JP2010225448A - 電気コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、アクチュエータ12の移動操作を不要としつつも小型化及び信頼性の向上を図ることを可能とする。
【解決手段】アクチュエータ12に、絶縁ハウジング11の内部に挿入した信号伝送媒体F側に向かって突出する案内係止部12d、及び導電コンタクト13,14を開放位置側に向かって押圧可能とする開放係合部12cに後方張出し傾斜当接面12c1,12d1を設け、アクチュエータ12が閉塞位置にある状態で絶縁ハウジング11の内部に挿入した信号伝送媒体Fを案内係止部12dに当接させてアクチュエータ12を開放方向に持ち上げ移動させ、その後方張出し傾斜当接面12c1,12d1を介して導電コンタクト12を開放移動させることにより信号伝送媒体Fの挿入を許容するとともに、案内係止部12dを信号伝送媒体Fの一部に係合させて信号伝送媒体Fを最終接続位置に保持させるように構成したものである。
【選択図】図10

Description

本発明は、アクチュエータの開閉操作により、絶縁ハウジング内に挿入された信号伝送媒体に対して導電コンタクトの接点部を当接又は離間させるように構成された電気コネクタに関する。
一般に、種々の電気機器等において、フレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)や、フレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)等の各種信号伝送媒体を電気接続するために、アクチュエータを備えた電気コネクタが広く用いられている。そのような電気コネクタでは、FPCやFFC等からなる信号伝送媒体が、絶縁ハウジングの前端部分に設けられた挿入口から内部に向かって挿入され、その後に、媒体固定操作手段としてのアクチュエータが移動操作される。
その媒体固定操作手段としてのアクチュエータは、通常、前記絶縁ハウジングの挿入口側、又はそれと反対側の後端部分において、回動又はスライドにて往復移動されるように設けられており、絶縁ハウジングの内部に信号伝送媒体が挿入された後に、例えば開放位置に立ち上げられた状態のアクチュエータが、作業者に把持されて前方側又は後方側に押し倒されるようにして閉塞位置まで移動操作される。そして、そのアクチュエータの移動操作に連動してカム部材等が作用することにより導電コンタクトが弾性変形し、その導電コンタクトに設けられた接点部が信号伝送媒体に接触するように変位して信号伝送媒体の固定及び電気的な接続が行われる構成になされている。
一方、このようなアクチュエータの移動操作を不要とするために、FPCやFFC等からなる信号伝送媒体を絶縁ハウジングの内部に挿入した際に、アクチュエータの一部を信号伝送媒体が押し込むことによってアクチュエータの閉塞動作を自動的に行わせるようにした電気コネクタが従来から提案されている(例えば、下記の特許文献1参照)。このような電気コネクタによれば、アクチュエータの開閉操作が容易化されることとなる。
しかしながら、上述したようにアクチュエータの閉塞動作を自動化した従来の電気コネクタにおいては、高さ方向、及び信号伝送媒体(平形柔軟ケーブル)の挿入方向と平行な方向の双方において大型化するという問題がある。例えば、特許文献1に開示されたものでは、まず同文献中の図5(a)及び図6(a)のようにアクチュエータ21を立ち上げて開放させた状態において、アクチュエータ把持部21a、アクチュエータ動作部(カム部)22及びアクチュエータ突片部23等が、高さ方向に積み重なるように配置されており、アクチュエータ21の高さ寸法が増大する傾向となっている。また、そのように大型化されたアクチュエータ21は、アクチュエータ動作部(カム部)22が接触ビーム31の先端に設けられた接触ビーム当接部31bに当接して、平形柔軟ケーブル(信号伝送媒体)の挿入方向手前側に向かって倒されるようにして閉塞されることから、電気コネクタ全体が平形柔軟ケーブル(信号伝送媒体)の挿入方向と平行な方向においても大型化している。
さらに、その特許文献1に記載された電気コネクタでは、平形柔軟ケーブル(信号伝送媒体)Cが筐体(絶縁ハウジング)4の内部に挿入される際に、当該平形柔軟ケーブルCの挿入方向先端部がアクチュエータ突片部23に接触して押圧移動させる構成になされている。従って、その平形柔軟ケーブルCには、少なくともアクチュエータ突片部23を移動させるだけの剛性を持たせる必要があることから、当該平形柔軟ケーブルを厚くする等の対策が必要となって平形柔軟ケーブルの薄型化の妨げになるおそれがある。
さらにまた、平形柔軟ケーブル(信号伝送媒体)Cの押し込みによって接触ビーム(導電コンタクト)31が平形柔軟ケーブルCに接触しても、その接触ビーム31と平形柔軟ケーブルCとの接続を確実化させるためには、さらに平形柔軟ケーブルCを十分に押し込んでアクチュエータ21の回動を完全に行わせる必要がある。そのとき、平形柔軟ケーブルCの接点部は、接触ビーム31の接点部に擦れながら摺動することとなり、その結果、平形柔軟ケーブルCの接点部が損傷して電気的接続性に問題を生じるおそれもある。
特開2006−134581号公報
