JP2010251940A - 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】測色値と画像データとの対応関係を与えるプロファイルを効率的に作成することを可能とする。
【解決手段】単格子3D−LUT作成部84は、複数のカラーパッチの測色値と、カラーパッチを画像入力機器によって入力した入力値との対応関係に基づいて入力色空間と目的色空間との対応関係を規定するルックアップテーブルを作成する。明度関数作成部85は、ルックアップテーブルに規定する入力値の明度を、測色値との色差が最小となるように変換するための明度関数を作成する。プロファイル作成部78は、明度関数が適用されたルックアップテーブルに基づいて、プロファイルを作成する。明度関数作成部85は、明度関数におけるニーポイントを、すでに作成した明度関数の平均の明度関数のニー角度とニーポイントの出力値に基づいて決定する。本発明は、パーソナルコンピュータに適用することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムに関する。
コンピューターの入力装置によって入力された色が出力装置にて出力される際に、装置固有の特性によらず出力色が入力色と同じ色として再現されるようにする、ICC(International Color Consortium)規格の採用が進んでいる。このICC規格では、各入出力装置に対してカラーチャートの測色値と画像データとの対応関係を与えるプロファイルデータが与えられ、各入出力装置の画像データがこのプロファイルを介して基準となる測色値と対応付けられることによって各機器に依存しない発色が行われる。
たとえば、デジタルスチルカメラで使用される機器依存色空間を非依存色空間に変換し、さらにシーン別の色補正を行うプロファイルを作成する手法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2007− 258868号公報
しかしながら、機器依存色空間を非依存色空間に変換するためのプロファイル作成においては、必要なパラメーター(たとえば明度関数等)は、通常、ユーザがいままでの経験に基づいて感覚的に決定していた。その結果が所望の画像を得るのに時間を要したり、出来上がりにバラツキが生じることがあった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、プロファイルを効果的に生成できるようにするものである。
本発明の一側面の画像処理装置は、画像入力機器が使用する入力色空間と所定の目的色空間との対応関係を規定したプロファイルを作成する画像処理装置において、複数のカラーパッチの測色値と、カラーパッチを画像入力機器によって入力した入力値との対応関係に基づいて入力色空間と目的色空間との対応関係を規定するルックアップテーブルを作成するルックアップテーブル作成手段と、ルックアップテーブルに規定する入力値の明度を、測色値との色差が最小となるように変換するための明度関数を作成する明度関数作成手段と、明度関数が適用されたルックアップテーブルに基づいて、プロファイルを作成するプロファイル作成手段とを有し、明度関数作成手段は、明度関数におけるニーポイントを、すでに作成した明度関数の平均の明度関数のニー角度とニーポイントの出力値に基づいて決定し、ルックアップテーブル作成手段は、測色値と入力値との対応関係に基づいて入力色空間と目的色空間との対応関係を規定するマトリクスを作成し、マトリクスにより規定される入力色空間と目的色空間との対応関係が格納される単格子3次元ルックアップテーブルを作成し、マトリクスを使用して入力色空間の白色点を変換することにより得られる白色明度に基づいて単格子3次元ルックアップテーブルに規定する目的色空間の各色彩値の明度を正規化し、単格子3次元ルックアップテーブルを適用して多格子ルックアップテーブルを作成し、多格子ルックアップテーブルに明度関数を適用することを特徴とする。
その大きさに応じて色相および彩度が補正される重み係数について、明度関数の非線形部分に、出力値の大きさに反比例した大きさの重み係数を作成する重み係数作成手段をさらに有し、プロファイル作成手段は、重み係数作成手段により作成された重み係数を適用したルックアップテーブルに基づいて、プロファイルを作成することができる。
マトリクス、明度関数、または重み係数の出力指示を受け付ける入力部を有する操作画面を表示する表示制御手段と、入力部により受け付けられた指示に応じて、マトリクス、明度関数、重み係数を出力するパラメーター出力手段とをさらに有することができる。
ルックアップテーブル作成手段は、明度関数を適用しないようにすることができる。
本発明の一側面の画像処理方法、またはプログラムは、画像入力機器が使用する入力色空間と所定の目的色空間との対応関係を規定したプロファイルを作成する場合において、複数のカラーパッチの測色値と、カラーパッチを画像入力機器によって入力した入力値との対応関係に基づいて入力色空間と目的色空間との対応関係を規定するルックアップテーブルを作成するルックアップテーブル作成ステップと、ルックアップテーブルに規定する入力値の明度を、測色値との色差が最小となるように変換するための明度関数を作成する明度関数作成ステップと、明度関数が適用されたルックアップテーブルに基づいて、プロファイルを作成するプロファイル作成ステップとを含み、明度関数作成ステップは、明度関数におけるニーポイントを、すでに作成した明度関数の平均の明度関数のニー角度とニーポイントの出力値に基づいて決定し、ルックアップテーブル作成ステップは、測色値と入力値との対応関係に基づいて入力色空間と目的色空間との対応関係を規定するマトリクスを作成し、マトリクスにより規定される入力色空間と目的色空間との対応関係が格納される単格子3次元ルックアップテーブルを作成し、マトリクスを使用して入力色空間の白色点を変換することにより得られる白色明度に基づいて単格子3次元ルックアップテーブルに規定する目的色空間の各色彩値の明度を正規化し、単格子3次元ルックアップテーブルを適用して多格子ルックアップテーブルを作成し、多格子ルックアップテーブルに明度関数を適用することを特徴とする。
