JP2010233651A - 食器洗浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄空間の内部圧が大きく増減するのを回避して、洗浄空間を区画形成する壁体等が変形損傷する等のトラブル発生を抑制できる食器洗浄機を提供する。
【解決手段】開閉自在な洗浄空間Qからの空気吸引口22と洗浄空間Qへの空気供給口21とに亘る通風経路Fを通して洗浄空間Qの空気を循環させる通風手段23と、通風経路Fを通して循環される空気を除湿する除湿部Gとが備えられ、制御手段Hが、乾燥処理において、洗浄空間Qの空気を除湿しながら循環させるべく、通風手段23及び除湿部Gの作動を制御するように構成され、閉じた状態の洗浄空間Qの内部圧が機外圧となるように自動調整する圧力調整手段Wが備えられている食器洗浄機。
【選択図】図5

Description

本発明は、開閉自在な洗浄空間内の洗浄対象物を洗浄する洗浄処理、前記洗浄対象物をすすぐすすぎ処理、及び、前記洗浄対象物を乾燥する乾燥処理を実行する制御手段が設けられ、前記洗浄空間からの空気吸引口と前記洗浄空間への空気供給口とに亘る通風経路を通して前記洗浄空間の空気を循環させる通風手段と、前記通風経路を通して循環される空気を除湿する除湿部とが備えられ、前記制御手段が、前記乾燥処理において、前記洗浄空間の空気を除湿しながら循環させるべく、前記通風手段及び前記除湿部の作動を制御するように構成された食器洗浄機に関する。
かかる食器洗浄機は、皿や茶碗等の食器類を洗浄するのに使用されることになる。
つまり、標準的な使用形態としては、洗浄空間内に洗浄対象物が収納されると、その洗浄対象物を洗浄液にて洗浄する洗浄処理を行い、次に、洗浄対象物をすすぎ水にてすすぐすすぎ処理を行い、その後、洗浄対象物に乾燥用空気を通風して乾燥する乾燥処理を行うように使用されることになるが、場合によっては、手洗い済み等の洗浄を必要としない洗浄対象物に対して、すすぎ処理及び乾燥処理を行うように使用される等、種々の使用形態にて使用されることもある。
そして、食器洗浄機においては、一般に、洗浄空間内の底部に加熱ヒータが備えられており、洗浄処理において洗浄液を加熱すること、すすぎ処理においてすすぎ水を加熱すること、及び、乾燥処理において、乾燥用空気を加熱することが行われることになる。
ちなみに、すすぎ処理は、通常、複数回のすすぎ工程を行うことが多い。つまり、すすぎ水にて設定時間の間すすぎ、そのすすぎ水を排出したのち、新たなすすぎ水にてすすぐようにすることを複数回行うことが多く、そして、加熱ヒータにてすすぎ水を加熱することになるが、最後のすすぎ工程においては、他の工程よりもすすぎ水を高温に加熱することが多い。
上記食器洗浄機においては、通風経路を通して洗浄空間の空気を循環させる通風手段、及び、通風経路を通して循環される空気を除湿する除湿部が備えられて、乾燥処理においては、洗浄空間の空気を除湿しながら循環させるものであるから、乾燥処理の際に、湿った空気が機外に排出されることが無いため、使用者やこの食器洗浄機が設置される箇所に存在する他の機器類に湿った空気が吹き付けられる不都合が抑制されて、使用勝手が良いものとなる(例えば、特許文献1参照。)。
ちなみに、特許文献1の食器洗浄機は、庫内に形成される洗浄槽の内部が洗浄空間に相当し、そして、扉の開閉により、洗浄空間が開閉されることになる。
特開平8−131391号公報
従来の食器洗浄機、つまり、通風手段及び除湿部が備えられて、乾燥処理において、洗浄空間の空気を除湿しながら循環させるように構成された食器洗浄機においては、洗浄空間を閉じると、その洗浄空間が密閉状態となるため、その洗浄空間の内部圧が大きく増減して、洗浄空間を区画形成する壁体等が変形損傷する等のトラブルを発生する虞があった。
すなわち、例えば、すすぎ処理における最後のすすぎ工程、つまり、加熱ヒータを作動させて高温のすすぎを行う途中において、洗浄対象物を追加収納する作業や、洗浄中の洗浄対象物の一部を取り出す作業等を行うために、一旦運転を停止し、洗浄空間を開いて所要の作業を行ったのち、再び、高温のすすぎを行う運転を開始すると、洗浄空間を開いたときに洗浄空間内に侵入した多量の空気が、高温のすすぎにより加熱されて急激に膨張して、洗浄空間の内部圧が大きく増加し、洗浄空間を区画形成する壁体等を変形損傷する虞があった。
ちなみに、洗浄空間は、閉じ状態においては密閉状態ではあるものの、諸々の微小な隙間は存在するものであり、洗浄空間内の多量の空気が急激に膨張しなければ、洗浄空間の内部圧が大きく増加することは無いものである。
尚、洗浄空間を開いたときに洗浄空間内に侵入することになる空気の温度は、室内の温度(例えば15〜25℃)に相当するものであり、高温すすぎを行うときには、洗浄空間内の温度は、かなりの高温(例えば80℃)になるものである。
上述の如く、洗浄空間の内部圧が大きく増加すると、次に述べるトラブルを発生することも考えられる。
すなわち、洗浄処理は、洗浄空間の底部に洗浄水を貯留し、その洗浄水をポンプの作動により洗浄ノズルより噴出させる形態で行われるものであり、また、洗浄すすぎ処理は、洗浄空間の底部にすすぎ水を貯留し、そのすすぎ水をポンプの作動により洗浄ノズルより噴出させる形態で行われるものである。このように洗浄空間の底部には、洗浄水やすすぎ水が貯留されることになるが、そのように洗浄水やすすぎ水を貯留する際には、その水位を検出する必要があり、そのために水位検出手段が備えられている。
そして、洗浄空間の内部圧が大きく増加すると、水位検出手段にて、洗浄空間の底部に貯留されているすすぎ水の水位が異常上昇している状態であると、誤検出されれて、運転が強制停止される不都合を招く虞がある。
また、食器洗浄機の一例として、上部が開口された洗浄槽が本体部に対して引き出し移動及び収納移動できるように設けられ、洗浄槽の上部開口を開閉する蓋体が、洗浄槽を引出し移動させると開き状態になり、且つ、洗浄槽を収納移動させると閉じ状態になるように設けられ、洗浄槽内に洗浄空間が形成される、いわゆる引出し式の食器洗浄機がある。
このような引出し式の食器洗浄機において、洗浄空間の内部圧が大きく増加すると、蓋体が膨出変形して損傷する虞や、蓋体の膨出変形により、洗浄槽と蓋体との間に不必要な隙間が現出されて、その隙間を通して、噴出ノズルから噴出されたすすぎ水が外部に飛散し、その結果、その飛散したすすぎ水が漏水検出手段にて検出されて、運転が強制停止される不都合を招く虞もある。
上記の通り、洗浄空間はその内部圧が大きく増加する虞があるが、次に述べるように洗浄空間の内部圧が大きく減少する虞もある。
すなわち、洗浄処理において、加熱ヒータを加熱させたときには洗浄空間内の温度はかなりの高温(例えば60℃)になる。その後、洗浄水が排出されて、すすぎ処理のためにすすぎ水が洗浄空間に供給され、そのすすぎ水がポンプの作動により洗浄ノズルより噴出されることになるが、そのすすぎ水の温度は低温(例えば13〜17℃)である。このため、低温のすすぎ水が噴出ノズルから噴出されると、洗浄空間内の温度が急激に低下するものとなり、その結果、洗浄空間内の多量の空気が急激に収縮し、洗浄空間の内部圧が大きく減少して、洗浄空間を区画形成する壁体等を変形損傷する虞がある。
ちなみに、上記した引出し式の食器洗浄機においては、洗浄槽の上部を閉じる蓋体が凹入変形して損傷する虞がある。
以上の通り、通風手段及び除湿部が備えられて、乾燥処理において、洗浄空間の空気を除湿しながら循環させるように構成された食器洗浄機においては、洗浄空間を閉じると、その洗浄空間が密閉状態となるため、その洗浄空間の内部圧が大きく増減して、洗浄空間を区画形成する壁体等が変形損傷する等のトラブルを発生する虞があり、改善が望まれるものである。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、洗浄空間の内部圧が大きく増減するのを回避して、洗浄空間を区画形成する壁体等が変形損傷する等のトラブル発生を抑制できる食器洗浄機を提供する点にある。
本発明の食器洗浄機は、開閉自在な洗浄空間内の洗浄対象物を洗浄する洗浄処理、前記洗浄対象物をすすぐすすぎ処理、及び、前記洗浄対象物を乾燥する乾燥処理を実行する制御手段が設けられ、
前記洗浄空間からの空気吸引口と前記洗浄空間への空気供給口とに亘る通風経路を通して前記洗浄空間の空気を循環させる通風手段と、前記通風経路を通して循環される空気を除湿する除湿部とが備えられ、
前記制御手段が、前記乾燥処理において、前記洗浄空間の空気を除湿しながら循環させるべく、前記通風手段及び前記除湿部の作動を制御するように構成されたものであって、その第1特徴構成は、
閉じた状態の前記洗浄空間の内部圧が機外圧となるように自動調整する圧力調整手段が備えられている点を特徴とする。
すなわち、閉じた状態の前記洗浄空間の内部圧が、圧力調整手段によって、機外圧つまり大気圧となるように自動調整されることになる。
従って、例えば、すすぎ処理として高温すすぎを行っている途中において、低温の空気が洗浄空間内に侵入し、その低温の空気が膨張する等により、洗浄空間の内部圧が上昇しようとしても、圧力調整手段によって、洗浄空間内の内部圧が機外圧となるように自動調整されることになる。
また、例えば、洗浄処理にて高温になっている洗浄空間内に、すすぎ処理を行うために低温のすすぎ噴出することにより、洗浄空間内の空気が収縮する等により、洗浄空間の内部圧が減少しようとしても、圧力調整手段によって、洗浄空間内の内部圧が機外圧となるように自動調整されることになる。
このように洗浄空間の内部圧が機外圧になるように調整されるものであるから、洗浄空間を区画形成する壁体等が変形損傷する等のトラブル発生を抑制できるものとなる。
要するに、本発明の食器洗浄機の第1特徴構成によれば、洗浄空間の内部圧が大きく増減するのを回避して、洗浄空間を区画形成する壁体等が変形損傷する等のトラブル発生を抑制できる。
本発明の食器洗浄機の第2特徴構成は、上記した第1特徴構成に加えて、
前記圧力調整手段が、前記洗浄空間の内部圧が機外圧よりも高くなると、その圧力差にて開かれて前記洗浄空間と機外とを連通させる閉じ付勢の圧力逃し弁と、前記洗浄空間の内部圧が機外圧よりも低くなると、その圧力差にて開かれて前記洗浄空間を機外とを連通する閉じ付勢の外気導入弁とを備えている点を特徴とする。
すなわち、洗浄空間の内部圧が機外圧よりも高くなると、その圧力差にて開かれて洗浄空間と機外とを連通させる閉じ付勢された圧力逃し弁と、洗浄空間の内部圧が機外圧よりも低くなると、その圧力差にて開かれて洗浄空間を機外とを連通する閉じ付勢された外気導入弁とにより、洗浄空間の内部圧が機外圧に調整されることになる。
そして、圧力逃がし弁及び外気導入弁は、洗浄空間の内部圧と機外圧との圧力差を用いて開閉されるものであるから、圧力調整手段の簡素化を図ることができる。
つまり、圧力調整手段として、洗浄空間内の圧力を検出する圧力検出センサ、洗浄空間と機外との連通を開閉する電動式の開閉弁、及び、圧力センサの検出情報に基づいて、洗浄空間の内部圧が機外圧に対して設定圧以上増大する又は設定圧以上低下すると開閉弁を開くように制御する制御手段を備える圧力調手段を構成することが考えられるが、この構成の場合には、圧力検出センサ、電動式の開閉弁、及び、制御手段を備える複雑な構成となる。
本第2特徴構成によれば、洗浄空間の内部圧と機外圧との圧力差を用いて開閉される閉じ付勢された圧力逃がし弁及び外気導入弁を用いて圧力調整手段を構成するものであるから、構成の簡素化を図ることができるのである。
要するに、本発明の食器洗浄機の第2特徴構成によれば、上記第1特徴構成による作用効果に加えて、構成の簡素化を図ることができる。
本発明の食器洗浄機の第3特徴構成は、上記した第1特徴構成又は第2特徴構成に加えて、
前記圧力調整手段が、前記圧力逃し弁及び前記外気導入弁を備えるユニット状に形成され、
前記洗浄空間を形成する空間形成部材に、ユニット状に形成された前記圧力調整手段が組み付けられている点を特徴とする。
すなわち、圧力調整手段を、圧力逃し弁及び外気導入弁を備えるユニット状に形成し、そのようにユニット状に形成された圧力調整手段を、洗浄空間を形成する空間形成部材に組み付けるものであるから、圧力調整手段の組付作業を容易に行い易いものとなる。
要するに、本発明の食器洗浄機の第3特徴構成によれば、上記第1特徴構成又は第2特徴構成による作用効果に加えて、組付作業の容易化を図ることができる。
本発明の食器洗浄機の第4特徴構成は、上記第3特徴構成に加えて、
前記洗浄空間の下部に貯留される湯水の水位を検出する水位検出手段が、低部側に前記洗浄空間の内部と連通する連通部を備え且つ上部側に大気開放用の大気開放部を備えた湯水貯留体と、その貯留体に貯留された湯水の水位を検出する検出センサとを備えて構成され、
前記圧力調整手段が、前記洗浄空間の内部と連通し且つ前記湯水貯留体の上部側箇所と連通するケーシング内に、前記圧力逃し弁及び前記外気導入弁を備える状態に形成されている点を特徴とする。
すなわち、洗浄空間の下部に貯留される湯水の水位を検出する水位検出手段が、低部側に前記洗浄空間の内部と連通する連通部を備え且つ上部側に大気開放用の大気開放部を備えた湯水貯留体と、その貯留体に貯留された湯水の水位を検出する検出センサとを備えて構成されている。
つまり、洗浄処理は、洗浄空間の底部に洗浄水を貯留し、その洗浄水をポンプの作動により洗浄ノズルより噴出させる形態で行われるものであり、また、すすぎ処理は、洗浄空間の底部にすすぎ水を貯留し、そのすすぎ水をポンプの作動により洗浄ノズルより噴出させる形態で行われるものである。このように洗浄空間の底部には、洗浄水やすすぎ水が貯留されることになり、そのように洗浄水やすすぎ水を貯留する際には、その水位を検出する必要があるが、そのような水位を、水位検出手段にて検出することができるのである。
そして、圧力調整手段が、洗浄空間の内部と連通し且つ湯水貯留体の上部側箇所と連通するケーシング内に、圧力逃し弁及び外気導入弁を備える状態に形成されているから、圧力逃し弁や外気導入弁を、洗浄空間の内部圧と大気開放されている湯水貯留体の内部圧との圧力差に応じて適正に開閉させることができ、しかも、圧力調整手段のケーシング内に結露水が発生することがあっても、その結露水を水位検出手段の湯水貯留体の内部に戻すようにすることができる。
説明を加えると、圧力調整手段のケーシングのケーシング内は、洗浄空間の内部と連通されるため、洗浄空間内の蒸気が流れ込むことに起因して、結露水が発生するものとなる。この結露水は、漏水異常とならないように洗浄空間の内部に戻す必要があるが、水位検出手段の湯水貯留体を有効利用して、この湯水貯留体の内部に結露水を戻すようにすることにより、水位検出手段を利用した簡素な構成にて結露水を洗浄空間の内部に戻すことができるものとなる。
要するに、本発明の食器洗浄機の第4特徴構成によれば、第3特徴構成による作用効果に加えて、結露水の処理を簡素な構成にて行うことができる。
本発明の食器洗浄機の第5特徴構成は、上記第1〜第4特徴構成のいずれかに加えて、
前記空気吸引口及び前記空気供給口が前記洗浄空間の側壁部における下位側箇所に形成され、
前記通風経路が、前記空気吸引口から上方側に伸びる上昇経路部分とその上昇経路部分の上端部から前記空気供給口に向けて下方側に伸びる下降経路部分とからなる逆U字状に構成されている点を特徴とする。
すなわち、通風経路が、空気吸引口から上方側に伸びる上昇経路部分とその上昇経路部分の上端部から空気供給口に向けて下方側に伸びる下降経路部分とからなる逆U字状に構成されているから、洗浄空間内の残菜類が通風経路内に詰まることを抑制できる。
説明を加えると、洗浄処理の際やすすぎ処理の際に、洗浄空間内の残菜類が通風経路内に飛散する虞があるが、上昇経路部分及び下降経路部分が、上下方向に延びるから、通風経路内に飛散した残菜類が通風経路の上部側には移行することが無く、また、通風経路内に飛散した残菜類は通風経路内を自重落下して洗浄空間内に戻るから、洗浄空間内の残菜類が通風経路内に詰まることを抑制できるものとなる。
要するに、本発明の食器洗浄機の第5特徴構成によれば、上記第1〜第4特徴構成による作用効果に加えて、通風経路内に残菜類が詰まることを抑制できる。
食器洗浄機の斜視図 洗浄槽を収納した状態の切欠側面図 前面の扉体を取り外した洗浄槽を前方側から見た斜視図 洗浄槽を背面側から見た斜視図 食器洗浄機の概略構成図 乾燥用空気の流動状態を示す概略斜視図 制御作動を示すフローチャート 圧力調整手段の正面図 圧力調整手段の正面図 ケーシングを示す正面図 弁装着枠体及び弁体を示す斜視図 水位センサの斜視図 水位センサの切欠正面図 水位センサの切欠正面図
〔実施形態〕
本発明にかかる食器洗浄機について図面に基づいて説明する。
図1〜図4に示すように、前面部が開口された本体部1が設けられ、平面視形状が4角状の洗浄槽Dを備えた引出し部2が、本体部1に対して、引出し移動及び収納移動自在に設けられて、食器洗浄機の一例としての引出し式の食器洗浄機が構成されている。
尚、例示はしないが、引出し部2を本体部1に対して移動自在に支持するスライド式レール機構が設けられており、引出し部2が、その大部分を本体部1の外方に露出させる状態に引き出すことができるように構成されている。
そして、引出し部2を本体部1に収納した状態で洗浄槽Dの上面部を閉塞し、かつ、引出し部2を本体部1から引き出した状態で洗浄槽Dの上面部を開口させる内蓋部3が設けられており、洗浄槽Dの内部空間にて、開閉自在な洗浄空間Qが構成されている。
引出し部2の前面部には、本体部1の前面部の開口を開閉する扉体Aが設けられ、その扉体Aには、引出し部2を本体部1から引き出すときや収納するときに把持するための把持部Bが設けられている。尚、詳述はしないが、把持部Bの内方側箇所には、引出し部2を本体部1に収納するに伴って本体部1の係止部Paに係合する係合手段Pが設けられており、この係合手段Pが係止部Paに係合することにより、引出し部2を本体部1に収納した状態に保持するようになっている。そして、係合手段Pは、引出し部2を本体部1から引き出すときに把持部Bを支持する手指にて、係合を解除する解除状態に操作できるようになっている。
また、扉体Aには、運転のための各種操作を行う操作部SSが設けられている。
図2及び図5に示すように、洗浄槽Dに水を供給する給水路4および給水路4を開閉する給水弁4aが設けられている。
引出し部2における洗浄槽Dの底部下方には、正転で洗浄ポンプとして機能し、且つ、逆転で排水ポンプとして機能する兼用ポンプ6が設けられ、洗浄槽Dの内部には、洗浄ノズル8や加熱手段としての電気式の加熱ヒータ9などが配置され、さらに、食器などの洗浄対象物を収納載置する洗浄かご10が、洗浄槽Dの内部に着脱自在に装着されている。
兼用ポンプ6は、洗浄槽Dの底部に形成した水貯留用凹部Sに、吸引管11にて接続され、かつ、排水管12が接続されている。
また、水貯留用凹部Sには、案内管13を介して水位センサJが接続されている。
尚、図2に示すように、本体部1の底部には、漏水受止め用のドレンパン14が配備されており、例示はしないが、このドレンパン14にて受止め回収された水の存否を検出する漏水センサが装備されることになる。
図2、図3及び図5に示すように、洗浄槽Dにおける4つの側壁部のうちの、機体前面側、つまり引出し部前面側に相当する前側壁部Dfには、乾燥ユニットKが取り付けられている。
つまり、前側壁部Dfには、図6にも示すように、乾燥ユニットKからの空気を洗浄空間Qに供給する空気供給口21、及び、乾燥ユニットKが洗浄空間Q内の空気を吸引する空気吸引口22が、下方側で左右両側に離れた位置に形成されている。具体的には、空気供給口21及び空気吸引口22は、洗浄かご10よりも下方側に位置するように形成されるものであり、そして、本実施形態では、空気供給口21を右側に、且つ、空気吸引口22を左側に位置させている。
乾燥ユニットKは、洗浄槽Dの前側壁部Dfに止着されるケーシング11の内部に、 空気吸引口22と空気供給口21とに亘る通風経路Fを通して洗浄空間Qの空気を循環させる通風手段としての循環ファン23、及び、通風経路Fを通して循環される空気を除湿する除湿部Gを備えて構成されている。
通風経路Fは、空気吸引口22から上方側に伸びる上昇経路部分f1とその上昇経路部分f1の上端部から空気供給口21に向けて下方側に伸びる下降経路部分f2とからなる逆U字状に形成されており、上昇経路部分f1に、除湿部Gが配設され、下降経路部分f2に、循環ファン23が配設されている。
除湿部Gは、複数枚の伝熱板24を板厚方向に沿って間隔を隔てて並置して、それら伝熱板24に向けて除湿用水を噴出ノズル25から噴出することによって、複数枚の伝熱板24の間を通して上方に向けて流動する空気を、伝熱板24の表面を流下する除湿用水との接触及び伝熱板24の間を流下する除湿用水との接触により冷却することにより、空気中の水分を凝縮させて除湿するように構成されている。
尚、噴出ノズル25から噴出された除湿用水は、空気吸引口22を通して洗浄槽Dの内部に流動して水貯留用凹部Sに貯留されることになる。
図5に示すように、噴出ノズル25に水を供給する除湿用給水路26が設けられ、その除湿用給水路26を開閉する除湿用水断続弁27、及び、給水圧安定用のガバナ28が設けられている。
そして、電気式の加熱ヒータ9を加熱作用させた状態で、循環ファン23の通風作動及び噴出ノズル25の除湿用水の噴出作動を行わせることにより、洗浄空間Qから吸引した空気を除湿部Gにて除湿したのち、乾燥用の空気として洗浄空間Qに供給し、その供給された空気を電気式の加熱ヒータ9にて加熱することにより、洗浄空間Q内の洗浄対象物を乾燥する乾燥運転を行えるように構成されている。
また、電気式の加熱ヒータ9を停止させた状態で、循環ファン23の通風作動及び噴出ノズル25の除湿用水の噴出作動を行わせることにより、洗浄空間Qから吸引した空気中の臭気成分を除湿部Gにて除湿用水に吸収させたのち、洗浄空間Qに供給することにより、洗浄空間Qを消臭する消臭運転を行えるように構成されている。
乾燥運転における空気の流れについて説明を加えると、図6に示すように、洗浄槽Dの前側壁部Dfに形成した空気供給口21から洗浄空間Qに供給される空気は、主たる流れとして、上昇しながら後側壁部に向けて流動し、その後、前側壁部Dfにおける下方側で且つ空気供給口21とは左右方向で離れた位置に形成した空気吸引口22に向けて下方側に移動しながら流動して、空気吸引口22から排出される形態で流れることになり、洗浄槽内における空気吸引口22が位置する側の下方側の部分にも、空気が流動し易いものとなるのである。
したがって、洗浄槽内の洗浄対象物の全体に空気を通流させて、洗浄対象物を効率良く乾燥することにより、乾燥時間の短縮化を図ることができるものとなる。
図5に示すように、引出し部2には、運転を制御する制御手段としての制御部Hが装備され、この制御部Hが、操作部SSにて入力される指令に基づいて、給水弁4a、兼用ポンプ6、電気式の加熱ヒータ9、循環ファン23、及び、除湿用水断続弁27の作動を制御して、洗浄槽Dの内部にて形成される洗浄空間Qの洗浄対象物を洗浄液としての湯水にて洗浄する洗浄運転、洗浄槽Dの水貯留用凹部Sに貯留されかつ電気式の加熱ヒータ9にて加熱されるすすぎ水により洗浄対象物のすすぎを行うすすぎ運転、洗浄槽Dの水貯留用凹部Sに貯留されたすすぎ水を排水する排水運転、電気式の加熱ヒータ9を加熱作用させた状態で、循環ファン23の通風作動及び噴出ノズル25の除湿用水の噴出作動を行わせる乾燥運転、及び、電気式の加熱ヒータ9を停止させた状態で、循環ファン23の通風作動及び噴出ノズル25の除湿用水の噴出作動を行わせる消臭運転等の運転を行うものであり、次に、制御部Hが実行する運転について説明を加える。
つまり、使用者は、操作部SSにより、洗浄運転、すすぎ運転、排水運転、乾燥運転、消臭運転の順に運転させる連続運転コースや、乾燥運転のみ運転させる乾燥のみコースなど各種の運転コースを選択できるように構成され、さらに、連続運転コースとして、標準運転コース、念入り運転コース、スピーディ運転コース、快速運転コースが備えられているが、本実施形態においては、標準運転コースについてのみ説明する。
図7のフローチャートに基づいて、制御部Hの制御作動について説明する。
まず、図外の収納スイッチにより、引出し部2が本体部1の収納位置に収納されることが検出され(#1)、操作部SSの電源スイッチがON操作されると(#2)、運転コースの選択が行われることになる(#3)。本実施形態では、標準運転コースが選択されたとして説明を続ける。
操作部SSのスタートスイッチがON操作されると(#4)、標準運転コースが開始されて、洗浄運転(#5)、すすぎ運転(#10)、排水運転(#15)、乾燥運転(#16)、消臭運転(#21)が順次実行される。
洗浄運転は、先ず、給水弁4aを開弁して給水路4を通して洗浄槽D内に洗浄水を給水し、その水位が水位センサJにて設定水位に達したことが検出されると、給水弁4aを閉じる給水動作を行い、その後、兼用ポンプ6を正転作動させ且つ加熱ヒータ9を作動させて、洗浄水を洗浄ノズル8から洗浄対象物に向けて噴出する洗浄動作を、洗浄運転用設定時間が経過するまで行い、次に、兼用排水ポンプ6を逆転作動させ、洗浄槽D内の洗浄水を排水する排水動作を行うことになる。
尚、使用者が操作部SSのスタートスイッチをON操作する前に洗浄用洗剤を洗浄槽D内に投入しておくことにより、洗剤を用いた洗浄を行うことができる。
そして、洗浄運転(#5)が開始されたのちは、洗浄運転用設定時間が経過した洗浄終了であるか否かが判断され(#6)、洗浄終了である場合には、すすぎ運転(#9)に移行することになる。
#6にて、洗浄終了でないと判断したときには、操作部SSにて中断指令が指令されたか否かを判断し(#7)、中断指令が指令された場合には、兼用ポンプ6を停止させる等の洗浄運転を中断させるための中断処理を行う(#8)。
その後、操作部SSにて再開指令が指令されるまで(#9)、洗浄運転を中断することになり、洗浄運転を中断しているときに、再開指令が指令されると(#9)、洗浄運転を再開することになる。
このように洗浄運転を中断できるので、洗浄対象物を追加したい場合に、その洗浄対象物を洗浄空間Qに収納させることができる。
すすぎ運転は、上述の洗浄運転における給水動作と同様の給水動作を行って、洗浄槽Dの底部にすすぎ水を設定水位貯留させ、その後、兼用ポンプ6および加熱ヒータ9を作動させて、加熱ヒータ9にて加熱されたすすぎ水により洗浄対象物のすすぎを設定時間が経過するまで行うすすぎ動作、及び、兼用ポンプ6を逆転作動させて、洗浄槽Dの底部に貯留されたすすぎ水を排水する排水動作を順次行うすすぎ動作を、2回行い、最後に加熱すすぎ動作を行うことになる。
加熱すすぎ動作は、上述の給水作動により、洗浄槽Dの底部にすすぎ水を設定水位貯留させたのち、兼用ポンプ6および加熱ヒータ9を作動させて、加熱ヒータ9にて加熱されたすすぎ水により洗浄対象物のすすぎを行うことになり、そして、図外の温度センサにより、すすぎ水の温度が仕上げ用設定温度(例えば、67℃)になると、加熱すすぎ動作を終了することになる。
そして、すすぎ運転(#10)が開始されたのちは、すすぎ運転の全工程が終了したすすぎ終了であるか否かが判断され(#11)、すすぎ終了である場合には、排水運転(#15)に移行することになる。
#11にて、すすぎ終了でないと判断したときには、操作部SSにて中断指令が指令されたか否かを判断し(#12)、中断指令が指令された場合には、兼用ポンプ6および加熱ヒータ9を停止する等のすすぎ運転を中断するための中断処理を行う(#13)。
その後、操作部SSにて再開指令が指令されるまで(#14)、すすぎ運転を中断し、すすぎ運転を中断しているときに、再開指令が指令されると(#14)、すすぎ運転を再開することになる。
このようにすすぎ運転を中断できるので、すすぎを行いたい洗浄対象物を追加したい場合に、その洗浄対象物を洗浄空間Qに収納させることができる。
排水運転は、兼用ポンプ6を逆転作動させて、洗浄槽Dの底部に貯留されたすすぎ水を排水する排水動作を、洗浄槽Dの底部に貯留されたすすぎ水が排出されるまで行うことになる。
乾燥運転は、電気式の加熱ヒータ9を加熱作用させた状態で、循環ファン23の通風作動及び噴出ノズル25の除湿用水の噴出作動を行わせることになり、その状態を乾燥用設定時間(例えば、25分)が経過するまで継続させる。そして、乾燥用設定時間が経過すると、洗浄槽Dの底部に貯留された除湿用水を排水する排水動作を行う。
そして、乾燥運転(#16)が開始されたのちは、乾燥用設定時間が経過した乾燥終了であるか否かが判断され(#17)、乾燥終了である場合には、消臭運転(#21)に移行することになる。
#17にて、乾燥終了でないと判断したときには、操作部SSにて中断指令が指令されたか否かを判断し(#18)、中断指令が指令された場合には、加熱ヒータ9の加熱作動、循環ファン23の通風作動、噴出ノズル25の噴出作動を停止する等の乾燥運転を中断するための中断処理を行う(#19)。
その後、操作部SSにて再開指令が指令されるまで(#20)、乾燥運転を中断し、乾燥運転を中断しているときに、再開指令が指令されると(#20)、乾燥運転を再開することになる。
このように乾燥運転を中断できるので、乾燥を行いたい洗浄対象物を追加した場合に、その洗浄対象物を洗浄空間Qに収納させることができる。
消臭運転は、電気式の加熱ヒータ9を停止させた状態で、循環ファン23の通風作動及び噴出ノズル25の除湿用水の噴出作動を行わせることになり、その状態を消臭用設定時間が経過するまで行う。そして、消臭用設定時間が経過すると、洗浄槽Dの底部に貯留された消臭用水を排水する排水動作を行う。
図4及び図5に示すように、閉じた状態の洗浄空間Qの内部圧が機外圧となるように自動調整する圧力調整手段Wが設けられている。
すなわち、例えば、すすぎ処理のおける最後のすすぎ工程、つまり、電気式の加熱ヒータ9を作動させて高温のすすぎを行う途中において、洗浄対象物を追加収納する作業や、洗浄中の洗浄対象物の一部を取り出す作業等を行うために、一旦運転を停止し、洗浄空間Qを開いて所要の作業を行ったのち、再び、高温のすすぎを行う運転を開始すると、洗浄空間Qを開いたときに洗浄空間Q内に侵入した多量の空気が、高温のすすぎにより加熱されて急激に膨張して、洗浄空間Qの内部圧が大きく増加しようとすることがあるが、このようなときには、圧力調整手段Wの作用によって、洗浄空間Qの内部圧が機外圧となるように自動調整されることになる。
また、洗浄処理において、電気式の加熱ヒータ9を加熱させたときには洗浄空間Q内の温度はかなりの高温(例えば67℃)になる。その後、洗浄水が排出されて、すすぎ処理のためにすすぎ水が洗浄空間Qに供給され、そのすすぎ水が兼用ポンプ6の作動により洗浄ノズル8より噴出されることになるが、そのすすぎ水の温度は低温(例えば13〜17℃)である。このため、低温のすすぎ水が洗浄ノズル8から噴出されると、洗浄空間Q内の温度が急激に低下するものとなり、その結果、洗浄空間Q内の多量の空気が急激に収縮し、洗浄空間Qの内部圧が大きく減少しようとすることがあるが、このようなときには、圧力調整手段Wの作用によって、洗浄空間Qの内部圧が機外圧となるように自動調整されることになる。
圧力調整手段Wについて説明を加えると、図8及び図9に示すように、洗浄空間Qの内部圧が機外圧よりも高くなると、その圧力差にて開かれて洗浄空間Qと機外とを連通させる閉じ付勢の圧力逃し弁V1と、洗浄空間Qの内部圧が機外圧よりも低くなると、その圧力差にて開かれて洗浄空間Qを機外とを連通する閉じ付勢の外気導入弁V2とが設けられて、洗浄空間Qの内部圧が機外圧よりも高くなると、圧力逃し弁V1を通して洗浄空間Q内の空気を機外に排出し、また、洗浄空間Qの内部圧が機外圧よりも低くなると、外気導入弁V2を通して外気を洗浄空間Qの内部に導入することにより、閉じた状態の洗浄空間Qの内部圧が機外圧となるように自動調整するように構成されている。
すなわち、片面が開口した直方体状でかつ外部連通用筒部31Aを備えるケーシング31が設けられている。このケーシング31は、図4に示すように、洗浄空間Qを形成する空間形成部材としての洗浄槽Dにおける後部壁DRに、開口した片面部分の環状の溶着縁部31Bを溶着される状態で組み付けられることになる。
そして、ケーシング31の内部に、圧力逃し弁V1及び外気導入弁V2が組み付けられており、圧力調整手段Wがユニット状に形成されている。
ケーシング31の内部には、区画壁31Cが設けられて、後部壁DRに形成した連通孔32を介して洗浄空間Qと連通する連通空間部分U1と、弁装着用空間部分U2とに区画されている。これら連通空間部分U1と弁装着用空間部分U2とは、空気を通過させる連通部Rにて互いに連通されている。
外部連通用筒部31Aが、弁装着用空間部分U2に連通する状態で設けられている。
ケーシング31の内壁には、図10に示すように、側面視形状がくの字状の弁装着用枠体33(図11参照)が内嵌状態に係合支持される第1〜第3の溝状部34a、34b、34c、及び、弁装着用枠体33の上端部及び中間部が外嵌状態で係合支持される第1及び第2突起部35a、35bが突設されており、弁装着用枠体33が、第1〜第3の溝状部34a、34b、34c、及び、第1及び第2突起部35a、35bにて係合支持される状態で、ケーシング31に組み付けられている。
図11に示すように、弁装着用枠体33は、外気導入弁V2を組み付ける上側枠部33A、圧力逃し弁V1を組み付けける下側枠部33C、及び、それらの枠部33A、33Cを接続する中間枠部33Bを備えて構成されている。上側枠部33A及び下側枠部33Cは、弁体枢着用の軸嵌合部Eを備え、且つ、空気流通用開口Lを備えている。
圧力逃し弁V1及び外気導入弁V2は、弁装着用枠体33における上側枠部33A及び下側枠部33Cに、上端に枢支軸部36aを備えた弁体36を組み付けることにより構成されている。つまり、弁体36における枢支軸部36aが、上側枠部33A及び下側枠部33Cにおける弁体枢着用の軸嵌合部Eに嵌合され、且つ、弁体36が、上側枠部33A及び下側枠部33Cに載置されて、空気流通用開口Lを閉じる状態となっている。
このように構成された圧力逃し弁V1及び外気導入弁V2は、弁体36が自重にて空気流通用開口Lを閉じるため、閉じ付勢された状態で設けられるものである。
そして、圧力逃し弁V1は、図8に示すように、連通孔32を介して連通用空間部分U1に導入される洗浄空間Q内の圧力が、外部連通用筒部31Aを介して弁装着用空間部分U2に導入される機外圧(大気圧)よりも設定圧以上高圧になると、その圧力差により開かれて、洗浄空間Qの内部圧が機外圧となるように自動調整することになる。
また、外気導入弁V2は、図9に示すように、連通孔32を介して連通用空間部分U1に導入される洗浄空間Q内の圧力が、外部連通用筒部31Aを介して弁装着用空間部分U2に導入される機外圧(大気圧)よりも設定圧以上低圧になると、その圧力差により開かれて、洗浄空間Qの内部圧が機外圧となるように自動調整することになる。
図4及び図5に示すように、ケーシング31の外部連通用筒部31Aが、水位センサJに連通接続されている。
すなわち、水位センサJは、図12〜14に示すように、洗浄槽Dに組付られる湯水貯留体41と、その貯留体41に貯留された湯水の水位を検出する検出部42とを備えている。
湯水貯留体41は、洗浄空間Qの内部と連通する連通部としての管装着筒部41Aを底部側に備え、その管装着筒部41Aに、洗浄空間Qの水貯留用凹部Sから延びる案内管13が接続されている。
また、湯水貯留体41は、大気開放用の大気開放部としての大気開放筒部41Bを、上方に突出する状態で備えている。
さらに、湯水貯留体41の上部には、ケーシング31の外部連通用筒部31Aが嵌合する嵌合用筒部41Cが設けられており、この嵌合用筒部41Cに、ケーシング31の外部連通用筒部31Aが嵌合接続されている。
従って、ケーシング31は、大気開放されている湯水貯留体41の上部側箇所に連通されて、この湯水貯留体41を介して機外と連通するように構成されている。
このようにケーシング31は、水位センサJの湯水貯留体41と連通するものであるから、弁装着用空間部分U2の内部で結露が生じたときには、その結露水が水位センサJの湯水貯留体41の内部に排出されることになる。
水位センサJの検出部42は、湯水貯留体41の内部に昇降自在に支持された浮体42A、湯水貯留体41の上部に上下揺動自在に枢支され且つ浮体42の昇降に伴って上下揺動操作される検出体42B、洗浄運転等において洗浄槽D内の洗浄空間Qに設定量の水が給水されたときに浮体42Aが備える操作部にて遮光されるフォトインタラプタ式の第1光センサ42C(図13参照)、及び、洗浄運転等において洗浄槽D内の洗浄空間Qから水が排出されたときに検出体42Bにて遮光されるフォトインタラプタ式の第2光センサ42D(図14参照)を備えて構成されている。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、圧力差を用いて開閉される圧力逃がし弁及び外気導入弁にて圧力調整手段を構成する場合を例示したが、圧力調整手段の構成は、各種変更できる。
例えば、洗浄空間内の圧力を検出する圧力検出センサ、洗浄空間と機外との連通を開閉する電動式の開閉弁、及び、圧力センサの検出情報に基づいて、洗浄空間の内部圧が機外圧に対して設定圧以上増大する又は設定圧以上低下すると開閉弁を開くように制御する制御手段を備える形態にて圧力調手段を構成することが考えられる。
(2)上記実施形態では、洗浄処理やすすぎ処理において、電気式の加熱ヒータにて洗浄水やすすぎ水を加熱する場合を例示したが、外部の給湯器から温水を供給するようにして、電気式の加熱ヒータを省略するようにしても、洗浄処理における温水での洗浄や、すすぎ処理における温水でのすすぎを行うことができるものである。
(3)上記実施形態では、すすぎ運転において、すすぎ動作を複数回行ったのち、仕上げすすぎ動作を行うようにしているが、すすぎ動作の回数については適宜変更が可能であり、例えば、すすぎ動作を行わず、最初から仕上げすすぎ動作を行うようにして実施することも可能である。
(4)上記実施形態では、乾燥運転において、加熱手段としての電気式の加熱ヒータにて循環される空気を加熱する場合を例示したが、循環される空気を加熱手段にて加熱しない形態で行うようによい。つまり、通風手段としての循環ファンが備えている電動モータは、その作動に伴って発熱するものとなり、その発熱により循環される空気が加熱されるものとなるから、特別な加熱手段を装備しないで乾燥運転を行わせるようにしてもよい。
また、循環される空気を加熱する場合においても、加熱手段を通風経路中に配置するようにする等、加熱するための具体構成は各種変更できる。
(5)上記実施形態では、本発明を引き出し式の食器洗浄機に適応した例を示したが、本発明は、引き出し式以外の食器洗浄機にも適応可能である。例えば、食器洗浄機の本体部に洗浄槽が収納され、そして、本体部における前壁部が、本体部に対して開閉自在に構成される形態の食器洗浄機に対して、本発明を適用しても良い。
21 空気供給口
22 空気吸引口
23 通風手段
31 ケーシング
41 湯水貯留体
41A 連通部
41B 大気開放部
42 検出部
D 空間形成部材
F 通風経路
f1 上昇経路部分
f2 下降経路部分
G 除湿部
H 制御手段
J 水位検出手段
Q 洗浄空間
V1 圧力逃し弁
V2 外気導入弁
W 圧力調整手段

Claims (5)

  1. 開閉自在な洗浄空間内の洗浄対象物を洗浄する洗浄処理、前記洗浄対象物をすすぐすすぎ処理、及び、前記洗浄対象物を乾燥する乾燥処理を実行する制御手段が設けられ、
    前記洗浄空間からの空気吸引口と前記洗浄空間への空気供給口とに亘る通風経路を通して前記洗浄空間の空気を循環させる通風手段と、前記通風経路を通して循環される空気を除湿する除湿部とが備えられ、
    前記制御手段が、前記乾燥処理において、前記洗浄空間の空気を除湿しながら循環させるべく、前記通風手段及び前記除湿部の作動を制御するように構成された食器洗浄機であって、
    閉じた状態の前記洗浄空間の内部圧が機外圧となるように自動調整する圧力調整手段が備えられている食器洗浄機。
  2. 前記圧力調整手段が、前記洗浄空間の内部圧が機外圧よりも高くなると、その圧力差にて開かれて前記洗浄空間と機外とを連通させる閉じ付勢の圧力逃し弁と、前記洗浄空間の内部圧が機外圧よりも低くなると、その圧力差にて開かれて前記洗浄空間を機外とを連通する閉じ付勢の外気導入弁とを備えている請求項1記載の食器洗浄機。
  3. 前記圧力調整手段が、前記圧力逃し弁及び前記外気導入弁を備えるユニット状に形成され、
    前記洗浄空間を形成する空間形成部材に、ユニット状に形成された前記圧力調整手段が組み付けられている請求項2記載の食器洗浄機。
  4. 前記洗浄空間の下部に貯留される湯水の水位を検出する水位検出手段が、低部側に前記洗浄空間の内部と連通する連通部を備え且つ上部側に大気開放用の大気開放部を備えた湯水貯留体と、その貯留体に貯留された湯水の水位を検出する検出部とを備えて構成され、
    前記圧力調整手段が、前記洗浄空間の内部と連通し且つ前記湯水貯留体の上部側箇所と連通するケーシング内に、前記圧力逃し弁及び前記外気導入弁を備える状態に形成されている請求項3記載の食器洗浄機。
  5. 前記空気吸引口及び前記空気供給口が前記洗浄空間の側壁部における下位側箇所に形成され、
    前記通風経路が、前記空気供吸引口から上方側に伸びる上昇経路部分とその上昇経路部分の上端部から前記空気供給口に向けて下方側に伸びる下降経路部分とからなる逆U字状に構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の食器洗浄機。
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