JP2010245717A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿における写真領域を簡単・正確に取得すること。
【解決手段】スキャナ部は、赤外線カットフィルタが原稿からの反射光の光路外にあるときと光路上にあるときのそれぞれについて原稿読み取りを行う。そして写真領域判定部は2つの画像データを比較し、画像の異なる領域を写真領域と判定し、画像が一致する領域を写真以外の領域(文字領域)であると判定する。その後、赤外線カットフィルタが原稿からの反射光の光路外にあるときに出力された画像データの示す画像から、写真領域抽出部が写真領域の画像を抽出し、解像度変換部が写真領域と文字領域の画像の解像度を変更する。その後、データ圧縮部が写真領域と文字領域の画像をそれぞれにとって最適な圧縮方法で圧縮する。
【選択図】図5

Description

本発明は、原稿の画像を読み取って、原稿画像に含まれる写真領域を特定できる画像読取装置及び画像形成装置に関するものである。
近年、スキャナに原稿画像を読み取らせて、原稿画像を電子ファイルとして保存する機会が多くなっている。また、電子ファイルを保存する際、データ圧縮が施されることが多い。写真付きの原稿をスキャナに読み取らせる場合、圧縮後の画質を維持するために、文字領域には文字に適した圧縮方法、写真領域には写真に適した圧縮方法が用いられることが好ましい。しかし、実際には、ユーザが写真付きの原稿をスキャナに読み取らせる際、操作部から写真領域の範囲を指定し、写真領域と文字領域の圧縮方法が異なるように操作する必要があったり、写真領域と文字領域を切り分けて、それぞれ別個にスキャナに読み取らせて圧縮方法を異ならせたりする等といった不便を強いられていた。
そこで、原稿に含まれる写真領域を抽出する様々な方法が提案されている。特許文献2には、用紙に貼付された写真に赤外線を照射して、写真位置を正確に取得する方法が記載されている。
特開2005−198200号公報 特開2007−48040号公報
しかしながら、特許文献2に記載の方法の場合、赤外線照明灯や赤外線カメラ等の特殊な装置を必要とするため、一般的なスキャナにこれらの装置を取り付けることは現実的ではない。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、原稿における写真領域を簡単・正確に取得することができる画像読取装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明の画像読取装置は、原稿に光を照射する照明手段と、前記原稿からの反射光に含まれる赤外線を遮断する光学フィルタと、前記光学フィルタの位置を前記反射光の光路上又は光路外の何れかに切り替える切換手段と、前記光学フィルタが前記反射光の光路外にあるときは前記光学フィルタを通過していない反射光を受光して第1画像データを出力し、前記光学フィルタが前記反射光の光路上にあるときは前記光学フィルタを通過した反射光を受光して第2画像データを出力する光電変換素子と、前記第1画像データの示す画像と、前記第2画像データの示す画像を比較し、画像の異なる領域を写真領域と判定し、画像が一致する領域を写真以外の領域であると判定する判定手段と、前記判定手段によって写真領域であると判定された領域の画像を前記第1画像データの示す画像から抽出する抽出手段と、を備える。
原稿上の白画像、灰色画像、黒画像及び写真(白黒又はカラー)のそれぞれから反射した反射光の波長特性によると、波長400nm〜700nmの各波長における強度はほぼ一定である。しかし、白画像、灰色画像及び黒画像からの反射光について、赤外領域である波長700nm以上の各波長においては、強度は可視領域とほぼ同じく一定であるのに対し、写真からの反射光は、波長700nm以上の各波長について強度が上昇する。このことから、原稿の写真からの反射光には赤外領域の光が多く含まれていることが分かった。
