JP2010536093A - 製品サービスの分析および最適化のための方法およびシステム - Google Patents

Abstract

本発明の各実施の形態は、少なくともメディア・コンテンツのキャンペーンの定義およびメディア・コンテンツのキャンペーンのパフォーマンスに関する情報を収集することと、収集された情報を分析のためにコンパイルすることとを含む、製品サービスの分析および最適化のための方法、装置およびシステムを提供する。分析は、メディア・コンテンツのキャンペーンの有効性を判定する。さらに、キャンペーンで広告および販売促進される製品やサービスについての過去のデータ、全域的または地域特有マーケティングのデータ、商品化データ、売上データ、運用データがシステムに提供される。このシステムは、このデータを他のキャンペーン独立型データと組み合わせ、キャンペーンを効果的に実行するのに必要となるものについてのリコメンデーション（または１組のリコメンデーション）が提供されるように分析を実行する。

Description

本発明は、概ね製品サービスに関し、より具体的には、製品サービスの分析および最適化のための方法、装置およびシステムに関する。

キャンペーンを開始する前に、小売業者向けディジタル・メディア・ネットワークなどの屋内メディア、屋外サイネージ・ネットワーク、または、別のタイプの場所のディジタルすなわちサイネージ・メディア・ネットワークのうちの１つ以上で広告される製品またはサービスのシステム分析をカスタマーがリクエストすることが望ましい。現在、製品サービスの総合的な分析のための効果的なシステムや方法は存在しない。

本発明の各実施の態様は、従来技術の欠点を、製品サービスの分析および最適化を行うための方法およびシステムを提供することによって、解決するものである。

本発明の様々な実施の態様においては、キャンペーンで広告および販売促進される製品やサービスについての過去のデータ、全域的または地域特有のマーケティングのデータ、商品化データ、売上データ、運営上のデータがシステムに提供される。このシステムは、このデータを他のキャンペーン独立型データと組み合わせ、キャンペーンを効果的に実行するのに必要となるものについてのリコメンデーション（または１組のリコメンデーション）が提供されるように分析を実行する。

本発明の実施の態様においては、コンテンツ配信システムにおける方法は、少なくともメディア・コンテンツのキャンペーンの定義およびメディア・コンテンツのキャンペーンのパフォーマンスに関する情報を収集するステップと、この収集された情報を分析のためにコンパイルするステップと、を含み、分析は、メディア・コンテンツのキャンペーンの有効性を判定する。

本発明の代替的な実施の態様においては、コンテンツ配信システムにおける装置は、少なくともメディア・コンテンツのキャンペーンの定義およびメディア・コンテンツのキャンペーンのパフォーマンスに関する情報を記憶するメモリと、少なくともメディア・コンテンツのキャンペーンの定義およびメディア・コンテンツのキャンペーンのパフォーマンスに関する情報を収集し、この収集された情報を分析のためにコンパイルするプロセッサと、を含む。このような実施の形態において、プロセッサは、さらに、コンパイルされた情報を分析してメディア・コンテンツのキャンペーンの有効性を判定するように構成され、キャンペーンを効果的に実行するのに必要となるものについてのリコメンデーション（または１組のリコメンデーション）を提供する。

本発明の代替的な実施の態様においては、システムは、メディア・コンテンツの少なくとも１つのソースと、メディア・コンテンツのキャンペーンの定義を受信する少なくとも１つの手段と、少なくとも１つの装置を含むコンテンツ配信システムとを含む。この装置は、コンテンツ配信システムにおける少なくともメディア・コンテンツのキャンペーンの定義およびメディア・コンテンツのキャンペーンのパフォーマンスに関する情報を記憶するメモリと、少なくともメディア・コンテンツのキャンペーンの定義およびメディア・コンテンツのキャンペーンのパフォーマンスに関する情報を収集し、この収集された情報を分析のためにコンパイルするプロセッサと、を含む。このような実施の形態において、プロセッサは、さらに、コンパイルされた情報を分析してメディア・コンテンツのキャンペーンの有効性を判定するように構成され、キャンペーンを効果的に実行するのに必要となるものについてのリコメンデーション（または１組のリコメンデーション）を提供する。

本発明の開示内容は、添付図面と併せて以下の詳細な説明を検討することによって理解できるであろう。

本発明の実施の形態を適用可能なコンテンツ配信システムのハイレベル・ブロック図である。 店内広告を提供する店内広告ネットワークのハイレベル・ブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る製品サービス分析、最適化の方法のハイレベル・フロー図である。 本発明の実施の形態に係る製品サービス分析、最適化のためのキャンペーン最適化処理のハイレベル・フロー図である。 本発明の実施の形態に係る図１のコンテンツ配信システムのサーバにおいて使用されるのに適したキャンペーン有効性制御ユニットの実施の形態のハイレベル・ブロック図である。

各図面は、本発明のコンセプトを例示的に示すためのものであり、本発明を例示すために想定される構成は、必ずしもこれだけではない。理解を助けるために、各図面に共通な同一の要素を示すために、可能な箇所では、同一の参照符号を使用している。

本発明は、製品サービスの分析および最適化のためのシステムを有益に提供する。本発明は、主に、小売業者向け広告ネットワーク環境との関連で説明されるが、本発明の特定の実施の形態は、本発明の範囲を限定するように取り扱われるべきではない。本発明の開示内容の情報を得た当業者であれば、本発明のコンセプトが、実質的にどのような製品サービス環境にも有益に適用できることが理解できるであろう。

各図面において示される様々な要素の機能は、専用のハードウエアの使用により提供されてもよく、適切なソフトウエアに関連付けられた、ソフトウエアを実行が可能なハードウエアの使用によって提供されてもよい。機能がプロセッサによって提供される場合にも、単一の専用プロセッサによって提供されてもよく、単一の共有プロセッサによって提供されてもよく、複数の別個のプロセッサによって提供されてもよく、幾つかのプロセッサが共有されていてもよい。さらに、用語「プロセッサ」または「コントローラ」を明示的に使用した場合であっても、ソフトウエアを実行することが可能なハードウエアのみを意味するように解釈されるべきではなく、限定するものではないが、ディジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ： ｄｉｇｉｔａｌ ｓｉｇｎａｌ ｐｒｏｃｅｓｓｏｒ）・ハードウエア、ソフトウエアを格納する読み出し専用メモリ（ＲＯＭ： ｒｅａｄ‐ｏｎｌｙ ｍｅｍｏｒｙ）、ランダム・アクセス・メモリ（ＲＡＭ： ｒａｎｄｏｍ ａｃｃｅｓｓ ｍｅｍｏｒｙ）、および不揮発性の記憶装置を黙示的に含むことがある。また、本明細書における本発明の原理、態様、および、実施の形態についての全ての記載、さらに、その特定の例は、構造的な均等物と機能的な均等物の双方を含むように意図したものである。さらに、このような均等物は、現在公知の均等物だけでなく、将来において開発される均等物（即ち、構造に係らず、同一の機能を実行するように開発された全ての要素）を包むように意図されている。

