JP2010516243A - タバコ製品とその製造及び使用 - Google Patents

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Abstract

無煙経口タバコ製品は、シクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体を含む。そのような製品は、シクロデキストリン又はその誘導体と錯体化された香料をさらに含んでもよい。シクロデキストリン又はその誘導体は、製品の使用時に生じる又は可溶化する分子との錯体を形成し、場合により、製品の使用時に例えばフレーバー又は香りを放出させるために、無煙経口タバコ製品で使用することができる。

Description

本発明は、一般に、シクロデキストリン類又はシクロデキストリン誘導体が組み込まれた無煙タバコ、タバコ派生物又はタバコ代替物に関する。より詳細には、本発明は、セルロース系材料に組み込まれた又は結合されたシクロデキストリン類又はシクロデキストリン誘導体を含む無煙タバコ、タバコ派生物又はタバコ代替物に関する。
シクロデキストリン類は、1,4−α−グルコシドモノマーからなる環状オリゴ糖類である。それらは天然には、それぞれ6、7及び8個のグルコースモノマーからなる環状のα−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン及びγ−シクロデキストリンとして存在する。それらの各内径は、0.57、0.78及び0.95nmであり、いずれも約0.78nmの環深さ(torus depth)を有する。この円環形状によって内部空洞の開口径が不均一となる。狭い方の開口では周囲の溶媒に対して一級ヒドロキシル基が露出し、広い方の開口では二級ヒドロキシル基が露出する。これらのヒドロキシル基の存在によって円環状分子の外面が親水性となるが、環の内部は疎水性となり、疎水性の空洞とみなすことができる。
従って、環の内部には、疎水性分子又は疎水性の化学的部分(chemical moiety)を取り込み、その外部では、この錯体は水性の環境に可溶化することができる。液相では、疎水性分子又は部分を、シクロデキストリン類又はシクロデキストリン誘導体との強力な包接錯体を形成するために使用することができる。例えば、バニリンの水に対する溶解度は、β−シクロデキストリンが溶液に存在しない場合と比較した場合、β−シクロデキストリンが1:1の分子比で存在する場合にはより高くなることが分かっている(Karathanos et al. Food Chemistry 101, pp 652-658)。さらに、分析的測定から、シクロデキストリンの空洞内のバニリン分子は酸化から保護されていると結論づけることができる。
包接錯体を形成してもなお水溶性のままであるこの能力によって、シクロデキストリンは非常に興味深い対象となっている。錯体は、体内器官であっても製品の構成要素であっても対象となる領域に投与することができるが、そこで、シクロデキストリン内のその分子は、熱、酵素活性及びpH変化等の様々な要因によって放出される。また、シクロデキストリン類は、特定の分子、多くの場合、有害分子を化学的にあるいは濾過により除去することも期待されている。環境の浄化操作ではカドミウム等の重金属と錯体化するシクロデキストリン類の能力を利用して、これらの物質を汚染領域から除去することができる。
また、シクロデキストリン誘導体も広く使用されている。例えば、2−ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンは、特定の薬学的に活性な化合物の水に対する溶解度を向上させる薬物錯体を製剤化するために使用される。シクロデキストリン誘導体の用途の一つは、国際公開第WO91/09599号に記載されているように、それらとニコチンとの錯体を形成した後、その錯体をチューインガムに組み込み、禁煙促進剤を提供することである。あるいは、チューインガムによって、シクロデキストリンと錯体化したフレーバーを提供することもできる。フレーバー粒子と錯体化したシクロデキストリン類及びその誘導体の別の用途は、喫煙製品へのそれらの利用である。香料(flavourant)の使用はタバコの分野では一般的であり、多種多様な香料が知られており、フレーバーは絶えず開発されている。
従来、香料は、未加工の(whole)タバコ、再生(reconstituted)タバコ、巻紙、紙巻きタバコ用フィルター又は包装材に添加され、多くの場合、使用時に製品の風味に影響を与えるだけでなく、未使用の製品の香りあるいは使用時に製品の傍にいる人々が感じる香りを向上させる。多くの公知の香料によって示される製造及び包装における課題の一つは、それらは揮発性が高く容易に昇華してしまう傾向があることである。解決法の一つは、香料をシクロデキストリン類と錯体化することである。例えば、米国特許第5,144,964号では、紙巻きタバコの巻紙に組み込むことができるβ−シクロデキストリン誘導体と親油性有機香料化合物との水溶性分子包接錯体が提案されている。
シクロデキストリンの公知の使用にも関わらず、これらの有力な化合物の改良された使用をさらに提供するために当該技術分野で求められている要件がまだ満たされていないままである。
従って、本発明の目的は、シクロデキストリン類又はシクロデキストリン誘導体が組み込まれた新規な製品、すなわち、無煙経口タバコ製品を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、香料と錯体化され、無煙経口タバコ製品内に設けられたシクロデキストリン類又はシクロデキストリン誘導体が組み込まれた新規な製品を提供することにある。
本発明の一実施形態によれば、タバコ、タバコ派生物又はタバコ代替物のうちの少なくとも1つと、セルロース系材料とを含む無煙経口タバコ製品が提供される。セルロース系材料は、少なくとも1種のシクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体を含む。タバコはセルロース系包装材に封入することができる。セルロース系材料は、例えば、繊維状、織布又は不織布であってもよい。
シクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体は、セルロース系材料に化学的に結合されていてもよい。セルロース系材料とシクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体との間にスペーサー基を配置してもよい。錯化剤(complex agent)は、そのような錯化剤がシクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体の空洞に配置することができるか、そうでなければ、化学結合等によって空洞内又は表面に設けることができる任意の錯化剤となるように、シクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体と錯体化してもよい。錯化剤としては、香料、香り調整剤及び抗菌剤が挙げられる。
