JP2010257872A - 照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】省電力化および照明環境の快適性が向上される照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置14は、室内の空間の全般を照明する複数個の第1の照明器具15と、第1の照明器具15の周辺に設けられ、自己が設けられる領域および他の第1の照明器具15の領域で包囲される室内空間を照明する複数個の第2の照明器具16と、外部情報を受信または検出し、外部情報に応じた制御信号を出力するセンサ装置3と、センサ装置3から出力された制御信号に応じて、室内空間が所定の照度となるように室内空間を包囲する領域に設けられた第2の照明器具16の点灯状態を連動して制御する制御装置4Bとを具備する。
【選択図】図7

Description

本発明は、事務所や店舗などの室内空間を照明する照明装置に関する。
近年、地球温暖化対策や環境保全などの観点から、照明装置に対する省電力化が求められている。この省電力に対する事務所(オフィス)における照明手法として、室内空間の全般の照明、所謂アンビエント照明を行う全般照明器具と、作業面の机上面の照明、所謂タスク照明を行う局部照明器具とを備えた照明装置が知られている。この照明装置は、作業者に対する視環境を損なうことなく省電力化を図るものであり、不在席の机上面を照明する局部照明器具が消灯または減光されている。
そして、局部照明器具が消灯または減光すると、全体的な照度の割には、天井全体が暗いような感覚となるので、これを改善した照明装置が提案されている(例えば特許文献1参照。)。この従来技術の照明装置は、基準モジュール内に配設され、所定の机上面照度のほぼ半分以下の照度となるように空間を照明する第1の照明器具と、第1の照明器具の周辺に複数配設され、少なくとも1つが選択されて空間を局所的に照明することのできる第2の照明器具とを具備するものであり、第1の照明器具により空間が全体的に暗くなることを防止しつつ、第2の照明器具により必要な部分の照度を確保しつつ、省エネルギーが図れるというものである。また、第1の照明器具は、基準モジュール内に配設されるので、汎用性が向上するとともに、新規の配置およびレイアウト変更などに容易に対応可能というものである。
特開2000−353407号公報(第2、4頁、第1図)
しかしながら、タスク照明(第2の照明器具)は、狭配光の照明であるので、作業者の人数分が必要である。この結果、レイアウト変更に手間や障害などが発生するおそれがあり、また、作業者の人数が増加すると、タスク照明の数量も増加して、省電力に対する効果が低下するという欠点を有する。また、作業者の頭上にタスク照明があると、作業面に頭の影が強く映るおそれがあり、照明環境の快適性が損なわれるという欠点を有する。
本発明は、省電力化および照明環境の快適性が向上される照明装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の照明装置の発明は、器具本体の中心に対して回転対称となる領域にそれぞれ光源を有し、天井に所定間隔を有して配設されて、前記各光源がそれぞれ前記各領域で包囲される室内空間を照明する複数個の照明器具と;外部情報を受信または検出し、この外部情報に応じた制御信号を出力するセンサ装置と;このセンサ装置から出力された制御信号に応じて、前記室内空間が所定の照度となるように前記各領域の光源の点灯状態を連動して制御する制御装置と;を具備していることを特徴とする。
本発明および以下の各発明において、特に言及しない限り、各構成は以下による。
「器具本体の中心に対して回転対称となる領域」とは、各領域の光源により照明されるそれぞれの照明領域が器具本体の中心に対して回転対称であることを意味する。例えば、器具本体を中心に3等分するような3回回転対称、4等分する4回回転対称であってもよいし、それ以上に分割してもよい。また、2回回転対称の領域を複数個組み合わせてもよい。
光源は、器具本体に直接設けられてもよく、他の部材を介して器具本体に設けられてもよい。また、光源は、器具本体の領域毎に、1個が設けられてもよく、複数個が設けられてもよい。光源は、領域毎に一括して点灯制御することができる。
また、光源の種類は、特に限定されないが、省電力形の蛍光ランプ、LED(発光ダイオード)素子や有機EL(エレクトロルミネッセント)素子とするのが好ましい。
「光源の点灯状態」とは、光源の点灯、消灯または調光を意味する。
「所定間隔を有して配設される」とは、例えば、照明器具が直線状、曲線状、円状、楕円状、正四角形や長方形などの角状などに配設されていてもよいことを意味する。また、照明器具は、格子状に配設されることが好ましいが、千鳥状に配設されてもよい。
「外部情報」とは、光源の点灯状態を制御するリモコン装置から送信された無線信号、人体から放射される赤外線、照明器具の周囲や被照射面などの照度(明るさ)や撮像信号などである。センサ装置は、それらを受信または検出する受信素子や受光素子を備える。
本発明によれば、照明器具の各領域の光源は、それぞれ各領域で包囲される室内空間を照明するものであり、当該室内空間が所定の照度となるように当該室内空間を包囲する各領域の光源が連動して制御されるので、各作業者に対応したタスク照明を具備せず、作業者が増加しても作業者に対応したタスク照明を設ける必要がなく、これにより、省電力化されるとともに、レイアウト変更にも容易に対応しやすくなる。また、各光源が互いに異なる方向から室内空間を照明することになるので、作業面に作業者の影が映りにくくなる。
請求項2に記載の照明装置の発明は、天井に所定の間隔を有して配設され、室内の空間の全般を照明する複数個の第1の照明器具と;この第1の照明器具の周辺に、第1の照明器具の中心に対して回転対称となる領域にそれぞれ設けられ、自己が設けられる領域および他の第1の照明器具の領域で包囲される室内空間を照明する複数個の第2の照明器具と;外部情報を受信または検出し、この外部情報に応じた制御信号を出力するセンサ装置と;このセンサ装置から出力された制御信号に応じて、前記室内空間が所定の照度となるように前記室内空間を包囲する領域に設けられた前記第2の照明器具の点灯状態を連動して制御する制御装置と;を具備していることを特徴とする。
