JP2010273386A - 電圧制御発振器 - Google Patents

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Abstract

【課題】発振周波数のばらつきを抑えることができる電圧制御発振器を提供する。
【解決手段】本発明による電圧制御発振器は、直列に接続されたN(Nは2以上の整数)個の反転差動増幅器(9)を備えている。N個の反転差動増幅器(9)の各々は、所定の電圧値の定電圧(Vcn1)と制御電圧(Vcnt)とに応じて動作する。N個の反転差動増幅器(9)の各々の動作電流は、定電圧(Vcn1)に応じた電流と、制御電圧(Vcnt)に応じた電流とを加算した電流の値で直接定まる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電圧制御発振器に関し、特に発振周波数のばらつきを抑えることができる電圧制御発振器に関する。
一般的な電圧制御発振器(VCO)は、外部から供給される電圧に応じた周波数で発振する出力信号を生成するものであり、例えば、情報処理、通信といった種々の分野で使用される。従来の電圧制御発振器(VCO)について図12を参照しながら説明する。図12は、従来の電圧制御発振器(VCO)の構成を示す回路図である。
図12に示されるように、従来の電圧制御発振器(VCO)105は、バイアスジェネレータ(BG)108、リングオシレータ(RO)109、レベルコンバータ(L−C)107を備えている。
バイアスジェネレータ(BG)108には、外部からの所定の電圧値の定電圧Vcn1と電圧Vcntとが供給/入力される。また、バイアスジェネレータ(BG)108及びリングオシレータ(RO)109には外部から電源電圧が供給/入力される。バイアスジェネレータ(BG)108の出力は、リングオシレータ(RO)109に供給/入力される。
リングオシレータ(RO)109は、N個の反転差動増幅器を備えている。ここで、Nは2以上の整数である。N個の反転差動増幅器の各々は、バイアスジェネレータ(BG)108に供給される定電圧Vcn1の値に応じた電流Icn1と、電圧Vcntの値に応じた電流Icntとを加算した電流によって動作する。N個の反転差動増幅器の各々の動作電流は、バイアスジェネレータ(BG)108により定電圧Vcn1の値に応じた電流Icn1と、電圧Vcntの値に応じた電流Icntとを加算した電流で間接的に定まる。バイアスジェネレータ(BG)108は、リングオシレータ(RO)109の動作電流を補償するものである。補償とは、リングオシレータ(RO)109のスイッチとして働くトランジスタがON/OFFしているとき、素早く電流を流し、発振波形の立ち上がり、立下りを高速に動作させ(急峻にして)、高速に発振を促すことをいう。この補償により、高周波数特性を改善すること、即ち、追従性をよくすることができる。
また、リングオシレータ(RO)109は、定電圧Vcn1によってオフセット周波数を与え、電圧Vcntに比例して定まる発振周波数を制御して所望の発振周波数を決定する。所望の発振周波数は、バイアスジェネレータ(BG)108に供給される定電圧Vcn1の値に応じた電流Icn1と、電圧Vcntの値に応じた電流Icntとを加算した電流で間接的に定まる。リングオシレータ(RO)109は、決定された所望の発振周波数に対応する電圧の振幅のうち最大ピークを表す最大電圧VOUT1及び最小ピークを表す最小電圧VOUT2の一方を第1出力端子OUT1を介してレベルコンバータ(L−C)107に供給し、最大電圧VOUT1及び最小電圧VOUT2の他方を第2出力端子OUT2を介してレベルコンバータ(L−C)107に供給する。
レベルコンバータ(L−C)107は、最小電圧VOUT2と最大電圧VOUT1との間の振幅をCMOSレベル(例えば、0(V)〜電源電圧にするようにするなど)まで増加させて出力信号FVCOを生成する。レベルコンバータ(L−C)107で生成された出力信号FVCOは、電圧制御発振器(VCO)105の出力信号として外部に送出される。
ここで、電圧制御発振器(VCO)105により生成される出力信号FVCOに対応する発振周波数ついて説明する。図14は、出力信号FVCOと電圧Vcntの関係を示す図である。
図14に示されるように、通常、電圧制御発振器(VCO)で生成される出力信号FVCOと電圧Vcntの関係(周波数特性)を示す符号X1は、電圧制御発振器(VCO)105に含まれる電圧Vcntを入力する後述のトランジスタのスレッショルド電圧Va101より大きくなると、出力信号FVCOの発振周波数が0(Hz)より大きくなるような線形性を表している。電圧制御発振器(VCO)105は、スレッショルド電圧Va101から電圧制御発振器(VCO)105を動作させる外部からの電源電圧VDDまでの範囲の電圧Vcntに比例して定まる発振周波数を制御して所望の発振周波数Fb101を決定する。このとき、出力信号FVCOに対応する所望の発振周波数Fb101を得るための電圧はVb101とする(Va101<Vb101<VDD)。
しかし、電圧Vb101が外部からのノイズ成分の干渉を受けて変動する場合、符号X1が示す周波数特性の傾きが急峻であるため、所望の発振周波数Fb101は周波数特性の傾きに応じて変動が大きくなる(ジッタが増大する)。
この発振周波数Fb101の大きな変動を抑えるため、電圧制御発振器(VCO)105は、バイアスジェネレータ(BG)108が定電圧Vcn1分の電流を加算してオフセット周波数をもたせていることにより、周波数が0(Hz)より大きく、かつ、所望の周波数Fb101より小さい周波数Fa101を基準周波数(自走発振周波数)とすることで符号X1が示す周波数特性の傾きを緩くした符号Y101が示す周波数特性を生成することができる。
次に、前述したNが2以上の偶数のときにおける、従来の電圧制御発振器(VCO)105のバイアスジェネレータ(BG)108及びリングオシレータ(RO)109の構成について図12を参照しながら詳細に説明する。
図12に示されるように、バイアスジェネレータ(BG)108は、加算回路108a、ミラー回路108bを備えている。加算回路108aは、PチャネルMOSトランジスタ111、NチャネルMOSトランジスタ112、113を有している。ミラー回路108bは、PチャネルMOSトランジスタ114、NチャネルMOSトランジスタ115を有している。以下、PチャネルMOSトランジスタをPMOSトランジスタと称し、NチャネルMOSトランジスタをNMOSトランジスタと称す。また、ミラー回路又は電流ミラー回路とは、例えば、第1トランジスタに接続された第2トランジスタに、第1トランジスタに流れた電流と同じ電流又は比例した(1/2倍、2倍など)電流を鏡(ミラー)のように流すものであり、第1トランジスタに流れる電流が上がれば第2トランジスタに流れる電流も比例して上がる。第1トランジスタに流れた電流と同じ電流又は比例した電流をミラー電流という。
まず、加算回路108aの構成について説明する。
PMOSトランジスタ111のソース電極には、高位側電源が接続され、電源電圧VDDが入力/供給される。PMOSトランジスタ111のドレイン電極は、NMOSトランジスタ112、113のドレイン電極に接続されている。NMOSトランジスタ112のゲート電極には、外部から定電圧Vcn1が入力/供給される。また、NMOSトランジスタ112のソース電極は、低位側電源に接続されており、通常、接地されている。NMOSトランジスタ113のゲート電極には、外部から電圧Vcntが入力/供給される。また、NMOSトランジスタ113のソース電極は、低位側電源に接続されており、通常、接地されている。
次に、ミラー回路108bの構成について説明する。
PMOSトランジスタ114のソース電極には、高位側電源が接続され、電源電圧VDDが入力/供給される。PMOSトランジスタ114のゲート電極は、PMOSトランジスタ111のドレイン電極に接続されている。NMOSトランジスタ115のドレイン電極は、PMOSトランジスタ114のドレイン電極に接続されている。また、NMOSトランジスタ115のソース電極は、低位側電源に接続されており、通常、接地されている。
次に、リングオシレータ(RO)109の構成について説明する。
図12に示されるように、リングオシレータ(RO)109は、第1反転差動増幅器109a、第2反転差動増幅器109b、第3反転差動増幅器109c、第4反転差動増幅器109dを備えている。第1反転差動増幅器109a、第2反転差動増幅器109b、第3反転差動増幅器109c、第4反転差動増幅器109dの各々は、PMOSトランジスタ121、122、123、124、NMOSトランジスタ125、126、129を有している。
第1反転差動増幅器109a、第2反転差動増幅器109b、第3反転差動増幅器109c、第4反転差動増幅器109dの各々の構成について説明する。
PMOSトランジスタ121、122、123、124のソース電極には、高位側電源が接続され、電源電圧VDDが入力/供給される。PMOSトランジスタ122、123のゲート電極は、PMOSトランジスタ111のドレイン電極とゲート電極に接続されている。ここで、PMOSトランジスタ111に対して、PMOSトランジスタ122、123は電流ミラー回路となっている。NMOSトランジスタ129のゲート電極は、NMOSトランジスタ115のドレイン電極とゲート電極に接続されている。また、NMOSトランジスタ129のソース電極は、低位側電源に接続されており、通常、接地されている。ここで、NMOSトランジスタ115に対して、NMOSトランジスタ129は電流ミラー回路となっている。NMOSトランジスタ129のドレイン電極は、NMOSトランジスタ125、126のソース電極に接続されている。NMOSトランジスタ125のドレイン電極は、PMOSトランジスタ121、122のドレイン電極、PMOSトランジスタ121のゲート電極に接続されている。NMOSトランジスタ126のドレイン電極は、PMOSトランジスタ123、124のドレイン電極、PMOSトランジスタ124のゲート電極に接続されている。
第2反転差動増幅器109bのNMOSトランジスタ125のゲート電極は、第1反転差動増幅器109aのNMOSトランジスタ125のドレイン電極に接続されている。第2反転差動増幅器109bのNMOSトランジスタ126のゲート電極は、第1反転差動増幅器109aのNMOSトランジスタ126のドレイン電極に接続されている。
第3反転差動増幅器109cのNMOSトランジスタ125のゲート電極は、第2反転差動増幅器109bのNMOSトランジスタ125のドレイン電極に接続されている。第3反転差動増幅器109cのNMOSトランジスタ126のゲート電極は、第2反転差動増幅器109bのNMOSトランジスタ126のドレイン電極に接続されている。
第4反転差動増幅器109dのNMOSトランジスタ125のゲート電極は、第3反転差動増幅器109cのNMOSトランジスタ125のドレイン電極に接続されている。第4反転差動増幅器109dのNMOSトランジスタ126のゲート電極は、第3反転差動増幅器109cのNMOSトランジスタ126のドレイン電極に接続されている。
第1反転差動増幅器109aのNMOSトランジスタ125のゲート電極は、第4反転差動増幅器109dのNMOSトランジスタ126のドレイン電極に接続されている。第1反転差動増幅器109aのNMOSトランジスタ126のゲート電極は、第4反転差動増幅器109dのNMOSトランジスタ125のドレイン電極に接続されている。また、第4反転差動増幅器109dのNMOSトランジスタ125のドレイン電極は、第1出力端子OUT1を介してレベルコンバータ(L−C)107に接続されている。第4反転差動増幅器109dのNMOSトランジスタ126のドレイン電極は、第2出力端子OUT2を介してレベルコンバータ(L−C)107に接続されている。