この特性を利用して、原稿の反射光から赤外線をカットしていないときに光電変換素子から出力された第1画像データと、反射光から赤外線をカットしたときに光電変換素子から出力された第2画像データを比較して、判定手段がデータの差異を検出することにより、簡単に写真領域を特定することができる。これにより、ユーザは原稿上の写真領域を手動で入力する手間がなくなり、スキャナ又はコピーの操作時間を短縮することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像読取装置であって、前記判定手段が写真領域と判定した領域の解像度及び前記写真以外の領域と判定した領域の解像度の入力を受け付ける受付手段と、前記受付手段が受け付けた解像度に従って、前記抽出手段が抽出した前記写真領域の画像及び前記写真以外の領域の画像の解像度を変換する変換手段と、を更に備える。
この構成によれば、ユーザは所望の解像度を持つ画像データを取得することができ、画像読取装置としての利便性を高めることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像読取装置であって、前記判定手段が写真領域と判定した領域及び前記写真以外の領域と判定した領域の画像の解像度を、それぞれにとって最適な解像度に変換する変換手段を更に備える。
この構成によれば、ユーザは適切な解像度を持つ画像データを簡単に取得することができ、画像読取装置としての利便性を高めることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の画像読取装置であって、表示部の表示制御を行う表示制御手段を更に備え、前記表示制御手段は、前記判定手段が写真領域と判定した領域の画像を前記表示部に表示させるものである。
この構成によれば、ユーザは表示部に表示された写真画像を見て、判定手段が原稿に含まれる写真を正確に認識したかを確認することができるため、画像読取装置としての利便性を高めることができる。
請求項5に記載の発明の画像形成装置は、請求項1〜4の何れか一項に記載の画像読取装置と、前記第1画像データに応じた画像を形成する画像形成手段と、を備える。
この構成によれば、請求項1〜4と同様の効果を奏する。
この発明によれば、原稿画像から簡単に写真領域を特定することができる。また、ユーザは原稿上の写真領域を手動で入力する手間がなくなり、スキャナ又はコピーの操作時間を短縮することができる。
複合機の内部構成を模式的に示した縦断面図。 光源が原稿を照射して、その原稿からの反射光の波長特性を示したグラフ。 (a)は赤外線カットフィルタが反射光の光路上に位置しているときの図、(b)は赤外線カットフィルタが光路外に位置しているときの図。 複合機の電気的構成を示す機能ブロック図。 原稿の写真領域を判定する処理の流れを示したフローチャート。 表示部に表示される画面の一例。 写真領域抽出部による写真画像の切り取り処理を図示したもの。
以下、本発明に係る画像読取装置及び画像形成装置の実施形態について図面を参照して説明する。尚、以下の実施形態では、本発明の実施形態に係る画像読取装置及び画像形成装置を、カラーコピー、スキャナ、ファクシミリ、プリンタ等の機能を備えた複合機に集約した形態を例に説明する。図1は、本発明に係る画像読取装置及び画像形成装置の一実施形態である複合機1の内部構成を模式的に示した縦断面図である。
複合機1は、大きく分けて、原稿読取機構2と装置本体3とからなる。原稿読取機構2は、原稿搬送部21と、スキャナ部22と、入力操作部5と、後述する反転機構を備えてなる。原稿搬送部21は、ADF(Automatic Document Feeder)を備え、原稿トレイ211、ピックアップローラ212、搬送路213、排紙ローラ214及び排紙トレイ215を有する。原稿トレイ211には、読取対象とされる原稿が載置される。原稿トレイ211に載置された原稿は、1枚ずつピックアップローラ212によって取り込まれ、間隙を介して順次搬送路213へ搬送される。搬送路213を経由した原稿は、排紙ローラ214によって排紙トレイ215へ順次排出される。
スキャナ部22は、原稿の画像を光学的に読み取って画像データを生成するものである。スキャナ部22は、プラテンガラス221、光源222、第1ミラー223、第2ミラー224、第3ミラー225、第1キャリッジ226、第2キャリッジ227、結像レンズ228、CCD(Charge Coupled Device)229及び赤外線カットフィルタ290を備える。このスキャナ部22は、光源222として主走査方向に並ぶ複数のLED(Light Emitting Diode)が用いられ、前記第1ミラー223、第2ミラー224、第3ミラー225、第1キャリッジ226、第2キャリッジ227及び結像レンズ228により、原稿からの光をCCD229に導く。
