JP2010242146A - マグネシウム合金およびマグネシウム合金部材 - Google Patents

マグネシウム合金およびマグネシウム合金部材 Download PDF

Info

Publication number
JP2010242146A
JP2010242146A JP2009090914A JP2009090914A JP2010242146A JP 2010242146 A JP2010242146 A JP 2010242146A JP 2009090914 A JP2009090914 A JP 2009090914A JP 2009090914 A JP2009090914 A JP 2009090914A JP 2010242146 A JP2010242146 A JP 2010242146A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
magnesium alloy
phase
compound
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009090914A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kawabata
博之 川畑
Hideaki Matsuoka
秀明 松岡
Naohisa Nishino
直久 西野
Kazusane Otake
和実 大竹
Tadataka Kaneko
忠孝 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2009090914A priority Critical patent/JP2010242146A/ja
Publication of JP2010242146A publication Critical patent/JP2010242146A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

【課題】耐熱性および靭性がともに優れたマグネシウム合金を提供する。また、高耐熱性を示す部位と高靭性を示す部位とをあわせもつマグネシウム合金部材を提供する。
【解決手段】全体を100質量%としたとき、Alを6〜20質量%、Caを3〜9質量%、含み残部がMgおよび不可避不純物からなりAlの含有量をX質量%、Caの含有量をY質量%としたときにX≧Yの組成を有し、α−Mg相と該α−Mg相の粒界に分散する粒状AlCa化合物相とからなる組織を有する。このマグネシウム合金を実部品に用いる場合には、α−Mg相と該α−Mg相を取り囲むように網目状に晶出したラメラ状AlCa化合物相とからなる組織を有する高耐熱性部と、α−Mg相と該α−Mg相の粒界に分散する粒状AlCa化合物相とからなる組織を有する高延性部と、を一体的に備えるとよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、耐熱性および靭性に優れたマグネシウム合金に関するものである。
アルミニウム合金よりさらに軽量なマグネシウム合金は、軽量化の観点から航空機材料や車両材料などとして広く用いられつつある。しかしながら、マグネシウム合金は、用途によっては強度や耐熱性が充分ではないため、さらなる特性の向上が求められている。たとえば、特許文献1および特許文献2には、耐熱性に優れたマグネシウム合金として、主に鋳造用途に、アルミニウム(Al)およびカルシウム(Ca)を適量含有させたマグネシウム合金が開示されている。これらのマグネシウム合金は、Mg結晶粒の粒界にラメラ構造をもつAlCa化合物が網目状に晶出する。このような金属組織をもつマグネシウム合金は、高温域でも転位の運動が食い止められ、クリープ変形が少なく優れた耐熱性を示す。反面、ラメラ構造をもつAlCa化合物は、Mg結晶粒の粒界に網目状に晶出するため、要求される延性が得られない場合もある。
そこで、特許文献3および特許文献4では、AlおよびCaを含むマグネシウム合金鋳物を塑性加工したり熱処理したりすることで、網目状に晶出したラメラ構造のAlCa化合物の形態を変化させ、マグネシウム合金の延性を確保している。
また、特許文献5では、希土類元素(R.E.)、CaおよびAlを含有するマグネシウム合金が開示されている。さらに特許文献6は、AlおよびCaとともに亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)およびR.E.のうちの少なくとも1つを含むマグネシウム合金が開示されている。ただし、これらのマグネシウム合金は鋳物ではなく、特許文献5では焼結体、特許文献6では溶射による堆積層、であり鋳造された場合の組織および特性は不明である。
特開2001−316752号公報 特開平8−269609号公報 特開2006−16655号公報 特開2007−70688号公報 特開2006−16655号公報 特公平5−34411号公報
マグネシウム合金を塑性加工したり熱処理したりしてラメラ構造のAlCa化合物の形態を変化させると、延性は確保されるが、耐熱性は低下する傾向にある。つまり、耐熱性と靭性(強度と延性)を両立することは困難であり、マグネシウム合金を実部品へ展開するにあたっての障害となっている。
本発明は、上記問題点に鑑み、耐熱性および靭性がともに優れたマグネシウム合金を提供することを目的とする。また、高耐熱性を示す部位と高靭性を示す部位とをあわせもつマグネシウム合金部材を提供することを目的とする。
本発明者等は、AlおよびCaを含み重力鋳造またはダイカストなどで製造される鋳造材を元材としたマグネシウム合金において、ラメラ構造をもつAlCa化合物の形態を変化させても、AlとCaの添加量を従来よりも多くすることで、耐熱性の低下を抑制できることを想到した。
すなわち、本発明のマグネシウム合金は、全体を100質量%としたとき、アルミニウム(Al)を6質量%以上20質量%以下、カルシウム(Ca)を3質量%以上9質量%以下、含み残部がマグネシウム(Mg)および不可避不純物からなりAlの含有量をX質量%、Caの含有量をY質量%としたときにX≧Yの組成を有し、
α−Mg相と該α−Mg相の粒界に分散する粒状AlCa化合物相とからなる組織を有することを特徴とする。
