JP2011053176A - 検査装置および検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】測定対象の幅方向に対して広範囲で欠陥を検出する。
【解決手段】第1のミラー群12に入射されたレーザ光の波面は、分割されて反射され、光学フィルム10の幅方向に配列された状態で光学フィルム10に照射される。光学フィルム10に照射されたそれぞれのレーザ光の波面は、光学フィルム10を介して第2のミラー群13で反射され、光学フィルム10を介して、第1のミラー群12に対して入射される。第1のミラー群12に入射されたレーザ光は、再び1つの波面が揃い、ウェッジプレート4に入射される。そして、ウェッジプレート4の第1の面S1で反射されるとともに、第2の面S2で反射されることにより2つの波面に分割される。2つの波面が干渉することにより、撮像部7において干渉縞が撮像され、撮像された干渉縞の画像データに対して、解析部8による解析が行われる。
【選択図】図5

Description

この発明は、光学フィルムなどの被測定物の欠陥を検出する検査装置および検査方法に関する。
近年、テレビジョン受像機やPC(パーソナルコンピュータ)などの表示装置として、液晶ディスプレイが広く普及している。液晶ディスプレイには、偏光板の表面となるトリアセチルセルロースフィルム(以下TACフィルムと称する。)をはじめとする種々の光学フィルムが用いられる。TACをはじめとした光学フィルムは、一般的に柔らかく傷などが付きやすいため、例えば図13に示すように、耐擦傷性の向上を目的として、TACフィルム15の表面にハードコート層16が形成されている。図14Aに示すように、ハードコート層16は、TACフィルム(原反フィルム)15を一方向に走行させ、この走行中のTACフィルム15の表面にブレード110などの塗布手段によりハードコート剤を連続的に塗布し、硬化させることにより形成される。
しかしながら、ハードコート剤を連続的に塗布している間に、図14Bに示すように、ブレード110などの塗布手段の一部が塞がってしまうことがある(位置P)。この場合、TACフィルム15上に塗布されたハードコート層16に、TACフィルムの走行方向に線状の塗布ムラが形成され、ハードコート剤の硬化後に一定の長さのを有する線状のスジとして残ることがある。このようなTACフィルム15を偏光子に実装した場合には、液晶ディスプレイの表示特性に影響を与える場合もあり、改善が望まれている。
ところで、従来、パネル、基板、およびウエハ等の表面構造体や微小構造に関する情報を取得する技術として、被測定物に照射された光の波面を2つに分割して干渉させるシェアリング干渉計を用いたシステムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、光学フィルムの被膜欠陥を検出する方法として、光学フィルムをCCD(Charge Coupled Devices)カメラ等で撮影し、色調または濃淡の変化を検出することによって欠陥を検出する方法が提案されている(例えば特許文献2参照)。
特表2006−516737号公報 特開2006−208196号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載されたシステムでは、製造工程内において光学フィルムの幅方向に対して広範囲に渡って欠陥の有無を検出することが困難である。また、このシステムでは、被測定物の表面での反射光に基づき欠陥の有無を検出する技術であり、TACフィルムのような光透過性に優れた光学フィルムを検出することについては記載がない。
さらに、上述した特許文献2に記載された検出方法では、ラインセンサカメラにより、走行されている光学フィルムの広範囲を観察することは困難である。
したがって、この発明の目的は、被測定物の広範囲に渡って欠陥を検出することができる検査装置および検査方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、第1の発明は、レーザ光を出射する光源と、
入射されたレーザ光の波面を複数に分割し一方向に配置し、走行する被測定物を透過させた後、分割された複数の波面を揃えるミラー群と、
揃えられた波面を2つに分割し、分割した波面により干渉縞を形成する干渉プレートと、
干渉プレートにより形成された干渉縞の画像を取得する撮像部と、
撮像部で画像として取得された干渉縞の時間変化に基づき被測定物の表面の欠陥を検出する解析部と
を備える検査装置である。
また、第2の発明は、レーザ光を光源から出射するステップと、
入射されたレーザ光の波面をミラー群により複数に分割し一方向に配置し、走行する被測定物を透過させた後、分割された複数の波面を揃えるステップと、
揃えられた波面を2つに分割し、分割した波面により干渉縞を形成するステップと、
形成された干渉縞の画像を取得するステップと、