そこで本発明は、簡易な構成で、アクチュエータの移動操作を不要としつつも小型化及び電気接続の信頼性の向上を図ることができるようにした電気コネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明では、絶縁ハウジングに開閉可能に設けられたアクチュエータを開放位置から閉塞位置に移動させることにより、前記絶縁ハウジングの内部に配置された導電コンタクトを開放位置から閉塞位置に向かって弾性変位させて、前記絶縁ハウジングの内部の最終接続位置に挿入された信号伝送媒体に前記導電コンタクトの接点部を接触させるように構成された電気コネクタにおいて、前記アクチュエータに、当該アクチュエータが閉塞位置にある状態で前記絶縁ハウジング内に挿入されてくる前記信号伝送媒体の挿入側先端部に当接する突起状の案内係止部と、前記導電コンタクトを前記開放位置側に向かって押圧可能とするように当該導電コンタクトの一部に当接する開放係合部とが設けられたものであって、前記信号伝送媒体の挿入側先端部が前記案内係止部に当接することによって前記アクチュエータが前記開放係合部とともに前記開放方向に持ち上げ移動され、そのアクチュエータの開放係合部の持ち上げ移動に連動して前記導電コンタクトが前記開放方向に持ち上げ移動されるように構成されているとともに、前記信号伝送媒体が前記最終接続位置まで挿入されたときに、前記アクチュエータの案内係止部が前記信号伝送媒体の一部に係合して当該信号伝送媒体を保持し、かつ前記開放係合部が前記閉塞位置まで移動して前記導電コンタクトの接点部を前記信号伝送媒体に接触させるように構成されている。
このような構成を有する本発明によれば、信号伝送媒体が絶縁ハウジングの内部に挿入される際に、当該信号伝送媒体の挿入側先端部が、閉塞位置にあるアクチュエータの案内係止部に当接してアクチュエータの全体が開放方向に持ち上げ移動され、そのときに前記アクチュエータに設けられた開放係合部が導電コンタクトを開放方向に押圧して当該導電コンタクトが開放方向に持ち上げられるように移動され、それによって信号伝送媒体の挿入が許容される。そして、信号伝送媒体が最終接続位置まで挿入されたときには、アクチュエータの案内係止部が信号伝送媒体の一部に係合することによって信号伝送媒体の全体が最終接続位置に保持されるとともに、導電コンタクトの接点部が信号伝送媒体に接触される。従って、従来のようなアクチュエータ把持部等の大型の部材が省略されるとともに開放位置の高さも極めて低く抑えられ、しかも信号伝送媒体を厚くする必要もないことから、アクチュエータ全体が低背化及び小型化される。また、従来のように、アクチュエータ突片部を信号伝送媒体の挿入方向先端部で押圧移動させる必要がないため、信号伝送媒体を強く押し込む必要がなくなって信号伝送媒体を損傷させるおそれもない。
また、このような構成を有する本発明によれば、絶縁ハウジングの内部に挿入された信号伝送媒体に対して、アクチュエータが導電コンタクトの弾性力によって接触状態に維持されることから、信号伝送媒体が良好に保持されることとなって脱落等のおそれが低減されるとともに、その信号伝送媒体に対する導電コンタクトの接触性が向上されるようになっている。
さらに、上述したようにアクチュエータが導電コンタクトの弾性力によって保持されることから、例えばアクチュエータに不測の外力等が作用した場合であっても、アクチュエータが絶縁ハウジングから脱落するのを防止することができる。またそのときに、アクチュエータを保持する部材を別個に設ける必要がないことから、部品点数及び組付け工数が低減され、製品コスト及び製造コストの低減、生産性の向上が図られる。
また、上述したような構成を有する本発明によれば、絶縁ハウジング内に信号伝送媒体が挿入されてくると、アクチュエータの開放係合部を介して導電コンタクトの接点部が信号伝送媒体から離間するように移動されることとなり、絶縁ハウジング内に信号伝送媒体が挿入されている途中において、導電コンタクトの接点部が信号伝送媒体の接点部と擦れながら摺動することがなくなり、信号伝送媒体の接点部を損傷して電気的接続性に問題を生じる恐れが無くなる。
一方、本発明においては、前記信号伝送媒体には、当該信号伝送媒体が前記最終接続位置にあるときに前記案内係止部が係合する位置規制部が設けられていることが望ましい。
このような構成を有する本発明によれば、アクチュエータの案内係止部が、信号伝送媒体の位置規制部に係合することによって、信号伝送媒体が最終接続位置に確実に保持されるが、このとき、特に前記位置規制部が穴部又は凹部から形成されていれば、アクチュエータの案内係止部が位置規制部に落ち込むことにより高さ方向に突出しなくなることから電気コネクタの薄型化の点で好ましいこととなる。
また、本発明においては、前記アクチュエータが、前記信号伝送媒体の挿入方向に略直交する方向に延在する軸部材の回りを回動するように構成されているとともに、そのアクチュエータには、前記信号伝送媒体の挿入方向において前記軸部材の手前側の部位に前記開放係合部が配置され、かつ前軸部材から奥側の部位に当該アクチュエータを開放させる解除操作部が設けられ、前記解除操作部が押圧されることによって前記開放係合部が前記導電コンタクトとともに開放方向に持ち上げ移動されるように構成されていることが望ましい。
このような構成を有する本発明によれば、アクチュエータの一部である解除操作部を押圧するという簡易な操作によって、アクチュエータの開放操作が回動により容易に行われることとなり、特に信号伝送媒体の抜去が円滑に行われる。
また、本発明においては、前記案内係止部が前記信号伝送媒体の挿入方向において前記導電コンタクトの接点部よりも手前側に配置された構成や、前記軸部材が前記信号伝送媒体の挿入方向において前記導電コンタクトの接点部よりも奥側に配置された構成を採用することが望ましい。
このような構成を有する本発明によれば、アクチュエータの案内係止部又は軸部材が、信号伝送媒体の挿入方向において導電コンタクトの接点部とほぼ並ぶように配置することが可能となり、それらのアクチュエータの案内係止部又は軸部材が、特に高さ方向において突出しなくなって電気コネクタの薄型化の点で好ましい。
また、上記構成を有する本発明によれば、アクチュエータの案内係止部が、前記信号伝送媒体の挿入方向において前記導電コンタクトの接点部よりも手前側に配置され、また前記軸部材が、前記信号伝送媒体の挿入方向において前記導電コンタクトの接点部よりも奥側に配置されていることから、信号伝送媒体の挿入方向と平行な方向において各部が無駄なく配列されて全体構造が簡素化され、電気コネクタ全体の小型化が可能となる。
