JP6293023B2 - 検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、検査方法に関する。
大規模集積回路(Large Scale Integration;LSI)の高集積化および大容量化に伴い、半導体素子に要求される回路寸法は微細化の一途を辿っている。
近年、こうした微細パターンを形成する技術として、EUV(Extreme Ultraviolet)リソグラフィや、ナノインプリントリソグラフィ(Nanoimprint Lithography;NIL)が注目されている。
EUVリソグラフィは、極端紫外光を照射する露光装置を介し、ウェハ上のレジストに対し、マスクに形成されたパターンを転写する技術である。一方、ナノインプリントリソグラフィは、ナノスケールの微細構造のパターンが形成されたテンプレートをウェハ上のレジストに圧力印加することで、レジストにこのパターンを転写する技術である。EUVリソグラフィおよびナノインプリントリソグラフィのいずれにおいても、原版となるマスクやテンプレートに形成されるパターンは、ArF光を照射する露光装置を用いるArFリソグラフィに比して微細となる。このため、こうした技術に使用されるマスクやテンプレートの検査には、高い精度での欠陥検出が要求される。
マスクの検査工程では、マスク上のパターン領域が短冊状の複数のストライプ領域に仮想的に分割され、各ストライプ領域上を検査光が長手方向に走査されて、パターンの光学画像が取得されていく。検査光による走査は、実際には、マスクが載置されたステージが移動することによって行われる。そして、取得された光学画像を用いて、各ストライプ領域内におけるパターンの欠陥の有無が調べられる。光学画像の取得は連続して行われ、1つのストライプ領域が検査光によって走査されると、続いて、隣接するストライプ領域が走査される。これを繰り返しながら、パターン領域全体が走査されて検査が行われる。尚、被検査対象がテンプレートの場合も同様である。こうした検査方法の具体例としては、例えば、特許文献1〜3に記載のものがある。
特開2013−40873号公報 特開2005−235777号公報 特開2009−192345号公報
マスクやテンプレートの検査における重要な欠陥判定項目の1つとして、パターンの位置ずれが挙げられる。パターンの位置ずれ量を求めるには、パターンの正確な位置を測定することが必要になるが、これは、実際には、マスクやテンプレートが載置されたステージの位置座標を測定して求められる。例えば、ステージの位置座標の測定値と、ステージとマスクの位置関係とからパターンの位置座標を求め、これとパターンの設計座標とのずれ量を求めることによって、パターンの位置ずれ量が求められる。ここで、ステージの位置座標は、検査装置に備えられたレーザ干渉計によって測定される。
レーザ干渉計は、レーザヘッドから出射されたレーザ光をステージに固定したステージミラーに入反射させてステージの位置座標を測定する装置である。上述したように、レーザ干渉計によって測定されたステージの位置座標と、ステージとマスクの位置関係とから、マスク上における位置座標が分かるので、この位置座標からマスクに形成されたパターンの位置座標が求められる。
ところで、レーザ干渉計では、使用するレーザ光の波長が距離測定の基準となる。レーザ光の波長は、それが伝播する媒質の屈折率によって変化する。検査装置におけるステージの位置座標の測定に使用されるレーザ干渉計の場合、レーザ光が伝播する媒質は空気であり、その屈折率は大気圧や温度変化によって変化する。屈折率が変化すると、レーザ光の波長が変化して測定値が変動するため、ステージの位置座標を正確に把握できず、結果として、マスクやテンプレートに形成されたパターンの正確な位置座標が求められなくなる。
そこで、大気圧センサや温度センサで大気圧や温度をモニタし、これらの変化に起因する波長変化によって生じる測定誤差を補正することが考えられる。しかしながら、こうした補正のみで測定誤差を十分に低減するのは困難である。かかる問題は、EUVリソグラフィにおけるマスクや、ナノインプリントリソグラフィにおけるテンプレートのように、高い検査精度が要求される被検査対象では特に深刻であり解決が急務となっている。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の目的は、被検査対象の位置座標を正確に測定して検査を行うことのできる検査方法を提供することにある。
本発明の他の目的および利点は、以下の記載から明らかとなるであろう。
本発明の第1の態様は、複数の図形パターンが形成された試料を検査装置のステージ上に載置する工程と、
前記試料の検査領域を短冊状に仮想分割して、複数のストライプ領域を得る工程と、
前記複数のストライプ領域を複数のグループに分ける工程と、
レーザ干渉計を用いて前記ステージの位置座標を測定しながら、
前記グループの1つにおけるストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得した後、前記ストライプ領域の短手方向に前記ステージを移動して、前記光学画像を取得したグループとは異なるグループのストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得して、前記ストライプ領域の全てにおける前記光学画像を取得する工程と、
前記ステージの位置座標の測定値と、前記図形パターンの光学画像と、前記図形パターンの設計データから作成された参照画像とから、前記図形パターンの位置座標を求めて、前記光学画像と前記参照画像との位置ずれ量を取得し、該位置ずれ量と前記光学画像の取得順序との関係を示す第1の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第1の位置ずれ情報の近似曲線である第2の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第1の位置ずれ情報と前記第2の位置ずれ情報との差分である第3の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第3の位置ずれ情報における位置ずれ量と、前記設計データから得られる設計位置座標との関係を示す第4の位置ずれ情報を得る工程とを有することを特徴とする検査方法に関する。
前記複数のストライプ領域を分ける複数のグループは、それぞれ、所定数のストライプ領域単位からなる複数のサブグループによって構成されていることが好ましい。
本発明の第2の態様は、複数の図形パターンが形成された試料を検査装置のステージ上に載置する工程と、
前記試料の検査領域を短冊状に仮想分割して得られた複数のストライプ領域を複数のグループに分け、各グループが所定数のストライプ領域単位からなる複数のサブグループによって構成されるようにする工程と、
レーザ干渉計を用いて前記ステージの位置座標を測定しながら、
前記グループの1つにおける前記サブグループの1つのストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得し、所定数の前記サブグループを構成するストライプ領域内に配置された全ての図形パターンの光学画像を取得した後、前記ストライプ領域の短手方向に前記ステージを移動して、前記光学画像を取得したグループとは異なるグループにおける前記サブグループの1つのストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得して、前記ストライプ領域の全てにおける前記光学画像を取得する工程と、
前記ステージの位置座標の測定値と、前記図形パターンの光学画像と、前記図形パターンの設計データから作成された参照画像とから、前記図形パターンの位置座標を求めて、前記光学画像と前記参照画像との位置ずれ量を取得し、該位置ずれ量と前記光学画像の取得順序との関係を示す第1の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第1の位置ずれ情報の近似曲線である第2の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第1の位置ずれ情報と前記第2の位置ずれ情報との差分である第3の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第3の位置ずれ情報における位置ずれ量と、前記設計データから得られる設計位置座標との関係を示す第4の位置ずれ情報を得る工程とを有することを特徴とする検査方法に関する。
本発明の第3の態様は、複数の図形パターンが形成された試料を検査装置のステージ上に載置する工程と、
前記試料の検査領域を短冊状に仮想分割して得られた複数のストライプ領域を複数のグループに分ける工程と、
レーザ干渉計を用いた前記ステージの位置座標の測定と、前記ストライプ領域の温度測定とを行いながら、
前記グループの1つにおけるストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得し、該ストライプ領域の温度が所定値に達したところで前記ストライプ領域の短手方向に前記ステージを移動して、前記光学画像を取得したグループとは異なるグループのストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得して、前記ストライプ領域の全てにおける前記光学画像を取得する工程と、
前記ステージの位置座標の測定値と、前記図形パターンの光学画像と、前記図形パターンの設計データから作成された参照画像とから、前記図形パターンの位置座標を求めて、前記光学画像と前記参照画像との位置ずれ量を取得し、該位置ずれ量と前記光学画像の取得順序との関係を示す第1の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第1の位置ずれ情報の近似曲線である第2の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第1の位置ずれ情報と前記第2の位置ずれ情報との差分である第3の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第3の位置ずれ情報における位置ずれ量と、前記設計データから得られる設計位置座標との関係を示す第4の位置ずれ情報を得る工程とを有することを特徴とする検査方法に関する。
本発明の第4の態様は、複数の図形パターンが形成された試料を検査装置のステージ上に載置する工程と、
前記試料の検査領域を短冊状に仮想分割して得られた複数のストライプ領域を複数のグループに分ける工程と、