画像として取得された干渉縞の時間変化に基づき被測定物の表面の欠陥を検出するステップと
を備える検査方法である。
上述したように、第1および第2の発明では、光源から出射され、入射されたレーザ光の波面をミラー群により複数に分割し一方向に配置し、走行する被測定物に対して照射する。レーザ光が被測定物に照射され透過されると、レーザ光の波面に乱れが生じる。そして、被測定物を透過させた後、分割された複数の波面を揃える。揃えた波面を2つに分割し、分割し波面により形成された干渉縞の画像を取得し、取得した干渉縞の時間変化に基づき被測定物の表面の欠陥を検出する。これにより、被測定物の幅方向に対して広範囲で被測定物の表面の欠陥を検出できる。
以上説明したように、この発明によれば、被測定物の幅方向に対して広範囲で欠陥を検出することができる。
図1は、検査装置の一例の構成を示す略線図である。 図2Aは、ウェッジプレートの形状の一例を示す略線図である。図2Bは、光学フィルムに欠陥が発生していない場合の干渉縞の発生原理について説明するための略線図である。図2Cは、光学フィルムに欠陥が発生していない場合の干渉縞の一例を示す略線図である。 図3Aは、光学フィルムに発生する欠陥の一例を示す略線図である。図3Bは、光学フィルムに欠陥が発生した場合の干渉縞の発生原理について説明するための略線図である。図3Cは、光学フィルムに欠陥が発生した場合の干渉縞の一例を示す略線図である。 図4Aは、光学フィルムに発生する欠陥の一例を示す略線図である。図4Bは、光学フィルムに発生する欠陥の他の例を示す略線図である。 図5は、この発明の第1の実施形態による検査装置の構成の一例を示す略線図である。 図6は、第1の実施形態における第1のミラー群の配置例を示す略線図である。 図7は、第1のミラー群と、それらにより分割されたレーザ光の波面との関係を示す略線図である。 図8は、レーザ光の分割について説明するための略線図である。 図9Aは、各スペクトルが分離された例を示す略線図である。図9Bは、フィルタリングにより所定のスペクトルを取り出した例を示す略線図である。図9Cは、取り出したスペクトルを原点に移動させた例を示す略線図である。 図10は、この発明の第2の実施形態による検査装置の構成の一例を示す略線図である。 図11は、第2の実施形態における第1〜第4のミラーの配置例を示す略線図である。 図12Aは、レーザ光の反射について説明するための略線図である。図12Bは、欠陥部分を透過するレーザ光について説明するための略線図である。図12Cは、TACフィルムの厚みが変動した部分を透過するレーザ光について説明するための略線図である。 図13は、光学フィルムの一例の構成を示す略線図である。 図14Aは、光学フィルムの作製方法について説明するための略線図である。図14Bは、光学フィルム作製時の欠陥の発生原理について説明するための略線図である。
この発明の実施形態について、図面を参照しながら以下の順序で説明する。
1.光学フィルムの欠陥の検出原理
2.第1の実施形態(第1および第2のミラー群を設けた例)
3.第2の実施形態(第3および第4のミラー群を設けた例)
<1.光学フィルムの欠陥の検出原理>
先ず、この発明の実施形態についての理解を容易とするために、シェアリング干渉計を利用した光学フィルムの欠陥の検出原理について説明する。
[検査装置の構成]
図1は、検査装置1の構成の一例を示す。検査装置1は、図1に示すように、光源2、ビームエキスパンダ3、ウェッジプレート4、ミラー5、結像レンズ6、撮像部7、解析部8を備え、ウェッジプレート4とミラー5との間に、被測定物となる光学フィルム10が配置される。光学フィルム10は、TACフィルム等の光学フィルムと、この光学フィルム上に形成された光学フィルム、例えばハードコート層とを備える。
光源2は、例えば、可干渉光としてのレーザ光を出力する。ビームエキスパンダ3は、光源2から入射されたレーザ光の波面を所定の大きさまで拡大させるとともに、平行光としてウェッジプレート4に向けて出射する。
ウェッジプレート4は、ビームエキスパンダ3から入射されたレーザ光の入射方向に対して所定の角度で斜めに配置されている。ウェッジプレート4は、ビームエキスパンダ3から入射されたレーザ光を透過させる。一方、ウェッジプレート4は、ミラー5から反射されたレーザ光の波面(被検波面)を2つに分割し、それらに空間的な変位を与えて干渉させるものである。
図2Aは、ウェッジプレート4の形状の一例を示す。ウェッジプレート4は、図2Aに示すように、くさび形の形状を有している。具体的には、ウェッジプレート4は、互いに対向する第1の面S1、および第2の面S2を有し、第2の面S2が第1の面S1に対して所定の角度αをなす傾斜面となっている。
このような構成を有するウェッジプレート4では、ミラー5により反射されたレーザ光の一部が、例えば第1の面S1により反射される。一方、第1の面S1により反射されなかった残りのレーザ光は、ウェッジプレート4の内部に進行し、第2の面S2に到達し、反射される。
