JP2011015502A - 配電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】対地電圧の低圧化を可能にし、さらに交流給電路と直流給電路とにおける漏電などの異常検出の共通化を可能にした配電システムを提供する。
【解決手段】AC−DC変換器21は、交流機器41に供給する単相3線式の交流給電路(分岐電路Lb)と直流機器に供給する3線式の直流給電路(主電路Ld)との間に挿入される。直流給電路は、AC−DC変換器21の内部で交流給電路の中性線Nと共通に接続された中性線Nと、中性線Nの電位に対して正電位である正電圧線L+と、中性線Nの電位に対して負電位である負電圧線L−とを備える。正電圧線L+には+150Vが印加され、負電圧線L−には−150Vが印加される。
【選択図】図1

Description

本発明は、交流給電路と直流給電路とを備える配電システムに関するものである。
近年、太陽光発電装置や風力発電装置などの環境への負荷が少ない再生可能エネルギーを使った分散電源を利用する機運が高まってきている。この種の分散電源には、風力発電装置やガスエンジン発電装置のように交流電力を発電するものもあるが、直流電力を発電する分散電源の普及が促進されてきている。また、太陽光発電装置は、日射量の変動に伴う発電力の変動が大きいから、二次電池を備える電力貯蔵装置と組み合わせて用いることにより供給電力を平準化することが提案されている。
通常、分散電源において発電される直流電力や電力貯蔵装置から出力される直流電力は、インバータ装置を用いて交流電力に変換されて交流電力により駆動される電気機器に供給されている。しかしながら、電気機器には、内蔵した電源回路や外付けの電源アダプタを用いることにより、交流電力を直流電力に変換して駆動されているものが多い。
したがって、分散電源や電力貯蔵装置から直流電力の供給が可能である場合に、電気機器の駆動のために直流電力を交流電力に変換し、その後、電源回路や電源アダプタで交流電力を直流電力に変換すると、電力変換に伴う電力損失が大きくなり、電力の利用効率が低下する。
この種の問題を解決する技術として、商用電源から供給される交流電力と分散電源や電力貯蔵装置から供給される直流電力とを複合的に利用するために、交流電力を負荷に供給する交流給電路と、直流電力を負荷に供給する直流給電路とを設けた配電システムが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
ところで、特許文献1では、直流電力で駆動される電気機器(特許文献1における「直流負荷12」)への印加電圧および配線形態について記載されていないが、分散電源と電力貯蔵装置との供給電圧が300〜345Vの範囲内であるときに、分散電源または電力貯蔵装置からの直流電力をDC−DC変換器(特許文献1における「DC/DCコンバータ18」)に供給し、DC−DC変換器から直流負荷に直流電力を供給する構成が記載されている。
特開2002−315197号公報
上述のように、特許文献1に記載の構成では、電気機器に直流電力を供給するために、電圧変換のためのDC−DC変換器が必須であり、以前として電力変換に伴う比較的大きい電力の損失が生じる。
また、引用文献1に記載の構成では、交流給電路と直流給電路との間に、商用電源からの交流電力を直流電力に変換するためのAC−DC変換器(特許文献1では「AC/DCコンバータ14」)を設けている。AC−DC変換器の出力電圧は、分散電源や電力貯蔵装置の出力電圧に、ほぼ一致させていると考えられるから、300V程度の直流電圧を出力していると考えられる。このような電圧では、法規制等で規定されている住宅内の対地電圧を150V以下にするという要件を満たすことができない。
さらに、AC−DC変換器の出力電圧が300V程度であるとすれば、AC−DC変換器へは200Vの交流電圧が入力されるとともに、全波整流器などを用いて整流し平滑した直流電圧を出力電圧に用いていると考えられるから、AC−DC変換器の入力側(交流側)と出力側(直流側)とは、漏電検出のような異常検出を個別に行う必要がある。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、交流給電路と直流給電路との配線形態に配慮することにより電力変換に伴う損失を低減し、しかも対地電圧を低圧化することを可能にして法規制等で規定されている住宅内の対地電圧に対する条件を満足できるようにした配電システムを提供することにある。