従って、例えば、当業者であれば、本明細書において示されたブロック図は、本願の原理を実施する例示的なシステムのコンポーネントおよび／または回路の概念図であることが理解できよう。同様に、フローチャート、フロー図、状態遷移図、擬似コードなどは、いずれも様々な処理を表す。これらの処理は、実質的にコンピュータによって読み取り可能なメディアにおいて表すことができ、コンピュータまたはプロセッサにより実行され、このようなコンピュータまたはプロセッサがはっきりと図示されているかどうかに係るものではない。

図１は、本発明の実施の形態を適用可能なコンテンツ配信システムのハイレベル・ブロック図である。図１のコンテンツ配信システム１００は、例示的には、少なくとも１つのサーバ１１０と、チューニング／復号手段などの複数の受信デバイス（例示的には、セットトップ・ボックス（ＳＴＢ））１２０_１〜１２０_ｎと、セットトップ・ボックス１２０_１〜１２０_ｎの各々のためのディスプレイ１３０_１〜１３０_ｎと、オーディオ出力デバイス（例示的には、スピーカ・システム）１３５_１〜１３５_ｎとを含む。図１のシステム１００においては、複数のセットトップ・ボックス１２０_１〜１２０_ｎの各々は、例示的には、１個の、各ディスプレイに結合されているが、本発明の代替的な実施の形態においては、複数のセットトップ・ボックス１２０_１〜１２０_ｎの各々を１個のディスプレイよりも多い数のディスプレイに結合させることができる。さらに、図１のコンテンツ配信システム１００においては、チューニング／復号手段は、例示的に、セットトップ・ボックス１２０として描かれているが、本発明の代替的な実施の形態においては、本発明のチューニング／復号手段は、ディスプレイ１３０に統合されたチューニング／復号回路や、他のスタンドアローンのチューニング／復号回路など、代替的なチューニング／復号手段であってもよい。さらに、本発明の受信デバイスには、オーディオ、ビデオ、および／またはオーディオ／ビデオのコンテンツを受信する機能を有するどのようなデバイスを含めることもできる。

本発明の一実施の形態においては、図１のコンテンツ配信システム１００を店内広告ネットワークの一部とすることができる。例えば、図２は、店内広告を提供する店内広告ネットワーク２００のハイレベル・ブロック図を描いている。図２の広告ネットワーク２００においては、広告ネットワーク２００および配信システム１００は、店内にセッティングされた娯楽性コンテンツ、ニュース、さらに、同様の消費者向け情報コンテンツと共に、音楽レコーディング、ホーム・ビデオ、製品デモンストレーション、広告コンテンツや、その他のコンテンツのカタロギング、配信、プレゼンテーション、さらに、利用状況トラッキングを提供するソフトウエアとハードウエアの組み合わせを使用する。コンテンツには、圧縮されたビデオやオーディオのストリーム・フォーマットで提供されるものや圧縮されていないビデオやオーディオのストリーム・フォーマットで提供されるもの（例えば、ＭＰＥＧ４／ＭＰＥＧ４ Ｐａｒｔ １０／ＡＶＣ−Ｈ．２６４、ＶＣ−１、Ｗｉｎｄｏｗｓ Ｍｅｄｉａなど）が含まれるが、本発明のシステムは、このようなフォーマットの使用のみに限定されるものではない。

本発明の一実施の形態によれば、店内広告ネットワーク２００およびコンテンツ配信システム１００は、ウインドウ環境を使用した３２ビットのオペレーティング・システム（例えば、ＭＳ−Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）やＸ−Ｗｉｎｄｏｗｓオペレーティング・システム）や高性能演算ハードウエアを含むことができる。広告ネットワーク２００は、分散型アーキテクチャを利用することができ、集中型のコンテンツ管理と分散型制御を提供することができる。これは、一実施の形態においては、衛星（または、ＷＡＮ（ｗｉｄｅ−ａｒｅａ ｎｅｔｗｏｒｋ）、インターネット、一連のマイクロ波回線や、同様のメカニズムなど、他の方法）および店内モジュールを介して提供することができる。

図２に描かれているように、店内広告ネットワーク２００およびコンテンツ配信システム１００のためのコンテンツは、広告業者２０２、レコーディング会社２０４、映画スタジオ２０６、または、他のコンテンツ・プロバイダ２０８から提供される。広告業者２０２としては、製品製造者、サービス・プロバイダ、または、他の事業体が挙げられる。広告業者２０２からの広告コンテンツとしては、コマーシャル、「インフォマーシャル（商品に関する情報を長く紹介するコマーシャル）」、製品情報、製品デモンストレーションなどが挙げられる。

レコーディング会社２０４としては、レコード・レーベル、音楽出版社、ライセンス／出版事業体（例えば、ＢＭＩまたはＡＳＣＡＰ）、個人アーティスト、または、このような音楽関連コンテンツの他のソースが挙げられる。レコーディング会社２０４は、音楽クリップ（記録された音楽の短いセグメント）、音楽ビデオ・クリップなどを提供する。音楽スタジオ２０６は、映画スタジオであってもよいし、フィルム制作会社であってもよいし、広報担当者（ｐｕｂｌｉｃｉｓｔ）であってもよいし、フィルム業界に関連する他のソースであってもよい。映画スタジオ２０６は、映画クリップ、予め記録された俳優や女優とのインタビュー、映画のレビュー、「舞台裏」紹介、さらに、同様のコンテンツを提供することができる。

他のコンテンツ・プロバイダ２０８は、例えば、図１のコンテンツ配信システム１００を介して配信、表示されるビデオ、オーディオ、または、オーディオビジュアル・コンテンツの他のどのようなプロバイダでもよい。

本発明の一実施の形態においては、コンテンツは、例えば、従来の記録メディア（テープ、ＣＤ、ビデオなど）を使用してネットワーク管理センター（ＮＭＣ：ｎｅｔｗｏｒｋ ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ ｃｅｎｔｅｒ）２１０を介して得ることができる。ＮＭＣ２１０に提供されるコンテンツは、例えば、ローカル配信システム１００に配信されるのに適した形式にコンパイルされる。ローカル配信システム１００は、ローカル・サイトでコンテンツを配信、表示する。

ＮＭＣ２１０は、受信したコンテンツをディジタル化し、これをディジタル化されたデータ・ファイル２２２の形式でネットワーク・オペレーション・センター（ＮＯＣ：Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｏｐｅｒａｔｉｏｎ Ｃｅｎｔｅｒ）に提供する。データ・ファイル２２２は、ディジタル化されたコンテンツとの関連で参照されるが、ストリーミング・オーディオ、ストリーミング・ビデオ、または、その他のこのような情報である。ＮＭＣ２１０によってコンパイルされ、受信されるコンテンツには、コマーシャル、バンパー、グラフィックス、オーディオなどが含まれる。好ましくは、一意に識別可能となるように、全てのファイルに名前が付けられる。より具体的には、ＮＭＣ２１０は、お店の位置など、特定のサイト（現場）をターゲットとし、スケジュールに従って、または、オンデマンドにより１つ以上の店舗に配信される配信パックを作成する。この配信パックが使用される場合には、配信パックは、サイト上に既に存在する既存のコンテンツを置き換えるか、向上させるコンテンツを含む（配信されたパッケージがサイトの初期コンテンツの土台を形成するような、サイトのシステムが初めて初期化される場合でないとき）。代替的には、ファイルが圧縮され、別々に転送されるか、何らかのタイプのストリーミング圧縮プログラムが使用される。

