JP2010284254A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートの幅方向の両側に配置される土手部をシート本体部に対して着脱可能として土手部を高さや模様等の異なった形態のものに取替え可能とする。
【解決手段】車両用シートを構成するシートバック10はシートの幅方向の両側が中央部位置の着座接触面に対して着座者の着座姿勢位置方向に向けて突出して形成される土手部を有する構成である。この土手部を形成する土手部形成部位30はシートバック10の基本外郭構成をなすシート本体部20とは別構成部材として形成されており、シート本体部20の構成部材である樹脂枠体24の土手部配置位置との間に設けられた着脱可能とする結合手段40により着脱可能に取り付けられて構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シートに関する。詳しくは、シートの幅方向の両側が中央部位置の着座接触面に対して着座者の着座姿勢位置方向に向けて突出して形成される土手部を有する車両用シートに関する。
車両用シートは、大別して、着座者が着座するシートクッションと、着座した際に背凭れとなるシートバックとからなる。これらシートクッションやシートバックの着座者の両側位置には着座者の着座姿勢を保持するための土手部が着座者の着座姿勢位置方向に向けて突出して形成される。この着座者の着座姿勢位置方向に向けて突出して形成される土手部は、従来はシートクッションやシートバックのシートの基本外郭構成をなすシート本体部に対して取外すことを考慮されない一体的形態として構成されている。例えば、下記特許文献1のシートでは土手部に矢尻状の止め具を設け、この止め具をシート本体部の土手基部に固定する構成をとっている。また、下記特許文献2では土手部にホルダーカバー部を設け、このホルダーカバー部によりシート本体部の土手基部を覆うようにして固定する構成をとっている。また、下記特許文献3では、土手部を形成するパッドをシート本体部の土手基部と共に一体的形状の表皮部材で覆うことにより固定する構成をとっている。これらの方法によりシートの幅方向の両側に中央部より着座者位置方向に突出した土手部を形成して着座者を保持するようにしている。
特開平11−75986号公報 特開平11−75987号公報 特開平11−151134号公報
ところで、上述したシートの両側に形成する土手部の高さは、シートを搭載する自動車等車両の用途によって異なったりする。例えば、スポーツカーに搭載するシートにおいては通常の乗用車に搭載するシートに比べ土手部を高くするのが一般的である。また、シートに着座する着座者の身体的特徴等によっても好まれる土手部の高さが異なることがある。更には、シートにファッション性を求める特に女性等においては土手部の高さは同じでも土手部の表皮の模様を変えたものとして変化を求めることがある。
しかし、上述した従来のシートは、いずれも土手部はシート本体部と取外すことを考慮されない一体的形態として構成されているため、土手部は当初の形態のままで、着座者の好みに応じてその高さを変えたり、表皮の模様を変えたりすることはできなかった。もし、好みに応じて変えようとすれば車両に搭載するシート全体を取り替える必要があった。
而して、本発明は上記した点を考慮して創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートの幅方向の両側に配置される土手部をシート本体部に対して着脱可能として土手部を高さや模様等の異なった形態のものに取替え可能とすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートは次の手段をとる。
すなわち、本発明に係る車両用シートは、シートの幅方向の両側が中央部位置の着座接触面に対して着座者の着座姿勢位置方向に向けて突出して形成される土手部を有する車両用シートであって、前記土手部を形成する土手部形成部位はシートの基本外郭構成をなすシート本体部とは別構成部材として形成されており、シート本体部の土手部配置位置との間に設けられた着脱可能とする結合手段により着脱可能に取り付けられて構成される。