香料は、モノテルペン香料、単環芳香族香料又は多環芳香族香料を含むことができ、例えば、(+)−リモネン、(−)−リモネン、シンナムアルデヒド、シンナモニトリル、オイゲノール、cis−イソオイゲノール、trans−イソオイゲノール、酢酸オイゲニル、オイゲノールメチル/エチルエステル類、trans−アネトール、cis−アネトール、メントール、イソメントール、ネオメントール、(+)−メントン、(−)−メントン、(+)−シトロネラール、S(+)−カルボン、R(−)−カルボン、trans−ケイ皮酸メチル、cis−ケイ皮酸メチル、バニリン、カプサイシン、フェニルプロパノイド、アスパルテーム、チョコレート、コーヒー、ピラジン類、塩、γ−Glu−Tyr、γ−Glu−Phe、オルニチル含有ペプチド類、芳香族アルデヒド類、アセタールとして誘導体化された芳香族アルデヒド類及びラクトン類が挙げられる。
香り調整剤は、例えば、マルトール、エチルマルトール、cis−ジャスモン、ジャスモン酸メチル、ゲラニオール、ネロール、ゲラニルエステル類、ネリルエステル類、(+)−シトロネロール、(−)−シトロネロール、シトラール、(+)−リモネン、(−)−リモネン及びモノテルペン類を含むことができる。
抗菌剤の例はヒノキトールである。
別の実施形態によれば、シクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体を、タバコを含む無煙経口タバコ製品の製造で使用する。あるいは、少なくとも1種の香料と錯体化したシクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体を、タバコを含む無煙経口タバコ製品の製造で使用することができる。当該製品は、セルロース系材料をさらに含むことができ、その場合、シクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体は、化学結合等によってセルロース系材料と複合化されている。
別の実施形態によれば、少なくとも1種のシクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体を、無煙経口タバコ製品中の物質又は無煙経口タバコ製品で生成された物質と錯体化させる方法であって、少なくとも1種のシクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体を含む無煙経口タバコ製品を準備すること、この製品を湿らすために、この製品を水分と接触させること、及びこの物質をシクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体と錯体化させることを含む方法が提供される。ここで、シクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体は少なくとも1種の香料を含み、この方法は、上記接触後に、香料をシクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体から放出させることをさらに含むことができる。本実施形態に係る錯体化される物質の例としては、ベンゾ(α)ピレン及びカドミウムが挙げられる。
本明細書で使用する「セルロース系材料」という用語は、全体又は一部が、天然又は合成セルロース(C10)n(すなわち、β−グルコースからなる長鎖の高分子多糖炭水化物)からなる材料、例えば、リグノセルロース、亜麻繊維、広葉樹パルプ、針葉樹パルプ、麻繊維、エスパルト繊維、ケナフ繊維、ジュート繊維及びサイザル繊維を意味する。また、この用語は、全体又は一部が、セルロースのヒドロキシル基を任意の適当な物質(entity)と部分的又は完全に反応させたセルロース誘導体からなる材料も意味する。誘導体の例としては、酢酸セルロース又は三酢酸セルロース等のセルロースエステル類が挙げられる。さらに、この用語は、2種類以上のセルロース系材料からなる混合物ならびに性能を向上させる又は漂白等によって外観を向上させるために処理されている材料も包含する。
「シクロデキストリン(類)」「シクロデキストリン誘導体」又は「CD」とは、天然に存在する又は合成のシクロデキストリン類の範疇に属する任意の分子を意味する。この用語は、シクロデキストリン類あるいは全体又は部分的にシクロデキストリン類に酷似するように合成されたものに由来する分子又はその一部も包含する。そのようなシクロデキストリン類又はシクロデキストリン誘導体は、ヒドロキシル基を含む親水性で水溶性の外表面と、親水性でない(すなわち疎水性の)内部空洞とを有する円環状のキラルな構造である。本明細書で用いるシクロデキストリンという用語は、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン又はγ−シクロデキストリン、メチル置換シクロデキストリン、エチル置換シクロデキストリン、直鎖又は分岐鎖アルキル基によるアルキル置換シクロデキストリン、ヒドロキシアルキル置換シクロデキストリン(例えば、2−ヒドロキシプロピルシクロデキストリン、アニオン性シクロデキストリン、カチオン性シクロデキストリン、4級アンモニウムシクロデキストリン、両性シクロデキストリン又はそれらの混合物)を指す場合もある。
「フレーバー」又は「香料」とは、消費時あるいは使用者の口腔内に置かれた際に味覚を刺激し得る任意の化合物又は化学物質を指す。刺激は、実際の味覚刺激の形態あるいは香料入り物質によって与えられるような味覚刺激と受け取られる(擬似)形態であってもよい。フレーバーの例としては、柑橘類((+)−リモネン、(−)−リモネン)、果物(ベンズアルデヒド)芳香植物及び香辛料(シナモンはシンナムアルデヒドであってもよく、緑色葉の香りはcis−3−ヘキセナールであってもよく、丁子は、オイゲノール又は他のモノテルペン香料であってもよい)、ハッカ(メントール、イソメントール、ネオメントール等のハッカ風味)、胡椒(S(+)−カルボン)、ディル(R(−)−カルボン)、生姜(フェニルプロパノイド)、バニラ(バニリンや他の芳香族アルデヒド類)、甘味(アスパルテーム等の甘味料)、チョコレート及びコーヒー(ピラジン類)、甘草、塩(γ−Glu−Tyr、γ−Glu−Phe、オルニチル含有ペプチド類)が挙げられるが、それらに限定されない。所望のフレーバーを得ることができる香料は天然であっても合成であってもよく、上記例を挙げることができるが、それらに限定されない。
フレーバー感覚を実現するために(あるいは、香料に加えて)、香り調整剤化合物を本発明に係るシクロデキストリンに錯体化してもよい。香り調整剤の例としては、マルトールやエチルマルトール、cis−ジャスモン、ジャスモン酸メチル、ゲラニオール、ネロール、ゲラニルエステル類及びネリルエステル類、(+)−シトロネロール、(−)−シトロネロール、シトラール、(+)−リモネン、(−)−リモネン及びモノテルペン芳香化合物が挙げられるが、それらに限定されない。
香料を用いることによって、風味が向上した製品を提供するだけでなく、既存の製品よりもさらに利点を有する製品を提供することができる。例えば、塩の味を模倣した香料を使用して減塩製品を提供することができ、人工甘味料を使用して低カロリー製品を提供することができる。
香料に加えて(あるいは、香料の代わりに)、本発明のシクロデキストリンと共に他の錯化剤を提供することができる。例えば、ヒノキトール等の抗菌剤の使用によって品質保持期間を延長することができかつ/又はあまり厳重でない条件で好適に保存することができる製品を提供することができる。抗冷却剤(anti-refrigerant)又は防腐剤等の錯化剤を使用して製品の安定性を向上させかつ/又は保存及び移動条件に対する望ましくない限界を最小にすることができる。従って、本発明で使用される錯化剤によって、タバコ又はタバコ代替物の製造時に香料、緩衝剤、添加剤及び水分を使用する際に、混合の自由度が一層大きくなる。
