JP2010535086A - 化粧品アプリケータおよび作製方法 - Google Patents

Abstract

【課題】化粧品アプリケータおよび作製方法を提供する。
【解決手段】化粧品アプリケータおよび同化粧品アプリケータを製造する方法であって、化粧品アプリケータは、基板と、塗布素子で形成され、塗布素子は１つまたは複数の塗布領域を含み、塗布領域は、ウエットおよび／またはドライバインダの存在下、ギャップレスの隣り合わせ形成において基板上に粘着的に維持される。基板は、それぞれの塗布領域上に印刷された化粧品スラリーについてより良い結合をもたらす湿潤剤にさらされる。各化粧品塗布領域の化粧品組成物は異なっていてもよい。様々な化粧効果を、携帯用途において最終使用者に提供することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は化粧品に関し、特に、基板から人体へと移動させる化粧品アプリケータに関する。

化粧品を塗布することは一般に、使用者にとって時間のかかる体験である。しかしながら、人体のある領域は、使用者がトータルルック、すなわち、知的で洗練された顔つきを実現するために化粧品のより複雑な配置を必要とすることがあるため、これらの特定の領域上に化粧品を塗布することはさらに時間のかかる仕事となる。かなりの時間をかけても、使用者は多くの場合、この顔つきを作り出すために必要な技能に欠ける。

例えば、アイシャドーを塗布する際には、まぶた上により暗い色合いを設け、眉毛の近くにより明るい色合いを設けることが望ましい。その後、まぶたにおけるしわ、すなわち、後頭骨の上から眉毛近くへと色を混ぜ合わせる。

この顔つきを実現するために、使用者は、ブラシ、棒、スポンジ等の用具により、２種またはそれ以上の主な色合いのアイシャドーを塗布しなければならない。これら主な色合いを混ぜ合わせることによって、中間の色調が実現される。通常、このトータルアイメイクアップの顔つきには、かなり熟練した使用者、またはよりふさわしくはメイクアップアーティストが必要となる。従って、使用者は、時間のかかる努力なしで知的な顔つきを望む。

さらなる例においては、リップメイクアップを適用する際、使用者は、好ましい口紅の色の色合いに近い色合いのリップライナーペンシルを用いて唇の輪郭を軽く描くことから始める。そうするために、安定した手つきと、口の中央から口角まで上唇の境界をぼかす技術とが必要となる。下唇には、左右に唇の輪郭を描く。その後、特別な下地またはバランサで唇を塞いで、肌の色を整える。その後口紅または紅筆を用いて、色を埋め吸い取る。最後に、リップカラーを塗布して、好ましい光沢のある外見を得る。通常、この知的な顔つきには、十分な時間と共にかなり熟練した使用者が必要となる。従って、使用者は、時間のかかる努力なしで知的な顔つきを望む。

さらに別の例においては、傷跡を覆うために、数種類の色調を混ぜ合わせて、別個の領域の上に自然な外見を提供する。使用者には通常、毎日毎日同じブレンドを繰り返す技能はない。従って、適切で繰り返し可能な外見の必要性が存在する。

Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｃｏｓｍｅｔｉｃ Ｉｎｇｒｅｄｉｅｎｔ Ｄｉｃｔｉｏｎａｒｙ ａｎｄ Ｈａｎｄｂｏｏｋ（ＩＮＣＩ）、第３巻、第３節（第１１版、２００６年）

当技術分野における既存の製品では、油性の配合を使用する。本質的に、これらの製品は、１つの領域から別の領域へと上質で裁ち切りの色調を備える。これは、繰り返される動きおよび領域の天然油についての傾向により磨耗品質（ｗｅａｒ ｑｕａｌｉｔｙ）が著しく劣化するまぶたの領域において特に当てはまる。従って、望まれることは、磨耗品質が改善された化粧品アプリケータに適している移動可能な化粧品である。

本明細書中に開示する様々な実施形態に従って、化粧品アプリケータ、キット、同化粧品アプリケータおよびキットを製造するための方法が開示される。一実施形態によれば、化粧品アプリケータは、湿潤剤で前もって濡らした紙などのフレキシブル材料を備える。濡らしたら、第１の化粧品スラリーを用いてフレキシブル材料に第１のパターンを設ける。その後、第２のおよびさらなる化粧品スラリーを用いて、形成したフレキシブル材料上に第２のおよびさらなるパターンを設けることができる。第２のおよびさらなるパターンは、隣り合わせの構成において先のそれぞれのパターンのすぐ隣にある。各パターンの側縁は、隣接するパターンの側縁と接触するか、わずかに重なるべきである。隣接するパターンに使用する化粧品スラリーは、使用者によって塗布された場合に化粧品アプリケータがより知的な顔つきを提供するように、好ましくは異なっている。化粧品アプリケータ用のフレキシブル材料を処理する場合、フレキシブル材料は好ましくは、別の実施形態における支持用のキャリアボードと対にされる。

さらに別の実施形態では、フレキシブル材料に湿潤剤を塗布すると、スクリーン印刷の前に湿潤剤がフレキシブル材料に吸収される。湿潤剤は印刷スクリーンを用いて塗布することができ、湿潤剤は少なくとも１種の揮発性材料と、少なくとも１種の不揮発性材料とで構成することができる。塗布後、湿潤剤に乾燥プロセスを施して、揮発性材料の少なくとも一部を蒸発させる。さらに、各化粧品スラリーを印刷した後、化粧品スラリーそれぞれの少なくとも一部を、さらなる処理の前に蒸発させることができる。

図１は本発明の１つまたは複数の実施形態による化粧品アプリケータを示す図である。 図２ａは主に図１の細部Ａに基づく平面拡大図である。 図２ｂは図２ａの断面図である。 図３ａは主に図１の細部Ｂに基づく平面拡大図である。 図３ｂは図３ａの断面図である。 図４ａは本発明の１つまたは複数の実施形態による、主に図１の細部Ｂに基づく平面拡大図である。 図４ｂは図４ａの断面図である。 図４ｃは本発明のさらなる実施形態による、主に図１に示す細部Ａに基づく平面拡大図である。 図４ｄは図４ｃの実施形態による、主に図１に示す細部Ｂに基づく平面拡大図である。 図５は本発明の別の実施形態による化粧品アプリケータの製造方法の概略図である。 図６は図５による化粧品アプリケータの製造において使用する一連のスクリーンの平面図である。 図７は図５による製造中の一連の化粧品アプリケータの平面図である。 図８は本発明の１つまたは複数の実施形態による化粧品を示す図である。 図９は図８による化粧品アプリケータの製造において使用するスクリーンの平面図である。 図１０は図８による化粧品アプリケータの製造において使用するスクリーンの平面図である。 図１１ａは本発明の１つまたは複数の実施形態による、主に図８の細部Ｃに基づく平面拡大図である。 図１１ｂは図１１ａに示す実施形態の断面図である。 図１２ａは本発明のさらなる実施形態による、主に図８細部Ｄに基づく平面拡大図である。 図１２ｂは図１２ａに示す実施形態の断面図である。 図１３は本発明のさらなる実施形態による化粧品アプリケータを示す図である。 図１４は本発明の１つまたは複数の実施形態による頬紅用化粧品アプリケータを示す図である。 図１５は本発明の別の実施形態による化粧品アプリケータの製造方法の概略図である。

図１〜３を参照すると、一実施形態により、化粧品アプリケータ１０が基板１２と、基板上に堆積されている塗布素子１４とを備え、化粧品アプリケータ１０は、塗布素子１４において利用される複数種の化粧品粉末組成物を移動させるために適している。例えば、化粧品アプリケータに圧力を加えた場合に、使用者の身体上への粉末組成物の移動を行うことができる。複数種の化粧品粉末組成物は、好ましくは特定の化粧効果を提供するように所定の構成で塗布素子１４の基板１２上に堆積させる。