上記において、土手部が形成される車両用シートのシート構成部位としては、着座者が着座するシートクッションや、着座した際に背凭れとなるシートバックがある。そして、これらのシート構成部位において、そのシート構成部位を形成するシート本体部と土手部形成部位とを着脱可能とする結合手段は、別構成部材として形成したシート本体部と土手部形成部位の形態を維持した状態で、すなわちその形態を破壊することなく両者を取付けたり取外したりすることができる手段のものであればよく、その手段を工具を使って結合させるものであっても良い。例えば、結合手段がボルト、ナットであってスパナ等の工具を必要とするものであっても良い。当然のことであるが、面ファスナーや凹凸の楔嵌合のように工具等を用いることなくそれ自体で結合離脱できる手段のものであっても良い。
上記発明によれば、土手部を形成する土手部形成部位はシートの基本外郭構成をなすシート本体部とは別構成部材として形成されており着脱可能とする結合手段により取付けられる。これにより、高さや模様の異なる形態の土手部に容易に変更することができて、自動車等車両の用途や、着座者の好みに応じたシートとすることができる。
なお、上記発明の車両用シートにおいては、前述した着脱可能とする結合手段が設けられた土手部形成部位とシート本体部との間の結合箇所における幅方向の中途位置に脆弱構成部が設けられて構成されているのが良い。かかる構成をとることにより、この脆弱構成部の形成位置より着座者の着座位置方向の土手部形成部位箇所はこの脆弱構成部がヒンジとなって着座者の着座によるシート本体部の変形に伴い一緒に追従変形する構成とすることができる。これにより着座者の着座に伴い着座者の着座箇所は一緒に追従変形するため着座者は違和感の無い着座を得ることができる。
本発明は、上記した手段をとることにより、高さや模様の異なる形態の土手部に容易に変更することができて、自動車等車両の用途や、着座者の好みに応じたシートとすることができる。
なお、上記手段において、着脱可能とする結合手段が設けられた土手部形成部位とシート本体部との間の結合箇所における幅方向の中途位置に脆弱構成部が設けた場合には、着座者の着座に伴い着座者の着座箇所は一緒に追従変形するため着座者は違和感の無い着座を得ることができる。
本発明をシートバックに適用した実施の形態の実施例を概念的に説明するための図である。 結合手段の具体的構成を示す図である。 シート本体部を構成する樹脂枠体を示す図である。 土手部形成部位を示す図である。 雄形係合部位と雌型係合部位との寸法関係を説明するための図である。 組み付け時におけるシート本体部の樹脂枠体に対する土手部形成部位の配置関係を示す図である。 組み付け時における雄形係合部位に対する雌形係合部位のスライド移動の過程を示す図である。 シートバックの左側半分の断面構成図を示し、シートバックへの着座前と着座後の状態を示す図である。
以下に、本発明を実施するための形態の実施例について図面を用いて説明する。
図1は車両用シートのシートバックに本発明を適用した実施の形態の実施例を概念的に示す。図1(A)はシートバックの斜視図を示す。図1(B)は前記図1(A)におけるB―B矢視断面図を示す。図1(C)は異なる形態の土手部形成部位の斜視図を示す。
図1に示されるシートバック10は、シートバック10の基本外郭構成をなすシート本体部20がネットシートとして構成されている。勿論、ネットシートではなくウレタンシートとすることもできる。シート本体部20は幅方向の中央部位置の着座接触面がネット22で形成されており、このネット22の周囲が樹脂枠体24に固着されて張設された状態で樹脂枠体24に取付けられている。樹脂枠体24はシートバック10の基本外郭に沿って配設されたシートフレーム26に取付けられている。これらネット22、樹脂枠体24、シートフレーム26が組立体として構成されてシート本体部20を構成している。
図1(A)に示されるように、シート本体部20の図で見て左右方向の幅方向の両側には土手部形成部位30が配設されている。この土手部形成部位30は、図1(B)に示されるようにシート本体部20を構成する樹脂枠体24上に位置して取付けられており、着座者の背中の着座接触面となるネット22面に対して着座者の着座姿勢位置方向(図で見て上方向)に向けて突出して形成されている。この突出高さは配置する土手部形成部位30によって異ならせることができる。図1(B)では実線で示す土手部形成部位30Aより仮想線で示す土手部形成部位30Bの方が高いものとされている。この土手部形成部位30はシート本体部20の樹脂枠体24に図1では詳細図示が省略されているが着脱可能な結合手段40により着脱可能に取付けられている。この取付け関係から分かるようにこの実施例では、シート本体部20の周囲を構成する樹脂枠体24箇所が土手部配置位置となっている。そして、この実施例ではシートバック10の土手部の高さを搭載する車両の用途に応じたり着座者の好みに応じて変えたものとすることが容易に出来る。