無煙経口タバコ製品は、経口使用を目的としたタバコ製品の範疇に属する。そのような製品は、使用者の口に入れられ、暫くの時間、多くの場合5〜60分間保持される。その製品は、積極的に咀嚼されることも、咀嚼されずに口の中にそのまま維持されることもある。使用者は、使用時に唾液を吐く場合も吐かない場合もある。タバコ部分は、バラバラのタバコの葉、あるいは、刻まれた、裂かれた又は粉砕された葉を含んでいてもよく、タバコを圧縮してプラグ(plug:噛みタバコの一切れ)状にしてもよい。刻まれた、裂かれた又は粉砕されたタバコを、口挿入用小袋に入れて提供してもよい。
従って、「無煙経口タバコ製品」という用語は、燃焼させる目的のタバコ製品ではなく、その代わりに、使用者の唾液と製品の接触が起こる限定された時間、使用者の口腔内に置かれるように設計されたタバコ製品を意味するように本明細書では使用する。この用語は、スウェーデン式のスヌース(snus)やアメリカ式の噛みタバコ等の従来の製品ならびに現代及び将来的に販売される製品も包含する。
「スペーサー基」又は「SG」という用語は、シクロデキストリンとセルロース系材料との間に物理的又は化学的距離を創り出すために使用することができる種類の分子のうちのいずれかを表わすように本明細書では使用される。スペーサー物質は当該技術分野で良く知られており、例えば、国際公開第WO06/53628号を参照されたい。従って、シクロデキストリンとセルロース系材料との間に配置されるスペーサー基は、CD−SG−セルロース系材料と表わすことができる。この材料では、SGは最大10個の炭素原子を有するアルキレンであってもよく、そのアルキレンは置換されていなくてもハロゲンで一置換又は多置換されていてもよく、あるいは1つ又は2つ以上の隣接しないCH基が、O及び/又はS原子が互いに直接結合しないように、それぞれの場合に互いに独立して、O、S、NH−NR、CO、COO、OCO、OCO−O、S、CO、CO−S、CH=CH又はC≡Cで置換されていてもよい。スペーサー物質の例としては、(CH及び(CHCHO)(式中、pは2〜6の整数であり、qは1〜3の整数である)が挙げられる。いくつかの実施形態では、スペーサー基は、イミダゾリドン部分あるいは(CH又は(CHO)(式中、rは1〜5の整数である)であってもよい。
本明細書で使用される「タバコ、タバコ派生物又はタバコ代替物」としては、純粋なタバコ及び再生タバコが挙げられる。この用語は、実際のタバコから抽出されたものであるか製造されたものであるかに関わらず特定の化合物、例えばニコチン等のタバコ派生物、ならびに、タバコの葉の繊維質部分等の構造的な派生物を含む。タバコ代替物は、適当に調整されると物理的に実際のタバコに酷似する個々の化学物質ならびに複合化学溶液を含むことができる。
特に断りがない限り、全ての材料及び装置は、市販されている標準的な製品である。
上述のように、本発明は、少なくとも1種のシクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体が組み込まれた無煙経口タバコ製品に関する。無煙経口タバコ製品、特に、天然のタバコを含む無煙経口タバコ製品は、製品の大量かつ長期的な使用後に使用者に障害のリスクを与え得る化合物を含んでいたり、使用時に放出したりする。そのような化合物を天然のタバコから同定し、抽出する技術は進歩しているが、恐らく特に新しく同定された化合物に対して当てはまることだが、タバコの製造に関連する製品への包接のための錯体化工程を最小にするように、製品の使用時にそのような化合物を除去する方法を提供することが好ましい場合もある。
従って、本発明のシクロデキストリン類は、有害な恐れのある化合物が使用者の唾液によって運ばれ、口腔内を遊動する前に、そのような化合物を錯体化させる新規な手段を提供する。従って、製品の使用後に喀出されると思われる1つ又は2つ以上の物質と結合させることにより、シクロデキストリンと化合物の錯体を使用者の口から除去する様式で、シクロデキストリン類を提供することが好都合である。
本発明の一実施形態によれば、シクロデキストリン類を、例えば化学結合によってセルロース系材料に結合させる。次いで、その材料を、無煙経口タバコ製品(例えば充填材料)中に、あるいは小袋状製品用包装材として組み込む。シクロデキストリン類の結合は日常的なことであり、それらのクロマトグラフ測定への応用に関連する技術によってその方法の数多くの例が提供されている。
結合するセルロース系材料からの干渉をシクロデキストリンが受けないように化学結合を使用する場合、スペーサー基を設けることができる。これにより、錯体化された化合物を放出するために、あるいは、自由溶液から標的分子を除去するために、シクロデキストリンの空洞を自由に周囲の溶液と相互作用させることができる。
シクロデキストリン類は当該技術分野で知られており、空洞に含有させる分子に基づいて特定のシクロデキストリン類を選択するための方法及び材料も知られている。例えば、使用時には、特定の無煙経口タバコ製品によって、ベンゾ(α)ピレン等の多環芳香族炭化水素、すなわち、長期的多量使用者に害を与える可能性が疑われている分子が放出されることが期待され得る。ベンゾ(α)ピレンは、その広軸の全長が0.88nmであると算出されている。ベンゾ(α)ピレンは、α−シクロデキストリンとの包接錯体を形成することはできないがβ−シクロデキストリンとの安定な1:1のホスト−ゲスト錯体やγ−シクロデキストリンとの1:2のホスト−ゲスト錯体を形成すると考えられている(Fielden and Packham, J. Chromatog. 516(1990) 355-364)。
使用時に製品からベンゾ(α)ピレンを除去するために、γ−シクロデキストリンの空洞内に非常に錯体化しやすいというベンゾ(α)ピレンの性質を巧みに利用することが好ましい場合がある。ベンゾ(α)ピレンは、一旦錯体化されると、自由溶液、すなわち、使用者の唾液に戻る可能性は低い、というは、ベンゾ(α)ピレンは疎水性が極度に高い分子だからである。セルロース系材料中のシクロデキストリン類あるいはその材料に結合したシクロデキストリン類を含有させることによって、シクロデキストリン類と、それらと錯体化したベンゾ(α)ピレン分子の両方を製品の使用後に喀出することができる。
空洞を有するシクロデキストリンを含有させる代わりに(あるいは、それに加えて)、本発明は、シクロデキストリン類を1種又は2種以上の香料と錯体化する工程をさらに提供する。それらの香料は使用時にシクロデキストリンによって放出され、その後、シクロデキストリン類によって、製品のタバコ部分に存在するあるいは生じた対象となる化合物との錯体を形成するための空洞が提供される。これにより、フレーバーの放出のさらなる利点が提供されると共に、特定の化合物の使用者の口腔内への放出を低減させる利点も得られる。
本発明のこの態様では、多くの香料又は同様に本発明の範囲内である他の添加剤が、シクロデキストリン類との一時的な錯体を形成する低分子単環芳香族化合物であり、唾液等の水分との接触時に容易に放出されるという事実を巧みに利用する。γ−シクロデキストリンは、低分子化合物が容易に脱離すると思われる大型の空洞を提供し、それにより、ベンゾ(α)ピレン等の別の分子を錯体化することができる空洞が得られる。
本発明の一実施形態によれば、β−シクロデキストリンは、香料及び芳香分子を錯体化するための好ましいシクロデキストリンであることができる、というのは、β−シクロデキストリンは、数多くの香料及び芳香分子にとって理想的な大きさの空洞を提供するからである。特に、二環芳香族(bi-aromatic ring)化合物は、それらが可溶化する状態となるまでシクロデキストリン錯体中に安定に保持される。これにより、製品中に包接錯体に干渉しない多量の水分を含有させることが可能となり、使用時に、使用者の唾液によってさらに高度の湿潤が生じた場合にのみ、香料を放出するのに十分な溶液が利用可能となる。その際、シクロデキストリン類は他の化合物と自由に錯体を形成する。唾液内に移動し、口腔内を遊動することが許される場合には、使用者に害を与える可能性を有すると思われる疎水性分子が、特にシクロデキストリン類に引き込まれる。
本発明の別の特徴は、シクロデキストリン類によって錯体化された分子が、推定上、分解、劣化及び変質に対してより高い抵抗性を有することである。例えば、香料であるバニリンが酸化されやすいという性質が緩和されることや、バニリンがシクロデキストリンに錯体化されるということが知られている。
本発明の一実施形態によれば、対象となる香料が、1つのフェニル大部分(例えば、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール)を含有する単環芳香族フレーバー化合物等の低分子である場合にはα−シクロデキストリン類を使用することが好ましい。包接錯体からの放出はゆっくりと行われ、製品の平均的な使用時間に対応する期間にわたって維持される。
本発明を実施する際に用いることができるおおよその範囲は、当業者によって容易に決定することができる。例えば、ベンゾ(α)ピレンは、特定の無煙タバコ製品中に約0.1〜10μg/kgの量で存在していることが知られている(例えば、1μg/kgのベンゾ(α)ピレンを有する製品では、使用者の口の中に4ミリモル/kgのベンゾ(α)ピレンが放出され得る)。従って、ベンゾ(α)ピレンとシクロデキストリンとの1:1の錯体を想定し、シクロデキストリンと錯体化される他の分子が全く存在しないと思われる場合は、製品からの全てのベンゾ(α)ピレンを錯体化するために、0.4〜40ミリモル/kgのシクロデキストリンが提供されるはずである。決して効率的とは言えない錯体化と、シクロデキストリン類のいくつかと錯体を形成する可能性がある他の分子の分を補償するために、例えば、基準量の10又は20倍のシクロデキストリン(この例では4.0〜800ミリモル/kgと算出される)を使用することを選択してもよい。
セルロース系材料とタバコとの比は著しく変化しやすいため、タバコ及びタバコ構成物に対するシクロデキストリンの量は容易に調整することができる。セルロース系材料は、例えば、タバコに混合されたフラグメント、繊維、葉又はシートとして、あるいは、タバコを封入する透湿性包装材として提供してもよい。
シクロデキストリン類は、不規則なパターン又は列等の特定のパターンのセルロース系材料内あるいはセルロース系材料に結合させて隙間に含有させてもよい。セルロース系材料がタバコ用小袋のための包装材を形成する場合、シクロデキストリン類は、使用者と接する(facing)小袋側又は使用時にタバコと接する側あるいは両側に含有させてもよい。セルロース系材料中にシクロデキストリン類を含有させる方法ならびに密度、配置等は、シクロデキストリンの設計によって捕獲される分子、製品中でのその相対量、その分子の放出方法及び放出場所ならびに放出のタイミング等の要因に応じて最適化することができる。
香料又は他の添加剤は、それらがシクロデキストリン類との包接錯体として含有されている場合、恐らく約5%のシクロデキストリン類が錯体化されているか、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%又は100%が錯体化されている範囲で含有させることができる。無煙経口タバコ製品は、シクロデキストリン錯体中にその香料又は添加剤全てを組み込んでもよく、あるいは、その全香料又は添加剤の一部のみをシクロデキストリンとの錯体中に存在させ、その残りを従来の手段に従って含有させてもよい。例えば、セルロース系包装材に固定化されたシクロデキストリンは、0.85モル/モルの(+)−リモネン又は0.95モル/モルのヒノキチオールを含んでいてもよい。
スペーサー又はリンカー基によって、β−ヒドロキシプロピル、γ−ヒドロキシプロピル及び/又はγ−シクロデキストリン類をセルロース粉末に結合するために、様々な条件を使用することができる。
実施例1:エピクロロヒドリンによってセルロース粉末に結合したシクロデキストリン
炭酸カリウム水溶液を用いてエピクロロヒドリン及びシクロデキストリンをセルロースに結合させて、2つの試料を調製した。
セルロース(50g)、エピクロロヒドリン(5g)、炭酸カリウム(10g)及びβ−シクロデキストリン(10g)の混合物を水(200mL)中で、50℃で5時間撹拌した。その混合物を冷却、濾過し、水で完全に洗浄した後、真空乾燥して、第1の試料PD906(50.1g)を得た。第2の試料は、セルロース(50g)、エピクロロヒドリン(5g)、炭酸カリウム(10g)及びγ−シクロデキストリン(10g)の混合物を水(200mL)中で、75℃で14時間撹拌して調製した。その混合物を冷却、濾過し、水で完全に洗浄した後、真空乾燥して、試料PD907(50g)を得た。
炭酸カリウム及びブタノンを用いてエピクロロヒドリン及びシクロデキストリンをセルロースに結合させて、2つの試料を調製した。
セルロース(50g)、エピクロロヒドリン(5g)、炭酸カリウム(10g)及びβ−シクロデキストリン(10g)の混合物の2−ブタノン(200mL)溶液を還流下(80℃)で6時間撹拌した。その混合物を冷却、濾過し、水で完全に洗浄した後、真空乾燥して試料PD911(46.2g)を得た。この種の第2の試料を得るために、セルロース(50g)、エピクロロヒドリン(5g)、炭酸カリウム(10g)及びγ−シクロデキストリン(10g)の混合物の2−ブタノン(200mL)溶液を還流下(80℃)で6時間撹拌した。その混合物を冷却、濾過し、水で完全に洗浄した後、真空乾燥して、試料PD912(47.1g)を得た。
水酸化ナトリウム水溶液を用いてエピクロロヒドリン及びシクロデキストリンをセルロースに結合させて、2つの試料を調製した。
セルロース(50g)、エピクロロヒドリン(7g)、水酸化ナトリウム(6g)及びβ−シクロデキストリン(10g)の混合物を水(200mL)中で、50℃で2時間撹拌した後、室温で一晩中撹拌した。その混合物を冷却、濾過し、水で完全に洗浄(超緩速濾過)した後、真空乾燥して、試料PD913(49.4g)を得た。この種の第2の試料は、セルロース(50g)、エピクロロヒドリン(7g)、水酸化ナトリウム(6g)及びγ−シクロデキストリン(10g)の混合物を水(200mL)中で、50℃で2時間撹拌した後、室温で一晩中撹拌して調製した。その混合物を冷却、濾過し、水で完全に洗浄(超緩速濾過)した後、真空乾燥して、試料PD914(50.8g)を得た。
乾燥時、試料PD913及びPD914の両方は、乳鉢及び乳棒では粉砕が非常に困難であった。従って、それらの試料は完全には粉砕されていなかった。
エピクロロヒドリンをリンカー基として用いる場合、2−ブタノン/炭酸カリウムを用いる方法では、より黄褐色(tanned)のセルロース系材料が生成される傾向があるが、水酸化ナトリウム水溶液の反応に頼る方法では、一般に最も白い材料が得られる。下流用途によっては、より白い又はより明るいセルロース材料が好まれる場合がある。