赤外線カットフィルタ290は、第3ミラー225を反射した光の赤外線を遮断し、赤外線以外の光を透過する光学フィルタである。この赤外線カットフィルタ290については、後ほど詳しく説明する。
プラテンガラス221には、原稿搬送部21によらない原稿読取時に、ユーザの手動により原稿が載置される。光源222及び第1ミラー223は第1キャリッジ226によって支持され、第2ミラー224及び第3ミラー225は第2キャリッジ227によって支持されている。
原稿読取機構2の原稿読取方式としては、プラテンガラス221上に載置された原稿をスキャナ部22が読み取るフラットベッド読取モードと、原稿を原稿搬送部21(ADF)によって取り込み、その搬送途中で原稿を読み取るADF読取モードがある。
フラットベッド読取モードでは、光源222がプラテンガラス221上に載置された原稿を照射し、主走査方向1ライン分の反射光が第1ミラー223、第2ミラー224、第3ミラー225の順に反射して、結像レンズ228に入射する。結像レンズ228に入射した光はCCD229の受光面で結像される。CCD229は一次元のイメージセンサであり、主走査方向に延びる1ライン分の原稿の画像データを同時に処理する。第1キャリッジ226及び第2キャリッジ227は、主走査方向と直交する方向(副走査方向、矢印Y方向)に移動可能に構成されており、1ライン分の読み取りが終了すると、副走査方向に第1キャリッジ226及び第2キャリッジ227が移動し、次のラインの読み取りが行われる。
ADF読取モードでは、原稿搬送部21が原稿トレイ211に載置された原稿をピックアップローラ212によって1枚ずつ取り込む。このとき、第1キャリッジ226及び第2キャリッジ227は、ガラス部材等の透明な材質でなる原稿読取窓230の下方に位置する予め定められた読取位置Pに配置される。原稿搬送部21による原稿搬送で、原稿が搬送路213から排紙トレイ215への搬送経路に設けられた原稿読取窓230上を通過するとき、光源222が原稿を照射し、主走査1ライン分の反射光が第1ミラー233、第2ミラー224、第3ミラー225の順に反射して、結像レンズ228に入射する。結像レンズ228に入射した光はCCD229の受光面で結像される。続いて原稿は原稿搬送部21によって搬送され、次のラインが読み取られる。
更に、原稿搬送部21は、切換ガイド216、反転ローラ217及び反転搬送路218を備えた原稿反転機構を有する。この原稿反転機構が、1回目のADF読み取りによって表面(原稿の一方の面)が読み取られた原稿を表裏反転させて原稿読取窓230位置に再搬送することで、再度CCD229によって裏面(原稿の他方の面)の読み取りが行われる。この原稿反転機構は、両面読み取り時にのみ動作し、片面読み取り時は動作しない。片面読み取り時及び両面読み取り時において裏面の読み取り後、切換ガイド216は上側に切り替えられ、搬送路213を経た原稿は、排紙ローラ214によって排紙トレイ215に排紙される。両面読み取り時における表面読み取り後、切換ガイド216は下側に切り替えられ、搬送路213を経た原稿は反転ローラ217によって反転搬送路218へ搬送される。その後、切換ガイド216は上側へ切り替わり、反転ローラ217が逆回転して原稿を搬送路213へ再給紙する。
複合機1は、装置本体3と、装置本体3の左方に配設されたスタックトレイ6とを有している。装置本体3は、複数の給紙カセット461と、給紙カセット461から記録紙を1枚ずつ繰り出して画像形成部40へ搬送する給紙ローラ462と、給紙カセット461から搬送されてきた記録紙に画像を形成する画像形成部40とを備える。また、装置本体3は、給紙トレイ471と該給紙トレイ471に載置された原稿を1枚ずつ画像形成部40に向けて繰り出す繰り出しローラ472とを備える。
