JP2011053073A - 組合せ秤 - Google Patents

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Abstract

【課題】
計量台に生じる空きスペースを有効に活用できる手動式の組合せ秤を提供する。
【解決手段】
本発明に係る組合せ秤100は、計量台2に少なくとも一の被計量物が先に載置された状態でさらに追加の被計量物が計量台2に載置されたとき、追加の被計量物が載置されたときに増加した重量に基づいて追加の被計量物の重量を算出し、追加の被計量物を含む各計量台2に載置された被計量物の中から、合計重量が所定重量範囲内の組合せとなる被計量物を選択する組合せ演算を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は組合せ秤に関し、特に被計量物の載せ降しを手作業で行う手動式の組合せ秤に関する。
組合せ秤は、小分けされた被計量物を組み合わせて一定重量の被計量物を生成する装置である。例えば、目標となる重量が100グラムであるとする。このとき、20〜30グラムの被計量物を複数の計量台又は計量ホッパに供給すると、各被計量物の正確な重量が計量され、合計重量が100グラムとなる被計量物の組合せが選択される。そして、選択された被計量物を取り出して集めれば100グラムの被計量物が出来上がる。これが組合せ秤量の原理であり、このような演算を組合せ演算と呼んでいる。
以上のような組合せ秤は、被計量物の供給方法や排出方法によって、自動式、半自動式、及び手動式に分けることができる。このうち、手動式の組合せ秤は、被計量物の供給や排出を作業者の手作業によって行うものであって(例えば、特許文献1参照)、生肉など計量台や計量ホッパに張り付きやすく機械では供給や排出が困難な被計量物の秤量に有効である。
特開平3−251725号公報
上述した組合せ秤量の原理から理解できるように、選択可能な被計量物の数が増えれば、組合せ精度(組合せの成立する確率が高いこと、又は、目標となる重量に近い組合せが成立しやすいこと)が向上する。選択可能な被計量物の数を増やすには、計量台の数を増やすのが直接的な解決策となるが、計量台の数が増えると装置自体の大きさが大きくなるため、設置スペースや製造コストの問題が生じる。一方、被計量物によっては、その大きさが計量台の大きさに比べて小さい場合もあり、この場合には計量台上に使用していないスペースが生じることになり、必ずしも計量台上のスペースが有効に使用されているとは言えなかった。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたものであって、計量台に生じる空きスペースを有効に活用できる手動式の組合せ秤を提供することを目的としている。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたものであって、本発明に係る組合せ秤は、被計量物の載せ降ろしを手作業で行う手動式の組合せ秤であって、被計量物が載置される複数の計量台と、前記計量台に載置された被計量物の重量に対応する荷重信号を生成する計量部と、前記計量部によって生成された前記荷重信号に基づいて前記計量台に載置された被計量物の重量を算出する演算制御部と、を備え、前記演算制御部は、前記計量台に少なくとも一の被計量物が先に載置された状態でさらに追加の被計量物が前記計量台に載置されたとき、前記追加の被計量物が載置されたときに増加した重量に基づいて前記追加の被計量物の重量を算出し、前記追加の被計量物を含む前記各計量台に載置された被計量物の中から、合計重量が所定重量範囲内の組合せとなる被計量物を選択する組合せ演算を行う。かかる構成によれば、1つの計量台で複数の被計量物の重量を計量できるため、被計量物が小さい場合には1つの計量台に複数の被計量物を供給することで、組合せ演算の際に選択可能な被計量物の数を増やし、組合せ精度を向上させることができる。
また、上記の組合せ秤において、前記計量台に先に載置された被計量物の重量の算出が完了したとの判定又は前記算出が可能であるとの判定がされたとき、その計量台へ追加の被計量物の載置が可能であることを通知するようにしてもよい。かかる構成によれば、計量中である計量台に追加の被計量物を載せるのを防止できるため、誤計量を避けることができる。
また、上記の組合せ秤において、前記組合せ演算によって選択された被計量物が載置されている計量台に前記組合せ演算によって選択された被計量物とは異なる他の被計量物が載置されており、かつ、その計量台から前記他の被計量物が取り降ろされたとき、取り違いであることを通知するようにしてもよい。かかる構成によれば、取り違いがあった場合には、作業者に通知されることから、誤った組合せ作業が行われるのを防止することができる。
また、上記の組合せ秤において、前記他の被計量物が取り降ろされたか否かの判定は、被計量物が取り降ろされたときに減少した重量と、前記選択された被計量物の重量とを対比することにより行われるように構成してもよい。かかる構成によれば、他の被計量物が取り降ろされたか否かの判定を容易に行うことができる。
また、上記の組合せ秤において、前記他の被計量物が取り降ろされたか否かの判定は、取り降ろされた被計量物が載置されていた位置を検出し、該取り降ろされた被計量物が載置されていた位置と、前記組合せ演算によって選択された被計量物が載置されていた位置とを対比することにより行われるように構成しても良い。かかる構成によれば、取り降ろされた被計量物が載置されていた位置を実際に検出するため、他の被計量物が取り降ろされたか否かの判定を正確に行うことができる。
