JP2010224354A - 光スイッチとその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ミラーのドリフト現象や温度変化等の外乱が生じた場合であっても、シャットダウン減衰率のずれを抑制する。
【解決手段】光スイッチは、二つの回動軸x,y周りに回動可能なミラー、並びに制御電圧に応じた静電引力によりミラーを回動させる制御電極からなる二軸MEMSミラー装置203と、ミラーをx軸周りに回動させる制御電圧をVx、ミラーをy軸周りに回動させる制御電圧をVy、入力ポート200−1〜200−nから出射した光信号がミラーで反射して出力ポート201に結合するときの光減衰率をATT(Vx,Vy)としたとき、制御電圧(Vx,Vy)に対する光減衰率ATT(Vx,Vy)の微分値が最小で、かつ光減衰率ATT(Vx,Vy)が所望のシャットダウン減衰率に等しいときの制御電圧(Vx,Vy)を、シャットダウン電圧とする制御回路部210aとを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、波長選択スイッチ(WSS:Wavelength-Selective Switch)などの光スイッチに係り、特に光サージによる素子破壊を回避する技術に関するものである。
波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexer)光ネットワークでは、一般に複数のノードをリング状またはメッシュ状に接続している。各ノードには、減衰して届いた光を増幅するための入力側の光増幅器やノードから出て行く光の出力をブーストする出力側の光増幅器が備えられているほか、別のノードからこのノードの端局装置へ送り込む特定波長の光信号をWDM信号から抜き出す(Drop)ためのDrop型スイッチや、その逆に、端局装置から別のノードに向けて送り出す特定波長の光信号をWDM信号に加える(Add)ためのAdd型スイッチが存在する。あるノードから別のノードへの特定波長からなる光信号経路を波長パスと呼ぶが、特に図6のようにWSSを使うことで波長パスをダイナミックに制御することが可能となり、光伝送路での障害発生時や新規の波長パス設定要求において柔軟迅速に対応することが可能になる。そのため、近年WSSが注目されている。
図6はノードの構成を示しており、100−1,100−2は入力側の光増幅器、101−1,101−2は出力側の光増幅器、102−1,102−2は別のノードからの光信号を分岐させる光カプラ、103−1,103−2はDrop型WSS、104−1,104−2はAdd型WSS、105は端局装置であるクライアント信号収容機能部、106−1,106−2はDrop型WSS103−1,103−2によって抜き出された光信号を受信し、別のノードへの光信号をAdd型WSS104−1,104−2へ送り出すトランスポンダである。
ところで、各ノードにおいては、図6に示すように、ノードの出入口あるいはWSS等の光スイッチの入力側と出力側に、光増幅器が接続されている。仮に、あるノードの端局装置の故障等もしくはノード間の光ケーブルが切断した等の理由により、光信号が途絶えた場合、光信号の届かなくなったノードの光増幅器は光入力がないままに励起状態で放置される。この状態で、突如、故障や断線が修復され光信号が一瞬で復帰した場合、光増幅器は励起状態のエネルギーを一挙に光に変えて出力するため、光サージが発生する。この光サージによって、下流の光部品や光受光素子が破壊されてしまうという不都合が生じる可能性があった。
これに対して、WSS等の光スイッチが有する光減衰量可変機能(VOA:Variable optical attenuator)を利用することにより、光サージの発生を防ぐ方法が提案されている(特許文献1、特許文献2参照)。特許文献1、特許文献2に開示された方法を簡単に説明すると、WSS等の光スイッチは入力光信号がないと判断すると、光減衰率をある大きな値にする。ただし、ここでの光減衰率は大きな減衰率ではあるものの、入力光信号が復帰した場合に、この復帰を検出できる程度の減衰率とする。光スイッチは、再び入力光信号が加わると、入力光信号が復帰したことを検出して、もとの光減衰率に、ある程度の時間をかけて復帰する。この結果、入力光信号がなくなる前の状態に、光サージを発生することなく復帰することが可能となる。
以下の説明では、光信号がないと判断して大きな減衰率状態に移ることを「シャットダウン」、光信号の復帰を判断して元の減衰率状態に戻ることを「パスアップ」、そしてこれらの状態制御のことを「シャットダウン制御」と呼ぶことにする。
昨今、低損失で広帯域なWSSとして注目されているのが、二軸のMEMS(Micro-electro-mechanical systems)ミラーを用いた空間光学系のWSSである。図7に、このようなMEMSミラーを用いたAdd型WSSの構成を示す。このWSSは、n個の入力ポートから入力された複数(最大mチャンネル)の光信号を、一つの出力ポートに合波してWDM信号として出力するn入力1出力のスイッチである。
Add型WSSは、n本の入力ポート200−1〜200−nと、1本の出力ポート201と、入力ポート200−1〜200−nからの複数の光信号を分波する回折格子202と、分波された光信号を出力ポート201と任意の結合率で結合させるための二軸MEMSミラー装置203−1〜203−mと、出力ポート201の出力パワーの一部を分岐させるカプラ204と、カプラ204で分岐された光をmチャンネルに分波する1×m分波器205と、mチャンネルの光をそれぞれ電気信号に変換するフォトダイオード206−1〜206−mと、フォトダイオード206−1〜206−mからの電気信号をそれぞれデジタルデータに変換するA/D変換器207と、A/D変換器207からの出力パワー情報を使って二軸MEMSミラー装置203−1〜203−mの制御電極に最適な電圧を印加するミラー制御回路208とから構成される。
さらに図7を、ある一つのチャンネルにのみ注目して簡略化した図が図8である。この図8を使ってWSSの動作について説明する。図8において、209は入力ポート200−1〜200−nと出力ポート201と回折格子202と二軸MEMSミラー装置203とからなる空間光学系光スイッチ部、210はカプラ204とフォトダイオード206とA/D変換器207とミラー制御回路208とからなる制御回路部である。なお、図8では、一つのチャンネルについてのみ記載しているため、制御回路部210内の1×m分波器205を省略している。