「第1の照明器具の中心に対して回転対称となる領域にそれぞれ設けられる第2の照明器具」とは、第2の照明器具により照明されるそれぞれの照明領域が第1の照明器具の中心に対して回転対称であることを意味する。
第2の照明器具は、第1の照明器具に一体化するように設けられてもよく、第1の照明器具と別体に設けられるとともに、第1の照明器具と密接、近接あるいは所定の隙間を有して設けられてもよい。
「第2の照明器具の点灯状態」とは、第2の照明器具に配設されている光源の点灯、消灯または調光を意味する。第1の照明器具に対しても同様である。
制御装置は、センサ装置から出力された制御信号に応じて、第1の照明器具の点灯状態も制御可能に形成されてもよい。
本発明によれば、複数個の第2の照明器具は、それぞれ第2の照明器具が設けられる領域で包囲される室内空間を照明するものであり、当該室内空間が所定の照度となるように当該第2の照明器具が連動して制御されるので、各作業者に対応したタスク照明を具備せず、作業者が増加しても作業者に対応したタスク照明を設ける必要がなく、これにより、省電力化されるとともに、レイアウト変更にも容易に対応しやすくなる。また、各第2の照明器具が互いに異なる方向から室内空間を照明することになるので、作業面に作業者の影が映りにくくなる。
請求項3に記載の照明装置の発明は、請求項1または2記載の照明装置の発明において、前記照明器具は、相関色温度が異なる光源を配設しており、前記制御装置は、前記室内空間が所定の照度となるようにして、高色温度の光源の点灯開始から一定期間に亘って、高色温度の光源の出力を徐々に低下させ、低色温度の光源の出力を徐々に増加させるように制御することを特徴とする。
高色温度の光源よりも相対的に色温度の低い光源は、目の疲労を軽減するので、長時間の視作業に対しては非常に有効である。しかし、新聞紙の閲覧などの短時間の視作業については、視対象がやや赤っぽく見えるので、高色温度の光源の照明下で見るよりもやや見えやすさが劣り、作業者を不快にさせるおそれがある。一方、低色温度よりも相対的に色温度の高い光源は、視作業における見えやすさに対しては非常に有効であるが、長時間の視作業に対しては目を疲労させるおそれがある。
本発明によれば、光源が点灯開始した一定期間の前半では、室内空間を照明する全光量に対する高色温度の光源からの放射光の光量比率が大きいので、視環境における見えやすさが向上される。そして、一定期間の後半以降では、室内空間を照明する全光量に対する他方の低色温度の光源からの放射光の光量比率が大きくなるので、視環境における目の疲労が軽減されるようになる。
請求項1の発明によれば、室内空間を包囲する照明器具の各領域の光源の点灯状態が連動して制御されることにより、各作業者に対応したタスク照明を具備しなくすることができるので、室内における照明器具の数量を抑制することができて、省電力化を向上させることができるとともに、レイアウト変更にも容易に対応することができ、また、各光源が照射対象に対して異なる方向から照明することにより作業面に作業者の影が映りにくくなるので、照明環境の快適性を向上させることができる。
請求項2の発明によれば、室内空間を包囲する第2の照明器具の点灯状態が連動して制御されることにより、各作業者に対応したタスク照明を具備しなくすることができるので、室内における第1および第2の照明器具の数量を抑制することができて、省電力化を向上させることができるとともに、レイアウト変更にも容易に対応することができ、また、各第2の照明器具が照射対象に対して異なる方向から照明することにより作業面に作業者の影が映りにくくなるので、照明環境の快適性を向上させることができる。
請求項3の発明によれば、高色温度の光源の点灯開始から一定期間に亘って、高色温度の光源の出力を徐々に低下させ、低色温度の光源の出力を徐々に増加させるので、短時間の視作業においては、高色温度光の照明下で被対象物を視認することができ、長時間の視作業においては、低色温度光の照明下で被対象物を視認することができ、これにより、被対象物に対する見えやすさと目の疲労の軽減を両立した照明環境を提供することができる。
本発明の実施例1を示す照明装置の概略ブロック図。 同じく、照明器具の概略斜視図。 同じく、照明器具の配置図。 同じく、照明装置の制御を示す説明図。 同じく、照明装置の他の制御を示す説明図。 本発明の実施例2を示す照明装置の概略ブロック図。 本発明の実施例3を示す照明装置の概略ブロック図。 同じく、第1および第2の照明器具の概略斜視図。 同じく、第1および第2の照明器具の配置図。 同じく、照明装置の第1の制御を示す説明図。 同じく、照明装置の第2の制御を示す説明図。 同じく、照明装置の第3の制御を示す説明図。 同じく、照明装置の第4の制御を示す説明図。 本発明の実施例4を示す照明装置の第1および第2の照明器具の概略斜視図。 同じく、照明装置の制御を示す説明図。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
本発明は、光源が室内空間を広角配光で照明するとともに、当該室内空間を照明する光源の点灯状態を連動して制御することにより、室内空間を所定の照度で照明するものである。
図1ないし図5は、本発明の実施例1を示し、図1は照明装置の概略ブロック図、図2は照明器具の概略斜視図、図3は照明器具の配置図、図4は照明装置の制御を示す説明図、図5は照明装置の他の制御を示す説明図である。
図1において、照明装置1は、照明器具2、センサ装置3および制