ミラー5は、被測定物である光学フィルム10を介して、ウェッジプレート4から入射されたレーザ光を反射させる。ミラー5は、ウェッジプレート4から入射されたレーザ光の入射方向に対して垂直に配置され、入射されたレーザ光を反射する。結像レンズ6は、ウェッジプレート4により形成された干渉縞を撮像部7に結像させる。撮像部7は、例えばCCD(Charge Coupled Devices)カメラであり、CCDなどの撮像素子に結像された干渉縞の画像を撮像し、画像データとして解析部8に対して出力する。解析部8は、撮像部7から供給された干渉縞の画像データを、所定のアルゴリズムを用いて解析し、光学フィルム10の欠陥を検出する。
[検査装置の動作]
上述のような構成を有する検査装置1における欠陥検出の動作の一例について説明する。光源2から出力されたレーザ光は、ビームエキスパンダ3によりその波面が所定の大きさまで拡大されるとともに平行光とされ、ウェッジプレート4に入射される。ウェッジプレート4に入射されたレーザ光は、ウェッジプレート4を透過し、光学フィルム10に照射される。そして、光学フィルム10を介してミラー5に入射されて反射される。ミラー5により反射されたレーザ光は、光学フィルム10を介して再度ウェッジプレート4に入射される。
図2Bは、ウェッジプレート4におけるレーザ光の反射の一例を示す。図2Cは、ウェッジプレート4で形成された干渉縞の一例を示す。光学フィルム10を介してウェッジプレート4に入射されたレーザ光は、図2Bに示すように、ウェッジプレート4により2つの波面に分割される。すなわち、ウェッジプレート4に入射されたレーザ光は、ミラー5側の第1の面S1で反射されて結像レンズ6に入射されるとともに、その一部がウェッジプレート4内に進行し、ビームエキスパンダ3側の第2の面S2で反射され、結像レンズ6に入射される。
2つの波面に分割されることにより、ウェッジプレート4から出射された2つの波面の間には、空間的なズレが生じる。そのため、空間的にズレた2つの波面が重ね合わされることにより、図2Cに示すように、撮像部7において干渉縞が撮像される。
図2Cに示す例では、光学フィルム10に欠陥が発生していない場合の波面を示す。干渉縞のピッチdは、ウェッジプレート4のウェッジ角度αおよびレーザ光の波長λによって決定され、数式(1)に基づき算出される。
Figure 2011053176
ウェッジプレート4により形成された干渉縞が撮像部7に結像され、結像された画像が撮像部7にて電気信号に変換され、画像データとして解析部8に供給される。そして、解析部8により、干渉縞の画像に対して所定のアルゴリズムを用いて解析が行われ、光学フィルム10の欠陥が検出される。
[光学フィルムの欠陥の検出]
解析部8による欠陥検出方法の一例について説明する。図3Aは、TACフィルム15の表面にハードコート層16が形成された光学フィルム10に発生する欠陥の一例を示す。ここでは、一例として、図3Aに示すように、光学フィルム10の走行方向に対して水平方向に幅wおよび深さtで凹状のスジがハードコート層16に発生した場合の欠陥検出方法について説明する。しかしながら、検査装置1にて検出可能な欠陥の形状は、この例に限定されるものではない。例えば凸状のスジなどについても検出可能である。
光学フィルム10に、図3Aに示すような欠陥があると、その部分を透過した波面は、他の部分を透過した波面に対してズレが生じ、図3Bに示すように、平面波の一部が凸状に湾曲した波面が形成され、レーザ光の波面が乱れる。この湾曲した波面の湾曲幅aは、以下の数式(2)により表される。
a=2(n−1)t ・・・(2)
n:ハードコート層16の屈折率
t:ハードコート層16に形成された欠陥の深さ
このような波面を有するレーザ光がウェッジプレート4に入射されると、図3Bに示すように、ウェッジプレート4のミラー5側の第1の面S1で反射する波面と、第1の面S1で反射されず、ウェッジプレート4の内部に進行し、ビームエキスパンダ3側の第2の面S2で反射する波面との2つの波面に分割される。2つの波面に分割されることにより、ウェッジプレート4から出射される2つの波面の間には、空間的なズレが生じる。そのため、空間的にズレた2つの波面が重ね合わされることにより、図3Cに示すように、撮像部7において波状の干渉縞が撮像される。
このように、光学フィルム10にスジが発生している場合には、波状の干渉縞が形成される。この波状の干渉縞における、干渉縞のピッチdおよび干渉縞のズレ量Δdは、光学フィルム10のハードコート層16に発生したスジの深さtと関連性を有している。光学フィルム10のハードコート層16に発生したスジの深さtは、干渉縞のピッチd、干渉縞のズレ量Δd、ハードコート層16の屈折率nおよびレーザ光の波長λによって決定され、数式(3)に基づき算出される。
Figure 2011053176
