JP2010221678A - 冊子並びにその製造方法及び装置 - Google Patents

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Kenichi Imaizumi
健一 今泉
Tetsuro Ito
哲朗 伊藤
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Abstract

【課題】アルバム等の冊子を簡易に製造する。
【解決手段】本文2の山折れ線に対応する箇所に切り込みを入れたうえで本文を山折れ線上で二つ折りする本文折り工程と、二つ折りされた本文の一方の外面に接着剤を塗布する接着剤本文塗布工程と、先に堆積する本文に後から堆積する本文の接着剤が付着するように本文を積み重ねて堆積体3を形成する本文重畳工程と、表紙4の折れ線に対応する箇所に折り目を入れたうえで表紙を折り目上で二つ折りする表紙折り工程と、二つ折りされた表紙の一方の内面に接着剤を塗布する接着剤内面塗布工程と、二つ折りされた表紙をその接着剤が堆積体の一方の外面に付着するように堆積体に重ねる表紙重畳工程と、表紙を反転させて堆積体の他方の外面の接着剤に付着させる表紙くるみ工程とを経て冊子を製造する。
【選択図】図6

Description

本発明は、アルバム等の冊子と、その冊子を製造する方法及び装置に関する。
従来、アルバムとして、現像処理された写真プリントの一辺を接着して冊子状にしたものが知られている。このアルバムは、連続状の印画紙に画像を焼き付けて枚葉状に切断し、全枚葉を積み重ね、その積み重ねた枚葉の背に接着剤を塗布して全枚葉を一体化することによって形成される(例えば、特許文献1参照。)。
また、帳票を集積して、背に糊付けし一体化することにより冊子状にまとめることも知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平6−266087号公報 特開平10−217632号公報
従来の冊子は、枚葉物を積み重ねてそれらの一端や背に接着剤を塗布することで一体化しているので、冊子を開き難いという問題があり、また、枚葉物が分解、分離しやすいという問題がある。
従って、本発明は、問題点を解決することができる冊子と、その製造方法及び装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用する。
なお、本発明の理解を容易にするため図面の参照符号を括弧書きで付するが、本発明はこれに限定されるものではない。
請求項1に係る発明は、二つ折りされた本文(2)と、この本文(2)を覆う一枚の表紙(4)とを具備した冊子において、上記本文(2)は山折れ線上に切り込み(5)が刻設されたうえで二つ折りされることにより形成され、上記本文(2)の外面と表紙(4)の内面との間が接着剤(8)で接着され、上記接着剤(8)は本文(2)及び表紙(4)の端縁よりも内側に留まるように塗布された冊子を採用する。
請求項2に係る発明は、複数枚の本文(2)が積み重ねられた堆積体(3)と、この本文(2)の堆積体(3)を覆う一枚の表紙(4)とを具備した冊子において、各本文(2)は山折れ線上に切り込み(5)が刻設されたうえで二つ折りされることにより形成され、上記堆積体(3)のうち隣り合う本文(2)の外面同士が接着剤(8)で接着され、上記堆積体(3)の外側本文(2)の外面と表紙(4)の内面との間が接着剤(8)で接着され、上記接着剤(8)は本文(2)及び表紙(4)の端縁よりも内側に留まるように塗布された冊子を採用する。
請求項3に記載されるように、請求項1又は請求項2に記載の冊子において、上記接着剤(8)は両面粘着テープ(8a)とすることができる。
請求項4に記載されるように、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の冊子において、上記堆積体(3)の背と上記表紙(4)の背との間に空隙(10)が設けられたものとすることができる。
また、請求項5に係る発明は、本文(2)の山折れ線に対応する箇所に切り込み(5)を入れたうえで本文(2)を山折れ線上で二つ折りする本文折り工程と、二つ折りされた本文(2)の一方の外面に接着剤(8)を塗布する接着剤本文塗布工程と、先に堆積する本文(2)に後から堆積する本文(2)の接着剤(8)が付着するように本文(2)を積み重ねて堆積体(3)を形成する本文重畳工程と、表紙(4)の折れ線に対応する箇所に折り目(9b)を入れたうえで表紙(4)を折り目(9b)上で二つ折りする表紙折り工程と、二つ折りされた表紙(4)の一方の内面に接着剤(8)を塗布する接着剤内面塗布工程と、二つ折りされた表紙(4)をその接着剤(8)が上記堆積体(3)の一方の外面に付着するように堆積体(3)に重ねる表紙重畳工程と、上記表紙(4)を反転させて上記堆積体(3)の他方の外面の接着剤(8)に付着させる表紙くるみ工程とを包含してなる冊子の製造方法を採用する。
請求項6に記載されるように、請求項5に記載の冊子の製造方法において、上記本文重畳工程又は上記表紙重畳工程は、一方の外面にこの外面の端縁よりも内側に留まるように接着剤(8)が塗布された本文(2)又は一方の内面にこの内面の端縁よりも内側に留まるように接着剤(8)が塗布された表紙(4)を接着剤(8)側が凹面となるように弾性的に湾曲させ、先に集積されて平坦に戻った本文(2)に対して凹面の両側縁を当接せしめ、続いてこの本文(2)又は表紙(4)の凸面を上記先に集積された本文(2)に対して押圧することによって行うものとすることができる。