次に、前述した電圧制御発振器(VCO)105のバイアスジェネレータ(BG)108及びリングオシレータ(RO)109の動作について図12を参照しながら説明する。ここで、電圧制御発振器(VCO)105に入力される定電圧Vcn1には基準レベル、電圧Vcntには制御レベルがバイアスされている。
まず、バイアスジェネレータ(BG)108の加算回路108aの回路動作について説明する。
図12に示されるように、NMOSトランジスタ112は、そのゲートに定電圧Vcn1がバイアスされるため、そのバイアスに応じたドレイン電流ID112を流す。電圧Vcntには、制御レベルがバイアスされるが、今、そのレベルが0(V)とすると、NMOSトランジスタ113はOFFしているため(スレッショルド電圧に達していないため)、そのドレイン電流ID113は0(A)である。したがって、PMOSトランジスタ111のドレイン電流ID111は、ドレイン電流ID112とドレイン電流ID113との和であるが、ドレイン電流ID113が0(A)なので、ドレイン電流ID112分だけが流れる。PMOSトランジスタはそのゲートとドレインが同じノードであるため、飽和領域にあり、ドレイン電流ID111を流すように、そのゲートのレベルは決まる。このレベルはミラー回路108bのPMOSトランジスタ114、リングオシレータ(RO)109における第1反転差動増幅器109a、第2反転差動増幅器109b、第3反転差動増幅器109c、第4反転差動増幅器109dの各々のPMOSトランジスタ122、123のゲートのレベルになっている。PMOSトランジスタ111に対して、ミラー回路108bのPMOSトランジスタ114、リングオシレータ(RO)109における第1反転差動増幅器109a、第2反転差動増幅器109b、第3反転差動増幅器109c、第4反転差動増幅器109dの各々のPMOSトランジスタ122、123は電流ミラー回路を構成しているため、PMOSトランジスタ111のサイズ(PMOSトランジスタ111のしきい値、ゲート長、ゲート酸化膜の厚さ、を含む)と、PMOSトランジスタ114、122、123とのサイズ(各PMOSトランジスタのしきい値、ゲート長、ゲート酸化膜の厚さ、を含む)の比に応じた電流が、PMOSトランジスタ114、122、123のドレイン電流となる。
次に、バイアスジェネレータ(BG)108のミラー回路108bの回路動作について説明する。
NMOSトランジスタ115のドレイン電流ID115は、PMOSトランジスタ111のサイズ(PMOSトランジスタ111のしきい値、ゲート長、ゲート酸化膜の厚さ、を含む)とPMOSトランジスタ114とのサイズ(PMOSトランジスタ114のしきい値、ゲート長、ゲート酸化膜の厚さ、を含む)の比に応じたPMOSトランジスタ114のドレイン電流ID114分だけが流れる。NMOSトランジスタ115はそのゲートとドレインが同じノードであるため、飽和領域にあり、ドレイン電流ID115を流すように、そのゲートのレベルは決まる。このレベルは第1反転差動増幅器109a、第2反転差動増幅器109b、第3反転差動増幅器109c、第4反転差動増幅器109dの各々のNMOSトランジスタ129のゲートのレベルになっている。NMOSトランジスタ115に対して、第1反転差動増幅器109a、第2反転差動増幅器109b、第3反転差動増幅器109c、第4反転差動増幅器109dの各々のNMOSトランジスタ129は電流ミラー回路を構成しているため、NMOSトランジスタ115のサイズ(NMOSトランジスタ115のしきい値、ゲート長、ゲート酸化膜の厚さ、を含む)と、NMOSトランジスタ129とのサイズ(各NMOSトランジスタのしきい値、ゲート長、ゲート酸化膜の厚さ、を含む)の比に応じた電流が、NMOSトランジスタ129のドレイン電流となる。
制御レベルの電圧Vcntが上がり、そのレベルがNMOSトランジスタ113の閾値以上(NMOSトランジスタ113がONするレベル)になると、NMOSトランジスタ113のドレイン電流ID113が流れる。電圧Vcntが上がれば上がるほどNMOSトランジスタ113のドレイン電流ID113も多く流れるため、結果的にPMOSトランジスタ111のドレイン電流ID111も多くなる。従って、電流ミラー回路を構成しているPMOSトランジスタ122、123のドレイン電流、NMOSトランジスタ129のドレイン電流も多くなる。
次に、リングオシレータ(RO)109の回路動作について説明する。ここで、第1反転差動増幅器109a、第2反転差動増幅器109b、第3反転差動増幅器109c、第4反転差動増幅器109dの各々の回路動作は同様であるため、第1反転差動増幅器109aを例として説明する。
バイアスジェネレータ(BG)108に入力される定電圧Vcn1に基準レベルがバイアスされており、電圧Vcntが0レベルとすると、第1反転差動増幅器109aのNMOSトランジスタ129にドレイン電流ID129が流れる。NMOSトランジスタ125、126のソース電極がNMOSトランジスタ129のドレイン電極に共通接続されたところには、NMOSトランジスタ129のドレイン電流ID129が流れることになる。
スイッチとして動作する差動回路のNMOSトランジスタ125、126は、上記のNMOSトランジスタ129のドレイン電流ID129で動作する。NMOSトランジスタ125、126はその入力される信号(第4反転差動増幅器109dからの出力)に応じたドレイン電流ID125、ID126を流し、能動負荷であるPMOSトランジスタ121、124に供給する。NMOSトランジスタ125がON、NMOSトランジスタ126がOFFした場合、NMOSトランジスタ125には電流が流れ、PMOSトランジスタ121にも電流が流れる。このとき、PMOSトランジスタ121のドレイン−ソース電圧VDS121分の電圧降下が起こり、NMOSトランジスタ125の出力(第2反転差動増幅器109bのNMOSトランジスタ125への入力)はLOWレベルになる。NMOSトランジスタ126はOFFしているので、NMOSトランジスタ126aの出力(第2反転差動増幅器109bのNMOSトランジスタ126への入力)はHIGHレベルになる。
能動負荷のPMOSトランジスタとして並列に接続されたPMOSトランジスタ122、123は、バイアスジェネレータ(BG)108とミラー構成をしており、そのミラー電流を流すことにより、NMOSトランジスタ125、126がON/OFFしているとき、素早く電流を流す効果がある。出力の立ち上がり、立ち下りを高速に動作させ、高速に発振を促すことができる。
バイアスジェネレータ(BG)108に入力される電圧Vcntのレベルが上がり、第1反転差動増幅器109のNMOSトランジスタ129のドレイン電流ID129が更に流れるようになると、第1反転差動増幅器109aの回路電流が増える。電流が増えれば、当然、回路の駆動能力も上がり、また、出力負荷(第2反転差動増幅器109bのNMOSトランジスタ125やNMOSトランジスタ126などのゲート容量や配線容量)を充放電する時間も速くなる。つまり、この第1反転差動増幅器109aの遅延時間が短くなる。
次に、リングオシレータ(RO)109の発振器としての動作について説明する。
第1反転差動増幅器109aのNMOSトランジスタ125がON、NMOSトランジスタ126がOFFしているとき、上述したように、その出力はNMOSトランジスタ125側がLOWレベル、NMOSトランジスタ126側がHIGHレベルとなる。
第1反転差動増幅器109aからの出力により、第2反転差動増幅器109bのNMOSトランジスタ125にはLOWレベルが入力され、NMOSトランジスタ126にはHIGHレベルが入力される。これにより、NMOSトランジスタ125がOFFし、NMOSトランジスタ126がONして、NMOSトランジスタ125の出力(第3反転差動増幅器109cのNMOSトランジスタ125cへの入力)はHIGHレベル、NMOSトランジスタ126の出力(第3反転差動増幅器109cのNMOSトランジスタ126への入力)はLOWレベルになる。
第2反転差動増幅器109bからの出力により、第3反転差動増幅器109cのNMOSトランジスタ125にはHIGHレベルが入力され、NMOSトランジスタ126にはLOWレベルが入力される。これにより、NMOSトランジスタ125がONし、NMOSトランジスタ126がOFFして、NMOSトランジスタ125の出力(第4反転差動増幅器109dのNMOSトランジスタ125への入力)はLOWレベル、NMOSトランジスタ126の出力(第4反転差動増幅器109dのNMOSトランジスタ126への入力)はHIGHレベルになる。
第3反転差動増幅器109cからの出力により、第4反転差動増幅器109dのNMOSトランジスタ125にはLOWレベルが入力され、NMOSトランジスタ126にはHIGHレベルが入力される。これにより、NMOSトランジスタ125がOFFし、NMOSトランジスタ126がONして、NMOSトランジスタ125の出力(第1反転差動増幅器109aのNMOSトランジスタ126への入力)はHIGHレベル、NMOSトランジスタ126の出力(第1反転差動増幅器109aのNMOSトランジスタ125への入力)はLOWレベルになる。
第4反転差動増幅器109dからの出力により、第1反転差動増幅器109aのNMOSトランジスタ125にはLOWレベルが入力され、NMOSトランジスタ126にはHIGHレベルが入力される。これにより、NMOSトランジスタ125がOFFし、NMOSトランジスタ126がONして、NMOSトランジスタ125の出力(第2反転差動増幅器109bのNMOSトランジスタ125への入力)はHIGHレベル、NMOSトランジスタ126の出力(第2反転差動増幅器109bのNMOSトランジスタ126への入力)はLOWレベルになる。
最初、第1反転差動増幅器109aのNMOSトランジスタ125がON、NMOSトランジスタ126がOFFであったのが、リングを一周(第1反転差動増幅器109a〜第4反転差動増幅器109d)すると、第1反転差動増幅器109aのNMOSトランジスタ125がOFF、NMOSトランジスタ126がONしている。この動作が続くので、発振する。
電圧制御発振器(VCO)105は、前述した自走発振周波数Fa101にオフセットを持たせているため、周波数特性の傾きを緩くできる。従って、ノイズ成分が含まれた電圧Vcntが入力された場合、オフセットを持たない電圧制御発振器と比べて、前述した発振周波数Fb101の変動は小さくできる。
ここで、従来の電圧制御発振器(VCO)105の周波数特性について図15を参照しながら説明する。図15は、従来の電圧制御発振器(VCO)の周波数特性を示す図である。
図15に示されるように、符号Y101はtyp−caseのときの周波数特性を表している。このときの自走発振周波数Fa101は約500(MHz)である。typ−caseとは、製造ばらつきがなく、図14に記載のVa101、Va102、Va103に対応するNMOSトランジスタのスレッショルド電圧VtnやPMOSトランジスタのスレッショルド電圧Vtpなどが(正規分布で例示されるばらつきの中心値であるときの)センターでできたときの特性である。しかしながら、製造上のばらつきは存在し、符号Y101’のようなfast−caseのときの周波数特性や符号Y101’’のようなslow−caseのときの周波数特性がでてきてしまう。fast−caseとは、VtnやVtpなどが低めにできたときの特性であり、トランジスタが速くONしたり、ゲート長が細かったり、配線などが細かったりして、寄生容量なども少なめになり、信号などが速く伝播したりしてしまう。slow−caseとは、VtnやVtpなどが高めにできたときの特性であり、トランジスタが遅くONしたり、ゲート長が厚かったり、配線などが長かったりして、寄生容量なども多めになり、信号などが遅く伝播したりしてしまう。また、VtnやVtpなどが逆にばらつくこともあり得る。
