JP2011049297A - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタの製造方法 Download PDF

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Manabu Ito
学 伊藤
Noriaki Ikeda
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Abstract

【課題】基板との密着性が高いゲート絶縁層を設けることにより信頼性の高い電界効果トランジスタを提供することを目的とする。
【解決手段】絶縁基板上に少なくともゲート電極、ゲート絶縁層、酸化物を含む半導体層、ソース電極およびドレイン電極が設けられ、前記ゲート絶縁層は前記絶縁基板と接触する下部ゲート絶縁層と、該下部ゲート絶縁層の上に形成された一層以上の上部ゲート絶縁層を積層してなる薄膜トランジスタの製造方法であって、前記下部ゲート絶縁層がイオンビームスパッタ法により成膜されることを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法としたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は薄膜トランジスタの製造方法に関する。
現在、一般的な平面薄型画像表示装置(Flat Panel Display;FPD)は非晶質シリコンや多結晶シリコンを活性層に用いた電界効果トランジスタのアクティブマトリックスにより駆動されている。
一方、FPDのさらなる薄型化、軽量化、耐破損性の向上を求めて、ガラス基板の替わりに可撓性基板を用いる試みが近年なされている。
しかし、上述のシリコン薄膜を用いるトランジスタの製造は、比較的高温の熱工程を要し、一般的に耐熱性の低い可撓性基板上に直接形成することは困難である。
そこで、低温形成が可能な酸化物半導体を活性層とした薄膜トランジスタの開発が活発に行われている(特許文献1)。
そして、上述の酸化物半導体を活性層とした薄膜トランジスタのゲート絶縁層としては、例えばマグネトロンスパッタ法で形成した酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウム等の単膜またはそれらを積層した膜が用いられている(特許文献2)。
しかしマグネトロンスパッタ法で成膜したゲート絶縁層は、基板との密着性が低いため、基板からゲート絶縁膜が剥がれやすく、信頼性の高い薄膜トランジスタが得られないという問題があった。
特開2006−165532号公報 特開2007−73697号公報
そこで本発明では、上記のような要求を解決するため、基板との密着性が高いゲート絶縁層を設けることにより信頼性の高い電界効果トランジスタを提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、請求項1の係る発明は絶縁基板上に少なくともゲート電極、ゲート絶縁層、酸化物を含む半導体層、ソース電極およびドレイン電極が設けられ、前記ゲート絶縁層は前記絶縁基板と接触する下部ゲート絶縁層と、該下部ゲート絶縁層の上に形成された一層以上の上部ゲート絶縁層を積層してなる薄膜トランジスタの製造方法であって、前記下部ゲート絶縁層がイオンビームスパッタ法により成膜されることを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法である。
請求項2の係る発明は前記下部ゲート絶縁層の少なくとも一層が、酸化シリコン、窒化シリコン、シリコンオキシナイトライド、酸化アルミニウムのいずれか1種の化合物を含むことを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタの製造方法である。
請求項3の係る発明は前記上部ゲート絶縁層の少なくとも一層がマグネトロンスパッタ法により成膜されることを特徴とする請求項1乃至2に記載の薄膜トランジスタの製造方法である。
請求項4の係る発明は前記上部ゲート絶縁層の少なくとも一層がCVD法により成膜されることを特徴とする請求項1乃至2に記載の薄膜トランジスタの製造方法である。
請求項5の係る発明は前記上部ゲート絶縁層の少なくとも一層が塗布法により成膜されることを特徴とする請求項1乃至2に記載の薄膜トランジスタの製造方法である。
