JP2010264868A - 車両用カウルルーバ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウインドシールドガラスの下端部からカウルルーバの後端部にかけての表面を同一平面上に容易に揃えることができる車両用カウルルーバ構造を得る。
【解決手段】カウルルーバ本体24の後端部24A側においてはリップ部材40がカウルルーバ本体24と一体を成して配設されている。リップ部材40は、カウルルーバ本体24とウインドシールドガラス12との間に配置されてウインドシールドガラス12の下端面12Dに接しかつクリップ30との間に隙間D1が設定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、カウルルーバ本体がウインドシールドガラスの下端部側において車両幅方向に沿って配設される車両用カウルルーバ構造に関する。
車両においては、カウルルーバ(カウルルーバ本体)の後端部とウインドシールドガラスの下端部との間の隙間に成形体の舌状部を配設して当該隙間を埋める構造がある(例えば、特許文献1参照)。このような構造において、成形体は、一端側がウインドシールドガラスの下端部裏面に固定されると共に他端側がカウルルーバの後端部裏面のリブに係止されており、これらの間に所定の高さを有する舌状部が設けられている。
特表2003−532574公報
しかしながら、このような構造では、舌状部の表面(上面)の高さ位置はウインドシールドガラスの下端部裏面の高さ位置に応じて決まることになるため、例えば、ウインドシールドガラスに厚さ方向のばらつきがあると、ウインドシールドガラスの下端部からカウルルーバの後端部にかけての表面を同一平面上に揃えることが難しい。
本発明は、上記事実を考慮して、ウインドシールドガラスの下端部からカウルルーバの後端部にかけての表面を同一平面上に容易に揃えることができる車両用カウルルーバ構造を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の車両用カウルルーバ構造は、ウインドシールドガラスの下端部側に車両幅方向に沿って配設されるカウルルーバ本体と、前記ウインドシールドガラスの下端部の裏面に一端側が固定され、他端側が前記カウルルーバ本体の後端部の裏面側に係止されるクリップと、前記カウルルーバ本体の後端部側において前記カウルルーバ本体と一体を成して配設され、前記カウルルーバ本体と前記ウインドシールドガラスとの間に配置されて前記ウインドシールドガラスの下端面に接すると共に、前記クリップとの間に隙間が設定されたリップ部と、を有する。
請求項1に記載する本発明の車両用カウルルーバ構造によれば、ウインドシールドガラスの下端部側にカウルルーバ本体が車両幅方向に沿って配設されると共に、ウインドシールドガラスの下端部の裏面にはクリップの一端側が固定され、カウルルーバ本体の後端部の裏面側にはクリップの他端側が係止されている。
ここで、カウルルーバ本体の後端部側においてはリップ部がカウルルーバ本体と一体を成して配設されており、このリップ部は、カウルルーバ本体とウインドシールドガラスとの間に配置されてウインドシールドガラスの下端面に接しかつクリップとの間に隙間が設定されている。このため、リップ部の表面の高さ位置は、ウインドシールドガラスの下端部における裏面の高さ位置に応じて決まるのではなく、カウルルーバ本体の後端部における高さ位置に応じて設定でき、さらに、リップ部は、クリップとの干渉が回避されることで、クリップによる表面側への押し上げが抑えられる。これらにより、例えば、ウインドシールドガラスに厚さ方向のばらつきがあっても、カウルルーバ本体の後端部における表面の高さ位置の設定によって、ウインドシールドガラスの下端部からカウルルーバ本体の後端部にかけての表面が同一平面上に容易に揃えられる。
請求項2に記載する本発明の車両用カウルルーバ構造は、請求項1記載の構成において、前記リップ部は、前記カウルルーバ本体の後端部に設けられた被係合部へ係合可能な係合部を備えかつ車両外側面の一部となる表面が前記係合部の前記被係合部への係合状態で前記カウルルーバ本体の表面と同一平面上に揃えられるリップ部材によって構成されている。
請求項2に記載する本発明の車両用カウルルーバ構造によれば、リップ部はリップ部材によって構成されており、リップ部材の係合部は、カウルルーバ本体の後端部に設けられた被係合部へ係合可能となっている。このリップ部材の係合部がカウルルーバ本体の被係合部へ係合されることによって、リップ部材において車両外側面の一部となる表面がカウルルーバ本体の表面(車両外側へ向けられる表側の面)と同一平面上に揃えられる。このため、係合によって予め揃えられたカウルルーバ本体の表面及びリップ部材の表面が、ウインドシールドガラスの下端部の表面と同一平面上に揃えられることで、ウインドシールドガラスの下端部からカウルルーバ本体の後端部にかけての表面が同一平面上に揃えられる。
請求項3に記載する本発明の車両用カウルルーバ構造は、請求項2記載の構成において、前記係合部が前記被係合部へ係合される係合構造には、前記カウルルーバ本体の後端部と前記ウインドシールドガラスの下端部との対向方向に互いに対向する対向面によって、係合隙間が形成されている。
請求項3に記載する本発明の車両用カウルルーバ構造によれば、リップ部材の係合部がカウルルーバ本体の被係合部へ係合される係合構造には、カウルルーバ本体の後端部とウインドシールドガラスの下端部との対向方向に互いに対向する対向面によって、係合隙間が形成されている。このため、車両への組付時に組付誤差があっても、当該組付誤差が係合隙間によって吸収されるので、リップ部材の表面位置のばらつきも抑えられる。
