JP2010262232A - 映像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

映像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ Download PDF

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JP2010262232A JP2009114706A JP2009114706A JP2010262232A JP 2010262232 A JP2010262232 A JP 2010262232A JP 2009114706 A JP2009114706 A JP 2009114706A JP 2009114706 A JP2009114706 A JP 2009114706A JP 2010262232 A JP2010262232 A JP 2010262232A
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哲也 野田
Yoshie Shimizu
佳恵 清水
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Abstract

【課題】装置を大型化、重量化することなく、広い外界視野を確保するとともに、眼幅の異なる観察者に解像度の良好な映像を観察させる。
【解決手段】表示位置変更機構17は、瞳位置検出部16によって検出される観察者の瞳位置に応じて、表示素子14の表示面を含む面内で、接眼光学系15に対して映像の表示位置を変更する。しかも、表示位置変更機構17は、観察者の瞳位置が設計光学瞳からずれる方向とは反対方向に表示位置を変更する。これにより、観察者の瞳位置が設計光学瞳からずれている場合でも、表示素子14からの映像光を、接眼光学系15の周辺部分よりも内側の部分を介して観察者の瞳に入射させることができる。また、接眼光学系を移動させる従来のように移動機構が大型化することがなく、表示素子14と接眼光学系15との距離を短くすれば、表示素子14の移動量も小さくできる。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示素子からの映像光を接眼光学系の光学瞳に導き、光学瞳の位置にて観察者に映像を観察させる、片眼観察用の映像表示装置と、その映像表示装置を備えたヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDとも称する)とに関するものである。
一般に、HMDに適用される映像表示装置においては、眼幅の異なる観察者に映像を観察させるために、接眼光学系の光学瞳は眼幅方向である左右方向に大きい。このとき、設計時の光学瞳の中心に観察者の瞳が位置する理想的な状態では、観察者は接眼光学系の周辺部分よりも内側の、良好に収差補正された光路を利用して高解像度の映像を観察することができる。しかし、観察者の瞳位置が理想的な位置(光学瞳の中心)から離れるに従って、観察者は接眼光学系の周辺部分の収差の悪い光路を利用して映像を観察するため、観察映像の解像度が低下する。
このように、観察者の瞳位置によって観察映像の解像度が異なるので、解像度がある一定以上の映像を観察者に観察させるためには、光学瞳の範囲内でも接眼光学系の収差により決まる一定の範囲内に観察者の瞳を位置させる必要がある。逆に、上記一定の範囲内に観察者の瞳が位置しない眼幅の人に解像度の良好な映像を観察させるためには、観察者の瞳位置が上記一定の範囲内に入るように光学瞳をシフトさせることが必要となる。例えば特許文献1の装置では、観察者の瞳位置を撮像素子にて検出し、検出された瞳位置に応じて、移動機構によって接眼光学系を左右方向に移動させ、光学瞳をシフトさせている。
特開2006−105889号公報
ところが、特許文献1では、移動機構によって大型の接眼光学系を移動させるとともに、光学瞳中心からの観察者の瞳のずれ量と同じ量だけ、しかも、観察者の瞳がずれる方向と同方向に接眼光学系を移動させるので、上記の移動機構が大型化せざるを得ず、装置全体の大型化、重量化を招くとともに、外界をシースルーで観察する構成においては、大型の移動機構によって外界視野が狭くなるという問題が生ずる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、装置を大型化、重量化することなく、広い外界視野を確保できるとともに、眼幅の異なる観察者に解像度の良好な映像を観察させることができる映像表示装置と、その映像表示装置を備えたHMDとを提供することにある。
本発明の映像表示装置は、映像を表示する表示素子と、前記表示素子からの映像光を光学瞳に導く接眼光学系とを備えた、片眼観察用の映像表示装置であって、観察者の瞳の位置を検出する瞳位置検出手段と、前記表示素子の表示面を含む面内で、前記表示素子における映像の表示位置を変更する表示位置変更手段とを備え、前記表示位置変更手段は、前記瞳位置検出手段にて検出された観察者の瞳位置に応じて、前記接眼光学系に対して前記表示位置を変更するとともに、観察者の瞳位置が設計時の光学瞳の位置からずれた方向とは反対方向に前記表示位置を変更することを特徴としている。
本発明の映像表示装置において、前記表示位置変更手段は、前記表示素子の表示面内で表示領域を変更することにより、前記表示位置を変更する表示領域変更手段で構成されていてもよい。
本発明の映像表示装置において、前記表示位置変更手段は、前記表示素子を前記表示面の面内の方向に移動させることにより、前記表示位置を変更する表示素子移動手段で構成されていてもよい。
本発明の映像表示装置において、前記接眼光学系は、体積位相型で反射型のホログラム光学素子を含んでおり、設計時における前記表示素子の表示面の中心と前記光学瞳の中心とを光学的に結ぶ軸を光軸とし、前記ホログラム光学素子に対する入射光の光軸と反射光の光軸とを含む面を光軸入射面とすると、前記ホログラム光学素子の光軸入射面に垂直な方向は、観察者の眼幅方向に対応しており、前記表示位置変更手段は、前記ホログラム光学素子の光軸入射面に垂直な方向に、前記表示位置を変更することが望ましい。
本発明の映像表示装置において、前記接眼光学系は、前記表示素子からの映像光を内部での全反射により導光し、前記ホログラム光学素子を介して前記光学瞳に導く光学部材をさらに含んでいてもよい。
本発明の映像表示装置において、前記ホログラム光学素子は、前記表示素子にて表示された映像を拡大し、虚像として観察者に観察させる軸非対称な正の光学パワーを有しており、前記接眼光学系の少なくとも一部を構成していてもよい。