また、2つの波面の空間的なズレ量Wは、ウェッジプレート4の屈折率n、ウェッジプレート4の厚みhおよびウェッジプレート4に対するレーザ光の入射角θによって決定され、数式(4)に基づき算出される。なお、この例においては、ウェッジプレート4の厚みhを平均値とし、2つの波面の空間的なズレ量Wが光学フィルム10のハードコート層16に発生したスジの幅wよりも大きいものとする。
Figure 2011053176
このように形成された干渉縞の画像を、解析部8において所定のアルゴリズムを用いて解析することにより、光学フィルム10の欠陥を検出することができる。例えば、光学フィルム10に欠陥が発生している場合には、欠陥が発生していない場合と比較して、干渉縞に生じる湾曲の変位が大きくなる。
上述した原理説明に用いた検査装置1では、ビームエキスパンダ3によって拡大されたレーザ光の波面の幅がおよそ欠陥の検査範囲となる。これに対して、被測定物である光学フィルム(原反フィルム)10の幅は、一般的には帯状の形状を有しており、上述の検査装置1では、走行する光学フィルム10のごくわずかな領域のみしか検査することができない。
<2.第1の実施形態>
この発明の第1の実施形態について説明する。この発明の第1の実施形態では、ミラー群を用いてレーザ光の円形状の波面をほぼ矩形状の複数の波面に分割し、分割した複数の波面を光学フィルム10の幅方向に配列し、光学フィルム10の広範囲に渡って欠陥検出を行うようにしている。
[光学フィルム]
先ず、この発明の実施形態において、被測定物となる光学フィルム10について説明する。上述したように、光学フィルム10は、図13に示すように、TACフィルム15の表面にハードコート層16が形成されている。ハードコート層16は、図14Aに示すように、TACフィルム15を一方向に走行させ、この走行中のTACフィルム15の表面にブレード110などの塗布手段によりハードコート剤を連続的に塗布し、硬化させることにより形成される。
しかしながら、ハードコート剤を連続的に塗布している間に、図14Bに示すように、ブレード110などの塗布手段の一部が塞がってしまい、TACフィルム15の走行方向に線状の塗布ムラが形成され、ハードコート剤の硬化後に一定の長さのを有する線状のスジとして残ることがある。
具体的には、例えば、TACフィルム15の走行方向に線状の塗布ムラが形成されることにより、図4Aに示すように、ハードコート層16の一部が凸状となり、線状のスジが形成される。また、例えば図4Bに示すように、ハードコート層16の一部が凹状となることにより、線状のスジが形成される。なお、ここでは、フィルムは、シートを含むものとして説明する。
[検査装置の構成]
図5は、第1の実施形態による検査装置20の構成の一例を示す。検査装置20は、図5に示すように、光源2、反射鏡11、ビームエキスパンダ3、ウェッジプレート4、第1のミラー群12、第2のミラー群13、結像レンズ6、撮像部7、解析部8を備える。被測定物である光学フィルム10は、第1のミラー群12および第2のミラー群13の間に配置される。光学フィルム10は、紙面に対して下方向から上方向(または上方向から下方向)に向かって一定の速度で走行される。なお、上述した図1に示す検査装置1と共通する部分については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
反射鏡11は、光源2から出力されたレーザ光の入射方向に対して所定の角度で斜めに配置され、光源2から出力されたレーザ光をビームエキスパンダ3に対して反射させる。
第1のミラー群12は、例えば、第1のミラー12a〜12dで構成され、ウェッジプレート4から入射するレーザ光の円形状の波面をほぼ矩形状の複数の波面に分割し、分割した複数の波面を光学フィルム10の幅方向に配列する。
図6は、第1のミラー群12の配置例を示す。第1のミラー12a〜12dは、ウェッジプレート4から入射されたレーザ光の入射方向に対して所定の角度をなすように斜めに配置されるとともに、ウェッジプレート4からの距離が段階的に遠くなるように所定間隔で配置されている。また、第1のミラー12a〜12dは、ウェッジプレート4から遠ざかるに従って、その高さが段階的に高くなるように、重ならないように配置されている。
図7は、第1のミラー12a〜12dと、それらにより分割されたレーザ光の波面Aとの関係を示す。レーザ光の波面Aは、レーザ光の入射方向側から見たレーザ光の断面である。上述のように配置された第1のミラー12a〜12dは、図7に示すように、レーザ光の4つの波面を4つの矩形状の波面A1〜A4に分割して反射させる。すなわち、ウェッジプレート4に対して最も近くに配置された第1のミラー12dは、入射されたレーザ光のうち波面A4を反射する。同様に、第1のミラー12dから段階的に遠ざかるように配置された第1のミラー12c、12bおよび12aは順次、入射されたレーザ光の残りの波面のうち波面A3、A2およびA1をそれぞれ反射する。