二軸MEMSミラー装置203のミラーは、図8に示す二つの回動軸のうちx軸周りについては、n本の入力ポート200−1〜200−nのどれか1ポートと1本の出力ポート201との結合が合うように(x軸周りの回動方向に関して光が最小損失になるように)回動する。すなわち、二軸MEMSミラー装置203のミラーは、入力ポート200−1〜200−nが並んだ方向に光信号の経路を動かすように回動する。また、二軸MEMSミラー装置203のミラーは、y軸周りに回動するとき、x軸に対して直交方向に回動することになるので、入力ポート200−1〜200−nが並んだ方向と直交する方向に光信号の経路を動かすように回動する。
入力ポート200−1〜200−nから出力ポート201への結合率、すなわち光減衰率を変えるには、二軸MEMSミラー装置203のミラーをx軸、y軸どちらの軸周りで回しても可能である。しかし、一般には、入力ポート200−1〜200−nの並び方向に光信号の経路を動かすことができるx軸周りの回動は、主に入力ポート200−1〜200−nの選択に用いられる。また、入力ポート200−1〜200−nの並び方向と直交する方向に光信号の経路を動かすことができるy軸周りの回動は、入力ポート200−1〜200−nのうち注目する1つの入力ポートと出力ポート201との結合状態を変えても、隣接する入力ポートと出力ポート201との結合状態に影響を与えにくいことから、主に光減衰率の制御に用いられる。
二軸MEMSミラー装置203には、二つの軸周りの回動をそれぞれを制御するための制御変数Vx,Vyが存在する。これらの制御変数のどちらも単位は電圧であるので、制御電圧Vx,Vyと呼ぶ。制御電圧Vxを変えると、二軸MEMSミラー装置203のミラーのx軸周りの回動角が変化し、制御電圧Vyを変えると、ミラーのy軸周りの回動角が変化する。
図8に示したように入力ポート200−1〜200−nはx軸と直交して並んでいるので、それぞれの入力ポート200−1〜200−nと出力ポート201とを最適に結合するx軸周りの回動角が、入力ポート200−1〜200−nの数nだけ存在する。そして、このn個の回動角に応じて各入力ポート200−1〜200−nと出力ポート201とを最適に結合する制御電圧Vxも、入力ポート200−1〜200−nの数nだけ存在する。
一方、入力ポート200−1〜200−nはy軸と平行に並んでいるので、仮に1つの入力ポートと出力ポート201とが最適結合している状態(光減衰率が最も小さくなる状態)から二軸MEMSミラー装置203のミラーにy軸周りの回動を与えると、結合状態が悪化して、この入力ポートと出力ポート201との間の光減衰率が増大する。その結果、y軸周りの光減衰率特性は、光減衰率が最も小さくなる点をピークとして、このピーク点からy軸周りの回動角がずれるほど光減衰率が大きくなるという、V字形のプロファイルを示す。よって、ある入力ポートと出力ポート201とを最適に結合する、すなわち光減衰率が最小の制御電圧Vyは1つだけ存在する。
以上の説明を基に光減衰率の等高線を図で示すと図9のようになる。図9において、330−1,330−2,330−(n−1),330−nはそれぞれ入力ポート200−1,200−2,200−(n−1),200−nに関する光減衰率の等高線である。前述のとおり、x軸周りの回動方向にはnポート分のピーク(図9の同心楕円の中心)が存在し、y軸周りの回動方向には1つのピークが存在する。この結果、Vx−Vy平面上の光減衰率等高線は、Vy方向に細長くなった楕円がVx方向にn個並んだ、特長的な形状を示す。この光減衰率等高線では、同心楕円の外側の楕円ほど光減衰率が大きいことを示している。
入力ポート200−1〜200−nのうちの1つの入力ポートと出力ポート201との間の光減衰率は、光減衰率が最も小さくなるピーク位置を中心に制御電圧Vx,Vyがどの方向に変化しても、ピーク位置から外れるにつれて大きくなる。よって、光減衰率を制御する場合は、ピークを通る経路を、例えばVy=f(Vx)などと関数として定義し、制御電圧Vxを変数として光減衰率を制御する方法が考えられる。または、媒介変数Vtを用いて、Vx=fx(Vt)、Vy=fy(Vt)といったように媒介変数Vtの関数で制御電圧Vx,Vyを表現し、Vtを変数として光減衰率を制御してもよい。
先にミラーのy軸周りの回動は主に光減衰率の制御に使われると述べたが、必ずしもy軸周りの回動、すなわち制御電圧Vyによる動きだけで光減衰率の制御を行う必要はない。むしろ、光学的な透過特性を考慮すると、制御電圧Vx,Vy共に使ってミラーを回動させたほうがよい場合がある。例えば、図9の、入力ポート毎に、ピークを通る斜めに引いた経路331を使って光減衰率を制御してもよい。この経路331上の光減衰率を示したものが、VOA特性である。このVOA特性を、横軸にVxやVtなどの制御電圧、縦軸に光減衰率をとったグラフで表すと図10のようになる。
特許第3976554号公報 特開2007−67758号公報
前述のシャットダウン制御を実現するときに、従来の方法では、図10で示したようなVOA特性上にシャットダウン減衰率を定義し、その減衰率になるように制御変数を調節していた。MEMSミラーを使ったWSSの場合ならば、図11のシャットダウン減衰率を与える制御電圧VsdをMEMSミラーの制御電極に印加することになる。このように、既存のシャットダウン制御では、VOA特性を利用して、所望のシャットダウン減衰率を実現していた。
しかしながら、WSSで用いている二軸MEMSミラー装置の場合、VOA特性を使って所望の光減衰率になるようにMEMSミラーを回動させた場合、経時的に制御電圧が変わってしまうドリフト現象や周辺温度の変化によってMEMSミラーの回動角が変化し、光減衰率がずれる可能性がある。これらの外乱による影響を示した図が図12である。図12において、360は外乱がない場合のVOA特性、361は外乱がある場合のVOA特性である。このように、外乱によってVOA特性が変わってしまう結果、同じ制御電圧VsdをMEMSミラーの制御電極に与えているときの光減衰率もずれてしまう。図12の362は外乱がある場合と外乱がない場合のシャットダウン減衰率のずれを示している。
WSSに入力光がある場合は、光減衰率のずれを検出して所望の光減衰率に戻すことも可能であるが、シャットダウン状態では入力光がないので、そのような制御は望めない。仮に、シャットダウン状態の光減衰率が所望のシャットダウン減衰率よりも大きい方にずれてしまった場合、最悪の場合、入力光が復帰しても、入力光の復帰を検出できないほどの大きな光減衰率になっていると、入力光が復帰したと判定できずに、そのままシャットダウン状態を続けてしまうという問題が発生する。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ミラーのドリフト現象や温度変化等の外乱が生じた場合であっても、シャットダウン減衰率のずれを抑制し、光信号が復帰したときにミラーをシャットダウン前の状態に確実に復帰させることができる光スイッチとその制御方法を提供することにある。