請求項4に記載する本発明の車両用カウルルーバ構造は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の構成において、前記カウルルーバ本体の後端部の裏面からは嵌合突起が突出形成されており、前記クリップは、前記他端側が略車両上方側に開放されて前記嵌合突起に嵌合すると共に、前記他端側において前記嵌合突起を挟んで車両前方側となる部位が車両後方側となる部位よりも前記嵌合突起の突出方向とは反対側に長く設定されて前記嵌合突起の上部を前記ウインドシールドガラスの下端面側に付勢している。
請求項4に記載する本発明の車両用カウルルーバ構造によれば、カウルルーバ本体の後端部の裏面からは嵌合突起が突出形成されており、クリップは、固定側とは反対側の他端側が略車両上方側に開放されて嵌合突起に嵌合している。また、このクリップは、嵌合突起を挟んで車両前方側となる部位が車両後方側となる部位よりも嵌合突起の突出方向とは反対側に長く設定されて嵌合突起の上部をウインドシールドガラスの下端面側に付勢している。これによって、リップ部がウインドシールドガラスの下端面側へ押圧されるので、カウルルーバ本体の後端部とウインドシールドガラスの下端部との間における継ぎ目のシール性が向上する。
請求項5に記載する本発明の車両用カウルルーバ構造は、請求項4記載の構成において、前記嵌合突起の下端部で車両後方側へ向けられる部位には、車両側面視で前記嵌合突起の突出方向へ向けて先細りとなる側に傾斜した傾斜面が形成されている。
請求項5に記載する本発明の車両用カウルルーバ構造によれば、嵌合突起の下端部で車両後方側へ向けられる部位には、車両側面視で嵌合突起の突出方向へ向けて先細りとなる側に傾斜した傾斜面が形成されているので、カウルルーバ本体及びリップ部を車両に組み付ける際に、カウルルーバ本体の嵌合突起をクリップとの嵌合位置方向へ押圧すると、嵌合突起の傾斜面がクリップの開放側の後部に当接して傾斜面の方向にガイドされながら変位する。これによって、リップ部は、ウインドシールドガラスの下端面から離間する方向へ一旦変位し、その後、組付位置にてウインドシールドガラスの下端面に当接する。このため、組付時のリップ部に対するウインドシールドガラスの下端面の抵抗が抑えられ、カウルルーバ本体及びリップ部を車両に組み付ける際に要する荷重が抑制される。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の車両用カウルルーバ構造によれば、ウインドシールドガラスの下端部からカウルルーバの後端部にかけての表面を同一平面上に容易に揃えることができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載の車両用カウルルーバ構造によれば、係合によって予め揃えられたカウルルーバ本体の表面及びリップ部材の表面を、ウインドシールドガラスの下端部の表面に揃えることで、ウインドシールドガラスの下端部からカウルルーバの後端部にかけての表面を同一平面上に容易に揃えることができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載の車両用カウルルーバ構造によれば、組付誤差があってもリップ部材の表面位置のばらつきが抑えられるという優れた効果を有する。
請求項4に記載の車両用カウルルーバ構造によれば、カウルルーバ本体の後端部とウインドシールドガラスの下端部との間における継ぎ目のシール性を向上することができるという優れた効果を有する。
請求項5に記載の車両用カウルルーバ構造によれば、カウルルーバ本体及びリップ部を車両に組み付ける際に要する荷重を抑えることができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る車両用カウルルーバ構造が適用された車両を車両斜め前方から見た状態で示す斜視図である。 図1の2−2線に沿った拡大断面図である。 図1の3−3線に沿った拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用カウルルーバ構造の要部を示す縦断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る車両用カウルルーバ構造の要部を示す縦断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る車両用カウルルーバ構造に適用されるカウルルーバ本体の一部を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る車両用カウルルーバ構造の要部を示す縦断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る車両用カウルルーバ構造の要部を組付途中の状態で示す縦断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る車両用カウルルーバ構造に適用されるカウルルーバ本体及びリップ部材の要部を示す半断面の斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用カウルルーバ構造の変形例を示す縦断面図である。
