JP2010280175A - 印刷装置、及び、充填状態切り替え方法 - Google Patents

印刷装置、及び、充填状態切り替え方法 Download PDF

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Abstract

【課題】充填状態の切り替えが適切に行われる印刷装置を実現する。
【解決手段】ヘッドに白インクが充填された第一充填状態及びヘッドに前記クリアインクが充填された第二充填状態の一方から他方への切り替えを、白インク用収容体とヘッドとが連通した第一連通状態及び前記クリアインク用収容体と前記ヘッドとが連通した第二連通状態の一方から他方へと前記選択部を操作して移行させた後に、ヘッドからインクを吸引する吸引処理S8及び複数のノズルのうちノズル列の端部に位置するノズルのみを対象としてフラッシングを行う端部フラッシング処理S6を行うことにより、実行するコントローラーと、を有する。
【選択図】図8

Description

本発明は、印刷装置、及び、充填状態切り替え方法に関する。
媒体に複数色のインクを吐出するためのヘッドを備える印刷装置は既によく知られている。かかる印刷装置としては、紙や布、フィルムなどの各種媒体にインクを吐出して、モノクロ印刷及びカラー印刷の他に、白色印刷(白インクによる印刷)を行うインクジェットプリンターが知られている。
また、かかるインクジェットプリンターの中には、当該白インクとクリアインクとが選択的に充填されるヘッドを備えるものがある。そして、当該インクジェットプリンターにおいては、コントローラーが、ヘッドに白インクが充填された第一充填状態及びヘッドにクリアインクが充填された第二充填状態の一方から他方への切り替えを実行する。
特開2008−162023号公報
ところで、第一充填状態及び第二充填状態の一方から他方への前述した切り替えが適切に行われない場合があった。例えば、第一充填状態から第二充填状態への切り替えが実行されたものの、ヘッドに白インクが不適切に残留してしまう場合や、第二充填状態から第一充填状態への切り替えが実行されたものの、ヘッドにクリアインクが不適切に残留してしまう場合があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、充填状態の切り替えが適切に行われる印刷装置等を実現することにある。
主たる本発明は、媒体に複数色のインクを吐出するためのヘッドであって、白インクとクリアインクとが選択的に充填され、前記白インク及び前記クリアインクの吐出口であるノズルが複数並ぶことにより形成されたノズル列を備えるヘッドと、
前記白インクを収容する白インク用収容体と、
前記クリアインクを収容するクリアインク用収容体と、
前記白インク用収容体及び前記クリアインク用収容体のいずれかを前記ヘッドに連通させる選択部と、
前記ヘッドに前記白インクが充填された第一充填状態及び前記ヘッドに前記クリアインクが充填された第二充填状態の一方から他方への切り替えを、
前記白インク用収容体と前記ヘッドとが連通した第一連通状態及び前記クリアインク用収容体と前記ヘッドとが連通した第二連通状態の一方から他方へと前記選択部を操作して移行させた後に、前記ヘッドからインクを吸引する吸引処理及び複数の前記ノズルのうち前記ノズル列の端部に位置するノズルのみを対象としてフラッシングを行う端部フラッシング処理を行うことにより、
実行するコントローラーと、を有することを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本実施形態に係るプリンター1のブロック図である。 プリンター1の概略を示す斜視図である。 プリンター1の概略を示す斜視図である。 ヘッド42に形成されたノズル列を示した概念図である。 図5Aは、ヘッド42の充填室70とインクカートリッジ44を示した概念図である。図5Bは、ヘッド42の充填室70を示した概念図である。 インク吸引ユニット32を示した概念図である。 検査クリーニング処理の態様を説明するための説明図である。 クリア切り替え方法及び白切り替え方法を説明するための説明図である。 電源がONされた後に、コントローラー60が白切り替えを実行する例を示したフローチャートである。 電源がOFFされる際に、コントローラー60がクリア切り替えを実行する例を示したフローチャートである。 クリア切り替え方法及び白切り替え方法に係る他の方法を説明するための説明図である。 クリア切り替え方法及び白切り替え方法に係る他の方法を説明するための説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
媒体に複数色のインクを吐出するためのヘッドであって、白インクとクリアインクとが選択的に充填され、前記白インク及び前記クリアインクの吐出口であるノズルが複数並ぶことにより形成されたノズル列を備えるヘッドと、
前記白インクを収容する白インク用収容体と、
前記クリアインクを収容するクリアインク用収容体と、
前記白インク用収容体及び前記クリアインク用収容体のいずれかを前記ヘッドに連通させる選択部と、
前記ヘッドに前記白インクが充填された第一充填状態及び前記ヘッドに前記クリアインクが充填された第二充填状態の一方から他方への切り替えを、
前記白インク用収容体と前記ヘッドとが連通した第一連通状態及び前記クリアインク用収容体と前記ヘッドとが連通した第二連通状態の一方から他方へと前記選択部を操作して移行させた後に、前記ヘッドからインクを吸引する吸引処理及び複数の前記ノズルのうち前記ノズル列の端部に位置するノズルのみを対象としてフラッシングを行う端部フラッシング処理を行うことにより、
実行するコントローラーと、を有することを特徴とする印刷装置。
かかる場合には、充填状態の切り替えが適切に行われる印刷装置が実現される。
また、前記コントローラーは、前記吸引処理及び前記端部フラッシング処理を、端部フラッシング処理、吸引処理の順に行うこととしてもよい。
かかる場合には、充填状態の切り替えがより適切に行われる。
また、前記ノズル列における前記ノズルの並び方向が水平方向から傾斜していることにより、前記ノズル列の一端部に位置する前記ノズルが前記ノズル列の他端部に位置する前記ノズルよりも鉛直方向において下方に設けられており、
前記コントローラーは、前記端部フラッシング処理として、複数の前記ノズルのうち前記ノズル列の前記一端部に位置するノズルのみを対象としてフラッシングを行うこととしてもよい。
かかる場合には、ノズル列におけるノズルの並び方向が水平方向から傾斜している状況において、充填状態の切り替えがより適切に行われる。
また、前記ノズル列における前記ノズルの並び方向が水平方向から傾斜していることにより、前記ノズル列の一端部に位置する前記ノズルが前記ノズル列の他端部に位置する前記ノズルよりも鉛直方向において下方に設けられており、
前記コントローラーは、前記端部フラッシング処理として、複数の前記ノズルのうち前記ノズル列の前記他端部に位置するノズルのみを対象としてフラッシングを行う第一端部フラッシング処理を行った後に、複数の前記ノズルのうち前記ノズル列の前記一端部に位置するノズルのみを対象としてフラッシングを行う第二端部フラッシング処理を行うこととしてもよい。