請求項6の係る発明は前記上部ゲート絶縁層の少なくとも一層が、酸化シリコン、窒化シリコン、シリコンオキシナイトライド、酸化アルミニウムのいずれか1種の化合物を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の薄膜トランジスタの製造方法。
請求項7の係る発明は前記上部ゲート絶縁層の少なくとも一層が、ポリアクリレート、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、ポリイミド、ポリエステル、エポキシ、ポリビニルフェノール、ポリビニルアルコールのいずれか1種の化合物を含むことを特徴とする請求項6に記載の薄膜トランジスタの製造方法である。
請求項8の係る発明は前記下部ゲート絶縁層の膜厚が10nm以上200nm以下であることを特徴とする請求項1乃至7に記載の薄膜トランジスタの製造方法である。
請求項9の係る発明は前記酸化物を含む半導体層がInとGaとZnのうち少なくとも一種を含むことを特徴とする請求項1乃至8に記載の薄膜トランジスタの製造方法である。
請求項10の係る発明は前記絶縁基板が可撓性基板であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の薄膜トランジスタの製造方法である。
本発明の薄膜トランジスタの製造方法によれば、基板から絶縁層が剥離しにくく、かつ良好なトランジスタ特性を示す、信頼性の高い薄膜トランジスタを製造することが可能となる。イオンビームスパッタ法を用いて成膜した膜はマグネトロンスパッタ法等を用いた膜と比較して、絶縁基板、特に可撓性基板に対して高い密着性を示す。よって絶縁基板上に少なくともゲート電極、ゲート絶縁層、酸化物を含む半導体層、ソース電極およびドレイン電極が設けられ、該ゲート絶縁層が絶縁基板と接触する下部ゲート絶縁層と、該下部ゲート絶縁層の上に積層された少なくとも一層以上の上部ゲート絶縁層からなる薄膜トランジスタにおいて、該下部ゲート絶縁層がイオンビームスパッタ法により成膜されることにより基板からゲート絶縁層が剥離しにくい薄膜トランジスタを得ることができる。
ゲート絶縁層の下部ゲート絶縁層または上部ゲート絶縁層の少なくとも一層が、酸化シリコン、窒化シリコン、シリコンオキシナイトライド、酸化アルミニウムのいずれか1種の化合物を含むことで、十分な絶縁性を呈し、ゲートリーク電流が抑制される。
イオンビームスパッタ法による成膜は成膜速度が遅いため、ゲート絶縁層の下部ゲート絶縁層をイオンビームスパッタ法で薄く成膜した後に、マグネトロンスパッタ法等で上記に示したような無機材料からなる上部ゲート絶縁層を高速成膜することは、製造コストを低減させる上で有効である。
ゲート絶縁層の上部ゲート絶縁層が半導体層と接する場合、イオンビームスパッタ法よりも緻密な膜を成膜することが可能であるCVD法を用いて、半導体に接する前記上部ゲート絶縁層を成膜することは、トランジスタ特性を向上させる上で有効な手段である。
イオンビームスパッタ法による成膜は成膜速度が遅いため、ゲート絶縁層の下部ゲート絶縁層をイオンビームスパッタ法で薄く成膜した後に、真空保持を必要としない塗布法により上部ゲート絶縁層を成膜することは、製造コストを低減させる上で有効である。
または前記上部ゲート絶縁層の少なくとも一層が、ポリアクリレート、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、ポリイミド、ポリエステル、エポキシ、ポリビニルフェノール、ポリビニルアルコールのいずれか1種の化合物を含むことで、十分な絶縁性を呈し、ゲートリーク電流が抑制される。
ゲート絶縁層の下部ゲート絶縁層の膜厚が10nm以上であることで、島状成長を抑制し、基板全体を完全に被覆した膜を形成することができる。またゲート絶縁層の下部ゲート絶縁層の膜厚が200nm以下であることで、膜の応力の増大を抑え、剥がれが生じにくい膜を形成することができる。イオンビームスパッタ法により成膜した膜は、マグネトロンスパッタ法やCVD法で成膜した膜と比較して応力が高いため、厚膜化による膜応力の増大により、膜剥がれが生じることが確認されている。また基板にプラスチック基板等を用いた場合には、厚膜化による膜応力の増大により、基板の反りが発生することが確認されている。