以上述べたように本発明にかかる電気コネクタは、絶縁ハウジングに開閉可能に設けたアクチュエータに、前記絶縁ハウジングの内部に挿入した信号伝送媒体側に向かって突出する案内係止部を設けるとともに、導電コンタクトを開放位置側に向かって押圧可能とする開放係合部を設けたことにより、アクチュエータが閉塞位置にある状態で絶縁ハウジングの内部に挿入した信号伝送媒体をアクチュエータの案内係止部に当接させ、閉塞位置にあったアクチュエータを開放方向に持ち上げ移動させて開放係合部を介して導電コンタクトを開放移動させることにより信号伝送媒体の挿入を許容するとともに、そのアクチュエータの案内係止部を信号伝送媒体の一部に係合させることによって信号伝送媒体を最終接続位置に保持させて導電コンタクトの接点部を信号伝送媒体に接触させるように構成したものであるから、簡易な構成で、アクチュエータの移動操作を不要としつつも小型化及び信頼性の向上を図ることができ、電気コネクタの有用性を低廉かつ大幅に高めることができる。
本発明の一実施形態にかかる電気コネクタに対して、信号伝送媒体(FPC又はFFC)を挿入する前の状態を前方側から表した外観斜視説明図である。 図1に示された電気コネクタのアクチュエータ閉塞状態を前方側から表した正面視説明図である。 図1に示された電気コネクタのアクチュエータ開放状態を前方側から表した正面視説明図である。 図2中のIV−IV線に沿った横断面説明図である。 図2中のV−V線に沿った横断面説明図である。 図2中のVI−VI線に沿った横断面説明図である。 図1に示された電気コネクタに対して、信号伝送媒体(FPC又はFFC)を挿入した直後の状態を前方側から表した外観斜視説明図である。 図4に示された電気コネクタに信号伝送媒体(FPC又はFFC)を挿入した直後の状態を表した図4相当の横断面説明図である。 図5に示された電気コネクタに信号伝送媒体(FPC又はFFC)を挿入した直後の状態を表した図5相当の横断面説明図である。 図6に示された電気コネクタに信号伝送媒体(FPC又はFFC)を挿入した直後の状態を表した図6相当の横断面説明図である。 図7に示された状態から信号伝送媒体(FPC又はFFC)をさらに押し込んで最終接続位置まで挿入した状態を前方側から表した外観斜視説明図である。 図8に示された状態から信号伝送媒体(FPC又はFFC)をさらに押し込んで最終接続位置まで挿入した状態を表した図4及び図8相当の横断面説明図である。 図9に示された状態から信号伝送媒体(FPC又はFFC)をさらに押し込んで最終接続位置まで挿入した状態を表した図5及び図9相当の横断面説明図である。 図10に示された状態から信号伝送媒体(FPC又はFFC)をさらに押し込んで最終接続位置まで挿入した状態を表した図6及び図10相当の横断面説明図である。 本発明の他の実施形態にかかる電気コネクタに対して、信号伝送媒体(FPC又はFFC)を挿入する前の状態を前方側から表した外観斜視説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
まず、図1〜図6に示された第1の実施形態にかかる電気コネクタ10は、薄形筐体状をなすように形成された絶縁性部材からなる絶縁ハウジング11を備えているとともに、その絶縁ハウジング11の上面部分を構成するように配置されたアクチュエータ(媒体固定操作手段)12の前端側部分(図4〜図6の左端側部分)が、図7〜図10に示されているように図示上方側に向かって開放されるように構成されている。そして、その電気コネクタ10が図示を省略した主配線基板上に固定された状態で、当該電気コネクタ10の前方側(図4〜図6の左方側)から、フレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)やフレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)等からなる信号伝送媒体Fの挿入が、後方側(図4〜図6の右方側)に向かって行われる。
前記絶縁ハウジング11を構成する薄形筐体は、中空状をなすように形成されており、その中空内部に、略十手形状を横にした側面形状を有する金属板状部材からなる2種類の導電コンタクト(導電端子)13,14が複数体にわたって装着されている。また、前記絶縁ハウジング11の前後両端部分(図4〜図6の左右両端部分)と上方側部分とは開放されるように形成されており、上方側の開放部分に、上述した薄板状部材からなるアクチュエータ12が開閉可能となるように取り付けられている。アクチュエータ12は、本発明の要部であるので詳細な構成については後述することとする。
このとき、前記絶縁ハウジング11の前端側部分(図4〜図6の左端側部分)には、上述したフレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)やフレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)等からなる信号伝送媒体Fが挿入される媒体挿入口11aが横細長の開口形状を有するようにして設けられている。なお、この媒体挿入口11aの上縁部は、アクチュエータ12の前端縁部により形成されている。また、その媒体挿入口11aとは反対側の後端側部分(図4〜図6の右端側部分)には、導電コンタクト(導電端子)14を後方側から挿入するための部品取付口11bが設けられている。なお、この部品取付口11bの上縁部は、アクチュエータ12の後端縁部により形成されている。
