JP2010258973A - 遠隔制御装置、通信装置、遠隔制御方法及びプログラム - Google Patents

遠隔制御装置、通信装置、遠隔制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電子機器の有する通信手段に合わせて簡易な学習により制御通信手段を使い分けること。
【解決手段】近接無線通信方式に従って通信可能な近接無線通信部と、前記近接無線通信方式よりも通信範囲の広い通信方式に従ってそれぞれ通信可能な2つ以上の制御通信部と、被制御機器の遠隔制御のために使用される学習データを前記近接無線通信部を介して受信し、受信した当該学習データを記憶媒体に記憶させる学習部と、前記記憶媒体に記憶されている前記学習データに基づいて、前記2つ以上の制御通信部のうちのいずれかを介して被制御機器を遠隔制御するための制御信号を送信する遠隔制御部とを備える遠隔制御装置を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、遠隔制御装置、通信装置、遠隔制御方法及びプログラムに関する。
従来、電子機器を離れた位置から制御するためのリモートコントローラ(遠隔制御装置)が広く使用されている。リモートコントローラには、単一の種類又は単一のメーカーの電子機器について使用できる専用型と、複数の種類又は複数のメーカーの電子機器にわたって使用できる共用型とが存在する。このうち、共用型のモートコントローラとしては、複数の電子機器に対応する制御体系が予め記憶されているプリセット型、電子機器又は他のリモートコントローラから制御体系を学習して記憶する学習型、及びプリセット型と学習型の両者の機能を併せ持つ高機能型などが知られている。
学習型のリモートコントローラの研究開発の事例としては、例えば下記特許文献1が挙げられる。下記特許文献1は、複数の種類の電子機器に対応する制御体系をリモートコントローラとは別体の記憶手段に予め記憶させておき、必要に応じてユーザにより選択された制御体系を赤外線などの通信手段を用いてリモートコントローラへ転送する手法を提案している。
特開平7−135689号公報
しかしながら、従来の共用型のリモートコントローラは、一般的には、複数の電子機器に共通する制御通信手段、及び共通的な動作のみに対応する形で提供されていた。例えば、複数の電子機器に共通する制御通信手段とはIrDA(Infrared Data Association)、共通的な動作とは電源のオン/オフ、音量の変更、及び選局などである。上記特許文献1に記載の学習型のリモートコントローラにおいても、使用可能な制御通信手段は、例えばIrDAなどの1種類のみであった。また、プリセット型のリモートコントローラの場合には、過去に発売された多くの電子機器の制御体系を予め記憶させて動作確認をすることが求められるなど、リモートコントローラの汎用性とメーカーの負担がトレードオフの関係にあることも、制御通信手段と制御可能な動作の種類が限定される要因となっていた。
これに対し、近年、電子機器にはIrDAだけでなく、無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)又はZigbeeなどといった様々な種類の通信手段が設けられるようになっている。そこで、共用型のリモートコントローラにおいても、制御通信手段の種類を限定することなく、電子機器の有する通信手段に合わせて制御通信手段を簡単に使い分けることができれば有益である。
そこで、本発明は、電子機器の有する通信手段に合わせて簡易な学習により制御通信手段を使い分けることのできる、新規かつ改良された遠隔制御装置、通信装置、遠隔制御方法及びプログラムを提供しようとするものである。
本発明のある実施形態によれば、近接無線通信方式に従って通信可能な近接無線通信部と、上記近接無線通信方式よりも通信範囲の広い通信方式に従ってそれぞれ通信可能な2つ以上の制御通信部と、被制御機器の遠隔制御のために使用される学習データを上記近接無線通信部を介して受信し、受信した当該学習データを記憶媒体に記憶させる学習部と、上記記憶媒体に記憶されている上記学習データに基づいて、上記2つ以上の制御通信部のうちのいずれかを介して被制御機器を遠隔制御するための制御信号を送信する遠隔制御部と、を備える遠隔制御装置が提供される。
かかる構成によれば、遠隔制御装置は、近接無線通信部を介して被制御機器から被制御機器の遠隔制御のために使用される学習データを受信し、受信した学習データに基づいて、いずれかの制御通信部を介して被制御機器を遠隔制御する。それにより、ユーザは、遠隔制御装置を被制御機器にタッチするという簡単な操作だけで被制御機器の制御体系を遠隔制御装置に学習させ、被制御機器に合わせて制御通信手段を使い分けながら遠隔制御をすることができる。
また、上記学習データは、被制御機器により使用可能な1つ以上の通信方式を特定するデータを含んでもよい。
また、上記遠隔制御部は、上記学習データにより2つ以上の通信方式が特定されている場合には、当該2つ以上の通信方式から上記制御信号の送信に使用すべき通信方式を所定の選択条件に応じて選択してもよい。
また、上記所定の選択条件は、通信速度、消費電力、セキュリティ、又はノイズレベルのうち少なくとも1つと関連する条件であってもよい。
また、上記遠隔制御装置は、上記記憶媒体に2つ以上の上記学習データが記憶されている場合に当該2つ以上の上記学習データのうちのいずれかをユーザに選択させるためのユーザ入力部、をさらに備え、上記遠隔制御部は、上記ユーザ入力部を介してユーザにより選択された学習データに対応する制御通信部を介して、上記制御信号を送信してもよい。
また、上記学習部は、上記近接無線通信部を介して上記学習データを受信した後、当該学習データに基づいて上記2つ以上の制御通信部のうちのいずれかを介する上記被制御機器との間の通信を試行してもよい。
また、上記遠隔制御装置は、上記学習部による上記被制御機器との間の通信の試行の結果をユーザに報知する報知部、をさらに備えてもよい。
また、本発明の別の実施形態によれば、近接無線通信方式に従って通信可能な近接無線通信部と、上記近接無線通信部からアクセス可能な記憶媒体を用いて、自装置の遠隔制御のために使用される学習データを記憶している記憶部と、上記近接無線通信方式よりも通信範囲の広い通信方式に従って遠隔制御装置から遠隔制御を受けるための制御信号を受信可能な制御通信部と、を備え、上記学習データは、少なくとも上記制御通信部により使用可能な通信方式を特定するデータを含む、通信装置が提供される。
また、上記通信装置は、他の通信装置との間で通信可能な外部通信部と、上記外部通信部を介して自装置の遠隔制御のために使用する新たなファームウェアを受信し、受信した当該ファームウェアに応じた新たな学習データを上記記憶部に記憶させる制御部と、をさらに備えてもよい。
また、上記通信装置は、上記学習データのデータ容量が上記記憶部の記憶容量を超える場合に、当該学習データを複数のデータに分割し、分割された各データを上記記憶部に順次記憶させる制御部、をさらに備えてもよい。
また、上記通信装置は、上記記憶部に書き込まれる遠隔制御装置の識別子に応じて、自装置の遠隔制御のために使用され得る複数の学習データのうちのいずれかを上記記憶部に記憶させる制御部、をさらに備えてもよい。
また、上記近接無線通信部は、上記近接無線通信方式に従って近接無線通信タグとして振舞うことのできるリーダ/ライタであってもよい。
また、本発明の別の実施形態によれば、近接無線通信方式に従って通信可能な近接無線通信部と、上記近接無線通信方式よりも通信範囲の広い通信方式に従ってそれぞれ通信可能な2つ以上の制御通信部と、を備える遠隔制御装置を用いた遠隔制御方法であって、上記近接無線通信部を介して被制御機器の遠隔制御のために使用される学習データを当該被制御機器から受信するステップと、受信した上記学習データを記憶媒体に記憶させるステップと、上記記憶媒体に記憶されている上記学習データに基づいて、上記2つ以上の制御通信部のうちのいずれかを介して上記被制御機器を遠隔制御するための制御信号を送信するステップと、を含む遠隔制御方法が提供される。
また、本発明の別の実施形態によれば、近接無線通信方式に従って通信可能な近接無線通信部と、上記近接無線通信方式よりも通信範囲の広い通信方式に従ってそれぞれ通信可能な2つ以上の制御通信部と、を備える遠隔制御装置を制御するコンピュータを、被制御機器の遠隔制御のために使用される学習データを上記近接無線通信部を介して受信し、受信した当該学習データを記憶媒体に記憶させる学習部と、上記記憶媒体に記憶されている上記学習データに基づいて、上記2つ以上の制御通信部のうちのいずれかを介して被制御機器を遠隔制御するための制御信号を送信する遠隔制御部と、として機能させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように、本発明に係る遠隔制御装置、通信装置、遠隔制御方法及びプログラムによれば、電子機器の有する通信手段に合わせて簡易な学習により制御通信手段を使い分けることができる。
第1の実施形態に係る遠隔制御装置の物理的な構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る遠隔制御装置の論理的な機能配置の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る被制御機器の物理的な構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る被制御機器の論理的な機能配置の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る遠隔制御装置による学習処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図5に示した学習処理に沿った被制御機器の応答処理の流れの一例を示すフローチャートである。 ユーザが遠隔制御を開始する様子を一例として示す説明図である。 制御通信の試行の結果が報知される様子を一例として示す説明図である。 学習処理の状況が報知される様子を一例として示す説明図である。 複数の学習データが遠隔制御装置に記憶される様子を一例として示す説明図の前半部である。 複数の学習データが遠隔制御装置に記憶される様子を一例として示す説明図の後半部である。 複数の学習データの中から選択された学習データが遠隔制御に使用される様子を一例として示す説明図である。 被制御機器において複数の通信方式による制御通信が可能である場合について説明するための説明図である 第2の実施形態に係る遠隔制御装置の論理的な機能配置の一例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る被制御機器の物理的な構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る被制御機器の論理的な機能配置の一例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る遠隔制御装置による学習処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図16に示した学習処理に沿った被制御機器の応答処理の流れの一例を示すフローチャートである。 学習済みの制御体系が更新される様子を示す説明図の前半部である。 学習済みの制御体系が更新される様子を示す説明図の後半部である。 遠隔制御装置の装置識別子に応じて学習データが選択される様子を示す説明図の前半部である。 遠隔制御装置の装置識別子に応じて学習データが選択される様子を示す説明図の後半部である。 被制御機器により制御通信の試行の結果が報知される様子を一例として示す説明図である。 第2の実施形態の一変形例に係る被制御機器の物理的な構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施形態の一変形例に係る学習処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図22に示した学習処理に沿った被制御機器の応答処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る遠隔制御装置の論理的な機能配置の一例を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る被制御機器の論理的な機能配置の一例を示すブロック図である。 第3の実施形態における遠隔制御が開始される様子を一例として示す説明図である。 一変形例に係る被制御機器に学習データを付与する手法について説明するための説明図である。 一変形例として被制御機器に学習データを付与する他の手法について説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付すことにより重複説明を省略する。
