JP2010519211A5 - - Google Patents

Claims (15)

1. コリン作用の影響を受ける障害を有する患者を処置するためのボツリヌス毒素含有組成物であって、
   a）細胞外マトリックス消化酵素を含有する第1組成物を患者の表面領域に投与するステップ、
   b）細胞外マトリックス消化酵素が表面領域を通して拡散してターゲットに達するように、十分な時間を経過させるステップ、
   d）ボツリヌス毒素含有組成物を表面領域に投与するステップ；および
   e）ボツリヌス毒素が表面領域を通して拡散してターゲットに達するのに十分な時間をとるステップ
   を含み、それによって、コリン作用の影響を受ける障害に関連する少なくとも1つの症状を軽減し、コリン作用の影響を受ける障害を有する患者を処置する方法において用いられる組成物。
2. 表面領域が管腔表面領域である、請求項1に記載の組成物。
3. 管腔表面領域が膀胱管腔表面領域である、請求項2に記載の組成物。
4. ターゲットが排尿筋を含み、
   （i） 膀胱管腔表面領域への細胞外マトリックス消化酵素およびボツリヌス毒素の投与を、膀胱内への細胞外マトリックス消化酵素およびボツリヌス毒素の点滴注入によって行うか、または
   （ii） 細胞外マトリックス消化酵素の投与を、膀胱の膀胱壁への第1組成物の注射によって行い、ボツリヌス毒素含有組成物の投与を膀胱内への点滴注入によって行うか、または
   （iii）細胞外マトリックス消化酵素の投与を膀胱内への第1組成物の点滴注入によって行い、ボツリヌス毒素の投与を膀胱の膀胱壁へのボツリヌス毒素含有組成物の注射によって行う、請求項3に記載の組成物。
5. ボツリヌス毒素含有組成物の投与を、膀胱壁への20未満の注射数、または膀胱壁への10未満の注射数、または膀胱壁への1〜5の注射数で行う、請求項4に記載の組成物。
6. ボツリヌス毒素がA、B、C₁、D、E、FおよびG型ボツリヌス毒素からなる群より選択される、請求項4に記載の組成物。
7. 方法が、ステップ（a）の前に膀胱を空にするステップ、ステップ（b）の後に膀胱を空にするステップ、およびステップ（e）の後に膀胱を空にするステップをさらに含む、請求項4に記載の組成物。
8. コリン作用の影響を受ける障害が、膀胱障害および前立腺障害からなる群より選択される泌尿器障害である、請求項2に記載の組成物。
9. 膀胱障害が、過活動膀胱、肥大膀胱頚部および排尿筋反射亢進からなる群より選択される、請求項8に記載の組成物。
10. 前立腺障害が、良性前立腺肥大、前立腺炎および前立腺がんからなる群より選択される、請求項8に記載の組成物。
11. 方法が、場合によってはステップ（b）の後に第1組成物を除去するステップ、および場合によってはステップ（e）の後にボツリヌス毒素含有組成物を除去するステップをさらに含む、請求項1に記載の組成物。
12. コリン作用の影響を受ける障害が多汗症であり、患者の表面領域が、腋窩皮膚表面領域、手掌皮膚表面領域および足底皮膚表面領域からなる群より選択される、請求項11に記載の組成物。
13. 細胞外マトリックス消化酵素が、ヒアルロニダーゼ、組織プラスミノゲン活性化因子またはコラゲナーゼである、請求項1に記載の組成物。
14. 細胞外マトリックス消化酵素を含有する第1組成物、およびボツリヌス毒素を含有する第2組成物からなるキット。
15. 細胞外マトリックス消化酵素が、ヒアルロニダーゼ、組織プラスミノゲン活性化因子またはコラゲナーゼである、請求項14に記載のキット。