上述した導電コンタクト(導電端子)13,14は、絶縁ハウジング11の長手横幅方向(図4〜図6の紙面垂直方向)に沿って適宜の間隔をなして交互に隣接するように多極状に配置されている。これらの導電コンタクト13、14は、基本的に信号伝送用として使用されるが、それらの一部はグランド接続用として使用される。また、導電コンタクト13の前端部分(図4〜図6の左端部分)、及び導電コンタクト14の後端部分(図4〜図6の右端部分)は、図示を省略した主印刷配線基板の導電路に半田接合されるが、この点については後述する。
前記導電コンタクト(導電端子)13,14の各々は、上述した信号伝送媒体(FPC又はFFC)Fの上方側表面に形成された信号伝送用導電路(信号線)又はグランド用導電路(グランド線)のいずれかに対応した位置にそれぞれが配置されるが、前記導電コンタクト13はコネクタ前端側に設けられた媒体挿入口11a側から後方側(図4〜図6の右方側)に向かって押し込むようにして装着され、前記導電コンタクト14はコネクタ後端側に設けられた部品取付口11b側から前方側(図4〜図6の左方側)に向かって押し込むようにして装着されている。これらの各導電コンタクト13,14は、信号伝送媒体Fの挿入方向に沿って延在する一対の細長状ビーム部材からなる可動ビーム13a,14aと固定ビーム13b,14bとをそれぞれ有している。それらの可動ビーム13a,14a及び固定ビーム13b,14bは、前記絶縁ハウジング11の内部空間において上下方向に適宜の間隔をなして互いに対向した状態に配置されており、コネクタ前後方向(図4〜図6の左右方向)に延在している。
そのうちの固定ビーム13b,14bは、前記絶縁ハウジング11の内部の底部内壁面に沿って略不動状態となるように固定されている。その固定ビーム13b,14bの延在方向(図4〜図6の左右方向)における略中央部分には、細幅板状をなす連結支柱部13c,14cが分岐するように設けられている。それらの連結支柱部13c,14cは、前方側(図4〜図6の左方側)に向かって側面略円弧状をなすように立ち上げられており、当該連結支柱部13c,14cの湾曲状先端部分に、上述した可動ビーム13a,14aの後端部分(図4〜図6の右端部分)が一体的に連結されている。そして、それらの連結支柱部13c,14c及びその近傍部位を中心として前記可動ビーム13a,14aが揺動可能となっており、上述した固定ビーム13b,14bに対して可動ビーム13a,14aが弾性的な可撓性を有する構成になされている。
このように各可動ビーム13a,14aは、図4〜図10の紙面を含む平面内において揺動するようにして弾性変位可能に配置されており、当該可動ビーム13a,14aの延在方向における先端側部分(図4〜図6の左端側部分)が、図4〜図6に示された「閉塞位置」と、図8〜図10に示された「開放位置」との間で、図示上下方向に弾性的に変位される構成になされている。
また、その可動ビーム13a,14aの前端側部分(図4〜図6の左端側部分)には、上述した信号伝送媒体(FPC又はFFC)Fの図示上面側に形成された信号伝送用又はグランド用の導電路(図示省略)のいずれかに接続される接点部としての端子接触凸部13a1,14a1が図示下向きの突形状をなすように設けられている。これらの端子接触凸部(接点部)13a1,14a1は、前記可動ビーム13a,14aのスパン長の長短に従って前後方向に位置ズレした状態に配置されていて、長いスパン長を有する可動ビーム13a側の端子接触凸部13a1が、前述した媒体挿入口11aの近傍に配置されているのに対して、短いスパン長を有する可動ビーム14a側の端子接触凸部14a1は、やや後方側に配置されている。
これに対して、上述したように固定ビーム13b,14bは、前記絶縁ハウジング11の底部内壁面に沿って前後方向(図4〜図6の左右方向)に延在するように配置されているが、当該固定ビーム13b,14b上に載置されるようにして配置された前記信号伝送媒体(FPC又はFFC)Fの上側表面に対して、上述した可動ビーム13a,14a側の端子接触凸部(接点部)13a1,14a1が圧接され、それによって前記信号伝送媒体(FPC又はFFC)Fの挟持が行われるようになっている。
なお、これら可動ビーム13a,14a側の端子接触凸部(接点部)13a1,14a1に対応して、固定ビーム13b,14b側にも端子接触凸部を設け、両端子接触凸部の間に前記信号伝送媒体(FPC又はFFC)Fを挟持するように構成することも可能である。そのときの端子接触凸部どうしの位置を、前後方向(図4〜図6の左右方向)にずらして配置することも可能である。
また、上述したように固定ビーム13b,14bは、基本的に不動状態となるように固定されているが、信号伝送媒体(FPC又はFFC)Fの挿入を容易化する等の目的で、当該固定ビーム13b,14bの前端部分を絶縁ハウジング11の底壁面から僅かに浮き上がるように形成して弾性変位が可能となるように形成することも可能である。
一方、その固定ビーム13bの前端側部分(図4〜図6の左端側部分)及び当該固定ビーム14bの後端側部分(図4〜図6の右端側部分)には、上述した主印刷配線基板(図示省略)上に形成された導電路に半田接続される基板接続端子部13b2,14b2がそれぞれ形成されている。
また、そのような可動ビーム13a,14aと固定ビーム13b,14bとの間部分には、アクチュエータ12に一体的に設けられた細長の丸棒状部材からなる軸部材12aが、長手横幅方向(図4〜図6の紙面垂直方向)に沿って延在するように配置されていて、その軸部材12aを中心としてアクチュエータ12の全体が、図4〜図10の紙面を含む平面内において揺動可能となるように配置されている。この媒体固定操作手段として設けられたアクチュエータ12は、全体が薄厚の平板状部材からなる本体板12bを有しており、その本体板12bが、前記絶縁ハウジング11の上面側を構成するように配置されていることによって、前述した媒体挿入口11a及び部品取付口11bの各上縁部分が形成されている。なお、前記軸部材12aは、本実施形態のようにアクチュエータ12に一体的に設けられることに限定されず、別部品としてもよい。また、長手横幅方向(図4〜図6の紙面垂直方向)に沿って延在するように配置されることに限定されず、アクチュエータ12の横幅方向(長手方向)の両端部分に一対突出するように設けられ、絶縁ハウジング11に支持されるようにしてもよい。