また、請求項7に係る発明は、本文(2)の山折れ線に対応する箇所に切り込み(5)を入れる切り込み手段(11)と、表紙(4)の折れ線に対応する箇所に折り目(9b)を入れる折り目入れ手段(12)と、切り込み(5)を入れられた本文(2)又は折り目を入れられた表紙(4)を山折れ線上又は折り目(9b)上で二つ折りする折り手段(13)と、二つ折りされた本文(2)の一方の外面又は二つ折りされた表紙(4)の一方の内面に接着剤(8)を塗布する接着剤塗布手段(14)と、先に堆積する本文(2)に後から堆積する本文(2)の接着剤(8)が付着するように本文(2)を積み重ねて堆積体(3)を形成し、二つ折りされた表紙(4)をその接着剤(8)が上記堆積体(3)の一方の外面に付着するように堆積体(3)に重ねる重畳手段(15)と、上記表紙(4)を反転させて上記堆積体(3)の他方の外面の接着剤(8)に付着させる表紙くるみ手段(16)とを包含してなる冊子の製造装置を採用する。
請求項8に記載されるように、請求項7に記載の冊子の製造装置において、上記重畳手段(15)は、一方の外面にこの外面の端縁よりも内側に留まるように接着剤(8)が塗布された本文(2)又は一方の内面にこの内面の端縁よりも内側に留まるように接着剤(8)が塗布された表紙(4)を紙面に垂直方向に本文(2)又は表紙(4)の幅より狭い通路によって案内する第一のガイド体(30)と、第一のガイド体(30)を通過した本文(2)又は表紙(4)を本文(2)又は表紙(4)の幅に略等しい通路によって案内する第二のガイド体(31)と、第一のガイド体(30)の手前で本文(2)又は表紙(4)を接着剤(8)側が凹面となるように弾性的に湾曲させる湾曲手段(37,46a,46b,46c)と、湾曲した本文(2)又は表紙(4)の凸面の両側を押圧しつつ第一のガイド体(30)内を通過させ、第二のガイド体(31)内で本文(2)又は表紙(4)の凹面の両側を先に集積されて平坦に戻った本文(2)に対して当接せしめる第一の押圧体(32)と、第二のガイド体(31)内で本文(2)又は表紙(4)の凸面を上記先に集積された本文(2)に対して押圧する第二の押圧体(33)とを具備したものとすることができる。
請求項9に記載されるように、請求項8に記載の冊子の製造装置において、上記湾曲手段は、第一のガイド体内を通過する本文(2)又は表紙(4)の端に接触可能に設けられた突起(37)とすることができる。
請求項10に記載されるように、請求項8に記載の冊子の製造装置において、上記湾曲手段は、第一のガイド体(30)の入口へと本文(2)又は表紙(4)を搬送する搬送路上に設けられたガイド棒(46a,46b,46c)とすることができる。
本発明に係る冊子によれば、一部又は複数部の本文(2)を一枚の表紙で包んでなる冊子をページの開閉が容易であり、また、本文(2)の中央に皺が生じにくい構造にすることができる。
また、本発明の製造方法及び装置によれば、上記冊子を簡易に製造することができる。
本発明に係る冊子の斜視図である。 図1の冊子を開いた状態で示す斜視図である。 図1中、III−III線矢視断面図である。 (A)は本文を開いた状態で示す斜視図、(B)は図(A)中、要部の拡大図である。 表紙を開いた状態で示す斜視図である。 本発明に係る冊子製造装置の一例の概略を示す斜視図である。 接着剤塗布部の側面図であり、(A)は塗布前の状態を示し、(B)は塗布中の状態を示す。 接着剤塗布部の変形例の側面図であり、(A)は塗布前の状態を示し、(B)は塗布中の状態を示す。 本文及び表紙を集積する集積部の正面図であり、(A)は二つ折りされた本文がガイド壁の入口に入った状態を示し、(B)は二つ折りされた本文が両側押圧体によってガイド壁間へと押し込まれ、ピンに当たって湾曲した状態を示し、(C)は二つ折りされた本文が両側押圧体によってガイド壁間へ更に深く押し込まれ、ピンから外れた状態を示す。 (D)は二つ折りされた本文が両側押圧体によってガイド壁間へ更に深く押し込まれ、すでに集積された本文の外面上に湾曲したまま重なった状態を示し、(E)は湾曲した本文の中央部が中央押圧体によって、すでに集積された本文の外面上に押圧された状態を示す。 本文及び表紙を集積する集積部の斜視図であり、(A)は本文の堆積体を収容した集積部に表紙が送られた状態を示し、(B)は表紙が反転し始める状態を示し、(C)は表紙が開いた状態を示す。 (D)は表紙の背が本文の堆積体の背に到達した状態を示し、(E)は表紙が本文の堆積体を包み終えた状態を示し、(F)は堆積体が表紙と共にプレスされる状態を示す。 冊子製造装置の他の実施の形態を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
<実施の形態1>
図1乃至図5に示すように、冊子であるアルバム1は、複数枚の本文2が積み重ねられた堆積体3と、この本文2の堆積体3を覆う一枚の表紙4とを具備する。
各本文2は、図4(A)(B)に示すように、山折れ線上に切り込み5が刻設されたうえで二つ折りされることにより形成される。このように、本文2が切り込み5を入れた箇所で山折りされるので、本文2が円滑に二つ折りされることとなり、本文の内面の谷折れ線5aの近傍に皺が生じにくい。従って、本文2の内面にプリントされる写真、絵、文字等の画像が綺麗に表示されることになる。
この切り込み5は、図4(B)に示すように、本文2が画像の表示される樹脂層6と樹脂層6を支える紙層7との積層シートで形成される場合、紙層7に対してハーフカット状に入れられる。
また、図3に示すように、本文2の堆積体3のうち隣り合う本文2の外面同士が接着剤8で接着され、堆積体3のうち外側本文2の外面と表紙4の内面との間が接着剤8で接着される。これにより、本文同士が分離しないように強固に接合され、また、本文2の堆積体3から表紙4が容易に剥がれないように表紙4が堆積体3に強固に接合される。
表紙4は、図3及び図5に示すように、堆積体3の二つの外面に夫々接着される平部4aと、平部4a,4a間を結ぶ背部4bとを具備する。表紙4は本文2と同様な層構成の積層シートで作ることができ、その表紙4の平部4aや背部4bの表面には、必要に応じて所望の画像が表示される。表紙4の平部4aと背部4bとの境には、図3及び図5に示すように折り目9a,9b,9c,9dが形成される。これにより、冊子としてのアルバム1の開閉を簡易に行うことができ、また、容易に開状態を保持することができる。