本発明の一側面の画像処理装置、画像処理方法、またはプログラムにおいては、複数のカラーパッチの測色値と、カラーパッチを画像入力機器によって入力した入力値との対応関係に基づいて入力色空間と目的色空間との対応関係を規定するルックアップテーブルが作成され、ルックアップテーブルに規定する入力値の明度を、測色値との色差が最小となるように変換するための明度関数が作成され、明度関数が適用されたルックアップテーブルに基づいて、プロファイルが作成され、明度関数作成において、明度関数におけるニーポイントが、すでに作成した明度関数の平均の明度関数のニー角度とニーポイントの出力値に基づいて決定され、ルックアップテーブル作成において、測色値と入力値との対応関係に基づいて入力色空間と目的色空間との対応関係を規定するマトリクスが作成され、マトリクスにより規定される入力色空間と目的色空間との対応関係が格納される単格子3次元ルックアップテーブルが作成され、マトリクスを使用して入力色空間の白色点を変換することにより得られる白色明度に基づいて単格子3次元ルックアップテーブルに規定する目的色空間の各色彩値の明度が正規化され、単格子3次元ルックアップテーブルを適用して多格子ルックアップテーブルが作成され、多格子ルックアップテーブルに明度関数が適用される。
本発明によれば、測色値と画像データとの対応関係を与えるプロファイルを効率的に作成することができる。
本発明の実施の形態にかかるコンピューターの構成例を示すブロック図である。 カラーチャートCCを示す図である。 図1のコンピューターにおいて実行されるプログラムのソフトウェア構成例を示すブロック図である。 単格子3D−LUT作成処理の流れを示すフローチャートである。 単格子3D−LUTの構造例を示す図である。 正規化の様子を示す図である。 明度関数作成処理の流れを示すフローチャートである。 明度関数作成処理を説明する図である。 明度関数作成処理を説明する他の図である。 明度関数作成処理を説明する他の図である。 明度関数作成処理を説明する他の図である。 明度関数作成処理を説明する他の図である。 HSB重み係数作成処理を説明する図である。 図3の撮影データ再現部の構成例を示すブロック図である。 図3の測色データ再現部の構成例を示すブロック図である。 UI画面の表示例を示す図である。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の画像処理装置は、
画像入力機器が使用する入力色空間と所定の目的色空間との対応関係を規定したプロファイルを作成する画像処理装置において、
複数のカラーパッチの測色値と、カラーパッチを画像入力機器によって入力した入力値との対応関係に基づいて入力色空間と目的色空間との対応関係を規定するルックアップテーブルを作成するルックアップテーブル作成手段(たとえば、図3のパラメーター作成部72とプロファイル作成部73)と、
ルックアップテーブルに規定する入力値の明度を、測色値との色差が最小となるように変換するための明度関数を作成する明度関数作成手段(たとえば、図3の明度関数作成部85)と、
明度関数が適用されたルックアップテーブルに基づいて、プロファイルを作成するプロファイル作成手段(たとえば、図3のプロファイル作成部73)と
を有し、
明度関数作成手段は、
明度関数におけるニーポイントを、すでに作成した明度関数の平均の明度関数のニー角度とニーポイントの出力値に基づいて決定し(たとえば、図8〜図12)、
ルックアップテーブル作成手段は、
測色値と入力値との対応関係に基づいて入力色空間と目的色空間との対応関係を規定するマトリクスを作成し(たとえば、図3のマトリクス作成部83)、
マトリクスにより規定される入力色空間と目的色空間との対応関係が格納される単格子3次元ルックアップテーブルを作成し(たとえば、図3の単格子3D−LUT作成部84)、
マトリクスを使用して入力色空間の白色点を変換することにより得られる白色明度に基づいて単格子3次元ルックアップテーブルに規定する目的色空間の各色彩値の明度を正規化し(たとえば、図3の単格子3D−LUT作成部84)、
単格子3次元ルックアップテーブルを適用して多格子ルックアップテーブルを作成し(たとえば、図3の多格子3D−LUT作成部91、単格子3D−LUT適用部92)、
多格子ルックアップテーブルに明度関数を適用する(たとえば、図3の明度関数適用部93)
ことを特徴とする。
その大きさに応じて色相および彩度が補正される重み係数について、明度関数の非線形部分に、出力値の大きさに反比例した大きさの重み係数を作成する重み係数作成手段(たとえば、図3のHSB重み係数作成部86)
をさらに有し、
プロファイル作成手段は、重み係数作成手段により作成された重み係数を適用したルックアップテーブルに基づいて、プロファイルを作成することができる(たとえば、図3の測色色補正部94)。
マトリクス、明度関数、または重み係数の出力指示を受け付ける入力部(たとえば、図16のボタン211〜217)を有する操作画面を表示する表示制御手段(たとえば、図3のUI部76)と、
入力部により受け付けられた指示に応じて、マトリクス、明度関数、重み係数を出力するパラメーター出力手段(たとえば、図3のパラメーター出力部74)と
をさらに有することができる。
[コンピューター1、DSC2、測色機3の説明]
図1は、本発明の実施の形態にかかるコンピューター1の構成を示すブロック図である。
