JP2010522533A - 電池検出を備える超高速電池充電器 - Google Patents

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Abstract

少なくとも1つの充電式電気化学セルを有する充電式電池を充電する方法が開示されている。本方法は、充電式電池から受信された識別情報に基づいて、対応する電池容量を決定する工程と、電池が15分以内の充電期間内で到達される所定の充電を達成するように、決定された対応する電池容量に基づいて、充電式電池に印加する充電電流レベルを決定する工程と、実質的に略決定された電流レベルを有する充電電流を電池に印加する工程と、を含む。

Description

リチウムイオン充電式電池は、定電流の供給源により充電され、続いて約4.2Vで定電圧から定電流へのクロスオーバーを伴う定電圧(CC/CV)により充電される(即ち充電動作は、電池の電圧が約4.2Vに到達するとき、定電流モードから定電圧モードに切り替わる)。かかる充電特性の供給源は、電子フィードバック機構により制御される。
所与の期間内で充電式電池を充電するには、また、誤った充電電流の印加による電池へ損傷を避けるには、充電デバイスの充電機構を注意深く正確に制御することが要求される。充電電流の正確な制御を促進するために、電池の電圧及び/又は電流の正確な測定が要求される。更に、電池は異なる容量を有し、異なるレベルの充電電流を必要とするため、所与の期間内で充電動作を完了させ、充電式電池及び/又は充電器の損傷を避けるために、電池容量に関する正確な情報が必要となる。
異なる充電式電池及び/又は異なる充電容量を所与の充電期間内(例えば、5分で90%の容量を充電する)で充電することができる超高速充電器が開示されている。
1つの態様では、少なくとも1つの充電式電気化学セルを有する充電式電池を充電する方法が開示されている。本方法は、充電式電池から受信された識別情報に基づいて、対応する電池容量を決定する工程と、電池が15分以内の充電期間内で到達される所定の充電を達成するように、決定された対応する電池容量に基づいて、充電式電池に印加する充電電流レベルを決定する工程と、実質的に略決定された電流レベルを有する充電電流を電池に印加する工程と、を含む。
実施形態は、以下の1つ以上を含んでもよい。
対応する電池容量を決定する工程は、試験電流を充電式電池の識別抵抗器に印加する工程であって、識別抵抗器が対応する電池容量を表す工程と、識別抵抗器での識別電圧降下を測定する工程と、を含むことができる。
充電電流を決定する工程は、識別電圧降下に基づいて充電式電池に印加できるように、充電電流レベルに対応する値をルックアップテーブルから読み出す工程を含むことができる。
充電電流を決定する工程は、測定された識別電圧降下及び試験電流に基づいて、抵抗値を計算する工程と、計算された抵抗値に基づいて、充電式電池に印加されるべき充電電流レベルをルックアップテーブルから選択する工程と、を含むことができる。
本方法は、充電式電池の温度を決定する工程と、決定された温度に基づいて、充電電流を調整する工程と、を更に含むことができる。
本方法は、充電期間と実質的に等しい充電時間が経過した後に、充電電流を終了する工程を更に含むことができる。
電池の所定の充電は、電池の電池容量の少なくとも90%であり、充電期間が約5分であることができる。
充電電流を印加する工程は、充電器デバイスの第1組の端子を介して、充電電流を充電式電池に印加する工程を含み、第1組の端子は電流を印加するように構成されている。本方法は、充電器デバイスの第2組の検出端子を介して、充電式電池の端子での電圧を監視する工程を更に含むことができ、第2組の端子は電圧を測定するように構成されている。
別の態様では、少なくとも1つの充電式電気化学セルを有する充電式電池を充電する方法が公開されている。本方法は、充電器デバイスの第1組の充電端子を介して、充電電流を充電式電池に印加する工程であって、第1組の端子が電流を印加するように構成されている工程と、充電器デバイスの第2組の検出端子を介して、充電式電池の端子での電圧を監視する工程であって、第2組の端子が電圧を測定するように構成されている工程と、を含む。
上記の第1の方法の態様のように、他の方法の実施形態は、第1の方法の態様に関して上記で説明した特徴のいずれかに対応する任意の特徴を含むことができる。
更なる態様では、少なくとも1つの充電式電気化学セルを有する充電式電池を充電するように構成された充電器デバイスが開示され、充電式電池は、充電式電池に関連する、対応する電池容量を表す識別情報を通信するように構成された電池識別機構を含む。デバイスは、充電式電池を受容するように構成された充電区画であって、充電式電池の各電池端子に連結されるように構成された充電端子と、充電式電池の電池識別機構と通信するように構成され、識別情報を受信するための電池識別読み取り機構と、を含む充電区画を含む。デバイスは、充電式電池の通信された識別情報に基づいて、対応する電池容量を決定するように構成され、電池が15分以内の充電期間内に到達される所定の充電を達成するように、決定された対応する電池容量に基づいて、充電式電池に印加されるべき充電電流レベルを決定するように構成され、実質的に略決定された電流レベルを有する充電電流を充電式電池に印加するように構成されたコントローラを更に含む。
本方法の態様のように、デバイスの実施形態は、本方法の上記で説明した特徴の、並びに以下の特徴のいずれかに対応する任意の特徴を含むことができる。
デバイスは、充電式電池を含んでもよい。
しかし、別の態様では、少なくとも1つの充電式電気化学セルを有する充電式電池を充電するように構成された充電器デバイスが開示されている。デバイスは、充電式電池を受容するように構成された充電区画を含み、充電区画は、充電式電池の各電池端子に電流を印加するように構成された第1組の充電端子と、充電式電池の電圧を測定するように構成された第2組の検出端子と、を含む。デバイスは、充電器デバイスの第1組の充電端子を介して、充電式電池に充電電流を印加し、第2組の検出端子を介して、充電式セルの端子間で電圧を監視するように構成されているコントローラを更に含む。