また、以下の順序にしたがって当該「発明を実施するための形態」を説明する。
1.第1の実施形態
1−1.遠隔制御装置の構成例
1−2.被制御機器の構成例
1−3.処理の流れ
1−4.利用場面の例
2.第2の実施形態
2−1.遠隔制御装置の構成例
2−2.被制御機器の構成例
2−3.処理の流れ
2−4.利用場面の例
2−5.被制御機器の他の構成例
2−6.遠隔制御装置と被制御機器との間の他の通信形態
3.第3の実施形態
3−1.遠隔制御装置の構成例
3−2.被制御機器の構成例
3−3.利用場面の例
4.変形例
5.まとめ
<1.第1の実施形態>
[1−1.遠隔制御装置の構成例]
まず、図1及び図2を用いて、本発明の第1の実施形態に係る遠隔制御装置100の構成の一例について説明する。なお、本実施形態において、遠隔制御装置100は、電子機器を遠隔制御するための機能のみを有するリモートコントローラであってもよく、又は付加的な機能をも有する装置であってもよい。即ち、遠隔制御装置100は、例えば、携帯電話端末、携帯情報端末、携帯型ゲーム端末、又はゲーム用コントローラなどであってもよい。
(物理的構成)
図1は、本実施形態に係る遠隔制御装置100の物理的な構成の一例を示すブロック図である。図1を参照すると、遠隔制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)102、RAM(Random Access Memory)104、ROM(Read Only Memory)106、バス108、第1通信インタフェース(以下、I/Fという)114、第2通信I/F116、近接無線通信I/F122、学習用メモリ124、入力装置130、報知装置132、及び電源装置134を備える。
CPU102は、遠隔制御装置100が有する機能全般の制御に用いられる演算装置である。CPU102は、例えば、ROM106に記憶されている制御プログラム(ファームウェア)を読み込み、当該プログラムに従って遠隔制御装置100の各部を制御する。RAM104は、CPU102の動作時に、CPU102により使用されるプログラム又はデータを一時的に保持する。ROM106は、上述した制御プログラム又は所定のプログラムデータを予め記憶している。
バス108は、CPU102、RAM104、ROM106、第1通信I/F114、第2通信I/F116、近接無線通信I/F122、学習用メモリ124、入力装置130、及び報知装置132を相互に接続する。
第1通信I/F114及び第2通信I/F116は、それぞれ、任意の通信方式に従って遠隔制御装置100と他の通信装置との間の通信を仲介するインタフェースである。第1通信I/F114及び第2通信I/F116がサポートする通信方式は、例えば、IrDA若しくはレーザ通信などの光学通信方式、又は無線LAN、Bluetooth(登録商標)若しくはZigbee(登録商標)を含み得る無線通信方式などであってもよい。また、例えば、遠隔制御装置100が携帯電話端末である場合には、第1通信I/F114又は第2通信I/F116は、PDC、GSM、又はW−CDMAなどをサポートする携帯電話用のインタフェースであってもよい。いずれの場合にも、第1通信I/F114及び第2通信I/F116がサポートする通信方式は、典型的には、後述する近接無線通信I/F122がサポートする近接無線通信方式よりも広い通信範囲を有する。
近接無線通信I/F122は、近接無線通信方式に従ってRF(Radio Frequency)タグへデータを入出力することのできるリーダ/ライタとして動作するインタフェースである。近接無線通信I/F122がサポートする近接無線通信方式は、例えば、NFC(Near Field Communication)、又はNFCと下位互換性を有するFelica(登録商標)若しくはMifare(登録商標)などであってよい。学習用メモリ124は、近接無線通信I/F122からアクセス可能な記憶媒体であって、例えばフラッシュメモリなどの半導体メモリとして構成され得る。
入力装置130は、ユーザにより操作可能な、例えばボタン、スイッチ、ダイヤル又はタッチパネルなどのユーザインタフェースを含む。入力装置130は、ユーザによる操作を検知して操作信号を生成し、生成した操作信号をCPU102へ出力する。報知装置132は、遠隔制御装置100がユーザに何らかの情報を知らせるための装置である。報知装置132は、例えば、所定の画面を有するディスプレイ装置、ランプなどの発光装置、スピーカなどの音声出力装置、又はバイブレータなどであってよい。電源装置134は、遠隔制御装置100の上記各部に電源を供給するための装置である。
(論理的構成)
図2は、図1に示した物理的な構成を用いて実現される、遠隔制御装置100の論理的な機能配置の一例を示すブロック図である。図2を参照すると、遠隔制御装置100は、第1制御通信部140、第2制御通信部142、近接無線通信部150、学習部152、ユーザ入力部162、報知部164、及び遠隔制御部166を備える。
第1制御通信部140は、後述する遠隔制御部166からの制御に従い、図1に示した第1通信I/F114を用いて他の通信装置との間で通信を行う。例えば、第1通信I/F114がIEEE802.11a,b,g,nなどの無線LANをサポートしている場合には、第1制御通信部140は、遠隔制御部166から出力される制御信号を含むIPパケットを生成し、第1通信I/F114から送出する。同様に、第2制御通信部142は、後述する遠隔制御部166からの制御に従い、図1に示した第2通信I/F116を用いて他の通信装置との間で通信を行う。
近接無線通信部150は、後述する学習部152からの制御に従い、図1に示した近接無線通信I/F122を用いて、近傍に位置するRFタグに対するデータの読み書きを行う。より具体的には、例えば、近接無線通信部150は、学習部152から電子機器の制御体系の学習の開始を指示する指示信号が入力されると、近接無線通信I/F122のアンテナを介して、近傍に位置するRFタグへ接続要求及び学習データの送信要求を出力する。その結果、近接無線通信部150は、例えば、近傍に位置するRFタグから学習データを受信し、受信した学習データを学習部152へ出力する。
学習部152は、図1に示したCPU102を用いて、遠隔制御の対象となる電子機器(例えば、後述する通信装置200)の制御体系の学習処理を制御する。より具体的には、学習部152は、例えば、ユーザ入力部162から所定の種類の操作信号が入力されると、被制御機器の遠隔制御のために使用される学習データの受信を近接無線通信部150に指示する。そして、学習部152は、近接無線通信部150を介して受信した学習データを図1に示した学習メモリ124に記憶させる。学習データとは、典型的には、被制御機器により使用可能な通信方式を特定するデータ(通信プロトコルの識別子など)を含む。かかる学習データは、例えば、被制御機器を遠隔制御する際に使用すべき適切な通信方式の選択に用いられる。また、学習データは、例えば、被制御機器の電源のオン/オフ、音量の変更、又は選局などといった制御コマンドの入力装置130のユーザインタフェース(UI)への割当てを規定する割当てデータを含んでいてもよい。また、学習データは、被制御機器との間の制御通信の確立に必要となる通信プロファイルデータ(例えば、IrDAの信号波形の種別、波長又は周波数などを特定するデータなど)を含んでいてもよい。また、学習データは、遠隔制御部166により実行可能なファームウェア、即ち制御プログラムそのものを含んでいてもよい。
さらに、本実施形態において、学習部152は、近接無線通信部150を介して学習データを受信すると、当該学習データに基づいて特定される第1制御通信部140又は第2制御通信部142のいずれかと被制御機器との間の通信を試行する。そして、学習部152は、例えば、通信が成功したか否かを、報知部164を用いてユーザに報知する。また、学習部152は、例えば、通信が成功したか否かに加えて、学習処理の開始から通信の試行の成功(又は失敗)までの処理状況を、報知部164を用いてユーザに報知してもよい。
ユーザ入力部162は、図1に関連して説明した入力装置130により生成されるユーザの操作に応じた操作信号を、学習部152又は遠隔制御部166へ出力する。例えば、ユーザ入力部162は、入力装置130の特定のボタンが押下されると、上述した制御体系の学習開始のきっかけとなる操作信号を学習部152へ出力する。また、例えば、ユーザ入力部162は、入力装置130の他のボタンが押下されると、そのボタンの種類に応じた遠隔制御のための操作信号を遠隔制御部166へ出力する。さらに、ユーザ入力部162は、後述するように、遠隔制御の制御体系を切替えるための操作信号などを学習部152又は遠隔制御部166へ出力してもよい。
報知部164は、学習部152からの制御に応じて、図1に示した報知装置132を用いて制御通信の試行の成否又は学習処理の処理状況などをユーザに報知する。例えば、報知装置132がディスプレイ装置を含んでいる場合には、報知部164は、報知の内容を当該ディスプレイ装置の画面上に文字又は画像を用いて表示してもよい。また、例えば、報知装置132が音声出力装置を含んでいる場合には、報知部164は、制御通信の試行が成功した場合に成功音、制御通信の試行が失敗した場合に警告音などを当該音声出力装置から出力させてもよい。
遠隔制御部166は、図1に示したCPU102を用いて、被制御機器を遠隔制御する。その際、遠隔制御部166は、学習部152により学習用メモリ124に記憶された上述した学習データに基づき、第1制御通信部140又は第2制御通信部142のうちのいずれかを選択する。そして、遠隔制御部166は、選択した制御通信部を介して、被制御機器に制御信号を送信する。より具体的には、例えば、ユーザの操作に応じた操作信号がユーザ入力部162から入力されると、遠隔制御部166は、上述した学習データにより特定される制御体系に応じて、入力された操作信号に対応する制御信号を生成する。例えば、被制御機器の電源をオンするためのボタンが押下されたことを示す操作信号が入力された場合には、遠隔制御部166は、被制御機器に電源をオンすることを指示する制御信号を生成する。次に、遠隔制御部166は、例えば、被制御機器により使用可能な通信方式を特定するデータ(通信方式の識別子など)を上述した学習データから取得して、その通信方式に対応する制御通信部(第1制御通信部140又は第2制御通信部142)を選択する。そして、遠隔制御部166は、選択した制御通信部を介して、生成した制御信号を被制御機器へ送信する。
