JP2011012723A - ガス供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】流路を流通するガスを加熱するヒータを備えるガス供給装置において、その小型化や高集積化を可能とする。
【解決手段】ガス供給装置10において、各流路ブロック20は、長尺状に延びる直方体状に形成され、開閉弁50が複数搭載された上面20aを有している。開閉弁50は、上面20aの長手方向に沿って直列に配置されている。複数の流路ブロック20は、上面20aを幅方向から挟む両側面20c同士が隣り合うように並列に配列されている。複数の流路ブロック20の隣り合う側面20cにヒータ31が挟み込まれた状態で、複数の流路ブロック20が一体化されている。ヒータ31はフィルム状に形成され、その両面が流路ブロック20の側面20cに対向して流路ブロック20の長手方向に沿って延びている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、流路を流通するガスを加熱するヒータを備えるガス供給装置に関する。
従来、半導体製造工程において、薄膜生成装置、乾式エッチング装置などのプロセス機器へプロセスガスを供給するガス供給装置が使用されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のガス供給装置は、互いに平行に配置された複数列のガス供給部を備えている。各ガス供給部は、内部にガス流路が形成された複数の流路ブロックを直線上に配置し、各流路ブロックのガス流路をそれぞれ開閉する開閉弁を流路ブロック上に設けている。
特開2003−91322号公報 特開平7−74113号公報
ところで、特許文献1に記載のものにおいて、常温で液化し易いプロセスガスが使用されることがある。この場合には、プロセスガスの液化を抑制するために、特許文献2に記載されるもののように、テープ状のヒータをガス配管に巻き付ける構成や、流路ブロックの長手方向にみて両側面に板状のヒータを張り付ける構成、棒状のヒータを流路ブロックに埋設する構成等を採用することが考えられる。
しかしながら、ガス供給装置の小型化や高集積化に伴って、上記テープ状のヒータや板状のヒータを取り付けるためのスペースや、棒状のヒータを流路ブロックに埋設するためのスペースを確保できなくなるおそれがある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、流路を流通するガスを加熱するヒータを備えるガス供給装置において、その小型化や高集積化を可能とすることを主たる目的とするものである。
上記課題を解決するために、第1の発明は、内部に流路の設けられた複数の流路ブロックと、各流路ブロックの前記流路を流通するガスの流通状態をそれぞれ変更する開閉弁と、前記流路を流通するガスを加熱するヒータとを備えるガス供給装置であって、前記各流路ブロックは、長尺状に延びる直方体状に形成され、前記開閉弁が複数搭載された弁搭載面を有し、前記開閉弁は、前記弁搭載面の長手方向に沿って直列に配置され、前記複数の流路ブロックは、前記弁搭載面を幅方向から挟む両側面同士が隣り合うように並列に配列され、前記複数の流路ブロックの前記隣り合う側面に前記ヒータが挟み込まれた状態で、前記複数の流路ブロックが一体化されていることを特徴とするガス供給装置。
上記構成によれば、各流路ブロックの内部に設けられた流路をガスが流通し、それらのガスの流通状態が開閉弁によってそれぞれ変更される。そして、流路ブロックの流路を流通するガスがヒータによって加熱される。
各流路ブロックは、長尺状に延びる直方体状に形成されており、複数の開閉弁が弁搭載面において長手方向に沿って直列に配置されている。そして、前記複数の流路ブロックは、前記弁搭載面を幅方向から挟む両側面同士が隣り合うように並列に配列されているため、流路ブロック全体が直方体状となるように複数の流路ブロックを集積することができる。
ここで、前記複数の流路ブロックの前記隣り合う側面に前記ヒータが挟み込まれた状態で、前記複数の流路ブロックが一体化されているため、1つのヒータの両面によって隣り合う2つの流路ブロックを加熱することができる。したがって、隣り合う流路ブロックの間に各流路ブロックを加熱するヒータをそれぞれ設ける必要がなく、ヒータを取り付けるためのスペースを縮小することができる。さらに、流路ブロック間に隙間を設定する必要がないため、流路ブロック同士の間隔を狭くすることができる。その結果、流路を流通するガスを加熱するヒータを備えるガス供給装置において、その小型化や高集積化を実現することができる。
また、ヒータの両側に流路ブロックが当接しているため、ヒータの片側に流路ブロックが当接している場合と比較して、ヒータの熱を流路ブロックへ効率的に伝達することができる。換言すれば、ヒータから流路ブロック以外へ逃げる熱を減少させることができる。
