JP2010288358A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電素子からの放電による電圧バランスのずれを低減し、かつ断線検出が可能な蓄電装置の提供。
【解決手段】直列に接続された複数の蓄電素子21と、蓄電素子21の1つおきの両端に電気的に接続されたコンデンサ23と、蓄電素子21の両端に電圧検出線25で電気的に接続され、蓄電素子21の電圧(Vi:i=1〜n、nは蓄電素子21の直列数)を検出する電圧検出回路27と、電圧検出回路27に電気的に接続された制御回路41と、を備え、制御回路41は、蓄電素子21の充放電時に、既定期間(Δt)における各蓄電素子21の電圧(Vi)の変化幅(ΔVi)を求め、変化幅(ΔVi)が既定値(ΔVs)以下である蓄電素子21と、電圧検出回路27との間の電圧検出線25が断線していると判断するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電素子に電力を蓄え、必要な時に放電する蓄電装置に関するものである。
近年、制動時に発生する回生エネルギを回生電力として回収することにより、効率を向上したハイブリッド車等の車両が開発されている。このような車両には、前記回生電力を蓄え、制動時以外に放電するための蓄電装置が必要となる。
この蓄電装置は、例えば車両の補機を駆動するために、複数の蓄電素子を直列、または直並列接続して高電圧化している。このような構成とした場合、充放電を繰り返す過程において、各蓄電素子の電圧にバラツキが発生する。その結果、過充電や過放電の蓄電素子が存在することになり、前記蓄電装置の寿命が短くなる可能性がある。そのため、前記蓄電装置においては、前記各蓄電素子の電圧を検出し、監視することが重要である。
このような蓄電素子の電圧検出回路として、例えば特許文献1の構成が提案されている。なお、特許文献1の構成では、前記蓄電素子として組電池を用いている。この組電池の電圧検出回路における回路図を図5に示す。
組電池101は前記蓄電素子としての電池モジュール103が複数個直列に接続された構成を有する。これらの電池モジュール103の両端には電圧検出線105を介してアナログ−デジタル変換器107が電気的に接続されている。なお、アナログ−デジタル変換器107の出力は図示しない演算回路に接続されており、これらから各電池モジュール103の電圧を検出することができる。
なお、各電圧検出線105には、電圧検出点V3に接続されるものを除き、それぞれ分圧抵抗109が電気的に接続されている。さらに、分圧抵抗109とアナログ−デジタル変換器107の間には、電圧分岐線111が接続されている。この電圧分岐線111は分圧抵抗113を介してグランドに接続されている。なお、電圧検出点V3は電圧検出線105により直接グランドに接続されているため、電圧分岐線111や分圧抵抗109、113は接続されない。また、図5に示すように、アナログ−デジタル変換器107もグランドに接続されているため、電圧検出点V3とアナログ−デジタル変換器107はグランドを介して電気的に接続されている。
ここで、図5に示すように、分圧抵抗109は110kΩ、分圧抵抗113は10kΩであるので、両者による分圧比は約0.083となる。従って、例えば電圧検出点V1の電圧は、0.083倍されてアナログ−デジタル変換器107に入力されることになる。
図5に示すように分圧抵抗109、113を接続したことで、前記演算回路は電圧検出線105の断線を検出することができる。例えば、電圧検出線105において、図5の×印で断線が発生したとすると、この電圧検出線105は分圧抵抗109、113を介してグランドに電気的に接続されているので、アナログ−デジタル変換器107による電圧検出値(以下、電圧データV(CH1)という)はほぼ0Vとなる。従って、断線した電圧検出線105が接続されていた電池モジュール103の両端電圧は、電圧検出点V1の電圧データV(CH1)と電圧検出点V2の電圧データV(CH2)の差、すなわちV(CH1)−V(CH2)から求められるので、前者がほぼ0Vであれば、前記両端電圧は負になる。通常は電池モジュール103の両端電圧が負になることはないので、前記演算回路は電圧検出線105が断線したことを判断できる。
特許第3696124号公報
上記の組電池の電圧検出回路によると、電圧検出線105の断線を判断できるので、確かに高信頼性が得られるのであるが、電池モジュール103の両端が分圧抵抗109、113を介して常にグランドに接続されているので、僅かではあるが常に放電されている状態となる。この際、図5の構成のように、蓄電容量の大きい電池モジュール103であれば問題とならない放電量であったとしても、蓄電素子として例えば電気二重層キャパシタのように、急速充放電特性に優れ回生電力を効率よく回収できる一方で蓄電容量が小さいものを用いた場合、常時放電により前記蓄電素子の電圧バランスが崩れてしまうという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、蓄電素子からの放電による電圧バランスのずれを低減し、かつ断線検出が可能な蓄電装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の蓄電装置は、直列に接続された複数の蓄電素子と、前記蓄電素子の1つおきの両端に電気的に接続されたコンデンサと、前記蓄電素子の両端に電圧検出線で電気的に接続され、前記蓄電素子の電圧(Vi:i=1〜n、nは前記蓄電素子の直列数)を検出する電圧検出回路と、前記電圧検出回路に電気的に接続された制御回路と、を備え、前記制御回路は、前記蓄電素子の充放電時に、既定期間(Δt)における前記各蓄電素子の電圧(Vi)の変化幅(ΔVi)を求め、前記変化幅(ΔVi)が既定値(ΔVs)以下である前記蓄電素子と、前記電圧検出回路との間の前記電圧検出線が断線していると判断するようにしたものである。
また、本発明の蓄電装置は、直列に接続された複数の蓄電素子と、前記蓄電素子の1つおきの両端に電気的に接続された第1コンデンサと、前記第1コンデンサが非接続の前記蓄電素子の両端に電気的に接続された、前記第1コンデンサよりも容量値が大きい第2コンデンサと、前記蓄電素子の両端に電圧検出線で電気的に接続され、前記蓄電素子の電圧(Vi:i=1〜n、nは前記蓄電素子の直列数)を検出する電圧検出回路と、前記電圧検出回路に電気的に接続された制御回路と、を備え、前記制御回路は、前記蓄電素子の充放電時に、既定期間(Δt)における前記各蓄電素子の電圧(Vi)の変化幅(ΔVi)を求め、前記変化幅(ΔVi)が既定値(ΔVs)以下である前記蓄電素子と、前記電圧検出回路との間の前記電圧検出線が断線していると判断するようにしたものである。
本発明の蓄電装置によれば、電圧検出回路と、蓄電素子の1つおきの両端に電気的に接続されたコンデンサのみを用いた回路構成、もしくは電圧検出回路と、蓄電素子の1つおきの両端に電気的に接続された第1コンデンサと、前記第1コンデンサが非接続の前記蓄電素子の両端に電気的に接続された第2コンデンサのみを用いた回路構成により断線を判断しているので、蓄電素子からの電荷の持ち出しによる電圧バランスのずれがほとんど発生しない。ゆえに、蓄電素子の電圧バランスを取りつつ断線検出ができるという効果が得られる。
本発明の実施の形態1における蓄電装置のブロック回路図 本発明の実施の形態1における蓄電装置の断線時の一部回路図であり、(a)はブロック回路図、(b)は等価回路図 本発明の実施の形態1における蓄電装置の他の部分の断線時における一部回路図であり、(a)はブロック回路図、(b)は等価回路図 本発明の実施の形態2における蓄電装置の断線時の一部回路図であり、(a)はブロック回路図、(b)は等価回路図 従来の電圧検出回路の回路図
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。なお、ここでは回生機能付きアイドリングストップ車に蓄電装置を適用した場合について説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における蓄電装置のブロック回路図である。図2は、本発明の実施の形態1における蓄電装置の断線時の一部回路図であり、(a)はブロック回路図を、(b)は等価回路図を、それぞれ示す。図3は、本発明の実施の形態1における蓄電装置の他の部分の断線時における一部回路図であり、(a)はブロック回路図を、(b)は等価回路図を、それぞれ示す。なお、図1〜図3において、太線は電力系配線を、細線は信号系配線を、それぞれ示す。
図1において、車両に搭載された発電機11、および主電源13は、充放電回路15を介して蓄電装置17に電気的に接続されている。従って、充放電回路15は、蓄電装置17に対し回生電力の充放電を制御する。なお、充放電回路15には車両の補機である負荷19にも電気的に接続されている。また、主電源13は鉛バッテリである。
次に、蓄電装置17の構成を説明する。前記回生電力を蓄える蓄電素子21には電気二重層キャパシタが用いられている。この蓄電素子21は容量値や定格電圧等の電気的特性が規格範囲内で同一のものを複数個用い、電力系配線により直列に接続されている。ここでは、15個の蓄電素子21を金属板状のバスバ(図示せず)により直列接続する構成としている。この蓄電素子21の直列接続体の両端において、正極側は充放電回路15に、負極側はグランドに、それぞれ接続されている。なお、蓄電素子21の個数は必要とされる電力仕様に応じて適宜増減すればよい。また、必要な容量値に応じて、直並列接続としてもよい。この場合は、以後の説明において、並列に接続された蓄電素子21を1つの蓄電素子21として扱えばよい。
蓄電素子21の1つおきの両端には、コンデンサ23が電気的に接続されている。具体的には、図1の構成において、充放電回路15に直接接続された一番上の蓄電素子21を1番目、グランドに直接接続された一番下の蓄電素子21を15番目と番号を付与した時、偶数番目(2番目、4番目・・・)の蓄電素子21の両端にコンデンサ23が接続されていることになる。コンデンサ23の容量値は蓄電素子21の容量値よりも小さいもの、例えば6桁以上小さいものを用いている。これにより、コンデンサ23への充電が瞬時に行われ、後述する断線検出の応答性が向上するとともに、蓄電素子21からの常時放電がほとんどなくなるため、蓄電素子21から持ち出される電荷量を最低限にできる。
蓄電素子21の両端には、それぞれ電圧検出線25により電圧検出回路27と電気的に接続されている。具体的には、次のような構成を有する。
