JP2010276776A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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覚 小山
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Abstract

【課題】 コスト低減を実現し得るヘッドアップディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】 表示光Lを発する表示素子22と、表示光Lを反射させる反射層31bが設けられた反射部材31と、反射層31bの所要部を臨ませる開口部33aを有する基部33とこの基部33に形成される突出壁部34とを有するケース部材32とを備え、突出壁部34が反射部材31の相対する一対の側面部P1、P2に沿うように設けられ、反射部材31を挟んで対向する一対の対向壁60、61を備えてなるとともに、一方の対向壁60には反射部材31を他方の対向壁61側に押圧する弾性を有する押圧部60aが形成され、反射部材31によって反射された表示光Lを投影部材13に投影して観察者14に対し表示を行うヘッドアップディスプレイ装置において、反射部材31の底壁部31cを係合保持するための保持手段35がケース部材32に一体的に設けられてなる。
【選択図】図4

Description

本発明は、表示器(表示素子)が発した表示光を反射部材を用いてフロントガラス等の投影部材に投影し、虚像を表示するヘッドアップディスプレイ装置に関するものである。
従来より、この種のヘッドアップディスプレイ装置にあっては、例えば下記特許文献1に記載のごとく、車両のフロントガラス(投影部材)に表示ユニットからの表示光を投射して虚像を表示するものが知られている。
特開2009−109798号公報
前記表示ユニットは、車両のインストルメントパネル(以下、インパネと言う)内部に取り付けられており、表示光を発する表示素子と、表示素子の真上に位置し、表示素子が発した表示光を凹面鏡側に反射させるコールドミラー(反射部材)と、このコールドミラーによって反射された表示光を投影部材側に投射するための凹面鏡と、表示素子とコールドミラーと凹面鏡とを収容するハウジングとを備え、コールドミラー並びに凹面鏡によって反射された表示光をハウジングに形成された出射部(透光性カバー)を通じて投影部材に投影して車両の運転者である観察者に対し虚像表示を行うものである。
この場合、コールドミラーは、略矩形状のガラス基板の片面(凹面鏡と向かい合う面)に表示光を凹面鏡側に反射させる多層の干渉膜からなる反射層が設けられ、上側ケース体と下側ケース体とでなるケース部材によってサンドイッチされた状態で取り付けられている。
そして、前述したケース部材の一構成部品である上側ケース体は、前記反射層の所要部を臨ませるための矩形状の開口部を有する枠状の基部と、コールドミラーの4つの側面部(後述する第1〜第4側面部)を包囲するように基部の背後(つまり前記下側ケース体側)に突出形成される突出壁部と、基部における外周部の適宜箇所に設けられた複数個の係合部とを備えてなる。
突出壁部は、枠形状に形成され、コールドミラーの長手方向において、コールドミラーの相対する一対の第1、第2側面部に沿うように設けられ、コールドミラーを挟んで対向する一対の第1、第2の対向壁と、前記長手方向とは直交する方向において、コールドミラーの相対する一対の第3、第4側面部に沿うように設けられ、コールドミラー31を挟んで対向する一対の第3、第4の対向壁とを備えてなる。
つまり、このことは、第1側面部に対向するように第1の対向壁が形成され、第2側面部に対向するように第2の対向壁が形成され、第3側面部に対向するように第3の対向壁が形成され、第4側面部に対向するように第4の対向壁が形成されていることを意味してなる。
そして、この場合、第1の対向壁の所定箇所には、弾性変形可能な略棒状の弾性片(つまり弾性を有する押圧部)が設けられている。かかる弾性片の先端側に位置する自由端部には第1側面部に押圧力を作用させるべく、第1側面部側が湾曲した略半円柱形状の***部が***形成され、また弾性片と上側ケース体の基部との間には、弾性片を弾性変形可能とするようなスリットが設けられてなる。
