JP2011044293A - 燃料注入用チェックバルブ - Google Patents

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貴昭 市川
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康治 中山
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Abstract

【課題】内蔵した筒形フィルタを従来より大型化して高圧流体燃料の圧力損失を抑え、燃料供給時間を短縮可能な燃料注入用チェックバルブを提供する。
【解決手段】本発明のチェックバルブ10では、バルブステム11が第1と第2のステム20,30を結合してなる。そして、フィルタ54が第1ステム20の第1軸心孔24のみに嵌合されている。これにより、本発明では、弁座部材53とは無関係にフィルタ54の径を従来より大きくすることができ、高圧流体燃料の圧力損失を抑えて、燃料供給時間を短縮することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池用の燃料タンクの燃料注入口に固定される燃料注入用チェックバルブであって、フィルタを内蔵したものに関する。
従来、この種の燃料注入用チェックバルブとして、ガソリン車の給油口に相当する燃料電池搭載車両の燃料注入口に固定されるものが知られている。その一例として図5に示した従来の燃料注入用チェックバルブは、第1と第2のステム1,2を結合してなるバルブステム3の内部に弁体4、弁体付勢ばね5、弁座部材6及びフィルタ7を収容して備えている。これら弁体4等を収容するために、第1ステム1の軸心部には、第2ステム2に向かって段階的に拡径した第1軸心孔1Aが形成されている。そして、第1軸心孔1Aに、フィルタ7が嵌合(遊嵌)されると共にフィルタ7の基端部から側方に張り出した固定フランジ7Fが第1軸心孔1Aに嵌合され、さらに、その固定フランジ7Fに重ねて弁座部材6が第1軸心孔1Aに嵌合されている。一方、第2軸心孔2Aには、弁体付勢ばね5、弁体4が順番に挿入組み付けされている。そして、第1及び第2のステム1,2が螺合結合されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−232361号公報(段落[0002]、図1参照)
しかしながら、上記した従来の燃料注入用チェックバルブは、フィルタ7における圧力損失が大きいために、高圧流体燃料がスムーズに流れず、燃料供給に時間を要すると共に流体抵抗に対向してフィルタ7の強度を高くする必要があった。この問題を解決するために、フィルタ7の大型化が求められていたが、従来の燃料注入用チェックバルブは、第1軸心孔1Aに対してフィルタ7の後に弁座部材6を嵌合する構成になっているので、フィルタ7の外径を弁座部材6の外径以下にする必要があり、フィルタ7を大型化することができなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、内蔵したフィルタを従来より大型化して高圧流体燃料の圧力損失を抑え、燃料供給時間を短縮可能な燃料注入用チェックバルブの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る燃料注入用チェックバルブ(10,10V)は、燃料電池用の燃料タンク(96)の燃料注入口(96A)に固定されるバルブステム(11)が、軸心部に第1軸心孔(24)を有した第1ステム(20,20V)の一端に、軸心部に第2軸心孔(35)を有した第2ステム(30,30V)を結合してなり、高圧流体燃料が第1軸心孔(24)から第2軸心孔(35)を通して燃料タンク(96)に供給可能であると共に、第1軸心孔(24)に第2ステム(30,30V)側から嵌合したフィルタ(54)により燃料タンク(96)への異物の侵入を防ぎ、軸心部に貫通孔(53C)を有した弁座部材(53)が、第2軸心孔(35)に第1ステム(20,20V)側から嵌合されて第2軸心孔(35)の途中にチャンバー(50B)が形成され、そのチャンバー(50B)内の弁口(53A)を開閉可能な弁体(51)と、弁体(51)を閉弁側に付勢する弁体付勢ばね(50)とを備えて高圧流体燃料の逆流を防止した燃料注入用チェックバルブ(10,10V)において、弁座部材(53)を、第1と第2の軸心孔(24,35)のうち第2軸心孔(35)のみに嵌合したところに特徴を有する。