さらに、半導体層にIn、Zn、Gaのいずれか一種を含む酸化物を用いることで優れたトランジスタ特性を得ることができる。
また絶縁基板として可撓性基板を用いることで、薄型、軽量、フレキシブルな薄膜トランジスタを提供することが可能となる。
本発明の一実施形態を示す薄膜トランジスタの構造を表す模式図 本発明の一実施形態を示す薄膜トランジスタの構造を表す模式図 本発明の一実施形態を示す薄膜トランジスタの構造を表す模式図 実施例1〜5の薄膜トランジスタの構造を表す模式図 比較例1の薄膜トランジスタの構造を表す模式図
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。実施の形態において、同一構成要素には同一符号を付け、実施の形態の間において重複する説明は省略する。
図1に本発明の薄膜トランジスタの一例を示す。絶縁基板10上に、ゲート電極11、ゲート絶縁層12、半導体層13、ソース電極14、ドレイン電極15が順次形成されたボトムゲート−トップコンタクト型の薄膜トランジスタである。そしてゲート絶縁層12が下部ゲート絶縁層12aと上部ゲート絶縁層12bからなり、絶縁基板に接する下部ゲート絶縁層12aがイオンビームスパッタ法で成膜されることを特徴とする。
図2に本発明の薄膜トランジスタの他の例を示す。絶縁基板10上に、ゲート電極11、ゲート絶縁層1、半導体層13、ソース電極14、ドレイン電極15が順次形成されたボトムゲート−ボトムコンタクト型の薄膜トランジスタである。そしてゲート絶縁層12が下部ゲート絶縁層12aと上部ゲート絶縁層12bからなり、絶縁基板に接する下部ゲート絶縁層12aがイオンビームスパッタ法で成膜されることを特徴とする。
図3に本発明の薄膜トランジスタの他の例を示す。絶縁基板10上に、ソース電極14、ドレイン電極15、半導体層13、ゲート絶縁層12、ゲート電極11、が順次形成されトップゲート−ボトムコンタクト型の薄膜トランジスタである。そしてゲート絶縁層12が下部ゲート絶縁層12aと上部ゲート絶縁層12bからなり、絶縁基板に接する下部ゲート絶縁層12aがイオンビームスパッタ法で成膜されることを特徴とする。
本発明の実施の形態に係る薄膜トランジスタの構造は、上記に限定されるものではなく、トップゲート−トップコンタクト型などの構造であってもよい。
絶縁基板10には、例えばガラスやプラスチック基板を用いることができる。プラスチック基板としては、例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエチレンサルファイド、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート(PEN)、シクロオレフィンポリマー、ポリエーテルサルフェン、トリアセチルセルロース、ポリビニルフルオライドフィルム、エチレン-テトラフルオロエチレン共重合樹脂、耐候性ポリエチレンテレフタレート、耐候性ポリプロピレン、ガラス繊維強化アクリル樹脂フィルム、ガラス繊維強化ポリカーボネート、透明性ポリイミド、フッ素系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂等を使用することができる。これらの基板は単独で使用することもでき、二種以上を積層した複合基板を使用することもできる。
プラスチック基板等の可撓性基板であれば、薄型、軽量、フレキシブルな薄膜トランジスタを得ることができ好ましい。また、製造工程に乾燥工程等の熱処理を含む場合には、熱安定性の高い石英などのガラス基板の他、プラスチック基板ではPESやPENが好ましい。
本発明のゲート電極11、ソース電極14及びドレイン電極15には、酸化インジウム(In)、酸化スズ(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化カドミウム(CdO)、酸化インジウムカドミウム(CdIn)、酸化カドミウムスズ(CdSnO)、酸化亜鉛スズ(ZnSnO)、酸化インジウム亜鉛(In−Zn−O)等の酸化物材料が好適に用いられる。またこの酸化物材料に不純物をドープすることも導電率を上げるために好ましい。例えば、酸化インジウムにスズやモリブデン、チタンをドープしたもの、酸化スズにアンチモンやフッ素をドープしたもの、酸化亜鉛にインジウム、アルミニウム、ガリウムをドープしたものなどである。