また、コールドミラーの長手方向の寸法(つまり第1側面部と第2側面部との間の距離)は、第1、第2の対向壁間の距離よりも若干、小さく設定され、且つ前記***部から第2の対向壁までの距離(最短距離)よりも若干、大きく設定されている。他方、コールドミラーの長手方向とは直交する方向の寸法(つまり第3側面部と第4側面部との間の距離)は、第3、第4の対向壁間の距離よりも若干、小さく設定されている。
一方、上側ケース体とは別部材にて設けられる下側ケース体は、コールドミラーの前記反射層とは反対側に位置する底壁部を覆う覆い部材からなり、コールドミラーの前記底壁部を支持する矩形平板状の支持部と、この支持部における外周部の適宜箇所に設けられ、前記複数個の係合部を各々係止させる複数個の係止部とを備えている。
そして、コールドミラーの第1〜第4側面部が、突出壁部に備えられる第1〜第4の対向壁にそれぞれ沿うようにコールドミラーを突出壁部内に収容した際(このとき前記反射層の所要部は前記開口部に臨む状態となっている)に、コールドミラーの寸法(外形寸法)が前述したように設定されていることで、コールドミラーの第1側面部が弾性片(つまり***部)を外側に撓ませながら、コールドミラーの第1〜第4側面部が、突出壁部に備えられる第1〜第4の対向壁にそれぞれ沿うように収納固定される。
この際、押圧部である弾性片には、これを前記外側とは反対側にそれぞれ戻そうとする力(つまり弾性片を元の位置に復帰させるような復帰力)が作用する。つまり、第1側面部と当接してなる弾性片の***部には、コールドミラーを前記外側とは反対側である第2の対向壁側に押圧する押圧力が作用し、これにより突出壁部内でのコールドミラーのガタツキが抑制されるようになっている。
そして、コールドミラーの突出壁部内への収納後、コールドミラー底壁部を覆うように下側ケース体を上側ケース体に装着すると(つまり前記各係合部を前記各係止部に各々係止させると)、上側ケース体と下側ケース体とが嵌合固定(フック固定)され、このとき、コールドミラーは、その表裏面(つまり反射層側となるコールドミラー表面並びに反射層側とは反対側に位置するコールドミラー底壁部)が上側ケース体の基部と下側ケース体の支持部との間にサンドイッチされる構成となっていた。
しかしながら、特許文献1に記載のヘッドアップディスプレイ装置の場合、コールドミラーをケース部材に収納固定するにあたって、分割形成された上側ケース体と下側ケース体とでなる一対のケース体を用いていることで、前記表示ユニットを構成する部品点数が多くなり、組付費や部品費が嵩み、コストアップの原因となっていた。
そこで本発明は、前述の課題に対して対処するため、コスト低減を実現し得るヘッドアップディスプレイ装置の提供を目的とするものである。
本発明は、表示光を発する表示素子と、前記表示光を反射させる反射層が設けられた反射部材と、前記反射層の所要部を臨ませる開口部を有する基部と前記反射部材の側面部を包囲するように前記基部に形成される突出壁部とを有するケース部材とを備え、前記突出壁部が前記反射部材の相対する一対の前記側面部に沿うように設けられ、前記反射部材を挟んで対向する一対の対向壁を備えてなるとともに、前記一対の対向壁のうち一方の対向壁には前記反射部材を他方の対向壁側に押圧する弾性を有する押圧部が形成され、前記反射部材によって反射された前記表示光を投影部材に投影して観察者に対し表示を行うヘッドアップディスプレイ装置において、前記反射層とは反対側に位置する前記反射部材の底壁部を係合保持するための保持手段が前記ケース部材に一体的に設けられてなることを特徴とする。
本発明によれば、初期の目的を達成でき、コスト低減を実現し得るヘッドアップディスプレイ装置を提供できる。
本発明の実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置の概略図。 同実施形態による表示装置の断面図。 図2中、矢印A方向から見たときの第1反射器の正面図。 図3のB−B断面図。 図3において反射部材を取り除いたときのケース部材の背面図。
以下、添付図面に基づいて、本発明を車両用のヘッドアップディスプレイ装置に適用した一実施形態を説明する。
ヘッドアップディスプレイ装置は、図1に示すように車両10のインパネ11内部に配設された表示ユニットである表示装置12が投射する表示光Lを投影部材である車両10のフロントガラス13で車両10の運転者(利用者)14の方向に反射させ、虚像Vを表示するものである。換言すれば、ヘッドアップディスプレイ装置は、表示装置12の後述する液晶表示器から発せられる表示光Lをフロントガラス13(前記投影部材)に出射(投射)し、この出射によって得られた表示像(虚像)Vを利用者14に視認させるものである。これにより利用者14は、虚像Vを風景と重畳させて観察することができる。