ここまで、図1及び図2を用いて、本実施形態に係る遠隔制御装置100の構成の一例について説明した。なお、ここでは遠隔制御装置100が2つの制御通信部、即ち第1制御通信部140と第2制御通信部142とを備える例について説明したが、遠隔制御装置100は、例えば3つ以上の制御通信部を備えていてもよい。
[1−2.被制御機器の構成例]
次に、図3及び図4を用いて、本実施形態に係る被制御機器の一例としての通信装置200の構成例について説明する。なお、本実施形態において、通信装置200は、任意の通信方式に基づく通信機能を有し、一定の制御体系に従って遠隔制御され得る、家電機器、ゲーム機器、又はPC(Personal Computer)等の情報処理装置などであってよい。
(物理的構成)
図3は、通信装置200の物理的な構成の一例を示すブロック図である。図3を参照すると、通信装置200は、CPU202、RAM204、ROM206、バス208、通信I/F214、近接無線通信タグ220、電源装置234、及び主動作部270を備える。
CPU202は、通信装置200が有する機能全般の制御に用いられる演算装置である。CPU202は、例えば、ROM206に記憶されている制御プログラムを読み込み、当該プログラムに従って通信装置200の各部を制御する。RAM204は、CPU202の動作時に、CPU202により使用されるプログラム又はデータを一時的に保持する。ROM206は、上述した制御プログラム又は所定のプログラムデータを予め記憶している。
バス208は、CPU202、RAM204、ROM206、通信I/F214、及び主動作部270を相互に接続する。
通信I/F214は、任意の通信方式に従って通信装置200と遠隔制御装置100又は他の通信装置との間の通信を仲介するインタフェースである。通信I/F214がサポートする通信方式は、例えば、遠隔制御装置100の第1通信I/F114及び第2通信I/F1216に関連して列挙したいずれかの通信方式であってよい。
近接無線通信タグ220は、近接無線通信I/F222とタグメモリ224とを含むRFタグである。近接無線通信I/F222は、上述したいずれかの近接無線通信方式に従ってリーダ/ライタから送信される所定のコマンドに応じて、タグメモリ224へのデータの入出力を行う。タグメモリ224は、近接無線通信I/F222からアクセス可能な記憶媒体であって、例えばフラッシュメモリなどの半導体メモリとして構成され得る。なお、このような近接無線通信タグ220は、例えば、通信装置200の筐体と一体として設置されてもよく、又は通信装置200の筐体の表面に貼付するなどして設置されてもよい。
主動作部270は、通信装置200の目的に応じてユーザに提供される主となる機能を実現する部分である。例えば、通信装置200がデジタルテレビジョン放送の受像機である場合には、主動作部270は、デジタルテレビジョン放送を受信してテレビジョン番組を画面に表示する機能を有する。また、例えば、通信装置200が音楽再生機である場合には、主動作部270は、所定の媒体から音楽データを取得して再生する機能を有する。
電源装置234は、通信装置200の上記各部に電源を供給するための装置である。なお、近接無線通信タグ220がリーダ/ライタからの電磁波から動作電力を得ることのできるパッシブタグである場合には、電源装置234は、近接無線通信タグ220へ電源を供給しなくてもよい。
(論理的構成)
図4は、図3に示した物理的な構成を用いて実現される、通信装置200の論理的な機能配置の一例を示すブロック図である。図4を参照すると、通信装置200は、制御通信部240、学習データ記憶部250、近接無線通信部252、機器制御部266、及び主動作部270を備える。
制御通信部240は、例えば、図3に示した通信I/F214を用いて、遠隔制御装置100から送信される制御信号を受信する。そして、制御通信部240は、受信した制御信号を機器制御部266へ出力する。
学習データ記憶部250は、図3に示したタグメモリ224を用いて、遠隔制御装置100に通信装置200を遠隔制御させるための学習データを予め記憶している。学習データは、例えば、遠隔制御装置100の学習部152に関連して説明した通信方式を特定するデータ、割当てデータ、通信プロファイルデータ、又は遠隔制御装置100の遠隔制御部166により実行可能なファームウェアなどを含み得る。かかる学習データは、遠隔制御装置100の近接無線通信部150から出力される学習データの送信要求に応じて、近接無線通信部252により学習データ記憶部250から読み出される。
近接無線通信部252は、図3に示した近接無線通信I/F222を用いて、近接無線通信方式に従ったリーダ/ライタから出力される信号を受信する。より具体的には、例えば、近接無線通信部252は、遠隔制御装置100の近接無線通信I/F122から出力される学習データの送信要求を受信する。そうすると、近接無線通信部252は、受信した送信要求に応じて学習データ記憶部250から上述した学習データを読出し、読み出した学習データを遠隔制御装置100へ送信する。それにより、遠隔制御装置100は、通信装置200の遠隔制御のための制御体系を学習することができる。
機器制御部266は、図3に示したCPU202を用いて、通信装置200の主動作部270の機能を制御する。例えば、機器制御部266は、遠隔制御装置100から受信された制御信号であって、主動作部270の特定の動作に対応する制御信号が制御通信部240から入力されると、主動作部270にその動作を行うことを指示する。それにより、遠隔制御装置100を用いた通信装置200の遠隔制御が実現される。例えば、通信装置200がデジタルテレビジョン受像機である場合には、受像機の電源のオン/オフ、音量の変更、及び選局などを遠隔制御装置100を用いてユーザが遠隔制御することが可能となる。
ここまで、図3及び図4を用いて、本実施形態に係る被制御機器の一例としての通信装置200の構成例について説明した。なお、ここでは通信装置200が1つの制御通信部240を備える例について説明したが、通信装置200は、2つ以上の制御通信部を備えていてもよい。
[1−3.処理の流れ]
次に、図5及び図6を用いて、上述した遠隔制御装置100と通信装置200との間の制御通信の確立までの学習処理の流れについて説明する。図5は、遠隔制御装置100による通信装置200との間の制御通信の確立までの学習処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図5を参照すると、まず、遠隔制御装置100のユーザ入力部162により、学習ボタンが押下されたか否かが判定される(S102)。学習ボタンとは、例えば、遠隔制御装置100の筐体の表面に設けられるハードウェアとしてのボタンであってもよく、又は遠隔制御装置100の画面上に表示されるソフトウェアとしてのボタンであってもよい。また、ボタンの代わりにスイッチなどが使用されてもよい。ここで、学習ボタンが押下されたと判定されると、処理はステップS104へ進む。
ステップS104では、学習部152により、近傍の被制御機器へ近接無線通信部150を介して近接無線通信の接続要求が送信される(S104)。その後、学習部152は、近接無線通信の接続要求に対する応答を待ち受ける(S106)。ここで、一定の時間が経過しても応答が受信されない場合には、タイムアウトにより接続は失敗し、処理はステップS124へ進む。一方、近接無線通信の接続要求に対する応答が受信された場合には、処理はステップS108へ進む。
ステップS108では、学習部152により、接続要求に応答した被制御機器である通信装置200へ、近接無線通信部150を介して学習データの送信要求が送信される(S108)。その後、学習部152は、通信装置200からの学習データの受信を待ち受ける(S110)。ここで、一定の時間が経過しても学習データが受信されない場合には、タイムアウトにより学習は失敗し、処理はステップS124へ進む。一方、通信装置200からの学習データが受信された場合には、処理はステップS112へ進む。
ステップS112では、さらに、学習部152により、全ての学習データの受信が完了したか否かが判定される(S112)。例えば、学習部152は、最初に受信したデータに記述された学習データのサイズと受信済みの学習データのサイズとを比較し、双方のサイズが等しければ全ての学習データの受信が完了したと判定することができる。ここで、全ての学習データの受信が完了した場合には、処理はステップS114へ進む。一方、全ての学習データの受信が完了していない場合には、処理はステップS108へ戻り、残っている学習データの送受信が繰り返される。
ステップS114では、学習部152により、受信した学習データに基づいて、遠隔制御装置100が備える制御通信部の中に通信装置200との間で通信可能な制御通信部が存在するか否かが判定される(S114)。例えば、学習部152は、受信した学習データに含まれる識別子に対応する通信方式をサポートする制御通信部を遠隔制御装置100が備えている場合には、通信装置200との間で通信可能な制御通信部が存在すると判定することができる。ここで、通信装置200との間で通信可能な制御通信部が存在していない場合には、機能不適合により接続は失敗し、処理はステップS124へ進む。一方、通信装置200との間で通信可能な制御通信部が存在している場合には、処理はステップS116へ進む。
ステップS116からステップS120は、学習部152による通信装置200との間の接続試行処理を構成するステップである。
まず、ステップS116では、学習部152は、通信装置200から受信した学習データに基づいて、遠隔制御に使用すべき制御通信部の接続設定を行う(S116)。例えば、第1制御通信部140を介してIrDAにより通信装置200を遠隔制御する場合には、学習部152は、学習データに含まれるIrDAに関する通信プロファイルデータを用いて、第1制御通信部140から送出される信号の波形などの設定を行う。
次に、ステップS118では、学習部152は、設定を行った制御通信部を介して、被制御機器である通信装置200へ通信接続を要求する(S118)。さらに、学習部152は、必要に応じて、通信装置200との間で接続交渉を行う(S120)。例えば、無線LAN又はBluetooth(登録商標)などにより制御通信を行う場合には、接続交渉の中で相互認証処理などが行われ得る。
その後、ステップS122において、学習部152により、制御通信の接続に成功したか否かが判定される(S122)。ここで、制御通信の接続に失敗した場合には、処理はステップS124へ進む。一方、制御通信の接続に成功した場合には、処理はS126へ進む。
ステップS124では、報知部164により、ディスプレイ装置、音声出力装置、又はバイブレータなどを含み得る報知装置132を用いて、制御通信の接続の失敗がユーザに報知される(S124)。報知部164は、例えば、ディスプレイ装置への表示内容、音声の内容、又はバイブレータの振動パターンを変えることにより、接続の失敗の原因を区別できるように報知を行ってもよい。
一方、ステップS126では、報知部164により、制御通信の接続の成功がユーザに報知される(S126)。そして、ユーザは、遠隔制御装置100を用いて、通信装置200を遠隔制御することが可能となる。なお、このとき、制御通信の接続に使用された学習データは学習用メモリ124に記憶され、その後の遠隔制御部166による遠隔制御に使用される。
図6は、図5を用いて説明した学習処理に沿って通信装置200の近接無線通信部252により行われる応答処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図6を参照すると、まず、通信装置200の近接無線通信部252は、遠隔制御装置100からの近接無線通信の接続要求の受信を待ち受けている(S202)。そして、近接無線通信の接続要求が受信されると、近接無線通信部252から遠隔制御装置100へ、接続要求に対する応答が送信される(S204)。