また、上記の組合せ秤において、前記計量部は一の計量台をそれぞれ異なる位置で支持する複数のロードセルから成り、前記各ロードセルはそれぞれが受けた荷重に対応する部分荷重信号を生成し、前記計量部は、前記部分荷重信号に基づいて前記荷重信号を生成し、前記演算制御部は、前記荷重信号に基づいて前記計量台に載置された被計量物全体の重心位置を算出し、前記取り降ろされた被計量物が載置されていた位置の検出は、被計量物が取り降ろされる前における前記計量台に載置された被計量物全体の重心位置と、被計量物が取り降ろされる後における前記計量台に載置された被計量物全体の重心位置とを対比することにより行われるように構成しても良い。このように重心位置によって他の被計量物が取り降ろされたか否かの判定を行うようにすれば、重心位置の算出は重量を算出するロードセルを用いて行うことができるため、重量の算出と重心位置の算出に異なる装置を用いる必要がなく、組合せ秤の構造を単純化することができる。
また、上記の組合せ秤において、前記計量部は前記計量台に載置された被計量物の荷重によって生じるモーメントに対応するモーメント信号を生成し、前記演算制御部は、前記計量部によって生成された荷重信号及び前記モーメント信号に基づいて、前記計量台に載置された被計量物全体の重心位置を算出し、前記取り降ろされた被計量物が載置されていた位置の検出は、被計量物が取り降ろされる前における前記計量台に載置された被計量物全体の重心位置と、被計量物が取り降ろされる後における前記計量台に載置された被計量物全体の重心位置とを対比することにより行われるように構成してもよい。かかる構成によれば、ロードセルの数を増やすことなく、被計量物の重心位置を算出することができるため、組合せ秤の構造をより単純化することができる。
本発明によれば、1つの計量台で複数の被計量物の重量を計量できるため、被計量物が小さい場合には1つの計量台に複数の被計量物を供給することで、組合せ演算の際に選択可能な被計量物の数を増やし、組合せ精度を向上させることができる。よって、本発明によれば、計量台に生じる空きスペースを有効に活用できる手動式の組合せ秤を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る組合せ秤の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る組合せ秤のブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る被計量物の重量を計量するときのフロー図である。 本発明の第1実施形態に係る計量台に被計量物の載置が可能であることを通知するときのフロー図である。 本発明の第1実施形態に係る取り違いを通知するフロー図である。 本発明の第2実施形態に係る計量部の概念を示した斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る組合せ秤のブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る被計量物の重量を計量するときのフロー図である。 本発明の第2実施形態に係る計量台に被計量物の載置が可能であることを通知するときのフロー図である。 本発明の第3実施形態に係る計量部の側面図である。 本発明の第3実施形態に係る組合せ秤のブロック図である。
本発明に係る実施形態について、図を参照しつつ以下に説明する。
(第1実施形態)
まず、図1及び図2を参照して、本発明の第1実施形態に係る組合せ秤100の構成について説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態に係る組合せ秤100は、本体部1と、計量台2と、計量部3と、表示ランプ4と、制御ユニット5とを備えている。さらに、図2に示すように、上記の制御ユニット5は、入力表示部6と、演算制御部7と、記憶部8とを有している。以下、これらの構成要素について順に説明する。なお、以下では、図1に示す組合せ秤100において、制御ユニット5が位置する方向を「前」とし、これとは反対の方向を「後」とし、後ろから前を見たときの右を単に「右」とし、後ろから前を見たときの左を単に「左」として説明する。また、左右方向中央側を「内側」、左右方向外側を単に「外側」として説明する。
本体部1は、計量台2など他の構成要素を支持したり固定したりする部分である。本実施形態に係る本体部1は、左右方向中央において前後方向に延在する中央フレーム9と、中央フレーム9に平行で右側に位置する右フレーム10と、中央フレーム9に平行で左側に位置する左フレーム11と、本体部1の底部分に位置する土台部12とを有している。中央フレーム9の上面、右フレーム10の上面、及び左フレーム11の上面にはそれぞれ複数の表示ランプ4が設けられている。
計量台2は、被計量物が載置される部分である。本実施形態に係る計量台2は、中央フレーム9の左側に6箇所、中央フレーム9の右側に6箇所、合計12箇所に配置されている。計量台2の上面には、前後方向に伸びて断面が上方に突出する境界部13が形成されており、この境界部13によって計量台2の上面は内側と外側の2つの領域に区分されている。作業者は、被計量物が大きい場合には内側と外側の両区域にまたがるようにして被計量物を計量台2に載せ、被計量物が小さい場合には内側と外側のそれぞれの区域に被計量物を載せる。
計量部3は、計量台2に載置された被計量物の重量に対応する荷重信号Swを生成する装置である。計量部3は、12箇所に位置する計量台2のそれぞれに対応して設けられている。計量部3は、図示しないロードセルを有しており、このロードセルが発生する電気信号に基づいて荷重信号Swを生成する。計量部3によって生成された荷重信号Swは演算制御部7に送信される。