かかる場合には、ノズル列におけるノズルの並び方向が水平方向から傾斜している状況において、充填状態の切り替えがより適切に行われる。
また、前記コントローラーは、前記第一連通状態及び前記第二連通状態の一方から他方へと前記選択部を操作して移行させた後に、前記ヘッドの吐出不良を検査する検査処理を行い、該検査処理において該吐出不良が検出された場合に限定して、前記吸引処理及び前記端部フラッシング処理を行うこととしてもよい。
かかる場合には、充填状態の切り替えがより適切に行われるとともに、切り替えに要する時間も短縮される。
次に、白インクが充填された第一充填状態及びクリアインクが充填された第二充填状態の一方から他方へ切り替える充填状態切り替え方法であって、
媒体に複数色のインクを吐出するためのヘッドであって、前記白インクと前記クリアインクとが選択的に充填され、前記白インク及び前記クリアインクの吐出口であるノズルが複数並ぶことにより形成されたノズル列を備えるヘッドと、白インク収容体とが連通した第一連通状態及び前記ヘッドとクリアインク用収容体とが連通した第二連通状態の一方から他方へと、前記白インク用収容体及び前記クリアインク用収容体のいずれかを前記ヘッドに連通させる選択部を操作して移行させることと、
前記第一連通状態及び前記第二連通状態の一方から他方へと移行させた後、前記ヘッドからインクを吸引する吸引処理及び複数の前記ノズルのうち前記ノズル列の端部に位置するノズルのみを対象としてフラッシングを行う端部フラッシング処理を行うことと、
を有することを特徴とする充填状態切り替え方法。
かかる場合には、充填状態の切り替えが適切に行われる充填状態切り替え方法が実現される。
===本実施形態に係るプリンター1について===
先ず、本実施の形態に係るプリンター1の概略について、図1乃至図7を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る印刷装置の一例としてのインクジェットプリンター(以下、プリンター1ともいう)のブロック図である。図2及び図3は、プリンター1の概略を示す斜視図である。図4は、ヘッド42に形成されたノズル列を示した概念図である。図5Aは、ヘッド42の充填室70とインクカートリッジ44を示した概念図である。図5Bは、ヘッド42の充填室70を示した概念図である。図6は、インク吸引ユニット32を示した概念図である。図7については、後述する。
なお、図2に示すプリンター1と、図3に示すプリンター1とでは、後述するキャリッジ48の位置が異なっている。また、図5A及び図5Bにおいては、図を分かり易くするために、ノズル72、圧力室74、及び、ピエゾ素子78の数が実際の数(360個)より少ない7個であることとして、図が描かれている。また、図6においては、図を分かり易くするために、5つの吸引ポンプ35のうちの一つのみを表している(4つの吸引ポンプ35の記載を省略している)。
プリンター1は、例えばロール紙や大型の印刷用紙(これらが、媒体に相当)に対応しており、図2及び図3に示す例においては、当該プリンター1にロール紙Sが備えられている。プリンター1は、図1に示すように、搬送ユニット20、ヘッドユニット40、インク吸引ユニット32、検査ユニット38、検出器群50、及び、コントローラー60を有する。外部装置であるコンピュータ110から印刷データ(印刷指令)を受信したプリンター1は、コントローラー60によって各ユニット(搬送ユニット20、ヘッドユニット40等)を制御する。例えば、コントローラー60は、コンピュータ110から印刷データ(印刷指令)を受信し、受信した印刷データ(印刷指令)に基づいて、各ユニットを制御し、ロール紙Sに画像を印刷する。プリンター1内の状況は検出器群50によって監視されており、検出器群50は、検出結果をコントローラー60に出力する。コントローラー60は、検出器群50から出力された検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、ロール紙Sを搬送方向に搬送するためのものである。この搬送ユニット20は、紙送りモータ31と、紙送りモータ31により駆動されロール紙Sを搬送方向(以下、副走査方向とも呼ぶ)へ送るスマップローラー24と、ロール紙Sをセットするためのロール紙ホルダ27と、ロール紙Sを前記スマップローラー24に押圧するための紙押さえローラー29と、ロール紙Sを支持するプラテン26と、を有している。
ロール紙Sは、ロール紙ホルダ27にセットされる。ロール紙Sは、紙押さえローラー29によりスマップローラー24に押圧され、スマップローラー24が回転することでプラテン26の表面上を搬送方向へ送られる。
ヘッドユニット40は、ロール紙Sにインク(インクとは、水性インク及び油性インクの双方を含む概念である。本実施の形態においては、水性インク)を吐出するためのものである。このヘッドユニット40は、ヘッド42と、該ヘッド42へ供給するためのインクを収容する収容体の一例としてのインクカートリッジ44と、ヘッド42を支持し該ヘッド42を移動方向(以下、主走査方向とも呼ぶ)に移動させるためのキャリッジ48と、キャリッジモータ49と、キャリッジモータ49によって駆動されキャリッジ48を移動させる牽引ベルト46と、キャリッジ48を案内するためのガイドレール47と、を有している。キャリッジ48は、キャリッジモータ49により駆動される牽引ベルト46により牽引されて、ガイドレール47に沿って主走査方向に移動する。そして、キャリッジ48が主走査方向に移動しながらヘッド42がインクを吐出する動作と前述した搬送ユニット20がロール紙Sを送る動作とが繰り返されることにより、ロール紙Sにドットが形成され画像がロール紙Sに印刷される。
ここで、本実施の形態に係るプリンター1においては、通常のモノクロ印刷及びカラー印刷の他に、白色印刷(白インクによる印刷)を実行することが可能となっている。すなわち、プリンター1は、印刷モードとして、白色印刷を行う印刷モード(白インクを使用する印刷モード)、モノクロ印刷を行う印刷モード(白インクを使用しない印刷モード)、カラー印刷を行う印刷モード(白インクを使用しない印刷モード)を備えている。
そして、本実施の形態に係るプリンター1においては、これらの印刷モードの実現のために、白色印刷用の白インクとモノクロ・カラー印刷用のブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクが用意されている。
なお、本実施の形態に係る白インクは、例えば、特開2003−313481号公報に記述されているものである。この白インクは、水性顔料インクであり、この白インクに係る特徴的な事項としては、中空樹脂を備えている点を挙げることができる。中空樹脂が液体インク中に存在する場合には、中空部(空洞)は水分で満たされている。そして、インクが吐出され媒体上に置かれると、中空部(空洞)内の水分が蒸発し、中空部(空洞)は空気で満たされるようになる。そして、この中空部(空洞)のサイズは、可視光を有効に(つまり、インクを白く見せるように)散乱させるように設計されており、したがって、当媒体上に置かれたインクにより形成された画像を見た場合には、当該画像が白く見えることとなる。
ヘッド42には、インクが充填される室(以下、便宜上、充填室70と呼ぶ)が5色のインク毎に(色毎に)設けられている。この充填室70は、図5A及び図5Bに示すように、ノズル72、圧力室74、リザーバー76等から構成されている。
