JP2010239285A - アンテナ装置、変換アダプタ、および受信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アンテナ装置10は、電子機器に配置される丸型ジャックに着脱可能で、一端部に回転機構部40を有する丸型プラグ部30と、伸縮可能なロッドアンテナ素子20と、を有し、ロッドアンテナ素子20は、一端部が丸型プラグ部30の回転機構部40に対して所定方向に回転可能に接続されている。
【選択図】図1
Description
ロッド状のアンテナとしては、コイルスプリング状に巻き、丈を低くしたアンテナエレメントをフレキシブルチューブ内に収容し、外観をロッド状に形成したヘリカルアンテナが知られている。
また、小型携帯用のテレビ受像機およびラジオ受信機等にあっては、伸縮自在なロッドアンテナが使用されている。
しかし、これらの特許文献に開示されたロッドアンテナにおいて回転機構を設けるには、複雑な構造が必要となってくる。
また、特許文献4に開示されたアンテナ装置は、コネクタ部に半田付けをするなど電気的接続機構が必要で、それらを加工する部品が必要となってくる。
また、このアンテナ装置は、ロッドとプラグを接続するにはたくさんの部品が必要となってくる。
また、このアンテナ装置は、電気的に接続するために、半田付け作業が必要であり、また、電気的接続および機械的強度を確保するために、板金をカシメル必要があり、固定用のネジ止め作業も必要である。
また、接続部を保護するために、成型作業やケーシング作業も必要となってくる。
このように、このアンテナ装置では、部品点数や作業工程が増大し、装置の大型化、高コスト化を招くという不利益がある。
また、電子機器の内部にロッドアンテナの機構を設け、必要時に伸張して使用する場合が一般的であった。
しかし、ロッドアンテナを機器に組み込む場合、本体にスペースが必要となり、構造が複雑となるという問題がある。
昨今ワンセグなどの放送が開始され、移動体通信機器(携帯電話機やモバイル機器)で受信が可能となっているが、ロッドアンテナを用いた場合セットが大きくなり、複雑になるという問題がある。
たとえば、折り畳み式の携帯電話機を開いている場合は良好な特性であるが、閉じて使用した場合アンテナの特性が大幅に劣化する。たとえば10dB以上劣化する。
また、内蔵アンテナの場合、機器を手で持って使用した場合、手でアンテナ部を隠してしまい、受信感度が劣化する問題もある。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施形態(アンテナ装置の第1の構成例)
2.第2の実施形態(アンテナ装置の第2の構成例)
3.第3の実施形態(アンテナ装置の第3の構成例)
4.第4の実施形態(受信システム(受信装置)の第1の構成例)
5.第5の実施形態(受信システム(受信装置)の第2の構成例)
6.第6の実施形態(受信システム(受信装置)の第3の構成例)
7.第7の実施形態(プラグ変換アダプタの構成例)
図1(A)および(B)は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の構成例を示す第1図である。
図1(A)はアンテナ装置が最大に伸長された状態を、図1(B)はアンテナ装置が収納(縮退)された状態を示している。
図2(A)〜(C)は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の構成例を示す図である。
図2(A)はアンテナ装置が最大に伸長された状態を、図2(B)はアンテナ装置が伸縮し回転可能であることを、図2(C)はアンテナ装置が収納されて回転可能であることをそれぞれ示している。
なお、丸型ジャックについては後で説明する。
これに対応して、アンテナ装置10は、全長が110mm前後、たとえば113.5mm、ロッドアンテナ素子20の最大に伸長された長さが97mm、丸型プラグ部30の長さが16.5mmに設定される。
ロッドアンテナ素子20は、たとえば径φが異なる金属パイプにより形成される。
ロッドアンテナ素子20は、たとえば3段に伸縮可能で、径φが異なる第1ロッド21、第2ロッド22、第3ロッド23、および丸型プラグ部30の回転機構部40と接続される第3ロッド23の一端部に延長するように形成された接続部24を有する。
この伸縮自在なロッドアンテナ素子20は、第1ロッド21は、第2ロッド22単体、あるいは、図1(B)に示すように、第3ロッド23を収納した第2ロッド22を収納することが可能である。
図1(B)の収納状態で、ロッドアンテナ素子20の長さは41mmとなる。
ロッドアンテナ素子20の接続部24の構成は、丸型プラグ部30の回転機構部40の構成と合わせて後述する。
丸型プラグ部30の一端側にロッドアンテナ素子20の接続部24が回転可能に接続される回転機構部40が配置されている。
本実施形態のアンテナ装置10は、ロッドアンテナ素子20が伸縮可能なうえに、回転機構部40により、たとえば0,30,60,90,120,150,180度ごとにロックがかかる折り曲げ機構が実現される。
図4(A)および(B)は、内蔵アンテナを有する電子機器の一例である携帯電話機を含む本実施形態に係る受信システム(受信装置)を示す図である。
図3および図4の(A)は開状態を、図3および図4の(B)は閉状態をそれぞれ示している。
第1筐体51は、その表面部に液晶表示装置等の表示部511が配置され、内部に内蔵アンテナ512が配置されている。
第2筐体52は、その表面部にキー操作部521が配置され、内部にスピーカ522が配置されている。
昨今ワンセグなどの放送が開始され、移動体通信機器(携帯電話機やモバイル機器)で受信が可能となっているが、ロッドアンテナを用いた場合セットが大きくなり、複雑になるという問題がある。
たとえば、図3(A)に示すように、折り畳み式の携帯電話機50を開いている場合は良好な特性である。
しかし、図3(B)に示すように、閉じて使用した場合、内蔵アンテナ512にセットグランドGNDが近接し、グランドサイズが小さくなることで特性(利得)が大幅に劣化する。たとえば10dB以上劣化する
また、内蔵アンテナの場合、機器を手で持って使用した場合、手でアンテナ部を隠してしまい、受信感度が劣化する問題もある。
このように、本実施形態に係る着脱可能なロッド状のアンテナ装置10を採用することにより、良好な受信状態を確保することができる。
第1筐体51Aは、その表面部に液晶表示装置等の表示部511が配置され、内部に内蔵アンテナ512が配置されている。
第2筐体52Aは、その表面部にキー操作部521が配置され、内部にスピーカ522が配置されている。さらに、第2筐体52Aは、その一側部に変換アダプタ60が装着さされる平型ジャック523が形成されている。
円筒状の金属パイプ301の中心軸部には、軸方向に貫通孔302が形成されている。
次に、図5(B)に示すように、金属パイプ301の外形を、たとえばφ3.5mm丸型プラグ(JIS C6560)に則した形状に削り出す。
すなわち、たとえば擬似的に、根元側にスリーブ部303が形成され、先端側にチップ部304が形成され、スリーブ部303とチップ部304間にリング部305が形成される。
具体的には、スリーブ部303の一端側の中央部が切削されて、接続部24のロック用溝が形成されるロック用先端部を収容し、回転可能に保持するための、溝状の収容部401が形成される。
この場合、貫通孔302は、チップ部304の先端部と収容部401の底面部間に存在することとなる。
そして、収容部401は、対向する2つの縁部に形成される、ロック用先端部を回転可能に保持し、軸支するための板状の鍔部402,403によって形成される。
この回転機構部40は、収容部401の鍔部402,403が無い互いに対向する2方向に、収容部401に収容され軸支される接続部24のロック用先端部が、ある規制範囲をもって回転可能となるように形成される。
各鍔部402,403は、接続部24のロック用先端部をワッシャーピンで軸支するための軸支孔402a,403aが形成される。
また、各鍔部402,403は、その外縁部が弧をなすように形成される。
ロック用先端部241には、回転機構部40の鍔部402,403に形成された軸支孔402a,403aと一体的に軸支するための軸支孔241aが形成されている。
そして、ワッシャーピン404を、軸支孔402a,241a,403aに挿入し、固定することで、ロッドアンテナ素子20は、ロック用先端部241を中心にして回転可能に丸型プラグ部30に取り付けられる。
このとき、丸型プラグ部30の貫通孔302に挿入されているボール306は、スプリング307の弾性圧により収容部401のロック用先端部241側に押し出され、その溝242に押し当てられている。
これにより、溝242の部分でロックがかかり、複数のロック部を有したロッドアンテナ装置となる。
なお、ボール306と溝242によるロック力に抗する力をロッドアンテナ素子20に加えると、ロック状態を解除し、ボール306が他の溝とロックされるような位置に自在に回転させることができる。
すなわち、通常は回転機構を図7中に設定した直交座標系のXY方向は、本実施形態に係る丸型プラグ部30の回転機構部40を用いることで実現でき、YZ方向は丸型ジャック61の方向性が無いことを用いることで容易に回転させることができる。
換言すれば、一方向の回転機構(XY面)をアンテナ装置10に設ける必要があるが、他方の回転機構(YZ面)は接続される丸型ジャック61との接続で確保できるために、アンテナ装置10自体の回転機構が複雑化することを低減できる。
図8は、本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置の構成例を示す図である。
そして、スリーブ部311の一端側には、ロッドアンテナ素子20の接続部24と接続される回転機構部40Aの一部が形成される。
円筒状の金属パイプ321の中心軸部には、軸方向に貫通孔322が形成されている。
次に、図9(B)に示すように、金属パイプ321の外形を、たとえば標準のφ3.5mm丸型多極(3極)プラグに則した形状に削り出す。
スリーブ部311の一端側には、ロッドアンテナ素子20の接続部24と接続される回転機構部40Aの一部が形成される。
また、スリーブ部311の貫通孔322は、中央部から他端側にかけて樹脂注入用に径が大きくなるように樹脂注入用孔322aとして形成されている。
この場合、貫通孔322および322aは、スリーブ部311の他端部と収容部411の底面部間に存在することとなる。
そして、収容部411は、対向する2つの縁部に形成される、ロック用先端部241を回転可能に保持し、軸支するための板状の鍔部412,413によって形成される。
この回転機構部40Aは、収容部411の鍔部412,413が無い互いに対向する2方向に、収容部411に収容され軸支される接続部24のロック用先端部241が、ある規制範囲をもって回転可能となるように形成される。
各鍔部412,413は、図10に示すように、接続部24のロック用先端部をワッシャーピンで軸支するための軸支孔412a,413aが形成される。
また、各鍔部412,413は、その外縁部が弧をなすように形成される。
図11(A)〜(D)は、第2の実施形態に係る丸型多極プラグ部の組み立て工程を示す第2図である。この図11(A)〜(D)は、丸型多極プラグ部の組み立て工程を斜視図として示している。
図12(A)および(B)は、本第2の実施形態に係る丸型多極プラグ部の組み立て工程を示す第3図である。
また、チップ部312は、主体3121、主体3121の底部に貫通孔が連通する、主体3121より径が小さい挿入子3122を有する。
たとえば、チップ部312の挿入子3122がリング部313に対してその主体3131側から挿入され、チップ部312の挿入子3122とリング部313の挿入子3132がスリーブ部311の他端側から樹脂注入用孔312aに挿入される。
このとき、図10(B)および図12(A)に示すような状態として組み立てられる。
そして、図12(B)に示すように、樹脂注入用孔312a等により樹脂330、たとえばPOMを注入することより、図11(D)に示すような丸型多極プラグ部30Aが形成される。
この場合、接続部24の構成は、図6(A)〜(E)と同様であることから、同一構成部分は図6と同じ符号をもって表す。
ロック用先端部241には、回転機構部40Aの鍔部412,413に形成された軸支孔412a,413aと一体的に軸支するための軸支孔241aが形成されている。
そして、ワッシャーピン414を、軸支孔412a,241a,413aに挿入し、固定することで、ロッドアンテナ素子20は、ロック用先端部241を中心にして回転可能に丸型プラグ部30Aに取り付けられる。
このとき、丸型プラグ部30Aの貫通孔322に挿入されているボール323は、スプリング324の弾性圧により収容部411のロック用先端部241側に押し出され、その溝242に押し当てられている。
これにより、溝242の部分でロックがかかり、複数のロック部を有したロッドアンテナ装置となる。
なお、ボール323と溝242によるロック力に抗する力をロッドアンテナ素子20に加えると、ロック状態を解除し、ボール323が他の溝とロックされるような位置に自在に回転させることができる。
すなわち、通常は回転機構を図7中に設定した直交座標系のXY方向は、本実施形態に係る丸型プラグ部30Aの回転機構部40Aを用いることで実現でき、YZ方向は丸型ジャック61の方向性が無いことを用いることで容易に回転させることができる。
換言すれば、一方向の回転機構(XY面)をアンテナ装置10Aに設ける必要があるが、他方の回転機構(YZ面)は接続される丸型ジャック61との接続で確保できるために、アンテナ装置10A自体の回転機構が複雑化することを低減できる。
<3.第3の実施形態>
図14(A)および(B)は、本発明の第3の実施形態に係るアンテナ装置の構成例を示す図である。
図15(A)および(B)は、本発明の第4の実施形態に係るアンテナ装置を適用した電子機器の一例である携帯電話機を含む受信システム(受信装置)を示す図である。
すなわち、アンテナ装置10Cは、丸型プラグ部30Cを、現在一般的に用いられている径φ3.5mmなどに代表されるオーディオ(Audio)プラグを用いることで、音声回路のプラグをアンテナの端子として併用することができるように構成されている。
このように、本第4の実施形態においては、イヤホンジャックをアンテナ端子として機能させ、イヤホンジャックを形成する丸型ジャック61Cにアンテナ装置10Cのオーディオ用の丸型プラグ部30Cを装着し、接続する例を示している。
また、この例は、ワンセグなどの放送を複数の人で見る場合、携帯電話機50Cのスピーカ522から音声を出力し、ロッド状のアンテナ装置10Cで高感度受信を行う例である。
ここでは、セットグランドGNDとして、90×50mmを想定している。また、使用する帯域でハイインピーダンスとなるように設定する。
図17において、Hで示す曲線が水平偏波の特性を示し、Vで示す曲線が垂直偏波の特性を示している。
図17においては、特性図にあわせて測定結果を詳細に示す図表を図示している。
前述したように、標準の丸型ジャックを有する変換アダプタ60Cに着脱自在なロッド状のアンテナ装置10を用意することで、このような性能劣化が起こる場合に理想的なアンテナ装置を容易に実現できる。
図18は、本発明の第5の実施形態に係るアンテナ装置を適用した電子機器の一例である携帯電話機を含む受信システム(受信装置)を示す図である。
3極プラグ72および3極ジャック73の部分には、キャップ74,75が配置されている。
同軸ケーブル71は、絶縁体712の外周に配置されたシールド部713、および外周全体を被覆するエラストマー等の外部絶縁体(外皮、ジャケット)714を有する。
芯線711は、たとえばアラミド繊維入りポリウレタン線により形成される。
絶縁体712は、たとえばX線照射架橋PEにより形成される。
また、シールド部713は、たとえば軟銅線により形成される。
また、シールド部713は、導電性を有する複数の素線、たとえば裸軟銅線を編組した編組シールドにより形成されている。
なお、編組シールドは、横巻シールドと比べて、屈曲時においてもシールドの隙間発生が少なく、適度な柔軟性、折り曲げ強さ、機械的強度を備えた静電シールド方法として知られているものである。
芯線711とシールド部713は、高周波的にインピーダンスを有する。
芯線711により形成されるL線およびR線は、3極プラグ72の信号ラインに接続され、シールド部713が3極プラグ72のたとえばグランド端子(基準端子)に接続される。
たとえば電車など周りの人への配慮をし、イヤホンにて音声を聞きながら、テレビジョン番組を視聴する場合である。
この場合、イヤホンをアンテナ装置10Dとして機能させ、音声を聞きながらアンテナとして機能させる例である。
特に、満員電車など人が密集している場所においてはロッドアンテナのような突起物は邪魔になることもあるため、フレキシブル性の高いイヤホンケーブル80およびアンテナケーブル70をアンテナ装置10Dとするとよい。
図21は、本発明の第6の実施形態に係るアンテナ装置を適用した電子機器の一例である携帯電話機を含む受信システム(受信装置)を示す図である。
次に、本発明の第7の実施形態として、変換アダプタの構成例について説明する。
4極ジャック基板603および18pin基板604は、両面基板として形成され、4極ジャック603の4端子に対応して、4本のワイヤーLN1,LN2,LN3,LN4により対応する端子間で接続されている。
図24は、1極ロッドアンテナ装置の場合で、テレビジョン受像機能を有する電子機器としての携帯電話機に変換アダプタが適用された場合の配線例を示す図である。
図23および図24ともに同様の配線構成となっている。
第1ピン601−1は、グランドGの検知用ピンとしての機能を有する。
第2ピン601−2は、グランドGとしての機能を有する。
第3ピン601−3は、Rチャンネル(Rch)としての機能を有する。
第4ピン601−4は、Lチャンネル(Lch)としての機能を有する。
第1ピン602−1は、ANT(アンテナ)/GND(グランド)ピンとして機能する。
第6ピン602−6は、STEREOピンとして機能する。
第7ピン602−7は、RMDETピンとして機能する。
第11ピン602−11は、オーディオのRchピンとして機能する。
第12ピン602−12は、オーディオのLchピンとして機能する。
第18ピン602−18は、D.GND(グランド)ピンとして機能する、
なお、携帯電話機50C側の平型ジャック523は、18pin平型プラグ602と対応してピンが割り当てられている。
セットとして携帯電話機50C側では、ANT/GNDピンがキャパシタC50を解してワンセグ用テレビジョンチューナー510に接続され、また、フェライトビーズFB51,FB52を介してセットグランドGNDに接続されている。
そして、ワイヤーLN1には、そのプラグ側にフェライトビーズFB61が配置されている。
そして、ワイヤーLN2には、プラグの第18ピン602−18側にフェライトビーズFB64が配置されている。
そして、ワイヤーLN3には、プラグの第11ピン602−11側にフェライトビーズFB63が配置されている。
そして、ワイヤーLN4には、プラグの第13ピン602−13側にフェライトビーズFB64が配置されている。
セット本体での対策も必要だが、プラグ602側に設けることが特に重要である。
フェライトビーズFB61〜FB64はその高周波信号を遮断する役割を果たしている。
すなわち、本実施形態においては、特徴的な構成として、線間容量による容量結合にさらに加えて各ピン間にキャパシタC61,C62、C63を積極的に接続して、ゲイン特性を、通常使用されるUHF帯の所定の周波数帯で改善するように構成されている。
これらのキャパシタC61、C62、C63は、たとえば図22に示すように、4極ジャック基板603に実装される。
また、オーディオ性能とアンテナ性能を両立させるために、フェライトビーズ等からなる高周波遮断部を用いることで、オーディオ信号回路からグランドGNDへの高周波信号の漏れを防止できる。
本実施形態においては、図22に示すように外付けの変換アダプタに高周波遮断部を設けることで、セットの影響を受けずに理想的なアンテナを実現できている。
この場合、オーディオのL,R端子が高周波的に高周波GNDと結合が大きい場合特性が劣化してしまうことから、図24に示すように、その対策のために変換プラグ部に高周波遮断部を設けることで特性劣化を防いでいる。
以下に、第5および第6の実施形態の受信システムおいて線間にキャパシタC61〜C63を設けていない場合と設けた場合のゲイン特性について考察する。
図25および図26において、Hで示す曲線が水平偏波(Horizontal Polarization)の特性を示し、Vで示す曲線が垂直偏波(Vertical Polarization)の特性を示している。
図25および図26においては、特性図にあわせて測定結果を詳細に示す図表を図示している。
ただし、両図を比較してわかるように、変換アダプタにキャパシタC61〜C63を設け図26の場合のアンテナ利得の方が、低い周波数帯470MHz帯で2〜3dB改善され、高い周波数帯870MHz帯で8dB程度改善される。
図27および図28において、Hで示す曲線が水平偏波の特性を示し、Vで示す曲線が垂直偏波の特性を示している。
図27および図28においては、特性図にあわせて測定結果を詳細に示す図表を図示している。
ただし、両図を比較してわかるように、変換アダプタにキャパシタC61〜C63を設け図28の場合のアンテナ利得の方が、低い周波数帯470MHz帯で2〜3dB改善され、高い周波数帯870MHz帯で8dB程度改善される。
図30は、ダイポールアンテナでの受信電力の測定結果を示す図である。
すなわち、図29に示すように、3.9km(品川)、5.7km(戸越)、9.5km(池上)、15km(川崎)17km(三つ池公園)、18km(横浜鶴見)、25km(横浜西区中央)、28km(東戸塚)、および35km(戸塚)とした。
キャパシタを線間に接続した場合に、アンテナ利得が2〜8dB程度改善され、また、図30において、Aで示す曲線は512MHzの受信電力特性を、Bで示す曲線は554MHzの受電電力測定をそれぞれ示している。
図30中、矢印Cで示すように、ダイポール(Dipole)に対して5dB劣化すると、およそ10kmほど受信距離が狭まる。
これから考察すると、本第7の実施形態のように、キャパシタを線間に接続した場合に、アンテナ利得が5dB程度改善されると、受信距離が10Kmほど広がることになり、受信感度改善の効果は大きい。
ただし、地形や地上高、建物など様々な変化があり一定ではない。また、周波数により伝播損失が変わるため、一定ではない。
この例では、送信出力が10kW、27ch、557MHzで、地形、地上高などにより受信エリアに対してシミュレーションを行った。
チューナー受信感度がー87dBmの場合、電界強度は40dBμV/mに相当する。
図31において、Aで示すエリアが電界強度40dBμV/m、Bで示すエリアが電界強度45dBμV/m、Cで示すエリアが電界強度50dBμV/mに相当する。
この図31からもわかるように、キャパシタを線間に接続した場合に、アンテナ利得が5dB程度改善されると、受信エリアが大きく広がる。
この場合も、第7の実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態においては、丸型プラグ部と丸型ジャックを用いることで、回転機構に大きな利点を得ることができる。
すなわち、一方向の回転機構(XY面)をアンテナ装置に設ける必要があるが、他方の回転機構(YZ面)は接続される丸型ジャックとの接続で確保できるために、アンテナ装置自体の回転機構が複雑化することを低減できる。
そして、部品点数の削減による低コスト化、小型化を実現することができる。
また、本実施形態においては、オーディオ用のジャックと兼用することができ、アンテナ専用のコネクタを設ける必要が無く、部品点数の削減、部品スペースの削減により、小型化、低コスト化を実現することができる。
Claims (15)
- 電子機器に配置される丸型ジャックに着脱可能で、一端部に回転機構部を有する丸型プラグ部と、
ロッドアンテナ素子と、を有し、
上記ロッドアンテナ素子は、上記丸型プラグ部の回転機構部に対して所定方向に回転可能に接続されている
アンテナ装置。 - 上記丸型プラグは、1極プラグとして形成される
請求項1記載のアンテナ装置。 - 上記丸型プラグは、多極プラグとして形成される
請求項1記載のアンテナ装置。 - 上記ロッドアンテナ素子は、伸縮可能である
請求項1から3のいずれか一に記載のアンテナ装置。 - アンテナ装置の丸型プラグ部が着脱可能な丸型ジャックと、
上記丸型ジャックの各ピンと接続される複数のピンを含み、接続先の電子機器のジャックに接続されるプラグと、を有し、
上記丸型ジャックのピン間にキャパシタが接続されている
変換アダプタ。 - 上記丸型ジャックの各ピンと上記プラグの対応するピンを接続する配線に、高周波遮断部が配置されている
請求項5記載の変換アダプタ。 - 上記高周波遮断部は、上記プラグ側に配置されている
請求項6記載の変換アダプタ。 - 上記丸型ジャックは、信号または電力を伝送することが可能である
請求項5から7のいずれか一に記載の変換アダプタ。 - 上記丸型ジャックに着脱される上記丸型多極プラグ部は、オーディオプラグにより形成される
請求項5から8のいずれか一に記載の変換アダプタ。 - 丸型プラグ部を有するアンテナ装置と、
上記アンテナ装置の上記丸型プラグが着脱可能な丸型ジャックと、上記丸型ジャックの各ピンと接続される複数のピンを含む変換プラグと、を含む変換アダプタと、
上記変換アダプタの上記変換プラグが着脱可能なジャックを含み、放送波の受信機能を有する電子機器と、を有し、
上記アンテナ装置は、
上記丸型プラグの一端部に配置された回転機構部と、
ロッドアンテナ素子と、を含み、
上記ロッドアンテナ素子は、上記丸型プラグ部の回転機構部に対して所定方向に回転可能に接続されている
受信装置。 - 丸型プラグ部を有するアンテナ装置と、
上記アンテナ装置の上記丸型プラグが着脱可能な丸型ジャックと、上記丸型ジャックの各ピンと接続される複数のピンを含む変換プラグと、を含む変換アダプタと、
上記変換アダプタの上記変換プラグが着脱可能なジャックを含み、放送波の受信機能を有する電子機器と、を有し、
上記アンテナ装置の伝送線路間、上記変換アダプタの上記丸型ジャックのピン間、および上記電子機器のジャックの接続先のピン間の少なくともいずれかにキャパシタが接続されている
受信装置。 - 上記アンテナ装置は、
上記丸型プラグの一端部に配置された回転機構部と、
ロッドアンテナ素子と、を含み、
上記ロッドアンテナ素子は、上記丸型プラグ部の回転機構部に対して所定方向に回転可能に接続されている
請求項11記載の受信装置。 - 上記アンテナ装置は、
一端部に上記変換アダプタの上記丸型プラグに着脱可能な丸型プラグを有するシールド部付同軸ケーブルを有する
請求項11記載の受信装置。 - 上記シールド部付同軸ケーブルは、
複数の芯線とシールド部が同心状に形成された同軸ケーブルにより形成され、
上記芯線が上記丸型プラグの信号端子に接続され、上記シールド部が上記丸型プラグの基準端子に接続されている
請求項13記載の受信装置。 - 上記シールド部付同軸ケーブルは、
他端部側にイヤホンケーブルのプラグが接続可能なジャックを有する
請求項13または14記載の受信装置。
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