接着剤8は、この実施の形態1では両面粘着テープが用いられるが、液状糊等を用いることも可能である。
また、接着剤8は、図3に示すように、本文2及び表紙4の端縁よりも内側に留まるように塗布される。これにより、アルバム1の端縁から接着剤8が食み出さないようにすることができ、接着剤8が食み出たならば生ずるであろう本文同士の接着、アルバムの汚れ等が防止される。接着剤8は本文2及び表紙4の端縁よりも例えば3mm程度内側に収まるように塗布される。
本文2の堆積体3の背と表紙4の背部4bとの間には、図1乃至図3に示すように、空隙10が設けられる。この空隙10は表紙4の背部4bを堆積体3の背に接着しないようにすることによっても形成可能であるが、望ましくは、堆積体3の背の幅よりも表紙4の背部4bの幅を大きくして表紙4の背部4bを外側に膨出させるようにして形成される。これにより、冊子としてのアルバム1の開閉が簡易かつ迅速化される。
なお、上記アルバム1は二つ折りした複数枚の本文2を含んだものとして構成されるが、二つ折りした本文2を一枚のみ含んだものとして構成することも可能である。すなわち、その場合は、本文2が山折れ線上に切り込み5が刻設されたうえで二つ折りされることにより形成され、この本文2の外面と表紙4の内面との間が接着剤8で接着されることにより冊子としてのアルバム1が構成される。
次に、上記冊子であるアルバム1を製造する装置について製造方法の説明を織り込みながら説明する。
図6に示すように、冊子製造装置は、本文2の山折れ線に対応する箇所に切り込みを入れる切り込み部11と、表紙4の折れ線に対応する箇所に折り目9a,9b,9c,9dを入れる折り目入れ部12と、切り込み5を入れられた本文2又は折り目9a,9b,9c,9dを入れられた表紙4を中央の山折れ線上又は折り目9a,9b,9c,9dのいずれかの上で二つ折りする折り部13と、二つ折りされた本文2の一方の外面又は二つ折りされた表紙4の一方の内面に接着剤8を塗布する接着剤塗布部14と、先に堆積する本文2に後から堆積する本文2の接着剤8が付着するように本文2を積み重ねて堆積体3を形成し、二つ折りされた表紙4をその接着剤8が上記堆積体3の一方の外面に付着するように堆積体3に重ねる重畳部15と、上記表紙4を反転させて上記堆積体3の他方の外面の接着剤8に付着させる表紙くるみ部16とを具備する。
この冊子製造装置は、図示しない垂直方向に起立するフレームを有する。このフレームの上部に上記切り込み部11と、上記折り目入れ部12と、上記折り部13とが略水平方向に並ぶように設置される。また、フレーム内の上記折り部13の下方に、上記接着剤塗布部14と、上記重畳部15と、表紙くるみ部16とが上から下へと順に設置される。
図6に示すように、切り込み部11と、折り目入れ部12とは、水平面上の略同じ箇所に設けられる。この水平面上には、枚葉状の本文2と表紙4を各々水平状態で一方向に搬送する図示しない一本又は複数本の無端ベルトが設けられ、無端ベルトの両側には、ガイド板17が設けられ、無端ベルトの先端側にはストッパ18が設けられる。また、無端ベルトの上側には、図示しないが本文2又は表紙4を無端ベルト側に押し付ける無端ベルト、ローラ等からなる押え部材が設けられる。
無端ベルトの始端側に、所望の画像が夫々プリントされた本文2又は表紙4が乗せられると、無端ベルトによって本文2又は表紙4が、ガイド板17に案内されつつ水平方向に走行し、ストッパ18に当たって停止する。
上記水平面上には、無端ベルト上を走行する本文2の山折れ線に対応する箇所に、図4の如く切り込み5を入れる円盤形のカッター18aが回転可能に設けられる。無端ベルトによって本文2が走行すると、本文2の下側でカッター18aが回転し、これにより本文2の略中央に図4に示したように切り込み5が入れられる。
また、上記カッター18aの近傍には、折り目入れ用ローラ19が回転可能に設けられる。無端ベルトによって表紙4が走行すると、表紙4の下側で折り目入れ用ローラ19が回転し、これにより表紙4の背部4bに対応した箇所に図5に示したように折り目9a,9b,9c,9dが入れられる。
上記カッター18aと折り目入れ用ローラ19とは、各々図示しない流体圧シリンダ、モータ等の駆動手段によって交互に上下動するようになっている。すなわち、無端ベルトによって本文2が搬送されるときはカッター18aが本文2の搬送路に向かって上昇し、折り目入れ用ローラ19は降下し、表紙4が搬送されるときはカッター18aが下降し、折り目入れ用ローラ19が表紙4の搬送路に向かって上昇する。
図6に示すように、上記折り部13は、上記ストッパ18に当たって停止した本文2又は表紙4の上方で待機するブレード20を有し、本文2又は表紙4の下方で回転する一対のニップローラ21を有する。
ブレード20は、図示しない流体圧シリンダ、モータ等の駆動手段によって上下動するようになっている。ブレード20はニップローラ21のニップ部の間近まで降下可能である。ニップローラ21は本文2又は表紙4を各々二つ折り状態で挟んで下方に送り出すように回転する。
上述したように本文2又は表紙4がストッパ18に当たって停止すると、ブレード20が降下し、本文2の谷折れ線5a上に当接する。
本文2の谷折れ線5aと反対側の山折れ線上には切り込み5が入れられているので、本文2は円滑に二つ折り状態になってニップローラ21間に引き込まれる。ニップローラ21はこの本文2の折れ曲がった部分を挟み込み、本文2の谷折れ線5aを正確に形成せしめて下方に送り出す。
また、同様に、表紙4には折り目9a,9b,9c,9dが入れられており、ブレード20が降下して例えば一本の折り目9b上に当接すると、表紙4は折り目9b上で二つ折り状態になってニップローラ21間に引き込まれる。ニップローラ21はこの表紙4の折れ曲がった部分を挟み込み、二つ折り状態にして下方に送り出す。