前記ストライプ領域の温度を測定しながら、該ストライプ領域の1つについて、図形パターンの光学画像を取得した後、該ストライプ領域の短手方向に前記ステージを移動して、該ストライプ領域に連続して配列するストライプ領域について図形パターンの光学画像を取得し、
最初の光学画像を取得してからの経過時間と、光学画像がまさに取得されているストライプ領域の温度との関係を取得する工程と、
レーザ干渉計を用いて前記ステージの位置座標を測定しながら、
光学画像がまさに取得されているストライプ領域の温度が所定値に達する時間になるまで、前記グループの1つにおけるストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を取得した後、該ストライプ領域の短手方向に前記ステージを移動して、該ストライプ領域に連続して配列するストライプ領域の図形パターンの光学画像を取得する工程を繰り返し、
光学画像がまさに取得されているストライプ領域の温度が前記所定値に達する時間が経過したところで、前記ストライプ領域の短手方向に前記ステージを移動して、前記光学画像を取得したグループとは異なるグループのストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得して、前記ストライプ領域の全てにおける前記光学画像を取得する工程と、
前記ステージの位置座標の測定値と、前記図形パターンの光学画像と、前記図形パターンの設計データから作成された参照画像とから、前記図形パターンの位置座標を求めて、前記光学画像と前記参照画像との位置ずれ量を取得し、該位置ずれ量と前記光学画像の取得順序との関係を示す第1の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第1の位置ずれ情報の近似曲線である第2の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第1の位置ずれ情報と前記第2の位置ずれ情報との差分である第3の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第3の位置ずれ情報における位置ずれ量と、前記設計データから得られる設計位置座標との関係を示す第4の位置ずれ情報を得る工程とを有することを特徴とする検査方法に関する。
本発明の第5の態様は、複数の図形パターンが形成された試料を検査装置のステージ上に載置する工程と、
前記ステージ上に載置された前記試料の検査領域を短冊状に仮想分割して得られた複数のストライプ領域について短手方向の温度分布を測定する工程と、
前記温度分布を所定の閾値温度で1次グループ群に分け、さらに該1次グループ群の境界をそれぞれの近傍に位置する前記ストライプ領域同士の境界にずらして新たなグループ群を生成し、前記ストライプ領域を前記新たなグループ群に分ける工程と、
レーザ干渉計を用いて前記ステージの位置座標を測定しながら、
前記グループの1つにおけるストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得した後、前記ストライプ領域の短手方向に前記ステージを移動して、前記光学画像を取得したグループとは異なるグループのストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得して、前記ストライプ領域の全てにおける前記光学画像を取得する工程と、
前記ステージの位置座標の測定値と、前記図形パターンの光学画像と、前記図形パターンの設計データから作成された参照画像とから、前記図形パターンの位置座標を求めて、前記光学画像と前記参照画像との位置ずれ量を取得し、該位置ずれ量と前記光学画像の取得順序との関係を示す第1の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第1の位置ずれ情報の近似曲線である第2の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第1の位置ずれ情報と前記第2の位置ずれ情報との差分である第3の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第3の位置ずれ情報における位置ずれ量と、前記設計データから得られる設計位置座標との関係を示す第4の位置ずれ情報を得る工程とを有することを特徴とする検査方法に関する。
本発明の検査方法によれば、被検査対象である試料の位置座標を正確に測定して検査を行うことが可能となる。
本実施の形態における検査装置の概略構成図である。 光学画像の取得手順の比較例を説明する図である。 本実施の形態による光学画像の取得手順の一例である。 本実施の形態による検査方法のフローチャートである。 マスクのパターンの真の位置ずれ量を表す図である。 比較例による位置ずれ量の測定値の変動を表す図である。 比較例による位置ずれ量の測定値の図である。 第1の位置ずれ情報の一例である。 第1の位置ずれ情報を多項式近似して得られた第2の位置ずれ情報の図である。 第3の位置ずれ情報の図である。 第3の位置ずれ情報を設計位置座標に対してプロットした第4の位置ずれ情報の図である。 本実施の形態による検査光の走査方法の他の例である。 本実施の形態におけるグループとサブグループの関係を示す図の一例である。 ステージ上に載置されたマスクの検査領域について、ストライプ領域のY方向における温度分布を測定した一例である。
実施の形態1.
本発明の第1実施形態の検査方法は、被検査対象である試料の位置座標を測定して検査を行う検査方法であり、例えば、被検査対象である試料としてマスクを用いる。特に、被検査対象である試料としては、EUVリソグラフィで使用されるマスクが好適である。但し、被検査対象はマスクに限られるものではなく、例えば、ナノインプリントリソグラフィで使用されるテンプレートとしてもよい。そして、本発明の第1実施形態の検査方法は、例えば、次の検査装置を用いて以下のように実施することができる。
図1は、本実施の形態における検査装置100の概略構成図である。尚、この図では、本実施の形態で必要な構成部を記載しているが、検査に必要な他の公知の構成部が含まれていてもよい。
図1に示すように、検査装置100は、光学画像取得部を構成する構成部Aと、構成部Aで取得された光学画像を用いて検査に必要な処理などを行う構成部Bとを有する。
構成部Aは、光源103と、水平方向(X方向、Y方向)および回転方向(θ方向)に移動可能なステージ102と、透過照明系を構成する照明光学系170と、拡大光学系104と、フォトダイオードアレイ105と、センサ回路106と、レーザ測長システム122と、オートローダ130とを有する。
構成部Aでは、被検査対象となるマスク101の光学画像が取得される。これは、具体的には、マスク101の設計パターンデータに含まれる図形データに基づく図形が描画されたマスクのパターン(図形パターン)の画像である。
マスク101は、オートローダ130によって、ステージ102上に載置される。すると、光源103から照射される検査光が、照明光学系170を介してマスク101に照射される。マスク101を透過した光は、拡大光学系104を介して、フォトダイオードアレイ105に光学像として結像する。
拡大光学系104は、自動焦点機構によって自動的に焦点調整がなされるように構成されていてもよい。さらに、検査装置100は、マスク101の下方から光を照射し、マスク101で反射した光を拡大光学系を介してフォトダイオードアレイ105に導く構成としてもよい。
フォトダイオードアレイ105上に結像したマスク101のパターン像は、フォトダイオードアレイ105によって光電変換され、さらにセンサ回路106によってA/D(アナログデジタル)変換される。これにより、光学画像は、例えば、8ビットの符号なしデータであって、各画素の明るさの階調を表現するデータになる。尚、フォトダイオードアレイ105には、センサ(図示せず)が配置されている。このセンサの例としては、例えば、TDI(Time Delay Integration)センサなどが挙げられる。
構成部Bでは、検査装置100全体の制御を司る制御部としての制御計算機110が、データ伝送路となるバス120を介して、位置回路107、比較回路108、参照回路112、展開回路111、搬送制御回路121、オートローダ制御回路113、ステージ制御回路114、保存部としての磁気ディスク装置109、磁気テープ装置115およびフレキシブルディスク装置116、CRT117、パターンモニタ118並びにプリンタ119に接続されている。
尚、本明細書において、「〜回路」または「〜部」と記載したものは、コンピュータで動作可能なプログラムにより構成することができるが、ソフトウェアとなるプログラムだけではなく、ハードウェアとソフトウェアとの組合せやファームウェアとの組合せによって実施されるものであってもよい。プログラムにより構成される場合、プログラムは、磁気ディスク装置などの記録装置に記録され得る。例えば、図1で「〜回路」と記載したものが、プログラムにより構成される場合、プログラムは、磁気ディスク装置109に記録されることができる。例えば、搬送制御回路121、オートローダ制御回路113、ステージ制御回路114、展開回路111、参照回路112、比較回路108および位置回路107の各回路は、電気的回路で構成されてもよく、制御計算機110によって処理することのできるソフトウェアとして実現されてもよい。また、電気的回路とソフトウェアの組み合わせによって実現されてもよい。
制御計算機110は、ステージ制御回路114を制御する。ステージ制御回路114は、X軸モータ、Y軸モータおよびθ軸モータを制御してステージ102を駆動する。これらの駆動機構には、例えば、エアスライダと、リニアモータやステップモータなどとが組み合わせて用いられる。
ステージ102の位置座標は、レーザ測長システム122によって測定される。そして、その測定データは、レーザ測長システム122から位置回路107へ送られる。
レーザ測長システム122については図示を省略するが、その構成は例えば次の通りである。レーザ測長システム122は、ヘテロダイン干渉計などのレーザ干渉計を備えている。レーザ干渉計において、レーザヘッドから出射したレーザ光は、ビームスプリッタによって参照光と測定光に分けられる。その後、参照光はリファレンスミラーへ入射し、測定光はステージ102に取り付けられたミラーに入射する。次いで、これらのミラーによって反射した光をCCDなどの受光素子に入射させる。リファレンスミラーで反射した光と、ステージ102のミラーで反射した光とが重ね合わせされると、それらの光路差によって干渉縞が発生するので、これを解析することで、ステージ102の位置座標が把握される。尚、レーザ測長システム122では、ステージ102のX軸方向に設けられたミラーに向けてレーザ光を照射するレーザ干渉計によって、ステージのX方向の位置座標が測定される。また、ステージ102のY軸方向に設けられたミラーに向けてレーザ光を照射するレーザ干渉計によって、ステージのY方向の位置座標が測定される。