これにより、矩形状を有する4つのレーザ光が、走行する光学フィルム10の幅方向に異なる位置を透過する。第1のミラー12a〜12bで反射された4つのレーザ光は、図7に示すように、および矩形状の波面A1〜A4を有し、それらの波面A1〜A4は、一方向に広がって異なる位置に配置される。したがって、欠陥の検査範囲を広げることができる。
第2のミラー群13は、第2のミラー13a〜13dで構成されている。第2のミラー13a〜13dは、図6に示すように、第1のミラー12a〜12dに対応する高さに配置されている。また、第2のミラー13a〜13dは、第1のミラー12a〜12dから入射されたレーザ光の入射方向に対して垂直に配置される。したがって、第2のミラー13a〜13dに反射されたレーザ光は、入射と同様の経路を戻って第1のミラー12a〜12dに到達する。すなわち、分割された4つのレーザ光は、光学フィルム10の同一ライン上を2度通過することとなる。
さらに、第1のミラー12a〜12dと、それらと対をなす第2のミラー13a〜13dとの間のそれぞれの距離は、ウェッジプレート4から第1のミラー12a〜12dまでの距離により設定される。すなわち、ウェッジプレート4から出射され、第1のミラー12a〜12dおよび第2のミラー13a〜13dを介してウェッジプレート4に戻ってくるまでの光路長が等しくなるように、第1のミラー12a〜12dと第2のミラー13a〜13dとの間の距離が設定される。具体的には、ウェッジプレート4からの距離が最も長い第1のミラー12aほど、対をなす第2のミラー13aまでの距離が短くなり、ウェッジプレート4からの距離が最も短い第1のミラー12dほど、対をなす第2のミラー13dまでの距離が長くなる。したがって、ウェッジプレート4から出射されたレーザ光の波面は、第1のミラー12a〜12dにて分割され、分割された波面が別の光路を通った後に、第1のミラー12a〜12dにて再度反射され、再び1つの波面が揃い、1つの波面を形成する。そして、この1つの波面がウェッジプレート4に入射する。
なお、この例では、第1のミラー12a〜12dおよび第2のミラー13a〜13dを用いて、レーザ光を4分割する場合について説明したが、分割の数はこの例に限られない。例えば、検査対象となる光学フィルム10の幅に応じてレーザ光の波面の分割数を適宜設定することが好ましく、レーザ光の波面を4つ以外に分割してもよい。
[検査装置の動作]
次に、検査装置20の動作について説明する。なお、ここでは、光学フィルム10の幅に基づき測定幅を決定し、ウェッジプレート4から出射されるレーザ光を8分割して光学フィルム10に照射する場合を例にとって説明する。
光源2から出力されたレーザ光は、反射鏡11を介してビームエキスパンダ3に入射される。そして、ビームエキスパンダ3によりレーザ光の波面が所定の大きさまで拡大されるとともに平行光とされ、ウェッジプレート4に向けて出射される。ウェッジプレート4に入射されたレーザ光は、ウェッジプレート4を透過し、第1のミラー群12に入射される。
第1のミラー群12に入射されたレーザ光の波面は、図8に示すように、第1のミラー12a〜12hにより8分割され、光学フィルム10に照射される。このとき、第1のミラー12a〜12hの高さが互いに重ならないように段階的に高くされ、且つウェッジプレート4からの距離が段階的に遠くなるように所定間隔で配置されている。そのため、第1のミラー12a〜12hで反射されたレーザ光が光学フィルム10の幅方向に配列された状態となり、光学フィルム10における欠陥の検査範囲を広げることができる。
なお、この例では、分割されたレーザ光の波面が、隣接するレーザ光の波面と僅かに重なるようにされている。これは、各波面の境界部分に光学フィルム10の欠陥が発生した場合でも、欠陥を検出できるようにするためである。
分割されて光学フィルム10に照射されたそれぞれのレーザ光の波面は、光学フィルム10を透過し、第2のミラー13a〜13hに対して入射される。第2のミラー13a〜13hは、入射されたレーザ光の入射方向に対して垂直に配置されているため、入射されたレーザ光の波面が入射と同様の経路を戻り、光学フィルム10を介して第1のミラー12a〜12hに対して入射される。そして、分割されたレーザ光の波面が第1のミラー12a〜12hで揃い、1つの波面が形成されてウェッジプレート4に入射される。
ウェッジプレート4に入射されたレーザ光は、第1のミラー12側の第1の面S1で反射されるとともに、その一部がウェッジプレート4の内部に進行し、ビームエキスパンダ3側の第2の面S2で反射されることにより2つの波面に分割され、結像レンズ6に入射される。
ウェッジプレート4から出射される2つの波面の間には、空間的なズレが生じる。この空間的なズレが生じた2つの波面が重ね合わされることにより、上述した図3で説明したように撮像部7において干渉縞が撮像される。撮像部7で撮像された干渉縞の画像が画像データとして解析部8に供給される。そして、解析部8により、干渉縞の画像データに対する解析が行われる。