ノズル72は、ヘッド42の下面に備えられたインクの吐出口であり、図4に示すように、5色のインク毎に(色毎に)、360個ずつ設けられている。すなわち、本実施の形態においては、白インクが吐出されるノズル、シアンインクが吐出されるノズル、マゼンタインクが吐出されるノズル、イエローインクが吐出されるノズル、ブラックインクが吐出されるノズルが、それぞれ360個(合計で、360×5=1800個)備えられている。そして、それぞれの360個のノズルは、副走査方向に沿って列状に並んでおり、ホワイトノズル列W、シアンノズル列C、マゼンタノズル列M、イエローノズル列Y、ブラックノズル列Kを形成している。
なお、図2や図3に示されるように、本実施の形態においては、当該副走査方向が水平方向から傾斜している(鉛直方向からも傾斜している)。したがって、副走査方向に沿った、ノズル列におけるノズル72の並び方向が、水平方向から傾斜している。そのため、ノズル列におけるノズル72は、番号が若いノズル72ほど、鉛直方向において上側に位置している。例えば、図4において、#1番ノズルは、鉛直方向において最も上方に位置しており、#360番ノズルは、鉛直方向において最も下方に位置している。
圧力室74は、図5A及び図5Bに示すように、ノズル72と連通した室である。この圧力室74と隣接する位置には、インクを吐出させるための駆動素子(ピエゾ素子78)が設けられている。そして、印刷が行われる際には、ピエゾ素子78が、ユニット制御回路64から出力される駆動信号に含まれる駆動パルスに基づいて伸縮動作を行う。すると、当該伸縮動作により、圧力室74の容量が変化して、ノズル72からインクが吐出されるようになっている。
圧力室74は(ピエゾ素子78も)、ノズル72毎に設けられている。そのため、本実施の形態に係る圧力室74としては、白インク用圧力室、シアンインク用圧力室、マゼンタインク用圧力室、イエローインク用圧力室、ブラックインク用圧力室が、それぞれ360個(合計で、360×5=1800個)備えられている。なお、前述したとおり、図5A及び図5Bにおいては、ノズル72、圧力室74、及び、ピエゾ素子78の数が実際の数(360個)より少ない7個であることとして、図が描かれているが、図5Aには、左から順に、白インクが吐出される#4番ノズルとこれに対応した圧力室74及びピエゾ素子78、シアンインクが吐出される#4番ノズルとこれに対応した圧力室74及びピエゾ素子78、マゼンタインクが吐出される#4番ノズルとこれに対応した圧力室74及びピエゾ素子78、イエローインクが吐出される#4番ノズルとこれに対応した圧力室74及びピエゾ素子78、ブラックインクが吐出される#4番ノズルとこれに対応した圧力室74及びピエゾ素子78が、表されている。また、図5Bには、左から順に、白インクが吐出される#1、#2、#3・・・、#7番ノズルとこれに対応した圧力室74及びピエゾ素子78が、表されている。
なお、図5Bに示されるように、圧力室74やピエゾ素子78についても、番号が若いものほど、鉛直方向において上側に位置している。例えば、図5Bにおいて、#1番ノズルに対応した圧力室74及びピエゾ素子78は、鉛直方向において最も上方に位置しており、#7番ノズルに対応した圧力室74及びピエゾ素子78は、鉛直方向において最も下方に位置している。
リザーバー76は、図5A及び図5Bに示すように、圧力室74と供給路75を介して連通した室である。このリザーバー76は、インクを貯留するためのものであり、5色のインク毎に(色毎に)1つずつ設けられている。すなわち、本実施の形態においては、白インク用リザーバー、シアンインク用リザーバー、マゼンタインク用リザーバー、イエローインク用リザーバー、ブラックインク用リザーバーが備えられており、各々のリザーバー76は360個の圧力室74と連通している。なお、図5Aには、左から順に、白インク用リザーバー、シアンインク用リザーバー、マゼンタインク用リザーバー、イエローインク用リザーバー、ブラックインク用リザーバーが表されているが、図5Bには、白インク用リザーバーのみが表されている。
このように、ヘッド42には、5色のインク毎に(色毎に)、1つのリザーバー76と360個の圧力室74と360個のノズル72を備える充填室70が設けられている。すなわち、本実施の形態においては、白インクが充填される白インク充填室、シアンインクが充填されるシアンインク充填室、マゼンタインクが充填されるマゼンタインク充填室、イエローインクが充填されるイエローインク充填室、ブラックインクが充填されるブラックインク充填室が備えられている。
そして、図5Aに示すように、ヘッド42(より具体的には、ヘッド42のリザーバー76)には、インクカートリッジ44が着脱可能に連結されており、インクカートリッジ44内のインクが充填室70に流入する(供給される)ことにより、充填室70が充填されるようになっている。ここで、図5Aからも明らかなように、シアンインク充填室、マゼンタインク充填室、イエローインク充填室、ブラックインク充填室の各々には、一つのインクカートリッジ44のみ(すなわち、シアンインク用インクカートリッジ、マゼンタインク用インクカートリッジ、イエローインク用インクカートリッジ、ブラックインク用インクカートリッジ)が連結されているのに対し、白インク充填室には、二つのインクカートリッジ44が連結されている。
すなわち、本実施の形態においては、白インク充填室に、白インクだけでなくクリアインクも充填することができるようになっている。つまり、本実施の形態に係るプリンター1においては、白インクとクリアインクとが選択的に充填されるヘッド42(具体的には、充填室70)が実現されている。そして、このために、白インク充填室には、二つのインクカートリッジ44、すなわち、白インクが収容された白インク用インクカートリッジ及びクリアインクが収容されたクリアインク用インクカートリッジが、双方のカートリッジのいずれかをヘッド42(具体的には、充填室70)に連通させる選択部の一例としての切り替えスイッチ80を介して連結されており、切り替えスイッチ80により白インク充填室と白インク用インクカートリッジとが連通した際には、白インク充填室に白インクが充填され、白インク充填室とクリアインク用インクカートリッジとが連通した際には、白インク充填室にクリアインクが充填されるようになっている。
なお、白インク及びクリアインクの選択的な充填の目的、白インクからクリアインク(クリアインクから白インク)への具体的な切り替え方法や切り替えタイミング例については、後に詳述する。
インク吸引ユニット32は、インクを吸引するためのものである。このインク吸引ユニット32は、図2及び図3に示すように、キャリッジ48が主走査方向端部のホームポジションに位置する際に、ヘッド42が対向する位置に設けられている。そして、インク吸引ユニット32は、ヘッド42の吐出不良を解消するためのクリーニング処理や、白インクからクリアインク(クリアインクから白インク)への切り替え処理(切り替え処理の詳細については、後述)の際に、インクを吸引する。インク吸引ユニット32は、図6に示すように、ヘッドキャップ33とホース34と吸引ポンプ35とを備えている。
