JP2010262006A - 表示装置、表示装置の製造方法、半導体装置、および電子機器 - Google Patents

表示装置、表示装置の製造方法、半導体装置、および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】開口率を低下させることなく確実に画素回路に対するフィードスルー電圧の影響を低減することが可能で、これにより画質の向上を図ることが可能な表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】薄膜トランジスタTr1と、薄膜トランジスタTrのゲート絶縁膜と同一の絶縁層7を誘電体膜として用いた容量素子Csと、薄膜トランジスタTrと容量素子Csとを用いて構成された画素回路に接続された画素電極19とを備えた表示装置のバックプレーン1-1であり、特に絶縁層7は、ゲート絶縁膜部分7gの膜厚t1よりも、誘電体膜部分7cの膜厚t2が薄い。
【選択図】図1

Description

本発明は、薄膜トランジスタと容量素子とを用いた表示装置とその製造方法、さらには薄膜トランジスタと容量素子とを用いた半導体装置および電子機器に関する。
薄膜トランジスタと容量素子とを用いた画素回路に、画素電極を接続してなるアクティブマトリックス型の表示装置においては、薄膜トランジスタのゲート電極−ソース電極間に形成される寄生容量(Cgs)が、画質の劣化を引き起こすことが知られている。このため、ゲート電圧のオフ時において、寄生容量(Cgs)によるフィールドスルー電圧(△Vgs)分の電圧降下を考慮する駆動を行うことが提案されている(下記特許文献1参照)。
また構造面においては、容量素子の面積を大きくすることで、寄生容量(Cgs)に対する容量素子の容量(Cs)の比(Cs)/(Cgs)を大きくすることにより、フィードスルー電圧による影響を低減する試みがなされている。また、ゲート電極に対してソース電極およびドレイン電極を自己整合させることにより寄生容量(Cgs)そのものを低減させることも試みられている。
特開2006−113399号公報(特に段落0036参照)
しかしながら、容量素子の面積を大きくすることは、画素の開口率の低減を招く。また、ゲート電極に対してソース電極およびドレイン電極を自己整合させる構成であっても、製造プロセスのばらつきに起因して上述した寄生容量(Cgs)をゼロにすることは困難である。
そこで本発明は、開口率を低下させることなく確実に画素回路に対するフィードスルー電圧の影響を低減することが可能で、これにより画質の向上を図ることが可能な表示装置を提供することを目的とする。また同様にして、動作の信頼性の向上を図ることが可能な半導体装置および電子機器を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の表示装置は、薄膜トランジスタと容量素子とを用いた画素回路に画素電極を接続させている。そして、薄膜トランジスタのゲート絶縁膜と容量素子の誘電体膜とが、同一の絶縁層を用いて構成されていると共に、この絶縁層の膜厚がゲート絶縁膜部分よりも誘電体膜部分で薄くなっているところが特徴的である。
また本発明は、このような構成の表示装置の製造方法でもあり、基板上に薄膜トランジスタのゲート絶縁膜と容量素子の誘電体膜とを構成する絶縁層を成膜し、その後ゲート絶縁膜部分に対して誘電体膜部分を選択的に薄膜化することを特徴としている。
また本発明は、上述した構成の薄膜トランジスタと容量素子とを有する半導体装置、および上述した表示装置を備えた電子機器でもある。
上述した構成においては、薄膜トランジスタのゲート絶縁膜部分に対して容量素子の誘電体膜部分が薄膜化されているため、ゲート電極−ソース電極間の寄生容量(Cgs)を抑えた状態で容量素子の容量(Cs)を大きくすることができる。したがって、容量素子の面積を拡大することなく、容量比(Cs)/(Cgs)を増加させることができる。
以上説明したように本発明によれば、絶縁層を共有した薄膜トランジスタと容量素子とを有する構成において、容量素子の面積を拡大させることなく、容量比(Cs)/(Cgs)を増加させることができる。したがって、このような構成の画素回路を有する表示装置において、開口率を低下させることなく確実にフィードスルー電圧による影響を低減することが可能で、これにより画質の向上を図ることが可能になる。また、このような構成の回路を有する半導体装置においては、フィードスルー電圧による影響を低減することが可能であるため、動作の信頼性向上を図ることが可能になる。
第1実施形態の表示装置の特徴部を示すバックプレーンの断面図である。 第1実施形態の表示装置の3画素分の断面図である。 第1実施形態の表示装置の回路構成図である。 第1実施形態の半導体装置の製造工程図(その1)である。 第1実施形態の半導体装置の製造工程図(その2)である。 第2実施形態の表示装置の特徴部を示すバックプレーンの断面図である。第3実施形態の表示装置の一例を示す断面図である。 第2実施形態の半導体装置の製造工程図である。 第3実施形態の表示装置の特徴部を示すバックプレーンの断面図である。第3実施形態の表示装置の一例を示す断面図である。 第3実施形態の半導体装置の製造工程図である。 第4実施形態の表示装置の特徴部を示すバックプレーンの断面図である。第3実施形態の表示装置の一例を示す断面図である。 第4実施形態の半導体装置の製造工程図である。 第5実施形態の表示装置の特徴部を示すバックプレーンの断面図である。第3実施形態の表示装置の一例を示す断面図である。 第5実施形態の半導体装置の製造工程図である。 本発明の表示装置を用いたテレビを示す斜視図である。 本発明の表示装置を用いたデジタルカメラを示す斜視図であり、(A)は表側から見た斜視図、(B)は裏側から見た斜視図である。 本発明の表示装置を用いたノート型パーソナルコンピュータを示す斜視図である。 本発明の表示装置を用いたビデオカメラを示す斜視図である。 本発明の表示装置を用いた携帯端末装置、例えば携帯電話機を示す斜視図であり、(A)は開いた状態での正面図、(B)はその側面図、(C)は閉じた除隊での正面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)は上面図、(G)は下面図である。
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて、次に示す順に実施の形態を説明する。
1.第1実施形態(半導体層の保護膜と同一パターン部分をゲート絶縁膜部分としたボトムゲート・ボトムコンタクト構造の薄膜トランジスタを用いた例)
2.第2実施形態(半導体層と同一パターン部分をゲート絶縁膜部分としたボトムゲート・ボトムコンタクト構造の薄膜トランジスタを用いた例)
3.第3実施形態(ボトムゲート・トップコンタクト構造の薄膜トランジスタを用いた例)
4.第4実施形態(トップゲート・トップコンタクト構造の薄膜トランジスタを用いた例)
5.第5実施形態(トップゲート・ボトムコンタクト構造の薄膜トランジスタを用いた例)
6.第6実施形態(表示装置を用いた電子機器の構成例)
尚、各実施形態においては同一の構成要素に同一の符号を付し、重複する説明の一部を省略した。
≪第1実施形態≫
[バックプレーンの構成]
図1は、第1実施形態の表示装置の特徴部であるバックプレーンの構成を示す1画素分の構成図である。この図に示すように、本第1実施形態の表示装置のバックプレーン1-1は、ボトムゲート・ボトムコンタクト構造の薄膜トランジスタTr1と、容量素子Csとを用いて画素回路を構成したものであり、以下のように構成されている。