本発明は、上述の目的を達成するために、交流電力を電気機器に供給する単相3線式の交流給電路と、直流電力を電気機器に供給する3線式の直流給電路と、交流給電路から入力される交流電力を直流給電路に出力する直流電力に変換するAC−DC変換器とを有し、AC−DC変換器は、直流給電路の3線のうちの1本を交流給電路の中性線と共通に接続する経路を有し、中性線の電位に対して正電位とする正電圧線と、中性線の電位に対して負電位とする負電圧線とに、それぞれ直流電圧を印加することを特徴とする。
また、交流給電路から給電される電気機器と直流給電路から給電される電気機器との接地を共通で行うのが望ましい。
上記構成に加えて、直流給電路に接続された漏電検出器を設け、漏電検出器は、両端に第1および第2のスイッチを介して前記正電圧線と前記負電圧線との間に接続された第1および第2の抵抗の直列回路と、一端が第3のスイッチを介して正電圧線に接続され他端が負電圧線に接続された第3および第4の抵抗の直列回路と、一端が正電圧線に接続され他端が第4のスイッチを介して負電圧線に接続された第5および第6の抵抗の直列回路と、第1の抵抗と第2の抵抗との接続点に一端が接続された第7の抵抗と、第3の抵抗と第4の抵抗との接続点にカソードを接続し第7の抵抗の他端にアノードを接続した第1のダイオードと、第5の抵抗と第6の抵抗との接続点にアノードを接続し第7の抵抗の他端にカソードを接続した第2のダイオードと、各スイッチを制御するとともに、第1および第2の抵抗の接続点である第1の検出点と第1および第2のダイオードの接続点である第2の検出点と第3および第4の抵抗の接続点である第3の検出点と第5および第6の抵抗の接続点である第4の検出点との電位の関係により漏電の有無を判定し漏電検出時に直流給電路を遮断する検知制御回路とを備え、第1の抵抗と第2の抵抗との抵抗値を等しく設定し、第3の抵抗と第6の抵抗とを第1の抵抗および第2の抵抗よりも小さく設定し、第4の抵抗と第5の抵抗とを第1の抵抗および第2の抵抗よりも大きく設定する構成を採用することができる。
この構成では、第1の検出点を接地する第1状態と非接続にする第2状態とを選択する第5のスイッチを備え、検知制御回路は、第5のスイッチが第1状態であるときに前記直流給電路の漏電を検出し、第5のスイッチが第2状態であるときに第1の検出点の電位と中性線の電位とを比較することにより中性線欠相の有無を検出するようにすればよい。
さらに、AC−DC変換器は、正電圧線および負電圧線に印加する電圧の絶対値が、整流回路およびスイッチング電源回路を備える電気機器に対してスイッチング電源回路の入力電圧に用いることができる電圧範囲であって互いに等しくに設定されていることが望ましい。
本発明の構成によれば、単相3線式の交流給電路と直流給電路との間にAC−DC変換器を設け、直流給電路を、交流給電路の中性線と共通に接続した中性線を有し、かつ中性線の電位に対して正電位の正電圧線および負電位の負電圧線を有する3線式としているから、直流給電路を単相3線式の交流給電路の延長として敷設することが可能になり、屋内配線を容易に行うことが可能である。
また、正電圧線と負電圧線との中間電位である中性線を設け、かつ中性線を単相3線式の交流給電路の中性線と接続しているから、直流給電路において正電圧線と負電圧線との間の高電圧を利用可能としながらも、対地電圧は、正電圧線または負電圧線と中性線との間の比較的低い電圧になるから、法規制等で規定されている住宅内の対地電圧に対する条件を満足しながらも、直流電力で駆動される電気機器に高電圧を印加することが可能になる。つまり、直流電力で駆動される電気機器として交流電力で駆動される電気機器と同程度の高負荷のものを用いることが可能になる。しかも、電気機器が個々に交流電力を直流電力に変換するのではなく、交流電力から直流電力への変換をAC−DC変換器で一括して行っているから、電力変換に伴う損失が低減される。
交流給電路に接続した電気機器と直流給電路に接続した電気機器との設置を共通化した構成では、交流給電路と直流給電路とにおいて個別に接地線を設ける必要がないから、接地の施工が簡略化されるとともに誤配線が低減される。
漏電検出器として、複数本の抵抗を用いた構成を採用することで、簡単な構成かつノイズに強い漏電検出器を構成することが可能であり、しかも複数個のスイッチを用いて直流給電路から各抵抗を切り離すことが可能であるから、漏電検出の必要な時を除いては直流給電路に抵抗が接続されず、抵抗を常時接続している場合のように抵抗を流れる電流で損失が常時生じるということがなく、抵抗式の漏電検出器の欠点である電力損失を抑制することが可能になる。
