JP2011005590A - 研磨装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スラリーの分離を低減できる研磨装置を提供する。
【解決手段】砥粒を含んだ流体であるスラリー(2)を用いて研磨を行う研磨装置において、スラリー(2)を供給するスラリー供給源(3)と、研磨を行なう研磨部(13)と、スラリー供給源(3)より研磨部(13)へとスラリー(2)を供給する配管(4、8)と、スラリー(2)を圧送する圧送シリンダ(5)と、配管(4、8)および研磨部(13)の間にて流通を遮断するパーツバルブ(9)と、配管(4、8)内の流体を逆流させる逆流手段(11)とを備え、逆流手段(11)は、パーツバルブ(9)を閉じた状態で配管(4、8)内の流体をスラリー供給源(3)へと逆流させることで、配管(4、8)内のスラリー(2)を配管(4、8)外へ排出することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、砥粒を含んだ流体を用いて微小孔を研磨する研磨装置に関する。
車両用燃料噴射ノズル先端、印刷機のインク噴射ノズルなどに設けられている高精度の微小孔を加工する装置として、砥粒を含んだ流体を用いて微小孔を研磨する研磨装置が知られている。具体的には、研粒を含んだ流体(スラリー)を保持するタンクと、スラリーを被研磨対象へと供給する圧送シリンダと、タンクと圧送シリンダとを結ぶ配管とを有している。圧送シリンダは、配管を通じてタンクよりスラリーを吸引し、被研磨対象へと供給する。このとき、配管内および圧送シリンダ内において、スラリーが長時間に渡って滞留していると、スラリーに含まれた砥粒が分離し、沈殿を起こしてしまうという問題がある。これに対して、被研磨対象へのスラリー供給を行わないときには、圧送シリンダ内のスラリーを排出することで、圧送シリンダ内におけるスラリーに含まれた砥粒の分離を防止した研磨装置が知られている(例えば特許文献1)。
特開2007−61932
しかし、圧送シリンダ内だけではなく、タンクから被研磨対象へと至る配管中においても、スラリーに含まれた砥粒の分離は発生する。よって、圧送シリンダ内のスラリーをタンクへと戻すだけでは、配管内にスラリーが残留し、被研磨対象へのスラリー供給を再開した際に、砥粒が分離したスラリーが被研磨対象へと供給されてしまうという問題がある。
本発明は、上記問題を鑑み、被研磨対象へと至る配管中におけるスラリーの分離を極力低減可能な研磨装置を提供することを目的とする。
上記目的を解決するために、請求項1に記載の発明は、砥粒を含んだ流体であるスラリー(2)を用いて研磨を行う研磨装置であって、スラリー(2)を供給するスラリー供給源(3)と、研磨装置にて研磨される被研磨対象(100)が内部に設置され、設置された被研磨対象(100)の研磨を行う研磨部(13)と、スラリー供給源(3)より研磨部(13)へとスラリー(2)を供給する配管(4、8)と、配管(4、8)に接続され、スラリー供給源(3)側よりスラリー(2)を吸引し、研磨部(13)側へと圧送する圧送シリンダ(5)と、配管(4、8)および研磨部(13)の間にて流通を遮断するパーツバルブ(9)と、パーツバルブ(9)を開閉させるバルブ開閉手段(200)と、パーツバルブ(9)および圧送シリンダ(5)の間に接続され、配管(4、8)内の流体を逆流させる逆流手段(11)とを備え、逆流手段(11)は、パーツバルブ(9)を閉じた状態で配管(4、8)内の流体をスラリー供給源(3)へと逆流させることを特徴とする。
これによると、研磨装置(1)を停止させる際に逆流手段(11)が配管(4、8)内のスラリー2を逆流させるため、少なくとも圧送シリンダ(5)およびスラリー供給源(3)の間のスラリー(2)を配管(4、8)外へ排出することができる。これにより、被研磨対象へと至る配管中におけるスラリーの分離を極力低減することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の研磨装置において、逆流手段(11)は、パーツバルブ(9)の近傍に接続されていることを特徴とする。
請求項2における近傍とは、逆流手段(11)がパーツバルブ(9)に直結されていることが望ましいが、各構成要素の配置などの都合を考慮して、パーツバルブ(9)の直近に逆流手段(11)が接続されていることを意味する。これにより、配管(4、8)内のスラリー(2)の多くを配管(4、8)外に排出することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の研磨装置において、逆流手段(11)は、配管(4、8)内へと空気を送り込むことで配管(4、8)内のスラリー(2)を逆流させる空気供給機構(11)であることを特徴とする。
