JP2011057104A - 自動二輪車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自動二輪車1のバックミラー12を、ミラー60と、その裏面の中央部に配置された照射手段61と、裏面カバー62で構成し、裏面カバー62は乳白色の透明ミラーベース65で構成し、照射手段61でミラーベース65を内側から照射すると、裏面カバー62がぼんやりと発光してポジションライトとして機能する。
【選択図】図6
Description
しかし、ウインカのような灯火器を発光させて使用するときのみ認識でき、非発光時には灯火器(ウインカ)を認識できずバックミラーのみを認識できるようにすることができれば、灯火器を使用しないときは、バックミラーを灯火器でない本来の機能を有する機能部品とし、灯火器を使用するときは多機能化部品とすることができるので、バックミラーに斬新な外観を持たせるようにすることができる。上記特許文献はこのような思想を備えるものではなく、他にもこのような思想を有するものは見いだせない。
そこで、本願発明は、本来灯火器でない別の機能を有する機能部品に対して、発光させて使用するときのみ灯火器を認識できる灯火器機能を設けて多機能化することを目的とする。
前記機能部品に電源電圧の印加によって発光される発光部を有する照射手段を備え、この照射手段の前記発光部によって前記機能部品自体を照射することにより灯火器として機能させたことを特徴とする。
図1は実施例に係る自動二輪車の全体側面図、図2はこの自動二輪車における概念図、図3は自動二輪車を前方から視た正面図、図4は自動二輪車を後方から視た背面図である。
図1において、この自動二輪車は、電気で駆動走行可能な電動式自動二輪車1として構成され、車体外装部品として樹脂製のモノコックフレーム2とその前部に設けられて運転者の足の前方を覆うレッグシールド3を備え、これらのモノコックフレーム2とレッグシールド3の内側に、メインフレーム4(図2)が設けられている。
フロントカバー14のヘッドライト15下方に、フロントメッセージ部16が設けられている。フロントメッセージ部16は車体前方側における歩行者等へ適宜内容のメッセージを表示してコミュニケーションするためのものであり、取付け位置は歩行者等から見やすい場所であれば車体前部の適宜位置が可能である。詳細は後述する。
フロントカバー14は上方のハンドルカバー11及び下方のフォークカバー17と連続一体に形成されている。フォークカバー17は左右のフロントフォーク6の各側方を覆っている。
図2に示すように、収納ボックス26の下方に位置するメインフレーム4には、バッテリー28が収容される。メインフレーム4の後端近傍部におけるモノコックフレーム2の内部には、照射手段の発光態様等を制御するための電子制御装置であるECU30が設けられている。
図1に示すように、メインフレーム4はその一部がモノコックフレーム2及びレッグシールド3の各下部から露出しており、この露出部の左右両側面にステップ38が取付けられている。
これらの灯火器は、バッテリー28を電源として発光し、さらに前輪パワーユニット18及び後輪パワーユニット33の電動モータもバッテリー28を電源として駆動される。
図2に示すように、バッテリ収納空間47aには一つのバッテリ28が前部45の長さ方向に沿って傾斜して収容され、バッテリ収納空間47bには2つのバッテリー28が上下2段に重ねて収納される。
また、バッテリー収容部29の上部開口はカバー53によって上方から覆われる。
本体部46の側面には外方へ一体に突出するボス形状のステップ取付座55が形成され、ここにステップ38が取付けられる。ステップ38はラバー製の基部56と取付ネジ部57及び回り止め58を備え、取付ネジ部57及び回り止め58をステップ取付座55へ差し込み、ステップ取付座55内にて、回り止め58を予め設けられている係止部に係止した状態でナット59を締結することにより取付できる。
符号31aはピボット31を通すための筒部であり、左右方向へ本体部46と一体に形成されている。
ミラーベース65は一般のバックミラーにおける樹脂製ミラーベースと同様のものであるが、乳白色の半透明又は透明の樹脂製素材からなる点が異なる。なお、本実施例はバックミラー12の裏面カバー62を白色系デザインにするため、ミラーベース65を乳白色にしてあるが、裏面カバー62の色は自由であり、この色に応じてミラーベース65の色を決定する。