御装置4を有して構成されている。照明器具2は、複数個からなり、それぞれ器具本体5にセンサ装置3、光源6および点灯装置7を配設している。器具本体5は、例えば略箱状に形成され、図2に示すように、その前面側に平坦状の金属例えばアルミニウム(Al)からなる基板8を取り付けている。そして、器具本体5は、基板8の表面8aが天井面9aと略面一となるように天井9に埋設されている。
なお、本実施形態では、1つの光源6に対して対応する1つのセンサ装置3を具備しているが、図1ではまとめて1つのセンサ装置3として図示する。
基板8の表面8aは、その中心(器具本体5の中心)A1に対して回転対称に4分割されて第1〜第4の領域10a〜10dが形成されている。すなわち、第1〜第4の領域10a〜10dは、前記中心A1に対して2回回転対称の領域を2個組み合わせて形成されている。そして、基板8の表面8aには、第1〜第4の領域10a〜10d毎に、図示しない絶縁層を介して多数の光源としてのLED(発光ダイオード)チップ6が整列的に実装されている。
LEDチップ6は、可視光例えば白色光を放射するように形成されている。また、LEDチップ6は、主として基板8の外方側の方向に向かって光を放射するように形成されている。すなわち、LEDチップ6は、室内空間を広角配光で照明する。そして、LEDチップ6は、図示しない配線パターンにより直列接続または直並列接続されているとともに、第1〜第4の領域10a〜10d毎に点灯装置7に接続されており、点灯装置7により第1〜第4の領域10a〜10d毎に点灯制御される。
そして、第1〜第4の領域10a〜10dの角部11a〜11d側には、それぞれセンサ装置3の受光素子12が幾分基板8の外方側の方向に向くようにして配設されている。この受光素子12は、例えばフォトダイオードを有して形成され、外部情報としての人体から放射される赤外線を受光して人体を検出する。すなわち、センサ装置3は、人感センサ装置であり、各照明器具2の第1〜第4の領域10a〜10d毎に、人体検出の有無に応じた制御信号を制御装置4に出力するように形成されている。
そして、照明器具2は、図3に示すように、天井9に複数の列状にそれぞれ所定間隔を有して配設されている。すなわち、複数個の照明器具2は、天井面9aに格子状に配置され、天井面9aにおいて、一の照明器具2の第1の領域10aおよび第4の領域10dが隣り合う列状の照明器具2の第2の領域10bおよび第3の領域10cにそれぞれ正対している。また、各照明器具2は、第1〜第4の領域10a〜10dで包囲される室内空間13を当該第1〜第4の領域10a〜10dのそれぞれの光源6がそれぞれ照明することのできる間隔で配置されている。
制御装置4は、天井9の裏側に配設され、図1に示すように、各照明器具2のセンサ装置3および点灯装置7に接続されている。センサ装置3は、第1〜第4の領域10a〜10dの受光素子12が人体を検出すると、照明器具2および受光素子12のそれぞれのアドレスを付与した人体検出の制御信号を制御装置4に出力する。制御装置4は、当該アドレスの照明器具2の点灯装置7に受光素子12のアドレスを付与した点灯制御信号を出力する。点灯装置7は、商用交流電源Vsを所定の直流電源に変換し、受光素子12が配設された第1〜第4の領域10a〜10dの光源6に所定の定電流を供給する。これにより、光源6は、点灯し、可視光例えば白色光を放射する。
また、制御装置4は、センサ装置3からの前記制御信号が所定期間例えば5分に亘って入力されないと、前記制御信号に付与されたアドレスの照明器具2の点灯装置7に、受光素子12のアドレスを付与した調光制御信号を出力する。点灯装置7は、受光素子12が配設された第1〜第4の領域10a〜10dの光源6に予め設定された下限の調光率で点灯するような定電流を供給する。これにより、光源6は、調光制御される。このように、制御装置4は、センサ装置3から出力された制御信号に応じて、照明器具2の光源6の点灯状態を第1〜第4の領域10a〜10d毎に制御可能に形成されている。
そして、制御装置4は、人体を検出した受光素子12が配設された第1〜第4の領域10a〜10dの光源6が照明する室内空間13を包囲する4個の照明器具2および当該室内空間13を包囲する第1〜第4の領域10a〜10dを選択し、当該室内空間13が所定の照度例えば750ルクス(lx)となるように、4個の照明器具2の各点灯装置7を介して、当該室内空間13を包囲する第1〜第4の領域10a〜10dの光源6の点灯状態を連動して制御するように形成されている。すなわち、各照明器具2は、人の在席、不在席に係らず、所定の調光率で所定の設計照度(例えば300ルクス(lx))を確保するように配設され、この調光率と設計照度との関係が確保されていれば、所望の室内空間13における必要照度を達成するために必要な調光率は、演算可能となる。
次に、本発明の実施例1の作用について述べる。
図4において、照明装置1は、室内の壁Wa1,Wa2側に配置されている照明器具2a〜2dを示している。すなわち、照明器具2a,2bは、壁Wa1側に列状に配設され、照明器具2a,2cは、壁Wa2側に配設されている。
照明装置1は、例えば、照明器具2aの第3の領域10cに配設されている受光素子12が人体を検出すると、センサ装置3は、照明器具2aおよび第3の領域10cのそれぞれのアドレスを付与した制御信号を制御装置4に出力する。
制御装置4は、照明器具2aの第3の領域10cに配設されている光源6により照明される室内空間13aを包囲する照明器具2a,2b,2c,2dおよびそれらの照明器具2a,2b,2c,2dにおいて室内空間13aを包囲する領域10c,10b,10d,10aを求めるとともに、室内空間13aを所定の照度例えば750ルクス(lx)で照明する光源6の調光率を演算する。なお、ここでは、予め設定した調光率で点灯制御してもよい。