また、制御計算機110は、オートローダ制御回路113を制御して、オートローダ130を駆動する。オートローダ130は、マスク101を自動的に搬送し、検査終了後には自動的にマスク101を搬出する。
構成部Aで取得されたマスク101の光学画像は、制御部Bに送られた後、参照回路112で生成された参照画像と比較されて欠陥の有無が検査される。ここで、パターンの位置ずれ量は、重要な欠陥判定項目である。特に、パターン寸法の微細化が進む昨今にあっては、マスク全面におけるパターンの位置ずれ量の変動も考慮して欠陥判定を行うことが求められており、微少な位置ずれ量を正確に把握して検査を行うことが必要となっている。また、マスクにおけるパターンの位置ずれ量を正確に把握して位置ずれマップを作成し、マスクの製造工程にフィードバックすることも重要である。
パターンの位置ずれ量は、マスク101の光学画像を基に、設計パターンから作成された参照画像を手本として求められる。そこで、次に、図1の検査装置100を用いてマスク101の光学画像を取得する方法を説明するが、本実施の形態による方法を説明する前に、まず、本発明の比較例による方法について触れる。
図2は、マスク101に形成されたパターンの欠陥を検出するための光学画像の取得手順の比較例を説明する図である。尚、マスク101は、図1のステージ102の上に載置されているものとする。
マスク101上の検査領域は、図2に示すように、短冊状の複数の検査領域、すなわち、ストライプ領域20,20,20,20,・・・に仮想的に分割されている。各ストライプ領域の幅Wは、光学画像が撮像される幅(撮像幅)、例えば、数百μmの幅とすることができる。一方、各ストライプ領域の長さは、マスク101のX方向またはY方向の全長に対応する100mm程度の長さとすることができる。尚、図2では、X方向が各ストライプ領域の長手方向に対応し、Y方向が各ストライプ領域の短手方向に対応する。
光学画像は、ストライプ領域毎に取得される。図2の比較例では、各ストライプ領域20,20,20,20,・・・が検査光によって連続的に走査されるように、ステージ102の動作が制御される。例えば、第1のストライプ領域20がX方向に走査される場合には、ステージ102がその反対方向、すなわち、−X方向に移動する。そして、ステージ102の移動とともに、フォトダイオードアレイ105に走査幅Wの画像が連続的に入力されて、マスク101の光学画像が取得されていく。
図2の比較例によれば、検査光による走査は、検査領域の端に位置する第1のストライプ領域20から始まって、第2のストライプ領域20、第3のストライプ領域20というように、順に隣のストライプ領域へと移っていく。
具体的には、まず、第1のストライプ領域20におけるパターンの光学画像が取得されると、次いで、第2のストライプ領域20におけるパターンの光学画像が取得される。第1のストライプ領域20から第2のストライプ領域20への移動の際には、ステージ102が−Y方向にステップ移動する。続いて、ステージ102は、第1のストライプ領域20における画像の取得時の方向(−X方向)とは逆方向(X方向)に移動する。それとともに、第2のストライプ領域20における走査幅Wの画像がフォトダイオードアレイに連続的に入力される。
第2のストライプ領域20におけるパターンの光学画像を取得した後は、第3のストライプ領域20へと移動する。すなわち、ステージ102が−Y方向にステップ移動した後、第2のストライプ領域20における画像を取得する方向(X方向)とは逆方向、すなわち、第1のストライプ領域20における画像を取得した方向(−X方向)にステージ102が移動する。そして、第3のストライプ領域20における走査幅Wの画像がフォトダイオードアレイに連続的に入力される。
第3のストライプ領域20におけるパターンの光学画像を取得した以降も同様の工程を繰り返し、第1のストライプ領域20とは反対の端に位置するストライプ領域まで走査する。
図2でストライプ領域上にある矢印は、光学画像が取得されていく方向と順序を示している。また、斜線部分は、上記の光学画像の取得が済んだ領域を表している。図2の比較例のように、検査領域の端に位置するストライプ領域から始まって、順に隣のストライプ領域へと走査が進む方法によれば、時間的には効率よく光学画像が取得されていく。しかしながら、図2に示すように、熱源201がステージ102の近傍に配置されていると、ステージ102の熱源201に近い部分は、その熱的影響を受ける。尚、熱源201としては、例えば、対物レンズや、ステージ102のX軸モータ、Y軸モータ、θ軸モータなどが挙げられる。
図2において、熱源201は、検査光による走査が行われているストライプ領域の近傍に配置されている。このため、第1のストライプ領域20を走査している間に、第1のストライプ領域20の温度が熱源201の影響によって上昇する。また、熱源201の影響は、第1のストライプ領域20に隣接する第2のストライプ領域20にも及ぶので、第2のストライプ領域20の温度も上昇する。第1のストライプ領域20の走査を終えた後は、第2のストライプ領域20を走査するため、ステージ102を−Y方向に移動させる。この動作は、第2のストライプ領域20を熱源201に近付けることになるので、第2のストライプ領域20の温度はさらに上昇する。第2のストライプ領域20の走査を終えた後は、第2のストライプ領域20は次第に熱源201から離れていくが、熱源201の影響を受けなくなるまでには相当の時間を要する。また、同様のことは、第3のストライプ領域20などについても言えるため、各ストライプ領域に累積した熱によって、マスク101が熱膨張を起こしたり、マスク101の温度上昇の影響がレーザ干渉計に及んだりして、マスク101のパターンの位置座標を正確に測定できなくなる。このように、マスク101の検査領域を端から順に走査していく方法の場合、各ストライプ領域が熱源201の近傍に留まる時間が長くなる。これによって、上記のような問題が生じることになる。
次に、環境変化による測定値の変動について説明する。図5は、マスク101のパターンの各位置座標について、このパターンの設計データの位置座標(設計位置座標)からの位置ずれ量を表したものである。図5の位置ずれ量は、測定誤差を含まない真の位置ずれ量であると仮定する。
また、図6は、図2の比較例の方法にしたがって上記同一マスク101のパターンを走査したときの位置ずれ量の測定値の変動を表したものである。すなわち、図6は、検査領域の端に位置するストライプ領域から始めて、順に隣のストライプ領域へと走査する方法により光学画像を取得して、パターンの位置ずれ量を測定したときの測定値の変動を表している。図6の横軸の設計位置座標は、位置座標の測定順に並んでいて、時間軸にも対応しており、図の右側へ行くほど測定開始からの時間が長くなる。測定中に起こる環境変化には、上記の熱源の影響による温度上昇の他、検査光が照射されることによる温度上昇や検査装置内の気圧変化、検査装置外の温度変化などもあり、これらが組み合わされて、環境は変化する。それ故、位置座標を測定したときの環境の変化に応じて位置ずれ量の測定値が変動し、さらにその変動量も変化する。
例えば、図5において、位置座標Pの位置ずれ量(真の位置ずれ量)はゼロであるので、パターンの位置座標は、本来的には設計位置座標に一致する。しかし、検査装置内における温度変化や気圧変化といった環境の変化によって位置座標の測定値は変動する。図6の例であれば、位置座標Pの位置ずれ量の変動値は55nmになる。つまり、この場合、55nmの測定誤差が生じていることになる。
図7は、図5と同じマスク101におけるパターンの位置座標を測定し、各位置座標に対応する設計位置座標からの位置ずれ量をプロットした図である。図5は、真の位置ずれ量を表したものであるので、環境変化による測定値の誤差が含まれなければ、図7は図5と同じ曲線になるはずである。しかしながら、図7の測定値には、図6に示す環境変化による影響が作用する。つまり、図5のずれ量に図6の変動量が加わる結果、図7は図5とは異なる曲線の図となる。
次に、本実施の形態によるマスク101の光学画像を取得する方法について説明する。
図3は、本実施の形態による光学画像の取得手順を説明する図である。図3では、マスク101の検査領域が、S1からS10までのストライプ領域によって仮想的に分割されている。また、これらのストライプ領域は、さらに2つのグループ(G1,G2)に分けられている。尚、各ストライプ領域内の矢印は、検査光による走査方向を表している。また、X方向が各ストライプ領域の長手方向に対応し、Y方向が各ストライプ領域の短手方向に対応する。
図3に示す光学画像の取得手順によれば、検査光による走査は、グループG1における1つのストライプ領域を終えると、グループG2に移動する。そして、グループG2における1つのストライプ領域を終えると、再びグループG1に戻るという動作を繰り返す。
まず、グループG1における第1のストライプ領域S1を走査する。具体的には、ステージ102が−X方向に移動することにより、第1のストライプ領域S1がX方向に走査されて光学画像が取得される。第1のストライプ領域S1の走査を終えた後は、ステージ102が−Y方向に移動して、検査光により走査されるグループG2の第2のストライプ領域S2がS1の位置に来るようにする。そして、第2のストライプ領域S2について、ステージ102がX方向に移動することにより、第2のストライプ領域S2が−X方向に走査されて光学画像が取得される。
第2のストライプ領域S2の走査を終えた後は、再びグループG1に戻り、第1のストライプ領域S1に隣接する第3のストライプ領域S3を上記と同様に走査する。それ故、ステージ102は、Y方向に移動して、検査光により走査される第3のストライプ領域S3がS2の位置に来るようにする。次いで、ステージ102が−X方向に移動することにより、第3のストライプ領域S3がX方向に走査されて光学画像が取得される。
図3の例のように、グループG1に属するストライプ領域と、グループG2に属するストライプ領域とを交互に走査する方法では、1つのストライプ領域の走査を終えると、距離の離れたストライプ領域に移動して走査することになる。これにより、1つのストライプ領域が熱源の近くに長く留まるのを回避することができる。