表示ランプ4は、作業者に各種の通知を行うための装置である。本実施形態に係る表示ランプ4は、計量台2に被計量物の載置が可能であることを通知する載置可能通知、組合せ演算によって選択された被計量物を通知する選択表示通知、及び被計量物に取り違いがあったことを通知する取り違い通知の各通知などを行う。表示ランプ4は、中央フレーム9の上面、右フレーム10の上面、及び左フレーム11の上面において、各計量台2の内側の区域及び外側の区域に対応するようにして配設されている。表示ランプ4は、演算制御部7が送信する作動信号に基づいて作動する。また、本実施形態に係る表示ランプ4は内蔵されたLEDが発する光の合成により青、緑、黄、赤、白、オレンジ、及び紫の7色での点灯が可能である。
入力表示部6は、組合せ演算の条件などを入力し、また、演算結果等の表示を行う装置である。本実施形態に係る入力表示部6には、タッチパネルが採用されている。入力表示部6は、入力されたデータに対応する入力データ信号を演算制御部7に送信し、また、演算制御部7から送信された画像表示信号に対応する画像を表示する。
演算制御部7は、CPU等からなり、組合せ秤100全体の制御や組合せ演算などを行う装置である。また、演算制御部7は、入力表示部6を介して取得したデータや自ら算出したデータを記憶部8に記憶させることができる。その他、演算制御部7によって遂行される主な動作については後述する。
記憶部8は、コンピュータの内部メモリからなり、各種のデータを蓄積する装置である。上述したように、記憶部8には、演算制御部7から送信された各種データを蓄積するとともに、必要により、蓄積した各種データが演算制御部7によって取り出される。
次に、図3〜図5を参照し、組合せ秤100の作動について説明する。ここでは、計量台2の内側と外側に被計量物を載せて組合せ秤量を行う場合について説明する。以下で説明する動作は、演算制御部7の制御によって遂行される。なお、被計量物の数は複数の独立した固体から成るものであっても、全体をひとかたまりとして計量台2に載せ降ろしする場合には1つと数えることとする。例えば、被計量物が「数の子」であるとき、数の子を3本ずつ計量台2に載せ降ろしする場合は、この3本の数の子を1つの被計量物とする。
はじめに、図3を参照して被計量物の重量を計量する動作について説明する。まず、新たに被計量物が計量台2に載せられたか否かを判定する(ステップS1)。計量部3からの荷重信号Swが増える方向に(例えば荷重に換算して8グラム以上)変動した場合には、新たに被計量物が計量台2に載せられたと判定することができる。新たに被計量物が計量台2に載せられたと判定した場合には(ステップS1でYES)、ステップS2へ進む。新たに被計量物が計量台2に載せられていないと判定した場合には(ステップS1でNO)、ステップS1を繰り返して待機する。なお、新たに載せられた被計量物の荷重が確定する前であっても、上記の判定は可能である。
続いて、新たに載せられた被計量物が、追加の被計量物であるか否かを判定する(ステップS2)。つまり、新たに被計量物を載せる前に、同じ計量台2に他の被計量物が載っていたか否かを判定する。後述するように、記憶部8には被計量物の重量とともにその被計量物が載せられた位置が記憶されているため、被計量物の重量に関するデータを記憶部8から取り出して同じ計量台2に他の被計量物が載っているかを確認すれば、新たに載せられた被計量物が、追加の被計量物であるか否かを判定することができる。
続いて、新たに載せられた被計量物が、追加の被計量物であると判定した場合には(ステップS2でYES)、計量台2に載せられている被計量物の全重量を算出し、この全重量から先に載せられていた被計量物の重量を差し引いた重量を、新たに載せられた被計量物の重量とする(ステップS3)。そして、先に載せられていた被計量物とは異なる位置に新たな被計量物が載せられたと判断する(ステップS4)。例えば、記憶部8に記憶されているデータによれば、先に載せられていた被計量物が計量台2の外側に載せられていることがわかれば、新たな被計量物は計量台2の内側に載せられたと判断する。
一方、新たに載せられた被計量物が、追加の被計量物ではないと判定した場合には(ステップS2でNO)、計量台2に載せられた被計量物の全重量を算出し、その全重量を新たに載せられた被計量物の重量とする(ステップS5)。そして、新たに載せられた被計量物は、計量台の内側に載せられたと判断する(ステップS6)。このように計量台の内側に載せられたと判断するのは、本実施形態では計量台2に被計量物が無い場合に、作業者は計量台2の内側に被計量物を載せることを事前に取り決めているからである。つまり、上記のステップS6において計量台2のどちら側に載せられたかについての判断は、事前の取り決めによる。
最後に、新たに載せられた被計量物の重量を載せられた位置とともに記憶部8に記憶する(ステップS7)。以上が被計量物の重量を計量する動作である。なお、これらの動作(ステップS1〜S7)は、各計量台について行われる。そして、すでに記憶部8に記憶されている被計量物の重量と、今回新たに記憶された被計量物の重量とに基づいて組合せ演算が行われる。つまり、新たに記憶した重量が追加の被計量物である場合は、追加の被計量物の重量を含む各計量台に載置された被計量物の中から、合計重量が所定重量範囲内の組合せとなる被計量物を選択する組合せ演算が行われる。なお、組合せ演算自体は周知であるため、詳細な説明は省略する。以上のように、本実施形態によれば、計量台2の数に変化がなくとも組合せ可能な被計量物の数は増えるため、組合せ精度は向上する。
なお、被計量物の重量を計量する際、荷重信号Swが一旦安定したとしても、荷重信号Swに変動が無いことを所定時間待って確認し、その後被計量物の重量を確定させる場合がある。被計量物が複数の独立した固定物から構成されている場合には、計量台2に被計量物全体を一度に載せることができず、被計量物を複数回に分けて計量台に載せることがあるからである。
