JP2010282999A - グラウンド端子を有する電子装置 - Google Patents

グラウンド端子を有する電子装置 Download PDF

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Abstract

【課題】インサート成形やボルト止め等の複雑な構成を採ることなく、簡便な構成で、制御基板からグラウンド接続することができるグラウンド端子を有する電子装置を提供する。
【解決手段】金属基板30と、金属基板の上方に配置された制御基板20と、金属基板と制御基板との間を延在するグラウンド端子90、100、110と、を備え、グラウンド端子は、グラウンド電位に接続された金属基板の金属基材層と制御基板との間を電気的に接続して、制御基板にグラウンド電位を与える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子装置に関し、特に、グラウンド端子を有するインバータ装置等の電子装置に関する。
近年、モータやコンプレッサ等の電動装置に要求される動作は高度化しており、これに伴い、インバータ装置等の電子装置を介して電動装置を駆動する構成が提案されている。かかる構成においては、電子装置は、トランジスタ等の半導体素子や半導体素子の動作を制御するコントローラのみならず、半導体素子に対する入出力端子や、半導体素子とコントローラとを連絡する中継端子を有する。
かかる構成においては、ケースの下側に固定した下側基板にトランジスタ等の半導体素子を実装すると共に、ケースの上側に固定した上側基板に半導体素子の動作を制御するコントローラを実装する構成が採用される場合がある。
具体的には、特許文献1においては、電力用スイッチング半導体素子4が表主面に実装された電力用絶縁基板3をケース1の下側に収容し、電力用スイッチング半導体素子4を制御する制御用半導体素子等の制御部品8が表主面に実装された制御用基板7をケース1の上側に載置したパワーモジュールにおいて、制御用基板7の裏主面に一体的に形成された電磁遮蔽板9とケース1の下端に外周縁が固着された導電性ベース板2とを電気的に接続しながら制御用基板7を支持する導電性接続体15を設けた構成を開示する。ここで、導電性ベース板2の下主面は、接地されたヒートシンク14に装着されている。
特開2002−076257号公報
しかしながら、特許文献1で提案される電磁遮蔽板9及び導電性接続体15を設けた構成においては、電力用絶縁基板3に実装された電力用スイッチング半導体素子4から放出される電磁波が、制御用基板7に実装された制御部品8へ到達しないように遮蔽することを目的としたものであり、制御用基板7に実装された制御部品8等を接地する構成については、何等の開示をしてはいない。
また、かかる構成では、導電性接続体15が、ケース1にインサート成形されるものであるので、ケース1に一体成形すべき部品点数が増えるのみならず構成が複雑でコストが上昇する傾向がある。
また、かかる構成であると、インサート成形時において、導電性接続体15に熱膨張が生じるため、導電性接続体15の長さがある程度長くなると、制御用基板7や電磁遮蔽板9に対して位置精度を管理することが困難になる傾向がある。
また、かかる構成では、導電性接続体15が、制御用基板7の裏主面に一体的に形成された電磁遮蔽板9にボルト等の締結部材で接続されるものであるため、制御用基板7自体にグラウンド用の配線パターンを形成する必要があり、制御用基板7の構成が複雑になる傾向がある。
また、本発明者の検討によれば、ヒートシンク14にケース1を固定するためのボルト等の締結部材の周りに金属製のカラーを配して、締結部材を締め込む際に、かかるカラーに導電性接続体15を接続することも考えられるが、やはり部品点数が増えるのみならず構成が複雑でコストが上昇する傾向がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、インサート成形やボルト止め等の複雑な構成を採ることなく、簡便な構成で、制御基板からグラウンド接続することができるグラウンド端子を有する電子装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成すべく、本発明は、電力半導体素子を実装する金属基板と、前記金属基板の上方に配置された制御基板と、を備えた電子装置において、前記金属基板と前記制御基板との間を延在するグラウンド端子を更に備え、前記グラウンド端子は、グラウンド電位に接続された前記金属基板の金属基材層と前記制御基板との間を電気的に接続して、前記制御基板にグラウンド電位を与えることを第1の特徴とする。