デバイスの実施形態は、本方法及びデバイスの上記で説明した特徴のいずれかに対応する任意の特徴を含んでもよい。
更なる態様では、充電装置が開示されている。装置は、少なくとも1つの充電式電気化学セルを有する充電式電池を含み、充電式電池は、充電式電池に関連する、対応する電池容量を表す識別情報を通信するように構成された電池識別機構を有する。装置は、充電式電池を受容するように構成された充電区域を更に含み、充電区画は、充電式電池の各端子に連結されるように構成された充電端子と、充電式電池の電池識別機構と通信するように構成され、識別情報を受信するための電池識別読み取り機構と、を含む。装置は、充電式電池の識別情報に基づいて、対応する電池容量を決定するように構成され、電池が15分以内の充電期間内に到達される所定の充電を達成するように、決定された対応する電池容量に基づいて、充電式電池に印加されるべき充電電流レベルを決定するように構成され、実質的に略決定された電流レベルを有する充電電流を電池に印加するように構成されたコントローラを更に含む。
装置の実施形態は、本方法及びデバイスの上記で説明した特徴のいずれかに対応する任意の特徴を含んでもよい。
更なる態様では、ドッキングステーションシステムが開示されている。ドッキングシステムは、少なくとも1つの充電式電池を有する、電池で動作可能なデバイスを受容するように構成された充電区画を含み、充電区画は、電池で動作可能なデバイスの各接続部に接続するための接続部と、電池で動作可能なデバイスの識別機構と通信するように構成された識別読み取り機構と、少なくとも1つの充電式電池に関連する電池容量を表す識別情報を通信するように構成された識別機構と、を含む。ドッキングステーションシステムは、通信された識別情報に基づいて、対応する電池容量を決定するように構成され、少なくとも1つの充電式電池が15分以内の充電期間内に到達される所定の充電を達成するように、決定された対応する電池容量に基づいて、電池で動作可能なデバイスの、少なくとも1つの充電式電池に印加されるべき充電電流レベルを決定するように構成されたコントローラを更に含む。
ドッキングステーションシステムの実施形態は、本方法、デバイス、装置の上記で説明した特徴のいずれかに対応する任意の特徴、並びに以下の特徴を含んでもよい。
本システムは、電池で動作可能なデバイスを更に含んでもよい。電池で動作可能なデバイスには、例えば携帯電話、携帯情報端末(PDA)、デジタルカメラ、オーディオデバイス及び/又はマルチメディア機器の1つが挙げられる。
本発明の1以上の実施形態の詳細を、添付図及び以下の説明で明らかにする。本発明の他の特徴、目的及び利点は、説明及び図面並びに請求項から明らかになる。
充電器及び電池を含む充電装置の代表的な実施形態のブロック図。 図1に示される充電器の代表的な実施形態のブロック図。 図2の充電器の代表的な回路の回路図。 AC/DC切り換え装置の代表的な実施形態。 充電手順の代表的な実施形態のフローチャート。 電池で動作可能なデバイスを受容するドッキングステーションの代表的な実施形態。
図1は、少なくとも1つの電気化学セルを有する電池12を充電するように構成された充電器10を示す。電池12は、二次セル(若しくは電池)又は一次セルであってもよい。一次電気化学セルとは、1度だけ、例えば完全に消費されるまで放電され、その後廃棄されることを意図する。一次電池は、再充電を意図しない。一次電池は、例えば、デヴィッド・リンデン(David Linden)の「電池ハンドブック(Handbook of Batteries)」(マグロー−ヒル(McGraw-Hill)、1995年、第2版)に記載されている。二次電気化学電池は、多数回、例えば50回を超えて、100回を超えて又はそれより多くの回数再充電することができる。場合によって、二次セルには、比較的頑丈なセパレータ、例えば、多数の層を有するセパレータ及び/又は比較的厚いセパレータなどが包含されることがある。二次セルは、セルの中で生じ得る膨張などの変化に適応する設計にすることもできる。二次セルは、例えば、フォーク・アンド・サルキンド(Falk & Salkind)の「アルカリ蓄電池(Alkaline Storage Batteries)」(ジョン・ワイリー・アンド・サンズ社(John Wiley & Sons, Inc.)、1969年)、米国特許第345,124号及び仏国特許第164,681号に記載されており、これらを全て本明細書に参照により組み込む。本明細書で記載されている実施形態では、電池12は二次又は充電式電池である。
いくつかの実施形態では、充電式電池12は、黒鉛状のアノード材料又はチタン酸リチウムアノード材料、及びかかる材料に基づいて、充電式電池の高速充電を可能にするように適合されたリチオ化リン酸鉄カソード材料を有するリチウムイオンセルを含む。充電器10は、例えば円筒形電池、角柱電池、ボタンセル電池などを含む、異なるタイプの電池を充電するように更に構成されてもよい。
電池12は、充電端子14a及び14bが電気的及び機械的に電池12の端子18a及び18bにそれぞれ連結し、検出端子16a及び16bが電気的及び機械的に電池12の検出端子20a及び20にそれぞれ連結するように、充電器10の充電区画内に受容される。いくつかの実施形態では、端子18a、18b、20a及び20は、充電器10の充電区画内に位置する各端子14a、14b、16a及び16bと係合する形態で接続されるように適合されたピンである。充電器10は、電池12に印加されるべき適切な充電電流を決定し、端子14a及び14bを通るその充電電流を、電池12の端子18及び18を介して電池12に印加する。端子16a及び16bに電気的に連結された電圧センサは、端子20及び20bでの電圧(電池12の端子18a及び18bでの電圧に対応する)を測定する。測定された電圧に基づいて、充電器10は、電池12に印加される充電電圧及び/又は電流に必要な調整を行って、充電器10が電池12の特定の充電プロファイル(例えば、15分未満内に80〜90%の充電容量を達成する)に従って電池12の充電動作を完了することができるようにする。充電器10はまた、いくつかの実施形態では、充電器10の充電端子14a及び14bに接続されている1つ以上の電流センサを含んでもよい。図1は単一の電池12を示すが、充電器10は追加の充電式電池を受容し、充電するように適合されてもよい。更に、充電器10は、円筒形電池、角柱電池、コイン又はボタン電池などを含む、異なる電池タイプを受容し充電するように構成されてもよい。