次に、図4を参照して、計量台2に被計量物の載置が可能であることを通知する動作について説明する。まず、計量部3から送信される荷重信号Swが安定しているか否かを判定する(ステップS11)。荷重信号Swが安定していると判定した場合には(ステップS11でYES)ステップS12に進み、荷重信号Swが安定していないと判定した場合には(ステップS11でNO)、安定するまでステップS11を繰り返す。例えば、荷重信号Swの変動量が重量に換算したとき1目量以内であれば荷重信号Swが安定したと判定し、1目量よりも大きい場合は安定していないと判定する。
続いて、計量台2の内側のスペースが空いているか否かを判定し(ステップS12)、計量台2の内側のスペースが空いていると判定した場合には(ステップS12でYES)、計量台2の内側に対応する表示ランプ4を白色で点灯させる(ステップS13)。ここでは、計量台2から見て内側に位置する中央フレーム9に設けられた表示ランプ4を白色で点灯させる。この表示ランプ4の点灯によって、作業者へ被計量物の載置が可能であることを通知し、計量台2の内側に被計量物を載せるように誘導する。また、計量台2の内側のスペースが空いているか否かは、被計量物の重量とともに記憶部8に記憶されている載置位置(被計量物が載せられている位置)についてのデータを取り出せば判断することができる。
なお、ここでは計量台2の外側のスペースが空いているか否かを判断することなく、計量台2の内側に対応する表示ランプ4を点灯させている。言い換えれば、計量台2の内側のスペースが空いていれば、計量台2の外側のスペースが空いているか否かは判定しない。これは、計量台2の内側のスペースが空いている場合は言うまでもなく、計量台2の内側と外側の両方のスペースが空いている場合には、内側に被計量物を載せることが事前に取り決められているからである。この点は上述したとおりである。
一方、計量台2の内側のスペースが空いていないと判定した場合には(ステップS12でNO)、計量台2の外側が空いているか否かを判定し(ステップS14)、計量台2の外側のスペースが空いていると判定した場合には(ステップS14でYES)、計量台2の外側に対応する表示ランプ4を白色で点灯させる(ステップS15)。また、計量台2の外側のスペースが空いていないと判定した場合には(ステップS14でNO)、終了する。
最後に、計量台2に新たに被計量物が載せられたことを確認して表示ランプ4を消灯する(ステップS16)。計量部3からの荷重信号Swが増える方向に(例えば荷重に換算して8グラム以上)変動した場合には、新たに被計量物が計量台2に載せられたと判定することができる。本実施形態では、計量部3から送信された荷重信号Swが不安定になった場合、計量台2に被計量物が載せられたと判定する。以上が、計量台2に被計量物の載置が可能であることを通知する動作である。なお、これらの動作(ステップS11〜S16)は、各計量台2について行われる。
上記のように、本実施形態では、荷重信号Swの安定を待って、被計量物の載置が可能であることを通知する表示ランプ4を点灯させているが、これは荷重信号Swの安定を待たずに表示ランプ4を点灯すると、作業者は追加の被計量物を計量台2に載せる可能性があり、これでは先に載せられた被計量物の重量を正確に計量できなくなってしまうからである。この理由から、荷重信号Swが安定しているか否かを判定するステップ(ステップS11)に代えて、計量台2に載せられた被計量物の重量の計量が完了したか否かを判断するステップとしてもよい。この場合であっても、先に載せられた被計量物の重量の計量が妨げられるのを防止することができる。
次に、図5を参照して、取り違いを通知する動作について説明する。まず、組合せ演算で選択された被計量物に対応する表示ランプ4を点灯させる(ステップS21)。例えば計量台2の内側に載せられた被計量物が組合せ演算によって選択された場合、その計量台2からみて内側(中央フレーム9)に設けられた表示ランプ4を緑色で点灯させる。作業者はこの表示ランプ4が緑色に点灯していることを確認することにより、計量台2の内側に載せられた被計量物が組合せ演算によって選択されたと判断し、その被計量物を取り降ろす。
続いて、組合せ演算によって選択された被計量物が載置されている計量台2に他の被計量物が載置されているか否かを判定する(ステップS22)。他の被計量物が載置されていると判断した場合には(ステップS22でYES)、ステップS23へ進む。一方、他の被計量物が載置されていないと判断した場合には(ステップS22でNO)、終了する。他の被計量物が載置されているか否かは、重量とともに記憶された被計量物の載置位置についてのデータを記憶部8から取り出すことにより判断することができる。このように、他の被計量物が載置されているか否かを判定しているのは、計量台2に他の被計量物が載置されていない場合には、同じ計量台2で取り違いは発生しないからである。
続いて、取り違いがあったか否かを判定する(ステップS23)。取り違いがあったか否かは、被計量物が取り降ろされたときに減少した重量と、選択された被計量物の重量とが異なるか否かで判定することができる。取り違いがあったと判定した場合には(ステップS23でYES)、取り降ろした被計量物が載っていた位置に対応する表示ランプ4を赤色に点灯させる(ステップS24)。一方、取り違いがなかったと判定した場合には(ステップS23でNO)、選択された被計量物に関するデータを必要により記憶部から消去して終了する。選択された被計量物に関するデータを記憶部8から消去するのは、次の組合せ演算の際にそのデータは不要となるからであり、また、被計量物が取り降ろされた位置が空きスペースであることを明確にするためである。なお、以上では、取り違いの通知は表示ランプ4の点灯によって行うことを説明したが、スピーカを設けて音声を発生するなど、他の方法によって取り違いであることを通知するようにしてもよい。要は、作業者に取り違いであることを知らせることができればよいのである。