次に、近接無線通信部252は、遠隔制御装置100からの学習データの送信要求を待ち受ける(S206)。そして、学習データの送信要求が受信されると、近接無線通信部252は、学習データ記憶部250から学習データを取得し、遠隔制御装置100へ送信する(S208)。その後、全ての学習データの送信が完了していない場合には、処理はステップS206へ戻り、残っている学習データの送受信が繰り返される(S210)。一方、全ての学習データの送信が完了した場合には、処理はステップS202へ戻り、再び近接無線通信の接続要求の受信の待ち受けが開始される。
このような学習処理により、遠隔制御装置100がサポートする複数の通信方式のうち、通信装置200が使用可能な通信方式を用いて、遠隔制御を行うことが可能となる。
[1−4.利用場面の例]
次に、図7〜図12を用いて、上述した遠隔制御の手法が利用される場面について説明する。
図7は、ユーザが遠隔制御装置100を用いて通信装置200の遠隔制御を開始する様子を示す説明図である。
図7を参照すると、ユーザは、通信装置200の遠隔制御の開始にあたり、例えば、遠隔制御装置100の所定のボタン(学習ボタン)を押下しながら、遠隔制御装置100を通信装置200の近接無線通信タグ220にタッチする(7a参照)。そうすると、近接無線通信タグ220から遠隔制御装置100へ、無線通信タグ220に予め記憶されていた学習データD1が送信される(7b参照)。かかる学習データD1は、遠隔制御装置100の学習用メモリ124へ記憶される。その後、遠隔制御装置100と通信装置200との間の制御通信の試行が成功すると、ユーザは、遠隔制御装置100を用いて通信装置200を遠隔制御することが可能となる(7c参照)。
即ち、本実施形態に係る構成によれば、遠隔制御装置100と通信装置200との間で物理層において共通して使用可能な制御通信の通信方式が存在する限り、タッチという簡易な操作のみで遠隔制御装置100を用いた通信装置200の遠隔制御が実現される。また、遠隔制御装置100は、通信装置200を遠隔制御するための制御体系を予め知っておく必要がないため、通信装置200に独自の制御体系が使用されている場合であっても、その制御体系を学習して通信装置200を遠隔制御することができる。
図8は、遠隔制御装置100と通信装置200との間の制御通信の試行の結果が遠隔制御装置100により報知される様子を示す説明図である。
図8を参照すると、通信装置200の近接無線通信タグ220から遠隔制御装置100へ学習データD1が送信された後(8a参照)、遠隔制御装置100と通信装置200との間で制御通信の接続が試行されている。そして、例えば、遠隔制御装置100と通信装置200との間で制御通信の接続が成功した場合には、遠隔制御装置100の報知装置132に含まれる音声出力装置の音声とバイブレータの振動により、接続の成功がユーザに報知される(8b参照)。同様に、例えば、遠隔制御装置100と通信装置200との間で制御通信の接続が失敗した場合にも、上述した音声出力装置の音声とバイブレータの振動により、接続の失敗がユーザに報知される(8c参照)。
かかる構成により、ユーザは、遠隔制御装置100を通信装置200にタッチした後、通信装置200を遠隔制御することが可能になったか否かを簡単に知ることができる。
図9は、遠隔制御装置100と通信装置200との間の学習処理の状況が報知される様子を示す説明図である。
図9を参照すると、まず、制御体系の学習の開始に際して、遠隔制御装置100の画面上にユーザにタッチを促すメッセージが表示されている(9a参照)。その後、ユーザがタッチをして遠隔制御装置100と通信装置200との間で制御体系の学習処理が行われている間、処理中(接続中)であることを示すメッセージが遠隔制御装置100の画面上に表示される(9b参照)。さらに、遠隔制御装置100と通信装置200との間の制御通信の接続の試行が終了すると、当該画面上に試行の成功又は失敗を報知するためのメッセージが表示される(9c参照)。
このように、遠隔制御装置100がディスプレイ装置を備えている場合には、当該ディスプレイ装置の画面を用いて、遠隔制御装置100と通信装置200との間の学習処理の状況をユーザに順次報知することができる。それにより、ユーザは、遠隔制御装置100を用いた制御体系の学習をより容易に行うことができる。
図10A及び図10Bは、複数の被制御機器の学習データが遠隔制御装置100により記憶される様子を詳細に示す説明図である。
図10Aを参照すると、まず、ユーザが遠隔制御装置100を通信装置200aにタッチする前の時点では、遠隔制御装置100の学習用メモリ124には何も記憶されていない(10a参照)。次に、ユーザが遠隔制御装置100を通信装置200aの近接無線通信タグ220aにタッチすると、近接無線通信タグ220aに予め記憶されていた学習データD1が遠隔制御装置100に送信される。そうすると、例えば、遠隔制御装置100の学習用メモリ124のアドレス#1に、当該学習データD1が記憶される(10b参照)。
次に、図10Bにおいて、ユーザが遠隔制御装置100を通信装置200bの近接無線通信タグ220bにタッチしたとする(10c参照)。そうすると、例えば、遠隔制御装置100の学習用メモリ124のアドレス#2に、通信装置200bの近接無線通信タグ220bに予め記憶されていた学習データD2が記憶される(10d参照)。
このように、遠隔制御装置100の学習用メモリ124には、複数の被制御機器の制御体系に関連する学習データが記憶されてもよい。その場合、例えば、遠隔制御装置100の学習用メモリ124のアドレスと、遠隔制御装置100を被制御機器にタッチしたときの遠隔制御装置100の特定のユーザインタフェースの状態(例えば、スイッチの位置など)を対応付けておくのが好適である。それにより、ユーザは、例えば、ユーザインタフェースの状態を再現する(例えば、スイッチの位置を学習時の位置にする)ことで、あらためて被制御機器にタッチすることなく記憶しておいた適切な制御体系を呼び出すことができる。その代わりに、学習データの呼び出しは、次に説明するように、遠隔制御装置100に設けられた画面を介してユーザ操作により行われてもよい。
図11は、複数の学習データの中から選択された学習データが遠隔制御に使用される様子を示す説明図である。
図11を参照すると、まず、遠隔制御装置100の画面上に既に学習された2つの学習データD1及びD2が示されている(11a参照)。例えば、ユーザは、かかる画面を操作して、遠隔制御に使用するいずれかの学習データを選択する。図11の例では、学習データD1が選択されている。そして、学習データを選択した後、所定の遠隔制御のための操作を行うことで、ユーザは、選択した学習データに対応する通信方式を用いて被制御機器を遠隔制御することができる(11b参照)。なお、遠隔制御装置100の画面上には、学習データに付された名称若しくは記号等に限らず、学習データにより特定される通信方式の名称、又は学習データを送信した被制御機器の名称等が表示されてもよい。
かかる構成によれば、ユーザが被制御機器を遠隔制御するたびに遠隔制御装置100を被制御機器にタッチすることなく、ユーザの意図に応じて通信方式を切り替えながら、様々な被制御機器を単一の遠隔制御装置100を用いて遠隔制御することができる。さらに、次に説明するように、遠隔制御装置100は、ユーザによる選択操作を経ることなく、遠隔制御に使用する通信方式を自動的に切替えてもよい。
図12は、被制御機器において複数の通信方式による制御通信が可能である場合の通信方式の自動的な切替えについて説明するための説明図である。
図12の例では、通信装置200は、例えばIrDA及び無線LANをそれぞれサポートする2つの制御通信部を備えているものとする。それに応じて、通信装置200の近接無線通信タグ220には、IrDAのための学習データD1と無線LAN(WLAN)のための学習データD2とが予め記憶されている(12a参照)。そして、ユーザが遠隔制御装置100を通信装置200の近接無線通信タグ220にタッチすると、近接無線通信タグ220から遠隔制御装置100へ、当該学習データD1及びD2が送信される(12b参照)。かかる学習データD1及びD2は、遠隔制御装置100の学習用メモリ124へ記憶される。
その後、ユーザが、遠隔制御装置100を操作すると、例えば、遠隔制御装置100の遠隔制御部166は、制御信号の送信に使用すべき通信方式を所定の選択条件に応じて選択する。所定の選択条件とは、例えば、通信速度が速い通信方式を優先的に使用するという条件であってもよい。例えば、IrDAの通信速度は、数百kbps〜数Mbpsである。一方、例えば、IEEE802.11a,b,g又はnなどの標準仕様に従った無線LANの通信速度は、数十Mbps〜数百Mbpsである。そこで、遠隔制御部166は、遠隔制御装置100と通信装置200との間でIrDA及び無線LANに従って通信可能である場合には、例えば通信速度の速い無線LANを優先的に使用してもよい。また、所定の選択条件とは、例えば、消費電力の少ない通信方式を優先的に使用するという条件であってもよい。また、所定の選択条件とは、例えば、通信のセキュリティに関連し、通信の秘匿性の高い通信方式を優先的に使用するという条件であってもよい。また、所定の選択条件とは、例えば、その時点でノイズレベルの最も小さい通信方式を優先的に使用するという条件であってもよい。さらに、上述した2つ以上の条件を組合せた選択条件が使用されてもよい。このような選択条件は、例えば、ユーザにより変更可能な形で、遠隔制御装置100に予め保持される。
図12の例では、遠隔制御装置100の遠隔制御部166は、IrDAよりも通信速度の速い無線LAN(例えば、IEEE802.11gなど)を選択し、無線LANをサポートする制御通信部を介して制御信号を通信装置200へ送信している(12c参照)。
かかる構成によれば、例えば、遠隔制御装置100と被制御機器との間で複数の通信方式に従った制御通信を使用可能である場合には、遠隔制御装置100は、制御通信に適した通信方式を自動的に選択して被制御機器に制御信号を送信できる。それにより、ユーザは、通信方式を意識することなく、簡単な操作で被制御機器を遠隔制御することができる。
ここまで、図1〜図12を用いて、本発明の第1の実施形態について説明した。本実施形態によれば、上述したように、タッチという簡易な操作のみで被制御機器を遠隔制御するための制御体系を学習し、制御通信手段を使い分けることができる。それにより、遠隔制御装置100の適用範囲が拡がると共に、ユニークな制御体系を有する被制御機器を遠隔制御装置100を用いて遠隔制御することも可能となる。
なお、遠隔制御装置100の近接無線通信I/F122は、例えば、遠隔制御装置100が遠隔制御以外のサービスにおける課金又は個人認証などのために備えているリーダ/ライタであってもよい。そうした場合には、遠隔制御のためだけの追加的なハードウェアを搭載するコストを要することなく、上述した本発明の一実施形態に係る遠隔制御装置100を構成することができる。
<2.第2の実施形態>
第1の実施形態では、通信装置200において、近接無線通信タグ220は装置の本体に付設されているのみであり、主動作部270を制御するCPU202と近接無線通信タグ220とが連携することはなかった。これに対し、本発明の第2の実施形態では、近接無線通信タグとして入出力端子付きのRFタグを用いることで、遠隔制御のための制御体系の学習処理に被制御機器の本体のCPUが関与できることとする。
[2−1.遠隔制御装置の構成例]