図6に示すように、接着剤塗布部14は、上記ニップローラ21の下方に配置される。接着剤8としては両面粘着テープが用いられる。図7(A)(B)に示すように、接着剤塗布部14は両面粘着テープ8aの繰り出しロール22と、繰り出しロール22から繰り出される両面粘着テープ8aの剥離紙23aを巻き取る巻き取りロール23とを具備する。繰り出しロール22と巻き取りロール23とは、両者間の両面粘着テープ8aに適度な張力を与えるために矢印方向に常時トルクが負荷される。
繰り出しロール22と巻き取りロール23との間には、剥離紙23aを両面粘着テープ8aから剥し取るための剥しローラ24が設けられる。
また、上記ニップローラ21から送り出された二つ折りの本文2又は表紙4が通る通路に対向するように、切断ローラ25と当てローラ26とが対になって設けられる。切断ローラ25はその周面上に両面粘着テープ8aを所定長さで切断する刃25aを有し、当てローラ26はその周面上に切断ローラ25の刃25aが当たるパッド26aを有する。
図7(A)に示すように、剥離紙23aが剥しローラ24により剥し取られた両面粘着テープ8aはその先端が切断ローラ25と当てローラ26との間に入った状態で待機する。そこで、上記ニップローラ21から送り出された二つ折りの本文2が切断ローラ25と当てローラ26の近傍に到達すると、同図(B)に示すように、両ローラ25,26が矢印方向に回転し、二つ折りの本文2における一方の外面に当接する。これに伴い、両面粘着テープ8aが本文2の一方の外面に付着し、本文の走行方向に沿ってストライプ状に貼着する。その後、刃25aがパッド26aに当たることで両面粘着テープ8aが切断される。
この両面粘着テープ8aは、切断ローラ25と当てローラ26の回転が制御されることにより、図3に示したように、本文2の外面に対しその端縁から例えば3mm程度内側に留まるように貼着される。
また、二つ折りされた表紙4の一方の内面についても、上記と同様にして両面粘着テープ8aが貼着される。
なお、接着剤塗布部14は、図8(A)(B)に示すように構成することも可能である。この場合、繰り出しロール22と巻き取りロール23とは、両者間の両面粘着テープ8aに適度な張力を与えるために矢印方向に常時トルクが負荷される。
繰り出しロール22と巻き取りロール23との間には、両面粘着テープ8aを挟む一対の挟みローラ27と、ガイドローラ28とが設けられる。そして、挟みローラ27とガイドローラ28との間に掛け渡される両面粘着テープ8aには移動ローラ29が接する。移動ローラ29は図8(A)に示す本文2又は表紙4の通路から離れた位置と、同図(B)に示す本文2又は表紙4に接する位置との間を往復移動可能である。
図8(A)に示すように、両面粘着テープ8aは剥離紙23a(図7参照)に付着した状態のまま挟みローラ27とガイドローラ28との間で静止する。そこで、上記ニップローラ21から送り出された二つ折りの本文2が到来すると、同図(B)に示すように、移動ローラ29が矢印方向に移動し、両面粘着テープ8aを二つ折りの本文2に押し付ける。これに伴い、両面粘着テープ8aが本文2の一方の外面に付着し、本文2の走行方向に沿ってストライプ状に貼着する。その後、移動ローラ29が本文2から離れることで両面粘着テープ8aが引きちぎられ、これにより所定長さの両面粘着テープ8aが本文2の外面上に残留する。そして、挟みローラ27が回転して、両面粘着テープ8aの新しい部分を繰り出しローラ22から引き出して停止する。
二つ折りされた表紙4の一方の内面についても、上記と同様にして両面粘着テープ8aが貼着される。
図6に示すように、重畳部15は上記接着剤塗布部14の下方に設置される。
この重畳部15は、図6、図9および図10に示すように、一方の外面にこの外面の端縁よりも内側に留まるように接着剤8(図3参照)が塗布された本文2、又は一方の内面にこの内面の端縁よりも内側に留まるように接着剤8が塗布された表紙4を、紙面4に垂直方向に本文2又は表紙4の幅(冊子の高さ方向の幅)よりやや狭い通路によって案内する第一のガイド体30と、第一のガイド体30を通過した本文2又は表紙4を本文2又は表紙4の幅に略等しい通路によって案内する第二のガイド体31と、第一のガイド体30の手前で本文2又は表紙4を接着剤8側が凹面となるように弾性的に湾曲させる湾曲手段と、湾曲した本文2又は表紙4の凸面の両側を押圧しつつ第一のガイド体30内を通過させ、第二のガイド体31内で本文2又は表紙4の凹面の両側を先に集積されて平坦に戻った本文2に対して当接せしめる第一の押圧体32と、第二のガイド体31内で本文2又は表紙4の凸面を上記先に集積された本文2に対して押圧する第二の押圧体33とを具備する。
第一のガイド体30は、一対の相対向するように配置される壁30aによって形成される。この一対の壁30aが上記接着剤塗布部14から降下する本文2又は表紙4をその両側から挟むように配置される。一対の壁30a間における本文2又は表紙4の通路は、その幅が本文2又は表紙4の幅よりもやや小さい幅で、本文2又は表紙4の紙面に垂直な方向に伸びる。この通路の幅は、本文2又は表紙4の背に沿った幅よりも、例えば2mm〜4mm小さい。
この第一のガイド体30の入口側には、本文2又は表紙4を通路内に導入しやすくするために、本文2又は表紙4の上下端が当接しうる斜面30bがホッパ状に形成される。
第二のガイド体31は、第一のガイド体30に連続するように設けられ、一対の相対向するように配置される壁31aによって形成される。壁31a間の通路の幅は本文2又は表紙4の幅に略等しい。第二のガイド体31の壁31aは、望ましくは第一のガイド体30の壁30aと一体的に形成される。
第二のガイド体31における通路の幅は第一のガイド体30における通路の幅より大きいことから、図9および図10に示すように両者間には段差34が生じる。この段差34は例えば1mm〜2mm程度である。第二のガイド体31の通路の幅は、本文2又は表紙4の背に沿った幅より1〜2mm程広い。