[第1実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る車両用カウルルーバ構造について図1〜図3を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印Wは車両幅方向を示している。
図1には、本発明の第1の実施形態に係る車両用カウルルーバ構造が適用された車両10(自動車)の一部が車両斜め前方から見た斜視図にて示されている(ワイパアーム等は図示を省略する。)。図1に示されるように、車両10の車室前方側には、ウインドシールドガラス(フロントウインドシールドガラス)12が配設されている。このウインドシールドガラス12は、車体上方へ向けて車両後方側に傾斜した状態で配置されており、本実施形態では、三層で構成された合わせガラス(図2参照)とされている。
また、ウインドシールドガラス12の下端部12Aにおける車両幅方向中央部寄りには、図1の3−3線に沿った拡大断面図である図3に示されるように、裏面12B側の一部が切り欠かれた切欠部12Cが形成されている。従って、本実施形態ではウインドシールドガラス12の下端部12Aの厚さは車幅方向にも異なる部分を有することとなる。この切欠部12Cには、ウインドシールドガラス12とは別構造物である板状体14が配設されている。板状体14は、デアイサ構成部である熱線部14A及びシリコン14Cを含んで構成され、概ね切欠部12Cに収まる矩形板状に一体化されており、ウインドシールドガラス12の下端部12Aに固着されている。熱線部14Aは、配線14Bを介して電源側(図示省略)に接続されており、通電状態ではウインドシールドガラス12の下端部12Aを暖めて、例えば、ウインドシールドガラス12の下端部12A上の氷等を融かすことができるようになっている。
図1に示されるウインドシールドガラス12の車両下方側には、フード(エンジンフード)16の後端部16Aに隣接してカウル18が配設されている。カウル18は、左右のフロントピラー17を繋ぐと共に、車室内へ向けて流入しようとする空気と水とを分離する機能を有しており、断面内にはワイパシステム(図示省略)を収納している。
図1の2−2線に沿った拡大断面図である図2、及び図3に示されるように、カウル18は、ウインドシールドガラス12の車両下方側に車両幅方向に沿って配設された板金製のカウル本体20を備えている。このカウル本体20には、排水用の流路を形成する樋部や、空気導入用のダクト開口部が形成されているが、これらの部位の図示は省略する。カウル本体20の上端部は、ウインドシールドガラス12の下端部12A側の裏面12Bにウレタン接着剤13Aによって固着されている。なお、ウインドシールドガラス12には、カウル本体20との接着部よりもやや車両後方側にダム13Bが固着されている。
一方、カウル18は、カウル本体20よりも車両外側面側にカウルルーバ22を備えている。カウルルーバ22は、ウインドシールドガラス12の下端部12A側に樹脂製のカウルルーバ本体24を備えている。図1に示されるように、このカウルルーバ本体24は、車両幅方向に沿って配設されている。なお、カウルルーバ本体24には、雨水等の水をカウル本体20(図2参照)内へ落とし込むための樋部や、空気導入用のカウルルーバ開口部等(複数の小孔部により構成された開口部)が形成されているが、図中ではこれらを省略して簡略化して示している。
図2に示されるように、カウルルーバ本体24の後端部24A側は、ウインドシールドガラス12の下端部12Aの延長上に配置されている。このカウルルーバ本体24の後端部24Aの裏面24Bからは嵌合突起26が裏面24Bに対して略直角方向へ突出形成されている。この嵌合突起26は、図2の形状が車両幅方向に延在しており、ウインドシールドガラス12の下端部12Aの裏面12B側で板状体14(図3参照)が配設されていない部位に対応するように計二個形成されている。
嵌合突起26において略車両前方側に向けられる前端面26Aは、カウルルーバ本体24の後端部24Aにおける裏面24Bの一般面に対して略面直角方向に形成されている。嵌合突起26の突出先端側となる下端部には、前端面26A側とは反対側に凸とされて側面視で略三角形状の爪部26Bが一体に形成されている。爪部26Bは、嵌合突起26の幅方向(車両幅方向)に沿って延在している。この爪部26Bの車両後方側へ向けられる部位には、車両側面視で嵌合突起26の突出方向へ向けて先細りとなる側(嵌合突起26の前端面26A側)に傾斜した傾斜面26Cが形成されている。
この嵌合突起26は、クリップ30の係止用とされている。クリップ30は、フック形状を備え、図1に示されるように、車両幅方向を長手方向として配置されており、本実施形態では、板状体14の車両幅方向両側の計2領域に配設されている。
図2に示されるように、クリップ30は、軸芯部に配置された芯材32と、この芯材32を覆う被覆部34と、を含んで構成されている。芯材32は、金属製の薄板材で構成されており、被覆部34は、弾性変形可能な樹脂材で構成されている。このように構成されたクリップ30は、一端側(車両後方側)の平板部30Aがウインドシールドガラス12の下端部12Aの裏面12Bに両面テープ36(広義には「固定手段」として把握される要素である。)によって固定され、他端側(車両前方側)のフック部30B(広義には「係止部」として把握される要素である。)がカウルルーバ本体24の後端部24Aにおける裏面24B側の嵌合突起26に嵌合により係止されている。これによって、クリップ30を介してカウルルーバ本体24の後端部24Aとウインドシールドガラス12の下端部12Aとが連結されている。