本実施形態に係る遠隔制御装置300は、第1の実施形態に係る遠隔制御装置100と同等の物理的な構成を有する。図13は、本実施形態に係る遠隔制御装置300の論理的な機能配置の一例を示すブロック図である。図13を参照すると、遠隔制御装置100は、第1制御通信部140、第2制御通信部142、近接無線通信部150、学習部352、ユーザ入力部162、報知部164、及び遠隔制御部166を備える。
学習部352は、遠隔制御の対象となる電子機器(例えば、後述する通信装置400)の制御体系の学習処理を制御する。学習部352による制御体系の学習処理は、図5を用いて説明した第1の実施形態に係る学習部152による学習処理と同様であってよい。但し、学習部352は、例えば、過去に学習データを受信した同一の機器から新たに遠隔制御のための学習データを受信した場合には、学習用メモリ124に記憶している学習データを更新する。その際、学習部352は、例えば遠隔制御装置300のディスプレイを介してユーザに更新の可否を確認してもよい。
[2−2.被制御機器の構成例]
(物理的構成)
図14は、本実施形態に係る被制御機器である通信装置400の物理的な構成の一例を示すブロック図である。図14を参照すると、通信装置400は、CPU402、RAM204、ROM206、バス208、第1通信I/F414、第2通信I/F416、近接無線通信タグ420、電源装置234、及び主動作部270を備える。
CPU402は、通信装置400が有する機能全般の制御に用いられる演算装置である。CPU402は、例えば、ROM206に記憶されている制御プログラムを読み込み、当該プログラムに従って通信装置400の各部を制御する。また、本実施形態において、CPU402は、近接無線通信タグ420のタグメモリ424に記憶されるデータの入出力も制御する。
第1通信I/F414及び第2通信I/F416は、それぞれ、通信装置400による他の装置との間の通信を仲介するインタフェースである。本実施形態では、例えば、第1通信I/F414は、Bluetooth(登録商標)に従って動作するものとする。また、第2通信I/F416は、無線LANの標準仕様の1つであるIEEE802.11gに従って動作するものとする。
近接無線通信タグ420は、近接無線通信I/F422とタグメモリ424と有線通信I/F426とを含むRFタグである。近接無線通信I/F422は、遠隔制御装置300から送信される所定のコマンドに応じて、タグメモリ424へのデータの入出力を行う。タグメモリ424は、近接無線通信I/F422及び有線通信I/F426からアクセス可能な記憶媒体であって、例えばフラッシュメモリなどの半導体メモリとして構成され得る。有線通信I/F426は、例えばSPI(Serial Peripheral Interface)又はI2C(Inter-Integrated Circuit)などの有線通信方式に従って、CPU402からタグメモリ424へのアクセスを実現する。
(論理的構成)
図15は、図14に示した物理的な構成を用いて実現される、通信装置400の論理的な機能配置の一例を示すブロック図である。図15を参照すると、通信装置400は、制御通信部440、外部通信部442、第1学習データ記憶部450、近接無線通信部452、第2学習データ記憶部454、機器制御部466、及び主動作部270を備える。
制御通信部440は、例えば、図14に示した第1通信I/F414を用いて、遠隔制御装置300から送信される制御信号を受信する。そして、制御通信部440は、受信した制御信号を機器制御部466へ出力する。
外部通信部442は、例えば、図14に示した第2通信I/F416を用いて、無線LANにより外部のネットワークへアクセスし、他の通信装置との間でデータを送受信する。より具体的には、例えば、外部通信部442は、第2通信I/F416を新たに遠隔制御のための制御通信手段として使用するためのファームウェアを他の通信装置から受信する。
第1学習データ記憶部450は、図14に示したタグメモリ424を用いて、遠隔制御装置300に通信装置400を遠隔制御させるための学習データを記憶する。ここで、第1学習データ記憶部450に記憶されるデータは、後述する機器制御部466により、書き換えられ得る。また、第1学習データ記憶部450には、例えば、容量の大きい学習データのうち、タグメモリ424の記憶容量に収まる部分的なデータが記憶されてもよい。その場合、残るデータは後述する第2学習データ記憶部454に保持され得る。かかる学習データは、遠隔制御装置300の近接無線通信部150から出力される学習データの送信要求に応じて、近接無線通信部452から読み出される。
近接無線通信部452は、図14に示した近接無線通信I/F422を用いて、遠隔制御装置300から出力される信号を受信する。より具体的には、例えば、近接無線通信部452は、遠隔制御装置300から学習データの送信要求を受信する。そうすると、近接無線通信部452は、受信した送信要求に応じて第1学習データ記憶部450から上述した学習データを読出し、読み出した学習データを遠隔制御装置300へ送信する。
機器制御部466は、図14に示したCPU402を用いて、通信装置400の主動作部270の機能を制御する。また、本実施形態において、機器制御部466は、図14に示した有線通信I/F426を介して、第1学習データ記憶部450に記憶される学習データを書き換える。
例えば、機器制御部466は、通信装置400の遠隔制御に使用される学習データのデータ容量が第1学習データ記憶部450の記憶容量を超える場合には、まず、学習データを複数の部分に分割した第1の部分を第1学習データ記憶部450に記憶させる。そして、機器制御部466は、上記第1の部分が近接無線通信部452により遠隔制御装置300へ送信されたことを確認すると、第1の部分に続く第2の部分を第1学習データ記憶部450に記憶させる。このように、機器制御部466は、学習データを分割した各データを第1学習データ記憶部450に順次記憶させることで、第1学習データ記憶部450の記憶容量を超える大容量の学習データを遠隔制御装置300に学習させることができる。
また、例えば、機器制御部466は、第1学習データ記憶部450に記憶されている学習データよりも新しい学習データを第1学習データ記憶部450に記憶させてもよい。新たな学習データとは、例えば、通信装置400の遠隔制御の制御体系の追加又は更新に伴うデータであってもよい。また、新たな学習データは、通信装置400の遠隔制御のためのファームウェアの新たなバージョン(機能が追加されたバージョン又はバグが修正されたバージョンなど)を含んでいてもよい。
また、例えば、近接無線通信部452を介して遠隔制御装置300から第1学習データ記憶部450に遠隔制御装置300が使用可能な通信方式を特定し得る識別子が書き込まれたとする。そうした場合には、機器制御部466は、当該識別子に基づいて遠隔制御装置300との間の制御通信に使用することのできる通信方式を判定し、その通信方式に関連する学習データのみを選択的に第1学習データ記憶部450に記憶させてもよい。
また、機器制御部466は、第1学習データ記憶部450に記憶されているデータの内容に基づいて把握し得る制御体系の学習処理の進行状況、又は制御通信部440を介して検知される制御通信の試行の成否などをユーザに報知してもよい。例えば、通信装置400がデジタルテレビジョン放送の受像機である場合には、制御通信部440は、主動作部270に報知すべきメッセージの内容を出力して当該メッセージを画面に表示させることができる。
第2学習データ記憶部454は、例えば図14に示したROM206を用いて、遠隔制御装置300に学習させるべき学習データの全体を記憶する。かかる学習データは、上述したように、例えば、機器制御部466により分割され又は部分的に選択されて、第1学習データ記憶部450へ転送され得る。
ここまで、図13〜図15を用いて、本実施形態に係る遠隔制御装置300及び通信装置400の構成例について説明した。なお、本実施形態において、遠隔制御装置300及び通信装置400は、より多くの制御通信部を備えていてもよい。
[2−3.処理の流れ]
次に、図16及び図17を用いて、上述した遠隔制御装置300と通信装置400との間の制御通信の確立までの学習処理の流れについて説明する。図16は、遠隔制御装置300による通信装置400との間の制御通信の確立までの学習処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図16を参照すると、まず、遠隔制御装置300のユーザ入力部162により、学習ボタンが押下されたか否かが判定される(S302)。ここで、学習ボタンが押下されたと判定されると、学習部352により、近傍の被制御機器へ近接無線通信部150を介して近接無線通信の接続要求が送信される(S304)。このとき、近接無線通信部150を介して、遠隔制御装置300が使用可能な通信方式を特定し得る識別子(例えば、装置識別子)が、近傍の被制御機器へ送信され得る。その後、学習部352は、近接無線通信の接続要求に対する応答を待ち受ける(S306)。ここで、一定の時間が経過しても応答が受信されない場合には、タイムアウトにより接続は失敗し、処理はステップS324へ進む。一方、近接無線通信の接続要求に対する応答が受信された場合には、処理はステップS308へ進む。
ステップS308では、学習部352により、接続要求に応答した被制御機器である通信装置400へ、近接無線通信部150を介して学習データの送信要求が送信される(S308)。その後、学習部352は、通信装置400からの学習データの受信を待ち受ける(S310)。ここで、一定の時間が経過しても学習データが受信されない場合には、タイムアウトにより学習は失敗し、処理はステップS324へ進む。一方、通信装置400からの学習データが受信された場合には、処理はステップS312へ進む。
ステップS312では、さらに、学習部352により、全ての学習データの受信が完了したか否かが判定される(S312)。ここで、全ての学習データの受信が完了した場合には、処理はステップS312へ進む。一方、全ての学習データの受信が完了していない場合には、処理はステップS308へ戻り、残っている学習データの送受信が繰り返される。
ステップS314では、学習部352により、受信した学習データに基づいて、遠隔制御装置300が備える制御通信部の中に通信装置400との間で通信可能な制御通信部が存在するか否かが判定される(S314)。ここで、通信装置400との間で通信可能な制御通信部が存在していない場合には、機能不適合により接続は失敗し、処理はステップS324へ進む。一方、通信装置400との間で通信可能な制御通信部が存在している場合には、処理はステップS316へ進む。
ステップS316からステップS320は、学習部352による通信装置400との間の接続試行処理を構成するステップである。
まず、ステップS316では、学習部352は、通信装置400から受信した学習データに基づいて、遠隔制御に使用すべき制御通信部の接続設定を行う(S316)。このとき、例えば、学習部352は、受信した学習データに既に学習済みの通信方式に対応する新たな学習データが含まれていた場合には、過去に設定した制御通信部の接続設定を更新する。次に、学習部352は、設定を行った制御通信部を介して、被制御機器である通信装置400へ通信接続を要求する(S318)。さらに、学習部352は、必要に応じて、通信装置400との間で接続交渉を行う(S320)。
その後、ステップS322において、学習部352により、制御通信の接続に成功したか否かが判定される(S322)。ここで、制御通信の接続に失敗した場合には、処理はステップS324へ進む。一方、制御通信の接続に成功した場合には、処理はS326へ進む。