ＮＯＣ２２０は、この例において、販売店２３０のコンテンツ配信システム１００に、通信ネットワーク２２５を介してディジタル化されたデータ・ファイル２２２を送信する。通信ネットワーク２２５は、幾つかの技術のうちのいずれかを用いて実施することができる。例えば、本発明の一実施の形態においては、衛星回線を使用して、ディジタル化されたデータ・ファイル２２２を販売店２３０のコンテンツ配信システム１００に配信する。これにより、コンテンツが、ブロードキャスティング（または、マルチキャスティング）により、様々な場所に容易に配信可能となる。代替的には、オーディオビジュアル・コンテンツを配信することと、販売店２３０からのフィードバックを可能にすることの双方に、インターネットを使用することができる。専用回線、マイクロ波ネットワーク、または、他のこのようなメカニズムを使用して通信ネットワーク２２５を実施する他の方法を本発明の代替的な実施の形態に従って用いることもできる。

本発明の一実施の形態においては、コンテンツ配信システム１００のサーバ１１０は、コンテンツ（例えば、配信パック）を受信する機能を有し、従って、コンテンツを、店内で、セットトップ・ボックス１２０、ディプレイ１３０、および、スピーカ・システム１３５などの様々な受信機に配信（分配）する。即ち、コンテンツ配信システム１００において、コンテンツは受信されて通信用に構成される。通信は、一緒に動作する、または、協働するように構成された１つ以上のサーバによって実行可能である。コンテンツには、販売店２３０（例えば、店舗）全体に渡った様々な場所や製品のために構成されたコンテンツを含めることができる。例えば、各セットトップ・ボックス１２０およびディスプレイ１３０、および様々なスピーカ・システム１３５は、販売店２３０（例えば、店舗）全体に渡った特定の場所に配置することができ、それぞれが、セットトップ・ボックスおよびディスプレイの各々の場所から所定の距離内に配置する製品に関連するコンテンツを表示し、オーディオを放送するように構成される。

コンテンツ配信システム１００のサーバ１１０は、コンテンツを受信し、店舗全体に渡った様々な受信機に対して通信されるオーディオ、ビデオ、および／または、オーディオ／ビデオの様々な異なるコンテンツ・チャネルを作成する。コンテンツ・チャネルは、無線周波数分布上での、復調されたオーディオ、ビデオ、および／または、オーディオ／ビデオのチャネルであるか、ユニキャストまたはマルチキャストのインターネット・プロトコル（ＩＰ： ｉｎｔｅｒｎｅｔ ｐｒｏｔｏｃｏｌ）・ネットワーク内でデータ・フローとして送信されるものである。これらのストリームは、制御ソフトウエアの同一のロジカル・セットの下で、１つ以上のサーバから発生させることができる。

本発明の様々な実施の形態は、例えば、図１のコンテンツ分配システム１００および図２の店内広告ネットワーク２００の全体に渡った様々な場所からデータを収集し、例えば、広告キャンペーンにフィードバックを提供する方法、装置、およびシステムを提供する。

即ち、本発明の一実施の形態においては、所与の広告努力（エフォート）の範囲を決める広告業者の活動としてキャンペーンが定義される。キャンペーンには、努力の一部となる製品および／またはサービスの特定、売上目標の設定、特定のターゲット層（年齢層、性別、言語、社会経済的階級、地理的位置、日付範囲、時刻など）の識別が含まれる。キャンペーンでは、オプションとして、複数のメディア・ファイルをキャンペーンの目標を達成するための代替的な広告として定義することができる。

キャンペーン定義を使用して、在庫および販売管理システムにおいてオーダを作成する。本発明の一実施の形態においては、オーダ処理は、利用可能な在庫（広告を挿入可能なプログラムにおいて利用可能なスポット）を予約する。この処理により、スポットを予約し、各広告のための「プレースメント（ｐｌａｃｅｍｅｎｔ」を作成する。この時点において、キャンペーンに利用可能な適切なメディアがなかった場合には、新たなメディアを作成しなくてはならない。

次に、メディアに対し、配信のためのスケジューリングが行われる。これには、ターゲットとなるオーディエンスに対して広告を配信（配布）する各機能が含まれる。メディアのスケジューリングは、キャンペーン定義において特定されたルールによってターゲットが決められた特定の再生指示（プレイリスト）に各プレースメントを変換する処理である。メディアのパッケージングは、配送サービスを介して配布されるメディアをバンドルする処理である。メディア配送は、メディア・パッケージを中央ネットワーク・オペレーション・センターから再生場所に移動させる配布メカニズムである。メディア送出（ｐｌａｙｏｕｔ）システムは、実際のメディアをターゲットされた消費者に供給する。この一連の処理が合わさって、メディアをターゲットに配布する動作となる。

本発明の様々な実施の形態に従って、データは、例えば、図１のコンテンツ配信システム１００と図２の店内広告ネットワーク２００の全体に渡った様々な場所から収集され、例えば、広告キャンペーンに対して条件を付けるための情報が決定される。即ち、本発明の一実施の形態においては、フィードバックのために提供されたデータは、例えば、分析エンジンによって使用され、広告キャンペーンなどのメディア・キャンペーンに対して条件を付けるためのデータが評価される。例えば、本発明の一実施の形態においては、販売時点（ＰＯＳ： ｐｏｉｎｔ−ｏｆ−ｓａｌｅｓ）からの売上情報は、キャンペーンの定義（各目的およびターゲットが与えられた広告プレースメント）と比較され、キャンペーンが成功であったかどうかが判定される。広告送出データは、配信システムが機能的であったかどうかを判定する手段を提供する。システム・エラーにより、ターゲットが与えられた目的が果たさないことがある。例えば、一部の店舗においてメディア・サーバに障害が発生していれば、その店舗において広告が再生されない可能性がある。店舗内のスクリーンに障害が発生していれば、そのスクリーン上に広告が再生されない可能性がある。一部、または、全ての店舗においてメディア・ファイルの欠落があれば、キャンペーンの一部、または、全てに対して広告が再生されない可能性がある。送出データを使用することにより、例えば、キャンペーンを配信する際の広告システムの有効性が測定される。ＰＯＳデータにおいて反映された売上データの変更と比較して、これらの結果を使用することにより、売上目標を達成する際のキャンペーンの成功の尺度が提供される。

オプションとして、キャンペーン定義が、キャンペーンの一部として代替的な広告を定義していた場合には、メディア送出を変更し、有効性分析に基づいてターゲットを決める提案が、本発明の各実施の形態に従って提供される。例えば、第１の広告が第２の広告よりも大きな売上増加を達成するのであれば、第１の広告の再生を、より多くの場所で、より多くの回数行うことが推奨される。このような１組のリコメンデーション（推奨）は、本発明に従って利用可能な情報に基づいて常時提供される。