表示装置12は、図2に示すように液晶表示器20と、第1反射器30と、第2反射器40と、ハウジング50とから主に構成されている。
液晶表示器20は、配線基板Rに実装された発光ダイオードからなる光源21と、この光源21からの照明光を透過して表示光Lを形成するように光源21の前方側(真上)に位置するTFT型の液晶表示素子(表示素子)22とから主に構成される。このことは、液晶表示素子22の背後(直下)に光源21が配設され、液晶表示素子22は、光源21から発せられる光により、所定情報(後述する表示すべき情報)を表示することを意味している。かかる液晶表示器20は、表示光Lの出射側の面が第1反射器30の後述するコールドミラーに対向するようにしてハウジング50内に設けられ、表示光Lの光軸が前記コールドミラーに交わるような位置や向きにて固定保持される。
また液晶表示素子22は、図示しない素子駆動回路によって表示すべき情報(例えば車両の速度やエンジン回転数)を、数値等で発光表示する。液晶表示器20は、可視波長域の光からなる表示光Lを出力するもので、例えば赤色光(主に発光波長域610〜640nm)を発する光源21を適用することができる。なお、前記表示すべき情報は、車両の速度やエンジン回転数に限らず、あらゆる表示形態を採用できることは言うまでもない。
第1反射器30は、コールドミラー(反射部材)31と、このコールドミラー31を取り付けるための取付部材であるケース部材32とを有している。
コールドミラー31は、略矩形状のガラス基板31aの片面(第2反射器40の後述する凹面鏡もしくは液晶表示素子22と向かい合う面)に液晶表示素子22からの表示光Lを反射させる反射層31bが設けられたものである。この反射層31bは、膜厚が異なる多層の干渉膜からなるものであり、蒸着等の方法で形成されている。また、コールドミラー31は、液晶表示器20が発した表示光Lを、第2反射器40(前記凹面鏡)側へ反射させるような位置に傾斜状態にて配設される。
なお、コールドミラー31は、液晶表示器20の発光波長域を含む可視波長域(450〜750nm)の光を高い反射率(例えば80%以上)で反射し、前記可視波長域以外の光を低い反射率で反射するものである。この場合、コールドミラー31は、前記可視波長域以外の特に赤外波長域の光(赤外線あるいは太陽光の熱線)を低い反射率(例えば15%以下)にて反射するものが適用される。なお、反射層31bにて反射されない光は、コールドミラー31を透過するように構成される。
また本実施形態の場合、コールドミラー31並びに液晶表示器20は、ハウジング50の後述する透光性カバーから直接、臨めない位置に配設され、前記太陽光等の外部からの光(外光)が直接、当たらない構造となっている。
ケース部材32は、例えば黒色の合成樹脂材料からなり、図3、図4に示すように基部33と突出壁部34とが一体形成された構成となっており、適宜固定手段によりハウジング50に固定されてなる。
基部33は、略枠形状に形成され、コールドミラー31における反射層31bの所要部を臨ませるための略矩形状の開口窓からなる開口部33aと、この開口部33aを取り巻く枠部33bとを備え、枠部33bには後述する押圧部の配設位置に対応する箇所に、前記押圧部にバネ性を持たせるように矩形状の窓部33cが設けられている。
突出壁部34は、略枠形状をなすように枠部33b(基部33)の背後側に突出形成され、コールドミラー31の4つの側面部(後述する第1〜第4側面部)を包囲する収納壁からなる。なお、この場合、開口部33aの開口幅は、枠状の突出壁部34である前記収納壁の開口幅よりも幅狭であり、また突出壁部34の突出高さ寸法は、コールドミラー31の板厚寸法と略同一寸法となっている。
また突出壁部34は、図5中、コールドミラー31の長手方向(図5中、矢印X方向)において、コールドミラー31の相対する一対の第1、第2側面部(側面部)P1、P2に沿うように設けられ、コールドミラー31を挟んで対向する一対の対向壁60、61と、前記長手方向とは略直交する方向(図5中、矢印Y方向)において、相対する一対の第3、第4側面部(側面部)P3、P4に沿うように設けられ、コールドミラー31を挟んで対向する一対の対向壁62、63とで構成されてなる。