解析部8による画像解析の一例の方法について説明する。画像解析の方法としては、種々の方法が考えられるが、この発明の第1の実施形態では、フーリエ変換を用いた画像解析を行う。この方法では、空間キャリア周波数を用いて、干渉縞の振幅の情報および位相変化の情報を取り出すようにしている。
具体的には、干渉し合う波面間に微小角のティルトを与えることにより、数式(5)に示す、干渉縞の画像に基づく空間キャリア縞パターンを得る。
Figure 2011053176
そして、得られた空間キャリア縞パターンに対して、二次元フーリエ変換を施すことにより、数式(6)に示す二次元空間周波数スペクトルを得る。
Figure 2011053176
ここで、C(f,f)は、数式(7)に示す干渉縞の明暗変化の複素振幅のフーリエスペクトルを表している。
Figure 2011053176
このようにして、図9Aに示すように、各スペクトルがキャリア周波数により分離されるので、図9Bに示すように、フィルタリングを行うことにより数式(6)における第2項の成分のみを取り出す。そして、図9Cに示すように、取り出した第2項の成分を原点に移動させる。こうすることにより、空間キャリア周波数fX0およびfY0を取り除き、C(f,f)を得ることができる。
そして、取り出したスペクトルに対してフーリエ逆変換を施すことにより、数式(7)に示す複素振幅が得られるので、その複素対数である数式(8)の実部から干渉縞の振幅情報b(x,y)を得るとともに、虚部から位相φ(x,y)得ることができる。
Figure 2011053176
このようにして得られた干渉縞の振幅情報および位相情報に基づき、光学フィルム10に欠陥が発生しているか否かを検出することができる。
このように、この発明の第1の実施形態では、レーザ光の波面を分割し、分割されたレーザ光の波面を光学フィルム10の幅方向に配列するようにしているため、光学フィルム10における欠陥の検査範囲を広げることができる。
<3.第2の実施形態>
この発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、光学フィルム10に対するレーザ光を複数回往復させて透過させるためのミラー群を設けている点において、第1の実施形態とは異なっている。
[検査装置の構成]
この発明の第2の実施形態による検査装置の構成について説明する。図10は、第2の実施形態による検査装置30の構成の一例を示す。検査装置30は、第1の実施形態による検査装置20に対して、第3のミラー群21および第4のミラー群22が設けられている。なお、上述した図5に示す第1の実施形態による検査装置20と共通する部分については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
第2のミラー13a〜13dは、第1のミラー12a〜12dから光学フィルム10を介して入射されたレーザ光を、後述する第3のミラー21に対して反射させるように、所定の角度をなすように斜めに配置されている。
第3のミラー群21は、第3のミラー21a〜21dで構成され、第1のミラー12a〜12dと高さ方向に対して互いに重ならないように、上方に配置されている。また、第3のミラー21a〜21dは、第2のミラー13a〜13dから入射されたレーザ光を、後述する第4のミラー22に対して反射させるように、所定の角度をなすように斜めに配置されている。
第4のミラー群22は、第4のミラー22a〜22dで構成され、第2のミラー13a〜13dと高さ方向に対して互いに重ならないように、第3のミラー21a〜21dに対応する高さに配置されている。また、第4のミラー22a〜22dは、第3のミラー21a〜21dから入射されたレーザ光の入射方向に対して垂直に配置され、第3のミラー21a〜21dから入射されたレーザ光を反射させる。
したがって、第4のミラー22a〜22dに反射されたレーザ光は、入射と同様の経路を戻って第3のミラー21a〜21dに到達し、第2のミラー21a〜21dを介して第1のミラー12a〜12dに到達する。すなわち、分割された4つのレーザ光は、光学フィルム10の同一ライン上を6度通過することとなる。
なお、この例では、第3のミラー群21として4つの第3のミラー21a〜21dを用いるとともに、第4のミラー群22として4つの第4のミラー22a〜22dを用いた場合について説明したが、これはこの例に限られない。第3のミラーおよび第4のミラーの個数は、第1および第2のミラーの個数に応じて決定することができる。
[検査装置の動作]
次に、検査装置30の動作について説明する。図11は、第1〜第4のミラー群の配置例を示す。なお、図11では、説明が煩雑となるのを防ぐため、第3のミラー群21および第4のミラー群22のうち、第3のミラー21a、21cおよび21d、ならびに第4のミラー22a、22cおよび22dについては、図示を省略している。