本発明のマグネシウム合金は、α−Mg相と粒状AlCa化合物相とからなる組織を有する。本発明のマグネシウム合金は、鋳造後の鋳放しの状態では、Mg結晶粒(α−Mg相)と、Mg結晶粒の粒界に網目状に晶出した粒界晶出物(ラメラ状AlCa化合物相)と、からなる組織を有する。このマグネシウム合金を鋳造後、温間加工および/または熱処理することで、ラメラ状AlCa化合物相の網目状のネットワークが分断されて、ラメラ状AlCa化合物が粒状化してなる粒状AlCa化合物相が得られる。
一般に、ラメラ状AlCa化合物が粒状化すると、マグネシウム合金の耐熱性は低下するといわれている。そこで、本発明のマグネシウム合金では、AlおよびCaの添加量を従来よりも多くして粒状AlCa化合物量を増加させることで、ラメラ状AlCa化合物をもつ鋳放し材と同程度の耐熱性が保たれる。そして、粒状AlCa化合物を有するマグネシウム合金は、ラメラ状AlCa化合物をもつ鋳放し材よりも高い延性を示す。すなわち、本発明のマグネシウム合金は、耐熱性および靭性がともに優れる。なお、本明細書で「耐熱性」とは、高温下での機械的特性であって、具体的には高温クリープ性が挙げられる。
また、本発明のマグネシウム合金を実部品に用いる場合には、少なくとも一部が、粒状AlCa化合物相を含む上記本発明のマグネシウム合金からなればよく、ラメラ状AlCa化合物相を含む部位を備えてもよい。すなわち、本発明のマグネシウム合金は、全体を100質量%としたとき、アルミニウム(Al)を6質量%以上20質量%以下、カルシウム(Ca)を3質量%以上9質量%以下、含み残部がマグネシウム(Mg)および不可避不純物からなりAlの含有量をX質量%、Caの含有量をY質量%としたときにX≧Yの組成を有するマグネシウム合金からなり、
α−Mg相と該α−Mg相を取り囲むように網目状に晶出したラメラ状AlCa化合物相とからなる組織を有する高耐熱性部と、
α−Mg相と該α−Mg相の粒界に分散する粒状AlCa化合物相とからなる組織を有する高延性部と、
を備えることを特徴とするマグネシウム合金部材であってもよい。
本発明のマグネシウム合金は、鋳造後の鋳放しの状態では、α−Mg相と、α−Mg相を取り囲むように網目状に晶出したラメラ状AlCa化合物相と、からなる組織を有する。たとえば、このマグネシウム合金の所定の部分のみを温間加工および/または熱処理することで、α−Mg相と該α−Mg相を取り囲むように網目状に晶出したラメラ状AlCa化合物相とからなる組織を有する高耐熱性部と、α−Mg相と該α−Mg相の粒界に分散する粒状AlCa化合物相とからなる組織を有する高延性部と、を備えるマグネシウム合金部材が容易に得られる。すなわち、本発明のマグネシウム合金部材は、部材の形状や用途に応じて部分的に延性が付与される。
本発明のマグネシウム合金の組織を鋳放し材の組織とともに示す図面代用写真である。 実施例1のマグネシウム合金の作製において温間スエージ加工前の組織を示す図面代用写真である。 実施例1のマグネシウム合金の組織を示す図面代用写真である。 ロードホイールを示す軸方向断面図である。
以下に、本発明のマグネシウム合金およびマグネシウム合金部材を実施するための最良の形態を説明する。なお、これ以下、鋳造後の鋳放し状態のマグネシウム合金を「鋳放し材」、鋳放し材を温間加工および/または熱処理したマグネシウム合金を「熱処理材」、と略記することがある。
[マグネシウム合金]
本発明のマグネシウム合金は、アルミニウム(Al)とカルシウム(Ca)とを含み残部がマグネシウム(Mg)および不可避不純物からなり、α−Mg相と、α−Mg相の粒界に分散する粒状AlCa化合物相と、からなる組織を有する。
AlおよびCaを含むマグネシウム合金は、鋳放し材では、Mg結晶粒(α−Mg相)と、Mg結晶粒の粒界に網目状に晶出した粒界晶出物(ラメラ状AlCa化合物相)と、からなる組織を有する。このラメラ状AlCa化合物相は、AlCa化合物がMg結晶粒の粒界に晶出してネットワークを形成してなるため、鋳放し材の耐熱性は高い。鋳放し材を温間加工および/または熱処理することで、ラメラ状AlCa化合物は粒状化する。すなわち、鋳放し材を温間加工および/または熱処理した熱処理材は、α−Mg相と、α−Mg相の粒界に分散する粒状AlCa化合物相と、からなる組織を有する。以下に、粒状AlCa化合物相を含む本発明のマグネシウム合金(熱処理材)を説明する。
本発明のマグネシウム合金において、Alの含有量(X)は6質量%以上20質量%以下、Caの含有量(Y)は3質量%以上9質量%以下、XとYとの関係はX≧Yである。Alが6質量%未満、Caが3質量%未満では、AlCa化合物の晶出量が不足するため充分な耐熱性が発揮されない。Alが20質量%を超え、Caが9質量%を超えると、AlCa化合物の晶出量が多すぎるため延性が低下する。また、Al含有量(X)とCa含有量(Y)との関係がX<Yであると、マグネシウム合金中にMgCa化合物が生成するため延性が低下する。好ましいAlの含有量は7質量%以上18質量%以下さらには9質量%以上15質量%以下である。また、好ましいCaの含有量は4.5質量%以上8質量%以下さらには5質量%以上7質量%以下である。
本発明のマグネシウム合金は、必要に応じて、本発明の作用および効果を阻害しない範囲で各種特性向上元素を添加することができる。具体的には、マンガン(Mn)、希土類元素(R.E.)、珪素(Si)、ストロンチウム(Sr)、亜鉛(Zn)、スズ(Sn)が挙げられる。
本発明のマグネシウム合金において、Mnの含有量は、0.1質量%以上1.5質量%以下であるのが好ましい。Mnの添加により、マグネシウム合金の耐食性は向上する。Mnが0.1質量%未満では、耐食性の向上効果が発現しにくい。1.5質量%を超えると、Mnが溶湯中に溶解しきれなくなり、粗大なMnが晶出して強度および延性が低下するため好ましくない。さらに好ましいMnの含有量は0.15質量%以上0.5質量%以下である。
本発明のマグネシウム合金は、全体を100質量%としたとき、R.E.を0.2質量%以上3質量%以下さらには0.3質量%以上1質量%未満、Siを0.1質量%以上1.5質量%以下さらには0.2質量%以上1質量%以下、Srを0.1質量%以上3質量%以下さらには0.2質量%以上1質量%以下、Znを0.1質量%以上3質量%以下さらには0.2質量%以上1質量%以下、Snを0.1質量%以上3質量%以下さらには0.2質量%以上1質量%以下のうちの少なくとも1種を含むのが好ましい。