コンピューター1には、デジタルスチルカメラ(DSC)2および測色機3がUSBケーブルを介して接続されている。DSC2は、撮影した画像を構成する各画素の色をRGBの三原色に対してそれぞれ256階調で表現した画像データを生成し、USBケーブルを介してコンピューター1に供給する。測色機3は、分光測光器を備え、その分光測光器の出力信号に基づいたCIEExyz表色系における座標値(YXZ値)を、USBケーブルを介してコンピューター1に供給する。
この例の場合、DSC2により、図2に示す、複数のカラーパッチCPによって構成されているカラーチャートCCが撮影され、また測色機3により、同じカラーチャートCCが測色される。すなわちカラーチャートCCの撮像の結果得られたRGB値(以下、カメラRGB値と称する)と、各カラーパッチCPの測色値としてのXYZ値(以下、測色XYZ値と称する)が、それぞれコンピューター1に供給される。
コンピューター1は、DSC2からのカメラRGB値と、測色機3からの測色XYZ値に基づいて、DSC2に依存した入力色空間内で規定されるカメラRGB値と、非機器依存の目的色空間との対応関係を規定するプロファイルを作成する処理(以下、プロファイル作成処理と称する)を実行する。ここで作成されるプロファイルは、画像データの各画素が示す色を非機器依存色空間での色彩値に変換する際に用いられる。特に、DSC2は、画像入力機器であるため、このプロファイルはソースICCプロファイルと呼ばれる。
[コンピューター1の構成例の説明]
コンピューター1は、CPU11、RAM12、ROM13、ハードディスクドライブ(HDD)14、汎用インターフェース(GIF)15、ビデオインターフェース(VIF)16、入力インターフェース(IIF)17、およびバス18を有して構成されている。バス18は、コンピューター1を構成する各要素11〜17の間でのデータ通信を実現するものであり、図示しないチップセット等によって通信が制御されている。
HDD14には、オペレーティングシステム(OS)を含む各種プログラムを実行するためのプログラムデータ14aが記憶されており、当該プログラムデータ14aをRAM12に展開しながらCPU11が当該プログラムデータ14aに準じた演算を実行する。さらに、HDD14には、非機器依存色空間同士の色変換規則を規定した変換プロファイル14bが記憶されている。変換プロファイル14bによれば、XYZ空間、CIELAB空間、およびsRGB空間を相互に変換することができる。
汎用インターフェース(GIF)15は、たとえばUSB規格に準じたインターフェースを提供するものであり、外部のDSC2と測色機3との通信を制御する。
ビデオインターフェース(VIF)16は、コンピューター1を外部のディスプレイ19に接続し、ディスプレイ19に画像を表示させる。入力インターフェース(IIF)17は、コンピューター1を外部のキーボード20とマウス21に接続し、キーボード20とマウス21からの入力信号をコンピューター1に取り入れる。
図3は、コンピューター1において実行されるプログラムのソフトウェアの構成例を示すブロック図である。同図において、画像入力装置ドライバー51、測色機ドライバー52、およびプロファイル作成アプリケーション(APL)53が実行される。
画像入力装置ドライバー51は、DSC2を制御し、DSC2が出力するカメラRGB値を入力し、RGBファイルとしてHDD14に記憶させる。なお、撮影データに対して図示しないデコード処理等を行うことにより、カメラRGB値が取得される。
測色機ドライバー52は、測色機3を制御し、測色機3が出力する測色XYZ値を入力し、XYZファイルとしてHDD14に記憶させる。
なお画像入力装置ドライバー51および測色機ドライバー52は、たとえばオペレーティングシステム(OS)に組み込まれている。
APL53は、プロファイル作成処理を実行する。なおここではDSC2についてのプロファイル作成について説明するが、これに限られず、スキャナやフィルムスキャナやデジタルビデオカメラ等の他の画像入力機器についてのプロファイルを作成する場合にも本発明を適用することができる。
[APL53の詳細な説明]
APL53は、制御部71、パラメーター作成部72、プロファイル作成部73、パラメーター出力部74は、関連データ生成部75、およびUI部76を有して構成されている。
[制御部71の詳細な説明]
制御部71は、後述するUI部76が表示するUI(User Interface)画面に対する操作に応じて、各部を制御する。パラメーター作成部72は、制御部71の制御に従って、各種の色再現パラメーターを作成する。プロファイル作成部73は、パラメーター作成部72により作成された色再現パラメーターを、制御部71の制御に従って適宜利用してプロファイルを作成する。パラメーター出力部74は、パラメーター作成部72により作成された色再現パラメーターを、制御部71の制御に従って適宜出力する。関連データ生成部75は、プロファイルを用いずにカメラRGB値や測色XYZ値を色再現する。
[パラメーター作成部72の説明]
パラメーター作成部72は、データ取得部81、ホワイトバランス係数算出部82、マトリクス作成部83、単格子3D−LUT作成部84、明度関数作成部85、およびHSB重み係数作成部86を有して構成されている。
[データ取得部81の説明]
データ取得部81は、制御部71の制御に応じたRGBファイルとXYZファイルを取得する。データ取得部81はまた、取得したRGBファイルとしてのカメラRGB値(入力値)とXYZファイルとしての測色XYZ値(測色値)を、図2に示すように対応付けて測定データMDとしてHDD14に記憶させる。
[ホワイトバランス係数算出部82の説明]
ホワイトバランス係数算出部82は、R=G=Bとなるグレー軸をCIE−D50光源下での撮影に対応させるために、カメラRGB値をゲイン調整する。
[マトリクス作成部83の説明]
マトリクス作成部83は、カメラRGB値とXYZ値との対応関係を規定するマトリクスMを算出する。