第2の発明では、第1の発明において、前記ヒータは板状又は膜状に形成され、その両面が前記流路ブロックの前記側面に対向して前記長手方向に沿って延びているため、ヒータ自体の厚みが薄くなるとともに流路ブロックの側面にヒータを沿わせることができる。したがって、流路ブロック同士の間隔を狭くすることができるとともに、ヒータから流路ブロック側面への熱伝達効率を向上させることができる。さらに、ヒータにおいて、流路ブロックの側面に当接する部分の面積と比較して、流路ブロックの側面に当接しない部分である端面の面積が小さくなるため、ヒータから流路ブロック以外へ逃げる熱を更に減少させることができる。
第3の発明では、第2の発明において、前記複数の流路ブロックの前記隣り合う側面により前記ヒータが押圧された状態で前記複数の流路ブロックを固定する固定機構を備えるため、流路ブロックの側面とヒータとの間に隙間が形成されることを抑制することができる。したがって、ヒータから流路ブロック側面への熱伝達効率を更に向上させることができる。
一般に、ガス供給装置では、複数の流路ブロックの各流路に共通のパージガスを分配供給する配管が設けられている。
そこで、第4の発明では、第3の発明において、前記固定機構は、前記複数の流路ブロックの各流路に共通のガスを分配供給する供給部材を含むため、ガスを分配供給するための供給部材を利用して固定機構を構成することができる。したがって、ガス供給装置の構成部材が増加することを抑制しつつ、ヒータから流路ブロック側面への熱伝達効率を向上させることができる。
第5の発明では、第1又は第2の発明において、前記複数の流路ブロックの前記隣り合う側面には凹部が設けられており、前記凹部に前記ヒータが収容されるとともに、前記隣り合う側面は前記凹部以外の部分で当接していることを特徴とする請求項1又は2に記載のガス供給装置。
上記構成によれば、前記複数の流路ブロックの前記隣り合う側面には凹部が設けられており、前記凹部に前記ヒータが収容されているため、ヒータの厚みを凹部で吸収することができる。したがって、流路ブロック同士の間隔を一層狭くすることができる。さらに、流路ブロックの隣り合う側面は前記凹部以外の部分で当接しているため、ヒータの配置状態にかかわらず、流路ブロック同士の相対位置を一定にすることができる。
並列に配列された複数の流路ブロックの隣り合う側面のうち、一方の側面を加熱しないようにすることが要望される場合がある。
そこで、第6の発明では、第1〜第5のいずれかの発明において、前記複数の流路ブロックの前記隣り合う側面のうち、一方の側面と前記ヒータとの間に断熱部材が設けられているため、ヒータから一方の側面へ伝達される熱を断熱部材により減少させることができる。その結果、複数の流路ブロックの隣り合う側面のうち、一方の側面について加熱を抑制することができる。
第7の発明では、第1〜6のいずれかの発明において、前記開閉弁は電磁弁であり、前記電磁弁はそのコイルの外周にケースを有しており、前記電磁弁の前記ケースと前記弁搭載面とを繋ぐ伝熱部材を備えるため、電磁弁のコイルで発生する熱を、伝熱部材を介して流路ブロックへ伝達することができる。その結果、電磁弁で発生する熱をガスの加熱に利用することができるため、発熱量の小さいヒータを用いることが可能となる。
特に、第3の発明と第7の発明とを組み合わせた場合には、前記複数の流路ブロックを固定する固定機構が、前記電磁弁の前記ケースと前記弁搭載面とを繋ぐ伝熱部材を兼ねることにより、ガス供給装置の構成部材が増加することを抑制しつつ、両発明の効果を奏することができる。
ガス供給装置の斜視図。 ガス供給ユニットを幅方向で切断した断面図。 図2の3−3線断面図。 ガス供給装置の下面図。 ガス供給装置の正面図。 ガス供給装置の変形例を示す正面図。 ガス供給装置の他の変形例を示す斜視図。
以下、本発明を具現化した一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、ガス供給装置10は、同じ構成のガス供給ユニット11を複数備えている。
ガス供給ユニット11は、長尺状に延びる直方体状に形成された流路ブロック20と、複数の開閉弁50(50A)とを備えている。流路ブロック20の上面20a(弁搭載面)には、複数の開閉弁50が搭載されている。開閉弁50は、上面20aの長手方向に沿って直列に配置されている。開閉弁50は、柱状に形成されている。流路ブロック20の上面20aの幅は、同方向における開閉弁50の幅と略等しくされている。
複数のガス供給ユニット11は、流路ブロック20において上面20aを幅方向から挟む両側面20c同士が隣り合うように並列に配列されている。すなわち、複数のガス供給ユニット11では、流路ブロック20の上面20aの幅方向(長手方向に直交する方向)において、流路ブロック20の互いの側面20cが対向している。
