JP2010265405A - インクジェット記録用インク組成物およびインクジェット記録方法 - Google Patents
インクジェット記録用インク組成物およびインクジェット記録方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010265405A JP2010265405A JP2009118624A JP2009118624A JP2010265405A JP 2010265405 A JP2010265405 A JP 2010265405A JP 2009118624 A JP2009118624 A JP 2009118624A JP 2009118624 A JP2009118624 A JP 2009118624A JP 2010265405 A JP2010265405 A JP 2010265405A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- pigment
- mass
- recording
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
Description
2.一般式(1)で表される化合物が、下記一般式(2)で表されることを特徴とする前記1に記載のインクジェット記録用インク組成物。
3.前記1または2に記載のインクジェット記録用インク組成物を用いることを特徴とするインクジェット記録方法。
前記一般式(1)において、Aはアルキレン基を表す。n1〜n4はそれぞれ独立に、n1は1〜80の整数を表し、n2〜n4は0〜79の整数を表す。且つn1+n2+n3+n4=4〜80を満たす。X1〜X4はそれぞれ独立に、水素原子または上記置換基(F−1)を表し、X1〜X4のうち少なくとも3つは該置換基(F−1)である。
上記、本発明に係る一般式(1)で表される化合物は特開2008−133245号段落番号[0038]〜[0049]に記載の方法に準じて合成することができる。
本発明のインクジェット記録用インク組成物(以下、単にインク組成物またはインクともいう。)とは、一般式(1)で表される化合物を含有するインク組成物であることを特徴とする。該インク組成物中における水の構成比が10〜90質量%である水系のインク、または0.1〜10質量%の非水系のインクであることが好ましい。(以下、本発明の水系のインクまたは本発明の非水系のインクともいう。)。
本発明の水系インクについて説明する。
本発明の水系インクに使用できる顔料としては、従来公知のものを特に制限なく使用でき、水分散性顔料、溶剤分散性顔料等何れも使用可能であり、例えば、不溶性顔料、レーキ顔料等の有機顔料、及びカーボンブラック等の無機顔料を好ましく用いることができる。この顔料は、インク中で分散された状態で存在させ、この分散の方式としては、自己分散、界面活性剤を用いた分散、ポリマー分散、マイクロカプセル分散の何れでもよいが、マイクロカプセル分散がインクの長期保存安定性の点から特に好ましい。
本発明の水溶性インクには、少なくともカルボキシル基を有するセグメントと疎水セグメントをモノマー成分として重合した共重合体であり、アミンにより中和溶解した水溶性樹脂(以下、水溶性樹脂と略記)を用いることができる。水溶性樹脂は、前記理由からインク中では安定に溶解しているが、乾燥過程では疎水性となる樹脂が好ましい。
本発明における水系インクには、以下に挙げる有機溶剤を適宜添加することが好ましい。例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールジアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールジアセテート等のアセテート類、テトラエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル等のグリコールモノアルキルエーテル類、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル等のグリコールジアルキルエーテル類等が挙げられる。
本発明の水系インクに用いられる水は、乾燥性とインクの保存安定性を高める観点から50質量%以上含有することが好ましく、より好ましい含有量は60質量%以上である。
本発明の水系インクに用いることができる界面活性剤として、本発明の一般式(1)で表される化合物を用いることで、低表面張力且つノズル撥液性に優れ、長期に渡って安定に高画質な画像を形成可能なインクが得られるということが本発明者の検討で分かった。
本発明の非水系インクとは、活性光線硬化型インクであり、重合性モノマー、光重合開始剤からなる活性光線硬化型組成物に対し、分散剤、色材及び適宜その他の添加剤を配合、分散して調製される。
本発明におけるラジカル重合性組成物について説明する。