具体的には、マトリクスMによって規定されるカメラRGB値とXYZ値との対応関係は、以下の式(1)によって表される。式(1)において、a11〜a33は、マトリクスMを構成する各行列要素を表している。
Figure 2010251940
マトリクスMは、測定データMDに示されるカメラRGB値と測色XYZ値との対応関係と、マトリクスMによって規定されるカメラRGB値とXYZ値との対応関係との二乗誤差を最小とするように、行列最小二乗法によって計算される。
[単格子3D−LUT作成部84の説明]
単格子3D−LUT作成部84は、単格子3次元ルックアップテーブル(単格子3D−LUT)を作成する。図4は、この単格子3D−LUT作成部84における単格子3D−LUT作成処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS11において、単格子3D−LUT作成部84は、各頂点にカメラRGB値と測色XYZ値との対応関係が格納された単格子3D−LUTを作成する。
具体的には、カメラRGB値の立方色空間の8頂点[K(Black),R(Red),G(Green),B(Blue),C(Cyan),M(Magenta),Y(Yellow),W(White)]に対応するカメラRGB値が、順次前記の式(1)に代入されて、これらに対応するXYZ値が算出される。そして8頂点に、各頂点におけるカメラRGB値とXYZ値とが対応付けられる。
図5は、単格子3D−LUTを模式的に示した図である。このように、単格子3D−LUTの8頂点の各頂点には、カメラRGB値とXYZ値との対応関係が格納される。
ステップS12において、単格子3D−LUT作成部84は、色差が最小になるように、単格子3D−LUTを調整する。
具体的には、測定データMDに格納されたカメラRGB値が、単格子3D−LUTを参照してXYZ値に変換される。なおここで変換されたXYZ値を、適宜、変換XYZ値と称する。
次に変換XYZ値と、測定データMDに格納された測色XYZ値(測色機3での測色の結果得られたXYZ値)との色差ΔEが算出される。この例の場合、色差ΔEは、CIE_Δ1994の色差式によって算出される。なお、この例の場合、変換XYZ値および測色XYZ値を変換プロファイル14bによってL*a*b*値に変換した上で、これらの色差ΔEが算出される。色差ΔEは、各カラーパッチCPについて算出される。
そしてその色差ΔEが最小になるように、単格子3D−LUTの頂点のうちBkとWを除いた6頂点[R,G,B,C,M,Y]に対応付けられたXYZ値が調整される。具体的には、色差ΔEが小さくなるように、所定の色相調整量(ΔH値)と彩度調整量(ΔC値)が決定される。そして、そのΔH値とΔC値がXYZ値の調整量に変換されて、6頂点の各XYZ値が調整される。
このようにして単格子3D−LUTが、色差が最小になるように調整されると、ステップS13において、単格子3D−LUT作成部84は、単格子3D−LUTを白色明度に基づいて正規化する。
具体的には、調整された単格子3D―LUTにおいてカメラRGB値がそれぞれ255となる白色頂点[W]に対応付けられたYW値(白色明度)が取得される。そして単格子3D―LUTの各格子点に対応付けられた各Y値が白色明度YWで一律に除算される。その結果、各格子点に対応付けられたY値は0〜1に正規化される。
XYZ空間においてY値は0〜1の間の値となるが、DSC2の撮像素子のダイナミックレンジを考慮することなくマトリクスMを算出していることから、YW値が1を超えることも考えられる。そこでこのように単格子3D―LUTの各格子点に対応付けられた各Y値を白色明度YWで一律に除算することで、各格子点に対応付けられたY値を0〜1に正規化することができる。
図6は、この正規化処理を模式的に示した図である。図6には、カメラRGB値がR=G=Bとなるグレー軸上の格子点に対応付けられた正規化前後のY値が示されている。高明度領域の格子点においては、正規化前のY値(図中点線)は1を超えるが、正規化を行うことにより各格子点のY値(図中実線)は0〜1の範囲に収まるようになる。このようにすることにより、単格子3D―LUTによって変換された変換XYZ値のY値が1を超えることがなくなり、その結果白とびを防止することができる。なお、全体的に明度を下方修正していることとなるため、この単格子3D―LUTによって変換された変換XYZ値は本来よりも暗めの色を示すようになる。
このようにして単格子3D−LUTが作成される。
[明度関数作成部85の説明]
明度関数作成部85は、明度関数を作成する。図7は、この明度関数生成処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS21において、明度関数作成部85は、明度における入力値と出力値との関係において、入力値=出力値の関係を、測色データとの色差が最小となるように調整する。
具体的には、白色明度に基づいて正規化された単格子3D−LUTのカメラRGB値を入力値とするとともに、測色データとの色差が最小となる出力値が求められる。たとえば測定データMDに格納されたカメラRGB値が、単格子3D−LUTを参照してXYZ値に変換される。そしてこの変換XYZ値と測色XYZ値のそれぞれが、変換プロファイル14bにより、L*a*b*値に変換した上で、これらの色差ΔEが算出される。そしてその色差ΔEが最小値(たとえば、0値)になるようにカメラRGB値が調整される。
図8は、この調整処理を模式的に示した図である。図中点線は、入力値=出力値の対応関係を示し、実線は、測色データとの色差が最小となる入力値と出力値との関係を示している。この例の場合、このゲイン係数を求めることにより、測色データとの色差が最小となる入力値と出力値の関係を得ることができる。なお以下において、測色データとの色差が最小となる入力値と出力値との関係を、適宜、線形明度関数BF’と称する。