本発明のヘッドマウントディスプレイは、上述した本発明の映像表示装置と、前記映像表示装置を観察者の眼前で支持する支持手段とを備えていてもよい。
本発明によれば、表示位置変更手段は、表示素子の表示面を含む面内で映像の表示位置を変更する。このとき、表示位置変更手段は、表示素子自体の位置変更によって映像の表示位置を変更してもよいし、表示素子の表示面内での表示領域の変更によって映像の表示位置を変更してもよい。しかも、表示位置変更手段は、瞳位置検出手段によって検出される観察者の瞳位置に応じて、接眼光学系に対して映像の表示位置を以下のように変更する。すなわち、表示位置変更手段は、接眼光学系に対して、観察者の瞳位置が設計光学瞳位置からずれた方向(例えば観察者側から見て右方向)とは反対方向(例えば観察者側から見て左方向)に、映像の表示位置を変更する。
このような表示位置の変更により、観察者の眼幅が標準とは異なることによって、観察者の瞳位置が設計光学瞳の中心からずれている場合でも、表示素子からの映像光(特に瞳位置がずれた方向の画角端部の映像光)を、接眼光学系の周辺部分よりも内側の部分(中心に近い部分)を介して観察者の瞳に入射させることができる。接眼光学系の周辺部分を通る光路を利用すると、収差の影響が大きいため、観察映像の解像度が低下するが、本発明によれば、表示位置の変更によって接眼光学系の周辺部分よりも内側の部分を通る光路を利用するので、観察映像の解像度が低下するのを回避することができる。
また、観察者の瞳位置が設計光学瞳位置からずれた方向とは反対方向に、接眼光学系に対して映像の表示位置を変更することにより、例えば表示素子の移動によって映像の表示位置を変更する構成とした場合でも、眼幅の異なる観察者に対応すべく、接眼光学系を移動させる従来のように移動機構が大型化することがなく、さらに、表示素子と接眼光学系との距離を短くすれば、表示素子の少ない移動量で眼幅の異なる観察者に対応することができる。したがって、観察者の瞳位置のずれ量と同じ量だけ、観察者の瞳がずれる方向と同じ方向に接眼光学系を移動させる移動機構を有する従来に比べて、装置を小型軽量化することができる。
また、接眼光学系を介して外界をシースルーで観察する構成とした場合でも、表示素子を外界視野から外れる位置(例えば接眼光学系の上方)に配置すれば、表示位置変更手段も外界視野から外れた位置に配置することができるので、広い外界視野を確保することができる。
したがって、本発明によれば、装置を大型化、重量化することなく、広い外界視野を確保できるとともに、眼幅の異なる観察者に解像度の良好な映像を観察させることができる。
本発明の実施の一形態の映像表示装置における映像光の光路を模式的に示す説明図である。 (a)は、上記映像表示装置が適用されるHMDの概略の構成を示す平面図であり、(b)は、HMDの側面図であり、(c)は、HMDの正面図である。 上記映像表示装置の概略の構成を示す断面図である。 上記映像表示装置のHOEの製造光学系の主要部を拡大して示す説明図である。 光学瞳の中心で映像を観察するときと、光学瞳の中心からずれた位置で映像を観察するときとで、接眼光学系に対する映像の表示位置を同じとした場合における、観察者の瞳に入射する映像光の光路を模式的に示す説明図である。 上記映像表示装置の表示位置変更機構としての表示素子移動機構が有する駆動機構の具体的な構成例を示す説明図である。 (a)および(b)は、上記映像表示装置の表示素子の表示領域を変更する前後における映像光の光路を模式的に示す説明図である。 (a)は、ホログラム感光材料の露光時の製造光学系の主光線の光路を示す説明図であり、(b)は、再生時の主光線の光路を示す説明図である。 光学瞳中心での横色収差を示す説明図である。 光学瞳中心からずれた位置での横色収差を示す説明図である。 光学瞳中心での横色収差を示す説明図である。
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
〔HMDについて〕
図2(a)は、本実施形態に係るHMDの概略の構成を示す平面図であり、図2(b)は、HMDの側面図であり、図2(c)は、HMDの正面図である。HMDは、片眼観察用の映像表示装置1と、支持手段2とを有しており、全体として、一般の眼鏡から一方(例えば左眼用)のレンズを取り除いたような外観となっている。
映像表示装置1は、観察者に外界をシースルーで観察させるとともに、映像を表示して観察者にそれを虚像として提供するものである。図2(c)で示す映像表示装置1において、眼鏡の右眼用レンズに相当する部分は、後述する接眼プリズム31および偏向プリズム32(ともに図3参照)の貼り合わせによって構成されている。なお、映像表示装置1の詳細な構成については後述する。
支持手段2は、映像表示装置1を観察者の眼前(例えば右眼の前)で支持するものであり、ブリッジ3と、フレーム4と、テンプル5と、鼻当て6と、ケーブル7とを有している。なお、フレーム4、テンプル5および鼻当て6は、左右一対設けられているが、これらを左右で区別する場合は、右フレーム4R、左フレーム4L、右テンプル5R、左テンプル5L、右鼻当て6R、左鼻当て6Lのように表現するものとする。
映像表示装置1の一端は、ブリッジ3に支持されている。このブリッジ3は、映像表示装置1のほかにも左フレーム4Lおよび鼻当て6を支持している。左フレーム4Lは、左テンプル5Lを回動可能に支持している。一方、映像表示装置1の他端は、右フレーム4Rに支持されている。右フレーム4Rにおいて映像表示装置1の支持側とは反対側端部は、右テンプル5Rを回動可能に支持している。鼻当て6は、ブリッジ3に可動に支持されており、映像表示装置1に対して観察者の瞳位置を調整した後にブリッジ3に対して固定される。ケーブル7は、外部信号(例えば映像信号、制御信号)や電力を映像表示装置1に供給するための配線であり、右フレーム4Rおよび右テンプル5Rに沿って設けられている。
観察者がHMDを使用するときは、右テンプル5Rおよび左テンプル5Lを観察者の右側頭部および左側頭部に接触させるとともに、鼻当て6を観察者の鼻に当て、一般の眼鏡をかけるようにHMDを観察者の頭部に装着する。この状態で、映像表示装置1にて映像を表示すると、観察者は、映像表示装置1の映像を虚像として観察することができるとともに、この映像表示装置1を介して外界をシースルーで観察することができる。
上記構成のHMDにおいては、映像表示装置1が支持手段2によって観察者の眼前で支持されるので、観察者は映像表示装置1から提供される映像をハンズフリーで観察することができ、また、表示映像を観察しながら、空いた手で所望の作業を行うことができる。さらに、観察者の観察方向が一方向に定まるので、観察者は暗環境でも表示映像を探しやすいという利点もある。
〔映像表示装置について〕
次に、上記した映像表示装置1の詳細について説明する。図3は、映像表示装置1の概略の構成を示す断面図である。映像表示装置1は、光源11と、照明光学系12と、一方向拡散板13と、表示素子14と、接眼光学系15とを有して構成されている。本実施形態では、水平方向の観察画角が例えば±13°、垂直方向の観察画角が例えば±7.5°となっており、いわゆるワイド画面の映像を観察することが可能となっている。
光源11は、表示素子14を照明するものであり、本実施形態では、青(B)、緑(G)、赤(R)の各色を発光するBGR一体型のLED(3チップイン1パッケージ)で構成されている。RGBの各発光部は、眼幅方向に対応する水平方向(左右方向)に並んで配置されている。光源11が発光するBGRの各光の波長は、中心波長および強度半値幅で、例えば465±20nm、520±30nm、635±15nmである。また、光源11(特にBGRの発光面)は、接眼光学系15によって形成される光学瞳Pと略共役となるように配置されている。
照明光学系12は、光源11からの光を集光して表示素子14に導く光学系であり、例えば凹面反射面を有するミラー21で構成されている。一方向拡散板13は、光源11から照明光学系12を介して入射する光を主に一方向に拡散させるものである。具体的には、一方向拡散板13は、入射光を水平方向には約30度拡散させ、それに垂直な方向には約1度拡散させる。表示素子14は、光源11からの光を画像データに応じて変調して映像を表示するものであり、例えば透過型のLCDで構成されている。表示素子14は、矩形の表示画面の長辺方向が水平方向となり、短辺方向がそれに垂直な方向となるように配置されている。
接眼光学系15は、表示素子14からの映像光を光学瞳P(または光学瞳Pの位置にある観察者の瞳)に導く観察光学系であり、接眼プリズム31と、偏向プリズム32と、HOE33とを有して構成されている。
接眼プリズム31は、表示素子14からの映像光を内部での全反射により導光し、HOE33を介して光学瞳Pに導く一方、外界光を透過させて光学瞳Pに導く光学部材(透明基板)であり、偏向プリズム32とともに、例えばアクリル系樹脂で構成されている。この接眼プリズム31は、平行平板の下端部を楔状にした形状で構成されている。接眼プリズム31の上端面は、映像光の入射面としての面31aとなっており、前後方向に位置する2面は、互いに平行な面31b・31cとなっている。
偏向プリズム32は、平面視で略U字形の平行平板で構成されており、接眼プリズム31の下端部および両側面部(左右の各端面)と貼り合わされたときに、接眼プリズム31と一体となって略平行平板となるものである。接眼プリズム31に偏向プリズム32が貼り合わされて略平行平板となることにより、外界光が接眼プリズム31の楔状の下端部を透過するときの屈折を偏向プリズム32でキャンセルすることができ、シースルーで観察される外界の像に歪みが生じるのを防止することができる。
HOE33は、表示素子14からの映像光(BGRの各光)を光学瞳Pの方向に回折反射させる一方、外界光を透過させて光学瞳Pに導くコンバイナとしての体積位相型で反射型のホログラム光学素子であり、接眼プリズム31において偏向プリズム32との接合面である面31dに形成されている。HOE33は、特定の入射角で入射する特定波長の映像光(例えば465±5nm、520±5nm、635±5nmの光)を回折するように作製されており、外界光の透過にはほとんど影響しない。また、HOE33は、表示素子14にて表示された映像を拡大し、虚像として観察者に観察させる軸非対称な正の光学パワーを有している。
上記構成の映像表示装置1において、光源11から出射された光は、照明光学系12のミラー21によって反射、集光され、ほぼコリメート光となり、一方向拡散板13にて拡散された後、表示素子14に入射し、そこで変調されて映像光として出射される。表示素子14からの映像光は、接眼光学系15の接眼プリズム31の内部に面31aから入射し、続いて面31b・31cで少なくとも1回ずつ全反射されてHOE33に入射する。
HOE33は、光源11が発光するBGRの各波長領域の光を、各波長領域ごとに独立して回折する回折素子として機能する波長選択性を有しており、また、光源11が発光するBGRの光に対しては凹面反射面として機能するように設計されている。したがって、HOE33に入射した光は、そこで回折反射されて光学瞳Pに達し、同時に、外界光もHOE33を透過して光学瞳Pに向かう。よって、光学瞳Pの位置に観察者の瞳を位置させることにより、観察者は、表示素子14に表示された映像を拡大虚像として観察することができると同時に、外界をシースルーで観察することができる。なお、表示素子14に表示された映像を観察者が良好に観察できるように、接眼光学系15において諸収差(コマ収差、像面湾曲、非点収差、歪曲収差)が補正されている。
以上のように、接眼光学系15においては、接眼プリズム31の内部で映像光を全反射させているので、通常の眼鏡レンズと同程度に接眼プリズム31を薄く(例えば3mm程度に)構成して、接眼プリズム31を小型軽量にできるとともに、接眼プリズム31における外界光の透過率が高くなり、観察者は外界を良好に観察することが可能となる。また、表示素子14からの映像光を接眼プリズム31の内部で導光し、HOE33を介して光学瞳Pに導く構成とすることにより、表示素子14を接眼プリズム31の一端部側に配置する、つまり、観察者の視野の周辺に配置することが可能となり、広い外界視野を確保することができる。
また、HOE33は、軸非対称な正の光学パワーを有しており、非球面凹面ミラーと同様の機能を持っているので、装置の各構成部材の配置の自由度を高めて、装置を小型軽量にできるとともに、良好に収差補正された映像を観察者に観察させることができる。さらに、2つの透明基板(接眼プリズム31、偏向プリズム32)の接合面間にHOE33を形成することにより、HOE33が外気に触れることがないので、HOE33の光学性能を安定に保つことができる。
また、本実施形態では、接眼光学系15が接眼プリズム31と偏向プリズム32とHOE33とで構成されており、HOE33が接眼光学系15の一部を構成しているが、接眼光学系15はHOE33のみで構成されてもよい。つまり、HOE33が接眼光学系15の全部を構成していてもよい。このようにHOE33が接眼光学系15の少なくとも一部を構成することにより、接眼光学系15を小型軽量にすることができる。