最後に、原状回復を確認して表示ランプを消灯する(ステップS25)。本実施形態では、作業者が赤色に点灯した表示ランプ4によって取り違いがあったことに気づくと、取り降ろした被計量物をもとの計量台2に戻すよう事前に取り決められている。そのため、原状回復したか否かは、取り降ろした被計量物の重量に相当する荷重信号Swが新たに計量部3から得られたか否かで判断することができる。
以上が、本発明の第1実施形態に係る組合せ秤100の説明である。以上で説明したように、本実施形態によれば、計量台2の数はそのままであっても、選択可能な被計量物の数を増やし、組合せ精度を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、図5〜図9を参照して、本発明の第2実施形態に係る組合せ秤200の構成について説明する。本実施形態に係る組合せ秤200の構成は、計量部203の構成及び一部の動作における判断手法を除いて、第1実施形態に係る組合せ秤100の構成と同じである。以下では、本実施形態に係る計量部203の構成及び本実施形態に係る組合せ秤200の動作について説明し、その他の点については説明を省略する。
図6及び図7で示すように、本実施形態に係る計量部203は、一の計量台2をそれぞれ異なる位置で支持する複数のロードセル14〜17を有している。ロードセル14〜17は計量台2の四隅の4箇所に配置されており、各ロードセル14〜17はその位置において受ける荷重に対応する部分荷重信号を生成する。そして、計量部は、全体としてこれらの各部分荷重信号をまとめた荷重信号Swを演算制御部7に送信する。演算制御部7は、受信した荷重信号Sw(部分荷重信号)に基づいて、被計量物の重量および重心位置を算出する。これらの算出方法については後述する。なお、図6において、計量台2の中央から見てロードセル14、15の位置する方向が計量台2の内側にあたり、ロードセル16、17の位置する方向が計量台2の外側にあたるものとする。
次に、図8を参照して、被計量物の重量を計量する動作について説明する。以下で説明する動作は、演算制御部7の制御によって遂行される。まず、新たに被計量物が計量台2に載せられたか否かを判定する(ステップS31)。計量部203からの荷重信号が増える方向に(例えば荷重に換算して8グラム以上)変動した場合には、新たに被計量物が計量台2に載せられたと判定することができる。新たに被計量物が計量台2に載せられたと判定した場合には(ステップS31でYES)、ステップS32へ進む。新たに被計量物が計量台2に載せられていないと判定した場合には(ステップS31でNO)、ステップS31を繰り返して待機する。
続いて、新たに載せられた被計量物が、追加の被計量物であるか否かを判定する(ステップS32)。つまり、新たに被計量物を載せる前に、同じ計量台2に先に他の被計量物が載っていたか否かを判定する。記憶部8には被計量物の重量とともにその被計量物が載せられた位置が記憶されているため、被計量物の重量に関するデータを記憶部8から取り出して同じ計量台2に他の被計量物が載っているかを確認すれば、新たに載せられた被計量物が、追加の被計量物であるか否かを判定することができる。
続いて、新たに載せられた被計量物が、追加の被計量物であると判定した場合には(ステップS32でYES)、計量台2に載せられた被計量物の全重量を算出し、この全重量から先に載せられていた被計量物の重量を差し引いた重量を、新たに載せられた被計量物の重量とする(ステップS33)。一方、新たに載せられた被計量物が、追加の被計量物ではない判定した場合には(ステップS32でNO)、計量台に載せられた被計量物の全重量を算出し、その全重量を新たに載せられた被計量物の重量とする(ステップS34)。
ここで、内側の2箇所に設けられたロードセル14、15が受ける荷重をそれぞれwa1、wa2とし、外側の2箇所に設けられたロードセル16、17が受ける荷重をそれぞれwb1、wb2とすると、計量台2に載せられた被計量物による全荷重Wは次の(1)式で算出することができる。演算制御部7は、この(1)式を利用して、計量台2に載せられた被計量物の全重量を算出することができる。

W=wa1+wa2+wb1+wb2 ・・・(1)
続いて、被計量物が載せられた位置を判定する(ステップS35)。本実施形態では、被計量物が載せられた位置を次のように判定する。まず、被計量物の重心位置を求める。具体的には、計量台2の中心を基準として左右方向における被計量物の重心位置G(座標)は、内側に配置されたロードセルと外側に配置されたロードセルとの距離をLとすると、次の(2)式で算出することができる。

G=L((wa1+wa2)−(wb1+wb2))/2W ・・・(2)
そして、重心位置Gの値がプラスのとき計量台2の内側に重心があり、マイナスのとき計量台2の外側に重心があると判定することができる。すなわち、新たな被計量物を計量台2に載せたとき、上記の重心位置Gがプラス側に移動すれば、被計量物は計量台2の内側に載せられたと判断でき、マイナス側に移動すれば、被計量物は計量台2の外側に載せられたと判断できる。
なお、第1実施形態では、計量台2に計量物が載っていない場合、事前の取り決めがない限り被計量物が計量台2のどこに載せられたかを判断することができなかったが、本実施形態によれば、重心位置に基づいて被計量物が載せられた位置を判断することができる。そのため、事前の取り決めは不要となり、被計量物の載せ間違いも生じない。