このような、製造上のばらつきを考慮した上で、周波数特性を求めた場合、その上限が符号Y101’のMAXであり、下限が符号Y101’’のMINになる。符号Y101’が示す周波数特性(fast−case)では、自走発振周波数Fa102は約600(MHz)である。これは、符号Y101が示す周波数特性(typ−case)のと比べて約20%ほど速くなっている。ところが、電圧Vcntが大きくなっていき、(出力信号FVCOに対応する所望の発振周波数Fb101を得るための電圧をVb101、Va101<Vb101<VDD、発振周波数Fb101を1000(MHz)として)Vb101のレベルになると、符号Y101が示す周波数特性(typ−case)では約1000(MHz)になるが、符号Y101’が示す周波数特性(fast−case)ではtyp−caseより55%も速い1550(MHz)ほどになってしまう。符号Y101’’が示す周波数特性(slow−case)では、自走発振周波数Fa103は約400(MHz)である。これは、符号Y101が示す周波数特性(typ−case)のと比べて約20%ほど遅くなっている。ところが、電圧Vcntが大きくなっていき、Vb101のレベルになると、符号Y101が示す周波数特性(typ−case)では約1000(MHz)になるが、符号Y101’’が示す周波数特性(slow−case)ではtyp−caseより40%も遅い600(MHz)ほどになってしまう。
このように、従来の電圧制御発振器(VCO)105の周波数特性は、自走発振時には20%のばらつきで収まっていたものが、電圧Vcntが大きくなっていくと、そのばらつきが上限側(符号Y101’が示す周波数特性)では55%、下限側(符号Y101’’が示す周波数特性)では40%へと大きくなる。これは、電圧制御発振器(VCO)105に主に電流ミラー回路が多く用いられているため、そのチャネル長変調効果により、発振周波数のばらつきも大きくなるからである。最近のLSIでは、トランジスタのサイズが小さくなるとチャネル長変調効果により顕著になる。
チャネル長変調効果とは、トランジスタの特性上、通常は、そのドレイン電流が飽和するドレイン電圧の範囲(飽和領域)において、ドレイン電圧の増大に応じてドレイン電流が大きくなってしまう効果をいう。この効果によって、ドレイン電圧の変動に応じてドレイン電流が変動し、発振周波数が変動することになる。
次に、PLL(Phase−Locked Loop)を例として、従来の電圧制御発振器(VCO)105を用いたPLL回路の構成について図13を参照しながら説明する。図13は、従来の電圧制御発振器(VCO)を用いたPLL回路の構成を示すブロック図である。
図13に示されるように、PLL回路は、位相周波数比較器(PFD)101、チャージポンプ102、ループフィルタ103、オフセット回路(OFST)104、電圧制御発振器(VCO)105及び分周器106を備えている。
位相周波数比較器(PFD)101は、入力信号Frefと分周器106からの帰還信号Ffbとの位相及び周波数を比較し、これら両信号の誤差を表す増分信号UP及び減分信号DOWNを生成する。入力信号Frefとしては、例えば図示せぬ発振器からのクロック信号が使用される。この位相周波数比較器(PFD)101で生成される増分信号UPは、入力信号Frefに対する帰還信号Ffbの周波数低下分と位相遅れに相当するパルス幅を有する。また、減分信号DOWNは、入力信号Frefに対する帰還信号Ffbの周波数上昇分と位相進みに相当するパルス幅を有する。位相周波数比較器(PFD)101で生成された増分信号UP及び減分信号DOWNはチャージポンプ102に供給される。
チャージポンプ102はシングル出力のチャージポンプであり、増分信号UP及び減分信号DOWNの各パルス幅に応じた電流パルスを生成してループフィルタ103に供給する。ループフィルタ103は、チャージポンプ102から供給される電流パルスに応答して例えば図示せぬキャパシタに電荷を蓄積すると共に、図示せぬキャパシタに蓄積された電荷を放電し、上述した電流パルスに応じた電圧Vcntを発生する。このループフィルタ103で発生された電圧Vcntは電圧制御発振器(VCO)105に供給される。
オフセット回路(OFST)104は、定電圧Vcn1を生成して電圧制御発振器(VCO)105のバイアスジェネレータ(BG)108に供給する。電圧制御発振器(VCO)105のバイアスジェネレータ(BG)108には、オフセット回路(OFST)104から定電圧Vcn1が供給され、ループフィルタ103から電圧Vcntが供給される。電圧制御発振器(VCO)105は、オフセット回路(OFST)104から供給された定電圧Vcn1と、ループフィルタ103から供給された電圧Vcntとに応じた周波数で発振する出力信号FVCOを生成する。この発振周波数は、定電圧Vcn1の値に応じた電流Icn1と、電圧Vcntの値に応じた電流Icntとを加算した電流によって間接的に定まる。電圧制御発振器(VCO)105は、ロック状態では入力信号Frefの周波数のM倍(M倍は実数)の周波数で発振する。
電圧制御発振器(VCO)105で生成された出力信号FVCOは、PLL回路の出力信号として外部に送出されると共に、分周器106に供給される。分周器106は、出力信号FVCOを1/Nに分周し、位相周波数比較器(PFD)101に供給する。
次に、従来の電圧制御発振器(VCO)105を用いたPLL回路の動作を説明する。
今、分周器106から位相周波数比較器(PFD)101に帰還される帰還信号Ffbの位相が入力信号Frefの位相より遅れていると仮定する。この場合、位相周波数比較器(PFD)101は、周波数低下分と位相遅れに相当するパルス幅を有する増分信号UPを生成し、チャージポンプ102に供給する。チャージポンプ102は、増分信号UPに応じた電流を流出してループフィルタ103の図示せぬキャパシタを充電する。これにより、ループフィルタ103で発生される電圧Vcntは高くなる。その結果、電圧制御発振器(VCO)105から出力される出力信号FVCOの発振周波数が上昇すると共に、出力信号FVCOの位相が進んで入力信号Frefの位相に近づく。
一方、帰還信号Ffbの位相が入力信号Frefの位相より進んでいる場合、位相周波数比較器(PFD)101は、周波数上昇分と位相進みに相当するパルス幅を有する減分信号DOWNを生成し、チャージポンプ102に供給する。チャージポンプ102は、減分信号DOWNに応じた電流を引き込んでループフィルタ103の図示せぬキャパシタを放電させる。これにより、ループフィルタ103から出力される電圧Vcntは低くなる。その結果、電圧制御発振器(VCO)105から出力される出力信号FVCOの発振周波数が下降すると共に、出力信号FVCOの位相が遅れて入力信号Frefの位相に近づく。
このように、従来の電圧制御発振器(VCO)105を用いたPLL回路では、出力信号FVCOの位相及び周波数と入力信号Frefの位相及び周波数とが常に比較され、入力信号Frefに対する出力信号FVCOの位相遅れ又は位相進みが存在すればそれらを補正するようにフィードバック制御される。そして、位相遅れ又は位相進みが所定の範囲内に収束したら、位相周波数比較器(PFD)101は、同一の短いパルス幅を有する増分信号UP及び減分信号DOWNを生成する。これにより、ループフィルタ103の図示せぬキャパシタで充放電される電荷の量が等しくなって平衡し、このPLL回路はロック状態に入る。このロック状態において、出力信号FVCOの位相は入力信号Frefの位相に合致する。しかし、電圧制御発振器(VCO)105を用いたPLL回路では、ループフィルタ3から出力された電圧Vcntにノイズ成分が含まれた場合、オフセット周波数をもたせてあるため、オフセット周波数をもたせてないものに比べて所望の発振周波数の変動を小さく抑えることができるが、電流ミラー回路を多く用いているため、製造上のばらつきによる発振周波数のばらつきを低く抑えられない。
また、電圧制御発振器(VCO)を用いたPLL回路として、特開平8−125531号公報では、外乱によるRF変調信号の位相変動を阻止でき、変調精度の良好な“周波数シンセサイザ回路”が開示されている。
この周波数シンセサイザ回路は、電圧制御発振器の出力である局部発振信号の周波数を変動させる原因となる外乱信号に基づいて、その外乱信号による周波数の変動を打ち消すためのオフセット電圧を発生するオフセット信号発生回路と、オフセット信号発生回路からのオフセット電圧をチューニング電圧に加算して電圧制御発振器に供給するオフセット信号加算回路とを備えたことを特徴としている。
また、特許文献1では、製造条件のばらつきに関係なく、電源変動や温度変化等により電圧信号が変動し、制御特性の変動が生じても発振周波数に影響することなく、ロック外れの生じない“PLL回路”が開示されている。
このPLL(位相同期ループ)回路は、発振信号と基準信号との位相比較結果の誤差信号から直流の電圧信号を生成する位相同期ループ回路部と、電圧信号のレベルに応答して周波数制御される発振信号を出力する電圧制御発振回路とを備え、製造条件の変動に起因するデバイス特性変化を検討し、対応プロセス変動信号を出力する製造条件検出手段と、プロセス変動信号の供給に応答して電圧信号の中心値を周波数ロック時のレベル近傍となるようオフセットする電圧オフセット手段とを備えることを特徴としている。
また、非特許文献1では、位相周波数比較器について詳細に述べられている。
従来の電圧制御発振器(VCO)105には電流ミラー回路が多く含まれている。最近のようにサイズの小さいトランジスタを用いると、チャネル長変調効果による変動要因も大きくなるため、従来の電圧制御発振器(VCO)105では、電流ミラー回路の段数分だけチャネル長変調効果の分が加わり、発振周波数のばらつきが大きくなる。
従来の電圧制御発振器(VCO)105は、上記のように発振周波数のばらつきが大きいため、次のような問題がある。
従来の電圧制御発振器(VCO)105は、製造上のばらつきにチャネル長変調効果が加わるため、発振周波数のばらつきが大きくなる。ゲインが最小の場合に、例えば図15で示された符号Y101’’が示す周波数特性において電圧Vcntを電源電圧VDDの値まで上げても、発振周波数が所望の周波数Fb101より小さくなる危険性がある。従って、製造上のばらつきがあっても所望の周波数Fb101を得るためには、従来の電圧制御発振器(VCO)105のゲインを大きくする(周波数特性を急峻にする)ことになる。そうすると、電圧Vcntにノイズ成分がのった場合、発振周波数の変動が大きくなる(ジッタが増大してしまう)。
また、発振周波数の変動を考慮すると、電圧Vcntの範囲内で制御可能な発振周波数の範囲を広く設定することができない。即ち、従来の電圧制御発振器(VCO)105は、最低限抑えられる周波数範囲が確保できず、図15に示したように従来の電圧制御発振器(VCO)105の周波数範囲は符号F100である。この周波数範囲F100は、符号Y101’が示す周波数特性における自走発振周波数Fa102から、符号Y101’’が示す周波数特性において電圧Vcntが電源電圧VDDの値のときの発振周波数までを表し、周波数範囲F100には所望の発振周波数Fb101が含まれない。
本発明の目的は、発振周波数のばらつきを抑えることができる電圧制御発振器を提供することにある。
本発明の他の目的は、ジッタが低減される電圧制御発振器を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、周波数範囲を広くとることができる電圧制御発振器を提供することにある。
その課題を解決するための手段が、下記のように表現される。その表現中の請求項対応の技術的事項には、括弧()付きで、番号、記号等が添記されている。その番号、記号等は、本実施の複数・形態又は複数の実施例のうちの少なくとも1つの実施の形態又は複数の実施例を構成する技術的事項、特に、その実施の形態又は実施例に対応する図面に表現されている技術的事項に付せられている参照番号、参照記号等に一致している。このような参照番号、参照記号は、請求項記載の技術的事項と実施の形態又は実施例の技術的事項との対応・橋渡しを明白にしている。このような対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の形態又は実施例の技術的事項に限定されて解釈することを意味しない。
本発明による電圧制御発振器は、直列に接続されたN(Nは2以上の整数)個の反転差動増幅器(9)を備えている。N個の反転差動増幅器(9)の各々は、所定の電圧値の定電圧(Vcn1)と制御電圧(Vcnt)とに応じて動作する。N個の反転差動増幅器(9)の各々の動作電流は、定電圧(Vcn1)に応じた電流と、制御電圧(Vcnt)に応じた電流とを加算した電流の値で直接定まる。
Nが2以上の偶数のとき、N個の反転差動増幅器(9)のうちの最終段の反転差動増幅器(9d)の出力は、N個の反転差動増幅器(9)のうちの初段の反転差動増幅器(9a)に反転して戻される。
Nが3以上の奇数のとき、N個の反転差動増幅器(9)のうちの最終段の反転差動増幅器(9c)の出力は、N個の反転差動増幅器(9)のうちの初段の反転差動増幅器(9a)に戻される。
本発明による電圧制御発振器は、更に、動作電流を補償するためのバイアスジェネレータ(8)を備えている。このバイアスジェネレータ(8)は、定電圧(Vcn1)が入力される制御電極を有し、第1電源及び第2電源の間に直列に接続された第1入力段トランジスタ(12)と、制御電圧(Vcnt)が入力される制御電極を有し、第1電源及び第2電源の間に直列に接続され、第1入力段トランジスタ(12)と並列に接続された第2入力段トランジスタ(13)と、第1電源と第1及び第2入力段トランジスタ(12、13)との間に接続された特定トランジスタ(11)とを有する。また、バイアスジェネレータ(58)は、定電圧(Vcn1)が入力される制御電極を有し、第1電源及び第2電源の間に直列に接続された第1入力段トランジスタ(12)と、第1電源と第1入力段トランジスタ(12)との間に接続された特定トランジスタ(11)とを有する。
N個の反転差動増幅器(9)の各々は、第1電源及び第2電源の間に並列に接続された第1及び第2出力段トランジスタ(25、26)と、定電圧(Vcn1)が入力される制御電極を有し、第1及び第2出力段トランジスタ(25、26)と第2電源との間に接続された第3入力段トランジスタ(27)と、制御電圧(Vcnt)が入力される制御電極を有し、第1及び第2出力段トランジスタ(25、26)と第2電源との間に接続され、第3入力段トランジスタ(27)と並列に接続された第4入力段トランジスタ(28)と、第1電源と第1出力段トランジスタ(25)との間に直列に接続され、特定トランジスタ(11)と接続された第1トランジスタ(22)と、第1電源と第2出力段トランジスタ(26)との間に直列に接続され、特定トランジスタ(11)と接続された第2トランジスタ(23)と、第1電源と第1出力段トランジスタ(25)との間に直列に接続され、第1トランジスタ(22)と並列に接続された第3トランジスタ(21)と、第1電源と第2出力段トランジスタ(26)との間に直列に接続され、第2トランジスタ(23)と並列に接続された第4トランジスタ(24)とを備えている。
特定トランジスタ(11)と第1トランジスタ(22)は、電流ミラー回路を構成し、特定トランジスタ(11)と第2トランジスタ(23)は、電流ミラー回路を構成する。
N個の反転差動増幅器(79)の各々は、第1電源及び第2電源の間に並列に接続された第1及び第2出力段トランジスタ(25、26)と、定電圧(Vcn1)が入力される制御電極を有し、第1及び第2出力段トランジスタ(25、26)と第2電源との間に接続された第1入力段トランジスタ(27)と、制御電圧(Vcnt)が入力される制御電極を有し、第1及び第2出力段トランジスタ(25、26)と第2電源との間に接続され、第1入力段トランジスタ(27)と並列に接続された第2入力段トランジスタ(28)と、第1電源と第1出力段トランジスタ(25)との間に直列に接続された抵抗素子(81)と、第1電源と第2出力段トランジスタ(26)との間に直列に接続された抵抗素子(82)とを備えている。
本発明による電圧制御発振器は、直列に接続されたN個の反転差動増幅器(9)を備えている。N個の反転差動増幅器(9)の各々は、差動部と、差動部に接続され、所定の電圧値の定電圧(Vcn1)と制御電圧(Vcnt)とによってそれぞれ駆動される電流源とを有する。
本発明による電圧制御発振器は、所定の電圧値の定電圧(Vcn1)によってオフセット周波数を与えるオフセット手段と、制御電圧(Vcnt)に比例して定まる周波数を制御して所望の周波数を決定する制御手段とを備えている。周波数は、定電圧(Vcn1)と制御電圧(Vcnt)とによって直接定まる。
本発明によるPLL回路は、外部からの入力信号(Fref)と、帰還信号(Ffb)との位相及び周波数を比較し、比較の結果に基づいて制御電圧(Vcnt)を生成する制御電圧生成器(1、2、3)と、所定の電圧値の定電圧(Vcn1)を生成するオフセット回路(4)と、オフセット回路(4)からの定電圧(Vcn1)に応じた電流と、制御電圧生成器(1、2、3)からの制御電圧(Vcnt)に応じた電流とを加算し、加算した電流の値に応じた周波数で発振する出力信号(FVCO)を生成する電圧制御発振器(5)と、電圧制御発振器(5)からの出力信号(FVCO)を分周して制御電圧生成器(1、2、3)に帰還信号(Ffb)としてフィードバックする分周器(6)とを備えている。電圧制御発振器(5)は、直列に接続されたN(Nは2以上の整数)個の反転差動増幅器(9)を備えている。N個の反転差動増幅器(9)の各々は、定電圧(Vcn1)と制御電圧(Vcnt)とに応じて動作する。N個の反転差動増幅器(9)の各々の動作電流は、定電圧(Vcn1)に応じた電流と、制御電圧(Vcnt)に応じた電流とを加算した電流の値で直接定まる。
Nが2以上の偶数のとき、N個の反転差動増幅器(9)のうちの最終段の反転差動増幅器(9d)の出力は、N個の反転差動増幅器(9)のうちの初段の反転差動増幅器(9a)に反転して戻される。
Nが3以上の奇数のとき、N個の反転差動増幅器(9)のうちの最終段の反転差動増幅器(9d)の出力は、N個の反転差動増幅器(9)のうちの初段の反転差動増幅器(9a)に戻される。
電圧制御発振器(5)は、動作電流を補償するためのバイアスジェネレータ(8)を更に備えている。このバイアスジェネレータ(8)は、定電圧(Vcn1)が入力される制御電極を有し、第1電源及び第2電源の間に直列に接続された第1入力段トランジスタ(12)と、制御電圧(Vcnt)が入力される制御電極を有し、第1電源及び第2電源の間に直列に接続され、第1入力段トランジスタ(12)と並列に接続された第2入力段トランジスタ(13)と、第1電源と第1及び第2入力段トランジスタ(12、13)との間に接続された特定トランジスタ(11)とを有する。また、バイアスジェネレータ(58)は、定電圧(Vcn1)が入力される制御電極を有し、第1電源及び第2電源の間に直列に接続された第1入力段トランジスタ(12)と、第1電源と第1入力段トランジスタ(12)との間に接続された特定トランジスタ(11)とを有する。
N個の反転差動増幅器(9)の各々は、第1電源及び第2電源の間に並列に接続された第1及び第2出力段トランジスタ(25、26)と、定電圧(Vcn1)が入力される制御電極を有し、第1及び第2出力段トランジスタ(25、26)と第2電源との間に接続された第3入力段トランジスタ(27)と、制御電圧(Vcnt)が入力される制御電極を有し、第1及び第2出力段トランジスタ(25、26)と第2電源との間に接続され、第3入力段トランジスタ(27)と並列に接続された第4入力段トランジスタ(28)と、第1電源と第1出力段トランジスタ(25)との間に直列に接続され、特定トランジスタ(11)と接続された第1トランジスタ(22)と、第1電源と第2出力段トランジスタ(26)との間に直列に接続され、特定トランジスタ(11)と接続された第2トランジスタ(23)と、第1電源と第1出力段トランジスタ(25)との間に直列に接続され、第1トランジスタ(22)と並列に接続された第3トランジスタ(21)と、第1電源と第2出力段トランジスタ(26)との間に直列に接続され、第2トランジスタ(23)と並列に接続された第4トランジスタ(24)とを備えている。
特定トランジスタ(11)と第1トランジスタ(22)は、電流ミラー回路を構成し、特定トランジスタ(11)と第2トランジスタ(23)は、電流ミラー回路を構成する。
N個の反転差動増幅器(79)の各々は、第1電源及び第2電源の間に並列に接続された第1及び第2出力段トランジスタ(25、26)と、定電圧(Vcn1)が入力される制御電極を有し、第1及び第2出力段トランジスタ(25、26)と第2電源との間に接続された第1入力段トランジスタ(27)と、制御電圧(Vcnt)が入力される制御電極を有し、第1及び第2出力段トランジスタ(25、26)と第2電源との間に接続され、第1入力段トランジスタ(27)と並列に接続された第2入力段トランジスタ(28)と、第1電源と第1出力段トランジスタ(25)との間に直列に接続された抵抗素子(81)と、第1電源と第2出力段トランジスタ(26)との間に直列に接続された抵抗素子(82)とを備えている。
本発明によるPLL回路は、外部からの入力信号(Fref)と、帰還信号(Ffb)との位相及び周波数を比較し、比較の結果に基づいて制御電圧(Vcnt)を生成する制御電圧生成器(1、2、3)と、所定の電圧値の定電圧(Vcn1)を生成するオフセット回路(4)と、オフセット回路(4)からの定電圧(Vcn1)に応じた電流と、制御電圧生成器(1、2、3)からの制御電圧(Vcnt)に応じた電流とを加算し、加算した電流の値に応じた周波数で発振する出力信号(FVCO)を生成する電圧制御発振器(5)と、電圧制御発振器(5)からの出力信号(FVCO)を分周して制御電圧生成器(1、2、3)に帰還信号(Ffb)としてフィードバックする分周器(6)とを備えている。電圧制御発振器(5)は、直列に接続されたN個の反転差動増幅器(9)を備えている。N個の反転差動増幅器(9)の各々は、差動部と、差動部に接続され、所定の電圧値の定電圧(Vcn1)と制御電圧(Vcnt)とによってそれぞれ駆動される電流源とを有する。
本発明によるPLL回路は、外部からの入力信号(Fref)と、帰還信号(Ffb)との位相及び周波数を比較し、比較の結果に基づいて制御電圧(Vcnt)を生成する制御電圧生成器(1、2、3)と、所定の電圧値の定電圧(Vcn1)を生成するオフセット回路(4)と、オフセット回路(4)からの定電圧(Vcn1)に応じた電流と、制御電圧生成器(1、2、3)からの制御電圧(Vcnt)に応じた電流とを加算し、加算した電流の値に応じた周波数で発振する出力信号(FVCO)を生成する電圧制御発振器(5)と、電圧制御発振器(5)からの出力信号(FVCO)を分周して制御電圧生成器(1、2、3)に帰還信号(Ffb)としてフィードバックする分周器(6)とを備えている。電圧制御発振器(5)は、定電圧(Vcn1)によってオフセット周波数を与えるオフセット手段と、制御電圧(Vcnt)に比例して定まる周波数を制御して所望の周波数を決定する制御手段とを備えている。周波数は、定電圧(Vcn1)と制御電圧(Vcnt)とによって直接定まる。本発明によるPLL回路は、電圧制御発振器(5)に限らず、電圧制御発振器(55)、電圧制御発振器(75)でも実施可能である。