ヘッドキャップ33においては、その内部空間が5つの吸引室33aに区画されている。そして、ヘッドキャップ33が上昇すると、ヘッドキャップ33はヘッド42の下面に密着し、このとき、5つの吸引室33aの各々は前述した5つのノズル列のうちの対応するノズル列を覆う閉塞空間を形成する。すなわち、ヘッドキャップ33は、上昇することにより、ヘッド42の下面(ノズル面)を封止するようになっている。
吸引ポンプ35は、その周縁部近傍に2つの小ローラー35aを有しており、これら2つの小ローラー35aの周囲には、ホース34が巻回されている。そして、不図示のモータに駆動されて吸引ポンプ35が矢印方向に回転すると、小ローラー35aによってホース34内の空気が押され、これによってヘッドキャップ33内の閉塞空間において排気がなされるようになっている。そして、当該閉塞空間において排気が成されると、当該閉塞空間が負圧となり、ヘッド42の充填室70(ノズル72)からインクが吸引されることとなる。吸引されたインクはホース34を介して不図示の廃インク排出部に排出される。
なお、前記ヘッドキャップ33は、吸引ポンプ35が作動することなく、以下の機能を発揮する。すなわち、プリンター1が印刷を行わないときには(そして、キャリッジ48がホームポジションに位置しているときには)、ヘッドキャップ33は上昇してヘッド42の下面に密着する。そして、このことにより、ノズル72からのインクの蒸発(換言すれば、インクの乾燥)を抑制する。すなわち、ヘッドキャップ33は、印刷休止中にヘッド42の下面(ノズル面)を封止して、インクの蒸発を抑制する蓋体としての機能を発揮する。
また、図3に示すように、主走査方向においてインク吸引ユニット32と隣り合う位置(インク吸引ユニット32よりも内側に位置する位置)には、フラッシングボックス37が設けられている。印刷装置(プリンター1)においては、印刷処理の実行中(すなわち、コントローラー60が印刷指令を受けてからプリンター1が待機状態へ移行するまでの間)であって、ヘッド42が画像の印刷のためにインクを吐出する動作を実行していないときに、フラッシングが全てのノズル72(当該画像の印刷のために使われないノズル72も含まれる)を対象として実施される。また、白インクからクリアインク(クリアインクから白インク)への切り替え処理(切り替え処理の詳細については、後述)の際に、フラッシングが複数のノズル72のうちノズル列(すなわち、前記ホワイトノズル列W)の端部に位置するノズル72のみを対象として実施される(端部フラッシングと言う)。フラッシングが行われる際には、ヘッド42が前記フラッシングボックス37と対向する位置にキャリッジ48が移動する。そして、この位置にて、前述したピエゾ素子78が、ユニット制御回路64から出力される駆動信号(この駆動信号は、フラッシング用の駆動信号であり、印刷用の駆動信号とは異なる)に含まれる駆動パルスに基づいて伸縮動作を行うと、圧力室74の容量が変化して、ノズル72からインクがフラッシングボックス37に向けて吐出される。フラッシングボックス37に向けて吐出されたインクは不図示の廃インク排出部に排出される。
また、本実施の形態に係る前記フラッシングボックス37は、ヘッド42の吐出不良を検査するための検査処理が実行される際にも用いられる。すなわち、本実施の形態に係る印刷装置(プリンター1)においては、所定のタイミング(当該タイミングの例については、後に詳述する)で、ヘッド42の吐出不良を検査するための検査処理が実施される。そして、当該検査処理の実現のために、プリンター1には、検査ユニット38が備えられている。
検査ユニット38は、フラッシングボックス37内に設けられた電極部材と、当該電極部材とヘッド42(及びヘッド42から吐出されるインク)との間に電位差を生じさせる(本実施の形態においては、電極部材を正に、ヘッド42(及びヘッド42から吐出されるインク)を負に帯電させる)ための電圧印加部と、電極部材の電圧を検出するための電圧検出部と、備えている。
そして、検査処理が行われる際には、ヘッド42が前記フラッシングボックス37と対向する位置に、キャリッジ48が移動し、電圧印加部が、電極部材を正に、ヘッド42を負に、帯電させる。そして、かかる帯電状態で、前述したピエゾ素子78が前記駆動パルスに基づいて伸縮動作を行うと、負に帯電したインクがノズル72からフラッシングボックス37内の正に帯電した電極部材に向けて吐出されることとなるが、かかる際に、当該電極部材に向かって移動するインクは、静電誘導による誘導電圧を発生させ、前記電極部材の電圧を変化させる。そして、電圧検出部は、当該電圧を検出しその結果をコントローラー60へ出力するが、インクがノズル72から正常に吐出された場合には、電圧の変化が電圧検出部により検出される一方で、ヘッド42の吐出不良が生じてインクがノズル72から吐出されない場合には、電圧の変化が電圧検出部により検出されないこととなる。そのため、コントローラー60は、前記変化の検出結果(検出有無)を電圧検出部から受けることにより、吐出不良の有無を把握することとなる。
このように、本実施の形態に係るプリンター1においては、所定のタイミングで、ヘッド42の吐出不良を検査するための検査処理が実施されるが、吐出不良が検出された場合には(複数のノズル72のうちの一つのノズル72についてだけ吐出不良が認められた場合にも)、ヘッド42の吐出不良を解消するための前記クリーニング処理(つまり、インクの吸引)が実行され、当該クリーニング処理の実行後に、再度、検査処理が行われる(一方で、吐出不良が検出されなかった場合には、当該クリーニング処理及び再度の検査処理は実行されない)。そして、再度の検査処理においても、吐出不良が検出された場合には、吐出不良が検出されなくなるまで、クリーニング処理及び検査処理の組を繰り返すこととなる。
このような処理、すなわち、ヘッド42の吐出不良を検査し該吐出不良が検出された際には該ヘッド42をクリーニングする処理を、本稿では検査クリーニング処理と呼ぶ。なお、既述の説明から理解できるように、検査クリーニング処理の態様は、吐出不良の検出有無に応じて変化する。すなわち、図7に示すように、最初の検査処理が行われたが吐出不良が検出されなかったケースにおいては、当該最初の検査処理のみが検査クリーニング処理となるし(図7の左図)、最初の検査処理において吐出不良が検出され、その後、クリーニング処理及び検査処理の組をn回繰り返して、n+1回目(最初の検査処理も含めた回数)の検査処理で吐出不良が検出されなくなったケースにおいては、最初の検査処理とその後のn回のクリーニング処理及び検査処理の組とからなる一連の処理が前記検査クリーニング処理となる(図7の右図)。なお、図7は、検査クリーニング処理の態様を説明するための説明図である。
コントローラー60は、プリンター1の制御を行うための制御ユニット(制御部)である。コントローラー60は、インターフェース部61と、CPU62と、メモリ63と、ユニット制御回路64とを有する。インターフェース部61は、外部装置であるコンピュータ110とプリンター1との間でデータの送受信を行う。CPU62は、プリンター全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、揮発性のメモリであるRAM、不揮発性のメモリであるEEPROM等の記憶素子を有する。CPU62は、メモリ63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御する。
