JP2010230836A - 電子写真用キャリア、電子写真用二成分現像剤、及び画像形成方法 - Google Patents
電子写真用キャリア、電子写真用二成分現像剤、及び画像形成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010230836A JP2010230836A JP2009076479A JP2009076479A JP2010230836A JP 2010230836 A JP2010230836 A JP 2010230836A JP 2009076479 A JP2009076479 A JP 2009076479A JP 2009076479 A JP2009076479 A JP 2009076479A JP 2010230836 A JP2010230836 A JP 2010230836A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating layer
- mass
- carrier
- toner
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
【解決手段】少なくとも磁性材料から成る芯材粒子と、該芯材粒子表面に被覆層を有するキャリアであって、該被覆層が少なくとも、(i)コロイダルシリカと、(ii)下記一般式(1)で表されるアルコキシシランの縮合物と、(iii)リンがドープされている酸化スズの単体粒子から成るリンドープ導電性酸化スズ微粒子と、溶剤を有する被覆層液を用いて形成されたものであり、かつ該被覆層中に含まれるコロイダルシリカの含有量を60質量%未満とする。
Si(R1)a(R2)4−a (1)
【選択図】図4
Description
上記提案における、被覆層は、実施例に記載されているように、ZnあるいはZrからなる金属酸化物が主成分であり、該金属酸化物によって皮膜の強度が発現されるものである。この手法によれば、前述の課題である芯材への密着性、及び金属酸化物による皮膜強度・耐スペント性は向上するものの、被覆層層厚の増加を招きやすく、このような場合は過剰な金属酸化物成分によって被覆層の耐スペント性の悪化や被覆層のクラック発生による削れや剥離を引き起こすといった問題がある。
<1>少なくとも磁性材料から成る芯材粒子と、該芯材粒子表面に被覆層を有するキャリアであって、該被覆層が少なくとも、(i)コロイダルシリカと、(ii)下記一般式(1)で表されるアルコキシシランの縮合物と、(iii)リンがドープされている酸化スズの単体粒子から成るリンドープ導電性酸化スズ微粒子と、溶剤を有する被覆層液を用いて形成されたものであり、かつ該被覆層中に含まれるコロイダルシリカの含有量が60質量%未満であることを特徴とする電子写真用キャリア。
(式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基、R2は炭素数1〜10のアルコキシ基、アルケニロキシ基、アシロキシ基またはアルコキシアルコキシ基を表し、aは0、1、2いずれかの整数である。)
<2>前記コロイダルシリカの被覆層中における含有量が0.5質量%以上50質量%以下であることを特徴とする<1>に記載の電子写真用キャリア。
<3>前記被覆層が無機微粒子を含有し、該無機微粒子の体積平均粒子径が100nm以上1μm以下であることを特徴とする<1>または<2>に記載の電子写真用キャリア。
<4>前記無機微粒子は、表面が導電性処理されている金属酸化物微粒子であることを特徴とする<3>に記載の電子写真用キャリア。
<5>前記一般式(1)で表されるアルコキシシランの縮合物の分子量が1000以下であることを特徴とする<1>ないし<4>のいずれかに記載の電子写真用キャリア。
<6>前記被覆層は、酸変性アミノシランをさらに含むことを特徴とする<1>ないし<5>のいずれかに記載の電子写真用キャリア。
<7>前記電子写真用キャリアに1000Vの直流電圧を印加したときの体積抵抗率が10[log(Ω・cm)]以上16[log(Ω・cm)]以下であることを特徴とする<1>ないし<6>のいずれかに記載の電子写真用キャリア。
<8>前記電子写真用キャリアの体積平均粒径が20μm以上65μm以下であることを特徴とする<1>ないし<7>のいずれかに記載の電子写真用キャリア。
<9><1>ないし<8>のいずれかに記載の電子写真用キャリアと、トナーを含有することを特徴とする電子写真用二成分現像剤。
<10>静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、前記静電潜像を<9>に記載の現像剤を用いて可視像とする現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを少なくとも含むことを特徴とする画像形成方法。
(キャリア)
本発明のキャリアは、磁性材料から成る芯材粒子(芯材)と、該芯材粒子表面に少なくとも、コロイダルシリカ、下記一般式(1)で表されるアルコキシシランの縮合物、リンがドープされている酸化スズの単体粒子から成るリンドープ導電性酸化スズ微粒子、溶剤を有する被覆層液を用いて形成したキャリア被覆層(被覆層)とからなる。
(式中、R1=炭素数1〜10のアルキル基、R2=炭素数1〜10のアルコキシ基、アルケニロキシ基、アシロキシ基またはアルコキシアルコキシ基を表し、aは0、1、2いずれかの整数である。)
前記芯材としては、磁性を有する粒子であれば特に限定されるものではなく、例えば、フェライト、マグネタイト、鉄、ニッケル等が好適に挙げられる。また、近年著しく進む環境面への適応性を配慮した場合には、フェライトであれば、従来の銅−亜鉛系フェライトではなく、例えば、マンガンフェライト、マンガン−マグネシウムフェライト、マンガン−ストロンチウムフェライト、マンガン−マグネシウム−ストロンチウムフェライト、リチウム系フェライト等を用いることが好適である。
被覆層は、前記芯材の表面上に被覆層液を用いて形成される。
被覆層液は、前述のように、少なくともコロイダルシリカと、前記一般式(1)で表されるアルコキシシランの縮合物と、リンがドープされている酸化スズの単体粒子から成るリンドープ導電性酸化スズ微粒子と、溶剤を含むが、更に必要に応じてアミノシランカップリング剤、無機微粒子、その他の成分を含有してなる。
前記被覆層液中のコロイダルシリカ(i)及びアルコキシシランの縮合物(ii)はシラノール部位(シラノール基)を有し、縮合反応性を保持した状態で存在しており、後述の工程でキャリア芯材表面に塗布された後、加熱工程を経ることで更に加水分解が促進され、(I)と(ii)の反応を含む縮合反応が進行して最終的に強固な被覆層をキャリア表面に形成することが可能となる。
前記被覆層液中に含まれるコロイダルシリカとしては、直径5〜200nm、好ましくは5〜40nmのシリカ微粒子が水乃至有機溶媒中にコロイド状に分散されたものであり、特に酸性に調整されて安定化された分散型のコロイダルシリカが好ましい。コロイダルシリカはその表面にシラノール基を有しており、後に詳述するアルコキシシランの縮合物との反応により、化学的に強固に結着した被覆層を形成することができる。
コロイダルシリカの含有量が60質量%以上になると、コロイダルシリカを被覆相中に安定して保持させるバインダーとなるアルコキシシランの効果が十分に発揮されず、特にキャリア被覆層を厚膜にした場合において、被覆層にクラックが発生しやすく、結果として耐磨耗性を低下させることがあり好ましくない。
本発明における被覆層液中には、前記一般式(1)で表されるアルコキシシランの縮合物が含有される。
上記縮合物とされるアルコキシシランの具体例としては、例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラn−プロポキシシラン、テトライソプロポキシシラン、テトラn−ブトキシシラン、テトライソブトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン等が挙げられる。これらは単独でも混合して使用してもよく、部分的に前もって加水分解を施したものを使用しても構わない。
あるいは、前述のアルコキシシランを溶媒中で必要に応じて触媒を用いて加水分解させた縮合物の状態で含有させることができる。加水分解されていない状態で被覆層液を調整し、この被覆層液を後述の方法でキャリア芯材表面にコーティングした場合には、所望の膜厚を有する被覆層を形成することが困難になるだけでなく、加熱処理に伴う最終的な被覆層形成の反応が不十分となり、要求される耐磨耗性や耐スペント性が著しく悪化することがある。
アルコキシシランの分子量が1000以上になると、耐磨耗性が著しく低下する場合があるのみならず前記被覆層液の粘度の増大を引き起こして、芯材表面に均一に被覆層をコーティングすることが困難になる場合があり好ましくない。また、分子量の下限値は前記化合物中で分子量が最小のものの二量体、具体的には150以上であることが望ましい。
本発明においては、被覆層中にリンがドープされている酸化スズの単体粒子から成るリンドープ導電性酸化スズ微粒子を含有する。
酸化スズはアンチモンや、フッ素、あるいは、リン等の第V族金属等をドープすることにより導電性を発現している。中でも、アンチモンをドープしたアンチモンドープ導電性酸化スズ(ATO)が良く知られているが、ATOは導電性には優れるものの、アンチモンに起因した着色性(青黒色)が非常に強いため、被覆層の白色度を顕著に悪化させるため好ましくない。
前記リン/酸化スズのモル比が0.005未満であると、前記リンドープ導電性酸化スズ微粒子の導電性が充分に高くならず、被覆層の抵抗を所望の値に調整できないことがあるため好ましくない。一方、0.2を超えると該リンドープ導電性酸化スズ微粒子の色味が濃くなり、被覆層の白色度を悪化させることがあるため好ましくない。
前記含有量が、10質量%未満であると、被覆層の抵抗を所望の値に調整できないことがあり、50質量%よりも多い場合には被覆層の他の物性に影響を生じることがあるため好ましくない。
なお、リンドープ導電性酸化スズ微粒子の体積平均粒径は、例えばレーザードップラー/動的光散乱式粒度分布装置等を用いて測定することができる。
前記被覆層液に、必要に応じて更にアミノシランカップリング剤を含有することができる。アミノシランカップリング剤を含有させることにより、トナーに対するキャリアの帯電量を良好に制御することができる。アミノシランカップリング剤としては、例えば、下記に示す構造式で表されるものが好適である。
酸変性アミノシランとしては、特に限定はされないが、上記アミノシランの酢酸塩、塩酸塩等が挙げられる。
本発明において、被覆層は、体積平均粒径が100nm〜1μmの無機微粒子を更に含有することが好ましい。これにより、長期の攪拌のストレスによる被覆層の削れや剥離を顕著に抑制することができる。
