JP2010287004A - 頭部装着型映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
外部からの操作デバイスを必要とせず、利用者が簡便な動きで、より直感的に操作できる頭部装着型表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明は、ヘッドホン型の本体に直交3軸に対しそれぞれ回動自在に接続された表示装置を備える頭部装着型映像表示装置において、前記表示装置16の動きを検出するセンサ群200を備え、検出された表示装置16の動きに応じた処理を実行する制御装置300を提供する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、頭部装着型映像表示装置に関する。
頭部の動きを検出して、表示画面に表示される画像を制御することが可能な頭部装着型映像表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−161190号公報
しかしながら、特許文献1に記載の頭部装着型映像表示装置では、操作スイッチによる操作に加え、頭部の振り動作が必要となる。その結果、利用者の操作が煩雑となってしまう可能性があった。
そこで、本発明は、利用者が簡便な動きで、より直感的に操作できる頭部装着型表示装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための本発明の頭部装着型映像表示装置は、表示装置を支持するアームと、前記アームに対する前記表示装置の動きを検出するセンサと、前記センサにより、前記アームに対する前記表示装置の特定の動きが検出された場合に、前記特定の動きに対応する所定の処理を行う制御装置と、を備えることを特徴とする
以上のように、本発明によれば、利用者が簡便な動きで、より直感的に操作できる頭部装着型表示装置を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかる頭部装着型映像表示装置の斜視図。 頭部装着型映像表示装置の機能ブロック図。 処理情報600を説明するための概略図。 フラグ情報700を説明するための概略図。 所定の制御処理が実行される際の角速度の経時変化の一例を示すチャート。 角速度センサ201から電圧値を受信した際に行う処理を説明するフローチャート。 頭部装着型映像表示装置の電気的な構成を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に、本発明にかかる頭部装着型映像表示装置(以下、ヘッドマウントディスプレイ装置;HMDと略記する)1の斜視図を示す。
図示するように、本実施形態にかかるHMD1は、装着帯11と、スピーカ12Aおよび12B(これらを区別しない場合は、単にスピーカ12と記載する)と、筐体13Aおよび13B(これらを区別しない場合は、単に筐体13と記載する)と、第一の連結機構14と、アーム15と、表示装置16と、第二の連結機構17と、操作スイッチ群18と、を備えている。
装着帯11の長手方向両端側には、筐体13Aおよび13Bが連結されている。また、筐体13Aにはスピーカ12Aが、筐体13Bにはスピーカ12Bが、それぞれ接続されている。スピーカ12Aおよび12Bは、利用者の両方の耳にあてがわれて使用されるいわゆるヘッドホン用のスピーカである。
なお、図1においては、向かって右側のスピーカ12Aが左耳用、向かって左側のスピーカ12Bが右耳用としているが、これらの左右の別については、利用者が任意に切り換えることができる。
なお、本実施形態においては、筐体13Bには、本装置の制御処理を行う制御装置300と、各装置に電力を供給するバッテリを備えるバッテリ19(図2参照)と、が内蔵されているものとする。加えて、筐体13Bの、スピーカ12Bとは逆側の外壁面には操作スイッチ群18が設けられている。
表示装置16は、表示装置筐体20と、当該筐体内に収容される光学系等の各部品と、画像を表示するLCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイと、を備えており、制御装置300から供給される画像信号に基づいて、ディスプレイに画像を表示する。
なお、表示装置筐体20には、さらに、表示装置16の動きを検出するためのセンサ群200(図2参照)が収容されているが、これについては後述する。