充電器10は、異なる容量を持つ電池を充電するように構成されている。充電器は、充電器10に接続されている充電式電池12の容量を決定する。電池12の所定の充電(例えば90%容量)が、例えば約5分以内に到達されるように、決定された電池容量に基づいて、充電器10は、充電式電池12に印加されるべき電流レベルを決定する。この充電性能を達成するために、約10〜15Cに相当する充電電流が必要とされている(1Cは、特定の充電式電池が1時間で充電されることになる充電電流に相当する充電率であり、12Cの充電率は、特定の電池を5分(即ち1時間の1/12)で充電する電流レベルに相当する)。
充電器は、異なる容量を持つ電池を充電するように構成されているため、電池12の容量は、可能性のある複数の容量の1つであり得、異なるレベルの充電電流が、電池12の容量に従って印加される。典型的に、電池の容量は50mAh〜3Ahの範囲であり、「Ah」は電池容量アンペア時の単位である。他の容量に対応することができる。したがって、例えば、12Cの充電率(即ち約5分で)で、500mAh容量電池を最大容量の90%超過まで充電するために、約6Aの充電電流が必要とされる(即ち6A×1/12時間=500mAh)。一方、12Cの充電率の700mAh電池を充電するのに、約8.5Aの充電電流が必要とされる。
充電器10は、(a)電池12が、所定の期間内にその所定の充電レベルに充電されるのを確実にするために、(b)電池の電圧が所定の上限電圧を超えないのを確実にするために、及び/又は(c)電圧上昇率(即ち電池12の充電端子での電圧が、充電動作が進むにつれて上昇する率)が、規定の充電プロファイルに従う(例えば、充電動作の最初の1分間に特定の率で上昇する)のを確実にするために、電池12に印加される電圧及び/又は電流を制御することなど、充電プロセスを制御するように更に構成される。
充電プロセスの制御は、電池12の端子での電圧の監視を必要とする。したがって、電池12に印加される電圧及び/又は電流に必要な調整を実行するために、電池12の端子での電圧の正確な測定が必要とされる。しかしながら、充電器の充電端子は無視できない抵抗を有するので、電圧検出が充電器の充電端子に連結している状況では、測定された電圧降下は、充電器の充電端子の抵抗がもたらす、充電器10の充電端子での電圧降下を含むであろう。その結果、充電器の充電端子に直接接続されている電圧検出を含む充電器は、ある程度の測定エラーをもたらし得る。
したがって、電圧測定の誤差の影響を低減するために、充電器10は1組の端子(即ち端子14a及び14b)を使用して充電電流を印加し、別の専用の端子の組(即ち端子16a及び16b)を使用して電池の電圧を測定する。充電器10の2つの充電端子14a及び14bは、電池12の対応する充電端子18a及び18bに連結するように適合され、充電器10の2つの別の検出端子16a及び16bは、電池12の対応する専用の検出端子20a及び20bに電気的に連結するように適合される。図1に示されているもののような、かかる4−端子構成は、ケルビン構成又はケルビン接続と呼ばれることがある。充電器10の検出端子16a及び16bは、充電器10の充電端子14a及び14bから電気的に分離され、よって、さもなければ2組の端子が互いに連結されるときに起こり得る電圧測定エラーを低減する。別の充電端子及び別の検出端子の使用により、充電プロセスを正確に制御できる。端子18aは検出端子20aと電気的に連通しており、同様に端子18bは、検出端子20bと電気的に連通しており、このように電圧フィードバックは電池12の充電端子での電圧に対応する。
いくつかの実施形態では、充電器の充電区画内の追加の端子又はピンを使用して、電池容量、及び/又は電池12に関する他の関連情報の決定を可能にすることができる。具体的には、充電器10は、電池の容量、タイプ、モデル及び/又は充電式電池12上で実行される充電動作と密接に関係するその他のデータを表す識別情報を充電器10に供給するように構成された電池12の識別機構に機械的かつ電気的に連結するように構成されたID検出端子22を含む電池識別読み取り機構を含む。充電器10は、識別機構と通信し、識別情報を受信するように構成されている。電池12から受信された識別情報に基づいて、充電器10は電池12に印加する充電電流を決定する。
電池識別機構のかかる例の1つは、対応する電池、タイプ及び/又は電池12のモデルを表す抵抗値を有する電池ID抵抗器26である。ID抵抗器26は、電池12のケーシングの内部に配置されてもよく、又は電池12の外部に配置されてもよい。図1に示される例では、ID抵抗器26は、充電器10の端子22に機械的かつ電気的に連結するように適合されている専用の電池ID端子24に電気的に連結している。
ID抵抗器26は、電池10の電力端子18b及び検出端子20bと電気的に連結している。したがって、電流又は電圧を充電器10の端子22から電池12のID端子24に印加すると、電池12の端子18bと24との間の閉じた電気経路が形成されて、ID抵抗器26を通る電流の流れができる。電池の容量及び/又は識別を得るために、所定の試験電流、Itestが、充電器10によりID端子24を介してID抵抗器26に印加される。ID抵抗器26全体にわたる電圧降下VR1は、端子22に連結した充電器10の電圧センサを使用して測定される。ID抵抗器26で測定された電圧降下は、充電器10に通信され、これが、測定された電圧を使ってR1=VR1/ItestによりID抵抗器26の抵抗を計算する。
ID抵抗器26に対応する計算された抵抗R1が使用されて、異なる複数の抵抗値に関するデータのそれぞれを保持するルックアップテーブルにアクセスする。かかるデータは、抵抗値、電池に印加する許容可能な充電電流値、及び/又は充電プロセスと密接に関係するその他の情報に関連する各電池容量を含んでもよい。あるいは、測定された電圧VR1は、ルックアップテーブルにアクセスするのに使用されてもよい。
いくつかの実施形態では、ID抵抗器26は、変化する温度と共に抵抗が変わるサーミスタである。かかるIDサーミスタはこのように、充電されるべき電池のタイプの識別と、電池の温度の監視との両方に使用できる。充電器10は、サーミスタの抵抗における変化に基づいて、電池の温度を決定する。例えば、電池の温度の決定は、ある所定のレベルの電流を印加することからもたらされる、サーミスタでの電圧を測定することにより、並びに測定された電圧、又は測定された電圧に基づいて計算された抵抗及び印加された電流を、特定の電池容量又はタイプに関して、測定された値を対応する温度に関係づけるルックアップテーブルに一致させることにより、実行される。安全でないと判断されるレベルに電池の温度が到達すると、充電器10は、決定された温度に基づいて、充電電流を下げるか又は終了するかのいずれかで、電池の温度を下げる。いくつかの実施形態では、充電器10は、温度制御機構及び/又は温度監視機構を実装しなくてもよく、したがって、かかる実施形態では、電池及び/又は充電器の温度決定の作業、並びにそれらへの反応は、実行されない。
その他のタイプの電池識別機構が採用されてもよい。好適な電池識別機構には、無線識別(RFID)機構を挙げることができ、これは起動信号(例えば無線信号)に反応して、RFIDデバイスが電池の容量、タイプ、電池の充電状況/健康状態等を表す電気信号を充電器10に通信する。その他の好適な識別機構には、電池(例えば、スマートバッテリー(Smart Battery)SMBus規格)を識別して、充電器10に通信されるべき電池の容量及び/又はタイプを表す識別データをシリアルデータ通信インターフェースを介してもたらす、シリアル通信技術を実行する機構が挙げられる。いくつかの実施形態では、充電電流の決定は、電池の容量及び/又はタイプを表す電池の電気的特性の少なくとも1つ(例えば電池のDC充電抵抗)を測定することにより実行されてもよい。電池の測定された特性に基づいて、充電電流を適応的に決定する、代表的な充電器デバイスの詳細な記載が、同時に出願された特許出願である、名称「適応性のある充電器デバイス及び方法(Adaptive Charger Device and Method)」に提供されており、その内容を、その記載の全てを参考により本明細書に組み込む。
図1に更に示されているように、充電器10は、ユーザーインターフェース30を含む。ユーザーインターフェース30は、充電器10及び/又はそれに接続された電池12に関して、ステータス情報をユーザーに提供する、LEDなどの出力デバイスを含む。ユーザーインターフェース30は、充電器が作動し、外部電源(AC電力ポート28を介して充電器10に接続されるAC電源など)に接続されるときに点灯される、例えば、青色のLED 32「充電器オン(Charger On)」を含む。ユーザーインターフェースは、充電器10により対応できない電池が充電区画に挿入されたときに起動して定常な赤い照明を作り出す、例えば赤色のLED 34を含む。かかる電池には、例えば、ID抵抗器26が、充電器10が対応するように構成されていない容量又は電池タイプを表す値を有する、使い捨ての非充電式電池、又は充電式電池が挙げられる。赤色LED 34は、不良品の電池が充電区画内に挿入されたときに点滅する赤い照明を作り出すように起動してもよい。例えば、初期の電圧レベルが、例えば2V未満である電池は破損している可能性があり、したがって充電器10は、疑わしい破損した電池が取り外されるまで、充電動作を開始できない。赤色LEDは、充電器の動作に悪影響を与える及び/又は充電器若しくは電池を故障させる可能性のある障害状態を検出すると点灯してもよい。かかる障害状態には、電池の端子での異常な電圧レベルの検出、電池及び/又は充電器の過熱状態(例えば、60℃を超える温度が検出された場合)などが挙げられる。電池を充電する過程に生じる障害状態を検出し、それに反応する、代表的な手順の詳細な記載は、同時に出願された特許出願である、名称「高速電池充電器デバイス及び方法(Fast Battery Charger Device and Method)」に提供されており、その内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
ユーザーインターフェース30は、充電器が、例えば6Aの電流で電池12を充電しているときに点灯する黄色LED 36も含む。かかる充電電流は、充電器10の充電区画内に設置された電池が500mAhの容量を有し、6Aの充電電流にて充電動作を約5分で完了させるということを示し得る。ユーザーインターフェース30は、充電器が、例えば8.5Aの電流で電池12を充電しているときに点灯する緑色LED 38も含む。かかる充電電流は、充電器10の充電区画内に設置された電池が700mAhの容量を有し、8.5Aの充電電流にて充電動作をこれもやはり約5分で完了させることを示し得る。ユーザーインターフェース30は、それぞれが異なる状態(例えば、異なる障害状態)、異なる電池容量などに対応できる追加のLEDを含むことができる。更に、本明細書で記載された色及び/又は照明スキームは、異なる色が異なる電池容量又は異なる状態に対応できるように変更されてもよい。
ユーザーインターフェース30は、ユーザーに出力情報を提供するように構成された表示デバイスを含むことができる。例えば、疑いのある故障した電池又は不正な電池が充電区画に設置された状況では、ユーザーインターフェースは「不良品の電池」又は「不正電池」のメッセージを生じさせ、表示させるであろう。