この中では特に酸化インジウムにスズをドープした酸化インジウムスズ(通称ITO)が低い抵抗率のために特に好適に用いられる。またAu、Ag、Cu、Cr、Al、Mg、Liなどの低抵抗金属材料も好適に用いられる。また導電性酸化物材料と低抵抗金属材料を複数積層したものも使用できる。この場合、金属材料の酸化や経時劣化を防ぐために導電性酸化物薄膜/金属薄膜/導電性酸化物薄膜の順に積層した3層構造が特に好適に用いられる。またPEDOT(ポリエチレンジオキシチオフェン)等の有機導電性材料も好適に用いることができる。ゲート電極、ソース電極及びドレイン電極は全て同じ材料であっても構わないし、また全て違う材料であっても構わない。しかし、工程数を減らすためにソース電極とドレイン電極は同一の材料であることがより望ましい。これらの電極は、真空蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタ法、レーザーアブレーション法、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)、光CVD法、ホットワイヤーCVD法等で形成される。また上述の導電性材料をインキ状、ペースト状にしたものをスクリーン印刷、凸版印刷、インクジェット法等で塗布し、焼成して形成することもできるが、これらに限定されるものではない。
ゲート絶縁層12は下部ゲート絶縁層12aと上部ゲート絶縁層12bで構成される。ゲート絶縁層12の厚さは50nm〜2μmとすることが好ましい。本発明の絶縁基板10と接する下部ゲート絶縁層12aはイオンビームスパッタ法により成膜されることを特徴とする。材料としては、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、シリコンオキシナイトライド、酸化アルミニウムのいずれか一種の化合物を含むことが特に好ましい。または酸化タンタル、酸化イットリウム、酸化ハフニウム、ハフニウムアルミネート、酸化ジルコニア、酸化チタンのいずれか1種の化合物を含むことが好ましい。上記、下部ゲート絶縁層12aの抵抗値は1010Ω・cm以上が好ましく、より好ましくは1012Ω・cm以上である。抵抗値が1010Ω・cmより小さいと、ゲート絶縁層全体として十分な絶縁性を呈することができず、ゲートリーク電流が増大するため、良好な素子特性を得ることができない。
また下部ゲート絶縁層12aの膜厚は、10nm以上200nm以下が好ましい。10nmより薄いと層状でなく島状になったり、基板の凹凸等により基板全体を完全に被覆することができない恐れがある。また、200nmより厚いと膜の応力が高くなり、膜剥離が生じる、プラスチック基板を用いた場合には基板の反りが発生するという問題がある。
なお、膜厚が10nm以下又は200nm以上であっても、基板全体が被覆され膜剥離や基板の反り等の問題が生じなければ、これを妨げるものではない。
本発明で用いられる薄膜トランジスタの上部ゲート絶縁層12bは単層とすることもでき、複数の層を積層することもできる。上部ゲート絶縁層12bの材料はゲートリーク電流を抑制するための十分な絶縁性を有していれば特に制限はないが、抵抗率が1011Ω・cm以上の材料が好ましく、さらには1014Ω・cm以上であることが好ましい。
例えば無機材料としては、酸化シリコン、窒化シリコン、シリコンオキシナイトライド、酸化アルミニウム、酸化タンタル、酸化イットリウム、酸化ハフニウム、ハフニウムアルミネート、酸化ジルコニア、酸化チタン等を挙げることができ、これらの材料を用いることでゲートリーク電流を抑制するために十分な絶縁性を得ることができる。
また有機材料としては、PMMA(ポリメチルメタクリレート)等のポリアクリレート、PVA(ポリビニルアルコール)、PS(ポリスチレン)、透明性ポリイミド、ポリエステル、エポキシ、ポリビニルフェノール、ポリビニルアルコール等が挙げられ、これらの材料を用いることで、ゲートリーク電流を抑制するために十分な絶縁性を得ることができる。
上部ゲート絶縁層12bは真空蒸着法、イオンプレーティング法、マグネトロンスパッタ法、レーザーアブレーション法、プラズマCVD、光CVD法、ホットワイヤーCVD法、スピンコート、ディップコート、スクリーン印刷などの方法を用いて形成される。これらの上部ゲート絶縁層12bは膜の成長方向に向けて組成を傾斜したものもまた好適に用いることができる。真空蒸着法、マグネトロンスパッタ法等の比較的高速成膜が可能な真空成膜法や、スピンコート法等の真空保持を必要としない成膜法を用いることで製造コストを低減することが可能となる。また上部ゲート絶縁層12bが半導体と接する場合、CVD法等の緻密な膜が得られる成膜法を用いることで、トランジスタ特性を向上させることが可能となる。