ステップS22からステップS24の処理で、明度関数作成部85は、ニーポイントを検出する。
すなわちステップS22において、明度関数作成部85は、ステップS21で求められた線形明度関数BF’において、DSC2の機種についてすでに作成されている複数の明度関数BFの平均明度関数BFhにおけるニーポイントNPhの角度(以下、ニー角度NPrと称する)と一致する角度を有する点(以下、参照点SP1と称する)を検出する。
図9の左側は、平均明度関数BFhにおけるニーポイントNPhとそのニー角度NPrが示されている。この場合、図9の右側に示すように、線形明度関数BF’を示す直線上の点であって、最大入出力値の点とを結ぶ直線の角度が、ニー角度NPrとなる点が、参照点SP1として検出される。
次にステップS23において、明度関数作成部85は、ステップS21で求められた線形明度関数BF’において、平均明度関数BFhのニーポイントNPhの出力値と同じ出力値に対応する点(以下、参照点SP2と称する)を検出する。図10の左側には、平均明度関数BFhのニーポイントNPhの出力値NPhoが示されている。この場合、図10の右側に示すように、線形明度関数BF’を示す直線上の出力値=NPhoとなる点が、参照点SP2として検出される。なお平均明度関数BFhにおけるニーポイントNPhのニー角度NPrや出力値は、たとえばHDD14に記憶されている。
このように参照点P1と参照点P2が検出されると、ステップS24において、明度関数作成部85は、図11に示すように、線形明度関数BF’を示す直線の参照点SP1と参照点SP2の中間点を、ニーポイントNPとする。
このようにステップS22からステップS24の処理でニーポイントが検出されると、ステップS25において、明度関数作成部85は、図12に示すように、原点、ニーポイントNP、および原点からニーポイントNPまでの所定の間隔毎の点における入力値と出力値、ならびに最大入出力値を、明度関数BFとして取得する。
このようにして明度関数BFが作成される。
単格子3D−LUTを白色明度に基づいて正規化したため、全体的に明度が下方修正されたが、以上のように、明度関数を、測色データとの色差が最小となるように調整するようにしたので、本来の階調再現に近づけることができる。
また以上のように、すでに作成した明度関数を用いてニーポイントNPを決定するようにしたので、ユーザによるばらつきをなくすことができる。
[HSB重み係数作成部86の説明]
HSB重み係数作成部86は、非線形部分における色相と彩度を測色値に近づける補正を行う。具体的には、図13に示すように、明度関数作成部85で作成された明度関数が、原点、ニーポイント、および最大入出力値に対応する点を通過するスプライン曲線によって補間される。
そしてニーポイントから最大入出力値までの明度係数(すなわち非線形部分)に、出力値の大きさに反比例する大きさのHSB重み係数が割り当てられる。たとえば、ニーポイントNPに対して、最も大きい重み係数(たとえば、1)が割り当てられ、それ以降の点には、段階的に小さな重み係数が割り当てられ、そして最大入出力値に対しては、最も小さい重み係数(たとえば、0)が割り当てられる。
[プロファイル作成部73の説明]
プロファイル作成部73は、制御部71の制御に従って、パラメーター作成部72から供給された単格子3D−LUT、明度関数、およびHSB重み係数(すなわち色再現パラメーター)に基づいてルックアップテーブルとプロファイルを作成する。プロファイル作成部73は、多格子3D−LUT作成部91、単格子3D−LUT適用部92、明度関数適用部93、測色色補正部94、およびモード色補正部95を有して構成されている。
多格子3D−LUT作成部91は、RGB値の立方色空間であって8頂点が、[K,R,G,B,C,M,Y,W]に対応付けられている単格子3D−LUTを作成するとともに、多格子点によって均等に分割することにより、多格子3D−LUTを作成する。
単格子3D−LUT適用部92は、多格子3D−LUT作成部91により作成された多格子3D−LUTに、パラメーター作成部72の単格子3D−LUT作成部84により作成された単格子3D−LUTを適用する。具体的には、多格子3D−LUTの各格子点に対応付けられるRGB値とXYZ値が、単格子3D−LUTを四面体補間することによって算出される。そして算出されたRGB値とXYZ値が対応付けられて多格子3D−LUTの各格子点に格納される。
単格子3D−LUT適用部92は、制御部71の制御に従って、単格子3D−LUT作成部84により作成された単格子3D−LUTを適用した結果得られた多格子3D−LUTを、プロファイルとして(以下、フォーマルプロファイルと称する)、HDD14に記憶させる。
明度関数適用部93は、フォーマルプロファイルの各格子点に対応付けられたRGB値に対して、明度関数作成部85により生成された明度関数を一様に適用する。すなわちフォーマルプロファイルの各格子点に対応付けられたRGB値が、明度関数によって調整される。その結果、上述した白色明度に基づく正規化によって一旦は多格子3D―LUTが暗めの再現性を有するものとなったが、明度関数作成部85により生成された明度関数を適用することにより、本来の階調再現に近づけることができる。
明度関数適用部93は、制御部71の制御に従って、フォーマルプロファイルに明度関数を適用したプロファイル(以下、第1の測色モードプロファイルと称する)を、HDD14に記憶させる。
測色色補正部94は、パラメーター作成部72のHSB重み係数作成部86により作成されたHSB重み係数に基づいて、第1の測色モードプロファイルを補正する。具体的には、測色値がHSB色空間に変換され、色再現したRAWデータがHSB色空間に変換され、そしてHSBにおけるそれぞれの差分が求められる。そしてHSB重み係数に応じて、非線形部分におけるHSBの差分が最小になるように補正される。