本発明の電圧制御発振器は、発振周波数のばらつきを抑えることができる。
図1は、本実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)の構成を示す回路図である。 図2は、本実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)の他の構成を示す回路図である。 図3は、本実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)を用いたPLL回路の構成を示すブロック図である。 図4は、出力信号FVCOと電圧Vcntの関係を示す図である。 図5は、本実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)の周波数特性を示す図である。 図6は、本実施の形態2に係る電圧制御発振器(VCO)の構成を示す回路図である。 図7は、本実施の形態2に係る電圧制御発振器(VCO)の他の構成を示す回路図である。 図8は、本実施の形態2に係る電圧制御発振器(VCO)を用いたPLL回路の構成を示すブロック図である。 図9は、本実施の形態3に係る電圧制御発振器(VCO)の構成を示す回路図である。 図10は、本実施の形態3に係る電圧制御発振器(VCO)の他の構成を示す回路図である。 図11は、本実施の形態3に係る電圧制御発振器(VCO)を用いたPLL回路の構成を示すブロック図である。 図12は、従来の電圧制御発振器(VCO)の構成を示す回路図である。 図13は、従来の電圧制御発振器(VCO)を用いたPLL回路の構成を示すブロック図である。 図14は、出力信号FVCOと電圧Vcntの関係を示す図である。 図15は、従来の電圧制御発振器(VCO)の周波数特性を示す図である。
以下に添付図面を参照して、本発明による電圧制御発振器の実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)の構成を示す回路図である。
図1に示されるように、実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)5は、バイアスジェネレータ(BG)8、リングオシレータ(RO)9、レベルコンバータ(L−C)7を備えている。
バイアスジェネレータ(BG)8及びリングオシレータ(RO)9には、外部から所定の電圧値の定電圧Vcn1、電圧Vcntが供給/入力される。また、バイアスジェネレータ(BG)8及びリングオシレータ(RO)9には外部から電源電圧が供給/入力される。バイアスジェネレータ(BG)8の出力は、リングオシレータ(RO)9に供給/入力される。
リングオシレータ(RO)9は、N個の反転差動増幅器を備えている。ここで、Nは2以上の整数である。N個の反転差動増幅器の各々は、外部からの定電圧Vcn1と外部からの電圧Vcntとに応じて動作する。N個の反転差動増幅器の各々の動作電流は、定電圧Vcn1の値に応じた電流Icn1と、電圧Vcntの値に応じた電流Icntとを加算した電流で直接定まる。バイアスジェネレータ(BG)8は、外部からの定電圧Vcn1の値に応じた電流Icn1と、外部からの電圧Vcntの値に応じた電流Icntとを加算した電流によってリングオシレータ(RO)9の動作電流を補償する。補償とは、リングオシレータ(RO)9のスイッチとして働くトランジスタがON/OFFしているとき、素早く電流を流し、発振波形の立ち上がり、立下りを高速に動作させ(急峻にして)、高速に発振を促すことをいう。この補償により、高周波数特性を改善すること、即ち、追従性をよくすることができる。
また、リングオシレータ(RO)9は、定電圧Vcn1によってオフセット周波数を与え、電圧Vcntに比例して定まる発振周波数を制御して所望の発振周波数を決定する。所望の発振周波数は、定電圧Vcn1の値に応じた電流Icn1と、電圧Vcntの値に応じた電流Icntとを加算した電流によって直接定まる。リングオシレータ(RO)9は、決定された所望の発振周波数に対応する電圧の振幅のうち最大ピークを表す最大電圧VOUT1及び最小ピークを表す最小電圧VOUT2の一方を第1出力端子OUT1を介してレベルコンバータ(L−C)7に供給し、最大電圧VOUT1及び最小電圧VOUT2の他方を第2出力端子OUT2を介してレベルコンバータ(L−C)7に供給する。
レベルコンバータ(L−C)7は、最小電圧VOUT2と最大電圧VOUT1との間の振幅をCMOSレベル(例えば、0(V)〜電源電圧にするようにするなど)まで増加させて出力信号FVCOを生成する。レベルコンバータ(L−C)7で生成された出力信号FVCOは、電圧制御発振器(VCO)5の出力信号として外部に送出される。
ここで、電圧制御発振器(VCO)5により生成される出力信号FVCOに対応する発振周波数ついて図4を参照しながら説明する。図4は、出力信号FVCOと電圧Vcntの関係を示す図である。
図4に示されるように、通常、電圧制御発振器(VCO)で生成される出力信号FVCOと電圧Vcntの関係(周波数特性)を示す符号X1は、電圧制御発振器(VCO)5に含まれる電圧Vcntを入力する後述のトランジスタのスレッショルド電圧Va1より大きくなると、出力信号FVCOの発振周波数が0(Hz)より大きくなるような線形性を表している。電圧制御発振器(VCO)5は、スレッショルド電圧Va1(例えば、0.5(V))から電圧制御発振器(VCO)5を動作させる外部からの電源電圧VDD(例えば、2.5(V))までの範囲の電圧Vcntに比例して定まる発振周波数を制御して所望の発振周波数FVCO’を決定する。このとき、出力信号FVCOに対応する所望の発振周波数Fb1を得るための電圧はVb1とする(Va1<Vb1<VDD)。
しかし、電圧Vb1が外部からのノイズ成分の干渉を受けて変動する場合、符号X1が示す周波数特性の傾きが急峻であるため、所望の発振周波数Fb1は周波数特性の傾きに応じて変動が大きくなる(ジッタが増大する)。
この発振周波数Fb1の大きな変動を抑えるため、電圧制御発振器(VCO)5は、リングオシレータ(RO)9が定電圧Vcn1分の電流を加算してオフセット周波数をもたせていることにより、周波数が0(Hz)より大きく、かつ、所望の周波数Fb1より小さい周波数Fa1を基準周波数(自走発振周波数)とすることで符号X1が示す周波数特性の傾きを緩くした符号Y1が示す周波数特性を生成することができる。
次に、前述したNが2以上の偶数のときにおける、実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)5のバイアスジェネレータ(BG)8及びリングオシレータ(RO)9の構成について図1を参照しながら詳細に説明する。
図1に示されるように、バイアスジェネレータ(BG)8は、PチャネルMOSトランジスタ11、NチャネルMOSトランジスタ12、13を有している。以下、PチャネルMOSトランジスタをPMOSトランジスタと称し、NチャネルMOSトランジスタをNMOSトランジスタと称す。PMOSトランジスタ11のソース電極には、高位側電圧源が接続され、電源電圧VDDが入力/供給される。PMOSトランジスタ11のドレイン電極は、NMOSトランジスタ12、13のドレイン電極に接続されている。NMOSトランジスタ12のゲート電極には、外部から定電圧Vcn1が入力/供給される。また、NMOSトランジスタ12のソース電極は、低位側電源に接続されており、通常、接地されている。NMOSトランジスタ13のゲート電極には、外部から電圧Vcntが入力/供給される。また、NMOSトランジスタ13のソース電極は、低位側電源に接続されており、通常、接地されている。
次に、リングオシレータ(RO)9の構成について説明する。
図1に示されるように、リングオシレータ(RO)9は、Nが4のとき、第1反転差動増幅器9a、第2反転差動増幅器9b、第3反転差動増幅器9c、第4反転差動増幅器9dを備えている。第1反転差動増幅器9a〜第4反転差動増幅器9dの各々は、差動部としてPMOSトランジスタ21、22、23、24、NMOSトランジスタ25、26を有し、差動部に接続された電流源として定電圧Vcn1によって駆動されるNMOSトランジスタ27、電圧Vcntによって駆動されるNMOSトランジスタ28を有している。
第1反転差動増幅器9a〜第4反転差動増幅器9dの各々の構成について説明する。
PMOSトランジスタ21、22、23、24のソース電極には、高位側電圧源が接続され、電源電圧VDDが入力/供給される。PMOSトランジスタ22、23のゲート電極は、PMOSトランジスタ11のドレイン電極とゲート電極に接続されている。ここで、バイアスジェネレータ(BG)8のPMOSトランジスタ11に対して、PMOSトランジスタ22、23は電流ミラー回路となっている。NMOSトランジスタ27のゲート電極には、外部から定電圧Vcn1が入力/供給される。また、NMOSトランジスタ27のソース電極は、低位側電源に接続されており、通常、接地されている。NMOSトランジスタ28のゲート電極には、外部から電圧Vcntが入力/供給される。また、NMOSトランジスタ28のソース電極は、低位側電源に接続されており、通常、接地されている。NMOSトランジスタ28のドレイン電極は、NMOSトランジスタ27のドレイン電極、NMOSトランジスタ25、26のソース電極に接続されている。NMOSトランジスタ25のドレイン電極は、PMOSトランジスタ21、22のドレイン電極、PMOSトランジスタ21のゲート電極に接続されている。NMOSトランジスタ26のドレイン電極は、PMOSトランジスタ23、24のドレイン電極、PMOSトランジスタ24のゲート電極に接続されている。
第2反転差動増幅器9bのNMOSトランジスタ25のゲート電極は、第1反転差動増幅器9aのNMOSトランジスタ25のドレイン電極に接続されている。第2反転差動増幅器9bのNMOSトランジスタ26のゲート電極は、第1反転差動増幅器9aのNMOSトランジスタ26のドレイン電極に接続されている。
第3反転差動増幅器9cのNMOSトランジスタ25のゲート電極は、第2反転差動増幅器9bのNMOSトランジスタ25のドレイン電極に接続されている。第3反転差動増幅器9cのNMOSトランジスタ26のゲート電極は、第2反転差動増幅器9bのNMOSトランジスタ26のドレイン電極に接続されている。
第4反転差動増幅器9dのNMOSトランジスタ25のゲート電極は、第3反転差動増幅器9cのNMOSトランジスタ25のドレイン電極に接続されている。第4反転差動増幅器9dのNMOSトランジスタ26のゲート電極は、第3反転差動増幅器9cのNMOSトランジスタ26のドレイン電極に接続されている。
第1反転差動増幅器9aのNMOSトランジスタ25のゲート電極は、第4反転差動増幅器9dのNMOSトランジスタ26のドレイン電極に接続されている。第1反転差動増幅器9aのNMOSトランジスタ26のゲート電極は、第4反転差動増幅器9dのNMOSトランジスタ25のドレイン電極に接続されている。また、第4反転差動増幅器9dのNMOSトランジスタ25のドレイン電極は、第1出力端子OUT1を介してレベルコンバータ(L−C)7に接続されている。第4反転差動増幅器9dのNMOSトランジスタ26のドレイン電極は、第2出力端子OUT2を介してレベルコンバータ(L−C)7に接続されている。