第一の連結機構14は、筐体13Bにアーム15の一端を、図1に示すX軸回りの回動方向X1、および、Z軸回りの回動方向Z1に、回動自在に連結する。
なお、ここでは図1に示す軸について、鉛直方向(利用者が直立する方向)の軸をZ軸、利用者の一側面から他側面に向かう水平方向(スピーカ12A、12Bを貫通する方向)の軸をX軸、利用者の正面から背面に向かう水平方向の軸をY軸として説明する。
第一の連結機構14によりアーム15を回動方向X1へと回動させると、利用者は、表示装置16を利用者の眼前の位置(以下、視聴位置と称する)、および、装着帯11と重なる位置(以下、退避位置と称する)に移動させることが可能である。
また、ここでは回動方向X1の回転角を360°とすることで、利用者は、スピーカ12Aおよび12Bの左右が反転するようにHMDを装着することによって、表示装置16の位置(左眼前、または、右眼前)についても変更することが可能である。
アーム15は、表示装置16が利用者の眼前に位置するように、その長手方向において湾曲している。また、アーム15の第一の連結機構14とは逆側の一端には、第二の連結機構17によって、表示装置16が連結されている。
第二の連結機構17は、表示装置16を、図1に示すX軸回りの回動方向X2、Z軸回りの回動方向Z2、および、Y軸回りの回動方向Y2に回動自在にアーム15に連結する。
なお、第二の連結機構17は、表示装置16の位置の微調整を容易とするために、所定の回転角の範囲でのみ回動自在とし、所定の角度で回転が抑止されるような構成としてもよい。
次に、本実施形態にかかるHMD1の備えるセンサ群200、および、制御装置300について図2を用いて説明する。図2は、本発明の一実施形態であるHMD1の機能を説明するための概略構成図である。
まず、センサ群200について説明する。センサ群200は、表示装置筐体20に収納され、表示装置16の動きを検出するための3つのセンサから構成されている。
具体的に、センサ群200は、角速度検出素子(Z)201Aおよび角速度検出素子(X)201Bを備える角速度センサ201と、加速度センサ202と、を備えている。
角速度センサ201は、2つの角速度検出素子を備え、特定の基準軸(ここでは、2軸)回りの動きの情報を、角速度として検出するものである。
具体的に、角速度検出素子(Z)201Aはヨーイング(Yaw)方向の角速度、すなわちZ軸回りの回転角の傾きであるヨー角を検出する。また、角速度検出素子(X)201Bはピッチング(Pitch)方向の角速度、すなわちX軸の回りの回転角の傾きであるピッチ角を検出する(図1参照)。
ここで、利用者がHMD1を装着した場合、角速度検出素子(Z)201Aの検出対象とする動きは、第一の連結機構を介してアーム15を回動方向Z1へ動かす際の動き、および、第二の連結機構を介して表示装置16を回動方向Z2へ動かす際の動きである。
また、角速度検出素子(X)201Bの検出対象とする動きは、利用者が第一の連結機構を介してアーム15を回動方向X1へ動かす際の動き、および、第二の連結機構を介して表示装置16を回動方向X2へ動かす際の動きである。
加速度センサ202は、少なくともZ軸方向の重力加速度(表示装置16のZ軸に対する傾き)を検出するための加速度検出素子を備えている。ただし、立位、臥位、横臥位等の利用者の姿勢を区別するためには、2軸以上の加速度検出素子を備えていることが望ましい。
本実施形態においては、各センサは、所定の周期(例えば、50msec)毎にサンプリングを実行し、検出結果を角速度または加速度に比例するアナログ電圧値として出力する。出力された電圧値は、A/D変換器(図示しない)によってデジタル信号へ変換され、制御装置300へと送られる。
なお、角速度センサ201および加速度センサ202の検出軸は、上述のものに限定しない。例えば、角速度センサ201に、表示装置16を回動方向Y2へと動かす動作を検出するための、Y軸を基準軸とする角速度検出素子を設けてロール角を検出できるような構成としても良い。
制御装置300は、制御部310と、記憶部320と、入出力インターフェース部330と、を有する。
次に、制御部310が実行する処理の一例について説明する。
制御部310は、動き解析部311と、処理決定部312と、信号制御部313と、を備えている。
