を用いて説明する。図9のフローチャートは、CPU40によって実行される一連の処理アルゴリズムに対応している。上位装置90からクローズ要求コマンドを受信すると、フラッシュメモリ39に格納されている図9のフローチャートに対応するプログラムの先頭アドレスがCPU40のプログラムカウンタにセットされ、クローズ処理がスタートする。
最初のステップ701では、光ディスク15のデータ領域に未記録部があるか否かを判断する。未記録部があれば、ここでの判断は肯定され、ステップ703に移行する。
このステップ703では、データ領域に一時的な中間領域を示す情報(以下「TMA」ともいう)を記録するように指示されているか否かを判断する。データ領域にTMAを記録するように指示されていれば、ここでの判断は肯定され、ステップ705に移行する。
このステップ705では、データ領域にTMAを記録可能な空き領域があるか否かを判断する。データ領域にTMAを記録可能な空き領域があれば、ここでの判断は肯定され、ステップ707に移行する。
このステップ707では、中間領域の先頭の半径位置(r1とする)を取得する。
次のステップ709では、最も外周側にある既記録部の半径位置(r2とする)を取得する。
次のステップ711では、r1−r2が閾値(rsとする)を超えているか否かを判断する。一例として図10(A)に示されるように、r1−r2がrsを超えていれば、ここでの判断は肯定され、ステップ713に移行する。
このステップ713では、一例として図10(B)に示されるように、r1−r2がrs以下となるように、最も外周側にある既記録部の外周側に隣接する未記録部にダミーデータを書き込む。また、他の記録層についても、同じ半径位置の未記録部にダミーデータを書き込む。なお、光ディスク15への実際の書き込みは、前述したようにエンコーダ25及びレーザ制御回路24などを介して行われる。
次のステップ715では、各記録層において、既記録部がデータ領域の最も内周側の位置から連続しているか否かを判断する。既記録部が連続していれば、ここでの判断は肯定され、ステップ719に移行する。
このステップ719では、一例として図10(C)に示されるように、各記録層のデータ領域にTMAを記録する。ここでは、データ属性が中間領域データに設定されているダミーデータがTMAとして記録される。
次のステップ721では、TMAの位置情報を光ディスク15の予め設定されている領域(例えばリードイン領域)に記録する。
次のステップ723では、一時的な終端情報として必要最小限の終端情報を光ディスク15のリードアウト領域に記録する。ここでは、例えば、ディスクステータス情報(ブランク状態、オープン状態、クローズ状態、及びコンプリート状態のいずれかが含まれる)、データゾーンエンドアドレス情報(=LWA)、リードアウト領域のエンドアドレス情報などが記録される。なお、TMAと合わせてTLOが記録される場合には、TLO領域に関する情報も記録される。
次のステップ735では、クローズ処理の完了を上位装置90に通知する。そして、クローズ処理を終了する。これにより、光ディスク15は、DVD−ROMとの互換性を有することとなる。
なお、上記ステップ715において、一例として図11(A)に示されるように、既記録部が連続していなければ、ここでの判断は否定され、ステップ717に移行する。
このステップ717では、一例として図11(B)に示されるように、既記録部が連続するように、ダミーデータを未記録部に書き込む。そして、上記ステップ719に移行する。この場合には、ステップ719では、一例として図11(C)に示されるように、TMAが記録される。
また、上記ステップ711において、r1−r2がrsを超えていなければ、ここでの判断は否定され、上記ステップ715に移行する。すなわち、ステップ713の処理をスキップする。
また、上記ステップ705において、一例として図12(A)に示されるように、データ領域にTMAを記録可能な空き領域がなければ、ここでの判断は否定され、ステップ725に移行する。
このステップ725では、一例として図12(B)に示されるように、データ領域の未記録部にダミーデータを書き込む。
そして、次のステップ727では、一例として図12(C)に示されるように、各記録層の中間領域に所定の情報を記録する。そして、上記ステップ735に移行する。
また、上記ステップ703において、データ領域にTMAを記録するように指示されていなければ、ここでの判断は否定され、ステップ729に移行する。
このステップ729では、2層目(ここでは、記録層L2)が全て未記録状態であるか否かを判断する。全てが未記録状態でなければ、ここでの判断は否定され、上記ステップ705に移行する。一方、一例として図13(A)に示されるように、全てが未記録状態であれば、ここでの判断は肯定され、ステップ731に移行する。