そして、制御装置4は、室内空間13aを包囲する照明器具2a〜2dの各点灯装置7に、それらの照明器具2a〜2dにおいて室内空間13aを包囲する第1〜第4の領域10a〜10dのアドレスとともに光源6の調光率を付与した調光信号を出力する。点灯装置7は、調光信号に付与された第1〜第4の領域10a〜10dの光源6を調光信号に付与された調光率で点灯制御する。図4および図5中、光源6が点灯している第1〜第4の領域10a〜10dは、斜線部分で示す。そして、室内空間13aを包囲する第1〜第4の領域10a〜10dの各光源6は、それぞれ室内空間13aを広角配光で照明するとともに187.5ルクス(lx)で照明する。これにより、室内空間13aは、所定の照度750ルクス(lx)で照明されるようになる。
また、照明装置1は、例えば照明器具2aの第4の領域10dに配設されている受光素子12が人体を検出すると、センサ装置3は、照明器具2aおよび第4の領域10dのそれぞれのアドレスを付与した制御信号を制御装置4に出力する。制御装置4は、照明器具2a,2bが室内空間13の壁Wa1側に配設されているので、照明器具2aの第4の領域10dに配設されている光源6により照明される室内空間13bを壁Wa1とともに包囲する照明器具2a,2bおよびこの照明器具2a,2bおいて室内空間13bを壁Wa1とともに包囲する領域10d,10aを求めるとともに、室内空間13bを所定の照度例えば750ルクス(lx)で照明するように光源6の調光率を演算する。
そして、制御装置4は、室内空間13bを壁Wa1とともに包囲する照明器具2a,2bの各点灯装置7に、照明器具2a,2bにおいて室内空間13bを壁Wa1とともに包囲する第4の領域10dおよび第1の領域10aのそれぞれのアドレスとともに光源6の調光率を付与した調光信号を出力する。点灯装置7は、調光信号に付与された第4の領域10dおよび第1の領域10aの各光源6を調光信号に付与された調光率で点灯制御する。第1および第4の領域10a,10dの各光源6は、それぞれ室内空間13bを広角配光で照明するとともに375ルクス(lx)で照明する。これにより、室内空間13bは、所定の照度750ルクス(lx)で照明されるようになる。
また、照明装置1は、照明器具2aの第1の領域10aに配設されている受光素子12が人体を検出すると、センサ装置3は、照明器具2aおよび第1の領域10aのそれぞれのアドレスを付与した制御信号を制御装置4に出力する。制御装置4は、照明器具2aが室内空間13の両壁Wa1,Wa2の角部側に配設されているので、照明器具2aの第1の領域10aに配設されている光源6により照明される室内空間13cを所定の照度例えば750ルクス(lx)で照明するように光源6の調光率を演算する。
そして、制御装置4は、照明器具2aの点灯装置7に第1の領域10aのアドレスとともに光源6の調光率を付与した調光信号を出力する。点灯装置7は、調光信号に付与された第1の領域10aの光源6を調光信号に付与された調光率で点灯制御する。第1の領域10aの光源6は、室内空間13cを広角配光で照明するとともに所定の照度750ルクス(lx)で照明する。ここで、第1〜第4の領域10a〜10dに配設されている各光源6は、それぞれ室内空間13の全域を広角配光で照明するものであるが、隣り合う室内空間13の一部も照明するものである。
そして、制御装置4は、例えば照明器具2a,2b,2c,2dの第3,第4,第1,第2の領域10c,10b,10d,10aに配設されているそれぞれの受光素子12が所定期間例えば5分に亘って人体を検出しないと、照明器具2a〜2dの各点灯装置7に、それぞれ第3,第2,第4,第1の領域10c,10b,10d,10aのアドレスとともに光源6を下限の調光率で制御させる調光信号(下限調光制御信号)を出力する。
点灯装置7は、調光信号に付与されたアドレスを有する第1〜第4の領域10a〜10dの光源6を調光制御するように電流を供給する。これにより、光源6は、下限の調光率で点灯し、図5に示すように、室内空間13aは、照明器具2a,2b,2c,2dの第3,第2,第4,第1の領域10c,10b,10d,10aに配設されているそれぞれの光源6により所定の設計照度で照明される。
なお、室内空間13を包囲する第1〜第4の領域10a〜10dのアドレスは、個々に異なっていてもよいが、室内空間13を、この室内空間13を包囲する全ての第1〜第4の領域10a〜10dのそれぞれの光源6でかつ同一の調光率で照明するときには、それらの第1〜第4の領域10a〜10dのアドレスを同一としてもよい。これにより、制御装置4は、調光率の演算や調光信号へのアドレス設定などが容易となって、光源6に対する制御動作を簡素にかつ迅速に行うことができる。
上述したように、照明装置1は、室内空間13を包囲する第1〜第4の領域10a〜10dに配設されている光源6の点灯状態が連動して制御されることにより、室内空間13が所定の照度例えば750ルクス(lx)となっているものである。したがって、室内空間13に複数個の作業机を設置することができて、各作業者に対応したタスク照明を設けるものではなく、作業者が増加しても作業者に対応したタスク照明を設けなくすることができるので、省電力化を向上させることができるとともに、レイアウト変更にも容易に対応することができる。
また、第1〜第4の領域10a〜10dの各光源6は、それぞれ広角配光で互いに異なる方向から室内空間13の全域を照明するので、作業机の作業面やパソコン等に作業者の影が映りにくくなっている。したがって、照明装置1は、照明環境の快適性を向上さ
せることができる。
なお、制御装置4は、室内空間13を所定の照度例えば750ルクス(lx)に制御することに限らず、時間帯、外光や室内空間13の在席数などの状況に応じて、光源6を調光制御し、室内空間13の照度(明るさ)を増減するように形成してもよい。
また、制御装置4は、室内空間13に人が不在席となったときには、室内空間13が低照度例えば300ルクス(lx)となるように光源6を調光点灯させるようにしてもよいし、光源6を消灯してもよい。
また、照明器具2の第1〜第4の領域10a〜10dのそれぞれの光源6は、例えば第1〜第4の領域10a〜10d毎に異なる色温度光を放射するものであってもよい。例えば、光源としてのLEDチップ6は、電球色や昼白色などの少なくとも2種類の異なる色光を放射するいずれかが第1〜第4の領域10a〜10d毎に配設される。そして、制御装置4は、第1〜第4の領域10a〜10d毎に光源6の調光率を変化させる。これにより、室内空間13を照明する色光が変化し、室内空間13を演色させることができる。
また、照明器具2が天井面9aに千鳥状に配設されるときには、例えば3個の照明器具2により包囲される室内空間が所定の照度となるように、当該室内空間を包囲する第1〜第4の領域10a〜10dの光源6の点灯状態を連動して制御するとよいものである。
さらに、センサ装置3は、人感センサ装置に形成したが、リモコン装置から送信された無線信号(制御信号)を受信する受信装置であってもよい。この場合、リモコン装置からの制御信号に応じて、照明器具2の光源6の点灯状態が第1〜第4の領域10a〜10d毎に個別に制御される。
また、センサ装置3は、受光素子12が例えば室内空間13の照度(明るさ)を検出する照度センサ装置であってもよい。この場合、制御装置4は、室内空間13が所定の照度例えば750ルクス(lx)となるように照明器具2の各領域10a〜10dの光源6の点灯状態を連動して制御するものである。
図6は、本発明の実施例2を示す照明装置の概略ブロック図である。なお、図1と同一部分には、同一符号を付して説明は省略する。
図6に示す照明装置1Aは、図1に示す照明装置1において、照明器具2の第1〜第4の領域10a〜10dにそれぞれ図示しないリモコン装置からの照明制御信号(無線信号)を受信する受光素子12Aが配設されている。また、制御装置4Aは、照明器具2毎に設けられ、それぞれの器具本体5に配設されているものである。
リモコン装置から送信された照明制御信号は、受光素子12Aにより受信されてセンサ装置3を介して制御装置4Aに送信される。制御装置4Aは、当該照明制御信号を受信した受光素子12Aが配設されている第1〜第4の領域10a〜10dのアドレスとともに、当該照明制御信号に応じた調光信号を点灯装置7に出力する。点灯装置7は、調光信号に付与されたアドレスを有する第1〜第4の領域10a〜10dの光源6を調光信号の調光率で点灯制御する。
そして、制御装置4Aは、通常、前記照明制御信号を受信した受光素子12Aが配設されている第1〜第4の領域10a〜10dが包囲する室内空間13の照度が所定の照度例えば750ルクス(lx)となるように、光源6の調光率を演算して求めるように形成されている。例えば、図4に示す照明器具2aの第1の領域10aの光源6のように、当該光源6のみで室内空間13aを所定の照度750ルクス(lx)で照明する。
そして、前記照明制御信号に付与されている照明器具2の数量を示す特定信号に応じて、光源6の調光率を演算して求めるように形成されている。例えば、特定信号に照明器具の数量2が付与されていると、室内空間13を375ルクス(lx)で照明する調光率を演算して求めるものである。また、特定信号に照明器具の数量4が付与されていると、室内空間13を187.5ルクス(lx)で照明する調光率を演算して求めるものである。
室内空間13に在席する人は、当該室内空間13を包囲する照明器具2に対して当該室内空間13を照明する照明器具2を選択して、選択した照明器具2に対して室内空間13を包囲する第1〜第4の領域10a〜10dの受光素子12Aに向かって、照明制御信号を無線送信する。当該照明制御信号には、光源6を点消灯または調光点灯させる制御信号とともに、室内空間13を照明する照明器具2の数量が前もって設定される。
図4に示すように、例えば、室内空間13bが2個の照明器具2a,2bで照明されるときには、室内空間13bを包囲する照明器具2aの第4の領域10dおよび照明器具2bの第1の領域10aのそれぞれの光源6は、室内空間13bをそれぞれ375ルクス(lx)で照明する。これにより、室内空間13bは、所定の照度750ルクス(lx)で照明される。
また、例えば、室内空間13aが4個の照明器具2a,2b,2c,2dで照明されるときには、室内空間13aを包囲する照明器具2a,2b,2c,2dの第3,第2,第4,第1の領域10c,10b,10d,10aのそれぞれの光源6は、室内空間13aをそれぞれ187.5ルクス(lx)で照明する。これにより、室内空間13aは、所定の照度750ルクス(lx)で照明される。
このように、照明装置1Aは、リモコン装置から照明制御信号を送信することにより、照明器具2の各領域10a〜10dの光源6の点灯状態を個別に制御することができるとともに、照明器具2の各領域10a〜10dで包囲される室内空間13が所定の照度例えば750ルクス(lx)となるように各領域10a〜10dの光源6の点灯状態が連動して制御できるものであり、実施例1の照明装置1と同様の作用、効果を得ることができる。
また、照明装置1Aは、照明器具2毎に制御装置4Aを具備するので、複数個の照明器具2と制御装置4Aとの間で信号線を引き回す必要がなく、また、天井9に照明器具2を配設するのみであるので、汎用性が向上するものである。
図7ないし図13は、本発明の実施例3を示し、図7は照明装置の概略ブロック図、図8は第1および第2の照明器具の概略斜視図、図9は第1および第2の照明器具の配置図、図10は照明装置の第1の制御を示す説明図、図11は照明装置の第2の制御を示す説明図、図12は照明装置の第3の制御を示す説明図、図13は照明装置の第4の制御を示す説明図である。なお、図1および図2と同一部分には、同一符号を付して説明は省略する。
図7において、照明装置14は、第1の照明器具15、第2の照明器具16、センサ装置3および制御装置4Bを有して構成されている。第1の照明器具15は、複数個からなり、それぞれ器具本体17に光源18、この光源18を点灯制御する点灯装置19,センサ装置3および第2の照明器具16の光源6を点灯制御する点灯装置7を配設している。
器具本体17は、図8に示すように、略箱状に形成され、その内部に中間に山形を成す湾曲状に形成された反射板20を配設し、両側板21,21にランプソケット22,22を配設している。そして、ランプソケット22,22に光源としての直管形蛍光ランプ18,18を取り付けている。この蛍光ランプ18,18は、点灯することにより、可視光例えば白色光を放射する。また、センサ装置3、点灯装置7および点灯装置19は、器具本体17の開口部23と反対側の例えば天板に取り付けられている。
第2の照明器具16は、第1の照明器具15の開口部23の周辺に第1の照明器具15と一体化するように設けられた4個に形成されている。4個の第2の照明器具16a〜16dは、それぞれ平坦状の金属例えばアルミニウム(Al)からなる基板24およびこの基板24の表面24aに図示しない絶縁層を介して整列的に実装された多数の光源としてのLED(発光ダイオード)チップ6を有して形成されている。
また、第2の照明器具16a〜16dは、器具本体17の中心A1に対して回転対称となる領域に形成され、本実施形態では、器具本体17の中心A1に対して4分割された領域を有し、2回回転対称となる一対の領域を2つ具備している。基板24は、器具本体17に図示しない取付部材により固定されている。そして、基板24の表面24aおよび第1の照明器具15の開口部23が天井面9aと略面一となるようにして、第1および第2の照明器具15,16は、天井9に埋設されている。
光源であるLEDチップ6は、可視光例えば白色光を放射するように形成されている。また、LEDチップ6は、主として基板24の外方側の方向に向かって光を放射するように形成されている。すなわち、LEDチップ6は、室内空間を広角配光で照明する。そして、多数のLEDチップ6は、図示しない配線パターンにより直列接続または直並列接続されて点灯装置7に接続されており、点灯装置7により点灯制御される。
そして、第2の照明器具16a〜16dのそれぞれの角部11a〜11d側には、それぞれセンサ装置3の受光素子12が幾分基板24の外方側の方向に向くようにして配設されている。この受光素子12は、例えばフォトダイオードを有して形成され、外部情報としての人体から放射される赤外線を受光して人体を検出する。すなわち、センサ装置3は、人感センサ装置であり、第2の照明器具16a〜16dは、それぞれ人体検出の有無に応じた制御信号を制御装置4Bに出力する。
そして、第1の照明器具15は、図9に示すように、天井9に複数の列状に所定間隔を有して配設されている。すなわち、複数個の第1の照明器具15は、天井面9aに格子状に配置され、天井面9aにおいて、第2の照明器具16a,16dが、隣り合う第1の照明器具15の列の第2の照明器具16b,16cにそれぞれ正対している。また、第1の照明器具15は、室内空間25を包囲する第2の照明器具16a〜16dに設けられたそれぞれの光源(LEDチップ)6が室内空間25を照明することのできる間隔で配置されている。そして、個々の第1の照明器具15は、その周囲の照明空間26を照明する。複数個の第1の照明器具15は、室内の空間の全般(全域)を照明する。すなわち、室内空間25は、照明空間26の4分割されたうちの一つがそれぞれ4つ集まって構成される。
制御装置4Bは、例えば天井9の裏側に配設されており、図7に示すように、各第1の照明器具15に配設されているセンサ装置3、点灯装置7および点灯装置19に接続されている。また、制御装置4Bは、図示しない壁スイッチ装置に接続されている。そして、壁スイッチ装置から出力された点灯操作信号または消灯操作信号を入力すると、そのアドレスに応じた第1の照明器具15の点灯装置19に点灯制御信号または消灯制御信号を出力する。
点灯装置19は、点灯制御信号が入力されると、商用交流電源Vsを直流電源に変換し、さらに当該直流電源を高周波交流電圧に変換して光源である蛍光ランプ18,18に印加する。蛍光ランプ18,18は、高周波点灯し、可視光例えば白色光を放射する。第1の照明器具15の周辺の照明空間26は、第1の照明器具15によって所定照度例えば300ルクス(lx)で照明される。そして、点灯装置19は、消灯制御信号が入力されると、高周波交流電圧の出力を停止する。これにより、蛍光ランプ18,18は、消灯する。第1の照明器具15の周辺の室内空間26は、第1の照明器具15(蛍光ランプ18,18)により照明されなくなる。
センサ装置3は、第2の照明器具16a〜16dの受光素子12が人体を検出すると、その第2の照明器具16のアドレスを付与した人体検出の制御信号を制御装置4Bに出力する。制御装置4Bは、当該アドレスの第2の照明器具16の点灯装置7に点灯制御信号を出力する。点灯装置7は、
商用交流電源Vsを所定の直流電源に変換し、光源であるLEDチップ6に所定の定電流を供給する。これにより、LEDチップ6は、点灯し、可視光例えば白色光を放射する。LEDチップ6から放射された可視光により、室内空間25が照明される。
そして、制御装置4Bは、センサ装置3からの人体検出の制御信号が所定期間例えば5分に亘り入力されないと、当該制御信号に付与されたアドレスの第2の照明器具16の点灯装置7に消灯制御信号を出力する。点灯装置7は、光源(LEDチップ)6に定電流を供給することを停止する。これにより、光源6は、消灯する。このように、制御装置4Bは、センサ装置3から出力された制御信号に応じて、第2の照明器具16の光源6の点灯状態を個別に制御可能に形成されている。
そして、制御装置4Bは、人体を検出した受光素子12が配設された第2の照明器具16の光源6が照明する室内空間25を包囲する4個の第1の照明器具15および当該室内空間25を包囲する4個の第2の照明器具16a〜16dを選択し、当該室内空間25が所定の照度例えば750ルクス(lx)となるように、それぞれ4個の第1および第2照明器具15,16の各点灯装置7,19を介して、当該室内空間25を包囲する第1の照明器具15の光源(蛍光ランプ)18,18および第2の照明器具16a〜16dの光源(LEDチップ)6の点灯状態を連動して制御するように形成されている。
次に、本発明の実施例3の作用について述べる。