単官能モノマーとしては、各種(メタ)アクリレートモノマーを用いることができ、例えば、イソアミルアクリレート、ステアリルアクリレート、ラウリルアクリレート、オクチルアクリレート、デシルアクリレート、イソミルスチルアクリレート、イソステアリルアクリレート、2−エチルヘキシル−ジグリコールアクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、2−アクリロイロキシエチルヘキサヒドロフタル酸、ブトキシエチルアクリレート、エトキシジエチレングリコールアクリレート、メトキシジエチレングリコールアクリレート、メトキシポリエチレングリコールアクリレート、メトキシプロピレングリコールアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、イソボルニルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、2−アクリロイロキシエチルコハク酸、2−アクリロイロキシエチルフタル酸、2−アクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシエチル−フタル酸、ラクトン変性可とう性アクリレート、t−ブチルシクロヘキシルアクリレート等の単官能モノマー等が挙げられる。
ラジカル重合性組成物における光重合開始剤としては、アリールアルキルケトン、オキシムケトン、チオ安息香酸S−フェニル、チタノセン、芳香族ケトン、チオキサントン、ベンジルとキノン誘導体、ケトクマリン類などの従来公知の光重合開始剤が使用できる。
本発明におけるカチオン重合性組成物について説明する。
カチオン重合性モノマーとしては、オキシラン基を有する化合物を用いることが硬化時の収縮が少ない点で好ましい。オキシラン基を有する化合物としては、上述の単官能モノマーに加えて、あらゆる公知の脂環式エポキシ化合物を用いることができる。例えば、カチオン重合性モノマーとしては、特開平6−9714号、特開2001−31892号、特開2001−40068号、特開2001−55507号、特開2001−310938号、特開2001−310937号、特開2001−220526号に例示されているエポキシ化合物、ビニルエーテル化合物、オキセタン化合物などが挙げられる。
カチオン重合性組成物における光重合開始剤としては、例えば、化学増幅型フォトレジストや光カチオン重合に利用される化合物を用いることができる(有機エレクトロニクス材料研究会編、「イメージング用有機材料」、ぶんしん出版(1993年)、187〜192ページ参照)。本発明に好適な化合物の例を以下に挙げる。
本発明における活性光線硬化型インクは、上記ラジカル重合性組成物またはカチオン重合組成物と共に、顔料及び適宜その他の添加剤を含有する。
本発明における活性光線硬化型インクは、各種公知の有機顔料を含有することができる。特に、本発明においてカチオン/ラジカル重合性組成物に含有される少なくとも1種の有機顔料は、酸性処理、塩基性処理等の表面処理された有機顔料を含有することが好ましい。
また、顔料の分散を行う際に、本発明においては高分子分散剤を用いることが好ましい。高分子分散剤としては、酸価と塩基価を両方持ち、かつ、酸価が塩基価より大きいものを用いることがより安定な分散特性を得られ好ましく、例えば、味の素ファインテクノ社のPBシリーズ、川研ファインケミカルのヒノアクトシリーズ等が挙げられる。これらの高分子分散剤は、顔料100質量部に対し、1〜60質量部添加することが好ましい。さらに好ましくは顔料100質量部に対し、35〜60質量部添加することが好ましい。また、分散助剤として、各種顔料に応じたシナージストを用いることも可能である。これらの分散剤及び分散助剤は、顔料100質量部に対し、1〜50質量部添加することが好ましい。
(環状エステル化合物、環状エーテル化合物)
活性光線硬化型インクは4〜10員環の脂肪族環状エステル化合物または5員環以上の環状エーテル化合物を含有することが、硬化性や各種基材への密着性が向上するため好ましい。
活性光線硬化型インクは、上記ラジカル/カチオン重合性組成物の他に、塩基性化合物を0.001質量%以上、0.05質量%未満含有することが好ましい。さらに好ましくは、0.001質量%以上、0.02質量%未満である。
活性光線硬化型インクには、上記説明した以外にさまざまな添加剤を用いることができる。例えば、界面活性剤、レベリング添加剤、マット剤、膜物性を調整するためのポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、ワックス類を添加することができる。
活性光線硬化型インクは、カールフィッシャー法による含水率が0.1質量%以上、1.5質量%未満である状態で容器に密閉され保存されることが好ましい。含水率は、用いる重合性化合物により多少違いがでるが、例えば、30℃、80%RHの高湿下でインクを十分調湿した後に容器に密閉したり、25℃、60%RH程度の中湿下でインクを調液する場合には水を若干添加・溶解させることで、上記範囲の含水率にすることができる。0.1質量%以上であると保存によるインク粘度のバラツキが保たれ、記録ヘッドからの吐出安定性の観点から好ましい。特に、吐出するインク液滴量が小さい場合に好ましい。また、1.5質量%以下であると重合開始剤や活性剤の溶解性の観点から好ましい。
活性光線硬化型インクは、活性光線硬化型インクの25℃における粘度が7〜40mPa・sであることが、硬化環境(温度・湿度)に関係なく吐出が安定し、良好な硬化性を得るために好ましい。
以下、本発明の水系インク、あるいは非水系インクを用いた場合のインクジェット記録方法について説明する。
(記録媒体)