請求項2の発明に係る燃料注入用チェックバルブ(10W)は、燃料電池用の燃料タンク(96)の燃料注入口(96A)に固定されるバルブステム(11)が、軸心部に第1軸心孔(24)を有した第1ステム(20V)の一端に、軸心部に第2軸心孔(35)を有した第2ステム(30W)を結合してなり、高圧流体燃料が第1軸心孔(24)から第2軸心孔(35)を通して燃料タンク(96)に供給可能であると共に、第1軸心孔(24)に第2ステム(30,30V)側から嵌合したフィルタ(54)により燃料タンク(96)への異物の侵入を防ぎ、軸心部に貫通孔(70B)を有した栓部材(70)を、第2軸心孔(35)に第1ステム(20V)と反対側から嵌合して第2軸心孔(35)の途中にチャンバー(72)を形成し、そのチャンバー(72)内の弁口(53A)を開閉可能な弁体(51)と、弁体(51)を閉弁側に付勢する弁体付勢ばね(50)とを備えて高圧流体燃料の逆流を防止したところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1に記載の燃料注入用チェックバルブ(10)において、第2ステム(30)に、燃料注入口(96A)に固定するための固定部(34A)を設けたところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の燃料注入用チェックバルブ(10,10V)では、弁座部材(53)が第2軸心孔(35)のみに嵌合されているので、弁座部材(53)とは無関係にフィルタ(54)の径を従来より大きくすることができ、高圧流体燃料の圧力損失を抑えて、燃料供給時間を短縮することができる。
[請求項2の発明]
請求項2の燃料注入用チェックバルブ(10W)では、チャンバー(72)を形成するための栓部材(70)が、第1ステム(20V)と反対側から第2軸心孔(35)に嵌合されているので、栓部材(70)とは無関係にフィルタ(54)の径を従来より大きくすることができ、高圧流体燃料の圧力損失を抑えて、燃料供給時間を短縮することができる。
[請求項3の発明]
請求項3の構成によれば、第2ステム(30)を燃料注入口(96A)に固定した状態で、第2ステム(30)から第1ステム(20)を離脱して、フィルタ(54)、弁座部材(53)、弁体(51)及び弁体付勢ばね(50)をメンテナンスすることができる。
本発明の第1実施形態に係る燃料注入用チェックバルブが燃料供給プラグと接続した状態の側断面図 燃料注入用チェックバルブの側断面図 第2実施形態の燃料注入用チェックバルブの側断面図 第3実施形態の燃料注入用チェックバルブの側断面図 従来の燃料注入用チェックバルブの側断面図
[第1実施形態]
以下、本発明の実施形態を図1及び図2に基づいて説明する。図1には、燃料電池を搭載した車両99の燃料注入部屋98が示されている。この燃料注入部屋98は、車両99の外面に陥没形成され、その開口部が開閉蓋97にて開閉されるようになっている。燃料注入部屋98の奥壁90には、バルブ装着孔91が貫通形成され、そこに本実施形態の燃料注入用チェックバルブ10(以下、単に「チェックバルブ10」という)が挿通されている。この車両99には、燃料注入部屋98内から離れた位置に燃料電池用の燃料タンク96が搭載され、その燃料タンク96からは延長パイプ95が燃料注入部屋98の裏側近傍まで延びている。また、延長パイプ95の先端部は、本発明に係る燃料タンク96の燃料注入口96Aになっていて、その燃料注入口96Aにチェックバルブ10のバルブステム11が固定されている。そして、ガソリンスタンドに相当する燃料供給スタンドに備えた燃料供給プラグ80がチェックバルブ10に連結され、燃料供給プラグ80から吐出された高圧流体燃料(例えば、液体水素)が、チェックバルブ10内を通して燃料タンク96に注入される。
チェックバルブ10は、バルブステム11の内部にフィルタ54、弁体51、弁体付勢ばね50等を備えている。そのバルブステム11は、図2に示すように、第1と第2のステム20,30を結合してなる。第1ステム20は、軸心部に第1軸心孔24が貫通形成された円筒形状になっている。第1ステム20の外側面には、先端寄り位置にプラグ係止溝21が形成される一方、基端寄り位置に雄螺子部26が形成され、さらに、雄螺子部26より基端側に、雄螺子部26より外径が僅かに小さくなったフランジ押部27が備えられている。そして、第1ステム20のうち雄螺子部26よりプラグ係止溝21側が、燃料供給プラグ80に着脱可能に連結されるレセプタクル突部23になっている。