本発明で用いられる薄膜トランジスタの半導体層13としては、例えば、亜鉛、インジウム、スズ、タングステン、マグネシウム、ガリウムのうち一種類以上の元素を含む酸化物が挙げられる。酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化インジウム亜鉛、酸化スズ、酸化タングステン、酸化亜鉛ガリウムインジウム(In―Ga―Zn―O)等公知の材料が挙げられるがこれらに限定されるものではない。これらの材料の構造は単結晶、多結晶、微結晶、結晶/アモルファスの混晶、ナノ結晶散在アモルファス、アモルファスのいずれであってもかまわない。半導体層の膜厚は少なくとも10nm以上が望ましい。10nmより小さいと島状成長により膜中に半導体が形成されていない部分が生じるという問題が起こりうる。
半導体層13はスパッタ法、パルスレーザー堆積法、真空蒸着法、CVD法、ゾルゲル法などの方法を用いて形成されるが、好ましくはスパッタ法、パルスレーザー堆積法、真空蒸着法、CVD法である。スパッタ法ではRFマグネトロンスパッタ法、DCスパッタ法、イオンビームスパッタ法、真空蒸着では加熱蒸着、電子ビーム蒸着、イオンプレーティング法、CVD法ではホットワイヤーCVD法、プラズマCVD法などが挙げられるがこれらに限定されるものではない。
ゲート絶縁層の上部ゲート絶縁層12bの半導体層と接する層と、半導体層13の成膜方法は同一であるとより好ましい。同一チャンバー内で連続成膜を行うことで、優れた素子特性を持ち、信頼性の高い薄膜トランジスタを得ることができる。
以下、本発明を実施例1から6並びに比較例1用いて説明するが、これに限るものではない。
(実施例1)
実施例1では図4に示すような薄膜トランジスタを作製した。
絶縁基板10としてPEN基材(帝人デュポン社製Q65 厚さ125μm)上に、DCマグネトロンスパッタ装置を用いてITOを100nm成膜し、フォトリソグラフィー法を用いたエッチングによりゲート電極11を形成した。ITO成膜時の投入電力は100W、ガス流量はAr=50SCCM、O=0.1SCCM、成膜圧力は1.0Paとした。次にイオンビームスパッタ装置を用いてSiNからなる下部ゲート絶縁層12aを50nm成膜した(ターゲットSi、印加電圧3kV、ガス流量N=20SCCM、成膜圧力0.01Pa)。その後RFマグネトロンスパッタ装置を用いてSiONからなる上部ゲート絶縁層12bを400nm(投入電力は500W、ガス流量Ar=50SCCM、O=20SCCM、成膜圧力1.0Pa)、In―Ga―Zn―O系酸化物からなる半導体層13を40nm(投入電力100W、ガス流量Ar=100SCCM、O=2SCCM、成膜圧力1.0Pa)を連続成膜した。各成膜時の基板温度はいずれも室温である。半導体層13をフォトリソグラフィー法を用いてエッチングにより形成した後、メタルマスクを用いたEB(Electron Beam)蒸着によりAlからなるソース電極14とドレイン電極15を膜厚100nmとして形成し、薄膜トランジスタ素子1を得た。ソース/ドレイン電極間の長さは0.2mmであり、ソース/ドレイン電極間の幅は2mmである。また、膜厚は触針式膜厚計(ULVAC製 Dektak6M)で測定した。
作製した薄膜トランジスタ素子1の下部ゲート絶縁層12aと絶縁基板10の間の密着性をクロスカット法で評価した結果、剥離は観察されず、良好な密着性を示した。また、半導体パラメータアナライザ(Keithlay製 SCS4200)を用いて測定した薄膜トランジスタ素子1のトランジスタ特性は、移動度8cm/Vs、ソース/ドレイン電極間に10Vの電圧が印加されたときのON/OFF比は6桁、ゲート電圧20V時のゲートリーク電流は4.2×10−11Aであり、良好なトランジスタ特性を示すとともに、十分にゲートリーク電流が抑制されていた。
(実施例2)
図4において下部ゲート絶縁層12aの膜厚を200nm、上部ゲート絶縁層12bの膜厚を250nmとした以外は実施例1と同様に素子を作製し、薄膜トランジスタ素子2を得た。