本発明の水系インクは、普通紙、コート紙、インクジェット専用紙等、吸水性の記録媒体はもとより、ポリ塩化ビニルシート等の非吸収性媒体へのプリントに適している。
本発明の水系インクでは、記録メディアを加熱してプリントすることが好ましい。記録メディアを加熱することで、インクの乾燥増粘速度が著しく向上し、高画質が得られるようになる。また、画像の耐久性も向上する。加熱温度としては、記録メディアの記録表面温度を40〜90℃になるように加熱することが好ましい。40℃以上であると、画質、画像耐久性、乾燥所要時間の観点から好ましく、90℃以下であると、インク射出の安定性、それによるプリント安定性の観点から好ましい。より好ましくは、記録メディアの記録表面温度を40〜60℃とすることである。
(記録媒体)
本発明の非水系インク(活性光線硬化型インク)で用いることのできる記録媒体としては、通常の非コート紙、コート紙等の他、いわゆる軟包装に用いられる各種非吸収性のプラスチック及びそのフィルムを用いることができ、各種プラスチックフィルムとしては、例えば、PETフィルム、OPSフィルム、OPPフィルム、ONyフィルム、PVCフィルム、PEフィルム、TACフィルムを挙げることができる。その他のプラスチックとしては、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ABS、ポリアセタール、PVA、ゴム類等が使用できる。また、金属類や、ガラス類にも適用可能である。これらの記録媒体の中でも、特に熱でシュリンク可能な、PETフィルム、OPSフィルム、OPPフィルム、ONyフィルム、PVCフィルムへ画像を形成する場合に本発明の構成は、有効となる。これらの基材は、インクの硬化収縮、硬化反応時の発熱等により、フィルムのカール、変形が生じやすいばかりでなく、インク膜が基材の収縮に追従し難い。
本発明の活性光線硬化型インクでは、記録材料上にインクが着弾し、活性光線を照射して硬化した後の総インク膜厚が2〜20μmであることが好ましい。スクリーン印刷分野の活性光線硬化型インクジェット記録では、総インク膜厚が20μmを越えているのが現状であるが、記録材料が薄いプラスチック材料であることが多い軟包装印刷分野では、前述した記録材料のカール・皺の問題でだけでなく、印刷物全体のこし・質感が変わってしまうという問題が有るため、過剰な膜厚のインク吐出は好ましくない。尚、ここで「総インク膜厚」とは記録材料に描画されたインクの膜厚の最大値を意味し、単色でも、それ以外の2色重ね(2次色)、3色重ね、4色重ね(白インクベース)のインクジェット記録方式で記録を行った場合でも総インク膜厚の意味するところは同様である。
本発明の活性光線硬化型インクを用いて画像形成する場合、インクの吐出条件としては、記録ヘッド及びインクを35〜100℃に加熱し、吐出することが吐出安定性の点で好ましい。活性光線硬化型インクジェットインクは、温度変動による粘度変動幅が大きく、粘度変動はそのまま液滴サイズ、液滴射出速度に大きく影響を与え、画質劣化を起こすため、インク温度を上げながらその温度を一定に保つことが必要である。インク温度の制御幅としては、設定温度±5℃、好ましくは設定温度±2℃、更に好ましくは設定温度±1℃である。
本発明の活性光線硬化型インクを用いた画像形成方法においては、活性光線の照射条件として、インク着弾後0.001秒〜1.0秒の間に活性光線が照射されることが好ましく、より好ましくは0.001秒〜0.5秒である。高精細な画像を形成するためには、照射タイミングが出来るだけ早いことが特に重要となる。
以下、本発明に用いることができる記録装置について、図面を適宜参照しながら説明する。尚、図面の記録装置はあくまでも本発明に用いることができる記録装置の一態様であり、本発明に用いることができる記録装置はこの図面に限定されない。
≪顔料分散体の作製≫
以下の方法に従って、顔料を含む顔料分散液1を調製した。
OXT−221(東亞合成社製、オキセタン化合物) 80質量部
上記溶液を室温まで冷却した後、これに顔料としてカーボンブラックMA−7(三菱化学製)15質量部加えて、直径0.5mmのジルコニアビーズ200gと共にガラス瓶に入れ密栓し、ペイントシェーカーで8時間を要して分散処理した後、ジルコニアビーズを除去した。
(インク組成物1の調製)
以下の処方で混合撹拌後、プリンター目詰まり防止のため0.8μmメンブランフィルターで濾過して、インク組成物1を調製した。
オキセタン化合物OXT−221(東亞合成社製) 52質量部
オキセタン化合物OXT−212(東亞合成社製) 15質量部
エポキシ化合物(化合物E) 15質量部
光酸発生剤(50%PC溶液)(化合物F) 5質量部
重合禁止剤:2−(メチルアミノ)−エタノール 0.03質量部
増感剤DEA(9,10−ジブトキシアントラセン、川崎化成社製) 2質量部
界面活性剤(本発明の一般式(1)で表される化合物の例示化合物1−1)
0.1質量部
インク組成物1の調製において、界面活性剤として例示化合物1−1の代わりに、表1記載の化合物(界面活性剤)を用いた以外は同様にしてインク組成物2〜11を調製した。
(界面活性剤およびインク組成物の評価)
<溶解性>
各界面活性剤をOXT−221に混合撹拌し、混合液が均一になるかどうかを目視観察し、下記評価基準に基づいて評価した。
○:均一になる