並列に配列された流路ブロック20の隣り合う両側面20cの間には、ヒータ31が設けられている。また、これらの流路ブロック20のうち幅方向の両端に配置された流路ブロック20では、ガス供給装置10の外周面となる側面20cにヒータ31が設けられている。ヒータ31は、フィルム状(例えば約0.3mmの厚さ)に形成されており、可撓性を有している。ヒータ31は、力が加えられない状態において形状が保たれており、保形性を有している。ヒータ31は、流路ブロック20の長手方向に沿って延びている。ヒータ31は矩形状に形成されている。ヒータ31の長辺の長さ(長手方向の長さ)は、流路ブロック20の長手方向の長さよりも若干長く設定されている。ヒータ31の短辺の長さ(短手方向の長さ)は、流路ブロック20の高さ方向の長さ(側面20cの短手方向の長さ)と等しくされている。
ヒータ31は、側面20cの全面を覆うように配置されている。詳しくは、ヒータ31の短手方向の両端が側面20cの短手方向の両端と一致している。ヒータ31の長手方向の一端は側面20cの長手方向の端と一致しており、ヒータ31の長手方向の他端は側面20cの長手方向の端よりも若干張出している。このため、ヒータ31は略全面が側面20cに沿うように配置されている。ヒータ31において、側面20cよりも張出した部分にヒータ31へ電力を供給する配線が接続される。ヒータ31は、供給される電力により両面が発熱して流路ブロック20を加熱する。
複数のガス供給ユニット11は、流路ブロック20の隣り合う両側面20cの間にヒータ31を挟み込んだ状態で、流路ブロック20の幅方向(上面20aの幅方向)に集積されている。そして、複数の流路ブロック20及び複数のヒータ31は、全体として直方体状をなしている。詳しくは、各流路ブロック20の上面20aの高さ(位置)が一致しているとともに、各流路ブロック20の長手方向の端面の位置が一致している。
次に、図2,3を参照して、1つのガス供給ユニット11の構成について代表して説明する。なお、図2は、ガス供給ユニット11を幅方向で切断した断面図である。図3は、図2の3−3線断面図について開閉弁50を省略して示している。
流路ブロック20の内部には、その長手方向(上面20aの長手方向)に沿って直線状に延びるキャリングガス流路21(主流路)が設けられている。キャリングガス流路21は、略円形の流路断面を有しており、その太さ(径)が一定となるように形成されている。詳しくは、キャリングガス流路21は、流路ブロック20の長手方向の端面20dからドリル等で加工を行うことにより形成されている。そして、その加工孔が栓27によって閉じられている。キャリングガス流路21において栓27と反対側の端部には、キャリングガスの出力ポート29が接続されている。
流路ブロック20の内部には、キャリングガス流路21にそれぞれ連通する複数のプロセスガス流路22(副流路)が設けられている。プロセスガス流路22(22A)は、流路ブロック20の下面20b(副流路開口面)に開口している。プロセスガス流路22は、下面20bにおいて幅方向(図3の左右方向)の中央に開口している。すなわち、プロセスガス流路22の開口部は、流路ブロック20を幅方向で二等分する仮想平面Fを中心として均等に配置されている。
流路ブロック20の上面20aには、流路ブロック20の長手方向(上面20aの長手方向)に沿って所定間隔で上記開閉弁50の弁室24が設けられている。そして、上記各プロセスガス流路22は各弁室24に連通されている。すなわち、開閉弁50は、プロセスガス流路22毎に設けられている。
弁室24は、キャリングガス流路21の延びる方向に沿って所定間隔で設けられているとともに、流路ブロック20の幅方向(流路ブロック20の上面20aの幅方向)において中央に設けられている。弁室24は、略円形の凹部として形成されている。そして、弁室24は、流路ブロック20の幅を縮小するために、流路ブロック20の幅方向の略全長にわたって設けられている。換言すれば、流路ブロック20の幅は、弁室24の径と略等しく又はそれよりも若干広く設定されている。
弁室24の中央には、開閉弁50の弁体51が当接および離間する弁座24aが設けられている。弁座24aは、略円環状の突部として形成されている。弁室24の中央、すなわち弁座24aで囲まれる部分には、接続流路26が連通されている。接続流路26は、流路ブロック20内において、流路ブロック20の上面20aから離間する方向へ延びて上記キャリングガス流路21に接続されている。すなわち、接続流路26は、弁室24とキャリングガス流路21とを接続している。したがって、上記プロセスガス流路22は、弁室24及び接続流路26を介してキャリングガス流路21に接続されている。