前記無機微粒子の体積平均粒径が1μmより大きい場合には、該無機微粒子が大きすぎるため、該無機微粒子を被覆層中に保持することが困難となり、無機微粒子の脱離等により被覆層の強度が低下することがあるため好ましくない。一方、100nmよりも小さい場合には、該無機微粒子による被覆層の補強効果が充分に得られず、長期の攪拌のストレスによる被覆層の削れや剥離を充分に抑制できないことがあるため好ましくない。
前記含有量が、1質量%未満であると、被覆層の補強効果が十分に得られないことがあり好ましくない。一方、40質量%を超えると、被覆層を構成する結着樹脂の比率が少なくなり、被覆層中に該無機微粒子を強固に保持することが困難となり、該無機微粒子の脱離が生じ易くなり、被覆層の耐久性が悪化することがあるため好ましくない。
前記被覆層の厚さとしては、0.1μm〜5μmであることが好ましく、0.3μm〜2μmであることが更に好ましい。
ここで、被覆層の厚さは、例えば、FIB(集束イオンビーム)でキャリア断面を作成後、透過型電子顕微鏡(TEM)、走査型透過電子顕微鏡(STEM)を用いて50点以上のキャリア断面を観察し、求めた膜厚の平均値として算出することができる。
また、前記被覆層のキャリア中での含有率としては5質量%以上が好ましく、更には5質量%以上10質量%以下がより好ましい。
前記被覆層の形成方法としては従来公知の方法が使用でき、芯材粒子の表面に、前記少なくともコロイダルシリカと、前記一般式(1)で表されるアルコキシシランの縮合物と、前記リンドープ導電性酸化スズ微粒子と、溶剤を含む被覆層液を噴霧法あるいは浸漬法等の手段で塗布する方法が挙げられる。
更に、上記のような手段から選択されるコート装置により被覆層が塗布、形成されたキャリア粒子を加熱処理することによって、該被覆層の縮合反応を促進させることが好ましい。該加熱処理は、被覆層形成後、引き続きコート装置内で行っても良く、あるいは、被覆層形成後、通常の電気炉や焼成キルン等、別の加熱手段によって行っても良い。
また、本発明で用いられる前記キャリアの体積平均粒径は、20〜65μmの範囲であることが好ましく、20〜55μmの範囲であることがより好ましい。
前記キャリアの体積平均粒径が、20μm未満では前記芯材粒子の均一性が低下することに起因するキャリア付着が発生することがあり好ましくなく、65μmを超える場合には画像細部の再現性が悪く精細な画像が得られないことがあり好ましくない。
前記体積抵抗率が10[log(Ω・cm)]未満の場合は非画像部でのキャリア付着が生じて好ましくなく、16[log(Ω・cm)]より大きい場合は現像時、エッジ部における画像濃度が強調される、いわゆるエッジ効果が顕著になり好ましくない。該体積抵抗率は必要に応じて、キャリアの被覆層の膜厚、前記リンドープ導電性酸化スズ微粒子や前記無機微粒子(導電性微粒子)の含有量を調整することで、該範囲内で任意に調整可能である。
本発明の現像剤は、本発明の前記キャリアと、トナーとを含む二成分現像剤である。
前記現像剤におけるトナーとキャリアの混合割合は、キャリアに対するトナーの質量比が1〜10%であることが好ましい。
前記トナーは、少なくとも結着樹脂及び着色剤を含んでなり、離型剤、帯電制御剤、更に必要に応じてその他の成分を含んでなる。
前記トナーの製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、粉砕法、水系媒体中で油相を乳化、懸濁又は凝集させトナー母体粒子を形成させる、懸濁重合法、乳化重合法、ポリマー懸濁法等がある。
前記結着樹脂としては、特に制限はなく、公知のものの中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリスチレン、ポリp−スチレン、ポリビニルトルエン等のスチレン又はその置換体の単重合体;スチレン−p−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸共重合隊、スチレン−メタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロロメタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプロピル共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体等のスチレン系共重合体;ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリブチルメタクリレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアクリル酸樹脂、ロジン樹脂、変性ロジン樹脂、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は芳香族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記着色剤としては、特に制限はなく、公知の染料及び顔料の中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミウムレッド、カドミウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロロオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロムバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記着色剤の前記トナーにおける含有量は1質量%〜15質量%が好ましく、3質量%〜10質量%がより好ましい。
前記離型剤としては、特に制限はなく、目的に応じて公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、ワックス類、等が好適に挙げられる。
前記ワックス類としては、例えば、カルボニル基含有ワックス、ポリオレフィンワックス、長鎖炭化水素等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、カルボニル基含有ワックスが好ましい。
前記カルボニル基含有ワックスとしては、例えば、ポリアルカン酸エステル、ポリアルカノールエステル、ポリアルカン酸アミド、ポリアルキルアミド、ジアルキルケトン、等が挙げられる。前記ポリアルカン酸エステルとしては、例えば、カルナバワックス、モンタンワックス、トリメチロールプロパントリベヘネート、ペンタエリスリトールテトラベヘネート、ペンタエリスリトールジアセテートジベヘネート、グリセリントリベヘネート、1,18−オクタデカンジオールジステアレート等が挙げられる。前記ポリアルカノールエステルとしては、例えば、トリメリット酸トリステアリル、ジステアリルマレエート等が挙げられる。前記ポリアルカン酸アミドとしては、例えば、ジベヘニルアミド等が挙げられる。前記ポリアルキルアミドとしては、例えば、トリメリット酸トリステアリルアミド等が挙げられる。前記ジアルキルケトンとしては、例えば、ジステアリルケトン等が挙げられる。これらカルボニル基含有ワックスの中でも、ポリアルカン酸エステルが特に好ましい。
前記ポリオレフィンワッックスとしては、例えば、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス等が挙げられる。
前記長鎖炭化水素としては、例えば、パラフィンワッックス、サゾールワックス等が挙げられる。
前記融点が、40℃未満であると、ワックスが耐熱保存性に悪影響を与えることがあり、160℃を超えると、低温での定着時にコールドオフセットを起こし易いことがある。
前記離型剤の溶融粘度としては、該ワックスの融点より20℃高い温度での測定値として、5cps〜1,000cpsが好ましく、10cps〜100cpsがより好ましい。
前記溶融粘度が、5cps未満であると、離型性が低下することがあり、1,000cpsを超えると、耐ホットオフセット性、低温定着性への向上効果が得られなくなることがある。
前記含有量が、40質量%を超えると、トナーの流動性が悪化することがある。
前記帯電制御剤としては、特に制限はなく、感光体に帯電される電荷の正負に応じて正又は負の荷電制御剤を適宜選択して用いることができる。
前記負の帯電制御剤としては、例えば、電子供与性の官能基を持つ樹脂又は化合物、アゾ染料、有機酸の金属錯体、等を用いることができる。具体的には、ボントロン(品番:S−31、S−32、S−34、S−36、S−37、S−39、S−40、S−44、E−81、E−82、E−84、E−86、E−88、A、1−A、2−A、3−A)(いずれも、オリエント化学工業社製);カヤチャージ(品番:N−1、N−2)、カヤセットブラック(品番:T−2、004)(いずれも、日本化薬社製);アイゼンスピロンブラック(T−37、T−77、T−95、TRH、TNS−2)(いずれも保土谷化学工業社製);FCA−1001−N、FCA−1001−NB、FCA−1001−NZ、(いずれも、藤倉化成社製)、等が挙げられる。
前記正の帯電制御剤としては、例えば、ニグロシン染料等の塩基性化合物、4級アンモニウム塩等のカチオン性化合物、高級脂肪酸の金属塩等を用いることができる。具体的には、ボントロン(品番:N−01、N−02、N−03、N−04、N−05、N−07、N−09、N−10、N−11、N−13、P−51、P−52、AFP−B)(いずれも、オリエント化学工業社製);TP−302、TP−415、TP−4040(いずれも、保土谷化学工業社製);コピーブルーPR、コピーチャージ(品番:PX−VP−435、NX−VP−434)(いずれも、ヘキスト社製);FCA(品番:201、201−B−1、201−B−2、201−B−3、201−PB、201−PZ、301)(いずれも、藤倉化成社製);PLZ(品番:1001、2001、6001、7001)(いずれも、四国化成工業社製)、等が挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記トナー材料には、結着樹脂、離型剤、着色剤、及び帯電制御剤の他に、必要に応じて無機微粒子、流動性向上剤、クリーニング性向上剤、磁性材料、金属石鹸、等を添加することができる。
前記シリカ微粒子としては、例えば、アエロジル(品番:130、200V、200CF、300、300CF、380、OX50、TT600、MOX80、MOX170、COK84、RX200、RY200、R972、R974、R976、R805、R811、R812、T805、R202、VT222、RX170、RXC、RA200、RA200H、RA200HS、RM50、RY200、REA200)(いずれも、日本アエロジル社製);HDK(品番:H20、H2000、H3004、H2000/4、H2050EP、H2015EP、H3050EP、KHD50)、HVK2150(いずれも、ワッカーケミカル社製);カボジル(品番:L−90、LM−130、LM−150、M−5、PTG、MS−55、H−5、HS−5、EH−5、LM−150D、M−7D、MS−75D、TS−720、TS−610、TS−530)(いずれも、キャボット社製)等を用いることができる。