図1(C)は別の土手部形成部位30を示す。この土手部形成部位30は図1(A)に示される土手部形成部位30とその突出高さ等の外形の大きさは同じ形態のものであるが、いわゆるシート表皮の模様が異なるものである。すなわち、模様の異なるシート表皮の土手部形成部位30を予め設定されている土手部形成部位30と代えて取付けることによりシートのイメージを変化させるものである。
また、同様に、図示は省略したが、図1(A)の土手部形成部位30と外形上の形態や模様も同じであるが、土手部形成部位30の内部のパッドの特性を異なったものとして着座者に対する保持性能を変えたものとすることもできる。勿論、以上の述べた各種内容を組合わせて土手部形成部位30を構成して取り替えることもできる。
なお、以後の実施例の説明においてシートバック10の右側に存在する部位を特定して示す場合には、当該部位を示す符号にRを付して示し、左側に存在する部位を特定して示す場合には、当該部位を示す符号にRを付して示すことがある。この場合における左右とは、シートバック10に着座者が着座した場合における姿勢状態での着座者から見た位置関係である。例えば右側の土手部形成部位を30Rとし、左側の土手部形成部位を30Lとして示すことがある。
次に、土手部形成部位30をシート本体部20に着脱可能に取付ける結合手段40の実施例の具体的構成を説明する。図2に結合手段40の具体的構成の斜視図が示されている。この実施例の結合手段40は、図2(A)に示される雄形係合部位42と図2(B)に示される雌形係合部位50とによって構成されている。雄形係合部位42は、図2(A)に示されるように、シート本体部20を構成する樹脂製の樹脂枠体24に一体的に形成されている。図2(B)に示される雌形係合部位50は土手部形成部位30に設けられている。そしてこの土手部形成部位30に設けられた雌形係合部位50が樹脂枠体24に一体形成された雄形係合部位42に対してスライド嵌合することにより結合される構成となっている。
雄形係合部位42は、2個の部位が一組として形成されており、第1雄形係合部位42Aと第2雄形係合部位42Bとが軸方向に離間して一直線上に配置されて一組として形成されている。この第1雄形係合部位42Aと第2雄形係合部位42Bとは共に断面形状がΩ形状の中実突起形状として形成されており、スライド嵌合方向に所定の軸長さで形成されている。第2雄形係合部位42Bには、後で詳述する第2雌形係合部位50Bに形成される突起部52(図2(C)参照)が嵌合する溝44が形成されている。
図3はシート本体部20を構成する樹脂枠体24を示すものである。図3(A)は樹脂枠体24全体の斜視図を示す。図3(B)は図3(A)のBーB矢視断面図を示す。図3(C)は図3(A)のC―C矢視断面図を示す。図3(D)は図3(A)のD―D矢視断面図を示す。この図3に基づいて説明すると、上述の様に形成される雄形係合部位42は、図3(A)に示されるように、樹脂枠体24上に複数個配置されて形成されている。実施例では、右側の樹脂枠体24Rに6組、左側の樹脂枠体24Lに6組、計12組が配置されて形成されている。この雄形係合部位42が配置形成される位置は、シート本体部20に対して土手部形成部位30が配置される位置に対応した位置である。
図3(B)に良く示されるように、第1雄形係合部位42Aと第2雄形係合部位42Bとが離間形成された離間部の位置の樹脂枠体24の下面部は上方に欠肉46とされて形成されて、いわゆる脆弱構成とされている。欠肉時の厚みは0.5mm程度とするのが良い。これにより第1雄形係合部位42Aは第2雄形係合部位42Bに対して図で見て上下方向に撓み易くなっており、インテグラルヒンジ構成となっている。なお、この欠肉46が形成されるのは、図3(A)に示されるように、第1雄形係合部42Aを形成するために樹脂枠体24の内側を内方に延設形成した延設部位24Aに対して周方向に形成されるものである。延設部位24Aは第1雄形係合部42Aの2個当てに形成されており、延設部位24A間の樹脂枠体24箇所は欠肉28とされており、当該欠肉28箇所には脆弱構成が形成されていない。