本発明の様々な実施の形態に従って、キャンペーンのレポートが、例えば、定期的に、または、オンデマンドで提供される。各キャンペーンのレポートは、配信システムの現在の有効性、キャンペーンの売上増加などを要約したものである。これらのレポートは、ウエブ・インタフェースを介して、または、ファイルとして利用可能となる。また、「パフォーマンスのレポートのプルーフ」が識別される。このレポートは、購入された広告プレースメントが実際に支払いが行われた場所および回数で再生されたことを証明するプルーフとして機能する証明書である。

図３は、本発明の一実施の形態に係る製品サービスの分析および最適化の方法のハイレベル・フロー図である。図３の方法３００は、広告キャンペーンなどの定義されたキャンペーンに関する情報が収集または判定されるステップ３０２で開始する。上述したように、キャンペーン定義は、広告業者によって行われ、広告努力などの所与のメディア・キャンペーンの範囲を含む。この方法は、次に、ステップ３０４に進む。

ステップ３０４において、オーダ作成に関する情報が収集または判定される。上述したように、オーダ作成は、広告などのメディア・コンテンツを挿入可能なプログラムにおいて、利用可能なスポットを予約することを含む。これは、スポットを予約し、各メディア・コンテンツの「プレースメント」を作成することである。この方法は、次に、ステップ３０６に進む。

ステップ３０６において、コンテンツ配信に関する情報が収集または判定される。上述したように、コンテンツ配信は、メディアのスケジューリング、メディアのパッケージング、さらに、メディアの配送を含む。例えば、メディアのスケジューリングは、各プレースメントをキャンペーンの定義において特定されたルールによってターゲットとされた特定の再生指示（プレイリスト）に変換する処理を含む。メディアのパッケージングは、配送サービスで配布されるメディアをバンドルする処理を含む。メディア配送は、メディア・パッケージを図２のネットワーク・オペレーション・センター２２０から再生場所、例えば、図１のコンテンツ配信システムのＳＴＢ１２０、各ディスプレイ１３０、およびスピーカ１３５に移動させる配布メカニズムを含む。この方法は、次に、ステップ３０８に進む。

ステップ３０８において、コンテンツ（メディア）送出に関する情報が収集または判定される。メディア送出は、実際のメディア・コンテンツを、例えば、ターゲットとされた消費者またはオーディエンスに提供することを含む。例えば、通常、メディア・コンテンツの送出環境においては、送出ログが保持され、送出システム上のどのメディア・コンテンツが実際に再生されたかが記録される。この方法は、次に、ステップ３１０に進む。

ステップ３１０において、販売時点のデータに関する情報が収集または判定される。即ち、定義されたキャンペーンの期間の製品販売またはサービスに関するデータが収集または判定される。即ち、実際の販売時点（ＰＯＳ）のデータは、キャンペーンにおいて定義された製品のために、例えば、小売業者から収集される。この方法は、オプションであるステップ３１１に進むか、ステップ３１２に直接進む。

オプションのステップ３１１において、追加的なユーザ入力情報を収集することができる。例えば、本発明の様々な実施の形態においては、ユーザは、本発明の製品サービスの分析および最適化において使用する目的で収集される、例えば、店内でのインタビューや調査結果を含む情報を入力することができる。本発明は、次に、ステップ３１２に進む。

ステップ３１２において、上述した各方法ステップにおいて記載された収集または判定された情報がコンパイルされ、キャンペーン情報は、キャンペーンの有効性の判定に使用できるようになる。例えば、本発明の一実施の形態においては、キャンペーン有効性制御ユニット（ＣＥＣＵ：ｃａｍｐａｉｇｎ ｅｆｆｅｃｔｉｖｅｎｅｓｓ ｃｏｎｔｒｏｌ ｕｎｉｔ）１４０は、上述したような、少なくともメディア・コンテンツのキャンペーンの定義およびメディア・コンテンツのキャンペーンのパフォーマンスに関する情報を記憶するメモリと、少なくともメディア・コンテンツのキャンペーンの定義およびメディア・コンテンツのキャンペーンのパフォーマンスに関する情報を収集し、収集した情報を分析のためにコンパイルするプロセッサを含む。本発明の代替的な実施の形態においては、収集または判定された情報は、ＣＥＣＵ１４０によって使用される。ＣＥＣＵ１４０は、キャンペーンの有効性の判定（さらに後述する）を可能にするプロセッサ（例えば、分析エンジン）を含み、プロセッサは、広告キャンペーンなどのメディア・キャンペーンに対して行われる改善の判定（さらに後述する）に使用できる。ここで、方法３００が終了となる。

例えば、本発明の一実施の形態においては、図１のコンテンツ配信システム１００のサーバ１１０には、図３の方法を実行するためのＣＥＣＵ１４０を含めることができる。即ち、図１のサーバ１１０のＣＥＣＵ１４０は、本発明の上述した製品サービスの分析および最適化の方法において使用される必要な情報を収集または判定することができる。さらに、ユーザ・インタフェース（図示せず）は、サーバ１１０のＣＥＣＵ１４０と通信可能であり、サーバ１１０のＣＥＣＵ１４０に対して（上述した）ユーザ情報を通信する。収集または判定された情報は、サーバ１１０のＣＥＣＵ１４０に含まれるメモリに記憶することもできるし、別個のメモリ位置（図示せず）に記憶することもできる。さらに、本発明のこのような実施の形態においては、サーバ１１０のＣＥＣＵ１４０には、収集または判定された情報を分析して、広告キャンペーンなどのメディア・キャンペーンの有効性を判定するプロセッサを含めることができ、プロセッサは、メディア・キャンペーンに対してなされる改善を判定するために使用することができる。即ち、上述したように、さらに、本発明の様々な実施の形態に従って、オーダ作成、コンテンツ配信、コンテンツ送出、販売時点のデータ、さらに、キャンペーンの定義などのキャンペーン処理に関する情報が収集および／または判定され、最終的に、コンパイルされる。コンパイルされた情報は、例えば、サーバ１１０のＣＥＣＵ１４０に分析のために提供され、ＣＥＣＵ１４０は、メディア・キャンペーンの実行が定義されているように成功したかどうかを判定する。図１のコンテンツ配信システム１００においては、ＣＥＣＵ１４０は、サーバ１１０に組み込まれているように例示的に描かれているが、本発明の代替的な実施の形態においては、本発明のＣＥＣＵは、スタンドアローンのコンポーネントであってもよい。

図５は、本発明の実施の形態に従った図１のコンテンツ配信システム１００のサーバ１１０における使用に適したＣＥＣＵ１４０の実施の形態のハイレベル・ブロック図である。図５のＣＥＣＵ１４０は、例示的に、プロセッサ５１０と、さらに、メディア・コンテンツなどの収集された情報を記憶するためのメモリ５２０を含む。プロセッサ５１０は、電源、クロック回路、キャッシュ・メモリや各回路などの従来のサポート回路５３０と協働する。従って、ソフトウエアの処理として本明細書において説明する処理ステップの幾らかを、例えば、プロセッサ５１０と協働する回路などのハードウエア内で実施することも可能である。さらに、ＣＥＣＵ１４０は、サーバ１１０など、様々な各機能的な要素間でのインタフェースとなる入出力回路５４０を含む。