例えば、図3に示す位置に熱源201が配置されており、これが検査光による走査が行われているストライプ領域の近傍であるとすると、第1のストライプ領域S1を走査している間に、隣接する第3のストライプ領域S3の温度も上昇してしまう。それ故、第1のストライプ領域S1に続いて第3のストライプ領域S3を走査すると、温度上昇によるマスク101の熱膨張やマスク周囲の空気の温度上昇などによって、マスク101のパターンの位置座標を正確に測定できなくなることがある。これに対して、グループG2にあるストライプ領域については、第1のストライプ領域S1に対して少なくとも隣接しているストライプではなく、いずれも熱源201から距離的に離れているため、熱源201からの熱的影響を受け難く、マスク101やその周囲の温度が上昇し難い。したがって、第1のストライプ領域S1に続いて第2のストライプ領域S2を走査すれば、熱源201による熱的影響を低減した状態での位置測定が可能となる。
次に、第2のストライプ領域S2の走査をしている間に、隣接する第4のストライプ領域S4の温度も上昇する。そこで、第2のストライプ領域S2の走査を終えた後は、グループG1に戻って第3のストライプ領域S3を走査する。第3のストライプ領域S3は、第2のストライプ領域S2から距離的に離れているので、第2のストライプ領域S2が走査されている間は熱源201からも離れた距離にある。したがって、熱源201からの熱的影響を受け難く、温度が上昇し難い。また、第1のストライプ領域S1を走査している間に上昇した温度は、第2のストライプ領域S2を走査している間に低下する。つまり、グループG1とグループG2を交互に走査する方法によれば、各ストライプ領域を一定の温度以下に保持することができる。
ここで、グループG1には、第9のストライプ領域S9も含まれる。しかし、第9のストライプ領域S9は、第2のストライプ領域S2に隣接しているため、第2のストライプ領域S2が走査されている間に温度が上昇してしまう。そこで、グループG1のうちで熱源201の影響を最も受け難いストライプ領域、換言すると、第2のストライプ領域S2から最も離れたストライプ領域(この場合は、第3のストライプ領域S3)を次の走査領域として選択するようにする。第3のストライプ領域S3を走査した後も同様である。すなわち、グループG1のストライプ領域の走査を終えた後は、そのストライプ領域を走査している間に熱源201の影響を最も受け難い位置にあったストライプ領域をグループG2から選択する。
このように、1つのストライプ領域の走査を終えた後は、このストライプ領域から距離的に離れた位置に配置されているストライプ領域を走査するようにすることにより、各ストライプ領域が熱源の近くに留まる時間を短くして、熱源が測定値に与える影響を低減することができる。すなわち、レーザ干渉計から測定点までの空間に温度変化が生じると、レーザ光が伝播する媒質(空気)の屈折率が変わり、レーザ光の波長が変化して測定値が変動する結果となるが、1つのストライプ領域の走査を終えた後、このストライプ領域から距離的に離れた位置のストライプ領域を走査する方法によれば、レーザ干渉計から測定点までの空間における温度変化が抑制されるので、レーザ干渉計による測定値の変動が低減されると考えられる。加えて、この走査方法によれば、ストライプ領域の温度上昇が抑制されるので、マスク101の熱膨張も低減でき、正確な位置座標の測定値が得られる。
図4は、本発明の第1実施形態の検査方法のフローチャートである。この検査方法は、上述したように、図1の検査装置を用いて実施することができる。
図4の検査方法では、まず、マスク101の検査領域が複数のストライプ領域に仮想分割される(Step1)。各ストライプ領域は、光学画像が撮像される幅(撮像幅)と、マスク101のX方向またはY方向の全長に対応する長さを有する領域とすることができる。
次に、複数のストライプ領域を2つ以上のグループに分ける(Step2)。この工程では、例えば、図3のように、連続して配列された複数のストライプ領域を複数のグループに分けることができる。但し、1つのグループ内に含まれるストライプ領域の数は2以上であればよく、また、グループ数は2以上であればよい。
グループ分けは、図3の例のように、一律に行うことができる。この場合、図13に示すように、複数のストライプ領域(S1〜S8)を分ける複数のメイングループ(G1,G2)が、それぞれ、所定数のストライプ領域単位(図13では、2つのストライプ領域単位)からなる複数のサブグループ(SG1〜SG4)によって構成されていてもよい。
次に、検査光によるストライプ領域の走査順序を決定する(Step3)。最初に走査するストライプ領域は任意とすることができるが、それ以降については、検査装置内での熱的影響を受け難い位置にあるストライプ領域から順に走査するようにする。既に述べたように、熱源に近い位置にあるストライプ領域は温度が上昇し易いので、次に走査されるストライプ領域として好ましくない。また、検査光の照射によるマスク101の温度上昇も考えられるので、熱源の近くに配置されていなくても、走査直後のストライプ領域に隣接するストライプ領域を続けて走査するのは好ましくない。ここで、熱源や検査光の照射の影響はマスク101に対して局所的である。したがって、次に走査されるストライプ領域として好ましいのは、走査直後のストライプ領域から距離的に離れた位置に配置されているストライプ領域である。全てのストライプ領域はStep2でグループ分けされているので、あるストライプ領域の走査を終えた後、このストライプ領域が属するグループとは異なるグループのストライプ領域を選択することで、物理的に離れたストライプ領域を走査することが可能である。
上述の図3は、本実施の形態による検査光の走査方法の一例である。また、図12は、本実施の形態による検査光の走査方法のその他の例である。図12では、S1からS10までのストライプ領域が、G11からG15までの5つのグループに分けられている。各ストライプ領域内の矢印は、検査光による走査方向を表している。この走査方法によれば、検査光による走査は、グループG11のストライプ領域S1を終えると、グループG12のストライプ領域S2に移動する。そして、ストライプ領域S2を終えると、グループG13のストライプ領域S3に移動するというように、矢印で示す方向にしたがって走査が進んでいく。グループG15のストライプ領域S5の走査を終えると、グループG11に戻ってストライプ領域S6を走査し、その後は、ストライプ領域S7,S8,S9,S10の順に走査していく。
次に、Step3で決定した順序にしたがってストライプ領域を走査し、マスク101のパターンの光学画像を取得する(Step4)。また、走査と併せて、レーザ測長システム122によるステージ102の位置座標の測定を行う。
Step4の工程は、次の(1)から(2)までの工程を繰り返して、ストライプ領域の全てにおける光学画像を取得する工程である。
(1)Step2で定めたグループの1つにおけるストライプ領域内に配置されたパターンの光学画像をX方向(または−X方向)にステージ102を移動しつつ取得する。
(2)次に、−Y方向にステージ102を移動して、(1)で光学画像を取得したグループとは異なるグループにおけるストライプ領域内に配置されたパターンの光学画像をX方向(または−X方向)にステージ102を移動しつつ取得する。
(2)の工程を終えた後は、(1)の工程に戻る。このとき、上記の(1)と同一のグループにおける、光学画像を取得していないストライプ領域を走査してもよく、あるいは、上記の(1)とは異なる(当然であるが、上記の(2)とも異なる)グループにおけるストライプ領域を走査してもよい。
Step4において、(Step2で定めた)グループを移動するタイミングは、図3に例示するように、1つのストライプ領域の走査を終える毎となり、各ストライプ領域の走査毎にグループを移動することになる。
本実施の形態においては、例えば、Step1からStep3を検査装置100の外部で行った後、ストライプ領域、グループおよび走査順序に関する情報を磁気ディスク装置109に入力し、これを制御計算機110が読み出してステージ制御回路114を制御することができる。ステージ制御回路114は、各ストライプ領域が決められた順序で走査されるようステージ102の移動を制御する。
全ストライプ領域の走査を終えたら、マスク101におけるパターンの位置ずれ量を取得する。検査装置100では、センサ回路106から光学画像データが、参照回路112から参照画像データが、位置回路107からステージ102の位置座標の測定値が、それぞれ比較回路108の位置ずれ量取得回路へ送られる。そして、位置ずれ量取得回路において、図4のSrep5からStep8の各工程が行われて、マスク101のパターンの位置ずれ量が求められる。
まず、位置ずれ量取得回路へ送られたデータを基に第1の位置ずれ情報を取得する(Step5)。この工程は、具体的には次のようにして行われる。
Step4で各ストライプ領域を走査することにより、マスク101のパターンの光学画像が得られる。この光学画像は、フォトダイオードアレイ105によって光電変換され、さらにセンサ回路106によってA/D(アナログデジタル)変換される。これにより、例えば、8ビットの符号なしデータであって、各画素の明るさの階調を表現する光学画像データが得られる。また、レーザ測長システム122によって、ステージ102の位置座標が測定される。
上記の光学画像データとステージ102の位置座標の測定値とから、マスク101のパターンの位置座標が求められる。例えば、まず、ストライプ単位で取得された光学画像データを、ブロック(またはフレーム)と称される小領域に分割する。そして、光学画像の所定領域と、この所定領域に対応する設計データから作成された参照画像とを比較し、パターンマッチングによってこれらの画像の差分値の絶対値、または、差分の二乗和が最小となる位置にステージ102を平行移動させる。このときの平行移動量と、そのブロックに記録されたレーザ測長システム122のデータとから、マスク101のパターンの位置座標を決定する。
次に、マスク101のパターンの位置座標について、設計座標からの位置ずれ量を求める。位置ずれ量は、光学画像と参照画像との差分値の絶対値、または、差分の二乗和が最小となる値である。
次に、上記で得られた位置ずれ量を時間軸に対してプロットする。つまり、位置ずれ量を測定した順にプロットする。これにより、第1の位置ずれ情報が得られる。
図8は、第1の位置ずれ情報の一例である。本実施の形態によれば、1つのストライプ領域の走査を終えた後、このストライプ領域から距離的に離れた位置に配置されているストライプ領域を走査するので、熱源や検査光の照射に起因する温度上昇によって生じる位置ずれ量の変動を抑制することができる。