上記したように蓄電素子21は相互に前記バスバで直列接続されているが、前記バスバの一部には蓄電素子21の電圧を検出するための突起(図示せず)が設けられている。この突起はコンデンサ23や電圧検出回路27、後述する制御回路等を実装した回路基板29に設けた端子穴30に挿入され、半田付けにより電気的、機械的に接続される構成としている。端子穴30には銅箔パターン(図示せず)が設けられており、その他端が電圧検出回路27の入力端子31に至るように回路基板29上に配線されている。なお、入力端子31と前記銅箔パターンの他端も半田付けにより電気的、機械的に接続される。従って、電圧検出線25は前記突起と前記銅箔パターン、および両者を接続する半田からなる。
このような構成により、コンデンサ23は前記銅箔パターンと半田付けすることができる。その結果、両者は回路基板29上に電気的、機械的に接続される。従って、コンデンサ23が電圧検出回路27の入力端子31に接続可能な最も近い位置に設けられるように前記銅箔パターンを形成することが可能となる。このようにコンデンサ23を配置することで、コンデンサ23から入力端子31までの距離をできるだけ短くすることができるので、両者の間の前記銅箔パターン(電圧検出線25の一部)における断線の可能性を極めて低減することができる。
次に、電圧検出回路27について説明する。電圧検出回路27は、図1の隣り合う入力端子31間の電圧差を求めて出力する構成を有する。すなわち、例えば図1において一番上の入力端子31と、その下側の入力端子31は電圧検出回路27の内部でオペアンプ(図示せず)に接続され、このオペアンプにより前記電圧差を求めている。従って、前記電圧差が蓄電素子21の両端の電圧Vi(i=1〜n、nは蓄電素子21の直列数で、本実施の形態1ではn=15)に相当するため、電圧検出回路27により各蓄電素子21の電圧Viを検出することができる。なお、電圧検出回路27は、後述する制御回路からの制御信号contにより、順次電圧Viを出力する機能を内蔵している。
上記したように、電圧Viは電圧検出回路27に内蔵された前記オペアンプにより検出される構成としているので、隣り合う入力端子31間には前記オペアンプの入力抵抗33が接続されている構成と等価になる。そこで、図1では隣り合う入力端子31間に、それぞれ入力抵抗33が接続されているものとして、以下説明する。なお、蓄電素子21からの電荷の持ち出しが均等化されるようにするために、電圧検出回路27は入力抵抗33の抵抗値が実質的に等しくなるように構成されている。その結果、各蓄電素子21から電圧検出回路27への入力電流が実質的に等しくなり、電圧バランスのずれを低減することができる。ここで、実質的に等しいとは、入力抵抗33の抵抗値の誤差範囲内で等しいという意味であると定義する。
各蓄電素子21の両端には、バランス回路35が電気的に接続されている。バランス回路35は蓄電素子21の電圧Viを調整するための回路で、本実施の形態1では図1に示すように、スイッチ37と抵抗器39の直列回路で構成される。従って、バランス回路35のスイッチ37がオンになると、そのバランス回路35が接続された蓄電素子21の両端に抵抗器39が接続されることになるので、その蓄電素子21の電圧Viを下げる方向に調整することができる。このようにして、各蓄電素子21の電圧Viのバラツキを低減し、均等化を図ることが可能となる。なお、本実施の形態1ではバランス回路35を回路基板29とは別体で設ける構成としているが、これは、回路基板29上にスイッチ37や抵抗器39を実装して一体化してもよい。
電圧検出回路27とバランス回路35には制御回路41が信号系配線で電気的に接続されている。制御回路41はマイクロコンピュータと周辺回路で構成され、これらの構成部品は全て回路基板29上の前記銅箔パターンと半田実装されている。制御回路41は電圧検出回路27から電圧Viを読み込むとともに、電圧検出回路27に対して電圧検出要求等の制御信号contを出力する。さらに、各バランス回路35のスイッチ37に対して、オンオフ信号SWi(i=1〜n)を出力することにより、バランス回路35の制御を行う。また、制御回路41は車両側制御回路(図示せず)とも信号系配線で接続されており、蓄電装置17の制御や状態等を示す様々なデータ信号dataを授受している。
次に、蓄電装置17の動作について説明する。
まず、通常の車両使用時における蓄電装置17の動作を述べる。車両が走行状態から制動されると、発電機11は回生電力を発生する。この回生電力を蓄電装置17に充電するために、前記車両側制御回路は充放電回路15を制御する。その結果、蓄電装置17の各蓄電素子21に前記回生電力が充電される。この時、制御回路41は電圧検出回路27に対して、各蓄電素子21の電圧Viを検出するよう制御信号contを送信する。これを受け、電圧検出回路27は制御回路に電圧Viを出力する。こうして得られた電圧Viから、制御回路41は蓄電素子21の総電圧Vcを求めて前記車両側制御回路にデータ信号dataとして出力する。前記車両側制御回路は、総電圧Vcと既設定の満充電電圧(例えば各蓄電素子21の上限電圧を2Vとすると、n=15より前記満充電電圧は2V×15=30V)とを比較し、総電圧Vcが前記満充電電圧に至れば充電を停止するよう充放電回路15を制御する。これにより、蓄電素子21の総電圧Vcが前記満充電電圧に至るまで前記回生電力が蓄電装置17に充電される。なお、総電圧Vcが前記満充電電圧に至る前に前記回生電力の発生が終了すれば、その時点で蓄電装置17への充電も終了する。