動き解析部311は、利用者の指示動作のうち、「行き」の動き、および、「戻り」の動きを判断するためのフラグ情報700を管理する。
図4に示すフラグ情報700は、フラグ情報記憶領域322に予め格納されている。フラグ情報700は、実行フラグ格納領域701と、逆方向検出フラグ格納領域702と、を有する。
実行フラグ格納領域701には、所定の閾値(Th)以上の絶対値を有する角速度が検出された際に、当該角速度の角方向(ここでは、上下左右)を識別するための情報が、実行フラグとして格納される。
逆方向検出フラグ格納領域702には、実行フラグの示す方向とは逆方向の角速度が検出された際、当該角速度の角方向(ここでは、角方向が上の場合には下、右の場合には左、逆も同じ)を識別するための情報が、逆方向検出フラグとして登録される。これにより、利用者の一連の「行き」の動きおよび「戻り」の動きの判断がなされる。詳細については後述する。
動き解析部311は、検出された角速度とその方向とから、上記のような各フラグの登録と削除を実行して、登録された各フラグを処理決定部312に出力する。
処理決定部312は、動き解析部311から出力される各フラグと処理情報600とに従って、実行する制御処理を決定する。
図3に示す処理情報600は、処理情報記憶領域321に予め格納されている。
処理情報600は、HMD1で動作するプログラムの状態(例えば、表示画面)を識別するための情報を格納する状態格納領域601と、状態に依存して行われる処理を実行するための要件(各フラグおよびフラグの示す方向)を格納する要件格納領域602と、当該要件を満たす信号が検出された場合に実行される制御処理の内容を格納する内容格納領域603と、から構成される。
なお、図3では、動作するプログラムがWebブラウザであり、状態がWeb閲覧画面である場合の例について記載したが、処理情報記憶領域321には、HMD1で動作する各プログラムに応じた処理情報600がそれぞれ記憶されているものとする。
処理決定部312は、動き解析部311から出力された実行フラグまたは逆方向検出フラグを受け付けると、受け付けたフラグおよび当該フラグの示す方向と、要件格納領域602に格納されている要件と、を比較して、合致する要件に応じた処理の実行を決定し、信号制御部313に処理要求を出力する。
信号制御部313は、処理決定部312の決定した制御処理を実行するための制御信号、例えば、表示装置16への画像出力や、スピーカ12への音声出力に関わる信号を生成および出力する。同様に、操作スイッチ群18を介して受け付けた利用者の指示に対応する制御信号についても生成および出力する。
なお、制御処理の内容とは、制御処理を実行するための信号が生成可能な程度に処理の内容を示す情報である。その内容は動作中のプログラムやその状態に依存するが、例えば、動画や音声等の再生、停止、早送り、巻戻し、画面のスクロールや切り替え、音量の変更、および、これらの処理時間や処理量、処理の取消等である。
I/F部330は、スピーカ12と、表示装置16と、操作スイッチ群18と、センサ群200と、を制御装置300に接続する。また、HMD1と、外部機器とをデータ転送可能に接続する汎用バスとして、各規格に準拠する端子や、ネットワークに接続するための無線LANモジュール等を備えていてもよい。
ここで、HMD1のハードウェア構成について説明する。図7は、HMD1の電気的な構成を示すブロック図である。
図7に示すように、HMD1は、各装置への制御を担うCPU(Central Processing Unit)81と、各種データを書換え可能に記憶するメモリ82と、各種のプログラム、プログラムの生成するデータ等を格納する不揮発性の補助メモリ83と、各デバイスとCPU81を接続するI/F部330と、を備える。制御部310は、例えば、補助メモリ83に記憶されている所定のプログラムを、メモリ82に読み込み、CPU81で実行することにより実現可能である。
次に、動き解析部311の実行する処理の流れについて、図5および図6を参照しながら詳細に説明する。
以下、左右方向を示す角速度検出素子(Z)201Aの電圧値から求められた角速度をAV(Z)、上下方向を示す角速度検出素子(X)201Bの電圧値から求められた角速度をAV(X)とする。加えて、角速度AV(Z)の方向のうち、右方向をZ+、左方向をZ−、角速度AV(X)の方向のうち、上方向をX−、下方向をX+として説明する。