×:均一にならない。
各インク組成物から顔料のみを除いた混合溶液(インク組成物)を4℃で7日保存し、析出物がないかどうかを目視観察し、下記評価基準に基づいて評価した。
○:析出物は全くない
×:析出物がみられる。
各インク組成物の静的表面張力を、暗室かつ室温(20℃)下で表面張力計測器(協和界面化学社製)を用いて白金プレート法により測定した。
FS−300
CF3CF2(CF2CF2)m−CH2CH2O(CH2CH2O)nH
(m=6〜8、n=26以上)
≪インクジェット画像形成方法≫
ピエゾ型インクジェットノズルを備えた図1に記載のインクジェット記録装置に、上記調製した各インク組成物1〜7を装填し、基材幅213mm、180m巻のロール状の白PETを使用して、記録媒体幅方向の解像度360dpi(dpiとは、2.54cm当たりのドット数をあらわす。),記録媒体の送り方向の解像度360dpiで、印字率18%の文字画像を毎分30mの搬送速度で印字した。照射光源は、高圧水銀ランプを用い、積算光量が180mJ/cm2となるような光量にて活性光線照射してインクを硬化した。
インク組成物1〜11を暗所かつ密封状態で70℃、7日間保存させることにより強制劣化処理を施し、上記画像形成方法に従って3ヶ月間連続して印字作業を行った。連続運転3ヶ月後、インクジェットノズルより30分間連続して吐出させ、各インクジェットノズル、及び記録された画像について下記の各評価を行い、安定に画像を形成できるかを確認した。
各インクジェットノズルからの射出状態を目視観察し、下記の基準に従って吐出安定性の評価を行った。
○:30分連続出射しても、ノズル欠、曲がりは発生しない。
△:30分連続出射でノズル曲がりは僅かに生じるものの、ノズル欠は発生せず、実用上問題ない。
×:30分連続出射で、数カ所以上のノズルでノズル欠が発生する。
各インクジェットノズル面を目視観察し、下記の基準に従って撥液性の評価を行った。
○:インクの付着物が見られない。
△:インクの付着物が液滴状に僅かに見られるものの、ノズル口の部分には影響していない。
×:インクの付着がノズル面に多数見られ、ノズル口をふさいでいる。
目標濃度で6ポイントMS明朝体文字のガサツキをルーペ(倍率:5倍)で拡大して観察し、下記の基準に則り文字品質の評価を行った。
◎:ガサツキなし
○:僅かにガサツキが見える
△:ガサツキが見えるが、文字として判別でき、ギリギリ使えるレベル
×:ガサツキがひどく、文字がかすれていて使えないレベル
以上により得られた各評価結果を表2に示す。
≪インク組成物の調製≫
以下の処方で混合撹拌後、プリンター目詰まり防止のため0.8μmメンブランフィルターで濾過して、インク組成物12を調製した。
エチレングリコール 25質量部
2−ピロリドン 25質量部
グリセリン 15質量部
界面活性剤(本発明の一般式(1)で表される化合物の例示化合物1−2)
0.1質量部
イオン交換水 残部
インク組成物12の調製において界面活性剤として例示化合物1−2の代わりに、表3に示す各界面活性剤を用いた以外は同様にしてインク組成物12〜16を調製した。
(界面活性剤およびインク組成物の評価)
実施例1の場合と同様にして、<表面張力>、<低温保存性>、<溶解性>の各評価を行った。
≪インクジェット画像形成方法≫
図3に記載のピエゾ型インクジェットノズルを備えたラインヘッド方式のインクジェット記録装置に、上記調製した各インク組成物10〜14を装填し、普通紙Type6200(リコー製)を用い、記録媒体幅方向の解像度360dpi(dpiとは、2.54cm当たりのドット数をあらわす。)、記録媒体の送り方向の解像度360dpiで、印字率18%の文字画像を印字した。印字は搬送速度280mm/sで搬送しながら、記録媒体Pを加熱ユニット13または14を用いて画像形成面を50℃に加熱し、ヘッドユニット11よりインクを吐出することにより行った。なお、印刷用塗工紙の印字面温度は、非接触型の赤外温度計により測定を行った。
インク組成物12〜16を暗所かつ密封状態で60℃、7日間保存させることにより強制劣化処理を施し、ノズル口径25μm、駆動周波数12kHz、ノズル数128、ノズル密度150dpiであるピエゾ型インクジェットノズルを用いて連続1時間出射を1ヶ月間繰り返し行った。1ヶ月間の連続運転後、同インクジェットノズルより30分間連続して吐出させ、各インクジェットノズル、及び記録された画像について下記の各評価を行い、安定に画像を形成できるかを確認した。
各インクジェットノズルからの射出状態を目視観察し、下記の基準に従って吐出安定性の評価を行った。
○:30分連続出射しても、ノズル欠、曲がりは発生しない
△:30分連続出射でノズル曲がりは僅かに生じるものの、ノズル欠は発生せず、実用上問題ない
×:30分連続出射で、数カ所以上のノズルでノズル欠が発生する。
各インクジェットノズル面を目視観察し、下記の基準に従って撥液性の評価を行った。
○:インクの付着物が見られない
△:インクの付着物が液滴状に僅かに見られるものの、ノズル口の部分には影響していない
×:インクの付着がノズル面に多数見られ、ノズル口をふさいでいる。
目標濃度で6ポイントMS明朝体文字のガサツキをルーペ(倍率:5倍)で拡大して観察し、下記の基準に則り文字品質の評価を行った。
◎:ガサツキなし
○:僅かにガサツキが見える