実施例2:イミダゾリドンによってセルロース粉末に結合したシクロデキストリン
これらの熱反応では、以下の一般的手順を使用した:CD/イミダゾリドン/塩化マグネシウム触媒/クエン酸の水溶液(脱イオン水)又はメタノール水溶液をセルロース粉末(微結晶サイズ)に添加した後、そのスラリーを蒸発させ(真空中で約75℃)、残留物を熱処理した(空気中又は窒素雰囲気下で約160℃)。その冷却した材料を水で完全に洗浄し、65〜75℃で真空乾燥した。
実験条件は、米国特許第7,109,324号に開示されている条件とほぼ同様であった。本明細書で述べるように、塩化マグネシウムを添加してCDとセルロースの結合を最適化し、クエン酸を添加してpHを5に維持した。
β−CD(5g)、イミダゾリドン(5g)、塩化マグネシウム六水和物(1g)、クエン酸(100mg)の脱イオン水(50mL)溶液をセルロースと混合してペーストを作製した。これを155〜180℃のオーブン(前後に温度勾配あり)内にあるガラス皿に入れた。45分後、重量測定によって全ての水が蒸発していることを確認し、その混合物をさらに5分間放置した。これを冷却し、水で完全に洗浄した後、65〜75℃で真空乾燥して、試料PD908(48g)を得た。
γ−CD(5g)、イミダゾリドン(5g)、塩化マグネシウム六水和物(1g)及びクエン酸(100mg)の脱イオン水(50mL)溶液をセルロースと混合してペーストを作製した。その混合物を75℃で予備真空乾燥した後、磁気撹拌子を備えたガラス製フラスコ中で、フラスコ内の空気温度が160℃に達するまで、油浴で180℃(油浴温度)まで加熱した。これを冷却し、水で完全に洗浄した後、65〜75℃で真空乾燥して、試料PD909(46.6g)を得た。
γ−CD(5g)、イミダゾリドン(5g)、塩化マグネシウム六水和物(1g)及びクエン酸(100mg)の脱イオン水(50mL)溶液をセルロースと混合してペーストを作製した。その混合物を75℃で予備真空乾燥した後、磁気撹拌子を備えたガラス製フラスコ中で、油浴で160〜164℃に5分間加熱した(固体の温度:約150℃)。これを冷却し、水で完全に洗浄した後、65〜75℃で真空乾燥して、試料PD910(49.2g)を得た。
γ−CD(5g)、イミダゾリドン(5g)、塩化マグネシウム六水和物(1g)及びクエン酸(100mg)のメタノール(50mL)/水(30mL)溶液をセルロースと混合してペーストを作製した。この混合物を75℃で予備真空乾燥した後、磁気撹拌子を備えたガラス製フラスコ中で、フラスコ内の空気温度が160℃に達するまで、油浴で180℃(油浴温度)まで加熱した。これを冷却し、水で完全に洗浄した後、65〜75℃で真空乾燥した。乾燥後、この材料を、磁気撹拌子を備えたガラス製フラスコに入れた後、窒素流下で15分間175℃の油浴に入れた。その反応物を窒素下に置いて、これが材料の黄褐色化に影響を与えるかどうかを確認した。得られた試料はPD911(46.2g)であった。
γ−HP−CD(5g)、イミダゾリドン(5g)、塩化マグネシウム六水和物(1g)及びクエン酸(100mg)の脱イオン水(50mL)溶液をセルロースと混合してペーストを作製した。その混合物を75℃で予備真空乾燥した後、磁気撹拌子を備えたガラス製フラスコ中で、窒素下の油浴で175℃(油浴温度)まで20分間加熱した。これを冷却し、水で完全に洗浄した後、65〜75℃で真空乾燥して、試料PD917A(48.5g)を得た。
γ−HP−CD(5g)、イミダゾリドン(5g)、塩化マグネシウム六水和物(1g)及びクエン酸(100mg)の脱イオン水(50mL)溶液をセルロースと混合してペーストを作製した。その混合物を75℃で予備真空乾燥した後、磁気撹拌子を備えたガラス製フラスコ中で、窒素下の油浴で175℃(油浴温度)まで20分間加熱した。これを冷却し、水で完全に洗浄した後、65〜75℃で真空乾燥した。乾燥したペーストをメタノール(150mL)中でスラリーにし、60℃で真空乾燥した後、窒素下の175℃の油浴で20分間加熱した。得られた試料はPD917B(49g)だった。
最後の2種類の熱反応は、米国特許第7,109,324号に記載されているように、セルロースに対して同様の割合の添加剤を用いて行った。その混合物をより低温に加熱して、材料の黄褐色化に及ぼすその影響を観察した。
γ−CD(1.75g)、イミダゾリドン(4g)、塩化マグネシウム六水和物(1g)及びクエン酸(40mg)の溶液を脱イオン水(20mL)及びメタノール(100mL)中で調製した。そのペーストを65℃で真空乾燥した後、160〜165℃の油浴で15分間加熱した。これを冷却し、水で完全に洗浄した後、65〜75℃で真空乾燥して、試料PD918(47.8g)を得た。
γ−HP−CD(1.75g)、イミダゾリドン(4g)、塩化マグネシウム六水和物(1g)及びクエン酸(40mg)の溶液を脱イオン水(20mL)及びメタノール(100mL)中で調製した。そのペーストを65℃で真空乾燥した後、160〜165℃の油浴で15分間加熱した。これを冷却し、水で完全に洗浄した後、65〜75℃で真空乾燥して、試料PD919(45.8g)を得た。
熱反応のほとんどで黄褐色化が認められた。上記試料の中で最も黄褐色化が少なかった試料はPD916及びPD919であった。
実施例3:誘導体化セルロースによるベンゾ(α)ピレンの除去
水溶液からベンゾ(α)ピレン(以下、B(α)Pと表記することがある)を除去するために誘導体化セルロースを用いて本発明の特徴を示した。また、これには、上記の様々なシクロデキストリン物質がセルロースにうまく結合することを確認する効果もあった。
数多くの物質で満たされたタバコ抽出物の複雑な性質のために、マトリックス中に低濃度で存在するB(α)P等の分子を定量化することは難しい場合がある。この問題は蛍光測定で特に深刻である、というのは、マトリックスにより時折測定が影響を受ける場合があるからである。この現象は蛍光消光として知られている。このような理由から、蛍光測定では、マトリックスの有害な影響を最小にするために大がかりな試料の精製が求められることが多い。
問題となる蛍光消光及び精製処理を回避するために、タバコマトリックスを使用せずに以下の実験を行った。これにより、シクロデキストリン−セルロース化合物の、水性の環境外でのB(α)P分子との錯体化能力の評価を直接行い、その結果、試料中のB(α)P濃度を低下させることができた。
つまり、シクロデキストリン誘導体化セルロース又は純粋なセルロースのどちらか一方の床を含むミニカラムを準備した。少量のB(α)Pのアセトニトリル溶液をこのカラムの頭部から注入した後、多めの水を注入した。それを重力だけでカラム内を流し続け、得られた溶離液を回収し、B(α)Pを分析した。
ミニカラムの準備
150mmの長さのガラス製パスツールピペット(Fisher Scientific社製、Fisherbrand:FB50251)を、少量の未処理のガラス綿(Supelco社製:2−0384、ロット番号:1561−18)で栓をした。ガラス製カラムをガラス綿の栓と共に秤量した後、一定量のシクロデキストリン誘導体化セルロース又は未処理のセルロース(CD誘導体化セルロース試料の調製で使用したものと同じバッチから得たコントール)のどちらか一方をカラムに添加した。その材料は全く圧縮せずに乾燥充填した。すなわち、約30mmの固体材料を各カラムに添加した。そのカラムを垂直に保ち、層内の空洞部分が全てなくなるように優しく叩き、床の上面がおおよそ水平になっているかを確認した。充填後カラムを秤量して床の重量を計算した。詳細を以下の表1に示す。