図５のＣＥＣＵ１４０は、本発明に従った様々な制御機能を実行するようにプログラムされた汎用コンピュータとして描かれているが、本発明は、ハードウエアにおいて、例えば、特定用途向け集積回路ＡＳＩＣ（ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ ｓｐｅｃｉｆｉｅｄ ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ ｃｉｒｃｕｉｔ）として実施することができる。従って、本明細書において説明される処理ステップは、ソフトウエア、ハードウエア、または、ソフトウエアとハードウエアとを組み合わせたものによって均等に実施されるものとして広く解釈されるように意図されている。

本発明の代替的な実施の形態においては、本発明のＣＥＣＵを、図２の店内広告ネットワーク２００のネットワーク管理センター２１０またはネットワーク・オペレーション・センターＮＯＣ（Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｏｐｅｒａｔｉｏｎ Ｃｅｎｔｅｒ）２２０に含め、本発明の上述した製品サービスの分析および最適化の方法において使用される上述した情報を収集または判定する。

図４は、本発明の実施の形態の製品サービス分析および最適化のためのキャンペーン最適化処理のハイレベル・フロー図である。図４の実施の形態においては、カスタマーは、本発明のシステムに対し、キャンペーンにおいて、宣伝および販売促進されるように意図された製品やサービスについての過去のデータ、全域的または地域特有のマーケティングのデータ、商品化データ、売上データ、さらに、運営上のデータを提供する。このシステムは、このデータを他のキャンペーン独立型データとを組み合わせ、キャンペーンを効果的に実行するのに必要となるものについてのリコメンデーション（または１組のリコメンデーション）を発生させるように分析を実行する（図４中、分析）。図４の実施の形態においては、これらのリコメンデーション、または、その後のリコメンデーション（図４中、キャンペーンのリコメンデーション４０４）の範囲には、少なくとも以下の特性事項が含まれる。

１．クリエイティブおよびプログラミング
２．ターゲティング（どこで、誰が）
３．チャネルおよびネットワーク
４．インタラクティブな方法
５．製品および／またはバンドリング
６．日時および頻度
７．製品を入手できるかどうか（可用性）
８．オーディオ状態、ビデオ・コントラストまたはアスペクト比、メディア・フォーマット、モニタの角度または方向、デバイス位置、さらに、プレゼンテーションの場所におけるその他の環境要因を含むディジタル構成などのプレゼンテーション構成、または、サイン位置、方向、角度、または、他の電子的、または、非電子的なシステム構成を含むサイネージ構成

次に、フォーミュレーション処理（図４中、フォーミュレーション４０６）がリコメンデーションに対して実行され、適切な最適化指令（図４中、最適化指令４０８）を導出する。各最適化指令は、どのように各リコメンデーションを実現するかを定義する。これらの最適化指令は、次に、システムのための初期オーダ（または、１組のオーダ）を作成するために使用される（図４中、オーダ作成または更新４１０、さらに、オーダ４１１）。

代替的には、カスタマーは、キャンペーンの開始を最適化するための初期分析を行うことなく、直接、システムに対してオーダ（または、１組のオーダ）を行う。カスタマーは、最良なキャンペーン特性の適切な初期推定を行うことを可能とするような、製品やサービスに対する内部的な知識を有する場合がある。

オーダの実行
１つまたは複数のオーダが作成されると、システムは、このオーダの実行を開始する。実行には、キャンペーンのためのメディアが作成されることを必要とし、（図４中、制作４１２）、配信に適切したフォーマットで符号化される。メディアが存在すれば、メディアの配信が開始される（図４中、配信４１４）。配信には、まず、システムが、必要とされた場所で、特定の日時、頻度で、メディアの送出のスケジューリングを行うことが必要である。この場所には、オーダにおいて特定された様々なネットワーク、チャネル上での、地域、ロケール、サイト、または、プレゼンテーション接続ポイント（ＰＯＰ：ｐｏｉｎｔ ｏｆ ｐｒｅｓｅｎｃｅ）が含まれる。ディジタル・メディアの場合には、次に、システムは、メディアおよびスケジューリング情報をまとめてパッケージ化し、これを適切な送出場所に、適切なときに配信する。サイネージ・メディアの場合には、メディアが印刷され、出荷され、プレゼンテーションの場所で、適切なときに、据え置かれる。特定の送出場所またはプレゼンテーションの場所にメディアが存在する場合には、メディアは、特定の日時に、特定の頻度で、特定の状況およびフォーマットで、１人、または、複数の特定の消費者に対し（または、小売場所での買い物客に対し）、提供される。

キャンペーンに関連付けられたメディアが特定の消費者に対して提供される一方、システムは、キャンペーンの実行に特化した情報を収集する（図４中、キャンペーン実行フィードバック４１６）。キャンペーン実行データには、メディアが提供される頃における製品またはサービスの販売、関連する製品またはサービスのカテゴリー内における販売、あるいは、関連するクロス・カテゴリーの製品またはサービスの販売を反映する販売時点（ＰＯＳ： ｐｏｉｎｔ ｏｆ ｓａｌｅ）のデータ、メディアが各送出場所およびプレゼンテーション接続ポイント（ＰＯＰ：ｐｏｉｎｔ ｏｆ ｐｒｅｓｅｎｃｅ）において消費者に露出された特定の日時および回数を表す「送出（ａｓ ｒｕｎ）」データ、製品またはサービス、関連する製品またはサービスのカテゴリー、あるいは、関連するクロス・カテゴリーの製品またはサービスのために同時に行われる、または、関連する販売促進努力、さらに、ユーザの所有するＲＦＩＤに基づくポイント・カード、ショッピング・カートにおける製品に対する識別情報、ＲＦＩＤに基づく製品識別情報、カートまたはユーザの所有するデバイスから収集される位置情報、あるいは、カメラに基づいた閲覧者検出システムなどを介して受動的に提供されるか、バーコード・スキャナーでスキャンされたＵＰＣ、メディア・ディスプレイの近傍のタッチ・スクリーン・ディスプレイからの一連のメニュー選択または、人同士のインタラクション、人とマシンとのインタラクションを通じた電子的な記録により能動的に提供されるユーザ入力データ（図４中、ユーザ入力４１５）が含まれる。

メディアの配信と同時に、システムは、製品またはサービスの供給者、小売業者、場所の所有者、リサーチ会社、または、ネットワークのオペレータなどの、有用な情報の適正な所有者、保有者から継続的または定期的に、過去の、全域的または地域特有のキャンペーン独立型の情報を収集する（図４中、キャンペーン独立型データ４１８）。キャンペーン独立型データは、マーケティング、商品化、販売および業務（Ｓ＆ＯＰ： ｓａｌｅｓ ａｎｄ ｏｐｅｒａｔｉｏｎｓ）に関連し、以前の、または、その他のキャンペーンのリコメンデーション、販売促進努力および結果、または、天候、地震などの動的または静的な環境要因、コミュニティのイベント、選挙や、スーパーボウル（Ｓｕｐｅｒ Ｂｏｗｌ）、国家的なイベント、ローカルな影響を及ぼす世界的なイベントを含む。システムは、分析処理への入力のため、キャンペーン独立型データをキャンペーン実行フィードバックと共に収集し、記憶する（図４中、分析入力データ４２０）。