また、図6に示すように、第二のガイド体31の上記第一のガイド体30の入口と反対側には、この入口の開口を遮蔽するようにローラ35の列が垂直方向に配列され、第一と第二のガイド体30,31の下側は、開閉板36により開閉可能に塞がれている。開閉板36は流体圧シリンダ、モータ等の駆動手段によって開閉動作可能であり、本文2及び表紙4を集積する際は第一と第二のガイド体30,31の下側を閉じて本文2及び表紙4の背側を受け止め、本文2等の堆積体3を第一と第二のガイド体30,31の外に排出する際に開くようになっている。
湾曲手段は、図6、図9及び図10に示すように、上記図示しないフレーム側に連結されるピン37として設けられる。このピン37が第一のガイド体30の入口から通路内へと突起となって少しばかり突出する。このピン37は、図示しない流体圧シリンダ等によって第一のガイド体30の入口内と入口から水平方向に離脱した位置との二位置間で往復移動可能である。
上記接着剤塗布部14を経て降下する本文2又は表紙4が第一のガイド体30の入口に入る前に、図6及び図9(A)に示すように、ピン37が本文2又は表紙4の折られた背の通り道を横切るように第一のガイド体30の入口へ突出する。
第一の押圧体32は、図6、図9及び図10に示すように、上記第一のガイド体30の入口に臨むように配置される。第一の押圧体32は、第二の押圧体33に弾性体38を介して保持されつつ、図9(A)に示す第一のガイド体30の入口に臨む位置と、図10(E)に示す第二のガイド体31内に侵入する位置との二位置間を、往復移動可能である。
第一の押圧体32は、図9(B)に示すように、上記ピン37を間に挟むように配置される二つの板状押圧片として形成される。二つの板状押圧片は、第一のガイド体30の両壁30aに各々沿うように配置される。
図9(B)に示すように、第一の押圧体32が第二の押圧体33に保持されて第一のガイド体30内へと移動しつつ本文2又は表紙4をピン37へと押し付けると、本文2又は表紙4が第一のガイド体30の入口で接着剤8側が凹面となるように弾性的に湾曲し、第一のガイド体30の通路内に侵入する。そして、図9(C)に示すように、本文2又は表紙4の背がピン37を乗り越える。第一の押圧体32の二つの押圧片は、この湾曲してピン37を乗り越えた本文2又は表紙4の凸面の両側を押圧しつつ、第一のガイド体30内を前進し、図9(C)及び図10(D)のごとく本文2又は表紙4を第二のガイド体31の通路内へと通過させる。
本文2が冊子であるアルバム1を形成する最初のものである時は、本文2は第一の押圧体32に押されつつローラ35の列に接して停止する。この本文2には接着剤8が塗布されているが、ローラ35には接着剤8が付着しないようにフッ素樹脂の塗工処理等が施されている。
第二の押圧体33は、図6、図9及び図10に示すように、第一の押圧体32における二つの押圧片間から押圧片の先端よりも後退した位置で、上記第一のガイド体30の入口に臨むように配置される。第二の押圧体33は、本文2又は表紙4の略中央部を押圧しうるように板状に形成される。
第二の押圧体33は、図示しない流体圧シリンダ、モータ等の駆動手段によって、図9(A)に示す第一のガイド体30の入口に臨む位置と、図10(E)に示す第二のガイド体31内に侵入する位置との二位置間を、往復移動可能である。
第二の押圧体33の両側には上記第一の押圧体32の各押圧片が弾性体38を介して連結される。弾性体38は例えば板バネであり、この板バネが第二の押圧体33から第一の押圧体32の各押圧片へと伸びて第二の押圧体33の両側で各押圧片を保持する。
第二の押圧体33は、図9(B)〜図10(D)に示すように、第一の押圧体32の押圧片による押圧で本文2又は表紙4が第一のガイド体30を通過し切るまでは押圧片の先端よりも後方に位置し、図10(E)に示すように、本文2又は表紙4が第二のガイド体31内に入った後に、第一の押圧体32の先端と同じ位置へと前進する。
この集積される本文2がアルバム1の最初のものである時は、上記第一の押圧体32によってローラ35の列に到達した本文2の凸面を、第二の押圧体33がローラ35の列に向かって更に押圧する。これにより、最初の本文2はローラ35の列上に平坦に集積される。
また、図9(A)に示すように、先に集積された本文2が第二のガイド体31内に存在するときは、上記ピン37の作用で図10(D)に示すように本文2が湾曲しているので、第一の押圧体32の押圧によってまず本文2の接着剤8の付着していない端縁が先行する本文2の外面に接触し、続いて第二の押圧体33の押圧によって本文2の中央の凹面が先行する本文2の外面に接触することになる。これにより、本文2同士の接触と接着とがいきなり行われるのではなく、時間差をもって行われることになり、従って、先行する本文2に対し後から積み重ねられる本文2は位置ズレ、ねじれ、皺等を生じることなく、正確な位置関係で貼着され集積されることになる。
図9(A)に示す先に集積された本文2の堆積体3がすでに一冊のアルバム分であるときは、表紙4が上記本文2と同様にして本文2の堆積体上に集積され、図10(E)のごとく、表紙4の内面に塗布された接着剤8が最後の本文2の外面に付着する。
図6に示すように、表紙くるみ部16は、上記重畳部15の下方に設置される。
表紙くるみ部16は、上記最後の本文2に貼着された表紙4を反転させて本文2の堆積体における反対面の接着剤8に付着させるためのもので、図6、図11及び図12に示すように、表紙反転部材39と、背折り部材40と、冊子押し出し部材41と、加圧部材42とを具備する。
表紙反転部材39は、図6及び図11(A)に示すように、板状のブレードであり、重畳部15で本文2の堆積体3に貼着される二つ折り表紙4の上方に、図示しない流体圧シリンダ、モータ等の駆動手段によって往復昇降運動可能に設置される。表紙4が本文2の堆積体3に貼着されると、図11(B)(C)に示すように、表紙反転部材39が降下し、二つ折りの表紙2のV字溝内に侵入し、表紙4を押し下げる如くして反転させ、表紙4の表面を露出させる。