最後に、新たに載せられた被計量物の重量を載せられた位置とともに記憶する(ステップS36)。以上が、被計量物の重量を測定する動作である。なお、以上の動作(ステップS31〜S36)は、各計量台2について行われる。そして、すでに記憶部8に記憶されている被計量物の重量と、今回新たに記憶された被計量物の重量とに基づいて組合せ演算が行われる。
次に、図9を参照して、計量台2に被計量物の載置が可能であることを通知する動作について説明する。まず、計量部203から送信される荷重信号Swが安定しているか否かを判定する(ステップS41)。荷重信号Swが安定していると判定した場合には(ステップS41でYES)ステップS42に進み、荷重信号Swが安定していないと判定した場合には(ステップS41でNO)、安定するまでステップS41を繰り返す。例えば、部分荷重信号のうち変動量の最も大きいものについて、変動量がその部分荷重信号を重量に換算したとき1目量以内であれば荷重信号Swが安定したと判定し、1目量よりも大きい場合は安定していないと判定する。
続いて、計量台2の内側のスペースが空いているか否かを判定し(ステップS42)、計量台2の内側のスペースが空いていると判定した場合には(ステップS42でYES)、計量台2の内側に対応する表示ランプ4を白色で点灯させる(ステップS43)。一方、計量台2の内側のスペースが空いていないと判定した場合には(ステップS42でNO)、ステップS44に進む。計量台2の内側にスペースが空いているか否かについては、記憶部8に記憶されている被計量物に関するデータによって判定することもできるが、本実施形態によれば、計量台2に載せられた被計量物の重心位置からも判定することができる。
続いて、計量台2の外側が空いているか否かを判定し(ステップS44)、計量台2の外側のスペースが空いていると判定した場合には(ステップS44でYES)、計量台2の外側に対応する表示ランプ4を白色で点灯させる(ステップS45)。一方、計量台2の外側のスペースが空いていないと判定した場合には(ステップS44でNO)、ステップS46に進む。
なお、本実施形態では、第1実施形態の場合とは異なり、計量台2の内側及び外側のいずれのスペースも空いている場合には、内側及び外側に対応する表示ランプ4を両方とも点灯させることになる(ステップS43及びステップS45)。これは、上述したように、本実施形態によれば、被計量物が計量台2に載せられたとき、内側及び外側のいずれに載せられたかを判定することができるからである。
最後に、計量台2に新たに被計量物が載せられたことを確認し、点灯した表示ランプ4を消灯する(ステップS46)。計量部203から送信された荷重信号Swが不安定になった場合、計量台2に被計量物が載せられたとすることができる。なお、計量台2の内側に対応する表示ランプ4と外側に対応する表示ランプ4の両方が点灯している場合は、両方の表示ランプ4を消灯させる。このように両方の表示ランプ4を消灯させるのは、例えば計量台2の内側に先に載せられた被計量物の計量中に、外側に新たな被計量物が載せてしまうと、内側に載せられた被計量物の重量だけでなく、外側に載せられた被計量物の重量も正しく計量できなくなってしまうからである。以上が、計量台2に被計量物の載置が可能であることを通知する作業である。なお、以上の動作(ステップS41〜S46)は、各計量台について行われる。
次に、第1実施形態の説明で使用した図5を参照して、取り違いを通知する動作について説明する。本実施形態に係る取り違いを通知する作動のフローは、第1実施形態の場合と同じである。ただし、取り違いがあったか否か等の具体的な判断手法は第1実施形態の場合と異なる。まず、組合せ演算で選択された被計量物に対応する表示ランプ4を点灯させる(ステップS21)。例えば計量台2の内側に載せられた被計量物が組合せ演算によって選択された場合、その計量台2からみて内側(中央フレーム9)に設けられた表示ランプ4を緑色で点灯させる。作業者はこの表示ランプ4が緑色に点灯していることを確認することにより、計量台2の内側に載せられた被計量物が組合せ演算によって選択されたと判断し、その被計量物を取り降ろす。
続いて、組合せ演算によって選択された被計量物が載置されている計量台2に他の被計量物が載置されているか否かを判定する(ステップS22)。他の被計量物が載置されていると判断した場合には(ステップS22でYES)、ステップS23へ進む。一方、他の被計量物が載置されていないと判断した場合には(ステップS22でNO)終了する。なお、計量台2に他の被計量物が載置されているか否かの判断は、記憶部8に記憶されているデータに基づいて行うことも可能であるが、本実施形態によれば、計量台2に載せられた被計量物の左右方向の重心位置Gが計量台2の中心に近く、かつ、計量台2に載せられた被計量物の全重量が所定以上であるとき、他の被計量物が計量台2に載置されていると判断することができる。
続いて、取り違いがあったか否かを判定する(ステップS23)。本実施形態では、計量台2の内側に載せられた被計量物が組合せ演算により選択されている場合に、計量台2に載せられた被計量物全体の重心位置が内側に移動したときには、外側の被計量物が取り降ろされたと判断し、取り違いがあったと判定することができる。また、計量台2の外側に載せられた被計量物が組合せ演算により選択されている場合に、計量台2に載せられた被計量物の重心位置が外側に移動したときには、内側の被計量物が取り降ろされたと判断し、取り違いがあったと判定することができる。
