JP2010286573A - 電気光学素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】正面から入射する光の透過性を損なうことなく、斜めから入射する光を散乱させ又は透過させる切り替えが可能な電気光学素子を提供する。
【解決手段】電気光学素子1は、一面側に第1電極12を有する第1基板11と、一面側に第2電極14を有する第2基板13と、第1基板の一面と第2基板の一面との間に設けられた液晶層15と、を備える。液晶層は、液晶分子の向きが電界に応じて変化しやすい複数の第1領域17と、液晶分子の向きの電界に応じた変化が生じにくい複数の第2領域16とを有しており、複数の第1領域と複数の第2領域との境界18が第1基板の一面と平行な第1方向に沿って一定の間隔pで交互に設けられる。そして、液晶層の厚みdは間隔pよりも大きく設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、透過光の状態を制御する機能を備えた電気光学素子に関する。
透過光の状態を制御し得る機能を備えた電気光学素子の従来例として、特開2007−79459号公報(特許文献1)に開示された液晶光学素子が知られている。この液晶光学素子は、一対の基板間に挟持された液晶層内にグレーティング部と非グレーティング部とが形成された構成を備えており、液晶層に電圧を印加することによってグレーティング部と非グレーティング部との屈折率差により液晶層内を通る光に散乱を生じさせ、それにより液晶層から外部へ放射される光を制御するものである。
ところで、風景や画像等を観察する場合において、正面から見た状態には何らの影響を与えることなく、斜めから見た状態を制御したい場合がある。例えば、グレアを防止(防眩)したい場合や、斜め方向からの画像の覗き込みを防止したい場合などである。上記した特許文献1に開示された液晶光学素子は正面から入射した光も散乱させるものであるため、このような要望に対して最適なものではない。
特開2007−79459号公報
本発明に係る具体的態様は、正面から入射する光の透過性を損なうことなく、斜めから入射する光を散乱させ又は透過させる切り替えが可能な電気光学素子を提供することを目的の1つとする。
本発明に係る一態様の電気光学素子は、一面側に第1電極を有する第1基板と、一面側に第2電極を有する第2基板と、上記第1基板の一面と上記第2基板の一面との間に設けられた液晶層と、を備える。上記液晶層は、液晶分子の向きが電界に応じて変化しやすい複数の第1領域と、上記液晶分子の向きの電界に応じた変化が生じにくい複数の第2領域とを有しており、上記複数の第1領域と上記複数の第2領域との境界が上記第1基板の一面と平行な第1方向に沿って一定の間隔pで交互に設けられる。そして、上記液晶層の厚みdが上記間隔pよりも大きく設定されている。
上記の電気光学素子では、第1電極と第2電極を介して液晶層に電圧をかけた際に、第1領域では液晶分子の向き(ダイレクタ)の変化が相対的に大きく、第2領域ではダイレクタの変化が相対的に小さいため、両者の境界における屈折率を電圧のオン・オフによって変化させることができる。第1領域と第2領域との境界を一定の間隔pで設け、かつこの境界の間隔pよりも液晶層の厚みdが大きくなるようにすることで、基板面に対して斜めに入射する光が第1領域と第2領域との境界を通過した際に、当該境界における屈折率差によって斜め入射光を散乱させる効果を高めることができる。他方で、電圧のオン・オフに関わらず、基板面に直交し、またはそれに近い角度で入射する光については散乱を生じさせずに通過させることができる。従って、上記の電気光学素子によれば、正面から入射する光の透過性を損なうことなく、斜めから入射する光を散乱させ又は透過させる切り替えが可能となる。
また、上記の電気光学素子では、液晶層に印加する電圧を増減することにより、第1領域と第2領域との境界における屈折率差を連続的に変化させることができる。それにより、斜め入射光に対する散乱度合いを電圧制御することが可能となる。さらに、液晶を利用した素子であるが偏光板を用いないので光の利用効率がよく、よって透過率が比較的に高いという利点もある。