このように、非線形部分において出力値に反比例した大きさの重み係数で、非線形部分の色相と彩度をHSB色空間で測色値に近づける補正を行うようにしたので、疑似輪郭の発生を抑制することができる。
測色色補正部94は、制御部71の制御に従って、HSB重み付け係数に基づいて第1の測色モードプロファイルを補正した結果得られたプロファイル(以下、第2の測色モードプロファイルと称する)を、HDD14に記憶させる。
モード色補正部95は、第2の測色モードプロファイルに対してモード別の色補正を行うことによって、標準モードプロファイル、人物モードプロファイル、および風景モードプロファイルをそれぞれ作成する。
たとえば第2の測色モードプロファイルに、RGBコントラストカーブをかけることによって、標準モードプロファイルが作成される。また第2の測色モードプロファイルに、L*カーブをかけるとともに、肌色が明るいものになるように調整することによって、人物モードプロファイルが作成される。また第2の測色モードプロファイルに、RGBコントラストカーブをかけるとともに、青色や緑色が鮮やかになるように調整することによって、風景モードプロファイルが作成される。
[パラメーター出力部74の説明]
パラメーター出力部74は、制御部71の制御に従って、パラメーター作成部72のデータ取得部81により取得されたRGBファイルやXYZファイル、ホワイトバランス係数算出部82によるゲイン調整の際に算出されたホワイトバランス係数、マトリクス作成部83により作成されたマトリクスM、単格子3D−LUT作成部84により作成された単格子3D−LUT、明度関数作成部85により作成された明度関数、またはHSB重み係数作成部86により作成されたHSB重み係数を、パラメーターファイルとして、HDD14に記憶させる。
[関連データ生成部75の説明]
関連データ生成部75は、撮影データ再現部101と測色データ再現部102から構成されている。撮像データ再現部101は、DSC2の撮像データを、ルックアップテーブルを用いずに、明度関数やHSB重み係数に基づいて再現する。測色データ再現部102は、測色機3の測色データを、ルックアップテーブルを用いずに、明度関数やHSB重み係数に基づいて再現する。
[撮像データ再現部101の説明]
図14は、撮影データ再現部101の構成例を示すブロック図である。撮影データ再現部101は、色相彩度補償部111、測色色補正部112、およびモード色補正部113を有して構成されている。
色相彩度補償部111は、RGBファイルとしてのカメラRGB値に対して、明度関数作成部85により作成された明度関数に基づいて、色相と彩度を補償しながら明度変換を行う。
測色色補正部112は、色相彩度補償部111により明度が変換されたカメラRGB値に対して、HSB重み係数をかける。
モード色補正部113は、プロファイル作成部73のモード色補正部95と同様に動作し、色相彩度補償部111または測色色補正部112により処理が施されたカメラRGB値に対して、モード別の色補正を施す。
このようにプロファイルを用いずにカメラRGB値を色再現し、モード毎の画像を参照することができるようにしたので、カメラRGB値から直接色再現された画像とプロファイル作成部73により作成されたプロファイルにより色再現された画像との差異を確認することができる。
[測色データ再現部102の説明]
測色データ再現部102は、図15に示すように、モード色補正部121を有して構成されている。モード色補正部121は、プロファイル作成部73のモード色補正部95と同様に動作し、XYZファイルとしての測色XYZ値、またはそれに明度関数により明度が調整された測色XYZ値に対して、モード別の色補正を施す。
このようにプロファイルを用いずに測色XYZ値を色再現し、モード毎の画像を参照することができるようにしたので、測色XYZ値から直接色再現された画像とプロファイル作成部73により作成されたプロファイルにより色再現された画像との差異を確認することができる。
[UI部76の説明]
図16は、UI部76が表示するUI画面201の例を示す図である。このUI画面201の各種ボタンをユーザが操作することにより、色再現パラメーターの取得や各種プロファイルの作成を指示することができる。
ボタン211は、取り込むRGBファイルまたはXYZファイルを指定する際に操作される。後述するボタン212から217は、このボタン211が操作されてRGBファイルとXYZファイルが取り込まれた後に操作可能となる。
ボタン212は、ホワイトバランス係数を取得する際に操作される。ボタン213は、マトリクスMを取得する際に操作される。ボタン214は、単格子3D−LUTを取得する際に操作させる。ボタン215は、明度関数を取得する際に操作される。ボタン216は、HSB重み係数を取得する際に操作される。ボタン217は、モード別のプロファイルを作成させる際に操作させる。
各ボタンの操作に応じたAPL53の動作を説明する。ボタン211が操作されてRGBファイルおよびXYZファイルが指定されると、制御部71は、パラメーター作成部72のデータ取得部81を制御して、指定されたRGBファイルおよびXYZファイルを取得させる。
ボタン212が操作されると、制御部71は、ホワイトバランス係数算出部82を制御して、データ取得部81により取得されたRGBファイルとしてのカメラRGB値からホワイトバランス係数を算出させる。制御部71は、パラメーター出力部74を制御して、算出されたホワイトバランス係数を、HDD14に記憶させる。
ボタン213が操作させると、制御部71は、ホワイトバランス係数算出部82を制御してホワイトバランス係数を算出させ、マトリクス作成部83を制御して、マトリクスMを作成させる。制御部71は、パラメーター出力部74を制御して、作成されたマトリクスMを、HDD14に記憶させる。
ボタン214が操作させると、制御部71は、ホワイトバランス係数算出部82を制御してホワイトバランス係数を算出させ、マトリクス作成部83を制御してマトリクスMを作成させ、そして単格子3D−LUT作成部84を制御して、単格子3D−LUTを作成させる。制御部71は、パラメーター出力部74を制御して、作成された単格子3D−LUTを、HDD14に記憶させる。
ボタン215が操作させると、制御部71は、ホワイトバランス係数算出部82を制御してホワイトバランス係数を算出させ、マトリクス作成部83を制御してマトリクスMを作成させ、単格子3D−LUT作成部84を制御して、単格子3D−LUTを作成させ、そして明度関数作成部85を制御して、明度関数を作成させる。制御部71は、パラメーター出力部74を制御して、作成された明度関数を、HDD14に記憶させる。
ボタン216が操作させると、制御部71は、ホワイトバランス係数算出部82を制御してホワイトバランス係数を算出させ、マトリクス作成部83を制御してマトリクスMを作成させ、単格子3D−LUT作成部84を制御して、単格子3D−LUTを作成させ、明度関数作成部85を制御して、明度関数を作成させ、そしてHSB重み係数作成部86を制御して、HSB重み係数を作成させる。制御部71は、パラメーター出力部74を制御して、作成されたHSB重み関数を、HDD14に記憶させる。
ボタン217が操作されると、制御部71は、パラメーター作成部72を制御して、各部を動作させるとともに、プロファイル作成部73を制御して、パラメーター作成部72の各部において作成された色再現パラメーターに基づいて各プロファイルを作成させる。
以上のように、各種色再現パラメーターを取得できるようにしたので、その色再現パラメーターを他のアプリケーションプログラムで用いることができる。またボタン217を操作するだけで、色再現パラメーターが自動的に算出されて各種のプロファイルが作成されるので、迅速にプロファイルを作成することができる。
[他の実施例]
なお上述した機能の処理内容を記述したプログラムは、コンピューターで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピューターで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリーなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc ROM)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disc)などがある。
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピューターの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピューターから他のコンピューターにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピューターは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラム若しくはサーバコンピューターから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピューターは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピューターは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピューターは、サーバコンピューターからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
なお上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
またフローチャートにその流れを示した処理は、各ステップが、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくても、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。また適宜処理を省略することもできる。
51 画像入力装置ドライバー, 52 測色機ドライバー, 53 APL,71 制御部, 72 パラメーター作成部, 73 プロファイル作成部, 74 パラメーター出力部, 75 関連データ生成部, 76 UI部, 81 データ取得部, 82 ホワイトバランス係数算出部, 83 マトリクス作成部, 84 単格子3D−LUT作成部, 85 明度関数作成部, 86 HSB重み係数作成部, 91 多格子3D−LUT作成部, 92 単格子3D−LUT適用部, 93 明度関数適用部, 94 測色色補正部, 95 モード色補正部, 101 撮影データ再現部, 102 測色データ再現部, 111 色相彩度補償部, 112 測色色補正部, 113 モード色補正部, 121 モード色補正部, 201 UI画面, 211〜217 ボタン

Claims (6)

  1. 画像入力機器が使用する入力色空間と所定の目的色空間との対応関係を規定したプロファイルを作成する画像処理装置において、
    複数のカラーパッチの測色値と、上記カラーパッチを上記画像入力機器によって入力した入力値との対応関係に基づいて上記入力色空間と上記目的色空間との対応関係を規定するルックアップテーブルを作成するルックアップテーブル作成手段と、
    上記ルックアップテーブルに規定する入力値の明度を、測色値との色差が最小となるように変換するための明度関数を作成する明度関数作成手段と、
    上記明度関数が適用された上記ルックアップテーブルに基づいて、上記プロファイルを作成するプロファイル作成手段と
    を有し、
    上記明度関数作成手段は、
    上記明度関数におけるニーポイントを、すでに作成した上記明度関数の平均の明度関数のニー角度とニーポイントの出力値に基づいて決定し、
    上記ルックアップテーブル作成手段は、
    上記測色値と上記入力値との対応関係に基づいて上記入力色空間と上記目的色空間との対応関係を規定するマトリクスを作成し、
    上記マトリクスにより規定される上記入力色空間と上記目的色空間との対応関係が格納される単格子3次元ルックアップテーブルを作成し、
    上記マトリクスを使用して上記入力色空間の白色点を変換することにより得られる白色明度に基づいて上記単格子3次元ルックアップテーブルに規定する上記目的色空間の各色彩値の明度を正規化し、
    上記単格子3次元ルックアップテーブルを適用して多格子ルックアップテーブルを作成し、
    上記多格子ルックアップテーブルに上記明度関数を適用する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    その大きさに応じて色相および彩度が補正される重み係数について、前記明度関数の非線形部分に、出力値の大きさに反比例した大きさの重み係数を作成する重み係数作成手段
    をさらに有し、
    前記プロファイル作成手段は、上記重み係数作成手段により作成された上記重み係数を適用した前記ルックアップテーブルに基づいて、前記プロファイルを作成する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記マトリクス、前記明度関数、または前記重み係数の出力指示を受け付ける入力部を有する操作画面を表示する表示制御手段と、
    上記入力部により受け付けられた指示に応じて、前記マトリクス、前記明度関数、前記重み係数を出力するパラメーター出力手段と
    をさらに有することを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記ルックアップテーブル作成手段は、前記明度関数を適用しない
    ことを特徴とする画像処理装置。
  5. 画像入力機器が使用する入力色空間と所定の目的色空間との対応関係を規定したプロファイルを作成する画像処理装置の画像処理方法において、
    複数のカラーパッチの測色値と、上記カラーパッチを上記画像入力機器によって入力した入力値との対応関係に基づいて上記入力色空間と上記目的色空間との対応関係を規定するルックアップテーブルを作成するルックアップテーブル作成ステップと、
    上記ルックアップテーブルに規定する入力値の明度を、測色値との色差が最小となるように変換するための明度関数を作成する明度関数作成ステップと、
    上記明度関数が適用された上記ルックアップテーブルに基づいて、上記プロファイルを作成するプロファイル作成ステップと
    を含み、
    上記明度関数作成ステップは、
    上記明度関数におけるニーポイントを、すでに作成した上記明度関数の平均の明度関数のニー角度とニーポイントの出力値に基づいて決定し、
    上記ルックアップテーブル作成ステップは、
    上記測色値と上記入力値との対応関係に基づいて上記入力色空間と上記目的色空間との対応関係を規定するマトリクスを作成し、
    上記マトリクスにより規定される上記入力色空間と上記目的色空間との対応関係が格納される単格子3次元ルックアップテーブルを作成し、
    上記マトリクスを使用して上記入力色空間の白色点を変換することにより得られる白色明度に基づいて上記単格子3次元ルックアップテーブルに規定する上記目的色空間の各色彩値の明度を正規化し、
    上記単格子3次元ルックアップテーブルを適用して多格子ルックアップテーブルを作成し、
    上記多格子ルックアップテーブルに上記明度関数を適用する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  6. 画像入力機器が使用する入力色空間と所定の目的色空間との対応関係を規定したプロファイルを作成する画像処理をコンピューターに実行させるプログラムであって、
    複数のカラーパッチの測色値と、上記カラーパッチを上記画像入力機器によって入力した入力値との対応関係に基づいて上記入力色空間と上記目的色空間との対応関係を規定するルックアップテーブルを作成するルックアップテーブル作成ステップと、
    上記ルックアップテーブルに規定する入力値の明度を、測色値との色差が最小となるように変換するための明度関数を作成する明度関数作成ステップと、
    上記明度関数が適用された上記ルックアップテーブルに基づいて、上記プロファイルを作成するプロファイル作成ステップと
    を含み、
    上記明度関数作成ステップは、
    上記明度関数におけるニーポイントを、すでに作成した上記明度関数の平均の明度関数のニー角度とニーポイントの出力値に基づいて決定し、
    上記ルックアップテーブル作成ステップは、
    上記測色値と上記入力値との対応関係に基づいて上記入力色空間と上記目的色空間との対応関係を規定するマトリクスを作成し、
    上記マトリクスにより規定される上記入力色空間と上記目的色空間との対応関係が格納される単格子3次元ルックアップテーブルを作成し、
    上記マトリクスを使用して上記入力色空間の白色点を変換することにより得られる白色明度に基づいて上記単格子3次元ルックアップテーブルに規定する上記目的色空間の各色彩値の明度を正規化し、
    上記単格子3次元ルックアップテーブルを適用して多格子ルックアップテーブルを作成し、
    上記多格子ルックアップテーブルに上記明度関数を適用する
    ことを特徴とする画像処理をコンピューターに実行させることを特徴とするプログラム。
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