また本発明は、かかる第1の特徴に加えて、前記グラウンド端子における前記金属基板側の端部は、前記金属基板側に先細りであるテーパ形状を有し、前記金属基板側の前記端部が、前記金属基板の金属基材層に食い込んで接続することを第2の特徴とする。
また本発明は、かかる第1又は第2の特徴に加えて、前記金属基板及び前記制御基板は、ケースに設けられ、前記金属基板と前記制御基板との間には、前記ケースに形成されて挿通孔を有する挿通部が配され、前記グラウンド端子は、前記ケースから印加される押圧力を受力自在に前記挿通部の前記挿通孔に挿通されて、前記金属基板と前記制御基板との間を延在することを第3の特徴とする。
また本発明は、かかる第1から3のいずれかの特徴に加えて、前記グラウンド端子はフランジ部を有して、前記フランジ部が前記金属基板に実装された面実装部品に当接して保持することを第4の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、グラウンド端子が、金属基板と制御基板との間を延在しながら、グラウンド電位に接続された金属基板の金属基材層と制御基板との間を電気的に接続して、制御基板にグラウンド電位を与えることにより、インサート成形やボルト止め等の複雑な構成を採ることなく、簡便な構成で、制御基板からグラウンド接続することができるグラウンド端子を有する電子装置を提供することができる。
本発明の第2の特徴によれば、グラウンド端子における金属基板側に先細りであるテーパ形状の端部が、金属基板の金属基材層に食い込んで接続することにより、グラウンド端子における金属基材層への接続状態を、より強固なものとすることができる。
本発明の第3の特徴によれば、グラウンド端子が、ケースから印加される押圧力を受力自在に挿通部の挿通孔に挿通されることにより、グラウンド端子の固定時に、グラウンド端子を金属基材層に押圧することができ、グラウンド端子における金属基材層への接続状態を、より確実なものとすることができる。
本発明の第4の特徴によれば、グラウンド端子のフランジ部が、金属基板に実装された面実装部品に当接して保持するため、面実装部品の装着状態も確実なものとすることができる。
本発明の第1の実施形態のグラウンド端子を有する電子装置の斜視図である。 本実施形態のグラウンド端子を有する電子装置を示す部分上面図であり、図1のZ方向から見た部分的な矢視図である。 本実施形態のグラウンド端子を有する電子装置を示す部分拡大断面図であり、図2のA−A断面図に相当する。 本実施形態の電子装置におけるグラウンド端子の変形例を示す部分拡大断面図であり、位置的には図3に相当する。 本発明の第2の実施形態のグラウンド端子を有する電子装置を示す部分拡大断面図であり、図3に相当する断面図である。
以下、図面を適宜参照して、本発明の各実施形態におけるグラウンド端子を有する電子装置につき、詳細に説明する。なお、図中、x軸、y軸及びz軸は、3軸直交座標系をなし、x軸方向及びy軸方向が、横方向であり、z軸方向が、上下方向である。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態におけるグラウンド端子を有する電子装置につき、図1から図3を参照して、詳細に説明する。
図1は、本実施形態のグラウンド端子を有する電子装置の斜視図である。また、図2は、本実施形態のグラウンド端子を有する電子装置を示す部分上面図であり、図1のZ方向から見た部分的な矢視図である。また、図3は、本実施形態のグラウンド端子を有する電子装置を示す部分拡大断面図であり、図2のA−A断面図に相当する。
図1から図3に示すように、本実施形態におけるインバータ装置等の電子装置1は、樹脂製のケース10上に制御基板20が載置されると共に、ケース10内に金属基板30が収容された構成を有する。