ユーザーインターフェース30は、ユーザーが、例えば充電期間及び/又は充電プロセスに関する他のタイプのパラメータを示すことができる、スイッチ、ボタン及び/又はノブを含み得るユーザー入力区域(図示せず)を更に含んでもよい。したがって、電池が約5分以内で少なくとも90%充電されるようになる率以外の率で、ユーザーが電池を交換したい場合、ユーザーはインターフェース30のユーザー入力区域を介して、そのように指定することができる。電池の識別(ユーザー入力区域により電池タイプ及び/又は容量を指定することによって、ID抵抗器などの識別機構を介して、又は他の電池決定スキームを介して決定され得る)に基づいて、充電器は、充電期間、並びに電池識別及び/又は容量に基づいて好適な充電電流を示すルックアップテーブルにアクセスすることができる。いくつかの実施形態では、計算技術を使って適切な充電電流を決定してもよい。ユーザーインターフェース30のユーザー入力区域は、充電器10を有効又は無効にするための入力要素(例えば、スイッチ)も含んでよい。
いくつかの実施形態では、充電器10は、ソケット又はデバイス(例えば、充電式電池が、充電動作中に携帯電話の中に残される携帯電話)に設置された電池を充電するように適合されてもよい。かかる実施形態では、デバイスにはめ込まれた電池は、デバイスケース上に配置された、例えば5ピン端子に電気的に連結される。あるいは、かかる電池は、電池の短絡を避けるために、メス型コネクタに連結されてもよい。充電器はこれらの状況下で、AC又はCLA(12Vの、自動車のタバコ用ライターアダプター)により電力供給され、はめ込まれた充電式電池を有するデバイスを受容するように構築された、ドッキングステーションを含むことができる。デバイスは係合構成でドッキングステーション内に設置される。ドッキングステーションはID確認を開始し、約5分でデバイスの電池を充電するように、電池容量(ID確認により決定される)に基づいて決定された、対応する充電電流を印加する。図6を参照すると、代表的なドッキングステーション100、及びドッキングステーション100と係合する構成で受容されるように構成されている携帯情報端末(PDA)102など、電池で動作可能なデバイスが示されている。ドッキングステーションは、電池で動作可能なデバイス(この場合は、PDA 102)上に配置された接続部(これも図示せず)にそれぞれ連結している接続部104を含む。いくつかの実施形態では、電池で動作可能なデバイスは、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、デジタルカメラ、オーディオデバイス及びマルチメディア機器の1つを含む。いくつかの実施形態では、充電器10は、充電器の接続部のアーク放電を防ぐために、充電電流を増大させてもよい。
図2は、充電器10の代表的な実施形態の詳細を図示する。充電器10は、85V〜265V及び50Hz〜60Hzの定格で電力を供給する源など、充電器の外側にあるAC電源に電気的に連結しているAC−DCコンバータ42を含む電力変換モジュール40を含み、そのAC電力を低いDC電圧(例えば5〜24V)に変換し、例えばこの低いDC電圧を、例えばDC−DC変換器44に送って、充電式電池を充電するのに適したレベルを供給する(例えば、上記のリチウムイオンセルにはDC電圧は約3.7〜4.2Vの間のレベルのDC電圧。その他のタイプのセルは、異なる電圧レベルを有してもよい。)AC−DCコンバータ42は、第1交流電圧での入力電力を受け入れ、それをより低いDC定電圧に変換するように構成された、分離したAC/DC切り換え装置として実装される。AC/DC切り換え装置70の代表的な実施形態が、図4に示されている。AC−DCコンバータ42は、AC入力ラインとDC出力との間のガルバニック絶縁を含んで、入力AC電流が、AC−DCコンバータ42のDC出力区域に到達するのを防ぐ。
AC−DCコンバータ42は、実質的に定電圧のレベルがコンバータの出力で供給されるように、コンバータ42のDC出力電圧を制御するためのフィードバック機構(図示せず)も含んでよい。
いくつかの実施形態では、DC−DCコンバータ44は、電力変換モジュール40の中に組み込まれて、自動車のDC電力供給などの外部DC電源を、充電式電池を充電するのに適したDC電力レベルに変換する。例えば、自動車のDC電力供給は、約11.5〜14.3VのDC電力を供給し、DC−DCコンバータ44は、その電力レベルを適した電力レベルに変換する。他の電力変換構成が使用されてもよい。
いくつかの実施形態では、電力変換モジュール40は、充電器10のハウジング内に配置されている。あるいは、電力変換モジュール40は、充電器10に電気的に接続されるように適合されている別のハウジング内に配置されてもよい。
充電器10は、電池12に印加する充電電流を決定し、決定された充電電流を電池12に印加させる、コントローラ50を含む。コントローラ50はまた、規定の又は所定の期間が経過した後、充電電流を終了させる。コントローラ50は、所定の電池電圧又は充電が到達した時点で、充電電流を終了させるように構成されることもできる。本明細書で記載されているように、充電電流の決定は、例えば、電池12の容量及び/又はタイプを表すデータを通信する識別機構を使用して、充電器10の充電区画内に設置された電池(複数可)の容量及び/又はタイプを識別することにより実行されてもよい。
コントローラ50は、電池12に実行される充電動作を制御するように構成されたプロセッサデバイス52を含む。プロセッサデバイス52は、マイクロチップテクノロジー社(Microchip Technology Inc.)からのPIC18F1320マイクロコントローラなど、いかなるタイプの計算及び/又は処理デバイスであってもよい。コントローラ50の実施に使用されるプロセッサデバイス52には、プロセッサベースのデバイスの一般動作を可能にするためのコンピューター命令を含むソフトウェアを格納するように構成された揮発性メモリ及び/又は不揮発性メモリ要素、並びに、例えば、少なくとも90%の充電容量を約5分で達成する充電動作、及び電池12の容量及び/又はタイプを識別する、ないしは決定する動作を含む、充電器に接続されている電池12に充電動作を実行する実行プログラムが含まれる。