また、光源11は、接眼光学系15の光学瞳Pと略共役であるので、光源11から射出された光を効率よく光学瞳Pに導くことができる。これにより、光学瞳Pの位置に観察者の瞳を位置させたときには、光源11からの光を観察者の瞳(瞳孔)に効率よく入射させることができ、観察者は、明るい高品位な映像を観察することができる。
〔HOEの製造方法について〕
次に、上記したHOE33の製造方法について説明する。図4は、HOE33の製造光学系の主要部を拡大して示す説明図である。反射型のカラーホログラムであるHOE33は、BGRのそれぞれについて、2光束を用いて基板(接眼プリズム31)上のホログラム感光材料33aを露光して作製される。ホログラム感光材料としては、フォトポリマー、銀塩材料、重クロム酸ゼラチンなどが挙げられるが、中でもドライプロセスで製造できるフォトポリマーが望ましい。上記2光束のうちの一方の光束は、ホログラム感光材料33aに対して基板とは反対側から照射されるが、この光束を物体光と呼ぶことにする。また、他方の光束は、ホログラム感光材料33aに対して基板側から照射されるが、この光束を参照光と呼ぶことにする。
物体光生成側の光学系において、点光源41(物体光側光源)からのRGBの発散光は、光学的なパワーを有する反射面である自由曲面ミラー42によって所定の波面に整形され、平面反射ミラー43で反射された後、色補正プリズム44を介してホログラム感光材料33aに照射される。なお、色補正プリズム44における物体光の入射面である面44aは、再生時(映像観察時)に用いられる接眼光学系15の接眼プリズム31の面31aでの映像光の屈折に起因して発生する色収差を打ち消すように、その角度が決定されている。このとき、色補正プリズム44は、表面反射によるゴーストを防止するためにホログラム感光材料33aに対して密着して配置されるか、エマルジョンオイルなどを介して配置されることが望ましい。
一方、参照光生成側の光学系において、点光源51(参照光側光源)からのRGBの発散光(例えば球面波)は、参照光としてホログラム感光材料33aに接眼プリズム31側から照射される。
このようにして、RGBのそれぞれについて物体光および参照光の2光束でホログラム感光材料33aを露光することにより、その2光束の干渉によってホログラム感光材料33aに干渉縞が形成され、HOE33が作製される。このとき、2光束による露光は、RGBについて同時に行ってもよいし、順次に行ってもよい。
上記のように、露光時の点光源51を光学瞳Pの中心に配置してHOE33を製造することにより、そのHOE33を含む接眼光学系15において、光源11と光学瞳Pとの間で収差を良好に補正すれば、光学瞳Pの中心に観察者の瞳を位置させたときに、全ての画角において、照明光(映像光)がHOE33で確実に回折反射されて観察者の瞳に到達する。したがって、観察者は、画面全域にわたって明るく高品位な映像を観察することができる。
〔瞳位置のずれによる解像度の低下について〕
次に、本発明の特徴的な構成について説明する前に、観察者の瞳位置のずれによる観察映像の解像度の低下について説明する。
図5は、光学瞳Pの中心で映像を観察するときと、光学瞳Pの中心からずれた位置で映像を観察するときとで、接眼光学系15に対する映像の表示位置を同じとした場合における、観察者の瞳(右眼ER)に入射する映像光の光路を模式的に示す説明図である。なお、図5では、接眼光学系15のHOE33を単レンズで模式的に表現している。
光学瞳Pの中心で良好な映像を観察できるように、表示素子14から光学瞳Pまでの右眼用の光学系を設計した場合、光学瞳Pの中心よりも右にずれた位置に観察者の右眼ERを位置させて映像を観察すると、画面右端から観察者の右眼ERに入射する光線は、接眼光学系15のより周辺部分を通る光路R1を使用することになる。ちなみに、光学瞳Pの中心に観察者の右眼ERを位置させて映像を観察すると、画面右端から観察者の右眼ERに入射する光線は、接眼光学系15のより周辺部分よりも内側を通る光路R2を使用することになる。
一般に、レンズや回折光学素子等からなる接眼光学系は、周辺光ほど各種収差が悪化する影響が大きいので、画面内の瞳がずれた方向と同じ方向側の解像度が悪くなる。逆に、瞳がずれた方向とは逆側の画面からの光路は、接眼光学系の中心付近を通るので、収差の悪化が小さい。この収差の悪化の程度は、一般的なレンズよりも、波長選択性・角度選択性を有するHOEのような回折光学素子を用いた場合においてより顕著である。
したがって、右眼で観察する映像表示装置においては、眼幅の広い人は、設計光学瞳の中心よりも右側に観察者の右眼を位置させて映像を観察するので、画面内の右端の解像度が低く観察される。逆に、眼幅の狭い人は、設計光学瞳の中心よりも左側に観察者の右眼を位置させて映像を観察するので、画面内の左端の解像度が低く観察される。
〔表示位置の変更について〕
次に、上述した観察者の瞳位置のずれによる観察映像の解像度の低下を回避し得る、本発明の特徴的な構成について説明する。図1は、本実施形態の映像表示装置1における映像光の光路を模式的に示す説明図である。なお、図1では、接眼光学系15のHOE33を単レンズで模式的に表現している。本実施形態の映像表示装置1は、上述した構成に加えて、瞳位置検出部16と、表示位置変更機構17とをさらに備えている。
瞳位置検出部16は、観察者の瞳位置を検出する瞳位置検出手段である。この瞳位置検出部16は、例えばカメラなどの撮像手段で構成することが可能であり、多くの公知の手段を使用することが可能である。瞳位置検出部16は、HMDに搭載することを考えると、小型で軽量な手段であることが望ましい。
表示位置変更機構17は、表示素子14の表示面を含む面内で、表示素子14における映像の表示位置を変更する表示位置変更手段であり、特に、瞳位置検出部16にて検出された観察者の瞳位置に応じて、接眼光学系15に対して上記の表示位置を変更する。このような表示位置変更機構17は、例えば、図1に示す表示素子移動機構61で構成される。
表示素子移動機構61は、表示素子14を上記表示面の面内の方向に移動させることにより、上記表示位置を変更する表示素子移動手段である。具体的には、表示素子移動機構61は、駆動機構62と、制御部63とを有して構成されている。駆動機構62は、表示素子14を上記表示面の面内の方向に移動させる駆動手段である。ここで、図6は、駆動機構62の具体的な構成例を示す説明図である。駆動機構62は、レール64と、バネ65と、モータ66と、駆動部67と、ワイヤー68とで構成されている。
レール64は、表示素子14を左右方向に案内する案内部材である。バネ65は、表示素子14を右方向に付勢する付勢部材であり、一端が表示素子14の右端と接続されており、他端が少なくとも表示素子14を内包する筐体10の内面に接続されている。モータ66は、表示素子14の左端と接続されたワイヤー68が巻き付けられるシャフト66aを有しており、このシャフト66aを回転させる。駆動部67は、制御部63の制御信号に基づいてモータ66を駆動する。
上記の駆動機構62の構成において、ワイヤー68が巻き付く方向にシャフト66aを回転させることにより、バネ65の右方向の付勢力に抗して、ワイヤー68を介して表示素子14をレール64に沿って左方向に引っ張ることができる。一方、シャフト66aを上記とは逆方向に回転させることにより、シャフト66aへのワイヤー68の巻き付けが解除されるので、バネ65の右方向の付勢力によって表示素子14をレール64に沿って右方向にシフトさせることができる。つまり、このような駆動機構62の構成により、表示素子14の位置を左右方向にシフトさせることができ、表示素子14の表示面を含む面内で、表示素子14における映像の表示位置を変更することができる。
制御部63は、瞳位置検出部17にて検出された観察者の瞳位置に応じて、上記の駆動機構62を制御する。例えば、図1に示すように、制御部63は、瞳位置検出部17にて検出された観察者の瞳位置に基づき、接眼光学系15に対して、観察者の瞳位置(右眼ERの位置)が設計時の光学瞳Pの位置(中心)から右方向にずれている場合には、表示素子14が左方向、つまり、観察者の瞳がずれた方向とは反対方向に移動するように駆動機構62を制御する。これにより、表示素子14における映像の表示位置は、観察者の瞳がずれた方向とは反対方向に変更される。
このように、表示位置変更機構17は、瞳位置検出部16にて検出された観察者の瞳位置に応じて、接眼光学系15に対して映像の表示位置を変更するので、観察者の眼幅が標準とは異なることによって、観察者の瞳位置が設計時の光学瞳Pの位置からずれている場合でも、表示素子14からの映像光(特に瞳位置がずれた方向の画角端部の映像光)を、接眼光学系15にて光路R1(図5参照)よりも内側の光路R3を介して観察者の瞳に入射させることができる。図5で示したように、接眼光学系15の周辺部分を通る光路R1を利用すると、収差の影響が大きいため、観察映像の解像度が低下する。しかし、本発明によれば、図1に示すように、表示位置の変更によって接眼光学系15の周辺部分よりも内側の部分を通る光路R3を利用するので、観察映像の解像度が低下するのを回避することができる。特に、観察者の瞳位置と設計時の光学瞳Pの位置とのずれ量が、接眼光学系15の収差の許容範囲に対応するずれ量を超える場合には、本発明は非常に有効となる。
また、接眼光学系15に対して、観察者の瞳がずれた方向とは反対方向に映像の表示位置を変更することにより、眼幅の異なる観察者に対応すべく、接眼光学系を移動させる従来のように移動機構が大型化することがなく、また、表示素子14と接眼光学系15との距離を短くすれば、設計時の光学瞳Pからの観察者の瞳のずれ量に対して表示素子14の移動量を小さくできる。したがって、上記移動機構を有する従来に比べて、装置の小型軽量化を図ることができる。
さらに、本実施形態のように、接眼光学系15を介して外界をシースルーで観察する構成においては、表示素子14は外界視野から外れる位置(接眼光学系15の上方)に配置されるので、表示位置変更手段17(表示素子移動機構61)も外界視野から外れた位置に配置することができ、広い外界視野を確保することができる。
したがって、本発明によれば、装置を大型化、重量化することなく、広い外界視野を確保できるとともに、眼幅の異なる観察者に解像度の良好な映像を観察させることができる。
また、表示位置変更機構17は、接眼光学系15に対して、観察者の瞳位置が設計時の光学瞳Pの位置からずれた方向とは反対方向に表示位置を変更するので、観察者の瞳位置が設計時の光学瞳Pの位置からずれている場合に、接眼光学系15の光学瞳Pの位置を観察者の瞳が位置する方向にシフトさせることができる(図1参照)。これにより、表示素子14からの映像光を、接眼光学系15の周辺部分よりも内側の部分を介して観察者の瞳に確実に入射させることができ、観察映像の解像度が低下するのを確実に回避することができる。
また、接眼光学系15に対して映像の表示位置を変更することにより、光学瞳Pの位置が設計時の光学瞳Pの位置からずれるので、接眼光学系15を大型化することなく、結果的に光学瞳を拡大することが可能となり、小型の装置で眼幅の異なる観察者に容易に対応することができる。また、接眼光学系15に対する映像の表示位置の変更により、眼幅の異なる観察者ごとに観察する映像の観察方向は異なるが、眼幅の異なる観察者ごとに高解像度の映像を観察させることができる。
なお、解像度の良好な映像を観察させる目的で、接眼光学系15に対して映像の表示位置を変更する構成を採用できるのは、本発明の映像表示装置1が片眼観察用だからであり、両眼観察用では採用することはできない。なぜならば、上記構成を両眼観察用の映像表示装置に適用すると、観察者の眼幅が狭い場合に、右眼の観察方向(右眼用の光学瞳の中心と接眼光学系の中心とを結ぶ方向)と、左眼の観察方向(左眼用の光学瞳の中心と接眼光学系の中心とを結ぶ方向)とが互いに外向きとなり、両眼で映像を観察できなくなるからである。
また、接眼光学系15のHOE33は回折光学素子なので、HOE33に入射した光は波長によって異なる方向に回折する。このため、波長による分散(色分散)が生じ、HOE33の色分散に起因する横色収差(例えば倍率色収差)が発生する。特に、HOE33の中心部で正反射に近い入射・反射特性となるようにHOE33を使用したときには、HOE33の周辺部を通る光に対して、HOE33の色分散の影響が大きくなる。しかし、本発明によれば、映像の表示位置の変更によって接眼光学系15(HOE33)の周辺部分よりも内側の部分を通る光路を利用するので、HOE33の色分散による画質低下(横色収差の発生)を抑えることができる。したがって、本発明は、HOE33のような回折光学素子を備えた映像表示装置1において特に有効となる。なお、本発明による横色収差の低減効果の詳細については後述する。
また、表示位置変更機構17は、瞳位置検出部16にて検出された観察者の瞳位置に応じて、映像の表示位置を自動的に変更するので、観察者自身の調整作業が不要となり、観察者は常に高解像度で映像を観察することが可能となる。
また、表示位置変更機構17は、上述した表示素子移動機構61で構成されるので、表示素子14自体の移動により、表示素子14における映像の表示位置を容易に変更することができる。また、接眼光学系を移動させる従来の構成に比べて、表示素子14の少ない移動量で眼幅の異なる観察者に対応することができる。さらに、後述するように映像の表示領域を変更することによって表示位置を変更する場合のような、映像表示に使用されない画素が残ることがなく、表示素子14の全画素を有効利用した高画素の映像表示が可能となる。
なお、上記した表示位置の変更、すなわち、表示素子14の移動は、連続的に行ってもよいし、ある一定間隔ごとに段階的に行ってもよい。連続的に表示位置を変更する場合は、観察者の瞳位置に応じて映像の表示位置を最も良い位置に変更することができる。一方、段階的に表示位置を変更する場合は、表示位置の変更の制御が容易となる。
なお、以上では、表示素子14を左右方向に移動させる構成について説明したが、表示素子14を上下方向に移動させる、上記した駆動機構62と同様の駆動機構を新たに設け、表示素子14を左右上下の各方向に移動させる構成としてもよい。この場合は、映像表示装置1の縦入れ構成、横入れ構成の両方に対応することができる。つまり、本実施形態のような映像表示装置1の縦入れの構成、すなわち、表示素子14からの映像光を接眼プリズム31内で上下方向に導光する構成では、表示素子14を左右方向に移動させることによって、左右方向の瞳位置の違いに対応することができ、横入れの構成、すなわち、表示素子14からの映像光を接眼プリズム31内で左右方向に導光する構成では、表示素子14を上下方向に移動させることによって、上下方向の瞳位置の違いに対応することができる。
ところで、設計時における表示素子14の表示面の中心と光学瞳Pの中心とを光学的に結ぶ軸を光軸とし、接眼光学系15のHOE33に対する入射光の光軸と反射光の光軸とを含む面を光軸入射面とする。すなわち、光軸入射面は、図3の紙面に平行な面であり、図1の紙面に垂直な面である。本実施形態のように、映像表示装置1の縦入れの構成においては、上記光軸入射面に垂直な方向は、観察者の眼幅方向である左右方向に対応している。したがって、表示位置変更機構17は、観察者の瞳位置に応じて、上記光軸入射面に垂直な方向に、映像の表示位置を変更する構成であるとも言える。
体積位相型で反射型のHOE33は、光軸入射面に垂直な方向よりも光軸入射面に平行な方向で波長選択性が大きいので、光軸入射面に平行な方向に映像の表示位置を変更すると、表示素子14からHOE33を介して光学瞳Pに入射する光の回折ピーク波長が変化し、色ムラが生ずる。しかし、本実施形態では、表示位置変更機構17によってHOE33の光軸入射面に垂直な方向に映像の表示位置を変更し、しかも、光軸入射面に垂直な方向が観察者の眼幅方向に対応しているので、観察者の瞳位置が眼幅方向のどの位置にあっても、回折ピーク波長のシフトによる色ムラを生じさせることなく、接眼光学系15の周辺部分よりも内側の部分を通る光路を利用して高解像度の映像を観察させることができる。
ところで、図7(a)(b)は、表示素子14の表示領域を変更する前後における映像光の光路を模式的に示す説明図である。表示位置変更機構17は、表示領域変更機構71で構成されてもよい。表示領域変更機構71は、瞳位置検出部16にて検出された観察者の瞳位置に応じて、表示素子14の表示面内で表示領域を変更することにより、接眼光学系15に対して映像の表示位置を変更する表示領域変更手段である。この表示領域変更機構71は、具体的には、表示素子14の各画素を駆動する駆動回路72と、駆動回路72を制御する制御部73とで構成される。
駆動回路72によって表示素子14の各画素における表示をON/OFFすることにより、表示素子14の一部の表示領域にのみ、映像を表示させることが可能である。例えば、表示素子14が横:縦=16:9のワイド画面の表示領域を有している場合には、各画素のON/OFF制御によって表示領域を調節することにより、横:縦=4:3の画面を表示することができる。
ここで、図7(a)に示すように、光学瞳Pの中心に観察者の瞳(右眼ER)が位置している場合には、表示領域変更機構71は、映像の表示領域の中心O1が表示面の中心O2と一致するように映像を表示する。これに対して、図7(b)に示すように、光学瞳Pの中心から観察者の瞳(右眼ER)が右方向にずれて位置している場合には、表示領域変更機構71は、映像の表示領域の中心O1が表示面の中心O2から左方向にずれるように映像の表示領域を変更する。
このように、表示領域変更機構71によって、表示素子14の表示面内で表示領域を変更することによっても、表示素子14における映像の表示位置を変更することができる。これにより、観察者の瞳位置が設計時の光学瞳Pの位置からずれている場合でも、表示素子14からの映像光を、接眼光学系15の周辺部分よりも内側の部分を通る光路を利用して観察者の瞳に入射させることができる。したがって、観察者の瞳位置に応じて観察映像の解像度が低下するのを回避できるなど、上述した本発明の効果を得ることができる。また、例えば表示素子移動機構61によって映像の表示位置を変更する構成では、表示素子14の位置を変更するための機械的な駆動機構が必要となるが、映像の表示領域を変更する構成では、そのような機械的な駆動機構が不要であり、装置をさらに小型化することが容易となる。
また、映像の表示領域の大きさを一定としながら、映像の表示領域をシフトさせて眼幅の異なる観察者に対応することで、眼幅の異なる全ての観察者に同じ情報量の映像を観察させることが可能であり、望ましい。つまり、単純に、表示面の全面に映像を表示し、観察者の瞳位置によって解像度の悪い領域をマスクするだけでは、観察者の瞳位置によって異なる映像が観察されるので、望ましくない。また、マスクを入れて解像度の悪い光路の光を瞳に到達させない手法では、接眼光学系付近にマスクすると遮光効果が大きいが、本実施形態のような、接眼光学系15にHOE33を用いてシースルーの構成とする場合には、眼前のマスクによってシースルー性が低下してしまうので、望ましくない。
〔瞳位置のずれによる横色収差について〕
次に、表示位置の変更による横色収差の低減効果について説明する前に、瞳位置のずれによる横色収差について説明する。
図8(a)は、ホログラム感光材料33aの露光時の製造光学系の主光線の光路を示す説明図であり、図8(b)は、再生時(使用状態)の主光線の光路を示す説明図である。なお、製造光学系の主光線とは、同図(b)に示す使用状態の主光線(画面中心主光線)がHOE33と交わる点と、参照光の点光源、物体光の点光源とをそれぞれ結ぶ光線とする。なお、画面中心主光線とは、表示素子14の表示面の中心から射出されて光学瞳Pの中心に入射する光線を指す。