図10において、例えば、隣り合う列状の第1の照明器具15a,15b,15dの周辺の照明空間26a,26b,26dには、人が出入りして作業をし、第1の照明器具15eの周辺の室内空間26eには、人が出入りしないものとする。この場合、壁スイッチ装置のスイッチ操作により、第1の照明器具15a,15b,15dが点灯制御され、第1の照明器具15eが消灯制御される。これにより、第1の照明器具15a,15b,15dの周辺の室内空間26a,26b,26dは、第1の照明器具15a,15b,15dによりそれぞれ300ルクス(lx)で照明され、第1の照明器具15eの周辺の室内空間26eは、第1の照明器具15eにより照明されなくなる。
そして、例えば、第1の照明器具15aに一体化している第2の照明器具16cに配設されている受光素子12が人体を検出すると、第1の照明器具15aに配設されているセンサ装置3は、第1の照明器具15aおよび第2の照明器具16cのそれぞれのアドレスを付与した制御信号を制御装置4Bに出力する。制御装置4Bは、第2の照明器具16cの光源6により照明される室内空間25を包囲する第1の照明器具15a,15b,15d,15eおよびそれらの第1の照明器具15a,15b,15d,15eにおいて室内空間25を包囲する第2の照明器具16c,16b,16d,16aを求めるとともに、室内空間25を第1の照明器具15a,15b,15dによる照度分300ルクス(lx)を加算して所定の照度例えば750ルクス(lx)で照明する光源6の調光率を演算する。
そして、制御装置4Bは、室内空間25を包囲する第2の照明器具16a〜16dの各点灯装置7に光源6の調光率を付与した調光信号を出力する。点灯装置7は、当該調光率で光源6を点灯制御する。図10中、光源6が点灯している第2の照明器具16a〜16dは、斜線部分で示す。そして、第2の照明器具16a〜16dの各光源6は、それぞれ室内空間25を広角配光で照明するとともに112.5ルクス(lx)で照明する。室内空間25は、4個の第2の照明器具16a〜16dにより450ルクス(lx)で照明される。
そして、室内空間25のうち、照明空間26a,26b、26dと重なり合う部分は、第1の照明器具15a,15b,15dからも照明されるので、それらの300ルクス(lx)の照度が加算されて、所定の照度750ルクス(lx)で照明される。室内空間25と照明空間26eの重なり合う部分は、第2の照明器具16a〜16dによる450ルクス(lx)の照度で照明される。
また、制御装置4Bは、図11に示すように、室内空間25を第1の照明器具15a,15b,15dにそれぞれ一体化している第2の照明器具16c,16b,16dにより、所定の照度750ルクス(lx)で照明させるようにしてもよい。第2の照明器具16c,16b,16dのそれぞれの光源6は、それぞれ室内空間25を150ルクス(lx)で照明する。
また、制御装置4Bは、第1の照明器具15aに一体化している第2の照明器具16cに配設されている受光素子12が人体を検出すると、当該第2の照明器具16cに室内空間25を第1の照明器具15a,15b,15dによる照度分を加算して所定の照度例えば750ルクス(lx)で照明する光源6の調光率を付与した調光信号を出力してもよい。第2の照明器具16cの点灯装置7は、当該調光率で光源6を点灯制御する。これにより、図12に示すように、第2の照明器具16cは、室内空間25を450ルクス(lx)で照明し、室内空間25と室内空間26a,26b,25dの重なり合う部分を所定の照度750ルクス(lx)とする。
なお、第2の照明器具16c,16b,16dによって室内空間25全体を所定の照度750ルクス(lx)となるように制御してもよい。
また、第1の照明器具15a〜15dの各光源18,18は、それぞれ照明空間26a〜26dの全域を照明するものであるが、隣り合う照明空間26の一部も照明するものである。また、第2の照明器具16a〜16dは、室内空間25の全域を広角配光で照明するものであるが、隣り合う室内空間25の一部も照明するものである。
制御装置4Bは、図13に示すように、隣接する室内空間25a,25bをそれぞれ所定の照度750ルクス(lx)で照明させるとき、上記の照明の重なりを演算し、室内空間25a,25bに隣接する第1の照明器具15b,15eがそれぞれの照明空間26b,26eをそれぞれ例えば250ルクス(lx)で照明し、室内空間25a,25bの両端側に位置する第1の照明器具15a,15c,15d,15fがそれぞれの照明空間26a,26c,26d,26fをそれぞれ例えば280ルクス(lx)で照明するように、第1の照明器具15a〜15fのそれぞれの光源(蛍光ランプ)18,18の点灯状態を制御してもよい。このように、制御装置4Bは、第2の照明器具16で包囲される室内空間25が所定の照度例えば750ルクス(lx)となるように、第1の照明器具15の光源18,18の点灯状態を第2の照明器具16の光源6の点灯状態に連動して制御することができる。
上述したように、照明装置14は、第1の照明器具15により室内空間26の全般が照明されるとともに、室内空間25を包囲する第2の照明器具16a〜16dに配設されている光源6の点灯状態が連動して制御されることにより、作業者の在席する室内空間25が所定の照度例えば750ルクス(lx)となっているものである。したがって、室内空間25に複数個の作業机を設置することができて、各作業者に対応したタスク照明を設けるものではなく、作業者が増加しても作業者に対応したタスク照明を設けなくすることができるとともに、室内空間26を照明する第1の照明器具15の数量も増加させる必要がないので、省電力化を向上させることができるとともに、レイアウト変更にも容易に対応することができる。
また、第2の照明器具16の各光源6は、それぞれ各室内空間25の全域を異なる角度で照明するので、作業机の作業面やパソコン等に作業者の影が映りにくくなっている。したがって、照明装置14は、照明環境の快適性を向上させることができる。
なお、第1の照明器具15は、光源として蛍光ランプ18,18を具備する構成であるが、光源としてLEDチップ(発光ダイオード)を使用した構成であってもよい。