プロセッサ52には、複数のアナログ及びデジタルの入力ライン及び出力ラインを備えるアナログ−デジタル(A/D)コンバータ54が含まれる。A/Dコンバータ54は、充電動作の調整及び制御を促進するために、充電器10の検出端子16a及び16bに連結された電圧センサなど、電池12に連結されたセンサからの信号を受信するように構成される。いくつかの実施形態では、コントローラ50は、制御デバイスの処理機能のいくつか又は全てを実行するために、デジタル信号プロセッサ(DSP)を含んでもよい。
コントローラ50は、デジタル−アナログ(D/A)コンバータデバイス56、及び/又はプロセッサデバイス52により生成されたデジタル信号を受信し、それに応じて充電池10のバックコンバータ60などのスイッチング回路を制御する電気信号を生成するパルス幅変調器(PMW)58も含む。
いくつかの実施形態では、電池の端子(充電及び/又は検出)が、充電器10のそれぞれの端子と電気的に連通しているように、充電器10は、自動的に電池及び/又は充電区画を充電器10上の第1のエントリー位置から第2の位置に動かす、自動取り付け/取り外し機構(図示せず)を含んでもよい。本明細書でその内容全体を参照により組み込む、同時に出願された特許出願名称「電池を自動的に取り付け及び取り外す機構を備えた電池充電器(Battery Charger with Mechanism to Automatically Load and Unload Batteries)」で開示されているように、充電動作の最後に、充電器10は、自動取り付け/取り外し機構に電池を取り外させて、電池をその第2の位置からそのエントリー位置に動かす。
図3は、2つの、例えばバイポーラ接合トランジスタ(BJT)62及び64、並びに電力変換モジュール40がバックコンバータ60と電気的に連通しているときにエネルギーを格納し、電力変換モジュール40がバックコンバータ60から電気的に分離している期間中にそのエネルギーを電流として放電するインダクタ66を含む、バックコンバータ60を示す。図3に示されているバックコンバータ60は、エネルギー貯蔵要素としても使用されるコンデンサ68も含む。インダクタ66及びコンデンサ68は、バックコンバータ60の出力でのスイッチング電流及び電圧リップルを減少させるための出力フィルタとしても機能する。
電力変換モジュール40から電池12に伝送された電力は、トランジスタ62及び64のべースに印加される電圧レベルを制御することにより調整される。電力変換モジュール40からの電力を電池12の端子18a及び18bに印加させるために、コントローラ50の端子50d(SW1と印されている)からの動作電気信号がトランジスタ62のベースに印加され、電力変換モジュール40からトランジスタ62及び電池12への電流の流れとなる。
トランジスタ62のベースに印加された動作信号が停止されると、電力変換モジュール40からの電流の流れは停止し、インダクタ66及び/又はコンデンサ68はその中に貯蔵されたエネルギーから電流を供給する。トランジスタ62のオフ期間の間、第2の動作信号がコントローラ50の端子50e(SW2と印されている)によりトランジスタ64のベースに印加されて、電池12を通る電流の流れが(トランジスタ62のオン期間の間にインダクタ66及び/又はコンデンサ68内で貯蔵されたエネルギーを使用して)可能になる。いくつかの実施形態では、トランジスタ64の代わりに整流ダイオードが利用されるが、そのダイオードは、トランジスタ64と似た機能性を供給する。
コントローラ又はフィードバックループが出力電流及び電圧を測定する間、トランジスタのオン期間、即ちデューティサイクルは、初めにデューティサイクル0%から上昇する。電池12に印加されるべき決定された充電電流に到達すると、フィードバック制御ループは、閉ループリニアフィードバックスキーム(closed loop linear feedback scheme)、例えば、比例−積分−微分(proportional-integral-differential)、即ちPIDメカニズムを使用して、トランジスタデューティサイクルを管理する。充電器電圧出力又は電池端子電圧がクロスオーバー電圧に到達すると、類似の制御機構を使用してトランジスタのデューティサイクルを制御してもよい。
したがって、トランジスタ62のオン期間中に電力変換モジュール40により供給される電流、並びにトランジスタ62のオフ期間の間にインダクタ66及び/又はコンデンサ68により供給される電流は、必要とされる充電電流と実質的に等しい有効電流となるはずである。
いくつかの実施形態では、コントローラ50は、例えば、コントローラ50の端子50c(ISENSEと印されている)を介して測定された値を通信する電流センサにより測定された、電池12を通って流れる電流の測定値を、定期的(例えば0.1秒毎)に受信する。この受信されて測定された電流に基づいて、コントローラ50は、電流が充電電流レベルに実質的に等しい値に集束するように、デューティサイクルを調整して、電池12を通って流れる電流を調整させる。したがって、バックコンバータ60は、調整可能なデューティサイクルと動作するように構成されて、調整可能な電流レベルが電池12に供給される。
電圧センサ及び/又は電流センサに加えて、充電器10は、電池12及び/又は充電器10のいずれかの他の特性を測定するように構成された他のセンサを含んでよい。例えば、充電器10は、電池12に連結された温度センサ及び/又はコントローラ50が上に配置されている回路基板を含んでもよい。記述したとおり、電池12がサーミスタをID抵抗器26として機能するために含む状況では、サーミスタは電池の温度を測定し、電池が過熱している可能性があるかどうかを判断するために使用される。充電器10は、温度センサ(例えば、サーミスタベースのセンサ又は温度計)も含んで、上にコントローラ50のモジュールが配置されている回路基板の温度を測定して、基板が過熱している(例えば基板の温度が60℃を超える)場合に、コントローラ50が補正又は予防処置を取ることができるようにしてもよい。危険動作状況を無効にするための補正及び/又は予防処置は、充電動作を終了すること、又は電池12及び/又は充電器10の温度を下げるために充電電流を減じることを含む。
いくつかの実施形態では、電圧及び/又は電流センサにより測定された電圧のレベル及び電流レベルを決定するために、例えば、閾値コンパレータを含んでもよい専用の充電制御デバイスなどのアナログロジック処理要素(図示せず)を使用して、受信され測定された信号が処理される。充電器10は、アナログ及び/又はデジタル入力信号に信号フィルタリング及び処理を実施するために、フィルタ51及び53などの信号調整ブロックを更に含んで、回路レベルのノイズなど外部の要因により引き起こされ得る不正確な測定(例えば、電圧、温度などの不正確な測定)を防いでもよい。
上限に到達された時点で、コントローラ50は、電池12の端子における電圧を実質的に一定の所定の上限電圧(クロスオーバー電圧とも呼ばれる)付近で維持するように更に構成される。電池12が、充電電流に実質的に等しい電流で充電されている間、電池の端子での電圧は上昇する。電池の端子での電圧が所定の上限電圧を超えないことを確実にするために(電池が過熱しないように、又はそうでなければ電池の動作若しくは期待される寿命に悪影響が与えられないように)、電圧センサを使って電池12の端子での電圧が定期的(例えば0.1秒毎)に測定されて、所定の上限電圧がいつ到達されたかを判断する。測定された電圧は、端子50b(VSENSEと印されている)を介してコントローラ50に通信される。電池12の端子での電圧が所定の上限電圧に到達したとき、電流/電圧制御回路は、電池12の端子で実質的に定電圧になるよう制御される。
いくつかの実施形態では、コントローラ50は、定期的に電池12の端子で電圧を測定することにより電圧上昇率を監視するように構成され、また所定の上限電圧がある指定された電圧上昇期間内に到達されるように、電池12に印加された充電電流を調整するように構成されている。所定の上限電圧が、指定された電圧上昇期間内に到達されるように、測定された電圧上昇率に基づいて充電電流レベルが調整されて、充電電流が増大又は低減される。充電電流レベルの調整は、例えばカルマンフィルタ(Kalman filter)を使用する予測子修正子技法に従って、実行されてもよい。上限電圧を達成するための電流に対する調整を決定するその他の方法を使用してもよい。
図5は、充電器10の充電区画に挿入された充電式電池12を充電するための代表的な充電手順80を図示する。充電区画内に設置されたとき、充電器10の充電端子14a及び14は、電池12の充電端子18a及び18bに電気的に連結され、充電器10の検出端子16a及び16bは、電池12の充電端子20a及び20bに電気的に連結される。本明細書で説明されているように、充電器10の充電端子を介するよりも、充電器10の専用の検出端子を介して、電池の電圧及び/又は電流を測定することにより、測定エラーの発生が減少し、したがって、充電器10により実行される充電手順のより正確な制御がもたらされる。
所望により、充電器10は、充電動作の開始前に、いずれかの障害状態が存在するかどうかを判断する。このように、充電器10は、電池12の温度及び電圧を測定する(82)。充電器10は、最初に測定された温度T及び電圧Vが、所定の範囲内(例えば、Vは2〜3.8V、温度Tは60℃未満)にあるかどうかを判断する(84)。したがって、測定された温度及び/又は電圧が所定の許容範囲内にないと判断される状況では、現在の状況下での充電動作を安全でないものにし、充電器は充電動作を開始せず、手順80は終了する。
測定された温度T及び電圧Vが、それぞれの所定限界内である場合、充電器10は、所定の値の試験電流Itestを電池12のID抵抗器26に印加する(86)。ID抵抗器26での得られた電圧降下VR1は、充電器10の端子22に連結された電圧センサを使用して測定される。
電圧VR1を測定して、ID抵抗器26の抵抗が以下のように計算される(88)。
Figure 2010522533
計算された抵抗は、充電器10に接続された電池12を表し、したがって、電池の容量を表す。したがって、抵抗の計算された値が使用されて、電池12に印加する充電電流を決定する(90)。プロセッサ50は、計算された抵抗値に関連する容量に対応する好適な充電電流を示すルックアップテーブルにアクセスする。決定された容量が複数の充電電流エントリーに関連しているという状況では、ユーザーの所望の充電期間(例えば、ユーザーインターフェース30の入力区域を使用して指定される)を使用して、ID抵抗器26電池特性の計算された抵抗から識別された電池容量及び/又はタイプに関連する適切なエントリーを選択してもよい。一般に、5分の充電期間が使用される実施形態では、決定された電池容量を有する電池12を5分で充電する充電電流値は、ルックアップテーブルから読み出される。例えば、ID抵抗器26の計算された抵抗に基づいて、接続された電池が500mAhの容量を有すると判断された場合、6Aの充電電流を表す値は、ルックアップテーブルから読み出される。
電池12に印加されるべき充電電流を決定して、図3に示されているバックコンバータ60などの電流/電圧制御回路が制御されて(92)、電力変換モジュール40からの電圧が充電式電池12に定電流を供給する。説明したように、90で計算された充電電流レベル値は、処理されてデューティサイクル信号を生成し、電池12に印加されるべき充電電流に実質的に等しい電流を発生させる。コントローラの出力信号が、例えばバックコンバータ60のトランジスタ62に印加されて、電力変換モジュール40からの電圧が電池12に印加される。特定のデューティサイクルのオフ時間中に、電力変換モジュール40は電池12から切断され、インダクタ66及び/又はコンデンサ68内に貯蔵されたエネルギーは、電流として電池に放電される。電力変換モジュール40から印加された、合わされた電流、及びインダクタ66及び/又はコンデンサ68から放電された電流は、決定された充電電流に実質的に等しい有効な電流となる。