このように、作業者に取り違いがあったか否かを判定するにあたり、本実施形態では計量台2に載せられた被計量物の重量のみならず重心位置に基づいて判断している。そのため、仮に組合せ演算によって選択された被計量物と他の被計量物が同じ重量であったとしても、他の被計量物を誤って取り下ろしたときには重心位置の移動を確認することで、取り違いがあったと判定することができる。
続いて、取り違いがあったと判定した場合には(ステップS23でYES)、取り降ろした被計量物が載せられていた位置に対応する表示ランプ4を赤色に点灯させる(ステップS24)。取り違いがなかったと判定した場合には(ステップS23でNO)、選択された被計量物に関するデータを必要により記憶部8から消去して終了する。
最後に、原状回復を確認して表示ランプ4を消灯する(ステップS25)。本実施形態では、作業者が赤色に点灯した表示ランプ4によって取り違いがあったことに気づくと、取り降ろした被計量物をもとの計量台2に戻すよう事前に取り決められている。そのため、原状回復したか否かは、取り降ろした被計量物の重量に対応する荷重信号Swが新たに計量部203から得られたか否かで判断することができる。
(第3実施形態)
次に、図10及び図11を参照して、本発明の第3実施形態に係る組合せ秤300の構造について説明する。本実施形態に係る組合せ秤300の構成は、計量部303の構成を除けば、動作の基本的な流れも含め、第2実施形態に係る組合せ秤200の構成と同じである。これは、後述するように、第2実施形態の場合とは算出方法が異なるものの、本実施形態に係る組合せ秤もまた計量台2に載せられた被計量物の重心位置を算出でき、これらのデータを利用して種々の判断を行っているからである。以下では、計量部303の構成と、計量台2に載せられた被計量物の重心位置の算出方法について説明し、その他の点については説明を省略する。
本実施形態に係る計量部303は、図10に示すように、矩形枠状の起歪体18と、起歪体18の4箇所に貼付された歪みゲージA〜Dを有している。また計量部303は、図11に示す抵抗R1、R2、A/D変換回路19、20、及び減算回路21を含む図示されない回路基板も有している。なお、直流電圧Vは例えば演算制御部7から供給される。
起歪体18は、上ビーム18a、下ビーム18b、固定部18c、及び可動部18dからなり、このうち固定部18cは中央フレーム9に固定され、可動部18dは計量台2を支持している。なお、中央フレーム9の右側に位置する計量部303であれば起歪体18は中央フレーム9を基端として右方向に伸び、中央フレーム9の左側に位置する計量部303であれば起歪体18は中央フレーム9を基端として左方向に伸びている。また、上ビーム18a及び下ビーム18bは、その両端の内面側が切り欠かれており、その切り欠かれた部分とは反対の外側に歪みゲージA〜Dが貼付されている。起歪体18の可動部18dに鉛直荷重(下向きの力)が印加されると、歪みゲージA、Dには引張り力が加わり、歪みゲージB、Dには圧縮力が加わることになる。
4つの歪みゲージA〜Dは、図11に示すように、ホイートストンブリッジ回路22を構成するように接続されている。歪みゲージA〜Dの各々の初期抵抗値は、例えば350Ωで等しい。そして、歪みゲージA、Bの接続点N1と歪みゲージC、Dの接続点N3との間に直流電圧Vが印加され、歪みゲージA、Cの接続点N2と歪みゲージB、Dの接続点N4との間に発生する電位差信号が取り出され、A/D変換回路19に入力され、デジタル信号(Sw)に変換されて演算制御部7と減算回路21とへ出力される。上記電位差信号は、各ビーム18a、18bに生じた歪みの大きさ(歪み量)に比例した信号であり、計量台2に載せられた被計量物の全重量によって生じるアナログの荷重信号である。この信号がA/D変換回路19にてデジタルの荷重信号Swに変換される。
また、接続点N1と接続点N3との間に、抵抗R1と抵抗R2とが直列接続され、歪みゲージB、Dと抵抗(ダミー抵抗)R1、R2とでホイートストンブリッジ回路を構成している。抵抗R1、R2の各抵抗値は、歪みゲージB、Dの初期抵抗値と等しく、例えば350Ωである。抵抗R1、R2の抵抗値は変動しないように構成されている。この場合、歪みゲージB、Dの接続点N4と抵抗R1、R2の接続点N5との間に発生する電位差信号が取り出され、A/D変換回路20に入力され、デジタル信号に変換されて減算回路21へ出力される。減算回路21では、A/D変換回路19の出力信号からA/D変換回路20の出力信号を減算し、その減算結果(Sm)が演算制御部7へ出力される。
A/D変換回路19の出力信号は、荷重信号成分とモーメント信号成分とが合成された信号であり、この信号から減算回路21によって荷重信号成分が取り除かれ、モーメントに対応するモーメント信号Smが減算回路21から出力される。ここでいうモーメントとは、歪みゲージB、Dの鉛直上方に位置し、前後方向(図10の紙面に垂直な方向)に伸びる軸Hの回りにおける計量台2でのモーメントであって、計量台2に載置された被計量物の重量及び被計量物の載置位置によって変動する。なお、本実施形態では、上記の軸Hが計量台2の中心に位置するように構成されている。
また、演算制御部7は、計量部303が生成した荷重信号Swに基づいて計量台2に載せられた被計量物の重量を算出することができ、また、計量部303が生成したモーメント信号Smに基づいてその被計量物によって計量台2に生じるモーメントを算出することができる。さらに、重量をW、モーメントをMとすれば、計量台2の中心(軸H)を基準とする左右方向における被計量物の重心位置G(座標)は、次の(3)式によって求めることができる。

G=M/W ・・・(3)