なお、以下の説明では、矢印X方向に沿うように対向する一対の対向壁60、61のうち一方の対向壁60を第1の対向壁60とし、他方の対向壁61を第2の対向壁61として説明する。また同様に、矢印Y方向に沿うように対向する一対の対向壁62、63のうち一方の対向壁62を第3の対向壁62とし、他方の対向壁63を第4の対向壁63として説明する。
そして、本実施形態の場合、図5に示すように第1の対向壁60の略中央部分には、湾曲形状(弓なり形状)の押圧部60aが設けられている。かかる押圧部60aは、これに対応する枠部33b箇所に窓部33cが設けられていることで、バネ性(弾性)を有するように構成されてなる。
このように湾曲形状にて形成された押圧部60aは、両持ち梁状をなすように第1の対向壁60の略中央部分に位置し、また押圧部60a自体は、その中央部R1が第1の対向壁60の内壁面T1よりも若干、内方(図5において内壁面T1の上側)に位置し、逆にその両端部R2が第1の対向壁60の外壁面T2よりも若干、外側(図5において外壁面T2の下側)に位置するように略V字形状をなしている。
また、本実施形態の場合、ケース部材32における突出壁部34には、反射層31bとは反対側に位置するコールドミラー31の底壁部31c周縁を係合保持することを目的とした保持手段35が一体的に設けられており、かかる保持手段35は、第1の保持部35aと、第2の保持部35bと、第3の保持部35cとで構成され、第1の保持部35aは、押圧部60aの中央部R1に隣接する底壁部31cの周縁箇所を係合させるための爪部からなり、押圧部60aと一体的に設けられてなる。
他方、第2、第3の保持部35b、35cは、ともに第2の対向壁61に形成され、第2の対向壁61に隣接する底壁部31c箇所を係止させるための一対の係止片からなる。このうち第2の保持部35bは、図5中、第2の対向壁61の左方側となる第2の対向壁61の所定箇所に形成された係止片からなり、また第3の保持部35cは、図5中、第2の対向壁61の右方側であって、前記所定箇所とは異なる第2の対向壁61の他の箇所に形成された係止片からなる。
なお、本例では、各保持部35a〜35cと基部33との間の隙間寸法は、コールドミラー31の板厚寸法よりも0.1ミリ程度、小さい寸法に設定されている。
ここで、図5に示すごときコールドミラー31の底壁部31cは、分散した状態で配置された1つの爪部と2つの係止片(つまり第1〜第3の保持部35a〜35c)によって3点にて支持されることで、例えばコールドミラー31のケース部材32への固定後に、過度な応力がケース部材32に作用した場合であっても、コールドミラー31がケース部材32から脱落しないような構成となっている。
以下、コールドミラー31をケース部材32に組み付けるための組み付け例を説明する。ケース部材32を用いてコールドミラー31を取り付ける(固定する)にあたっては、一例として詳細図示は省略するが、まず図5のごときケース部材32の背面側(突出壁部34側)を上にした状態で、コールドミラー31の各側面部P1、P2、P3、P4が各対向壁60、61、62、63にそれぞれ対応するようにコールドミラー31をケース部材32の上方側にセットする。
その後、図5中、第1の保持部35aの先端面T3と第1の対向壁60の内壁面T1とが同一ライン上に位置するように第1の保持部35aを含む押圧部60aを図5において下方側に撓ませると同時に第2側面部P2が下側、第1側面部P1が上側となるようにコールドミラー31を傾斜させた状態で、第2側面部P2側に位置する底壁部31cの周縁箇所を一対の係止片である第2、第3の保持部35b、35cと基部33との間に僅かに潜り込ませ、この状態からコールドミラー31の傾斜状態を徐々にフラットな状態へと状態遷移させながら、第2側面部P2側に位置する底壁部31cの周縁箇所を第2の対向壁61側へと移動させる。これにより第2側面部P2側に位置する底壁部31cの周縁箇所が、第2、第3の保持部35b、35cと基部33との間に仮固定される状態となる。
すると、基部33背面とコールドミラー31の板面方向とが略平行状態となるとともに第2側面部P2側に位置する底壁部31c周縁が第2、第3の保持部35b、35cによって仮固定されるとともに第1側面部P1の略中央領域に対応する底壁部31cの周縁箇所が第1の保持部35aの下方側に位置する状態となる。なお、この際、反射層31bの前記所要部が開口部33aを臨むように前記所要部の周縁に位置する反射層31b箇所が基部33背面に密着していることは言うまでもない。