図5は、制御部310によって所定の制御処理が実行される際の角速度の経時変化の一例を示すチャートである。
図5に示すチャートでは、横軸は時間を、縦軸は角速度を示している。さらに、横軸より上側の座標は下方向および右方向の、横軸より下側の座標は上方向および左方向の角速度を示す。なお、ここでは、曲線901はAV(Z±)(左右方向)の角速度の経時変化を表す。
なお、本実施形態における制御処理の実行は、利用者による一連の指示動作、すなわち、表示装置16を所定の方向へ回動させてから戻す動作の角速度が検出されることで開始される。そこで、図5に示す曲線901は、「行き」の動きが右方向、「戻り」の動きが左方向の指示動作であるものとして、以下、説明する。
図6は、本実施形態にかかる動き解析部311が、角速度センサ201から電圧値を受信した際に行う処理を説明するフローチャートである。
動き解析部311は、角速度センサ201および加速度センサ202から出力された電圧値を受信する(S101)。そして、各電圧値と、予め生成された基準値と、から利用者の動きの角速度および加速度を算出して、処理決定部312に出力する。
さらに、動き解析部311は、フラグ情報700において、実行フラグが登録されているか否かを判断する(S102)。実行フラグが登録されていない場合には(NO)、ステップ103へ進み、登録されている場合には(YES)ステップ105へと進む。
実行フラグが登録されていない場合(S102でNO)、動き解析部311は、検出された角速度が所定の閾値(Th)以上か否かを判断する(S103)。そして、閾値(Th)以上であった場合(YES)、動き解析部311は、実行フラグ格納領域701に、当該角速度の角方向を示す情報を実行フラグとして登録して(S104)、当該実行フラグを含む情報を処理決定部312へと出力する。
ここで、例えば図5中に示すTは、利用者が「行き」の動きを行っていると考えられる時点である。この時点では、実行フラグ(および、逆方向検出フラグ)は登録されておらず、また、AV(Z±)あるいはAV(X±)の絶対値がTh以上となっているため、動き解析部311は実行フラグを登録する。
なお、AV(Z±)およびAV(X±)の両方の角速度が所定の閾値(Th)以上となった場合、ここでは最大の角速度の方向を示す実行フラグを登録するものとする。
実行フラグが登録されている場合(S102でYES)、動き解析部311は、フラグ情報700に逆方向検出フラグが登録されているか否かをさらに判断する(S105)。逆方向検出フラグが登録されていない場合には(NO)ステップ106へ進み、登録されている場合には(YES)、ステップ108へと進む。
逆方向検出フラグが登録されていない場合(S105でNO)、動き解析部311は、検出された角速度の角方向が、既に格納されている実行フラグの示す方向とは逆方向であり、かつ、その絶対値がTh以上か否かを判断する(S106)。実行フラグの示す方向とは逆方向で、かつ、その絶対値がTh以上の角速度が検出されている場合(YES)、動き解析部311は、フラグ情報700に当該角速度の角方向を示す情報を逆方向検出フラグとして登録する(S107)。
ここで、例えば図5中に示すTは、時点Tを経て利用者が「戻り」の動き開始したと考えられる時点である。この時点では、実行フラグのみが登録されており、また、AV(Z+)がAV(Z−)に、あるいは、AV(X−)がAV(X+)に切り換わってその絶対値がTh以上となっているため、動き解析部311は逆方向検出フラグを登録する。
逆方向検出フラグが登録されている場合(S105でYES)、動き解析部311は、実行フラグの示す角方向およびその逆方向を示す角速度の絶対値が、所定の閾値(Th)未満か否かを判断する(S108)。閾値(Th)未満であった場合(YES)、フラグ情報700に登録されている両フラグを削除する(S109)。
ここで、例えば、図5中に示すTは、時点Tを経て利用者が一連の指示動作を終了すると考えられる時点である。この時点では、両フラグが登録されており、さらに角速度の絶対値が所定の閾値Th以下となったことが検出されるため、動き解析部311は両フラグを削除する。
なお、Thは利用者が「戻り」の動きの開始および終了した状態の指標となるものであるため、Thよりも小さな値であることが望ましい。