R.E.は、固溶および粒界への晶出によってマグネシウム合金の耐熱性と耐食性を向上させる元素である。R.E.が0.2質量%未満では、耐熱性の向上効果が小さい。3.0質量%を超えると、延性が低下するため好ましくない。ただし、腐食防止の観点から、1質量%未満に抑えるとよい。1質量%以上であると、粗大な化合物が形成される場合があり、R.E.による防食効果が低減する。また、本発明のマグネシウム合金は、鋳造により製造されるため、焼結または溶射で製造される場合に比べて酸化の心配は小さいが、R.E.は酸化しやすいため、R.E.の酸化物として合金中に巻き込まれて腐食の起点となるとともに機械的性質を低下させることもある。なお、R.E.としては、主にセリウム、ランタン、プラセオジム、ネオジウム、ランタノイド族のいくつかの元素を含むミッシュメタル、約85質量%のネオジウムと15質量%のプラセオジムからなるジジム、を用いることができる。
Si、Sr、ZnおよびSnは、マグネシウム合金の強度を向上させる元素である。Si、Sr、ZnおよびSnが0.1質量%未満では、強度向上の効果が小さい。また、3質量%(Siでは1.5質量%)を超えると、延性が低下するため好ましくない。
本発明のマグネシウム合金において、粒状AlCa化合物の平均粒径は、円相当径で3μm以下であるのが好ましい。ここで、「円相当径」とは、粒状AlCa化合物の粒子の投影面積と同じ面積をもつ真円の直径(投影面積円相当)である。本明細書では、顕微鏡の画像上で粒子の大きさと個数を測定して得られた平均粒径を粒状AlCa化合物の粒径とする。粒状AlCa化合物の粒径が3μmを超えると、ラメラ状AlCa化合物が粒状化したとしてもマグネシウム合金の延性が低下するため望ましくない。粒状AlCa化合物は、その平均粒径が小さいほどマグネシウム合金の延性の向上に寄与する。なお、本発明のマグネシウム合金と同じ組成の合金が粉末冶金(焼結)により製造されると、微細な粒状AlCa化合物が得られるが、Mg結晶粒も微細になるため、高温クリープ性が低下する。そのため、本発明のマグネシウム合金において好ましいMg結晶粒の平均粒径を規定するのであれば、円相当径で0.5μm以上さらには1μm以上100μm以下である。
以上説明した本発明のマグネシウム合金は、宇宙、航空の分野をはじめとし、自動車、電気機器など、各種分野で用いることができる。また、本発明のマグネシウム合金は、その優れた耐熱性および靭性を生かして、エンジン部品、パワートレーン部品、足廻り部品、ボデー部品などに好適に用いられる。なお、本発明のマグネシウム合金を実部品に用いる場合には、少なくとも一部が上記本発明のマグネシウム合金からなればよい。以下に説明する本発明のマグネシウム合金部材は、全体の組成は同一であるが部分的に組織が異なり、部材の一部が上記本発明のマグネシウム合金からなる。
[マグネシウム合金部材]
本発明のマグネシウム合金部材は、全体を100質量%としたとき、Alを6質量%以上20質量%以下、Caを3質量%以上9質量%以下、含み残部がMgおよび不可避不純物からなりAlの含有量をX質量%、Caの含有量をY質量%としたときにX≧Yの組成を有するマグネシウム合金からなる。本発明のマグネシウム合金部材は、特性の異なる部位を備える。
本発明のマグネシウム合金部材は、α−Mg相と、α−Mg相を取り囲むように網目状に晶出したラメラ状AlCa化合物相と、からなる組織を有する高耐熱性部を備える。高耐熱性部は、上記本発明のマグネシウム合金の組成をもつ鋳放し材からなる。高耐熱性部では、ラメラ状AlCa化合物がMg結晶粒の粒界に晶出してネットワークを形成するため、耐熱性が高い。
また、本発明のマグネシウム合金部材は、α−Mg相と、α−Mg相の粒界に分散する粒状AlCa化合物相と、からなる組織を有する高延性部を備える。高延性部は、上記本発明のマグネシウム合金(熱処理材)からなる。ラメラ状AlCa化合物が粒状化してなる粒状AlCa化合物を多く有するため、耐熱性を保ちつつ高耐熱性部よりも延性に優れる。
本発明のマグネシウム合金部材において、高耐熱性部と高延性部とは、それぞれ別体であってもよいが互いに一体的であるのが好ましい。つまり、本発明のマグネシウム合金部材を用いれば、特性の異なる材料からなる別々の部品を組み合わせて一つの部材を形成する必要がない。
本発明のマグネシウム合金部材は、耐熱性が必要とされかつ部分的に延性が要求される部材に好適である。具体的には、ロードホイール、キャリパー、ピストン、コンロッド等が好適である。たとえば、ロードホイールであれば、高延性部に位置しタイヤを装着するリムと、高耐熱性部に位置し車軸の回転をリムに伝達すべくリムに固定されたスポークと、を備えるとよい。リムとスポークとは、それぞれ別体で鋳造した後で両者を溶接などにより組み付けてもよいが、以下に、リムとスポークとを一体的に鋳造して得られるロードホイールを、図4を用いて説明する。
図4は、ロードホイールを示す軸方向断面図である。ロードホイール10は、タイヤを装着するリム11と、車軸の回転をリムに伝達すべくリムに固定されてなるスポーク16と、を有する。スポーク16は、略円盤状であり、その中央部に車軸(図示せず)の先端部を収容する収容凹部18をもつ。スポーク16は、その厚さ方向に貫通する複数のボルト挿通孔16aが、収容凹部18を取り囲んで形成されている。リム11は、スポーク16の周縁部から軸方向に延出してなる。リム11とスポーク16とで区画されるとともに収容凹部18と連通する空間17には、主として図示しないブレーキディスクとともに図示しないブレーキパッドが収容される。
ロードホイール10は、スポーク16と車軸とをボルトで固定することで、車体に取り付けられる。ボルトは、ボルト挿通孔16aで締結される。ブレーキ作動時に発生した熱が伝達されるため、スポーク16には耐熱性(高温での軸力保持能力)が必要となる。一方、リム11は、車両の走行中、装着されたタイヤを保持するのに適した靭性が必要となる。つまり、本発明のマグネシウム合金部材の高耐熱性部をスポーク、高延性部をリム、とすることで、所望の部位に所望の特性をもつロードホイールとなる。
[マグネシウム合金およびマグネシウム合金部材の製造方法]
本発明のマグネシウム合金の製造方法の一例を簡単に示すと、次のようである。すなわち、各元素を純金属、合金または塩化物やフッ化物の形態で溶融Mgに添加し、ダイカストなどの一般的な方法により鋳造することにより、マグネシウム合金が得られる。既に述べたように、本発明のマグネシウム合金は、鋳放し状態ではラメラ状AlCa化合物がMg結晶粒の粒界で網目状に晶出した組織をもつ。この鋳放し材に、温間加工および/または熱処理を施すことで、ラメラ状AlCa化合物は粒状化する。
ラメラ状AlCa化合物を粒状化するためには、温間加工、たとえば、200℃以上さらには300℃以上で鋳放し材に塑性加工を施すのが望ましい。加工方法に特に限定はない。温間加工によりMg結晶粒の粒界に粒状AlCa化合物が分散するが、温間加工の加工度が高いと、Mg結晶粒の粒界は加工前ほど明確ではなくなり、粒状化したAlCa化合物が合金中に均一に分散しやすい。たとえば、加工度を30%以上さらには50%以上とするのが望ましい。なお、温間加工の加工度を高くできない場合であっても、後述の熱処理を温間加工の前および/または後に施すことで、粒状AlCa化合物を均一に分散させることができる。
また、鋳放し材に熱処理を施すことによってもラメラ状AlCa化合物を粒状化できる。たとえば、300℃以上さらには400℃以上で所定の時間熱処理を施すことで、AlCa化合物は粒状化する。熱処理温度は、550℃以下さらには520℃以下が望ましい。また、熱処理は、3時間以上さらには5時間以上マグネシウム合金を所定の温度に保持するとよい。12時間を超える熱処理を行っても粒状AlCa化合物の形態に特に変化はなくなるため、12時間以下さらには8時間以下であればよい。熱処理雰囲気に特に限定はなく、大気中であっても主としてアルゴンガス、窒素ガス等を含むガス雰囲気中であってもいずれでもよい。
なお、本発明のマグネシウム合金と同じ組成をもつ鋳放し材および鋳放し材に対して温間加工および/または熱処理を施して得た本発明のマグネシウム合金の組織を図1に示す。図1のA−1は、Mg−7質量%Al−5質量%Ca合金を鋳造した鋳放し材の組織である。ラメラ状AlCa化合物がMg結晶粒の粒界に晶出してネットワークを形成する。A−2は、鋳放し材に温間加工(300℃にて圧下率50%で圧延)を施した後の組織であるが、温間加工の加工度が低いため、ラメラ状AlCa化合物が残存し、粒状化が充分ではない。これをさらに温間加工(300℃にて圧下率20%で圧延)することで、ラメラ状AlCa化合物が粒状化してなる粒状AlCa化合物がMg結晶粒の粒界に分散して存在する組織(A−3)が得られる。また、鋳放し材を500℃で6時間熱処理することで、ラメラ状AlCa化合物が粒状化してなる粒状AlCa化合物がMg結晶粒の粒界に分散して存在する組織(B−1)が得られる。これを高い加工度で温間加工(300℃にて圧下率90%で圧延)すると、Mg結晶粒の粒界は加工前ほど明確でなくなり、粒状化したAlCa化合物からなる粒状AlCa化合物相が合金中に均一に分散する(C−1)。
そして、鋳放し材のうち延性を向上させたい部分に対してのみ温間加工および/または熱処理を施すことで、本発明のマグネシウム合金部材が容易に得られる。たとえば、鋳放し材のうち、ラメラ状AlCa化合物を残したい部位を冷却した状態で、ラメラ状AlCa化合物を粒状化したい部位に温間加工および/または熱処理を施すとよい。
たとえば、前述のロードホイールであれば、リムとスポークとは、それぞれ別体で鋳造し必要に応じて温間加工および/または熱処理を施した後で両者を溶接などにより組み付けてもよいが、リムとスポークとを一体的に鋳造してから温間加工および/または熱処理を施してもよい。図4において、鋳造後のロードホイール10のLの部位を冷却した状態でHの部位に熱処理を施すことで、リム11が高延性部、スポーク16が高耐熱性部となる。また、鋳造後のロードホイールの素形材のLの部位を冷却した状態でHの部位に温間加工を施すことで、Hの部位が加工によりリム11の形状に加工されるとともに、リム11が高延性部、スポーク16が高耐熱性部となる。
以上、本発明のマグネシウム合金およびマグネシウム合金部材の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲において、当業者が行い得る変更、改良等を施した種々の形態にて実施することができる。
以下に、本発明のマグネシウム合金およびマグネシウム合金部材の実施例を挙げて、本発明を具体的に説明する。
[実施例1]
(試料の作製)
A01〜A14(実施例1)とともに、比較としてB01〜B10(比較例1)のマグネシウム合金を作製した。A01〜A14およびB01〜B10は、表1に示すように、3質量%以上22質量%以下のAl、2質量%以上11質量%以下のCaおよびMn(0.25質量%で一定)とMg(残部)とを組成にもち、温間スエージ加工し焼鈍して得た。作製手順を以下に説明する。
電気炉中で予熱した高クロム合金鋼(SUS430)製のるつぼ(内径80mm,高さ230mm)の内面に塩化マグネシウム系のフラックスを塗布し、その中に純Mg地金を投入して溶解した。次に、750℃に保持した溶湯に金属Ca、Alを所定量添加し、これらが完全に溶解したことを確認してから、精練を行った。なお、溶解作業中は燃焼防止のために溶湯表面に炭酸ガスとSFガスの混合ガスを0.2リットル/分吹きつけた。このようにして得た合金溶湯を金型にて重力鋳造し、直径φ10mm、長さ100mmの棒状鋳物を得た。得られた棒状鋳物に温間スエージ加工を施した。スエージ加工は300℃にて加工度を400%(加工前に10mmの直径が5mmとなる)とし、加工後、徐冷した。
(評価1:組織観察)
A−1のマグネシウム合金について、温間スエージ加工の前後の組織を光学顕微鏡により観察した。結果を図2および図3に示す。図2は、温間スエージ加工前、つまり鋳放し材の組織を示す。Mg結晶粒と、Mg結晶粒の粒界に網目状に晶出したラメラ状AlCa化合物と、からなる組織が観察された。また、図3は、温間スエージ加工後の組織を示す。Mg結晶粒と、Mg結晶粒の粒界に分散する粒状AlCa化合物と、からなる組織が観察された。
(評価2:AlCa化合物の粒径測定)
顕微鏡法により粒状AlCa化合物の平均粒径(円相当径)を測定した。具体的には、図3に示す顕微鏡写真より粒子の面積と個数を測定し、粒状AlCa化合物の粒子の投影面積と同じ面積をもつ真円の直径を算出した。結果を表1に示す。
(評価3−1:引張特性)
JIS Z2241に記載の引張試験を行い、引張強さおよび伸びを測定した。結果を表1に示す。表1において、σBは引張強さ[MPa]、δは伸び[%]であって、σBが250MPa以上かつ伸び2.0%以上の試料に対し「靱性:○」と評価した。
(評価3−2:クリープ特性)
耐クリープ試験を行い、マグネシウム合金の高温クリープ性(耐熱性)を調べた。試験は、作製した試料を直径6mmの丸棒状の試験片とし、150℃の大気雰囲気中において、初期応力を58MPa、試験時間を300時間とし、最小ひずみ速度を測定した。結果を表1に示す。最小ひずみ速度が4×10−9−1以下の試料に対し「耐熱性:○」と評価した。
また、引張特性およびクリープ特性の結果に対し、靱性および耐熱性をともに有するマグネシウム合金として、上記靱性および耐熱性の両方を○とする試料に対し「総評:○」とした。
Alを6質量%以上20質量%以下、Caを3質量%以上9質量%以下含み、Alの含有量がCaの含有量以上であるマグネシウム合金は、高い耐熱性および高い靭性を示した。Alが7質量%以上18質量%以下あるいはCaが4.5質量%以上7質量%以下では、耐熱性、靭性ともに特に優れた特性を示した。
[実施例2]
C01〜C16(実施例2)のマグネシウム合金は、表2および表3に示すように、6質量%以上20質量%以下のAl、3質量%以上9質量%以下のCaおよび0.1質量%以上1.5質量%以下のMnとMgとを組成にもち、温間スエージ加工し焼鈍して得た。作製手順は、実施例1と同様とした。
C01〜C16のマグネシウム合金について、上記の評価を行った。結果を表2および表3に示す。特に、Mn量が0.1質量%以上0.5質量%以下では、耐熱性、靭性ともに特に優れた特性を示した。
[実施例3]
D01〜D16(実施例3)のマグネシウム合金は、表4に示すように、6質量%以上20質量%以下のAl、3質量%以上9質量%以下のCa、0.25質量%のMnおよび0.2質量%または3.0質量%のR.E.とMgとを組成にもち、温間スエージ加工し焼鈍して得た。作製手順は、実施例1と同様とした。
D01〜D16のマグネシウム合金について、上記の評価を行った。結果を表4に示す。いずれのマグネシウム合金も、耐熱性、靭性ともに優れた特性を示した。
[実施例4]
D17〜D32(実施例4)のマグネシウム合金は、表5に示すように、6質量%以上20質量%以下のAl、3質量%以上9質量%以下のCa、0.25質量%のMnおよび0.1質量%または1.5質量%のSiとMgとを組成にもち、温間スエージ加工し焼鈍して得た。作製手順は、実施例1と同様とした。
D17〜D32のマグネシウム合金について、上記の評価を行った。結果を表5に示す。いずれのマグネシウム合金も、耐熱性、靭性ともに優れた特性を示した。
[実施例5]
D33〜D48(実施例5)のマグネシウム合金は、表6に示すように、6質量%以上20質量%以下のAl、3質量%以上9質量%以下のCa、0.25質量%のMnおよび0.1質量%または3.0質量%のSrとMgとを組成にもち、温間スエージ加工し焼鈍して得た。作製手順は、実施例1と同様とした。
D33〜D48のマグネシウム合金について、上記の評価を行った。結果を表6に示す。いずれのマグネシウム合金も、耐熱性、靭性ともに優れた特性を示した。
[実施例6]
D49〜D64(実施例6)のマグネシウム合金は、表7に示すように、6質量%以上20質量%以下のAl、3質量%以上9質量%以下のCa、0.25質量%のMnおよび0.1質量%または3.0質量%のZnとMgとを組成にもち、温間スエージ加工し焼鈍して得た。作製手順は、実施例1と同様とした。
D49〜D64のマグネシウム合金について、上記の評価を行った。結果を表7に示す。いずれのマグネシウム合金も、耐熱性、靭性ともに優れた特性を示した。
[実施例7]
D65〜D80(実施例7)のマグネシウム合金は、表8に示すように、6質量%以上20質量%以下のAl、3質量%以上9質量%以下のCa、0.25質量%のMnおよび0.1質量%または3.0質量%のSnとMgとを組成にもち、温間スエージ加工し焼鈍して得た。作製手順は、実施例1と同様とした。
D65〜D80のマグネシウム合金について、上記の評価を行った。結果を表8に示す。いずれのマグネシウム合金も、耐熱性、靭性ともに優れた特性を示した。
[実施例8]
D81〜D96(実施例8)のマグネシウム合金は、表9に示す組成をもち、温間スエージ加工し焼鈍して得た。作製手順は、実施例1と同様とした。D81〜D96のマグネシウム合金について、上記の評価を行った。結果を表10に示す。
マグネシウム合金の組成を最適化することで、耐熱性および靱性に優れたマグネシウム合金部材を得ることができた。
[実施例9−1]
Mg−11質量%Al−7質量%Ca−0.25質量%Mn合金を鋳造して10mm×50mm×100mmの板状鋳物を作製した。作製した板材の長手方向の一端部を500℃に加熱したステンレス製板(SUS板)で挟持して加熱し、他端部を冷却板に挟持した状態で、6時間保持してNo.1のマグネシウム合金部材を得た。
[実施例9−2]
Mg−7質量%Al−5質量%Ca−0.25質量%Mn合金とした他は、実施例9−1と同様にしてNo.2のマグネシウム合金部材を得た。
(評価)
No.1およびNo.2の部材の組織を観察した結果、冷却板に挟持されていた部位はラメラ状AlCa化合物が見られたが、SUS板に当てた部位では、ラメラ状AlCa化合物が粒状化した粒状AlCa化合物が観察された。
また、各部位から試験片を採取し、上記と同様の引張試験を行った。結果を表11に示す。表11において、粒状AlCa化合物をもつ高延性部の伸びが2.0%以上の試料に対し「靱性:○」とした。
所定の組成を有するマグネシウム合金の鋳放し材を部分的に熱処理することで、所望の位置のラメラ状AlCa化合物を粒状化することができた。その結果、ひとつの板状鋳物の中の任意の部位に靭性を付与することができた。

Claims (13)

  1. 全体を100質量%としたとき、アルミニウム(Al)を6質量%以上20質量%以下、カルシウム(Ca)を3質量%以上9質量%以下、含み残部がマグネシウム(Mg)および不可避不純物からなりAlの含有量をX質量%、Caの含有量をY質量%としたときにX≧Yの組成を有し、
    α−Mg相と該α−Mg相の粒界に分散する粒状AlCa化合物相とからなる組織を有することを特徴とするマグネシウム合金。
  2. さらに、マンガン(Mn)を0.1質量%以上1.5質量%以下含む請求項1記載のマグネシウム合金。
  3. さらに、希土類元素を0.2質量%以上3質量%以下、珪素(Si)を0.1質量%以上1.5質量%以下、ストロンチウム(Sr)を0.1質量%以上3質量%以下、亜鉛(Zn)を0.1質量%以上3質量%以下、スズ(Sn)を0.1質量%以上3質量%以下のうちの少なくとも1種を含む請求項1または2記載のマグネシウム合金。
  4. 希土類元素は0.3質量%以上1質量%未満である請求項3記載のマグネシウム合金。
  5. 前記粒状AlCa化合物相の粒状AlCa化合物の平均粒径は、円相当径で3μm以下である請求項1〜4のいずれかに記載のマグネシウム合金。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のマグネシウム合金からなるマグネシウム合金鋳物。
  7. 全体を100質量%としたとき、アルミニウム(Al)を6質量%以上20質量%以下、カルシウム(Ca)を3質量%以上9質量%以下、含み残部がマグネシウム(Mg)および不可避不純物からなりAlの含有量をX質量%、Caの含有量をY質量%としたときにX≧Yの組成を有するマグネシウム合金からなるマグネシウム合金部材であって、
    α−Mg相と該α−Mg相を取り囲むように網目状に晶出したラメラ状AlCa化合物相とからなる組織を有する高耐熱性部と、
    α−Mg相と該α−Mg相の粒界に分散する粒状AlCa化合物相とからなる組織を有する高延性部と、
    を備えることを特徴とするマグネシウム合金部材。
  8. 前記高耐熱性部と前記高延性部とは互いに一体的である請求項7記載のマグネシウム合金部材。
  9. さらに、マンガン(Mn)を0.1質量%以上1.5質量%以下含む請求項7または8記載のマグネシウム合金部材。
  10. さらに、希土類元素を0.2質量%以上3質量%以下、珪素(Si)を0.1質量%以上1.5質量%以下、ストロンチウムを0.1質量%以上3質量%以下、亜鉛(Zn)を0.1質量%以上3質量%以下、スズ(Sn)を0.1質量%以上3質量%以下のうちの少なくとも1種を含む請求項7〜9のいずれかに記載のマグネシウム合金部材。
  11. 希土類元素は0.3質量%以上1質量%未満である請求項10記載のマグネシウム合金部材。
  12. 前記粒状AlCa化合物相の粒状AlCa化合物の平均粒径は、円相当径で3μm以下である請求項7〜11のいずれかに記載のマグネシウム合金部材。
  13. 前記高延性部に位置しタイヤを装着するリムと、前記高耐熱性部に位置し車軸の回転を該リムに伝達すべく該リムに固定されたスポークと、を備えるロードホイールである請求項7〜12のいずれかに記載のマグネシウム合金部材。
JP2009090914A 2009-04-03 2009-04-03 マグネシウム合金およびマグネシウム合金部材 Pending JP2010242146A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009090914A JP2010242146A (ja) 2009-04-03 2009-04-03 マグネシウム合金およびマグネシウム合金部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009090914A JP2010242146A (ja) 2009-04-03 2009-04-03 マグネシウム合金およびマグネシウム合金部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010242146A true JP2010242146A (ja) 2010-10-28

Family

ID=43095478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009090914A Pending JP2010242146A (ja) 2009-04-03 2009-04-03 マグネシウム合金およびマグネシウム合金部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010242146A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011074461A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Nagaoka Univ Of Technology マグネシウム合金圧延材並びにその製造方法
WO2012057329A1 (ja) * 2010-10-29 2012-05-03 サンデン株式会社 マグネシウム合金部材、エアコン用圧縮機及びマグネシウム合金部材の製造方法
WO2012091112A1 (ja) * 2010-12-28 2012-07-05 住友電気工業株式会社 マグネシウム合金材
WO2012133522A1 (ja) * 2011-03-29 2012-10-04 株式会社新技術研究所 マグネシウム合金
JP2012197490A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Toyota Industries Corp 高熱伝導性マグネシウム合金
WO2013157653A1 (ja) * 2012-04-19 2013-10-24 国立大学法人 熊本大学 マグネシウム合金及びその製造方法
JP2014001428A (ja) * 2012-06-19 2014-01-09 Kurimoto Ltd 耐熱マグネシウム合金
WO2015060459A1 (ja) * 2013-10-23 2015-04-30 国立大学法人 熊本大学 マグネシウム合金及びその製造方法
WO2016136781A1 (ja) * 2015-02-26 2016-09-01 株式会社栗本鐵工所 耐熱マグネシウム合金
WO2018012602A1 (ja) * 2016-07-15 2018-01-18 住友電気工業株式会社 マグネシウム合金
CN109913720A (zh) * 2019-03-27 2019-06-21 东北大学 一种高钙高铝含量的高弹性模量镁基复合材料及制备方法
DE112018005870T5 (de) 2017-11-17 2020-08-06 National University Corporation University Of Toyama Magnesium-Legierung und Magnesium-Legierungsteil
CN112981200A (zh) * 2021-02-08 2021-06-18 吉林大学 一种高密度亚结构镁合金、制备方法及其应用
JP2022161560A (ja) * 2021-04-09 2022-10-21 三菱重工業株式会社 航空機部材の製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0390530A (ja) * 1989-08-24 1991-04-16 Pechiney Electrometall 機械的強度の高いマグネシウム合金及び該合金の急速凝固による製造方法
JPH0397824A (ja) * 1989-08-24 1991-04-23 Pechiney Rech Group Interet Economique マグネシウム合金の製造方法及び該方法により得られる合金
JP2006002184A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 Toudai Tlo Ltd 高強靭性マグネシウム基合金およびそれを用いた駆動系部品並びに高強靭性マグネシウム基合金素材の製造方法
JP2008106337A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Shingijutsu Kenkyusho:Kk マグネシウム合金の圧延材およびその製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0390530A (ja) * 1989-08-24 1991-04-16 Pechiney Electrometall 機械的強度の高いマグネシウム合金及び該合金の急速凝固による製造方法
JPH0397824A (ja) * 1989-08-24 1991-04-23 Pechiney Rech Group Interet Economique マグネシウム合金の製造方法及び該方法により得られる合金
JP2006002184A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 Toudai Tlo Ltd 高強靭性マグネシウム基合金およびそれを用いた駆動系部品並びに高強靭性マグネシウム基合金素材の製造方法
JP2008106337A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Shingijutsu Kenkyusho:Kk マグネシウム合金の圧延材およびその製造方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
MANPING LIU: "Behavior of Mg-Al-Ca alloy during solution heat treatment at 415℃", JOURNAL OF MATERIALS SCIENCE LETTERS, vol. 21, JPN6013047808, 2002, pages 1281 - 1283, XP019249140, ISSN: 0002642710 *

Cited By (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011074461A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Nagaoka Univ Of Technology マグネシウム合金圧延材並びにその製造方法
WO2012057329A1 (ja) * 2010-10-29 2012-05-03 サンデン株式会社 マグネシウム合金部材、エアコン用圧縮機及びマグネシウム合金部材の製造方法
JP2012097309A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Sanden Corp マグネシウム合金部材、エアコン用圧縮機及びマグネシウム合金部材の製造方法
CN103180472A (zh) * 2010-10-29 2013-06-26 三电有限公司 镁合金构件、空调用压缩机及镁合金构件的制造方法
WO2012091112A1 (ja) * 2010-12-28 2012-07-05 住友電気工業株式会社 マグネシウム合金材
JP2012197490A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Toyota Industries Corp 高熱伝導性マグネシウム合金
CN103635598A (zh) * 2011-03-29 2014-03-12 株式会社新技术研究所 镁合金
WO2012133522A1 (ja) * 2011-03-29 2012-10-04 株式会社新技術研究所 マグネシウム合金
JP2012207253A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Shingijutsu Kenkyusho:Kk マグネシウム合金
WO2013157653A1 (ja) * 2012-04-19 2013-10-24 国立大学法人 熊本大学 マグネシウム合金及びその製造方法
CN104334761A (zh) * 2012-04-19 2015-02-04 国立大学法人熊本大学 镁合金及其制造方法
US10358702B2 (en) 2012-04-19 2019-07-23 National University Corporation Kumamoto University Magnesium alloy and production method of the same
JPWO2013157653A1 (ja) * 2012-04-19 2015-12-21 国立大学法人 熊本大学 マグネシウム合金及びその製造方法
EP2840156A4 (en) * 2012-04-19 2016-04-20 Univ Kumamoto Nat Univ Corp MAGNESIUM ALLOY AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF
KR101815032B1 (ko) * 2012-04-19 2018-01-08 고꾸리쯔다이가꾸호오진 구마모또 다이가꾸 마그네슘 합금 및 그 제조 방법
JP2014001428A (ja) * 2012-06-19 2014-01-09 Kurimoto Ltd 耐熱マグネシウム合金
JPWO2015060459A1 (ja) * 2013-10-23 2017-03-09 国立大学法人 熊本大学 マグネシウム合金及びその製造方法
WO2015060459A1 (ja) * 2013-10-23 2015-04-30 国立大学法人 熊本大学 マグネシウム合金及びその製造方法
US10138535B2 (en) 2013-10-23 2018-11-27 National University Corporation Kumamoto University Magnesium alloy and method of manufacturing same
JPWO2016136781A1 (ja) * 2015-02-26 2017-12-21 株式会社栗本鐵工所 耐熱マグネシウム合金
EP3263725A4 (en) * 2015-02-26 2018-01-03 Kurimoto, Ltd. Heat-resistant magnesium alloy
WO2016136781A1 (ja) * 2015-02-26 2016-09-01 株式会社栗本鐵工所 耐熱マグネシウム合金
CN107250402A (zh) * 2015-02-26 2017-10-13 株式会社栗本铁工所 耐热镁合金
US10550453B2 (en) 2015-02-26 2020-02-04 Kurimoto, Ltd. Heat-resistant magnesium alloy
US10808302B2 (en) 2016-07-15 2020-10-20 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Magnesium alloy
US20180371583A1 (en) * 2016-07-15 2018-12-27 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Magnesium alloy
JP6329714B1 (ja) * 2016-07-15 2018-05-23 住友電気工業株式会社 マグネシウム合金
WO2018012602A1 (ja) * 2016-07-15 2018-01-18 住友電気工業株式会社 マグネシウム合金
DE112018005870T5 (de) 2017-11-17 2020-08-06 National University Corporation University Of Toyama Magnesium-Legierung und Magnesium-Legierungsteil
US11268173B2 (en) 2017-11-17 2022-03-08 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Magnesium alloy and magnesium alloy member
CN109913720A (zh) * 2019-03-27 2019-06-21 东北大学 一种高钙高铝含量的高弹性模量镁基复合材料及制备方法
CN109913720B (zh) * 2019-03-27 2020-11-24 东北大学 一种高钙高铝含量的高弹性模量镁基复合材料及制备方法
CN112981200A (zh) * 2021-02-08 2021-06-18 吉林大学 一种高密度亚结构镁合金、制备方法及其应用
JP2022161560A (ja) * 2021-04-09 2022-10-21 三菱重工業株式会社 航空機部材の製造方法
JP7356116B2 (ja) 2021-04-09 2023-10-04 三菱重工業株式会社 航空機部材の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010242146A (ja) マグネシウム合金およびマグネシウム合金部材
JP5852580B2 (ja) 機械的特性に優れている難燃性マグネシウム合金及びその製造方法
JP5658609B2 (ja) マグネシウム合金材およびエンジン部品
US7108042B2 (en) Aluminum diecasting alloy
JP6439683B2 (ja) 難燃マグネシウム合金及びその製造方法
WO2014061329A1 (ja) 車両用アルミ合金、および、車両用部品
EP2369025B1 (en) Magnesium alloy and magnesium alloy casting
WO2010007484A1 (en) Aluminum alloy, method of casting aluminum alloy, and method of producing aluminum alloy product
TWI545202B (zh) 輕質鎂合金及其製造方法
WO2010056130A1 (en) Magnesium based alloys and processes for preparation thereof
JP4764094B2 (ja) 耐熱性Al基合金
US20220275484A1 (en) Aluminum alloy for 3d printing or additive manufacturing, 3d printing or additive manufacturing method using same, and aluminum alloy product or component manufactured by 3d printing or additive manufacturing
JP2004162090A (ja) 耐熱性マグネシウム合金
KR20210130455A (ko) 고물성 마그네슘 합금 가공재 및 그 제조방법
JP4433916B2 (ja) 塑性加工用マグネシウム合金およびマグネシウム合金部材
JP6446785B2 (ja) アルミニウム合金鋳物及びその製造方法
JP5458289B2 (ja) マグネシウム合金
WO2021005923A1 (ja) 銅合金トロリ線
WO2017065071A1 (ja) 鋳造用モールド材及びCu-Cr-Zr-Al合金素材
JP5530317B2 (ja) 高温疲労強度特性に優れた耐熱マグネシウム合金およびその耐熱マグネシウム合金の製造方法並びにエンジン用耐熱部品
US10913992B2 (en) Method of manufacturing a crystalline aluminum-iron-silicon alloy
CN110573637B (zh) Al-Si-Fe系铝合金铸造材料及其制造方法
JPH05255794A (ja) 耐熱マグネシウム合金
JP3283550B2 (ja) 初晶シリコンの最大結晶粒径が10μm以下の過共晶アルミニウム−シリコン系合金粉末の製造方法
JP2005213535A (ja) 高性能マグネシウム合金及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20120227

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131001

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140227