化粧品粉末組成物は、基板１２に対して親和力を有するが、皮膚に対してより大きな親和力を有し、従って基板１２から皮膚へと容易に移動可能である。塗布素子１４は、使用者の皮膚に単位用量の化粧品を提供するよう意図されている。好ましくは、移動可能な化粧品の少なくとも１種が、磨耗品質が向上するように配合されている。

本明細書中において、「化粧品アプリケータ」は、人体へと化粧品を移動させる物品に対して可能な限り広い意味で使用される。

本明細書中で使用する「化粧品」（または同義語としての「化粧品組成物」および「化粧品粉末組成物」）は、着色無着色にかかわらず、人体の一領域上に薄層として局所的に塗布した場合に所望の視覚的化粧効果を提供する粉末状の組成物を意味する。例えば、「化粧品」は、頬紅、おしろい、または他の任意の装飾用もしくは機能性粉末を意味することがある。特に、この化粧品は、眼の最も近くでの使用に、すなわち、アイシャドーに適している。

「化粧品」および「化粧品アプリケータ」は、場合によっては１種または複数種の治療物質、薬物またはホリスティック物質を提供して、人体への一時的な、半永久的な、または永久的な効果を含めた、身体への所望の視覚的効果を付与する物品または組成物も意味する。

「単位用量」は、使用者によるアプリケータの単回使用に十分な、また塗布領域に化粧効果を提供する量の、皮膚へ移動させる化粧品組成物を意味する。アプリケータの使用後、単位用量が使い切られ、アプリケータは破棄される。単位用量が使用者に運ばれるのであるが、アプリケータが、使用者の皮膚へ移動する量を超える過剰な化粧品を含むことがある。すなわち、使用後の基板上に残留化粧品が存在することになる。

「化粧効果」は、化粧品アプリケータをその上で使用した皮膚の領域への視覚的な化粧品強化を意味し、この効果には、異なる色合いを有する複数の、好ましくは３個またはそれ以上の異なる塗布領域、好ましくは３〜５個の塗布領域が含まれる。

好ましくは化粧品アプリケータ１０は、上述のように、また本明細書中で教示するように、使用者の眼域にアイシャドーを塗布するように構成される。しかしながら、化粧品アプリケータ１０はこの実施形態に限定されない。例えば、この化粧品アプリケータは、唇の色を提供する、頬、顔に色を提供する、傷跡もしくは吹き出物を覆う、眉を提供するまたはそれら眉を強調するにように構成することができる。

眼域等の近くで行われる化粧品塗布を伴う実施形態では、人体の他の部位に行われる化粧品塗布と比較した場合に、いくつかの課題が導入されることに留意されたい。具体的には、眼域は軟質で、骨、後頭骨によって眉の下だけが支持されている。従って、頬骨が皮膚の下にある頬とは異なり、十分に軟質で曲がりやすいように化粧品アプリケータ１０を構成すべきである。

眼域などの人体の左右相称に順応させるために、人体のこのような領域に化粧を施す必要がある場合、左右のバージョンを有するように、好ましい一実施形態の下で化粧品アプリケータ１０を適切に構成する。従って、図１は左バージョンを示すが、右バージョンはその鏡像となるはずである。図１３に関して開示されているさらなる一実施形態においては、右側または左側アプリケータの混同を防ぐために、アプリケータは好ましくは、使用者の左右の眼域への連続的塗布に適した形状を有するように構成される。塗布時、使用者が、例えば、ミシン目に沿ってブリッジからアプリケータの一方を引きはがし、その後本明細書中に開示する他の実施形態と同様にアプリケータを適用する。

眼域を含めた身体のいくつかの領域は、意図した領域に対して化粧品アプリケータを位置合わせすることが困難であるため、化粧品アプリケータ１０は、化粧品を移動させようとしている身体の領域に対して実質的に適している形状１０ａを有するように構成される。形状１０ａは、化粧品アプリケータのより容易な位置決めを可能にするために、タブまたはハンドル１０ｂを備えることができる。ハンドルは、図１に示すように、一体となるよう実質的に塗布素子の平面内に構成することができる。

典型的には、使用者は親指と人さし指との間に、これら２本の指の間に形成される平面内に化粧品アプリケータ１０が配置されるように、ハンドル１０を保持する。有利には、こめかみに最も近い眼域など、切り立った縁部を有する身体の領域で平面に沿って化粧品アプリケータ１０を保持する場合、使用者は、より容易に化粧品アプリケータの位置を察知し、化粧品の単位用量を移動させることが可能となる。

従って、使用者が化粧品アプリケータ１０の位置決めをして化粧品を移動させる際、周縁部１０ｃなど化粧品アプリケータの縁部表面が、使用者の身体と接触することができる。その後使用者は、化粧品アプリケータ１０の位置を決定し、先の学習および／または試行錯誤に基づき必要不可欠な補正を行うか、正確な位置を確認することができるようになる。

ハンドル１０ｂを別個に形成することもできる。例えば、１つまたは複数の部分を化粧品アプリケータの側面または後部表面に取り付けることによって、ハンドル１０ｂを形成することができる。使用者がハンドル１０ｂをより都合良く握ることが可能となるように、追加の部分のハンドル１０ｂがそこから延在することができる。その場合、ハンドルを化粧品アプリケータ１０と共に折り畳むまたはフラットパックすることができるように、ハンドル１０ｂは１つまたは複数の折り目を備えることができる。

基板１２は好ましくは、塗布素子を支持するために、形状１０ａ全体を実質的に取り囲むように製造されたフレキシブルな平面体を備える。基板１２は好ましくは、塗布素子１０の少なくとも１種の化粧品を受けるように適切な材料で作製される。この材料は好ましくは、処理に耐えるよう十分な引張強さを有する柔らかいフレキシブル紙である。この紙の斤量は、約４〜約３０ポンド、好ましくは約８〜約２４ポンドでよい。アイシャドー製品では、この斤量は好ましくは約８〜約１６ポンド、頬紅製品では、この斤量は好ましくは約１６〜約２４ポンドである。本明細書中において、斤量は５００連枚（２４”×３６”）の重量を意味する。

基板１２は代わりに、ろう紙およびシリコーンコート紙を含めた紙、フロック、発泡体、不織布または織布材料、紙／繊維の組合せ、積層体、これらの組合せ、あるいは少なくとも１種の化粧品を保持し、塗布素子が使用者の身体と接触している場合にアプリケータの後方表面に圧力が加えられると放出する他の適切な材料を備えることができる。セルロース紙が好まれる。

好ましくは、基板１２は、形状１０ａを全体的に維持するために適している厚さを有する。必要な場合には、基板は好ましくは、化粧品アプリケータが適用される人体の１つまたは複数の曲線に従うよう十分に曲がる。紙基材を使用する場合、典型的な厚さは約０．００１０〜約０．０１２インチの範囲に及ぶ。一実施形態においては、厚さが約０．００４０〜約０．０１２インチのより厚い紙を使用することができる。加工条件によっては、支持ボードまたはキャリアがない場合に化粧品アプリケータを作製するために、このより厚い紙で十分であることがある。しかしながら、以下でさらに詳細に説明するように、積層ウエブまたは支持ボードと併せてより薄い紙基材を使用することができ、このような場合、紙の厚さは約０．００１０〜約０．００４０インチ、好ましくは約０．００１０〜約０．００３０インチ、最も好ましくは約０．００１２〜約０．００２５インチでよい。

図２ａ〜図２ｂおよび図３ａ〜図３ｂに示す一実施形態によれば、基板１２は、図１に示す細部Ａに関して全体的に示すように、互いに対してある角度で織られた繊維１２ａおよび１２ｂで形成することができる。これらの繊維（１２ａ、１２ｂ）は、図１に細部Ｂとして全体的に示す領域において塗布素子の１種または複数種の化粧品を保持するために、繊維間に１つまたは複数の溜め１２ｃを形成する。