このように、本実施形態によれば被計量物の(左右方向における)重心位置を算出することができ、これらを用いて、被計量物の重量を計量する動作、計量台2に被計量物の載置が可能であることを通知する動作、及び取り違いを通知する動作を第2実施形態の場合とほぼ同様に行うことができる。さらに、本実施形態によれば、1つの計量台2に対して第2実施形態のようにロードセルを複数設ける必要が無いため、第2実施形態の場合に比べより構造を簡略化でき、また、製造コストを抑えることができる。
以上、本発明に係る第1実施形態乃至第3実施形態について図を参照して説明したが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、上記の実施例では、計量台2が内側と外側の左右方向2つの区域に分けられている場合について説明したが、1つの計量台2を3つ以上に区分けしてもよく、区域を左右方向ではなく前後方向で区分けしてもよい。ただし、前後方向に区分けした場合は、各区域に対応する表示ランプ4を中央フレーム9と外側のフレーム(右フレーム10及び左フレーム11)とに分けて設けるだけでなく、互いに前後位置をずらして設ければ、表示ランプ4と計量台2の区域との対応関係が理解しやすくなる。
また、上記の実施形態では、全ての計量台2において2つの被計量物を載せることを前提に説明したが、一部の計量台2には1つの被計量物を載せるようにし、その他の計量台2には複数の被計量物を載せるようにしてもよい。この場合であっても、組合せ演算の際に選択可能な被計量物の数を増やせることに変わりはない。
また、上記の第2実施形態及び第3実施形態では、取り違いがあったか否かを判断するにあたり、被計量物の重心位置に基づいて取り降ろされた被計量物が載置されていた位置を検出(算出)していたが、取り降ろされた被計量物が載置されていた位置は必ずしも重心位置に基づいて算出しなくてもよい。例えば、計量台2の各区域に光電管センサ等を設け、各区域における被計量物の載せ降ろしを直接検知することにより、取り降ろされた被計量物が載置されていた位置を検出するようにしてもよい。
本発明によれば、計量台に生じる空きスペースを有効に活用できる手動式の組合せ秤を提供することができる。よって、組合せ秤の技術分野において有益である。
100、200、300 組合せ秤
2 計量台
3、203、303 計量部
4 表示ランプ
7 演算制御部
8 記憶部
14〜17 ロードセル
Sw 荷重信号
Sm モーメント信号

Claims (7)

  1. 被計量物の載せ降ろしを手作業で行う手動式の組合せ秤であって、
    被計量物が載置される複数の計量台と、
    前記計量台に載置された被計量物の重量に対応する荷重信号を生成する計量部と、
    前記計量部によって生成された前記荷重信号に基づいて前記計量台に載置された被計量物の重量を算出する演算制御部と、を備え、
    前記演算制御部は、前記計量台に少なくとも一の被計量物が先に載置された状態でさらに追加の被計量物が前記計量台に載置されたとき、前記追加の被計量物が載置されたときに増加した重量に基づいて前記追加の被計量物の重量を算出し、前記追加の被計量物を含む前記各計量台に載置された被計量物の中から、合計重量が所定重量範囲内の組合せとなる被計量物を選択する組合せ演算を行う、組合せ秤。
  2. 前記計量台に先に載置された被計量物の重量の算出が完了したとの判定又は前記算出が可能であるとの判定がされたとき、その計量台へ追加の被計量物の載置が可能であることを通知する、請求項1に記載の組合せ秤。
  3. 前記組合せ演算によって選択された被計量物が載置されている計量台に前記組合せ演算によって選択された被計量物とは異なる他の被計量物が載置されており、かつ、その計量台から前記他の被計量物が取り降ろされたとき、取り違いであることを通知する、請求項1に記載の組合せ秤。
  4. 前記他の被計量物が取り降ろされたか否かの判定は、被計量物が取り降ろされたときに減少した重量と、前記選択された被計量物の重量とを対比することにより行われる、請求項3に記載の組合せ秤。
  5. 前記他の被計量物が取り降ろされたか否かの判定は、取り降ろされた被計量物が載置されていた位置を検出し、該取り降ろされた被計量物が載置されていた位置と、前記組合せ演算によって選択された被計量物が載置されていた位置とを対比することにより行われる、請求項3に記載の組合せ秤。
  6. 前記計量部は一の計量台をそれぞれ異なる位置で支持する複数のロードセルから成り、
    前記各ロードセルはそれぞれが受けた荷重に対応する部分荷重信号を生成し、
    前記計量部は、前記部分荷重信号に基づいて前記荷重信号を生成し、
    前記演算制御部は、前記荷重信号に基づいて前記計量台に載置された被計量物全体の重心位置を算出し、
    前記取り降ろされた被計量物が載置されていた位置の検出は、被計量物が取り降ろされる前における前記計量台に載置された被計量物全体の重心位置と、被計量物が取り降ろされる後における前記計量台に載置された被計量物全体の重心位置とを対比することにより行われる、請求項5に記載の組合せ秤。
  7. 前記計量部は前記計量台に載置された被計量物の荷重によって生じるモーメントに対応するモーメント信号を生成し、
    前記演算制御部は、前記計量部によって生成された荷重信号及び前記モーメント信号に基づいて、前記計量台に載置された被計量物全体の重心位置を算出し、
    前記取り降ろされた被計量物が載置されていた位置の検出は、被計量物が取り降ろされる前における前記計量台に載置された被計量物全体の重心位置と、被計量物が取り降ろされる後における前記計量台に載置された被計量物全体の重心位置とを対比することにより行われる、請求項5に記載の組合せ秤。
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