このステップ731では、一例として図13(B)に示されるように、既記録部に続いて一時的なリードアウト(TLO)を記録する。そして、上記ステップ735に移行する。
さらに、上記ステップ701において、未記録部がなければ、ここでの判断は否定され、ステップ733に移行する。
このステップ733では、リードアウト領域に所定の情報(LO)を記録する。そして、上記ステップ735に移行する。
《再記録処理》
次に、前述したようにして、一旦クローズ処理が行われた光ディスク15が、再度光ディスク装置20にセットされ、再度ユーザデータを記録するときの処理について図14〜図16(B)を用いて説明する。図14のフローチャートは、CPU40によって実行される一連の処理アルゴリズムに対応している。上位装置90から記録要求コマンドを受信すると、フラッシュメモリ39に格納されている図14のフローチャートに対応するプログラムの先頭アドレスがCPU40のプログラムカウンタにセットされ、再記録処理がスタートする。
最初のステップ801では、データ領域に記録されているデータの属性を参照し、TMAが記録されているか否かを判断する。一例として図15(A)に示されるように、TMAが記録されていれば、ここでの判断は肯定され、ステップ803に移行する。
このステップ803では、一例として図15(B)に示されるように、各記録層に記録されているTMAにユーザデータを上書きする。
次のステップ807では、指定された全てのユーザデータの記録が完了したか否かを判断する。未記録のユーザデータが存在していれば、ここでの判断は否定され、ステップ809に移行する。
このステップ809では、前述したように交互記録方式でユーザデータを各記録層に記録する。そして、所定のタイミング(例えば1ECCブロック分の記録が完了した時点)で上記ステップ807に戻る。
なお、上記ステップ801において、一例として図16(A)に示されるように、TMAが記録されていなければ、ここでの判断は否定され、ステップ805に移行する。
このステップ805では、一例として図16(B)に示されるように、記録層L1に記録されているTLOにユーザデータを上書きする。そして、上記ステップ807に移行する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る光ディスク装置20では、光ピックアップ装置23とレーザ制御回路24とエンコーダ25と再生信号処理回路28とによって処理装置が構成されている。
さらに、CPU40及び該CPU40にて実行されるプログラムとによって制御装置が実現されている。なお、CPU40によるプログラムに従う処理によって実現した制御装置の少なくとも一部をハードウェアによって構成することとしても良いし、あるいは全てをハードウェアによって構成することとしても良い。
また、本実施形態では、記録媒体としてのフラッシュメモリ39に記録されているプログラムのうち、図9に対応するプログラムを実行することによって、本発明に係るプログラムが実行されている。
そして、上記クローズ処理にて、本発明に係る記録方法が実施されている。
以上説明したように、本実施形態に係る光ディスク装置20によると、上位装置90から、中間領域と書き換え可能なデータ領域とがそれぞれ設けられている2つの記録層を有する光ディスク15に対して、クローズ要求コマンドを受信すると、各データ領域内であって、光ディスク15において最も外周側に位置する既記録部の外周側に隣接する領域と同一半径位置の領域にTMAをそれぞれ記録している。これにより、各データ領域に存在する全ての未記録部にダミーデータを書き込むという処理を行うことなく、再生専用の情報記録媒体であるDVD−ROMとの互換性を付与することができる。従って、書き換え可能な複数の記録層を有する情報記録媒体に、短時間で再生専用の情報記録媒体との互換性を付与することが可能となる。
また、本実施形態によると、TMAをそれぞれ記録するのに先立って、光ディスク15において最も外周側に位置する既記録部の半径位置よりも内周側の各データ領域に未記録部が存在するか否かを判断し、その判断の結果、未記録部が存在する場合に、該未記録部にダミーデータを記録している。これにより、ランダムにユーザデータが記録されていても、DVD−ROMとの互換性を付与することができる。
また、本実施形態によると、TMAをそれぞれ記録するのに先立って、光ディスク15において最も外周側に位置する既記録部の半径位置が、予め設定されている半径位置よりも内周側にあるか否かを判断し、その判断の結果、最も外周側に位置する既記録部の半径位置が予め設定されている半径位置よりも内周側にある場合に、各データ領域において、最も内周側の半径位置から予め設定されている半径位置までに存在する未記録部にダミーデータを記録している。これにより、未記録部の大きさに対して既記録部の大きさが小さいと正常な再生が保証されないような再生専用ドライブ装置であっても、安定した再生が可能となる。また、現在まだ市販されてはいないが直径30mmの光ディスクとの互換性も可能である。
また、本実施形態によると、光ディスク15に、一時的な終端情報を記録している。これにより、クローズ処理された光ディスク15が、再度光ディスク装置20にセットされたときに、既記録部に関する情報を迅速に取得することが可能となる。なお、記録される終端領域を一時的な終端情報とするか通常の終端情報とするかを、ユーザが選択できるようにしても良い。
また、本実施形態によると、光ディスク15に、TMAが記録された位置情報を記録している。これにより、クローズ処理された光ディスク15が、再度光ディスク装置20にセットされたときに、TMAが記録されていることを直ちに知ることができる。また、ユーザデータの記録を再開した場合に、ユーザデータを上書きする位置を迅速に取得することができる。また、クローズ処理された光ディスク15が他の情報記録装置にセットされたときに、光ディスク15の状態(利用されている領域など)を容易に知ることができ、例えばフォーマット再開を直ちに実行することが可能となる。すなわち、素早いレスポンスが可能となる。
また、本実施形態によると、光ディスク15において最も外周側に位置する既記録部に隣接する外周側の未記録部の大きさが、TMAの大きさ未満の場合に、該未記録部にダミーデータを書き込んだ後、各中間領域に所定の情報をそれぞれ記録している。これにより、クローズ処理では、該未記録部にTMAを記録する場合よりも若干処理時間が増加するが、クローズ処理後に、ユーザデータの記録を再開した場合に、中間領域に所定の情報を記録する必要がなくなり、トータルとしての処理時間を短縮することができる。
なお、上記実施形態では、光ディスク15として、DVD+RWの規格に準拠した情報記録媒体における記録層を2層化したものである場合について説明したが、本発明がこれに限定されるものではない。要するに、中間領域と書き換え可能なデータ領域とがそれぞれ設けられている複数の記録層を有するディスク状の情報記録媒体であれば良い。
また、上記実施形態では、光ディスク15が2つの記録層を有する場合について説明したが、これに限らず、3層以上の記録層を有していても良い。
また、上記実施形態では、クローズ処理において、TMAを記録した後に、TMAの位置情報及び一時的な終端情報を記録しているが、これらを記録する順番は、任意に設定することができる。
また、上記実施形態では、本発明に係るプログラムは、フラッシュメモリ39に記録されているが、他の記録媒体(CD、光磁気ディスク、DVD、メモリカード、USBメモリ、フレキシブルディスク等)に記録されていても良い。この場合には、各記録媒体に対応する再生装置(又は専用インターフェース)を介して本発明に係るプログラムをフラッシュメモリ39にロードすることとなる。また、ネットワーク(LAN、イントラネット、インターネットなど)を介して本発明に係るプログラムをフラッシュメモリ39に転送しても良い。要するに、本発明に係るプログラムがフラッシュメモリ39にロードされれば良い。
また、上記実施形態では、光ピックアップ装置が1つの半導体レーザを備える場合について説明したが、これに限らず、例えば互いに異なる波長の光束を発光する複数の半導体レーザを備えていても良い。この場合に、例えば波長が約405nmの光束を発光する半導体レーザ、波長が約660nmの光束を発光する半導体レーザ及び波長が約780nmの光束を発光する半導体レーザの少なくとも1つを含んでいても良い。すなわち、光ディスク装置が互いに異なる規格に準拠した複数種類の光ディスクに対応する光ディスク装置であっても良い。この場合に、少なくともいずれかの光ディスクが、中間領域と書き換え可能なデータ領域とがそれぞれ設けられている複数の記録層を有する光ディスクであっても良い。
また、上記実施形態では、情報の記録及び再生が可能な光ディスク装置について説明したが、これに限らず、情報の記録、消去及び再生のうち少なくとも記録が可能な光ディスク装置であれば良い。
また、上記実施形態では、各インターフェースがATAPIの規格に準拠する場合について説明したが、これに限らず、例えばATA(AT Attachment)、SCSI(Small Computer System Interface)、USB(Universal Serial Bus)1.0、USB2.0、IEEE1284、IEEE1394、IEEE802.3、シリアルATA及びシリアルATAPIのうちのいずれかの規格に準拠しても良い。