図４ａおよび４ｂに示すさらなる実施形態によれば、基板１２は、***部１２ｄおよび／または凹部１２ｅを有する不織布材料で形成することもできる。従って凹部における、または***部間における１つまたは複数の溜め１２ｃが、図１に細部Ｂとして全体的に示す領域において塗布素子の１種または複数種の化粧品を保持するために形成される。

図４ｃおよび４ｄに示すさらなる実施形態によれば、***部１２ｆと、図１に細部Ｂとして全体的に示す領域において塗布素子の１種または複数種の化粧品を保持するために溜めを提供するポケット１２ｇとを有する、発泡体および／またはウィッキング材料等の不織布材料で基板を形成することもできる。

塗布素子１４は、基板１２の前方表面上に薄層で実質的に配置されている複数種の化粧品を含む。この塗布素子は、図１に１４ａ〜１４ｅとして全体的に示す１つまたは複数の塗布領域のパターンを備える。塗布領域は、協調的効果または協調的強化を備えるように、好ましくは互いにギャップレスに隣接する。以下に開示するように、化粧品の薄層は、ウエットおよびドライバインダの存在を考慮して、基板上に粘着的に維持されるように構成する。

塗布素子１４についての各塗布領域には、全体として考えた場合に知的な顔つきを提供する人体に塗布された場合、着色や色合いなどの化粧効果がある場合もあることが理解されよう。塗布素子１４の各塗布領域１４ａ〜１４ｅについての色合いおよび／または色は、使用者が使いやすくなるように、好ましくはあらかじめ決められ、適切にコーディネートされる。同様に、各塗布領域１４ａ〜１４ｅの寸法は、好適な配置を提供するように、または協調的効果をもたらし、さらに使用者が使いやすくなるように、好ましくはあらかじめ決められる。

各塗布領域１４ａ〜１４ｅにおける化粧品の量は、好ましくは、各塗布領域１４ａ〜１４ｅが適用される領域に適切な単位用量が届けられるように調整する。各使用者によって皮膚が異なるため、アプリケータから使用者の皮膚へと移動される化粧品の量も異なることがある。他の因子、例えば、季節変動および他の因子が、移動される化粧品の量に影響を及ぼすこともある。従って、単位用量中に存在する化粧品組成物の量は、大部分の状況および消費者を満足させるために必要となる量を超えて過剰である。

例えば、領域１４ａなど、眼域のしわに適している塗布領域を１つ有し、また様々な色合いの１つまたは複数の他の領域、例えば、まぶた上にまつげラインまで広がる領域１４ｂ〜領域１４ｅを有するように、化粧品アプリケータ１０を構成することができる。従って、塗布領域１４ａ〜１４ｅに３〜５種の色合いが存在することがある。これらのうち、１つまたは複数が明瞭な色合い、例えば、塗布領域１４ａ、１４ｃおよび１４ｅの色合いであり、１つまたは複数が混合した色合い、すなわち、塗布領域１４ｂ（明瞭な色合い１４ａおよび１４ｃの混合）および１４ｄ（明瞭な色合い１４ｃおよび１４ｅの混合）の色合いである。

使用中、使用者は化粧品アプリケータをそのパッケージングから取り外し、必要に応じて化粧品アプリケータの的確な右または左バージョンを選択する。本明細書中においてさらに教示するように、アプリケータにカバー７２が付属している場合には（図７を参照）、使用者がこのカバーを取り外す。ハンドル１０ｂを握ると、使用者は化粧品アプリケータ１０の位置を決めるが（図１）、おそらくアプリケータの周縁部が眼域に接触していると感じ、必要に応じてアプリケータの位置を再度決める。満足できる位置で、使用者は１本または複数本の指で基板１２の後方表面に圧力を加える。このようにして、塗布素子１４において利用される化粧品が使用者の身体へと移動される。まぶたもしくは眉上の使用者の指周囲のローリング運動において、軽い圧力をアプリケータに直接加えることができ、またはアプリケータ１０の後方表面を軽くマッサージするもしくはこすることによって軽い圧力を実現することができる。好ましくは、移動可能な化粧品の少なくとも１種を、本明細書中でさらに教示するとおり、磨耗品質が向上さするように配合した。

使用者への説明指示は以下の通りである。「向かってプラスチックカバーがあるので、アイシャドーシートの１つをプラスチックから引き離し、分離する。１回で一方の眼に塗布する。シートの内側（丸い縁）をまぶたの目頭と位置合わせし、適所で保持する。指（反対の手の）で、優しく押し、シート全体をこすって見た目全体を確実に移動させる。シートを取り外し、指先で混ぜ合わせる。

図１３に関して示すさらなる実施形態においては、化粧品アプリケータ１１が、上述のように基板１２上に堆積されている２つの塗布素子１４を備える。好ましくは、塗布素子１４が基板１２に取り付けられている。使用者の便宜を図るために、また右側または左側アプリケータの混合を防ぐために、アプリケータは、使用者の左右の眼域への連続的塗布に適した形状１１ａを有するように構成される。この形状１１ａは、それぞれ適切に正しい位置に配置した塗布素子１４が堆積されている左右の眼域１１ｃおよび１１ｄを接続するブリッジ１１ｂを備える。好ましくは、各塗布素子１４を別々に基板１２から取り外し、連続的に眼に適用する。

化粧品アプリケータ１０は、本明細書中に記載されているように、かつ／またはその全体が参照により本明細書中に援用される米国特許第５，１９２，３８６号に開示されているように、フラットスクリーン印刷プロセス、すなわち、セリグラフィック（ｓｅｒｉｇｒａｐｈｉｃ）印刷を用いて製造することができる。しかしながら、他の任意の適切なプロセスに従って化粧品アプリケータ１０を製造することもできる。

図５を参照すると、システム５０は、コントローラ５２と、５４として全体的に示す基板の供給部と、６０ａおよび６０ｅとして全体的に示す複数のスクリーン印刷部と、７０として全体的に示す仕上げ作業部とを備えることができる。基板１２は、好ましくはロール５４上に設けるが、シート等の上に設けることもできる。図５の実施形態では、基板が、基板上の所定の塗布領域に連続的に化粧品組成物を堆積させる複数のスクリーン印刷部を通過して、塗布素子が１つ形成される。化粧品アプリケータを適切な大きさとし包装したら、製造は完了する。より具体的には、スクリーン印刷部６０ａが化粧品を塗布して、基板上に塗布素子１４の第１の塗布領域１４ａを形成し、後続の製造ステップのために基板を準備する。

図５に示すように、スクリーン印刷部６０ａは、当技術分野において一般的に知られているように準備したスクリーン６３ａを有するプリンタ６２ａを備える。図６に示すように、スクリーン６３ａは、塗布領域１４ａの形状および寸法に対応する１つまたは複数のスクリーンされる（ｓｃｒｅｅｎｅｄ）開口部６４ａを表面に有する不透過性の表面を備える。後続のスクリーン（６３ｂ〜６３ｅ、明瞭にする目的で６４ｃ、６４ｄは図中で省略した）は、図７にさらに示す塗布領域（１４ｂ〜１４ｅ）それぞれの形状および寸法に対応する異なる開口部（６４ｂ〜６４ｅ）を有することになる。スクリーンおよび基板上に複数のターゲット６５を設けて、精密な位置決めおよび塗布領域の印刷を助けることができる。

図５に戻ると、溜め６６ａが、適切な量のスラリー８０ａをスクリーン６３ａに提供し、適切な部分が、スクリーンされる開口部６４ａを通って基板上へと出て行くことにより、塗布領域１４ａが作成される。塗布領域１４ａが堆積された後、過剰なスラリーを取り除く。スクリーンを取り外し、基板は乾燥機６８ａまで距離６７ａを進む。