これによると、逆流手段(11)として配管(4、8)内へと空気を送り込む空気供給機構(11)を備えているので、配管(4、8)内のスラリー(2)を空気にて置換することでスラリー(2)を逆流させ、配管(4、8)外に排出することができる。また、配管(4、8)内へと送り込む媒体として空気を用いることにより、排出前のスラリー(2)と比較して、排出されたスラリー(2)の濃度が変化することを低減できる為、スラリー(2)の再利用が容易になる。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の研磨装置において、圧送シリンダ(5)は、逆流手段(11)が配管(4、8)内の流体を逆流させる前に、圧送シリンダ(5)内のスラリー(2)を圧送シリンダ(5)外へと排出することを特徴とする。
これによると、圧送シリンダ(5)内のスラリー(2)を排出した後に、配管(4、8)内のスラリー2を排出するため、配管(4、8)の中だけではなく、圧送シリンダ(5)内でのスラリー(2)の分離をも低減することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の研磨装置において、研磨部(13)内に被研磨対象(100)が設置されていない状態が所定時間継続したか否かを判定する判定手段(S120)と、判定手段(S120)により、研磨部(13)内に被研磨対象(100)が設置されていない状態が所定時間継続したと判定された場合には、パーツバルブ(9)を閉じ、逆流手段(11)を作動させる停止手段(S200)とを備えることを特徴とする。
これによると、研磨部(13)内に被研磨対象(100)が設置されていない状態が所定時間以上継続した際に、パーツバルブ(9)を閉じ、逆流手段(11)を作動させる停止手段(S200)を備えるため、研磨装置(1)が長時間に渡って待ち状態となり、スラリー(2)の滞留による分離が発生することを防ぐことができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の研磨装置において、研磨部(13)は、配管(4、8)より供給され、被研磨対象(100)の研磨に用いられたスラリー(2)を回収するスラリー回収皿(14)を備えており、スラリー回収皿(14)には、スラリー回収皿(14)にて回収されたスラリー(2)をスラリー供給源(3)へと戻す回収配管(15)が接続されていることを特徴とする。
これにより、研磨装置(1)の停止時に排出されたスラリー(2)だけでなく、被研磨対象(100)の研磨に使用されたスラリー(2)をも回収し、再利用することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の研磨装置において、回収配管(15)には、スラリー回収皿(14)よりスラリー(2)を吸引し、スラリータンク(3)へと圧送するポンプである回収ポンプ(16)が接続されていることを特徴とする。
これにより、スラリー回収皿(14)へと排出されるスラリー(2)が増大した場合でも、スラリー回収皿(14)からスラリー(2)があふれ出てしまうことを低減できる。
尚、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明の第1実施形態における研磨装置の構成を示す構成図である。 第1実施形態における研磨装置の動作を示すフローチャートである。 図2における停止処理の動作を示すフローチャートである。
(第1実施形態)
以下、本発明を車両用燃料噴射ノズルにおける噴射孔の研磨に用いられる研磨装置に適用した第1実施形態について図1を用いて説明する。図1は、本発明の研磨装置の構成を示す図である。尚、本実施形態の説明における方向は、図1紙面上における上下左右方向と同一であるものとする。
研磨装置1は、砥粒と鉱物油であるベースオイルとの混合流体であるスラリー2を用いて研磨を行う流体研磨装置である。研磨装置1は、内部にスラリー2を貯えたスラリー供給源であるスラリータンク3と、スラリータンク3よりスラリー2を導く吸引配管4を備えている。また、吸引配管4を通じてスラリー2を吸引し、加圧して送り出す圧送シリンダ5と、吸引配管4と圧送シリンダ5との間にてスラリー2を遮断する電磁弁である吸引弁6を備えている。そして、圧送シリンダ5内に吸引されたスラリー2は、電磁弁である供給弁7を介して接続された供給配管8へと吐出される。供給配管8内を流通したスラリー2は、供給配管8と電磁弁であるパーツバルブ9を介して接続された吐出配管10を通り、被研磨対象100へと供給される。
パーツバルブ9のスラリー流れ上流側には、本発明における逆流手段に対応し、供給配管8内部へと不活性ガスである空気を送り込むことによってスラリー2を逆流させるエア送り出し機構11が、電磁弁であるエアバルブ12を介して接続されている。尚、エア送り出し機構11は、パーツバルブ9の近傍に接続されており、より好ましくは、パーツバルブ9とエアバルブ12とが直接接続されるようにするとよい。