===白インク及びクリアインクの選択的な充填について===
上述したとおり、本実施の形態においては、充填室70(白インク充填室)に、白インクだけでなくクリアインクも充填することができるようになっている。本項では、かかる事項につき、先ず、その目的について説明する。そして、その後に、白インクからクリアインクへの、及び、クリアインクから白インクへの、具体的な切り替え方法について説明し、これに引き続いて、白インクからクリアインクへの、及び、クリアインクから白インクへの、切り替えタイミングの例について説明する。
<<<白インク及びクリアインクの選択的な充填の目的について>>>
ここでは、白インクとクリアインクとを白インク充填室に選択的に充填させるようにした目的について説明する。
当該目的は、ヘッド42(白インク充填室)における目詰まりを防止することである。すなわち、白インクとクリアインクとを比較した場合に、当然のことながら、白インクの方が前記目詰まりを生じさせ易いインクであり、したがって、白インクが白インク充填室に充填された状態で長い間放置された場合には、白インクの増粘等が促進されて、ヘッド42(特に、ノズル72)において目詰まりが発生してしまう。そして、このことに鑑みて、本実施の形態においては、電源がOFFされているときに、クリアインクを白インク充填室に充填させるようにしている(詳細については、後述)。
<<<インクの切り替え方法について>>>
ここでは、白インクからクリアインクへの切り替え方法(正確には、ヘッド42に白インクが充填された第一充填状態(以下、便宜上、白充填状態とも呼ぶ)からヘッドにクリアインクが充填された第二充填状態(以下、便宜上、クリア充填状態とも呼ぶ)への第一切り替え(以下、便宜上、クリア切り替えとも呼ぶ)方法)及びクリアインクから白インクへの切り替え方法(正確には、クリア充填状態から白充填状態への第二切り替え(以下、便宜上、白切り替えとも呼ぶ)方法)について、図8を用いて説明する。すなわち、白充填状態及びクリア充填状態の一方から他方への切り替え方法について、図8を用いて説明する。図8は、クリア切り替え方法及び白切り替え方法を説明するための説明図である。
クリア切り替え方法の実行の際には、先ず、コントローラー60が、ヘッドユニット40を制御して、前述した切り替えスイッチ80の切り替えを行う。すなわち、コントローラー60は、当該切り替えスイッチ80を操作して、白インク充填室と白インク用インクカートリッジとが連通した第一連通状態(以下、便宜上、白連通状態とも呼ぶ)から白インク充填室とクリアインク用インクカートリッジとが連通した第二連通状態(以下、便宜上、クリア連通状態とも呼ぶ)へと移行させる(ステップS2)。
次に、コントローラー60は、前述した端部フラッシングを行う。すなわち、コントローラー60は、複数のノズル72のうちホワイトノズル列Wの端部に位置するノズル72のみを対象としてフラッシングを行う端部フラッシング処理を行う。本実施の形態においては、当該端部フラッシング処理として複数のノズル72(#1番〜#360番ノズル)のうち#337番〜#360番ノズルのみを対象としてフラッシングを行う。すなわち、ホワイトノズル列Wの両端部に位置するノズル72のうち、下方に位置する番号が若くないノズル72を一端部に位置するノズル72、上方に位置する番号が若いノズルを他端部に位置するノズル72としたときに(つまり、ホワイトノズル列Wの一端部に位置するノズル72が、ホワイトノズル列Wの他端部に位置するノズル72よりも鉛直方向において下方に設けられている場合に)、コントローラー60は、端部フラッシング処理として、複数のノズル72のうち前記一端部に位置するノズル72のみを対象としてフラッシングを行う(ステップS6)。本実施の形態に係る端部フラッシングが行われる際には、#337番〜#360番ノズルに対応するピエゾ素子78が、ユニット制御回路64から出力される駆動信号に含まれる駆動パルスに基づいて伸縮動作を行う。そして、#337番〜#360番ノズルに対応する圧力室74の容量が変化して、#337番〜#360番ノズルからインクがフラッシングボックス37に向けて吐出される。
次に、コントローラー60は、インク吸引ユニット32を制御して、インクの吸引を実行する(ステップS8)。すなわち、インクを吸引する吸引処理を実行する。
このように、コントローラー60は、連通状態の移行処理と、ヘッド42からインクを吸引する吸引処理及び複数のノズル72のうちホワイトノズル列Wの端部に位置するノズルのみを対象としてフラッシングを行う端部フラッシング処理を行う。そして、これらの処理により、白インク充填室に充填されていた白インクが廃インク排出部に排出され、白インクと置き換わるように、クリアインク用インクカートリッジからクリアインクが白インク充填室に充填される。
また、白切り替え方法の実行の際にも、先ず、コントローラー60が、ヘッドユニット40を制御して、前述した切り替えスイッチ80の切り替えを行う。すなわち、コントローラー60は、当該切り替えスイッチ80を操作して、クリア連通状態から白連通状態へと移行させる(ステップS2)。
次に、コントローラー60は、前述した端部フラッシング処理を行う。すなわち、複数のノズル72(#1番〜#360番ノズル)のうちホワイトノズル列Wの一端部に位置するノズル72(#337番〜#360番ノズル)のみを対象としてフラッシングを行う(ステップS6)。
次に、コントローラー60は、インク吸引ユニット32を制御して、インクの吸引を実行する(ステップS8)。すなわち、インクを吸引する吸引処理を実行する。
そして、これらの処理により、白インク充填室に充填されていたクリアインクが廃インク排出部に排出され、クリアインクと置き換わるように、白インク用インクカートリッジから白インクが白インク充填室に充填される。
このように、クリア切り替え及び白切り替えは、ヘッドユニット40及びインク吸引ユニット32がコントローラー60により順次制御されて、切り替えスイッチ80の切り替え、端部フラッシング及びインクの吸引が順次実行されることにより成されることとなる。
<<<インクの切り替えタイミングについて>>>
次に、クリア切り替え及び白切り替えの切り替えタイミングの例について説明する。上述したとおり、本実施の形態においては、電源がOFFされているときに、白インク充填室の状態をクリア充填状態とする。そのため、概略としては、電源がOFFされると、コントローラー60が、クリア切り替えを実行し、電源がONされた後に、コントローラー60が、白切り替えを実行する(白充填状態に戻す)。
以下では、上記について、図9及び図10を用いて、より詳しく説明する。図9は、電源がONされた後に、コントローラー60が白切り替えを実行する例を示したフローチャートである。図10は、電源がOFFされる際に、コントローラー60がクリア切り替えを実行する例を示したフローチャートである。
なお、本切り替えが実行されるときのプリンター1の各種動作は、主としてコントローラー60により実現される。特に、本実施の形態においては、メモリ63に格納されたプログラムをCPU62が処理することにより実現される。そして、このプログラムは、以下に説明する各種の動作を行うためのコードから構成されている。