この距離は、塗布領域１４ａ用の組成物から溶媒の一部または全ての蒸発が可能となるように、好ましくは前もって決めるが、組成の差に対して調整することもできる。代わりに、基板１２のロールストック（ｒｏｌｌ ｓｔｏｃｋ）またはシートストック（ｓｈｅｅｔ ｓｔｏｃｋ）を所定時間そのままにして適切に溶媒を蒸発させる乾燥棚として、距離６７ａを構成することもできる。乾燥機６８ａは、基板１２のロールストックまたはシートストックを収容するための、また塗布領域１４ａとして堆積させた組成物を乾燥させるための任意の適切な乾燥機でよい。

図５の実施形態においては、１つまたは複数のさらなるスクリーン印刷部（６０ｅ）を設けて、塗布領域１４ｂ〜１４ｅを印刷する。それぞれのスクリーン印刷部においては、適切なスラリー（８０ｅ）を選択して、スクリーンされる開口部（６４ｅ）およびスクリーン（６３ｅ）により塗布領域ごとに堆積させる。例えば、５つの塗布領域（１４ａ〜１４ｅ）が望まれる場合には、第１の塗布領域１４ａは、好ましくは第１のスクリーン印刷部６０ａによって処理され、後続の塗布領域（１４ｂ〜１４ｄ）は、さらなるスクリーン印刷部によって、それらスクリーン印刷部それぞれのスラリーを用いて処理されることになる（図示せず）。最後の（第５の）塗布領域１４ｅは、図５に示すように、スクリーン印刷部６０ｅ（スラリー８０ｅを用いる）によって処理されることになる。

スクリーン印刷部（６０ａ〜６０ｅ）による処理の後、印刷済みのロールストックまたはシートストックは次いで仕上げ作業部７０に移動し、仕上げ作業部７０においては、ロールストックまたはシートストックを好ましくはカッターで１つまたは複数のステップで切断し、図１に示すように化粧品アプリケータ１０が形状１０ａを有するようにする。同じステップにおいて、または異なるステップにおいて、カバー７２を適切な形状に切断して、または設けて、塗布素子の誤った除去を防止する。好ましくは、カバーは形状１０ａに適合するように、かつ／または容易な識別が可能となるように切断され、透明であるか透き通っている。例えば、透き通ったプラスチック積層板でカバー７２を作製することができる。その後、化粧品アプリケータを配送向けに包装する。仕上げ作業７０中に、製品をシートに切断することも、またこれらのシートを別個のオフライン作業へと送って、図１３に示す形状に切断することもできる。

先の図面に、またこれから図８〜図１２に関して、さらなる実施形態によれば、すべての溜めではないが一部の溜めにおいて、細部Ｃ（図８）などの塗布領域を選択的に印刷することができるよう、基板と開口部を調整するために１つまたは複数のスクリーンを構成することができる。従って、図９に示すスクリーン６３ｉにより、その選択された部分にのみ化粧品材料が堆積されている塗布領域１４ｉ（図８）が生成されることになる。このようにして、化粧品の効果を制御することが可能である。効果を融合させるために、スクリーンを重ね合わせることもさらには可能である。従って、細部Ｄの位置で塗布領域１４ｇを実現するために、スクリーン６３ｇおよび６３ｈを、順に互いに刷り重ねるように適切に構成することができる。

１つまたは複数の実施形態において、単一のスクリーンを用い、隣接領域それぞれのスラリーの所定のブレンド、典型的には５０−５０ブレンドとなるようスラリーを配合することによって、領域１４ｇを実現する。このスラリーは、３種の主要な色合いの所定の比率の混合であってもよい。

化粧品組成物は、基板に対してよりも皮膚に対してより大きな親和力を有するように配合する。血小板結晶構造を有する雲母等の充填剤を組成物が含む場合には、眼域の周りの基板からの化粧品の移動が向上することがわかっている。眼の周りの皮膚はより高濃度の天然油を有するので、眼域の周りでは移動が容易になると考えられている。

よって、皮膚への化粧品の移動を最適化するために、眼の上への粉末の移動量を減少させる必要があることもある。加えて、容易に移動する粉末化粧品は、製品の処理または出荷時の振動力のために、その印刷されたゾーンから粉塵となるほど遊離性であることがある。粉末対粉末および粉末対紙の結合を向上させる液体バインダをスラリーに添加することで結合力を増大させることによって、移動の削減を実現する。

化粧品スラリー（８０ａ〜８０ｅ）は、好ましくは化粧品組成物と、その化粧品組成物を分散させる１種または複数種の非水揮発性溶媒とを含む。化粧品は、スラリーを３５〜６５重量％、好ましくは４０〜６０重量％含み、当技術分野において一般的に知られているように混合粉末でもよい。

スラリーの流動を可能にする溶媒は、無臭のミネラルスピリット、イソプロピルアルコール、揮発性シリコーン等、またはこれらの相溶性の組合せでよく、この溶媒に化粧品組成物を添加する。溶媒の量は、好ましくはふるい目の密度に合うように調整する。水、またはイソプロピルアルコールやエタノール等の低分子量アルコールなど別の溶媒との相溶性の組合せにおける水も、揮発性溶媒として有用である。

従って、追加の溶媒を添加して、粘度を低下させ流動性を向上させることができる。スラリーは、化粧品に対する溶媒を減らすことによって、より粘性にすることも、また流動性を低下させることもできる。溶媒の揮発性は、製造システムにおける乾燥ステップ中にその実質的な除去が確実となるよう前もって決める。

好ましくは、スラリーの分離を防止するために、溜め６６中でスラリーを連続的に混合する。スラリーをさらに安定させるために、沈殿防止剤をスラリーに組み込んで、揮発性溶媒中の化粧品成分の懸濁を助ける。沈殿防止剤は揮発性および／または親水性でよい。適切な沈殿防止剤は、グリセリルエステル、エトキシ化脂肪アルコール、レシチン等のリン脂質等の界面活性剤、およびこのような材料の組合せでよい。マルトデキストリンや改質セルロース誘導体等の非界面活性剤を使用することもできる。充填剤の議論において以下に示す一部の成分、例えば、ベントナイトは、揮発性溶媒への粉末の懸濁を助けることができる。好ましくは、レシチンを沈殿防止剤として化粧品スラリーに添加する。沈殿防止剤は、スラリー中に存在する溶媒の０〜約１０重量％、好ましくは０〜約５重量％の範囲でスラリーに組み込む。

化粧品組成物は、好ましくは、化粧品組成物の重量に基づき以下を含む。
（１）所望の色彩効果を提供する量の、また所定の組合せの、好ましくは約０．１〜約８０％、より好ましくは約１〜約６０％、最も好ましくは約５〜約４５％の量の、１種または複数種の顔料および／または真珠光沢材。
（２）０〜約１５％、好ましくは約１〜約１２％、最も好ましくは約２〜約９％の範囲の、１種または複数種のドライバインダ。
（３）０〜約２５％、好ましくは約２〜約２０％、最も好ましくは約３〜約１０％の範囲の、１種または複数種の油等のウエットバインダ。
（４）通常０〜約９５％、好ましくは約１０〜約８５％、最も好ましくは約１５〜６５％の、１種または複数種の充填剤。
（５）ドライおよびウエットバインダの総量が少なくとも約０．５％、好ましくは少なくとも約１％、最も好ましくは約４％およびそれ以上である場合の、抗菌的に有効な量の、通常０〜約５％、好ましくは約０．０５〜約３％、最も好ましくは約０．１〜約２％の範囲の防腐剤。

顔料および真珠は、化粧品組成物、特にアイシャドー化粧品に典型的に使用される任意の顔料または真珠でよい。顔料は、化粧品分野における顔料には普通にあるようにコーティングして、またはそうでなければ処理して、分散性（ｄｉｓｐｅｒｓａｂｉｌｉｔｙ）を向上させると共に、磨耗を改善することができる。具体的には、１種または複数種の適切な顔料を、下記群から選択することができる。