具体的には、ケース10は、壁部10aで囲われた矩形筒状であり、壁部10aの四隅には、各々挿通孔10bが形成された平坦面を有する固定部10cが設けられる。また、各固定部10cの挿通孔10bには、ボルト等の締結部材40が挿通され、締結部材40が、支持体50の締結孔50aに締結されることにより、ケース10は、支持体50上に載置された状態で固定される。なお、支持体50は、アルミ等の金属製であり、グラウンド電位にある。
制御基板20は、典型的にはガラスエポキシ基板であり、コントローラ、ドライバIC及び電源用レギュレータ等の電子部品を実装した状態で、ケース10上に載置されて固定される。また、制御基板20には、上下方向に延在して貫通する挿通孔20aが形成され、かかる挿通孔20aの周囲には、制御基板20におけるグラウンド接続部が設けられている。
金属基板30は、アルミ等の金属製の金属基材層30a上に樹脂製の絶縁層30bが積層された2層構造を有する。また、金属基板30の絶縁層30bには、上下方向に延在して貫通する挿通孔30cが形成され、挿通孔30cの部分では、金属基材層30aの上面が露出している。
また、金属基板30上には、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ等の電力半導体素子
に加えて、入力端子60、出力端子70及び中継端子80等の端子が実装される。金属基板30は、かかる実装状態でケース10内に収容されて固定されると共に、金属基材層30aの下面が金属製の支持体50の上面に接触する。ここで、入力端子60は、電力半導体素子の動作を安定化する平滑コンデンサを介して直流の入力電源に接続されるP端子及びN端子の2端子を有し、出力端子70は、電力半導体素子から出力されてモータやコンプレッサ等の負荷に印加される3相交流用のU相端子70U、V相端子70V及びW相端子70Wの3端子を有する。また、中継端子80は、制御基板20上に固定されて電力半導体素子の動作を制御するコントローラに接続される複数本の端子を有する。なお、説明の便宜上、制御基板20におけるグラウンド接続部、電力半導体素子、平滑コンデンサ、入力電源、モータやコンプレッサ等の負荷及びコントローラ等の電子部品は、図示を省略する。
さて、ケース10の壁部10aの一部において、壁部10aを内方に突出させた突出部10dが設けられる。かかる突出部10dは、グラウンド端子90が上下方向に貫通しながら挿通される挿通部である。
より詳しくは、特に図3に示すように、突出部10dは、上下方向に貫通する挿通孔10eを有し、突出部10dの底面10fは、金属基板30の絶縁層30bの上面に当接して、金属基板30の不要な振動を抑制する。また、グラウンド端子90は、上下方向に延在する金属製等の導電性を有する端子であり、その上部は、ケース10上に載置された制御基板20に形成された挿通孔20aに挿通されて、挿通孔20aの周囲に設けられた制御基板20のグラウンド接続部に半田等を介して接続されながら、制御基板20の上方に突出している。一方で、グラウンド端子90の下部は、ケース10の壁部10aの突出部10dに形成された挿通孔10eを貫通し、ケース10に固定された制御基板20及び金属基板30に対して位置決めされると共に、金属基板30の絶縁層30bに形成された挿通孔30cにも挿通されて、挿通孔30cにおいて露出した金属基材層30aの上面に接触している。
ここで、グラウンド端子90は、ケース10における各固定部10cの挿通孔10bに、締結部材40を挿通して、締結部材40を支持体50の締結孔50aに締結していく際に、ケース10、つまりそれに設けられた突出部10dから印加される押圧力を受力自在に設定される。グラウンド端子90が、かかる押圧力を受けるには、突出部10dに形成された挿通孔10eにより所望の抗力を呈するように把持されればよいから、例えば、グラウンド端子90は、挿通孔10eに圧入されて挿通されればよい。なお、制御基板20に形成された挿通孔20a及び金属基板30の絶縁層30bに形成された挿通孔30cは、ケース10の壁部10aの突出部10dに形成された挿通孔10eに対して、ケース10における制御基板20及び金属基板30の取付け公差を考慮した径方向の公差を必要に応じて有する。