バックプレーン1-1の基板3上には、薄膜トランジスタTr1のゲート電極5gと、容量素子Csの第1電極5cとが設けられている。これらを覆う状態で、基板3上の全面には絶縁層7が設けられている。この絶縁層7は、薄膜トランジスタTr1のゲート絶縁膜と、容量素子Csの誘電体膜とを兼ねるものであり、ゲート絶縁膜部分7gの膜厚t1よりも誘電体膜分部7cの膜厚t2が薄いところが特徴的である。
このような絶縁層7は、厚い膜厚t1部分(ゲート絶縁膜部分7g)から、薄い膜厚t2部分(誘電体膜部分7c)にかけての側壁が順テーパ形状となっていることが好ましい。これにより、この絶縁層7上に配置される導電膜が、膜厚が変化する側壁部分で薄膜化して高抵抗化することや、段切れすることを防止できる。
このような絶縁層7上には、薄膜トランジスタTr1のソース電極9sおよびドレイン電極9dと、容量素子Csの第2電極9cとが設けられている。ここでソース電極9sとドレイン電極9dとは、ゲート電極5gの線幅方向の両脇において対向させるように、絶縁層7において厚い膜厚t1部分(ゲート絶縁膜部分7g)上に端縁を配置する。また、第2電極9cは、ソース電極9sに対して連続的に形成され、第1電極5c上に積層配置される。これにより、第1電極5cと第2電極9cとの間に絶縁層7の誘電体膜部分7cを挟持してなる容量素子Csが構成されている。
またソース電極9s/ドレイン電極9dおよび第2電極9cが設けられた絶縁層7上には、高さを備えた隔壁層11がパターン形成されている。この隔壁層11は、ゲート電極5g上においてソース電極9s−ドレイン電極9d間を露出する開口部11aを備えている。そしてこの開口部11aの底部に、隔壁層11の段差によって分断された状態で、有機材料からなる半導体層13が島状にパターン形成され、この半導体層13にソース電極9s−ドレイン電極9d間のチャネル部が形成される構成となっている。これにより、ゲート電極5g上にゲート絶縁膜部分7gを介してソース電極9s/ドレイン電極9dが設けられ、この上部に半導体層13が設けられたボトムゲート・ボトムコンタクト型の薄膜トランジスタTr1が構成されている。
この薄膜トランジスタTr1は、ソース電極9sが容量素子Csの第2電極9cに接続されたものとなる。
また隔壁層11の開口部11a内には、半導体層13を覆う状態で絶縁性材料からなる保護膜15が設けられている。この保護膜15は、周縁部を隔壁層11に重ねたパターン形状で設けられており、半導体層13の封止膜として機能している。またこの保護膜15を平面視的に見た場合のパターン形状は、絶縁層7において膜厚t1となっているゲート絶縁膜部分7gの形状と一致しており、このように膜厚t1が厚いゲート絶縁膜部分7g上に保護膜15が積層配置されていることとする。つまり、絶縁層7は、保護膜15と重なる部分の膜厚t1が、他の部分の膜厚t2よりも厚い構成である。
そして、以上の構成要素を覆う状態で、基板3の上方には層間絶縁膜17が配置され、この層間絶縁膜17上に画素電極19が配置されている。この画素電極19は、接続孔17aを介してソース電極9sに接続された状態で設けられている。
以上のようなバックプレーン1-1を用いた表示装置では、薄膜トランジスタTr1のゲート絶縁膜部分7gに対して容量素子Csの誘電体膜部分7cが薄膜化されている。このため、ゲート電極5g−ソース電極9s間の寄生容量(Cgs)を抑えた状態で、容量素子Csの容量(Cs)を大きくすることができる。したがって、容量素子Csの面積を拡大することなく、容量比(Cs)/(Cgs)を増加させることができる。
[表示装置の全体層構成]
図2には、上述の第1実施形態で説明したバックプレーン1-1を用いて構成した表示装置の一例として、電気泳動型表示装置の3画素分の概略断面図を示す。
この図に示す実施形態の表示装置25は、上述したバックプレーン1-1における画素電極19側に対向基板30を配置し、これらの間に電気泳動性粒子を含む電気泳動媒体層40を挟持してなる電気泳動型の表示装置25である。
このうち、バックプレーン1-1側の各画素には、上述したボトムゲート・ボトムコンタクト型の薄膜トランジスタTr1、これに接続された容量素子Csおよび画素電極19が設けられている。
一方、対向基板30側の構成は次のようである。
対向基板30は、光透過性を有する材料で構成され、かつ表面側の絶縁性が保たれていれば特に材質が限定されることはなく、プラスチック基板またはガラス基板、さらには光透過性を有する程度に薄い金属箔基板の表面に絶縁膜を設けて絶縁性とした基板が用いられる。また表示装置25にフレキシブルな屈曲性が求められる場合には、プラスチック基板や絶縁で覆った膜金属箔基板が好適に用いられる。尚、これは、バックプレーン1-1側の基板3に対しても同様である。
対向基板30においてバックプレーン1-1に向かう面上には、対向電極31が設けられている。この対向電極31は、各画素に共通の共通電極であって、ITOのような光透過性を有する透明電極材料を用いて構成されている。このような対向電極31は、対向基板30上にベタ膜状に設けられていて良い。
また電気泳動媒体層40の構成は次のようである。
電気泳動媒体層40は、例えばマイクロカプセル型のものであり、マイクロカプセル膜41内に、分散媒43とこれに分散された電気泳動性体の黒色微粒子45および白色微粒子47が封止されたマイクロカプセル49を用いている。マイクロカプセル膜41および分散媒43は、透明材料からなる。また黒色微粒子45は、例えば負に帯電したグラファイトからなる。一方、白色微粒子47は、例えば正に帯電した酸化チタン(TiO2)からなる。
以上のような構成のマイクロカプセル49は、バックプレーンーン1-1と対向基板30との間に単層で充填配置されている。尚、各マイクロカプセル49間は、例えば透明なバインダーポリマーが充填されている。
[表示装置の回路構成]
図3は、以上のような構成を有する表示装置25の回路構成図であり、主にバックプレーン1-1側の回路構成を示すものである。
この図に示すように、表示装置25のバックプレーン1-1側の基板3上には、表示領域3aとその周辺領域3bとが設定されている。表示領域3aには、複数の走査線51と複数の信号線53とが縦横に配線されており、それぞれの交差部に対応して1つの画素aが設けられた画素アレイ部として構成されている。また周辺領域3bには、走査線51を走査駆動する走査線駆動回路55と、輝度情報に応じた映像信号(すなわち入力信号)を信号線53に供給する信号線駆動回路57とが配置されている。
走査線51と信号線53との各交差部には、第1実施形態および第2実施形態で説明した構成の薄膜トランジスタTr1と容量素子Csとで構成された画素回路が設けられている。薄膜トランジスタTr1は、ゲート電極(5g)が走査線51に、ドレイン電極(9d)が信号線53に接続されている。また薄膜トランジスタTr1のソース電極(9s)が、容量素子Csの第2電極(9c)と画素電極19とに接続されていることは、第1実施形態で説明した通りである。
そして、走査線駆動回路55による駆動により、薄膜トランジスタTr1を介して信号線53から書き込まれた映像信号が保持容量Csに保持され、保持された信号量に応じた電圧が画素電極19に供給される構成となっている。