先ず、電源がONされた後に、コントローラー60が白切り替えを実行する例について説明する。図9のフローチャートは、電源がユーザによりONされ、コントローラー60が電源ON指令を受け取ることから始まる(ステップS2)。なお、前述したとおり、本実施の形態においては、電源がOFFされているときにクリアインクが白インク充填室に充填されている(前記クリア充填状態となっている)。そして、電源がONされる際には、白切り替えは実行されず、当該クリア充填状態が維持される。
電源がONされるとプリンター1は印刷を待機している待機状態となるが(ステップS4:N)、かかる状態においても、白切り替えは実行されず、クリア充填状態が維持される。
そして、暫くすると、プリンター1(コントローラー60)はコンピュータ110から印刷指令を受信する(ステップS4:Y)。そして、この電源ON後の最初の印刷指令の受信の際に、コントローラー60は、当該印刷指令が白インクを使用する印刷モード(すなわち、白色印刷を行う印刷モード。以下、白使用モードと省略する)及び白インクを使用しない印刷モード(すなわち、モノクロ印刷やカラー印刷を行う印刷モード。以下、白不使用モードと省略する)のうちのどちらを示しているかをチェックする(ステップS5)。そして、当該印刷指令が白使用モードを示していた場合には(ステップS5:Y)、コントローラー60は白切り替えを実行し(ステップS8)、当該印刷指令が白不使用モードを示していた場合には(ステップS5:N)、コントローラー60は白切り替えを実行することなくクリア充填状態を維持させる。
なお、白切り替え(ステップS8)の後には、白切り替え実行後に行われる白色印刷が吐出不良なく適切に行われるように、コントローラー60が、前述した検査クリーニング処理を実行する(ステップS9)。
また、電源ON後の最初の印刷指令の受信の際に、印刷モードの前記チェックが行われて白切り替えが実行されなかった場合には(ステップS5:N)、電源がONされた後二度目以降の印刷指令が受信されて白使用モードがチェックされるまで(ステップS5:Y)、コントローラー60は白切り替えを実行することなくクリア充填状態を維持させる。すなわち、コントローラー60は、クリア充填状態が維持されている状態で、電源がONされた後二度目以降の印刷指令を受信した際にも(ステップS4:Y)、印刷モードの前記チェックを行う(ステップS5)。そして、コントローラー60は、該二度目以降の印刷指令が白使用モードを示している場合には(ステップS5:Y)、白切り替えを実行するが(ステップS8)、該二度目以降の印刷指令が白不使用モードを示している場合には(ステップS5:N)、白切り替えを実行することなくクリア充填状態を維持させる。
次に、電源がOFFされる際に、コントローラー60がクリア切り替えを実行する例について説明する。図10のフローチャートは、電源がユーザによりOFFされ、コントローラー60が電源OFF指令を受け取ることから始まる(ステップS12)。なお、前述したとおり(また、図9に示されるように)、電源がONされている際(電力がプリンター1に供給されている間)には、白インク充填室の状態は、クリア充填状態と白充填状態の双方を取り得る。そのため、電源がOFFされる直前においては、クリア充填状態と白充填状態の双方の可能性がある。
コントローラー60は、電源OFF指令を受信すると、白インク充填室の状態がクリア充填状態及び白充填状態のいずれであるかをチェックする(ステップS14。例えば、クリア切り替え及び白切り替えの履歴をメモリ63に記憶するようにすれば、履歴がメモリ63から参照されることにより、このチェックが実現可能となる)。そして、クリア充填状態である場合には(ステップS14:N)、コントローラー60は切り替えを行わないが、白充填状態である場合には(ステップS14:Y)、クリア切り替えを実行する(ステップS16)。
===本実施の形態に係るプリンター1の有効性について===
上述したとおり、本実施の形態に係るコントローラー60は、白充填状態及びクリア充填状態の一方から他方への切り替えを、白連通状態及びクリア連通状態の一方から他方へと切り替えスイッチ80を操作して移行させた後に、ヘッド42からインクを吸引する吸引処理及び複数のノズル72のうちホワイトノズル列Wの端部に位置するノズル72のみを対象としてフラッシングを行う端部フラッシング処理を行うことにより、実行する。そして、このことにより、充填状態の切り替えが適切に行われる。
これについて、本実施の形態を比較例と比較することにより説明する。比較例においては、コントローラー60が、前記切り替えを、白連通状態及びクリア連通状態の一方から他方へと切り替えスイッチ80を操作して移行させた後に、前記吸引処理を行うことにより(端部フラッシング処理は行わない)、実行する。そして、かかる際には、充填状態の切り替えが適切に行われない場合、すなわち、白充填状態からクリア充填状態への切り替え(クリア切り替え)が実行されたものの、ヘッドに白インクが不適切に残留してしまう場合や、クリア充填状態から白充填状態への切り替え(白切り替え)が実行されたものの、ヘッドにクリアインクが不適切に残留してしまう場合がある。
かかる残留現象について、白切り替えを例に挙げて具体的に説明すると、クリア連通状態から白連通状態への移行後に前記吸引処理を行った際に、ホワイトノズル列Wの端部に位置するノズル72、(当該端部ノズルに対応する)端部に位置する圧力室74、(当該端部ノズルに対応する)端部に位置するリザーバー76の部位(例えば、図5Bにおいて、符号Eで示した部位)等において、インクが適切に切り替わらずにクリアインクが残留してしまう場合がある。これは、インクの吸引が行われる際のインクの流れが、インクが流れる箇所が端であることに起因して、前記端部において淀みやすく(別言すれば、前記端部において流路抵抗が大きいとも言える。本実施の形態においては、特に、図5Bに示したリザーバーの部位Eにおいてインクが適切に流れないことが一因となって前記淀みが発生する)、この淀みが残留クリアインクを生じさせてしまう。
そして、かかる事項に鑑みて、本実施の形態においては、コントローラー60が、白連通状態及びクリア連通状態の一方から他方へと切り替えスイッチ80を操作して移行させた後に、前記吸引処理に加えて、前記端部フラッシング処理を行うこととした。当該端部フラッシング処理においては、複数のノズル72のうちホワイトノズル列Wの端部に位置するノズル72のみを対象としてフラッシングが行われる。つまり、端部のノズル72についてだけフラッシングが行われ、当該端部のノズル72以外のノズル72についてのフラッシングの実行は止められるため、当該端部フラッシングが行われる際のインクの流れが前記端部に集中し、当該端部におけるインクの流れが急速となる(図5Bに示したリザーバーの部位Eにおいてインクが適切に流れない事象は発生しない)。そのため、吸引処理と端部フラッシング処理とが併用されれば、吸引処理における不備(つまり、端部における淀みの発生)が端部フラッシング処理により補われ、ヘッドに白インクやクリアインクが不適切に残留してしまうことが抑制されることとなる。したがって、本実施の形態によれば、充填状態の切り替えが適切に行われる。