その結果、裏面カバー62は照射手段67で外周部内側をリング状に照射され、外周部が最も明るく、径方向内方ほど暗くなるようグラデーションがかかった状態で発光する。この場合は外周側ほど明るくなるが、やはり全体としてグラデーションがかかったぼんやりしたものとなり、バックミラーをポジションライトとして機能させるに適した発光状態となる。
図7において、(a)はフロントメッセージ部16の正面図、(b)は(a)における7−7線断面図である。フロントメッセージ部16は、電源電圧の印加によって発光される液晶からなる発光表示部70と、この発光表示部70を取り付けた回路基板を含むベース体71と、ベース体71の表側に取り付けられて発光表示部70を覆う樹脂製で逆三角形状をなすカバー72とから構成されている。このカバー72は、不透明なスモーク処理又はハーフミラー処理されたものが使用されている。
また、メッセージを表示しないときは、カバー72が不透明なスモーク処理又はハーフミラー処理されているから、内部の発光表示部70は外観されないため、良好な外観性を維持できる。
この例では、発光表示部75が、複数のLED76と、この複数のLED76をドットマトリックス状に配置した回路基板77とで構成されている点が図7と相違する。他の部分は図7と同様である。
図9(a)に示すように、灯火器として機能するときは、側面視で、前輪パワーユニット18の外側部材をなすケース80の側面に、仮想線で示したバッテリ残量表示部20がリング状に発光する。ケース80は電動モータやブレーキを内蔵する金属製で、表面に例えばシルバー塗装が施された部材であり、バッテリ残量表示部20を挟んで、内側の側面視円形の中央部81と外側の外周部82をなす。ケース80の外周部82における外周は図示しない電動モータの外周に沿っている。
その内周端は外側へ屈曲して中央部81の内面側へ近接することにより、環状空間83を中央部81の内側で閉じる環状の内側壁87をなす。
外周部82のうち中央部81の外周縁85よりも径方向外側かつ近傍部分は、車幅方向外方へ突出する屈曲部88が形成される。この屈曲部88は外周縁85並びにバッテリ残量表示部20と同心円状をなし、この屈曲部88より内周側の外周部82は外周縁85と重なる位置まで、中央部81の中心へ向かって車幅方向内方へ入り込むように傾斜した反射面90をなす。屈曲部88の外周側は逆傾斜している。
aが大きいほどバッテリ残量表示部20の車両前方から見える部分が大きくなる。またbが大きくなるほど車両側方から見えるリング状をなすバッテリ残量表示部20が太くなる。
導光リング92は略台形断面をなし、短辺側である外周面が開口86に臨むようにして環状空間83内へ配置され、内側壁87との間にLED94用の間隙を形成している。
LED94は導光リング92と内側壁87の間隙内へ車幅方向へ2列で配置され、内側壁87に沿って周方向所定間隔で、光軸を導光リング92の内周面へ向けて配置されている。
停車すると、バッテリ残量表示に切り換わり、バッテリ残量表示部20は、青・黄・赤とバッテリ残量に応じた色で発光するので、色変化で容易にバッテリ残量を把握でき、充電が必要な場合は迅速かつ適時に対応できる。しかも、前後左右から確実に目視できる。
この図において、テールライト44は、水平部100とこの水平部100の後端部から下方へ曲がって斜めに延びる後部101とを連続一体化して形成した側面視屈曲形状をなし後面視(図4)で略帯板状をなす。
基部をなすハウジング102に、第1インナーレンズ103、第2インナーレンズ104及びアウターレンズ105を重ね、第1インナーレンズ103及び第2インナーレンズ104の長さ方向一端をLED106で照射し、第2インナーレンズ104の他端をLED107で照射するようになっている。
LED106は車両のライティングスイッチと連動し、ポジションライトとして機能し、ライティングスイッチがONのとき点灯し、OFFのとき点灯しない。
LED107はブレーキと連動し、ブレーキ操作をブレーキスイッチ(図示省略)等のブレーキセンサによって検知することにより点灯するブレーキランプとして機能する。
なお、LED107はブレーキランプとして法定の光量が得られるよう、LED106よりも光量が大きなものになっている。