また、2状態を選択可能な第5のスイッチを設け、第1ないし第4のスイッチの開閉と組み合わせることにより、直流給電路の漏電と中性線欠相との検出を行う構成では、漏電検出器の回路構成を変更することなく、漏電だけではなく中性線欠相の検出も行うことができる。
正電圧線および負電圧線に印加する電圧を等しくし、かつその絶対値を電気機器におけるスイッチング電源回路の入力電圧の電圧範囲に設定した構成では、インバータ回路のようなスイッチング電源回路を内蔵した電気機器において、スイッチング電源回路に入力端子を付加する程度の変更で、直流給電路から給電する電気機器として現状の交流用の電気機器を流用することが可能になる。すなわち、交直両用機器を構成することが簡単であるから、直流配電が普及するまでの過渡期においては、現状の交流用の電気機器の簡単な改造で対応することができ、設計変更に伴うコスト増を抑制することができる。また、直流配電が普及すれば、整流回路を外すだけの簡単な設計変更で、直流専用機器を構成することができ、電気機器を安価に提供することができる。
実施形態を示す主要部の配線図である。 同上に用いる漏電検出器を示す回路図である。 同上を用いた配電システムの構成例を示す配線図である。
まず、図3を用いて本発明の配電システムを適用する配電系統の全体構成について説明する。ここでは、本発明を適用する建築物として戸建て住宅を想定して説明するが、本発明の技術思想を集合住宅に適用することを妨げるものではない。また、図示する配電システムは、交流給電路と直流給電路とを備え、交流給電路には商用電源ACのみから交流電力を供給する構成としているが、分散電源DPSが太陽光発電設備を備える場合は、太陽光発電設備からの発電電力を交流給電路への交流電力の供給に用いる構成も可能である。
図示例では、商用電源ACから交流給電路における主電路Laを分電盤10に設けた主幹ブレーカに接続し、分電盤10内に設けた複数個の分岐ブレーカ12により複数の分岐電路Lbに分岐させている。分岐電路Lbからは、交流電力により駆動される照明器具、AV機器、IH調理器、洗濯機、掃除機、給湯器などの電気機器(以下、「交流機器」という)41に対して交流100Vまたは交流200Vの給電を行う。
分電盤10には、主幹ブレーカ11および複数個の分岐ブレーカ12のほか、雷サージに対する保護を行うアレスタ(SPD)13を設けてある。分電盤10に設けた分岐ブレーカ12のいずれかはAC−DC変換器21に給電する。交流機器41には、単相で給電し、AC−DC変換器21には単相3線で給電する。
したがって、AC−DC変換器21が接続される分岐電路Lbには3線式のケーブルを用いる。また、AC−DC変換器21と主幹ブレーカ11との間に挿入する分岐ブレーカ12は、3極の接点を備えるものを用いる。あるいはまた、2個の分岐ブレーカ12を用いてAC−DC変換器21に給電する。この場合、交流給電路Laの異なる電圧線に接続された2個の分岐ブレーカ12を用い、中性線を共通に接続することによって、3線式のケーブルに接続する。
AC−DC変換器21の直流出力端は、直流給電路の主電路Ldに接続される。直流給電路の主電路Ldには、分散電源DPSによる発電電力を入力電源とするDC−DC変換器22の直流出力端が接続される。分散電源DPSには、たとえば、太陽光発電設備、燃料電池設備を用いる。分散電源DPSとDC−DC変換器22との間には 分散電源DPSの出力電圧の低下時や動作の異常時に、分散電源DPSとDC−DC変換器22との電炉を遮断する開閉器23が挿入される。
また、主電路Ldには双方向DC−DC変換器24が開閉器25と保護器26とを介して接続される。双方向DC−DC変換器24は、リチウムイオン電池のような二次電池を備える電力貯蔵装置ESに接続され、主電路Ldからの直流電力を電力貯蔵装置ESに充電するための充電制御と、電力貯蔵装置ESからの直流電力を主電路Ldに供給する放電制御との両方を行う。開閉器25および保護器26は、電力貯蔵装置ESと主電路Ldとの開閉および保護を行う。
上述の構成により、直流給電路の主電路Ldには、商用電源ACから単相3線式で給電された交流電力を直流電力に変換するAC−DC変換器21と、分散電源DPSから給電された直流電力の電力制御を行うDC−DC変換器22と、直流電力の蓄積と放出とを制御する双方向DC−DC変換器24とから直流電力が供給可能になっている。
ところで、本実施形態では、AC−DC変換器21への交流電力が単相3線式で供給されることに鑑みて、AC−DC変換器21の出力側である主電路Ldも3線式で配線している。主電路Ldを構成する3線については後述する。
直流給電路の主電路Ldは、直流分電盤30に設けた直流主幹ブレーカ31に接続される。直流主幹ブレーカ31には、漏電検出器33が接続されるとともに、複数個の直流分岐ブレーカ32が接続される。各直流分岐ブレーカ32には、それぞれ分岐電路Lcが接続される。すなわち、直流分電盤30には、直流主幹ブレーカ31のほか、漏電検出器33、直流分岐ブレーカ32が収納される。
本実施形態では、分岐電路Lcの線間電圧を、+150Vと−150Vと300Vとの3種類のうちのいずれかから選択できるようにしている。すなわち、後述するように、直流給電路の主電路Ldは、基準電位である中性線Nと、中性線Nに対して+150Vの電圧が印加された正電圧線L+と、中性線Nに対して−150Vの電圧が印加された負電圧線L−との3線式であり(図1参照)、直流分岐ブレーカ32を3線のうちのどの2線に接続するかに応じて、分岐電路Lcの線間電圧を選択できるようにしてある。
具体的には、中性線Nと正電圧線L+とを選択することにより分岐電路Lcの線間電圧は+150Vになる。また、中性線Nと負電圧線L−と選択することより分岐電路Lcの線間電圧は−150Vになる。さらに、正電圧線L+と負電圧線L−とを選択することにより分岐電路Lcの線間電圧は300Vになる。したがって、分岐電路Lcの最高使用電流を30Aとすれば、最大9kWの電力を負荷に供給することが可能になる。
すなわち、照明器具のような低負荷の電気機器だけではなく、エアコン、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機のような高負荷の電気機器42を駆動可能な程度の電力を確保することができる。これらの電気機器42は、分岐電路Lcにほぼ定常的に接続されているから、抜き差し時にアークの発生しない専用の直流コンセント43を用いる。また、アイロン、掃除機のように必要時に分岐電路Lcに接続する電気機器42は、抜き差しの際に通電されないように工夫された直流コンセントを用いて接続する。なお、直流給電路の線間電圧を上述のように設定するには、AC−DC変換器21として、極性反転型のチョッパ回路を用いることが望ましい。
直流分岐ブレーカ32のうちの適数個に接続された分岐電路Lcには、絶縁トランスを内蔵した降圧用のDC−DC変換器27が接続されている。DC−DC変換器27の出力電圧としては、たとえば、5V、12V、24V、48Vが選択可能である。DC−DC変換器27は、図示例では1台のみ設けているが、実際には、出力電圧の種類以上の台数必要な場合もある。また、DC−DC変換器27の出力側には、直流用のサーキットプロテクタ34を介して低負荷の電気機器が接続される。
図示例では、低負荷の電気機器として、照明器具44、照明器具44の点灯状態を指示する壁スイッチ45、通信機器を集線するハブ46、公衆網のような外部の通信網と宅内の通信網との境界となるルータのような情報ブレーカ47、低負荷の電気機器を接続するための直流コンセント48を記載している。低負荷の電気機器としては、他の通信機器のほか、電話機、パーソナルコンピュータ、薄型テレビ受像機、ビデオレコーダ、換気装置、足元灯など、直流電力により駆動される様々な電気機器を用いることができる。
なお、直流供給路の主電路Ldおよび分岐電路Lcは、直流電力を供給する機能に加えて、通信路としての機能を持たせて各機器を連携動作させてもよい。この場合、高周波の搬送波を用いてデータを伝送する通信信号を直流電圧に重畳することにより直流供給路に接続された装置ないし機器の間での通信を可能にする。この技術は、交流電力を供給する電力線において交流電圧に通信信号を重畳させる電力線搬送技術と類似した技術である。
以下に、本発明の主要部の構成を説明する。図1に示す構成例は、図3の構成のうちAC−DC変換器21の周辺回路について、交流側と直流側とを簡略化して記載したものである。図1の構成では、分電盤10、分散電源DPS、直流分電盤30などは省略してあり、交流機器41および高負荷の電気機器42(以下、「直流機器」という)を図示している。また、商用電源ACについては、柱上変圧器Trを電源として示している。
商用電源AC(つまり、柱上トランスTr)からは交流給電路である単相3線式の主電路Laが住宅Hに引き込まれ、分電盤10(図3参照)を介して交流機器41に給電される。主電路Laは、1本の中性線Nと2本の電圧線L1,L2とを有し、中性線Nは柱上トランスTrにおいてB種接地E1が施される。
宅内に引き込まれた主電路Laは、中性線Nと各一方の電圧線L1,L2の線間電圧(100V)と、両電圧線L1,L2の線間電圧(200V)とを交流機器41に印加し、100V用の交流機器41と200V用の交流機器41とに電源を供給することが可能になっている。
主電路LaにはAC−DC変換器21が接続されており、AC−DC変換器21では、交流系の主電路Laの3線である中性線Nと各電圧線L1,L2とにより供給される交流を、それぞれ中性線Nの電位に対して正負各極性の直流に変換する。そのため、AC−DC変換器21は、具体的には正負2個のAC−DC変換器を備えることになる。
図示例のAC−DC変換器21は、中性線Nと電圧線L1とにより供給される100Vの交流電圧から中性線Nに対して正極性である直流電圧(+150V)への電力変換を行い、中性線Nと電圧線L2とにより供給される100Vの交流電圧から中性線Nに対して負極性である直流電圧(−150V)への電力変換を行っている。AC−DC変換器21から出力される直流の電圧値は、交流電圧を全波整流して平滑したときの電圧(交流電圧の最大値にほぼ等しい電圧)よりやや高い程度に設定される。
したがって、直流給電路の主電路Ldは、中性線Nと、正負各極性の電圧が印加される正電圧線L+および負電圧線L−との3線式になる。直流給電路における主電路Ldの中性線Nは交流給電路における主電路Laの中性線Nとは絶縁されずに接続される。すなわち、直流給電路における主電路Ldの中性線Nは、柱上トランスTrにおいてB種接地E1が施される。なお、交流機器41および直流機器42は、D種接地E2が施される。
ところで、AC−DC変換器21の出力電圧を、交流電圧の最大値よりもやや高い程度の電圧に設定しているのは以下の理由による。
昨今、インバータ回路を内蔵した交流機器41が増加しており、照明器具のほかエアコン、冷蔵庫、洗濯機などにもインバータ回路が内蔵されてきている。この種のインバータ回路では、交流を全波整流する整流回路と、力率改善を兼ねたDC−DC変換器(多くは、チョッパ回路)とをインバータ回路の前段に設ける構成が多く採用されている。また、インバータ回路とDC−DC変換器とのスイッチング素子を共用する回路構成も知られている。
すなわち、この種の交流機器41の電源回路は、整流回路とスイッチング電源回路との組み合わせということができる。したがって、AC−DC変換器21の出力電圧を、整流回路の出力電圧である交流電圧の最大値程度の電圧とするのである。言い換えると、AC−DC変換器21の出力電圧を、スイッチング電源回路の入力電圧として用いることができる電圧範囲に設定していることになる。
このことから、インバータ回路を内蔵した100V用の交流機器41であれば150V程度の直流電圧をDC−DC変換器の入力電圧とすることで動作可能であり、インバータ回路を内蔵した200V用の交流機器41であれば300V程度の直流電圧をDC−DC変換器の入力電圧とすることで動作可能である。すなわち、直流給電路における主電路Ldを、中性線Nと、+150Vの正電圧線L+と、−150Vの負電圧線L−との3線式としておき、インバータ回路を内蔵した交流機器41についてDC−DC変換器の入力端に主電路Ldを接続することで、交流機器41を動作させることが可能になる。
したがって、従来から提供されているインバータ回路を備える交流機器41において、DC−DC変換器の入力端に電源接続用の端子を設ける程度の設計変更のみで、この種の交流機器41を、交流電源だけではなく直流電源によっても用いることが可能になる。
すなわち、上述のように高電圧(±150V)の直流電圧を扱う主電路Ldの敷設を住宅Hに普及させる過渡期の段階においても、従来から提供されている交流機器41から直流機器42に移行するにあたって大きな設計変更を伴わないから、交流機器41から直流機器42への移行期のコスト増を抑制することができる。また、住宅Hにおいて直流給電路における主電路Ldを敷設する習慣が定着した後には、インバータ回路を備える交流機器41では、整流回路を外す程度の簡単な設計変更で、専用の直流機器42を提供することが可能になる。
さらに、上述した直流給電路における主電路Ldは、中性線Nを単相3線式の交流給電路における主電路Laと共通にしているから、交流給電路の主電路Laに用いている3線式の配線を延長して引き回すだけで屋内配線を敷設することができる。しかも、主電路Ldにおいて中性線Nに対して±150Vの直流電圧を印加しているから、電気設備技術基準に規定されている住宅内の対地電圧を150V以下にするという要件を満たすことができる。
また、中性線Nの接地は柱上トランスTrにおいて交流と直流とにかかわらず集中的に行うことができ、さらに、交流機器41と直流機器42との接地も共通の接地で集中的に行うことが可能になる。その結果、接地の管理が容易で安全性を高めることができる。その上、中性線Nの欠相に対する対策は、交流側と直流側とで共通に行うことができる。
ところで、図3に示すように、直流主幹ブレーカ31と直流分岐ブレーカ32との間には漏電検出器33を配置している。直流の漏電を検出する技術は種々知られており、抵抗ブリッジ回路を用いて電流の平衡を監視する技術、いわゆる直流変流器(環状のコアとホール素子とを用いた電流検出器)を用いる技術、電圧が周期的に変化する信号(交流信号やパルス信号)を経路中の適宜の箇所に注入する信号注入器と零相変流器とを用いて信号の漏れの有無を検出する技術などがある。
抵抗ブリッジ回路を用いる技術は、線間に抵抗を接続する構成であるから、漏洩電流が常時発生しており電力が無駄に消費されるという問題を有している。また、直流変流器を用いる技術は、ホール素子が外乱に弱いから扱いにくいという問題を有している。また、信号注入器と零相変流器との組み合わせを用いる技術は、信号注入器から注入した信号がノイズ成分になるとともに、構成が複雑になるという問題を有している。
そこで、本実施形態では、図2に示すように、抵抗ブリッジ回路を用いながらも、必要時以外は抵抗に電流が流れないようにスイッチを設けることによって、漏洩電流による電力の無駄な消費を抑制している。
図2に示す漏電検出器33は、直流給電路の主電路Ldにおける漏電の検出(漏電測定)のほか、正電圧線L+と中性線Nとを含む経路での漏電の検出(+側漏電検出)、負電圧線L−と中性線Nとを含む経路での漏電の検出(−側漏電検出)、中性線Nの欠相の検出(中性線欠相検出)との4種類の異常を検出することが可能になっている。また、直流主幹ブレーカ31は、外部からの引外し信号によって接点部rを強制的に開極させる外部引外し機構MFを備えており、漏電検出器33が異常を検出したときに直流主幹ブレーカ31に引外し信号を出力するように構成している。なお、図示例では、直流主幹ブレーカ31のみを制御しているが、主幹ブレーカ11の開閉を制御することも可能である。
漏電検出器33は、具体的には、7個の抵抗R1〜R7と、5個のスイッチSW1〜SW5と、2個のダイオードD1,D2とを用いて構成されている。2個の抵抗R1,R2は一端同士が接続され、抵抗R1の他端はスイッチSW1を介して正電圧線L+に接続され、抵抗R2の他端はスイッチSW2を介して負電圧線L−に接続されている。また、2個の抵抗R3,R4は一端同士が接続され、抵抗R3の他端はスイッチSW3を介して正電圧線L+に接続され、抵抗R4の他端は負電圧線L−に接続されている。さらに、2個の抵抗R5,R6は一端同士が接続され、抵抗R5の他端は正電圧線L+に接続され、抵抗R6の他端はスイッチSW4を介して負電圧線L−に接続される。
抵抗R1,R2の接続点には抵抗R7の一端が接続され、抵抗R7の他端は、ダイオードD1を介して抵抗R3,R4の接続点に接続されるとともに、ダイオードD2を介して抵抗R5,R6の接続点に接続される。ダイオードD1はカソードが抵抗R3,R4の接続点に接続され、ダイオードD2はアノードが抵抗R5,R6の接続点に接続される。また、抵抗R1,R2の接続点は、接地した状態と、オフ状態との2状態をスイッチSW5により選択することが可能になっている。
各スイッチSW1〜SW5は、検知制御回路CNにより接点位置が制御される。スイッチSW1〜SW3には、リレーのような機械接点を用いるほか半導体スイッチを用いることも可能である。検知制御回路CNでは、スイッチSW1〜SW5の状態の組み合わせに応じて、漏電検出器33に設定した検出点P1〜P5の電圧を監視し、上述した4種類の異常のいずれかを検出する。また、図示例では、検知制御回路CNの電源を、正電圧線L+と中性線Nとから得ているが、負電圧線L−と中性線Nとから得るようにすることも可能である。
検出点P1は抵抗R1,R2の接続点、検出点P2はダイオードD1,D2の接続点、検出点P3は抵抗R3,R4の接続点、検出点P4は抵抗R5,R6の接続点、検出点P5は中性線Nとの接続点とする。
スイッチSW1〜SW5の状態の組み合わせと検出する異常の種類との関係は、表1のようになる。なお、スイッチSW1,SW2は同時にオンオフがなされる。
Figure 2011015502
以下では、漏電検出器33の動作を説明する。また、各抵抗R1〜R7の抵抗値には、R1=R2、R3=R6=R1−ΔR、R4=R5=R1+ΔRの関係を有しているものとする。ΔRは適宜に設定され、R1に対して数%程度の値に設定される(たとえば、0.01・R1<ΔR<0.05・R1)。なお、R7はΔRよりも小さい値に設定される(たとえば、0.1・ΔR<R7<0.5・ΔR)。
まず、異常の検出を行わない状態では、表1のように、スイッチSW1〜SW4はオフが選択され、スイッチSW5はオン・オフいずれを選択してもよい。この状態では、どの抵抗R1〜R7にも電流は流れず、漏電検出器33による電力消費は生じない。
一方、「漏電測定」を行うには、スイッチSW1〜SW5をオンにする。つまり、抵抗R1,R2の直列回路と抵抗R3,R4の直接回路と抵抗R5,R6の直列回路とをそれぞれ正電圧線L+と負電圧線L−との間に接続し、検出点P1を接地する。
ここで、正電圧線L+と負電圧線L−との電位差をV0とするとき、V1=V0・R2/(R1+R2)、V3=V0・R4/(R3+R4)、V4=V0・R6/(R5+R6)であり、抵抗R1〜R6の抵抗値が上述のように設定されていることにより、R6/(R5+R6)<R2/(R1+R2)<R4/(R3+R4)であるから、漏電のない正常な状態であれば、検出点P1,P3,P4の電位V1,V3,V4の関係は、V4<V1<V3の関係になる。また、このとき、ダイオードD1,D2には電流が流れないから、抵抗R7の両端には電位差が発生せず、検出点P2の電位V2は検出点P1の電位V1と等しくなる。
ところで、正電圧線L+において地絡が生じたとすると、正電圧線L+の電位V1が中性線Nと略同電位(≒0V)になるから、負電圧線L−の電位を−E(=−150V)とすれば、検出点P3の各電位V3は、V3=−E・R3/(R3+R4)と表すことができ、V3<0であるから、抵抗R7およびダイオードD1を通して検出点P1→検出点P2→検出点P3の経路で電流が流れる。すなわち、検出点P1,P2,P3の電位V1,V2,V3の関係がV1>V2>V3であれば、地絡があると判断することができる。
同様にして、負電圧線L−において地絡が生じたとすると、検出点P4→検出点P2→検出点P1の経路で電流が流れる。この場合は、検出点P1,P2,P4の電位V1,V2,V4の関係がV4>V2>V1になる。
次に、「+側漏電検出」を行う場合には、スイッチSW1、SW2、SW4をオフにし、スイッチSW3、SW5をオンにする。つまり、抵抗R1,R2,R6は無関係になり、抵抗R7の一端が接地される。この場合、正電圧線L+での地絡が生じていなければ、検出点P3の電位V3は検出点P2の電位V2(≒0)よりも高い(V3>V2)から、ダイオードD1に電流は流れない。また、検出点P4の電位V4は検出点P2の電位よりも低い(V4<V2)から、ダイオードD2にも電流は流れない。つまり、検出点P1,P2の電位V1,V2はV1=V2である。
一方、正電圧線L+での地絡が生じると、検出点P3の電位V3が中性線Nに対して負電位になるから、ダイオードD1が導通し、V1>V2>V3の関係が得られる。
同様にして、「−側漏電検出」を行う場合には、スイッチSW1,SW2,SW3をオフにし、スイッチSW4、SW5をオンにする。つまり、抵抗R1,R2,R3は無関係になり、抵抗R7の一端が接地される。この場合、負電圧線L−での地絡が生じていなければ、検出点P4の電位V4は検出点P2の電位V2(≒0)よりも低い(V4<V2)から、ダイオードD2に電流は流れない。また、検出点P3の電位V3は検出点P2の電位よりも高い(V3>V2)から、ダイオードD1にも電流は流れない。つまり、検出点P1,P2の電位V1,V2はV1=V2である。
一方、負電圧線L−での地絡が生じると、検出点P4の電位V4が中性線Nに対して正電位になるから、ダイオードD2が導通し、V4>V2>V1の関係が得られる。
「中性線欠相検出」では、スイッチSW1,SW2をオンにし、スイッチSW3,SW4、SW5をオフにする。この状態において、抵抗R3,R6は無関係になり、正電源線L+の電位を+Eとし、負電源線L−の電位を−Eとするとき、検出点P1,P2の電位V1,V2は、V1=V2=0になる。また、中性線欠相が生じていなければ、検出点P5の電位V5は中性線Nの電位であるからV5=0になる。すなわち、V1=V2=V5になる。
これに対して、中性線欠相が生じているか、正電源線L+と負電源線L−とに接続されている直流負荷42の負荷バランスに大きなずれがある場合には、中性線Nの電位V5がV5≠0になるから、V1=V2≠V5になる。
検知制御回路CNでの判定をまとめると、「漏電測定」と「+側漏電検出」と「−側漏電検出」とでは、検出点P1〜P4の電位V1〜V4について、V3<V1=V2<V4が成立していれば、異常がないと判定する。