そして、制御基板20の挿通孔20aの周囲に設けられてグラウンド端子90が接続するグラウンド接続部には、制御基板20上に実装されたコントローラ等の電子部品のグラウンド端子が接続されている。一方で、金属基板30の絶縁層30bに形成された挿通孔30cを介してグラウンド端子90の下端部90aが接触する金属基材層30aの下面は、金属製の支持体50の上面に押圧されて接触している。
よって、制御基板20上に実装されたコントローラ等の電子部品のグラウンド端子は、制御基板20のグラウンド接続部、グラウンド端子90、金属基板30の金属基材層30a及び支持体50を順次介して、グラウンド電位に接続されることになる。
以下、かかる構成の電子装置1を組み立てて、支持体50に固定する方法につき、詳細
に説明する。
まず、制御基板20上に、コントローラ等の電子部品を実装すると共に、金属基板30上に、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ等の電力半導体素子及び入力端子60等の端子を実装する。
次に、かかる各種部品が実装された制御基板20及び金属基板30の実装状態において、金属基板30をケース10内の下部に収容して固定すると共に、制御基板20をケース10の上部に載置して固定する。
次に、かかる制御基板20及び金属基板30のケース10への取付け状態において、グラウンド端子90を、制御基板20の上方から、制御基板20に形成された挿通孔20a及びケース10の壁部10aの突出部10dに形成された挿通孔10eに順次挿通した後、金属基板30の絶縁層30bに形成された挿通孔30cに挿通して、グラウンド端子90の下端部90aを、金属基材層30aの上面に当接する。
次に、かかる状態のグラウンド端子90における制御基板20の挿通孔20aに挿通された部分を、制御基板20のグラウンド接続部に半田等で接続して、グラウンド端子90を制御基板20上に実装されたコントローラ等の電子部品のグラウンド端子に電気的に接続する。
そして、かかる実装状態のケース10における各固定部10cの挿通孔10bに、ボルト等の締結部材40を挿通して、締結部材40を支持体50の締結孔50aに締結して、ケース10を支持体50上に載置して固定することになる。この際、グラウンド端子90は、ケース10の壁部10aの突出部10dに形成された挿通孔10eに圧入されながら挿通され、突出部10dにより把持されており、このように締結部材40を支持体50の締結孔50aに締め込んでケース10を締結固定していくことにより、ケース10の突出部10dからグラウンド端子90に対して下方への押圧力が印加されることになる。よって、グラウンド端子90の下端部90aは、金属基板30の金属基材層30aに向かって押圧されながら、金属基材層30aに対して確実に当接されて接続されることになる。
また、以上の構成の電子装置1の動作としては、限定的なものではないが、図示を省略する入力電源から平滑コンデンサを介して、入力端子60に直流電流が供給される一方で、制御基板20上のコントローラからの制御信号が金属基板30上の電力半導体素子に入力され、電力半導体素子は、コントローラの制御の下でスイッチング動作をしながら昇圧を行い、出力端子70に おけるU相端子70U、V相端子70V及びW相端子70Wから、対応してU相、V相及びW相の3相交流を、車両用のモータやコンプレッサ等の負荷に向けて出力して、負荷を駆動することになる。かかる電子装置1の動作状態においても、制御基板20上のコントローラ等の電子部品のグラウンド端子は、制御基板20のグラウンド接続部、グラウンド端子90、金属基板30の金属基材層30a及び支持体50を順次介して、グラウンド電位に接続されている。
さて、本実施形態の電子装置1におけるグラウンド端子については、金属基板30の金属基材層30aに対する接続状態をより確実なものにするため、以下のような変形例が考えられる。
図4は、本実施形態の電子装置におけるグラウンド端子の変形例を示す部分拡大断面図であり、位置的には図3に相当する。
本変形例においては、グラウンド端子100における下端部100aの形状がテーパ形