ステップS324では、報知部164により、報知装置132を用いて、制御通信の接続の失敗がユーザに報知される(S324)。また、ステップS326では、報知部164により、制御通信の接続の成功がユーザに報知される(S326)。なお、後述するように、本実施形態では、通信装置400も制御通信の接続の成功又は失敗をユーザに報知することができる。そこで、例えば、通信装置400により制御通信の接続の成功又は失敗が報知される場合には、遠隔制御装置300による報知処理が省略されてもよい。
このような処理の結果、ユーザは、遠隔制御装置300を用いて、通信装置400を遠隔制御することが可能となる。
図17は、図16を用いて説明した学習処理に沿って通信装置400により行われる応答処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図17を参照すると、まず、近接無線通信部452は、遠隔制御装置300からの近接無線通信の接続要求の受信を待ち受けている(S402)。そして、近接無線通信の接続要求が受信されると、近接無線通信部452から遠隔制御装置300へ、接続要求に対する応答が送信される(S404)。このとき、近接無線通信部452は、さらに接続要求と併せて受信した遠隔制御装置300の装置識別子を第1学習データ記憶部450に書き込むと共に、CPU割込み信号などを用いて機器制御部466へ接続要求の受信を通知することができる。
次に、機器制御部466は、例えば、第2学習データ記憶部454に記憶されている複数の学習データのうち、第1学習データ記憶部450に書き込まれた装置識別子に対応する最適な学習データを取得し、第1学習データ記憶部450に書き込む(S406)。なお、機器制御部466は、装置識別子に応じて選択した学習データではなく全ての学習データを遠隔制御装置300へ受け渡す場合には、遠隔制御装置300から接続要求を受信する前に学習データを第1学習データ記憶部450へ書き込んでもよい。
次に、近接無線通信部452は、遠隔制御装置300からの学習データの送信要求を待ち受ける(S408)。そして、学習データの送信要求が受信されると、近接無線通信部452は、第1学習データ記憶部450から学習データを取得し、遠隔制御装置300へ送信する(S410)。その後、全ての学習データの送信が完了していない場合には、処理はステップS408へ戻り、残っている学習データの送受信が繰り返される(S412)。このとき、機器制御部466は、学習データの送受信の状況を監視し、例えば分割した学習データのうち第1の部分の送信が完了すると、第1の部分に続く第2の部分を第2学習データ記憶部454から取得して第1学習データ記憶部450に記憶させてもよい。そして、全ての学習データの送信が完了すると、処理はステップS418へ進む。
ステップS418では、機器制御部466は、遠隔制御装置300から制御通信の接続要求の受信を待ち受ける(S418)。ここで、一定の時間が経過しても制御通信の接続要求が受信されない場合には、処理はステップS402へ戻る。一方、制御通信の接続要求が受信された場合には、機器制御部466は、接続要求を受信した通信制御部を介して、遠隔制御装置300との間で接続交渉を行う(S420)。
その後、ステップS422において、機器制御部466により、制御通信の接続に成功したか否かが判定される(S422)。ここで、制御通信の接続に失敗した場合には、処理はステップS424へ進む。一方、制御通信の接続に成功した場合には、処理はS426へ進む。
ステップS424では、例えば主動作部270の画面又はスピーカなどを用いて、制御通信の接続の失敗がユーザに報知される(S424)。また、ステップS426では、例えば主動作部270の画面又はスピーカなどを用いて、制御通信の接続の成功がユーザに報知される(S426)。
このような一連の処理により、遠隔制御装置300がサポートする複数の通信方式のうち、通信装置400が使用可能な通信方式を用いて、遠隔制御を行うことが可能となる。また、遠隔制御の制御体系を学習するための学習データの容量が近接無線通信タグ420のタグメモリ424の記憶容量を超える場合であっても、学習データを分割して順次タグメモリ424に記憶させることで、容量の大きい学習データを受け渡すことができる。さらに本実施形態は、次項で説明するような利用場面において有益である。
[2−4.利用場面の例]
以下、図18〜図20を用いて、本実施形態に係る遠隔制御の手法が利用される場面について説明する。
図18A及び図18Bは、遠隔制御装置300が一度学習した制御体系が更新される様子を示す説明図である。
図18Aを参照すると、過去の学習の結果として学習データD1を記憶している遠隔制御装置300を用いて、ユーザは、学習データD1に対応するBluetooth(登録商標)(図中ではBTと略している)により通信装置400を遠隔制御している(18a参照)。その後、例えば、通信装置400は、外部通信部442を介して接続された外部サーバ443から、遠隔制御を受けるための新たなファームウェアを受信する。それにより、例えば、通信装置400において、制御通信のための通信方式としてIEEE802.11gによる無線LANが使用可能となる。そうすると、通信装置400の機器制御部466は、第1学習データ記憶部450に記憶されている学習データD1を、IEEE802.11gによる無線LANに対応する学習データD2に更新する(18b参照)。
次に、図18Bを参照すると、ユーザは、例えば、遠隔制御装置300の学習ボタンを押下しながら、遠隔制御装置300を通信装置400の近接無線通信タグ420にタッチする(18c参照)。そうすると、近接無線通信タグ420から遠隔制御装置300へ、無線通信タグ420に記憶されている新たな学習データD2が送信される(18d参照)。かかる学習データD2は、遠隔制御装置300の学習用メモリ124へ記憶(又は追記)される。その後、無線LANによる制御通信の試行が成功すると、ユーザは、遠隔制御装置300を用いて、Bluetooth(登録商標)よりも例えば通信速度の速い無線LANにより、通信装置400を遠隔制御することが可能となる(18e参照)。
即ち、本実施形態に係る構成によれば、通信装置400において必要に応じて第1学習データ記憶部450に記憶されているデータを更新することができる。それにより、タッチという簡易な操作のみで、遠隔制御装置300により学習された制御体系を、被制御機器におけるファームウェアの更新と合わせて更新することができる。なお、ここでは新たなファームウェアが外部サーバ443から受信されるについて示したが、例えば外部接続される記憶媒体を介して通信装置400のファームウェアが更新されてもよい。
図19A及び図19Bは、遠隔制御装置300から送信される装置識別子に応じて、学習データが選択的に連携される様子を示す説明図である。
図19Aを参照すると、ユーザが遠隔制御装置300を通信装置400の近接無線通信タグ420にタッチした際、遠隔制御装置300から装置識別子(図中ではDev.IDと略している)が送信される。かかる装置識別子は、通信装置400の近接無線通信部452により受信され、近接無線通信タグ420の第1学習データ記憶部450に書込まれる(19a参照)。そうすると、通信装置400の機器制御部466は、第2学習データ記憶部454に予め記憶されている複数の学習データの中から、上記装置識別子に対応する学習データを取得して第1学習データ記憶部450に書込む。図19Aの例では、第2学習データ記憶部454に予め記憶されている学習データD1、D2及びD3の中から、学習データD3が近接無線通信タグ420の第1学習データ記憶部450に書込まれている(19b参照)。なお、装置識別子に対応する学習データとは、例えば、装置識別子により表される種類の遠隔制御装置がサポートする通信方式と同じ通信方式を使用するための学習データなどであってよい。また、遠隔制御装置がサポートする通信方式と同じ通信方式が複数存在する場合には、例えば、通信速度、消費電力、セキュリティ、又はノイズレベルなどに関連する選択条件に応じて選択された学習データが、第1学習データ記憶部450に書込まれ得る。
次に、図19Bを参照すると、通信装置400の近接無線通信タグ420から遠隔制御装置300へ、学習データD3が送信される(19c参照)。かかる学習データD3は、遠隔制御装置300の学習用メモリ124へ記憶される。なお、かかる19a〜19cまでの一連の処理は、典型的には、1度のタッチ操作の間に行われる。その後、遠隔制御装置300と通信装置400との間の制御通信の試行が成功すると、ユーザは、遠隔制御装置300を用いて通信装置400を遠隔制御することが可能となる(19d参照)。
かかる構成によれば、例えば、通信装置400に予め複数の制御体系に対応する複数の学習データが記憶されている場合に、遠隔制御装置300による遠隔制御のために必要とされる一部の学習データのみが送受信される。それにより、予め通信装置400において用意された学習データの容量の合計値が大きい場合にも、遠隔制御装置300は、短い時間で制御体系の学習を効率的に行うことができる。
図20は、遠隔制御装置300と通信装置400との間の制御通信の試行の結果が通信装置400により報知される様子を示す説明図である。
図20を参照すると、通信装置400の近接無線通信タグ420から遠隔制御装置300へ学習データD1が送信された後(20a参照)、遠隔制御装置300と通信装置400との間で制御通信の接続が試行されている。そして、例えば、遠隔制御装置300と通信装置400との間の制御通信の接続の成功又は失敗が、通信装置400の主動作部270の画面と音声とにより、ユーザに報知されている(20b参照)。
かかる構成により、例えば、遠隔制御装置300が報知装置を備えていない場合であっても、ユーザは、遠隔制御装置400を通信装置400にタッチした後、通信装置400を遠隔制御することが可能になったか否かを簡単に知ることができる。
ここまで、図13〜図20を用いて、本発明の第2の実施形態について説明した。本実施形態によれば、上述したように、被制御機器である通信装置400において学習データ用のメモリの内容を動的に更新することができる。それにより、遠隔制御装置300による学習処理を効率的に行い、又はメモリの記憶容量によらず容量の大きい学習データを制御体系の学習に使用することが可能となる。
[2−5.被制御機器の他の構成例]
本実施形態では、通信装置400に入出力端子付きのRFタグを用いる例について説明した。これに対し、被制御機器が近接無線通信のカードエミュレーションモードで動作することのできるリーダ/ライタを備えている場合には、当該リーダ/ライタをRFタグの代わりに用いることができる。カードエミュレーションモードとは、リーダ/ライタがそれ自身RFタグであるかのように振舞う動作モードのことである。例えば、NFC標準規格に準拠したリーダ/ライタは、カードエミュレーションモードで動作し、自らがRFタグであるかのようにして他のリーダ/ライタからデータ入出力等のコマンドを受けることができる。
図21は、カードエミュレーションモードで動作することのできるリーダ/ライタを備える通信装置600の物理的な構成の一例を示すブロック図である。図21を参照すると、通信装置600は、CPU602、RAM204、ROM206、バス608、第1通信I/F414、第2通信I/F416、近接無線通信I/F622、リーダ/ライタメモリ624、電源装置234、及び主動作部270を備える。
CPU602は、通信装置600が有する機能全般の制御に用いられる演算装置である。CPU602は、例えば、ROM206に記憶されている制御プログラムを読み込み、当該プログラムに従って通信装置600の各部を制御する。また、本実施形態において、CPU602は、近接無線通信I/F622を用いて、遠隔制御装置との間の近接無線通信も制御する。
バス608は、CPU602、RAM204、ROM206、第1通信I/F414、第2通信I/F416、近接無線通信I/F622、リーダ/ライタメモリ624、及び主動作部270を相互に接続する。