Figure 2010516243
B(α)P溶液の塗布
B(α)Pのアセトニトリル溶液(標準原液)(濃度500ng/mL)100μL(B(α)P:50ng)をガラス製カラムの内面にピペットで慎重に移した。この溶液を吸収床の上部3〜5mmに含ませた。
カラムからのB(α)Pの溶出
1000μLの水を、ピペットでカラム内部をゆっくりと流下させた。この添加により床の乾燥材料は徐々に水を含み、同時にB(α)Pが移動した。最終的に、カラムの底に水滴が現れ、それを20mLのガラス製バイアルに回収した。床の上面のレベルの水が排出されるのに約8〜11分を要した。次いで、さらに1000μLの水をピペットでカラム内部をゆっくり流下させた。水溶離液を全て回収し、B(α)Pの分析に供した。液体がカラムの外に排出されるのに約25〜30分を要した。
100%回収試料の調製
本システムの効果を確認するために、100%回収試料も調製した。この試料はカラム環境に全く曝露しなかった。すなわち、添加されたB(α)Pが保存されていることを期待していた。この試料は、B(α)Pのアセトニトリル溶液(標準原液)(濃度500ng/mL)100μL(B(α)P:50ng)を20mLのバイアル中で2000μLの水と混合したものであった。
溶離液の分析
蛍光検出による逆相HPLCを使用した。使用したカラムは、125×4.60mm、5ミクロン(Phenomenex社製Envirosep PP)であり、30°Cに自動温度制御されていた(thermostat)。移動相は、表2に詳細を示す勾配プログラムで配分された水/アセトニトリルであった。
Figure 2010516243
励起波長は378nmであり、検出波長は405nmであった。B(α)Pの溶出は約20.5分後であった。注入量は50μLだった。その結果を表3にまとめて示す。
Figure 2010516243
上記実施例に詳細が記載されているように、
PD917Aは、γ−ヒドロキシプロピルシクロデキストリンセルロース誘導体であり、
PD908は、β−シクロデキストリンセルロース誘導体であり、
PD909は、γ−シクロデキストリンセルロース誘導体であり、
PD912は、β−シクロデキストリンセルロース誘導体であった。
この結果から、回収試料と比較した場合、純粋なセルロースのカラムを用いるとB(α)Pは僅かしか損失しないことが分かる。しかし、CD−誘導体化セルロースのカラムでは、試料PD908、PD909及び特にPD917Aのカラムから溶出するB(α)Pの量に非常に劇的な減少が見られる。PD912の場合、B(α)Pの減少は全く認められなかった。
試料PD917Aによって示される非常に大きいB(α)Pの減少は、B(α)Pを錯体化させるためにγ−シクロデキストリンを用いるという特に本発明の目的に適うものである。上に示すように、シクロデキストリン−セルロース誘導体は水性の環境でB(α)Pを除去する。
実施例1〜3は、本発明の材料を提供する方法を示し、以下の実施例4〜8は、本発明の材料を製品に組み込むことができるいくつかの方法を示す。
実施例4:セルロース系材料を有する無煙経口タバコ製品
経口使用のための無煙タバコが提供される。例えば、市販のタバコの混合物を、バラバラの噛みタバコ製品に適した大きさ及び形状にカットすることができる。次いで、カットしたタバコをフレーバー材料及び甘味剤からなる水性混合物と共にケースに入れて、約50%の水分を含有するカットされケースに入れられたタバコを得ることができる。処理されたタバコをコンベヤーベルト上に置くか、シート上に積み、乾燥機内で移動させるか、その中に置くことができる。乾燥機によってタバコを約70℃に加熱してもよい、つまり、その水分を約25%に減少させてもよい。タバコの次の処理は、仕上げ着香(top flavouring)溶液を塗布し、タバコの集合体全体に仕上げ着香料を行きわたらせるために一時的に保管するような従来の処理であってもよい。
仕上げ着香は、タバコ自体にトップノート(最初に感じる香り)を添加すると共に、混合物中に複数の非結合フレーバー分子を提供するという2つの目的を果たすことができる。これらの分子はフレーバー添加されたタバコ及びそれとの錯体の近くにあるシクロデキストリン類に向かって移動すると思われる。水分条件によってタバコの集合体と近傍のシクロデキストリン類を含むセルロース系材料全体にわたって平衡が生じる。
また、仕上げ着香溶液の塗布に加えて(あるいは、その代わりに)、事前に香料と錯体化したシクロデキストリン類を提供することができる。香料と錯体化したシクロデキストリン類を使用する場合、香料が2つの方向に移動することが分かる。すなわち、錯体化した香料の一部は脱離し、タバコに向かって移動するが、タバコと結合した香料の一部は少し前に空になったシクロデキストリン類と錯体化する。
上述のように、事前に錯体化したシクロデキストリン類又は「空の」シクロデキストリン類のどちらか一方又は両方を用いることができる。例えば、繊維状セルロース系材料を15mMのβ−シクロデキストリン及び15mMのイミダゾリドンを含む水浴中に浸漬する。浸漬後、オーブンで1〜5分間150℃に加熱する。α−シクロデキストリンを使用する場合、その濃度を約130mMに上昇させてもよく、γ−シクロデキストリンを使用する場合、約170mMに上昇させてもよい。
この手法により、イミダゾリドンとシクロデキストリンのヒドロキシル基との間にエーテル(ヘミアセタール)結合が生成されることによって、シクロデキストリンがイミダゾリドン(スペーサー基)に結合した。イミダゾリドンは、それ自体とセルロースに存在するヒドロキシル基との間にエーテル結合が生成されることによって、セルロースに結合する。このようにして、スペーサー基と共有結合した後シクロデキストリンと結合するセルロース系材料が提供される。
シクロデキストリン−セルロース系材料をタバコの断片とおおよそ同じ大きさにカットし、タバコと混合する。水分、pH及び他のパラメータを、安定した使用に適した製品を提供するのに必要な程度に調整する。例えば、緩衝剤を使用して約6.5を超える又は約7.5を超えるpHに調整してもよい。その混合物を防湿容器に詰める。
この製品を使用する場合、水分によって分子が遊離する。タバコ中のベンゾ(α)ピレン及び他の高分子の多環芳香族炭化水素は、シクロデキストリンの比較的疎水性で好適な大きさの内部空洞に引き込まれて、包接錯体を形成する。このように結合した炭化水素は水分を含む製品から除去され、使用者の口の中で、その炭化水素が吸収され利用されることが不可能となる。
実施例5:セルロース系包装材を含む無煙経口タバコ製品
本発明の本実施形態は、小分けされたスウェーデン式のスヌース製品に類似の可能性のある小袋状製品を含む。すなわち、口と歯茎の間(gingival fold of mouth)にはめ込むことを目的としたタバコ製品を含む小袋として提供される。そのような小袋のための包装材料として不織布を使用することができる。
シクロデキストリン−織物複合体を調製するために、スペーサー基のシクロデキストリン側ではない末端に反応性要素を有するスペーサー基によって誘導体化されたシクロデキストリン(例えば、ドイツのWacker GmbH社製モノクロロトリアジニル-β-シクロデキストリン)を入手する。その反応性物質を織物と相互作用させ続け、そのようにして、スペーサー基を織物に結合する。