第1軸心孔24は、フランジ押部27側の端部からプラグ係止溝21寄り位置に亘る範囲が、比較的内径が大きいフィルタ嵌合部24Dになっていて、そのフィルタ嵌合部24Dにフィルタ54が嵌合(詳細には、遊嵌)されている。フィルタ54は、先端部が先端壁54Dにて閉塞された円筒状をなし、基端部内側が段付き状に縮径されている。また、フィルタ54の筒壁54Aには、略全体に亘って複数の流体通過孔54Cが穿孔されている。さらに、フィルタ54の基端部外面から側方に円形の固定フランジ54Bが張り出している。そして、フィルタ54が先端側からフィルタ嵌合部24Dに嵌合され、固定フランジ54Bがフランジ押部27の端面に突き当てられている。これにより、フィルタ54と第1軸心孔24(フィルタ嵌合部24D)の内側面との間の筒形隙間54Eにおける端部開口が、固定フランジ54Bにて閉塞され、第1ステム20から第2ステム30へと流れる高圧流体燃料は、必ずフィルタ54の流体通過孔54Cを通過することになり、流体通過孔54Cより大きな異物がフィルタ54にて堰き止められる。
第1軸心孔24のうちフィルタ嵌合部24Dより先端側は、比較的内径が小さいノズル突入部24Cになっている。また、ノズル突入部24Cのうちフィルタ嵌合部24Dと反対側の端部には、ノズル突入部24Cより大径のノズル導入部24Aが備えられ、それらノズル導入部24Aとノズル突入部24Cとの境界部分にOリング溝24Bが形成されて、そこにOリング25が収容されている。そして、ノズル突入部24Cの中間位置まで次述するノズル84が挿入される(図1参照)。
第1ステム20のレセプタクル突部23に結合される燃料供給プラグ80は以下の構成になっている。即ち、燃料供給プラグ80は、図1に示すように、プラグスリーブ82とその外側に嵌合されて直動する直動スリーブ81と、プラグスリーブ82の内側に固定されたノズル84とを備えている。直動スリーブ81には、レセプタクル突部23のプラグ係止溝21に対応した部分に複数のボール孔82Aが貫通成形され、各ボール孔82Aにそれぞれ係合ボール83が受容された状態で直動スリーブ81が係合ボール83を外側から覆っている。
また、直動スリーブ81の先端内側には、ボール受容溝81Aが形成されると共に、直動スリーブ81は、ボール受容溝81Aが係合ボール83からプラグスリーブ82の先端側にずれた原点位置に配置されるように付勢されている。そして、ボール受容溝81Aとボール孔82Aとが対向する位置まで直動スリーブ81を引いた状態でプラグスリーブ82をレセプタクル突部23の外側に嵌合すると、ノズル84がレセプタクル突部23内に挿入されてOリング25がノズル84とレセプタクル突部23の内面との間を密閉する。
また、ボール孔82Aがプラグ係止溝21に対向した状態で直動スリーブ81を原点位置に戻すと、係合ボール83がプラグ係止溝21に係合して抜け止め状態になる。この状態でノズル84の先端から高圧流体燃料が吐出され、チェックバルブ10の第1軸心孔24内を高圧流体燃料が流れる。
図2に示すように、第2ステム30の軸心部には第2軸心孔35が貫通形成され、第2ステム30の外側面には、第1ステム20側の端部から順番に円筒嵌合部31、固定盤32、工具係合部33及びタンク側接続部34が備えられている。
工具係合部33は、例えば、平面形状正六角形になっていて、その端面中心部からタンク側接続部34が突出している。また、タンク側接続部34の外周面には雄螺子部34A(本発明の「固定部」に相当する)が形成されている。これに対し、図1に示すように、燃料タンク96の燃料注入口96Aにおける内面には雌螺子95Mが形成されている。そして、例えば、タンク側接続部34の雄螺子34Aにシールテープ(図示せず)を巻き付けた状態で、そのタンク側接続部34の雄螺子34Aが延長パイプ95の雌螺子95Aに螺合されて、チェックバルブ10が燃料タンク96の燃料注入口96Aに固定されている。なお、工具係合部33にスパナ等の工具を係合させることで、タンク側接続部34と燃料注入口96Aとの螺合操作を容易に行うことができる。
固定盤32は、円筒嵌合部31及び工具係合部33より側方に張り出し、固定盤32における複数位置には、複数の螺子孔32Aが貫通成形されている。そして、チェックバルブ10における円筒嵌合部31を、燃料注入部屋98の奥壁90における裏側からバルブ装着孔91に嵌合して固定盤32を奥壁90の裏面に押し付け、奥壁90に貫通形成された螺子挿通孔92を通したボルト93を固定盤32の各螺子孔32Aに締め付けることで、チェックバルブ10が奥壁90に固定されている。
図2に示すように、第2軸心孔35は、第1ステム20側に向かうに従って段付き状に徐々に拡径し、それら段差面を境界にして第2軸心孔35内が、第1ステム20側から順番に雌螺子部35A、フランジ嵌合部35B、Oリング収容部35C、弁座嵌合部35D、弁体収容部35E及び排出部35Fになっている。また、排出部35Fと弁体収容部35Eとの段差面がバネ受用段差面50Dになっている。
第2軸心孔35のうち排出部35Fを除いた部分には、雌螺子部35A側から、弁体付勢ばね50、弁体51、Oリング52、弁座部材53及び固定フランジ54Bが順番に挿入組み付けされ、最後に、第1ステム20の雄螺子部26が雌螺子部35Aに螺合結合されている。なお、第1ステム20の雄螺子部26と第2ステム30の雌螺子部35Aとは、例えば、接着剤によって螺合状態で固定されている。
弁座部材53は、弁座嵌合部35Dに嵌合された円柱状をなし、軸心部には貫通孔53Cが成形されている。そして、弁座部材53の貫通孔53Cのうちバネ受用段差面50D側を向いた開口が、本発明に係る弁口53Aになっており、その弁口53Aの開口縁が弁座53Bになっている。
弁座部材53の外周面における上流側の端部には、バックアップリング53Fが嵌合されている。そして、Oリング収容部35Cの下流側端面とバックアップリング53Fとの間の環状スペースにOリング52が押し潰された状態で収容されている。また、弁座部材53とバネ受用段差面50Dとに挟まれた弁体収容部35E内の空間は、本発明に係るチャンバー50Bになっていて、そこに弁体51と弁体付勢ばね50とが収容されている。さらに、フランジ嵌合部35Bには固定フランジ54Bが嵌合され、雌螺子部35Aには、第1ステム20の雄螺子部26が締め付けられる。これにより、弁座部材53及び固定フランジ54Bが第1と第2のステム20,30の間において軸方向から締め付けられて固定される。
弁体51は、円柱部51Aの一端面に円錐部51Bを備える一方、他端面の中央からエンボス部51Cを突出させた形状になっている。そして、弁体51は、エンボス部51Cをバネ受用段差面50D側に向けた状態にされて、その弁体51の円柱部51Aにおけるエンボス部51C周りの端面と、バネ受用段差面50Dとの間で弁体付勢ばね50が突っ張り状態になって弁体51を弁口53Aに向けて付勢している。これにより、通常は、弁口53Aが弁体51によって閉塞されている。
なお、上記したチェックバルブ10の構成部品のうち、弁口53Aの開閉に拘わらず燃料タンク96からの高圧流体燃料の圧力を常時受ける構成部品、即ち、第2ステム30、弁座部材53、弁体51及び弁体付勢ばね50は、高圧流体燃料に対する耐脆性が比較的高い高耐脆性金属(例えば、SUH660)で構成され、それら以外の構成部品、即ち、第1ステム20及びフィルタ54は、高耐脆性金属より耐脆性が比較的低い通常金属(例えば、S45C,SUS303)で構成されている。
本実施形態のチェックバルブ10の構成に関する説明は以上であり、次に、その作用効果について説明する。本実施形態の燃料注入用チェックバルブ10が有するバルブステム11は、上述したように第1と第2のステムを結合してなり、第1ステム20の第1軸心孔24から第2ステム30の第2軸心孔35を通って高圧流体燃料が燃料タンク96に供給される。このとき、第1軸心孔24内に嵌合されたフィルタ54によって燃料タンク96への異物の侵入が防がれると共に、第2軸心孔35内の弁体51及び弁体付勢ばね50によって高圧流体燃料の逆流が防止される。
ここで、弁体51及び弁体付勢ばね50を収容するためのチャンバー50Bを第2軸心孔35に形成するために、第2軸心孔35が第1ステム20側に向かって段階的に拡径した形状にされて、弁座部材53が第2軸心孔35の弁座嵌合部35Dに嵌合されている。また、フィルタ54と第1軸心孔24の内側面との間の筒形隙間54Eの端部開口を閉塞し、フィルタ54を遊嵌状態に保持するために、フィルタ54から側方に張り出した固定フランジ54Bがフランジ嵌合部35Bに嵌合されている。
そして、本実施形態のチェックバルブ10では、弁座部材53が第2軸心孔35のみに嵌合されているので、弁座部材53とは無関係にフィルタ54の径を従来より大きくすることができ、高圧流体燃料の圧力損失を抑えて、燃料供給時間を短縮することができる。
また、チェックバルブ10の構成部品のうち、常時、高圧流体燃料の圧力を受ける構成部品のみを高耐脆性金属で構成し、それら以外の構成部品である第1ステム20、フィルタ54を通常金属で構成したので、耐脆性を高くしつつも製造コストを下げることが可能になる。そして、第1ステム20及びフィルタ54を耐水素脆性金属より高強度の通常金属で構成すれることで、それら第1ステム20及びフィルタ54を薄肉化して、その分、フィルタ嵌合部24Dの内径とフィルタ54の外径を大きくすることができる。この点においても、フィルタ54を大型化して、フィルタ54における流体通過面積を広くし、高圧流体燃料の注入可能な最大流量を上げることができる。さらに、本実施形態のチェックバルブ10では、燃料タンク96から高圧流体燃料を抜いた状態で第2ステム30から第1ステム20を取り外せば、第2ステム30を燃料注入部屋98の奥壁90及び延長パイプ95に固定した状態で、チェックバルブ10内のフィルタ54、弁座部材53等をメンテナンスすることができる。
[第2実施形態]
本実施形態のチェックバルブ10Vは、図3に示されており、第2ステム30Vと第1ステム20Vとの結合部分が第1実施形態と異なる。本実施形態の第2ステム30Vは、工具係合部33より第1ステム20V側に結合軸部31Vを備え、その結合軸部31Vの外周面に雄螺子部31Nが形成されている。また、結合軸部31Vの端面には、前記第1実施形態で説明したOリング収容部35Cが開放している。
一方、第1ステム20Vの第1軸心孔24には、前記したフィルタ嵌合部24Dより第2ステム30V側に、フランジ嵌合部63L、雌螺子部63Nが形成されている。そして、フランジ嵌合部63Lに固定フランジ54Bが嵌合された状態で、雌螺子部63Nに前記雄螺子部31Nが螺合し、第1と第2のステム20V,30Vが結合されている。また、第1ステム20Vには、前記第1実施形態の円筒嵌合部31、固定盤32に相当する円筒嵌合部61、固定盤62が備えられ、固定盤62に複数の螺子孔62Aが貫通形成されている。さらに、円筒嵌合部61とレセプタクル突部23との間には、断面が正六角形の工具係合部60が備えられている。上記以外の構成は、第1実施形態と同様であるので重複した説明は省略する。この本実施形態のチェックバルブ10Vにおいても、第1実施形態と同様の効果を奏する。
[第3実施形態]
本実施形態のチェックバルブ10Wは、図4に示されており、第2ステム30Wの構造が主として第2実施形態と異なる。以下、第2実施形態と異なる構成に関してのみ説明する。本実施形態の第2ステム30Wの第1軸心孔24は、第1ステム20Vから離れるに従って内径が段付き状に徐々に拡径し、それら段差面を境界にして第1軸心孔24内が、第1ステム20側から順番に小径部71A、中径部71B、大径部71Cになっている。そして、小径部71Aと中径部71Bとの段差面が弁口用段差面71Dになっていて、その弁口用段差面71Dにおける第1軸心孔24の開口が、本発明に係る弁口53Aになっている。
大径部71Cのうち中径部71B側の端部には、本発明に係る栓部材70が圧入され、栓部材70と弁口用段差面71Dとの間の領域がチャンバー72になっている。この栓部材70は、第2ステム30Wの一部として備えられ、中心には第2ステム30Wの第1軸心孔24の一部としての貫通孔70Bが形成されている。また、栓部材70のうち弁口用段差面71Dとの対向面には、貫通孔70Bの開口縁からエンボス70Aが突出している。そして、チャンバー72内で、弁体付勢ばね50の一端部がエンボス70Aの外側に嵌合された状態で、弁体付勢ばね50の他端部が弁体51を弁口53Aに向けて付勢している。その他の構成に関しては、第2実施形態と同様である。
本実施形態のチェックバルブ10Wでは、チャンバー72を形成するための栓部材70が、第1ステム20Vと反対側から第2軸心孔35に嵌合されているので、栓部材70とは無関係にフィルタ54の径を従来より大きくすることができ、高圧流体燃料の圧力損失を抑えて、燃料供給時間を短縮することができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1〜第3の実施形態では、第1と第2のステムが螺合結合さていたが、圧入、ろう付け、溶接等で結合されていてもよい。
(2)前記第1実施形態では、車両に搭載されたチェックバルブ10を例示したが、例えば、工場や高圧流体燃料を供給するための燃料供給スタンド等に設置された燃料電池用の燃料タンクの燃料注入口に固定されるチェックバルブも本発明の技術的範囲に含まれる。
(3)前記第1実施形態のチェックバルブ10は、第2ステム30が延長パイプ95を介して燃料タンク96に接続されていたが、燃料タンクに第2ステムを直接接続した構成にしてもよい。
(4)前記第1実施形態では、高耐脆性金属として「SUH660」を使用していたが、高耐脆性金属として「SUS420」,「SUS431」を使用してもよい。また、高耐脆性金属として「SUH660」を使用し、その「SUH660」より耐脆性が比較的低い通常金属として「SUS420」,「SUS431」を使用してもよい。
10,10V,10W 燃料注入用チェックバルブ
11 バルブステム
20,20V 第1ステム
24 第1軸心孔
24D フィルタ嵌合部
30,30V,30W 第2ステム
35 第2軸心孔
35A 雌螺子部
35B,63L フランジ嵌合部
35D 弁座嵌合部
35F 排出部
50 弁体付勢ばね
50B,72 チャンバー
51 弁体
53 弁座部材
53A 弁口
54 フィルタ
54B 固定フランジ
54E 筒形隙間
70 栓部材
96 燃料タンク
96A 燃料注入口

Claims (3)

  1. 燃料電池用の燃料タンク(96)の燃料注入口(96A)に固定されるバルブステム(11)が、軸心部に第1軸心孔(24)を有した第1ステム(20,20V)の一端に、軸心部に第2軸心孔(35)を有した第2ステム(30,30V)を結合してなり、高圧流体燃料が前記第1軸心孔(24)から前記第2軸心孔(35)を通して前記燃料タンク(96)に供給可能であると共に、前記第1軸心孔(24)に前記第2ステム(30,30V)側から嵌合したフィルタ(54)により前記燃料タンク(96)への異物の侵入を防ぎ、
    軸心部に貫通孔(53C)を有した弁座部材(53)が、前記第2軸心孔(35)に前記第1ステム(20,20V)側から嵌合されて前記第2軸心孔(35)の途中に前記チャンバー(50B)が形成され、そのチャンバー(50B)内の弁口(53A)を開閉可能な弁体(51)と、前記弁体(51)を閉弁側に付勢する弁体付勢ばね(50)とを備えて高圧流体燃料の逆流を防止した燃料注入用チェックバルブ(10,10V)において、
    前記弁座部材(53)を、前記第1と第2の軸心孔(24,35)のうち前記第2軸心孔(35)のみに嵌合したことを特徴とする燃料注入用チェックバルブ(10,10V)。
  2. 燃料電池用の燃料タンク(96)の燃料注入口(96A)に固定されるバルブステム(11)が、軸心部に第1軸心孔(24)を有した第1ステム(20V)の一端に、軸心部に第2軸心孔(35)を有した第2ステム(30W)を結合してなり、高圧流体燃料が前記第1軸心孔(24)から前記第2軸心孔(35)を通して前記燃料タンク(96)に供給可能であると共に、前記第1軸心孔(24)に前記第2ステム(30,30V)側から嵌合したフィルタ(54)により前記燃料タンク(96)への異物の侵入を防ぎ、
    軸心部に貫通孔(70B)を有した栓部材(70)を、前記第2軸心孔(35)に前記第1ステム(20V)と反対側から嵌合して前記第2軸心孔(35)の途中に前記チャンバー(72)を形成し、そのチャンバー(72)内の弁口(53A)を開閉可能な弁体(51)と、前記弁体(51)を閉弁側に付勢する弁体付勢ばね(50)とを備えて高圧流体燃料の逆流を防止したことを特徴とする燃料注入用チェックバルブ(10W)。
  3. 前記第2ステム(30)に、前記燃料注入口(96A)に固定するための固定部(34A)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の燃料注入用チェックバルブ(10)。
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