図3(B)及び図3(C)に仮想線で示すように、第2雄形係合部位42Bの樹脂枠体24の裏面側(図で見て下側)にはシートフレーム26が位置して取付けられている。なお、図3(C)及び図3(D)に示されるように第1雄形係合部位42Aと第2雄形係合部位42Bの断面形状は、前述もしたように共に同じ断面形状のΩ形状の中実の突起形状として形成されている。
上記した雄形係合部位42が形成されるシート本体部20に対応した位置に、図2(B)に示す雌形係合部位50が土手部形成部位30の下面部に配置形成される。雌形係合部位50も雄形形成部位42の2個の第1雄型係合部位42Aと第2の雄形係合部位42Bに対応して、第1雌形係合部位50Aと第2雌形係合部位50Bが形成される。すなわち、雌形係合部位50も2個の部位が一組として形成されており、第1雌形係合部位50Aと第2雌形係合部位50Bとが軸方向に離間して一直線に配置されて一組として形成されている。そして、この第1雌形係合部位50Aと第2雌形係合部位50Bとは前述の雄形係合部位42のΩ形状の突起をスライド嵌合することのできるΩ形状の溝形状に形成されている。なお、第1雌形係合部位50Aと第2雌形係合部位50Bは土手部形成部位30を構成するパッドに一体発泡で取付けたり、タフネルに縫い付けて取り付けられるものである。
図2(C)は図2(B)のC−C矢視断面図を示す。この図から分かるように、第1雌形係合部位50Aの図で見て左端部の溝部にはストッパ部片54が形成されている。これにより、雌形係合部位50が雄形係合部位42にスライド嵌合したときに、このストッパ部片54が第1雄形係合部位42Aの端部に当接してスライド移動を阻止する機能を果す。また、第2雌形係合部位50BにはΩ形状に形成されたスライド溝に対してわずか突出形成された突起部52が形成されている。この突起部52は前述の第2雄形係合部位42Bに形成された溝44に係合するものであり、前述の雌形係合部位50が雄形係合部位42にスライド嵌合したときの第1雌形係合部位50のストッパ部片54によりスライド移動が阻止される位置状態で突起部52が第2雄形係合部位42Bに形成された溝44に係合するものである。
図4は土手部形成部位30を示す。図4(A)は土手部形成部位30全体を前面側から見た斜視図を示す。図4(B)は土手部形成部位30全体を裏面側から見た斜視図を示す。図4(C)は図4(A)及び(B)のC−C矢視断面図を示す。図4(D)は図4(A)及び(B)のD―D矢視断面図を示す。この図4に基づいて説明すると、上述の様に形成される雌形係合部位50は、図4(B)に示されるように、前述の図3(A)に示す樹脂枠体24に配置形成された雄形係合部位42に対応して、土手部形成部位30の裏面側に複数個配置されて形成されている。実施例では、右側の土手部形成部位30Rに6組、左側の土手部形成部位30Lに6組、計12組が配置されて形成されている。
図4(C)及び(D)に良く示されるように、土手部形成部位30はパッド60が表皮62に覆われて形成されている。そして、雌形係合部位50は樹脂部材で形成されており、図で見て土手部形成部位30の下面の裏面側に配置されて取付けられている。この実施例の場合には、その取付けは、図示は省略したが土手部形成部位30の裏面側に配置されているタフネルに雌形係合部位50が縫い付けられて取付けられている。
なお、雌形係合部位50の土手部形成部位30の裏面への取付け配置は、一組の第1雌形係合部位50Aと第2雌形係合部位50Bの軸方向外端部が土手部形成部位30の裏面の外方端近くとなる配置状態とされて取付けられているのが良い。この様な配置状態とされていると、その取付けられた状態で土手部形成部位30がシート本体部20から浮き上がることが防止され、また、両者30,20間に手の指等が入るのを阻止することができる。更には、着座者の着座時におけるシート本体部20と土手部形成部位30との追従変形において両者30,20の端部が離れることなく一体的に追従変形することが容易に可能な構成となる。
図5は土手部形成部材30に形成される雌形係合部位50と、シート本体部20を構成する樹脂枠体24に形成される雄型係合部位42との寸法関係を説明するための図である。この図5において、aは第1雄形係合部位42Aと第2雄形係合部位42Bとの間の離間寸法、bは第1雄形係合部位42Aの軸方向長さ寸法、cは第2雌形係合部位50Bの軸方向長さ寸法、dは第1雌形係合部位50Aと第2雌形係合部位50Bとの間の離間寸法を示している。そして、これらの寸法関係は、この実施例では、a<c、b>dとして形成されている。