露光時のRGBの参照光の主光線の入射角は、使用状態において、発光ピーク波長におけるHOE33での回折角度(方向)がRGBで一致するように、予めブラッグの条件を満たすように異なっている。反射型のHOE33による回折では、ブラッグの条件、すなわち、下記の2つの式が同時に成立する方向に回折する光の回折強度が最大となる。
(sinθO−sinθR)/λR = (sinθI−sinθC)/λC・・・(1)
(cosθO−cosθR)/λR = (cosθI−cosθC)/λC・・・(2)
ここで、
λR(nm):製造波長(露光波長)
θO(°):物体光入射角(物体光角度)
θR(°):参照光入射角(参照光角度)
λC(nm):使用波長(回折波長)
θI(°):映像主光線入射角度(映像光角度)
θC(°):映像主光線射出角度(視線角度)
である。なお、θO、θR、θI、θCは、全てプリズム媒質中での角度である。
上記(1)式を変形すると、次の(3)式が得られる。
sinθI=sinθC+(λC/λR)・(sinθO−sinθR)・・・(3)
上記(3)式において、sinθO−sinθR=0、つまり、θR=180°−θOのとき、波長に依存する項がなくなり、このときの回折光の方向は、波長によらず一定で、sinθI=sinθCを満たす方向、すなわち、θC=180°−θIを満たす方向となる。このとき、HOE33での回折角度は、HOE33が形成される基板面(接眼プリズム31の面31d)での正反射角度と等しくなる(すなわち、|θC|=|180°−θI|)。
本実施形態では、HOE33が形成される面31dの形状を例えば平面としている。この場合は、画面内の1点(例えば画面中心)では、正反射に近い入射・反射特性(|θC|=|180°−θI|、または、|θC|≒|180°−θI|)とすることができるが、画面周辺に向かうにしたがって、|θC|と|180°−θI|との差は大きくなってしまう。すなわち、画面周辺に向かうにしたがって、回折方向の波長依存度が大きくなる。これは、屈折光学系における色分散が画面周辺に向かうにしたがって急激に大きくなり、横色収差が増大することと等価である。
なお、HOE33が形成される面31dが反射光学パワーを持っている場合でも、HOE33の反射光学パワーと、面31dの反射光学パワーとが異なる場合は、HOE33における回折角度は、面31dにおける正反射角度とずれるので、この角度ズレ(Δθ)が大きいほど、すなわち、画面周辺に向かうほど、HOE33での回折時の色分散による横色収差が増大すると言える。
図9は、光学瞳中心での横色収差を示し、図10は、図9と同じ光学系(接眼光学系15に対する表示素子14の表示映像の位置が図9の光学系と同じ)において、光学瞳中心から水平方向に+1.5mm(右方向を正としている)だけずれた位置での横色収差を示している。なお、これらの収差図では、中心波長532nm(G光)に対して±3nmの範囲内の波長に対する横色収差をそれぞれ示しており、光学瞳からの逆トレースにより、光学性能を表示素子14の表示面で評価している。図9および図10の横軸は、光学瞳の面内での位置に対応している。縦軸は横色収差量を示し、単位はmmとする。
また、図9および図10では、横色収差をX方向とY方向とで示している。ここで、X方向とは、表示素子14の表示面の中心と光学瞳Pの中心とを光学的に結ぶ軸をZ軸(光軸)とし、かつ、表示素子14から光学瞳Pに向かう光路を展開したときに、光軸に垂直で、かつ、矩形の上記表示面の長辺方向に平行な方向であり、瞳位置での左右方向に対応しているとともに、前述した光軸入射面に垂直な方向に対応している。一方、Y方向とは、光軸に垂直で、かつ、X方向に垂直な方向であり、瞳位置での上下方向に対応している。なお、各収差図における座標(X,Y)は、表示素子14の表示面におけるローカル座標を示し、「R.F」とは、relative fieldの略であり、瞳位置におけるX方向(左右方向)およびY方向(上下方向)の観察画角に対応している。なお、このような図示の仕方については、特に断らない限り、以下で登場する図面でも同様とする。
図9より、横色収差(倍率色収差)は、色分散の発生により画面周辺に向かうに従って悪化することが分かる。特に、X方向の画角が大きいために、X方向の倍率色収差の劣化が大きい。
ここで、光学瞳中心でのX方向の横色収差は、画面左右端周辺で悪化しているが、悪化量(横色収差量)は画面左右端で同程度である。一方、光学瞳中心から+1.5mmずれた位置でのX方向横色収差は、画面右端、すなわち画面の(1,0)位置で大幅に悪化しているのに対して、画面左端、すなわち画面の(−1,0)位置では悪化の程度は小さく、さらに、瞳中心での画面左端よりも横色収差は小さい。
すなわち、光学瞳中心に対して右にずれた位置で映像を観察すると、画面右端で急激に大きく横色収差が悪化し、画面左端では横色収差の悪化が小さい。逆に、光学瞳中心に対して左にずれた位置で映像を観察すると、画面左端で非常に大きく横色収差が悪化し、画面右端では横色収差の悪化が小さい。
このように、X方向の横色収差の悪化量(絶対値)は、光学瞳中心で映像を観察する場合よりも、光学瞳中心からずれた位置で映像を観察する場合のほうが大きい(上記の例では+1.5mmの位置での画面右端で横色収差が大きい)。つまり、光学瞳中心で映像を観察する場合よりも、光学瞳中心からずれた位置で映像を観察する場合のほうが、観察映像の解像度は低下する。したがって、光学瞳中心からずれた位置での映像観察は、高解像度の映像の観察には不利となることから、逆に、高解像度の映像観察においては、光学瞳の大きさは接眼光学系の収差の許容量により制限され、光学瞳をそれほど大きく形成することができない。
なお、ここでは、G光についての横色収差を例に挙げて説明したが、R光やB光についても同様である。すなわち、R光やB光についても、画面端に向かうにつれて色分散が増大し、倍率色収差が悪化する。また、光学瞳の中心から観察者の瞳を右にずらすと、画面右端の倍率色収差が急激に悪化し、光学瞳の中心から観察者の瞳を左にずらすと、画面左端の倍率色収差が急激に悪化する。
〔横色収差の低減効果について〕
次に、表示位置の変更による横色収差の低減効果について説明する。なお、ここでは、表示位置変更機構17を表示領域変更機構71で構成した場合を例として説明する。
まず、表示素子14は、表示面のアスペクト比が横:縦=16:9のLCDで構成されているものとする。そして、映像を表示する際は、表示領域のアスペクト比が横:縦=4:3の映像を表示するものとする。この場合、表示素子14の表示面における縦方向(上下方向)全域を使用すると、横方向(左右方向)は、映像の表示に不要な領域である非表示領域が25%(4/16)発生する。この非表示領域を観察瞳位置に応じて任意の位置に割り振る。例えば、光学瞳Pの中心に観察者の瞳が位置する場合は、非表示領域を画面左右両端に均等に形成し、光学瞳Pの右端に観察者の瞳が位置する場合は、非表示領域を画面右端にのみ形成し、光学瞳Pの左端に観察者の瞳が位置する場合は、非表示領域を画面左端にのみ形成する。