画像形成部40は、感光体ドラム43の表面から残留電荷を除電する除電装置421と、除電後の感光体ドラム43の表面を帯電させる帯電装置422と、スキャナ部22で取得された画像データに基づいてレーザ光を出力して感光体ドラム43表面を露光し、当該感光体ドラム43の表面に静電潜像を形成する露光装置423と、前記静電潜像に基づいて感光体ドラム43上に、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の各色のトナー像を形成する現像装置44K、44Y、44M及び44Cと、感光体ドラム43に形成された各色のトナー画像が転写されて重ね合わせされる転写ドラム49と、転写ドラム49上のトナー像を用紙に転写させる転写装置41と、トナー像が転写された用紙を加熱してトナー像を用紙に定着させる定着装置45とを備えている。尚、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色に対するトナーの供給は、図略のトナー供給容器(トナーカートリッジ)から行われる。また、画像形成部40を通過した記録紙をスタックトレイ6又は排出トレイ48まで搬送する搬送ローラ463及び464等が設けられている。
記録紙の両面に画像を形成する場合は、画像形成部40で記録紙の一方の面に画像を形成した後、この記録紙を排出トレイ48側の搬送ローラ463にニップされた状態とする。この状態で搬送ローラ463を反転させて記録紙をスイッチバックさせ、記録紙を用紙搬送路Lに送って画像形成部40の上流域に再度搬送し、画像形成部40により他方の面に画像を形成した後、記録紙をスタックトレイ6又は排出トレイ48に排出する。
また、装置本体3の前方には、ユーザが操作画面や各種メッセージ等を視認することができる表示部51、印刷枚数等を入力するテンキー53、原稿の読み取り開始を指示するスタートボタン55等の種々の操作命令を入力するための操作ボタンを有する入力操作部5が備えられている。表示部51は、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescent Display)等によって構成され、紙サイズ選択、倍率選択、濃度選択等のユーザに対する操作案内画面が表示される。この表示部51は、タッチパネル機能を有する。タッチパネルは、ユーザによるタッチ操作がなされたときにそのタッチ位置を検出し、タッチ位置を示す検出信号を後述する制御部へ出力する。
図2は、光源222が原稿を照射したときに、原稿から反射された光の波長特性を示したグラフである。グラフの横軸は波長[nm]、縦軸はCCD出力値であり、グラフG1は白画像、グラフG2は灰色画像、グラフG3は黒画像、グラフG4は写真(白黒写真又はカラー写真)が印刷された原稿に光を照射したときのCCD出力値をそれぞれ示している。全てのグラフにおいて、波長400nm〜700nmの各波長における強度はほぼ一定である。しかし、赤外領域である波長700nm以上の各波長においては、グラフG1〜G3の強度は可視領域とほぼ同じく一定であるのに対し、グラフG4の強度のみ上昇している。このことから、原稿の写真からの反射光には赤外領域の光が多く含まれていることが分かる。
本発明では、この特性を利用して写真領域を判定する方法を提案する。まず、原稿からの反射光について赤外線をカットした光とカットしていない光をCCD229に受光させる。そして、反射光から赤外線をカットしたときに出力された画像データの示す画像と、カットしていないときに出力された画像データの示す画像を比較する。赤外線をカットしたときの画像データの示す画像と赤外線をカットしていないときの画像データの示す画像は、写真領域においてそのデータに大きな差異が発生しているはずである。このデータの差異を利用して、写真領域の判定を行う。
以下、写真領域の判定方法について詳しく説明する。図3は、赤外線カットフィルタ290の正面図である。赤外線カットフィルタ290は、ソレノイド300が動作することによって、第3ミラー225を反射した反射光の光路上又は光路外にその位置が移動される。図3(a)は、赤外線カットフィルタ290が反射光の光路上に位置しているときの図であり、図3(b)は、赤外線カットフィルタ290が光路外に位置しているときの図である。
ソレノイド300は、後述する制御部から出力される制御信号に応じて駆動し、ソレノイド300に連結されたプランジャー310が矢印A方向に突出動作する。赤外線カットフィルタ290のフレーム291は軸292を支点として矢印A方向に回動自在に軸支されており、プランジャー310の一端はフレーム291上の一点と固定されている。図3(a)のように、プランジャー310がソレノイド300から突出しているとき、赤外線カットフィルタ290は、反射光の光路上に位置する。つまり、赤外線カットフィルタ290は、集光レンズ228の受光面を完全に覆う位置にある。