前記無機微粒子の添加量としては、トナー母体粒子に対し0.1質量%〜5.0質量%が好ましく、0.8質量%〜3.2質量%がより好ましい。
前記のトナーを製造する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、粉砕法、特定の結晶性高分子及び重合性単量体を含有する単量体組成物を水相中で直接的に重合する重合法(懸濁重合法、乳化重合法)、特定の結晶性高分子及びイソシアネート基含有プレポリマーを含有する組成物を水相中においてアミン類で直接的に伸長/架橋する重付加反応法、イソシアネート基含有プレポリマーを用いた重付加反応法、溶剤で溶解し脱溶剤して粉砕する方法、溶融スプレー法等が挙げられる。
以上のトナー材料を混合し、該混合物を溶融混練機に仕込んで溶融混練する。該溶融混練機としては、例えば、一軸の連続混練機、二軸の連続混練機、ロールミルによるバッチ式混練機を用いることができる。例えば、神戸製鋼所製KTK型二軸押出機、東芝機械株式会社製TEM型押出機、ケイシーケイ社製二軸押出機、株式会社池貝製PCM型二軸押出機、ブス社製コニーダー等が好適に用いられる。この溶融混練は、バインダー樹脂の分子鎖の切断を招来しないような適正な条件で行うことが好ましい。具体的には、溶融混練温度は、バインダー樹脂の軟化点を参考にして行われ、該軟化点より高温過ぎると切断が激しく、低温すぎると分散が進まないことがある。
前記粉砕及び分級が終了した後に、粉砕物を遠心力等で気流中に分級し、所定の粒径のトナーを製造する。
前記重合性単量体としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、α−シアノアクリル酸、α−シアノメタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマル酸、マレイン酸又は無水マレイン酸等の酸類;アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド又はこれらのメチロール化合物;ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、エチレンイミン、メタクリル酸ジメチルアミノエチル等のアミノ基を有する(メタ)アクリレート等を一部用いることによってトナー粒子表面に官能基を導入できる。
また、使用する分散剤として酸基や塩基性基を有するものを選ぶことによって粒子表面に分散剤を吸着残存させ、官能基を導入することができる。
前記トナー材料としては、活性水素基含有化合物と、該活性水素基含有化合物と反応可能な重合体と、結着樹脂と、帯電制御剤と、着色剤とを反応させて得られる接着性基材等を少なくとも含み、更に必要に応じて、樹脂微粒子、離型剤等のその他の成分を含んでなる。
前記トナーは、その形状、大きさ等については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、以下のような、平均円形度、体積平均粒径、体積平均粒径と個数平均粒径との比(体積平均粒径/個数平均粒径)等を有していることが好ましい。
前記平均円形度が、0.900未満であると、満足できる転写性やチリのない高画質画像が得られないことがあり、0.980を超えると、ブレードクリーニング等を採用している画像形成システムでは、感光体上及び転写ベルト等のクリーニング不良が発生し、画像上の汚れ、例えば、写真画像等の画像面積率の高い画像形成の場合において、給紙不良等で未転写の画像を形成したトナーが感光体上に転写残トナーとなって蓄積した画像の地汚れが発生してしまうことがあり、あるいは、感光体を接触帯電させる帯電ローラ等を汚染してしまい、本来の帯電能力を発揮できなくなってしまうことがある。
前記体積平均粒径が、3μm未満であると、二成分現像剤では現像装置における長期の撹拌においてキャリアの表面にトナーが融着し、キャリアの帯電能力を低下させることがあり、10μmを超えると、高解像で高画質の画像を得ることが難しくなり、現像剤中のトナーの収支が行われた場合にトナーの粒径の変動が大きくなることがある。
本発明の現像剤は、容器に収容して用いることができる。
前記容器としては、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、現像剤容器本体とキャップとを有してなるもの等が好適に挙げられる。
前記現像剤容器本体としては、その大きさ、形状、構造、材質等については特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記形状としては、円筒状等が好ましく、内周面にスパイラル状の凹凸が形成され、回転させることにより内容物である現像剤が排出口側に移行可能であり、かつ該スパイラル部の一部又は全部が蛇腹機能を有しているもの、等が特に好ましい。
前記現像剤容器本体の材質としては、特に制限はなく、寸法精度がよいものが好ましく、例えば、樹脂が好適に挙げられ、その中でも、例えば、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアクリル酸、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、ポリアセタール樹脂等が好適に挙げられる。
前記現像剤入り容器は、保存、搬送等が容易であり、取扱性に優れ、後述する画像形成装置等に、着脱可能に取り付けて現像剤の補給に好適に使用することができる。
本発明の画像形成方法は、静電潜像形成工程と、現像工程と、転写工程と、定着工程とを少なくとも含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば、除電工程、クリーニング工程、リサイクル工程、制御工程等を含む。
本発明に用いられる画像形成装置は、静電潜像担持体と、静電潜像形成手段と、現像手段と、転写手段と、定着手段とを少なくとも有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、除電手段、クリーニング手段、リサイクル手段、制御手段等を有してなる。
前記静電潜像形成工程は、静電潜像担持体上に静電潜像を形成する工程である。
前記静電潜像担持体(「電子写真感光体」、「感光体」と称することがある)としては、その材質、形状、構造、大きさ、等について特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができるが、その形状としてはドラム状が好適に挙げられ、その材質としては、例えばアモルファスシリコン、セレン等の無機感光体、ポリシラン、フタロポリメチン等の有機感光体(OPC)、等が挙げられる。これらの中でも、長寿命性の点でアモルファスシリコン等が好ましい。
前記帯電器としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、導電性又は半導電性のロール、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を備えたそれ自体公知の接触帯電器、コロトロン、スコロトロン等のコロナ放電を利用した非接触帯電器、等が挙げられる。
前記帯電器としては、静電潜像担持体に接触乃至非接触状態で配置され、直流及び交流電圧を重畳印加することによって静電潜像担持体表面を帯電するものが好ましい。
また、前記帯電器が、静電潜像担持体にギャップテープを介して非接触に近接配置された帯電ローラであり、該帯電ローラに直流並びに交流電圧を重畳印加することによって静電潜像担持体表面を帯電するものが好ましい。
前記露光器としては、前記帯電器により帯電された前記静電潜像担持体の表面に、形成すべき像様に露光を行うことができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、複写光学系、ロッドレンズアレイ系、レーザー光学系、液晶シャッタ光学系、等の各種露光器が挙げられる。
なお、本発明においては、前記静電潜像担持体の裏面側から像様に露光を行う光背面方式を採用してもよい。
前記現像工程は、前記静電潜像を、本発明の前記現像剤を用いて現像して可視像を形成する工程である。
前記可視像の形成は、例えば、前記静電潜像を本発明の前記現像剤を用いて現像することにより行うことができ、前記現像手段により行うことができる。
前記現像手段は、例えば、本発明の前記現像剤を用いて現像することができる限り、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、本発明の前記現像剤を収容し、前記静電潜像に該現像剤を接触又は非接触的に付与可能な現像器を少なくとも有するものが好適であり、前記現像剤入り容器を備えた現像器等がより好ましい。
前記現像器に収容させる現像剤は、本発明の前記現像剤である。
前記転写工程は、前記可視像を記録媒体に転写する工程であるが、中間転写体を用い、該中間転写体上に可視像を一次転写した後、該可視像を前記記録媒体上に二次転写する態様が好ましく、前記トナーとして二色以上、好ましくはフルカラートナーを用い、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写工程と、該複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写工程とを含む態様がより好ましい。
前記転写は、例えば、前記可視像を転写帯電器を用いて前記静電潜像担持体(感光体)を帯電することにより行うことができ、前記転写手段により行うことができる。前記転写手段としては、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写手段と、該複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写手段とを有する態様が好ましい。
なお、前記中間転写体としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の転写体の中から適宜選択することができ、例えば、転写ベルト等が好適に挙げられる。
前記転写器としては、コロナ放電によるコロナ転写器、転写ベルト、転写ローラ、圧力転写ローラ、粘着転写器、等が挙げられる。
なお、前記記録媒体としては、特に制限はなく、公知の記録媒体(記録紙)の中から適宜選択することができる。
前記定着工程は、記録媒体に転写された可視像を定着装置を用いて定着させる工程であり、各色の現像剤に対し前記記録媒体に転写する毎に行ってもよいし、各色の現像剤に対しこれを積層した状態で一度に同時に行ってもよい。
前記定着装置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、公知の加熱加圧手段が好適である。前記加熱加圧手段としては、加熱ローラと加圧ローラとの組合せ、加熱ローラと加圧ローラと無端ベルトとの組合せ、等が挙げられる。
前記定着装置が、発熱体を具備する加熱体と、該加熱体と接触するフィルムと、該フィルムを介して前記加熱体と圧接する加圧部材とを有し、前記フィルムと前記加圧部材の間に未定着画像を形成させた記録媒体を通過させて加熱定着する手段であることが好ましい。前記加熱加圧手段における加熱は、通常、80℃〜200℃が好ましい。
なお、本発明においては、目的に応じて、前記定着工程及び定着手段と共にあるいはこれらに代えて、例えば、公知の光定着器を用いてもよい。
前記除電手段としては、特に制限はなく、前記静電潜像担持体に対し除電バイアスを印加することができればよく、公知の除電器の中から適宜選択することができ、例えば、除電ランプ等が好適に挙げられる。
前記クリーニング手段としては、特に制限はなく、前記静電潜像担持体上に残留する前記トナーを除去することができればよく、公知のクリーナの中から適宜選択することができ、例えば、磁気ブラシクリーナ、静電ブラシクリーナ、磁気ローラクリーナ、ブレードクリーナ、ブラシクリーナ、ウエブクリーナ等が好適に挙げられる。
前記リサイクル手段としては、特に制限はなく、公知の搬送手段等が挙げられる。
前記制御手段としては、前記各手段の動きを制御することができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサー、コンピュータ等の機器が挙げられる。
複写装置本体150の中央部に設けられている中間転写ベルト50は、3個のローラ14、15及び16に張架されている無端ベルトであり、図中、矢印方向に移動することができる。ローラ15の近傍には、トナー像が記録紙に転写された中間転写ベルト50上に残留したトナーを除去するためのクリーニングブレードを有するクリーニング装置90が配置されている。ローラ14及び15により張架された中間転写ベルト50に対向すると共に、搬送方向に沿って、イエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの画像形成ユニット120Y、120C、120M及び120Kが並置されている。また、画像形成ユニット120の近傍には、露光装置30が配置されている。さらに、中間転写ベルト50の画像形成ユニット120が配置されている側とは反対側には、二次転写ベルト24が配置されている。なお、二次転写ベルト24は、一対のローラ22及び23に張架されている無端ベルトであり、二次転写ベルト24上を搬送される記録紙と中間転写ベルト50は、ローラ16と22の間で接触することができる。また、二次転写ベルト24の近傍には、一対のローラに張架されている無端ベルトである定着ベルト26と、定着ベルト26に押圧されて配置された加圧ローラ27とを備える定着装置25が配置されている。なお、二次転写ベルト24及び定着装置25の近傍に、記録紙の両面に画像を形成する場合に、記録紙を反転させるためのシート反転装置28が配置されている。
各色の画像形成ユニット120で形成された各色のトナー像は、ローラ14、15及び16に張架されて移動する中間転写体50上に順次転写(一次転写)され、重ね合わされて複合トナー像が形成される。
―有機微粒子エマルションの合成―
撹拌棒、及び温度計をセットした反応容器内に、水683質量部、メタクリル酸エチレンオキサイド付加物硫酸エステルのナトリウム塩(エレミノールRS−30、三洋化成工業社製)11質量部、スチレン83質量部、メタクリル酸83質量部、アクリル酸ブチル110質量部、及び過硫酸アンモニウム1質量部を仕込み、400回転/分で15分間撹拌したところ、白色の乳濁液が得られた。この乳濁液を加熱して、系内温度75℃まで昇温し5時間反応させた。次いで、1質量%過硫酸アンモニウム水溶液30質量部を加え、75℃で5時間熟成してビニル系樹脂(メタクリル酸−アクリル酸ブチル−メタクリル酸エチレンオキサイド付加物硫酸エステルのナトリウム塩の共重合体)の水性分散液を得た。これを[微粒子分散液1]とする。
得られた[微粒子分散液1]に含まれる微粒子の体積平均粒径を、レーザー散乱法を用いた粒径分布測定装置(「LA−920」、堀場製作所製)により測定したところ、105nmであった。また、[微粒子分散液1]の一部を乾燥して樹脂分のみを単離した。この樹脂分のガラス転移温度(Tg)は59℃であり、重量平均分子量(Mw)は15万であった。
水990質量部、[微粒子分散液1]83質量部、ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウムの48.5質量%水溶液(エレミノールMON−7、三洋化成工業社製)37質量部、及び酢酸エチル90質量部を混合撹拌し、乳白色の液体を得た。この液体を[水相1]とする。
冷却管、攪拌機、及び窒素導入管の付いた反応容器内に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物229質量部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド3モル付加物529質量部、テレフタル酸208質量部、アジピン酸46質量部、及びジブチルチンオキサイド2質量部を仕込み、常圧下、230℃で8時間反応した。次いで、10〜15mmHgの減圧下に5時間反応した後、反応容器内に無水トリメリット酸44質量部を入れ、180℃、常圧で2時間反応し、[低分子ポリエステル1]を合成した。
得られた[低分子ポリエステル1]のガラス転移温度(Tg)は45℃であり、重量平均分子量(Mw)は5,800であり、数平均分子量は2,600であり、酸価は24mgKOH/gであった。
冷却管、撹拌機、及び窒素導入管の付いた反応容器内に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物682質量部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物81質量部、テレフタル酸283質量部、無水トリメリット酸22質量部、及びジブチルチンオキサイド2質量部を入れ、常圧下、230℃で8時間反応した。次いで、10〜15mmHgの減圧下で5時間反応し、[中間体ポリエステル1]を合成した。
得られた[中間体ポリエステル1]は、数平均分子量2,100、重量平均分子量9,500、ガラス転移温度(Tg)55℃、酸価0.5mgKOH/g、水酸基価51mgKOH/gであった。
次に、冷却管、撹拌機、及び窒素導入管の付いた反応容器内に、[中間体ポリエステル1]410質量部、イソホロンジイソシアネート89質量部、及び酢酸エチル500質量部を入れ、100℃下5時間反応し、[プレポリマー1]を得た。
得られた[プレポリマー1]の遊離イソシアネート質量%は、1.74%であった。
撹拌棒、及び温度計の付いた反応容器内に、イソホロンジアミン170質量部とメチルエチルケトン75質量部を仕込み、50℃にて5時間反応を行い、[ケチミン化合物1]を合成した。得られた[ケチミン化合物1]のアミン価は418であった。
水1,200質量部、カーボンブラック(PBk−7:Printex60、デグサ社製、DBP吸油量=114ml/100mg、pH=10)540質量部、及びポリエステル樹脂(三洋化成工業社製、RS801)1,200質量部を加えて、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)で混合した。得られた混合物を、2本ロールを用いて150℃にて30分間混練後、圧延冷却し、パルペライザーで粉砕してマスターバッチを得た。これを[マスターバッチ1]とする。
撹拌棒、及び温度計の付いた反応容器内に、[低分子ポリエステル1]300質量部、カルナウバワックス90質量部、ライスワックス10質量部、及び酢酸エチル1000質量部を仕込み、撹拌しながら79℃で溶解させた後に一気に4℃まで急冷した。これをビーズミル(ウルトラビスコミル、アイメックス社製)を用いて、送液速度1kg/hr、ディスク周速度6m/秒、0.5mmジルコニアビーズを80体積%充填し、3パスの条件で分散を行い、体積平均粒径0.6μmのワックス分散液を得た。
次いで、「マスターバッチ1」500質量部と、「低分子ポリエステル1」の70質量%酢酸エチル溶液640質量部を加え、10時間混合した後に前記ビーズミルで5パスし、酢酸エチルを加えて固形分濃度50質量%に調整した「油相1」を作製した。
[油相1]73.2質量部、[プレポリマー1]6.8質量部、及び[ケチミン化合物1]0.48質量部を容器内に入れ、充分混合した[乳化油相1]に[水相1]120質量部を加え、ホモミキサーで1分間混合した後、パドルで1時間ゆっくり攪拌しながら収斂させて、[乳化スラリー1]を得た。
得られた[乳化スラリー1]を、30℃で1時間脱溶剤し、更に60℃で5時間熟成して水洗浄、濾過、乾燥を行った後に、目開き75μmメッシュで篩い、体積平均粒径6.1μm、個数平均粒径5.4μm、平均円形度0.972のトナー母体粒子を作製した。
次に、得られたトナー母体粒子100質量部に疎水性シリカ0.7質量部と、疎水化酸化チタン0.3質量部をヘンシェルミキサーを用いて混合して、「トナー1」を作製した。
ナノトラック粒度分布測定装置:UPA−EX150(日機装(株)製)を用いて、リンドープ導電性酸化スズ微粒子及び無機微粒子の粒度分布を測定した。
マイクロトラック粒度分布計:モデルHRA9320―X100(日機装(株)製)を用いて、キャリアの粒度分布を測定した。
被覆粒子をFIB(集束イオンビーム)で切断し、被覆粒子断面を作成後、透過型電子顕微鏡(TEM)、走査型透過電子顕微鏡(STEM)を用いて、50点以上の被覆粒子断面を観察して求めた膜厚の平均値として算出した。
先述の方法によって測定した。
窒素導入管及び温度計を取り付けた4口フラスコに145.5質量部のメチルトリメトキシシラン、25.5質量部のアセト酢酸エチル、229.5質量部のイソプロピルアルコールを仕込み、窒素をバブリングしながら均一に攪拌した。
別に、スノーテックスO−40(コロイダルシリカ、日産化学工業社製 固形分濃度40wt%)を76.4質量部、1mol/l酢酸水溶液9.2質量部、蒸留水22.6質量部を均一になるまで混合し、これを上記4口フラスコに滴下ロートにて滴下した。この時、フラスコ内の温度は35℃に保った。滴下終了後35℃にて30分間保ち、その後30分かけて60℃に昇温し、三時間反応させた。
次に、得られた溶解液にメチルエチルケトン233.4質量部を添加して希釈した後、リンドープ導電性酸化スズ分散体(日産化学工業社製 CX−S204IP 固形分20質量% 体積平均粒径20nm)288.0質量部、導電性アルミナ微粒子(体積平均粒径540nm)28.8質量部、アミノシラン酢酸塩(固形分50質量%)7.7質量部を添加して、ホモミキサーを用いて10分間混合することで、[被覆層液1]を得た。
次に、芯材としてフェライト粉(1kガウスでの飽和磁気モーメント 65emu/g)を用い、前記[被覆層液1]を芯材表面に厚さが0.8μmになるように転動流動式コーティング装置を用いて塗布し、乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて170℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き90μmの篩を用いて解砕し、「キャリア1」を得た。
得られたキャリア1は、体積平均粒径Dvが38.9μm、個数平均粒径Dnが34.4μm、Dv/Dnが1.13であった。また、キャリア1の体積抵抗率は12.23[log(Ω・cm)]であり、被覆層の膜厚は0.8μmであった。
窒素導入管及び温度計を取り付けた4口フラスコに135.8質量部のメチルトリメトキシシラン、1.9質量部のメチルシリケート−51(多摩化学工業社製)、9.1質量部のヘキシルトリメトキシシラン、4.4質量部のγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、26.4質量部のアセト酢酸エチル、185.2質量部のイソプロピルアルコール、52.9質量部のイソブタノールを仕込み、窒素をバブリングしながら均一に攪拌した。
別に、スノーテックスO−40(日産化学工業社製 固形分濃度40wt%)を79.3質量部、1mol/l酢酸水溶液9.5質量部、蒸留水23.5質量部を均一になるまで混合し、これを上記4口フラスコに滴下ロートにて滴下した。この時、フラスコ内の温度は35℃に保った。滴下終了後35℃にて30分間保ち、その後30分かけて60℃に昇温し、三時間反応させた。
次に、得られた溶解液にメチルエチルケトン221.9質量部を添加して希釈した後、リンドープ導電性酸化スズ分散体(日産化学工業社製 CX−S204IP 固形分20質量% 体積平均粒径20nm)288.0質量部、導電性アルミナ微粒子(体積平均粒径280nm)28.8質量部を添加して、ホモミキサーを用いて10分間混合することで、[被覆層液2]を得た。
次に、芯材としてフェライト粉(1kガウスでの飽和磁気モーメント 65emu/g)を用い、前記[被覆層液2]を芯材表面に厚さが0.8μmになるように転動流動式コーティング装置を用いて塗布し、乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて170℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き90μmの篩を用いて解砕し、「キャリア2」を得た。
得られたキャリア2は、体積平均粒径Dvが38.7μm、個数平均粒径Dnが34.3μm、Dv/Dnが1.13であった。また、キャリア2の体積抵抗率は11.91[log(Ω・cm)]であり、被覆層の膜厚は0.8μmであった。
窒素導入管及び温度計を取り付けた4口フラスコに98.4質量部のメチルトリメトキシシラン、17.2質量部のアセト酢酸エチル、155.1質量部のイソプロピルアルコールを仕込み、窒素をバブリングしながら均一に攪拌した。
別に、スノーテックスO−40(日産化学工業社製 固形分濃度40wt%)を25.8質量部、1mol/l酢酸水溶液6.2質量部、蒸留水15.3質量部を均一になるまで混合し、これを上記4口フラスコに滴下ロートにて滴下した。この時、フラスコ内の温度は35℃に保った。滴下終了後35℃にて30分間保ち、その後30分かけて60℃に昇温し、三時間反応させた。
次に、得られた溶解液にメチルエチルケトン145.9質量部を添加して希釈した後、リンドープ導電性酸化スズ分散体(日産化学工業(株) CX−S204IP 固形分20質量% 体積平均粒径20nm)180.0質量部、非導電性アルミナ微粒子(体積平均粒径540nm)18.0質量部、アミノシラン酢酸塩(固形分50質量%)4.8質量部を添加して、ホモミキサーを用いて10分間混合することで、[被覆層液3]を得た。
次に、芯材としてフェライト粉(1kガウスでの飽和磁気モーメント 65emu/g)を用い、前記[被覆層液3]を芯材表面に厚さが0.5μmになるように転動流動式コーティング装置を用いて塗布し、乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて170℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き90μmの篩を用いて解砕し、「キャリア3」を得た。
得られたキャリア3は、体積平均粒径Dvが38.3μm、個数平均粒径Dnが33.9μm、Dv/Dnが1.13であった。また、キャリア3の体積抵抗率は12.56[log(Ω・cm)]であり、被覆層の膜厚は0.5μmであった。
窒素導入管及び温度計を取り付けた4口フラスコに222.7質量部のメチルトリメトキシシラン、39.0質量部のアセト酢酸エチル、351.2質量部のイソプロピルアルコールを仕込み、窒素をバブリングしながら均一に攪拌した。
別に、スノーテックスO−40(日産化学工業社製 固形分濃度40wt%)を58.5質量部、1mol/l酢酸水溶液14.0質量部、蒸留水34.6質量部を均一になるまで混合し、これを上記4口フラスコに滴下ロートにて滴下した。この時、フラスコ内の温度は35℃に保った。滴下終了後35℃にて30分間保ち、その後30分かけて60℃に昇温し、三時間反応させた。
次に、得られた溶解液にメチルエチルケトン277.3質量部を添加して希釈した後、リンドープ導電性酸化スズ分散体(日産化学工業社製 CX−S204IP 固形分20質量% 体積平均粒径20nm)300.0質量部、導電性アルミナ微粒子(体積平均粒径160nm)36.0質量部を添加して、ホモミキサーを用いて10分間混合することで、[被覆層液4]を得た。
次に、芯材としてフェライト粉(1kガウスでの飽和磁気モーメント 65emu/g)を用い、前記[被覆層液4]を芯材表面に厚さが1.0μmになるように転動流動式コーティング装置を用いて塗布し、乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて170℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き90μmの篩を用いて解砕し、「キャリア4」を得た。
得られたキャリア4は、体積平均粒径Dvが39.2μm、個数平均粒径Dnが34.8μm、Dv/Dnが1.13であった。また、キャリア4の体積抵抗率は12.67[log(Ω・cm)]であり、被覆層の膜厚は1.0μmであった。
窒素導入管及び温度計を取り付けた4口フラスコに199.1質量部のメチルトリメトキシシラン、34.9質量部のアセト酢酸エチル、314.0質量部のイソプロピルアルコールを仕込み、窒素をバブリングしながら均一に攪拌した。
別に、スノーテックスO−40(日産化学工業社製 固形分濃度40wt%)を104.6質量部、1mol/l酢酸水溶12.5質量部、蒸留水31.0質量部を均一になるまで混合し、これを上記4口フラスコに滴下ロートにて滴下した。この時、フラスコ内の温度は35℃に保った。滴下終了後35℃にて30分間保ち、その後30分かけて60℃に昇温し、3時間反応させた。
次に、得られた溶解液にメチルエチルケトン291.7質量部を添加して希釈した後、リンドープ導電性酸化スズ分散体(日産化学工業(株) CX−S204IP 固形分20質量% 体積平均粒径20nm)300.0質量部、非導電性アルミナ微粒子(体積平均粒径15nm)36.0質量部、アミノシラン酢酸塩(固形分50質量%)9.6質量部を添加して、ホモミキサーを用いて10分間混合することで、[被覆層液5]を得た。
次に、芯材としてフェライト粉(1kガウスでの飽和磁気モーメント 65emu/g)を用い、前記[被覆層液5]を芯材表面に厚さが1.0μmになるように転動流動式コーティング装置を用いて塗布し、乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて170℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き90μmの篩を用いて解砕し、「キャリア5」を得た。
得られたキャリア5は、体積平均粒径Dvが39.4μm、個数平均粒径Dnが34.6μm、Dv/Dnが1.14であった。また、キャリア5の体積抵抗率は13.57[log(Ω・cm)]であり、被覆層の膜厚は1.0μmであった。
窒素導入管及び温度計を取り付けた4口フラスコに89.5質量部のメチルトリメトキシシラン、1.3質量部のメチルシリケート−51(多摩化学工業社製)、6.0質量部のヘキシルトリメトキシシラン、2.9質量部のγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、17.4質量部のアセト酢酸エチル、122.1質量部のイソプロピルアルコール、34.8質量部のイソブタノールを仕込み、窒素をバブリングしながら均一に攪拌した。
別に、スノーテックスO−40(日産化学工業社製 固形分濃度40wt%)を52.3質量部、1mol/l酢酸水溶液6.3質量部、蒸留水15.5質量部を均一になるまで混合し、これを上記4口フラスコに滴下ロートにて滴下した。この時、フラスコ内の温度は35℃に保った。滴下終了後35℃にて30分間保ち、その後30分かけて60℃に昇温し、三時間反応させた。
次に、得られた溶解液にメチルエチルケトン145.9質量部を添加して希釈した後、リンドープ導電性酸化スズ分散体(日産化学工業(株) CX−S204IP 固形分20質量% 体積平均粒径20nm)150.0質量部、非導電性アルミナ微粒子(体積平均粒径1.2μm)18.0質量部、アミノシラン酢酸塩(固形分50質量%)4.8質量部を添加して、ホモミキサーを用いて10分間混合することで、[被覆層液6]を得た。
次に、芯材としてフェライト粉(1kガウスでの飽和磁気モーメント 65emu/g)を用い、前記[被覆層液6]を芯材表面に厚さが0.5μmになるように転動流動式コーティング装置を用いて塗布し、乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて170℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き90μmの篩を用いて解砕し、「キャリア6」を得た。
得られたキャリア6は、体積平均粒径Dvが38.4μm、個数平均粒径Dnが34.1μm、Dv/Dnが1.13であった。また、キャリア6の体積抵抗率は12.74[log(Ω・cm)]であり、被覆層の膜厚は0.5μmであった。