以上のように、動き解析部311は、検出される角速度から利用者の指示動作を構成する「行き」の動きおよび「戻り」の動きを判断するための指標となるフラグの登録と削除を実行する。
次に、処理決定部312の実行する処理について、詳細に説明する。ただし、処理決定部312の実行する処理は、動作中のプログラムとその状態に依存するものであるため、まず、処理決定部312の基本的な処理を説明する。
処理決定部312は、動き解析部311から実行フラグまたは逆方向検出フラグを受信すると、処理情報600(図3参照)から、動作中のプログラムとその状態に対応するレコードを、状態格納領域601を参照しながら特定する。そして、受信したフラグおよび当該フラグの示す方向と、特定したレコードの要件格納領域602に格納されているフラグおよびフラグの示す方向と、が合致するレコードが存在するか否かを判断する。
合致するレコードが存在する場合には、当該レコードの内容格納領域603に格納されている処理内容を読み出して、当該処理を実行するよう信号制御部313に要求する。
なお、処理決定部312は、加速度の値から、表示装置16の位置を判断して、出力画像の上下方向を決定する処理についても実行する。
以下、具体的な各動作プログラムおよびその状態の例を挙げながら説明する。
<システムの起動>
処理決定部312は、電源スイッチがオンにされると、動き解析部311から出力される加速度および角速度の受け付けを開始する。そして、受信した加速度の値が、所定の閾値を満たしているか否かを検出することで、利用者の姿勢および表示装置16が利用者の左右どちらの眼前に位置しているかを判断し、表示装置16に表示する画像の上下を決定する。
例えば、Z軸の加速度が、表示装置16が利用者の眼前(視聴位置)にある場合に+1Gまたは−1G、表示装置16が退避位置にある場合に0Gとなるような加速度検出素子を利用することができる。これによれば、利用者が立位でかつ正面を向いた状態で表示装置16を視聴位置にしている場合、Z軸の加速度の値の正負により、表示装置16が左眼前あるいは右眼前のどちらに位置しているかを判断し、表示画像の上下を設定することが出来る。
もちろん、3軸の加速度検出素子を備え、利用者の姿勢および表示装置16の位置を追跡して、出力画像の上下を適宜修正しても良い。
処理決定部312は、このようにして決定した画像の設定方向を、信号制御部313へと出力する。信号制御部313は、以後、この設定方向にあわせて画像を生成、出力する。
<メニュー画面>
システムやアプリケーション等のメニュー画面では、表示装置16には、例えば、画面上の所定の表示領域ごとにタスクを割り当てたユーザインターフェース画面が表示される。利用者は、このようなユーザインターフェース画面を通じて、起動するアプリケーション等の選択や、システムの設定を行うことができる。
ユーザインターフェース画面としては、プルダウンメニュー等、利用者が上下左右方向への指示動作を行うことで、アプリケーション選択用のフォーカスを移動させて選択操作を可能とするものであれば、どのような形式でも良い。
処理決定部312は、動作中のプログラムとその状態(ここでは、メニュー画面)に応じた処理情報600を検索して、受信したフラグおよびフラグの示す方向から、処理内容を決定する。
例えば、上下左右何れかの方向を示す実行フラグを受信した場合には、該当する方向へ選択用のフォーカスを移動させる。
また、プルダウンメニューの場合には、右方向を示す実行フラグを受信した場合にメニューをプルダウンさせ、左方向を示す実行フラグを受信した場合にメニューをプルアップさせて、選択用のフォーカスは上下方向のみに移動させるような構成としても良い。
<画像閲覧>
画像閲覧のアプリケーション等で実行される画像閲覧画面では、メニュー選択と同様に特定のユーザインターフェース画面が表示される。例えば、並んだ画像のサムネイルを利用者が選択するような画面が挙げられる。ここでは、横一列に並んだサムネイルを利用者が選択する際の処理について説明する。
具体的に、処理決定部312は、左右何れかの方向を示す実行フラグを受信した場合には、該当する方向へサムネイル選択用のフォーカスを移動させる。もちろん、一画面に1つのサムネイルのみを表示し、左右方向に画面ごと切り換えて表示されるサムネイルを変更しても良い。
また、実行フラグの受信によりフォーカスの移動および画面の切り換えを連続して開始し、逆方向検出フラグの受信により移動および切り換えを停止するような構成としても良い。
なお、処理決定部312は、上方向を示す実行フラグを受信した場合には、サムネイルを拡大して画像を全画面表示し、全画面表示中に下方向を示す実行フラグを受信した場合には、全画面表示を解除してサムネイル画面に戻す。
<WebブラウザによるWeb閲覧>
本実施形態に係るWebブラウザでは、利用者は、指示操作により、Webページのスクロールと、Webページを進める、および、戻すことが可能である。
なお、ここでは、右方向の実行フラグを受信した場合にWebページを進め、左方向の実行フラグを受信した場合にWebページを戻す処理が実行されるものとする。
また、上下方向の実行フラグを受信した場合には、Webページを所定の方向にスクロールし、当該スクロール中に逆方向検出フラグを受信した場合には、スクロールを停止させる。
以上、本発明の一実施形態について説明した。
上記実施形態によれば、利用者は、アームおよび表示装置を動かすことで、より直感的な指示の入力操作を行うことが可能である。
また、マウス等の外部のデバイスを必要とせず、頭部装着型映像表示装置のみにより使い勝手の良いインターフェースを提供することができる。
また、本発明は、上記のような実施形態には制限されない。上記の実施形態は、本発明の技術的思想の範囲内で様々な変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、動き解析部311が角速度の閾値により利用者の動きを判断する構成としたが、あらかじめ所定の処理に対応する基準となる角速度の経時変化を示す理想波形を記憶部320に記憶しておき、検出される角速度の経時変化と相関を取って利用者の動きを判断しても良い。例えば、検出された角速度の経時変化と、基準となる理想波形と、の相関値を算出し、相関値が一定以上である場合に、対応する処理の実行が指示されたと判断することが可能である。
また、例えば、動き解析部311あるいは処理決定部312が、所定の時間毎に得られる角速度を積分して角度変化量を算出し、ある基準時点からの角度変化量を積算して合計角度変化量、すなわち、表示装置16の基準時点における位置(以下、基準点と称する)からの旋回角度を算出しても良い。
さらに、予め旋回角度と処理速度を相関させた情報を記憶部320に記憶させておき、処理決定部312は、フォーカスの移動速度、画面の切り換え速度、およびスクロール速度等を、旋回角度に比例して変化させるような構成としてもよい。これにより、利用者が大きな動き(表示装置16が、視野範囲からより離れる動き)をした場合に、より速い速度で処理が実行される。
このように処理量を変化させる処理は、処理量を規定可能な処理であれば、上記以外のどのようなものであっても良い。例えば、音量の設定や画像の大きさの設定等でも、旋回角度とその処理量を相関させることができる。
また、基準点の位置は、利用者の視野範囲(Eye Motion Box;EMB)内の中心およびその周辺とするのが望ましい。本実施形態に係るHMD1のEMBとは、例えば、眼球水晶体頂角から表示装置16の有するレンズ中心までを結ぶ結線上に中心を有する正方形の範囲である。なお、その大きさは結線の長さが5−30mmの場合、一辺が約2cm程度であることが望ましい。
EMBは、基準となる所定の範囲を予め定めておいても良いし、利用者に眼前に表示装置16を位置させるよう指示して設定しても良い。この場合、設定時に角速度センサ201から出力された電圧値を基準値として記憶しておくことで、以後、表示装置16の基準点からの旋回角度を求めることが可能となる。また、旋回角度から、表示装置16の基準点からの距離、すなわち、EMB内に表示装置16があるか否かについても、求めることができる。
このような構成により、EMBの中心点からの旋回角度を処理に反映させることで、利用者は、より直感的な操作が可能となる。
また、動き解析部311は、HMD1のヘッドホン型の本体、例えば、筐体13等に第二の角速度センサをさらに設ける構成としても良い。
この場合、動き解析部311は、第二の角速度センサから受信した特定の方向の角速度が所定の閾値Th以上の大きさであった場合、第一の角速度センサ201からの同じ方向の角速度については、処理を実行しないで無視する構成としても良い。これにより、利用者が特定の方向へ頭部を動かした場合に、処理が実行されるのを防ぐことができる。