近接無線通信I/F622及びリーダ/ライタメモリ624は、近接無線通信方式に従ってRFタグと通信することのできるリーダ/ライタ620を構成する。リーダ/ライタ620は、カードエミュレーションモードで動作する。即ち、リーダ/ライタ620は、図14に示した通信装置400の近接無線通信タグ420と同様のRFタグであるかのように振舞う。
かかる構成を有する通信装置600は、例えば、課金、決済又は認証をする目的でRFタグ(又はICカード)のリーダ/ライタを備えた電子機器、例えばインターネットTVなどであってよい。この場合、リーダ/ライタは通常RFタグよりも記憶容量の大きいメモリを有するため、上述した通信装置400と比較して多くのデータ量の学習データを効率的に送受信することができる。
また、被制御機器が固有の近接無線通信手段を持たない場合には、カードエミュレーションモードで動作可能な外付けのリーダ/ライタを接続することで、通信装置400と同様の遠隔制御装置300との間の通信を実現してもよい。
例えば、制御通信のための通信方式としてBluetooth(登録商標)を使用可能であり、周辺機器と接続するためのUSBポートを備え、外部サーバとネットワーク経由で通信することができる据え置き型のゲーム機器を想定する。その場合、例えば、ユーザは、NFCに準拠したリーダ/ライタをUSBポートを介してゲーム機器に外付けする。そうすることで、例えば、ゲーム機器が外部サーバから受信した新たなファームウェアに対応する学習データを、リーダ/ライタのカードエミュレーションモードにより遠隔制御装置300へ送信することができる。それにより、簡単なタッチ操作のみで、ゲーム機器の新たなファームウェアに対応する制御体系をゲーム機器を遠隔制御するために使用することが可能となる。
[2−6.遠隔制御装置と被制御機器との間の他の通信形態]
また、被制御機器が近接無線通信方式のリーダ/ライタを備える場合には、例えば、当該リーダ/ライタと、遠隔制御装置300の近接無線通信部150(図13参照)との間で、リーダ/ライタ間の相互通信が使用されてもよい。
例えば、NFC標準仕様、又はFeilca(登録商標)仕様に準拠したリーダ/ライタは、リーダ/ライタ間での相互通信機能を有する。このようなリーダ/ライタ間での相互通信機能を使用した場合には、遠隔制御装置300のCPUと被制御機器のCPUとの間で直接的にデータを送受信することができるため、制御体系の学習処理の効率をさらに高めることができる。
さらに、この場合、決済処理などに使用される近接無線通信方式(例えばNFCなど)に加えて、Transfer JETなどの高速通信方式が統合された近接無線通信リーダ/ライタを使用することもできる。そうした場合には、例えば、遠隔制御装置上で動作するアプリケーションプログラムなど、数メガバイトを超える大容量の学習データを、短時間で遠隔制御装置へ転送することが可能となる。
図22は、遠隔制御装置300と通信装置600との間でTransfer JETなどの高速通信方式を用いて制御体系が学習される場合の、遠隔制御装置300における制御通信の確立までの学習処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図22を参照すると、まず、遠隔制御装置300のユーザ入力部162により、学習ボタンが押下されたか否かが判定される(S502)。ここで、学習ボタンが押下されたと判定されると、学習部352により、近傍の被制御機器へ近接無線通信部150を介してリーダ/ライタ間の接続要求が送信される(S504)。その後、学習部352は、リーダ/ライタ間の接続要求に対する応答を待ち受ける(S506)。ここで、一定の時間が経過しても応答が受信されない場合には、タイムアウトにより接続は失敗し、処理はステップS524へ進む。一方、近接無線通信の接続要求に対する応答が受信された場合には、処理はステップS508へ進む。
ステップS508では、接続要求に応答した被制御機器である通信装置600から送信される学習データが、近接無線通信部150を介するリーダ/ライタ間の高速通信により受信される(S508)。また、このとき、遠隔制御装置300と通信装置600の互いの機器の状態が共有される。次に、学習部352により、受信した学習データに基づいて、遠隔制御装置300と通信装置600との間で通信可能な通信方式が存在するか否かが判定される(S510)。ここで、通信可能な通信方式が存在していない場合には、機能不適合により接続は失敗し、処理はステップS524へ進む。一方、通信可能な通信方式が存在する場合には、処理はステップS516へ進む。
ステップS516では、学習部352は、通信装置600から受信した学習データに基づいて、遠隔制御に使用すべき制御通信部の接続設定を行う(S516)。次に、学習部352は、設定を行った制御通信部を介して、被制御機器である通信装置600へ通信接続を要求する(S518)。さらに、学習部352は、必要に応じて、通信装置600との間で接続交渉を行う(S520)。
その後、ステップS522において、学習部352により、制御通信の接続に成功したか否かが判定される(S522)。ここで、制御通信の接続に失敗した場合には、処理はステップS524へ進む。一方、制御通信の接続に成功した場合には、処理はS526へ進む。
ステップS524では、報知部164により、報知装置132を用いて、制御通信の接続の失敗がユーザに報知される(S524)。また、ステップS526では、報知部164により、制御通信の接続の成功がユーザに報知される(S526)。なお、例えば、通信装置600により制御通信の接続の成功又は失敗が報知される場合には、遠隔制御装置300による報知処理が省略されてもよい。
図23は、図22を用いて説明した学習処理に沿って通信装置600により行われる応答処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図23を参照すると、まず、通信装置600の機器制御部466は、遠隔制御装置300からの接続要求の受信を待ち受けている(S602)。そして、遠隔制御装置300からリーダ/ライタ間の接続要求が受信されると、機器制御部466は、遠隔制御装置300へ接続要求に対する応答を送信する(S604)。そして、機器制御部466は、第1学習データ記憶部450から学習データを取得し、当該学習データをリーダ/ライタ間の高速通信方式に従って遠隔制御装置300へ送信する(S606)。また、このとき、遠隔制御装置300と通信装置600の互いの機器の状態が共有される。次に、機器制御部466により、共有した機器の状態に応じて、遠隔制御装置300と通信装置600との間で通信可能な通信方式が存在するか否かが判定される(S608)。ここで、通信可能な通信方式が存在していない場合には、機能不適合により接続は失敗し、処理はステップS624へ進む。一方、通信可能な通信方式が存在する場合には、処理はステップS610へ進む。
ステップS610では、機器制御部466は、遠隔制御装置300との間で共有した機器の状態に基づいて、遠隔制御に使用すべき制御通信部の接続設定を行う(S610)。次に、機器制御部466は、設定を行った制御通信部を介して、遠隔制御装置300からの接続要求の受信を待ち受ける(S618)。ここで、一定の時間が経過しても接続要求が受信されない場合には、タイムアウトにより接続は失敗し、処理はステップS624へ進む。一方、接続要求が受信された場合には、処理はステップS620へ進む。次に、ステップS620では、機器制御部466は、遠隔制御装置300との間で接続交渉を行う(S620)。
その後、ステップS622において、機器制御部466により、制御通信の接続に成功したか否かが判定される(S622)。ここで、制御通信の接続に失敗した場合には、処理はステップS624へ進む。一方、制御通信の接続に成功した場合には、処理はS626へ進む。ステップS624では、例えば主動作部270の画面又はスピーカなどを用いて、制御通信の接続の失敗がユーザに報知される(S624)。また、ステップS626では、例えば主動作部270の画面又はスピーカなどを用いて、制御通信の接続の成功がユーザに報知される(S626)。
このような一連の処理により、遠隔制御装置300は、リーダ/ライタ間の高速通信方式を用いて、通信装置600を遠隔制御するための制御体系を効率的に学習することができる。
<3.第3の実施形態>
上述した第1及び第2の実施形態では、典型的には、被制御機器を遠隔制御するための制御体系に関連する学習データが、予め被制御機器に設けられるメモリに記憶されていた。しかしながら、例えば、廉価版の携帯側音楽プレーヤ又は無線制御可能な玩具などのように、必ずしも十分な記憶容量を有するメモリを備えていない被制御機器も存在し得る。そこで、本節では、十分な記憶容量を有するメモリを備えていない被制御機器の制御体系を簡易に学習することのできる本発明の第3の実施形態について説明する。
[3−1.遠隔制御装置の構成例]
図24は、本実施形態に係る遠隔制御装置700の論理的な機能配置の一例を示すブロック図である。図24を参照すると、遠隔制御装置700は、第1制御通信部140、第2制御通信部742、近接無線通信部150、学習部752、ユーザ入力部162、報知部164、及び遠隔制御部166を備える。
第2制御通信部740は、遠隔制御部166による被制御機器の遠隔制御に使用され得る。また、第2制御通信部740は、外部サーバとの間で通信可能な他の通信装置を介して、被制御機器を遠隔制御するための学習データを保持する外部サーバとの間で通信を行う。
学習部752は、被制御機器の制御体系の学習処理を制御する。より具体的には、学習部752は、例えば、近接無線通信部150を介して、被制御機器のメーカー、型名又はシリアル番号などを含む、取得すべき学習データを特定可能な符号である学習データ参照符号を受信する。次に、学習部752は、受信した学習データ参照符号に応じて、上記第2制御通信部742及び他の通信装置を介して通信可能な外部サーバから、被制御機器の制御体系を学習するための学習データを受信する。そして、学習部752は、受信した学習データを記憶媒体に記憶させる。
なお、ここでは、第2通信制御部742が他の通信装置を介して外部サーバとの間で通信する例について説明した。かかる他の通信装置は、例えば、遠隔制御装置700を用いて遠隔制御可能な被制御機器の1つであってもよい。また、遠隔制御装置700が直接的に外部ネットワークと接続可能な通信手段を有する場合(例えば、遠隔制御装置700が携帯電話端末である場合など)には、第2制御通信部740は、他の通信装置を介することなく外部サーバとの間で通信してもよい。
[3−2.被制御機器の構成例]
(論理的構成)
図25は、本実施形態に係る被制御機器である通信装置800の論理的な機能配置の一例を示すブロック図である。図25を参照すると、通信装置800は、制御通信部240、学習データ記憶部850、近接無線通信部252、機器制御部266、及び主動作部270を備える。
学習データ記憶部850は、近接無線通信タグのメモリを用いて、遠隔制御装置700に通信装置800を遠隔制御させるための学習データを特定可能な学習データ参照符号を予め記憶している。かかる学習データ参照符号は、遠隔制御装置700の近接無線通信部150から出力されるデータ送信要求に応じて読み出され、遠隔制御装置700へ送信される。
[3−3.利用場面の例]
図26は、遠隔制御装置700を用いて通信装置800の遠隔制御が開始される様子を示す説明図である。なお、ここでは、被制御機器である通信装置800が携帯型の音楽プレーヤである場合を例にとって説明している。