また、制御装置4Bは、第1の照明器具15の光源18,18および各第2の照明器具16の光源6をそれぞれ個別に調光点灯させて、室内空間25を適宜の照度(明るさ)で照明させる構成であってもよい。
また、照明装置14は、第1の照明器具15の光源18,18および第2の照明器具16の光源6が互いに色光の異なるものとし、室内空間25を照明する照明光の演出を図るようにしてもよい。
図14および図15は、本発明の実施例4を示し、図14は照明装置の第1および第2の照明器具の概略斜視図、図15は照明装置の制御を示す説明図である。なお、図8と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
図14に示す照明装置27は、図8に示す照明装置14において、第1の照明器具15の光源18A,18Aとして高色温度例えば5000K以上である昼光色の光を放射する直管形蛍光ランプを使用し、第2の照明器具16の光源6Aとして低色温度例えば3000K以下の電球色の光を放射するLEDチップが使用されたものである。すなわち、照明装置14において、第1および第2の照明器具15,16は、相関色温度が異なる光源18A,6Aを配設し、第1の照明器具15が第2の照明器具16よりも高色温度の光源18A,18Aを配設するようにしたものである。
そして、制御装置4Bは、壁スイッチ装置のスイッチ操作に応じて第1の照明器具15の蛍光ランプ18A,18Aを点灯制御するときには、当初、室内空間26が例えば600ルクス(lx)となるように蛍光ランプ18A,18Aを点灯させる。そして、第2の照明器具16に配設している受光素子12が人体を検出すると、当初、室内空間25が例えば150ルクス(lx)となるようにLEDチップ6Aを点灯させる。これにより、作業者が在席する室内空間25は、所定の照度750ルクス(lx)で照明される。
この後、制御装置4Bは、図15に示すように、室内空間25が所定の照度750ルクス(lx)となるようにして、一定期間例えば1時間に亘って、第1の照明器具15の蛍光ランプ18A,18Aの出力を徐々に低下させ、第2の照明器具16のLEDチップ6Aの出力を徐々に増加させる。そして、一定期間が経過した以降では、室内空間26を第1の照明器具15により300ルクス(lx)で照明し、室内空間25を第2の照明器具16により450ルクス(lx)で照明するものである。
照明装置27は、第1の照明器具15の蛍光ランプ18A,18Aが点灯開始した一定期間例えば1時間の前半(0〜40分)では、室内空間25を照明する全光量に対する第1の照明器具15の高色温度の蛍光ランプ18A,18Aからの放射光の光量比率が大きいので、視環境における見えやすさが向上される。そして、一定期間例えば1時間の後半(40〜60分)および一定期間の経過した以降では、室内空間25を照明する全光量に対する第2の照明器具16の低色温度の光源であるLEDチップ6Aからの放射光の光量比率が大きくなるので、視環境における目の疲労が軽減されるようになる。
したがって、短時間の視作業においては、高色温度光の照明下で被対象物を視認することができ、長時間の視作業においては、低色温度光の照明下で被対象物を視認することができるので、照明装置27は、被対象物に対する見えやすさと目の疲労の軽減を両立した照明環境を提供することができる。
なお、一定期間の経過後は、室内空間25を第2の照明器具16のみで所定の照度750ルクス(lx)で照明するようにしてもよい。また、第1の照明器具15は、蛍光ランプ18A,18Aに代えて、高色温度の光源として高色温度の光を放射するLEDチップ(発光ダイオード)を使用した構成であってもよい。
さらに、第1の照明器具15または第2の照明器具16の少なくとも一方に相関色温度の異なる光源を配設し
、相関色温度を可変とする構成とし、第1および第2の照明器具15,16の調光率を維持した状態で高色温度と低色温度の出力を変化させてもよい。
本発明は、天井等の造営物に配設される埋込形照明器具、直付け形照明器具および吊り下げ形照明器具を備える照明装置に用いることができる。
1,1A,14,27…照明装置、 2…照明器具、 3…センサ装置、 4,4A,4B…制御装置、 15…第1の照明器具、 16…第2の照明器具、 28A,28A…高色温度の光源

Claims (3)

  1. 器具本体の中心に対して回転対称となる領域にそれぞれ光源を有し、天井に所定間隔を有して配設されて、前記各光源がそれぞれ前記各領域で包囲される室内空間を照明する複数個の照明器具と; 外部情報を受信または検出し、この外部情報に応じた制御信号を出力するセンサ装置と; このセンサ装置から出力された制御信号に応じて、前記室内空間が所定の照度となるように前記各領域の光源の点灯状態を連動して制御する制御装置と;を具備していることを特徴とする照明装置。
  2. 天井に所定の間隔を有して配設され、室内の空間の全般を照明する複数個の第1の照明器具と; この第1の照明器具の周辺に、第1の照明器具の中心に対して回転対称となる領域にそれぞれ設けられ、自己が設けられる領域および他の第1の照明器具の領域で包囲される室内空間を照明する複数個の第2の照明器具と; 外部情報を受信または検出し、この外部情報に応じた制御信号を出力するセンサ装置と; このセンサ装置から出力された制御信号に応じて、前記室内空間が所定の照度となるように前記室内空間を包囲する領域に設けられた前記第2の照明器具の点灯状態を連動して制御する制御装置と;を具備していることを特徴とする照明装置。
  3. 前記照明器具は、相関色温度が異なる光源を配設しており、前記制御装置は、前記室内空間が所定の照度となるようにして、高色温度の光源の点灯開始から一定期間に亘って、高色温度の光源の出力を徐々に低下させ、低色温度の光源の出力を徐々に増加させるように制御することを特徴とする請求項1または2記載の照明装置。
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