これにより、図2を用いて説明した構成の表示装置25では、対向基板30側の対向電極31に対して、画素電極19に印加した電圧が正となる場合には、画素電極19側に負に帯電した黒色粒子45が移動する。また対向電極31側には、正に帯電した白色粒子47が移動する。これにより白色粒子47での光反射による白色表示が行われる。
一方、対向基板30側の対向電極31に対して、画素電極19に印加した電圧が負となる場合には、画素電極19側に正に帯電した白色粒子47が移動する。また対向電極31側には、負に帯電した黒色粒子45が移動する。これにより黒色粒子45での光吸収による黒色表示が行われる構成となる。
尚、走査線駆動回路55および信号線駆動回路57を駆動するための駆動装置は、基板3の端縁に設けた引出電極に対して外部回路として接続させれば良い。また、走査線駆動回路55および信号線駆動回路57も、外部回路として設けても良い。
そして、このような表示装置25では、上述したように画素電極19を駆動する画素回路において、容量素子Csの面積を拡大することなく、容量比(Cs)/(Cgs)を増加させることができる。この結果、開口率を低下させることなく確実にフィードスルー電圧による影響を低減することが可能で、これにより画質の向上を図ることが可能になる。
[表示装置の製造方法]
次に、上記バックプレーン1-1の製造方法を、図4および図5の断面工程図に基づいて説明する。
先ず図4(1)に示すように、絶縁性材料からなる基板3上に、薄膜トランジスタのゲート電極5gおよび容量素子の第1電極5cを形成する。
基板3は、例えばガラスやポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)、リアクリレート(PAR)、ポリエチレンスルフィド(PES)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリエチレンテレフタラート(PET)などのプラスチックを用いることもできる。また基板11は、少なくとも表面層が絶縁性であれば良く、金属箔に絶縁膜を設けた構成としても良い。
この基板3上に、EB蒸着法、加熱蒸着法、スパッタ法などの成膜法によってアルミニウム膜を50nm程度の膜厚で成膜し、この上部に形成したレジストパターンをマスクにしたウェットエッチングによってアルミニウム膜をパターニングする。これにより、アルミニウムからなるゲート電極5gおよび第1電極5cを形成する。パターニング終了後にはレジストパターンを除去する。
尚、ゲート電極5gおよび第1電極5cを構成する導電性材料としては、上述したアルミニウムのような金属材料に限定されることは無く、導電性を有する材料であれば同様に用いることができ、用いる材料によって適切な成膜法やエッチング法を選択すれば良い。またリフトオフ法を適用したパターン形成や、シャドウマスクを用いた蒸着成膜、材料によっては印刷法などを適用したパターン形成も可能である。
次に、図4(2)に示すように、ゲート電極5gおよび第1電極5cが形成された基板1上に、ゲート絶縁膜および誘電体膜となる絶縁層7を成膜する。ここでは、例えばプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)に高分子材料ポリビニルフェノール(PVP)と架橋剤を溶解させた溶液を、スピンコート法によって基板3上に塗布性膜する。その後、180℃で60分間熱処理することにより、絶縁層7を得る。
尚、絶縁層7の成膜方法は、スピンコート法に限定されることはない。ただし、この絶縁層7は、薄膜トランジスタの低電圧動作のために1μm以下の膜厚で、かつ表面平坦に成膜されることが望ましい。したがって、スピンコート法以外の成膜方法としては、スリットコート、印刷法等が好ましく適用される。
その後、図4(3)に示すように、絶縁層7上において、薄膜トランジスタのチャネル部となる位置であって、ゲート電極5g上のゲート絶縁膜部分7gを十分に覆う大きさのレジストパターン21を形成する。
ここでは先ず、絶縁層7上に、スピンコート法などによって感光性組成物材料膜を成膜する。そして、この感光性組成物材料に対してマスクA1を用いたパターン露光と、これに続く現像処理を行う。これにより、感光性組成物材料膜をパターニングしてなるレジストパターン21を形成する。ここでマスクA1は、リソグラフィーにおけるパターン露光で用いる露光マスクである。露光光hとしては、光の他に電子線やx線で有っても良い。
以上の後、レジストパターン21をマスクにして、絶縁層7のドライエッチングまたはウェットエッチングを行うことにより、ゲート絶縁膜部分7gに対して、第1電極5c上の誘電体膜部分7cを含む絶縁層7の領域を選択的に薄膜化する。
ここでは、エッチング側壁が順テーパ形状となるように等方性エッチングを行うことが好ましい。また、この薄膜化においては、ゲート絶縁膜部分7gの膜厚t1と、誘電体膜部分7cの膜厚t2との膜厚比を大きくすることが好ましい。尚、エッチング終了後には、レジストパターン21を除去する。
次に、図4(4)に示すように、部分的な薄膜化を行った絶縁層7上に、ソース電極9sおよびドレイン電極9dと、第2電極9cとをパターン形成する。ソース電極9s/ドレイン電極9dは、ゲート電極5gの線幅方向の両脇に端部が配置されるように、端部をゲート絶縁膜部分7g上に配置して形成される。また第2電極9cは、ソース電極9sから第1電極5c上に延設された状態で形成される。
これらのパターン形成において、例えばリフトオフ法を適用する場合であれば、先ずリソグラフィー法によって電極形成部を開口するレジストパターンを形成する。次に、このレジストパターン上から加熱蒸着、EB蒸着、スパッタ蒸着などの成膜法によって電極材料膜(例えばAu/Pt)を成膜する。その後、レジストパターンと共にこの上部の電極材料膜を除去し、レジストパターンの開口部のみに電極材料膜を残してソース電極9s/ドレイン電極9dおよび第2電極9cを形成する。
尚、ソース電極9s/ドレイン電極9dおよび第2電極9cを構成する導電性材料としては、半導体層とのオーミックコンタクトが良好な材料が上面に設けられていれば良い。また、用いる材料によって適切なパターン形成方法を適用することができ、シャドウマスクを用いた蒸着成膜、材料によっては印刷法などを適用したパターン形成も可能である。さらに、レジストパターンをマスクに用いて導電性材料膜をパターンエッチングしても良い。
次に、図4(5)に示すように、ソース電極9s/ドレイン電極9dおよび第2電極9cが形成された絶縁層7上に、絶縁性の隔壁層11を形成する。この隔壁層11はソース電極9s−ドレイン電極9dの対向端部と、これらの電極9s,9d間におけるゲート絶縁膜部分7gとを連続的に露出させる形状の開口部11aを備えており、この開口部11aを囲む形状に成形されていることとする。
また、この隔壁層11は、次の工程で成膜する有機半導体層が、隔壁層11の上部と下部とで分断されるように構成されていることが重要である。
このため例えば隔壁層11は、十分な膜厚で、かつ第1開口の側壁が垂直か、より好ましくは開口上部に向かって開口径が狭くなるように傾斜した逆テーパ形状であることとする。このような隔壁層11の形成は、隔壁層11の形成材料膜をスピンコート法によって成膜した後、リソグラフィー技術を適用して形成材料膜上にレジストパターンを形成し、これをマスクに用いて形成材料膜をエッチングする方法が適用される。