次に、前述した電圧制御発振器(VCO)5のバイアスジェネレータ(BG)8及びリングオシレータ(RO)9の動作について図1を参照しながら説明する。ここで、電圧制御発振器(VCO)5に入力される定電圧Vcn1には基準レベル、電圧Vcntには制御レベルがバイアスされている。
まず、バイアスジェネレータ(BG)8の回路動作について説明する。
図1に示されるように、NMOSトランジスタ12は、そのゲートに定電圧Vcn1がバイアスされるため、そのバイアスに応じたドレイン電流ID12を流す。電圧Vcntには、制御レベルがバイアスされるが、今、そのレベルが0(V)とすると、NMOSトランジスタ13はOFFしているため(スレッショルド電圧に達していないため)、そのドレイン電流ID13は0(A)である。したがって、PMOSトランジスタ11のドレイン電流ID11は、ドレイン電流ID12とドレイン電流ID13との和であるが、ドレイン電流ID13が0(A)なので、ドレイン電流ID12分だけが流れる。PMOSトランジスタはそのゲートとドレインが同じノードであるため、飽和領域にあり、ドレイン電流ID11を流すように、そのゲートのレベルは決まる。このレベルはリングオシレータ(RO)109における第1反転差動増幅器109a、第2反転差動増幅器109b、第3反転差動増幅器109c、第4反転差動増幅器109dの各々のPMOSトランジスタ22、23のゲートのレベルになっている。PMOSトランジスタ11に対して、第1反転差動増幅器109a、第2反転差動増幅器109b、第3反転差動増幅器109c、第4反転差動増幅器109dの各々のPMOSトランジスタ22、23は電流ミラー回路を構成しているため、PMOSトランジスタ11のサイズ(PMOSトランジスタ11のしきい値、ゲート長、ゲート酸化膜の厚さ、を含む)と、PMOSトランジスタ22、23とのサイズ(各PMOSトランジスタのしきい値、ゲート長、ゲート酸化膜の厚さ、を含む)の比に応じた電流が、PMOSトランジスタ22、23のドレイン電流となる。このPMOSトランジスタ11は、定電圧Vcn1の値に応じた電流Icn1と、電圧Vcntの値に応じた電流Icntとを加算した電流により、リングオシレータ(RO)9の動作電流を補償する。
制御レベルの電圧Vcntが上がり、そのレベルがNMOSトランジスタ13の閾値以上(NMOSトランジスタ13がONするレベル)になると、NMOSトランジスタ13のドレイン電流ID13が流れる。電圧Vcntが上がれば上がるほどNMOSトランジスタ13のドレイン電流ID13も多く流れるため、結果的にPMOSトランジスタ11のドレイン電流ID11も多くなる。従って、電流ミラー回路を構成しているPMOSトランジスタ22、23のドレイン電流も多くなる。
次に、リングオシレータ(RO)9の回路動作について説明する。ここで、第1反転差動増幅器9a〜第4反転差動増幅器9dの各々の回路動作は同様であるため、第1反転差動増幅器9aを例として説明する。
定電圧Vcn1に基準レベルがバイアスされており、電圧Vcntが0レベルとするとNMOSトランジスタ27にドレイン電流ID27が流れ、NMOSトランジスタ28はオフしているためドレイン電流ID28は流れない。NMOSトランジスタ25、26のソース電極がNMOSトランジスタ27、28のドレイン電極に共通接続されたところには、NMOSトランジスタ27のドレイン電流ID27が流れることになる。
スイッチとして動作する差動回路のNMOSトランジスタ25、26は、上記のNMOSトランジスタ27のドレイン電流ID27で動作する。NMOSトランジスタ25、26はその入力される信号(第4反転差動増幅器9dからの出力)に応じたドレイン電流ID25、ID26を流し、能動負荷であるPMOSトランジスタ21、24に供給する。NMOSトランジスタ25がON、NMOSトランジスタ26がOFFした場合、NMOSトランジスタ25には電流が流れ、PMOSトランジスタ21にも電流が流れる。このとき、PMOSトランジスタ21のドレイン−ソース電圧VDS21分の電圧降下が起こり、NMOSトランジスタ25の出力(第2反転差動増幅器9bのNMOSトランジスタ25への入力)はLOWレベルになる。NMOSトランジスタ26はOFFしているので、NMOSトランジスタ26の出力(第2反転差動増幅器9bのNMOSトランジスタ26への入力)はHIGHレベルになる。これにより、リングオシレータ(RO)9は、定電圧Vcn1の値に応じた電流Icn1と、電圧Vcntの値に応じた電流Icntとを加算した電流の値に応じた発振周波数を生成する。発振周波数の振幅は約0.7Vぐらいの小振幅である。
能動負荷のPMOSトランジスタとして並列に接続されたPMOSトランジスタ22、23は、バイアスジェネレータ(BG)8とミラー構成をしており、そのミラー電流を流すことにより、NMOSトランジスタ25、26がON/OFFしているとき、素早く電流を流す効果があり、出力の立ち上がり、立ち下りを高速に動作させ、高速に発振を促すことができる。
電圧Vcntのレベルが上がり、NMOSトランジスタ28がONし、NMOSトランジスタ28のドレイン電流ID28が流れるようになると、第1反転差動増幅器9aの回路電流が増える。電流が増えれば、当然、回路の駆動能力も上がり、また、出力負荷(第2反転差動増幅器9bのNMOSトランジスタ25やNMOSトランジスタ26などのゲート容量や配線容量)を充放電する時間も速くなる。つまり、この第1反転差動増幅器9aの遅延時間が短くなる。
次に、リングオシレータ(RO)9の発振器としての動作について説明する。
第1反転差動増幅器9aのNMOSトランジスタ25がON、NMOSトランジスタ26がOFFしているとき、上述したように、その出力はNMOSトランジスタ25側がLOWレベル、NMOSトランジスタ26側がHIGHレベルとなる。
第1反転差動増幅器9aからの出力により、第2反転差動増幅器9bのNMOSトランジスタ25にはLOWレベルが入力され、NMOSトランジスタ26にはHIGHレベルが入力される。これにより、NMOSトランジスタ25がOFFし、NMOSトランジスタ26がONして、NMOSトランジスタ25の出力(第3反転差動増幅器9cのNMOSトランジスタ25への入力)はHIGHレベル、NMOSトランジスタ26の出力(第3反転差動増幅器9cのNMOSトランジスタ26への入力)はLOWレベルになる。
第2反転差動増幅器9bからの出力により、第3反転差動増幅器9cのNMOSトランジスタ25にはHIGHレベルが入力され、NMOSトランジスタ26にはLOWレベルが入力される。これにより、NMOSトランジスタ25がONし、NMOSトランジスタ26がOFFして、NMOSトランジスタ25の出力(第4反転差動増幅器9dのNMOSトランジスタ25への入力)はLOWレベル、NMOSトランジスタ26の出力(第4反転差動増幅器9dのNMOSトランジスタ26への入力)はHIGHレベルになる。
第3反転差動増幅器9cからの出力により、第4反転差動増幅器9dのNMOSトランジスタ25にはLOWレベルが入力され、NMOSトランジスタ26にはHIGHレベルが入力される。これにより、NMOSトランジスタ25がOFFし、NMOSトランジスタ26がONして、NMOSトランジスタ25の出力(第1反転差動増幅器9aのNMOSトランジスタ26への入力)はHIGHレベル、NMOSトランジスタ26の出力(第1反転差動増幅器9aのNMOSトランジスタ25への入力)はLOWレベルになる。
第4反転差動増幅器9dからの出力により、第1反転差動増幅器9aのNMOSトランジスタ25にはLOWレベルが入力され、NMOSトランジスタ26にはHIGHレベルが入力される。これにより、NMOSトランジスタ25がOFFし、NMOSトランジスタ26がONして、NMOSトランジスタ25の出力(第2反転差動増幅器9bのNMOSトランジスタ25への入力)はHIGHレベル、NMOSトランジスタ26の出力(第2反転差動増幅器9bのNMOSトランジスタ26への入力)はLOWレベルになる。
最初、第1反転差動増幅器9aのNMOSトランジスタ25がON、NMOSトランジスタ26がOFFであったのが、リングを一周(第1反転差動増幅器9a〜第4反転差動増幅器9d)すると、第1反転差動増幅器9aのNMOSトランジスタ25がOFF、NMOSトランジスタ26がONしている。即ち、最終段の第4反転差動増幅器9dの出力は、初段の第1反転差動増幅器9aに反転して戻される。この動作が続くので、発振する。上述したように、電圧Vcntのレベルが上がると、第1反転差動増幅器9a〜第4反転差動増幅器9dの各々の遅延時間が短くなるため、発振周波数が高くなる。
また、前述したNが3以上の奇数の場合、Nが3とき、図2に示されるように、第3反転差動増幅器9cのNMOSトランジスタ25のドレイン電極は、第1反転差動増幅器9aのNMOSトランジスタ25のゲート電極と、第1出力端子OUT1を介してレベルコンバータ(L−C)7とに接続されている。また、NMOSトランジスタ26のドレイン電極は、第1反転差動増幅器9aのNMOSトランジスタ26のゲート電極と、第2出力端子OUT2を介してレベルコンバータ(L−C)7とに接続されている。即ち、最終段の第3反転差動増幅器9cの出力は、初段の第1反転差動増幅器9aに戻される。
電圧制御発振器(VCO)5は、前述した自走発振周波数Fa1にオフセットを持たせているため、周波数特性の傾きを緩くできる。従って、ノイズ成分が含まれた電圧Vcntが入力された場合、オフセットを持たない電圧制御発振器と比べて、前述した発振周波数Fb1の変動は小さくできる。
ここで、実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)5の周波数特性について図5を参照しながら説明する。図5は、本実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)の周波数特性を示す図である。
図5に示されるように、符号Y1はtyp−caseのときの周波数特性を表している。このときの自走発振周波数Fa1は約500(MHz)である。また、製造上のばらつきにより、符号Y1’のようなfast−caseのときの周波数特性や符号Y1’’のようなslow−caseのときの周波数特性が存在する。
符号Y1’が示す周波数特性(fast−case)では、自走発振周波数Fa2は約600(MHz)である。電圧Vcntが大きくなっていき、(出力信号FVCOに対応する所望の発振周波数Fb1を得るための電圧をVb1、Va1<Vb1<VDD、発振周波数Fb1を1000(MHz)として)Vb1のレベルになると、符号Y1が示す周波数特性(typ−case)では約1000(MHz)になり、符号Y1’が示す周波数特性(fast−case)ではtyp−caseより40%ほど速い1400(MHz)になっている。符号Y1’’が示す周波数特性(slow−case)では、自走発振周波数Fa3は約400(MHz)である。電圧Vcntが大きくなっていき、Vb1のレベルになると、符号Y1が示す周波数特性(typ−case)では約1000(MHz)になり、符号Y1’’が示す周波数特性(slow−case)ではtyp−caseより30%ほど遅い600(MHz)になっている。
このように、電圧Vcntが大きくなっていくと、従来の電圧制御発振器(VCO)105の周波数特性では、電圧Vcntが大きくなっていくと、そのばらつきが上限側(符号Y101’が示す周波数特性)で55%、下限側(符号Y101’’が示す周波数特性)で40%へと大きくなるのに対して、電圧制御発振器(VCO)5の周波数特性では、そのばらつきが上限側(符号Y1’が示す周波数特性)で40%、下限側(符号Y1’’が示す周波数特性)で30%に改善されている。電圧制御発振器(VCO)5は、必要最小限に電流ミラー回路を用いているため、チャネル長変調効果の影響も少なくて済み、発振周波数のばらつきを抑えることができる。また、電圧制御発振器(VCO)5は、電圧制御発振器(VCO)5のゲインを大きくする必要がないのでジッタが低減される。また、電圧制御発振器(VCO)5は、例えば図5で示された符号Y1’’が示す周波数特性において電圧Vcntを電源電圧VDDの値まで上げてなくても、最低限抑えられる周波数範囲Fを確保できる。この周波数範囲Fは、符号Y1’が示す周波数特性における自走発振周波数Fa2から、符号Y1’’が示す周波数特性において電圧Vcntが電源電圧VDDの値のときの発振周波数までを表し、周波数範囲Fには所望の発振周波数Fb1が含まれている。従って、電圧制御発振器(VCO)5は、発振周波数の変動を考慮すると、電圧Vcntの範囲内で制御可能な発振周波数の範囲を広く設定することができる。
次に、PLL(Phase−Locked Loop)を例として、実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)5を用いたPLL回路の構成について図3を参照しながら説明する。図3は、本実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)を用いたPLL回路の構成を示すブロック図である。
図3に示されるように、PLL回路は、位相周波数比較器(PFD)1、チャージポンプ2、ループフィルタ3、オフセット回路(OFST)4、電圧制御発振器(VCO)5及び分周器6を備えている。
位相周波数比較器(PFD)1は、入力信号Frefと分周器6からの帰還信号Ffbとの位相及び周波数を比較し、これら両信号の誤差を表す増分信号(上昇指示信号)UP及び減分信号(下降指示信号)DOWNを生成する。入力信号Frefとしては、例えば図示せぬ発振器からのクロック信号が使用される。この位相周波数比較器(PFD)1で生成される増分信号UPは、入力信号Frefに対する帰還信号Ffbの周波数低下分と位相遅れに相当するパルス幅を有する。また、減分信号DOWNは、入力信号Frefに対する帰還信号Ffbの周波数上昇分と位相進みに相当するパルス幅を有する。位相周波数比較器(PFD)1で生成された増分信号UP及び減分信号DOWNはチャージポンプ2に供給される。
チャージポンプ2はシングル出力のチャージポンプであり、増分信号UP及び減分信号DOWNの各パルス幅に応じた電流パルスを生成してループフィルタ3に供給する。ループフィルタ3は、チャージポンプ2から供給される電流パルスに応答して例えば図示せぬキャパシタに電荷を蓄積すると共に、図示せぬキャパシタに蓄積された電荷を放電し、上述した電流パルスに応じた電圧Vcntを発生する。このループフィルタ3で発生された電圧Vcntは電圧制御発振器(VCO)5に供給される。
バイアス回路であるオフセット回路(OFST)4は、定電圧Vcn1を生成して電圧制御発振器(VCO)5のバイアスジェネレータ(BG)8、リングオシレータ(RO)9に供給する。電圧制御発振器(VCO)5のバイアスジェネレータ(BG)8、リングオシレータ(RO)9には、オフセット回路(OFST)4から定電圧Vcn1が供給され、ループフィルタ3から電圧Vcntが供給される。電圧制御発振器(VCO)5は、オフセット回路(OFST)4から供給される定電圧Vcn1の値に応じた電流Icn1と、ループフィルタ3から供給される電圧Vcntの値に応じた電流Icntとを加算し、加算した電流に応じた周波数で発振する出力信号FVCOを生成する。この発振周波数は、定電圧Vcn1の値に応じた電流Icn1と、電圧Vcntの値に応じた電流Icntとを加算した電流によって直接定まる。電圧制御発振器(VCO)5は、ロック状態では入力信号Frefの周波数のM倍(Mは実数)の周波数で発振する。
電圧制御発振器(VCO)5で生成された出力信号FVCOは、レベルコンバータ(L−C)7からPLL回路の出力信号として外部に送出されると共に、分周器6に供給される。分周器6は、出力信号FVCOを1/Nに分周し、位相周波数比較器(PFD)1に供給する。
次に、実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)5を用いたPLL回路の動作を説明する。
今、分周器6から位相周波数比較器(PFD)1に帰還される帰還信号Ffbの位相が入力信号Frefの位相より遅れていると仮定する。この場合、位相周波数比較器(PFD)1は、周波数低下分と位相遅れに相当するパルス幅を有する増分信号UPを生成し、チャージポンプ2に供給する。チャージポンプ2は、増分信号UPに応じた電流を流出してループフィルタ3の図示せぬキャパシタを充電する。これにより、ループフィルタ3で発生される電圧Vcntは高くなる。その結果、電圧制御発振器(VCO)5から出力される出力信号FVCOの発振周波数が上昇すると共に、出力信号FVCOの位相が進んで入力信号Frefの位相に近づく。
一方、帰還信号Ffbの位相が入力信号Frefの位相より進んでいる場合、位相周波数比較器(PFD)1は、周波数上昇分と位相進みに相当するパルス幅を有する減分信号DOWNを生成し、チャージポンプ2に供給する。チャージポンプ2は、減分信号DOWNに応じた電流を引き込んでループフィルタ3の図示せぬキャパシタを放電させる。これにより、ループフィルタ3から出力される電圧Vcntは低くなる。その結果、電圧制御発振器(VCO)5から出力される出力信号FVCOの発振周波数が下降すると共に、出力信号FVCOの位相が遅れて入力信号Frefの位相に近づく。
このように、実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)5を用いたPLL回路では、出力信号FVCOの位相及び周波数と入力信号Frefの位相及び周波数とが常に比較され、入力信号Frefに対する出力信号FVCOの位相遅れ又は位相進みが存在すればそれらを補正するようにフィードバック制御される。そして、位相遅れ又は位相進みが所定の範囲内に収束したら、位相周波数比較器(PFD)1は、同一の短いパルス幅を有する増分信号UP及び減分信号DOWNを生成する。これにより、ループフィルタ3の図示せぬキャパシタで充放電される電荷の量が等しくなって平衡し、このPLL回路はロック状態に入る。このロック状態において、出力信号FVCOの位相は入力信号Frefの位相に合致する。また、実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)5を用いたPLL回路では、ループフィルタ3から出力された電圧Vcntにノイズ成分が含まれた場合、オフセット周波数をもたせてあるため、オフセット周波数をもたせてないものに比べて所望の発振周波数の変動を小さく抑えることができ、必要最小限に電流ミラー回路を用いているため、チャネル長変調効果の影響も少なく製造上のばらつきによる発振周波数のばらつきを低く抑えることができる。
以上の説明により、実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)5によれば、必要最小限に電流ミラー回路を用いているため、チャネル長変調効果の影響も少なくて済み、発振周波数のばらつきを抑えることができる。
また、実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)5によれば、電圧制御発振器(VCO)5のゲインを大きくする必要がないのでジッタが低減される。
また、実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)5によれば、発振周波数の変動を考慮すると、電圧Vcntの範囲内で制御可能な発振周波数範囲を広くとることができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係る電圧制御発振器(VCO)について図6を参照して説明する。
図6に示されるように、実施の形態2に係る電圧制御発振器(VCO)55は、バイアスジェネレータ(BG)58、リングオシレータ(RO)9、レベルコンバータ(L−C)7を備えている。即ち、実施の形態2に係る電圧制御発振器(VCO)55は、バイアスジェネレータ(BG)8に代えて、バイアスジェネレータ(BG)58を備えている。ここで、実施の形態2に係る電圧制御発振器(VCO)55では、実施の形態1と同様な構成要素について同符号を付している。また、実施の形態2に係る電圧制御発振器(VCO)55の動作は、実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)5と同様であるため説明を省略する。
実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)5は、バイアスジェネレータ(BG)8が定電圧Vcn1の値に応じた電流Icn1と、電圧Vcntの値に応じた電流Icntとを加算した電流によってリングオシレータ(RO)9の動作電流を補償しているが、実施の形態2に係る電圧制御発振器(VCO)55では、バイアスジェネレータ(BG)58が定電圧Vcn1の値に応じた電流Icn1のみによってリングオシレータ(RO)9の動作電流を補償することができる。これにより、実施の形態2に係る電圧制御発振器(VCO)55は、実施の形態1の効果に加えて、実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)5に対してトランジスタの数が少なくなるため、製造上のばらつきの影響を低減することができる。
この場合、バイアスジェネレータ(BG)58は、PMOSトランジスタ11、NMOSトランジスタ12のみを有している。即ち、バイアスジェネレータ(BG)58は、実施の形態1におけるバイアスジェネレータ(BG)8のNMOSトランジスタ13を外した回路である。また、図6に示されるように、Nが2以上の偶数の場合、Nが4のとき、最終段の第4反転差動増幅器9dの出力は、初段の第1反転差動増幅器9aに反転して戻される。図7に示されるように、Nが3以上の奇数の場合、Nが3とき、最終段の第3反転差動増幅器9cの出力は、初段の第1反転差動増幅器9aに戻される。
電圧制御発振器(VCO)55に入力される定電圧Vcn1は、バイアスジェネレータ(BG)58がリングオシレータ(RO)9の動作電流を補償する能力を上げるために、実施の形態1で説明された電圧制御発振器(VCO)5に入力される定電圧Vcn1に比べ高いことが望ましい。
また、図8に示されるように、図3に示されたPLL回路は、実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)5に代えて、実施の形態2に係る電圧制御発振器(VCO)55を用いることができる。ここで、実施の形態2に係る電圧制御発振器(VCO)55を用いたPLL回路では、実施の形態1と同様な構成要素について同符号を付している。また、実施の形態2に係る電圧制御発振器(VCO)55を用いたPLL回路の動作は、実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)5を用いたPLL回路と同様である。