クリップ30のフック部30Bは、略車両上方側に開放されてカウルルーバ本体24の嵌合突起26に嵌合する鉤状に形成されており、嵌合突起26を挟んで車両前方側となる部位であるフック前端部30Cが車両後方側となる部位であるフック後端部30Dよりも嵌合突起26の突出方向とは反対側に長く設定されて嵌合突起26の上部をウインドシールドガラス12の下端面12D側に付勢している。
なお、本実施形態では、クリップ30に対してカウル本体20の上部はやや離れた位置に配置されているが、カウル本体20の上部はクリップ30に接する位置まで延設されてもよく、これによってカウル本体20の上部がクリップ30を支持するような構造にしてもよい。また、このような構造において、クリップ30は、芯材32を備えない構成のクリップにしてもよい。さらに、図10に示されるように、カウル本体20(カウルパネル)を***させてクリップ30に接するようにし、クリップ30の剛性を向上させてもよい。この場合、図10に示されるように、クリップ30は、芯材32(図2参照)を備えない構成にしてもよい。なお、図10では、カウルルーバ本体24を車両に組み付ける際(換言すれば、カウルルーバ本体24の嵌合突起26をクリップ30への嵌合位置方向(挿入方向)へ押圧した際)におけるクリップ30の変形状態を想像線(二点鎖線)で示す。
また、図2に示されるように、カウルルーバ本体24の後端部24Aには、ウインドシールドガラス12の下端面12D側に突起状に突出する被係合部としての被係合凸部28が形成されている。被係合凸部28は、側面視で突出先端側が幅広の略T字形状とされ、カウルルーバ本体24の幅方向(車両幅方向)に沿ってその全長に亘って延在している。
この被係合凸部28に対応するように、カウルルーバ本体24の後端部24A(上側縁部)側には、カウルルーバ本体24と一体を成して配設されてリップ部を構成するリップ部材40がカウルルーバ本体24の幅方向(車両幅方向)に沿ってその全長に亘って延在している。リップ部材40は、軟質な樹脂材料(軟質材)で構成され、側面視でカウルルーバ本体24側に開口した略C字形状とされ、被係合凸部28へ係合可能(嵌合可能)な係合部としての係合凹部42を備えている。
また、リップ部材40は、係合凹部42の被係合凸部28への係合状態では車両外側面の一部となる表面40Aがカウルルーバ本体24の表面24Cと同一平面上に揃えられており、カウルルーバ本体24とウインドシールドガラス12との間に配置されてウインドシールドガラス12の下端面12Dに面接触状態で接している。リップ部材40は、その表面40Aに直交する方向の厚さt1がウインドシールドガラス12の板厚(厚さ方向の長さ)Tよりも短く設定され、クリップ30との間に隙間D1が設定されている。
(作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態に係る車両用カウルルーバ構造では、図1に示されるように、ウインドシールドガラス12の下端部12A側にカウルルーバ本体24が車両幅方向に沿って配設されると共に、図2に示されるように、ウインドシールドガラス12の下端部12Aの裏面12Bにクリップ30の一端側の平板部30Aが固定され、カウルルーバ本体24の後端部24Aの裏面24B側にクリップ30の他端側のフック部30Bが係止されている。
ここで、カウルルーバ本体24の後端部24A側においてはリップ部材40がカウルルーバ本体24と一体を成して配設されており、このリップ部材40は、カウルルーバ本体24とウインドシールドガラス12との間に配置されてウインドシールドガラス12の下端面12Dに接しかつクリップ30との間に隙間D1が設定されている。このため、リップ部材40の表面40Aの高さ位置は、ウインドシールドガラス12の下端部12Aにおける裏面12Bの高さ位置に応じて決まるのではなく、カウルルーバ本体24の後端部24Aにおける高さ位置に応じて設定でき、さらに、リップ部材40は、クリップ30との干渉が回避されることで、クリップ30による表面側(車両上方側)への押し上げが抑えられる。
さらに、カウルルーバ本体24と一体を成して配設されるリップ部材40は、係合凹部42がカウルルーバ本体24の後端部24Aにおける被係合凸部28へ係合されることによって、リップ部材40の表面40Aがカウルルーバ本体24の表面24Cと同一平面上に揃えられる。
これらにより、例えば、ウインドシールドガラス12に厚さ方向のばらつきがあっても、カウルルーバ本体24の表面24C及びリップ部材40の表面40Aの高さ位置が、ウインドシールドガラス12の下端部12Aの表面12Eの高さ位置に揃えられることで、ウインドシールドガラス12からカウルルーバ本体24にかけての部分の車室外から見た表面が同一平面上に容易に揃えられる。つまり、本実施形態では、組付性を確保しながら、カウルルーバ本体24の表面24C及びリップ部材40の表面40Aで構成されるカウルルーバ22の表面と、ウインドシールドガラス12の表面12Eとを同一平面上に構成できる(所謂、精度の良い面一化ができる。)。
以上説明したように、本実施形態に係る車両用カウルルーバ構造によれば、ウインドシールドガラス12の下端部12Aからカウルルーバ22の後端部にかけての表面を同一平面上に容易に揃えることができる。
また、対比構造と比較しながら他の観点から補足説明すると、例えば、ウインドシールドガラスの下端部裏面にクリップの一端側が固定されると共に、クリップの他端側のフック部がカウルルーバの後端部裏面のリブに係止され、さらにカウルルーバの後端部とウインドシールドガラスの下端部との間の隙間にクリップの舌状部が設けられる対比構造では、ウインドシールドガラスからカウルルーバにかけての表面を同一平面上に揃えるためには、車両幅方向の全域にクリップを配置しなければならず、ウインドシールドガラスの下端部裏面の特定部位(一定区間)にクリップ以外の別構造物(デアイサ構成部等)を設置することができない。なぜなら、車両幅方向の一定区間にクリップを設けない(廃止する)と、その範囲には舌状部も配置されないので、カウルルーバの後端部とウインドシールドガラスの下端部との間の隙間が埋められないからである。
これに対して、本実施形態に係る車両用カウルルーバ構造では、リップ部材40とクリップ30とは分離されているので、ウインドシールドガラス12の下端部12Aの裏面12Bの特定部位にクリップ30以外の別構造物(熱線部14A(図3参照)等)を設置しても、ウインドシールドガラス12からカウルルーバ本体24にかけての表面を車両幅方向の全域に亘って同一平面上に揃えることができる。
また、クリップ30は、フック部30Bが略車両上方側に開放されてカウルルーバ本体24の嵌合突起26に嵌合しており、嵌合突起26を挟んで車両前方側のフック前端部30Cが車両後方側のフック後端部30Dよりも嵌合突起26の突出方向とは反対側に長く設定されて嵌合突起26の上部をウインドシールドガラス12の下端面12D側に付勢している。これによって、リップ部材40がウインドシールドガラス12の下端面12D側へ押圧されるので、カウルルーバ本体24の後端部24Aとウインドシールドガラス12の下端部12Aとの間における継ぎ目のシール性が向上する。
さらに、嵌合突起26の下端部で車両後方側へ向けられる部位には、車両側面視で嵌合突起26の突出方向へ向けて先細りとなる側に傾斜した傾斜面26Cが形成されているので、カウルルーバ本体24及びリップ部材40を車両に組み付ける際に、カウルルーバ本体24の嵌合突起26をクリップ30への嵌合位置方向(挿入方向)へ押圧すると、嵌合突起26の傾斜面26Cがクリップ30の開放側後部30Eに当接して傾斜面26Cの方向にガイドされながら変位する。これによって、リップ部材40は、ウインドシールドガラス12の下端面12Dから離間する方向へ一旦変位し、その後、組付位置にてウインドシールドガラス12の下端面12Dに当接する。このため、組付時のリップ部材40に対するウインドシールドガラス12の下端面12Dの抵抗が抑えられ、カウルルーバ本体24及びリップ部材40を車両に組み付ける際に要する荷重が抑制される。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る車両用カウルルーバ構造について、図4を用いて説明する。図4には、本発明の第2の実施形態に係る車両用カウルルーバ構造の要部が縦断面図にて示されている。この図に示されるように、本実施形態に係る車両用カウルルーバ構造が適用されたカウルルーバ48は、カウルルーバ本体24の被係合凸部28(図2参照)に代えて、被係合部54を備えると共に、リップ部材40(図2参照)に代えてリップ部材50を備える点で、第1の実施形態に係る車両用カウルルーバ構造とは異なる。他の構成は、第1の実施形態とほぼ同様の構成となっている。よって、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
図4に示されるように、カウルルーバ本体24の後端部24Aの端末には、表面24C側が略S字形状に切り欠かれて形成された被係合部54が嵌合突起26の上方側となる位置に設けられている。被係合部54は、カウルルーバ本体24の幅方向(車両幅方向)に沿ってその全長に亘って形成されている。
この被係合部54に対応するように、カウルルーバ本体24の後端部24A側には、カウルルーバ本体24と一体を成して配設されてリップ部を構成するリップ部材50がカウルルーバ本体24の幅方向(車両幅方向)に沿ってその全長に亘って延在している。リップ部材50は、軟質な樹脂材料(軟質材)で構成され、側面視で略逆L字形状とされ、縦壁部50Aと、その上部から庇状に突出した突出部50Bと、を備えている。突出部50Bは、被係合部54の上方側に配置され、被係合部54へ係合可能な形状の係合部52を備えている。
また、リップ部材50は、係合部52の被係合部54への係合状態では車両外側面の一部となる表面50Cがカウルルーバ本体24の表面24Cと同一平面上に揃えられており、カウルルーバ本体24とウインドシールドガラス12との間に配置されてウインドシールドガラス12の下端面12Dに面接触状態で接している。また、リップ部材50は、その表面50Cに直交する方向の厚さt2がウインドシールドガラス12の板厚(厚さ方向の長さ)Tよりも短く設定され、クリップ30との間に隙間D2が設定されている。
以上説明した本実施形態の構成によっても、前述した第1実施形態とほぼ同様の作用及び効果が得られる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態に係る車両用カウルルーバ構造について、図5及び図6を用いて説明する。図5には、本実施形態に係る車両用カウルルーバ構造の要部が縦断面図にて示され、図6には、本実施形態に係る車両用カウルルーバ構造に適用されるカウルルーバ本体24の一部が斜視図にて示されている。これらの図に示されるように、本実施形態に係る車両用カウルルーバ構造が適用されたカウルルーバ58は、カウルルーバ本体24に被係合部としての被係合孔64が形成されると共に、リップ部材50(図4参照)に代えてリップ部材60(図5参照)を備える点で、第2の実施形態に係る車両用カウルルーバ構造とは異なる。他の構成は、第2の実施形態とほぼ同様の構成となっている。よって、第2の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
図5及び図6に示されるように、カウルルーバ本体24の後端部24Aには、嵌合突起26の上部に被係合孔64が貫通形成されている。図5に示されるように、被係合孔64は、嵌合突起26の上部においてウインドシールドガラス12の下端面12Dに対向する面から嵌合突起26の厚さ方向(側断面視で嵌合突起26の突出方向に直交する方向)に貫通形成されている。また、図6に示されるように、被係合孔64は、嵌合突起26の幅方向(配置状態で車両幅方向と同じ方向)を長手方向とした略矩形状の長孔とされ、嵌合突起26の幅方向に沿って複数形成されている。
図5に示されるように、この被係合孔64に対応するように、カウルルーバ本体24の後端部24A側には、カウルルーバ本体24と一体を成して配設されてリップ部を構成するリップ部材60がカウルルーバ本体24の幅方向(車両幅方向)に沿ってその全長に亘って延在している。このリップ部材60は、軟質な樹脂材料(軟質材)で構成され、被係合孔64との対向部を除いては第2の実施形態におけるリップ部材50(図4参照)と同様の形状とされている。よって、リップ部材50(図4参照)と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。リップ部材60は、縦壁部50Aの下部(表面50C側とは反対側の部位)にて被係合孔64に対応する位置から突出する係合部としての係合凸部62を備えている。この係合凸部62は、被係合孔64へ挿入される(差し込まれる)ことで係合可能な形状に形成されている。
換言すれば、リップ部材60は、係合部52がカウルルーバ本体24の被係合部54に係合すると共に、係合凸部62がカウルルーバ本体24の被係合孔64に係合されることで、係合部52と係合凸部62とでカウルルーバ本体24の後端部24Aの端末を挟み込んでおり、カウルルーバ本体24の後端部24Aに嵌合されている。
また、リップ部材60は、係合部52及び係合凸部62によるカウルルーバ本体24の後端部24Aとの係合状態では、第2の実施形態と同様に、車両外側面の一部となる表面50Cがカウルルーバ本体24の表面24Cと同一平面上に揃えられており、カウルルーバ本体24とウインドシールドガラス12との間に配置されてウインドシールドガラス12の下端面12Dに面接触状態で接している。また、リップ部材60は、その表面50Cに直交する方向の厚さt3がウインドシールドガラス12の板厚(厚さ方向の長さ)Tよりも短く設定され、クリップ30との間に隙間D3が設定されている。
以上説明した本実施形態の構成によっても、前述した第1実施形態とほぼ同様の作用及び効果が得られる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態に係る車両用カウルルーバ構造について、図7及び図8を用いて説明する。図7には、本実施形態に係る車両用カウルルーバ構造の要部が縦断面図にて示され、図8には、本実施形態に係る車両用カウルルーバ構造の要部が組付途中の状態の縦断面図にて示されている。図7に示されるように、第4の実施形態に係る車両用カウルルーバ構造が適用されたカウルルーバ68は、リップ部材70とカウルルーバ本体24の後端部24Aとの係合構造に係合隙間76が形成されている点等が特徴である。他の構成は、第1の実施形態とほぼ同様の構成となっている。よって、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
カウルルーバ本体24の後端部24Aには、ウインドシールドガラス12の下端面12D側に突出する被係合部としての被係合凸部74が形成されている。被係合凸部74は、側面視で突出先端側が上方側へ屈曲された略L字形状とされている。被係合凸部74の上面(車両上方側の面)は、カウルルーバ本体24の後端部24Aの端末側における表面24C側が略S字形状に切り欠かれたような形状とされ、溝状部74Aが形成されている。この被係合凸部74は、カウルルーバ本体24の幅方向(車両幅方向)に沿ってその全長に亘って延在している。
この被係合凸部74に対応するように、カウルルーバ本体24の後端部24A側には、カウルルーバ本体24と一体を成して配設されてリップ部を構成するリップ部材70がカウルルーバ本体24の幅方向(車両幅方向)に沿ってその全長に亘って延在している。リップ部材70は、側面視でカウルルーバ本体24側に開口した略C字形状とされ、縦壁部70Aと、縦壁部70Aの上部から庇状に突出した第一突出部70Bと、縦壁部70Aの下部から第一突出部70Bと同じ方向へ突出した第二突出部70Cと、を備えている。また、第一突出部70Bの突出方向先端部は、第二突出部70C側へ膨出して溝状部74Aに嵌る形状に形成されている。これらの縦壁部70A、第一突出部70B及び第二突出部70Cによって、被係合凸部74へ係合可能(嵌合可能)な係合部としての係合凹部72が形成されている。