背折り部材40は、図6及び図11(A)に示すように、水平に配列されたローラの列として構成される。このローラの列が、上記表紙反転部材39によって垂直方向に展延させられた表紙4に対峙するように配置される。
背折り部材40のローラの列は、その全体が図示しない流体圧シリンダ、モータ等の駆動手段によって水平方向に往復運動可能であり、図11(C)に示すように、表紙4が下方に垂れ下がると、表紙4側へと移動して、図12(D)に示すように、表紙4の背部4bを本文2の堆積体3の背に対向させる。
なお、このとき重畳部15の開閉板36は、この背折り部材40のローラ列に干渉しない位置へと逃避している。
冊子押し出し部材41は、図6及び図11(A)に示すように、上記第一のガイド体30のやや上方に設置された押し出し板として構成される。この押し出し板は、図示しない流体圧シリンダ、モータ等の駆動手段によって、第一と第二のガイド体30,31の壁間を垂直方向に往復昇降運動可能である。
図12(D)に示すように、上記背折り部材40であるローラの列が重畳部15の直下に到来して表紙4の背部4bを本文2の堆積体3の背に対峙させると、冊子押し出し部材41が下降し、堆積体3を表紙4ごと第一と第二のガイド体30,31の下方に押し出す。これにより、本文2の堆積体3及び表紙4は、図12(E)に示すように、背折り部材40であるローラ間を垂直下方へ通り抜ける。また、その際表紙4の片側が背折り部材40であるローラに押えられつつ堆積体3の反対側の外面に貼着される。
加圧部材42は、図6及び図11(A)に示すように、上記重畳部15の下方で垂直方向に二列で配列されたローラによって構成される。このローラの列が、上記表紙4でくるまれて背折り部材40であるローラの間を降下して来た本文2の堆積体3を表紙4ごと加圧するように配置される。
加圧部材42としてのローラの列は、図示しないモータ等の駆動手段によって回転可能であり、図12(E)(F)に示すように、降下して来た表紙4でくるまれた本文2の堆積体3を下方に搬送しつつプレスする。これにより、本文2同士がより正確かつ強固に接着し、表紙4と本文2もより正確かつ強固に接着する。
加圧部材42であるローラの列間の間隔は、冊子であるアルバム1の厚さに応じて加減可能である。
図6に示すように、上記表紙くるみ部16の加圧部42の直下には、断裁部43が設置される。
断裁部43は、上記プレスされたアルバム1を受容する溝部材44と、アルバム1の小口を断裁する断裁刃45とを具備する。
図12(F)に示すように、アルバム1が加圧部材42のローラ間を通過すると、図6に示すように、溝部材44がアルバム1を受け止め、溝外に露出したアルバム1の小口を断裁刃45が溝部材44の上端44aに接するようにして切断し整える。これにより、一冊のアルバム1が完成する。
なお、アルバム1の小口が当初から揃っている場合は、この断裁部43は不要である。また、アルバム1の天地は、上記重畳部15の第一と第二のガイド体30,31等の作用によって綺麗に揃えられるので、断裁は不要であるが、必要に応じてアルバムの天又は地を切り揃えるための断裁刃が設けられる。
次に、上記構成の冊子製造装置の作用について説明する。
(1)まず、画像がプリントされた枚葉状の本文2及び表紙4が用意される。本文2に対してはその内面に所望の画像がプリントされ、表紙4に対してはその外面に所望の画像がプリントされる。
一枚の本文2が、図6に示す冊子製造装置の切り込み部11へと、例えばオペレータによる手差しによって挿入される。本文2はその内面である画像の表示面が上側を向くように挿入される。
本文2は無端ベルト等によってストッパ18へと搬送され、その間にカッター18aによって、図4(B)に示すように山折れ線の箇所に切り込み5を入れられる。このとき折り目入れ用ローラ19は本文2に接触しない待機位置へと移動している。
(2)切り込み5を入れられた本文2がストッパ18に当たって停止すると、折り部13のブレード20が降下し、本文2の谷折れ線5aに対応する箇所に当たって、本文2を押し下げる。この押し下げられる本文2はニップローラ21によって挟まれ、山折れ線上で二つ折りされる。本文2の谷折れ線5aの反対側の山折れ線上には切り込み5が入れられているので、本文2は本文2の谷折れ線5a上に皺等を生じることなく円滑かつ正確に二つ折りされる。
(3)二つ折りされた本文2は、接着剤塗布部14において、図7(A)(B)又は図8(A)(B)に示すように、一方の外面に接着剤8を塗布される。
接着剤8は、本文2の外面に対しその端縁から例えば3mm程度内側に留まるように貼着される。
(4)接着剤8を塗布された二つ折りの本文2は、図6及び図9(A)に示すように、重畳部15における第一のガイド体30の入口へと侵入し、その背が開閉板36に当たって停止する。
図9(B)に示すように、この停止した本文2に対して第一の押圧体32が接近して接触し、本文2を第一のガイド体30の通路内へと押し込む。その際、本文2の折り曲げられた背がピン37に当たって弾性的に湾曲し、本文2の両端が第一のガイド体30内へと入り込むと同時にピン37を乗り越える。第一のガイド体30の壁30a間は本文2の幅よりも小さいので、本文2は湾曲したまま第二のガイド体31内へと第一の押圧体32によって送り込まれる。
この本文2は冊子であるアルバム1の初頁のものであるから、本文2が第二のガイド体30内に入ったとき、本文2の両端が第一の押圧体32に押されてローラ35の列に接して停止し、続いて第二の押圧体33によって接着剤8と反対側の凸面を押圧されてローラ35の列上で扁平化される。
(5)その後、後続の本文2が上記と同様にして重畳部15内で集積され、先に堆積した本文2に後から堆積する本文2の接着剤8が付着するように本文2が積み重ねられ図3のごとき堆積体3が形成される。