逆に、図3(b)のように、プランジャー310がソレノイド300に引き込まれているとき、赤外線カットフィルタ290は反射光の光路から外れて位置する。つまり、集光レンズ228は第3ミラー225を反射した光を直接受光する。尚、本実施の形態では、赤外線カットフィルタ290の切換手段としてソレノイドを例に説明したが、これ以外に、クラッチやロータリーアクチュエータ等であってもよく、赤外線カットフィルタ290の位置を機械的に移動させるものであればよい。
図4は、複合機1の電気的構成を示す機能ブロック図である。画像形成装置1は、制御部100、記憶部110、スキャナ部22、画像メモリ120、画像処理部130、ソレノイド300、画像形成部40、入力操作部5及びネットワークI/F部140を備えて構成されている。尚、図1及び図3において説明した構成要素と同じ要素には同じ符号を付し、説明を省略する。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)等によって構成され、入力された指示信号等に応じて記憶部110に記憶されたプログラムを読み出して処理を実行し、各機能部への指示信号の出力、データ転送等を行って複合機1を統括的に制御するものである。制御部100は、ソレノイド制御部101、写真領域判定部102、写真領域抽出部103、解像度変換部104及びデータ圧縮部105を有する。
ソレノイド制御部101は、入力操作部5がユーザから写真/文字領域の判定指示を受け付けたとき、スキャナ部22の原稿の読み取り動作に合わせて赤外線カットフィルタ290が原稿からの反射光の光路上又は光路外に切り換えて配置されるように、ソレノイド300に対して指示信号を出力する。
写真領域判定部102は、CCD229が反射光から赤外線をカットしていない光を受光したときに出力した第1画像データと、反射光から赤外線をカットしたときの光を受光したときに出力した第2画像データを比較して、データの差異を検出する。そして、データの異なる領域を写真領域、データがほぼ一致する領域を写真ではない領域(例えば文字領域)として判定する。判定後、写真領域判定部102は、原稿全体における写真領域の位置と範囲を取得する。
写真領域抽出部103は、第1画像データの示す画像から写真領域の画像を切り取って抽出する。解像度変換部104は、写真領域の画像と写真領域ではない画像の解像度を変更する。解像度変換部104は、写真領域の画像と写真領域ではない画像の解像度について、ユーザが入力操作部5を介して入力した任意の解像度に変換するようにしてもよいし、写真領域の画像は写真画像に適した解像度、写真領域以外の画像は文字画像であるとして、文字画像に適した解像度に自動的に変換するようにしてもよい。
データ圧縮部105は、写真領域抽出部103が抽出した写真領域の画像と写真領域の画像が抽出された後に残った画像(文字領域の画像)を、それぞれにとって適切な圧縮方法でデータ圧縮を行う。例えば、写真領域はJPEG圧縮を行い、文字領域はMMR圧縮を行う。このように写真領域と文字領域において圧縮方法を区別することにより、画質劣化を防ぎつつ、圧縮率を高めることができる。尚、写真領域と文字領域の圧縮方法については、ユーザが入力操作部5を介して任意の圧縮方法を選択するようにしてもよい。
記憶部110は、複合機1の備える種々の機能を実現するためのプログラムやデータ等を記憶する。画像メモリ120は、スキャナ部22から出力された画像データやネットワークI/F部140を介して外部装置から送信された画像データを一時的に記憶する。画像処理部130は、画像メモリ120に記憶されている画像データに対して画像補正や拡大・縮小等の画像処理を施す。ネットワークI/F部140は、LANボード等の通信モジュールから構成され、ネットワークI/F部140と接続されたネットワーク(不図示)を介して外部装置と種々のデータの送受信を行う。
図5は、原稿上の写真領域を判定する処理の流れを示したフローチャートである。まず、ユーザが原稿をプラテンガラス221上に載置して、スタートボタン55を押下すると、ソレノイド制御部101は、赤外線カットフィルタ290を反射光の光路外に移動させるための指示信号をソレノイド300に出力する(ステップS11)。この指示信号に応じてソレノイド300は駆動し、赤外線カットフィルタ290は反射光の光路外に移動する。その後、光源222がプラテンガラス221上に載置された原稿を照射し、第1キャリッジ226及び第2キャリッジ227が往路方向(フォワード方向)に移動しながら、原稿全体の読み取りが行われる(ステップS12)。CCD229から出力された第1画像データは、画像メモリ120が一旦記憶する。