第1インナーレンズ103は略帯板状で透明の導光体をリング状の中抜き形状からなり、後部101部分にだけ設けられ、上端部は後部101から水平部100へ曲がるコーナー部102aまで配置され、下端部103aは第2インナーレンズ104の下端部104aと連続する斜めのカット面とされ、共通のLED106で照射される。
第2インナーレンズ104は、ハウジング102と同様の屈曲形状をなし、略帯板状で透明の導光体をリング状の中抜き形状にしたものであり、水平部100内には第2インナーレンズ104の上部104bだけが配置され、その先端部は斜めにカットされてLED107で照射される。
テールライト44は側面視略L字状の屈曲形状をなすため、テールライト44とリヤフェンダ部39の間に空間108が形成される。そこでこの空間108を利用して、矢示するように空間108へ荷掛け紐などを通して水平部100に掛け止めると、キャリア40に乗せた荷物を固定することができ、運搬性能の向上を図ることができる。
図11(a)はテールライト110を車体中心に沿ってカットした縦断面図である。(b)は(a)の11−11断面図である。
テールライト110はリヤフェンダ部39の後部に形成された取付け穴38aを通して外方へ突出する発光部111と、リヤフェンダ部39の内側へ収容されて車体フレームへ固定されている基部112を備える。
発光部111は側面視で略三角形状をなし、斜辺部113と縦壁部114と連続して形成された透明の導光体で形成され、基部112、斜辺部113及び縦壁部114によって空間115を囲んでいる。
中央のLED121は中央部117の下端部を照射するように配置され、車両のライティングスイッチがONのときに点灯して中央部117を発光させることにより、縦壁部114の中央部をぼんやりとした光で発光させ、ポジションライトとして機能する。
斜辺部113に荷物掛け紐124を引っ掛けることができ、運搬性能の向上を図ることができる。
図12(a)は、キャリア40の斜視図、(b)及び(c)はリヤメッセージ部41の変形例を示す図である。
図12(a)において、キャリア40の後端部にはリヤメッセージ部41が設けられている。リヤメッセージ部41はフロントメッセージ部16と同様構造のものであって、メッセージの発光表示部が内蔵され、運転者の操作により適宜メッセージを点灯表示するようになっている。
図12(b)に示されるリヤメッセージ部41は、横長に形成された中央部41aが下方に拡大してある。このようにすると、中央部41aの表示面積が拡大するので、減速時などに中央部41aに強調した表示ができ、このとき複数色に発光色を変えて表示することができる。
Claims (10)
- 灯火器以外の機能を有する機能部品を備えた自動二輪車において、
前記機能部品に電源電圧の印加によって発光される発光部を有する照射手段を備え、この照射手段の前記発光部によって前記機能部品自体を照射することにより灯火器として機能させたことを特徴とする自動二輪車。 - 前記機能部品は、バックミラーであって、前記照射手段は、バックミラーの裏面を照射するようになっていることを特徴とする請求項1に記載した自動二輪車。
- 前記照射手段は、他の灯火器よりも低照度で前記機能部品を照射するようになっていることを特徴とする請求項2に記載した自動二輪車。
- 前記照射手段は、電動機を搭載するパワーユニットであることを特徴とする請求項1に記載した自動二輪車。
- 前記照射手段は、複数態様に発光可能なものであって、バッテリの残存状態に応じて発光態様を可変とすることを特徴とする請求項4に記載した自動二輪車。
- 前記照射手段の発光部は、複数色発光可能なLEDで構成され、前記電動機の外観に沿うように複数配置されたことを特徴とする請求項4又は5のいずれかに記載した自動二輪車。
- 所定のメッセージを表示することにより周囲とコミュニケーションをするメッセージ表示手段を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載した自動二輪車。
- 前記メッセージ表示手段を車体後部に設けたことを特徴とする請求項7に記載した自動二輪車。
- 前記メッセージ表示手段を車体前部に設けたことを特徴とする請求項7に記載した自動二輪車。
- 車体後部にテールランプを備え、このテールランプに紐等を掛止するための部位を設けたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載した自動二輪車。
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