また、端部フラッシング処理として、複数のノズル72のうちホワイトノズル列Wの両端部に位置するノズル72のみを対象としてフラッシングを行う(つまり、両端部のノズル72についてだけフラッシングを行い、当該両端部のノズル72以外のノズル72(中央部のノズル72)についてのフラッシングの実行は止める)こととしてもよいが、本実施の形態においては、フラッシングを行う対象ノズルをさらに絞っている。すなわち、ホワイトノズル列Wの両端部のうちの片方(片端部)に位置するノズル72のみを対象としてフラッシングを行うこととしている。また、当該片端部としては二つの候補が存在するが、本実施の形態においては、より下方に位置する方を対象としてフラッシングを行うこととしている。
つまり、本実施の形態においては、ホワイトノズル列Wにおけるノズル72の並び方向が水平方向から傾斜していることにより、ホワイトノズル列Wの一端部に位置するノズル72がホワイトノズル列Wの他端部に位置するノズル72よりも鉛直方向において下方に設けられている状況で、コントローラー60は、端部フラッシング処理として、複数のノズル72のうち前記一端部に位置するノズル72(具体的には、#337番〜#360番ノズル)のみを対象としてフラッシングを行う(つまり、一端部のノズル72についてだけフラッシングを行い、当該一端部のノズル72以外のノズル72(他端部及び中央部のノズル72)についてのフラッシングの実行は止める)。
すなわち、ホワイトノズル列Wにおけるノズル72の並び方向が水平方向から傾斜している本実施の形態のような状況においては、前記一端部が(前記他端部よりも)下方に位置するため、前記一端部におけるインクが、増粘した状態(別言するとインク濃度が濃い状態)となり易い。そのため、一端部に発生する淀みは、他端部に発生する淀みと比べてより一層顕著となり易い。そこで、本実施の形態においては、一端部及び他端部のうちの一端部に絞って、端部フラッシングを行うこととし、このことにより、端部フラッシングが行われる際のインクの流れを一端部に集中させている。そのため、端部におけるインクの流れが、両端部に位置するノズル72のみを対象としてフラッシングを行う場合と比較して、より一層急速となり、ヘッドに白インクやクリアインクが不適切に残留してしまうことがより適切に抑制されることとなる。したがって、本実施の形態によれば、充填状態の切り替えがより適切に行われる。
また、本実施の形態において、コントローラー60は、吸引処理及び端部フラッシング処理を、端部フラッシング処理、吸引処理の順に行うこととした。そのため、以下の理由により、充填状態の切り替えがより適切に行われることとなる。
すなわち、インクが前記端部において詰まった状況で、吸引処理及び端部フラッシング処理が実行される可能性があり得るが、このような場合に、吸引処理及び端部フラッシング処理が、本件とは異なる順(逆順)、つまり、吸引処理、端部フラッシング処理の順、に行われると、前記端部における詰まりが端部フラッシング処理によるインクの急速な流れによって解消される前に前記吸引処理が実行されることとなり、したがって、前記端部におけるインクの入れ替えが吸引処理によってはあまり適切に行われない。これに対し、吸引処理及び端部フラッシング処理が、本件のように、端部フラッシング処理、吸引処理の順に行われると、前記端部における詰まりが端部フラッシング処理によるインクの急速な流れによって解消された後に前記吸引処理が実行されることとなるため、前記端部におけるインクの入れ替えが、前記吸引処理によって、前記逆順の場合と比較してより適切に行われることとなる。つまり、本件の場合と逆順の場合とを比較した場合に、吸引処理によるインクの入れ替わり度合いについては前者の方が勝ることとなる。したがって、本件においては、充填状態の切り替えがより適切に行われることとなる。
===その他の実施の形態===
上記の実施の形態は、主として印刷装置について記載されているが、充填状態切り替え方法等の開示も含まれている。また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
また、上記実施の形態においては、印刷装置をインクジェットプリンターに具体化したが、この限りではなく、本発明は他の印刷装置に適用することもできる。
また、上記実施の形態においては、端部フラッシング処理として、一回のみの端部フラッシング処理を行うこととしたが、複数回の端部フラッシング処理を段階的に行うようにしてもよい。図11は、このような例(第二実施形態とも呼ぶ)を示したものであり、図8に対応した図である。
第二実施形態においては、上記実施の形態の一端部のみを対象とした端部フラッシング処理(ステップS6)の前に、追加の端部フラッシング処理、すなわち、他端部のみを対象とした端部フラッシング処理(ステップS5)、が行われる。より具体的には、コントローラー60は、端部フラッシング処理として、複数のノズル72のうちホワイトノズル列Wの前記他端部に位置するノズルのみを対象としてフラッシングを行う第一端部フラッシング処理を行った後に、複数のノズル72のうちホワイトノズル列Wの前記一端部に位置するノズルのみを対象としてフラッシングを行う第二端部フラッシング処理を行う。
そして、このような追加のフラッシング処理を加えたため、充填状態の切り替えがより適切に行われることとなる。すなわち、前述したとおり、ホワイトノズル列Wにおけるノズル72の並び方向が水平方向から傾斜している状況においては、前記一端部が(前記他端部よりも)下方に位置するため、前記一端部におけるインクが、増粘した状態(別言するとインク濃度が濃い状態)となり易い。そこで、他端部のみを対象とした追加のフラッシング処理を行うことにより、このインク濃度が濃い状態を、先ず解除する(本第二実施形態においては、例えば、図5Bにおけるリザーバー76の右半分が左半分よりもインク濃度が濃い状態となっている。そして、かかる状況で、追加のフラッシング処理が行われると、リザーバー76の左半分においてインクの流れが発生するため、発生したインクの流れにより濃度の濃い部位が右から左へ移動する。そのため、左半分においてインク濃度が薄くて右半分においてインク濃度が濃い状態が、右半分及び左半分においてインク濃度が均一化された状態へ移行する)。そして、これに引き続いて、一端部のみを対象としたフラッシング処理を行うと、インク濃度が濃い状態が一端部において解除された状況で、当該一端部において急速なインクの流れを作ることができるため、ヘッドに白インクやクリアインクが不適切に残留してしまうことがより適切に抑制されることとなる。したがって、第二実施形態によれば、充填状態の切り替えがより適切に行われる。
また、上記実施の形態においては、白切り替え及びクリア切り替えの際には、常に、端部フラッシング処理を実行することとしたが、条件に応じて端部フラッシング処理の実行の有無を決めてもよい。図12は、このような例(第三実施形態とも呼ぶ)を示したものであり、図8に対応した図である。
第三実施形態においては、コントローラー60が、白連通状態及びクリア連通状態の一方から他方へと切り替えスイッチ80を操作して移行させた後に(ステップS2)、ヘッド42の吐出不良を検査する前述した検査処理を行い(ステップS3)、該検査処理において該吐出不良が検出された場合に限定して(ステップS4:Y)、吸引処理及び端部フラッシング処理を行う(ステップS6、ステップS8)。すなわち、本第三実施形態においては、連通状態の移行処理(ステップS2)後に実行される検査処理(ステップS3)において吐出不良が検出された場合(ステップS4:Y)、すなわち、吸引処理だけでは適切なインクの入れ替えができないと推定される場合には、吸引処理(ステップS8)及び端部フラッシング処理(ステップS6)の双方を行う。その一方で、検査処理(ステップS3)において吐出不良が検出されなかった場合(ステップS4:N)には、吸引処理(ステップS9)のみを行う。このことにより、充填状態の切り替えがより適切に行われるとともに、本当に必要なときにのみ端部フラッシング処理を実行するようにしているため切り替えに要する時間も短縮されることとなる。
なお、図12の例においては、検査処理(ステップS3)において吐出不良が検出されなかった場合(ステップS4:N)には、吸引処理(ステップS9)のみを行うこととしたが、この吸引処理を行わない実施形態も考えられる。すなわち、検査処理において吐出不良が検出された場合には、端部フラッシング処理及び吸引処理の双方を行い、検出されなかった場合には、双方とも行わないような実施形態でもよい。
また、上記においては、検査処理の方法として、静電誘導を用いた例を挙げたが、これに限定されるものではない。例えば、発光部と受光センサとを設け、ノズルから吐出されるインクが、発光部が発光する光を遮るか否かを、受光センサに検出させることにより前記吐出不良を検査する方法であってもよい。
また、上記においては、検査クリーニング処理として、吐出不良が検出されなくなるまでクリーニング処理と検査処理を繰り返す例を挙げたが、これに限定されるものではない。例えば、検査処理の実行回数の上限が決められており、検査処理の実行回数が当該上限に達したら、この最後の検査処理において吐出不良が検出されたとしても検査クリーニング処理が終了する例であってもよい。また、この最後の検査処理において吐出不良が検出された場合には、ユーザに検査クリーニング処理を終了してよいかを提示し、ユーザから終了の応答があれば検査クリーニング処理を終了し、非終了の応答があれば、検査クリーニング処理を続行する例であってもよい。
1 プリンター、20 搬送ユニット、24 スマップローラー、26 プラテン、
27 ロール紙ホルダ、29 紙押さえローラー、31 紙送りモータ、32 インク吸引ユニット、33 ヘッドキャップ、33a 吸引室、34 ホース、35 吸引ポンプ、35a 小ローラー、37 フラッシングボックス、38 検査ユニット、40 ヘッドユニット、42 ヘッド、44 インクカートリッジ、46 牽引ベルト、47 ガイドレール、48 キャリッジ、49 キャリッジモータ、50 検出器群、60 コントローラー、61 インターフェース部、62 CPU、63 メモリ、64 ユニット制御回路、70 充填室、72 ノズル、74 圧力室、75 供給路、76 リザーバー、78 ピエゾ素子、80 切り替えスイッチ、110 コンピュータ、S ロール紙

Claims (6)

  1. 媒体に複数色のインクを吐出するためのヘッドであって、白インクとクリアインクとが選択的に充填され、前記白インク及び前記クリアインクの吐出口であるノズルが複数並ぶことにより形成されたノズル列を備えるヘッドと、
    前記白インクを収容する白インク用収容体と、
    前記クリアインクを収容するクリアインク用収容体と、
    前記白インク用収容体及び前記クリアインク用収容体のいずれかを前記ヘッドに連通させる選択部と、
    前記ヘッドに前記白インクが充填された第一充填状態及び前記ヘッドに前記クリアインクが充填された第二充填状態の一方から他方への切り替えを、
    前記白インク用収容体と前記ヘッドとが連通した第一連通状態及び前記クリアインク用収容体と前記ヘッドとが連通した第二連通状態の一方から他方へと前記選択部を操作して移行させた後に、前記ヘッドからインクを吸引する吸引処理及び複数の前記ノズルのうち前記ノズル列の端部に位置するノズルのみを対象としてフラッシングを行う端部フラッシング処理を行うことにより、
    実行するコントローラーと、を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記コントローラーは、前記吸引処理及び前記端部フラッシング処理を、端部フラッシング処理、吸引処理の順に行うことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の印刷装置において、
    前記ノズル列における前記ノズルの並び方向が水平方向から傾斜していることにより、前記ノズル列の一端部に位置する前記ノズルが前記ノズル列の他端部に位置する前記ノズルよりも鉛直方向において下方に設けられており、
    前記コントローラーは、前記端部フラッシング処理として、複数の前記ノズルのうち前記ノズル列の前記一端部に位置するノズルのみを対象としてフラッシングを行うことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の印刷装置において、
    前記ノズル列における前記ノズルの並び方向が水平方向から傾斜していることにより、前記ノズル列の一端部に位置する前記ノズルが前記ノズル列の他端部に位置する前記ノズルよりも鉛直方向において下方に設けられており、
    前記コントローラーは、前記端部フラッシング処理として、複数の前記ノズルのうち前記ノズル列の前記他端部に位置するノズルのみを対象としてフラッシングを行う第一端部フラッシング処理を行った後に、複数の前記ノズルのうち前記ノズル列の前記一端部に位置するノズルのみを対象としてフラッシングを行う第二端部フラッシング処理を行うことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記コントローラーは、前記第一連通状態及び前記第二連通状態の一方から他方へと前記選択部を操作して移行させた後に、前記ヘッドの吐出不良を検査する検査処理を行い、該検査処理において該吐出不良が検出された場合に限定して、前記吸引処理及び前記端部フラッシング処理を行うことを特徴とする印刷装置。
  6. 白インクが充填された第一充填状態及びクリアインクが充填された第二充填状態の一方から他方へ切り替える充填状態切り替え方法であって、
    媒体に複数色のインクを吐出するためのヘッドであって、前記白インクと前記クリアインクとが選択的に充填され、前記白インク及び前記クリアインクの吐出口であるノズルが複数並ぶことにより形成されたノズル列を備えるヘッドと、白インク収容体とが連通した第一連通状態及び前記ヘッドとクリアインク用収容体とが連通した第二連通状態の一方から他方へと、前記白インク用収容体及び前記クリアインク用収容体のいずれかを前記ヘッドに連通させる選択部を操作して移行させることと、
    前記第一連通状態及び前記第二連通状態の一方から他方へと移行させた後、前記ヘッドからインクを吸引する吸引処理及び複数の前記ノズルのうち前記ノズル列の端部に位置するノズルのみを対象としてフラッシングを行う端部フラッシング処理を行うことと、
    を有することを特徴とする充填状態切り替え方法。
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