窒素導入管及び温度計を取り付けた4口フラスコに145.5質量部のメチルトリメトキシシラン、25.5質量部のアセト酢酸エチル、229.5質量部のイソプロピルアルコールを仕込み、窒素をバブリングしながら均一に攪拌した。
別に、スノーテックスO−40(日産化学工業社製 固形分濃度40wt%)を76.4質量部、1mol/l酢酸水溶9.2質量部、蒸留水22.6質量部を均一になるまで混合し、これを上記4口フラスコに滴下ロートにて滴下した。この時、フラスコ内の温度は35℃に保った。滴下終了後35℃にて30分間保ち、その後30分かけて60℃に昇温し、三時間反応させた。
次に、得られた溶解液にメチルエチルケトン463.8質量部を添加して希釈した後、リンドープ導電性酸化スズ被覆アルミナ微粒子(体積平均粒径300nm)57.6質量部、導電性アルミナ微粒子(体積平均粒径280nm)28.8質量部、アミノシラン酢酸塩(固形分50質量%)7.7質量部を添加して、ホモミキサーを用いて10分間混合することで、[被覆層液7]を得た。
次に、芯材としてフェライト粉(1kガウスでの飽和磁気モーメント 65emu/g)を用い、前記[被覆層液7]を芯材表面に厚さが0.8μmになるように転動流動式コーティング装置を用いて塗布し、乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて170℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き90μmの篩を用いて解砕し、「比較キャリア1」を得た。
得られた比較キャリア1は、体積平均粒径Dvが38.7μm、個数平均粒径Dnが34.3μm、Dv/Dnが1.13であった。また、比較キャリア1の体積抵抗率は14.39[log(Ω・cm)]であり、被覆層の膜厚は0.8μmであった。
窒素導入管及び温度計を取り付けた4口フラスコに162.3質量部のメチルトリメトキシシラン、28.4質量部のアセト酢酸エチル、256.0質量部のイソプロピルアルコールを仕込み、窒素をバブリングしながら均一に攪拌した。
別に、スノーテックスO−40(日産化学工業社製 固形分濃度40wt%)を170.5質量部、1mol/l酢酸水溶10.2質量部、蒸留水25.2質量部を均一になるまで混合し、これを上記4口フラスコに滴下ロートにて滴下した。この時、フラスコ内の温度は35℃に保った。滴下終了後35℃にて30分間保ち、その後30分かけて60℃に昇温し、3時間反応させた。
次に、得られた溶解液にメチルエチルケトン348.6質量部を添加して希釈した後、ATO微粒子(体積平均粒径30nm)57.6質量部、アミノシラン酢酸塩(固形分50質量%)7.7質量部を添加して、ホモミキサーを用いて10分間混合することで、[被覆層液8]を得た。
次に、芯材としてフェライト粉(1kガウスでの飽和磁気モーメント 65emu/g)を用い、前記[被覆層液8]を芯材表面に厚さが0.8μmになるように転動流動式コーティング装置を用いて塗布し、乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて170℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き90μmの篩を用いて解砕し、「比較キャリア2」を得た。
得られた比較キャリア2は、体積平均粒径Dvが38.8μm、個数平均粒径Dnが34.4μm、Dv/Dnが1.13であった。また、比較キャリア2の体積抵抗率は12.19[log(Ω・cm)]であり、被覆層の膜厚は0.8μmであった。
窒素導入管及び温度計を取り付けた4口フラスコに126.8質量部のメチルトリメトキシシラン、22.2質量部のアセト酢酸エチル、200.0質量部のイソプロピルアルコールを仕込み、窒素をバブリングしながら均一に攪拌した。
別に、スノーテックスO−40(日産化学工業社製 固形分濃度40wt%)を133.2質量部、1mol/l酢酸水溶8.0質量部、蒸留水19.7質量部を均一になるまで混合し、これを上記4口フラスコに滴下ロートにて滴下した。この時、フラスコ内の温度は35℃に保った。滴下終了後35℃にて30分間保ち、その後30分かけて60℃に昇温し、三時間反応させた。
次に、得られた溶解液にメチルエチルケトン138.7質量部を添加して希釈した後、非導電性アルミナ微粒子(体積平均粒径280nm)18.0質量部を添加して、ホモミキサーを用いて10分間混合することで、[被覆層液9]を得た。
次に、芯材としてフェライト粉(1kガウスでの飽和磁気モーメント 65emu/g)を用い、前記[被覆層液9]を芯材表面に厚さが0.5μmになるように転動流動式コーティング装置を用いて塗布し、乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて170℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き90μmの篩を用いて解砕し、「比較キャリア3」を得た。
得られた比較キャリア3は、体積平均粒径Dvが38.1μm、個数平均粒径Dnが33.8μm、Dv/Dnが1.13であった。また、比較キャリア3の体積抵抗率は15.60[log(Ω・cm)]であり、被覆層の膜厚は0.5μmであった。
・アクリル樹脂溶液(日立化成工業社製、ヒタロイド3546−3 水酸基価15 固形分50質量%)69.8質量部
・グアナミン樹脂溶液(三井サイテック社製、マイコート106 固形分77質量%)15.1質量部
・シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング社製、 SR2405 固形分20質量%)290.7質量部
・リンドープ導電性酸化スズ分散体(日産化学工業社製、 CX−S204IP 固形分20質量% 体積平均粒径20nm)288.0質量部
・非導電性アルミナ微粒子(体積平均粒径280nm)28.8質量部
・トルエン 365.6質量部
上記材料をホモミキサーで10分間分散し、[被覆層液10]を調製した。
次に、芯材としてフェライト粉(1kガウスでの飽和磁気モーメント 65emu/g)を用い、前記[被覆層液10]を芯材表面に厚さが0.8μmになるように転動流動式コーティング装置を用いて塗布し、乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて170℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き90μmの篩を用いて解砕し、「比較キャリア4」を得た。
得られた比較キャリア4は、体積平均粒径Dvが38.7μm、個数平均粒径Dnが34.5μm、Dv/Dnが1.12であった。また、比較キャリア4の体積抵抗率は12.71[log(Ω・cm)]であり、膜厚は0.8μmであった。
Zn(OAc)2・2H2O 13.5質量部を水62.0質量部、エタノール75.0質量部の混合液に溶解させた後、6N塩酸2.0質量部を加えて30分間還流を行った。その後、酢酸5.0質量部、1−ブタノール10.0質量部、2−エトキシエタノール20.0質量部、ジエチレングリコール5.0質量部で希釈した。更に、この溶液中に、リンドープ導電性酸化スズ被覆アルミナ微粒子(体積平均粒径300nm)、アミノシラン(東レ・ダウコーニング(株)SH6020 固形分100質量%)をそれぞれ全固形分に対して、30.0質量%、1.0質量%となるように添加し、[被覆層液11]を調製した。
次に、芯材としてフェライト粉(1kガウスでの飽和磁気モーメント 65emu/g)を用い、前記[被覆層液11]を芯材表面に厚さが0.8μmになるように転動流動式コーティング装置を用いて塗布し、乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて170℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き90μmの篩を用いて解砕し、「比較キャリア5」を得た。
得られた比較キャリア5は、体積平均粒径Dvが38.6μm、個数平均粒径Dnが34.3μm、Dv/Dnが1.13であった。また、比較キャリア5の体積抵抗率は14.90[log(Ω・cm)]であり、被覆層の膜厚は0.8μmであった。
作製した前記キャリア1〜6及び前記比較キャリア1〜5と、トナー1とを、トナーによるキャリア被覆率が50%となるような割合で調節し、ターブラーミキサーで攪拌して、実施例1〜6及び比較例1〜5の現像剤を作製した。
作製した現像剤を用いて、以下のようにして、キャリア被覆層の削れ・剥離、画像濃度、画像の方向性、トナー飛散性、地汚れ、色汚れ、及び総合評価を行った。その結果を表3に示す。
タンデム型カラー画像形成装置(imagio Neo450、(株)リコー製)を用いて、20万枚のランニング評価を行い、ランニング前後でのキャリアの体積抵抗率の比率から下記基準に基づいて4段階で評価した。
ここで評価している体積抵抗率の変化(低下)は、ランニング評価でのストレスによりキャリアの被覆層が削れたり、剥離したりすることで生じているため、体積抵抗率の変化を見ることで被覆層の削れ・剥離の程度を評価することができる。
〔評価基準〕
◎:20万枚ラン後の体積抵抗率/初期の体積抵抗率の比が1/10以上1以下
○:20万枚ラン後の体積抵抗率/初期の体積抵抗率の比が1/100以上1/10未満
△:20万枚ラン後の体積抵抗率/初期の体積抵抗率の比が1/1000以上1/100未満
×:20万枚ラン後の体積抵抗率/初期の体積抵抗率の比が1/1000未満
なお、ここでいうキャリアの体積抵抗率は、ブローオフ装置を用いて現像剤からトナーを除去することにより得られたキャリアを用いた以外は、上記と同様にして測定した体積抵抗率である。
タンデム型カラー画像形成装置(imagio Neo 450、リコー社製)を用いて、複写紙(TYPE6000<70W>、リコー社製)に各現像剤の付着量が1.00±0.05mg/cm2のベタ画像を形成した。該ベタ画像の形成は、該複写紙100万枚に対して、繰り返し行った。
得られたベタ画像の画像濃度を、初期及び100万枚耐久後について、目視で観察し、下記基準に基づいて4段階で評価した。なお、得られた画像濃度が高い程、高濃度の画像が形成できる。該評価は本発明の画像形成方法の実施例に相当する。
〔評価基準〕
◎:初期及び100万枚耐久後において、画像濃度に変化がなく、高画質が得られた
○:100万枚耐久後において、画像濃度がやや低下したが、高画質が得られた
△:100万枚耐久後において、画像濃度が低下し、画質が低下した
×:100万枚耐久後において、画像濃度が著しく低下し、画質が大きく低下した
マクベス反射濃度計による画像濃度=0.2、0.8のハーフトーン部(1cm×1cm)が通紙方向に、一定間隔で並ぶ、画像チャートを、タンデム型カラー画像形成装置(imagio Neo 450、(株)リコー製)を用いて出力し、ハーフトーン部後端部の濃度低下の程度を、目視にて下記基準に基づいて4段階で評価した。
〔評価基準〕
◎:ハーフトーン部後端部における濃度差がなく、優良な状態である
○:ハーフトーン部後端部における濃度差がほとんどなく、良好な状態である
△:ハーフトーン部後端部における濃度差があるが、実用可能なレベルである
×:ハーフトーン部後端部における濃度差がひどく、実用不可能なレベルである
画像面積率5%のチャートを、タンデム型カラー画像形成装置(imagio Neo 450、(株)リコー製)を用いて100万枚連続出力した際における機内のトナー汚染の程度を、目視にて下記基準に基づいて4段階で評価した。
〔評価基準〕
◎:機内のトナー汚染がまったくなく、優良な状態である
○:機内のトナー汚染がなく、良好な状態である
△:機内のトナー汚染があるが、実使用可能なレベルである
×:機内のトナー汚染がひどく、実使用不可能なレベルである
画像面積率5%のチャートをタンデム型カラー画像形成装置(imagio Neo 450、リコー社製)を用いて100万枚連続出力した際の、画像背景部の地汚れの程度を目視により、下記基準に基づいて3段階で評価した。
〔評価基準〕
○:画像背景部に地汚れの発生がない
△:画像背景部に地汚れがやや発生している
×:画像背景部に地汚れが発生している
画像面積率0.5%のチャートを、タンデム型カラー画像形成装置(imagio Neo 450、リコー社製)を用いて3万枚連続出力した後、イエロー単色画像を出力し、初期及び3万枚出力後のイエロー単色画像について、画像濃度をX−RITE938(x−rite社製)により測定した。イエロー画像濃度が1.4±0.5のポイントでのCIE L*、CIE a*、CIE b*を3点測定して平均値を求め、下記式に代入してΔE値を算出し、下記基準に基づいて3段階で評価した。
ΔE=[(初期L*)2+(初期a*)2+(初期b*)2]1/2−[(ラン後L*)2+(ラン後a*)2+(ラン後b*)2]1/2
〔評価基準〕
○:ΔEが2未満で色汚れがない
△:ΔEが2以上4未満で色汚れが目立たず、色調変化は指摘されない
×:ΔEが4以上で明らかに色汚れが目立ち、色調変化を指摘される
以上の評価結果から、総合的に判断して、下記基準により評価した。
〔評価基準〕
◎:非常に良好
○:良好
×:不良
これに対して比較キャリア1〜6を用いて作製した比較例1〜5の現像剤は、色汚れ、画像の方向性、画像濃度、いずれも良好な結果を得難く、さらにキャリア被覆層の削れや剥離が発生しやすく、トナー飛散や地汚れの発生を抑制できないことがわかる。
2 容器(セル)
3 キャリア
10、10K、10Y、10M、10C 感光体
14、15、16 支持ローラ
17 クリーニング装置
18 画像形成ユニット
20 帯電装置
22 二次転写装置
23 支持ローラ
24 二次転写ベルト
25 定着装置
26 定着ベルト
27 加圧ローラ
28 反転装置
30、L 露光光
32 コンタクトガラス
33 第一走行体
34 第二走行体
35 結像レンズ
36 読み取りセンサ
40 現像装置
41 現像ベルト
42K、42Y、42M、42C 現像剤収容部
43K、43Y、43M、43C 現像剤供給ローラ
44K、44Y、44M、44C 現像ローラ
45K、45Y、45M、45C 現像ユニット
49 レジストローラ
50 中間転写体
52 分離ローラ
53 手差し給紙路
54 手差しトレイ
55 切換爪
56 排出ローラ
57 排出トレイ
58 コロナ帯電器
60 クリーニング装置
61 現像装置
62 転写帯電器
63 クリーニング装置
64 除電装置
70 除電装置
80 転写ローラ
90 クリーニング装置
95 被転写体
101 感光体
102 帯電装置
103 露光装置(露光光)
104 現像装置
105 記録紙
107 クリーニング装置
108 転写装置
120 画像形成手段
130 原稿台
142 給紙ローラ
143 ペーパーバンク
144 給紙カセット
145 分離ローラ
146 給紙路
147 搬送ローラ
148 給紙路
150 複写装置本体
160 帯電装置
200 給紙テーブル
300 スキャナ
400 原稿自動搬送装置(ADF)
Claims (10)
- 少なくとも磁性材料から成る芯材粒子と、該芯材粒子表面に被覆層を有するキャリアであって、該被覆層が少なくとも、(i)コロイダルシリカと、(ii)下記一般式(1)で表されるアルコキシシランの縮合物と、(iii)リンがドープされている酸化スズの単体粒子から成るリンドープ導電性酸化スズ微粒子と、溶剤を有する被覆層液を用いて形成されたものであり、該被覆層中に含まれるコロイダルシリカの含有量が60質量%未満であることを特徴とする電子写真用キャリア。
[式中、R1=炭素数1〜10のアルキル基、R2=炭素数1〜10のアルコキシ基、アルケニロキシ基、アシロキシ基またはアルコキシアルコキシ基を表し、aは0、1、2いずれかの整数である] - 前記コロイダルシリカの被覆層中における含有量が0.5質量%以上50質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真用キャリア。
- 前記被覆層が無機微粒子を含有し、該無機微粒子の体積平均粒子径が100nm以上1μm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の電子写真用キャリア。
- 前記無機微粒子は、表面が導電性処理されている金属酸化物微粒子であることを特徴とする請求項3に記載の電子写真用キャリア。
- 前記一般式(1)で表されるアルコキシシランの縮合物の分子量が1000以下であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の電子写真用キャリア。
- 前記被覆層は、酸変性アミノシランをさらに含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電子写真用キャリア。
- 前記電子写真用キャリアに1000Vの直流電圧を印加したときの体積抵抗率が10[log(Ω・cm)]以上16[log(Ω・cm)]以下であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の電子写真用キャリア。
- 前記電子写真用キャリアの体積平均粒径が20μm以上65μm以下であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の電子写真用キャリア。
- 請求項1ないし8のいずれかに記載の電子写真用キャリアと、トナーを含有することを特徴とする電子写真用二成分現像剤。
- 静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、前記静電潜像を請求項9に記載の現像剤を用いて可視像とする現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを少なくとも含むことを特徴とする画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009076479A JP5360475B2 (ja) | 2009-03-26 | 2009-03-26 | 電子写真用キャリア、電子写真用二成分現像剤、及び画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009076479A JP5360475B2 (ja) | 2009-03-26 | 2009-03-26 | 電子写真用キャリア、電子写真用二成分現像剤、及び画像形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010230836A true JP2010230836A (ja) | 2010-10-14 |
JP5360475B2 JP5360475B2 (ja) | 2013-12-04 |
Family
ID=43046745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009076479A Expired - Fee Related JP5360475B2 (ja) | 2009-03-26 | 2009-03-26 | 電子写真用キャリア、電子写真用二成分現像剤、及び画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5360475B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014029464A (ja) * | 2012-06-27 | 2014-02-13 | Ricoh Co Ltd | 二成分現像剤用キャリア、それを用いた静電潜像現像剤、カラートナー現像剤、補給用現像剤、画像形成方法、静電潜像現像剤を備えるプロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
EP3819708A1 (en) | 2019-11-11 | 2021-05-12 | Ricoh Company, Ltd. | Carrier for forming electrophotographic image, developer for forming electrophotographic image, electrophotographic image forming method, electrophotographic image forming apparatus, and process cartridge |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01284862A (ja) * | 1988-05-12 | 1989-11-16 | Ricoh Co Ltd | 電子写真現像法及びその現像剤 |
JPH04372960A (ja) * | 1991-06-21 | 1992-12-25 | Mitsubishi Kasei Corp | 静電荷像現像用キャリアーおよび二成分現像剤 |
JP2000242044A (ja) * | 1999-02-18 | 2000-09-08 | Powdertech Co Ltd | 電子写真現像剤用キャリア及び該キャリアを用いた現像剤 |
JP2005099074A (ja) * | 2003-09-22 | 2005-04-14 | Canon Inc | 磁性キャリア及び二成分系現像剤 |
JP2005099075A (ja) * | 2003-09-22 | 2005-04-14 | Canon Inc | 磁性キャリア及び二成分系現像剤 |
JP2006163368A (ja) * | 2004-11-12 | 2006-06-22 | Ricoh Co Ltd | 電子写真用キャリア及び現像剤 |