また例えば次に行なう有機半導体層の形成を、塗布系の成膜方法によって行なう場合であれば、隔壁層11は、有機半導体材料を用いた塗布溶液に対して撥液性を有する絶縁性材料を用いてパターン形成するか、隔壁層11の露出表面を選択的に撥液性処理すれば良い。この場合であれば、隔壁層11の側壁形状は順テーパ形状であっても良い。
次に、図5(1)に示すように、隔壁層11上から有機半導体材料を蒸着成膜することにより、開口部11aの底部にソース電極9s−ドレイン電極9d間にわたってチャネル部を構成する半導体層13を、隔壁層11の上部と分断された状態でパターン形成する。ここで用いる有機半導体材料は、ペンタセン、ルブレンなどの低分子材料や高分子材料が用いられる。尚、隔壁層11の上部および下部にも、半導体層13が成膜された状態となる。
尚、隔壁層11の露出表面が撥液性のものであれば、半導体層13の成膜には、スピンコート法やスリットコート法などの塗布系の成膜方法を適応しても良い。この場合には、隔壁層11の上部には半導体層13は成膜されることはない。
以上により、基板3上には、ボトムゲート・ボトムコンタタクト型の薄膜トランジスタTr1が形成される。この薄膜トランジスタTr1は、ソース電極9sが容量素子Csと接続された構成となる。
次に図5(2)に示すように、隔壁層11および半導体層13を覆う状態で、基板3上の全面に絶縁性の保護膜15を成膜する。保護膜15は、フッ素系樹脂、ポリパラキシリレン誘導体、ポリビニルアルコール等、有機材料からなる半導体層13に対してダメージを与えることなく成膜可能な材料が好ましく用いられる。このような材料からなる保護膜15は、例えばスピンコート法によって成膜する。
その後、図5(3)に示すように、保護膜15上に、薄膜トランジスタのチャネル部となる位置であって、ゲート電極5g上のゲート絶縁膜部分7gを十分に覆う大きさのレジストパターン21’を形成する。このレジストパターン21’は、先に絶縁層7の薄膜化において形成したレジストパターン21と同一形状に形成する。したがって、このレジストパターン21’の形成におけるリソグラフィーで用いるマスク(露光マスク)は、図4(3)を用いて説明したレジストパターン21形成の際に用いたものと同一のマスクA1を用いる。また、レジストパターン21と同様の感光型(ネガまたはポジ)の感光性組成物を用いて、レジストパターン21と同様に形成する。
次にレジストパターン21'をマスクにして保護膜15をパターンエッチングし、引き続き半導体層13をエッチング除去することにより、ソース電極9sおよび第2電極9cを露出させる。これにより、絶縁層7において膜厚t1が厚いゲート絶縁膜部分7g上に、ゲート絶縁膜部分7gと平面視的なパターン形状が一致する保護膜15が積層配置される。エッチング終了後には、レジストパターン21’を除去する。
以上の後には、図1に示したように、保護膜15などを覆う状態で、基板3上の全面に層間絶縁膜17を成膜し、この層間絶縁膜17に対してソース電極9sおよび第2電極9cに達する接続孔17aを形成する。次に、この接続孔17aを介してソース電極9sおよび第2電極9cに接続された画素電極19を、層間絶縁膜17上にパターン形成し、バックプレーン1-1を完成させる。
次に、図2に示したようなバックプレーン1-1を用いた表示装置25の作製においては、バックプレーン1-1の画素電極19の形成面上に、電気泳動媒体層40を形成する。ここでは、例えば透明フィルム(図示省略)間に電気泳動媒体層40を挟持した電気泳動型表示素子シートを用いる。そしてラミネーターにて、バックプレーン1-1の画素電極19の形成面と、対向基板30の対向電極31の形成面との間に、この電気泳動型表示素子シートを挟持させる状態で、これらを貼り合わせる。以上により、表示装置25を完成させる。
以上説明した製造方法では、図4(3)を用いて説明した絶縁層7の薄膜化工程と、図5(3)を用いて説明した保護膜15のパターニング工程とで、同一のマスクA1を用いたリソグラフィーが行われる。このため、薄膜化工程を追加したことによるマスク枚数の増加が抑えられ、製造コストを低く維持することが可能である。
≪第2実施形態≫
[バックプレーンの構成]
図6は、第2実施形態の表示装置の特徴部であるバックプレーンの構成を示す1画素分の構成図である。この図に示すように、本第2実施形態の表示装置のバックプレーン1-2は、ボトムゲート・ボトムコンタクト構造の薄膜トランジスタTr2と、容量素子Csとを用いて画素回路を構成したものである。
本第2実施形態のバックプレーン1-2と、第1実施形態のバックプレーン1-1との異なるところは、絶縁層7における膜厚t1の範囲であって、薄膜トランジスタTr2のゲート絶縁膜部分7gの範囲が、半導体層13と一致しているところにある。またこのため隔壁層11’の形状も、製造プロセス上の都合により第1実施形態とは異なる形状となっており、他の構成は第1実施形態と同様である。
すなわち、絶縁層7は、ゲート絶縁膜部分7gの膜厚t1よりも、誘電体膜分部7cの膜厚t2が薄く、側壁が順テーパ形状となっていることが好ましいところは、第1実施形態と同様である。
また、絶縁層7上に設けられた隔壁層11’は、ゲート電極5g上においてソース電極9s−ドレイン電極9d間を露出する開口部11aを備えており、この開口部11aの底部に半導体層13がパターン形成されているところは第1実施形態と同様である。ただし、隔壁層11’は、開口部11aを有し、その他の基板3上部分の全面を覆う状態で設けられているところが第1実施形態とは異なる。
そして、隔壁層11’における開口部11aの底部に設けられた半導体層13を平面視的に見た場合のパターン形状が、絶縁層7において膜厚t1となっているゲート絶縁膜部分7gの形状と一致しているのである。また、絶縁層7において、膜厚t1が厚いゲート絶縁膜部分7g上に、半導体層13が一致して積層配置されている構成である。つまり、絶縁層7は、半導体層13と重なる部分の膜厚t1が、他の部分の膜厚t2よりも厚い構成である。
以上のようなバックプレーン1-2を用いた表示装置であっても、薄膜トランジスタTr2のゲート絶縁膜部分7gに対して容量素子Csの誘電体膜部分7cが薄膜化されている。このため、ゲート電極5g−ソース電極9s間の寄生容量(Cgs)を抑えた状態で、容量素子Csの容量(Cs)を大きくすることができる。したがって、容量素子Csの面積を拡大することなく、容量比(Cs)/(Cgs)を増加させることができる。
[表示装置の全体層構成]
上述の第2実施形態で説明したバックプレーン1-2を用いた電気泳動型表示装置の構成は、第1実施形態において図2を用いて説明したと同様であり、バックプレーン1-1を、バックプレーン1-2に変更すれば良い。
[表示装置の回路構成]
以上のような構成を有する表示装置の回路構成は、第1実施形態において図3を用いて説明したと同様である。
[表示装置の製造方法]
次に、上記バックプレーン1-2の製造方法を、図7の断面工程図に基づいて説明する。
先ず第1実施形態において図4(1)および図4(2)を用いて説明した手順で、基板3上にゲート電極5gおよび第1電極5cを形成し、これを絶縁層7で表面平坦に覆馬出を行う。
次に、図7(1)に示すように、絶縁層7上において、薄膜トランジスタのチャネル部となる位置であって、ゲート電極5g上のゲート絶縁膜部分7gを十分に覆う大きさのレジストパターン61を形成する。
ここでは先ず、絶縁層7上に、スピンコート法などによって感光性組成物材料膜を成膜する。そして、この感光性組成物材料に対してマスクA2を用いたパターン露光と、これに続く現像処理を行う。これにより、感光性組成物材料膜をパターニングしてなるレジストパターン61を形成する。ここでマスクA2は、リソグラフィーにおけるパターン露光で用いる露光マスクである。露光光hとしては、光の他に電子線やx線で有っても良い。