プロセスガス遮断後のデッドスペースとなる接続流路26をできるだけ短くするために、キャリングガス流路21は弁室24の近傍に配置されている。接続流路26は、流路ブロック20の上面20aから垂直に延びてキャリングガス流路21に接続されている。詳しくは、上面20aの幅方向に関して、接続流路26はキャリングガス流路21の端部付近に接続されている。また、接続流路26は、流路ブロック20の幅方向の中央に配置されている。このため、流路ブロック20において複数の接続流路26の中心軸線は、流路ブロック20を幅方向で二等分する仮想平面F上に位置している。
キャリングガス流路21は、接続流路26やプロセスガス流路22よりも太く形成されている。このため、キャリングガス流路21が流路ブロック20の長手方向に直線状に延びる構成であったとしても、比較的容易に加工を行うことができる。
開閉弁50は、電磁駆動式の弁であり、コイル52への通電制御を通じて弁体51を往復駆動する。そして、弁室24に設けられた弁座24aに弁体51が当接および離間することにより、弁室24と接続流路26とが遮断および連通される。流路ブロック20の長手方向において、出力ポート29と反対側の端部に設けられた開閉弁50Aはキャリングガスの流通状態を変更する。すなわち、複数のプロセスガス流路22のうち、流路ブロック20の長手方向においてキャリングガス(パージガス)の出力ポート29と反対側の端部に設けられたプロセスガス流路22Aはキャリングガスの流路として用いられる。他の開閉弁50は各プロセスガスの流通状態を変更する。
ここで、キャリングガス流路21は、流路ブロック20の幅方向に関して弁室24の中央から一方側に偏った部分、すなわち仮想平面Fから偏った部分に配置されている。すなわち、キャリングガス流路21の中心軸線は仮想平面Fからずれており、キャリングガス流路21は流路ブロック20の幅方向の中央から偏っている。換言すれば、キャリングガス流路21は、流路ブロック20において上面20aを幅方向から挟む両側面20cの一方寄りに配置されている。このため、流路ブロック20において、キャリングガス流路21を配置した部分と反対側の部分に他の流路を配置するための体積(空間)を確保することができる。また、キャリングガス流路21は、弁室24の中央から上面20aに対して垂直に延びる接続流路26に接続することのできる範囲で、流路ブロック20の幅方向に関して弁室24の中央から一方側に偏っている。なお、キャリングガス流路21の流路断面積(径)は、ガス供給ユニット11において必要な量のキャリングガスを流通させることができるように設定されている。
そして、キャリングガス流路21を仮想平面Fから偏らせて配置したことにより反対側に確保された部分をプロセスガス流路22が通過している。プロセスガス流路22は、流路ブロック20において仮想平面Fからキャリングガス流路21とは反対側に偏った部分を通過して上記弁室24に接続されている。このため、開閉弁50(弁室24)が設けられる上面20aに対して垂直な側面20cにプロセスガスの入力ポートを設ける必要がない。
プロセスガス流路22は、流路ブロック20の上面20aに対して垂直に延びる垂直部分22bを有している。そして、この垂直部分22bがキャリングガス流路21の横を通過している。このため、流路ブロック20内において、キャリングガス流路21と側面20cとの間隔を一定に保つように垂直部分22bを配置することができる。プロセスガス流路22においてキャリングガス流路21の横を通過する垂直部分22bが、他の部分である傾斜部分22aよりも細く形成されている。これらの構成により、流路ブロック20の幅が制限される場合であっても、流路ブロック20内においてキャリングガス流路21に干渉しないようにプロセスガス流路22(垂直部分22b)を配置することが容易となる。また、プロセスガス流路22は、流路ブロック20の下面20bにおいて幅方向の中央に開口するとともに、キャリングガス流路21を避けるように折れ曲がって弁室24に接続されている。
次に、図4,5を参照して、各ガス供給ユニット11のキャリングガス流路21(プロセスガス流路22A)にキャリングガスを分配供給する供給ブロック41の構成について説明する。なお、図4はガス供給装置10の下面図であり、図5はガス供給装置10の正面図である。
全ての流路ブロック20のプロセスガス流路22Aの開口部は、ガス供給装置10の幅方向(流路ブロック20の幅方向)にみて直線上に並んでいる。並列に配列された流路ブロック20の下面20bにおいて、直線上に並んだプロセスガス流路22Aの開口部には、供給ブロック41(供給部材)が設けられている。供給ブロック41は、内部にキャリングガスの導入流路42(図5において破線で模式的に表示)が設けられた流路部41aと、貫通孔が設けられた取付け部41bとを備えている。流路部41aは直方体状に形成されており、その両側面から張出すように直方体状の取付け部41bが設けられている。2つの取付け部41bは、流路部41aの側面に沿ってそれぞれ延びている。そして、流路ブロック20に対して供給ブロック41の取付け部41bがボルト43により固定されている。