JP2007248614A (ja) * | 2006-03-14 | 2007-09-27 | Ricoh Co Ltd | 電子写真用キャリア及び静電潜像現像用現像剤 |
JP2010072114A (ja) * | 2008-09-16 | 2010-04-02 | Ricoh Co Ltd | キャリア、現像剤及び画像形成方法 |
-
2009
- 2009-03-26 JP JP2009076479A patent/JP5360475B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01284862A (ja) * | 1988-05-12 | 1989-11-16 | Ricoh Co Ltd | 電子写真現像法及びその現像剤 |
JPH04372960A (ja) * | 1991-06-21 | 1992-12-25 | Mitsubishi Kasei Corp | 静電荷像現像用キャリアーおよび二成分現像剤 |
JP2000242044A (ja) * | 1999-02-18 | 2000-09-08 | Powdertech Co Ltd | 電子写真現像剤用キャリア及び該キャリアを用いた現像剤 |
JP2005099074A (ja) * | 2003-09-22 | 2005-04-14 | Canon Inc | 磁性キャリア及び二成分系現像剤 |
JP2005099075A (ja) * | 2003-09-22 | 2005-04-14 | Canon Inc | 磁性キャリア及び二成分系現像剤 |
JP2006163368A (ja) * | 2004-11-12 | 2006-06-22 | Ricoh Co Ltd | 電子写真用キャリア及び現像剤 |
JP2007248614A (ja) * | 2006-03-14 | 2007-09-27 | Ricoh Co Ltd | 電子写真用キャリア及び静電潜像現像用現像剤 |
JP2010072114A (ja) * | 2008-09-16 | 2010-04-02 | Ricoh Co Ltd | キャリア、現像剤及び画像形成方法 |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014029464A (ja) * | 2012-06-27 | 2014-02-13 | Ricoh Co Ltd | 二成分現像剤用キャリア、それを用いた静電潜像現像剤、カラートナー現像剤、補給用現像剤、画像形成方法、静電潜像現像剤を備えるプロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
KR20150016378A (ko) * | 2012-06-27 | 2015-02-11 | 가부시키가이샤 리코 | 캐리어, 이성분 현상제, 보급용 현상제, 화상 형성 방법, 프로세스 카트리지 및 화상 형성 장치 |
CN104603695A (zh) * | 2012-06-27 | 2015-05-06 | 株式会社理光 | 载体、双组分显影剂、补给显影剂、图像形成方法、处理卡盒和图像形成设备 |
EP2867731A4 (en) * | 2012-06-27 | 2015-06-17 | Ricoh Co Ltd | CARRIER, TWO-COMPONENT DEVELOPER, ADDITIONAL DEVELOPER, PICTURE PRODUCTION PROCESS, PROCESS CARTRIDGE AND IMAGING DEVICE |
US9519234B2 (en) | 2012-06-27 | 2016-12-13 | Ricoh Company, Ltd. | Carrier, two-component developer, supplemental developer, image forming method, process cartridge and image forming apparatus |
KR101717338B1 (ko) | 2012-06-27 | 2017-03-16 | 가부시키가이샤 리코 | 캐리어, 이성분 현상제, 보급용 현상제, 화상 형성 방법, 프로세스 카트리지 및 화상 형성 장치 |
RU2626036C2 (ru) * | 2012-06-27 | 2017-07-21 | Рикох Компани, Лтд. | Носитель, двухкомпонентный проявитель, вспомогательный проявитель, способ формирования изображения, технологический картридж и устройство формирования изображения |
EP3819708A1 (en) | 2019-11-11 | 2021-05-12 | Ricoh Company, Ltd. | Carrier for forming electrophotographic image, developer for forming electrophotographic image, electrophotographic image forming method, electrophotographic image forming apparatus, and process cartridge |
US11513447B2 (en) | 2019-11-11 | 2022-11-29 | Ricoh Company, Ltd. | Carrier for forming electrophotographic image, developer for forming electrophotographic image, electrophotographic image forming method, electrophotographic image forming apparatus, and process cartridge |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5360475B2 (ja) | 2013-12-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4823141B2 (ja) | キャリア及びその製造方法、並びに現像剤及び画像形成方法 | |
US8329374B2 (en) | Carrier, production method thereof, developer and image forming method | |
JP4796481B2 (ja) | キャリア及びその製造方法、並びに現像剤及び画像形成方法 | |
JP2010092032A (ja) | 電子写真用キャリア及び二成分現像剤 | |
JP5187091B2 (ja) | キャリア、現像剤及び画像形成方法 | |
JP5006674B2 (ja) | キャリア、二成分現像剤、及び画像形成方法 | |
JP4686386B2 (ja) | キャリア及びその製造方法、並びに現像剤、及び画像形成方法 | |
JP5360475B2 (ja) | 電子写真用キャリア、電子写真用二成分現像剤、及び画像形成方法 | |
JP4956338B2 (ja) | キャリア、並びに現像剤、画像形成方法及び画像形成装置 | |
JP5348479B2 (ja) | 電子写真用キャリア、電子写真用二成分現像剤及び画像形成方法 | |
JP5106988B2 (ja) | 電子写真用トナーのキャリアとその製造方法、電子写真用現像剤、及び画像形成方法 | |
JP4868994B2 (ja) | キャリア及び現像剤 | |
JP4871184B2 (ja) | 静電潜像現像用キャリアの製造方法、該製造方法で製造されるキャリア、該キャリアを用いた現像剤及び該現像剤を用いた画像形成方法 | |
JP5084487B2 (ja) | 電子写真用キャリア、電子写真用現像剤及び画像形成方法 | |
JP2009198789A (ja) | 電子写真現像剤用キャリア、電子写真用二成分現像剤、および画像形成方法 | |
JP4648275B2 (ja) | キャリア及びその製造方法、並びに現像剤、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 | |
JP4700495B2 (ja) | 静電潜像現像用キャリア、現像剤、画像形成方法、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP5090077B2 (ja) | キャリア、並びにこれを用いた現像剤、及び画像形成方法 | |
JP5311288B2 (ja) | キャリア、並びにこれを用いた現像剤、画像形成方法 | |
JP4964069B2 (ja) | キャリアの製造方法、その方法で製造したキャリア及び現像剤並びにその現像剤を用いた画像形成方法、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2008281783A (ja) | キャリア及びその製造方法、並びに現像剤及び画像形成方法 | |
JP5504822B2 (ja) | 電子写真用キャリア、並びに電子写真用現像剤、画像形成方法、画像形成装置、プロセスカートリッジ、及び電子写真用現像剤入り容器 | |
JP4980635B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP5257738B2 (ja) | 電子写真用キャリア、電子写真用二成分現像剤および画像形成方法 | |
JP5233542B2 (ja) | キャリア、並びにこれを用いた現像剤、及び画像形成方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120228 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20120229 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120706 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130725 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130808 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130821 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |