JP2011047482A - 緩み防止機構付き結合部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】被締結部材へ結合部材の取り付けることで結合部材の緩み防止機構を働かせる。
【解決手段】ボルト(第一結合部材)6の雄ねじ部62が被締結部材3、4に形成された孔部を通ることで、ボルト6と被締結部材3、4を介して対向し、ボルト6と被締結部材3、4を挟み込んで締結すると、被締結部材3、4の一方と対向する平面部11に形成された、溝部14に組み込まれた、平面部11から***する弾性部材2が被締結部材3、4の一方と当接し、ボルト6による被締結部材3、4の締結が完了すると、溝部14に組み込まれた弾性部材2による押圧がボルト6の雄ねじ部62の螺合部に加わり、ボルト6の雄ねじ部62の螺合部の摩擦力を高める緩み防止機構付き結合部材1を提供する。
【選択図】図1
【解決手段】ボルト(第一結合部材)6の雄ねじ部62が被締結部材3、4に形成された孔部を通ることで、ボルト6と被締結部材3、4を介して対向し、ボルト6と被締結部材3、4を挟み込んで締結すると、被締結部材3、4の一方と対向する平面部11に形成された、溝部14に組み込まれた、平面部11から***する弾性部材2が被締結部材3、4の一方と当接し、ボルト6による被締結部材3、4の締結が完了すると、溝部14に組み込まれた弾性部材2による押圧がボルト6の雄ねじ部62の螺合部に加わり、ボルト6の雄ねじ部62の螺合部の摩擦力を高める緩み防止機構付き結合部材1を提供する。
【選択図】図1
Description
本発明は、結合部材により被締結部材を締結した際に、被締結部材の締結の緩みを防止する緩み防止機構付き結合部材に関する。
従来の、ボルト或いはナットの緩みを防止するための技術として、図18に示す技術が開示されている。図18では、ナット122等の頭部を被覆して、ナット122等が緩解されることを防止している。緩解防止具101はプッシュナット102とリテーナ103からなり、2枚のフランジ107、108に挿通される有頭ボルト109のねじ軸110に外嵌される。図18に示すように、2枚のフランジ107、108に有頭ボルト109のねじ軸110を挿通し、このねじ軸110にナット122を螺締した後、ねじ軸110の先端にプッシュナット102の軸心を合わせて押し付ける。リテーナ3の中止穴115は、口部で大径になる段付穴に形成され、この大径部116に中心穴115の口からプッシュナット102をその反返り面111を中心穴の奧に向けて挿入する。
そして、プッシュナット102の外周部104を中心穴115の段付面117に全周にわたって当接させた状態で、大径部116を、全周にわたって、例えばヘラ加工により、プッシュナット102の周縁部に被さるように内側に折り曲げ、プッシュナット保持溝114が形成され、プッシュナット2がプッシュナット保持溝114に軸心周りに回転自在に保持される。そして、さらに、リテーナ103がナット122の端面123に受け止められるまでねじ軸110に押し込まれる。これにより、プッシュナット102の爪106がねじ軸110のねじ溝に嵌り込み、プッシュナット102が緩解防止具1の移動方向を一方向、即ち、緩解防止具1をねじ軸110に押し込む方向に制限するように作用するのでナット122がねじ軸110の先端側に移動することが防止される。
また、図19では、ボルトとナットの緩みを防止するために座金に緩み防止機構を設ける技術が開示されている。被締結部材208a、208bを緩み止め座金201を用いてボルト206とナット207で締結する場合、被締結部材208a、208bのボルト孔209にボルト206の雄ねじ部206aを挿通してボルト206の雄ねじ部206aに緩み止め座金201を外嵌し、ナット207をボルト206の雄ねじ部206aに螺合して緩み止め座金201の端面202bを被締結部材208aの表面に当接させる。
次いで、ボルト206とナット207の雄ねじ部206aと雌ねじ部207aを更に螺合して締め付け、被締結部材208a、208bをボルト206とナット207で締結すると、緩み止め座金201の端面202bが被締結部材208aの表面に押しつけられるとともに、ナット207と当接した緩み止め座金201の端面202a側の座金本体202の撓み片部205aが、スリット部204の底部204bを支点にスリット部204側へ撓み、図19に示すように、ナット207もスリット部204の開口端部204a側へ傾斜する。その結果、スリット部204の開口端部204a側で緩み止め座金201と当接した側の雌ねじ部207aとボルト206の雄ねじ部206aの螺合部分(図中X部分)、及び、スリット部204の開口端部204aと対称位置で緩み止め座金201と当接していない側の雌ねじ部207aと雄ねじ部206aの螺合部分(図中Y部分)のバックラッシXが無くなり、螺合部分Y、Y部分において雌ねじ部207aと雄ねじ部206aが密着する。
しかしながら、図18に示す技術では、2枚のフランジ107、108に有頭ボルト109のねじ軸110を挿通し、ねじ軸110にナット122を螺締した後に、緩解防止具101であるプッシュナット102及びリテーナ103をねじ軸110に押し込んでいるため、有頭ボルト109のねじ軸110にナット122を螺締する工程とは別に緩解防止具101を取り付ける工程を設けなければならず作業工程が煩雑になり作業時間の短縮化が図り難い。また、有頭ボルト109及びナット122以外に緩解防止具101を取り付けるため、有頭ボルト109及びナット122に他の部材近接している場合には緩解防止具101を取り付けることが難しい場合にある。
また、図19に示す技術では、座金本体202の撓み片部205a及びナット207がスリット部204の開口端部204a側に傾斜させて、バックラッシュをなくし雄ねじ部と雌ねじ部の螺合部分を密着しているため、被締結部材に対してボルト206及びナット207が若干傾斜した状態で取り付けられたことになる。そのため本来取り付けられた状態に対して不自然な状態となっており、規則的に加わる振動等以外の外力に対してはボルト206及びナット207による締結力を維持し難くなる可能性が高い。また、座金本体202の外周壁202c側から座金本体202の軸心側に向けてスリット204が所定深さ切欠形成されているため、雄ねじ部206aを雌ねじ部207aに螺合に際しての締め付け方によっては座金本体202の撓み片部205aに割れ等が発生する可能性も否定できない。
本発明、上記の事情に鑑みなされたものであり、結合部材の取り付けと同時に緩み防止作用を発揮することを可能にし、フランジ等の被締結部材に対して結合部材を緩み難い状態で締結する(取り付ける)ことを可能にする緩み防止機構付き結合部材を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、頭部と該頭部と連続する雄ねじ部とを備えた第一結合部材と、被締結部材を介して対向し、前記第一結合部材とで前記被締結部材を挟み込んで締結するために、前記被締結部材に当接する一方の平面部と、前記一方の平面部の中央と、前記一方の平面部と対向する他方の平面部の中央とを貫通して軸方向に形成された、前記第一結合部材の、前記被締結部材に形成された孔部を通過した雄ねじ部が入る中心孔と、前記一方の平面部には、軸方向に沿って、前記一方の平面部から前記他方の平面部に向かって形成され、前記一方の平面部に開口部が形成された溝部と、前記溝部には、前記溝部の形状に沿って、前記溝部内に組み込まれると、前記一方の平面部の前記開口部から***する弾性部材と、を備えることを特徴とする。
従って、請求項1に記載の発明によれば、本発明である緩み防止機構付き結合部材の、被締結部材に対向する一方の平面部に溝部が形成され、溝部には、溝部の形状に沿って、弾性部材が溝部内に組み込まれると、一方の平面部から弾性部材が***し(突出し)、緩み防止機構付き結合部材と第一結合部材(ボルト)とで被締結部材を挟み込むと、被締結部材に緩み防止機構付き結合部材の一方の平面部から***した(突出した)弾性部材が当接し、第一結合部材(ボルト)を螺合等することにより被締結部材の締結を行うと、緩み防止機構付き結合部材の一方の平面部から***した(突出した)弾性部材が溝部内に押し込められた(収納された)状態になり、弾性部材からの押圧が被締結部材に加わることが可能になる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記中心孔には、前記第一結合部材の前記雄ねじ部と螺合する雌ねじ部が形成されており、前記中心孔の前記雌ねじ部と前記第一結合部材の前記雄ねじ部とが螺合することにより、前記一方の平面部の前記溝部に組み込まれた前記弾性部材が前記被締結部材に当接することを特徴とする。
従って、請求項2に記載の発明によれば、本発明である緩み防止機構付き結合部材の、被締結部材に対向する一方の平面部に溝部が形成され、溝部には、溝部の形状に沿って、弾性部材が溝部内に組み込まれると、一方の平面部から***し(突出し)、緩み防止機構付き結合部材(ナット)と第一結合部材(ボルト)とで被締結部材を挟み込むと、被締結部材に緩み防止機構付き結合部材の一方の平面部から***した(突出した)弾性部材が当接し、さらに第一結合部材(ボルト)と緩み防止機構付き結合部材(ナット)とを螺合することにより被締結部材の締結を行うと、緩み防止機構付き結合部材の一方の平面部から***した(突出した)弾性部材が溝部内に押し込められた(収納された)状態になり、弾性部材からの押圧が緩み防止機構付き結合部材(ナット)と第一結合部材(ボルト)の螺合部に加わり、緩み防止機構付き結合部材(ナット)と第一結合部材(ボルト)の螺合部の摩擦力を高めることが可能になる。
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記溝部は、前記被締結部材に当接する前記一方の平面部に、前記中心孔と同心状に形成されていることを特徴とする。
従って、請求項3に記載の発明によれば、溝部は、中心孔と同心状に形成されているので、溝部が形成された一方の平面部が被締結部材に当接すると、溝部内に組み込まれる弾性部材が被締結部材に均一に当接し、溝部が形成された平面部から均一な押圧を被締結部材側に加えることが可能になる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1又は3に記載の構成に加え、前記溝部は、前記一方の平面部と反対側の前記他方の平面部にも形成されており、前記他方の平面部に形成された前記溝部は、軸方向に沿って、前記他方の平面部から前記一方の平面部に向かって形成され、前記他方の平面部に開口部が形成され、前記一方の平面部に形成された前記溝部と径が同一であることが含まれることを特徴とする。
従って、請求項4に記載の発明によれば、第一結合部材とともに被締結部材を締結すると被締結部材に当接する一方の平面部と反対側の他方の平面部にも溝部が形成されているため、一方の平面部と同様に溝部に弾性部材を組み込むことが可能になり、また、他方の平面部に形成される溝部は一方の平面部の溝部の径と同一とすることも、或いは異なる径とすることも可能であり、第一結合部材と第二結合部材ともに被締結部材を挟み込んだ際に弾性部材が第一結合部材の雄ねじ部の周りを囲むことになり第一結合部材の雄ねじ部近傍への塵、埃等の侵入を防止することが可能になる。
さらに、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の構成に加え、前記他方の平面部に形成された前記溝部には、前記溝部の形状に沿って、前記溝部内に組み込まれると、前記他方の平面部の前記開口部から***する弾性部材と、を備えることを特徴とする。
従って、請求項5に記載の発明によれば、他方の平面部に形成された溝部にも弾性部材が組み込まれるため、被締結部材を締結すると、一方の平面部の溝部の弾性部材から押圧だけではなく、他方の平面部の溝部の弾性部材からの押圧も生じることになり、被締結部材側への加わる押圧を大きくすることが可能になる。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の構成に加え、前記第一結合部材と前記被締結部材に対向し、前記被締結部材と第二結合部材とに挟み込まれ、前記第一結合部材と前記第二結合部材とにより前記被締結部材を締結すると、前記一方の平面部の前記溝部に組み込まれた前記弾性部材が前記被締結部材に当接し、前記他方の平面部の前記溝部に組み込まれた前記弾性部材が前記第二結合部材に当接することを特徴とする。
従って、請求項6に記載の発明によれば、本発明である緩み防止機構付き結合部材の、被締結部材に対向する一方の平面部に溝部が形成され、第二結合部材に対向する他方の平面部にも溝部が形成され、それぞれの溝部は、溝部の形状に沿って、弾性部材が溝部内に組み込まれると、それぞれの平面部から弾性部材が***し(突出し)、第一結合部材(ボルト)と第二結合部材(ナット)とで緩み防止機構付き結合部材(座金)と被締結部材とを挟み込むと、被締結部材に緩み防止機構付き結合部材(座金)の一方の平面部から***した(突出した)弾性部材が当接し、第二結合部材(ナット)の平面部(底面部)に緩み防止機構付き結合部材(座金)の他方の平面部から***した(突出した)弾性部材が当接し、第一結合部材(ボルト)と緩み防止機構付き結合部材(ナット)とを螺合することにより被締結部材の締結を行うと、緩み防止機構付き結合部材のそれぞれの平面部から***した(突出した)弾性部材が溝部内に押し込められた(収納された)状態になり、弾性部材からの押圧が第一結合部材(ボルト)と第二結合部材(ナット)の螺合部に加わり、第一結合部材(ボルト)と第二結合部材(ナット)の螺合部の摩擦力が高まることが可能になる。
さらに、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6いずれかに記載の構成に加え、前記溝部は、軸方向に沿って形成された、対向する側壁部と、対向する前記側壁部と連続して、前記側壁部と交差する方向に形成された底面部とからなり、前記底面部と対向する側である前記平面部側には前記開口部が形成され、対向する前記側壁部の内、外周側の前記側壁部の、前記開口部側の先端側が前記中心孔側の前記側壁部側に伸びる伸長部が形成されていることを特徴とする。
従って、請求項7に記載の発明によれば、溝部は、対向する側壁部と、対向する側壁部と連続して形成された底面部とからなり、一方の側壁部(緩み防止機構付き結合部材(座金、或いはナット)の外周側の側壁部)の、開口部側の先端側に、他方の側壁部(中心孔側の側壁部)側に伸びる伸長部が形成されることで、溝部内での弾性部材の組み込みを可能にしている。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の構成に加え、前記溝部に前記弾性部材を組み込むと、前記外周側の前記側壁部に形成された前記伸長部の端縁部が前記弾性部材に当接し、前記弾性部材は前記溝部で保持され、前記弾性部材は前記平面部より***することを特徴とする。
従って、請求項8に記載の発明によれば、溝部に、溝部の形状に沿って弾性部材である、例えば、コイルスプリングを組み込むと、コイルスプリングの側面部が溝部の側壁部、底面部に接触し、緩み防止機構付き結合部材(座金、或いはナット)の外周側の側壁部に形成された伸長部の端縁部がコイルスプリングの側面部に当接することでコイルスプリングが溝部内で保持されることが可能になり、コイルスプリングは溝部より突出し、コイルスプリングは平面部より***するため、被締結部材を第一結合部材等と締結する際にコイルスプリングによる押圧が第一結合部材等に加わることが可能になる。
本発明によれば、緩み防止機構付き結合部材であるナットの、被締結部材に対向する、平面部に形成された溝部に弾性部材を組み込むことで、弾性部材を平面部から***させ、***させた状態で第一結合部材(ボルト)とで被締結部材を挟み込んで螺合により締結すると、この緩み防止機構付き結合部材である緩み防止機構付きナットの締結(取り付け)と同時に緩み防止作用を発揮することができる。つまり、緩み防止機構付き結合部材(ナット)の平面部の溝部に組み込まれた弾性部材の平面部から***した部分が被締結部材に当接し、弾性部材の***した部分が溝部内に入り込み(収納され)、弾性部材からの押圧により、被締結部材側に押圧が加わるとともに、第一結合部材(ボルト)と螺合している緩み防止機構付き結合部材(ナット)側にも押圧が加わり、第一結合部材(ボルト)と緩み防止機構付き結合部材(ナット)との螺合部に押圧が加わることで第一結合部材(ボルト)と緩み防止機構付き結合部材(ナット)との螺合部の摩擦力が高まり、第一結合部材(ボルト)と緩み防止機構付き結合部材(ナット)との緩みを防止し、被締結部材同士の緩みのない状態での締結を維持し易くできる。
また、緩み防止機構付き結合部材が座金である場合、緩み防止機構付き結合部材(座金)を第二結合部材(ナット)と被締結部材との間に挟み込み、第一結合部材(ボルト)ともに第二結合部材(ナット)により被締結部材を締結すると、この緩み防止機構付き結合部材である緩み防止機構付き座金の締結(取り付け)と同時に緩み防止作用を発揮することができる。つまり、緩み防止機構付き結合部材の、一方の平面部の溝部に組み込まれた弾性部材の一方の平面部から***した部分が被締結部材に当接し、他方の平面部の溝部に組み込まれた弾性部材の他方の平面部から***した部分が第二結合部材(ナット)に当接するため、緩み防止機構付き結合部材(座金)から被締結部材側へ押圧が加わるとともに、緩み防止機構付き結合部材(座金)から第二結合部材(ナット)側へ押圧が加わり、第一結合部材(ボルト)と第二結合部材(ナット)との螺合部に押圧が加わることで第一結合部材(ボルト)と第二結合部材(ナット)との螺合部の摩擦力が高まり、第一結合部材(ボルト)と第二結合部材(ナット)との緩みを防止し、被締結部材同士の緩みのない状態での締結を維持し易くできる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
(例1)
本発明である緩み防止機構付き結合部材であるナット1が図1に示されている。ナット1は、図1(a)に示すように、略円柱状である六角柱の形状をなしており、ナット1の軸方向に沿って、一方の平面部である下面部12の中央から他方の平面部である上面部11の中央に孔部(中心孔)13が形成されている。中心孔13には雌ねじ部がナット1の軸方向に沿って形成されている。中心孔13の径は、本例では10mmとしているが、特に10mmに限定されることなく8mm、12mm等とすることも可能である。また、本例では、平面部である上面部11(及び下面部12)の大きさである上面部11(及び下面部12)の対角線上に対向する頂点16、16間の距離が30mm程度となっているが、特に30mmに限定されるものではない。さらに、本例でのナット1の厚みである、ナット1の軸方向に沿う、上面部11から下面部12の長さは20mmとしているが、20mmより厚くすることも可能であり、薄くすることも可能である。
本発明である緩み防止機構付き結合部材であるナット1が図1に示されている。ナット1は、図1(a)に示すように、略円柱状である六角柱の形状をなしており、ナット1の軸方向に沿って、一方の平面部である下面部12の中央から他方の平面部である上面部11の中央に孔部(中心孔)13が形成されている。中心孔13には雌ねじ部がナット1の軸方向に沿って形成されている。中心孔13の径は、本例では10mmとしているが、特に10mmに限定されることなく8mm、12mm等とすることも可能である。また、本例では、平面部である上面部11(及び下面部12)の大きさである上面部11(及び下面部12)の対角線上に対向する頂点16、16間の距離が30mm程度となっているが、特に30mmに限定されるものではない。さらに、本例でのナット1の厚みである、ナット1の軸方向に沿う、上面部11から下面部12の長さは20mmとしているが、20mmより厚くすることも可能であり、薄くすることも可能である。
ナット1の、平面部である下面部12には、図1(a)に示すように、中心孔13と同心状の溝部14が形成されている。溝部14は、中心孔13と外周19との間に形成されており、本例では、図2に示すように、中心孔13の外周131から溝部14の側壁部17まで長さL1と頂点16から溝部14の側壁部18までの長さL2が同じになるように溝部14を設けている。ただし、L1よりL2を長くしたり、L2よりL1を長くして溝部14を設けることも可能である。本例では、図2に示すように、中心孔13から頂点16までの最短距離(直線A)の長さと幅との比は1/6となるように設定することで2mmとしている。ただし、幅Wについても本例の2mmに限定されることなく2mmより広くすることも可能であり、2mmより狭くすることも可能である。また、本例では、溝部14は、図1に示すように円で形成されているが、円に近い円弧の形状をとることも可能である。また、本例の円で形成された溝部14の、下面部12に形成された溝部14の幅Wは均一になっている。
また、図3に示すように、溝部14の、ナット1の軸方向の断面は矩形形状に近い形状で形成されている。溝部14の、中心孔13側に形成された側壁部17はナット1の下面部12から垂直にナット1の上面部11に向かって(ナット1の軸方向に沿って)形成されている。本例では、側壁部17はナット1の下面部12からナット1の軸方向に沿って長さ(深さ)を5mm程度としている。基本的には、側壁部17は幅Wより若干長く形成されている。そして、側壁部17の、ナット1の下面部12側の端縁部171と反対側の端縁部151から端縁部152までの、溝部14の底面部15はナット1の下面部12(及び上面部11)と平行に形成されており、幅Wより長く形成されている。
そして、底面部15の端縁部152からは外周19側の側壁部18が形成されている。側壁部18は、図3に示すように、側壁部17と平行に(上面部11及び下面部12に対して垂直に)下面部12側に向かって形成されている。側壁部18側の下面部12近傍では、円弧部181が形成されており、円弧部181に沿って側壁部18側の下面部12近傍が側壁部17に向かって伸びている。つまり、図3に示すように、側壁部18の下面部12近傍が側壁部18から連続する伸長部182となり、伸長部182が側壁部17に向かって突出し、伸長部182の端縁部(端面)183が側壁部17に対向している。そのため、溝部14の開口部141のW方向の長さは底面部15のW方向の長さより短くなっている。
この溝部14内には、弾性部材2が組み込まれることになる。本例では、弾性部材2としてコイルスプリング2を溝部14に組み込んでいる。具体的には、図1(b)に示すように、弾性部材2であるコイルスプリング2の端部22、23同士を接近させてコイルスプリング2をリング形状にしてナット1の下面部12に形成された溝部14に沿うように組み込んでいる(図1(c)参照)。コイルスプリング2が溝部14に組み込まれると、図3に示すように、コイルスプリング2の側面側21は側壁部17及び底面部15に接触し、コイルスプリング2の側壁部18側は、側壁部18側へ張り出し、伸長部182の端縁部(端面)183よりも側壁部18側へ接近し、側壁部18側の伸長部182の端縁部(端面)183にコイルスプリング2の側面側21が当接することになる。その結果、コイルスプリング2は溝部14内に保持されることになり、ナット1の下面部12よりコイルスプリング2の側面部21の一部が***する(突出する)ことになる。
以上が本発明である緩み防止機構付き結合部材であるナット1の構造であり、つぎにこのナット1を用いての被締結部材3、4の締結について説明する。
図4に示すように、板状の被締結部材3、4を重ね合わせて締結するために、被締結部材3、4に予め設けられた、図示しない孔部が重なり合うようにして被締結部材3、4を重ね合わせて図示しない孔部にボルト6の雄ねじ部62を通す。そして、図4(a)に示すように、第一結合部材であるボルト6の頭部61を被締結部材4に当接させ、ボルト6の雄ねじ部62の先端側よりナット1を螺合させる。このとき、ナット1の溝部14に組み込まれているコイルスプリング2は、図4(b)に示すように、側面部21が溝部14内の側壁部17及び底面部15に接触し、側壁部18の伸長部182の端縁部(端面)183に当接している。そして、コイルスプリング2は溝部14内で保持され、コイルスプリング2の側面部21の一部は、図4(b)に示すように、ナット1の下面部12より***している(突出している)。溝部14内で保持されたコイルスプリング2の、コイルスプリング2の長手方向を横断する方向(断面方向)の形状は、図4(b)に示すように、断面略円形形状をなしている。
そして、ボルト6の雄ねじ部62の先端側に螺合させたナット1を被締結部材3側へ移動し、図5(a)に示すように、ナット1の下面部12より***している(突出している)コイルスプリング2の側面部21の一部を被締結部材3に当接する。その結果、図5(b)に示すように、コイルスプリング2はナット1の溝部14と被締結部材3との間に挟み込まれ、コイルスプリング2の長手方向を横断する方向(断面方向)からコイルスプリング2の側面部21に押圧が加わる。以上のように、コイルスプリング2の一部が被締結部材3に当接することになり、溝部14内の底面部15と被締結部材3と、からの押圧がコイルスプリング2に加わる。コイルスプリング2に押圧が加わることでコイルスプリング2の変形がはじまる。
ボルト6の雄ねじ部62に螺合させたナット1の螺合をさらに進めて、ナット1の下面部12を被締結部材3に近づける。ナット1の下面部12が被締結部材3に近づくことで、コイルスプリング2にはさらに断面方向からの押圧が加わり、コイルスプリング2の、下面部12より突出している側面部21の一部が溝部14内へ入り込み始め、コイルスプリング2の形状である断面略円形形状は崩れていく。そして、図6(a)に示すように、ボルト6の雄ねじ部62に螺合させたナット1の螺合を進めて、ナット1の下面部12を被締結部材3に当接させる。
ナット1の下面部12が被締結部材3に当接することで、図6(b)に示すように、コイルスプリング2の、下面部12より突出している一部が開口部141から溝部14内に入り込み、コイルスプリング2の側面部21の側壁部17及び底面部15に接触する領域が拡大する。また、側壁部18側の、コイルスプリング2の側面部21が側壁部18側に移動する。本例では、側壁部18側の、コイルスプリング2の側面部21が側壁部18に接触する。ただし、本例のコイルスプリング2と異なる場合には、側壁部18に接近するにとどまる場合もあり得る。
さらに、ボルト6の雄ねじ部62に螺合させたナット1の螺合を進めて、ナット1が回転しなくなるまでナット1を回転させてナット1の下面部12を被締結部材3上で摺動させてナット1が回転させることで、ボルト6の頭部61とナット1とで被締結部材3、4を締結したことになる(図6(a)参照)。このとき、ナット1の溝部14の開口部141は被締結部材3により閉じられ、コイルスプリング2は溝部14内に収納された状態になり(図6(b)参照)、溝部14内に収納されたコイルスプリング2の、ボルト6とナット1との螺合による押圧に対する反力が被締結部材3に当接している、コイルスプリング2の一部からの被締結部材3側に加わる。そのため、ボルト6とナット1との螺合部に押圧が加わることになり、ボルト6とナット1との螺合部の摩擦力が高まり、被締結部材3、4の締結が完了する。
以上では緩み防止機構付き結合部材としてナット1を例にとって説明したが、緩み防止機構付き結合部材はナット1に限定されるものではなく、例えば、リング部材である座金についても緩み防止機構付き結合部材として用いることが可能である。以下では、緩み防止機構付き結合部材である座金5について説明する。
(例2)
本発明である緩み防止機構付き結合部材である座金5が図7に示されている。座金5は、図7に示すように、円盤状の形状をなしており、座金5の軸方向に沿って、中心孔53が形成されている。中心孔53には、本例では雌ねじ部を形成することなく滑らかな面に形成されているが、雌ねじ部を形成することも可能である。また、中心孔53は、ボルト6の雄ねじ部62を容易に通すことが可能な径に形成されている。座金5の直径は、本例では30mmとしているが、特に30mmに限定されるものではなく、30mmより大きくすることも可能であるし、30mmより小さくすることも可能である。また、中心孔53の径は、例1と同様に本例では10mmとしているが、特に10mmに限定されるものではなく、10mmより大きくすることも可能であるし、10mmより小さくすることも可能である。さらに、座金5の厚みは、本例では8mmとしているが、特に8mmに限定されるものではなく、8mmより大きくすることも可能であるし、8mmより小さくすることも可能である。
本発明である緩み防止機構付き結合部材である座金5が図7に示されている。座金5は、図7に示すように、円盤状の形状をなしており、座金5の軸方向に沿って、中心孔53が形成されている。中心孔53には、本例では雌ねじ部を形成することなく滑らかな面に形成されているが、雌ねじ部を形成することも可能である。また、中心孔53は、ボルト6の雄ねじ部62を容易に通すことが可能な径に形成されている。座金5の直径は、本例では30mmとしているが、特に30mmに限定されるものではなく、30mmより大きくすることも可能であるし、30mmより小さくすることも可能である。また、中心孔53の径は、例1と同様に本例では10mmとしているが、特に10mmに限定されるものではなく、10mmより大きくすることも可能であるし、10mmより小さくすることも可能である。さらに、座金5の厚みは、本例では8mmとしているが、特に8mmに限定されるものではなく、8mmより大きくすることも可能であるし、8mmより小さくすることも可能である。
座金5の一方の平面部52には、図7(b)に示すように、中心孔53と同心状の溝部56が形成されている。溝部56は、座金5の外周59よりに形成されている。また、座金5の他方の平面部51には、図7(a)に示すように、中心孔53と同心状の溝部54が形成されている。溝部54は、座金5の中心孔53よりに形成されている。溝部54、56は、図7(a)及び図7(b)に示すように、円で形成されているが、円に近い円弧の形状をとることも可能である。また、本例の円で形成された溝部54、56の、平面部51、52上に形成された溝部54、56の幅W、W´はそれぞれ均一になっている。図7(a)に示す溝部54では幅Wとし、図7(b)に示す溝部56では幅W´としているが、本例では幅Wと幅W´は同じになっている。ただし、溝部54の幅Wと溝部56の幅W´を異なるようにすることも可能である。
そして、溝部54、56には、弾性部材であるコイルスプリング2、2が組み込まれることになる(図8(b)参照)。この溝部54、56は、図8(a)に示すように、座金5の軸方向の断面では対向しており、溝部54より溝部56の方が径が大きく形成されている。また、本例では、溝部54、56の、座金5の軸方向に沿う長さ(深さ)は、同じである。ただし、溝部54、56の、座金5の軸方向に沿う長さ(深さ)は、同じにすることに限定されず、溝部54、56の、座金5の軸方向に沿う長さ(深さ)を異なるようにすることも可能である。その場合、溝部54、溝部56に組み込まれる弾性部材であるコイルスプリング2の長手方向を横断する断面方向の径の大きさが異なる弾性部材であるコイルスプリング2が組み込まれることになる。
また、図8(c)に示すように、溝部54、56の、座金5の軸方向の断面は、例1の溝部14と同様に、矩形形状に近い形状で形成されている。つまり、一方の平面部52側では、溝部56の、中心孔53側に形成された側壁部57は座金5の平面部52から垂直に座金5の平面部51に向かって(座金5の軸方向に沿って)形成されている。また、他方の平面部51側では、溝部54の、中心孔53側に形成された側壁部57は座金5の平面部51から垂直に座金5の平面部52に向かって(座金5の軸方向に沿って)形成されている。本例では、側壁部57は座金5の平面部51、或いは平面部52から座金5の軸方向に沿って長さ(深さ)5mm程度としている。基本的には、側壁部57は幅Wより若干長く形成されている。そして、側壁部57の端縁部571と反対側の端縁部551から端縁部552までの、溝部54の底面部55は座金5の平面部51(及び平面部52)と平行に形成されており、幅Wより長く形成されている(図8(c)参照)。
そして、底面部55の端縁部552からは外周59側の側壁部58が形成されている。側壁部58は、図8(c)に示すように、側壁部57と平行に(平面部51、52に対して垂直に)、溝部54の場合には平面部51側へ、溝部56の場合には平面部52側へ向かって形成されている。溝部54の、側壁部58側の平面部51近傍では、円弧部581が形成されており、円弧部581に沿って側壁部58側の平面部51近傍が側壁部57に向かって伸びている。また、溝部56の、側壁部58側の平面部52近傍では、円弧部581が形成されており、円弧部581に沿って側壁部58側の平面部52近傍が側壁部57に向かって伸びている。
つまり、図8(c)に示すように、側壁部58の平面部51近傍が側壁部58から連続する伸長部582となり、伸長部582が側壁部57に向かって突出し、伸長部582の端縁部(端面)583が側壁部57に対向している。そのため、溝部54の開口部541のW方向の長さは底面部55のW方向の長さより短くなっている。また、図8(c)に示すように、側壁部58の平面部52近傍が側壁部58から連続する伸長部582となり、伸長部582が側壁部57に向かって突出し、伸長部582の端縁部(端面)583が側壁部57に対向している。そのため、溝部56の開口部561のW方向の長さは底面部55のW方向の長さより短くなっている。
溝部54、56内には、弾性部材2、2が組み込まれることになる。本例では、弾性部材2としてコイルスプリング2を溝部54に組み込んでいる。具体的には、図9に示すように、弾性部材2であるコイルスプリング2の端部22、23同士を接近させてコイルスプリング2をリング形状にして、図9(b)に示すように、矢印方向に沿ってコイルスプリング2を移動し、座金5の一方の平面部52に形成された溝部56に沿うように組み込んでおり(図8(b)参照)、また、コイルスプリング2の端部22、23同士を接近させてコイルスプリング2をリング形状にして、図9(a)に示すように、矢印方向に沿ってコイルスプリング2を移動し、座金5の他方の平面部51に形成された溝部54に沿うように組み込んでいる(図8(b)参照)。
コイルスプリング2がそれぞれ溝部54、56に組み込まれると、図8(c)に示すように、コイルスプリング2の側面側21は側壁部57及び底面部55に接触し、コイルスプリング2の側壁部58側は、側壁部58側へ張り出し、伸長部582の端縁部(端面)583よりも側壁部58側へ接近し、側壁部58側の伸長部582の端縁部(端面)583にコイルスプリング2の側面側21が当接することになる。その結果、コイルスプリング2、は溝部54、56内に保持されることになり、座金5の一方の平面部52よりコイルスプリング2の側面部21の一部が***する(突出する)とともに、座金5の他方の平面部51よりコイルスプリング2の側面部21の一部が***する(突出する)ことになる。
以上のようにして、溝部54、56内には、例1と同様に、弾性部材2、2としてコイルスプリング2、2が組み込まれることになる。つまり、座金5の平面部51、52では、図8(b)に示すように、座金5の平面部51の溝部54に弾性部材2であるコイルスプリング2が組み込まれ、座金5の平面部52の溝部56に弾性部材2であるコイルスプリング2が組み込まれることになる。
以上が本発明である例2に示す緩み防止機構付き結合部材である座金5の構造であり、つぎにこの座金5を用いての被締結部材3、4の締結について説明する。
図10に示すように、板状の被締結部材3、4を重ね合わせて締結するために、被締結部材3、4に予め設けられた、図示しない孔部が重なり合うようにして被締結部材3、4を重ね合わせて図示しない孔部に第一結合部材であるボルト6の雄ねじ部62を通す。そして、図10に示すように、ボルト6の頭部61を被締結部材4に当接させる。被締結部材3、4の図示しない孔部に通したボルト6の雄ねじ部62に座金5の中心孔53を通す。本例においては、座金5は平面部52側の、径が大きい溝部56に組み込んだ弾性部材2であるコイルスプリング2を被締結部材3と対向させて、雄ねじ部62に沿って座金5を被締結部材3側へ移動する。
このとき、座金5の溝部54、56に組み込まれているコイルスプリング2、2は、例1の溝部14に組み込まれているコイルスプリング2と同様に、側面部21が溝部54、56内の側壁部57及び底面部55に接触し、側壁部58の伸長部582の端縁部(端面)583に当接している。そして、コイルスプリング2、2は溝部54、56内で保持され、コイルスプリング2、2の側面部21の一部は、図10(a)に示すように、座金5の平面部51、52より***している(突出している)。そして、溝部54、56内で保持されたコイルスプリング2の、コイルスプリング2の長手方向を横断する方向(断面方向)の形状は、図10(b)に示すように、例1の溝部14に組み込まれているコイルスプリング2と同様に、断面略円形形状をなしている(図10(b)参照)。
そして、図10(a)に示すように、座金5の平面部52より***している(突出している)コイルスプリング2の側面部21の一部を被締結部材3に当接させる。そして、ボルト6の雄ねじ部62の先端側より第二結合部材であるナット7を螺合させる。そして、ボルト6の雄ねじ部62の先端側に螺合させたナット7を被締結部材3側へ移動し、図11(a)に示すように、ナット7の底面部71を座金5の平面部51より***している(突出している)コイルスプリング2の側面部21に当接する。その結果、図11(a)に示すように、座金5の平面部52側のコイルスプリング2は座金5の溝部56と被締結部材3との間に挟み込まれ、コイルスプリング2の長手方向を横断する方向(断面方向)からコイルスプリング2の側面部21に押圧が加わる。また、図11(a)に示すように、座金5の平面部51側のコイルスプリング2は座金5の溝部54とナット7の底面部71との間に挟み込まれ、コイルスプリング2の長手方向を横断する方向(断面方向)からコイルスプリング2の側面部21に押圧が加わる。
以上のように、コイルスプリング2、2の側面部21の一部がナット7の底面部71及び被締結部材3に当接することになり、溝部54内の底面部15とナット7の底面部71と、からの押圧がコイルスプリング2に加わり、溝部56内の底面部15と被締結部材3と、からの押圧がコイルスプリング2に加わることでコイルスプリング2の変形がはじまる(図11(b)参照)。ボルト6の雄ねじ部62に螺合させたナット7の螺合をさらに進めて、ナット7の底面部71を被締結部材3に近づける。ナット7の底面部71が被締結部材3に近づくことで、コイルスプリング2、2にはさらに断面方向からの押圧が加わる。コイルスプリング2の、一方の平面部52より突出している側面部21の一部が溝部56内へ入り込み始め、コイルスプリング2の形状である断面略円形形状は崩れていき、コイルスプリング2の、他方の平面部51より突出している側面部21の一部が溝部54内へ入り込み始め、コイルスプリング2の形状である断面略円形形状は崩れていく。そして、図12(a)に示すように、ボルト6の雄ねじ部62に螺合させたナット7の螺合を進めて、ナット7の底面部71を座金5の平面部51に当接させる。
ナット7の底面部71が座金5の平面部51に当接することで、図12(b)に示すように、コイルスプリング2の、平面部51より突出している側面部21の一部が開口部541から溝部54内に入り込み、コイルスプリング2の側面部21の側壁部57及び底面部55に接触する領域が拡大する。また、コイルスプリング2の、平面部52より突出している側面部21の一部が開口部561から溝部56内に入り込み、コイルスプリング2の側面部21の側壁部57及び底面部55に接触する領域が拡大する。さらに、溝部54、56においては、側壁部58側の、コイルスプリング2の側面部21が側壁部58側に移動する。本例では、側壁部58側の、コイルスプリング2の側面部21が側壁部58に接触する。ただし、本例のコイルスプリング2と異なる場合には、側壁部58に接近するにとどまる場合もあり得る。
さらに、ボルト6の雄ねじ部62に螺合させたナット7の螺合を進めて、ナット7が回転しなくなるまでナット7を回転させてナット7の底面部71を座金5上で摺動させることで、ボルト6とナット7とで被締結部材3、4を締結したことになる(図12(a)参照)。このとき、座金5の溝部54の開口部541はナット7の底面部71により閉じられ、コイルスプリング2は溝部54内に収納された状態になり、溝部54内に収納されたコイルスプリング2の、ボルト6とナット7との螺合による押圧に対する反力がナット7の底面部71に当接している、コイルスプリング2の側面部21の一部からナット7の底面部71側に加わる(図12(a)参照)。また、座金5の溝部56の開口部561は被締結部材3により閉じられ、コイルスプリング2は溝部56内に収納された状態になり、溝部56内に収納されたコイルスプリング2の、ボルト6とナット7との螺合による押圧に対する反力が被締結部材3に当接している、コイルスプリング2の側面部21の一部から被締結部材3側に加わる(図12(a)参照)。
その結果、その結果、ボルト6とナット7との螺合部に押圧が加わることになり、ボルト6とナット7との螺合部の摩擦力が高まり、被締結部材3、4の締結が完了する。
(例3)
例2においては、座金5の、一方の平面部52に形成された溝部56と他方の平面部51に形成された溝部54との径が異なる場合を示したが、例3では、座金5の、一方の平面部52に形成された溝部56と他方の平面部51に形成された溝部54とが同一になる場合を示している。例3に示す座金5では、図13に示すように、溝部54と溝部56の径が同じであるとともに、溝部54と溝部56の幅Wも同じである(図13(a)、図13(b))。例3では、溝部54と溝部56の径が同じという以外は、例2と同一の構成である。そして、溝部54、56は、図14(a)に示すように、座金5の軸方向の断面では対向している。
例2においては、座金5の、一方の平面部52に形成された溝部56と他方の平面部51に形成された溝部54との径が異なる場合を示したが、例3では、座金5の、一方の平面部52に形成された溝部56と他方の平面部51に形成された溝部54とが同一になる場合を示している。例3に示す座金5では、図13に示すように、溝部54と溝部56の径が同じであるとともに、溝部54と溝部56の幅Wも同じである(図13(a)、図13(b))。例3では、溝部54と溝部56の径が同じという以外は、例2と同一の構成である。そして、溝部54、56は、図14(a)に示すように、座金5の軸方向の断面では対向している。
そして、弾性部材であるコイルスプリング2が組み込まれる溝部54、56では、例2と同様に、座金5の軸方向に沿う長さ(深さ)は、同じである。また、溝部54、56の、座金5の軸方向の断面は、図14(c)に示すように、例2と同様に、矩形形状に近い形状で形成されている。つまり、例2と同様に、溝部54の、中心孔53側に側壁部57が形成され、、側壁部57の、座金5の平面部51側の端縁部571と反対側の端縁部551から端縁部552までの、溝部54の底面部55は座金5の平面部51(及び平面部52)と平行に形成され(図14(c)参照)、底面部55の端縁部552からは外周59側の側壁部58が形成されている。
側壁部58は、例2と同様に、図14(c)に示すように、側壁部57と平行に形成されている。側壁部58側の平面部51近傍では、例2と同様に、円弧部581が形成されており、円弧部581に沿って側壁部58側の平面部51近傍が側壁部57に向かって伸びている。また、溝部56の、側壁部58側の平面部52近傍では、円弧部581が形成されており、円弧部581に沿って側壁部58側の平面部52近傍が側壁部57に向かって伸びている。
つまり、図14(c)に示すように、側壁部58の平面部51近傍が側壁部58から連続する伸長部582となり、伸長部582が側壁部57に向かって突出し、伸長部582の端縁部(端面)583が側壁部57に対向している。そのため、溝部54の開口部541のW方向の長さは底面部55のW方向の長さより短くなっている。また、図14(c)に示すように、側壁部58の平面部52近傍が側壁部58から連続する伸長部582となり、伸長部582が側壁部57に向かって突出し、伸長部582の端縁部(端面)583が側壁部57に対向している。そのため、溝部56の開口部561のW方向の長さは底面部55のW方向の長さより短くなっている。そして、溝部54、56内には、例2と同様に、弾性部材2であるコイルスプリング2、2が組み込まれることになる。
具体的には、図15に示すように、弾性部材2であるコイルスプリング2の端部22、23同士を接近させてコイルスプリング2をリング形状にして、図15に示すように、矢印方向に沿ってコイルスプリング2を移動し、座金5の一方の平面部52に形成された溝部56に沿うように組み込んでおり、また、コイルスプリング2の端部22、23同士を接近させてコイルスプリング2をリング形状にして、矢印方向に沿ってコイルスプリング2を移動し、座金5の他方の平面部51に形成された溝部54に沿うように組み込んでいる。
コイルスプリング2がそれぞれ溝部54、56に組み込まれると、図14(c)に示すように、コイルスプリング2の側面側21は側壁部57及び底面部55に接触し、コイルスプリング2の側壁部58側は、側壁部58側へ張り出し、伸長部582の端縁部(端面)583よりも側壁部58側へ接近し、側壁部58側の伸長部582の端縁部(端面)583にコイルスプリング2の側面側21が当接することになる。その結果、コイルスプリング2、は溝部54、56内に保持されることになり、座金5の一方の平面部52よりコイルスプリング2の側面部21の一部が***する(突出する)とともに、座金5の他方の平面部51よりコイルスプリング2の側面部21の一部が***する(突出する)ことになる。
以上のようにして、溝部54、56内には、例2と同様に、弾性部材2、2としてコイルスプリング2、2が組み込まれることになる。つまり、座金5の平面部51、52では、図14(b)に示すように、対向する溝部54、56からコイルスプリング2、2の側面部21、21の一部が***する(突出する)ことになる。
以上が本発明である例3に示す緩み防止機構付き結合部材である座金5の構造であり、つぎにこの座金5を用いての被締結部材3、4の締結について説明する。被締結部材3、4の締結については基本的に例2と同一であるので、本発明の作用的な部分を中心に説明する。
図16(a)に示すように、板状の被締結部材3、4を重ね合わせて締結するために、被締結部材3、4に予め設けられた、図示しない孔部が重なり合うようにして被締結部材3、4を重ね合わせて図示しない孔部に第一結合部材であるボルト6の雄ねじ部62を通し、座金5の中心孔53を通して座金5の平面部52より***している(突出している)コイルスプリング2の側面部21の一部を被締結部材3に当接させる。そして、ボルト6の雄ねじ部62の先端側より第二結合部材であるナット7を螺合させ、ナット7を被締結部材3側へ移動し、図16(a)に示すように、ナット7の底面部71を座金5の平面部51より***している(突出している)コイルスプリング2の側面部21の一部に当接させる。
このとき、座金5の溝部54、56に組み込まれているコイルスプリング2、2の、コイルスプリング2の長手方向を横断する方向(断面方向)の形状は、例2と同様に、断面略円形形状をなしている(図16(b)参照)。コイルスプリング2、2の側面部21が溝部54、56内の側壁部57及び底面部55に接触し、側壁部58の伸長部582の端縁部(端面)583に当接し、座金5の平面部52より***している(突出している)コイルスプリング2の側面部21の一部が被締結部材3に当接し、座金5の平面部51より***している(突出している)コイルスプリング2の側面部21の一部がナット7の底面部71に当接する。その結果、図16(a)に示すように、座金5の平面部52側のコイルスプリング2は座金5の溝部56と被締結部材3との間に挟み込まれ、コイルスプリング2の長手方向を横断する方向(断面方向)からコイルスプリング2の側面部21に押圧が加わる。また、図16(a)に示すように、座金5の平面部51側のコイルスプリング2は座金5の溝部54とナット7の底面部71との間に挟み込まれ、コイルスプリング2の長手方向を横断する方向(断面方向)からコイルスプリング2の側面部21に押圧が加わる。
ボルト6の雄ねじ部62に螺合させたナット7の螺合をさらに進めて、さらにコイルスプリング2、2に押圧を加えることで、コイルスプリング2、2を変形させ、ナット7の底面部71を座金5の平面部51に当接させる(図17(a)参照)。その結果、図17(b)に示すように、例2と同様に、コイルスプリング2の、平面部51より突出している側面部21の一部が開口部541から溝部54内に入り込み、コイルスプリング2の側面部21の側壁部57及び底面部55に接触する領域が拡大する。また、コイルスプリング2の、平面部52より突出している側面部21の一部が開口部561から溝部56内に入り込み、コイルスプリング2の側面部21の側壁部57及び底面部55に接触する領域が拡大する。さらに、例2と同様に、溝部54、56においては、側壁部58側の、コイルスプリング2の側面部21が側壁部58側に移動し、側壁部58側の、コイルスプリング2の側面部21が側壁部58に接触する。ただし、本例のコイルスプリング2と異なる場合には、側壁部58に接近するにとどまる場合もあり得る。
さらに、ボルト6の雄ねじ部62に螺合させたナット7の螺合を進めて、ナット7が回転しなくなるまでナット7を回転させてナット7の底面部71を座金5上で摺動させることで、ボルト6の頭部61とナット7とで被締結部材3、4を締結したことになる(図17(a)参照)。このとき、座金5の溝部54内にコイルスプリング2は収納された状態になり、溝部54内に収納されたコイルスプリング2の、ボルト6とナット7との螺合による押圧に対する反力がナット7の底面部71側に加わる(図17(b)参照)。また、座金5の溝部56内にコイルスプリング2は収納された状態になり、溝部56内に収納されたコイルスプリング2の、ボルト6とナット7との螺合による押圧に対する反力が被締結部材3側に加わる(図17(b)参照)。その結果、その結果、ボルト6とナット7との螺合部に押圧が加わることになり、ボルト6とナット7との螺合部の摩擦力が高まり、被締結部材3、4の締結が完了する。
なお、例2及び例3においては、座金5の、一方の平面部52、他方の平面部51としているが、必ずしもこのように限定されるものではなく、座金5の、一方の平面部51、他方の平面部52とすることも可能である。
1…ナット(緩み防止機構付き結合部材)、11…上面部(他方の平面部)、12…下面部(一方の平面部)
13…中心孔、131…外周
14…溝部、141…開口部
15…底面部、151、152…端縁部、
16…頂点、17…側壁部、171…端縁部、
18…側壁部、181…円弧部、182…伸長部、183…端縁部(端面)
19…外周
2…コイルスプリング(弾性部材)、21…側面部、22、23…端部
3、4…被締結部材、
5…座金(緩み防止機構付き結合部材)、51…他方の平面部、52…一方の平面部、53…中心孔、54、56…溝部、541、561…開口部、
58…側壁部、581…円弧部、582…伸長部、583…端縁部(端面)
59…外周
6…ボルト、61…頭部、62…雄ねじ部
7…ナット、71…底面部
W、W´…幅
13…中心孔、131…外周
14…溝部、141…開口部
15…底面部、151、152…端縁部、
16…頂点、17…側壁部、171…端縁部、
18…側壁部、181…円弧部、182…伸長部、183…端縁部(端面)
19…外周
2…コイルスプリング(弾性部材)、21…側面部、22、23…端部
3、4…被締結部材、
5…座金(緩み防止機構付き結合部材)、51…他方の平面部、52…一方の平面部、53…中心孔、54、56…溝部、541、561…開口部、
58…側壁部、581…円弧部、582…伸長部、583…端縁部(端面)
59…外周
6…ボルト、61…頭部、62…雄ねじ部
7…ナット、71…底面部
W、W´…幅
Claims (8)
- 頭部と該頭部と連続する雄ねじ部とを備えた第一結合部材と、被締結部材を介して対向し、前記第一結合部材とで前記被締結部材を挟み込んで締結するために、前記被締結部材に当接する一方の平面部と、
前記一方の平面部の中央と、前記一方の平面部と対向する他方の平面部の中央とを貫通して軸方向に形成された、前記第一結合部材の、前記被締結部材に形成された孔部を通過した雄ねじ部が入る中心孔と、
前記一方の平面部には、軸方向に沿って、前記一方の平面部から前記他方の平面部に向かって形成され、前記一方の平面部に開口部が形成された溝部と、
前記溝部には、前記溝部の形状に沿って、前記溝部内に組み込まれると、前記一方の平面部の前記開口部から***する弾性部材と、を備えることを特徴とする緩み防止機構付き結合部材。 - 前記中心孔には、前記第一結合部材の前記雄ねじ部と螺合する雌ねじ部が形成されており、前記中心孔の前記雌ねじ部と前記第一結合部材の前記雄ねじ部とが螺合することにより、前記一方の平面部の前記溝部に組み込まれた前記弾性部材が前記被締結部材に当接することを特徴とする請求項1に記載の緩み防止機構付き結合部材。
- 前記溝部は、前記被締結部材に当接する前記一方の平面部に、前記中心孔と同心状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の緩み防止機構付き結合部材。
- 前記溝部は、前記一方の平面部と反対側の前記他方の平面部にも形成されており、前記他方の平面部に形成された前記溝部は、軸方向に沿って、前記他方の平面部から前記一方の平面部に向かって形成され、前記他方の平面部に開口部が形成され、
前記一方の平面部に形成された前記溝部と径が同一であることが含まれることを特徴とする請求項1又は3に記載の緩み防止機構付き結合部材。 - 前記他方の平面部に形成された前記溝部には、前記溝部の形状に沿って、前記溝部内に組み込まれると、前記他方の平面部の前記開口部から***する弾性部材と、を備えることを特徴とする請求項4に記載の緩み防止機構付き結合部材。
- 前記第一結合部材と前記被締結部材に対向し、前記被締結部材と第二結合部材とに挟み込まれ、前記第一結合部材と前記第二結合部材とにより前記被締結部材を締結すると、前記一方の平面部の前記溝部に組み込まれた前記弾性部材が前記被締結部材に当接し、前記他方の平面部の前記溝部に組み込まれた前記弾性部材が前記第二結合部材に当接することを特徴とする請求項5に記載の緩み防止機構付き結合部材。
- 前記溝部は、軸方向に沿って形成された、対向する側壁部と、対向する前記側壁部と連続して、前記側壁部と交差する方向に形成された底面部とからなり、前記底面部と対向する側である前記平面部側には前記開口部が形成され、
対向する前記側壁部の内、外周側の前記側壁部の、前記開口部側の先端側が前記中心孔側の前記側壁部側に伸びる伸長部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の緩み防止機構付き結合部材。 - 前記溝部に前記弾性部材を組み込むと、前記外周側の前記側壁部に形成された前記伸長部の端縁部が前記弾性部材に当接し、前記弾性部材は前記溝部で保持され、前記弾性部材は前記平面部より***することを特徴とする請求項7に記載の緩み防止機構付き結合部材。
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JP2009197231A JP2011047482A (ja) | 2009-08-27 | 2009-08-27 | 緩み防止機構付き結合部材 |
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JP2009197231A JP2011047482A (ja) | 2009-08-27 | 2009-08-27 | 緩み防止機構付き結合部材 |
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JP2009197231A Pending JP2011047482A (ja) | 2009-08-27 | 2009-08-27 | 緩み防止機構付き結合部材 |
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JP (1) | JP2011047482A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014070735A (ja) * | 2013-08-09 | 2014-04-21 | Hokkaido Electric Power Co Inc:The | 液漏れ阻止ナット、液漏れ阻止構造体、及び液漏れ阻止方法 |
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RU209941U1 (ru) * | 2021-08-04 | 2022-03-24 | Публичное акционерное общество "КАМАЗ" | Фиксатор |
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-
2009
- 2009-08-27 JP JP2009197231A patent/JP2011047482A/ja active Pending
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