このとき、上述した軸部材12aは、前記アクチュエータ12の前後方向(図4〜図6の左右方向)における略中央部分に配置されており、その軸部材12aを中心としてアクチュエータ12が回動されることによって媒体挿入口11a及び部品取付口11bが、互いに反対方向に開閉されるようになっている。このアクチュエータ12の開閉動作は、前記絶縁ハウジング11の一部をなす状態となるように略水平に倒された「閉塞位置」(図4〜図6参照、)と、前記信号伝送媒体(FPC又はFFC)Fの厚さ分に相当する高さ分だけ上方側に向かって持ち上げられた「開放位置」(図8〜図10参照)との間で行われる。
一方、このアクチュエータ12の本体板12bの前端部分(図4〜図6の左端部分)には、上述した可動ビーム13a,14aの一部、より具体的には端子接触凸部(接点部)13a1,14a1に対して、前方側から当接する開放係合部12cが設けられている。その開放係合部12cは、前記絶縁ハウジング11の横幅方向(長手方向)に沿って延在するように設けられているが、横幅方向(長手方向)の両端部分には当該開放係合部12cに代えて、詳しくは後述する案内係止部12d,12dがそれぞれ設けられている。また、この開放係合部12c及び案内係止部12dの詳しくは後述する後方張出し傾斜当接面12c1,12d1は、前述したように可動ビーム13a,14aのスパン長に従って前後方向に位置ズレされて配置された端子接触凸部13a1,14a1に対応した配置関係になされており、同様に前後方向に位置ズレされて配置されている。
ここで、前記可動ビーム13a,14a側の端子接触凸部(接点部)13a1,14a1は、その前端側から後方側(図4〜図10の右方向側)に向かって斜め下方に張り出すように形成されている。そして、そのような端子接触凸部13a1,14a1の後方張出し傾斜面に対応して、上述したアクチュエータ12側の開放係合部12c及び詳しくは後述する、前記絶縁ハウジング11の横幅方向(長手方向)の両端部分に一対設けられた案内係止部12dには、同様な後方張出し傾斜面を有する後方張出し傾斜当接面12c1,12d1が、それぞれ後方側の内端面(図4〜図6の右方側端面)を形成するように設けられている。このアクチュエータ12側に設けられた開放係合部12c及び後述する案内係止部12dの後方張出し傾斜当接面12c1,12d1は、前記可動ビーム13a,14a側に設けられた端子接触凸部13a1,14a1の後方張出し傾斜面に対して前方下方側から当接しており、可動ビーム13a,14aを上方に押圧可能とする配置関係になされている。
このアクチュエータ12に設けられた開放係合部12cは、前記端子接触凸部13a1,14a1の後方張り出し斜面に沿って延在するように形成されているが、斜面全長にわたって当接することなく一部のみに当接する構成になされている。すなわち、この開放係合部12c側に設けられた後方張出し傾斜当接面12c1は、前記端子接触凸部13a1,14a1の後方張り出し斜面における前方側部分、つまり上方側部分のみに対して当接するように後方側部分が切除された形状になされており、その切除面が、略水平に延在する底面になされている。そして、その前記開放係合部12cの水平底面から後方側に向かって、前記端子接触凸部13a1,14a1の後方張出し傾斜面の後方側部分が、外方に露出した状態で斜め下方側に突出するような形状にされている。
このとき、前記各可動ビーム13a,14aは、上述したように揺動して弾性変位される構成になされていることから、当該可動ビーム13a,14aの弾性力がアクチュエータ12側に作用することによって、アクチュエータ12が「閉塞位置」側に押し付け付勢される。そして、その「閉塞位置」側に押し付け付勢されているアクチュエータ12の前端部分を、前記可動ビーム13a,14aの弾性力に抗して上方側に持ち上げれば、当該アクチュエータ12が「閉塞位置」(図4〜図6参照、)から「開放位置」(図8〜図10参照)に向かって開放されていき、その際、そのアクチュエータ12側に設けられた開放係合部12cが、上述した開放係合部12cと端子接触凸部13a1,14a1との斜面当接関係を介在して、導電コンタクト(導電端子)13,14側の可動ビーム13a,14aを上方側に向かって押圧することとなる。これによって、前記導電コンタクト13,14も、それ自身の弾性力に抗して前記アクチュエータ12の開放動作に連動して上方側に持ち上げられていき、「閉塞位置」(図4〜図6参照)から「開放位置」(図8〜図10参照)に向かって開放されて端子接触凸部13a1,14a1が上方側に移動されるようになっている。
また、このようなアクチュエータ12の本体板12bにおける後端側部分(図4〜図10の右端側部分)は、上述した軸部材12aから後方側に向かって平坦面状をなすようにして延出しており、その平坦面状の後端側部分が、当該アクチュエータ12の解除操作部12eを構成している。すなわち、その後端側に配置された解除操作部12eを、例えば指で押すようにして下方に押し下げれば、それとは反対側の前端部分が上方に持ち上げられて当該アクチュエータ12が開放方向に回動される構成になされている。そして、そのようなアクチュエータ12の開放動作に従って、上述したように開放係合部12cと端子接触凸部13a1,14a1との斜面当接関係を介在して、可動ビーム13a,14aの前端部分が自身の弾性力に抗して上方側に持ち上げられ、それによって導電コンタクト13,14が開放状態になされ、コネクタ前端側に設けられた端子接触凸部13a1,14a1が上方位置に移動されるようになっている。