１．ウルトラマリン、
２．二酸化チタン、雲母上二酸化チタン等のチタン顔料、
３．フェロシアン化第二鉄、フェロシアン化第二鉄アンモニウム等のフェロシアン化物、
４．黒色、茶色、赤色および黄色の酸化鉄等の酸化鉄顔料、
５．Ｂｌｕｅ Ｌａｋｅ １、Ｙｅｌｌｏｗ Ｌａｋｅ ５、Ｒｅｄ ｌａｋｅ ４０、Ｙｅｌｌｏｗ Ｎｏ．５アルミニウムレーキ、Ｙｅｌｌｏｗ Ｎｏ．６アルミニウムレーキ、Ｒｅｄ Ｎｏ．６バリウム／ストロンチウムレーキ、Ｒｅｄ Ｎｏ．７カルシウムレーキ、Ｒｅｄ Ｎｏ．７カルシウムレーキ、Ｒｅｄ Ｎｏ．２７アルミニウムレーキ、Ｒｅｄ Ｎｏ．３０レーキ等の染料およびレーキなど、薬剤および化粧品グレード有機着色剤、
６．カルミン、
７．マンガンバイオレット、および
８．未処理水酸化クロム（ｃｈｒｏｍｉｎｕｍ ｈｙｄｒｏｘｉｄｅ ｇｒｅｅｎ）、未処理酸化クロム等のクロム。

真珠光沢材は天然または合成で、通常顔料をコーティングした鉱物基体である。顔料は通常、酸化鉄（黒、赤、黄または茶）、二酸化チタンおよびカルミンである。基体には、雲母、合成フルオロフロゴパイト、ホウケイ酸カルシウム、オキシ塩化ビスマスおよび酸化アルミニウムが含まれる。適切な真珠光沢材は、二酸化チタンまたは酸化鉄でコーティングされている雲母、二酸化チタンでコーティングされているオキシ塩化ビスマス等でよい。加えて、テレフタレート化合物等の材料を化粧品組成物に組み込んで、光沢外観を提供することもできる。

顔料および真珠光沢材を単独で使用して、または任意の組合せで使用して、所定の色合いまたは化粧効果をもたらすことができる。つや消し色合いには、真珠光沢材料を、顔料と共に化粧品組成物に含ませて、所望の色合いをもたらす。一方、クリーム色合いは、真珠光沢材が化粧品組成物の約１０重量％未満である場合、典型的には主に顔料のみを含む。選択用途における使用が承認されている顔料を選択するよう注意を払わなければならない。例えば、Ｒｅｄ Ｎｏ．２７アルミニウムレーキは、眼の化粧における使用が米国では承認されていない。

液体、半固体または固体バインダは、化粧品の基板への、また化粧品自体への付着を助けて、粉塵化を防止する。

１種または複数種の適切なドライバインダを、下記群から選択することができる。
１．脂肪酸の金属塩、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸リチウム、ステアリン酸マグネシウム等のステアリン酸塩、およびミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸アルミニウム、ミリスチン酸マグネシウム等のミリスチン酸塩等、
２．カルナウバろう、蜜ろう、合成ろう、ミクロクリスタンワックス、ポリエチレンワックス等のワックス、
３．ポリエチレン類、
４．メタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル等のメタクリル酸塩、
５．カオリン、
６．ラウロイルリシン等のリシン、
７．窒化ホウ素、
８．セチルアルコール、ステアリルアルコール、エイコサノール等の脂肪アルコール、および
９．オキシ塩化ビスマス。

１種または複数種の適切なウエットバインダを、下記群から選択することができる。
１．ネオペンタン酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸イソステアリル、ステアロイルステアリン酸オクチルドデシル、グリセリルエステル、カプリル酸／カプリン酸ヤシアルキル、カプリル酸／カプリン酸トリグリセリド、ステロールエステル、酢酸ＰＰＧ−１イソセテス−３等のエステル類、
２．シリコーン類、例えば、ジメチコーン、ジメチコノール、トリメチルシロキシシリケート、ジメチル／トリメチルポリシロキサン等、
３．鉱油、ポリイソブテン、ワセリン等の不揮発性炭化水素油、
４．スクアラン、ココバター、シアバター、ホホバ油等の植物油等の天然油、
５．グリセリン等の多価アルコール類、および
６．ポリウレタン類、ポリアクリル酸塩等のポリマー類。ウエットバインダは一般に親油性で、液体であっても、またはワセリンの場合のように半固体であってもよい。これらのバインダは、基板上に化粧品組成物を維持するために、またアプリケータを用いて化粧品組成物を塗布する場合に皮膚上に優先的に保持させるために有効な量で設ける。

１種または複数種の充填剤（増量剤とも称される）を、好ましくは低密度粉末の形でスラリー中に設けて、粉末を柔らかくし、化粧品の圧密を低減させる。充填剤は典型的には不活性粉末であるが、好ましくは、皮膚に塗布される化粧品の官能的性質および塗布性を最適化するように選択することができる。この点において、球状粒径を有するシリカ、ポリエチレン、アルミナ、ポリメタクリル酸メチル、窒化ホウ素、ナイロン等の充填剤により、感触が改善され、光学的性質が高まり、皮膚への塗布が容易になる。そのとき充填剤は、基板から使用者の身体への移動の際に化粧品を助ける。１種または複数種の適切な充填剤を下記群から選択することができる。

１．タルク、
２．雲母、
３．合成フルオロフロゴパイト、
４．絹雲母、
５．コーンスターチ
６．ベントナイトやカオリン等の粘土、
７．オキシ塩化ビスマス、
８．ケイ酸カルシウム、
９．炭酸カルシウム、
１０．極微細ナイロン粉末等のナイロン粉末、
１１．ポリメタクリル酸メチル、
１２．ポリビニリデン共重合体、
１３．硫酸バリウム、
１４．シリカおよびアルミナ、
１５．無菌シルク粉末、
１６．ポリエチレン、
１７．窒化ホウ素、および
１８．ホウケイ酸カルシウム。

そのとき、１種または複数種の適切な防腐剤を組み込むことができる。これら防腐剤は、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン等のパラベンおよびカプリリルグリコールの群から選択することができる。

化粧品組成物は、その意図した機能を実現するために有効な量で存在する１種または複数種の活性成分を含むこともできる。この活性成分は、日焼け止め、塗膜形成剤、芳香剤、酸化防止剤、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム等のキレート剤、ビタミン類、光学的ぼかし剤および皮膚軟化剤でもよい。

典型的には、化粧品活性成分は、化粧品組成物の０〜約１０重量％、好ましくは約０．１〜５重量％の量で存在する。メトキシ桂皮酸エチルヘキシルなど多くの日焼け止めが油性のコンシステンシー（ｃｏｎｓｉｓｔｅｎｃｙ）を有し、従ってウエットバインダの性質を有する。ウエットバインダの性質を有する日焼け止めなどの油性活性成分が、ウエットバインダプレミックスに含まれ、化粧品組成物におけるそれら油性活性成分の濃度は、上述のようにウエットバインダ濃度に含まれる。

上記はすべて、Ａｔｏｆｉｎａ、ＢＡＳＦ、Ｄｏｗ Ｃｈａｍｉｃａｌ、Ｃｅｌａｎｅｓｅ、Ｒｏｈｍ ａｎｄ Ｈａｓｓ、Ｍｉｔｓｕｂｉｓｈｉ Ｒａｙｏｎ、Ｐｒｅｓｐｅｒｓｅ、Ｋｏｂｏ、Ｎｏｖｅｏｎ、ＩＳＰ、Ｓｅｎｓｉｅｎｔ、Ｒｏｎａ、Ｓｕｍｉｔｏｍｏなどの商業的供給源から一般に入手可能である。本発明の化粧品における使用に適している化粧品成分は、参照により本明細書中に援用される、Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｃａｒｅ Ｐｒｏｄｕｃｔ Ｃｏｕｎｃｉｌ（かつては、Ｃｏｓｍｅｔｉｃ Ｔｏｉｌｅｔｉｅｓ ａｎｄ Ｆｒａｇｒａｎｃｅ Ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎ（ＣＴＦＡ）として知られていた）によって出版された非特許文献１において特定されている。