続いて、ソレノイド制御部101は、赤外線カットフィルタ290を反射光の光路上に移動させるための指示信号をソレノイド300に出力する(ステップS13)。この指示信号に応じてソレノイド300は駆動し、赤外線カットフィルタ290は反射光の光路上に移動する。その後、光源222がプラテンガラス221上に載置された原稿を照射し、第1キャリッジ226及び第2キャリッジ227が復路方向(リターン方向)に移動しながら、再び原稿全体の読み取りが行われる(ステップS14)。CCD229から出力された第2画像データは、画像メモリ120が一旦記憶する。このように、第1キャリッジ226及び第2キャリッジ227が往路方向に移動するときに1回目の読み取り、復路方向に移動するときに2回目の読み取りが行われる。また、スキャナ部22は、1回目及び2回目共に高い解像度(又は最高解像度)で原稿の読み取りを行う。
次に、写真領域判定部102が、画像メモリ120に記憶されている第1及び第2画像データを比較して、データの差異を検出する。そして、データの異なる領域を写真領域、データがほぼ一致する領域を文字領域として判定する(ステップS15)。判定方法は、図2を用いて上記したように、第1画像データの示す画像(1回目の読み取りにおいて反射光から赤外線をカットしていないときに取得された画像)と、第2画像データの示す画像(2回目の読み取りにおいて反射光から赤外線をカットしたときに取得した画像)は、写真領域においてそのデータに大きな差異が発生しているはずであるため、写真領域判定部102が、データの異なる領域を写真領域、データがほぼ一致する領域を文字領域として判定する。更に写真領域判定部102は、原稿全体における写真領域の位置及び範囲を取得する。
そして、制御部100は、写真領域判定部102が取得した写真領域の画像を表示部51に表示させる(ステップS16)。図6は、ステップS16のときに表示部51に表示される画面の一例である。制御部100は、写真領域判定部102が写真領域であると判定した領域の画像91〜93と共に、表示した写真が原稿に含まれる写真の全てであるかの確認をユーザに促すメッセージ81、「はい」ボタン82と「いいえ」ボタン83を表示部51に表示させる。
ユーザが「はい」ボタン82を選択した場合(ステップS17;YES)、写真領域抽出部103は、第1画像データの画像から写真領域の画像を切り取って抽出する(ステップS18)。図7は、写真領域抽出部103による切り取り処理を図示したものである。画像9は、第1画像データの示す画像である。写真領域判定部102が、画像91〜93の領域が写真領域であると判定した場合、写真領域抽出部103は、画像9から画像91〜93をそれぞれ抽出する。画像94は、画像9から画像91〜93が抽出された(切り取られた)後に残った画像である。この画像94には、文字画像等が含まれる。
次に、解像度変換部104は、写真領域抽出部103が抽出した写真領域の画像と写真領域以外の画像の解像度を変更する(ステップS19)。ステップS12及びS14において、スキャナ部22は原稿を高い解像度(又は最高解像度)で読み取るため、例えば、写真領域の画像はそのままの解像度を維持し、写真領域以外の領域は文字画像として、解像度を落とす方向に変更する。画像の種類に応じて適切な解像度に変更することにより、次のステップで行う圧縮処理の圧縮率を効率的に高めることができる。尚、写真領域及び写真領域以外の画像の解像度は、ユーザが任意に設定するようにしてもよい。
続いて、データ圧縮部105は、写真領域抽出部103が抽出した写真領域の画像を写真画像の圧縮に適した圧縮方法(例えば、JPEG圧縮等)で圧縮し、写真領域以外の画像を文字画像の圧縮に適した圧縮方法(例えば、2値化処理の後にMMR圧縮を行う方法等)で圧縮する(ステップS20)。このように、領域の種類によって圧縮方法を異ならせることにより、効率的に圧縮率を高めることができる。
更に、ユーザの指示に応じて、制御部100は、データ圧縮部105が圧縮した画像をそれぞれ重ね合わせてPDFファイルフォーマットで1つにまとめることにより、PDFファイルを作成する。作成したPDFファイルは、記憶部110が記憶する、又は制御部100がネットワークI/F部140を介して外部装置へ送信する。または、解像度変換部104が解像度を変更した後、制御部100が各画像を1つの画像にまとめ、その画像を画像形成部40が記録紙に形成する。
一方、ユーザが「いいえ」ボタン83を選択した場合(ステップS17;NO)、原稿の読み取りを再度行うために、制御部100はステップS11へ処理を移行する。又は、ユーザが入力操作部5を介して写真領域を入力するようにしてもよい。
以上、説明したように、原稿からの反射光の光路上又は光路外に位置を切り換えられるように赤外線カットフィルタ290を配置し、写真領域判定部102が反射光の赤外線をカットしていないときの画像データと、反射光の赤外線をカットしたときの画像データを比較して、データの差異を検出することにより、簡単に写真領域を特定することができる。これにより、ユーザは原稿上の写真領域を手動で入力する手間がなくなり、スキャナ又はコピーの操作時間を短縮することができる。
1 複合機
3 装置本体
2 原稿読取機構
22 スキャナ部(画像読取装置)
226 光源
229 CCD(光電変換素子)
290 赤外線カットフィルタ(光学フィルタ)
300 ソレノイド(切換手段)
40 画像形成部(画像形成装置)
5 入力操作部
51 表示部(表示手段)
100 制御部(表示制御手段)
101 ソレノイド制御部
102 写真領域判定部(判定手段)
103 写真領域抽出部(抽出手段)
104 解像度変換部(変換手段)
105 データ圧縮部
110 記憶部
120 画像メモリ
130 画像処理部
140 ネットワークI/F部

Claims (5)

  1. 原稿に光を照射する照明手段と、
    前記原稿からの反射光に含まれる赤外線を遮断する光学フィルタと、
    前記光学フィルタの位置を前記反射光の光路上又は光路外の何れかに切り替える切換手段と、
    前記光学フィルタが前記反射光の光路外にあるときは前記光学フィルタを通過していない反射光を受光して第1画像データを出力し、前記光学フィルタが前記反射光の光路上にあるときは前記光学フィルタを通過した反射光を受光して第2画像データを出力する光電変換素子と、
    前記第1画像データの示す画像と、前記第2画像データの示す画像を比較し、画像の異なる領域を写真領域と判定し、画像が一致する領域を写真以外の領域であると判定する判定手段と、
    前記判定手段によって写真領域であると判定された領域の画像を前記第1画像データの示す画像から抽出する抽出手段と、
    を備えた画像読取装置。
  2. 前記判定手段が写真領域と判定した領域の解像度及び前記写真以外の領域と判定した領域の解像度の入力を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段が受け付けた解像度に従って、前記抽出手段が抽出した前記写真領域の画像及び前記写真以外の領域の画像の解像度を変換する変換手段と、
    を更に備えた請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記判定手段が写真領域と判定した領域及び前記写真以外の領域と判定した領域の画像の解像度を、予め定められた解像度に変換する変換手段を更に備えた請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 表示部の表示制御を行う表示制御手段を更に備え、
    前記表示制御手段は、前記判定手段が写真領域と判定した領域の画像を前記表示部に表示させるものである請求項1〜3の何れか一項に記載の画像読取装置。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の画像読取装置と、
    前記第1画像データに応じた画像を記録紙に形成する画像形成手段と、
    を備えた画像形成装置。
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JP2018063735A (ja) * 2018-01-24 2018-04-19 キヤノン株式会社 画像読取装置、画像読取装置の制御方法、プログラム、及び記憶媒体

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