本発明の光スイッチは、少なくとも1本以上の入力ポートと、少なくとも1本以上の出力ポートと、前記入出力ポートが並ぶ方向と直交するx軸および前記入出力ポートが並ぶ方向と平行なy軸の二つの回動軸周りに回動可能なミラー、並びに制御電圧に応じた静電引力により前記ミラーを回動させる制御電極からなる二軸MEMSミラー装置と、前記ミラーをx軸周りに回動させる制御電圧をVx、前記ミラーをy軸周りに回動させる制御電圧をVy、前記入力ポートから出射した光信号が前記ミラーで反射して前記出力ポートに結合するときの光減衰率をATT(Vx,Vy)としたとき、前記制御電圧(Vx,Vy)に対する前記光減衰率ATT(Vx,Vy)の微分値が最小で、かつ前記光減衰率ATT(Vx,Vy)が所望のシャットダウン減衰率に等しいときの制御電圧(Vx,Vy)を、シャットダウン状態の制御電圧であるシャットダウン電圧とする制御手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の光スイッチの1構成例において、前記制御手段は、∂ATT(Vx,Vy)/∂Vx=0を満たし、かつ前記光減衰率ATT(Vx,Vy)が所望のシャットダウン減衰率に等しいときの制御電圧(Vx,Vy)を、前記シャットダウン電圧とすることを特徴とするものである。
また、本発明の光スイッチの1構成例において、前記制御手段は、前記出力ポートからの光出力の一部を分岐させるカプラと、このカプラで分岐された光を電気信号に変換するフォトダイオードと、このフォトダイオードの出力に基づいて前記二軸MEMSミラー装置の制御電極に前記制御電圧を印加するミラー制御回路とからなることを特徴とするものである。
また、本発明の光スイッチの1構成例において、前記ミラー制御回路は、前記シャットダウン状態に移行するときの光パワーの閾値であるシャットダウン閾値パワーと、前記シャットダウン状態から復帰するときの光パワーの閾値であるパスアップ閾値パワーと、入力ポート毎の前記シャットダウン電圧とを予め記憶するメモリと、前記フォトダイオードの出力に基づいて、前記出力ポートから出射する光のパワーを一定時間毎に測定し、前記シャットダウン状態でないときに測定した光パワーが前記シャットダウン閾値より小さい場合は、現在の制御電圧の値を復帰電圧として前記メモリに記憶させた上で、入力ポートに対応する前記シャットダウン電圧を制御電圧として前記二軸MEMSミラー装置を前記シャットダウン状態に移行させ、前記シャットダウン状態において測定した光パワーが前記パスアップ閾値パワーより大きい場合は、前記復帰電圧を制御電圧として前記二軸MEMSミラー装置を復帰させる演算手段と、この演算手段で決定された値の制御電圧を前記二軸MEMSミラー装置の制御電極に印加する制御電圧印加手段とを有することを特徴とするものである。
また、本発明の光スイッチの1構成例において、前記制御手段は、注目する入力ポートについてVx−Vy平面上の前記光減衰率ATT(Vx,Vy)の等高線図の中心電圧(Vxo,Vyo)を前記制御電圧(Vx,Vy)の始点とし、Vyを固定した場合の前記光減衰率ATT(Vx,Vy)が最小になる制御電圧Vxの探索を、前記制御電圧Vyを所定の増分値dVyだけ増加させながら繰り返し行い、前記光減衰率ATT(Vx,Vy)が所望のシャットダウン減衰率以上になった時点の制御電圧(Vx,Vy)および前記光減衰率ATT(Vx,Vy)と、直前の制御電圧(Vx,Vy)および光減衰率ATT(Vx,Vy)とから、前記光減衰率ATT(Vx,Vy)が前記シャットダウン減衰率と等しくなる制御電圧(Vx,Vy)を算出し、この制御電圧(Vx,Vy)を前記シャットダウン電圧として予め設定することを特徴とするものである。
また、本発明は、少なくとも1本以上の入力ポートと、少なくとも1本以上の出力ポートと、前記入出力ポートが並ぶ方向と直交するx軸および前記入出力ポートが並ぶ方向と平行なy軸の二つの回動軸周りに回動可能なミラー、並びに制御電圧に応じた静電引力により前記ミラーを回動させる制御電極からなる二軸MEMSミラー装置とを備える光スイッチの制御方法において、前記ミラーをx軸周りに回動させる制御電圧をVx、前記ミラーをy軸周りに回動させる制御電圧をVy、前記入力ポートから出射した光信号が前記ミラーで反射して前記出力ポートに結合するときの光減衰率をATT(Vx,Vy)としたとき、前記制御電圧(Vx,Vy)に対する前記光減衰率ATT(Vx,Vy)の微分値が最小で、かつ前記光減衰率ATT(Vx,Vy)が所望のシャットダウン減衰率に等しいときの制御電圧(Vx,Vy)を、シャットダウン状態の制御電圧であるシャットダウン電圧とする制御手順を備えることを特徴とするものである。
また、本発明の光スイッチの制御方法の1構成例において、前記制御手順は、∂ATT(Vx,Vy)/∂Vx=0を満たし、かつ前記光減衰率ATT(Vx,Vy)が所望のシャットダウン減衰率に等しいときの制御電圧(Vx,Vy)を、前記シャットダウン電圧とすることを特徴とするものである。
また、本発明の光スイッチの制御方法の1構成例において、前記制御手順は、前記出力ポートからの光出力の一部をフォトダイオードで電気信号に変換し、このフォトダイオードの出力に基づいて、前記出力ポートから出射する光のパワーを一定時間毎に測定する光パワー測定手順と、前記シャットダウン状態でないときに測定した光パワーが予め定められたシャットダウン閾値より小さい場合は、現在の制御電圧の値を復帰電圧としてメモリに記憶させた上で、入力ポートに対応する予め定められたシャットダウン電圧を制御電圧として前記二軸MEMSミラー装置を前記シャットダウン状態に移行させ、前記シャットダウン状態において測定した光パワーが予め定められたパスアップ閾値パワーより大きい場合は、前記復帰電圧を制御電圧として前記二軸MEMSミラー装置を復帰させる演算手順と、この演算手順で決定された値の制御電圧を前記二軸MEMSミラー装置の制御電極に印加する制御電圧印加手順とを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の光スイッチの制御方法の1構成例は、さらに、前記制御手順の前に、注目する入力ポートについてVx−Vy平面上の前記光減衰率ATT(Vx,Vy)の等高線図の中心電圧(Vxo,Vyo)を前記制御電圧(Vx,Vy)の始点とし、Vyを固定した場合の前記光減衰率ATT(Vx,Vy)が最小になる制御電圧Vxの探索を、前記制御電圧Vyを所定の増分値dVyだけ増加させながら繰り返し行い、前記光減衰率ATT(Vx,Vy)が所望のシャットダウン減衰率以上になった時点の制御電圧(Vx,Vy)および前記光減衰率ATT(Vx,Vy)と、直前の制御電圧(Vx,Vy)および光減衰率ATT(Vx,Vy)とから、前記光減衰率ATT(Vx,Vy)が前記シャットダウン減衰率と等しくなる制御電圧(Vx,Vy)を算出し、この制御電圧(Vx,Vy)を前記シャットダウン電圧として予め設定するシャットダウン電圧設定手順を備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、制御電圧(Vx,Vy)に対する光減衰率ATT(Vx,Vy)の微分値が最小で、かつ光減衰率ATT(Vx,Vy)が所望のシャットダウン減衰率に等しいときの制御電圧(Vx,Vy)を、シャットダウン電圧とすることにより、従来のVOA特性上のシャットダウン状態と比べて、ドリフトや温度変化によりミラーの角度変化が生じた場合でも、その影響による光減衰率の変化が小さいため、所望のシャットダウン減衰率からのずれを小さく保つことが可能になる。その結果、本発明では、光信号の復帰を確実に検出することができるので、光信号が復帰したときにミラーがシャットダウン前の状態に復帰し損なう可能性を低減することができる。
本発明の効果を試算するためのプロファイルモデルを示す図である。 本発明の実施の形態に係る光スイッチの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る光スイッチのシャットダウン制御アルゴリズムを説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態におけるシャットダウン電圧の測定方法を説明する図である。 本発明の実施の形態におけるシャットダウン電圧の測定方法を説明するフローチャートである。 波長選択スイッチを使ったノードの構成例を示すブロック図である。 Add型n×1波長選択スイッチの構成例を示すブロック図である。 図7を1つのチャンネルに注目して簡略化したブロック図である。 制御電圧Vx−Vy平面上の光減衰率の等高線を示す図である。 光減衰率可変特性の例を示す図である。 図10の光減衰率可変特性上においてシャットダウン減衰率を与える制御電圧を示す図である。 外乱が光減衰率可変特性に与える影響を示す図である。
[発明の原理]
本発明では、上記の問題に対して、VOA特性上とは別に、ドリフトや温度変化などの外乱によってMEMSミラーの状態が変化しても、入力ポートと出力ポートとの間の光減衰率の変化としては大きく現れにくい制御電圧条件によって、シャットダウン状態を設定することを特徴とする。
この外乱があっても光減衰率が変化しにくい制御電圧条件とは、制御電圧に対する光減衰率の微分値が最も小さいところを指す。
本発明で制御の対象となるMEMSミラーは二軸ミラーなので、MEMSミラーを回動させるための制御電圧もVx,Vyの二つがあり、それぞれの制御電圧に対する光減衰率の微分値も、∂ATT/∂Vxと∂ATT/∂Vyの二つがある。ATTは光減衰率を表す。数値解析的には、これらの微分値の二乗平均が最小になるところが求める制御電圧条件になるが、現実の光スイッチにおいて、この条件を満たす電圧を探索するのは非常に困難な作業であり、実用的な方法とは言えない。
そこで本発明では、図9に示したVx方向にピークがn個あり、Vy方向にはピークは1個しかないという特徴的なVx−Vy平面上の光減衰率プロファイルを活かして、シャットダウン状態を設定する。具体的には、MEMSミラーのx軸周りの回動に対して外乱が加わった場合とy軸周りの回動に対して外乱量が加わった場合とを比較すると、同じ外乱量であっても、y軸側(制御電圧Vy側)よりもx軸側(制御電圧Vx側)の方が光減衰率変化が非常に大きいことに着目して、光減衰率変化に敏感に効くVxのみに注目して、以下の式(1)の制御電圧条件によってシャットダウン状態を設定する。
∂ATT/∂Vx=0 ・・・(1)
光減衰率の変化は、理論的には制御電圧に対するMEMSミラーの角度変化特性がVx,Vyで同等の場合、n=10であれば、制御電圧Vyに関する光減衰率の変化よりも制御電圧Vxに関する光減衰率の変化の方が10倍大きい。
式(1)の制御電圧条件によってシャットダウン状態を設定することは、仮に光減衰率プロファイルの楕円の長軸がVy軸と完全に平行ならば、シャットダウン減衰率になるまで制御電圧Vyのみを変化させることを意味する。しかし、実際には制御電圧に対するMEMSミラーの角度変化特性に非線形性がある場合が多いので、光減衰率プロファイルの楕円長軸は、必ずしもVy軸と平行にはならない。したがって、本発明は、単にVOA特性をVy軸上に取った場合の、VOA特性上のシャットダウン状態とは差別化される。
ここで、制御電圧に対するMEMSミラーの回動角特性がVxとVyに関して同一の二軸MEMSミラー装置を使ったWSSにおいて、従来のVOA特性上にシャットダウン状態を設定した場合と、本発明のように式(1)の制御電圧条件によってシャットダウン状態を設定した場合とで、制御電圧に対する光減衰率の微分値がどれくらい変わるかを試算する。ここでは、n=10、すなわち入力ポートの数を10本とする。
n=10なので、光減衰率プロファイルの楕円の軸比(“1−扁平率”の逆数)=長軸長/短軸長を10とする(図1(A))。また、光減衰率プロファイルを2次の放物曲面20/1002×Vy2で近似し、制御電圧がVy方向にピークから100V変化すると、光減衰率(ATT)が20dBになると仮定する(図1(B))。さらに、従来のVOA特性は、図1(A)の100で示すように、Vy軸に対して5°傾いた制御電圧軸上の光減衰率特性であると仮定する。また、光減衰率プロファイルの楕円の中心位置(ピーク位置)を(Vxo,Vyo)とする。
このときの制御電圧VxとVyの関係は、次式になる。
Vy−Vyo=(1/tan5°)×(Vx−Vxo) ・・・(2)
また、この条件におけるVx−Vy平面上の光減衰率ATT(Vx,Vy)[dB]は次式で表される。
ATT(Vx,Vy)=(20/1002)×{102×(Vx−Vxo)2
+(Vy−Vyo)2} ・・・(3)
式(3)を制御電圧Vx,Vyについて、それぞれ偏微分すると次式が得られる。
∂ATT(Vx,Vy)/∂Vx=(40/100)×(Vx−Vxo)
・・・(4)
∂ATT(Vx,Vy)/∂Vy=(40/1002)×(Vx−Vxo)
・・・(5)
シャットダウン減衰率を10dBとすると、従来のVOA特性上でシャットダウン減衰率を得られる制御電圧(便宜的にシャットダウン電圧と呼ぶ)は、式(2)と式(3)を連立して、ATT(Vx,Vy)=10dBの解として以下のように得られる。
(Vx,Vy)=(4.7+Vxo,53.3+Vyo) ・・・(6)
また、本発明におけるシャットダウン電圧は、楕円長軸上にあり、以下のようになる。
(Vx,Vy)=(Vxo,71+Vyo) ・・・(7)
式(6)を式(4)、式(5)に代入すると、二つの偏微分値の二乗平均平方根は1.3dB/Vとなる。同様に、式(7)を式(4)、式(5)に代入すると、二つの偏微分値の二乗平均平方根は0.2dB/Vとなる。このように、本発明によれば、従来のVOA特性上にシャットダウン状態を設定する場合に比べて、制御電圧に対する光減衰率変化を1/6以下に低減できることが分かる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る光スイッチの構成例を示すブロック図である。
本実施の形態の光スイッチは、n本の入力ポート200−1〜200−nと、1本の出力ポート201と、入力ポート200−1〜200−nからの複数の光信号を分波する回折格子202と、分波された光信号を出力ポート201と任意の結合率で結合させるための二軸MEMSミラー装置203と、出力ポート201の出力パワーの一部を分岐させるカプラ204と、カプラ204で分岐された光を電気信号に変換するフォトダイオード206と、フォトダイオード206からの電気信号をデジタルデータに変換するA/D変換器207と、A/D変換器207からのデジタルデータ(光出力パワー情報)を基に二軸MEMSミラー装置203の制御電極に最適な電圧を印加するミラー制御回路208aとから構成される。
図2において、209は入力ポート200−1〜200−nと出力ポート201と回折格子202と二軸MEMSミラー装置203とからなる空間光学系光スイッチ部、210aはカプラ204とフォトダイオード206とA/D変換器207とミラー制御回路208aとからなる制御回路部である。
二軸MEMSミラー装置203は、ミラー基板の開口部に支持部材を介して回動可能に支持された可動部材であるミラーと、ミラー基板と対向する電極基板上に配置された制御電極とを有するものであり、制御電極に電圧を印加することで発生した静電引力により、ミラーが回動するものである。このような二軸MEMSミラー装置203の構成は周知であるので、二軸MEMSミラー装置203の詳細な説明は詳細する。
なお、図2では、二軸MEMSミラー装置203とフォトダイオード206とを一つのチャンネルについてのみ記載し、制御回路部210a内の1×m分波器を省略している。
図2で示すように、本実施の形態の光スイッチの代表的な構成は、図7や図8の構成と同等であり、従来と同じ部分については詳細な説明は省く。
本実施の形態のミラー制御回路208aは、二軸MEMSミラー装置203の制御電極に印加する制御電圧の値を演算する演算器211と、演算器211の演算のために使用される情報を記憶するメモリ212と、光出力パワー情報を定期的にモニタするためのタイマー213と、演算器211で演算された値の制御電圧を二軸MEMSミラー装置203の制御電極に印加する制御電圧印加部214とを有する。
メモリ212は、不揮発メモリと揮発メモリの2つのメモリから構成される。タイマーとは、離散時間ごとに演算器211にシャットダウン条件判断を実行するようトリガーをかけるものを総称して呼んでいる。したがって、タイマー213は、時計のような時間を計測するものだけではなく、クロック発信器、もしくはクロック発信器とカウンタとから構成される、離散時間を発生させるものであってもよい。
本実施の形態のシャットダウン制御に関するパラメータとしては、シャットダウン閾値パワーPsdと、パスアップ閾値パワーPpuと、各入力ポート用のシャットダウン電圧Vx_sd[i],Vy_sd[i]と(iは入力ポート番号で1〜nの整数)、チャンネル毎にシャットダウン状態以前の光減衰率の状態に復帰するための復帰電圧Vx_ret,Vy_retと、シャットダウン状態かどうかを表すシャットダウン状態変数Status_sdとがある。シャットダウン閾値パワーPsdとパスアップ閾値パワーPpuとシャットダウン電圧Vx_sd[i],Vy_sd[i]とは、予め規定された定数としてメモリ212内の不揮発メモリに格納されている。また、復帰電圧Vx_ret,Vy_retとシャットダウン状態変数Status_sdとは、変数としてメモリ212内の揮発メモリに格納される。
ここで、シャットダウン電圧Vx_sd[i],Vy_sd[i]は、入力ポート200−i(i=1,2,・・・,n)に関して式(1)を満たし、かつ所定のシャットダウン減衰率を与える制御電圧である。
なお、WSSのように複数のチャンネル(ミラー)がある場合は、揮発メモリに格納される上記変数を必要に応じてチャンネル分だけ設ければよい。
本実施の形態の光スイッチの代表的なシャットダウン制御アルゴリズムのフローを図3に示す。ここでは、光が入力されている入力ポートを200−iとする。
まず始めに、光スイッチは所望のスイッチ状態に設定される。このスイッチ状態とは、例えば所望の光減衰率に合わせた状態や、所望の光パワーが出力される状態などである。つまり、ミラー制御回路208aの演算器211は、A/D変換器207から入力されるデジタルデータに基づいて、入力ポート200−iに入射した光が所望の光減衰率あるいは光パワーで出力ポート201から出るように制御電圧値を演算し、制御電圧印加部214は、演算器211で演算された値の制御電圧を二軸MEMSミラー装置203の制御電極に印加する。これらの機能は従来から光スイッチに備わっている機能である。
この初期状態ではシャットダウン状態になっていないので、演算器211は、シャットダウン状態変数Status_sdをシャットダウン状態でないことを示す値(例えばBoolean変数とすれば、Falseなど)に初期化する(図3ステップS1)。
次に、演算器211は、定期的に光出力をモニタするために、シャットダウンのためのタイマー213に時間計測を開始させる(ステップS2)。
タイマー213がスタートすると、演算器211は、A/D変換器207から入力されるデジタルデータに基づいて、出力ポート201から出射する光のパワーを定期的に計測する(ステップS3)。
続いて、演算器211は、シャットダウン状態かどうかを判定する(ステップS4)。この判定には、シャットダウン状態変数Status_sdの値を見ればよい。まず、シャットダウン状態ではない場合について説明する。
演算器211は、シャットダウン状態ではなく、かつ直前のステップS3で計測した光パワーが予め定められたシャットダウン閾値パワーPsd以上の場合(ステップS5においてNO)、光信号が出力ポート201に届いていると判断する。この状態は、通常の光スイッチを使っている状態そのものである。この場合、演算器211は、タイマー213が停止したかどうかを判定する(ステップS6)。シャットダウンのための光パワーのモニタが必要な場合は、ステップS7に進み、一定時間経過後にステップS3に戻る。こうして、光信号が出力ポート201に届いている限り、ステップS3〜S7の処理が一定時間毎に繰り返し行われる。
また、演算器211は、シャットダウンのための光パワーのモニタが不要な状態になった場合は(ステップS6においてYES)、タイマー213による時間計測を停止させて、図3のシャットダウン制御アルゴリズムフローから抜ける。
また、演算器211は、ステップS5において光パワーがシャットダウン閾値パワーPsdより小さい場合、光源の故障や光ケーブルの断線など、なんらかの理由により光信号が出力ポート201に届いていないと判断して、シャットダウン状態に入る。演算器211は、シャットダウン状態に入る場合、まず光信号の復帰に備えて、シャットダウン状態前に戻れるように、二軸MEMSミラー装置203の制御電極に現在印加している制御電圧(Vx,Vy)を、復帰電圧(Vx_ret,Vy_ret)としてメモリ212に記憶させる(ステップS8)。
次に、演算器211は、入力ポート200−i用に予め定められたシャットダウン電圧(Vx_sd[i],Vy_sd[i])を制御電圧(Vx,Vy)として、この制御電圧(Vx,Vy)を二軸MEMSミラー装置203の制御電極に印加する(ステップS9)。これにより、二軸MEMSミラー装置203のミラーの状態は、上記の式(1)を満たし、かつ入力ポート200−iと出力ポート201との間の光減衰率が所定のシャットダウン減衰率の状態となる。
演算器211は、シャットダウン状態になったので、シャットダウン状態変数Status_sdをシャットダウン状態になったことを示す値(例えばBoolean変数とすれば、Trueなど)に変える(ステップS10)。そして、演算器211は、ステップS7に進み、一定時間経過後にステップS3に戻る。
次に、ステップS4においてシャットダウン状態にある場合について説明する。演算器211は、シャットダウン状態で、かつ直前のステップS3で計測した光パワーが予め定められたパスアップ閾値パワーPpuより大きい場合(ステップS11においてYES)、出力ポート201から出射する光信号が復帰したとみなし、シャットダウンする前の制御電圧である復帰電圧(Vx_ret,Vy_ret)を制御電圧(Vx,Vy)として、この制御電圧(Vx,Vy)を二軸MEMSミラー装置203の制御電極に印加する(ステップS12)。これにより、二軸MEMSミラー装置203のミラーの状態は、シャットダウンする直前の状態に復帰する。
演算器211は、この時点でパスアップが完了しシャットダウン状態から抜けたので、シャットダウン状態変数Status_sdをシャットダウン状態ではないことを示す値(例えばBoolean変数とすれば、Falseなど)に変える(ステップS13)。そして、演算器211は、ステップS7に進み、一定時間経過後にステップS3に戻る。
また、演算器211は、ステップS11において光パワーがパスアップ閾値パワーPpu以下の場合、光信号は復帰していないとみなし、何もせずにステップS7に進み、一定時間経過後にステップS3に戻る。
以上のようにステップS3〜S13の処理は、タイマー213の時間計測によって一定時間間隔で実施される。
以上のシャットダウン制御アルゴリズムにおいては、シャットダウン電圧(Vx_sd,Vy_sd)を入力ポート毎に予め測定し、メモリ212に格納しておく必要がある。図4は、シャットダウン電圧(Vx_sd,Vy_sd)の測定方法を説明する図である。この図4は、制御電圧(Vx,Vy)とMEMSミラーの回動角との関係にある非線形性を考慮したVx−Vy平面上の光減衰率の等高線図である。図4で示すように、式(1)を満たす制御電圧条件(図4の40)は、必ずしもVy軸と平行ではなく、弓状に湾曲している。この湾曲した曲線上のシャットダウン電圧(Vx_sd,Vy_sd)を得ることが、ここで説明する方法の目的である。
図5はシャットダウン電圧(Vx_sd,Vy_sd)の測定方法を説明するフローチャートである。ここでは、入力ポート200−i用のシャットダウン電圧を測定する場合を想定して説明する。
まず始めに、シャットダウン電圧設定手段となる演算器211は、入力ポート200−iと出力ポート201との間の光減衰率が最小となる制御電圧(Vx,Vy)を二軸MEMSミラー装置203に印加する。すなわち、演算器211は、図4の光減衰率の等高線図の中心電圧(Vxo,Vyo)を制御電圧(Vx,Vy)として、この制御電圧(Vx,Vy)を二軸MEMSミラー装置203の制御電極に印加する(図5ステップS20)。
演算器211は、ステップS20のように二軸MEMSミラー装置203を制御した状態でA/D変換器207から入力されるデジタルデータに基づいて、出力ポート201から出射する光のパワーを測定し、光減衰率ATT=0における既知の光パワーと測定した光パワーとの差から、ステップS20のように二軸MEMSミラー装置203を制御した状態における光減衰率ATTを算出する(ステップS21)。
なお、光減衰率ATT=0における光パワーは、設計者に委ねられた値なので、どのような値にすべきかを本実施の形態では特定しない。一つのチャンネル、一つの入力ポートしかない場合は、光減衰率ATT=0における光パワーを、光減衰率の等高線図の中心電圧(Vxo,Vyo)を二軸MEMSミラー装置203の制御電極に印加したときの光パワーと定義し、光減衰率の等高線図の中心でATT=0になるように定める場合が多い。WSSのように多数のチャンネル、多数の入力ポートがある場合は、設計者が定めた特定のチャンネルの、特定の入力ポート用の中心電圧(Vxo,Vyo)をこの特定のチャンネルの二軸MEMSミラー装置203の制御電極に印加したときの光パワーを、光減衰率ATT=0における光パワーとしてもよい。
次に、演算器211は、直前に算出した光減衰率ATTが所定のシャットダウン減衰率以上かどうかを判定する(ステップS22)。
演算器211は、光減衰率ATTがシャットダウン減衰率より小さい場合(ステップS22においてNO)、現在の制御電圧(Vx,Vy)および光減衰率ATTの値を、後の計算のために前回の値としてメモリ212に記録した後に、制御電圧VyをdVyだけ増加させる(ステップS23)。dVyは、図4に示すように制御電圧Vyの増分を示す所定値である。
続いて、演算器211は、制御電圧(Vx,Vy)を二軸MEMSミラー装置203の制御電極に印加した場合と、制御電圧VxをdVxだけ減らした制御電圧(Vx−dVx,Vy)を二軸MEMSミラー装置203の制御電極に印加した場合と、制御電圧VxをdVxだけ増やした制御電圧(Vx+dVx,Vy)を二軸MEMSミラー装置203の制御電極に印加した場合の3点について、それぞれA/D変換器207から入力されるデジタルデータに基づいて光パワーを測定し、この測定結果から各点における光減衰率ATTをステップS21と同様に算出する(ステップS24)。dVxは、図4に示すように制御電圧Vxの増減分を示す所定値である。
演算器211は、ステップS24で算出した3点の光減衰率ATTの中で、最も小さい光減衰率ATTが、制御電圧(Vx,Vy)を二軸MEMSミラー装置203の制御電極に印加したときではなく、制御電圧(Vx−dVx,Vy)または(Vx+dVx,Vy)のどちらかを印加したときに得られた場合は(ステップS25においてNO)、現在の制御電圧(Vx,Vy)は極小点、すなわち式(1)を満たす状態にないとして、制御電圧Vxを、最も小さい光減衰率ATTが得られたときのVxの値(Vx−dVxまたはVx+dVx)に更新し(ステップS26)、ステップS24に戻る。こうして、制御電圧(Vx,Vy)を二軸MEMSミラー装置203の制御電極に印加した場合の光減衰率ATTが最も小さくなるまで、ステップS24〜S26の処理が繰り返し行われる。
次に、演算器211は、ステップS24で算出した3点の光減衰率ATTの中で、最も小さい光減衰率ATTが、制御電圧(Vx,Vy)を二軸MEMSミラー装置203の制御電極に印加したときに得られた場合は(ステップS25においてYES)、現在の制御電圧(Vx,Vy)は極小点、すなわち式(1)を満たす状態にあるとみなし、ステップS22に戻る。
演算器211は、ステップS25からステップS22に戻った場合、ステップS24で制御電圧(Vx,Vy)を二軸MEMSミラー装置203の制御電極に印加したときに算出した光減衰率ATTがシャットダウン減衰率以上かどうかを判定する(ステップS22)。演算器211は、光減衰率ATTがシャットダウン減衰率より小さい場合、ステップS23に進む。こうして、光減衰率ATTがシャットダウン減衰率より小さい場合は、ステップS22〜S26の処理が繰り返し行われる。
演算器211は、ステップS22において光減衰率ATTがシャットダウン減衰率以上であると判定した場合は、シャットダウン電圧(Vx_sd,Vy_sd)を求める処理に移る。具体的には、演算器211は、現在の制御電圧(Vx,Vy)および光減衰率ATTの値と、ステップS23で記録しておいた直前の制御電圧(Vx,Vy)および光減衰率ATTの値とを使って、光減衰率ATTが所定のシャットダウン減衰率と等しくなる制御電圧(Vx,Vy)を線形補間などにより算出し、この制御電圧(Vx,Vy)をシャットダウン電圧(Vx_sd,Vy_sd)とする(ステップS27)。これで、シャットダウン電圧(Vx_sd,Vy_sd)の測定が終了する。その他の入力ポートについても同様にしてシャットダウン電圧(Vx_sd,Vy_sd)を求めることができる。
以上、説明したように、本実施の形態では、制御電圧(Vx,Vy)に対する光減衰率ATT(Vx,Vy)の微分値が最小で、かつ光減衰率ATT(Vx,Vy)が所望のシャットダウン減衰率に等しいときの制御電圧(Vx,Vy)を、シャットダウン電圧とすることにより、ドリフトや温度変化によりMEMSミラーの角度変化が生じた場合でも、その影響による光減衰率の変化が小さいため、所望のシャットダウン減衰率からのずれを小さく保つことが可能になる。その結果、本実施の形態では、光信号の復帰を確実に検出することができるので、光信号が復帰したときにMEMSミラーがシャットダウン前の状態に復帰し損なう可能性を低減することができる。
なお、本実施の形態において少なくとも演算器211とメモリ212とタイマー213とは、例えばCPU、記憶装置およびインタフェースを備えたコンピュータとこれらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。このようなコンピュータを動作させるためのプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、メモリカードなどの記録媒体に記録された状態で提供される。CPUは、読み込んだプログラムを記憶装置に書き込み、このプログラムに従って本実施の形態で説明した処理を実行する。また、記憶媒体とCPUで構成されるコンピュータの代わりに、プログラムや変数を書き込んだFPGA(Field programmable gate array)と、制御に必要な変数を保存するためのフラッシュメモリのような不揮発メモリで演算器211とメモリ212を構成してもよい。
本発明は、光スイッチにおいて光サージによる素子破壊を回避する技術に適用することができる。
200−1〜200−n…入力ポート、201…出力ポート、202…回折格子、203…二軸MEMSミラー装置、204…カプラ、206…フォトダイオード、207…A/D変換器、208a…ミラー制御回路、209…空間光学系光スイッチ部、210a…制御回路部、211…演算器、212…メモリ、213…タイマー、214…制御電圧印加部。

Claims (9)

  1. 少なくとも1本以上の入力ポートと、
    少なくとも1本以上の出力ポートと、
    前記入出力ポートが並ぶ方向と直交するx軸および前記入出力ポートが並ぶ方向と平行なy軸の二つの回動軸周りに回動可能なミラー、並びに制御電圧に応じた静電引力により前記ミラーを回動させる制御電極からなる二軸MEMSミラー装置と、
    前記ミラーをx軸周りに回動させる制御電圧をVx、前記ミラーをy軸周りに回動させる制御電圧をVy、前記入力ポートから出射した光信号が前記ミラーで反射して前記出力ポートに結合するときの光減衰率をATT(Vx,Vy)としたとき、前記制御電圧(Vx,Vy)に対する前記光減衰率ATT(Vx,Vy)の微分値が最小で、かつ前記光減衰率ATT(Vx,Vy)が所望のシャットダウン減衰率に等しいときの制御電圧(Vx,Vy)を、シャットダウン状態の制御電圧であるシャットダウン電圧とする制御手段とを備えることを特徴とする光スイッチ。
  2. 請求項1記載の光スイッチにおいて、
    前記制御手段は、∂ATT(Vx,Vy)/∂Vx=0を満たし、かつ前記光減衰率ATT(Vx,Vy)が所望のシャットダウン減衰率に等しいときの制御電圧(Vx,Vy)を、前記シャットダウン電圧とすることを特徴とする光スイッチ。
  3. 請求項1または2記載の光スイッチにおいて、
    前記制御手段は、
    前記出力ポートからの光出力の一部を分岐させるカプラと、
    このカプラで分岐された光を電気信号に変換するフォトダイオードと、
    このフォトダイオードの出力に基づいて前記二軸MEMSミラー装置の制御電極に前記制御電圧を印加するミラー制御回路とからなることを特徴とする光スイッチ。
  4. 請求項3記載の光スイッチにおいて、
    前記ミラー制御回路は、
    前記シャットダウン状態に移行するときの光パワーの閾値であるシャットダウン閾値パワーと、前記シャットダウン状態から復帰するときの光パワーの閾値であるパスアップ閾値パワーと、入力ポート毎の前記シャットダウン電圧とを予め記憶するメモリと、
    前記フォトダイオードの出力に基づいて、前記出力ポートから出射する光のパワーを一定時間毎に測定し、前記シャットダウン状態でないときに測定した光パワーが前記シャットダウン閾値より小さい場合は、現在の制御電圧の値を復帰電圧として前記メモリに記憶させた上で、入力ポートに対応する前記シャットダウン電圧を制御電圧として前記二軸MEMSミラー装置を前記シャットダウン状態に移行させ、前記シャットダウン状態において測定した光パワーが前記パスアップ閾値パワーより大きい場合は、前記復帰電圧を制御電圧として前記二軸MEMSミラー装置を復帰させる演算手段と、
    この演算手段で決定された値の制御電圧を前記二軸MEMSミラー装置の制御電極に印加する制御電圧印加手段とを有することを特徴とする光スイッチ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光スイッチにおいて、
    前記制御手段は、注目する入力ポートについてVx−Vy平面上の前記光減衰率ATT(Vx,Vy)の等高線図の中心電圧(Vxo,Vyo)を前記制御電圧(Vx,Vy)の始点とし、Vyを固定した場合の前記光減衰率ATT(Vx,Vy)が最小になる制御電圧Vxの探索を、前記制御電圧Vyを所定の増分値dVyだけ増加させながら繰り返し行い、前記光減衰率ATT(Vx,Vy)が所望のシャットダウン減衰率以上になった時点の制御電圧(Vx,Vy)および前記光減衰率ATT(Vx,Vy)と、直前の制御電圧(Vx,Vy)および光減衰率ATT(Vx,Vy)とから、前記光減衰率ATT(Vx,Vy)が前記シャットダウン減衰率と等しくなる制御電圧(Vx,Vy)を算出し、この制御電圧(Vx,Vy)を前記シャットダウン電圧として予め設定することを特徴とする光スイッチ。
  6. 少なくとも1本以上の入力ポートと、少なくとも1本以上の出力ポートと、前記入出力ポートが並ぶ方向と直交するx軸および前記入出力ポートが並ぶ方向と平行なy軸の二つの回動軸周りに回動可能なミラー、並びに制御電圧に応じた静電引力により前記ミラーを回動させる制御電極からなる二軸MEMSミラー装置とを備える光スイッチの制御方法において、
    前記ミラーをx軸周りに回動させる制御電圧をVx、前記ミラーをy軸周りに回動させる制御電圧をVy、前記入力ポートから出射した光信号が前記ミラーで反射して前記出力ポートに結合するときの光減衰率をATT(Vx,Vy)としたとき、前記制御電圧(Vx,Vy)に対する前記光減衰率ATT(Vx,Vy)の微分値が最小で、かつ前記光減衰率ATT(Vx,Vy)が所望のシャットダウン減衰率に等しいときの制御電圧(Vx,Vy)を、シャットダウン状態の制御電圧であるシャットダウン電圧とする制御手順を備えることを特徴とする光スイッチの制御方法。
  7. 請求項6記載の光スイッチの制御方法において、
    前記制御手順は、∂ATT(Vx,Vy)/∂Vx=0を満たし、かつ前記光減衰率ATT(Vx,Vy)が所望のシャットダウン減衰率に等しいときの制御電圧(Vx,Vy)を、前記シャットダウン電圧とすることを特徴とする光スイッチの制御方法。
  8. 請求項6または7記載の光スイッチの制御方法において、
    前記制御手順は、
    前記出力ポートからの光出力の一部をフォトダイオードで電気信号に変換し、このフォトダイオードの出力に基づいて、前記出力ポートから出射する光のパワーを一定時間毎に測定する光パワー測定手順と、
    前記シャットダウン状態でないときに測定した光パワーが予め定められたシャットダウン閾値より小さい場合は、現在の制御電圧の値を復帰電圧としてメモリに記憶させた上で、入力ポートに対応する予め定められたシャットダウン電圧を制御電圧として前記二軸MEMSミラー装置を前記シャットダウン状態に移行させ、前記シャットダウン状態において測定した光パワーが予め定められたパスアップ閾値パワーより大きい場合は、前記復帰電圧を制御電圧として前記二軸MEMSミラー装置を復帰させる演算手順と、
    この演算手順で決定された値の制御電圧を前記二軸MEMSミラー装置の制御電極に印加する制御電圧印加手順とを含むことを特徴とする光スイッチの制御方法。
  9. 請求項6乃至8のいずれか1項に記載の光スイッチの制御方法において、
    さらに、前記制御手順の前に、注目する入力ポートについてVx−Vy平面上の前記光減衰率ATT(Vx,Vy)の等高線図の中心電圧(Vxo,Vyo)を前記制御電圧(Vx,Vy)の始点とし、Vyを固定した場合の前記光減衰率ATT(Vx,Vy)が最小になる制御電圧Vxの探索を、前記制御電圧Vyを所定の増分値dVyだけ増加させながら繰り返し行い、前記光減衰率ATT(Vx,Vy)が所望のシャットダウン減衰率以上になった時点の制御電圧(Vx,Vy)および前記光減衰率ATT(Vx,Vy)と、直前の制御電圧(Vx,Vy)および光減衰率ATT(Vx,Vy)とから、前記光減衰率ATT(Vx,Vy)が前記シャットダウン減衰率と等しくなる制御電圧(Vx,Vy)を算出し、この制御電圧(Vx,Vy)を前記シャットダウン電圧として予め設定するシャットダウン電圧設定手順を備えることを特徴とする光スイッチの制御方法。
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