この堆積の際、ピン37の作用で本文2が湾曲しているので、図10(D)に示すように、第一の押圧体32の押圧によってまず本文2の接着剤8の付着していない凹面の両端が、先行する本文2の外面に接触し、続いて第二の押圧体33の押圧によって本文2の中央の凹面が先行する本文2の外面に接触することになる。
このように、本文2同士の接触と接着とが同時に行われるのではなく、時間差をもって行われることになり、従って、後から積み重ねられる本文2は先に積まれた本文2に対し位置ズレ、ねじれ、皺等を生じることなく、正確な位置関係で貼着され集積されることになる。
(6)本文2が一冊のアルバム分だけ重畳部15内で積み重ねられると、表紙4が図6に示す冊子製造装置の折り目入れ部12へと、例えばオペレータによる手差しによって挿入される。表紙4はその画像が表示された表面が上側を向くように挿入される。
表紙4は無端ベルト等によってストッパ18へと搬送され、その間に折り目入れ用ローラ19によって、図5に示すように背部4bに相当する箇所に折り目9a,9b,9c,9dを入れられる。このときカッター18aは表紙4に接触しない待機位置へと移動している。
(7)折り目9a,9b,9c,9dを入れられた表紙4がストッパ18に当たって停止すると、折り部13のブレード20が降下し、表紙4の折り目9bに対応する箇所に当たって、表紙4を押し下げる。この押し下げられる表紙4はニップローラ21によって挟まれ、一本の折り目9b上で裏返し状態に二つ折りされる。
(8)二つ折りされた表紙2は、接着剤塗布部14において、図7(A)(B)又は図8(A)(B)に示すように、一方の内面に接着剤8を塗布される。
接着剤8は、表紙4の内面に対しその端縁から例えば3mm程度内側に留まるように貼着される。
(9)接着剤8を塗布された二つ折りの表紙4は、図6及び図9(A)に示した本文2と同様に、重畳部15における第一のガイド体30の入口へと侵入し、表紙4の折り目9bが開閉板36に当たって停止する。
この停止した表紙に対して、図9(B)に示した本文2と同様に、第一の押圧体32が接近して接触し、表紙4を第一のガイド体30の通路内へと押し込む。その際、表紙4の折り曲げられた背がピン37に当たって弾性的に湾曲し、表紙4の幅方向の両端が第一のガイド体30内へと入り込むと同時にピン37を乗り越える。第一のガイド体30の壁30a,30a間は表紙4の幅よりも小さいので、表紙4は湾曲したまま第二のガイド体31内へと第一の押圧体32によって送り込まれる。
(10)表紙4が第二のガイド体31内に入ったとき、第一の押圧体32に押されて表紙4の凹面の両端が本文2の堆積体3に接して停止し、続いて第二の押圧体33によって接着剤8と反対側の凸面を押圧され、本文2上に扁化に貼着される。
この堆積の際、表紙4はピン37の作用で湾曲しているので、図10(D)に示した本文2と同様に、第一の押圧体32の押圧によってまず表紙4の接着剤8が付着していない凹面の両端が、本文2の外面に接触し、続いて第二の押圧体33の押圧によって表紙4の中央の凹面が本文2の外面に接触することになる。
これにより、本文2と同様に、表紙4は位置ズレ、ねじれ、皺等を生じることなく本文2の堆積体3上に正確に重なり合うように貼着される。
(11)表紙4が本文2の堆積体3に貼着されると、図11(B)(C)に示すように、表紙くるみ部16の表紙反転部材39が降下し、二つ折りされた表紙4のV字溝内に侵入し、表紙4を押し下げる如くして反転させ、表紙4の画像が表示された表面を露出させる。
(12)図11(C)に示すように、表紙4が下方に垂れ下がると、表紙くるみ部16の背折り部材40であるローラ列が表紙4側へと移動して、図12(D)に示すように、表紙4の背部4bを本文2の堆積体3の背に対向させる。
このとき重畳部15の開閉板36はこのローラ列に干渉しない位置へと逃避している。
(13)図12(D)に示すように、背折り部材40であるローラ列が重畳部15の直下に到来して表紙4の背部4bを本文2の堆積体3の背に対峙させると、押し出し板41が下降し、本文2の堆積体3を表紙4ごと第二のガイド体31の下方に押し出す。
これにより、本文2の堆積体3及び表紙4は、図12(E)に示すように、背折り部材40のローラ間を垂直下方へ通り抜ける。その際、表紙4の片側が背折り部材40のローラに押えられつつ本文2の堆積体3の反対側における既に接着剤8が付着した外面に貼着される。
(14)図12(E)(F)に示すように、加圧部材42であるローラ列が、降下して来た表紙4でくるまれた本文2の堆積体3を下方に搬送しつつプレスする。
これにより、本文2同士がより正確かつ強固に接着し、表紙4と本文2もより正確かつ強固に接着する。
(15)図12(F)に示すように、アルバム1が加圧部材42のローラ間を通過すると、図6に示すように、断裁部43の溝部材44がアルバム1を受け止め、溝外に露出したアルバム1の小口を断裁刃45が切断して切り揃える。
これにより、一冊のアルバム1が冊子として完成する。
(16)なお、この冊子製造装置によって、本文2を一部のみ含んだ冊子を製造することも可能である。その場合は、一枚の本文2を重畳部15内で集積した後、直ちに表紙4を重畳部15内へと送って本文2に貼着するようにすればよい。
<実施の形態2>
図13に示すように、この実施の形態2における冊子製造装置では、湾曲手段として実施の形態1におけるピン37に代えてガイド棒46a,46b,46cが設けられている。
すなわち、三本のガイド棒棒46a,46b,46cが、接着剤塗布部14から第一のガイド体30の入口へと、本文2又は表紙4の搬送路に沿って伸びている。三本のガイド棒46a,46b,46cのうち、両側のガイド棒46a,46bは本文2又は表紙4の接着剤塗布面と反対側の両側に当接するように伸び、中央のガイド棒46cは本文2又は表紙4の接着剤塗布面側の中央に当接するように、かつ、本文2又は表紙4の接着剤塗布面側の中央を凹状に湾曲させるように伸びている。
また、図示しないが、本文2又は表紙4をガイド棒46a,46b,46cに沿って接着剤塗布部14から第一のガイド体30の入口へと強制的に送るための駆動部が設けられる。この駆動部は、例えば本文2又は表紙4の小口側に引掛ける突起をモータで走行させるものとすることができる。
その他、実施の形態2において実施の形態1の冊子製造装置と同じ部分には同じ符号を付して示し、重複した説明を省略する。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々変更可能である。例えば、実施の形態では冊子をアルバムとして説明したが、本発明によれば絵本、カタログ等とすることもできる。
1…アルバム
2…本文
3…堆積体
4…表紙
5…切り込み
8…接着剤
8a…両面粘着テープ
9a…折り目
10…空隙
11…切り込み部
12…折り目入れ部
13…折り部
14…接着剤塗布部
15…重畳部
16…表紙くるみ部
30…第一のガイド体
31…第二のガイド体
32…第一の押圧体
33…第二の押圧体
37…ピン
46a,46b,46c…ガイド棒

Claims (10)

  1. 二つ折りされた本文と、この本文を覆う一枚の表紙とを具備した冊子において、上記本文は山折れ線上に切り込みが刻設されたうえで二つ折りされることにより形成され、上記本文の外面と表紙の内面との間が接着剤で接着され、上記接着剤は本文及び表紙の端縁よりも内側に留まるように塗布されたことを特徴とする冊子。
  2. 複数枚の本文が積み重ねられた堆積体と、この本文の堆積体を覆う一枚の表紙とを具備した冊子において、各本文は山折れ線上に切り込みが刻設されたうえで二つ折りされることにより形成され、上記堆積体のうち隣り合う本文の外面同士が接着剤で接着され、上記堆積体の外側本文の外面と表紙の内面との間が接着剤で接着され、上記接着剤は本文及び表紙の端縁よりも内側に留まるように塗布されたことを特徴とする冊子。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の冊子において、上記接着剤が両面粘着テープであることを特徴とする冊子。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の冊子において、上記堆積体の背と上記表紙の背との間に空隙が設けられたことを特徴とする冊子。
  5. 本文の山折れ線に対応する箇所に切り込みを入れたうえで本文を山折れ線上で二つ折りする本文折り工程と、二つ折りされた本文の一方の外面に接着剤を塗布する接着剤本文塗布工程と、先に堆積する本文に後から堆積する本文の接着剤が付着するように本文を積み重ねて堆積体を形成する本文重畳工程と、表紙の折れ線に対応する箇所に折り目を入れたうえで表紙を折り目上で二つ折りする表紙折り工程と、二つ折りされた表紙の一方の内面に接着剤を塗布する接着剤内面塗布工程と、二つ折りされた表紙をその接着剤が上記堆積体の一方の外面に付着するように堆積体に重ねる表紙重畳工程と、上記表紙を反転させて上記堆積体の他方の外面の接着剤に付着させる表紙くるみ工程とを包含してなることを特徴とする冊子の製造方法。
  6. 請求項5に記載の冊子の製造方法において、上記本文重畳工程又は上記表紙重畳工程は、一方の外面にこの外面の端縁よりも内側に留まるように接着剤が塗布された本文又は一方の内面にこの内面の端縁よりも内側に留まるように接着剤が塗布された表紙を接着剤側が凹面となるように弾性的に湾曲させ、先に集積されて平坦に戻った本文に対して凹面の両側縁を当接せしめ、続いてこの本文又は表紙の凸面を上記先に集積された本文に対して押圧することによって行うことを特徴とする冊子の製造方法。
  7. 本文の山折れ線に対応する箇所に切り込みを入れる切り込み手段と、表紙の折れ線に対応する箇所に折り目を入れる折り目入れ手段と、切り込みを入れられた本文又は折り目を入れられた表紙を山折れ線上又は折り目上で二つ折りする折り手段と、二つ折りされた本文の一方の外面又は二つ折りされた表紙の一方の内面に接着剤を塗布する接着剤塗布手段と、先に堆積する本文に後から堆積する本文の接着剤が付着するように本文を積み重ねて堆積体を形成し、二つ折りされた表紙をその接着剤が上記堆積体の一方の外面に付着するように堆積体に重ねる重畳手段と、上記表紙を反転させて上記堆積体の他方の外面の接着剤に付着させる表紙くるみ手段とを包含してなることを特徴とする冊子の製造装置。
  8. 請求項7に記載の冊子の製造装置において、上記重畳手段は、一方の外面にこの外面の端縁よりも内側に留まるように接着剤が塗布された本文又は一方の内面にこの内面の端縁よりも内側に留まるように接着剤が塗布された表紙を紙面に垂直方向に本文又は表紙の幅より狭い通路によって案内する第一のガイド体と、第一のガイド体を通過した本文又は表紙を本文又は表紙の幅に略等しい通路によって案内する第二のガイド体と、第一のガイド体の手前で本文又は表紙を接着剤側が凹面となるように弾性的に湾曲させる湾曲手段と、湾曲した本文又は表紙の凸面の両側を押圧しつつ第一のガイド体内を通過させ、第二のガイド体内で本文又は表紙の凹面の両側を先に集積されて平坦に戻った本文に対して当接せしめる第一の押圧体と、第二のガイド体内で本文又は表紙の凸面を上記先に集積された本文に対して押圧する第二の押圧体とを具備したことを特徴とする冊子の製造装置。
  9. 請求項8に記載の冊子の製造装置において、上記湾曲手段が、第一のガイド体内を通過する本文又は表紙の端に接触可能に設けられた突起であることを特徴とする冊子の製造装置。
  10. 請求項8に記載の冊子の製造装置において、上記湾曲手段が、第一のガイド体の入口へと本文又は表紙を搬送する搬送路上に設けられたガイド棒であることを特徴とする冊子の製造装置。
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