その後、車両が停止すると、エンジンが停止してアイドリングストップ状態となる。その間、負荷19が消費する電力は主電源13から供給されるが、蓄電装置17が蓄えた回生電力を供給するように充放電回路15を制御してもよい。
次に、運転者がアクセルを踏み込み、車両を再走行させる操作を行うと、前記車両側制御回路は前記蓄電装置17に蓄えた回生電力をエンジンに接続されたスタータに供給するよう充放電回路15を制御する。ここで、前記スタータは図1に明示されていないが、これは負荷19の一部であってもよいし、発電機11をスタータとして動作させる構成であってもよい。
以上の動作を繰り返すことにより、蓄電装置17に蓄えた回生電力を前記エンジンの再始動に利用できるので、高効率で省燃費の車両が実現できる。
次に、蓄電装置17の電圧検出動作、および各蓄電素子21の電圧均等化動作について説明する。
まず、制御回路41は蓄電素子21の充放電が行われていない時に電圧Viを検出するように電圧検出回路27に対して制御信号contを送信する。これを受け、電圧検出回路27は各蓄電素子21の電圧Viを順次検出し、制御回路41に出力する。各蓄電素子21の電圧Viの受信を完了すると、制御回路41は電圧Viの最小値Vminを求め、全ての蓄電素子21の電圧Viが最小値Vminになるまでスイッチ37をオンにするようオンオフ信号SWiを出力する。なお、最小値Vminを有する蓄電素子21に接続されたスイッチ37は、既に電圧Viが最小値Vminと等しいので、オフのままとする。
このような動作により、電圧Viが最小値Vminより高い蓄電素子21の両端には、スイッチ37がオンであるので、抵抗器39が接続された状態となる。その結果、蓄電素子21から抵抗器39に電流が流れ、電圧Viが低下していく。
制御回路41は、スイッチ37をオンにした後も電圧検出回路27により各蓄電素子21の電圧Viを検出し続け、電圧Viが最小値Vminに至れば、その蓄電素子21に接続されたスイッチ37をオフにする。このような動作を繰り返すことにより、全蓄電素子21の電圧Viを最小値Vminに均等化することができる。
なお、ここでは電圧Viを検出し続けて、目標とする電圧(最小値Vmin)に至るまでスイッチ37をオンにする制御を行うことで均等化を行っているが、これは次のようにして均等化してもよい。まず、電圧Viと最小値Vminとの電圧差に対するスイッチ37のオン期間の相関関係をあらかじめ求めておく。ここで、前記相関関係は、前記電圧差が大きいほど前記オン期間が長い関係となる。次に、均等化を行う際は、前記電圧差と前記相関関係から前記オン期間を決定し、その間スイッチ37をオンにし続けるよう制御する。これにより、制御回路41が電圧Viを検出し続けなくても均等化が可能となる。
次に、蓄電装置17における電圧検出線25の断線検出動作について説明する。なお、前記断線検出動作は制御回路41により蓄電素子21の充放電時に適宜実行される。
まず、制御回路41は、蓄電素子21が充放電されている時に、電圧検出回路27に対し、電圧Viを検出するように制御信号contを送信する。これを受け、電圧検出回路27は制御回路41に各蓄電素子21の両端の電圧Viを順次制御回路41に出力するので、制御回路41はそれらの電圧Viを読み込む。
その後、制御回路41は既定期間Δtが経過した後、再び上記の動作により各電圧Viを電圧検出回路27から読み込む。ここで、既定期間Δtは次のようにして決定している。既定期間Δtをあまり長く設定すると、蓄電素子21の充放電が既定期間Δt内に停止したり充電と放電が逆転した場合に、既定期間Δtの経過前後における電圧Viの変化幅ΔVi(既定期間Δtの経過前における電圧Viと、経過後における電圧Viの差の絶対値)が小さくなる。また、既定期間Δtをあまりに短く設定しても、変化幅ΔViが全般に小さくなる。その結果、後述するように変化幅ΔViが既定値ΔVs以下の蓄電素子21に接続されている電圧検出線25が断線していると判断するので、既定期間Δtが短すぎても長すぎても変化幅ΔViが小さく計算されて、正確な断線判断ができなくなる可能性がある。従って、既定期間Δtは、充放電が継続し、かつ十分に変化幅ΔViが得られる期間として、あらかじめ蓄電装置17の充放電特性から決定している。本実施の形態1では既定期間Δtを0.1秒とした。
制御回路41は既定期間Δtの経過前後における電圧Viの変化幅ΔViを計算した後、各変化幅ΔViと既定値ΔVsを比較する。ここで、既定値ΔVsは蓄電装置17の充放電特性に基いて想定される正常な変化幅ΔViの最小値よりも小さい値としてあらかじめ決定されている。従って、変化幅ΔViが既定値ΔVsよりも小さければ、蓄電素子21の充放電に伴う電圧変化が電圧検出回路27に伝達されておらず、電圧検出線25が断線していると判断できる。ここで、本実施の形態1では、既定値ΔVsとして電圧検出回路27の検出誤差の最大値を用いている。これは、前記検出誤差の最大値が前記変化幅ΔViの最小値よりも小さい値であったためである。なお、前記検出誤差の最大値はあらかじめ実験的に求めて、制御回路41に内蔵したメモリに記憶してある。また、既定値ΔVsは電圧検出回路27の検出誤差の最大値に限定されるものではなく、前記検出誤差の最大値にマージンを加味した値として決定してもよいし、想定される変化幅ΔViの最小値に検出誤差やマージンを考慮した値として決定する等、断線が判断できる範囲で適宜決定すればよい。
これらのことから、変化幅ΔViが既定値ΔVsより大きい、すなわち、ここでは電圧検出回路27の検出誤差の最大値より大きい場合は、充放電による蓄電素子21の電圧Viにおける変化幅ΔViが正しく得られていることになる。従って、制御回路41は、その蓄電素子21の電圧検出線25が断線していないと判断する。
一方、断線している場合について図2を用いて詳細に説明する。図2(a)は蓄電素子21、コンデンサ23、電圧検出線25、電圧検出回路27、およびバランス回路35の一部拡大図である。図2(a)において、蓄電素子21は15個の内、充放電回路15に接続された蓄電素子21から数えて11番目と12番目のものを一例として示している。従って、コンデンサ23は上記したように偶数番目の蓄電素子21の両端に接続されているので、図2(a)では12番目の蓄電素子21の両端に接続されている。
このような蓄電素子21において、電圧検出線25の断線が発生する前の両端電圧が、11番目の蓄電素子21に対しては電圧V11b、12番目の蓄電素子21に対しては電圧V12bであったとする。
この状態で蓄電素子21が充電されているとすると、電圧V11b、V12bは経時的に上昇する。この時、コンデンサ23の容量値は上記したように蓄電素子21の容量値よりも極めて小さいので、コンデンサ23の両端電圧は電圧V12bと等しくなる。
この充電中に図2(a)の×印で電圧検出線25が断線したとする。なお、上記したように、電圧検出線25は前記バスバにおける突起、回路基板29における前記銅箔パターン、および両者を接続する半田から構成されているので、断線が発生する箇所としては、前記突起と、端子穴30に形成された前記銅箔パターンとの半田付け部分が確率的に高い。すなわち、蓄電装置17は車両に搭載されるため、その振動が前記突起の半田付け部分に集中して半田剥離が発生したり、前記突起に半田付けされた銅箔パターン部分の剥離断線が発生しやすい。一方、電圧検出回路27の入力端子31やコンデンサ23は回路基板29に形成した前記銅箔パターンに半田実装されるので、その部分に振動が集中して断線が発生する確率は小さい。
図2(a)の×印で断線が発生した時の等価回路図を図2(b)に示す。コンデンサ23の両端は、電圧検出回路27の入力抵抗33の両端にのみ接続されることになる。ここで、入力抵抗33の抵抗値とコンデンサ23の容量値により決まる時定数は、既定期間Δtに対して十分に大きい値となるように構成しているので、既定期間Δtの間におけるコンデンサ23の両端電圧の変動は小さい。従って、断線直後のコンデンサ23の両端電圧は、断線直前の蓄電素子21の電圧V12bを維持することになり、断線後にも引き続き充電されることにより上昇した12番目の蓄電素子21の電圧V12aより小さくなる。なお、断線後の11番目の蓄電素子21の電圧をV11aとする。
この状態において、制御回路41が断線検出動作を行うと、図2(b)に示すように、11番目の蓄電素子21の電圧として電圧検出回路27は電圧V11a+V12aを出力し、12番目の蓄電素子21の電圧としては、上記したようにコンデンサ23が断線直前の電圧V12bを維持しているので、その電圧を出力する。
その後、既定期間Δtが経過して、再度電圧検出回路27が電圧Viを検出すると、11番目の蓄電素子21の電圧としては、既定期間Δtの間に充電されて増加した後の11番目と12番目の蓄電素子21の合計電圧V11a+V12aを出力し、12番目の蓄電素子21の電圧としては、コンデンサ23の両端電圧が既定期間Δt程度の短期間ではほとんど変化しないので、再び電圧V12bを出力する。
その後、制御回路41は変化幅ΔViを計算するのであるが、11番目の蓄電素子21の変化幅ΔV11は既定期間Δt経過前後の11番目と12番目の蓄電素子21の合計電圧V11a+V12aの変化幅となる。この変化幅ΔV11は2つの蓄電素子21の変化幅の和であるため、断線のない他の蓄電素子21の変化幅ΔViに比べて大きくなる。特に、本実施の形態1のように、蓄電素子21として同特性のものを15個用いた場合、変化幅ΔV11は断線のない他の蓄電素子21の変化幅ΔViに比べ、およそ2倍となる。
一方、12番目の蓄電素子21の電圧としては、電圧検出回路27にコンデンサ23の両端電圧が入力され、既定期間Δtの経過前後で電圧V12bのまま、ほとんど変化しないため、その変化幅ΔV12はほぼ0Vである。
これらのことから、制御回路41は次のようにして断線を判断する。まず、変化幅ΔV12が既定値ΔVs以下であるので、12番目の蓄電素子21と、電圧検出回路27との間の電圧検出線25が断線していると判断する。
この結果は制御回路41から前記車両側制御回路にデータ信号dataで送信されるので、前記車両側制御回路は蓄電装置17の断線故障を運転者に知らせることができ、高信頼性の確保が可能となる。また、このようにして電圧検出線25の断線を判断することで、従来に比べ断線判断のための蓄電素子21からの放電を低減することができる。
しかし、この段階では12番目の蓄電素子21の両端に接続された2本の電圧検出線25の内、どちらで断線が発生しているかを区別することができない。
そこで、制御回路41は変化幅ΔV12が既定値ΔVs以下である12番目の蓄電素子21(以下、断線蓄電素子という)の両隣に接続された2つの蓄電素子21(以下、隣接蓄電素子といい、ここでは11番目と13番目の蓄電素子21に相当する)における各々の変化幅ΔV11、ΔV13を比較する。ここで、13番目の蓄電素子21については図2には示していないが、断線が発生していないので正常な変化幅ΔV13が得られている。一方、上記したように変化幅ΔV11は断線のない他の蓄電素子21の変化幅ΔV13に比べ、およそ2倍の値となっている。これらのことから、11番目の蓄電素子21における変化幅ΔV11は既定値ΔVsより大きいものの、正常な変化幅ΔV13よりもさらに大きいことになる。従って、前記隣接蓄電素子の変化幅ΔV11、ΔV13の内、大きい値を有する隣接蓄電素子(11番目の蓄電素子21)と前記断線蓄電素子(12番目の蓄電素子21)の接続点から電圧検出回路27までに接続された電圧検出線25が断線していると判断する。これにより、どの電圧検出線25が断線しているかを区別することができる。この情報を制御回路41が前記車両側制御回路にデータ信号dataで送信することで、単に断線故障を運転者に知らせるだけでなく、どこが断線しているかもわかるので、修理に要する時間やコストを削減することができる。
図2における断線した電圧検出線25は、コンデンサ23の高電圧側(12番目の蓄電素子21の正極側)であるが、コンデンサ23の低電圧側(12番目の蓄電素子21の負極側)の電圧検出線25が断線した場合について図3を用いて説明する。電圧検出線25の断線は、図3(a)の×印に示すように、12番目の蓄電素子21と13番目の蓄電素子21の接続点から電圧検出回路27に至る経路で発生したとする。この場合は、等価回路が図3(b)に示すように、コンデンサ23と入力抵抗33の並列回路に別の入力抵抗33が直列に接続された回路が、12番目と13番目の蓄電素子21の直列回路の両端に接続された状態となる。従って、図3(a)のような断線が発生すると、図2と同様に、コンデンサ23の両端電圧は断線直前の12番目の蓄電素子21の電圧V12bを維持する。一方、13番目の蓄電素子21の両端に接続されていた入力抵抗33の両端電圧は、断線後における12番目と13番目の蓄電素子21の合計電圧V12a+V13aとなる。その結果、12番目の蓄電素子21に対しては、既定期間Δtの経過前後で電圧V12bのまま、ほとんど変化しないため、その変化幅ΔV12はほぼ0Vである。一方、13番目の蓄電素子21に対しては、既定期間Δtの経過前後での変化幅ΔV13が、断線のない他の蓄電素子21の変化幅ΔViに比べ、およそ2倍となる。ゆえに、変化幅ΔV12が既定値ΔVs以下であるので、12番目の蓄電素子21と、電圧検出回路27との間の電圧検出線25が断線していると判断でき、さらに断線蓄電素子(ここでは12番目の蓄電素子21)の隣接蓄電素子(ここでは11番目と13番目の蓄電素子21)における変化幅ΔV11、ΔV13の内、ΔV13が大きいので、13番目の蓄電素子21と12番目の蓄電素子21の接続点から電圧検出回路27までの電圧検出線25が断線していると特定できる。
これらのことから、図3のようにコンデンサ23の低電圧側の電圧検出線25が断線した場合についても、図2と同様にして断線を判断することができる。
なお、1番目の蓄電素子21における正極側の電圧検出線25が断線した場合は、入力抵抗33の一端が電気的に浮いた状態になる。従って、変化幅ΔV1がほぼ0となるので、断線を判断できる。同様に、グランド側(15番目)の蓄電素子21の負極側の電圧検出線25が断線した場合も、入力抵抗33の一端が電気的に浮いた状態となり、変化幅ΔV15がほぼ0となる。従って、グランドに接続される電圧検出線25の断線も判断できる。
次に、制御回路41は上記のようにして、いずれかの電圧検出線25の断線を判断すると、直ちに各スイッチ37をオフにしてバランス回路35の動作を停止する。その結果、断線による誤った電圧Viのままで蓄電素子21の均等化を行うことにより、かえって電圧Viがばらついてしまうという可能性を低減することができる。
以上の構成、動作により、断線判断回路として蓄電素子21の1つおきの両端に電気的に接続されたコンデンサ23と、各蓄電素子21に接続される入力抵抗33の抵抗値を実質的に等しくした電圧検出回路27を用いることで、蓄電素子21からの放電による前記電圧バランスのずれを低減しつつ断線検出が可能な蓄電装置17を実現できる。
なお、本実施の形態1では、回路基板29上で、入力端子31に接続可能な最も近い位置にコンデンサ23を設ける構成としているが、これは次の理由による。
もし、コンデンサ23から入力端子31までの間で電圧検出線25が断線したとすると、断線した電圧検出線25に接続される2個の蓄電素子21における両端電圧の合計が、断線前にそれぞれの蓄電素子21に接続されていた2つの入力抵抗33における直列回路の両端に印加されることになる。入力抵抗33の抵抗値はほぼ等しいので、前記2つの入力抵抗33の接続点(断線した電圧検出線25が接続されていた部分)の電圧は前記両端電圧の合計の約半分となる。この電圧は、上記したように各蓄電素子21の特性を揃えているため、電圧検出線25が断線していない場合と同等の電圧となる。その結果、実際は電圧検出線25が断線しているのに、電圧Viが正しい範囲で検出されてしまうため、断線判断を行うことができない。すなわち、本実施の形態1によれば、コンデンサ23から入力端子31までの間における断線を検出することができない。ゆえに、前記断線の可能性を低減するために、コンデンサ23を入力端子31のできるだけ近くに実装配置している。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における蓄電装置の断線時の一部回路図であり、(a)はブロック回路図を、(b)は等価回路図を、それぞれ示す。なお、図4において、太線は電力系配線を、細線は信号系配線を、それぞれ示す。
本実施の形態2における構成において、実施の形態1と同じ構成要素には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。すなわち、本実施の形態2における特徴となる構成は、図4(a)に示すように、蓄電素子21の1つおきの両端に第1コンデンサ51を電気的に接続するとともに、第1コンデンサ51が非接続の蓄電素子21の両端に第2コンデンサ53を電気的に接続したことである。ここで、第2コンデンサ53の容量値は第1コンデンサ51の容量値よりも大きいものを用いている。具体的には、第2コンデンサ53は、第1コンデンサ51の容量値より1桁大きい容量値を有するようにした。なお、第1コンデンサ51は実施の形態1で述べたコンデンサ23と同一のものを用いた。従って、第1コンデンサ51の両端電圧は、第1コンデンサ51の両端に接続された蓄電素子21の電圧Viの変化に応じて極めて高速に追従するが、第2コンデンサ53の両端電圧は、第2コンデンサ53の両端に接続された蓄電素子21の電圧Viの変化に対し、ゆっくりと追従することになる。
また、実施の形態1と同様に、第1コンデンサ51と第2コンデンサ53の容量値は、いずれも蓄電素子21の1個あたりの容量値よりも極めて小さい値としている。すなわち、実施の形態1で述べたように、コンデンサ23の容量値は蓄電素子21の容量値に比べ6桁以上小さくしているので、コンデンサ23と同一の第1コンデンサ51の容量値も蓄電素子21の容量値より6桁以上小さい。一方、第2コンデンサ53は、第1コンデンサ51の容量値より1桁大きい容量値を有しているので、蓄電素子21の容量値と比べると、第2コンデンサ53は5桁以上小さい容量値を有することになる。
次に、このような蓄電装置17における特徴となる動作について説明する。
今、図4(a)の×印で示す部分が断線したとする。この時、第1コンデンサ51は容量値が小さいので、その両端電圧は実施の形態1で説明したように、断線直前の蓄電素子21の両端電圧V12bとなる。一方、第2コンデンサ53の容量値は第1コンデンサ51の容量値よりも1桁大きいので、蓄電素子21の電圧変化に対する追従が遅い。ゆえに、断線発生時には第2コンデンサ53が満充電に至っておらず、その両端電圧は図4(b)に示すように、V11a+V12aとなる。これは、実施の形態1と同等の挙動となる。従って、実施の形態1に対して第2コンデンサ53を付加した回路構成としても、実施の形態1と同様にして断線を検出することができる。
また、図4では第1コンデンサ51が第2コンデンサ53の下側に配置された場合における断線について説明したが、第1コンデンサ51と第2コンデンサ53の位置が逆の状態で断線が発生した場合も、実施の形態1の図3と同様にして検出できる。
なお、このようにして断線を検出するために、本実施の形態2では第2コンデンサ53の容量値が第1コンデンサ51の容量値よりも1桁大きくなるように設定しているが、この第2コンデンサ53の必要な容量値は既定期間Δt(本実施の形態2においても実施の形態1と同様に0.1秒とした)によって変わる。すなわち、第2コンデンサ53の容量値が小さくなると、断線時における第1コンデンサ51の電圧挙動に近づくため、断線検出の精度が低下する。一方、第2コンデンサ53の容量値を大きくしすぎると、既定期間Δtにおける第2コンデンサ53の両端電圧変化が小さくなり、やはり断線検出の精度が低下する。さらに、蓄電素子21からの電荷の持ち出しが増え、電圧バランスが崩れる可能性がある。従って、既定期間Δtに応じて最適な第1コンデンサ51と第2コンデンサ53の容量値をそれぞれ決定すればよい。
上記以外の動作は実施の形態1と同じである。
以上の構成、動作により、断線判断回路として蓄電素子21の1つおきの両端に電気的に接続された第1コンデンサ51と、第1コンデンサ51が非接続の蓄電素子21の両端に電気的に接続された第2コンデンサ53と、各蓄電素子21に接続される入力抵抗33の抵抗値を実質的に等しくした電圧検出回路27を用いることで、蓄電素子21からの放電による前記電圧バランスのずれを低減しつつ断線検出が可能な蓄電装置17を実現できる。
なお、本実施の形態2においても、実施の形態1と同様に第1コンデンサ51と第2コンデンサ53を電圧検出回路27の入力端子31に接続可能な最も近い位置に設けている。これにより、第1コンデンサ51や第2コンデンサ53から入力端子31までの間における断線可能性を低減することができる。
また、実施の形態1、2では、蓄電素子21の充電中における断線検出動作について説明したが、これは放電中であってもよい。但し、既定期間Δtの経過前後で充電と放電が切り替わった場合は、正しい断線判断ができない可能性があるので、制御回路41は前記断線判断動作を中止する。これらのことから、前記断線検出動作は連続した充電中、もしくは連続した放電中に行う必要がある。なお、充電と放電の切り替わりは、前記車両側制御回路からのデータ信号dataで知ることができる。
また、本実施の形態1、2では、入力抵抗33の抵抗値が実質的に等しくなるように構成しているが、前記抵抗値が十分に大きく各蓄電素子21から入力抵抗33への電荷の持ち出し(放電)が無視できる場合は電圧バランスのずれがほとんど発生しないので、前記抵抗値が等しくない構成であってもよい。
また、実施の形態1、2では、同時に複数の電圧検出線25が断線する可能性が低いため、断線は1ヶ所のみで発生するという前提で断線判断を行っている。
また、実施の形態1、2では、蓄電素子21に電気二重層キャパシタを用いたが、これは、電気化学キャパシタ等の大容量キャパシタや二次電池であってもよい。
また、実施の形態1、2において、蓄電装置17をアイドリングストップ車に適用した場合について説明したが、これに限らず、ハイブリッド車や建設機械等のように、複数の蓄電素子を直列に接続する蓄電装置に適用してもよい。
本発明にかかる蓄電装置は、蓄電素子からの放電を低減して断線検出ができるので、複数の蓄電素子を直列に接続する構成を有する蓄電装置等として有用である。
17 蓄電装置
21 蓄電素子
23 コンデンサ
25 電圧検出線
27 電圧検出回路
31 入力端子
35 バランス回路
41 制御回路
51 第1コンデンサ
53 第2コンデンサ

Claims (9)

  1. 直列に接続された複数の蓄電素子と、
    前記蓄電素子の1つおきの両端に電気的に接続されたコンデンサと、
    前記蓄電素子の両端に電圧検出線で電気的に接続され、前記蓄電素子の電圧(Vi:i=1〜n、nは前記蓄電素子の直列数)を検出する電圧検出回路と、
    前記電圧検出回路に電気的に接続された制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、前記蓄電素子の充放電時に、既定期間(Δt)における前記各蓄電素子の電圧(Vi)の変化幅(ΔVi)を求め、
    前記変化幅(ΔVi)が既定値(ΔVs)以下である前記蓄電素子と、前記電圧検出回路との間の前記電圧検出線が断線していると判断するようにした蓄電装置。
  2. 前記コンデンサの容量値は、前記蓄電素子の1個あたりの容量値よりも小さい請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記コンデンサは、前記電圧検出回路の入力端子に接続可能な最も近い位置に設けられた請求項1に記載の蓄電装置。
  4. 直列に接続された複数の蓄電素子と、
    前記蓄電素子の1つおきの両端に電気的に接続された第1コンデンサと、
    前記第1コンデンサが非接続の前記蓄電素子の両端に電気的に接続された、前記第1コンデンサよりも容量値が大きい第2コンデンサと、
    前記蓄電素子の両端に電圧検出線で電気的に接続され、前記蓄電素子の電圧(Vi:i=1〜n、nは前記蓄電素子の直列数)を検出する電圧検出回路と、
    前記電圧検出回路に電気的に接続された制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、前記蓄電素子の充放電時に、既定期間(Δt)における前記各蓄電素子の電圧(Vi)の変化幅(ΔVi)を求め、
    前記変化幅(ΔVi)が既定値(ΔVs)以下である前記蓄電素子と、前記電圧検出回路との間の前記電圧検出線が断線していると判断するようにした蓄電装置。
  5. 前記第1コンデンサと前記第2コンデンサの容量値は、いずれも前記蓄電素子の1個あたりの容量値よりも小さい請求項4に記載の蓄電装置。
  6. 前記第1コンデンサと前記第2コンデンサは、前記電圧検出回路の入力端子に接続可能な最も近い位置に設けられた請求項4に記載の蓄電装置。
  7. 前記制御回路は、前記変化幅(ΔVi)が前記既定値(ΔVs)以下である断線蓄電素子の両隣に接続された2つの隣接蓄電素子における各々の前記変化幅(ΔVi)の内、大きい値を有する前記隣接蓄電素子と、前記断線蓄電素子との接続点から、前記電圧検出回路までの前記電圧検出線が断線していると判断するようにした請求項1、または4に記載の蓄電装置。
  8. 前記蓄電素子の両端と前記制御回路に電気的に接続され、前記電圧(Vi)の均等化を行うバランス回路をさらに備え、
    前記制御回路は、前記電圧検出線の断線を判断すると、前記バランス回路の動作を停止するようにした請求項1、または4に記載の蓄電装置。
  9. 前記各蓄電素子から前記電圧検出回路への入力電流が実質的に等しくなるようにした請求項1、または4に記載の蓄電装置。
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