継続的または定期的に、システムは、入力データ、キャンペーン独立型データおよびキャンペーン実行フィードバックの双方の分析を実行し（図４中、分析４０２）、ａ）キャンペーンのパフォーマンス、即ち、キャンペーンの実行がカスタマーの目的を達成したかどうかを評価し（図４中、パフォーマンスのレポート（コンプライアンス）４２２）、ｂ）既存のキャンペーンのパフォーマンスの改善および／または追加または代わりのキャンペーンのリコメンデーションを決定し（図４中、キャンペーンのリコメンデーション４０４）、さらに、ｃ）ネットワーク設計やネットワーク処理に対する変更を特定して全ての適用可能なキャンペーンのパフォーマンスを改善させる（図４中、ネットワーク設計および処理変更４２４）。

キャンペーン改善または追加のキャンペーンのリコメンデーション（図４中、キャンペーンのリコメンデーション４０４）の範囲には、本発明の一実施形態に従って、少なくとも以下のキャンペーンの特性事項が含まれる。

１．クリエイティブおよびプログラミング
２．ターゲティング（どこで、誰が）
３．チャネルおよびネットワーク
４．インタラクティブな方法
５．製品および／またはバンドリング
６．日時および頻度
７．製品を入手できるかどうか（可用性）
８．オーディオ状態、ビデオ・コントラストまたはアスペクト比、メディア・フォーマット、モニタの角度または方向、デバイス位置、さらに、プレゼンテーションの場所におけるその他の環境要因を含むディジタル構成などのプレゼンテーション構成、または、サイン位置、方向、角度、または、他の電子的、または、非電子的なシステム構成を含むサイネージ構成

パフォーマンスのレポート
分析に基づいて、システムは、カスタマー、製品またはサービスの供給者、ネットワークのオペレータ、または、小売業者や場所の所有者を含む、関係当事者が利用できるパフォーマンスのレポートを作成する。パフォーマンスのレポートは、オーダに定義されたキャンペーンの要求を満たすのに、システム処理がどの程度効果があったのか、即ち、キャンペーン実行がオーダに従っていたかどうかを特定する。

既存のオーダの最適化
分析処理によって作成されたリコメンデーションは、上述したキャンペーン特性の事項うちの１つ以上に対する変更により利益を受けられるであろうことを示すことができる。フォーミュレーション処理（図４中、フォーミュレーション４０６）により、各リコメンデーションから最適化指令を作成する。最適化指令は、システムがどのように各リコメンデーションを実行しなければならないかを定義する。これらの指令は、キャンペーンの各リコメンデーションが実行できるように、既存のオーダに対して何の変更が必要であるかを定義する。フォーミュレーション処理が既存のオーダに対する最適化指令を作成する場合には、複雑性の度合いに応じて、システムは、既存のオーダを作り替えるか、既存のオーダを終了させ、新たなオーダに置き換えることができる。

最適化指令がオーダの作り替えのみを必要とする場合には、システムは、カスタマー、製品またはサービスの供給者、ネットワークのオペレータ、または、小売業者や場所の所有者の明示的な承認の有無に関わらず、オーダを修正し（図４中、オーダ作成または更新４１０）、修正されたオーダに対する制作処理の開始、修正されたオーダに対する配信処理の開始のいずれか、または、両方を行うことができる。一実施の形態においては、与えられた明示的な許可より黙示的な承認が生まれることがある。制作処理や配信処理が開始すると、上述したオーダ実行の項目において記載されたものと同じ処理を更新されたオーダに対して実行することができる。新たなメディアの作成に対し、更新されたオーダに基づく制作は、通常、既存のメディアに対する単純な、または、軽微なポスト・プロダクション（制作における仕上げ工程）における修正を必要とする。

最適化指令が単純なオーダの作り替え以上のことを必要とする場合、例えば、新たなクリエイティブの要求に基づいて新たなメディアのセットが必要となる場合には、既存のオーダが終了、破棄され、最適化指令に基づいて新たなオーダが作成される（図４中、オーダ作成または更新４１０）。これらのオーダは、次に、制作処理に受け渡され、オーダの実行のために配信処理に受け渡される。オーダ作成処理が開始されると、上述したオーダ実行の項目に記載されたものと同じ処理が差し替えオーダに対して実行される。

勿論、カスタマーまたはネットワークのオペレータは、いつでも、通常、オーダ、製品が入手できるかどうか、経過時間、さらに、パフォーマンスのレポートに基づいて十分に実行されるキャンペーンを考慮することができ、キャンペーンの更新されたオーダまたは新たなオーダを再発行または承認しないことがある。結果として、所与のキャンペーンについては、最適化処理全体が停止することがある。

追加または代わりのオーダ
代替的には、分析処理によって作成されるリコメンデーションは、オーダ実行の項目において上に挙げたキャンペーン特性を用いて実行するのに有益であると考えられる追加または代わりのキャンペーンを示すことができる。これらのリコメンデーションのための最適化指令が作成され、初期オーダのための指令と同様に、キャンペーン全特性事項に対応する。これらのリコメンデーションおよび指令は、同一の製品またはサービスのために代替的または追加のキャンペーンに対して焦点を当てることができるし、あるいは、完全に異なる製品またはサービスや、製品および／またはサービスの代替的なバンドリングに焦点を当てることもできる。さらに、これらの代替的または追加のリコメンデーションには、他の電子的または非電子的なメディア上での広告や販売促進を含むことができる。

本質的に、これらの新たな最適化指令は、この処理を開始したカスタマーの初期オーダの場合と同様に、これらの他のキャンペーンのための初期オーダを作成することができる。最適化指令が作成されると、初期のオーダの最適化指令が作成された後に行われる処理と同様の処理が実行される。

ネットワーク設計および処理変更
定期的に、分析処理により、各キャンペーン全体に渡ったパフォーマンス、または、多くの、大部分のキャンペーンによるパフォーマンスを改善させる変更を発見することができる。通常、これらの変更には、ネットワークに対する修正や、単一のキャンペーンに基づいて実行することができず、キャンペーンがそれらの変更を利用する前に用意されていなければならない新たな構成、設備、またはサービスを必要とするネットワークの処理に対する修正が必要となる。送出場所として利用される追加の場所、追加されるプレゼンテーション用の接続ポイント（ＰＯＰ）（サイネージやディスプレイ、スピーカが位置する場所）、既に有効でない、または、利用されていないプレゼンテーション用の接続ポイント（ＰＯＰ）、または、メディアのより良好なプレゼンテーションを行うことができるであろう送出システムの構成などの変更が発見されると、ネットワークのオペレータに対してリコメンデーションとして推奨される（図４中、ネットワーク設計および処理変更）。