一方、このような開放操作とは逆に、アクチュエータ12が「開放位置」(図8〜図10参照)から「閉塞位置」(図12〜図14参照)に向かって閉塞される際には、導電コンタクト(導電端子)13,14における可動ビーム13a,14aの前端部分は、上述した開放係合部12cにより移動規制されながらも自身の弾性付勢力によって、アクチュエータ12の閉塞動作とともに下方に復元していくこととなる。これによって、導電コンタクト13,14が閉塞状態になされて、コネクタ前端側に設けられた端子接触凸部13a1,14a1が元の下方位置に復元される。
さらにまた、上述したアクチュエータ12の本体板12bの前端縁部分(図4〜図6の左端縁部分)には、当該本体板12bの下面側から図示下方側、すなわち前記絶縁ハウジング11の内部に挿入された信号伝送媒体(FPC又はFFC)F側に向かって突出する案内係止部12dが設けられている。この案内係止部12dは、前記絶縁ハウジング11の横幅方向(長手方向)の両端部分に一対設けられており、それらの各案内係止部12dは、下端側に頂点を有する横断面略三角形状をなすようにそれぞれ形成されている。それらの各案内係止部12dの前方側の外端面(図4〜図6の左端面)は、信号伝送媒体(FPC又はFFC)Fの挿入方向に対して傾斜して延在するガイド面になされており、その傾斜ガイド面に対して信号伝送媒体Fが当接することによって、後述するようにアクチュエータ12が持ち上げられる方向に付勢され、当該アクチュエータ12が開放されることにより信号伝送媒体Fの挿入が許容される構成になされている。
一方、その案内係止部12dにおける後方側の内端面(図4〜図6の右方側端面)は、前記可動ビーム13a,14aの端子接触凸部13a1,14a1に設けられた後方張り出し斜面の全長にわたって当接する後方張出し傾斜当接面12d1になされている。すなわち、この案内係止部12dの後方側内端面に設けられた後方張出し傾斜当接面12d1は、上述した開放係合部12cの後方張出し傾斜当接面12c1から長手横幅方向に連続する同一の傾斜面になされており、前記可動ビーム13a,14a側の端子接触凸部13a1,14a1の後方張出し傾斜面に対して、前方下方側から当接するように配置されていることによって、当該可動ビーム13a,14aを上方に押圧可能とする配置関係になされている。なお、本実施形態においては、案内係止部12dに導電コンタクト13が配置されているが、前述した導電コンタクト13,14の配置位置関係によっては、導電コンタクト14が配置されてもよい。
より具体的には、まず図4〜図6に示されているようにアクチュエータ12が「閉塞位置」にある状態で、絶縁ハウジング11の内部に信号伝送媒体(FPC又はFFC)Fが挿入されてくると、当該信号伝送媒体Fの挿入側先端部(図4〜図6の右端部)における長手横幅方向(図4〜図6の紙面垂直方向)の両端部分が、上述した案内係止部12dの傾斜ガイド面に当接する配置関係になされている。そして、そのように信号伝送媒体Fの挿入側先端部が案内係止部12dの傾斜ガイド面に当接すると、「閉塞位置」にあるアクチュエータ12を開放方向である上方向に持ち上げる作用力(分力)が発生し、その上方作用力によってアクチュエータ12の全体が、図8〜図10に示された「開放位置」まで移動させられるようになっている。このときのアクチュエータ12の持ち上げ量は、信号伝送媒体Fの厚さ分に等しくなり、そのアクチュエータ12の持ち上げによって信号伝送媒体Fの挿入が許容される。
また、このようにアクチュエータ12が「閉塞位置」(図4〜図6参照)から「開放位置」(図8〜図10参照)に向かって開放される際には、前述した開放係合部12c及び案内係止部12dの押圧作用、つまり開放係合部12c及び案内係止部12dの後方張出し傾斜当接面12c1,12d1と端子接触凸部13a1,14a1との斜面当接関係の介在によって、可動ビーム13a,14aが上方に持ち上げられ、固定ビーム13b,14bとの間隔が増大させられる。そして、その間隔が増大させられた可動ビーム13a,14aの端子接触凸部13a1,14a1と固定ビーム13b,14bとの間に、信号伝送媒体(FPC又はFFC)Fが支障なく挿入されることとなる。
一方、前記信号伝送媒体(FPC又はFFC)Fの長手横幅方向(図4〜図6の紙面垂直方向)の両端部分には、前記案内係止部12dが係合する位置規制部F1が設けられている。この位置規制部F1は、信号伝送媒体Fの幅方向両側縁部分に設けられた段差状部から形成されており、当該段差状部からなる位置規制部F1を介して、前記信号伝送媒体Fの端末部分が長手横幅方向に拡大されている。また、その位置規制部F1から長尺状をなして延在する媒体本体部分F2は、当該位置規制部F1の段差寸法分だけ長手横幅方向に細幅となるように形成されている。そして、信号伝送媒体Fが絶縁ハウジング11の内部に最も押し込まれた最終接続位置(図12〜図14参照)において、上述したアクチュエータ12の案内係止部12dが、位置規制部F1の段差部分に落ち込むようにして係合される位置関係になされている。
そして、この案内係止部12dが位置規制部F1に落ち込んで係合されるときに、アクチュエータ12が「開放位置」から「閉塞位置」に閉塞され、前述のように開放係合部12cを介して、前記可動ビーム13a,14aのコネクタ前端側に設けられた端子接触凸部13a1,14a1が元の下方位置に復元されていき、当該可動ビーム13a,14aの端子接触凸部13a1,14a1が、信号伝送媒体Fの表面に形成された信号伝送用及びグランド用の導電路(図示省略)に対して圧接され、それによって電気的な接続が行われるように構成されている。なお、アクチュエータ12が「閉塞位置」まで回動された際には、可動ビーム13a,14aが信号伝送媒体Fの厚さ分だけ持ち上げられていることから、開放係合部12c側の後方張出し傾斜当接面12c1が端子接触凸部13a1,14a1からやや離間することとなるが(図12,図13参照)、案内係止部12d側の後方張出し傾斜当接面12d1に当接している可動ビーム13a,14aは、端子接触凸部13a1,14a1が案内係止部12dに当接したままの状態で位置規制部F1に落ち込むこととなる(図14参照)。