ここで、図5〜図8を用いて説明したように、検査領域の端に位置するストライプ領域から始まって、順に隣のストライプ領域へと走査が進む比較例の方法によれば、レーザ測長システム122を用いたステージ102の位置座標の測定中に起こる環境変化に応じて、位置ずれ量の測定値が変動し、さらにその変動量も変化する。ここで、環境変化には、熱源の影響による温度上昇や、検査光が照射されることによる温度上昇の他、検査装置内の気圧変化などもある。本実施の形態による検査光の走査方法によれば、熱源や検査光の照射などに起因する局所的な環境変化およびそれから波及してマスク101に加わる変化を低減することができる。
一方、上記の通り、環境変化には局所的でない変化も含まれるため、正確な測定値を得るには、かかる局所的でない環境変化による測定誤差を補正する必要がある。そこで、この測定誤差を補正する方法について説明する。
本実施の形態で得られた第1の位置ずれ情報は、局所的な環境変化の影響が低減された状態で得られた測定値である。つまり、第1の位置ずれ情報は、真の位置ずれ量に、各ストライプ領域に共通した環境変化による位置ずれ量の変動量が加わったものとみなせる。ここで、各ストライプ領域に共通した環境変化としては、例えば、検査装置内における気圧変化や、マスク101の全体に影響する温度変化などが挙げられる。
次に、第1の位置ずれ情報の近似曲線(第2の位置ずれ情報)を取得する(Step6)。図9は、第2の位置ずれ情報を示しており、図8に示す第1の位置ずれ情報を多項式近似して得られたものである。第2の位置ずれ情報は、各ストライプ領域に共通した環境変化による位置ずれ量を表す。
尚、第2の位置ずれ情報は、多項式近似に限られるものではなく、時間軸による移動平均値を求めることにより得てもよい。あるいは、第1の位置ずれ情報の図において、時間軸でブロックに分け、ブロック毎の平均値を3次のスプライン補間によって得てもよい。さらに、第1の位置ずれ情報の図において、時間軸でブロックに分け、ブロック毎に多項式近似で基準点の位置ずれ量を求め、基準点間を3次のスプラインで補間してもよい。
次に、第1の位置ずれ情報と第2の位置ずれ情報との差分を求める(Step7)。上述したように、第1の位置ずれ情報は、真の位置ずれ量に、各ストライプ領域に共通した環境変化による位置ずれ量の変動量が加わったものとみなせる。そして、第2の位置ずれ情報は、各ストライプ領域に共通した環境変化による位置ずれ量である。したがって、第1の位置ずれ情報と第2の位置ずれ情報との差分を求めることにより、真の位置ずれ量に対応する第3の位置ずれ情報が得られる。図10は、第3の位置ずれ情報を表している。
第3の位置ずれ情報は、時間軸に対してプロットしたものであるので、座標軸に変えてプロットし直す(Step8)。図11は、図10の第3の位置ずれ情報を設計位置座標に対してプロットした第4の位置ずれ情報の図である。第4の位置ずれ情報は、座標軸に対する真の位置ずれ量に対応する。そこで、測定誤差を含まない真の位置ずれ量を表す図5と比較すると、図11は図5とよく似た形状を示していることが分かる。これは、図2の比較例の方法により走査して得られた位置ずれ量を表す図7が、図5とは全く異なる形状となっているのと対照的である。つまり、本実施の形態の走査方法によれば、被検査対象のパターンの位置座標を測定する際の誤差を低減して正確な位置座標が得られ、それによって正確な位置ずれ量を求めることができる。
第4の位置ずれ情報は、マスク101の欠陥検査に使用することができる。上記の通り、これは、マスク101のパターンの正確な位置ずれ量を表したものであるので、パターン寸法の微細化が進む昨今において、マスク全面におけるパターンの位置ずれ量の変動も考慮して欠陥判定を行うことが求められている状況下であっても、正確な検査結果を導くことができる。また、第4の位置ずれ情報から、マスク101の正確な位置ずれマップを作成できるので、これを製造工程にフィードバックすることにより、マスクの製造歩留まりを向上させることができる。
次に、パターンの位置ずれ量を求める際の基準となる参照画像データの作成方法について述べる。この参照画像データは、ダイ−トゥ−データベース比較における基準画像としても用いられる。
参照画像データは、検査対象となるパターンの設計データから、図1の検査装置100内で次のようにして作成される。
設計者(ユーザ)が作成したCADデータは、OASISなどの階層化されたフォーマットの設計中間データに変換される。設計中間データでは、レイヤ(層)毎に製作される各マスク101に形成されるパターンデータ(設計パターンデータ)が格納される。
パターンデータは、図1の検査装置100の磁気ディスク装置109に記憶されている。パターンデータに含まれる図形は、長方形や三角形を基本図形としたものである。磁気ディスク装置109には、図形の基準位置における座標(x,y)の他、辺の長さ、長方形や三角形等の図形種を区別する識別子となる図形コードといった情報であって、各パターン図形の形、大きさ、位置等を定義した図形データが格納される。
設計中間データは、電子ビーム描画装置で読み込み可能なフォーマットのフォーマットデータに変換される。これにより、検査装置100は、電子ビーム描画装置の描画データをそのまま読み込むことができる。
図1の展開回路111は、制御計算機110を通して磁気ディスク装置109からパターンデータを読み出す。次いで、展開回路111は、読み出したパターンデータを2値ないしは多値のイメージデータ(設計画像データ)に変換する。具体的には、展開回路111は、描画データを図形毎のデータにまで展開し、その図形データの図形形状を示す図形コード、図形寸法などを解釈する。そして、所定の量子化寸法のグリッドを単位とするマス目内に配置されるパターンとして、パターンデータを2値ないしは多値のイメージデータに展開する。さらに、センサ画素に相当する領域(マス目)毎に設計パターンにおける図形が占める占有率が演算され、各画素内の図形占有率が画素値となる。
展開回路111で変換されたイメージデータは、参照回路112に送られる。
参照回路112は、図形のイメージデータであるパターンデータに適切なフィルタ処理を施す。これにより、参照画像データが生成する。尚、フィルタ処理を施す理由は、次の通りである。
マスク101に形成されたパターンは、その製造工程でコーナーの丸まりや線幅の仕上がり寸法などが加減されており、設計パターンと厳密には一致しない。また、図1のセンサ回路106で得られた光学画像データは、拡大光学系104の解像特性やフォトダイオードアレイ105のアパーチャ効果などによってぼやけた状態、言い換えれば、空間的なローパスフィルタが作用した状態にある。そこで、検査に先だって検査対象となるマスク101を観察し、その製造プロセスや検査装置100の光学系による変化を模擬したフィルタ係数を学習して、パターンデータに2次元のデジタルフィルタをかける。このようにして、参照画像データに対して光学画像データに似せる処理を行う。
フィルタ係数の学習は、製造工程で決められた基準となるマスクのパターンを用いて行ってもよく、また、被検査対象となるマスク(本実施の形態ではマスク101)のパターンの一部を用いて行ってもよい。後者であれば、学習に用いられた領域のパターン線幅やコーナーの丸まりの仕上がり具合を踏まえたフィルタ係数が取得され、マスク全体の欠陥判定基準に反映されることになる。
尚、被検査対象となるマスク101を使用してフィルタ係数の学習を行う場合、製造ロットのばらつきや、検査装置100のコンディション変動といった影響を排除したフィルタ係数の学習ができるという利点がある。しかし、マスク101の面内で寸法変動があると、学習に用いた個所に対しては最適なフィルタ係数になるが、他の領域に対しては必ずしも最適な係数とはならないため、疑似欠陥を生じる原因になり得る。そこで、面内での寸法変動の影響を受け難いマスク101の中央付近で学習することが好ましい。あるいは、マスク101の面内の複数の個所で学習を行い、得られた複数のフィルタ係数の平均値を用いてもよい。
本実施の形態において、比較回路108は、位置ずれ量の取得の他にも、光学画像データと、マスク101の製造に使用された設計パターンデータから生成される参照画像データとをダイ−トゥ−データベース(Die to Database)比較して、マスク101におけるパターンの形状欠陥や線幅異常を検出する。尚、位置ずれ量取得回路を比較回路108から独立して設け、比較回路108は、ダイ−トゥ−データベース比較による欠陥検出のみを行うようにしてもよい。
比較回路108でのダイ−トゥ−データベース比較による欠陥検出は、次のようにして行われる。
上記したように、パターンデータに含まれる図形は、長方形や三角形を基本図形としたものである。磁気ディスク装置109には、例えば、図形の基準位置における座標(x、y)、辺の長さ、長方形や三角形等の図形種を区別する識別子となる図形コードといった情報であって、各パターン図形の形、大きさ、位置等を定義した図形データが格納される。また、クラスタ(またはセル)を用いて階層化されたデータは、ストライプに配置されるが、ストライプは、適当なサイズに分割されてサブストライプとなる。そして、光学画像から切り出されたサブストライプと、光学画像に対応する参照画像から切り出されたサブストライプとが、比較回路108内の比較ユニットに投入される。
比較回路108に投入されたサブストライプは、さらに検査フレームと称される矩形の小領域に分割される。そして、比較ユニットにおいてフレーム単位で比較されて欠陥が検出される。比較回路108には、複数の検査フレームが同時に並列して処理されるよう、数十個の比較ユニットが装備されている。各比較ユニットは、1つの検査フレームの処理が終わり次第、未処理のフレーム画像を取り込む。これにより、多数の検査フレームが順次処理されていく。
比較ユニットでの処理は、具体的には次のようにして行われる。まず、光学画像と、参照画像とを位置合わせする。このとき、パターンのエッジ位置や、輝度のピークの位置が揃うように、センサ画素単位で平行シフトさせる他、近隣の画素の輝度値を比例配分するなどして、センサ画素未満の合わせ込みも行う。位置合わせを終えた後は、センサフレーム画像と参照フレーム画像との画素毎のレベル差を評価したり、パターンエッジ方向の画素の微分値同士を比較したりするなどして、適切な比較アルゴリズムにしたがって欠陥を検出していく。比較の結果、両者の差異が欠陥判定閾値を超えた場合には、その個所が欠陥と判定される。欠陥と判定されると、その座標と、欠陥判定の根拠となった光学画像データおよび参照画像データとが、検査結果として磁気ディスク装置109に格納される。
以上述べたように、本実施の形態によれば、熱源や検査光の照射などに起因する局所的な環境変化およびそれから波及して被検査対象に加わる変化を低減することができる。さらに、局所的でない環境変化による測定誤差も補正により低減できるので、被検査対象の位置座標を正確に測定することができ、それによって正確な検査を行うことができる。
実施の形態2.