アイシャドーアプリケータ
表１の化粧品組成物は、充填剤、顔料（真珠を除く）、粉末バインダおよび防腐剤を混合して粉末プレミックスを形成することによって調製する。ウエットバインダのプレミックスも調製し、粉末プレミックスをウエットバインダプレミックスの約７０％と混ぜ合わせ、その後ハンマーミルにおいて処理する。真珠および残りのバインダをその後、混合しながら添加する。

図５を参照して、混合物について説明する。表１に記載の化粧品組成物の５０重量部を、無臭のミネラルスピリット５０重量部と混和させてスラリー８０ａを形成し、このスラリー８０ａを供給ドラム６６ａに入れる。同様に、異なる色合いを有する適切な化粧品組成物を配合し、揮発性溶媒と混和させてスラリー８０ｃおよび８０ｅを形成し、供給ドラム６６ｃおよび６６ｅに入れる。スラリー８０ａをスラリー８０ｃと１：１の重量比で混合すること、およびスラリー８０ｃをスラリー８０ｅと１：１の重量比で混合することによって、それぞれ供給ドラム６６ｂおよび６６ｄに入れるためのスラリー８０ｂおよび８０ｄを調製することもできる。あるいは、３種の主要な粉末組成物を混和して、混合した色合いを形成することも、または混合した色合い向けに新たな組成物を調製することもできる。あるいは、スラリー８０ａおよび８０ｃ（ならびに８０ｃおよび８０ｅ）をインラインで混和させた後、スクリーン上に分配することもできる。

基板をシステム５０へと、具体的には各スクリーン印刷部６０ａ〜６０ｅへと供給し、スラリー８０ａ〜８０ｅのそれぞれを独立に、スクリーン６３ａ〜６３ｅのそれぞれを通して基板１２へと分配する。基板５４のロールをこのようにして処理し、仕上げ作業部７０において切断および包装を行って、図１に示すアプリケータ１０に一致するアプリケータを提供する。

右眼アプリケータを使用者の右眼の上の領域に、人さし指のローリング、ストローキングまたはラビング運動でこの領域に適度な圧力を与えることでアプリケータの化粧品側を押し付けることによって適用し、それにより化粧品組成物の単位用量を基板からこの領域に移動させる。５種の異なる色合いの化粧品組成物１４ａ〜１４ｅが目に見える。この手順を、左眼アプリケータを用いて左眼向けに繰り返す。

従って、上記記載はアイシャドーアプリケータにも、また同様に、おしろい、頬紅、粉末カラーコレクタ、ブロンザ（ｂｒｏｎｚｅｒ）等の化粧用途に適している他の任意の製品にも適用可能である。

代替の実施形態では、基板１２として柔らかくフレキシブルな、典型的には薄い紙を用い、上述したスクリーン印刷プロセスを用いて化粧品を製造することができる。一方で、処理前に、積層ウエブを装着することができ、この積層は支持体用のキャリアボードを備える。好ましくは、このキャリアボードの厚さは、約０．００３〜約０．０１２インチ、最も好ましくは約０．００８インチとなるべきである。紙が自己支持形である場合には、キャリアボードは必要であることも必要ないこともあることが理解されよう。それでもなお、キャリアボードを使用する場合には、ボードは好ましくは、紙と対になるようにより薄くより柔らかい面を有する。キャリアボードを不織布または他の材料で構成することもできる。好ましくは、ボードの面に接着剤を塗布して、適正な対を可能にする。しかしながら、この接着剤は、ボードを容易に取り除くことが可能となるよう粘着性が十分に低くなるべきであり、柔らかい／フレキシブルな紙に残留物を残さない、または最小限の残留物しか残さないはずである。

好ましい接着剤は、紙と対になるようにキャリアボードに塗布される低粘着性感圧性接着剤である。この接着剤は、紙に移動すべきではない。この接着剤についての引っ張り力は、好ましくは０．１０〜０．２０ポンドとなるべきである。この力は以下のように測定した。２×４インチのストリップを、インストロン等を用いて毎分１２インチのスピードで引き離し、読取り値（ｒｅａｄｉｎｇ）は、裏当てまたはキャリアから柔らかく薄い紙を分離するための最大力点である。この力点は試料全体にかかる累積的な力ではなく、むしろ「最強靱力点（ｔｏｕｇｈｅｓｔ ｐｏｉｎｔ ｏｆ ｆｏｒｃｅ）」の値を表す。限界の力は０．２１〜０．３０ポンドの力で特定される。０．３０ポンドを超える力は受け入れ難いとされている。というのは、柔らかい紙とキャリアボードとをプロセスの最後に取り除くことが困難となり、化粧品が裂けてしまうことがあるためである。

本実施形態において化粧品アプリケータを処理するために使用するスクリーン印刷ステーション１５０（図１５参照）は、スクリーン１６３ａを通して紙の表面に湿潤剤１８０ａを印刷するためのスクリーン印刷部１６０ａを備える。スクリーン印刷ステーション１５０が複数のスクリーン印刷部６０ａ〜６０ｅに加えて湿潤剤１８０ａを印刷するための印刷部１６０ａを備えること以外は、図１５のスクリーン印刷ステーション１５０は図５のスクリーン印刷ステーション５０と同様である。軟質材料の厚さによっては、支持ボードストック（ｓｕｐｐｏｒｔｉｎｇ ｂｏａｒｄ ｓｔｏｃｋ）へと湿潤剤１８０ａ（溜め１６６ａから分配される）の一部が吸収されることもある。本実施形態における湿潤剤は、先に説明したように化粧品スラリーに添加される沈殿防止剤とは区別される。本明細書中に記載する湿潤剤を使用して紙の表面を準備することにより、表面を前もって濡らすこと（ｐｒｅ−ｗｅｔｔｉｎｇ）によって化粧品スラリーを受け入れるようにする。湿潤剤を塗布することによって、この塗布は有利にスクリーンの目詰まりを防止し、紙への印刷向けにより平らな表面を提供する。この湿潤剤は、任意の柔らかい、フレキシブルな、薄いかつ／または多孔質型の紙、不織布または積層体にとって特に有利である。好ましくは、湿潤剤は揮発性で、典型的には、以下に開示する乾燥ステップ中にフレキシブル基板から実質的に蒸発することになる。また湿潤剤は好ましくは親水性でもあり、水と混ざり合う。

湿潤剤１８０ａは、低分子量多価アルコールを、または炭素数約２〜約８のこのような多価アルコール、好ましくは炭素数３〜６のジオールのうちの２種もしくはそれ以上の混合物を典型的には含む。湿潤剤はさらに、湿潤剤混合物の揮発性を調整するために、揮発性のワニス材料（例えば、ニトロセルロース等の改質セルロース誘導体）を少量含むことができる。湿潤剤は、シリカおよび／または他の相溶性の増粘剤を含むこともできる。好ましくは、湿潤剤は約５０．５％のジプロピレングリコールと、約４４．５％のプロピレングリコールと、約２．７％のシリカと、約２．３％のメディカルグレードワニスとを含み、ジプロピレングリコールの蒸気圧は２５℃で０．０１６ｍｍＨｇ、プロピレングリコールの蒸気圧は２５℃で０．０１２９ｍｍＨｇである。メディカルグレードワニスは、アルコール系の改質セルロース誘導体（例えば、セラックにより改質されたニトロセルロース）であってもよい。湿潤剤は好ましくは、印刷の可変性を可能にするために追加の１／８”の周囲を伴って、化粧品印刷物および接着剤の形状を覆うパターンで印刷される。

湿潤剤は、印刷プロセス中に少なくとも部分的に蒸発することになるが、後に続く化粧品印刷物が所望のアートワークの外へにじみ出ることを許容すべきではない。上記の配合を参照すると、ジプロピレングリコールおよびプロピレングリコールは事実上処理中に蒸発する。シリカなど蒸発しない材料を使用して、湿潤剤の粘度を増大させることができる。様々な百分率で原材料、増粘剤の数多くの組合せが可能である。湿潤剤ステーションにより材料が湿潤剤を吸収することが可能となり、その後上部に化粧品粉末を印刷することができる。

湿潤剤を最初に塗布した後、配合および他の環境条件に応じて、室温〜約１５０°Ｆの範囲の温度下、好ましくは約７７°Ｆで、少し乾燥させることができる。その後、各試料にデュアルパーフォレーション（ｄｕａｌ ｐｅｒｆｏｒａｔｉｏｎ）を設置するパーフォレーティング部に通してプロセスを継続する。パーフォレーションは、適用中に使用者がシートを分離することが可能となるように適切な寸法および深さとすべきである。

いくつかある化粧品スラリーのうち最初のスラリーを、前もって濡らした軟質材料上に印刷し、少し乾燥させて化粧品スラリー中の溶媒の一部を蒸発させ、着色印刷物の表面の次の色への移動およびピックアップ（ｐｉｃｋｕｐ）の可能性を低くする。乾燥温度は、システムの速度および他の環境条件に応じて、室温（例えば、約６０°Ｆ）〜約１５０°Ｆ、好ましくは約１４０°Ｆである。

着色印刷物の次の化粧品の色を、最初に印刷した色のすぐ隣に隣り合わせに印刷する。「むら取り（ｍａｋｅ−ｒｅａｄｙ）」をパターン内にして先に印刷した色を引き離し、その色が表面に触れないようにする。このむら取りは、先に印刷した領域に対応する切抜き（ｃｕｔ−ｏｕｔ）を有する薄いステンシルでよい。第２の領域を印刷しようとする場合、むら取りは真空テーブル上に設置する。その後キャリアボードおよび基板を、先に印刷した領域がテーブルに向かって引っ張られるようにむら取り上に設置することになる。印刷しようとする第２の領域用のスクリーンを基板上に設置し、第２の領域を印刷する。従って、先に印刷した領域を真空により凹ませることによって、オーバープリントおよびスマッジングの可能性を減らす。その後、配合、システムの速度、および他の環境条件に応じて、温度を室温〜約１５０°Ｆの範囲、好ましくは約１１０°Ｆとしてボードを乾燥機に通す。

アートワークは、好ましくはほぼゼロトレランス（ｚｅｒｏ ｔｏｌｅｒａｎｃｅ）で設計される。言い換えれば、重なることなく可能な限り厳密に色は互いに接触する。印刷した２つの色の間には柔らかい原紙のどこも現れない。紙のわずかな移動または紙の濡れによる膨張がいくらか生じることがあるため、この膨張を許容するためにアートワークをわずかに、約１／３２〜１／６４”大きくすることが必要となることもある。これによりごくわずかな重なりが生じることがあるが、この重なりが、紙のどこかがアートワークの間から現れアートワークをゆがめることを防止する。既に印刷した化粧品の色を引き離すためにさらなる「むら取り」を使用して、追加の化粧品の色をアートワークの複雑さに応じて印刷する。

すべての化粧品の色を印刷した後、ボードを乾燥機に通して、化粧品スラリーから揮発性の湿潤剤成分および溶媒を蒸発させることにより、化粧品粉末のみを正しい位置に残す。次のスクリーンにより接着剤が印刷されるが、このスクリーンは、接着剤を印刷している間に化粧品印刷アートワークが損傷を受けることがないよう化粧品印刷アートワーク全体をスクリーンの底面から引き離す「むら取り」も含む。

接着剤を塗布する場合、化粧品が印刷されていない基板の領域内に、すなわち、塗布素子の領域の外に、例えば、紙の上に重ね合わせた保護層に対して紙基材を保持することになる領域における眼の間の領域内に（例えば、図１３におけるブリッジ１１ｂ近く）堆積物があることを可能にするパターンで接着剤を印刷すべきである。保護層は、紙を保護層に対して着脱可能に固定するように接着剤の上に塗布され、それにより化粧品粉末が保護される。保護層は好ましくは、厚さ４または２ｍｍである透明なポリエステルタイプである。この層は、ポリ材料であっても、紙であっても、生体高分子であっても、粉末を覆い保護することになる他の任意の材料であってもよい。接着剤は、アプリケータを打ち抜きマトリックスを取り除いた際に紙および保護層からの過剰分をまとめることが可能となるように、化粧品アプリケータの外側に印刷することもできる。塗布後、接着剤の配合、量および環境条件に応じて、室温〜約１８０°Ｆの温度で接着剤を少し乾燥させる。好ましい接着剤は、水性の間接食品接触（ｉｎｄｉｒｅｃｔ ｆｏｏｄ ｃｏｎｔａｃｔ）タイプである。化粧品アプリケータの正しい向きを消費者に示すために、保護層上に方向の特徴を印刷することができる。

その後、保護層で覆われている柔らかい紙からボードを分離することによって、裏紙を取り除くことができるが、シートを切断しプレスから取り除いた後に裏紙を取り除くこともできる。裏紙をプレスで取り除く場合には、分離を開始し、最上保護層および化粧品印刷物を有する紙を引き離し、最下ボード層をプレスの下で巻き上げ最上層をシートに切断することによって、最上保護層および化粧品印刷物を有する紙をキャリアボードから分離する。シートを別個の仕上げ作業部に移動させ、仕上げ作業部において所望の形状に打ち抜き、ふた付きのトレイ内に入れ箱詰めする。

本実施形態における化粧品スクリーンは、ＭａＸ Ｒエマルションを用いて作製され、これらのスクリーンは１１０〜１８０メッシュの範囲に及ぶ。これらのスクリーンは好ましくは、ウエブに接触する側が二度、スキージ側が一度被覆される。湿潤剤スクリーンは、好ましくはＫｉｗｏ（商標）Ｐｏｌｙ−Ｐｌｕｓエマルションで被覆され、それぞれの側が一度被覆される。湿潤剤スクリーンは３８０〜５４０メッシュの範囲に及ぶ。

頬紅アプリケータ
ここで図１４を参照すると、図１〜図１３および図１５に関連して上で説明したアイシャドーの実施形態と実質的には同様にして処理される頬紅アプリケータ（１００、１０１）についての、さらに別の実施形態が図示されている。２つの形状、顔の左側に適した形状１００ａおよび顔の右側に適した形状１００ｂ有する化粧品アプリケータ１００が図示されている。基板１２０は好ましくは、塗布素子１４０を支持するためにそれぞれの形状（１００ａ、１００ｂ）全体を実質的に取り囲むように製造されたフレキシブルな平面体を備える。材料は好ましくは、処理に耐えるよう十分な引張強さを有する柔らかいフレキシブル紙である。上述の基板１２と同様、基板１２０も同様に他の数多くの材料で構成することもできる。

塗布素子１４０は、基板１２０の前方表面上に薄層で実質的に配置されている複数種の化粧品を含む。この塗布素子１４０は、図１４に１４０ａ〜１４０ｃとして全体的に示す１つまたは複数の塗布領域のパターンを備える。塗布領域は、協調的効果または協調的強化を備えるように、好ましくは互いにギャップレスに隣接している。化粧品の薄層は、上述のようなウエットおよびドライバインダの存在を考慮して、基板上に粘着的に維持されるように構成する。各塗布領域１４０ａ〜１４０ｅの寸法は、好適な配置を提供するように、または協調的効果をもたらし、さらに使用者が使いやすくなるように、好ましくはあらかじめ決められる。

各塗布領域１４０ａ〜１４０ｅについての化粧品組成物は、顔料／真珠光沢材、ウエット／ドライバインダ、充填剤および防腐剤に関して、上述の配合と実質的に同じである。頬紅アプリケータの実施形態では、化粧品組成物が好ましくは、アイシャドーアプリケータの実施形態と比較して肌触りが異なる。塗布時、まぶたは眼の色をしわくちゃにする傾向があるが、この傾向は頬紅塗布では典型的な問題ではない。従って、頬紅アプリケータの化粧品組成物は好ましくは、アイシャドー組成物よりも油性である（濡れている）。もちろん、頬紅アプリケータの化粧品組成物を、油性肌を有する人向けに、または頬紅を保湿剤またはファンデーションの上に塗布する場合には、アイシャドー組成物のような粉末で構成することもできる。

一実施形態では、最も明るい色合い１４０ｃを、頬骨に対応する塗布素子１４０の領域内に置き、その後に頬を下降するより暗い色合い（１４０ｂ、１４０ａ）が続く。明るい色合いは、使用者が化粧品アプリケータを確実に正しく設置する際の助けとなる。塗布時、使用者はハンドル１３ａ（または１３ｂ）を用いてアプリケータ１００を握ることになるが、その場合タブが垂直位置にある耳と向かい合うことになる。その後使用者は、頬を横切ってアプリケータを滑らせることになる。その後の混合は指先で行われ、より輪郭がはっきりとした頬および／またはより画定された頬がもたらされることになる。

化粧品アプリケータ１０１は、使用者がハンドル１３１ａ、１３１ｂを用いて握ることができるタブを有する異なる形状（１０１ａ、１０１ｂ）が設けられること以外は、アプリケータ１００と同一である。基板１２１の組成については、アプリケータ１００の基板１２０に関連して上で説明したが、簡略化のためにここでは繰り返さない。両化粧品アプリケータ１００、１０１について、基板（１２０、１２１）の上に保護カバー（図示せず）を保持するための接着剤１１０の有利な配置が図示されている。

上記説明は、本発明の好ましい実施形態についてであって、実例として含まれるにすぎず、本発明の限定ではないことを理解されたい。明らかに、化粧品アプリケータの変形形態、および同変形形態を作製するための方法が当業者には理解されよう。また、このような変形形態は、以下の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲内に含まれる。

１０・・化粧品アプリケータ
１０ａ・・形状
１０ｂ・・タブまたはハンドル
１０ｃ・・周縁部
１２・・基板
１２ａ、１２ｂ・・繊維
１２ｃ・・留め
１２ｄ・・***部
１２ｅ・・凹部
１２ｆ・・***部
１２ｇ・・ポケット
１４・・塗布素子
１４ａ〜１４ｅ・・塗布領域
５０・・システム
５２・・コントローラ
５４・・ロール
６０ａ〜６０ｅ・・スクリーン印刷部
６２ａ・・プリンタ
６３ａ〜６３ｅ・・スクリーン
６４ａ〜６４ｅ・・開口部
６６ａ〜６６ｅ・・供給ドラム
７０・・仕上げ作業部
７２・・カバー
８０ａ〜８０ｅ・・化粧品スラリー

Claims (16)

1. 平面体を有し、所定の形状に形成されたフレキシブル基板と、
   前記基板上に形成された塗布素子とを備え、前記塗布素子が複数の化粧品塗布領域を備え、各化粧品塗布領域がその上に堆積された化粧品組成物を有し、前記化粧品塗布領域が、前記化粧品組成物に含まれる少なくとも１種のウエットおよびドライバインダの存在下、ギャップレス形成において前記基板上に粘着的に維持され、前記化粧品塗布領域の少なくとも２つが異なる化粧品組成物を有する、化粧品アプリケータ。
2. 各化粧品塗布領域上に堆積される前記化粧品組成物が、約０．１〜約８０ｗｔ％の量で顔料および／または真珠光沢材を含み、前記少なくとも１種のウエットおよびドライバインダが少なくとも約０．５ｗｔ％である、請求項１に記載の化粧品アプリケータ。
3. 前記化粧品組成物が、約２〜約２０ｗｔ％の量で存在するウエットバインダを含む、請求項２に記載の化粧品アプリケータ。
4. 前記ウエットバインダが、脂肪酸のエステル、グリセリルエステル、シリコーン、不揮発性炭化水素油、天然油、多価アルコール、ならびにポリウレタン、ポリアクリル酸塩およびこれらの組合せからなる群から選択されるポリマーからなる群から選択される、請求項３に記載の化粧品アプリケータ。
5. 前記化粧品組成物が、１〜約１２ｗｔ％の量で存在するドライバインダを含む、請求項２に記載の化粧品アプリケータ。
6. 前記ドライバインダが、脂肪酸のエステル、ワックス、ポリエチレン、メタクリル酸塩、カオリン、ラウロイルリシン、窒化ホウ素、脂肪アルコール、オキシ塩化ビスマスおよびこれらの組合せからなる群から選択される、請求項５に記載の化粧品アプリケータ。
7. 前記フレキシブル基板が、約０．００１０〜約０．０１２インチの厚さを有する、請求項２に記載の化粧品アプリケータ。
8. 前記基板が紙である、請求項７に記載の化粧品アプリケータ。
9. 前記基板が、約０．００１０〜約０．００４０インチの厚さを有する、請求項８に記載の化粧品アプリケータ。
10. 少なくとも３つの化粧品塗布領域を備える、請求項７に記載の化粧品アプリケータ。
11. 第１の化粧品組成物を有する第１の塗布領域と、第２の化粧品組成物を有する第２の化粧品塗布領域と、第３の化粧品組成物を有する第３の化粧品塗布領域と、前記第１および第２の塗布領域間の第４の化粧品塗布領域と、前記第２および第３の塗布領域間の第５の化粧品塗布領域とを備え、前記第４の塗布領域用の化粧品組成物が、前記第１および第２の化粧品組成物の所定のブレンドであり、前記第５の塗布領域用の化粧品組成物が、前記第２および第３の化粧品組成物の所定のブレンドである、請求項９に記載の化粧品アプリケータ。
12. 前記フレキシブル基板の上に重ね合わせられた保護層をさらに備える、請求項１に記載の化粧品アプリケータ。
13. 前記化粧品塗布領域における各化粧品組成物の堆積に先立って、前記基板が疎水性湿潤剤にさらされ、前記湿潤剤が、炭素数が約２〜約８である１種または複数種の低分子量多価アルコールを含む、請求項１に記載の化粧品アプリケータ。
14. 前記保護層が、使用者のために前記化粧品アプリケータの配置の方向を合わせるための特徴を備える、請求項１２に記載の化粧品アプリケータ。
15. 厚さが０．００１０〜０．０１２インチであるフレキシブル材料を設けるステップと、
    前記フレキシブル材料の表面上に湿潤剤をスクリーン印刷して、前もって濡らした材料表面を形成するステップと、
    前記前もって濡らした材料表面上に第１のパターンの第１の化粧品スラリーを設けるステップと、
    前記前もって濡らした材料表面上に、前記第１のパターンに隣接する第２のパターンの第２の化粧品スラリーを設けるステップと、
    前記スクリーン印刷した湿潤剤を約６０°Ｆ〜約１５０°Ｆの温度にさらして、前記スクリーン印刷した湿潤剤の少なくとも一部を蒸発させるステップであって、前記湿潤剤が揮発性および親水性で、炭素数が約２〜約８である１種または複数種の低分子量多価アルコールを含むステップと、
    を含む方法によって作製される化粧品アプリケータ。
16. 前記フレキシブル材料が紙である、請求項１５に記載の方法によって作製される化粧品アプリケータ。

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