また、「漏電測定」では、V3<V2<V1が成立すると正電源線L+における地絡と判定し、V1<V2<V4が成立すると負電源線L−における地絡と判定する。さらに、「+側漏電検出」では、V3<V2<V1が成立するときには正電源線L+での地絡と判定し、「−側漏電検出」では、V1<V2<V4が成立するときには負電源線L−での地絡と判定する。
また、「中性線欠相検出」では、V1=V2=V5が成立していれば正常、V1=V2≠V5が成立していれば中性線欠相と判定する。
なお、上述の判定条件は、抵抗R1〜R7の抵抗値のばらつきを考慮して設定されるのはいうまでもない。
21 AC−DC変換器
33 漏電検出器
41 電気機器(交流機器)
42 電気機器(直流機器)
E1 B種接地
E2 D種接地
L+ 正電圧線
L− 負電圧線
La 主電路(交流給電路)
Lb 分岐電路(交流給電路)
Lc 分岐電路(直流給電路)
Ld 主電路(直流給電路)
N 中性線
R1 (第1の)抵抗
R2 (第2の)抵抗
R3 (第3の)抵抗
R4 (第4の)抵抗
R5 (第5の)抵抗
R6 (第6の)抵抗
R7 (第7の)抵抗
CN 検知制御回路
D1 (第1の)ダイオード
D2 (第2の)ダイオード
P1 (第1の)検出点
P2 (第2の)検出点
P3 (第3の)検出点
P4 (第4の)検出点
P5 (第5の)検出点
SW1 (第1の)スイッチ
SW2 (第2の)スイッチ
SW3 (第3の)スイッチ
SW4 (第4の)スイッチ
SW5 (第5の)スイッチ

Claims (5)

  1. 交流電力を電気機器に供給する単相3線式の交流給電路と、直流電力を電気機器に供給する3線式の直流給電路と、交流給電路から入力される交流電力を直流給電路に出力する直流電力に変換するAC−DC変換器とを有し、AC−DC変換器は、直流給電路の3線のうちの1本を交流給電路の中性線と共通に接続する経路を有し、中性線の電位に対して正電位とする正電圧線と、中性線の電位に対して負電位とする負電圧線とに、それぞれ直流電圧を印加することを特徴とする配電システム。
  2. 前記交流給電路から給電される前記電気機器と前記直流給電路から給電される前記電気機器との接地を共通で行うことを特徴とする請求項1記載の配電システム。
  3. 前記直流給電路に接続された漏電検出器を備え、漏電検出器は、両端に第1および第2のスイッチを介して前記正電圧線と前記負電圧線との間に接続された第1および第2の抵抗の直列回路と、一端が第3のスイッチを介して正電圧線に接続され他端が負電圧線に接続された第3および第4の抵抗の直列回路と、一端が正電圧線に接続され他端が第4のスイッチを介して負電圧線に接続された第5および第6の抵抗の直列回路と、第1の抵抗と第2の抵抗との接続点に一端が接続された第7の抵抗と、第3の抵抗と第4の抵抗との接続点にカソードを接続し第7の抵抗の他端にアノードを接続した第1のダイオードと、第5の抵抗と第6の抵抗との接続点にアノードを接続し第7の抵抗の他端にカソードを接続した第2のダイオードと、各スイッチを制御するとともに、第1および第2の抵抗の接続点である第1の検出点と第1および第2のダイオードの接続点である第2の検出点と第3および第4の抵抗の接続点である第3の検出点と第5および第6の抵抗の接続点である第4の検出点との電位の関係により漏電の有無を判定し漏電検出時に直流給電路を遮断する検知制御回路とを備え、第1の抵抗と第2の抵抗との抵抗値を等しく設定し、第3の抵抗と第6の抵抗とを第1の抵抗および第2の抵抗よりも小さく設定し、第4の抵抗と第5の抵抗とを第1の抵抗および第2の抵抗よりも大きく設定していることを特徴とする請求項1又は2記載の配電システム。
  4. 前記第1の検出点を接地する第1状態と非接続にする第2状態とを選択する第5のスイッチを備え、前記検知制御回路は、第5のスイッチが第1状態であるときに前記直流給電路の漏電を検出し、第5のスイッチが第2状態であるときに第1の検出点の電位と中性線の電位とを比較することにより中性線欠相の有無を検出することを特徴とする請求項3記載の配電システム。
  5. 前記AC−DC変換器は、前記正電圧線および前記負電圧線に印加する電圧の絶対値が、整流回路およびスイッチング電源回路を備える電気機器に対してスイッチング電源回路の入力電圧に用いることができる電圧範囲であって互いに等しく設定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の配電システム。
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