電池12が実質的に定電流で充電されている間、電池の端子での電圧は上昇する。電池の端子での電圧が、所定の上限電圧を超えないということを確実にするために、電池12の端子での電圧が定期的(例えば0.1秒毎)に測定されて(94)、所定の上限電圧がいつ到達されたかを判断する。電池12の端子での電圧が所定の上限電圧に到達すると、定電圧レベルが電池12の端子で作られるように、(例えば、トランジスタ62及び64の電気作動を介して)電流/電圧制御回路が制御される。
所望により、電圧上昇率は、定期的に測定されて(96)、指定された電圧上昇期間内に所定の上限電圧に到達させる。測定された電圧上昇率に基づいて、所定の上限電圧が指定された電圧上昇期間内に到達されるように充電電流を増大させる又は低減させるために、(電流/電圧制御回路に印加される動作信号の、対応する調整と共に)充電電流レベルが調整される。
充電期間と実質的に等しい時間が経過した後に、決定された(98)ように、電池12に印加された充電電流は、(例えば、トランジスタ62の電気動作を停止して電力変換モジュール40から供給される電力を終了させることによって)終了する。充電手順は、電池12の所定の上限電圧が到達された後、又は電池12のある指定された充電レベルが到達された後に、特定の期間が終わった時点で終了する。
その他の実施形態
以上、本発明の多くの実施形態を述べた。しかしながら、本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく様々な修正が可能である点が理解されるであろう。したがって、他の実施形態は下記の特許請求の範囲の範疇にある。

Claims (10)

  1. 少なくとも1つの充電式電気化学セルを有する充電式電池を充電する方法であって、前記方法は、
    前記充電式電池から受信された識別情報に基づいて、対応する電池容量を決定する工程と、
    前記電池が15分以内の充電期間内で到達される所定の充電を達成するように、前記決定された対応する電池容量に基づいて、前記充電式電池に印加する充電電流レベルを決定する工程と、
    実質的に略前記決定された電流レベルを有する充電電流を前記電池に印加する工程と、
    を含む、方法。
  2. 前記対応する電池容量を決定する工程は、
    試験電流を前記充電式電池の識別抵抗器に印加する工程であって、前記識別抵抗器が前記対応する電池容量を表す工程と、
    前記識別抵抗器での識別電圧降下を測定する工程と、
    を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記充電電流を決定する工程は、前記識別電圧降下に基づいて前記充電式電池に印加できるように、前記充電電流レベルに対応する値をルックアップテーブルから読み出す工程を含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記充電電流を決定する工程は、
    前記測定された識別電圧降下及び前記試験電流に基づいて、抵抗値を計算する工程と、
    前記計算された抵抗値に基づいて、前記充電式電池に印加されるべき前記充電電流レベルをルックアップテーブルから選択する工程と、
    を含む、請求項2に記載の方法。
  5. 前記充電式電池の温度を決定する工程と、
    前記決定された温度に基づいて、前記充電電流を調整する工程と、
    を更に含む、請求項2に記載の方法。
  6. 前記充電期間と実質的に等しい充電時間が経過した後に、前記充電電流を終了する工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記電池の前記所定の充電は、前記電池の前記電池容量の少なくとも90%であり、前記充電期間が、約5分である、請求項1に記載の方法。
  8. 前記充電電流を印加する工程は、充電器デバイスの第1組の端子を介して、充電電流を前記充電式電池に印加する工程を含み、前記第1組の端子は電流を印加するように構成されている、請求項1に記載の方法。
  9. 少なくとも1つの充電式電気化学セルを有する充電式電池を充電する方法であって、前記方法は、
    充電器デバイスの第1組の充電端子を介して、充電電流を前記充電式電池に印加する工程であって、前記第1組の端子が電流を印加するように構成されている工程と、
    前記充電器デバイスの第2組の検出端子を介して、前記充電式電池の端子での電圧を監視する工程であって、前記第2組の端子が電圧を測定するように構成されている工程と、
    を含む方法。
  10. 少なくとも1つの充電式電気化学セルを有する充電式電池を充電するように構成された充電器デバイスであって、前記充電式電池は、前記充電式電池に関連する、対応する電池容量を表す識別情報を通信するように構成された電池識別機構を含み、前記デバイスは、
    前記充電式電池を受容するように構成された充電区画であって、
    前記充電式電池の各電池端子に連結されるように構成された充電端子と、
    前記充電式電池の前記電池識別機構と通信するように構成され、前記識別情報を受信するための電池識別読み取り機構と、
    を含む充電区画と、
    前記充電式電池の前記通信された識別情報に基づいて、前記対応する電池容量を決定するように構成され、
    前記電池が15分以内の充電期間内に到達される所定の充電を達成するように、前記決定された対応する電池容量に基づいて、前記充電式電池に印加されるべき充電電流レベルを決定するように構成され、
    実質的に略前記決定された電流レベルを有する充電電流を前記充電式電池に印加するように構成されたコントローラと、
    を含む、充電器デバイス。
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