光源2から出力され、反射鏡11、ビームエキスパンダ3およびウェッジプレート4を介して第1のミラー群12に入射されたレーザ光の波面は、第1のミラー12a〜12dにより4分割されて反射され、光学フィルム10に照射される。
分割されて光学フィルム10に照射されたそれぞれのレーザ光の波面は、光学フィルム10を透過し、第2のミラー13a〜13dによりそれぞれ反射される。第2のミラー13a〜13dにより反射されたそれぞれのレーザ光の波面は、光学フィルム10を介して第3のミラー21a〜21dによりそれぞれ反射される。第3のミラー21a〜21dにより反射されたそれぞれのレーザ光の波面は、光学フィルム10を介して第4のミラー22a〜22dによりそれぞれ反射される。
第4のミラー22a〜22dは、入射されたレーザ光の入射方向に対して垂直に配置されているため、第3のミラー21a〜21dから入射されたレーザ光の波面が入射と同様の経路を戻り、第3のミラー21a〜21dに対して反射される。
第4のミラー22a〜22dにより反射されたそれぞれのレーザ光の波面は、光学フィルム10を介して第3のミラー21a〜21dによりそれぞれ反射される。第3のミラー21a〜21dにより反射されたそれぞれのレーザ光の波面は、光学フィルム10を介して第2のミラー13a〜13dによりそれぞれ反射される。第2のミラー13a〜13dにより反射されたそれぞれのレーザ光の波面は、光学フィルム10を介して第1のミラー12a〜12dによりそれぞれ反射される。そして、分割されたレーザ光の波面が第1のミラー12a〜12hで揃い、1つの波面が形成されてウェッジプレート4に入射される。
ウェッジプレート4に入射されたレーザ光は、上述した第1の実施形態と同様に2つの波面に分割され、結像レンズ6において干渉縞が形成される。
[光学フィルムの欠陥の検出]
この発明の第2の実施形態では、光学フィルム10の欠陥を検出する際に、レーザ光を光学フィルム10に対して複数回に渡って往復して透過させるようにしている。例えば、この第2の実施形態では、第1の実施形態に対して第3のミラー群21および第4のミラー群22を設けている。そのため、光学フィルム10に対してレーザ光を照射した際に、図12Aに示すように、第1〜第4のミラーによってレーザ光の波面が光学フィルム10を3往復することにより、光学フィルム10の同一ライン上を6度透過することになる。
したがって、例えば、光学フィルム10の走行方向に対して水平方向に線状のスジが発生している場合、波面の湾曲が光学フィルム10を透過するにしたがって大きくなるので、干渉縞を観察した際に、スジによる湾曲がより強調されることになる。そのため、スジの深さが浅い場合であっても波面の湾曲が強調され、欠陥を検出することができる。
また、光学フィルム10において、TACフィルム15の一部の厚みが変動している場合について考える。通常、TACフィルム15の厚みの変動は、光学フィルム10の走行方向に対して平行に一定の長さで発生するハードコート層16のスジと異なり、部分的に発生する。そのため、レーザ光の波面を光学フィルム10に対して複数回に渡って往復して透過させた場合に、レーザ光の波面が光学フィルム10を透過する全ての地点において、TACフィルム15の厚みの変動が生じていることはないと考えられる。
この発明の第2の実施形態では、レーザ光の波面を光学フィルム10に対して複数回透過させることにより、ハードコート層16に発生したスジによる波面の湾曲のみが強調され、TACフィルム15の厚みの変動による影響を軽減することができる。
例えば、光学フィルム10のハードコート層16にスジが発生し、TACフィルム15の厚みが変動してない場合、図12Aに示す地点X、YおよびZにおいて、スジが発生している部分をレーザ光の波面が透過する。これにより、図12Bに示すように、レーザ光の波面がスジの部分を6度透過することになる。
一方、例えば、光学フィルム10のハードコート層16にスジが発生しておらず、図12Aに示す地点YにおいてTACフィルム15の厚みが変動している場合には、地点Yにおいて、TACフィルム15の厚みが変動している部分をレーザ光の波面が透過する。これにより、図12Cに示すように、レーザ光の波面がTACフィルム15の変動部分を2度透過することになる。
このように、レーザ光の波面を光学フィルム10に対して複数回に渡って往復して透過させた場合には、TACフィルム15の厚みの変動部分を透過する回数に対して、ハードコート層16のスジの部分を透過する回数が多くなる。そのため、レーザ光の波面をハードコート層16のスジの部分に対して透過させた場合に、TACフィルム15の厚みの変動部分に対して透過させた場合と比較して、干渉縞に生じる湾曲がより大きくなる。
したがって、ハードコート層16に発生したスジによる湾曲のみが強調され、TACフィルム15の厚みの変動による影響を軽減することができるので、TACフィルム15の厚みの変動による欠陥の誤検出を防ぐことができる。