また、リップ部材70は、係合凹部72の被係合凸部74への係合状態では車両外側面の一部となる表面70Dがカウルルーバ本体24の表面24Cと同一平面上に揃えられており、カウルルーバ本体24とウインドシールドガラス12との間に配置されてウインドシールドガラス12の下端面12Dに面接触状態で接している。また、リップ部材70は、その表面70Dに直交する方向の厚さt4がウインドシールドガラス12の板厚(厚さ方向の長さ)Tよりも短く設定され、クリップ30との間に隙間D4が設定されている。
また、本実施形態では、リップ部材70は、二色成形によって成形されている。すなわち、ウインドシールドガラス12の下端面12Dに接する後部270は、ウインドシールドガラス12の下端面12Dに弾性的に接してシール性を確保するために軟質な樹脂材料(軟質材)で構成されており、係合凹部72を含む前部170は、被係合凸部74への係合状態を安定的に保持するために、後部270に比べて硬質な樹脂材料で構成されている。
また、係合凹部72が被係合凸部74へ係合される係合構造には、被係合凸部74の先端面74B及び係合凹部72の底面72Aによって、係合隙間76が形成されている。被係合凸部74の先端面74B及び係合凹部72の底面72Aは、係合凹部72が被係合凸部74へ係合される係合構造において、カウルルーバ本体24の後端部24Aとウインドシールドガラス12の下端部12Aとの対向方向に互いに対向する対向面とされている。
また、本実施形態においては、クリップ30のフック部30Bにおけるフック前端部30Cが湾曲してその先端部のみが嵌合突起26に当接した構造となっている。すなわち、クリップ30は、フック後端部30Dの上部(開放側後部30E)を支点として、嵌合突起26の上部をウインドシールドガラス12の下端面12D側に効果的に付勢する構造になっている。
次に、車両への組み付けについて説明する。図8に示されるように、一体化されたカウルルーバ本体24及びリップ部材70を車両に組み付ける際に、カウルルーバ本体24の嵌合突起26をクリップ30への嵌合位置方向(挿入方向)へ押圧すると、第1〜第3の実施形態の場合と同様に、嵌合突起26の傾斜面26Cがクリップ30の開放側後部30Eに当接して傾斜面26Cの方向にガイドされながら変位する。これによって、リップ部材70は、ウインドシールドガラス12の下端面12Dから離間する方向へ一旦変位し、その後、組付位置にてウインドシールドガラス12の下端面12Dに当接する(リップ部材70の移動方向を矢印A、嵌合突起26の移動方向を矢印Bでそれぞれ示す。)。このため、このときのリップ部材70に対するウインドシールドガラス12の下端面12Dの抵抗が抑えられ、カウルルーバ本体24及びリップ部材70を車両に組み付ける際に要する荷重が抑制される。また、本実施形態では、係合凹部72が被係合凸部74へ係合される係合構造に係合隙間76が形成されているので、車両への組付時に組付誤差があっても、当該組付誤差が係合隙間76によって吸収され、リップ部材70の表面70Dの位置のばらつきも抑えられる。
以上説明した本実施形態の構成によっても、前述した第1実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態に係る車両用カウルルーバ構造について、図9を用いて説明する。図9には、本発明の第5の実施形態に係る車両用カウルルーバ構造が適用されたカウルルーバ78の一部、すなわち、カウルルーバ本体24及びリップ部材80の要部が半断面の斜視図にて示されている。この図に示されるように、第5の実施形態に係る車両用カウルルーバ構造は、第4の実施形態の変形例であり、リップ部材80に中空部82が形成されている点、リップ部材80が二色成形で成形されない点、係合隙間76(図7参照)が形成されていない点、及び、嵌合突起26の爪部26Bが嵌合突起26の幅方向(車両幅方向)に沿って間隔をおいて形成されている点で、第4の実施形態に係る車両用カウルルーバ構造とは異なる。他の構成は、第4の実施形態と同様の構成となっている。よって、第4の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
図9に示されるリップ部材80は、軟質な樹脂材料(軟質材)で構成され、カウルルーバ本体24の後端部24A側においてカウルルーバ本体24と一体を成して配設されてリップ部を構成しており、カウルルーバ本体24の幅方向(車両幅方向)に沿ってその全長に亘って延在している。また、第4の実施形態におけるリップ部材70(図7参照)と同様に、リップ部材80は、係合凹部72の被係合凸部74への係合状態では車両外側面の一部となる表面70Dがカウルルーバ本体24の表面24Cと同一平面上に揃えられており、カウルルーバ本体24とウインドシールドガラス12(図7参照)との間に配置されてウインドシールドガラス12の下端面12D(図7参照)に面接触状態で接している。さらに、リップ部材80は、クリップ30(図7参照)との間に隙間(図示省略)が設定されている。
リップ部材80の縦壁部70Aには、幅方向(車両幅方向)に沿って軸心が貫通されることによって中空部82が形成されている。これによって、リップ部材80は、ウインドシールドガラス12(図7参照)により弾性的に接するようになっている。
また、嵌合突起26の爪部26Bは、嵌合突起26の幅方向(車両幅方向)に沿って間隔をおいて非連続的に(断続的に)形成されている。これによって、クリップ30(図7参照)が嵌合突起26に係止される際の荷重は爪部26Bが車幅方向に延在する場合と比べて軽減され、作業者への負担を抑えることができる。