△:ガサツキが見えるが、文字として判別でき、ギリギリ使えるレベル
×:ガサツキがひどく、文字がかすれていて使えないレベル
以上により得られた各評価結果を表4に示す。
2 ヘッドキャリッジ
3 記録ヘッド
31 インク吐出口
4 照射手段
5 プラテン部
6 ガイド部材
7 蛇腹構造
8 照射光源
P 記録材料
11 ヘッドユニット
111、112、113、114 記録ヘッド
12 搬送機構
13 加熱部
14 温度制御プレート
Claims (3)
- 請求項1または2に記載のインクジェット記録用インク組成物を用いることを特徴とするインクジェット記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009118624A JP5381314B2 (ja) | 2009-05-15 | 2009-05-15 | インクジェット記録用インク組成物およびインクジェット記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009118624A JP5381314B2 (ja) | 2009-05-15 | 2009-05-15 | インクジェット記録用インク組成物およびインクジェット記録方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010265405A true JP2010265405A (ja) | 2010-11-25 |
JP5381314B2 JP5381314B2 (ja) | 2014-01-08 |
Family
ID=43362665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009118624A Expired - Fee Related JP5381314B2 (ja) | 2009-05-15 | 2009-05-15 | インクジェット記録用インク組成物およびインクジェット記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5381314B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011152713A (ja) * | 2010-01-27 | 2011-08-11 | Seiko Epson Corp | 印刷方法 |
WO2013118735A1 (ja) * | 2012-02-06 | 2013-08-15 | 株式会社Dnpファインケミカル | インクジェットインク用顔料分散液、活性エネルギー線硬化型インクジェットインク、及び印刷物 |
JP2016060186A (ja) * | 2014-09-22 | 2016-04-25 | 富士ゼロックス株式会社 | インクジェット記録装置、及び、インクジェット記録方法 |
WO2016114210A1 (ja) * | 2015-01-13 | 2016-07-21 | Dic株式会社 | 重合性液晶組成物及び該組成物を用いて作製した光学異方体、位相差膜、反射防止膜、液晶表示素子 |
WO2016114252A1 (ja) * | 2015-01-16 | 2016-07-21 | Dic株式会社 | 重合性組成物及びそれを用いた光学異方体 |
US11697695B2 (en) | 2015-01-16 | 2023-07-11 | Dic Corporation | Polymerizable composition and optically anisotropic body using same |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08290656A (ja) * | 1995-04-24 | 1996-11-05 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録用インクおよびインクジェットカラー記録方法 |
JP2008133245A (ja) * | 2006-11-29 | 2008-06-12 | Neos Co Ltd | 新規な含フッ素ペンタエリスリトール誘導体及びそれを用いた湿式コーティング膜の製造方法 |
JP2008222677A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Chisso Corp | 難燃剤、それを用いた重合体組成物 |
JP2008260820A (ja) * | 2007-04-11 | 2008-10-30 | Konica Minolta Holdings Inc | 水系加熱定着型インク及び加熱定着型インクジェット記録方法 |
JP2009029880A (ja) * | 2007-07-25 | 2009-02-12 | Pentel Corp | ボールペン用インキ組成物 |
-
2009
- 2009-05-15 JP JP2009118624A patent/JP5381314B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08290656A (ja) * | 1995-04-24 | 1996-11-05 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録用インクおよびインクジェットカラー記録方法 |