状になり、対応して金属基板30の絶縁層30bに形成される挿通孔30c’もテーパ形状を有していることが、図3に示したグラウンド端子90を用いた構成に対する主たる相違点であり、残余の構成は同様である。よって、本変形例においては、かかる相違点に着目して説明することとし、同様な構成については同一の符号を付して適宜説明を簡略化又は省略する。
具体的には、図4に示すように、グラウンド端子100は、その下端部100aの形状が下方に向かって先細りとなるテーパ形状になっており、金属基板30の絶縁層30bに形成されて対応するテーパ形状を有する挿通孔30c’を介して、金属基板30の金属基材層30aの上面に形成された凹部30dに侵入して嵌合しながら金属基材層30aと接続している。
また、電子装置1を組み立てる際において、かかるグラウンド端子100を金属基板30の金属基材層30aに接続するには、制御基板20及び金属基板30が実装状態でケース10へ取付けられた状態において、グラウンド端子90と同様に、グラウンド端子100を金属基板30の絶縁層30bに形成された挿通孔30c’にまで上方から順次挿通した後、グラウンド端子100の下端部100aを金属基材層30aの上面に形成された凹部30dに侵入させて嵌合し、金属基板30と接続することになる。
ここで、グラウンド端子100は、ケース10の壁部10aの突出部10dに形成された挿通孔10eに圧入されながら挿通され、突出部10dにより把持されている。よって、締結部材40を支持体50の締結孔50aに締め込んでケース10を固定していくことにより、ケース10の突出部10dからグラウンド端子100に対して下方への押圧力が印加されることになって、グラウンド端子100の下端部100aは、金属基板30の金属基材層30aに向かって押圧されていき、より強固に金属基材層30aに食い込んで接続される。
なお、本変形例において、金属基板30の絶縁層30bに形成される挿通孔30c’は、グラウンド端子100の下端部100aのテーパ形状に対応するテーパ形状を有しているが、もちろん、図3で示すような一定の径を有する挿通孔30cを用いることも可能である。
また、本変形例において、グラウンド端子100の下端部100aのテーパ形状が、金属基板30の絶縁層30bや金属基材層30aに対して鋭利である場合には、グラウンド端子100を下方に向けて押圧すれば、その下端部100aが、絶縁層30bを貫通して金属基材層30aの上面に食い込むことができるので、かかる場合には、絶縁層30bの挿通孔30c’や金属基材層30aの凹部30dを必ずしも形成する必要はない。
以上の変形例を含む本実施形態の構成によれば、グラウンド端子が、金属基板と制御基板との間を延在しながら、グラウンド電位に接続された金属基板の金属基材層と制御基板との間を電気的に接続して、制御基板にグラウンド電位を与えることにより、インサート成形やボルト止め等の複雑な構成を採ることなく、簡便な構成で、制御基板からグラウンド接続することができるグラウンド端子を有する電子装置を提供することができる。
また、グラウンド端子が、グラウンド端子が、ケースから印加される押圧力を受力自在に挿通部の挿通孔に挿通されることにより、グラウンド端子の固定時に、グラウンド端子を金属基材層に押圧することができ、グラウンド端子における金属基材層への接続状態を、より確実なものとすることができる。
また、特に変形例における構成によれば、グラウンド端子における金属基板側に先細り
であるテーパ形状の端部が、金属基板の金属基材層に食い込んで接続することにより、グラウンド端子における金属基材層への接続状態を、より強固なものとすることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態におけるグラウンド端子を有する電子装置につき、図5をも参照して、詳細に説明する。
図5は、本実施形態のグラウンド端子を有する電子装置を示す部分拡大断面図であり、図3に相当する断面図である。
本実施形態の電子装置2においては、グラウンド端子110は、フランジ部110bを有して、金属基板30上に実装された面実装部品120の樹脂部に設けられた挿通孔120aをも貫通しており、対応してケース10の壁部10aに形成される突出部10gが、面実装部品120の上方に設けられることが、第1の実施形態におけるグラウンド端子90を有する電子装置1の構成に対する主たる相違点であり、残余の構成は同様である。よって、本変形例においては、かかる相違点に着目して説明することとし、同様な構成については同一の符号を付して適宜説明を簡略化又は省略する。