上記構成によっても、前述した第4実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
[実施形態の補足説明]
なお、上記実施形態では、リップ部を構成するリップ部材40、50、60、70、80が、カウルルーバ本体24の後端部24A側においてカウルルーバ本体24と係合状態で一体を成して配設されているが、リップ部は、例えば、二色成形によってカウルルーバ本体よりも軟質な樹脂材料(軟質材)で構成されてかつカウルルーバ本体と一体に成形されることで、カウルルーバ本体の後端部側においてカウルルーバ本体と一体を成して配設されてもよい。
また、上記実施形態では、クリップ30は、嵌合突起26を挟んで車両前方側のフック前端部30Cが車両後方側のフック後端部30Dよりも嵌合突起26の突出方向とは反対側に長く設定されて嵌合突起26の上部をウインドシールドガラス12の下端面12D側に付勢しており、カウルルーバ本体24の後端部24Aとウインドシールドガラス12の下端部12Aとの間における継ぎ目のシール性を向上する観点からは、このような構成が好ましいが、クリップは、嵌合突起を挟んで車両前方側となる部位が車両後方側となる部位よりも嵌合突起の突出方向とは反対側に長く設定されない構成でもよい。
さらに、上記実施形態では、嵌合突起26の下端部の爪部26Bで車両後方側へ向けられる部位には、車両側面視で嵌合突起26の突出方向へ向けて先細りとなる側に傾斜した傾斜面26Cが形成されており、組付性の観点からは、このような構成が好ましいが、嵌合突起の下端部で車両後方側へ向けられる部位には、車両側面視で嵌合突起の突出方向へ向けて先細りとなる側に傾斜した傾斜面が形成されていなくてもよい。
さらにまた、上記実施形態では、リップ部材40、50、60、70、80との間に隙間を形成するクリップ30の上面部が、ウインドシールドガラス12の下端部12Aの裏面12Bに固定される平板部30Aの固定面と同一平面上に配置されているが、リップ部との間に隙間を形成するクリップの上面部は、ウインドシールドガラスの下端部の裏面に固定される固定面と同一平面上になくてもよい。
12 ウインドシールドガラス
12A ウインドシールドガラスの下端部
12D ウインドシールドガラスの下端面
22 カウルルーバ
24 カウルルーバ本体
24A カウルルーバ本体の後端部
24C カウルルーバ本体の表面
26 嵌合突起
26C 傾斜面
28 被係合凸部(被係合部)
30 クリップ
30C フック前端部(車両前方側となる部位)
30D フック後端部(車両後方側となる部位)
40 リップ部材(リップ部)
40A 車両外側面の一部となる表面
42 係合凹部(係合部)
48 カウルルーバ
50 リップ部材(リップ部)
50C 車両外側面の一部となる表面
52 係合部
54 被係合部
58 カウルルーバ
60 リップ部材(リップ部)
62 係合凸部(係合部)
64 被係合孔(被係合部)
68 カウルルーバ
70 リップ部材(リップ部)
70D 車両外側面の一部となる表面
72 係合凹部(係合部)
74 被係合凸部(被係合部)
76 係合隙間
78 カウルルーバ
80 リップ部材(リップ部)
D1 隙間
D2 隙間
D3 隙間
D4 隙間

Claims (5)

  1. ウインドシールドガラスの下端部側に車両幅方向に沿って配設されるカウルルーバ本体と、
    前記ウインドシールドガラスの下端部の裏面に一端側が固定され、他端側が前記カウルルーバ本体の後端部の裏面側に係止されるクリップと、
    前記カウルルーバ本体の後端部側において前記カウルルーバ本体と一体を成して配設され、前記カウルルーバ本体と前記ウインドシールドガラスとの間に配置されて前記ウインドシールドガラスの下端面に接すると共に、前記クリップとの間に隙間が設定されたリップ部と、
    を有する車両用カウルルーバ構造。
  2. 前記リップ部は、前記カウルルーバ本体の後端部に設けられた被係合部へ係合可能な係合部を備えかつ車両外側面の一部となる表面が前記係合部の前記被係合部への係合状態で前記カウルルーバ本体の表面と同一平面上に揃えられるリップ部材によって構成されている請求項1記載の車両用カウルルーバ構造。
  3. 前記係合部が前記被係合部へ係合される係合構造には、前記カウルルーバ本体の後端部と前記ウインドシールドガラスの下端部との対向方向に互いに対向する対向面によって、係合隙間が形成されている請求項2記載の車両用カウルルーバ構造。
  4. 前記カウルルーバ本体の後端部の裏面からは嵌合突起が突出形成されており、
    前記クリップは、前記他端側が略車両上方側に開放されて前記嵌合突起に嵌合すると共に、前記他端側において前記嵌合突起を挟んで車両前方側となる部位が車両後方側となる部位よりも前記嵌合突起の突出方向とは反対側に長く設定されて前記嵌合突起の上部を前記ウインドシールドガラスの下端面側に付勢している請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の車両用カウルルーバ構造。
  5. 前記嵌合突起の下端部で車両後方側へ向けられる部位には、車両側面視で前記嵌合突起の突出方向へ向けて先細りとなる側に傾斜した傾斜面が形成されている請求項4記載の車両用カウルルーバ構造。
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