JP2008133245A (ja) * | 2006-11-29 | 2008-06-12 | Neos Co Ltd | 新規な含フッ素ペンタエリスリトール誘導体及びそれを用いた湿式コーティング膜の製造方法 |
JP2008222677A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Chisso Corp | 難燃剤、それを用いた重合体組成物 |
JP2008260820A (ja) * | 2007-04-11 | 2008-10-30 | Konica Minolta Holdings Inc | 水系加熱定着型インク及び加熱定着型インクジェット記録方法 |
JP2009029880A (ja) * | 2007-07-25 | 2009-02-12 | Pentel Corp | ボールペン用インキ組成物 |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011152713A (ja) * | 2010-01-27 | 2011-08-11 | Seiko Epson Corp | 印刷方法 |
US9487665B2 (en) | 2012-02-06 | 2016-11-08 | Dnp Fine Chemicals Co., Ltd. | Pigment dispersion liquid for inkjet ink, active energy ray-curable inkjet ink composition, and printed product |
WO2013118735A1 (ja) * | 2012-02-06 | 2013-08-15 | 株式会社Dnpファインケミカル | インクジェットインク用顔料分散液、活性エネルギー線硬化型インクジェットインク、及び印刷物 |
US10072164B2 (en) | 2012-02-06 | 2018-09-11 | Dnp Fine Chemicals Co., Ltd. | Active energy ray-curable inkjet ink composition and printed product |
JP2016060186A (ja) * | 2014-09-22 | 2016-04-25 | 富士ゼロックス株式会社 | インクジェット記録装置、及び、インクジェット記録方法 |
WO2016114210A1 (ja) * | 2015-01-13 | 2016-07-21 | Dic株式会社 | 重合性液晶組成物及び該組成物を用いて作製した光学異方体、位相差膜、反射防止膜、液晶表示素子 |
JPWO2016114210A1 (ja) * | 2015-01-13 | 2017-07-06 | Dic株式会社 | 重合性液晶組成物及び該組成物を用いて作製した光学異方体、位相差膜、反射防止膜、液晶表示素子 |
JPWO2016114252A1 (ja) * | 2015-01-16 | 2017-04-27 | Dic株式会社 | 重合性組成物及びそれを用いた光学異方体 |
KR20170105041A (ko) * | 2015-01-16 | 2017-09-18 | 디아이씨 가부시끼가이샤 | 중합성 조성물 및 이를 이용한 광학 이방체 |
WO2016114252A1 (ja) * | 2015-01-16 | 2016-07-21 | Dic株式会社 | 重合性組成物及びそれを用いた光学異方体 |
US20190233565A1 (en) * | 2015-01-16 | 2019-08-01 | Dic Corporation | Polymerizable composition and optically anisotropic body using same |
US11186669B2 (en) | 2015-01-16 | 2021-11-30 | Dic Corporation | Polymerizable composition and optically anisotropic body using same |
KR102552213B1 (ko) | 2015-01-16 | 2023-07-06 | 디아이씨 가부시끼가이샤 | 중합성 조성물 및 이를 이용한 광학 이방체 |
US11697695B2 (en) | 2015-01-16 | 2023-07-11 | Dic Corporation | Polymerizable composition and optically anisotropic body using same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5381314B2 (ja) | 2014-01-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4748063B2 (ja) | 活性光線硬化型インクジェットインクセット、その画像形成方法及びインクジェット記録装置 | |
JP2005096254A (ja) | 画像形成方法及びインクジェット記録装置 | |