実施例1と同様に密着性を評価した結果、作製した薄膜トランジスタ素子2の下部ゲート絶縁層12aと絶縁基板10の間に剥離は観察されず良好な密着性を示した。半導体パラメータアナライザ(Keithlay製 SCS4200)を用いて測定した薄膜トランジスタ素子2のトランジスタ特性は、移動度6cm/Vs、ソース/ドレイン電極間に10Vの電圧が印加されたときのON/OFF比は6桁、ゲート電圧20V時のゲートリーク電流は3.5×10−11Aであり、良好なトランジスタ特性を示すとともに、十分にゲートリーク電流が抑制されていた。
(実施例3)
図4において下部ゲート絶縁層12aの膜厚を250nm、上部ゲート絶縁層12bの膜厚を200nmとした以外は実施例1と同様に素子を作製し、薄膜トランジスタ素子3を得た。
実施例1と同様に密着性を評価した結果、作製した薄膜トランジスタ素子3の下部ゲート絶縁層12aと絶縁基板10の間に剥離は観察されず良好な密着性を示したが、下部ゲート絶縁層の膜応力による基板の反りが顕著に観察された。半導体パラメータアナライザ(Keithlay製 SCS4200)を用いて測定した薄膜トランジスタ素子3のトランジスタ特性は、移動度7cm/Vs、ソース/ドレイン電極間に10Vの電圧が印加されたときのON/OFF比は6桁、ゲート電圧20V時のゲートリーク電流は1.1×10−11Aであり、良好なトランジスタ特性を示すとともに、十分にゲートリーク電流が抑制されていた。
(実施例4)
図4において下部ゲート絶縁層12aの膜厚を10nm、上部ゲート絶縁層12bの膜厚を440nmとした以外は実施例1と同様に素子を作製し、薄膜トランジスタ素子4を得た。
実施例1と同様に密着性を評価した結果、作製した薄膜トランジスタ素子4の下部ゲート絶縁層12aと絶縁基板10の間に剥離は観察されず良好な密着性を示した。半導体パラメータアナライザ(Keithlay製 SCS4200)を用いて測定した薄膜トランジスタ素子4のトランジスタ特性は、移動度8cm/Vs、ソース/ドレイン電極間に10Vの電圧が印加されたときのON/OFF比は6桁、ゲート電圧20V時のゲートリーク電流は4.9×10−11Aであり、良好なトランジスタ特性を示すとともに、十分にゲートリーク電流が抑制されていた。
(実施例5)
図4において上部ゲート絶縁層12bとして平行平板型プラズマCVD装置を用いてSiOを成膜した以外は実施例1と同様に素子を作製し、薄膜トランジスタ素子5を得た。SiOは基板温度を120℃とし、ヘキサメチルジシロキサン(50℃)をガス流量5SCCM、Oをガス流量50SCCM流し、投入電力100W、成膜圧力20Paとして成膜した。
実施例1と同様に密着性を評価した結果、作製した薄膜トランジスタ素子5の下部ゲート絶縁層12aと絶縁基板10の間に剥離は観察されず良好な密着性を示した。半導体パラメータアナライザ(Keithlay製 SCS4200)を用いて測定した薄膜トランジスタ素子5のトランジスタ特性は、移動度9cm/Vs、ソース/ドレイン電極間に10Vの電圧が印加されたときのON/OFF比は7桁、ゲート電圧20V時のゲートリーク電流は1.0×10−11Aであり、良好なトランジスタ特性を示すとともに、十分にゲートリーク電流が抑制されていた。
(実施例6)
図4において上部ゲート絶縁層12bとしてポリビニルフェノールをスピンコーターを用いて1000nm成膜し、成膜後180℃で1時間、大気中で熱処理を行った以外は実施例1と同様に素子を作製し、薄膜トランジスタ素子6を得た。
作製した薄膜トランジスタ素子6の下部ゲート絶縁層12aと絶縁基板10の間の密着性をクロスカット法で評価した結果、剥離は観察されず、良好な密着性を示した。また、半導体パラメータアナライザ(Keithlay製 SCS4200)を用いて測定した薄膜トランジスタ素子6のトランジスタ特性は、移動度1cm/Vs、ソース/ドレイン電極間に10Vの電圧が印加されたときのON/OFF比は3桁、ゲート電圧20V時のゲートリーク電流は4.2×10−9Aであり、良好なトランジスタ特性を示すとともに、十分にゲートリーク電流が抑制されていた。
(比較例1)
図5においてゲート絶縁層12として、SiON(膜厚450nm)をRFマグネトロンスパッタ装置を用いて単層で形成した以外は、実施例1と同様に作製し、薄膜トランジスタ素子7を得た。SiONの成膜条件は、投入電力500W、ガス流量Ar=50SCCM、O=20SCCM、成膜圧力1.0Paとした。
実施例1と同様に密着性を評価した結果、作製した薄膜トランジスタ素子7のゲート絶縁層12と絶縁基板10の間の一部に剥離が観察され、密着不良であることが確認された。このためトランジスタ特性は測定不能であった。
実施例1から6、及び比較例1の薄膜トランジスタのトランジスタ特性を示す表を表1に示した。
Figure 2011049297
薄膜トランジスタ、特にフレキシブル薄膜トランジスタにおいて、ゲート絶縁層を二層以上の多層構造とし、基板と接触する層をイオンビームスパッタ法で成膜することで、ゲート絶縁層と基板の密着性が強く、基板からゲート絶縁層が剥離しない信頼性の高い薄膜トランジスタを提供することができる。
このような薄膜効果トランジスタは電子ペーパー、LCD、有機ELディスプレイ等のスイッチング素子として利用できる。また特にフレキシブル基材を基板とするフレキシブルディスプレイや、ICカード、ICタグ等にも広く応用することができる。
10 絶縁基板
11 ゲート電極
12 ゲート絶縁層
12a 下部ゲート絶縁層
12b 上部ゲート絶縁層
13 半導体層
14 ソース電極
15 ドレイン電極

Claims (10)

  1. 絶縁基板上に少なくともゲート電極、ゲート絶縁層、酸化物を含む半導体層、ソース電極およびドレイン電極が設けられ、前記ゲート絶縁層は前記絶縁基板と接触する下部ゲート絶縁層と、該下部ゲート絶縁層の上に形成された一層以上の上部ゲート絶縁層を積層してなる薄膜トランジスタの製造方法であって、前記下部ゲート絶縁層がイオンビームスパッタ法により成膜されることを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  2. 前記下部ゲート絶縁層の少なくとも一層が、酸化シリコン、窒化シリコン、シリコンオキシナイトライド、酸化アルミニウムのいずれか1種の化合物を含むことを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  3. 前記上部ゲート絶縁層の少なくとも一層がマグネトロンスパッタ法により成膜されることを特徴とする請求項1乃至2に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  4. 前記上部ゲート絶縁層の少なくとも一層がCVD法により成膜されることを特徴とする請求項1乃至2に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  5. 前記上部ゲート絶縁層の少なくとも一層が塗布法により成膜されることを特徴とする請求項1乃至2に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  6. 前記上部ゲート絶縁層の少なくとも一層が、酸化シリコン、窒化シリコン、シリコンオキシナイトライド、酸化アルミニウムのいずれか1種の化合物を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  7. 前記上部ゲート絶縁層の少なくとも一層が、ポリアクリレート、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、ポリイミド、ポリエステル、エポキシ、ポリビニルフェノール、ポリビニルアルコールのいずれか1種の化合物を含むことを特徴とする請求項6に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  8. 前記下部ゲート絶縁層の膜厚が10nm以上200nm以下であることを特徴とする請求項1乃至7に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  9. 前記酸化物を含む半導体層がInとGaとZnのうち少なくとも一種を含むことを特徴とする請求項1乃至8に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  10. 前記絶縁基板が可撓性基板であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の薄膜トランジスタの製造方法。
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