JP2011040698A - 電子部品及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電極箔に発生するバリが隔離紙を破損させて電子部品の素子の電気絶縁性能を悪化させるのを防止することができる画期的な電子部品及びその製造方法を提供する。
【解決手段】保護紙6の貼付必要箇所を巻き取る直前に、隔離紙5や電極箔4の送り方向に対して直角方向から保護紙6を供給して、電極箔4の板厚方向又は幅方向に生ずるバリ4aに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において隔離紙5に保護紙6を貼付する構成を特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】保護紙6の貼付必要箇所を巻き取る直前に、隔離紙5や電極箔4の送り方向に対して直角方向から保護紙6を供給して、電極箔4の板厚方向又は幅方向に生ずるバリ4aに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において隔離紙5に保護紙6を貼付する構成を特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子部品及びその製造方法に係り、特にリード端子の平板部が夫々固着された複数の電極箔をその間に複数の隔離紙を介在させながら巻き取るタイプの、例えば電解コンデンサ等の電子部品及びその製造方法であって、複数の電極箔間の電気的絶縁性能を向上させるため、リード端子の平板部に接する隔離紙に保護紙を貼付すると共に、巻取り装置ごとに電極箔にバリが発生する箇所が異なること及び特定の巻取り装置においては、統計的に同一の箇所で電極箔にバリが発生することに着目して、保護紙の貼付必要箇所を巻き取る直前に、隔離紙や電極箔の送り方向に対して直角方向から保護紙を供給して、電極箔の板厚方向又は幅方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において隔離紙に保護紙を貼付することにより、電極箔に発生するバリが電子部品の素子の電気絶縁性能を悪化させるのを防止することができる画期的な電子部品及びその製造方法に関する。
従来、電子部品の一例として、電解コンデンサは、正負のリード端子の平板部が夫々固着された複数、例えば2枚の電極箔をその間に複数、例えば2枚の隔離紙を介在させながら巻き取って完成した素子を有しており、また複数の電極箔間の電気的絶縁性能を向上させるためにリード端子の平板部の少なくとも一面側に接する隔離紙に保護紙を貼付して製造される。
このように、リード端子が存在する部分は電極箔が一段と厚さを増すことになり、リード端子の突出分だけ電極箔の絶縁が損なわれるおそれが生ずるため、当然にリード端子に対応する位置において隔離紙に保護紙を貼付するわけである。
一方電極箔は、一例として板厚が約50μmであり、隔離紙の板厚約30μmに比べてやや厚く、その巻取りや切断等の際にその板厚方向に20μm程度のバリが、また幅方向にも同程度のバリが発生することがあり、特に板厚方向のバリは電極箔の巻き始め端部や巻き終り端部又は途中の部分において板厚方向に突出して発生し、そのまま放置すると隔離紙を破損して反対極の電極箔に対する絶縁が損なわれるおそれがある。
またバリは巻取り装置ごとに発生する箇所(部位)が異なり、また特定の巻取り装置においては、統計的に同一の箇所で板厚方向又は幅方向のバリが発生することが分かっており、いずれにしても、リード端子の対応部分のみならず、バリの対応部分にも隔離紙に保護紙を貼付する必要があったが、従来、バリに対応した位置において隔離紙に保護紙を貼付した例はなく、この電極箔に発生する板厚方向又は幅方向のバリによって隔離紙が破損し、電子部品の素子の電気的絶縁性能が損なわれるという欠点があった。
一方電極箔は、一例として板厚が約50μmであり、隔離紙の板厚約30μmに比べてやや厚く、その巻取りや切断等の際にその板厚方向に20μm程度のバリが、また幅方向にも同程度のバリが発生することがあり、特に板厚方向のバリは電極箔の巻き始め端部や巻き終り端部又は途中の部分において板厚方向に突出して発生し、そのまま放置すると隔離紙を破損して反対極の電極箔に対する絶縁が損なわれるおそれがある。
またバリは巻取り装置ごとに発生する箇所(部位)が異なり、また特定の巻取り装置においては、統計的に同一の箇所で板厚方向又は幅方向のバリが発生することが分かっており、いずれにしても、リード端子の対応部分のみならず、バリの対応部分にも隔離紙に保護紙を貼付する必要があったが、従来、バリに対応した位置において隔離紙に保護紙を貼付した例はなく、この電極箔に発生する板厚方向又は幅方向のバリによって隔離紙が破損し、電子部品の素子の電気的絶縁性能が損なわれるという欠点があった。
なお、特許文献1には、保護紙を貼付する必要箇所の巻取りの直前に、隔離紙や電極箔の送り方向に対して直角方向から保護紙を供給して、保護紙を貼付する方法が開示されているが、これはリード端子の対応位置において、該リード端子の幅よりも少し広い程度の狭幅の保護紙を主として貼付する構成を特徴としたもので、電極箔に生ずるバリの対応部分を保護紙で保護する着眼や技術を開示したものではなく、本願発明とはその目的、構成及び作用効果が全く異なる別異の発明である。
記載を省略する。
本発明は、上記した従来技術の欠点を除くためになされたものであって、その目的とするところは、リード端子の平板部が夫々固着された複数の電極箔をその間に複数の隔離紙を介在させながら巻き取って完成した素子を有する電子部品において、電極箔の板厚方向又は幅方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において隔離紙に保護紙を貼付介在させることによって、電極箔のいかなる箇所又は方向にバリが発生しても、該バリが隔離紙に貼付された保護紙によって、相隣接する隔離紙又は電極箔を損傷しないようにすることであり、またこれによって電気絶縁性能の優れた電子部品を提供できるようにすることである。
また他の目的は、電極箔の板厚方向に生ずるバリの突出方向に対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲においてバリの突出方向の隔離紙に1枚の保護紙を貼付介在させることによって、電極箔の板厚方向に生ずるバリが剥離紙又は電極箔を損傷しないようにすることであり、またこれによって、あまり素子の直径を大きくすることなく、電極箔の板厚方向のバリに対して電気絶縁性能が優れた電子部品を効率的に提供することである。
また他の目的は、電極箔の板厚方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲においてバリの突出方向及び該突出方向と反対側の隔離紙に夫々1枚の保護紙を貼付介在させることによって、若干素子の直径は大きくなるものの、隔離紙による電気絶縁性能が非常に安定し、かつ優れた電子部品を提供することである。
また他の目的は、電極箔の巻始め端部及び巻終り端部で板厚方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において隔離紙に夫々保護紙を貼付介在させることによって、バリの発生が最も多い電極箔の巻始め端部及び巻終り端部においてバリが隔離紙又は電極箔を損傷させることがないようにすることであり、またこれによって確率的に保護紙の要貼付箇所を重点的に安全化し、最も効率的に電子部品の絶縁性能を向上させることである。
更に他の目的は、リード端子の平板部が夫々固着された複数の電極箔をその間に複数の隔離紙を介在させながら巻き取り、複数の電極箔間の電気的絶縁性能を向上させるためにリード端子の平板部の少なくとも一面側に接する隔離紙に保護紙を貼付する電子部品の製造方法において、保護紙の貼付必要箇所を巻き取る直前に、電極箔及び隔離紙の送り方向と直角方向から保護紙を供給し、電極箔の板厚方向又は幅方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において前記隔離紙に保護紙を貼付することよって、素子の巻取り作業を続行しながら、極めて効率的に保護紙を供給して、製造効率を下げることなく、保護紙の貼付作業を行ない得るようにすることであり、またこれによって電子部品の製造コストを増大させることなく、電気絶縁性能の優れた電子部品を提供することである。
また他の目的は、保護紙の貼付必要箇所を巻き取る直前に、前記電極箔及び前記隔離紙の送り方向と直角方向から保護紙を供給し、電極箔の板厚方向に生ずるバリの突出方向に対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲においてバリの突出方向の隔離紙に1枚の保護紙を貼付することによって、電極箔のいかなる箇所又は方向にバリが発生しても、該バリが隔離紙に貼付された保護紙によって、相隣接する隔離紙又は電極箔を損傷しないようにすることであり、またこれによって電気絶縁性能の優れた電子部品を提供できるようにすることである。
また他の目的は、保護紙の貼付必要箇所を巻き取る直前に、電極箔及び隔離紙の送り方向と直角方向から保護紙を供給し、電極箔の板厚方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲においてバリの突出方向及び該突出方向と反対側の隔離紙に夫々1枚の保護紙を貼付することによって、あまり素子の直径を大きくすることなく、電極箔の板厚方向のバリに対して電気絶縁性能が優れた電子部品を効率的に提供することである。
また他の目的は、保護紙の貼付必要箇所を巻き取る直前に、電極箔及び隔離紙の送り方向と直角方向から保護紙を供給し、電極箔の巻始め端部及び巻終り端部で板厚方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において隔離紙に夫々保護紙を貼付することによって、若干素子の直径は大きくなるものの、隔離紙による電気絶縁性能が非常に安定し、かつ優れた電子部品を提供することである。
また他の目的は、巻取り装置ごとに前記電極箔にバリが発生する箇所を統計的に調査して保護紙の貼付必要箇所を特定しておき、保護紙の貼付必要箇所を巻き取る直前に、電極箔及び隔離紙の送り方向と直角方向から前護紙を供給し、電極箔の板厚方向又は幅方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において隔離紙に保護紙を貼付することによって、巻取り装置の機械ごとの特性により異なるバリの発生箇所を極めて効率的に保護紙により保護し、かつ確率的に極めて高い精度でバリの発生箇所を突き止めてその箇所にのみ保護紙を剥離紙に貼付して電子部品の電気絶縁性能を極めて効率よく、向上させることである。
要するに本発明に係る電子部品(請求項1)は、リード端子の平板部が夫々固着された複数の電極箔をその間に複数の隔離紙を介在させながら巻き取って完成した素子を有する電子部品において、前記電極箔の板厚方向又は幅方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において前記隔離紙に保護紙を貼付介在させたことを特徴とするものである。
また本発明に係る電子部品(請求項2)は、リード端子の平板部が夫々固着された複数の電極箔をその間に複数の隔離紙を介在させながら巻き取って完成した素子を有する電子部品において、前記電極箔の板厚方向に生ずるバリの突出方向に対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において前記バリの突出方向の隔離紙に1枚の保護紙を貼付介在させたことを特徴とするものである。
また本発明に係る電子部品(請求項3)は、リード端子の平板部が夫々固着された複数の電極箔をその間に複数の隔離紙を介在させながら巻き取って完成した素子を有する電子部品において、前記電極箔の板厚方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において前記バリの突出方向及び該突出方向と反対側の前記隔離紙に夫々1枚の保護紙を貼付介在させたことを特徴とするものである。
また本発明に係る電子部品(請求項4)は、リード端子の平板部が夫々固着された複数の電極箔をその間に複数の隔離紙を介在させながら巻き取って完成した素子を有する電子部品において、前記電極箔の巻始め端部及び巻終り端部で板厚方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において前記隔離紙に夫々保護紙を貼付介在させたことを特徴とするものである。
また本発明に係る電子部品の製造方法(請求項5)は、リード端子の平板部が夫々固着された複数の電極箔をその間に複数の隔離紙を介在させながら巻き取り、前記複数の電極箔間の電気的絶縁性能を向上させるために前記リード端子の平板部の少なくとも一面側に接する隔離紙に保護紙を貼付する電子部品の製造方法において、前記保護紙の貼付必要箇所を巻き取る直前に、前記電極箔及び前記隔離紙の送り方向と直角方向から前記保護紙を供給し、前記電極箔の板厚方向又は幅方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において前記隔離紙に保護紙を貼付することを特徴とするものである。
また本発明に係る電子部品の製造方法(請求項6)は、リード端子の平板部が夫々固着された複数の電極箔をその間に複数の隔離紙を介在させながら巻き取り、前記複数の電極箔間の電気的絶縁性能を向上させるために前記リード端子の平板部の少なくとも一面側に接する隔離紙に保護紙を貼付する電子部品の製造方法において、前記保護紙の貼付必要箇所を巻き取る直前に、前記電極箔及び前記隔離紙の送り方向と直角方向から前記保護紙を供給し、前記電極箔の板厚方向に生ずるバリの突出方向に対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において前記バリの突出方向の隔離紙に1枚の保護紙を貼付することを特徴とするものである。
また本発明に係る電子部品の製造方法(請求項7)は、リード端子の平板部が夫々固着された複数の電極箔をその間に複数の隔離紙を介在させながら巻き取り、前記複数の電極箔間の電気的絶縁性能を向上させるために前記リード端子の平板部の少なくとも一面側に接する隔離紙に保護紙を貼付する電子部品の製造方法において、前記保護紙の貼付必要箇所を巻き取る直前に、前記電極箔及び前記隔離紙の送り方向と直角方向から前記保護紙を供給し、前記電極箔の板厚方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において前記バリの突出方向及び該突出方向と反対側の前記隔離紙に夫々1枚の保護紙を貼付することを特徴とするものである。
また本発明に係る電子部品の製造方法(請求項8)は、リード端子の平板部が夫々固着された複数の電極箔をその間に複数の隔離紙を介在させながら巻き取り、前記複数の電極箔間の電気的絶縁性能を向上させるために前記リード端子の平板部の少なくとも一面側に接する隔離紙に保護紙を貼付する電子部品の製造方法において、前記保護紙の貼付必要箇所を巻き取る直前に、前記電極箔及び前記隔離紙の送り方向と直角方向から前記保護紙を供給し、前記電極箔の巻始め端部及び巻終り端部で板厚方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において前記隔離紙に夫々保護紙を貼付することを特徴とするものである。
また本発明に係る電子部品の製造方法(請求項9)は、リード端子の平板部が夫々固着された複数の電極箔をその間に複数の隔離紙を介在させながら巻き取り、前記複数の電極箔間の電気的絶縁性能を向上させるために前記リード端子の平板部の少なくとも一面側に接する隔離紙に保護紙を貼付する電子部品の製造方法において、巻取り装置ごとに前記電極箔にバリが発生する箇所を統計的に調査して前記保護紙の貼付必要箇所を特定しておき、前記保護紙の貼付必要箇所を巻き取る直前に、前記電極箔及び前記隔離紙の送り方向と直角方向から前記保護紙を供給し、前記電極箔の板厚方向又は幅方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において前記隔離紙に保護紙を貼付することを特徴とするものである。
本発明は、上記のようにリード端子の平板部が夫々固着された複数の電極箔をその間に複数の隔離紙を介在させながら巻き取って完成した素子を有する電子部品において、電極箔の板厚方向又は幅方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において隔離紙に保護紙を貼付介在させたので、電極箔のいかなる箇所又は方向にバリが発生しても、該バリが隔離紙に貼付された保護紙によって、相隣接する隔離紙又は電極箔を損傷しないようにすることができ、またこの結果電気絶縁性能の優れた電子部品を提供できるという効果がある。
また電極箔の板厚方向に生ずるバリの突出方向に対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲においてバリの突出方向の隔離紙に1枚の保護紙を貼付介在させので、電極箔の板厚方向に生ずるバリが剥離紙又は電極箔を損傷しないようにすることができ、またこの結果あまり素子の直径を大きくすることなく、電極箔の板厚方向のバリに対して電気絶縁性能が優れた電子部品を効率的に提供できる効果がある。
また電極箔の板厚方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲においてバリの突出方向及び該突出方向と反対側の隔離紙に夫々1枚の保護紙を貼付介在させたので、若干素子の直径は大きくなるものの、隔離紙による電気絶縁性能が非常に安定し、かつ優れた電子部品を提供できるという効果がある。
また電極箔の巻始め端部及び巻終り端部で板厚方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において隔離紙に夫々保護紙を貼付介在させたので、バリの発生が最も多い電極箔の巻始め端部及び巻終り端部においてバリが隔離紙又は電極箔を損傷させることがなく、またこの結果確率的に保護紙の要貼付箇所を重点的に安全化し、最も効率的に電子部品の絶縁性能を向上させることができる効果がある。
更には、リード端子の平板部が夫々固着された複数の電極箔をその間に複数の隔離紙を介在させながら巻き取り、複数の電極箔間の電気的絶縁性能を向上させるためにリード端子の平板部の少なくとも一面側に接する隔離紙に保護紙を貼付する電子部品の製造方法において、保護紙の貼付必要箇所を巻き取る直前に、電極箔及び隔離紙の送り方向と直角方向から保護紙を供給し、電極箔の板厚方向又は幅方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において前記隔離紙に保護紙を貼付するようにしたので、素子の巻取り作業を続行しながら、極めて効率的に保護紙を供給して、製造効率を下げることなく、保護紙の貼付作業を行ない得るという効果があり、またこの結果電子部品の製造コストを増大させることなく、電気絶縁性能の優れた電子部品を提供できる効果がある。
また保護紙の貼付必要箇所を巻き取る直前に、前記電極箔及び前記隔離紙の送り方向と直角方向から保護紙を供給し、電極箔の板厚方向に生ずるバリの突出方向に対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲においてバリの突出方向の隔離紙に1枚の保護紙を貼付するようにしたので、電極箔のいかなる箇所又は方向にバリが発生しても、該バリが隔離紙に貼付された保護紙によって、相隣接する隔離紙又は電極箔を損傷しないという効果があり、またこの結果電気絶縁性能の優れた電子部品を提供できるという効果がある。
また保護紙の貼付必要箇所を巻き取る直前に、電極箔及び隔離紙の送り方向と直角方向から保護紙を供給し、電極箔の板厚方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲においてバリの突出方向及び該突出方向と反対側の隔離紙に夫々1枚の保護紙を貼付するようにしたので、あまり素子の直径を大きくすることなく、電極箔の板厚方向のバリに対して電気絶縁性能が優れた電子部品を効率的に提供することができる効果がある。
また保護紙の貼付必要箇所を巻き取る直前に、電極箔及び隔離紙の送り方向と直角方向から保護紙を供給し、電極箔の巻始め端部及び巻終り端部で板厚方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において隔離紙に夫々保護紙を貼付するようにしたので、若干素子の直径は大きくなるものの、隔離紙による電気絶縁性能が非常に安定し、かつ優れた電子部品を提供することができる効果がある。
また巻取り装置ごとに前記電極箔にバリが発生する箇所を統計的に調査して保護紙の貼付必要箇所を特定しておき、保護紙の貼付必要箇所を巻き取る直前に、電極箔及び隔離紙の送り方向と直角方向から前護紙を供給し、電極箔の板厚方向又は幅方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において隔離紙に保護紙を貼付するようにしたので、巻取り装置の機械ごとの特性により異なるバリの発生箇所を極めて効率的に保護紙により保護し、かつ確率的に極めて高い精度でバリの発生箇所を突き止めてその箇所にのみ保護紙を剥離紙に貼付して電子部品の電気絶縁性能を極めて効率よく、向上させることができる効果がある。
1 電子部品
2 リード端子
2P 正のリード端子
2M 負のリード端子
3 素子
4 電極箔
4a バリ
4b 巻始め端部
4c 巻終り端部
4d 途中の部分
4P 正の電極箔
4M 負の電極箔
5 隔離紙
5A 隔離紙
5B 隔離紙
6 保護紙
8 電子部品の巻取り装置
9 リール
10 ガイドプーリ
16 保護紙の供給装置
A 矢印
B 矢印
2 リード端子
2P 正のリード端子
2M 負のリード端子
3 素子
4 電極箔
4a バリ
4b 巻始め端部
4c 巻終り端部
4d 途中の部分
4P 正の電極箔
4M 負の電極箔
5 隔離紙
5A 隔離紙
5B 隔離紙
6 保護紙
8 電子部品の巻取り装置
9 リール
10 ガイドプーリ
16 保護紙の供給装置
A 矢印
B 矢印
以下本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。本発明に係る電子部品1(請求項1)は、図1から図16に示すように、リード端子2(正のリード端子2P,負のリード端子2M)の平板部2aが夫々固着された複数の電極箔4(正の電極箔4P,負の電極箔4M)をその間に複数の隔離紙5(5A,5B)を介在させながら巻き取って完成した素子を有する電子部品において、電極箔2の板厚方向又は幅方向に生ずるバリ4aに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において隔離紙5に保護紙6を貼付介在させたものである。
図1から図3においては、バリ4aが負の電極箔4Mの巻終り端部4cにおいて、板厚方向下側(巻取り内側)に生じた状態を示しており、電極箔4は、板厚が約50μmであり、これに生ずるバリ4aはその高さが20μm位である。これに対して隔離紙5の板厚は約30μmである。
これらのことから、バリ4aによる隔離紙5の破損等の事故を防ぐための保護紙6の幅(巻取り方向に関しては長さ)は、リード端子2の場合に用いる保護紙6の幅と同程度、例えばリード端子2の平板部2aの幅の数倍から十数倍のもの(狭幅のもの)で十分であり、これは図1に示すように、バリ4aの突出方向の隔離紙5Bにバリ4aを覆うように貼付されるものであり、保護紙6は保護紙供給装置16により素子3の巻取りの直前に巻取り方向に対して直角方向から供給されて貼付されるようになっている。
またバリ4aは、電極箔4の巻始め端部4b等の端部に発生することが多いが、必ずしも端部に限定されるものではなく、図10に示すように、電極箔4の途中の部分4dに発生することもあり、また突出の方向も、図10及び図11には上側(巻取り外側)に発生したものを示しているが、図12に示すように下側(巻取り内側)に発生することもあり、上下いずれの方向にも発生するものである。
。
。
またバリ4aは、図13から図16に示すように、電極箔4の幅方向に発生することもあり、この場合でも隔離紙5の幅は、電極箔4の幅よりも広いので、隔離紙5の幅全体に該幅と同一長さの保護紙6を貼付することにより、図15及び図16に示すように、電極箔4の幅方向に突出したバリ4aを保護紙6で完全に覆うことができる。
また本発明に係る電子部品1(請求項2)は、図2及び図4から図6に示すように、リード端子2(正のリード端子2P,負のリード端子2M)の平板部2aが夫々固着された複数の電極箔4(正の電極箔4P,負の電極箔4M)をその間に複数の隔離紙5(5A,5B)を介在させながら巻き取って完成した素子を有する電子部品において、電極箔4の板厚方向に生ずるバリ4aの突出方向に対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲においてバリ4aの突出方向の隔離紙5に1枚の保護紙6を貼付介在させたものである。
図2において、このように電極箔4の一例として電極箔4Mの巻終り端部4cに板厚方向のバリ4aが下向きに突出して生じた場合には、隔離紙5Bにのみ1枚の保護紙6を貼付する。これは、1枚でもある程度十分なバリの覆いをすることができ、隔離紙5Bの損傷を防ぐことが可能であり、また保護紙6が1枚であるため、保護紙6による素子3の太さの増大を最小限に抑えることができるためである。
図4から図6においては、バリ4aは電極箔4Mの巻終り端部4cにおいて、板厚方向上向きに突出して生じているため、該バリの突出側である隔離紙5Aにのみ保護紙6を1枚貼付する。
また本発明に係る電子部品1(請求項3)は、図3及び図7に示すように、リード端子2(正のリード端子2P,負のリード端子2M)の平板部2aが夫々固着された複数の電極箔4(正の電極箔4P,負の電極箔4M)をその間に複数の隔離紙5(5A,5B)を介在させながら巻き取って完成した素子を有する電子部品において、電極箔4の板厚方向に生ずるバリ4aに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲においてバリ4aの突出方向及び該突出方向と反対側の隔離紙5に夫々1枚の保護紙6を貼付介在させたものである。
図3においては、負の電極箔4Mの巻終り端部4cに板厚方向下向きに突出したバリ4aが生じており、このため該バリの突出側である隔離紙5Bに保護紙6を1枚貼付すると共に、反対側の隔離紙5Aにも同様にもう1枚の保護紙6を貼付している。これは、素子3の太さは多少余分に増大するものの、更に完全にバリ4aによる隔離紙5A,5Bの損傷を防止できるようにするためである。
図7においては、負の電極箔4Mの巻終り端部4cに板厚方向上向きに突出したバリ4aが生じており、このため該バリの突出側である隔離紙5Aに保護紙6を1枚貼付すると共に、反対側の隔離紙5Bにも同様にもう1枚の保護紙6を貼付している。これは、素子3の太さは多少余分に増大するものの、図3の場合と同様にバリ4aによる隔離紙5A,5Bの損傷をより確実に防止できるようにするためである。
また本発明に係る電子部品1(請求項4)は、図8及び図9に示すように、リード端子2(正のリード端子2P,負のリード端子2M)の平板部2aが夫々固着された複数の電極箔4(正の電極箔4P,負の電極箔4M)をその間に複数の隔離紙5(5A,5B)を介在させながら巻き取って完成した素子を有する電子部品において、電極箔4の巻始め端部4b及び巻終り端部4cで板厚方向に生ずるバリ4aに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において隔離紙5に夫々保護紙6を貼付介在させたものである。
図8においては、負の電極箔4Mの巻始め端部4bには板厚方向上向きに突出したバリ4aが生じているため、隔離紙5Aに1枚の保護紙6を貼付しており、また同じ負の電極箔4Mの巻終り端部4cには板厚方向下向きに突出したバリ4aが生じているため、隔離紙5Bに1枚の保護紙6を貼付している。
図9においても、同様に負の電極箔4Mの巻始め端部4bには板厚方向上向きに突出したバリ4aが生じているが、この場合には隔離紙5A及び5Bに1枚ずつの保護紙6を貼付し、また同じ負の電極箔4Mの巻終り端部4cには板厚方向下向きに突出したバリ4aが生じているが、、隔離紙5A及び5Bに1枚ずつの保護紙6を貼付している。これは、素子3の太さは多少余分に増大するものの、バリ4aによる隔離紙5A,5Bの損傷をより確実に防止できるようにするためである。
そして本発明に係る電子部品の製造方法(請求項5)は、リード端子2(正のリード端子2P、負のリード端子2M)の平板部2aが夫々固着された複数の電極箔4(正の電極箔4P、負の電極箔4M)をその間に複数の隔離紙5(5A,5B)を介在させながら巻き取り、複数の電極箔4P,4M間の電気的絶縁性能を向上させるためにリード端子2の平板部2aの少なくとも一面側に接する隔離紙5に保護紙6を貼付する電子部品の製造方法において、保護紙6の貼付必要箇所を巻き取る直前に、電極箔4及び隔離紙5の送り方向と直角方向から保護紙6を供給し、電極箔4の板厚方向又は幅方向に生ずるバリ4aに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において隔離紙5に保護紙6を貼付する方法である。
また本発明に係る製造方法(請求項6)は、リード端子2(正のリード端子2P、負のリード端子2M)の平板部2aが夫々固着された複数の電極箔4(正の電極箔4P、負の電極箔4M)をその間に複数の隔離紙5(5A,5B)を介在させながら巻き取り、複数の電極箔4P,4M間の電気的絶縁性能を向上させるためにリード端子2の平板部2aの少なくとも一面側に接する隔離紙5に保護紙6を貼付する電子部品の製造方法において、保護紙6の貼付必要箇所を巻き取る直前に、電極箔4及び隔離紙6の送り方向と直角方向から保護紙6を供給し、電極箔4の板厚方向に生ずるバリ4aの突出方向に対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲においてバリ4aの突出方向の隔離紙5に1枚の保護紙6を貼付する方法である。
また本発明に係る電子部品の製造方法(請求項7)は、リード端子2(正のリード端子2P、負のリード端子2M)の平板部2aが夫々固着された複数の電極箔4(正の電極箔4P、負の電極箔4M)をその間に複数の隔離紙5(5A,5B)を介在させながら巻き取り、複数の電極箔4P,4M間の電気的絶縁性能を向上させるためにリード端子2の平板部2aの少なくとも一面側に接する隔離紙5に保護紙6を貼付する電子部品の製造方法において、保護紙6の貼付必要箇所を巻き取る直前に、電極箔4及び隔離紙5の送り方向と直角方向から保護紙6を供給し、電極箔4の板厚方向に生ずるバリ4aに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲においてバリ4aの突出方向及び該突出方向と反対側の隔離紙5に夫々1枚の保護紙6を貼付する方法である。
また本発明に係る電子部品の製造方法(請求項8)は、リード端子2(正のリード端子2P、負のリード端子2M)の平板部2aが夫々固着された複数の電極箔4(正の電極箔4P、負の電極箔4M)をその間に複数の隔離紙5(5A,5B)を介在させながら巻き取り、複数の電極箔4P,4M間の電気的絶縁性能を向上させるためにリード端子2の平板部2aの少なくとも一面側に接する隔離紙5に保護紙6を貼付する電子部品の製造方法において、保護紙6の貼付必要箇所を巻き取る直前に、電極箔4及び隔離紙5の送り方向と直角方向から保護紙6を供給し、電極箔4の巻始め端部4b及び巻終り端部4cで板厚方向に生ずるバリ4aに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において隔離紙5に夫々保護紙6を貼付する方法である。
また本発明に係る電子部品の製造方法(請求項9)は、リード端子2(正のリード端子2P、負のリード端子2M)の平板部2aが夫々固着された複数の電極箔4(正の電極箔4P、負の電極箔4M)をその間に複数の隔離紙5(5A,5B)を介在させながら巻き取り、複数の電極箔4P,4M間の電気的絶縁性能を向上させるためにリード端子2の平板部2aの少なくとも一面側に接する隔離紙5に保護紙6を貼付する電子部品の製造方法において、巻取り装置8(詳細は図示せず)ごとに電極箔4にバリが発生する箇所を統計的に調査して保護紙6の貼付必要箇所を特定しておき、保護紙6の貼付必要箇所を巻き取る直前に、電極箔4及び隔離紙5の送り方向と直角方向から保護紙6を供給し、電極箔4の板厚方向又は幅方向に生ずるバリ4aに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において隔離紙5に保護紙6を貼付する方法である。
本発明は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図1において、正の電極箔4P、隔離紙5A、負の電極箔4M及び隔離紙5Bは、素子の巻取り装置8により矢印A方向に巻き取られ、素子3とされるが、その途中で電極箔4の切断等の際にバリ4aが発生する。
これに対して、保護紙6は、巻き取られている電極箔4及び隔離紙5の直角方向から、その巻取りの直前に矢印Bの如く保護紙供給装置16(詳細は省略)から供給され、保護紙6はそのリール9に巻かれて貯蔵され、必要に応じて該リールから繰り出されてガイドプーリ10を介して供給され、隔離紙5の幅と同一長さまで繰り出されたら切断され、隔離紙5に貼付される。またこの保護紙6は、同様にリード端子2の対応位置においても隔離紙5に貼付される。
またバリ4aは、巻取装置ごとにある程度統計的に同じ部位に、かつ同じ向きで発生することが分かっているので、巻取り装置8ごとに電極箔4にバリが発生する箇所を統計的に調査して保護紙6の貼付必要箇所を特定しておき、保護紙6の貼付必要箇所を巻き取る直前に、電極箔4及び隔離紙5の送り方向と直角方向から保護紙6を供給し、電極箔4の板厚方向又は幅方向に生ずるバリ4aに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において隔離紙5に保護紙6を貼付する。
この保護紙6の供給、貼付の際には、巻取装置は停止していて、停止した隔離紙5に対して保護紙6がその直角方向から供給される。保護紙6の供給が完了すると、保護紙6は隔離紙5と同一の幅に切断されて貼付される。この貼付は、保護紙6の図1中下側に塗布された粘着材(図示せず)により行われる。保護紙6の貼付が完了すると、再び巻取りが行われる。
そして保護紙6の貼付必要箇所のすべてに保護紙6が貼付されると、巻取りが完了し、素子3が完成する。
この保護紙6の供給、貼付の際には、巻取装置は停止していて、停止した隔離紙5に対して保護紙6がその直角方向から供給される。保護紙6の供給が完了すると、保護紙6は隔離紙5と同一の幅に切断されて貼付される。この貼付は、保護紙6の図1中下側に塗布された粘着材(図示せず)により行われる。保護紙6の貼付が完了すると、再び巻取りが行われる。
そして保護紙6の貼付必要箇所のすべてに保護紙6が貼付されると、巻取りが完了し、素子3が完成する。
このように、電極箔4に発生するバリ4aを保護紙6が覆うように、該保護紙を隔離紙5に貼付することにより、素子3の太さは若干増大するが、バリ4aが隔離紙5を損傷させて電極箔4の絶縁が損なわれるおそれがなくなり、電子部品1の絶縁不良を免れることができ、電気絶縁性の非常に優れた電子部品、例えば高品質の電解コンデンサを提供することができる。
Claims (9)
- リード端子の平板部が夫々固着された複数の電極箔をその間に複数の隔離紙を介在させながら巻き取って完成した素子を有する電子部品において、前記電極箔の板厚方向又は幅方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において前記隔離紙に保護紙を貼付介在させたことを特徴とする電子部品。
- リード端子の平板部が夫々固着された複数の電極箔をその間に複数の隔離紙を介在させながら巻き取って完成した素子を有する電子部品において、前記電極箔の板厚方向に生ずるバリの突出方向に対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において前記バリの突出方向の隔離紙に1枚の保護紙を貼付介在させたことを特徴とする電子部品。
- リード端子の平板部が夫々固着された複数の電極箔をその間に複数の隔離紙を介在させながら巻き取って完成した素子を有する電子部品において、前記電極箔の板厚方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において前記バリの突出方向及び該突出方向と反対側の前記隔離紙に夫々1枚の保護紙を貼付介在させたことを特徴とする電子部品。
- リード端子の平板部が夫々固着された複数の電極箔をその間に複数の隔離紙を介在させながら巻き取って完成した素子を有する電子部品において、前記電極箔の巻始め端部及び巻終り端部で板厚方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において前記隔離紙に夫々保護紙を貼付介在させたことを特徴とする電子部品。
- リード端子の平板部が夫々固着された複数の電極箔をその間に複数の隔離紙を介在させながら巻き取り、前記複数の電極箔間の電気的絶縁性能を向上させるために前記リード端子の平板部の少なくとも一面側に接する隔離紙に保護紙を貼付する電子部品の製造方法において、前記保護紙の貼付必要箇所を巻き取る直前に、前記電極箔及び前記隔離紙の送り方向と直角方向から前記保護紙を供給し、前記電極箔の板厚方向又は幅方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において前記隔離紙に保護紙を貼付することを特徴とする電子部品の製造方法。
- リード端子の平板部が夫々固着された複数の電極箔をその間に複数の隔離紙を介在させながら巻き取り、前記複数の電極箔間の電気的絶縁性能を向上させるために前記リード端子の平板部の少なくとも一面側に接する隔離紙に保護紙を貼付する電子部品の製造方法において、前記保護紙の貼付必要箇所を巻き取る直前に、前記電極箔及び前記隔離紙の送り方向と直角方向から前記保護紙を供給し、前記電極箔の板厚方向に生ずるバリの突出方向に対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において前記バリの突出方向の隔離紙に1枚の保護紙を貼付することを特徴とする電子部品の製造方法。
- リード端子の平板部が夫々固着された複数の電極箔をその間に複数の隔離紙を介在させながら巻き取り、前記複数の電極箔間の電気的絶縁性能を向上させるために前記リード端子の平板部の少なくとも一面側に接する隔離紙に保護紙を貼付する電子部品の製造方法において、前記保護紙の貼付必要箇所を巻き取る直前に、前記電極箔及び前記隔離紙の送り方向と直角方向から前記保護紙を供給し、前記電極箔の板厚方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において前記バリの突出方向及び該突出方向と反対側の前記隔離紙に夫々1枚の保護紙を貼付することを特徴とする電子部品の製造方法。
- リード端子の平板部が夫々固着された複数の電極箔をその間に複数の隔離紙を介在させながら巻き取り、前記複数の電極箔間の電気的絶縁性能を向上させるために前記リード端子の平板部の少なくとも一面側に接する隔離紙に保護紙を貼付する電子部品の製造方法において、前記保護紙の貼付必要箇所を巻き取る直前に、前記電極箔及び前記隔離紙の送り方向と直角方向から前記保護紙を供給し、前記電極箔の巻始め端部及び巻終り端部で板厚方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において前記隔離紙に夫々保護紙を貼付することを特徴とする電子部品の製造方法。
- リード端子の平板部が夫々固着された複数の電極箔をその間に複数の隔離紙を介在させながら巻き取り、前記複数の電極箔間の電気的絶縁性能を向上させるために前記リード端子の平板部の少なくとも一面側に接する隔離紙に保護紙を貼付する電子部品の製造方法において、巻取り装置ごとに前記電極箔にバリが発生する箇所を統計的に調査して前記保護紙の貼付必要箇所を特定しておき、前記保護紙の貼付必要箇所を巻き取る直前に、前記電極箔及び前記隔離紙の送り方向と直角方向から前記保護紙を供給し、前記電極箔の板厚方向又は幅方向に生ずるバリに対応した位置であって該バリの巻取り方向前後側を覆うような範囲において前記隔離紙に保護紙を貼付することを特徴とする電子部品の製造方法。
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- 2009-08-17 JP JP2009207500A patent/JP2011040698A/ja active Pending
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