また、このように信号伝送媒体Fの位置規制部F1に対してアクチュエータ12の案内係止部12dが係合されることにより、最終接続位置まで挿入された信号伝送媒体Fが、絶縁ハウジング11から抜け出すことなく保持される構成になされている。そして、その案内係止部12dの係止作用によって、信号伝送媒体(FPC又はFFC)Fに不測の外力等が作用した場合においても当該信号伝送媒体Fが電気コネクタから抜け出ることが良好に防止されるようになっている。
なお、上述したアクチュエータ12の案内係止部12dは、信号伝送媒体(FPC又はFFC)Fの挿入方向において導電コンタクト13,14の接点部である端子接触凸部13a1,14a1よりも手前側(図4〜図14の左方側)に配置されているとともに、上述した軸部材12aは、信号伝送媒体Fの挿入方向において導電コンタクト13,14の接点部である端子接触凸部13a1,14a1よりも奥側(図4〜図14の右方側)に配置されている。
このような構成を有する本実施形態によれば、信号伝送媒体(FPC又はFFC)Fが絶縁ハウジング11の内部に挿入されるにあたって、当該信号伝送媒体Fの挿入側先端部が、「閉塞位置」にあるアクチュエータ12の案内係止部12dに当接してアクチュエータ12の全体が開放方向に持ち上げ移動され、そのときに前記アクチュエータ12に設けられた開放係合部12cが導電コンタクト13,14の端子接触凸部13a1,14a1に当接して当該導電コンタクト13,14が開放方向に持ち上げられるように移動され、それによって信号伝送媒体Fの挿入が許容される。また、信号伝送媒体Fが最終接続位置まで挿入されたときには、アクチュエータ12の案内係止部12dが信号伝送媒体Fの一部である位置規制部F1に落ち込むように係合することによって、信号伝送媒体Fの全体が最終接続位置において確実に保持される。従って、従来のようなアクチュエータ把持部等の大型の部材が省略されるとともに開放位置の高さも極めて低く抑えられることとなり、信号伝送媒体Fを厚くする必要もなくなることから、電気コネクタ全体が低背化及び小型化される。また、従来のように、アクチュエータ突片部を信号伝送媒体Fの挿入方向先端部で押圧移動させる必要がないために、信号伝送媒体Fを強く押し込む必要がなくなって信号伝送媒体の損傷のおそれもない。
また、本実施形態におけるアクチュエータ12には、絶縁ハウジング11の内部に挿入された信号伝送媒体(FPC又はFFC)Fに対して、アクチュエータ12が導電コンタクト13,14の弾性力によって接触状態に維持されることから、信号伝送媒体Fが良好に保持されて、当該信号伝送媒体Fの脱落等のおそれが低減されるとともに、その信号伝送媒体Fに対する導電コンタクト13,14の接触性が向上されるようになっている。
さらに、アクチュエータ12が導電コンタクト13,14の弾性力によって保持されることから、例えばアクチュエータ12に不測の外力等が作用した場合であっても、アクチュエータ12が絶縁ハウジング11から脱落するのを防止することができる。またそのときに、アクチュエータ12を保持するための部材を別個に設ける必要がないことから、部品点数及び組付け工数が低減され、製品コスト及び製造コストの低減、生産性の向上が図られる。
さらにまた、本実施形態によれば、絶縁ハウジング11内に信号伝送媒体Fが挿入されてくると、開放係合部12cを介して導電コンタクト13,14の接点部である端子接触凸部13a1,14a1が信号伝送媒体Fから離間するように移動されることとなり、絶縁ハウジング11内に信号伝送媒体Fが挿入されている途中において、導電コンタクト13,14の接点部である端子接触凸部13a1,14a1が信号伝送媒体Fの接点部と擦れながら摺動することがなくなり、信号伝送媒体Fの接点部を損傷して電気的接続性に問題を生じる恐れが無くなる。
加えて本実施形態では、信号伝送媒体Fに設けられた位置規制部F1が穴部から形成されていることから、アクチュエータ12の案内係止部12dが位置規制部F1に落ち込んで高さ方向に突出しなくなって電気コネクタ全体の薄型化の点で好ましい。これは、位置規制部F1が凹部により形成される場合も同様である。
また、本実施形態では、アクチュエータ12の一部である後端側の解除操作部12eを押圧するという簡易な操作によってアクチュエータ12の開放操作が容易に行われることから、特に信号伝送媒体Fの抜去が円滑に行われる。
さらに、本実施形態においては、アクチュエータ12の案内係止部12dが、信号伝送媒体(FPC又はFFC)Fの挿入方向において導電コンタクト13,14の接点部である端子接触凸部13a1,14a1よりも手前側に配置され、また軸部材12aが、前記信号伝送媒体Fの挿入方向において前記導電コンタクト13,14の接点部である端子接触凸部13a1,14a1よりも奥側に配置されていることから、信号伝送媒体Fの挿入方向と平行な方向において各部が無駄なく配列されて全体構造が簡素化されることとなって電気コネクタの小型化が可能となる。また、アクチュエータ12の案内係止部12d又は軸部材12aが、導電コンタクト13,14の接点部である端子接触凸部13a1,14a1と信号伝送媒体Fの挿入方向に並ぶように配置することが可能となることから、電気コネクタ全体の薄型化の点で好ましい。