このような本発明に係る電気光学素子は、例えば眩しさ防止のサンシェード、サンバイザー、車載用サンバイザー、ゴーグルなどの用途や、携帯電話等の携帯型機器の表示部における覗き込み防止の用途などに好適である。また、透過型・反射型兼用の表示装置に適用することも好適である。本発明に係る電気光学素子を透過型・反射型兼用の表示装置の前面に配置しておくことで、透過型表示の際には電気光学素子の液晶層への電圧をオフにし、反射型表示の際には電圧をオンにすることにより、いずれの表示状態においても良好な表示を得ることができる。
上述した電気光学素子において、上記第1電極又は上記第2電極の少なくとも一方は、上記第1方向と交差する第2方向に延在するストライプ状の複数の電極片を有していることも好ましい。なお、上記第1電極又は上記第2電極のいずれもが上記第1方向と交差する第2方向に延在するストライプ状の複数の電極片を有していてもよい。またこれらの場合において、上記複数の電極片の各々が上記複数の第1領域のいずれかと対応づけて配置されていることが好ましい。
これにより、各第1領域に対してのみ選択的に電圧を印加することが可能となり、電気光学素子に対して斜めに入射した光をより効率よく散乱させることが可能となる。
また、上記複数の電極片の各々は、上記第1方向における幅が上記間隔pよりも小さく、上記第1方向における両端が上記複数の第1領域のいずれかより内側に配置されていることがより好ましい。すなわち、平面視において各電極片が1つの第1部位に内包されることがより好ましい。
これにより、各電極片から発生する電気力線を各第1領域に優先的に集めることが可能となり、斜め入射光を散乱させる効果を更に高めることが可能となる。
第1の実施形態の電気光学素子の構成を模式的に示す断面図である。 液晶層に各硬化部および各非硬化部を形成する方法の一例について説明するための図である。 第1の実施形態に係る電気光学素子の透過率の視角特性の一例について示す図である。 第2の実施形態の電気光学素子の構成を模式的に示す断面図である。 各電極片と硬化部との配置状態を説明するための模式的な部分平面図である。 第2の実施形態に係る電気光学素子の透過率の視角特性の一例について示す図である。 電気光学素子の変形例の構成を模式的に示す断面図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の電気光学素子の構成を模式的に示す断面図である。図1に示す本実施形態の電気光学素子1は、一面側に第1電極12を有する第1基板11と、一面側に第2電極14を有する第2基板13と、第1基板11の一面と第2基板13の一面との間に設けられた液晶層15と、を備える。また、第1電極12と第2電極14には、これらに任意の電圧を印加するための電圧印加手段20が接続されている。
第1基板11、第2基板13は、それぞれガラス基板、プラスチック基板などの透明基板である。第1電極12、第2電極14は、インジウム錫酸化物膜(ITO膜)などの透明導電膜を蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法等の成膜方法によって成膜し、これを適宜パターニングすることによって形成されている。本実施形態では、第1電極12は、第1基板11の一面のほぼ全体にわたって形成され、第2電極14は、第2基板13の一面のほぼ全体にわたって形成されている。そして、第1電極12と第2電極14とは液晶層15を挟んで対向配置されている。
液晶層15は、例えば誘電率異方性Δεが正(Δε>0)の液晶材料を用いて形成されている。従って、電圧印加手段20によって第1電極12と第2電極14の間に電位差が与えられると、液晶分子の長軸が電界方向に沿って配向する。また、液晶材料の屈折率異方性Δnは、例えば約0.3である。詳細には、常光に対する屈折率noが約1.51、異常光に対する屈折率neが約1.81である(Δn=ne−no≒0.3)。なお、ここでの数値は一例に過ぎないが、本実施形態の電気光学素子1の原理上、屈折率異方性Δnの値は大きいほどよい。図示のように、液晶層15は、液晶分子の向きの電界に応じた変化が生じにくい複数の硬化部(第2領域)16と、液晶分子の向きが電界に応じて変化しやすい複数の非硬化部(第1領域)17と、を有する。