次に、上記構成よりなるシートバック10のシート本体部20に対する土手部形成部位30の組み付け方法について説明する。図6は組み付け時におけるシート本体部20の樹脂枠体24に対する土手部形成部位30の配置関係を示す図である。図7はシート本体部20の樹脂枠体24に形成された雄形係合部位42に対して土手部形成部位30に形成された雌形係合部位50を嵌合して取付ける際のスライド移動過程を示す図である。
先ず、シートバック10を形成するために着座者の好みや自動車等車両の用途に応じた所定の形態の土手部形成部位30を選択する。そして選択した土手部形成部位30を、図6に示すように、シート本体部20を構成する樹脂枠体24の幅方向中央部位置から外方向の樹脂枠体24に向けて移動させて取付ける。図6では左側の樹脂枠体24Lに対して左側に配置される土手部形成部位30Lを組み付ける場合を図示してあるが、右側の樹脂枠体24Rに対して左側に配置される土手部形成部位30Rを組み付ける場合は図示とは逆方向に向けて同様に取付けるものである。この移動の際に、図7に示すように、土手部形成部位30に形成した雌形係合部位50がシート本体部20側に形成された雄形係合部位42に対してスライド嵌合して取付けられる。
図7はそのスライド移動の過程を示す。図7(A)は図6に示される配置状態における雌形係合部位50と雄形係合部位42との位置関係状態を示す。この状態においては雌形係合部位50と雄形係合部位42とは軸方向に離れた位置関係状態にあっていずれも嵌合はしてはいない。この状態から矢印の方向にスライド移動させると、図7(B)に示すように嵌合状態となってスライド移動する。
図7(B)の状態は、第2雌形係合部位50Bが第2雄形係合部位42Bに嵌合する状態までスライド移動した状態である。このスライド移動状態で分かる様に、第2雌形係合部位50Bは図示状態では第2雄形係合部位42Bと第1雄形係合部位42Aの両方に嵌合した位置状態にある。すなわち、離間した空間部を跨いで両雄形係合部42A、42Bの両方に嵌合した状態にある。これは前述した寸法関係がa<cであることによる。また、この状態で第1雌形係合部位42Aに第1雌形係合部位50Aも嵌合した状態となっている。これは前述した寸法関係がb>dであることによるものである。この寸法関係により、第2雌形係合部位50Bがスライド移動により第1雄形係合部位42Aをいわゆる渡り切る前に第1雌型係合部位50Aを第1雄形係合部位42Aに嵌合させた状態として、両者の嵌合のスライド移動をスムースに行わせるものである。
なお、図7(B)の状態で、第2雌形係合部位50Bに形成された突起部52は、第2雌形係合部位50Bが第1雄形係合部位42Aに嵌合してスライド移動する際には断面形状で見た場合には断面がオーバラップした状態となるため、オーバラップ部分が相互に摺動可能にわずかに塑性変形して適度な摺動抵抗で以ってスライド移動する。従って、突起部52はオーバラップがなくなれば元の形状に復帰する。
図7(C)の状態は、更にスライド移動が進んだ状態で、第2雌形係合部位50Bが第2雄型係合部位に、第1雌形係合部位50Aが第1雄形係合部位42Aにそれぞれ単独で嵌合した状態を示しており、スライド移動が終了する少し前の状態である。
図7(D)の状態は、スライド移動が終了し、土手部形成部位30の雌形係合部位50がシート本体部20の雄形係合部位42に対してロックされて取付けられた状態を示している。この状態では、第1雌形係合部位50Aのストッパ部片54が第1雄形係合部位42Aの図で見て左端部に当接して移動が阻止された状態となっている。そして、この状態では第2雌形係合部位50Bの突起部52が第2雄形係合部位42Bに形成された溝44に係合した状態にあり、これにより雌形係合部位42の当該位置での位置決めとしている。
なお、この実施例では、ストッパ部片54によるスライド移動の阻止機能は、シートバック10の内方から外方に向けてのスライド移動を阻止する手段として構成されているため、着座者がシートバック10に対して着座した際における荷重に対しても有効に機能する。すなわち、着座者が着座した際の荷重は土手部形成部位30に対して内方から外方に向けて作用するが、この荷重の作用方向に対して確実にスライド移動を阻止する働きをなすことができる。他の実施例として、土手部形成部位30を外方から内方へのスライド移動を阻止する構成としてシート本体部20に取付けることもできる。しかし、この他の実施例の場合には、着座者の着座時における荷重作用方向が逆方向となることから、土手部形成部位30の位置決めのための構成を強固なものとすることが必要となる。