個々の用量に適した微粉タバコの単位量、例えば0.05〜2.0g(乾燥重量)を、セルロースに結合した織物の上に配置して、小袋を形成する。製品中のシクロデキストリン類の量を増加あるいは位置を変えるために、シクロデキストリン類を組み込んだセルロース系材料の断片をタバコと混合した後に小袋へ添加してもよい。従来のスヌース又はティーバッグ充填装置を使用してもよい。小袋は、例えばヒートシールによって密閉してもよい。例えば、長繊維セルロース材料等の別のセルロース系材料を代用する場合、熱溶着可能な結合剤をその材料に添加してヒートシールを容易にしてもよい。その製品を使用前に、場合により冷蔵下で防湿容器に保管する。
一例としては、小型スヌース製品は通常、0.5gのタバコを含む。その服用量のタバコ内に存在するベンゾ(α)ピレンを錯体化するために、1.9〜19mgのα−シクロデキストリン(MW972)を織物に結合することができる。あるいは、2.3〜23mgのβ−シクロデキストリン(MW1135)を織物に結合することができる。あるいは、2.6−26mgのγ−シクロデキストリン(MW1297)を織物に結合することができる。2つ又は3種類以上のシクロデキストリン類の混合物を用いることができる。
実施例6:セルロース系包装材を含む無煙経口タバコ製品
香料−シクロデキストリン−セルロース複合体を調製するために、スペーサー基のシクロデキストリン側でない末端に反応性要素を有するスペーサー基によって誘導体化されたシクロデキストリン(例えば、ドイツのWacker GmbH社製CAVAMAX W7 CITRAL)を入手する。この反応性物質はセルロースと反応するように設計されており、それにより、スペーサー基がセルロース系材料に結合し、得られる製品にレモン香料を付与する。ウェブ状のセルロース系材料からなるシートを使用する。
抽出法又は化学合成によって、ニコチン等のタバコからの選択成分(select component)が提供される。これらのタバコ抽出物をセルロース系材料又は合成のタバコ状材料に塗布し、次いで、セルロース系材料又はタバコ状材料の周りにセルロース系ウェブからなるシートを巻き付けることによって形成される小袋状の対象物にこれを組み込む。
このようにして提供される小袋は未加工の天然タバコではなく天然又は合成のタバコ抽出物を含む。使用時にその小袋に浸透する水分によって、レモン香料がシクロデキストリンから脱離し、小袋から周囲領域に移動するように促される。同時に、抽出物中に存在する分子あるいは浸潤時に抽出物によって生成される分子を、シクロデキストリン類の比較的疎水性の内部空洞に結合したセルロース系材料からなるシート内を水分によって移動させ、そのようにして小袋から抜け出ることあるいは結合していない小袋中に残留することを防止する。
実施例7:セルロース系包装材を含む無煙経口タバコ製品
ウェブ状のセルロース系材料からなるユニットが提供される。4〜40mgのβ−シクロデキストリンをセルロース系ウェブに結合する。1.0gの標準的な無煙タバコをセルロース系ウェブ上に配置し、密閉された小袋を形成する。
標準的な無煙タバコは約0.1〜0.3mg/kgのカドミウムを含むとされているため、β−シクロデキストリン類の量はこの量に対応させて選択する。従って、使用時に一定量のカドミウムがタバコ製品から放出され、次いで、その一部がβ−シクロデキストリン類に結合する。カドミウムとの接触は望ましくないと思われる。そこで、β−シクロデキストリン類による錯体化によって使用者のその物質との接触を減少させる。カドミウムの最も一般的な酸化状態は+2であり、そのため、カドミウムはカドミウム(II)と表されることがある。カドミウムのいかなる状態及び形態も本発明に包含することができる。
実施例8:セルロース系包装材を含む無煙経口タバコ製品
スペーサー基、次いでシクロデキストリン誘導体をセルロース系ウェブに結合した、ウェブ状のセルロース系材料からなるシートが提供される。セルロース系ウェブをニコチン及び香料からなる混合物で処理してニコチン−シクロデキストリン包接錯体及び香料−シクロデキストリン包接錯体を得る。
所望の物理的形態の適量のタバコをシートに添加した後、それを折り畳んで小袋を形成し、密閉する。使用時にその小袋に浸透する水分によって、ニコチン及び香料がシクロデキストリンから脱離し、小袋の外に移動することが促進される。タバコ中に存在する化合物あるいはタバコによって生成される化合物は、同様に水分によって小袋の外側に向かって移動するが、結合シクロデキストリンによって提供される好適な大きさの比較的疎水性の空洞のために、包接錯体内に引き込まれ、小袋の外側には移動しない。
低分子の単環芳香族化合物は通常、シクロデキストリン類との持続性錯体を形成することができないため、浸潤されると包接錯体から素早く放出され、ニコチン及びフレーバーが使用者に提供されると共に、シクロデキストリン類は、対象となるより大きな分子との結合のために利用できるようになる。別のシクロデキストリン類の混合物をこの形態で使用して製品に徐放特性を与えてもよい。
他の典型的な製品と比較した場合、この形態では、初期の包接錯体を使用時まで安定化させる低水分と適当なpHを維持するために、より精密な形成及び保存制御が求められる場合がある。
上記説明及び実施例は、単に本発明を例示するためのものであって、本発明を限定する意図ではない。当業者による本発明の精神及び本質の範囲に含まれる上記実施形態の修正は可能であるため、本発明は、添付の特許請求の範囲内の全ての変更及びその均等物を広く含むように解釈されるべきである。

Claims (34)

  1. タバコ、タバコ派生物又はタバコ代替物のうちの少なくとも1つと、セルロース系材料とを含む無煙経口タバコ製品であって、
    前記セルロース系材料が少なくとも1種のシクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体を含むことを特徴とする製品。
  2. 前記製品が前記タバコ、タバコ派生物又はタバコ代替物を封入する包装材を含み、前記包装材が前記セルロース系材料を含む、請求項1に記載の製品。
  3. 前記セルロース系材料が繊維状である、請求項1又は2に記載の製品。
  4. 前記セルロース系材料が織布又は不織布である、請求項1又は2に記載の製品。
  5. 前記シクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体が前記セルロース系材料に化学的に結合されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の製品。
  6. 前記セルロース系材料と前記シクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体との間にスペーサー基が配置されている、請求項5に記載の製品。
  7. 前記シクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体の大部分がγ−シクロデキストリン又はその誘導体である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の製品。
  8. 前記シクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体がγ−シクロデキストリン又はその誘導体である、請求項7に記載の製品。
  9. 前記シクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体の少なくとも一部が少なくとも1種の錯化剤と錯体化されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の製品。
  10. 前記シクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体と前記錯化剤との錯体が前記セルロース系材料に化学的に結合されている、請求項9に記載の製品。
  11. 前記シクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体の大部分がβ−シクロデキストリン又はその誘導体である、請求項9又は10に記載の製品。
  12. 前記シクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体がβ−シクロデキストリン又はその誘導体である、請求項11に記載の製品。
  13. 前記シクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体の大部分がα−シクロデキストリン又はその誘導体である、請求項9又は10に記載の製品。
  14. 前記錯化剤が少なくとも1種の香料、香り調整剤又は抗菌剤を含む、請求項9〜13のいずれか1項に記載の製品。
  15. 前記錯化剤が香料を含み、前記香料が少なくとも1種のモノテルペン香料を含む、請求項14に記載の製品。
  16. 前記錯化剤が香料を含み、前記香料が少なくとも1種の単環芳香族香料を含む、請求項14に記載の製品。
  17. 前記錯化剤が香料を含み、前記香料が少なくとも1種の多環芳香族香料を含む、請求項14に記載の製品。
  18. 前記錯化剤が香料を含み、前記香料が(+)−リモネン、(−)−リモネン、シンナムアルデヒド、シンナモニトリル、オイゲノール、cis−イソオイゲノール、trans−イソオイゲノール、酢酸オイゲニル、オイゲノールメチル/エチルエステル類、trans−アネトール、cis−アネトール、メントール、イソメントール、ネオメントール、(+)−メントン、(−)−メントン、(+)−シトロネラール、S(+)−カルボン、R(−)−カルボン、trans−ケイ皮酸メチル、cis−ケイ皮酸メチル、バニリン、カプサイシン、フェニルプロパノイド類、アスパルテーム、チョコレート、コーヒー、ピラジン類、塩、γ−Glu−Tyr、γ−Glu−Phe、オルニチル含有ペプチド類、芳香族アルデヒド類、アセタールとして誘導体化された芳香族アルデヒド類及びラクトン類からなる群から選択される、請求項14に記載の製品。
  19. 前記錯化剤が香り調整剤を含み、前記香り調整剤がマルトール、エチルマルトール、cis−ジャスモン、ジャスモン酸メチル、ゲラニオール、ネロール、ゲラニルエステル類、ネリルエステル類、(+)−シトロネロール、(−)−シトロネロール、シトラール、(+)−リモネン、(−)−リモネン及びモノテルペン類からなる群から選択される、請求項14に記載の製品。
  20. 前記錯化剤が抗菌剤を含み、前記抗菌剤がヒノキトールを含む、請求項14に記載の製品。
  21. 無煙経口タバコ製品の製造における少なくとも1種のシクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体の使用であって、前記製品がタバコを含むことを特徴とする使用。
  22. 無煙経口タバコ製品の製造における少なくとも1種の香料と錯体化された少なくとも1種のシクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体の使用であって、前記製品がタバコを含むことを特徴とする使用。
  23. 前記製品がセルロース系材料をさらに含み、前記少なくとも1種のシクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体が前記セルロース系材料と複合化されている、請求項21又は22に記載の使用。
  24. 前記少なくとも1種のシクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体が前記セルロース系材料に化学的に結合されている、請求項23に記載の使用。
  25. 前記タバコが前記セルロース系材料に封入されている、請求項23又は24に記載の使用。
  26. 前記少なくとも1種のシクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体がβ−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン誘導体、γ−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン誘導体、α−シクロデキストリン及びα−シクロデキストリン誘導体からなる群から選択される、請求項21〜25のいずれか1項に記載の使用。
  27. 少なくとも1種のシクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体を、無煙経口タバコ製品中の物質あるいは無煙経口タバコ製品によって生成された物質と錯体化させる方法であって、
    少なくとも1種のシクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体を含む無煙経口タバコ製品を用意すること、
    前記製品を湿らせるために、前記製品を水分と接触させること、及び
    前記物質を前記シクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体と錯体化させること、
    を含む方法。
  28. 前記シクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体が少なくとも1種の香料を含み、前記接触後に前記香料を前記シクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体から放出させることをさらに含む、請求項29に記載の方法。
  29. 前記物質が多環芳香族炭化水素である、請求項28又は29に記載の方法。
  30. 前記多環芳香族炭化水素がベンゾ(α)ピレンである、請求項29に記載の方法。
  31. 前記材料がカドミウムである、請求項28又は29に記載の方法。
  32. 前記製品がセルロース系材料を含み、前記シクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体が前記セルロース系材料に結合されている、請求項27〜31のいずれか1項に記載の方法。
  33. 前記シクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体が前記セルロース系材料に化学的に結合されている、請求項32に記載の方法。
  34. 前記セルロース系材料と前記シクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体との間にスペーサー基が配置されている、請求項33に記載の方法。
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