以下に、本発明の一実施の形態に従って適用される具体的なキャンペーン最適化の範囲、機能、さらに、データの例を挙げる。

キャンペーン最適化範囲
１．売上増加：メディア・キャンペーンによる売上の影響を最適化する
２．買い物体験
３．商品最適化（予測入力）

キャンペーン最適化内の機能
１．ターゲット最適化
ａ.どのメディアが、どのような人々（誰）に対して、どの場所（どこ）で最も良好に機能するか。
ｂ.「最も良好に機能する」；最高の売上高を達成することができる。
ｃ.誰（Ｗｈｏ）の属性
１）ターゲット層
２）年齢
３）性別
４）民族
５）言語
６）関心事
ｄ.どこ（Ｗｈｅｒｅ）の属性
１）国
２）地域
３）場所（ロケール）
４）店舗
５）売り場／チャネル／スクリーン
ｅ.「どこ」（場所）属性のそれぞれについて、売上高を計算する。

２．メディアと同期して製品を入手できるかどうか
ａ.「近似する」製品のために「最適な」メディアを再生する。
１）メディアは「関連する」ものである。製品に反するものであってはならない。
２）特化したものから一般的なものへの関係
３）メディアのプレゼンテーションのポイントに近似
４）重要なことは、いつどこで製品が入手できるようになるかを予測することである。
ｂ．製品に関連するメディア［特化したものから一般的なものであるが、「関連して」いる］
１）特化した製品スポット
２）ブランド広告
３）供給者の広告
４）カテゴリー広告
５）小売業者の広告
６）どの製品にも関係のない一般的なスポット［エバーグリーン・タイプの（変化の少ない）コンテンツ］
ｃ．商品企画および割当値
１）製品場所予測に対して重要となるもの
２）小売業者およびＰＲＮに対して定義された事項
ａ）製品は何か
ｂ）どの程度の量を有するか
ｃ）どのように製品がチェーン、地域、地区店舗に割り当てられるか
ｄ）店舗内のどこにあり、どのように商品化されるか。映像を用いたエンド・キャップ、看板（サイン）を用いたエンド・キャップ、通路内、奥の部屋内、プロモーションに結びついているか？
ｄ．製品が入手可能であるか、入手不可能であるかの予測
１）Ｎ日後入手可能
２）Ｎ日：メディア供給チェーンを通じてＰＲＮが必要とする時間：メディア制作、プログラミング／スケジューリング、および配信条件
３）セルスルー率に基づいて小売業者が既に行っていること
ａ）結果を入手し、それをメディア供給チェーンと関連付けること
４）在庫が無くなる日まで送出される最も特化したメディア、さらに、在庫が無くなった（最低限の数量を割った）日（など）、配信センターに注文している間に代わりとなるもの。代替的なメディア（例えば、ブランド広告）を再生し、製品が入荷されたときに、製品に最も特化したメディアの再生に戻る。
ｅ． 商品企画および割当の内容
１）商品の注文（初期、補充、製品寿命）
２）需要の予測（販売、季節的要因、プロモーションなど）
３）各店舗へのユニットの割当
ａ）チェーン、地域、地区に渡っている、または、一店舗（テスト中）
４）価格
５）品揃え（様々なマーケットにおいて必要とされている製品の組み合わせおよび種類［サイズ、カラー］）
ａ）例えば、アジア人のコミュニティでは、小さめのサイズのシャツの品揃えに対する需要がある。
６）これらの処理に使用されるシステムは、メディア供給チェーンに対して入力を提供しなければならない。
ｆ．販売促進企画
１）商品企画および割当グループに属することもあるし、別個のグループに属することもある。
２）一般消費財（ＣＰＧ：ｃｏｎｓｕｍｅｒ ｐｒｏｄｕｃｔ ｇｏｏｄｓ）企業と共同する。
３）どの製品を、どこで、いつ販売促進するかを決定する。
４）どのように製品の販売促進を行うかを決定する。
５）販売促進のための企画および割当を商人に通知する。
ｇ．製品特性
１）該当ディスプレイでのユニット数が重要となる。
２）各製品に対して定義されている。
ディスプレイでの最適なユニット量が定義されるべきである。何らかの期間におけるディスプレイでの最小のユニット数が定義されることもある。（おそらくは毎日）
３）他に何が利用可能か
ａ）通路
ｂ）他のディスプレイ
ｃ）裏部屋
ｄ）配送中―製造者／供給者から発送されたか、配送センター（ＤＣ：ｄｉｓｔｒｉｂｕｔｉｏｎ ｃｅｎｔｅｒ）から発送されたか
ｅ）発注済み−配送センター（ＤＣ）から店舗、または、配送センター（ＤＣ）に発注済み。店舗の注文は、配送センター（ＤＣ）にリクエストをする。新たな注文は、一般消費財企業（ＣＰＧ）による処理を必要とし、配送センター（ＤＣ）における処理は不要である。

３．クリエイティブ／コピー最適化
ａ．所与のターゲットに対し、クリエイティブな要素のどの組み合わせが最高の売上高を達成することができるか（上述したターゲット最適化における場所属性を参照）。
１）より特化されていない手段：クリエイティブな要素のどの組み合わせがターゲットとされた人および場所で最良に機能するか。
ｂ．クリエイティブな要素の属性（必ずしも完全なリストではない）
１）色
２）オブジェクト
３）テキスト
４）オーディオ
５）人々
６）音楽
７）アングル
ｃ．ＡＢテスト
１）静的メディア・テスト 決まったメディアのセットを予め作成する。
２）メディアのセットは、それぞれの間の要素のバリエーションが良好に定義されたセットを有する。
ｄ．多変量テスト
１）多変量テストには、メディアのピース全体だけでなく、各クリエイティブ要素を比較する必要がある。
２）送出時の要素のダイナミック・リンク
３）ビデオおよびオーバーレイ・メディアを有する送出時の構成
ａ．ＩＰＴＸコンテクストでどのようにこれが達成されるか？

４．時間／時間帯最適化
ａ．どのメディアが、どの時間帯に、どの日に、どの頻度であると最良に機能するか。
ｂ．属性
１）ループ
２）頻度
３）季節
４）時刻
５）曜日
６）特別なイベント−企画されたもの、制御されたもの。例えば、オールスター・ゲーム
７）外的な要因−ネットワーク処理、小売業者の処理による制御が不能で予測が不可能。例えば、天気、地震、自然災害

データ
１．ＰＯＳデータ
２．再生ログ
３．予測された再生情報（ランダウン、ターゲット、サイト、プレースメント、オーダ、カスタマーを含む）
４．Ａ／Ｖコンポーネント・データの可用性（例えば、スクリーンやスピーカが動作可能か）
５．小売業者の商品企画および割当システムの出力
ａ．製品属性
ｂ．在庫属性
ｃ．配送属性
６．製品情報
ａ．在庫予測および在庫タイミング
ｂ．製品特性−例えば、パックアウト、キャパシティ
７．店舗企画データ
ａ．買物客の通行量データ
ｂ．販売促進用のフロア・キャパシティ
ｃ．サイトにおけるキャパシティ

ソルーション（解決法）に対する機能
１．ポータル
２．時間および／または場所に基づいて売上データと送出データとを比較する
３.予測されたデータを使用して、再生ログ／可用性情報を用いて認証する
再生されたメディア → 期間内において露出された回数
影響を測定可能な露出後に許容される期間
ＰＲＩＳＭ− 印象がどのように最適化を高めるか？