具体的には、図5に示すように、突出部10gは、第1の実施形態における突出部10dと同様にケース10の壁部10aの一部が内方に突出したものであって、グラウンド端子110が上下方向に貫通しながら圧入されて挿通され、把持される挿通部であるが、面実装部品120に干渉しないように突出部10dよりも上方に設けられる。かかる突出部10gは、上下方向に貫通する挿通孔10hを有し、突出部10gの上面10iは、制御基板20の下面に当接して、制御基板20の不要な振動を抑制する。
また、グラウンド端子110は、上下方向に延在する金属製等の導電性を有する端子であり、その中間部に横方向に延在するフランジ部110bを有する。かかるグラウンド端子110のフランジ部110bの上面は、突出部10gの底面10jに当接すると共に、フランジ部110bの下面は、金属基板30上に実装された面実装部品120の樹脂部の上面120bに当接して、面実装部品120の不要な振動を抑制する。また、かかる面実装部品120は、コネクターやコンデンサ等であり、その底面120cは、金属基板30の絶縁層30bの上面に当接している。
更に、グラウンド端子110の上部は、ケース10の壁部10aの突出部10gに形成された挿通孔10hに圧入されて貫通すると共に、ケース10上に載置された制御基板20に形成された挿通孔20aに挿通されて、挿通孔20aの周囲に設けられた制御基板20のグラウンド接続部に半田等を介して接続されながら、制御基板20の上方に突出している。一方で、グラウンド端子90の下部は、面実装部品120の樹脂部に設けられた挿通孔120aに挿通されると共に、金属基板30の絶縁層30bに形成された挿通孔30cに挿通されて、挿通孔30cにおいて露出した金属基材層30aの上面に接触している。なお、面実装部品120の樹脂部に設けられた挿通孔120aは、ケース10の壁部10aの突出部10gに形成された挿通孔10hに対して、ケース10に収容された金属基板30における面実装部品120の取付け公差を考慮した径方向の公差を必要に応じて有する。
よって、制御基板20上に実装されたコントローラ等の電子部品のグラウンド端子は、制御基板20のグラウンド接続部、グラウンド端子110、金属基板30の金属基材層30a及び支持体50を介して、グラウンド電位に接続されることになる。
以下、以上の構成の電子装置2を組み立てて、支持体50に固定するに固定する方法に
つき、詳細に説明する。
まず、制御基板20に、コントローラ等の電子部品を実装すると共に、グラウンド端子110の上部を、ケース10の壁部10aの突出部10gに形成された挿通孔10hに下方から挿通した後、制御基板20の下方からその挿通孔20aに挿通する。一方で、金属基板30に、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ等の電力半導体素子及び入力端子60等の端子に加えて、挿通孔120aを有する面実装部品120を実装する。
次に、かかる各種部品の制御基板20及び金属基板30への実装状態において、金属基板30をケース10内の下部に収容して固定すると共に、制御基板20をケース10の上部に載置して固定する。この際、グラウンド端子110の下部を、面実装部品120の樹脂部に形成された挿通孔120aに上方から挿通した後、金属基板30の絶縁層30bに形成された挿通孔30cに挿通して、グラウンド端子110の下端部110aを、金属基材層30aの上面に当接して接続する。ここで、グラウンド端子110のフランジ部110bの上面が、ケース10の壁部10aの突出部10gの底面10jに当接すると共に、フランジ部110bの下面が、面実装部品120の上面120bに当接する。
次に、かかる状態のグラウンド端子110における制御基板20の挿通孔20aに挿通した部分を、挿通孔20aの周囲に設けられた制御基板20のグラウンド接続部に半田等で接続して、グラウンド端子110を制御基板20上に実装されたコントローラ等の電子部品のグラウンド端子に電気的に接続する。
そして、かかる実装状態のケース10における各固定部10cの挿通孔10bに、ボルト等の締結部材40を挿通して、締結部材40を支持体50の締結孔50aに締結して、ケースを支持体50上に載置して固定することになる。この際、グラウンド端子110は、ケース10の壁部10aの突出部10gに形成された挿通孔10hに圧入されて挿通され、かかる突出部10gにより把持されることになるため、このように締結部材40を支持体50の締結孔50aに締め込んでケース10を固定していくことにより、突出部10gからグラウンド端子110に対して下方への押圧力が印加されることになって、グラウンド端子110の下端部110aは、金属基板30の金属基材層30aに向かって押圧されて、より強固に固定されることになる。同時に、グラウンド端子110のフランジ部110bの下面が、面実装部品120の上面120bに当接しているから、面実装部品120の底面120cを金属基板30の絶縁層30bの上面に対して確実に押圧しながら、金属基板30上における面実装部品120を保持することになる。
なお、本実施形態の構成に対して、第1の実施形態で説明した下端部100aの形状が下方に向かって先細りとなるテーパ形状であるグラウンド端子100を適用できることはもちろんである。
以上の本実施形態の構成によれば、グラウンド端子のフランジ部が、金属基板に実装された面実装部品に当接して保持するため、面実装部品の装着状態も確実なものとすることができる。
なお、本発明は、部材の種類、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
以上のように、本発明においては、インサート成形やボルト止め等の複雑な構成を採ることなく、簡便な構成で、制御基板からグラウンド接続することができるグラウンド端子
を有する電子装置を提供することができるものであり、その汎用普遍的な性格からインバータ装置等の電子装置に広範に適用され得るものと期待される。
1………電子装置
10……ケース
10a…壁部
10b…挿通孔
10c…固定部
10d…突出部
10e…挿通孔
10f…底面
10g…突出部
10h…挿通孔
10i…上面
10j…底面
20……制御基板
30……金属基板
30a…金属基材層
30b…絶縁層
30c…挿通孔
30d…凹部
40……締結部材
50……支持体
50a…締結孔
60……入力端子
70……出力端子
70U…U相端子
70V…V相端子
70W…W相端子
80……中継端子
90……グラウンド端子
90a…下端部
100…グラウンド端子
100a…下端部
110…グラウンド端子
110a…下端部
110b…フランジ部
120……面実装部品
120a…上面
120b…底面

Claims (4)

  1. 電力半導体素子を実装する金属基板と、前記金属基板の上方に配置された制御基板と、を備えた電子装置において、
    前記金属基板と前記制御基板との間を延在するグラウンド端子を更に備え、
    前記グラウンド端子は、グラウンド電位に接続された前記金属基板の金属基材層と前記制御基板との間を電気的に接続して、前記制御基板にグラウンド電位を与えることを特徴とする電子装置。
  2. 前記グラウンド端子における前記金属基板側の端部は、前記金属基板側に先細りであるテーパ形状を有し、前記金属基板側の前記端部が、前記金属基板の金属基材層に食い込んで接続することを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記金属基板及び前記制御基板は、ケースに設けられ、前記金属基板と前記制御基板との間には、前記ケースに形成されて挿通孔を有する挿通部が配され、前記グラウンド端子は、前記ケースから印加される押圧力を受力自在に前記挿通部の前記挿通孔に挿通されて、前記金属基板と前記制御基板との間を延在することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子装置。
  4. 前記グラウンド端子はフランジ部を有して、前記フランジ部が前記金属基板に実装された面実装部品に当接して保持することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電子装置。
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