以上の後、レジストパターン61をマスクにして、絶縁層7のドライエッチングまたはウェットエッチングを行うことにより、ゲート絶縁膜部分7gに対して、第1電極5c上の誘電体膜部分7cを含む絶縁層7の領域を選択的に薄膜化する。
ここでは、エッチング側壁が順テーパ形状となるように等方性エッチングを行うことが好ましい。また、この薄膜化においては、ゲート絶縁膜部分7gの膜厚t1と、誘電体膜部分7cの膜厚t2との膜厚比を大きくすることが好ましい。尚、エッチング終了後には、レジストパターン61を除去する。
次に、図7(2)に示すように、部分的な薄膜化を行った絶縁層7上に、第1実施形態と同様にしてソース電極9sおよびドレイン電極9dと、第2電極9cとをパターン形成する。
次に、図7(3)に示すように、ソース電極9s/ドレイン電極9dおよび第2電極9cが形成された絶縁層7上に、絶縁性の隔壁層11’を形成する。この隔壁層11’はソース電極9s−ドレイン電極9dの対向端部と、これらの電極9s,9d間におけるゲート絶縁膜部分7gとを連続的に露出させる形状の開口部11aを備えており、他の部分上を覆う形状に成形されていることとする。
また、この隔壁層11’は、次の工程で成膜する有機半導体層が、隔壁層11’の上部と下部とで分断されるように構成されていることが重要である。
このため例えば隔壁層11’は、十分な膜厚で、かつ第1開口の側壁が垂直か、より好ましくは開口上部に向かって開口径が狭くなるように傾斜した逆テーパ形状であることとする。
また特に、このような隔壁層11’は、先に絶縁層7の薄膜化において形成したレジストパターン61と反転した同一形状に形成することが重要である。そのためここでは、レジストパターン61の形成の際に用いたものと同一のマスクA2を用い、レジストパターン61がポジ型感光性組成物を用いたものであれば、ネガ型感光性組成物を用いたリソグラフィーにおって隔壁層11'を形成する。
この際先ず、基板3上の全面に、レジストパターン61とは逆の感光型(ネガまたはポジ)の絶縁性の感光性組成物材料膜を、スピンコート法などによって成膜する。そして、この感光性組成物材料に対してマスクA2を用いたパターン露光と、これに続く現像処理を行う。これにより、感光性組成物材料膜に開口部11aを設けたパターン形状の隔壁11'を形成する。この開口部11aは、絶縁層7における膜厚t1上に一致して設けられる。
次に図7(4)に示すように、隔壁層11’上から有機半導体材料を蒸着成膜する。これにより、隔壁層11’の上部と分断された形状の半導体層13を、開口部11aの底部においてソース電極9s−ドレイン電極9d間にわたって形成する。つまり、絶縁層7の薄膜化で用いたと同一のマスクA2を用いてパターン形成した隔壁層11’により、半導体層13をパターニングするのである。またこれにより、隔壁層11’の上部にも、半導体層13が成膜された状態となる。ここで用いる有機半導体材料は、ペンタセン、ルブレンなどの低分子材料や高分子材料が用いられる。尚、隔壁層11の露出表面が撥液性のものであれば、半導体層13の成膜には、スピンコート法やスリットコート法などの塗布系の成膜方法を適応しても良い。
そして以上により、基板3上には、ボトムゲート・ボトムコンタタクト型の薄膜トランジスタTr2が形成される。この薄膜トランジスタTr2は、ソース電極9sが容量素子Csと接続された構成となる。
以降は、第1実施形態と同様に行われる。すなわち、図6に示したように、半導体層13を覆う状態で保護膜15をパターン形成する。その後、基板3上に層間絶縁膜17を成膜し、この層間絶縁膜17に対してソース電極9sおよび第2電極9cに達する接続孔17aを形成する。次に、この接続孔17aを介してソース電極9sおよび第2電極9cに接続された画素電極19を、層間絶縁膜17上にパターン形成し、バックプレーン1-2を完成させる。
また、このバックプレーン1-2を用いて図2に示した表示装置25を作製する場合には、第1実施形態と同様に行って良い。
以上説明した製造方法では、図7(1)を用いて説明した絶縁層7の薄膜化工程と、図7(3)を用いて説明した半導体層13をパターン形成するための隔壁層11’の形成工程とで、同一のマスクA2を用いたリソグラフィーが行われる。このため、薄膜化工程を追加したことによるマスク枚数の増加が抑えられ、製造コストを低く維持することが可能である。
≪第3実施形態≫
[バックプレーンの構成]
図8は、第3実施形態の表示装置の特徴部であるバックプレーンの構成を示す1画素分の構成図である。この図に示すように、本第3実施形態の表示装置のバックプレーン1-3は、ボトムゲート・トップコンタクト構造の薄膜トランジスタTr3と、容量素子Csとを用いて画素回路を構成したものである。
本第3実施形態のバックプレーン1-3と、第2実施形態のバックプレーン1-2との異なるところは、半導体層13の上部に、ソース電極9s/ドレイン電極9dの端縁が配置されているところにある。また製造プロセス上の都合により隔壁層が設けられておらず、他の構成は第2実施形態と同様である。
すなわち、ゲート絶縁膜部分7gの膜厚t1よりも誘電体膜分部7cの膜厚t2が薄く、側壁が順テーパ形状となっていることが好ましいところは、第1実施形態および第2実施形態と同様である。
また、半導体層13を平面視的に見た場合のパターン形状が、絶縁層7において膜厚t1となっているゲート絶縁膜部分7gの形状と一致しているのである。また、絶縁層7において、膜厚t1であるゲート絶縁膜部分7g上に、半導体層13が一致して積層配置されている構成である。つまり絶縁層7は、半導体層13と重なる部分の膜厚t1が、他の部分の膜厚t2よりも厚い構成である。
以上のようなバックプレーン1-3を用いた表示装置であっても、薄膜トランジスタTr3のゲート絶縁膜部分7gに対して容量素子Csの誘電体膜部分7cが薄膜化されている。このため、ゲート電極5g−ソース電極9s間の寄生容量(Cgs)を抑えた状態で、容量素子Csの容量(Cs)を大きくすることができる。したがって、容量素子Csの面積を拡大することなく、容量比(Cs)/(Cgs)を増加させることができる。
[表示装置の全体層構成]
上述の第3実施形態で説明したバックプレーン1-3を用いた電気泳動型表示装置の構成は、第1実施形態において図2を用いて説明したと同様であり、バックプレーン1-1を、バックプレーン1-3に変更すれば良い。
[表示装置の回路構成]
以上のような構成を有する表示装置の回路構成は、第1実施形態において図3を用いて説明したと同様である。
[表示装置の製造方法]
次に、上記バックプレーン1-3の製造方法を、図9の断面工程図に基づいて説明する。
先ず第1実施形態において図4(1)および図4(2)を用いて説明した手順で、基板3上にゲート電極5gおよび第1電極5cを形成し、これを絶縁層7で表面平坦に覆うまでを行う。
次に、図9(1)に示すように、有機半導体材料の蒸着成膜により、絶縁層7上に半導体層13成膜する。ここで用いる有機半導体材料は、ペンタセン、ルブレンなどの低分子材料や高分子材料が用いられる。尚、隔壁層11の露出表面が撥液性のものであれば、半導体層13の成膜には、スピンコート法やスリットコート法などの塗布系の成膜方法を適応しても良い。