図7(E)は上記スライド移動時における雄形係合部位42と雌形係合部位50との嵌合状態を示す。この図示状態から分かるように、両部位42、50とも前述もしたように断面形状がΩ形状のいわゆる楔嵌合形状とされており、スライド移動方向へのスライドは可能であるが、径方向へは外れない嵌合となっている。これによりこの両者の嵌合状態では土手部形成部位30はシート本体部20から通常の着座状態では外れることはなく取り付けられているものである。
なお、他の形態の土手部形成部位30と取替えるために、現在、取付けられている土手部形成部位30を取外して場合には、上記組み付けとは逆に行うことにより取外すことが可能なものである。
図8は上述により構成したシートバック10への着座前と着座後の状態を示すものであり、シートバック10の左側半分の断面構成を示す。図8(A)は着座前の状態を示し、図8(B)は着座後の状態を示している。この実施例では、シート本体部20の第1雄形係合部位42Aと第2雄形係合部位42Bとの間が脆弱構成となっているので、この箇所がヒンジ部となって着座者の背凭れ荷重により図8(B)に示すように樹脂枠体24の第1雄形係合部位42A箇所が撓んで、着座者の背凭れに応じて追従変形する。そして、この変形時には第1雄形係合部位42Aと嵌合して一体的状態となっている第1雌形係合部位50Aが形成された土手部形成部位30箇所も一緒になって変形する。この場合、土手部形成部位30は内部がパッドで形成されているため容易に変形することができる。
上記実施例では、上記した様な構成であることにより、土手部形成部位30として形態の異なる種類を色々用意しておくことにより、好みに応じたり、車両の用途に応じて、シートバック10の土手部を変えて構成することができる。土手部形成部位30の形態として考えられるのは、土手部の突出高さを変えたものや、土手部の表皮の模様を変えたものや、パッドの特性を変えたもの等が考えられる。
以上、本発明の一実施例の実施形態について説明したが、本発明はその他各種の実施形態として実施できるものである。
例えば、上記実施例では、シートバックに本発明を適用した場合について説明したが、シートを構成するシートクッションにも適用することができる。
また、上記実施例は、樹脂枠体24にいわゆる脆弱構成を形成する構成のものであった。しかし、脆弱構成は本発明においては必ずしも必要とするものではない。しかし、脆弱構成を積極的にとることにより前述したように着座者の着座時における背凭れ荷重に対する追従変形が容易に行われ、良好な着座姿勢をとることができるものである。
また、土手部形成部位をシート本体部に着脱可能に取付ける結合手段としては、上記実施例の構成の他に、面ファスナによる方法、ボルト・ナット等による締着手段による方式等各種の手段が考えられる。
10 シートバック
20 シート本体部
22 ネット
24 樹脂枠体
24A 延設部位
26 シートフレーム
28 欠肉
30 土手部形成部位
40 結合手段
42 雄形係合部位
42A 第1雄形係合部位
42B 第2雄形係合部位
44 溝
46 欠肉
50 雌形係合部位
50A 第1雌形係合部位
50B 第2雌形係合部位
52 突起部
54 ストッパ部片
60 パッド
62 表皮

Claims (2)

  1. シートの幅方向の両側が中央部位置の着座接触面に対して着座者の着座姿勢位置方向に向けて突出して形成される土手部を有する車両用シートであって、
    前記土手部を形成する土手部形成部位はシートの基本外郭構成をなすシート本体部とは別構成部材として形成されており、シート本体部の土手部配置位置との間に設けられた着脱可能とする結合手段により着脱可能に取り付けられて構成されていることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    前記着脱可能とする結合手段が設けられた前記土手部形成部位とシート本体部との間の結合箇所における幅方向の中途位置には脆弱構成部が設けられており、該脆弱構成部の形成位置より着座者の着座位置方向の土手部形成部位箇所は該脆弱構成部がヒンジとなって着座者の着座によるシート本体部の変形に伴い一緒に追従変形する構成とされていることを特徴とする車両用シート。
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