ロードマップ
定義された基本的な機能を用いて以下の順序で機能／ソルーションを生み出す。
１．小売業者の商品企画および割当データ、メディアの企画、制作、配信に統合された買い物客の通行量データ、さらに、デモビジョン（ＤｅｍｏＶｉｓｉｏｎ）に係る送出のソルーションの取得に係る全域的でない処理、
２．ターゲット最適化
ａ．分割して使用される単一のキャンペーン期間におけるメディアのバリエーション
ｂ．小売業者からのＰＯＳデータ
ｃ．ランデータとしての送出
ｄ．同時に稼動しているスポットのうちのいずれが場所、時間当たりのより高い売上高を有するかを判定する
ｅ．メディアのプレースメントを変更し、より効果的なスポットを効果の得られなかった他のスポットで稼動させること
ｆ．プレースメントのスケジューリングを行い、送出のためにサイトに送信する。メディアがより広範に配信されるようにするが、送出の変更のために、更新されたプレイリストが配信されるようにする。
ｇ．システムにおける時間帯および時刻機能を必要とする。

インタラクティブなアクティビティに基づいて小売業者にデータを提供する
（例えば、インタラクティブなＴＶウォール）
１．買い物客は、プログラム・ガイドにおけるコンテンツからＨＤＴＶを動作させる必要があることを理解する。
２．小売業者は、買物客が見ているものに基づいてバンドリングを行う機会を学ぶ。
３．ＨＤＭＩケーブル、特別なリモート（ｓｐｅｃｉａｌ ｒｅｍｏｔｅ）、ＨＤＴＶサービスの加入
４．ユーザ入力およびナビゲーションに基づいてオファーする。
どのようにキャンペーンが価格、バンドル、および販売促進活動に影響するか？

小売業者が決定を行えるように、小売業者に対して提供されるデータ
１．価格決定
２．買物体験
３．販売促進
４．プレゼンス

これがどのようにフィットするか？
１．行動ターゲティング
ａ．行動商品「バケット（Ｂｕｃｋｅｔ）」
ｂ．プレイリスト／ターゲットに対するユーザ入力に基づくフィードバック（「受動的」な場合がある）
２．行動ネットワーク設計
３．行動メディア設計
マーケティング／メッセージングのクリエイティブ

製品サービスの分析および最適化を提供するための方法、装置、およびシステムのための様々な実施の形態について説明したが（このような実施の形態は例示的なものであり、限定的なものではなく）、上述した開示内容に鑑み、当業者であれば、改変や変形を施すことができることを理解されたい。従って、開示する特定の発明の実施の形態において行われる各変更は、本発明の範囲および精神に含まれるものである。上記内容は、本発明の様々な実施の形態に関するものであるが、その基本的な範囲を逸脱することなく、本発明のその他の、更なる実施の形態を考案することが可能である。

Claims (18)

1. 少なくともメディア・コンテンツのキャンペーンの定義および前記メディア・コンテンツのキャンペーンのパフォーマンスに関する情報を収集するステップと、
   前記収集された情報を分析のためにコンパイルするステップと、を含み、
   前記分析は、前記メディア・コンテンツのキャンペーンの有効性を判定する、コンテンツ配信システムにおける方法。
2. 前記パフォーマンスに関する情報が、オーダ作成、コンテンツ配信、コンテンツ送出、および販売時点のデータのうちの少なくとも１つに関する情報を含む、請求項１に記載の方法。
3. 前記コンテンツ配信情報がメディアのスケジューリング、メディアのパッケージング、およびメディアの配送の少なくとも１つに関する情報を含む、請求項２に記載の方法。
4. 前記情報がユーザ入力情報を含む、請求項１に記載の方法。
5. 前記ユーザ入力情報がインタビューおよび調査の結果を含む、請求項４に記載の方法。
6. 前記分析が、
   提供されるコンテンツとサービスの少なくとも一方に関する固有の情報を評価するステップと、
   非固有の情報とサービス提供データとを評価するステップと、
   前記固有の情報と前記非固有の情報とを使用して分析を実行し、前記コンテンツ配信システムのための最適化パラメータを決定するステップと、を含む、請求項１に記載の方法。
7. 前記固有の情報が、過去のデータ、全域的または地域特有のマーケティングのデータ、商品化データ、売上データ、運用データのうちの少なくとも１つを含む、請求項６に記載の方法。
8. 前記非固有の情報が、カスタマーおよびサイトの統計データの少なくとも１つを含む、請求項６に記載の方法。
9. 前記メディア・コンテンツのキャンペーンが広告キャンペーンを含む、請求項１に記載の方法。
10. 前記分析の結果を使用して、前記メディア・コンテンツのキャンペーンを効果的に実行するために必要なキャンペーンの変更についてのリコメンデーションを提供するステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。
11. コンテンツ配信システムにおける少なくともメディア・コンテンツのキャンペーンの定義および前記メディア・コンテンツのキャンペーンのパフォーマンスに関する情報を記憶するメモリと、
    少なくともメディア・コンテンツのキャンペーンの定義および前記メディア・コンテンツのキャンペーンのパフォーマンスに関する情報を収集し、当該収集された情報を分析のためにコンパイルするプロセッサと、を含む、装置。
12. 前記プロセッサが、さらに、前記コンパイルされた情報を分析して前記メディア・コンテンツのキャンペーンの有効性を判定する、請求項１１に記載の装置。
13. 前記分析が、
    提供されるコンテンツとサービスの少なくとも一方に関する固有の情報を評価することと、
    非固有の情報とサービス提供情報とを評価することと、
    前記固有の情報と前記非固有の情報とを使用して分析を実行し、前記コンテンツ配信システムのための最適化パラメータを決定することと、を含む、請求項１２に記載の装置。
14. 前記パフォーマンスに関する情報が、前記メディア・コンテンツのオーダ作成、コンテンツ配信、コンテンツ送出、および販売時点のデータを含む、請求項１１に記載の装置。
15. 前記コンテンツ配信情報が、前記メディア・コンテンツのメディアのスケジューリング、メディアのパッケージング、およびメディアの配送の少なくとも１つに関する情報を含む、請求項１４に記載の装置。
16. 前記プロセッサは、さらに、前記分析の結果を使用して、前記メディア・コンテンツのキャンペーンの効果的に実行するために必要なキャンペーンの変更についてのリコメンデーションを提供する、請求項１１に記載の装置。
17. メディア・コンテンツの少なくとも１つのソースと、
    メディア・コンテンツのキャンペーンの定義を受信する少なくとも１つの手段と、
    少なくとも１つの装置を含むコンテンツ配信システムと、を含むシステムであって、
    前記少なくとも１つの装置は、
    前記コンテンツ配信システムにおける少なくともメディア・コンテンツのキャンペーンの定義および前記メディア・コンテンツのキャンペーンのパフォーマンスに関する情報を記憶するメモリと、
    少なくともメディア・コンテンツのキャンペーンの定義および前記メディア・コンテンツのキャンペーンのパフォーマンスに関する情報を収集し、当該収集された情報を分析のためにコンパイルするプロセッサと、を含む、前記システム。
18. 前記プロセッサは、さらに、前記コンパイルされた情報を分析して前記コンテンツ配信システムにおける前記メディア・コンテンツのキャンペーンの有効性を判定する、請求項１７に記載のシステム。

Images