本発明の第2実施形態の検査方法は、本発明の第1実施形態の検査方法と同様に、被検査対象である試料の位置座標を測定して検査を行う検査方法であり、例えば、被検査対象である試料としてマスクを用いる。特に、被検査対象である試料としては、EUVリソグラフィで使用されるマスクが好適である。但し、被検査対象はマスクに限られるものではなく、本発明の第1実施形態の検査方法と同様に、例えば、ナノインプリントリソグラフィで使用されるテンプレートとしてもよい。
そして、本発明の第2実施形態の検査方法は、図4に示された本発明の第1実施形態の検査方法と同様に、Step1〜Step8の各工程によって構成され、例えば、図1の検査装置100を用い、上述したのと同様のマスクの光学画像を取得する方法を行って、実施することができる。但し、本発明の第2実施形態の検査方法においては、ストライプ領域をグループ分けするStep2の工程において、個々の状況(例えば、マスクの温度分布)を考慮したうえで、ストライプ領域のグループ分けを行うようにする。すなわち、本発明の第1実施形態の検査方法では、図3の例のように、一律にストライプ領域のグループ分けを行ったが、本発明の第2実施形態の検査方法では、例えば、マスクの温度分布等の個々の状況を考慮したうえで、ストライプ領域のグループ分けを行うようにする。
本発明の第2実施形態の検査方法は、ストライプ領域をグループ分けするStep2の工程が異なる方法を含む以外、他のStep1およびStep3〜Step8の各工程は、上述した本発明の第1実施形態の検査方法と同様である。したがって、以下では、本発明の第2実施形態の検査方法について、ストライプ領域をグループ分けするStep2の工程の、上述した本発明の第1実施形態の検査方法と異なる点を主に説明することにする。そして、その他の本発明の第1実施形態の検査方法と共通する各Stepの工程については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態の検査方法では、図4に示した、マスク101の検査領域を複数のストライプ領域に仮想分割するStep1の工程の後、ストライプ領域をグループ分けするStep2の工程において、上述したように、個々の状況を考慮したうえで、ストライプ領域のグループ分けを行う。
その場合、図4のStep2の工程のグループ分けは、例えば、マスク101の温度分布にしたがって行うことが好ましい。この場合、本発明の第2実施形態の検査方法では、まず、光学画像を取得する前に、マスク101をステージ102の上に載置した状態で、ストライプ領域のY方向に沿って端から順に温度を測定して、マスク101のY方向における温度分布を取得する。これにより、検査光の照射に関係なく、ステージ102上での位置に応じたマスク101の温度分布が把握される。ステージ102上の熱源に近い位置では温度が高くなり、熱源から離れた位置では温度が低くなる。そこで、閾値となる温度を決め、この温度より高温または低温になるストライプ領域の境界でグループ分けする。この時、閾値となる温度としては、例えば、検査装置の設定温度から1×10−1K〜5×10−1Kの範囲内の温度とすることが好ましい。但し、閾値となる温度によって分けられる境界と、ストライプ領域の境界とは通常一致しない。そこで、次のようにしてグループ分けすることが好ましい。
図14は、ステージ102上に載置されたマスク101の検査領域について、ストライプ領域のY方向における温度分布を測定した一例である。この温度分布は、所定の閾値温度で1次グループ群(G1−1〜G1−5)に分けられる。すなわち、検査領域は、G1−1からG1−5までの5つのグループに分けられる。このとき、1次グループ群の境界は、通常、ストライプ領域の境界に一致しない。そこで、1次グループ群の境界をそれぞれの近傍に位置するストライプ領域同士の境界にずらして新たなグループ群(G2−1〜G2−5)を生成し、この新たなグループ群によってストライプ領域を分けることができる。このとき、新たなグループ群(G2−1〜G2−5)にはそれぞれ、マスク101の温度分布に対応するように、最適な数のストライプ領域が含まれることになり、各グループに含まれるストライプ領域の数は異なることがある。
その後、本発明の第2実施形態の検査方法においては、上述した本発明の第1実施形態の検査方法と同様のStep3の工程によって、検査光によるストライプ領域の走査順序の決定を行う。すなわち、あるストライプ領域の走査を終えた後、このストライプ領域が属するグループとは異なるグループ(または、サブグループ)のストライプ領域を選択して物理的に離れたストライプ領域を走査するように、走査順序を決定する。
次いで、本発明の第2実施形態の検査方法は、上述した本発明の第1実施形態の検査方法と同様のStep4の工程によって、ストライプ領域の全てにおける光学画像を取得する。その後、図4に示したように、上述した本発明の第1実施形態の検査方法と同様のSrep5からStep8の各工程が行われて、マスク101のパターンの位置ずれ量が求められる。
こうして、本発明の第2実施形態の検査方法は、熱膨張やマスク周囲の空気の温度上昇の影響を低減し、被検査対象である試料の位置座標をより正確に測定して検査を行うことが可能となる。
実施の形態3.
本発明の第3実施形態の検査方法は、本発明の第1実施形態および第2実施形態の検査方法と同様に、被検査対象である試料の位置座標を測定して検査を行う検査方法であり、例えば、被検査対象である試料としてマスクを用いる。特に、被検査対象である試料としては、EUVリソグラフィで使用されるマスクが好適である。但し、被検査対象はマスクに限られるものではなく、本発明の第1実施形態等の検査方法と同様に、例えば、ナノインプリントリソグラフィで使用されるテンプレートとしてもよい。
そして、本発明の第3実施形態の検査方法は、図4に示された本発明の第1実施形態の検査方法と同様に、Step1〜Step8の各工程によって構成され、例えば、図1の検査装置100を用いて実施することができる。
ここで、上述した本発明の第1実施形態の検査方法では、図3および図12の例のように、検査光によってあるストライプ領域の走査を終えた後、隣接するストライプ領域が続けて走査されるのを避けて走査順序が決定されていた。すなわち、検査光の走査を終えたストライプ領域とは物理的に離れたストライプ領域を走査するように、走査されたストライプ領域が属するグループとは異なるグループ(または、サブグループ)のストライプ領域を選択して走査順序が決定されていた。このように、1つのストライプ領域の走査を終えた後、このストライプ領域から距離的に離れた位置のストライプ領域を走査するように走査順序を決定することで、熱源による熱的影響を低減した状態での位置測定が可能とされる。
しかし、例えば、隣接するストライプ領域を続けて走査することがあっても、これらのストライプ領域の温度上昇が比較的緩やかであることがある。そうした場合には、マスク101のパターンの位置座標測定に支障がなければ、1つのグループ内で隣り合う複数のストライプ領域を続けて走査した後に、異なるグループに移動し、そのグループ内で隣り合う複数のストライプ領域を走査することも可能である。このような方法によれば、1つのストライプ領域を走査する度に別のグループに移動して走査する方法に比べて、時間的に効率よく光学画像を取得していくことができる。
そこで、本発明の第3実施形態の検査方法では、隣接するストライプ領域が検査光によって連続して走査されても、これらストライプ領域の温度上昇が比較的緩やかでマスク101のパターンの位置座標測定に支障がない場合に、1つのグループ内で隣り合う複数のストライプ領域を続けて走査する。そして、その後に、異なるグループに移動し、そのグループ内で隣り合う複数のストライプ領域を走査するようにする。
すなわち、本発明の第3実施形態の検査方法は、Step3の工程において、検査光によるストライプ領域の走査によって生じる温度上昇がマスク101のパターンの位置座標測定に支障とならない範囲内で、1つのグループ内で隣り合う複数のストライプ領域を続けて走査するように、検査光によるストライプ領域の走査順序を決定する。
そして、続くStep4の工程において、Step3の工程で決定した順序にしたがってストライプ領域を走査し、マスク101のパターンの光学画像を取得する。このときグループを移動するタイミングは、例えば、所定数のストライプ領域の走査を終えたときとすることができる。この場合、「所定数」は、1以上であって、そのグループを構成するストライプ領域の総数以下になる。第1実施形態で説明した図13の例であれば、例えば、グループG1からグループG2へ移動するタイミングは、グループG1における1つのサブグループSG1を構成するストライプ領域(S1,S2)内における全てのパターンの光学画像を取得したときとすることができる。かかるタイミングは、走査順序の決定とともにStep3で決定することができる。
したがって、本発明の第3実施形態の検査方法は、Step3の工程およびStep4の工程において異なる方法が含まれる以外、他のStep1、Step2およびStep5〜Step8の各工程は、上述した本発明の第1実施形態の検査方法と同様である。そのため、以下では、本発明の第3実施形態の検査方法について、Step3の工程およびStep4の工程における、上述した本発明の第1実施形態の検査方法と異なる点を主に説明することにする。そして、その他の本発明の第1実施形態の検査方法と共通する各Stepの工程ステップについては、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態の検査方法では、図4に示された本発明の第1実施形態の検査方法と同様に、マスク101の検査領域を複数のストライプ領域に仮想分割するStep1の工程の後、Step2の工程において、ストライプ領域のグループ分けを行う。このとき、グループ分けは、図3の例のように、一律に行うことができる。
続くStep3の工程では、検査光によるストライプ領域の走査順序を決定する。次いで、Step4の工程では、Step3の工程で決定された順序にしたがってストライプ領域の走査が行われ、マスク101のパターンの光学画像が取得される。
このとき、本発明の第3実施形態の検査方法では、Step3の工程において、隣接するストライプ領域を続けて走査した場合であっても、これらのストライプ領域の温度上昇が比較的緩やかであり、マスク101のパターンの位置座標測定に支障がなければ、1つのグループ内で隣り合う複数のストライプ領域を続けて走査した後に、異なるグループに移動し、そのグループ内で隣り合う複数のストライプ領域を走査するように走査順序を決定することができる。そして、Step4の工程は、Step3の工程における決定に従い、次の(1)から(2)までの工程を繰り返して、ストライプ領域の全てにおける光学画像を取得する。
(1)Step2で定めたグループの1つにおけるストライプ領域内に配置されたパターンの光学画像をX方向(または−X方向)にステージ102を移動しつつ取得する。この後、−Y方向にステージ102を移動し、同じグループ内で隣接して配置されたストライプ領域内のパターンの光学画像を取得してもよい。また、さらに隣接するストライプ領域内のパターンの光学画像を取得するというように、同様の工程を繰り返して、同じグループにおける3以上のストライプ領域内に配置されたパターンの光学画像を取得してもよい。
(2)次に、−Y方向にステージ102を移動して、(1)で光学画像を取得したグループとは異なるグループにおけるストライプ領域内に配置されたパターンの光学画像をX方向(または−X方向)にステージ102を移動しつつ取得する。この後、−Y方向にステージ102を移動し、同じグループ内で隣接して配置されたストライプ領域内のパターンの光学画像を取得してもよい。また、さらに隣接するストライプ領域内のパターンの光学画像を取得するというように、同様の工程を繰り返して、同じグループにおける3以上のストライプ領域内に配置されたパターンの光学画像を取得してもよい。
Step4の工程において、(Step2で定めた)グループを移動するタイミングは、Step3での走査順序の決定に従い、例えば、所定数のストライプ領域の走査を終えたときとすることができる。
上記のように、各グループに対して同じ所定数を適用してもよいが、走査中における温度変化をセンサなどで測定し、Step3で決定した走査順序と移動のタイミングにしたがって、所定の温度に達したら別のグループに移動するようにしてもよい。より詳しくは、光学画像の取得とともに、この光学画像がまさに取得されているストライプ領域の温度を測定し、測定温度が所定値に達したところで、グループを移動するようにすることができる。例えば、閾値となる温度を決めておき、測定温度が閾値温度に達したら、グループを移動することができる。このとき、閾値は、例えば、検査装置の設定温度から1×10−1K〜5×10−1Kの範囲内の温度とすることが好ましい。
あるいは、走査時間と温度との関係から所定温度に達するまでの時間を予め求めておき、Step3での走査順序の決定に従い、走査時間が上述の時間に達したら別のグループに移動するようにしてもよい。例えば、図3の例において、温度を測定しながら、S1,S2,S3,・・・,S10の順にストライプ領域を走査する。そして、最初のストライプ領域S1の走査を開始してからの経過時間と、まさに走査されているストライプ領域の温度との関係を取得する。尚、この関係は、Step4の工程の前に取得しておく。これにより、最初の光学画像を取得してから所定時間を経過したときに走査されているストライプ領域の温度が予め分かるので、Step3での走査順序の決定に従い、閾値となる所定温度に対応する時間が経過したところで、グループを移動するようにする。このとき、所定温度は、例えば、検査装置の設定温度から1×10−1K〜5×10−1Kの範囲内の温度とすることが好ましい。
本発明の第3実施形態の検査方法は、以上のようなStep3の工程およびStep4の工程を有することによって、時間的に効率よく光学画像を取得するとともに、熱膨張やマスク周囲の空気の温度上昇の影響を低減し、被検査対象である試料の位置座標をより正確に測定して検査を行うことができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することができる。
例えば、上記実施の形態では、ダイ−トゥ−データベース比較方式による検査を述べたが、これに限られるものではない。例えば、マスクの一部分または全体に同一のパターン構成を有する複数のチップが配置されている場合に、マスクの異なるチップの同一パターン同士を比較する方法(ダイ−トゥ−ダイ(Die to Die)比較方式)による検査であってもよい。また、光学解像限界以下のパターンの場合には、1つの画像内で注目する画素とその周辺の画素とを比較する方式による検査とすることもできる。
また、上記実施の形態では、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要としない部分についての記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができることは言うまでもない。その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更し得る全ての検査方法は、本発明の範囲に包含される。
以下に、本願出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
複数の図形パターンが形成された試料を検査装置のステージ上に載置する工程と、
前記試料の検査領域を短冊状に仮想分割して得られた複数のストライプ領域を複数のグループに分ける工程と、
レーザ干渉計を用いて前記ステージの位置座標を測定しながら、
前記グループの1つにおけるストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得した後、前記ストライプ領域の短手方向に前記ステージを移動して、前記光学画像を取得したグループとは異なるグループのストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得して、前記ストライプ領域の全てにおける前記光学画像を取得する工程と、
前記ステージの位置座標の測定値と、前記図形パターンの光学画像と、前記図形パターンの設計データから作成された参照画像とから、前記図形パターンの位置座標を求めて、前記光学画像と前記参照画像との位置ずれ量を取得し、該位置ずれ量と前記光学画像の取得順序との関係を示す第1の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第1の位置ずれ情報の近似曲線である第2の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第1の位置ずれ情報と前記第2の位置ずれ情報との差分である第3の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第3の位置ずれ情報における位置ずれ量と、前記設計データから得られる設計位置座標との関係を示す第4の位置ずれ情報を得る工程とを有することを特徴とする検査方法。
[C2]
前記複数のストライプ領域を分ける複数のグループは、それぞれ、所定数のストライプ領域単位からなる複数のサブグループによって構成されていることを特徴とする[C1]に記載の検査方法。
[C3]
複数の図形パターンが形成された試料を検査装置のステージ上に載置する工程と、
前記試料の検査領域を短冊状に仮想分割して得られた複数のストライプ領域を複数のグループに分け、各グループが所定数のストライプ領域単位からなる複数のサブグループによって構成されるようにする工程と、
レーザ干渉計を用いて前記ステージの位置座標を測定しながら、
前記グループの1つにおける前記サブグループの1つのストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得し、所定数の前記サブグループを構成するストライプ領域内に配置された全ての図形パターンの光学画像を取得した後、前記ストライプ領域の短手方向に前記ステージを移動して、前記光学画像を取得したグループとは異なるグループにおける前記サブグループの1つのストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得して、前記ストライプ領域の全てにおける前記光学画像を取得する工程と、
前記ステージの位置座標の測定値と、前記図形パターンの光学画像と、前記図形パターンの設計データから作成された参照画像とから、前記図形パターンの位置座標を求めて、前記光学画像と前記参照画像との位置ずれ量を取得し、該位置ずれ量と前記光学画像の取得順序との関係を示す第1の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第1の位置ずれ情報の近似曲線である第2の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第1の位置ずれ情報と前記第2の位置ずれ情報との差分である第3の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第3の位置ずれ情報における位置ずれ量と、前記設計データから得られる設計位置座標との関係を示す第4の位置ずれ情報を得る工程とを有することを特徴とする検査方法。
[C4]
複数の図形パターンが形成された試料を検査装置のステージ上に載置する工程と、
前記試料の検査領域を短冊状に仮想分割して得られた複数のストライプ領域を複数のグループに分ける工程と、
レーザ干渉計を用いた前記ステージの位置座標の測定と、前記ストライプ領域の温度測定とを行いながら、
前記グループの1つにおけるストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得し、該ストライプ領域の温度が所定値に達したところで前記ストライプ領域の短手方向に前記ステージを移動して、前記光学画像を取得したグループとは異なるグループのストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得して、前記ストライプ領域の全てにおける前記光学画像を取得する工程と、
前記ステージの位置座標の測定値と、前記図形パターンの光学画像と、前記図形パターンの設計データから作成された参照画像とから、前記図形パターンの位置座標を求めて、前記光学画像と前記参照画像との位置ずれ量を取得し、該位置ずれ量と前記光学画像の取得順序との関係を示す第1の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第1の位置ずれ情報の近似曲線である第2の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第1の位置ずれ情報と前記第2の位置ずれ情報との差分である第3の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第3の位置ずれ情報における位置ずれ量と、前記設計データから得られる設計位置座標との関係を示す第4の位置ずれ情報を得る工程とを有することを特徴とする検査方法。
[C5]
複数の図形パターンが形成された試料を検査装置のステージ上に載置する工程と、
前記試料の検査領域を短冊状に仮想分割して得られた複数のストライプ領域を複数のグループに分ける工程と、
前記ストライプ領域の温度を測定しながら、該ストライプ領域の1つについて、図形パターンの光学画像を取得した後、該ストライプ領域の短手方向に前記ステージを移動して、該ストライプ領域に連続して配列するストライプ領域について図形パターンの光学画像を取得し、
最初の光学画像を取得してからの経過時間と、光学画像がまさに取得されているストライプ領域の温度との関係を取得する工程と、
レーザ干渉計を用いて前記ステージの位置座標を測定しながら、
光学画像がまさに取得されているストライプ領域の温度が所定値に達する時間になるまで、前記グループの1つにおけるストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を取得した後、該ストライプ領域の短手方向に前記ステージを移動して、該ストライプ領域に連続して配列するストライプ領域の図形パターンの光学画像を取得する工程を繰り返し、
光学画像がまさに取得されているストライプ領域の温度が前記所定値に達する時間が経過したところで、前記ストライプ領域の短手方向に前記ステージを移動して、前記光学画像を取得したグループとは異なるグループのストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得して、前記ストライプ領域の全てにおける前記光学画像を取得する工程と、
前記ステージの位置座標の測定値と、前記図形パターンの光学画像と、前記図形パターンの設計データから作成された参照画像とから、前記図形パターンの位置座標を求めて、前記光学画像と前記参照画像との位置ずれ量を取得し、該位置ずれ量と前記光学画像の取得順序との関係を示す第1の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第1の位置ずれ情報の近似曲線である第2の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第1の位置ずれ情報と前記第2の位置ずれ情報との差分である第3の位置ずれ情報を得る工程と、 前記第3の位置ずれ情報における位置ずれ量と、前記設計データから得られる設計位置座標との関係を示す第4の位置ずれ情報を得る工程とを有することを特徴とする検査方法。
[C6]
複数の図形パターンが形成された試料を検査装置のステージ上に載置する工程と、
前記ステージ上に載置された前記試料の検査領域を短冊状に仮想分割して得られた複数のストライプ領域について短手方向の温度分布を測定する工程と、
前記温度分布を所定の閾値温度で1次グループ群に分け、さらに該1次グループ群の境界をそれぞれの近傍に位置する前記ストライプ領域同士の境界にずらして新たなグループ群を生成し、前記ストライプ領域を前記新たなグループ群に分ける工程と、
レーザ干渉計を用いて前記ステージの位置座標を測定しながら、
前記グループの1つにおけるストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得した後、前記ストライプ領域の短手方向に前記ステージを移動して、前記光学画像を取得したグループとは異なるグループのストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得して、前記ストライプ領域の全てにおける前記光学画像を取得する工程と、
前記ステージの位置座標の測定値と、前記図形パターンの光学画像と、前記図形パターンの設計データから作成された参照画像とから、前記図形パターンの位置座標を求めて、前記光学画像と前記参照画像との位置ずれ量を取得し、該位置ずれ量と前記光学画像の取得順序との関係を示す第1の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第1の位置ずれ情報の近似曲線である第2の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第1の位置ずれ情報と前記第2の位置ずれ情報との差分である第3の位置ずれ情報を得る工程と、
前記第3の位置ずれ情報における位置ずれ量と、前記設計データから得られる設計位置座標との関係を示す第4の位置ずれ情報を得る工程とを有することを特徴とする検査方法。
100 検査装置
101 マスク
102 ステージ
103 光源
104 拡大光学系
105 フォトダイオードアレイ
106 センサ回路
107 位置回路
108 比較回路
109 磁気ディスク装置
110 制御計算機
111 展開回路
112 参照回路
113 オートローダ制御回路
114 ステージ制御回路
115 磁気テープ装置
116 フレキシブルディスク装置
117 CRT
118 パターンモニタ
119 プリンタ
120 バス
121 搬送制御回路
122 レーザ測長システム
130 オートローダ制御回路
170 照明光学系
201 熱源

Claims (7)

  1. 複数の図形パターンが形成された試料を検査装置のステージ上に載置する工程と、
    前記試料の検査領域を短冊状に仮想分割して得られた複数のストライプ領域を、任意の数のストライプ領域を各々が含む複数のグループに分ける工程と、
    レーザ干渉計を用いて前記ステージの位置座標を測定しながら、前記複数のグループの1つのグループにおける少なくとも1つのストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得した後、前記1つのグループにおける前記少なくとも1つのストライプ領域から距離的に離れた位置にある異なるグループにおけるストライプ領域まで、前記ストライプ領域の短手方向に前記ステージを移動して、前記異なるグループの少なくとも1つのストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得し、前記1つのグループと前記異なるグループとにわたって前記ステージの前記短手方向の移動を繰り返して前記ストライプ領域の全てにおける前記光学画像を取得する工程と、
    有することを特徴とする検査方法。
  2. 前記複数のストライプ領域を分ける複数のグループは、それぞれ、連続して前記長手方向に図形パターンの光学画像を取得する所定数のストライプ領域単位からなる複数のサブグループによって構成され、
    前記1つのグループにおける前記少なくとも1つのストライプ領域と前記異なるグループにおける少なくとも1つのストライプ領域は、前記サブグループを単位とする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の検査方法。
  3. 複数の図形パターンが形成された試料を検査装置のステージ上に載置する工程と、
    前記試料の検査領域を短冊状に仮想分割して得られた複数のストライプ領域を、任意の数のストライプ領域を各々が含む複数のグループに分け、各グループが所定数の隣り合うストライプ領域を含む複数のサブグループによって構成されるようにする工程と、
    レーザ干渉計を用いて前記ステージの位置座標を測定しながら、
    前記複数のグループの1つのグループにおける前記サブグループの1つのストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得し、前記サブグループを構成する前記所定数のストライプ領域内に配置された全ての図形パターンの光学画像を取得した後、前記1つのグループにおける前記サブグループのストライプ領域から距離的に離れた位置にある異なるグループにおけるサブグループのストライプ領域まで、前記ストライプ領域の短手方向に前記ステージを移動して、前記異なるグループにおける前記サブグループの各々のストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得し、前記1つのグループと前記異なるグループとにわたって、前記サブグループを単位として、前記ステージの前記短手方向の移動を繰り返して前記ストライプ領域の全てにおける前記光学画像を取得する工程と、
    有することを特徴とする検査方法。
  4. 複数の図形パターンが形成された試料を検査装置のステージ上に載置する工程と、
    前記試料の検査領域を短冊状に仮想分割して得られた複数のストライプ領域を、任意の数のストライプ領域を各々が含む複数のグループに分ける工程と、
    レーザ干渉計を用いた前記ステージの位置座標の測定と、前記ストライプ領域の温度測定とを行いながら、
    前記複数のグループの1つのグループにおける少なくとも1つのストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得し、現時点で図形パターンの光学画像を取得する対象であるストライプ領域の温度が所定値に達するまで前記1つのグループ内のストライプ領域からの光学画像の取得を続け、前記所定値に達したところで、前記1つのグループにおける前記少なくとも1つストライプ領域から距離的に離れた位置にある異なるグループにおけるストライプ領域まで、前記ストライプ領域の短手方向に前記ステージを移動して、前記異なるグループの少なくとも1つのストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得して、前記1つのグループと前記異なるグループとにわたって、光学画像が取得されているストライプ領域の温度が前記所定値に達したところで前記ステージの前記短手方向の移動を繰り返して前記ストライプ領域の全てにおける前記光学画像を取得する工程と、
    有することを特徴とする検査方法。
  5. 複数の図形パターンが形成された試料を検査装置のステージ上に載置する工程と、
    前記試料の検査領域を短冊状に仮想分割して得られた複数のストライプ領域を複数のグループに分ける工程と、
    前記複数のストライプ領域について、各々のストライプ領域の温度を測定しながら、所定の順序で該ストライプ領域の短手方向に前記ステージを移動しながら各ストライプ領域図形パターンの光学画像を取得することにより、最初の光学画像を取得してからの経過時間と、光学画像が取得されるストライプ領域の温度との関係を取得する工程と、
    レーザ干渉計を用いて前記ステージの位置座標を測定しながら、最初の光学画像を取得してからの時間が、ストライプ領域についての温度が所定値に達する時間になるまで、前記複数のグループの1つのグループにおける少なくとも1つのストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得する工程
    最初の光学画像を取得してからの時間が、ストライプ領域についての温度が前記所定値に達する時間経過したところで、前記1つのグループにおける前記少なくとも1つストライプ領域から距離的に離れた位置にある異なるグループにおけるストライプ領域まで、前記ストライプ領域の短手方向に前記ステージを移動して、前記光学画像を取得したグループとは異なるグループの少なくとも1つのストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得する工程と
    最初の光学画像を取得してからの時間が、ストライプ領域についての温度が所定値に達する時間に達したところで、前記1つのグループと前記異なるグループとにわたる前記ステージの前記短手方向の移動を繰り返す工程と、
    有することを特徴とする検査方法。
  6. 複数の図形パターンが形成された試料を検査装置のステージ上に載置する工程と、
    前記ステージ上に載置された前記試料の検査領域を短冊状に仮想分割して得られた複数のストライプ領域について、前記ストライプ領域の短手方向の温度分布を測定する工程と、
    前記温度分布を所定の閾値温度で1次グループ群に分け、さらに該1次グループ群の境界をそれぞれの近傍に位置する前記ストライプ領域同士の境界にあてはめることにより、前記複数のストライプ領域を、所定の閾値温度に対応する少なくとも1つのストライプ領域を各々が含む複数のグループに分ける工程と、
    レーザ干渉計を用いて前記ステージの位置座標を測定しながら、前記複数のグループの1つのグループにおける少なくとも1つのストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得した後、前記1つのグループにおける前記少なくとも1つのストライプ領域から距離的に離れた位置にある異なるグループにおけるストライプ領域まで、前記ストライプ領域の短手方向に前記ステージを移動して、前記異なるグループの少なくとも1つのストライプ領域内に配置された図形パターンの光学画像を該ストライプ領域の長手方向に向かって前記ステージを移動しつつ取得して、前記1つのグループと前記異なるグループとにわたって前記ステージの前記短手方向の移動を繰り返して前記ストライプ領域の全てにおける前記光学画像を取得する工程と、
    有することを特徴とする検査方法。
  7. 前記ステージの位置座標の測定値と、前記図形パターンの光学画像と、前記図形パターンの設計データから作成された参照画像とから、前記図形パターンの位置座標を求めて、前記光学画像と前記参照画像との位置ずれ量を取得し、該位置ずれ量と前記光学画像の取得順序との関係を示す第1の位置ずれ情報を得る工程と、
    前記第1の位置ずれ情報の近似曲線である第2の位置ずれ情報を得る工程と、
    前記第1の位置ずれ情報と前記第2の位置ずれ情報との差分である第3の位置ずれ情報を得る工程と、
    前記第3の位置ずれ情報における位置ずれ量と、前記設計データから得られる設計位置座標との関係により、前記設計位置座標における前記図形パターンの真の位置ずれ量に対応する第4の位置ずれ情報を得る工程と、
    をさらに有することを特徴とする、請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の検査方法。
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