その後、継続して行っていた押圧部60aの図5における下方側への撓ませ状態を解除することで、コールドミラー31のケース部材32への組み付けが完了する。このとき、コールドミラー31の前記外形寸法が前述したように設定されていることで、コールドミラー31の第1側面部P1が押圧部60aを外側(図5中、下方側)に撓ませながら、コールドミラー31の各側面部P1〜P4が、突出壁部34の各対向壁60〜63に沿うように配設される。
かかるコールドミラー31の突出壁部34内への配設後は、押圧部60aには、これを前記外側とは反対側に戻そうとする力(つまり押圧部60aを元の位置に復帰させるような復帰力)が作用する。このことは、第1側面部P1と当接してなる押圧部60aには、コールドミラー31を前記外側とは反対側である第2の対向壁61側に押圧する押圧力が作用することを意味してなる。
すなわち、押圧部60aが、コールドミラー31の第1側面部P1を第2の対向壁61側に押圧することで、コールドミラー31の第2側面部P2が第2の対向壁61に密着し、これにより突出壁部34内におけるコールドミラー31の板面方向(図5中、矢印X方向及び矢印Y方向)のガタツキが抑制される。これに加えて、押圧部60aの前記復帰力発生後においては、押圧部60aに一体的に設けられた第1の保持部35aによって、第1側面部P1の略中央領域に位置する底壁部31cの周縁箇所が係止固定される。
なお、前述したように各保持部35a〜35cと基部33との間の間隙寸法は、コールドミラー31の板厚寸法よりも0.1ミリ程度、小さい寸法に設定されていることから、コールドミラー31はその前記板面方向とは直交する板厚方向が各保持部35a〜35cと基部33と間に挟持される構成となり、コールドミラー31のケース部材32への組み付け完了後、第1反射器30を突出壁部34側ではなく基部33側を上にした状態で、第1反射器に30に過度な応力が作用した場合であっても、コールドミラー31は、その前記板厚方向が各保持部35a〜35cと基部33と間に挟持されているから、ケース部材32から脱落する虞がなくなる。
第2反射器40は、コールドミラー31(つまり、液晶表示素子22)からの表示光Lを反射させる凹面鏡41と、この凹面鏡41を保持するミラーホルダ42とを備えてなる(図2参照)。
凹面鏡41は、凹面を有するポリカーボネートからなる樹脂基板に反射膜41aを蒸着形成してなるものである。かかる凹面鏡41は、その反射膜41aがコールドミラー31並びに前記透光性カバーに対向し、前記透光性カバーから臨める位置に傾斜状態にて配設される。
また凹面鏡41は、コールドミラー31からの表示光Lを拡大しつつ、前記透光性カバー(車両10のフロントガラス13)側へ反射(投射)させるものである。このことは、凹面鏡41が、コールドミラー31によって反射された表示光Lを拡大し、この拡大された表示光Lを前記透光性カバーを通じてフロントガラス13に投射することを意味している。なお、凹面鏡41は、ミラーホルダ42に両面粘着テープにより接着されている。ミラーホルダ42は、合成樹脂(例えばABS樹脂)からなるものであり、ハウジング50に固定されてなる。
ハウジング50は、例えば黒色の遮光性合成樹脂材料からなり、略箱型形状に形成され、その内部空間である空間部51に液晶表示器20や第1反射器30、並びに第2反射器40を保持して収容するものであり、第2反射器40における凹面鏡41の配設位置の上部(フロントガラス13側)が開口する開口窓部52を備えてなる。
またハウジング50には、開口窓部52を塞ぐように出射部である透光性カバー53が配設されてなる。かかる透光性カバー53は、透光性の合成樹脂材料(例えばアクリル樹脂)からなり、湾曲形状(曲面形状)に形成され、凹面鏡41で反射された表示光Lが透過(通過)する光透過性部材としての機能を有している。つまり、コールドミラー31並びに凹面鏡41によって反射された表示光Lは、ハウジング50に形成された透光性カバー53を通じてフロントガラス13に投影され、これにより虚像Vの表示が行われることになる。
以上のように本実施形態では、表示光Lを発する液晶表示素子22と、表示光Lを反射させる反射層31bが設けられたコールドミラー31と、反射層31bの前記所要部を臨ませる開口部33aを有する基部33とコールドミラー31の各側面部P1〜P4を包囲するように基部33に形成される突出壁部34とを有するケース部材32とを備え、突出壁部34がコールドミラー31の相対する一対の第1、第2側面部P1、P2に沿うように設けられ、コールドミラー31を挟んで対向する一対の第1、第2の対向壁60、61を備えてなるとともに、一対の第1、第2の対向壁60、61のうち一方の対向壁(第1の対向壁)60にはコールドミラー31を他方の対向壁(第2の対向壁)61側に押圧する弾性を有する押圧部60aが形成され、コールドミラー31によって反射された表示光Lをフロントガラス13に投影して運転者14に対し表示を行うヘッドアップディスプレイ装置において、反射層31bとは反対側に位置するコールドミラー31の底壁部31cを係合保持するための保持手段35が突出壁部34(ケース部材32)に一体的に設けられてなるものである。