図26を参照すると、まず、ユーザは、例えば、遠隔制御装置700の学習ボタンを押下しながら、遠隔制御装置700を通信装置800の近接無線通信タグ820にタッチする。そうすると、近接無線通信タグ820から遠隔制御装置700へ、近接無線通信タグ820に予め記憶されていた学習データ参照符号RCが送信される(26a参照)。かかる学習データ参照符号RCは、遠隔制御装置700の学習用メモリ124へ記憶される。
次に、遠隔制御装置700の学習部752は、例えば、第2制御通信部742及び通信装置801を介して外部サーバ843と通信し、学習データ参照符号RCに対応する学習データD1を受信する(26b参照)。そして、学習データD1に対応する制御通信の試行が成功すると、ユーザは、遠隔制御装置700を用いて、通信装置800を遠隔制御することが可能となる(26c参照)。
かかる構成により、遠隔制御装置700は、被制御機器のRFタグのメモリの記憶容量の制限を受けることなく、被制御機器の制御体系を学習することが可能となる。例えば、遠隔制御装置700は、上述した外部サーバ843から、被制御機器に特化した高度な制御を行うためのアプリケーションをダウンロードしてもよい。さらに、例えば、遠隔制御装置700は、被制御機器が遠隔制御を受けるためのファームウェアを外部サーバ843から受信し、受信したファームウェアをいずれかの制御通信部又は近接無線通信部150を介して被制御機器へ送信してもよい。それにより、被制御機器は、自らが外部サーバ843との間で通信するための通信手段を有していなくても、遠隔制御を受けるためのファームウェアを更新することができる。
ここまで、図24〜図26を用いて、本発明の第3の実施形態について説明した。本実施形態によれば、十分な記憶容量を有するメモリを備えていない被制御機器の制御体系を学習するための学習データが、当該被制御機器に設けられた近接無線通信タグから受信される学習データ参照符号に基づき、外部サーバから取得される。それにより、被制御機器の近接無線通信タグのメモリの記憶容量の制約を受けることなく、被制御機器の制御体系を学習することができる。
<4.変形例>
旧来からの存在するAV機器、又はいわゆる白物家電と呼ばれる家電機器などは、一般的には、近接無線通信手段を備えていない場合が多い。例えば、ブラウン管型のテレビジョン受像機、又は冷暖房機器などは、そのような機器の一例である。そこで、本節では、そのような近接無線通信手段を備えていない機器を、例えば上述した第1の実施形態に係る被制御機器として扱うための手法について説明する。
図27及び図28は、近接無線通信手段を備えていない被制御機器902a又は902bに学習データを与える手法について説明するための説明図である。
図27を参照すると、まず、ユーザは、例えば、被制御機器902aの専用の遠隔制御装置901aから本変形例に係る遠隔制御装置900へ、赤外線通信などを用いて被制御機器902aの制御体系を通知する。そうすると、例えば、遠隔制御装置900の学習用メモリ924のアドレス#1に、被制御機器の制御体系が学習データD1として記憶される(27a参照)。次に、ユーザは、例えば学習データ参照符号RCを記憶させた近接無線通信タグ920aを、被制御機器902aの表面に貼付する(27b参照)。そして、例えば、遠隔制御装置900を被制御機器902aの近接無線通信タグ920aにタッチすると、遠隔制御装置900において、上記学習データD1と学習データ参照符号RCとが対応付けられる(27c参照)。それにより、その後、ユーザは、遠隔制御装置900を被制御機器902aの近接無線通信タグ920aにタッチするだけで、遠隔制御装置900を用いて被制御機器902aを遠隔制御することが可能となる。
また、図28を参照すると、まず、ユーザは、例えば、被制御機器902bの専用の遠隔制御装置901bから遠隔制御装置900へ、赤外線通信などを用いて被制御機器902bの制御体系を通知する(28a参照)。そして、例えば、遠隔制御装置900を被制御機器902bの表面に貼付された近接無線通信タグ920bにタッチすると、遠隔制御装置900により、学習データD1が近接無線通信タグ920bに書込まれる(28b参照)。この場合も、その後、ユーザは、遠隔制御装置900を被制御機器902bの近接無線通信タグ920bにタッチするだけで、遠隔制御装置900を用いて被制御機器902bを遠隔制御することが可能となる。
<5.まとめ>
ここまで、図1〜図28を用いて、本発明の第1〜第3の実施形態及び変形例について説明した。各実施形態によれば、ユーザは、タッチという簡易な操作のみで遠隔制御装置に被制御機器を遠隔制御するための制御体系を学習させ、制御通信手段を使い分けることができる。また、被制御機器の近接無線通信タグとして被制御機器のCPUと接続可能なタグを用いた場合には、ユーザによる煩雑な操作を要することなく、被制御機器のファームウェアの更新等に合わせて遠隔制御装置により学習された制御体系を更新することができる。
また、例えば、各実施形態を適用した遠隔制御装置のメーカーは、制御通信の確立に関するファームウェア及びアプリケーションの開発環境を公開し又はライセンス販売することで、様々な被制御機器の遠隔制御をサポートするためのコストを軽減できる。これは、例えば、被制御機器の遠隔制御の動作検証作業、及び制御体系の標準化のための作業が不要となるためである。さらに、遠隔制御装置のメーカーは、例えば自社の機器など特に接続を希望する被制御機器のみに対して学習データを作成して動作確認を行い、それ以外の機器の接続に関してはその機器のメーカーに委ねるといった対応をとることもできる。一方、被制御機器のメーカーにとっては、シェアの高い携帯電話端末や携帯ゲーム機など、特に接続を希望する遠隔制御装置のみについて学習データを作成して動作確認を行えばよい。従って、遠隔制御装置のメーカーと被制御機器のメーカーとの間でコスト及びメリットのバランスをとることも容易となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属すものと了解される。
100、300、700、900 遠隔制御装置
140、142、742 制御通信部(遠隔制御装置側)
150 近接無線通信部(遠隔制御装置側)
152、352、752 学習部
162 ユーザ入力部
164 報知部
166 遠隔制御部
200、400、600、800 通信装置(被制御機器)
220、420 近接無線通信タグ
620 リーダ/ライタ
240 制御通信部(被制御機器側)
442 外部通信部
250、450、850 (第1)学習データ記憶部
252、452 近接無線通信部(被制御機器側)
454 (第2)学習データ記憶部
266、466 機器制御部
270 主動作部

Claims (14)

  1. 近接無線通信方式に従って通信可能な近接無線通信部と;
    前記近接無線通信方式よりも通信範囲の広い通信方式に従ってそれぞれ通信可能な2つ以上の制御通信部と;
    被制御機器の遠隔制御のために使用される学習データを前記近接無線通信部を介して受信し、受信した当該学習データを記憶媒体に記憶させる学習部と;
    前記記憶媒体に記憶されている前記学習データに基づいて、前記2つ以上の制御通信部のうちのいずれかを介して被制御機器を遠隔制御するための制御信号を送信する遠隔制御部と;
    を備える遠隔制御装置。
  2. 前記学習データは、被制御機器により使用可能な1つ以上の通信方式を特定するデータを含む、請求項1に記載の遠隔制御装置。
  3. 前記遠隔制御部は、前記学習データにより2つ以上の通信方式が特定されている場合には、当該2つ以上の通信方式から前記制御信号の送信に使用すべき通信方式を所定の選択条件に応じて選択する、請求項2に記載の遠隔制御装置。
  4. 前記所定の選択条件は、通信速度、消費電力、セキュリティ、又はノイズレベルのうち少なくとも1つと関連する条件である、請求項3に記載の遠隔制御装置。
  5. 前記遠隔制御装置は、前記記憶媒体に2つ以上の前記学習データが記憶されている場合に当該2つ以上の前記学習データのうちのいずれかをユーザに選択させるためのユーザ入力部、をさらに備え、
    前記遠隔制御部は、前記ユーザ入力部を介してユーザにより選択された学習データに対応する制御通信部を介して、前記制御信号を送信する、
    請求項1に記載の遠隔制御装置。
  6. 前記学習部は、前記近接無線通信部を介して前記学習データを受信した後、当該学習データに基づいて前記2つ以上の制御通信部のうちのいずれかを介する前記被制御機器との間の通信を試行する、請求項1に記載の遠隔制御装置。
  7. 前記遠隔制御装置は、前記学習部による前記被制御機器との間の通信の試行の結果をユーザに報知する報知部、をさらに備える、請求項6に記載の遠隔制御装置。
  8. 近接無線通信方式に従って通信可能な近接無線通信部と;
    前記近接無線通信部からアクセス可能な記憶媒体を用いて、自装置の遠隔制御のために使用される学習データを記憶している記憶部と;
    前記近接無線通信方式よりも通信範囲の広い通信方式に従って遠隔制御装置から遠隔制御を受けるための制御信号を受信可能な制御通信部と;
    を備え、
    前記学習データは、少なくとも前記制御通信部により使用可能な通信方式を特定するデータを含む、
    通信装置。
  9. 前記通信装置は、
    他の通信装置との間で通信可能な外部通信部と、
    前記外部通信部を介して自装置の遠隔制御のために使用する新たなファームウェアを受信し、受信した当該ファームウェアに応じた新たな学習データを前記記憶部に記憶させる制御部と、
    をさらに備える、請求項8に記載の通信装置。
  10. 前記通信装置は、
    前記学習データのデータ容量が前記記憶部の記憶容量を超える場合に、当該学習データを複数のデータに分割し、分割された各データを前記記憶部に順次記憶させる制御部、
    をさらに備える、請求項8に記載の通信装置。
  11. 前記通信装置は、
    前記記憶部に書き込まれる遠隔制御装置の識別子に応じて、自装置の遠隔制御のために使用され得る複数の学習データのうちのいずれかを前記記憶部に記憶させる制御部、
    をさらに備える、請求項8に記載の通信装置。
  12. 前記近接無線通信部は、前記近接無線通信方式に従って近接無線通信タグとして振舞うことのできるリーダ/ライタである、請求項8に記載の通信装置。
  13. 近接無線通信方式に従って通信可能な近接無線通信部と、前記近接無線通信方式よりも通信範囲の広い通信方式に従ってそれぞれ通信可能な2つ以上の制御通信部と、を備える遠隔制御装置を用いた遠隔制御方法であって:
    前記近接無線通信部を介して被制御機器の遠隔制御のために使用される学習データを当該被制御機器から受信するステップと;
    受信した前記学習データを記憶媒体に記憶させるステップと;
    前記記憶媒体に記憶されている前記学習データに基づいて、前記2つ以上の制御通信部のうちのいずれかを介して前記被制御機器を遠隔制御するための制御信号を送信するステップと;
    を含む遠隔制御方法。
  14. 近接無線通信方式に従って通信可能な近接無線通信部と、前記近接無線通信方式よりも通信範囲の広い通信方式に従ってそれぞれ通信可能な2つ以上の制御通信部と、を備える遠隔制御装置を制御するコンピュータを:
    被制御機器の遠隔制御のために使用される学習データを前記近接無線通信部を介して受信し、受信した当該学習データを記憶媒体に記憶させる学習部と;
    前記記憶媒体に記憶されている前記学習データに基づいて、前記2つ以上の制御通信部のうちのいずれかを介して被制御機器を遠隔制御するための制御信号を送信する遠隔制御部と;
    として機能させるための、プログラム。
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