吐出配管10の下部には、内部にて被研磨対象100に対する研磨加工を行う研磨部13が設けられている。被研磨対象100が設置された研磨部13の下部には、吐出配管10を通じて供給され、被研磨対象100内を通過した後に被研磨対象100より排出されるスラリー2を回収する回収皿14が設置されている。回収皿14は、中央部が下方に窪んだ漏斗形状をしており、窪みの中央には、回収口14aが設けられている。そして、回収口14aには、回収したスラリー2をスラリータンク3へと導引する回収配管15が接続されている。また、回収配管15には、スラリー2を吸引し、スラリータンク3へとくみ上げる回収ポンプ16が接続されている。
また、研磨装置1は、本発明におけるバルブ開閉手段及び研磨装置停止手段に対応し、圧送シリンダ5、吸引弁6、供給弁7、パーツバルブ9、エアバルブ12を制御する制御装置であるECU200を備えている。
次に、研磨装置1を構成する各構成要素について詳しく説明する。
本実施形態におけるスラリー2は、研磨剤である砥粒と鉱物油(ベースオイル)とを混合し、所定の粘度を持つように調整されている。尚、本実施形態においては、砥粒として炭化珪素を、ベースオイルとして鉱物油を用いている。また、例えば砥粒の粒径が5μmである場合、ベースオイルと砥粒とはコロイド状態ではなく、固体粒子と液体との不均一な混合流体となっており、静止状態にて放置すると分離し、砥粒は沈殿を起こす。これを防止する為にスラリータンク3の内部には、貯えられたスラリー2を攪拌することで分離を防ぐ攪拌プロペラ3aが設置されている。攪拌プロペラ3aは、図示しない電動モータにて駆動されており、所定の速度にて回転することでスラリー2を攪拌している。
圧送シリンダ5は、ロッド状のピストンであるプランジャ5aと、プランジャ5aの位置により内容積を可変させるシリンダ5bとから構成されたプランジャポンプである。尚、圧送シリンダ5は、ラジアル型、アキシャル型と比較して、より高圧力を得ることが可能な往復動型プランジャポンプを用いることが好ましい。
パーツバルブ9は、被研磨対象100へのスラリー供給を遮断可能な電磁弁である。被研磨対象100が研磨部13に設置されていない場合などに、図示しない制御装置からの遮断信号に基づいて、スラリー供給の遮断を行う。
エア送り出し機構11は、パーツバルブ9にてスラリー供給を遮断した状態のときに、供給配管8内へと不活性ガスである空気を送り込む。このとき、エア送り出し機構11は、供給配管8と内容積と、吸引配管4の内容積を足し合わせた、全配管内容積を超える容積の空気を所定の圧力にて供給する。これにより、供給配管8と吸引配管4内部を空気にて置換することができる。本実施形態においては、圧送シリンダ5にてスラリー2に加えている圧力以上の圧力にて空気を供給している。例えば圧送シリンダ5の加圧圧力が2.5MPaである場合には、エア送り出し機構11は2.5MPa以上に加圧可能なピストン圧縮機であることが好ましい。
次に、研磨装置1における研磨作業と、研磨装置1の作動について、図2、図3を用いて説明する。図2は、本実施形態における研磨装置1にて研磨作業を行う際の動作及びECU200にて行われる判断の流れを示すフローチャートである。
まず、図2に示すステップS10では、吸引弁6、供給弁7、パーツバルブ9、エアバルブ12を閉じた状態にする。前回の研磨装置1使用時に正常に停止されたとしても、その後、手動にてバルブの開閉状態を変更される場合がある。よって、ステップS10を行うことでバルブの開閉状態を閉位置へと揃える。
ステップS20では、吸引弁6を開く。これにより、圧送シリンダ5と吸引配管4とが連通した状態となるため、スラリータンク3に収められたスラリー2をシリンダ5bへと吸引することが可能になる。
ステップS30では、圧送シリンダ5のプランジャ5aを図1紙面方向上方へと引き上げる。プランジャ5aが上方へと移動することによって、吸引配管4を通じて、スラリータンク3よりスラリー2がシリンダ5b内へと吸引される。そして、プランジャ5aが最大位置まで上昇すると、プランジャ5aの上昇を停止させる。
ステップS40では、吸引弁6を閉じる。これにより、吸引配管4と圧送シリンダ5との連通が遮断される。よって、圧送シリンダ5より吐出されるスラリー2がスラリータンク3へと逆流することを防ぐことができる。
ステップS50では、供給弁7を開く。これにより、圧送シリンダ5と供給配管8とが連通した状態となる。
ステップS60では、プランジャ5aを下降させ、シリンダ5b内にあるスラリー2を加圧する。このとき、ステップS50にて供給弁7は開き、パーツバルブ9は閉じた状態となっている、よって、スラリー2は、シリンダ5bより供給配管8内へと吐出され、パーツバルブ9と圧送シリンダ5との間にて、加圧される。
ステップS70では、研磨部13内に被研磨対象100がセットされているか否かを判定する。ここで、研磨部13内に被研磨対象100がセットされている場合にはステップS80へ、セットされていない場合にはステップS120へと分岐する。
ステップS80では、ステップS120以降にて使用するカウント用変数iに0を代入することによって初期化を行っている。変数iについては後述する。
ステップS90では、パーツバルブ9を開く。これにより、圧送シリンダ5及び供給配管8内にて加圧されたスラリー2が、吐出配管10を通り、研磨部13内にセットされた被研磨対象100へと供給される。被研磨対象100へと供給されたスラリー2は、被研磨対象100内部を通過する過程で、被研磨対象100内部を研削する。そして、被研磨対象100内部を通過した後に、排出されたスラリーは、回収皿14にて回収される。
ステップS100では、ステップS90より所定時間経過した後に、パーツバルブ9を閉じる。これにより、被研磨対象100へのスラリー2供給が停止する。尚、被研磨対象100にスラリー2を供給する所定時間は、被研磨対象100の研磨対象部の面積、被研磨対象100の素材などの条件に応じて決定される。
そして、研磨が終了した製品は、図示しない製品輸送手段にて研磨部13より搬出される。また、その後に、研磨部13には次の被研磨対象のセットが行われる。
ステップS110では、シリンダ5b内部のスラリー2の残量を測定する。ここで、スラリー2の残量が所定値以上である場合には、ステップS70へと分岐し、次の被研磨対象に対する研磨作業を開始する。そして、スラリー2の残量が所定値より少ない場合には、ステップS20へと分岐し、シリンダ5b内部へのスラリー2吸引を行う。
次に、ステップS70にて、ステップS120へと分岐した場合について説明する。ステップS120では、カウント用変数iが180であるか否かについて判定を行う。ここで、カウント用変数iについて説明する。本実施形態におけるフローチャートにおいては、工程における待ち時間のカウントを表す為に、変数iを用いている。例えば図2では、ステップS130にて変数iをインクリメントする。よって、変数iが0のとき、ステップS70、ステップS120、ステップS130というループを180周することによって変数iは180となる。尚、ここでの判断に用いられるループ回数は、スラリー2が分離するまでの時間などを考慮して決定される。よって、ステップS120では、研磨部13に被研磨対象100がセットされていないという判断が180回なされた後にステップS200へと分岐する。また、研磨部13より研磨が終了した製品が搬出された後に179周以内に次の被研磨対象100がセットされた場合には、ステップS70にてS80へと分岐が行われる。
ステップS200では、後述する研磨装置1の停止処理を行う。そして停止処理が完了すると、図2に示す研磨作業は終了となる。
次に、本発明における停止処理について図3を用いて説明する。図3は、図2に示されるステップS200にて行われる停止処理の流れを示すフローチャートである。
まず、停止処理が開始されると。ステップS210にて吸引弁6を開く。尚、停止処理が開始された状態では、図2に示すステップS50にて供給弁7は開かれた状態となっている。よって、吸引配管4、圧送シリンダ5、供給配管8が連通した状態となる。
ステップS220では、プランジャ5aを下降させる。これにより、シリンダ5b内に保持されていたスラリー2が、吸引配管4を通じてスラリータンク3へと排出される。そして、プランジャ5aが最下位まで下降した状態にて、図示しないロック手段にてプランジャを固定する。これは、後述する配管内スラリー排出工程にて、スラリー2がシリンダ5b内へと流入することを防ぐためである。
ステップS230では、エアバルブ12を開く。これにより、エア送り出し機構11と供給配管8とが連通した状態となる。この時、ステップS230以前にて吸引弁6と供給弁7も開いた状態となっている。よって、エア送り出し機構11より吐出された空気によって、供給配管8内と吸引配管4内とに存在するスラリー2はスラリータンク3へと押し戻される。
ステップS240では、変数iに0を代入する。これにより、エア送り出し機構11が空気を送り出し続ける時間をカウントする準備が完了する。
ステップS250では、変数iが30以下であるときにはステップS260へと分岐することで変数iに1を加え、変数iが30より大きいときにはステップS270へと分岐する。これにより、エア送り出し機構11は、空気を所定時間送り出しつづける。尚、本実施形態においては、例として30としているが、供給配管8及び吸引配管4の全長、管径、スラリー2の粘度などを考慮し、最適な値を決定する。
ステップS270では、エアバルブ12を閉じる。これにより、エア送り出し機構11から、供給配管8及び吸引配管4への空気の送り出しが停止する。
以上により、停止処理及び研磨装置1による研磨作業が終了する。
本実施形態では、供給配管8及び吸引配管4へと空気を送り出すエア送り出し機構11を備えている。そして、研磨装置1を停止させる際に、供給配管8及び吸引配管4へと空気を送り出すことによって、供給配管8内及び吸引配管4内のスラリー2をスラリータンク3へと戻すことができる。これにより、供給配管8及び吸引配管4にスラリー2が長時間滞留、スラリー2が分離することを低減することができる。