このように、第2の実施形態では、光学フィルム10のハードコート層16のスジの深さが浅い場合であっても、レーザ光が光学フィルム10を複数回往復して透過することにより、波面の湾曲が大きくなる。そのため、第1の実施形態よりもさらに精度よく欠陥を検出することができる。
また、第2の実施形態では、レーザ光が光学フィルム10の同一ライン上を複数回往復して透過するようにしている。そのため、TACフィルム15の厚みに変動があった場合であっても、光学フィルム10の欠陥による波面の湾曲のみが強調されるため、TACフィルム15の厚みの変動による欠陥の誤検出を防ぐことができる。
なお、この発明の第2の実施形態では、第3のミラー群21および第4のミラー群22を設けるようにしているが、これに限られず、例えば第3のミラー群21のみを設けるようにしてもよい。この場合、第3のミラー群21は、第2のミラー群13から入射されたレーザ光の入射方向に対して垂直に配置される。これにより、第2のミラー群13から入射されたレーザ光が第3のミラー群21によって入射と同様の経路を戻ることになるため、レーザ光が光学フィルム10を4回透過することになる。したがって、この場合においても、レーザ光を光学フィルム10に対して6回透過させる場合と同様に、光学フィルム10の欠陥による波面の湾曲のみが強調され、TACフィルム15の厚みの変動による欠陥の誤検出を防ぐことができる。
以上、この発明の第1および第2の実施形態について説明したが、この発明は、上述したこの発明の第1および第2の実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。この発明の第1および第2の実施形態では、光学フィルムTACフィルム15を用いたが、これはこの例に限られず、光を透過するフィルムであれば、どのような材料のフィルムを用いてもよい。
また、この発明の第1および第2の実施形態では、干渉計として、ウェッジプレート4を用いたシェアリング干渉計を用いた場合を例にとって説明したが、これに限られず、他の干渉計を用いてもよい。
1、20、30 検査装置
2 光源
3 ビームエキスパンダ
4 ウェッジプレート
5 ミラー
6 結像レンズ
7 撮像部
8 解析部
10 光学フィルム
11 反射鏡
12 第1のミラー群
12a、12b、12c、12d 第1のミラー
13 第2のミラー群
13a、13b、13c、13d 第2のミラー
15 TACフィルム
16 ハードコート層
21 第3のミラー群
21a、21b、21c、21d 第3のミラー
22 第4のミラー群
22a、22b、22c、22d 第4のミラー

Claims (8)

  1. レーザ光を出射する光源と、
    入射されたレーザ光の波面を複数に分割し一方向に配置し、走行する被測定物を透過させた後、分割された上記複数の波面を揃えるミラー群と、
    揃えられた上記波面を2つに分割し、分割した上記波面により干渉縞を形成する干渉計と、
    上記干渉計により形成された上記干渉縞の画像を取得する撮像部と、
    上記撮像部で画像として取得された上記干渉縞の時間変化に基づき上記被測定物の表面の欠陥を検出する解析部と
    を備える検査装置。
  2. 上記ミラー群は、分割された上記複数の波面を、上記被測定物の同一ライン上に対して2回以上透過させる請求項1に記載の検査装置。
  3. 上記ミラー群は、分割された上記複数の波面を、上記被測定物の同一ライン上に対して4回以上透過させる請求項2に記載の検査装置。
  4. 上記干渉計は、
    互いに対向する第1の面および第2の面を有し、
    上記第1の面から入射されたレーザ光を、該第1の面で反射するレーザ光と、該第1の面から進行して上記第2の面で反射するレーザ光とに分割するウェッジプレートを用いる請求項1に記載の検査装置。
  5. 上記被測定物は、光学フィルムまたは基板である請求項1に記載の検査装置。
  6. 上記解析部は、上記干渉縞の画像から得られる干渉縞のパターンに対して所定の画像処理アルゴリズムを用いて解析を行うことにより、上記被測定物の表面の欠陥を検出する請求項1に記載の検査装置。
  7. 上記解析部は、上記画像処理アルゴリズムとしてフーリエ変換を用いる請求項6に記載の検査装置。
  8. レーザ光を光源から出射するステップと、
    入射されたレーザ光の波面をミラー群により複数に分割し一方向に配置し、走行する被測定物を透過させた後、分割された上記複数の波面を揃えるステップと、
    揃えられた上記波面を2つに分割し、分割した上記波面により干渉縞を形成するステップと、
    形成された上記干渉縞の画像を取得するステップと、
    画像として取得された上記干渉縞の時間変化に基づき上記被測定物の表面の欠陥を検出するステップと
    を備える検査方法。
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