以上の説明により、実施の形態2に係る電圧制御発振器(VCO)55によれば、実施の形態1の効果に加え、実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)5に対してトランジスタの数が少なくなるため、製造上のばらつきの影響が低減される。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3に係る電圧制御発振器(VCO)を図9を参照して説明する。
図9に示されるように、実施の形態3に係る電圧制御発振器(VCO)75は、リングオシレータ(RO)79、レベルコンバータ(L−C)7を備えている。ここで、実施の形態3に係る電圧制御発振器(VCO)75では、実施の形態1と同様な構成要素について同符号を付している。また、実施の形態3に係る電圧制御発振器(VCO)75の動作は、実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)5と同様であるため説明を省略する。
実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)5は、バイアスジェネレータ(BG)8が定電圧Vcn1の値に応じた電流Icn1と、電圧Vcntの値に応じた電流Icntとを加算した電流によってリングオシレータ(RO)9の動作電流を補償しているが、実施の形態3に係る電圧制御発振器(VCO)75では、バイアスジェネレータ(BG)8は必要なく、実施の形態1又は2におけるリングオシレータ(RO)9の能動素子であるPMOSトランジスタを抵抗素子にして実施の形態1及び2に比べ回路構成を簡便にすることができる。これにより、実施の形態3に係る電圧制御発振器(VCO)75は、実施の形態1の効果に加えて、電流ミラー回路を用いていないため、発振周波数のばらつきを更に抑えることができる。
次に、リングオシレータ(RO)79の構成について説明する。
図9に示されるように、リングオシレータ(RO)79は、Nが4のとき、第1反転差動増幅器79a、第2反転差動増幅器79b、第3反転差動増幅器79c、第4反転差動増幅器79dを備えている。第1反転差動増幅器79a〜第4反転差動増幅器79dの各々は、外部からの定電圧Vcn1と外部からの電圧Vcntとに応じて動作し、差動部として抵抗素子81、82、NMOSトランジスタ25、26を有し、差動部に接続された電流源として定電圧Vcn1によって駆動されるNMOSトランジスタ27、電圧Vcntによって駆動されるNMOSトランジスタ28を有している。第1反転差動増幅器79a〜第4反転差動増幅器79dの各々の動作電流は、定電圧Vcn1の値に応じた電流Icn1と、電圧Vcntの値に応じた電流Icntとを加算した電流で直接定まる。
第1反転差動増幅器79a〜第4反転差動増幅器79dの各々の構成について説明する。
抵抗素子81、82の両端のうちの一方の端子には、高位側電圧源が接続され、電源電圧VDDが入力/供給される。NMOSトランジスタ27のゲート電極には、外部から定電圧Vcn1が入力/供給される。また、NMOSトランジスタ27のソース電極は、低位側電源に接続されており、通常、接地されている。NMOSトランジスタ28のゲート電極には、外部から電圧Vcntが入力/供給される。また、NMOSトランジスタ28のソース電極は、低位側電源に接続されており、通常、接地されている。NMOSトランジスタ28のドレイン電極は、NMOSトランジスタ27のドレイン電極、NMOSトランジスタ25、26のソース電極に接続されている。NMOSトランジスタ25のドレイン電極は、抵抗素子81の他方の端子に接続されている。NMOSトランジスタ26のドレイン電極は、抵抗素子82の他方の端子に接続されている。
第2反転差動増幅器79bのNMOSトランジスタ25のゲート電極は、第1反転差動増幅器79aのNMOSトランジスタ25のドレイン電極に接続されている。第2反転差動増幅器79bのNMOSトランジスタ26のゲート電極は、第1反転差動増幅器79aのNMOSトランジスタ26のドレイン電極に接続されている。
第3反転差動増幅器79cのNMOSトランジスタ25のゲート電極は、第2反転差動増幅器79bのNMOSトランジスタ25のドレイン電極に接続されている。第3反転差動増幅器79cのNMOSトランジスタ26のゲート電極は、第2反転差動増幅器79bのNMOSトランジスタ26のドレイン電極に接続されている。
第4反転差動増幅器79dのNMOSトランジスタ25のゲート電極は、第3反転差動増幅器79cのNMOSトランジスタ25のドレイン電極に接続されている。第4反転差動増幅器79dのNMOSトランジスタ26のゲート電極は、第3反転差動増幅器79cのNMOSトランジスタ26のドレイン電極に接続されている。
第1反転差動増幅器79aのNMOSトランジスタ25のゲート電極は、第4反転差動増幅器79dのNMOSトランジスタ26のドレイン電極に接続されている。第1反転差動増幅器79aのNMOSトランジスタ26のゲート電極は、第4反転差動増幅器79dのNMOSトランジスタ25のドレイン電極に接続されている。また、第4反転差動増幅器79dのNMOSトランジスタ25のドレイン電極は、第1出力端子OUT1を介してレベルコンバータ(L−C)7に接続されている。第4反転差動増幅器79dのNMOSトランジスタ26のドレイン電極は、第2出力端子OUT2を介してレベルコンバータ(L−C)7に接続されている。
このように、最終段の第4反転差動増幅器9dの出力は、初段の第1反転差動増幅器9aに反転して戻される。また、図10に示されるように、Nが3以上の奇数の場合、Nが3とき、最終段の第3反転差動増幅器9cの出力は、初段の第1反転差動増幅器9aに戻される。
これにより、実施の形態3に係る電圧制御発振器(VCO)75は、実施の形態1の効果に加えて、電流ミラー回路を用いていないため、発振周波数のばらつきを更に抑えることができる。
また、図11に示されるように、図3に示されたPLL回路は、実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)5に代えて、実施の形態3に係る電圧制御発振器(VCO)75を用いることができる。ここで、実施の形態3に係る電圧制御発振器(VCO)75を用いたPLL回路では、実施の形態1と同様な構成要素について同符号を付している。また、実施の形態3に係る電圧制御発振器(VCO)75を用いたPLL回路の動作は、実施の形態1に係る電圧制御発振器(VCO)5を用いたPLL回路と同様である。
以上の説明により、実施の形態3に係る電圧制御発振器(VCO)75によれば、実施の形態1の効果に加えて、電流ミラー回路を用いていないため、発振周波数のばらつきを更に抑えることができる。
1 位相周波数比較器(PFD)
2 チャージポンプ
3 ループフィルタ
4 オフセット回路(OFST)
5 電圧制御発振器(VCO)
6 分周器
7 レベルコンバータ(L−C)
8 バイアスジェネレータ(BG)
9 リングオシレータ(RO)
9a 第1反転差動増幅器
9b 第2反転差動増幅器
9c 第3反転差動増幅器
9d 第4反転差動増幅器
11 PチャネルMOSトランジスタ
12、13 NチャネルMOSトランジスタ
21、22、23、24 PチャネルMOSトランジスタ
25、26、27、28 NチャネルMOSトランジスタ
55 電圧制御発振器(VCO)
58 バイアスジェネレータ(BG)
75 電圧制御発振器(VCO)
79 リングオシレータ(RO)
79a 第1反転差動増幅器
79b 第2反転差動増幅器
79c 第3反転差動増幅器
79d 第4反転差動増幅器
81、82 抵抗素子
101 位相周波数比較器(PFD)
102 チャージポンプ
103 ループフィルタ
104 オフセット回路(OFST)
105 電圧制御発振器(VCO)
106 分周器
107 レベルコンバータ(L−C)
108 バイアスジェネレータ(BG)
109 リングオシレータ(RO)
109a 第1反転差動増幅器
109b 第2反転差動増幅器
109c 第3反転差動増幅器
109d 第4反転差動増幅器
111 PチャネルMOSトランジスタ
112、113 NチャネルMOSトランジスタ
114、121、122、123、124 PチャネルMOSトランジスタ
125、126、129 NチャネルMOSトランジスタ
DOWN 減分信号
fb 帰還信号
ref 入力信号
VCO 出力信号
OUT1 第1出力端子
OUT2 第2出力端子
UP 増分信号
cn1 定電圧
cnt 電圧
DD 電源電圧

Claims (6)

  1. 直列に接続され、オフセット周波数を与えるための定電圧に応じた電流と、発振周波数を制御するための制御電圧に応じた電流とを加算し、前記加算した電流に応じた周波数で発振する複数の反転差動増幅器
    前記複数の反転差動増幅器のうちの最終段の反転差動増幅器の出力を出力信号として出力するレベルコンバータと、
    前記複数の反転差動増幅器の各々の動作電流を補償するバイアスジェネレータと
    を具備し、
    前記複数の反転差動増幅器の各々は、
    ゲートに前段の反転差動増幅器の出力が供給される第1、2の出力段トランジスタと、
    ドレインに前記第1、2の出力段トランジスタが接続され、ゲートに前記定電圧が供給される第1のN型トランジスタと、
    ドレインに前記第1、2の出力段トランジスタが接続され、ゲートに前記制御電圧が供給される第2のN型トランジスタと、
    ソースに電源電圧が供給され、ドレインに前記第1、2出力段トランジスタがそれぞれ接続された第1、2のP型トランジスタと
    を具備し、
    前記バイアスジェネレータは、
    ゲートに前記定電圧、前記制御電圧がそれぞれ供給される第3、4のN型トランジスタと、
    ソースに前記電源電圧が供給され、ドレインに前記第3、4のN型トランジスタのドレインが接続され、カレントミラーを構成するように、ゲート及びドレインに前記第1、2のP型トランジスタのゲートが接続された第3のP型トランジスタと
    を具備する電圧制御発振器。
  2. 前記複数の反転差動増幅器の各々は、
    ゲートとドレインとが接続され、それぞれ前記第1、2のP型トランジスタと並列接続された第4、5のP型トランジスタ
    を更に具備する請求項1に記載の電圧制御発振器。
  3. 前記第1、2の出力段トランジスタは、N型トランジスタであり、ソースに第1、2のN型トランジスタのドレインが接続され、ドレインにそれぞれ前記第1、2のP型トランジスタのドレインが接続され、
    前記第1、2の出力段トランジスタのドレインは次段の反転差動増幅器への出力として用いられる
    請求項1又は2に記載の電圧制御発振器。
  4. 前記Nが偶である場合、前記複数の反転差動増幅器のうちの前記最終段の反転差動増幅器の出力は、前記複数の反転差動増幅器のうちの初段の反転差動増幅器に反転して戻される
    請求項1〜3のいずれかに記載の電圧制御発振器。
  5. 前記Nが3以上の奇数である場合、前記複数の反転差動増幅器のうちの前記最終段の反転差動増幅器の出力は、前記複数の反転差動増幅器のうちの初段の反転差動増幅器に戻される
    請求項1〜3のいずれかに記載の電圧制御発振器。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の電圧制御発振器と、
    力信号と帰還信号との位相及び周波数を比較し、前記比較の結果に基づいて前記制御電圧を生成し、前記電圧制御発振器に出力する制御電圧生成器と、
    前記定電圧を生成し、前記電圧制御発振器に出力するオフセット回路と
    記電圧制御発振器から出力される前記出力信号を分周して前記制御電圧生成器に前記帰還信号として出力する分周器と
    具備するPLL回路。
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