次いで、図9(2)に示すように、半導体層13上おいて、薄膜トランジスタのチャネル部となる位置であって、ゲート電極5g上のゲート絶縁膜部分7gを十分に覆う大きさのレジストパターン63を形成する。レジストパターン63の形成には、マスクを用いたリソグラフィー処理が行われる。その後、レジストパターン63をマスクにして、半導体層13をパターンエッチングする。引き続き、絶縁層7のドライエッチングまたはウェットエッチングを行うことにより、ゲート絶縁膜部分7gに対して、第1電極5c上の誘電体膜部分7cを含む絶縁層7の領域を選択的に薄膜化する。
ここでは、エッチング側壁が順テーパ形状となるように等方性エッチングを行うことが好ましい。また、この薄膜化においては、ゲート絶縁膜部分7gの膜厚t1と、誘電体膜部分7cの膜厚t2との膜厚比を大きくすることが好ましい。尚、エッチング終了後には、レジストパターン63を除去する。
次に、図9(3)に示すように、部分的な薄膜化を行った絶縁層7上に、第1実施形態と同様にしてソース電極9sおよびドレイン電極9dと、第2電極9cとをパターン形成する。
以上により、基板3上には、ボトムゲート・トップコンタタクト型の薄膜トランジスタTr3が形成される。この薄膜トランジスタTr3は、ソース電極9sが容量素子Csと接続された構成となる。
以降は、図8に示したように、基板3上に層間絶縁膜17を成膜し、この層間絶縁膜17に対してソース電極9sおよび第2電極9cに達する接続孔17aを形成する。次に、この接続孔17aを介してソース電極9sおよび第2電極9cに接続された画素電極19を、層間絶縁膜17上にパターン形成し、バックプレーン1-3を完成させる。
また、このバックプレーン1-3を用いて図2に示した表示装置25を作製する場合には、他の実施形態と同様に行って良い。
以上説明した製造方法では、図9(2)を用いて説明した半導体層13のパターニング工程と絶縁層7の薄膜化工程とが、同一のレジストパターン63をマスクにしたエッチングによって行われる。このため、薄膜化工程を追加したことによるマスク枚数の増加が抑えられ、製造コストを低く維持することが可能である。
≪第4実施形態≫
[バックプレーンの構成]
図10は、第4実施形態の表示装置の特徴部であるバックプレーンの構成を示す1画素分の構成図である。この図に示すように、本第4実施形態の表示装置のバックプレーン1-4は、トップゲート・トップコンタクト構造の薄膜トランジスタTr4と、容量素子Csとを用いて画素回路を構成したものである。
本第4実施形態のバックプレーン1-4と、第3実施形態のバックプレーンとの異なるところは、半導体層13の上方にゲート電極5gが配置されているところにある。
すなわち、バックプレーン1-4の基板3上には、薄膜トランジスタTr4の半導体層13が島状にパターン形成された状態で設けられている。そして、この半導体層13が設けられた基板3上に、薄膜トランジスタTr4のソース電9sおよびドレイン電極9dと、容量素子Csの第2電極9cとが設けられている。ここでソース電極9sとドレイン電極9dとは、半導体層13上において端縁を対向させるように配置される。また、第2電極9cは、ソース電極9sに対して連続的に形成される。
これらを覆う状態で、基板3上の全面には絶縁層7が設けられている。この絶縁層7は、薄膜トランジスタTr4のゲート絶縁膜と、容量素子Csの誘電体膜とを兼ねるものであり、ゲート絶縁膜部分7gの膜厚t1よりも誘電体膜分部7cの膜厚t2が薄いところは、他の実施形態と同様である。また、膜厚t1のゲート絶縁膜部分7gから膜厚t2の誘電体膜分部7cにかけての側壁が順テーパ形状となっていることが好ましいところも、他の実施形態と同様である。
またさらに、絶縁層7において膜厚t1となっているゲート絶縁膜部分7gの形状は、パターニングされた半導体層13を平面視的に見た場合のパターン形状と一致している。そして、絶縁層7において、膜厚t1のゲート絶縁膜部分7g下に、半導体層13が一致して積層配置されている。つまり絶縁層7は、半導体層13と重なる部分の膜厚t1が、他の部分の膜厚t2よりも厚い構成である。
このような絶縁層7上には、薄膜トランジスタTr4のゲート電極5gと、容量素子Csの第1電極5cとが設けられている。ゲート電極5gは、ソース電極9s/ドレイン電極9d間にわたる半導体層13上に配線されている。これにより、半導体層13上に、ソース電極9s/ドレイン電極9dが設けられ、これらの上部にゲート絶縁膜部分7gを介してゲート電極5gが設けられたトップゲート・トップコンタクト型の薄膜トランジスタTr4が構成されている。また、第1電極5cと第2電極9cとの間に絶縁層7の誘電体膜部分7cを挟持してなる容量素子Csが構成されている。この容量素子Csは、第2電極9cが薄膜トランジスタTr4のソース電極9sに接続されたものとなる。
そして、以上の構成要素を覆う状態で、基板3の上方には層間絶縁膜17が配置され、この層間絶縁膜17上に画素電極19が配置されている。この画素電極19は、接続孔17aを介してソース電極9sに接続された状態で設けられている。
以上のようなバックプレーン1-4を用いた表示装置であっても、薄膜トランジスタTr4のゲート絶縁膜部分7gに対して容量素子Csの誘電体膜部分7cが薄膜化されている。このため、ゲート電極5g−ソース電極9s間の寄生容量(Cgs)を抑えた状態で、容量素子Csの容量(Cs)を大きくすることができる。したがって、容量素子Csの面積を拡大することなく、容量比(Cs)/(Cgs)を増加させることができる。
[表示装置の全体層構成]
上述の第4実施形態で説明したバックプレーン1-4を用いた電気泳動型表示装置の構成は、第1実施形態において図2を用いて説明したと同様であり、バックプレーン1-1を、バックプレーン1-4に変更すれば良い。
[表示装置の回路構成]
以上のような構成を有する表示装置の回路構成は、第1実施形態において図3を用いて説明したと同様である。
[表示装置の製造方法]
次に、上記バックプレーン1-4の製造方法を、図11の断面工程図に基づいて説明する。
先ず図11(1)に示すように、基板3上の全面に半導体層13を成膜し、この上部にレジストパターン65を形成する。この際、感光性組成物材料に対してマスクA4を用いたパターン露光と、これに続く現像処理を行うことにより、感光性組成物材料膜をパターニングしてなるレジストパターン65を形成する。ここでマスクA4は、リソグラフィーにおけるパターン露光で用いる露光マスクである。露光光hとしては、光の他に電子線やx線で有っても良い。
その後、このレジストパターン65をマスクにして半導体層13をパターンエッチングする。
次に、図11(2)に示すように、半導体層13がパターン形成された基板3上に、ソース電極9sおよびドレイン電極9d、および第2電極9cをパターン形成する。これらのパターン形成方法は、特に限定されることはなく、第1実施形態と同様に行うことができる。
次に、図11(3)に示すように、基板3上の全面を覆う状態で、絶縁層7を成膜し、次にこの絶縁層7上において、薄膜トランジスタのチャネル部となる位置であって、半導体層13上に一致する位置に、半導体層13と一致する大きさのレジストパターン65’を形成する。したがって、このレジストパターン65’の形成におけるリソグラフィーで用いるマスク(露光マスク)は、図11(1)を用いて説明したレジストパターン65形成の際に用いたものと同一のマスクA4を用いる。また、レジストパターン65と同様の感光型(ネガまたはポジ)の感光性組成物を用いて、レジストパターン65と同様に形成する。
次にレジストパターン65'をマスクにして絶縁層7のドライエッチングまたはウェットエッチングを行うことにより、ゲート絶縁膜部分7gに対して、第2電極9c上の誘電体膜部分7cを含む絶縁層7の領域を選択的に薄膜化する。
ここでは、エッチング側壁が順テーパ形状となるように等方性エッチングを行うことが好ましい。また、この薄膜化においては、ゲート絶縁膜部分7gの膜厚t1と、誘電体膜部分7cの膜厚t2との膜厚比を大きくすることが好ましい。尚、エッチング終了後には、レジストパターン65’を除去する。
次に、図11(4)に示すように、部分的な薄膜化を行った絶縁層7上にゲート電極5gおよび第1電極5cをパターン形成する。これらのパターン形成方法は、特に限定されることはなく、第1実施形態と同様に行うことができる。
以上により、基板3上には、トップゲート・ボトムコンタタクト型の薄膜トランジスタTr4が形成される。この薄膜トランジスタTr4は、ソース電極9sが容量素子Csと接続された構成となる。
以降は、図10に示したように、基板3上に層間絶縁膜17を成膜し、この層間絶縁膜17および絶縁層7に対してソース電極9sおよび第2電極9cに達する接続孔17aを形成する。次に、この接続孔17aを介してソース電極9sおよび第2電極9cに接続された画素電極19を、層間絶縁膜17上にパターン形成し、バックプレーン1-4を完成させる。
また、このバックプレーン1-4を用いて図2に示した表示装置25を作製する場合には、他の実施形態と同様に行って良い。
以上説明した製造方法では、図11(1)を用いて説明した半導体層13のパターニング工程と、図11(3)を用いて説明した絶縁層7の薄膜化工程とで、同一のマスクA4を用いたリソグラフィーが行われる。このため、薄膜化工程を追加したことによるマスク枚数の増加が抑えられ、製造コストを低く維持することが可能である。
≪第5実施形態≫
[バックプレーンの構成]
図12は、第5実施形態の表示装置の特徴部であるバックプレーンの構成を示す1画素分の構成図である。この図に示すように、本第4実施形態の表示装置のバックプレーン1-5は、トップゲート・ボトムコンタクト構造の薄膜トランジスタTr5と、容量素子Csとを用いて画素回路を構成したものである。
本第5実施形態のバックプレーン1-5と、第4実施形態のバックプレーン1-4との異なるところは、半導体層13と、ソース電極9s/ドレイン電極9dおよび第2電極9cとの積層順が逆であることのみが異なる。
すなわち、ゲート絶縁膜部分7gの膜厚t1よりも誘電体膜分部7cの膜厚t2が薄く、側壁が順テーパ形状となっていることが好ましいところは、他の実施形態と同様である。
また、絶縁層7において膜厚t1となっているゲート絶縁膜部分7gの形状は、パターニングされた半導体層13を平面視的に見た場合のパターン形状と一致している。そして、絶縁層7において、膜厚t1が厚いゲート絶縁膜部分7g下に、半導体層13が一致して積層配置されている。つまり絶縁層7は、半導体層13と重なる部分の膜厚t1が、他の部分の膜厚t2よりも厚い構成である。
以上のようなバックプレーン1-5を用いた表示装置であっても、薄膜トランジスタTr5のゲート絶縁膜部分7gに対して容量素子Csの誘電体膜部分7cが薄膜化されている。このため、ゲート電極5g−ソース電極9s間の寄生容量(Cgs)を抑えた状態で、容量素子Csの容量(Cs)を大きくすることができる。したがって、容量素子Csの面積を拡大することなく、容量比(Cs)/(Cgs)を増加させることができる。
[表示装置の全体層構成]
上述の第5実施形態で説明したバックプレーン1-5を用いた電気泳動型表示装置の構成は、第1実施形態において図2を用いて説明したと同様であり、バックプレーン1-1を、バックプレーン1-5に変更すれば良い。
[表示装置の回路構成]
以上のような構成を有する表示装置の回路構成は、第1実施形態において図3を用いて説明したと同様である。
[表示装置の製造方法]
次に、上記バックプレーン1-5の製造方法を、図13の断面工程図に基づいて説明する。本第5実施形態のバックプレーン1-5の製造方法は、第4実施形態で説明した製造方法において、ソース電極9s/ドレイン電極9dおよび第2電極9cをパターン形成した後に、半導体層13をパターン形成する手順とすれば良い。
すなわち、先ず図13(1)に示すように、基板3上に、ソース電極9sおよびドレイン電極9d、および第2電極9cをパターン形成する。
次に、図13(2)に示すように、基板3上の全面に半導体層13を成膜し、この上部にレジストパターン67を形成する。この際、感光性組成物材料に対してマスクA5を用いたパターン露光と、これに続く現像処理を行うことにより、感光性組成物材料膜をパターニングしてなるレジストパターン67を形成する。ここでマスクA5は、リソグラフィーにおけるパターン露光で用いる露光マスクである。露光光hとしては、光の他に電子線やx線で有っても良い。
その後、このレジストパターン67をマスクにして半導体層13をパターンエッチングする。
次に、図13(3)に示すように、基板3上の全面を覆う状態で、絶縁層7を成膜し、次にこの絶縁層7上において、薄膜トランジスタのチャネル部となる位置であって、半導体層13上に一致する位置に、半導体層13と一致する大きさのレジストパターン67’を形成する。したがって、このレジストパターン67’の形成におけるリソグラフィーで用いるマスク(露光マスク)は、図13(1)を用いて説明したレジストパターン67形成の際に用いたものと同一のマスクA5を用いる。また、レジストパターン67と同様の感光型(ネガまたはポジ)の感光性組成物を用いて、レジストパターン67と同様に形成する。
次にレジストパターン67'をマスクにして絶縁層7のドライエッチングまたはウェットエッチングを行うことにより、ゲート絶縁膜部分7gに対して、第2電極9c上の誘電体膜部分7cを含む絶縁層7の領域を選択的に薄膜化する。
ここでは、エッチング側壁が順テーパ形状となるように等方性エッチングを行うことが好ましい。また、この薄膜化においては、ゲート絶縁膜部分7gの膜厚t1と、誘電体膜部分7cの膜厚t2との膜厚比を大きくすることが好ましい。尚、エッチング終了後には、レジストパターン67’を除去する。
次に、図13(4)に示すように、部分的な薄膜化を行った絶縁層7上にゲート電極5gおよび第1電極5cをパターン形成する。これらのパターン形成方法は、特に限定されることはなく、第1実施形態と同様に行うことができる。
以上により、基板3上には、トップゲート・ボトムコンタクト型の薄膜トランジスタTr5が形成される。この薄膜トランジスタTr5は、ソース電極9sが容量素子Csと接続された構成となる。
以降は、図12に示したように、基板3上に層間絶縁膜17を成膜し、この層間絶縁膜17および絶縁層7に対してソース電極9sおよび第2電極9cに達する接続孔17aを形成する。次に、この接続孔17aを介してソース電極9sおよび第2電極9cに接続された画素電極19を、層間絶縁膜17上にパターン形成し、バックプレーン1-5を完成させる。
また、このバックプレーン1-5を用いて図2に示した表示装置25を作製する場合には、他の実施形態と同様に行って良い。
以上説明した製造方法では、図13(2)を用いて説明した半導体層13のパターニング工程と、図13(3)を用いて説明した絶縁層7の薄膜化工程とで、同一のマスクA5を用いたリソグラフィーが行われる。このため、薄膜化工程を追加したことによるマスク枚数の増加が抑えられ、製造コストを低く維持することが可能である。
尚、以上の第1実施形態〜第5実施形態においては、薄膜トランジスタTr5と容量素子Csとを用いた画素回路を層間絶縁膜で覆い、この上部に画素電極19を設けたバックプレーンの構成を説明した。しかしながら、画素電極19は、容量素子Csの第2電極9cと共通化した構成としても良い。
≪6.第6実施形態≫
図14〜18には、以上説明した本発明に係る表示装置を表示部として用いた電子機器の一例を示す。本発明の表示装置は、電子機器に入力された映像信号、さらに電子機器内で生成した映像信号を表示するあらゆる分野の電子機器における表示部に適用することが可能である。以下に、本発明が適用される電子機器の一例について説明する。
図14は、本発明が適用されるテレビを示す斜視図である。本適用例に係るテレビは、フロントパネル102やフィルターガラス103等から構成される映像表示画面部101を含み、その映像表示画面部101として本発明に係る表示装置を用いることにより作成される。
図15は、本発明が適用されるデジタルカメラを示す図であり、(A)は表側から見た斜視図、(B)は裏側から見た斜視図である。本適用例に係るデジタルカメラは、フラッシュ用の発光部111、表示部112、メニュースイッチ113、シャッターボタン114等を含み、その表示部112として本発明に係る表示装置を用いることにより作製される。
図16は、本発明が適用されるノート型パーソナルコンピュータを示す斜視図である。本適用例に係るノート型パーソナルコンピュータは、本体121に、文字等を入力するとき操作されるキーボード122、画像を表示する表示部123等を含み、その表示部123として本発明に係る表示装置を用いることにより作製される。
図17は、本発明が適用されるビデオカメラを示す斜視図である。本適用例に係るビデオカメラは、本体部131、前方を向いた側面に被写体撮影用のレンズ132、撮影時のスタート/ストップスイッチ133、表示部134等を含み、その表示部134として本発明に係る表示装置を用いることにより作製される。
図18は、本発明が適用される携帯端末装置、例えば携帯電話機を示す図であり、(A)は開いた状態での正面図、(B)はその側面図、(C)は閉じた状態での正面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)は上面図、(G)は下面図である。本適用例に係る携帯電話機は、上側筐体141、下側筐体142、連結部(ここではヒンジ部)143、ディスプレイ144、サブディスプレイ145、ピクチャーライト146、カメラ147等を含み、そのディスプレイ144やサブディスプレイ145として本発明に係る表示装置を用いることにより作製される。
尚、上述した第1実施形態〜第5実施形態では、薄膜トランジスタのゲート絶縁膜と容量素子の誘電体膜とが、同一の絶縁層を用いて構成されているバックプレーンを備えた表示装置を説明した。しかしながら本発明は、薄膜トランジスタのゲート絶縁膜と容量素子の誘電体膜とが、同一の絶縁層を用いて構成されている半導体装置に対して広く適用可能であり、同様の効果を得ることが可能である。例えば、上述したバックプレーンをそのまま半導体装置に置き換えても良く、また薄膜トランジスタと容量素子とで構成されるDRAMなどもメモリ用の半導体装置や、受光素子の駆動回路等にも適用可能であり、同様の効果を得ることができる。
1-1,1-2,1-3,1-4,1-5…バックプレーン(半導体装置)、7…絶縁層、7g…ゲート絶縁膜部分、7c…誘電体膜部分、13…半導体層、15…保護膜、19…画素電極、25…表示装置、21,61,63,65’67’…レジストパターン、A1,A2,A4,A5…マスク、Cs…容量素子、Tr1,Tr2,Tr3,Tr4,Tr5…薄膜トランジスタ、t1…膜厚(ゲート絶縁膜部分)、t2…膜厚(誘電体膜部分)

Claims (12)

  1. 薄膜トランジスタと、
    前記薄膜トランジスタのゲート絶縁膜と同一の絶縁層を誘電体膜として用いた容量素子と、
    前記薄膜トランジスタと前記容量素子とを用いて構成された画素回路に接続された画素電極とを備え、
    前記絶縁層は、前記ゲート絶縁膜部分の膜厚よりも、前記誘電体膜部分の膜厚が薄い
    表示装置。
  2. 前記絶縁層における膜厚の厚い部分と同一形状の構成要素が、当該膜厚の厚い部分に積層して配置されている
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記薄膜トランジスタは、有機材料からなる半導体層をチャネル部に用いたボトムゲート・ボトムコンタクト構造であり、
    前記絶縁層上には、前記半導体層を完全に覆うパターン形状の保護膜が設けられ、
    前記絶縁層は、前記保護膜と重なる部分の膜厚が、他の部分よりも厚い
    請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記絶縁層は、前記薄膜トランジスタのチャネル部を構成する半導体層と重なる部分の膜厚が、他の部分よりも厚い
    請求項1または2に記載の表示装置。
  5. 前記絶縁膜は、前記膜厚が厚い部分から前記膜厚が薄い部分にかけての側壁が順テーパ形状となっている
    請求項1〜4の何れかに記載の表示装置。
  6. 基板上に薄膜トランジスタのゲート絶縁膜と容量素子の誘電体膜とを構成する絶縁層を成膜する第1工程と、
    前記ゲート絶縁膜部分に対して、前記誘電体膜部分を選択的に薄膜化する第2工程とを行う
    表示装置の製造方法。
  7. 前記第2工程では、前記ゲート絶縁膜部分上を覆うレジストパターンをリソグラフィー処理によって形成し、当該レジストパターン上からのエッチングにより前記絶縁層における前記誘電体膜部分を薄膜化する
    請求項6に記載の表示装置の製造方法。
  8. 前記リソグラフィー処理においては、前記薄膜トランジスタのチャネル部を構成する半導体層を完全に覆うパターン形状の保護膜のパターン形成に用いるマスクと同一のマスクが用いられる
    請求項7記載の表示装置の製造方法。
  9. 前記マスクは、前記薄膜トランジスタのチャネル部を構成する半導体層のパターニングに用いるマスクと同一のマスクが用いられる
    請求項8記載の表示装置の製造方法。
  10. 前記第1工程の後、前記絶縁層上に半導体層を成膜する工程を行ない、
    前記第2工程では、前記半導体層上に前記レジストパターンを形成し、当該レジストパターン上からのエッチングによって前記半導体層をパターニングすると共に、前記絶縁層の薄膜化を行う
    請求項7に記載の表示装置の製造方法。
  11. 薄膜トランジスタと、
    前記薄膜トランジスタのゲート絶縁膜と同一の絶縁層を誘電体膜として用いた容量素子とを備え、
    前記絶縁層は、前記ゲート絶縁膜部分の膜厚よりも、前記誘電体膜部分の膜厚が薄い
    半導体装置。
  12. 薄膜トランジスタと、
    前記薄膜トランジスタのゲート絶縁膜と同一の絶縁層を誘電体膜として用いた容量素子と、
    前記薄膜トランジスタと前記容量素子とを用いて構成された画素回路に接続された画素電極とを備え、
    前記絶縁層は前記ゲート絶縁膜部分の膜厚よりも前記誘電体膜部分の膜厚が薄い表示部を有する
    電子機器。
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