流路部41aには、キャリングガスの入力ポート28が取り付けられている。入力ポート28は、流路部41aにおいて長手方向の端面に取り付けられている。流路部41aの内部の導入流路42は、上流側の端部が入力ポート28に連通している。導入流路42は、入力ポート28との連通部から下流側へ延びて複数に分岐している。導入流路42の下流側の各端部は、流路部41aにおいて流路ブロック20の下面20b側の面で開口している。この各開口部において、導入流路42の下流側の各端部は各流路ブロック20の下面20bに開口したプロセスガス流路22Aに接続されている。導入流路42の下流側の各端部と各プロセスガス流路22Aとの接続部は、シール部材によってシールされている。そして、入力ポート28から全ての流路ブロック20の各プロセスガス流路22Aに共通のパージガスが分配供給される。
ここで、並列に配列されたガス供給ユニット11は互いに固定されており、全体として一体化されている。具体的には、並列に配列された流路ブロック20が、ブラケット46及び上記供給ブロック41を用いて固定されている。
各流路ブロック20の下面20bには、長手方向に沿って所定間隔でボルト孔47が設けられている。ボルト孔47は、各流路ブロック20の下面20bにおいて幅方向の中央に設けられている。
ブラケット46は、長尺状に形成されており、詳しくは略矩形の板状に形成されている。ブラケット46の長手方向の長さは、ガス供給装置10が備える複数の流路ブロック20、及び流路ブロック20間に介在するヒータ31の幅(厚み)を合計した長さに略等しく設定されている。ここでは、ブラケット46の長手方向の長さは、4つの流路ブロック20の幅と3つのヒータ31の厚みを合計した長さと略等しく設定されている。なお、流路ブロック20の幅に比べてヒータ31の厚みを無視できる場合には、流路ブロック20の幅のみを考慮してもよい。
ガス供給装置10の幅方向(流路ブロック20の幅方向)にブラケット46の長手方向を一致させて、複数の流路ブロック20の下面20bに渡ってブラケット46が配置されている。ブラケット46は、流路ブロック20の長手方向の端部において上記ボルト孔47が設けられた位置に配置されている。流路ブロック20の下面20bには、接続部材がプロセスガス流路22毎に設けられる。接続部材は、上記の端部以外のボルト孔47において流路ブロック20にボルトによって固定される。この接続部材には、その下面から上面まで貫通する直線状の導入流路が設けられている。これらの導入流路及びプロセスガス流路22の接続部はガスケットによってシールされる。ブラケット46には、ボルト孔47に対応する位置に貫通孔が設けられている。ブラケット46の長手方向の両端部では、貫通孔に代えて切り欠き46aが設けられている。これらの貫通孔および切り欠き46aはボルト孔47よりも大きく形成されている。このため、これらの貫通孔および切り欠き46aにボルト43を挿入して、ボルト43をボルト孔47に仮締めした状態において、流路ブロック20とブラケット46とを相対移動させることができる。
上記供給ブロック41の長手方向の長さ(流路部41a及び取付け部41bの長手方向の長さ)は、ブラケット46と同等の長さに設定されている。ガス供給装置10の幅方向に供給ブロック41の長手方向を一致させて、複数の流路ブロック20の下面20bに渡って供給ブロック41が配置されている。供給ブロック41は、流路ブロック20の長手方向において取付け部41bの位置がボルト孔47の位置に一致するように配置されている。取付け部41bには、ボルト孔47に対応する位置に貫通孔が設けられている。これらの貫通孔はボルト孔47よりも大きく形成されている。詳しくは、これらの貫通孔は、ボルト孔47の径よりも径の大きい丸孔や、短手方向の長さがボルト孔47の径と等しく且つ長手方向の長さがボルト孔47の径よりも長い長孔に形成されている。このため、これらの貫通孔にボルト43を挿入して、ボルト43をボルト孔47に仮締めした状態において、流路ブロック20と供給ブロック41とを相対移動させることができる。
そして、ボルト43を仮締めした状態で、ガス供給装置10が幅方向から押圧され、すなわち複数の流路ブロック20同士の間隔が狭くなるように押圧され、その後にボルト43が締め付けられている。詳しくは、流路ブロック20に対してブラケット46及び供給ブロック41の取付け部41bがボルト43によって締結されている。流路ブロック20とブラケット46とボルト43との間の摩擦力、及び流路ブロック20と供給ブロック41とボルト43との間の摩擦力によって、これらの相対位置が変化しないよう維持される。このため、流路ブロック20の隣り合う側面20cによりヒータ31が押圧された状態で、複数の流路ブロック20が固定されている。流路ブロック20の隣り合う側面20cにより挟み込まれたヒータ31は、側面20cに沿わされた状態となり、側面20cとヒータ31との間に隙間が形成されることが抑制される。なお、流路ブロック20に設けられたボルト孔47、ブラケット46、及びボルト43によって、固定機構が構成されている。また、流路ブロック20に設けられたボルト孔47、供給ブロック41、及びボルト43によって、固定機構が構成されている。
ヒータ31は、流路ブロック20の長手方向に関して流路ブロック20よりも張出した部分を除いて、両面が流路ブロック20の側面20cに当接した状態となっている。すなわち、この張出した部分を除くと、ヒータ31において流路ブロック20の側面20cに当接しない部分は端面(外周面)のみとなっている。そして、ヒータ31はフィルム状に形成されているため、流路ブロック20の側面20cに当接している部分の面積と比較して、この端面の面積が非常に小さくなっている。
なお、ガス供給装置10の外周面となる流路ブロック20の側面20cに配置されたヒータ31、すなわちガス供給装置10の幅方向において両端に配置されたヒータ31は、流路ブロック20の側面20cに対して接着剤により接着されている。
このように構成されたガス供給装置10において、入力ポート28からキャリングガス(パージガス)が供給される。キャリングガスは、供給ブロック41によって各ガス供給ユニット11のキャリングガス流路21(プロセスガス流路22A)に分配供給される。そして、このプロセスガス流路22Aに対応する開閉弁50Aによって、キャリングガスが遮断および流通される。各ガス供給ユニット11において、各プロセスガス流路22には各プロセスガスが供給され、それぞれに対応する開閉弁50によって各プロセスガスが遮断および流通される。ここで、各ガス供給ユニット11のキャリングガス流路21およびプロセスガス流路22を流通するガスは、ヒータ31によって加熱される。したがって、プロセスガスが液化することが抑制される。
以上詳述した本実施形態は以下の利点を有する。
各流路ブロック20の内部に設けられたキャリングガス流路21およびプロセスガス流路22をガスが流通し、それらのガスの流通状態が開閉弁50によってそれぞれ変更される。そして、流路ブロック20のキャリングガス流路21およびプロセスガス流路22を流通するガスがヒータ31によって加熱される。
各流路ブロック20は、長尺状に延びる直方体状に形成されており、複数の開閉弁50が上面20aにおいて長手方向に沿って直列に配置されている。そして、複数の流路ブロック20は、上面20aを幅方向から挟む両側面20c同士が隣り合うように並列に配列されており、流路ブロック全体が直方体状となるように複数の流路ブロック20が集積されている。
ここで、流路ブロック20の側面20cには、キャリングガス流路21及びプロセスガス流路22が開口しておらず、各流路ブロック20のガス流路21,22はガス供給ユニット11毎に独立している。そして、複数の流路ブロック20の隣り合う側面20cにヒータ31が挟み込まれた状態で、複数の流路ブロック20が一体化されているため、1つのヒータ31の両面によって隣り合う2つの流路ブロック20を加熱することができる。したがって、隣り合う流路ブロック20の間に各流路ブロック20を加熱するヒータをそれぞれ設ける必要がなく、ヒータ31を取り付けるためのスペースを縮小することができる。さらに、流路ブロック20の間に隙間を設定する必要がないため、流路ブロック20同士の間隔を狭くすることができる。その結果、ガス供給装置10において、その小型化や高集積化を実現することができる。
また、ヒータ31は、供給される電力により両面が発熱して流路ブロック20を加熱する。そして、ヒータ31の両面に流路ブロック20の側面20cが当接しているため、ヒータ31の片面に流路ブロック20の側面20cが当接している場合と比較して、ヒータ31の熱を流路ブロック20へ効率的に伝達することができる。換言すれば、ヒータ31から流路ブロック20以外へ逃げる熱を減少させることができる。
ヒータ31は、フィルム状に形成されるとともに、その両面が流路ブロック20の側面20cに対向して流路ブロック20の長手方向に沿って延びている。このため、ヒータ31自体の厚みが薄くなるとともに、流路ブロック20の側面20cにヒータを沿わせることができる。したがって、流路ブロック20同士の間隔を狭くすることができるとともに、ヒータ31から流路ブロック20の側面20cへの熱伝達効率を向上させることができる。さらに、ヒータ31において、流路ブロック20の側面20cに当接する部分の面積と比較して、流路ブロック20の側面20cに当接しない部分である端面(外周面)の面積が小さくなる。このため、ヒータ31から流路ブロック20以外へ逃げる熱を更に減少させることができる。
複数の流路ブロック20の隣り合う側面20cによりヒータ31が押圧された状態で複数の流路ブロック20が固定されているため、流路ブロック20の側面20cとヒータ31との間に隙間が形成されることを抑制することができる。したがって、ヒータ31から流路ブロック20の側面20cへの熱伝達効率を更に向上させることができる。
複数の流路ブロック20を固定する固定機構は、複数の流路ブロック20の各キャリングガス流路21に共通のキャリングガスを分配供給する供給ブロック41を含むため、キャリングガスを供給するための供給ブロック41を利用して固定機構を構成することができる。したがって、ガス供給装置10の構成部材が増加することを抑制しつつ、ヒータ31から流路ブロック20の側面20cへの熱伝達効率を向上させることができる。
仮想平面Fから偏った部分に配置されたキャリングガス流路21からヒータ31までの距離が短くなるとともに、仮想平面Fからキャリングガス流路21とは反対側に偏った部分を通過するプロセスガス流路22からヒータ31までの距離が短くなる。したがって、キャリングガス流路21およびプロセスガス流路22を流通するガスを効率的に加熱することができる。
上記実施形態に限定されず、例えば次のように実施することもできる。
開閉弁50は、電磁駆動式の弁に限らず、エアオペレイト式や圧電式の弁を採用することもできる。
ガス供給装置10は、ガス供給ユニット11を2つ備えるものや、5つ以上備えるものであってもよい。要するに、ガス供給装置10は、ヒータ31を間に挟み込む少なくとも2つの流路ブロック20を備えるものであればよい。
流路ブロック20の上面20a(弁搭載面)に、内部に流路の形成された接続部材を介して開閉弁50が搭載されていてもよい。
流路ブロック20は、分割された流路ブロックが一体化されて、長尺状に延びる直方体状をなすものであってもよい。こうした構成によれば、使用するプロセスガスの数(開閉弁50の数)の変更等に柔軟に対応することができる。
流路ブロック20の側面20cに、長手方向に延びる凹部を設けて、この凹部にヒータを収納するようにしてもよい。図6は、このように流路ブロック20を変形した流路ブロック120を備えるガス供給装置110の正面図である。なお、図6では供給ブロック41等を省略して示している。ガス供給装置110では、複数の流路ブロック120の隣り合う側面120cには、それぞれ長手方向の全長にわたって溝121(凹部)が設けられている。それぞれの溝121には、矩形板状のヒータ131がその厚み方向において略半分ずつ収容されている。このため、ヒータ131の厚みを溝121で吸収することができ、流路ブロック120同士の間隔を狭くすることができる。ヒータ131は、その両面が発熱するものであり、両面が溝121にそれぞれ当接している。さらに、それぞれの溝121にヒータ131が厚み方向において略半分ずつ収容されることによって、溝121の深さを浅くすることができる。その結果、流路ブロック20内にキャリングガス流路21やプロセスガス流路22を配置することが容易となる。また、隣り合う側面120cは溝121以外の部分で当接している。このため、ヒータ131の溝121内での配置状態にかかわらず、流路ブロック120同士の相対位置を一定にすることができる。この場合、ヒータ131は、上記実施形態のヒータ31よりも厚い厚板状に形成されている。
また、図6において、ガス供給装置110の幅方向の端部(図3において左側の端部)に配置された流路ブロック120とその隣りの流路ブロック120とでは、隣り合う側面120cのうち、一方の側面120cとヒータ131との間に薄板状の断熱部材32が設けられている。断熱部材32がヒータ131の厚みに比べて十分薄く形成されるとともに、断熱部材32及びヒータ131の少なくとも一方が厚み方向で弾力性を有することが望ましい。断熱部材32は、ヒータ131を覆うように、ヒータ131の延びる方向に沿って延びている。このため、ヒータ131から側面120cへ伝達される熱を断熱部材32により減少させることができる。その結果、複数の流路ブロック120の隣り合う側面120cのうち、一方の側面120cについて加熱を抑制することができる。断熱部材32は、流路ブロック120の溝121に収容されている。なお、断熱部材32は、上記実施形態の流路ブロック20において、溝の設けられていない側面20cに設けられるようにしてもよい。
図7に示すように、開閉弁50(電磁弁)のケース50cと流路ブロック20の上面20aとを繋ぐ金具60(伝熱部材)を備えるようにしてもよい。ケース50cは、開閉弁50においてコイル52の外周に設けられている。金具60は、ガス供給装置210の幅方向に並んだ複数の開閉弁50のケース50cにそれぞれ当接するケース当接部60bと、ガス供給装置210の幅方向に並んだ流路ブロック20の上面20aにそれぞれ当接する流路ブロック当接部60aとを有している。ケース当接部60bと流路ブロック当接部60aとは、それぞれ板状に形成されている。ケース当接部60bと流路ブロック当接部60aとは、板状の部材が折り曲げられることにより成形されている。開閉弁50は、駆動に伴って発熱し、例えばガスの目標温度である50〜60℃よりも高い60〜70℃まで温度上昇する。そして、開閉弁50のコイル52で発生する熱を、金具60を介して流路ブロック20へ伝達することができる。その結果、開閉弁50で発生する熱をガスの加熱に利用することができるため、発熱量の小さいヒータを用いることが可能となる。
さらに、金具60は、ガス供給装置210の複数の流路ブロック20を幅方向から挟持する挟持部60cを有している。挟持部60cは、流路ブロック当接部60aの両端部に設けられている。そして、挟持部60cは、複数の流路ブロック20の隣り合う側面20cによりヒータ31が押圧された状態で、複数の流路ブロック20を固定している。すなわち、金具60は、開閉弁50のケース50cと流路ブロック20の上面20aとを繋ぐ伝熱部材と、複数の流路ブロック20を固定する固定機構とを兼ねている。したがって、ガス供給装置210の構成部材が増加することを抑制しつつ、伝熱部材および固定機構の効果を奏することができる。なお、金具60において、ケース当接部60bを省略して固定機構のみの構成としてもよく、挟持部60cを省略して伝熱部材のみの構成としてもよい。
複数の流路ブロック20を固定するためのブラケット46や金具60を省略して、複数の流路ブロック20及びヒータ31を接着剤等により接着するようにしてもよい。また、複数の流路ブロック20の各キャリングガス流路21に共通のキャリングガスを分配供給する供給ブロック41において、複数の流路ブロック20を固定する固定機構としての機能を省略してもよい。
図1〜4において、複数のガス供給ユニット11の出力ポート29を接続して、複数のガス供給ユニット11の組み合わせによりガスの種類や流量を制御することもできる。
10…ガス供給装置、20…流路ブロック、20a…弁搭載面としての上面、20c…側面、31…ヒータ、50…開閉弁。

Claims (7)

  1. 内部に流路の設けられた複数の流路ブロックと、各流路ブロックの前記流路を流通するガスの流通状態をそれぞれ変更する開閉弁と、前記流路を流通するガスを加熱するヒータとを備えるガス供給装置であって、
    前記各流路ブロックは、長尺状に延びる直方体状に形成され、前記開閉弁が複数搭載された弁搭載面を有し、
    前記開閉弁は、前記弁搭載面の長手方向に沿って直列に配置され、
    前記複数の流路ブロックは、前記弁搭載面を幅方向から挟む両側面同士が隣り合うように並列に配列され、
    前記複数の流路ブロックの前記隣り合う側面に前記ヒータが挟み込まれた状態で、前記複数の流路ブロックが一体化されていることを特徴とするガス供給装置。
  2. 前記ヒータは板状又は膜状に形成され、その両面が前記流路ブロックの前記側面に対向して前記長手方向に沿って延びていることを特徴とする請求項1に記載のガス供給装置。
  3. 前記複数の流路ブロックの前記隣り合う側面により前記ヒータが押圧された状態で前記複数の流路ブロックを固定する固定機構を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のガス供給装置。
  4. 前記固定機構は、前記複数の流路ブロックの各流路に共通のガスを分配供給する供給部材を含むことを特徴とする請求項3に記載のガス供給装置。
  5. 前記複数の流路ブロックの前記隣り合う側面には凹部が設けられており、前記凹部に前記ヒータが収容されるとともに、前記隣り合う側面は前記凹部以外の部分で当接していることを特徴とする請求項1又は2に記載のガス供給装置。
  6. 前記複数の流路ブロックの前記隣り合う側面のうち、一方の側面と前記ヒータとの間に断熱部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のガス供給装置。
  7. 前記開閉弁は電磁弁であり、前記電磁弁はそのコイルの外周にケースを有しており、
    前記電磁弁の前記ケースと前記弁搭載面とを繋ぐ伝熱部材を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のガス供給装置。
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