図9および図10の横色収差図より、横色収差の大きいX方向の値に着目し、各瞳位置での横色収差の値により、その効果を検証する。図11は、光学瞳中心での横色収差を示している。ただし、図11では、図9と異なり、左右方向の最大画角の50%の位置での横色収差に変えて、左右方向の最大画角の75%の位置での横色収差を加えている。
図11より、光学瞳の中心では、画面右端の(1,0)位置および画面左端の(−1,0)位置において、横色収差がそれぞれ45μmである(図11のd1、d2参照)。また、(0.75,0)の画面位置および(−0.75,0)の画面位置では、横色収差は34μmである(図11のd3、d4参照)。この場合、図7(a)に示すように、画面左右両端に非表示領域を均等に振り分け、画面の左右端の領域(X=−1〜−0.75,0.75〜1)に映像を表示しないことで、横色収差を約34μm以下として映像を観察することが可能となる。
一方、光学瞳中心から水平方向に+1.5mm(右方向を正としている)だけずれた位置では、図10より、画面右端の(1,0)位置で横色収差が65μmであり(図10のd5参照)、画面左端の(−1,0)位置で横色収差が30μmである(図10のd6参照)。また、(0.5,0)の画面位置では、横色収差が37μmである(図10のd7参照)。したがって、図7(b)に示すように、画面右端の領域(X=0.5〜1)にのみ映像を表示しないことにより、横色収差を約37μm以下として映像を観察することが可能となる。
よって、表示素子14として、画素ピッチが15μm程度の小型の液晶表示素子を用いた場合、収差量(約37μm)を2画素程度のレベルに抑えることが可能である。これにより、眼幅の異なるどの観察者に対しても、収差の少ない映像を観察させることが可能となる。ちなみに、映像の表示位置を変更せずに全画素を使用すると、65μm/15μm≒4となり、表示位置を変更する場合の2倍以上の4画素レベルの収差が発生することになる。
〔映像光の強度半値幅について〕
接眼光学系の収差の悪化の程度は、接眼光学系に一般的なレンズを用いた場合よりも、(波長選択性・角度選択性のために)本実施形態のような回折光学素子(HOE)を用いた場合により顕著である。また、レーザのような単色光ではなく、ある半値幅を有するLED等の光源を用いた場合に、HOEでの色分散により収差の悪化の程度が大きい。図9〜図11では、使用波長域を532±3nmとして収差を計算しているが、光源の発光波長幅(映像光の波長幅)が広がれば、より収差の発生量が大きくなる。
したがって、映像の表示位置の変更によって高解像度の映像を観察させることができる本発明は、特に、回折光学素子(HOE)と強度半値幅の広い(6nm以上)映像光との組み合わせにおいて、より有効となる。すなわち、HOEを用いる構成において、光学瞳に入射する映像光の強度半値幅がRGBの各波長領域で少なくとも6nm以上であれば、本発明の効果を得ることができる。
本発明の映像表示装置は、例えばHMDに利用することが可能である。
1 映像表示装置
2 支持手段
14 表示素子
15 接眼光学系
16 瞳位置検出部(瞳位置検出手段)
17 表示位置変更機構(表示位置変更手段)
33 HOE
31 接眼プリズム(光学部材)
61 表示素子移動機構(表示素子移動手段)
71 表示領域変更機構(表示領域変更手段)
P 光学瞳

Claims (7)

  1. 映像を表示する表示素子と、
    前記表示素子からの映像光を光学瞳に導く接眼光学系とを備えた、片眼観察用の映像表示装置であって、
    観察者の瞳の位置を検出する瞳位置検出手段と、
    前記表示素子の表示面を含む面内で、前記表示素子における映像の表示位置を変更する表示位置変更手段とを備え、
    前記表示位置変更手段は、前記瞳位置検出手段にて検出された観察者の瞳位置に応じて、前記接眼光学系に対して前記表示位置を変更するとともに、観察者の瞳位置が設計時の光学瞳の位置からずれた方向とは反対方向に前記表示位置を変更することを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  2. 前記表示位置変更手段は、前記表示素子の表示面内で表示領域を変更することにより、前記表示位置を変更する表示領域変更手段で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 前記表示位置変更手段は、前記表示素子を前記表示面の面内の方向に移動させることにより、前記表示位置を変更する表示素子移動手段で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  4. 前記接眼光学系は、体積位相型で反射型のホログラム光学素子を含んでおり、
    設計時における前記表示素子の表示面の中心と前記光学瞳の中心とを光学的に結ぶ軸を光軸とし、前記ホログラム光学素子に対する入射光の光軸と反射光の光軸とを含む面を光軸入射面とすると、
    前記ホログラム光学素子の光軸入射面に垂直な方向は、観察者の眼幅方向に対応しており、
    前記表示位置変更手段は、前記ホログラム光学素子の光軸入射面に垂直な方向に、前記表示位置を変更することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の映像表示装置。
  5. 前記接眼光学系は、前記表示素子からの映像光を内部での全反射により導光し、前記ホログラム光学素子を介して前記光学瞳に導く光学部材をさらに含んでいることを特徴とする請求項4に記載の映像表示装置。
  6. 前記ホログラム光学素子は、前記表示素子にて表示された映像を拡大し、虚像として観察者に観察させる軸非対称な正の光学パワーを有しており、前記接眼光学系の少なくとも一部を構成していることを特徴とする請求項4または5に記載の映像表示装置。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の映像表示装置と、
    前記映像表示装置を観察者の眼前で支持する支持手段とを備えていることを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
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