なお、動き解析部311が、第一の角速度センサ201および第二の角速度センサそれぞれの出力値から旋回角度を算出して、第一の角速度センサの出力値から導いた旋回角度
から、第二の角速度センサの出力値から導いた旋回角度を差し引いても良い。これにより、表示装置16を移動させる動きのみを抽出することができる。
以上のような構成により、本発明に係るHMD1は、表示装置16を移動させる動きにのみを検出し、それ以外の動きを無視することで、誤操作を防止することが可能となる。
さらに、処理情報600の要件格納領域603に格納される要件についても、角速度ではなく、旋回角度を規定しても良い。また、角速度センサ201を用いず、加速度センサのみを用いる場合には、速度で要件を規定することもできる。
なお、以上に述べた実施形態における制御装置300の適用は、頭部装着型映像表示装置に限定されない。各種センサを備え、利用者の動きにより処理を行う他の装置についても、適用が可能である。
なお、本発明のHMDは、片眼で映像を見る構成となっているが、両眼で映像を見るような構成としても良い。
11:装着帯、12:スピーカ、13:筐体、14:第一の連結機構、15:アーム、16:表示装置、17:第二の連結機構、18:操作スイッチ群、20:表示装置筐体、200:センサ群、201:角速度センサ、202:加速度センサ、300:制御装置。

Claims (7)

  1. 表示装置を支持するアームと、
    前記アームに対する前記表示装置の動きを検出するセンサと、
    前記センサにより、前記アームに対する前記表示装置の特定の動きが検出された場合に、前記特定の動きに対応する所定の処理を行う制御装置と、を備えること
    を特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  2. 請求項1に記載の頭部装着型映像表示装置であって、
    前記アームを支持する装着帯を、さらに備え、
    前記センサは、前記装着帯に対する前記アームの動きを検出し、
    前記制御装置は、前記センサにより、前記装着帯に対する前記アームの特定の動きが検出された場合に、検出された前記特定の動きに対応する所定の処理を行うこと、
    を特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  3. 請求項1または2に記載の頭部装着型映像表示装置であって、
    前記センサは、角速度センサであること、
    を特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の頭部装着型映像表示装置であって、
    前記所定の処理は、画面のスクロール、画面の切り換え、および、フォーカスの移動の何れかであること
    を特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  5. 請求項4に記載の頭部装着型映像表示装置であって、
    前記アームは、前記表示部を所定の軸に対して旋回するように支持し、
    前記制御装置は、所定の基準点からの前記表示装置の旋回角度をさらに検出し、前記旋回角度に応じて、前記所定の処理の時間に対する処理量を変化させること
    を特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載の頭部装着型映像表示装置であって、
    少なくとも鉛直方向の重力加速度を検出する加速度センサを、さらに備え、
    前記制御装置は、前記重力加速度の値に応じて、前記表示装置に表示させる画像の方向を決定すること
    を特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  7. 請求項2から6の何れか一項に記載の頭部装着型映像表示装置であって、
    前記装着帯は、所定の軸に対する利用者の頭部の動きの速度を検出するセンサを、さらに備え、
    前記装着帯の備えるセンサにより特定の動きが検出された場合に、前記所定の処理を実行しないこと
    を特徴とする頭部装着型映像表示装置。
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