従って、コールドミラー31を単一のケース部材32を用いて収納固定することができ、従来のようにコールドミラーを分割形成された上側ケース体と下側ケース体とからなるケース部材を用いて収納固定することが不要な構成となる。かかる構成によれば、前記表示ユニットの構成部品として従来は必要であったコールドミラーにおける底壁部支持用の専用のケース体(つまり前記下側ケース体)が不要となるため、部品点数が削減可能となりコスト低減を実現することが可能となる。
また本実施形態では、第2、第3の保持部35b、35cが突出壁部34における第2の対向壁61に一体形成されている例について説明したが、例えば第2の対向壁61を廃止し、基部33背面に第2側面部P2側に位置する底壁部31cの周縁箇所を係合保持するための略L字形状の突出片からなる一対の第2、第3の保持部35b、35cを設けた構成としてもよい。
また本実施形態では、爪部からなる第1の保持部35aが押圧部60aに一体形成されている例について説明したが、例えば第1の保持部35aを押圧部60aではなく第1の対向壁60の所定箇所に一体的に設けてもよい。
また本実施形態では、コールドミラー31の底壁部31cを係合保持する保持手段35を第1〜第3の保持部35a〜35cにて構成し、このうち第1の保持部35aを突出壁部34における第1の対向壁60に一体形成してなるとともに、第2、第3の保持部35b、35cを突出壁部34における第2の対向壁61に一体形成してなる例について説明したが、要は、3つの保持部35a〜35cのうち何れか1つの保持部を4つの対向壁60〜63のうち何れか1つの所定の対向壁に設け、他の残りの2つの保持部を4つの対向壁60〜63のうち前記所定の対向壁以外の3つの対向壁のうち何れか1つに設ければよい。もしくは、3つの保持部35a〜35cを4つの対向壁60〜63のうち何れか3つの対向壁に各々(1つずつ)設ける構成としてもよい。
なお本実施形態では、液晶表示素子22から発せられる表示光Lが、フロントガラス13に投射される例について説明したが、例えばフロントガラス13に表示光Lを良好に運転者14方向に反射させるコンバイナフィルムを設けてもよいし、あるいはフロントガラス13とは別の専用の反射体に表示光Lを投射する構成としてもよい。
13 フロントガラス(投影部材)
14 運転者(観察者)
22 液晶表示素子(表示素子)
30 第1反射器
31 コールドミラー(反射部材)
31b 反射層
31c 底壁部
32 ケース部材
33 基部
33a 開口部
33b 枠部
33c 窓部
34 突出壁部
35 保持手段
35a 第1の保持部
35b 第2の保持部
35c 第3の保持部
60 第1の対向壁(一方の対向壁)
60a 押圧部
61 第2の対向壁(他方の対向壁)
L 表示光
P1 第1の側面部(側面部)
P2 第2の側面部(側面部)

Claims (1)

  1. 表示光を発する表示素子と、
    前記表示光を反射させる反射層が設けられた反射部材と、
    前記反射層の所要部を臨ませる開口部を有する基部と前記反射部材の側面部を包囲するように前記基部に形成される突出壁部とを有するケース部材とを備え、
    前記突出壁部が前記反射部材の相対する一対の前記側面部に沿うように設けられ、前記反射部材を挟んで対向する一対の対向壁を備えてなるとともに、
    前記一対の対向壁のうち一方の対向壁には前記反射部材を他方の対向壁側に押圧する弾性を有する押圧部が形成され、
    前記反射部材によって反射された前記表示光を投影部材に投影して観察者に対し表示を行うヘッドアップディスプレイ装置において、
    前記反射層とは反対側に位置する前記反射部材の底壁部を係合保持するための保持手段が前記ケース部材に一体的に設けられてなることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
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