複数の硬化部16と複数の非硬化部17とは、第1基板の一面と平行な第1方向(図示のX方向)に沿って交互に配列されている。各硬化部16と各非硬化部17との境界18は一定の間隔pで配置されている。各硬化部16は、予め液晶層15を構成する液晶材料に光硬化性モノマーを混入しておき、その後光照射によってこの光硬化性モノマーをポリマー化することによって形成されている。これにより、液晶分子の向きが電界印加によってもほとんど変化しない状態が得られる。また、各非硬化部17は、このようなポリマーがほとんど存在せず、液晶分子が電界に応じて自在に変化し得る部分である。なお、各硬化部16の形成方法の詳細についてはさらに後述する。
ここで、本実施形態の電気光学素子1においては、液晶層15の厚みdが上述した硬化部16と非硬化部17との境界18の配置間隔(ピッチ)pよりも大きく設定される(d>p)。例えば、本実施形態では、硬化部16と非硬化部17の境界18の間隔pが20μmに設定されている。詳述すれば、本実施形態では、各硬化部16、各非硬化部17のX方向における幅がそれぞれ20μmに設定され、隣り合う硬化部16と非硬化部17とがほぼ隙間のない状態でストライプ状に配列されている。また、本実施形態では、液晶層15の厚みdは、上記した間隔p(20μm)の1.5倍である30μmに設定されている。なお、間隔p、厚みdの数値は一例であり、d>pの関係を満たす限りにおいてこれらの数値に限定されない。
なお、図示を省略しているが、第1基板11、第2基板13の各々の一面上には、液晶層15の液晶分子を一定方向に配列させるための処理(配向処理)がなされている。配向処理の典型例としては、ポリイミド系樹脂等の有機高分子膜からなる配向膜を成膜し、これにラビング処理を行うことが挙げられる。ここでは、第1基板11、第2基板13の間でアンチパラレル状態となるようにラビング処理が行われる。また、第1基板11と第2基板13の周縁部には、液晶層15を囲むようにしてシール材が設けられる(図示省略)。
本実施形態の電気光学素子1はこのような構成を備えており、次に、液晶層15に各硬化部16および各非硬化部17を形成する方法の一例について図2に基づいて詳細に説明する。
液晶層15は、第1基板11と第2基板13の間隙に液晶材料を注入することによって形成される。このとき、本実施形態では、予め液晶材料中に光硬化性モノマー(モノマーの状態において液晶性を示すモノマー)を添加しておく。例えば、紫外線(UV)を照射することによってモノマーをポリマー化できるUVキュアラブル液晶を液晶材料に対して1〜15wt%の範囲内の重量比率で添加する。添加量は一例として4wt%の重量比率とすることができる。
次いで、遮光部31と透過部32が交互に配置されたフォトマスク30(金属膜を用いたメタルマスク、もしくはエマルジョンマスク)を用い、第1基板11又は第2基板13を介して液晶層15に光(本例では紫外線)を照射する。フォトマスク30としては、所定幅(本例では20μm)の遮光部31と、同じく所定幅(本例では20μm)の透過部32が交互に配置されたストライプ状のフォトマスクを用いる。これにより、遮光部31に対応した領域に各非硬化部17が形成され、透過部32に対応した領域に各硬化部16が形成される。
フォトマスク30の配置は、ストライプ状パターンが上記したラビング処理のラビング方向と平行になるようにすることが好ましい。また、照射する光(紫外線)は、平行光になるべく近いものが望ましい。それにより、光照射後に得られる各硬化部16および各非硬化部17の境界が基板面に対して垂直かそれに近い状態にすることができるからである。このような露光には、例えばフォトリソ工程などで用いられる露光機や、液晶表示装置の製造に用いられる装置の一つであり光配向を行うための光照射装置などが好適である。本実施形態では、照度が80mW/cmの装置を用いる。
ここで、紫外線の照射時にはいわゆる間欠露光を行うことが好ましい。例えば、フォトマスク30を配置した状態で5秒間の光照射と25秒間の非照射とを交互に6回繰り返し、その後30秒間の光照射を行うことができる。この場合、紫外線の全照射時間は60秒間、照射量は4.8J/cmとなる。なお、間欠露光の条件はここで説明したものに限定されないが、相対的に長い時間の露光(本露光)に先だって、数秒間の短い露光と非照射による待ち時間とを組み合わせた間欠露光を行うことにより、各非硬化部17に含まれるモノマーが待ち時間中に隣り合った硬化部16へ移動し、最終的に、各非硬化部17に残留するモノマーを少なくすることができる。これにより、電気光学素子1の信頼性をより向上することができる。
次に、本実施形態に係る電気光学素子1の透過率の視角特性の一例について図3に基づいて説明する。なお、この視角特性の測定に用いられた電気光学素子1の製造条件は、上記した説明において例示した各条件に即している。
図3においては、電圧印加手段20を用いて第1電極12と第2電極14の間に電圧を印加した状態(電圧ON)と、電圧を印加しない状態(電圧OFF)のそれぞれにおける視角特性が示されている。図3に示すように、電圧のON/OFFにより、入射光の入射角(換言すれば、見る角度すなわち視角)に対する透過率が変化していることが分かる。電圧OFFの場合にはどの方向から見てもほぼ透明であり、電圧ONの場合には見る角度を斜めにするほど透過率が低く、入射光が散乱されていることが分かる。なお、図3に示す視角特性は、各硬化部16と各非硬化部17との境界18の間隔pが20μm、液晶層15の厚み(セル厚)dが30μmの場合、すなわち両者の比d/pが1.5の場合についてのものであり、この場合、視角50°のときの透過率が正面の約1/2になっていることが分かる。理論上は、間隔pよりもセル厚dが大きくなるほど(すなわち比率d/pが大きくなるほど)、斜めから見たときの透過率が低くなる、もしくは透過率が正面の約1/2になる視角が小さくなると考えられる。よって、製品として求められる性能に応じて、上記の比率d/pを適宜変更すればよいことが分かる。
(第2の実施形態)
上述した実施形態では、液晶層15の各硬化部16および非硬化部17の全体にわたって一律に電圧を印加していたが、各非硬化部17に一対一に対応づけた電極片を設けるようにしてもよい。以下この場合の実施形態について説明する。
図4は、第2の実施形態の電気光学素子の構成を模式的に示す断面図である。図1に示す本実施形態の電気光学素子1aは、基本的には上述した第1の実施形態における電気光学素子1と同様の構成を備えている。両者に共通する構成要素については、同一の符号を付したうえで詳細な説明を省略する。
図示のように本実施形態の電気光学素子1aでは、第1方向(図示のX方向)と交差する第2方向(紙面と交差する方向)に延在するストライプ状の複数の電極片12aからなる第1電極と、同様に第1方向と交差する第2方向に延在するストライプ状の複数の電極片14aからなる第2電極と、を備えている。第1電極としての各電極片12aおよび第2電極としての各電極片14aには、これらに任意の電圧を印加するための電圧印加手段20が接続されている。なお、図示の例では、各電極片12a、各電極片14aに対してそれぞれ共通配線が接続されているが、個別に配線を設け、各電極片12a、14aに対して個別に電圧を印加できるようにしてもよい。
図5は、各電極片と硬化部との配置状態を説明するための模式的な部分平面図である。図示のように、各電極片12aは、各非硬化部17のいずれかと対応づけて配置されている。各電極片14aも同様である。より詳細には、本実施形態における各電極片12a、14aは、第1方向(X方向)における幅x1が上記した境界18の間隔pよりも小さく形成されており、各電極片12a、14aの第1方向における両端が各々に対応する非硬化部17の内側に配置されている。詳細には、本実施形態の電気光学素子1aは、硬化部16と非硬化部17との境界18の間隔pが5μmに設定され、各電極片12a、14aの幅x1は4μmに設定され、電極片の相互間距離は6μmに設定されている。また、液晶層15の厚みdは20μmに設定されている。
本実施形態の電気光学素子1の製造方法は上記した第1の実施形態と基本的に同様である。各電極片12a、14aについては、透明導電膜を成膜後、第二酸化鉄等を用いたウェットエッチングあるいはメタノール等によるドライエッチングによってパターン形成をする。また、UVキュアラブル液晶を液晶材料に対する添加量を一例として10wt%の重量比率とする。また、フォトマスク30(図2参照)として、5μm幅の遮光部31と5μm幅の透過部32とが交互に配置されたものを用いる。光照射時には、各電極片12a又は各電極片14aと各遮光部31とが重なるようにしてフォトマスク30が位置合わせされる。露光については、フォトマスク30を配置した状態で2秒間の光照射と28秒間の非照射とを交互に5回繰り返し、その後20秒間の光照射を行う。この場合、全照射時間は30秒間、照射量は2.4J/cmとなる。なお、これらの条件は一例である。
次に、本実施形態に係る電気光学素子1aの透過率の視角特性の一例について図6に基づいて説明する。なお、この視角特性の測定に用いられた電気光学素子1aの製造条件は、上記した説明において例示した各条件に即している。
図6においては、電圧印加手段20を用いて第1電極12と第2電極14の間に電圧を印加した状態(電圧ON)と、電圧を印加しない状態(電圧OFF)のそれぞれにおける視角特性が示されている。図6に示すように、電圧のON/OFFにより、入射光の入射角(換言すれば、見る角度すなわち視角)に対する透過率が変化していることが分かる。電圧OFFの場合にはどの方向から見てもほぼ透明であり、電圧ONの場合には見る角度を斜めにするほど透過率が低く、入射光が散乱されていることが分かる。図6より、視角40°のときの透過率は正面の約1/2、視角50°のときの透過率は正面の約1/3となっていることが分かる。また、正面の透過率は電圧のON/OFFによる差がほとんどないことが分かる。第1の実施形態における視角特性(図3)と比較して、斜め入射光の透過率をより低下させる効果が得られていることも分かる。
なお、本発明は上述した実施形態の内容に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々に変形して実施をすることが可能である。例えば上述した第2の実施形態においては、第1電極および第2電極の双方とも複数の電極片から構成する場合を説明していたが、第1電極または第2電極のいずれか一方のみを複数の電極片から構成し、他方については第1の実施形態の場合と同様にしてもよい。
また、上記した各実施形態においては、各硬化部16および各非硬化部17の境界を第1基板11および第2基板13の各一面に対してほぼ直交させた構成を説明していたが、図7に例示するように、各硬化部16および各非硬化部17の境界18を第1基板11等の一面に対して斜交させてもよい。なお、図1等と共通する構成要素については同符号を用いており、それらについては詳細説明を省略する。図7に示す変形例の電気光学素子1bは、フォトマスクを用いた露光(図2参照)において、露光に用いる光(紫外線等)を斜め入射させることによって製造し得る。この変形によれば、境界の傾き方向に対応した角度特性を有する電気光学素子を実現できる。
1、1a、1b…電気光学素子(液晶光学素子)、11…第1基板、12、12a…第1電極、13…第2基板、14、14a…第2電極、15…液晶層、16…硬化部(第2領域)、17…非硬化部(第1領域)、18…境界、20…電圧印加手段

Claims (3)

  1. 一面側に第1電極を有する第1基板と、
    一面側に第2電極を有する第2基板と、
    前記第1基板の一面と前記第2基板の一面との間に設けられた液晶層と、
    を備え、
    前記液晶層は、液晶分子の向きが電界に応じて変化しやすい複数の第1領域と、前記液晶分子の向きの電界に応じた変化が生じにくい複数の第2領域とを有し、
    前記複数の第1領域と前記複数の第2領域との境界が前記第1基板の一面と平行な第1方向に沿って一定の間隔pで交互に設けられ、
    前記液晶層の厚みdが前記間隔pよりも大きく設定されている、
    電気光学素子。
  2. 前記第1電極又は前記第2電極の少なくとも一方は、前記第1方向と交差する第2方向に延在するストライプ状の複数の電極片を有しており、
    前記複数の電極片の各々が前記複数の第1領域のいずれかと対応づけて配置されている、
    請求項1に記載の電気光学素子。
  3. 前記複数の電極片の各々は、前記第1方向における幅が前記間隔pよりも小さく、前記第1方向における両端が前記複数の第1領域のいずれかより内側に配置されている、
    請求項2に記載の電気光学素子。
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