また、上記実施形態では、情報記録装置として光ディスク装置について説明したが、これに限らず、例えば光ディスク装置20と同等の機能を備えたDVDレコーダであっても良い。
以上説明したように、本発明の記録方法によれば、既記録領域と未記録領域とが混在している、書き換え可能な複数の記録層を有する情報記録媒体に、短時間で再生専用の情報記録媒体との互換性を付与するのに適している。また、本発明の情報記録装置によれば、既記録領域と未記録領域とが混在している、書き換え可能な複数の記録層を有する情報記録媒体に、短時間で再生専用の情報記録媒体との互換性を付与するのに適している。また、本発明のプログラム及び記憶媒体によれば、情報記録装置に、既記録領域と未記録領域とが混在している、書き換え可能な複数の記録層を有する情報記録媒体に、短時間で再生専用の情報記録媒体との互換性を付与させるのに適している。
本発明の一実施形態に係る情報記録装置としての光ディスク装置の構成を示すブロック図である。 図1における光ディスクを説明するための図である。 片面2層ディスクにおけるOTP方式を説明するための図である。 片面2層ディスクにおけるPTP方式を説明するための図である。 フォーマット処理を説明するためのフローチャートである。 図6(A)〜図6(C)は、それぞれ図5のフォーマット処理を説明するための図である。 記録処理を説明するためのフローチャートである。 図8(A)〜図8(C)は、それぞれ図7の記録処理を説明するための図である。 クローズ処理を説明するためのフローチャートである。 図10(A)〜図10(C)は、それぞれ図9のクローズ処理を説明するための図(その1)である。 図11(A)〜図11(C)は、それぞれ図9のクローズ処理を説明するための図(その2)である。 図12(A)〜図12(C)は、それぞれ図9のクローズ処理を説明するための図(その3)である。 図13(A)及び図13(B)は、それぞれ図9のクローズ処理を説明するための図(その4)である。 一旦クローズ処理された光ディスクに対する再記録処理を説明するためのフローチャートである。 図15(A)及び図15(B)は、それぞれ図14の再記録処理を説明するための図(その1)である。 図16(A)及び図16(B)は、それぞれ図14の再記録処理を説明するための図(その2)である。
符号の説明
15…光ディスク(情報記録媒体)、20…光ディスク装置(情報記録装置)、23…光ピックアップ装置(処理装置の一部)、24…レーザ制御回路(処理装置の一部)、25…エンコーダ(処理装置の一部)、28…再生信号処理回路(処理装置の一部)、39…フラッシュメモリ(記録媒体)、40…CPU(制御装置)。

Claims (17)

  1. 中間領域と書き換え可能なデータ領域とがそれぞれ設けられている複数の記録層を有するディスク状の情報記録媒体に情報を記録する記録方法であって、
    前記情報記録媒体に対するユーザデータの記録を一時的に完了する際に、
    前記情報記録媒体の各データ領域における既記録部及び未記録部の少なくとも一方に関する情報に基づいて、前記各データ領域内の同一半径位置の領域に一時的な中間領域を示す情報をそれぞれ記録する工程を含む記録方法。
  2. 前記一時的な中間領域を示す情報をそれぞれ記録する工程では、前記情報記録媒体における最も外周側に位置する既記録部の外周側に隣接する領域と同一半径位置の領域に前記一時的な中間領域を示す情報をそれぞれ記録することを特徴とする請求項1に記載の記録方法。
  3. 前記一時的な中間領域を示す情報をそれぞれ記録する工程に先立って、前記情報記録媒体における最も外周側に位置する既記録部の半径位置よりも内周側の各データ領域に未記録部が存在するか否かを判断する工程と;
    前記判断の結果、未記録部が存在する場合に、該未記録部にダミーデータを記録する工程と;を更に含むことを特徴とする請求項2に記載の記録方法。
  4. 前記一時的な中間領域を示す情報をそれぞれ記録する工程に先立って、前記情報記録媒体における最も外周側に位置する既記録部の半径位置が、予め設定されている半径位置よりも内周側にあるか否かを判断する工程と;
    前記判断の結果、前記最も外周側に位置する既記録部の半径位置が予め設定されている半径位置よりも内周側にある場合に、各データ領域において、最も内周側の半径位置から前記予め設定されている半径位置までに存在する未記録部にダミーデータを記録する工程;を更に含むことを特徴とする請求項2に記載の記録方法。
  5. 前記一時的な中間領域を示す情報をそれぞれ記録する工程に先立って、前記情報記録媒体における最も外周側に位置する既記録部に隣接する外周側の未記録部の大きさが、前記一時的な中間領域を示す情報の大きさ以上であるか否かを判断する工程を更に含み、
    前記最も外周側に位置する既記録部に隣接する外周側の未記録部の大きさ大きさが、前記一時的な中間領域を示す情報の大きさ以上の場合に、前記一時的な中間領域を示す情報をそれぞれ記録する工程を実行することを特徴とする請求項2に記載の記録方法。
  6. 前記情報記録媒体に、一時的な終端情報を記録する工程を、更に含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の記録方法。
  7. 前記情報記録媒体に、前記一時的な中間領域を示す情報が記録された位置情報を記録する工程を、更に含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の記録方法。
  8. 中間領域と書き換え可能なデータ領域とがそれぞれ設けられている複数の記録層を有するディスク状の情報記録媒体に対する情報の記録が可能な情報記録装置に用いられるプログラムであって、
    前記情報記録媒体の各データ領域における既記録部及び未記録部の少なくとも一方に関する情報に基づいて、前記各データ領域内の同一半径位置の領域に一時的な中間領域を示す情報をそれぞれ記録する手順を、前記情報記録装置の制御用コンピュータに実行させるプログラム。
  9. 請求項8に記載のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  10. 中間領域と書き換え可能なデータ領域とがそれぞれ設けられている複数の記録層を有するディスク状の情報記録媒体に対する情報の記録が可能な情報記録装置であって、
    前記情報記録媒体への情報の書き込みを行う処理装置と;
    前記情報記録媒体に対するユーザデータの記録を一時的に完了する際に、前記情報記録媒体の各データ領域における既記録部及び未記録部の少なくとも一方に関する情報に基づいて、前記各データ領域内の同一半径位置の領域に一時的な中間領域を示す情報を、前記処理装置を介してそれぞれ記録する制御装置と;を備える情報記録装置。
  11. 前記制御装置は、前記情報記録媒体における最も外周側に位置する既記録部の外周側に隣接する領域と同一半径位置の領域に前記一時的な中間領域を示す情報を、前記処理装置を介してそれぞれ記録することを特徴とする請求項10に記載の情報記録装置。
  12. 前記制御装置は、更に、前記一時的な中間領域を示す情報を記録するのに先立って、前記情報記録媒体における最も外周側に位置する既記録部の半径位置よりも内周側の各データ領域に未記録部が存在する場合に、該未記録部に前記処理装置を介してダミーデータを記録することを特徴とする請求項11に記載の情報記録装置。
  13. 前記制御装置は、更に、前記一時的な中間領域を示す情報を記録するのに先立って、前記情報記録媒体における最も外周側に位置する既記録部の半径位置が、予め設定されている半径位置よりも内周側にある場合に、各データ領域において、最も内周側の半径位置から前記予め設定されている半径位置までに存在する未記録部に、前記処理装置を介してダミーデータを記録することを特徴とする請求項11に記載の情報記録装置。
  14. 前記制御装置は、前記情報記録媒体における最も外周側に位置する既記録部に隣接する外周側の未記録部の大きさが、前記一時的な中間領域を示す情報の大きさ以上の場合に、前記一時的な中間領域を示す情報をそれぞれ記録することを特徴とする請求項11に記載の情報記録装置。
  15. 前記制御装置は、更に、一時的な終端情報を、前記処理装置を介して前記情報記録媒体に記録することを特徴とする請求項10〜14のいずれか一項に記載の情報記録装置。
  16. 前記制御装置は、更に、前記一時的な中間領域を示す情報が記録された位置情報を、前記処理装置を介して前記情報記録媒体に記録することを特徴とする請求項10〜15のいずれか一項に記載の情報記録装置。
  17. 前記制御装置は、更に、前記一時的な中間領域を示す情報がすでに記録されている情報記録媒体にユーザデータを記録する際に、該ユーザデータを前記一時的な中間領域を示す情報が記録されている領域に上書きすることを特徴とする請求項10〜16のいずれか一項に記載の情報記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4942820B2 (ja) * 2007-12-03 2012-05-30 パイオニア株式会社 記録装置及び方法、並びにコンピュータプログラム

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