また、図15に示された第2の実施形態では、信号伝送媒体(FPC又はFFC)Fの位置規制部F1’を、信号伝送媒体Fの幅方向両側縁部を切り欠いて外方側に連通する穴部又は凹部から形成している。このように信号伝送媒体Fの幅方向両側縁部を切り欠くようにして設けられた穴部又は凹部から形成された位置規制部F1’には、信号伝送媒体Fが絶縁ハウジング11の内部に最も押し込まれた最終接続位置(図12〜図14参照)において、上述したアクチュエータ12の案内係止部12dが落ち込むようにして係合される位置関係になされている。
このような第2の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様な作用・効果が得られるが、このときの位置規制部F1’としては、切り欠き形成によるものではなく、外方側に連通しない独立した形状の穴部又は凹部として設けることも可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態においては、接点部を可動ビーム側に設けているが、固定ビーム側に設けることができる。
また、上述した実施形態においては、電気コネクタに固定される信号伝送媒体(FPC又はFFC)Fとして、フレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)やフレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)を採用しているが、その他の信号伝送用媒体等を用いた場合に対しても本発明は同様に適用することができる。
さらに、上述した実施形態は、回動可能なアクチュエータを備えた電気コネクタに対して本発明を適用したものであるが、本発明は、例えばスライド状に往復移動するアクチュエータを備えた電気コネクタに対しても同様に適用することが可能である。
さらにまた、上述した実施形態にかかる電気コネクタは、異なる形状の導電コンタクトを並設したものであるが、同一形状の導電コンタクトを採用したものに対しても、本発明は同様に適用することが可能である。
本発明は、各種電気機器に使用する多種多様な電気コネクタに対して広く適用することが可能である。
10 電気コネクタ
11 絶縁ハウジング
11a 媒体挿入口
11b 部品取付口
12 アクチュエータ
12a 軸部材
12b 本体板
12c 開放係合部
12c1 後方張出し傾斜当接面
12d 案内係止部
12d1 後方張出し傾斜当接面
12e 解除操作部
13,14 導電コンタクト(導電端子)
13a,14a 可動ビーム
13a1,14a1 端子接触凸部(接点部)
13b,14b 固定ビーム
13b2,14b2 基板接続端子部
13c,14c 連結支柱部
F 信号伝送媒体(FPC又はFFC)
F1,F1’ 位置規制部
F2 媒体本体部分

Claims (6)

  1. 絶縁ハウジングに開閉可能に設けられたアクチュエータを開放位置から閉塞位置に移動させることにより、前記絶縁ハウジングの内部に配置された導電コンタクトを開放位置から閉塞位置に向かって弾性変位させて、前記絶縁ハウジングの内部の最終接続位置に挿入された信号伝送媒体に前記導電コンタクトの接点部を接触させるように構成された電気コネクタにおいて、
    前記アクチュエータに、当該アクチュエータが閉塞位置にある状態で前記絶縁ハウジング内に挿入されてくる前記信号伝送媒体の挿入側先端部に当接する突起状の案内係止部と、前記導電コンタクトを前記開放位置側に向かって押圧可能とするように当該導電コンタクトの一部に当接する開放係合部と、が設けられたものであって、
    前記信号伝送媒体の挿入側先端部が前記案内係止部に当接することによって前記アクチュエータが前記開放係合部とともに前記開放方向に持ち上げ移動され、そのアクチュエータの開放係合部の持ち上げ移動に連動して前記導電コンタクトが前記開放方向に持ち上げ移動される構成になされているとともに、
    前記信号伝送媒体が前記最終接続位置まで挿入されたときに、前記アクチュエータの案内係止部が前記信号伝送媒体の一部に係合して当該信号伝送媒体を保持し、かつ前記開放係合部が前記閉塞位置まで移動して前記導電コンタクトの接点部を前記信号伝送媒体に接触させるように構成されていることを特徴とする電気コネクタ。
  2. 前記信号伝送媒体には、当該信号伝送媒体が前記最終接続位置にあるときに前記案内係止部が係合する位置規制部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  3. 前記位置規制部は、前記信号伝送媒体に設けられた穴部又は凹部から形成されていることを特徴とする請求項2記載の電気コネクタ。
  4. 前記アクチュエータが、前記信号伝送媒体の挿入方向に略直交する方向に延在する軸部材の回りを回動するように構成されているとともに、
    そのアクチュエータには、前記信号伝送媒体の挿入方向において前記軸部材の手前側の部位に前記開放係合部が配置され、かつ前記軸部材から奥側の部位に当該アクチュエータを開放させる解除操作部が設けられ、
    前記解除操作部が押圧されることによって前記開放係合部が前記導電コンタクトとともに開放方向に持ち上げ移動されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  5. 前記案内係止部は、前記信号伝送媒体の挿入方向において前記導電コンタクトの接点部よりも手前側に配置されていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  6. 前記軸部材は、前記信号伝送媒体の挿入方向において前記導電コンタクトの接点部よりも奥側に配置されていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
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