また、供給配管8内及び吸引配管4内のスラリー2をスラリータンク3へと戻す際に空気を用いることにより、オイルによる配管の清掃と比較して、スラリー2の濃度が変化することを低減することができる。
(その他の実施形態)
上記実施形態においては、本発明を車両用燃料噴射ノズルの研磨に適用した例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、印刷機のインク噴射ノズルなどの研磨に用いてもよい。
また上記実施形態においては、逆流手段として空気を送り出すエア送り出し機構11を用いる例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、鉱物油などを圧送することによって逆流させるようにしてもよい。
また上記実施形態においては、圧送シリンダ5と吐出配管10とは供給配管8にて接続されている例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、供給配管8の途中に、スラリー2をろ過する図示しないフィルターを設けるようにしてもよい。
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、請求項に記載した発明を逸脱しない範囲であれば、どのような形で実施するようにしてもよい。
1…研磨装置
2…スラリー
3…スラリータンク
4…吸引配管
5…圧送シリンダ
6…吸引弁
7…供給弁
8…供給配管
9…パーツバルブ
11…エア送り出し機構
100…被研磨対象

Claims (7)

  1. 砥粒を含んだ流体であるスラリー(2)を用いて研磨を行う研磨装置であって、
    前記スラリー(2)を供給するスラリー供給源(3)と、
    前記研磨装置にて研磨される被研磨対象(100)が内部に設置され、設置された前記被研磨対象(100)の研磨を行う研磨部(13)と、
    前記スラリー供給源(3)より前記研磨部(13)へと前記スラリー(2)を供給する配管(4、8)と、
    前記配管(4、8)に接続され、前記スラリー供給源(3)側より前記スラリー(2)を吸引し、前記研磨部(13)側へと圧送する圧送シリンダ(5)と、
    前記配管(4、8)および前記研磨部(13)の間にて流通を遮断するパーツバルブ(9)と、
    前記パーツバルブ(9)を開閉させるバルブ開閉手段(200)と、
    前記パーツバルブ(9)および前記圧送シリンダ(5)の間に接続され、前記配管(4、8)内の流体を逆流させる逆流手段(11)とを備え、
    前記逆流手段(11)は、前記パーツバルブ(9)を閉じた状態で前記配管(4、8)内の流体を前記スラリー供給源(3)へと逆流させることを特徴とする研磨装置。
  2. 前記逆流手段(11)は、前記パーツバルブ(9)の近傍に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  3. 前記逆流手段(11)は、前記配管(4、8)内へと空気を送り込むことで前記配管(4、8)内の前記スラリー(2)を逆流させる空気供給機構(11)であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の研磨装置。
  4. 前記圧送シリンダ(5)は、
    前記逆流手段(11)が前記配管(4、8)内の流体を逆流させる前に、前記圧送シリンダ(5)内の前記スラリー(2)を前記圧送シリンダ(5)外へと排出することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の研磨装置。
  5. 前記研磨部(13)内に前記被研磨対象(100)が設置されていない状態が所定時間継続したか否かを判定する判定手段(S120)と、
    前記判定手段(S120)により、前記研磨部(13)内に前記被研磨対象(100)が設置されていない状態が所定時間継続したと判定された場合には、前記パーツバルブ(9)を閉じ、前記逆流手段(11)を作動させる停止手段(S200)とを備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の研磨装置。
  6. 前記研磨部(13)は、
    前記配管(4、8)より供給され、前記被研磨対象(100)の研磨に用いられた前記スラリー(2)を回収するスラリー回収皿(14)を備えており、
    前記スラリー回収皿(14)には、前記スラリー回収皿(14)にて回収された前記スラリー(2)を前記スラリー供給源(3)へと戻す回収配管(15)が接続されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の研磨装置。
  7. 前記回収配管(15)には、
    前記スラリー回収皿(14)より前記スラリー(2)を吸引し、前記スラリータンク(3)へと圧送するポンプである回収ポンプ(16)が接続されていることを特徴とする請求項6に記載の研磨装置。
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