JPWO2006027966A1 (ja) | 活性光線硬化型インクジェットインク、それを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置 | |
JP5381314B2 (ja) | インクジェット記録用インク組成物およびインクジェット記録方法 | |
JP2008001849A (ja) | 活性光線硬化型インクジェットインク組成物、画像形成方法及びインクジェット記録装置 | |
JPWO2006049012A1 (ja) | 活性光線硬化型インクジェットインクとそれを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置 | |
US7278729B2 (en) | Image recording apparatus and image recording method | |
JPWO2005116151A1 (ja) | 活性光線硬化型インクジェットインク、活性光線硬化型インクジェットインクの保存方法及び画像形成方法、インクジェット記録装置 | |
JP4147943B2 (ja) | 画像形成方法及びインクジェット記録装置 | |
JP2006104452A (ja) | 活性光線硬化型インクジェットインク、画像形成方法及びインクジェット記録装置 | |
JP2006232888A (ja) | 活性光線硬化型組成物と活性光線硬化型インク、それを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置 | |
JP4366947B2 (ja) | 活性光線硬化型インク組成物、及びそれを用いた画像形成方法 | |
JP6479326B2 (ja) | 光硬化性インクジェットインク及び画像形成方法 | |
JP2007146075A (ja) | 活性光線硬化性インクとそれを用いた印刷方法 | |
JP4289069B2 (ja) | 活性光線硬化型組成物、活性光線硬化型インク、それを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置 | |
JP2005105191A (ja) | 活性光線硬化型インクジェットインク組成物とそれを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置 | |
JP2004315565A (ja) | 活性光線硬化型インクジェットインク組成物、それを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置 | |
JP2004323610A (ja) | 活性光線硬化型インクジェットインク組成物、それを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置 | |
JP2009149756A (ja) | カチオン重合硬化型インクジェットインクおよび画像形成方法 | |
JP2004315685A (ja) | 活性光線硬化型インクジェットインク組成物、それを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置 | |
JP2004323578A (ja) | 活性光線硬化型インク組成物、それを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置 | |
JP4487501B2 (ja) | 活性光線硬化型インクジェットインク、それを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置 | |
JP2005126550A (ja) | 活性光線硬化型インクジェットインク組成物、それを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置 | |
JP2006312682A (ja) | 活性光線硬化型組成物、活性光線硬化型インク、それを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置 | |
JPWO2008056523A1 (ja) | 活性光線硬化型インクジェットインク、画像形成方法及びインクジェット記録装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111104 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20120215 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20130417 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130829 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130903 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130916 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |