JP2002370469A - 糊付け製本装置、糊付け製本方法及び画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 糊塗布処理して用紙束を作製する用紙束作製
工程と、用紙束に表表紙と裏表紙とを接着する表紙くる
み製本作製工程における待ち時間を短縮し、糊付け製本
装置の生産性を向上させる。 【解決手段】 糊付け処理された用紙束を表表紙に重ね
合わせ、表表紙により用紙束の背部をくるみ接着し、用
紙束の裏面側を裏表紙により覆う表紙くるみ製本作製装
置を有する糊付け製本装置において、搬送される裏表紙
と表表紙とを順次受け入れて一時載置する第１待機位置
と、第１待機位置への搬送方向に直交する方向に裏表紙
を搬送し一時載置する第２待機位置と、第１待機位置の
搬送方向上流側に後続の裏表紙と表表紙とを搬送し一時
載置する第３待機位置とを設けた糊付け製本装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成処理済み
の用紙に対して、用紙側縁近傍に線状に糊を塗布し、用
紙束の背部及びその近傍を表紙により覆って表紙くるみ
製本を作製する糊付け製本装置に関し、特に、複写機、
ファクシミリ装置、プリンタ等の画像形成装置にオンラ
インで接続されたり、又は画像形成装置本体に組み込む
場合に好適な糊付け製本装置、糊付け製本方法及び画像
形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、複写機、ファクシミリ装置、プ
リンタ、及びこれらの複合機等の画像形成装置本体によ
り画像が記録された用紙は、後処理として、例えば、孔
あけ、ステイプル綴じ、中綴じ中折り、表紙付け、折
り、スタンプ、糊付け製本等の種々の加工が施される。

【０００３】糊付け製本装置としては、（１）糊吐出ノ
ズルを用いて用紙に糊を吐出する装置、（２）糊収容箱
に糊車を設置し、該回転する糊車の外周に糊を付着さ
せ、糊車の外周を用紙に接触させて接触転写する装置、
（３）ノズルよりホットメルト剤（熱融着剤）と加熱圧
縮空気の混合体を吐出するホットメルト塗布装置、
（４）粘着性を有する糊が予め塗布されたテープを加熱
しながら用紙束の一側縁に貼り付けるテープ貼り装置、
等が用いられている。

【０００４】特開平７−８０３７７号公報に記載の糊付
け方法及び装置は、糊吐出ノズルから吐出した糊に高圧
空気を吹き付けて薄膜状にするものである。

【０００５】特表昭５９−５００９０７号公報に記載の
製本装置は、第１の方向に搬送する用紙を、その搬送方
向と直交する第２の搬送方向に偏向し、その後、走行す
る用紙の端部に線状に糊を塗布し、積載、整合後に加圧
して製本するものである。

【０００６】背面テープ貼り製本方法としては、加熱時
に粘着性を有する糊が予め塗布されたテープを加熱しな
がら貼り付けたり、水を含むと粘着性を有する糊が予め
塗布されたテープを用いる方法が知られている。

【０００７】従来のテープ貼りの方式は、特開昭６２−
２８４７９５号公報、米国特許第４，９８５，７２９号
明細書、特開平３−１５１２８６号公報、特開平６−１
１５２７５号公報等に開示されている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】従来の糊付け製本装置
では、以下の課題がある。

【０００９】（１） 背面テープ貼りの方式では、テー
プを用紙束の背表紙に貼り付けた後、表表紙側と裏表紙
側に畳むので、用紙の種類や用紙束の厚さ等に対して高
信頼度でテープを貼り付け可能にすると、装置の構造が
複雑になり大型化する。

【００１０】（２） 表表紙と裏表紙とを一体化した表
紙により、用紙束をくるんで用紙束の背面を接着する方
式では、用紙束の最大厚さに対応する表紙長さを必要と
し、特殊の大型サイズの表紙を用い、表紙を接着した後
に、用紙束からはみ出した余分の表紙部分を切断して除
去する工程が必要になる。

【００１１】（３） 用紙束、表表紙、裏表紙を高速且
つ、正確に整合して仕上がり品質の高い製本を作製する
糊付け製本装置は、装置の構造が複雑になり大型化す
る。

【００１２】（４） 簡易くるみ製本作製時に表紙用紙
と用紙束との接着強度を維持し、用紙束の背部を充分開
いた使用時に接着部損傷が発生せず、出来上がり品質の
高い表紙くるみ糊付け製本を提供する。

【００１３】（５） 糊塗布処理された用紙を搬送、積
載し、前記用紙間の糊塗布部を加圧して用紙束を形成す
る用紙束作製機構と、用紙束の表紙面側と裏表紙面と背
部とを、表紙によりくるんで接着するくるみ製本作製機
構とを、一体の糊付け製本装置に収容した場合、糊付け
製本処理に待ち時間が発生し、製本作製の生産性が低下
する。

【００１４】本発明は上記の各課題を解消して糊付け製
本装置を改良し、装置構成の簡素化、制御の簡略化を実
現し、かつ、製本の仕上がり品質の向上と、高速処理の
生産性を維持する糊付け製本装置、糊付け製本方法及び
画像形成装置を提供することを目的とする。

【００１５】

【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明の下
記の糊付け製本装置、糊付け製本方法及び画像形成装置
により解決される。

【００１６】（１） 糊吐出手段から吐出する糊により
搬送される用紙の側縁部に線状の糊塗布部を形成し、複
数枚の前記用紙を順次用紙載置台上に積載して用紙束を
作製する用紙束作製装置と、前記用紙束を表紙用紙に重
ね合わせ、前記表紙用紙により前記用紙束の背部をくる
み接着する表紙くるみ製本作製装置とを連結して配置し
た糊付け製本装置において、前記表紙用紙は、前記用紙
束の背部をくるみ接着し表面側を覆う表表紙と、前記用
紙束の裏面側を覆う裏表紙とから成り、前記表紙くるみ
製本作製装置は、搬送される前記裏表紙と前記表表紙と
を順次受け入れて一時載置する第１待機位置と、前記第
１待機位置への搬送方向に直交する方向に前記裏表紙を
搬送し一時載置する第２待機位置と、前記第１待機位置
の搬送方向上流側に後続の裏表紙と表表紙とを搬送し一
時載置する第３待機位置とを設けたことを特徴とする糊
付け製本装置。

【００１７】（２） 糊吐出手段から吐出する糊により
搬送される用紙の側縁部に線状の糊塗布部を形成し、複
数枚の前記用紙を順次用紙載置台上に積載して用紙束を
作製する用紙束作製工程と、前記用紙束を表表紙に重ね
合わせ、前記表表紙により前記用紙束の背部をくるみ接
着する表紙くるみ製本作製工程とを有する糊付け製本方
法において、前記用紙束の背部をくるみ接着し表面側を
覆う表表紙と、前記用紙束の裏面側を覆う裏表紙とを有
し、前記表紙くるみ製本作製工程において、搬送される
前記裏表紙と前記表表紙とを順次受け入れて一時載置す
る第１待機位置と、前記第１待機位置への搬送方向に直
交する方向に前記裏表紙を搬送し一時載置する第２待機
位置と、前記第１待機位置の搬送方向上流側に後続の裏
表紙と表表紙とを搬送し一時載置する第３待機位置とを
設け、前記表表紙を前記第１待機位置より搬送して糊塗
布部を形成し、前記用紙束と前記表表紙と前記裏表紙と
を接着するくるみ処理部に搬送して所定位置に載置し、
前記用紙束作製工程において作製された用紙束を前記く
るみ処理部に載置された前記表表紙上に搬送し、前記裏
表紙を前記第２待機位置より搬送しながら糊塗布部を形
成し、前記くるみ処理部において前記用紙束の上部に載
置して接着し、前記第３待機位置にある前記裏表紙と表
表紙とを順次、前記第１待機位置及び第２待機位置に搬
送して待機させることを特徴とする糊付け製本方法。

【００１８】（３） 画像書き込み手段、画像形成手
段、用紙搬送手段から成る画像形成装置本体と、前記
（１）に記載の糊付け製本装置とを備えて成ることを特
徴とする画像形成装置。

【００１９】

【発明の実施の形態】次に、本発明の糊付け製本装置を
図面に基づいて説明する。

【００２０】［画像形成装置の一実施形態］図１は画像
形成装置本体Ａ、画像読み取り装置Ｂ、用紙束作製装置
Ｃ１、表紙くるみ製本作製装置Ｃ２から成る画像形成シ
ステムの全体構成図である。

【００２１】画像形成装置本体Ａは、回転する像担持体
（以下、感光体と称す）１の周囲に、帯電手段２、像露
光手段（書き込み手段）３、現像手段４、転写手段５
Ａ、除電手段５Ｂ、分離爪５Ｃ、及びクリーニング手段
６を配置し、帯電手段２によって感光体１の表面に一様
帯電を行った後に、像露光手段３のレーザビームによっ
て原稿から読み取られた画像データに基づく露光走査を
行って潜像を形成し、該潜像を現像手段４により反転現
像して感光体１の表面にトナー像を形成する。

【００２２】一方、用紙収納手段７Ａから給紙された用
紙Ｓは転写位置へと送られる。転写位置において転写手
段５Ａにより前記トナー像が用紙Ｓ上に転写される。そ
の後に、用紙Ｓは除電手段５Ｂにより裏面の電荷が消去
され、分離爪５Ｃにより感光体１から分離され、中間搬
送部７Ｂにより搬送され、引き続き定着手段８により加
熱定着され、排紙ローラ７Ｃにより排出される。

【００２３】用紙Ｓの両面に画像形成を行う場合には、
定着手段８により加熱定着された用紙Ｓを、搬送路切り
替え板７Ｄにより通常の排紙通路から分岐し、反転搬送
７Ｅにおいてスイッチバックして表裏反転した後、排紙
ローラ７Ｃにより装置外に排出される。排紙ローラ７Ｃ
から排出された用紙Ｓは、糊付け製本装置Ｃの受入部１
１に送り込まれる。

【００２４】一方、感光体１の画像処理後の表面は、分
離爪５Ｃの下流においてクリーニング手段６により表面
に残留している現像剤が除去され、次の画像形成に備え
る。

【００２５】画像形成装置本体Ａの上部には、原稿移動
型読み取り方式の自動原稿送り装置を備えた画像読み取
り装置Ｂが設置されている。

【００２６】［糊付け製本装置］糊付け製本装置は、画
像形成装置本体Ａの排紙部側に接続する用紙束作製装置
Ｃ１と、用紙束作製装置Ｃ１の用紙排出口及び用紙束排
出口に接続する表紙くるみ製本作製装置Ｃ２とから成
る。

【００２７】［用紙束作製装置Ｃ１］図２は用紙束作製
装置Ｃ１の正面断面図である。

【００２８】用紙束作製装置Ｃ１は、最上段の直接排紙
手段１０、その下方の水平搬送手段２０Ａ、方向変換搬
送手段３０Ａ、用紙収納部４０Ａ、排出手段５０Ａ、表
表紙給紙手段７０Ａ、裏表紙給紙手段７０Ｂから成る用
紙搬送装置、及び第１糊吐出手段８０Ａ、糊供給手段８
９Ａから構成されている。

【００２９】受入部１１に導入された用紙Ｓは、切り換
え板１２により、上部の直接排紙手段１０と水平搬送手
段２０Ａとの何れかに選択される。

【００３０】直接排紙手段１０に導入された用紙Ｓは、
上方に搬送され、搬送ローラ１３，１４に挟持されて排
出ローラ１５により固定排紙皿１６上に排出される。

【００３１】シフト処理又はノンソート大量排紙の搬送
モードに設定されると、切り替え板１２は直接排紙手段
１０の搬送路を閉鎖し、水平搬送手段２０Ａの搬送路を
開放し用紙Ｓの通過を可能にする。水平搬送手段２０Ａ
に導入された用紙Ｓは、搬送ローラ２１Ａ，２２Ａ，２
３Ａ，２４Ａに挟持される。糊塗布処理を行わない用紙
Ｓは、排出ローラ２６により挟持されて、上部排出口２
７から後述の表紙くるみ製本作製装置Ｃ２に導入され
る。表紙くるみ製本作製装置Ｃ２に導入された糊塗布処
理を行わない用紙Ｓは、水平搬送手段２０Ｂにより挟持
されて搬送され、排出ローラ６１に挟持されて上部排出
口６２から機外の昇降排紙台６３上に排出される（図１
参照）。昇降排紙台６３上には、例えば、最大３０００
枚の大量の用紙Ｓを積載する事が可能である。シフト処
理は、方向変換搬送手段３０Ａの搬送ローラ３１の回転
により、用紙Ｓを搬送ローラ２１Ａ〜２４Ａと直交する
方向に所定量シフトさせる。

【００３２】・（糊塗布処理の用紙搬送）図３は用紙束
作製装置Ｃ１の側面図、図４は平面図、図５は糊塗布処
理時の用紙搬送経路と糊塗布処理を説明する模式斜視図
である。

【００３３】・方向変換搬送手段３０Ａによる用紙の直
交Ｕターン搬送 糊付け製本処理のモードに設定されると、画像形成装置
本体Ａから排出される用紙Ｓは、図８に示すモータＭ１
により駆動回転される搬送ローラ２１Ａ〜２４Ａにより
挟持されて搬送される。用紙Ｓの先端部が位置決め部材
２５に当接すると、用紙Ｓの曲がりが修正され、搬送方
向に位置決めが行われる（図２，４，５の矢示の搬送方
向Ｘ１）。その後、モータＭ１の駆動が停止され、図示
されていない駆動手段により搬送ローラ２１Ａ〜２４Ａ
の各上ローラが用紙面から上方に待避して圧接が解除さ
れる。

【００３４】更に、用紙Ｓは図示しない駆動源により駆
動回転される搬送ローラ３１Ａ，３２Ａに挟持されて、
９０度偏向された搬送方向に搬送される（図３〜図５の
矢示の搬送方向Ｙ１）。用紙Ｓは引き続き搬送ローラ３
３Ａ，３４Ａにより挟持されてＵターン搬送され用紙収
納部４０Ａに送り込まれる（図３〜図５の矢示の搬送方
向Ｚ）。

【００３５】・（用紙Ｓへの糊塗布処理）第１糊吐出手
段８０Ａは、搬送ローラ３１Ａ〜３４Ａにより搬送方向
Ｙ１から搬送方向Ｚに走行する用紙Ｓの一方の側縁部に
線状又は破線状に糊を吐出して、用紙Ｓの上面に糊塗布
部Ｎを形成する（図７参照）。

【００３６】１枚目の用紙Ｓは、糊塗布処理を行わず、
方向変換搬送手段３０Ａの搬送ローラ３３Ａ、３４Ａに
より挟持、搬送されて搬送方向Ｙ２に送られ、用紙載置
台４１Ａ上に載置される。後続の２枚目以降の糊塗布処
理された用紙Ｓは、搬送ローラ３３Ａ，３４Ａによって
挟持、搬送されて先行の用紙上に積載される。

【００３７】・（糊吐出手段）図６は第１糊吐出手段８
０Ａの断面図である。なお、第１糊吐出手段８０Ａは、
後述の第２糊吐出手段８０Ｂ、第３糊吐出手段８０Ｃと
同一構成をなすから、以下、第１糊吐出手段８０Ａを代
表として説明する。

【００３８】第１糊吐出手段８０Ａは、糊を吐出する開
口部８１ａを有するノズル部材８１、開口部８１ａを開
閉する移動可能なニードル部材（以下、ニードルと称
す）８２、ニードル８２を移動可能に収容するケーシン
グ８３、ニードル８２を移動可能に駆動するソレノイド
ＳＬ等から構成されている。

【００３９】復帰バネ８５は、第１糊吐出手段８０Ａの
筐体８４の底部と、フランジ部８２ｂの上面との間に嵌
挿され、ニードル８２を下方に押圧している。ソレノイ
ドＳＬの非作動時には、復帰バネ８５によりニードル８
２の先端部８２ａはノズル部材８１の開口部８１ａを閉
止している。

【００４０】ソレノイドＳＬに電圧を印加すると、プラ
ンジャＳＬａが上方に移動され、プランジャＳＬａに直
結するニードル８２が引き上げられ、ノズル部材８１の
開口部８１ａを開放し、糊吐出を可能にする。開口部８
１ａと先端部８２ａとの開放時の間隙距離は、ノズル調
整つまみ８６により可変である。

【００４１】ケーシング８３の側面には入口部材８７が
固定され、糊供給手段８９Ａから供給された糊を供給管
８８を経て糊収容室８３ａ内に導入する。

【００４２】・（糊塗布部）図７は、用紙Ｓの側縁部近
傍に形成された各種糊塗布部を示す平面図である。図７
（ａ）は用紙Ｓの長辺側に形成された線状の糊塗布部Ｎ
を示す。図７（ｂ）は用紙Ｓの短辺側に形成された線状
の糊塗布部Ｎを示す。線状の糊塗布部Ｎは、用紙Ｓの側
縁部近傍のほぼ全長にわたって、用紙間を強固に接着す
る。

【００４３】・（表紙用紙の貼着）表表紙Ｋａと裏表紙
Ｋｂは、用紙束作製装置Ｃ１の下部に配置された表表紙
給紙手段７０Ａ又は裏表紙給紙手段７０Ｂから供給され
る。

【００４４】表表紙給紙手段７０Ａの給紙カセット７１
Ａに収容された表表紙Ｋａ、又は裏表紙給紙手段７０Ｂ
の給紙カセット７１Ｂに収容された裏表紙Ｋｂは、給紙
部７２Ａ又は給紙部７２Ｂにより給紙され、搬送ローラ
７３，７４を通過し、水平搬送手段２０Ａにより搬送さ
れた後、表紙くるみ製本作製装置Ｃ２の用紙収納部４０
Ｂに送り込まれる。この用紙搬送過程で、表表紙Ｋａは
第２糊吐出手段８０Ｂにより糊塗布部Ｎが形成され、裏
表紙Ｋｂは第３糊吐出手段８０Ｃにより糊塗布部Ｎが形
成される（図２、図５参照）。

【００４５】本発明の実施の形態で使用される糊は、水
溶性の酢酸ビニル樹脂系エマルジョン糊で、粘度は常温
で７５０〜１５００ｍＰａ・ｓである。この水性の糊に
より接着された用紙束Ｓａは、再生紙として再利用可能
である。

【００４６】・（用紙Ｓの積載、整合、加圧処理）（図
３、図５参照） １枚目の糊塗布処理されない用紙Ｓは、駆動回転される
搬送ローラ３３，３４によって挟持搬送されて搬送方向
Ｙ２に搬送され、用紙載置台４１Ａ上に載置される。後
続の２枚目以降の糊塗布処理された用紙Ｓは、搬送ロー
ラ３３Ａ，３４Ａにより挟持搬送されて搬送方向Ｙ２に
搬送され、用紙載置台４１Ａ上の先行の用紙Ｓ上に積載
される。

【００４７】搬送ローラ３４Ａにより挟持搬送された用
紙Ｓの先端部は、回動する無端状ベルト４２に保持され
た把持手段（グリッパ）４３に把持されて、用紙載置台
４１Ａの上方を搬送方向Ｙ２に搬送される。移動する把
持手段４３に保持された加圧手段４４は、用紙載置台４
１Ａ上に載置された先行の用紙束Ｓａの糊塗布部Ｎ形成
面の背面側を加圧して移動し、用紙間の接着を確実にす
る。把持手段４３に把持された用紙Ｓの先端部は、先端
ストッパ４５に当接して、先端揃えされる。先端ストッ
パ４５は図示しない駆動手段により移動可能であり、用
紙Ｓのサイズ設定により所定位置に停止する。用紙Ｓの
後端部は、移動可能に駆動される用紙整合押圧手段４６
により、用紙後端部の整合及び用紙後端上面部の押圧が
行われる。用紙Ｓの両側端部は、幅整合手段４７により
位置決めされる。なお、用紙Ｓの先端部、後端部、両側
端部の整合、位置決めは、加圧手段４４による加圧処理
の前に行う。加圧手段４４による用紙Ｓの加圧処理は、
２枚目以降の用紙Ｓが用紙載置台４１Ａ上に載置される
都度行っても良い。又は、用紙Ｓが複数枚積載される毎
に加圧処理を行ってもよい。

【００４８】以上の工程により糊付け処理された１冊の
用紙束Ｓａが完成する。この用紙束作製装置Ｃ１では、
例えば、最大２００枚の用紙Ｓを糊付け処理して製本化
する事ができる。

【００４９】・（用紙束作製装置Ｃ１からの排紙）用紙
載置台４１Ａの用紙積載面の一部には、駆動ローラ５１
と従動ローラ５２に巻回された複数本の排出ベルト５３
Ａが回動可能に配置されている。

【００５０】最終用紙Ｓｎが用紙載置台４１Ａ上に積載
され、加圧処理されて、糊付け製本された用紙束Ｓａ
は、モータＭ２により回動される排出ベルト５３Ａの排
出爪５３Ａａにより用紙束Ｓａの後端部を保持されて、
用紙載置台４１Ａの載置面上を滑走して、用紙束排出ロ
ーラ５４に挟持されて、下部排出口５５から表紙くるみ
製本作製装置Ｃ２の入口部に排出され、導入される（図
５の搬送方向Ｘ２）。この排紙処理に先立って、加圧手
段４４及び幅整合手段４７を図示しない駆動手段により
搬送路の上方に待避させておく。

【００５１】［表紙くるみ製本作製装置Ｃ２］本発明の
糊付け製本装置は、用紙間を糊付け製本して用紙束Ｓａ
を作製する用紙束作製装置Ｃ１と、用紙束Ｓａの表裏面
及び背部に表表紙と裏表紙を接着して糊付け製本し冊子
Ｓｂを作製する表紙くるみ製本作製装置Ｃ２とを有す
る。

【００５２】図８は用紙束作製装置Ｃ１と表紙くるみ製
本作製装置Ｃ２における糊塗布処理時の用紙搬送経路と
糊塗布処理を説明する模式斜視図である。図９は表紙く
るみ製本作製装置Ｃ２の用紙搬送経路と糊塗布処理を示
す模式斜視図である。図１０は表紙くるみ製本作製装置
Ｃ２の正面断面図である。

【００５３】これらの図において、表紙くるみ製本作製
装置Ｃ２の用紙搬送経路を構成する水平搬送手段２０
Ｂ、方向変換搬送手段３０Ｂ、用紙収納部（くるみ処理
部）４０Ｂ、第２糊吐出手段８０Ｂ、第３糊吐出手段８
０Ｃ、糊供給手段８９Ｂを構成する各部材は、用紙束作
製装置Ｃ１の水平搬送手段２０Ａ、方向変換搬送手段３
０Ａ、用紙収納部４０Ａ、第１糊吐出手段８０Ａ及び糊
供給手段８９Ａを構成する各部材とほぼ同一の構成をな
すから、用紙束作製装置Ｃ１と同じ機能を有する部材の
説明は省略する。

【００５４】糊付け製本処理を行わない用紙Ｓ又はシフ
ト処理された用紙Ｓは、水平搬送手段２０Ａ、水平搬送
手段２０Ｂにより搬送されて、排出ローラ６１に挟持さ
れて上部排出口６２から排出され、機外の昇降排紙台６
３に載置される（図１参照）。

【００５５】用紙束作製装置Ｃ１により作製された用紙
束Ｓａは、排出手段５０Ａにより搬送され、下部排出口
５５から排出されて、表紙くるみ製本作製装置Ｃ２に導
入され、排出手段５０Ｂにより搬送され、下部排出口６
５から排出され、機外の昇降排紙台６３に載置される。

【００５６】くるみ製本作製機能の機構は、水平搬送手
段２０Ｂ、方向変換搬送手段３０Ｂ、用紙収納部４０
Ｂ、折り目付けローラ９１、第２糊吐出手段８０Ｂ、第
３糊吐出手段８０Ｃ及び表表紙給紙手段７０Ａ、裏表紙
給紙手段７０Ｂを備える。

【００５７】折り目付けローラ９１は、搬送方向Ｙ１の
下流側に設けられ、搬送される表表紙Ｋａに第１の折り
目ａを付けて、緩いＶ字型に折り曲げ、用紙Ｓと同一サ
イズの表紙面部ｂと、背表紙部ｃを形成する。

【００５８】図２に示す上段の表表紙給紙手段７０Ａ
は、表表紙Ｋａを収容する給紙カセット７１Ａ、給紙部
７２Ａから構成されている。給紙部７２Ａにより給紙カ
セット７１Ａから給紙された１枚の表表紙Ｋａは、搬送
ローラ７３，７４に挟持されて上昇し、水平搬送手段２
０Ａを通過し、表紙くるみ製本作製装置Ｃ２の水平搬送
手段２０Ｂ、方向変換搬送手段３０Ｂを経て、折り目付
けローラ９１により第１の折り目ａが付けられて用紙収
納部４０Ｂに送り込まれる。

【００５９】図２に示す下段の裏表紙給紙手段７０Ｂ
は、裏表紙Ｋｂを収容する給紙カセット７１Ｂ、給紙部
７２Ｂから構成されている。給紙部７２Ｂにより給紙カ
セット７１Ｂから給紙された１枚の裏表紙Ｋｂは、搬送
ローラ７３，７４に挟持されて上昇し、水平搬送手段２
０Ａを通過し、表紙くるみ製本作製装置Ｃ２の水平搬送
手段２０Ｂに送り込まれ、方向変換搬送手段３０Ｂを経
て、用紙収納部４０Ｂに送り込まれ、用紙束Ｓａの上面
に重ねられて糊付け製本される。

【００６０】［表紙くるみ製本作製工程］図１１は、表
表紙Ｋａと裏表紙Ｋｂを用紙束Ｓａへ糊付けくるみ製本
する工程を示す斜視図である。以下、糊付けくるみ製本
作製工程を説明する。

【００６１】（１） 表表紙Ｋａは、折り目付けローラ
９１（図８、図９参照）により第１の折り目ａが付けら
れて、緩いＶ字型に折り曲げられ、用紙Ｓと同一サイズ
の表紙面部ｂと、背表紙部ｃを形成する（図１１（１）
参照）。

【００６２】（２） 表表紙ＫａをＹ１方向に搬送する
過程において、第２糊吐出手段８０Ｂから糊を吐出し
て、表表紙Ｋａの背表紙部ｃの面上で第１の折り目ａに
平行する幅広の糊塗布面部Ｎｘを形成する（図１１
（２）参照）。

【００６３】糊塗布面部Ｎｘの幅は、糊付け製本される
用紙束Ｓａの背部の幅より広くなるように複数本の糊塗
布部Ｎにより形成される。

【００６４】（３） 用紙載置台４１Ｂ上に載置された
表表紙Ｋａの面上に、用紙束作製装置Ｃ１により作製さ
れた用紙束Ｓａが載置され、糊塗布面部Ｎｘにより接着
される（図１１（３）参照）。

【００６５】（４） 第１折り曲げ手段９３が上昇し、
表表紙Ｋａの背表紙部ｃを加圧して、背表紙部ｃを、第
１の折り目ａに沿ってほぼ直角に折り曲げ、表表紙Ｋａ
の背表紙部ｃの面上に形成された幅広の糊塗布面部Ｎｘ
と用紙束Ｓａの背部とを接着させる（図１１（４）参
照）。

【００６６】（５） 表表紙Ｋａの直角折り曲げ後に、
第２折り曲げ手段９４が駆動手段により水平方向に前進
して、表表紙Ｋａに第２の折り目ｄを形成して、直角に
折り曲げ、折り返し部ｅを形成し、折り返し部ｅを用紙
束Ｓａの最終用紙Ｓｎに接着する（図１１（５）参
照）。

【００６７】（６） 裏表紙給紙手段７０Ｂにより送り
出された裏表紙Ｋｂは、糊塗布部Ｎを下側にして用紙載
置台４１Ｂに送り込まれ、用紙束Ｓａの最上層、及び表
表紙Ｋａの折り返し部ｅ上に載置されて表表紙Ｋａの折
り返し部ｅに接着される（図１１（６）参照）。図１２
は用紙載置台４１Ｂ上に載置される表表紙Ｋａ、用紙束
Ｓａ、裏表紙Ｋｂの部分拡大断面図である。

【００６８】（７） 表表紙Ｋａの折り返し部ｅと裏表
紙Ｋｂとの接合面の上面側を、表紙押圧部材９２により
加圧して接着を強化し冊子Ｓｂが作製される（図１１
（７）参照）。

【００６９】［表表紙Ｋａ、裏表紙Ｋｂ、用紙Ｓの搬送
工程］図１３〜図１９は、表表紙Ｋａと裏表紙Ｋｂを搬
送して用紙束Ｓａへ糊付けくるみ製本する表紙くるみ工
程を示す斜視図である。以下、表表紙Ｋａ、裏表紙Ｋｂ
の搬送工程、用紙束作製工程、表紙くるみ工程を説明す
る。

【００７０】（１） 図１３は１部目の表表紙と裏表紙
を搬送する工程を示す。表紙くるみ製本作製装置Ｃ２の
上部には、搬送される裏表紙Ｋｂと表表紙Ｋａとを順次
受け入れて一時載置する第１待機位置Ｗ１と、第１待機
位置Ｗ１への搬送方向に直交する搬送方向Ｙ３に裏表紙
Ｋｂを搬送し一時載置する第２待機位置Ｗ２と、第１待
機位置Ｗ１の搬送方向上流側に後続の２部目の裏表紙Ｋ
ｂと表表紙Ｋａとを搬送し一時載置する第３待機位置Ｗ
３とが配置されている。

【００７１】用紙束作製装置Ｃ１内に設けられた裏表紙
給紙手段７０Ｂより１部目の裏表紙Ｋｂ１を給紙し、引
き続き、表表紙給紙手段７０Ａより１部目の表表紙Ｋａ
１を給紙する。給紙された裏表紙Ｋｂ１と表表紙Ｋａ１
とは、用紙束作製装置Ｃ１上部の水平搬送手段２０Ａの
搬送ローラ２１Ａ〜２４Ａ、排出ローラ２６に挟持され
て搬送され、上部排出口２７から順次排出され、表紙く
るみ製本作製装置Ｃ２の上部に導入される（図２参
照）。

【００７２】表紙くるみ製本作製装置Ｃ２内の上部に導
入された裏表紙Ｋｂ１は、水平搬送手段２０Ｂの搬送ロ
ーラ２１Ｂ〜２４Ｂに挟持されて搬送され、第１待機位
置Ｗ１において一時停止した後、搬送ローラ３１Ｂ，３
５Ｂに挟持されて、第１待機位置Ｗ１への搬送方向に直
交する搬送方向Ｙ３に搬送され第２待機位置Ｗ２におい
て停止し待機する。裏表紙Ｋｂ１に次いで表紙くるみ製
本作製装置Ｃ２内の上部に導入された表表紙Ｋａ１は、
水平搬送手段２０Ｂにより搬送され、第１待機位置Ｗ１
において停止し待機する（図１０参照）。

【００７３】（２） 図１４は１部目の用紙束作製工程
と、２部目の裏表紙Ｋｂ２と表表紙Ｋａ２を搬送する工
程を示す。

【００７４】１部目の裏表紙Ｋｂ１と表表紙Ｋａ１とを
表紙くるみ製本作製装置Ｃ２に搬送した後、画像形成装
置本体Ａから排出される用紙Ｓを用紙束作製装置Ｃ１内
に搬送し、前述の用紙搬送、及び糊塗布処理を行い、用
紙Ｓ１〜Ｓｎから成る用紙束Ｓａを作製する。最終の用
紙Ｓｎを用紙載置台４１Ａ（図５参照）に搬送した後、
裏表紙給紙手段７０Ｂ及び表表紙給紙手段７０Ａを始動
して、裏表紙Ｋｂ２と表表紙Ｋａ２とを用紙束作製装置
Ｃ１の水平搬送手段２０Ａに送り込む。

【００７５】（３） 図１５は、２部目の裏表紙Ｋｂ２
と表表紙Ｋａ２を搬送する工程と、１部目の用紙束作製
工程を示す。

【００７６】２部目の裏表紙Ｋｂ２が搬送方向上流側の
所定位置（第３待機位置Ｗ３）に停止して待機する。後
続の２部目の表表紙Ｋａ２も裏表紙Ｋｂ２の停止位置よ
り上流の所定位置に停止して待機する。

【００７７】１部目の表表紙Ｋａ１は搬送ローラ３１Ｂ
により水平搬送手段２０Ｂと直交するＹ３方向に搬送さ
れる。折り目付けローラ９１は、搬送方向Ｙ１の下流側
に設けられ、搬送される表表紙Ｋａ１に第１の折り目ａ
を付ける。

【００７８】表表紙Ｋａ１は更に垂直下方のＺ方向に搬
送され、表表紙Ｋａ１の側縁部近傍に第２糊吐出手段８
０Ｂにより糊塗布部Ｎが形成される。糊塗布部Ｎが形成
された表表紙Ｋａ１は、用紙載置台４１Ｂ上に載置され
て位置決めされる（図９参照）。第２糊吐出手段８０Ｂ
は、第１糊吐出手段８０Ａと同一構成をなし、糊供給手
段８９Ｂから糊が供給される。

【００７９】用紙束作製装置Ｃ１において作製された１
部目の用紙束Ｓａは、排出ベルト５３Ａにより用紙束作
製装置Ｃ１から排出され、表紙くるみ製本作製装置Ｃ２
に導入され、回動する排出ベルト５３Ｂの排出爪５３Ｂ
ａにより搬送され、用紙載置台４１Ｂ上に載置された表
表紙Ｋａ１上に積み重ねられて整合、位置決めされる
（図８参照）。

【００８０】１部目の用紙束Ｓａが用紙載置台４１Ａか
ら用紙載置台４１Ｂに搬送される間に、後続の２部目の
用紙Ｓが画像形成装置本体Ａから用紙束作製装置Ｃ１の
水平搬送手段２０Ａに順次送り込まれ（搬送方向Ｘ
１）、搬送方向Ｙ１，Ｚ，Ｙ２を経由して用紙載置台４
１Ａに搬送される（図５参照）。

【００８１】（４） 図１６は、１部目の表紙くるみ製
本作製工程と２部目の用紙束作製工程を示す。

【００８２】１部目の裏表紙Ｋｂ１は、表表紙Ｋａ１の
折りと接着が完了するまで、第２待機位置Ｗ２で待機す
る。２部目の裏表紙Ｋｂ２と表表紙Ｋａ２は第３待機位
置Ｗ３で待機している。また、表表紙Ｋａ１と用紙束Ｓ
ａとのくるみ処理工程の実行中に、用紙束作製装置Ｃ１
においては、２部目の後続の用紙Ｓが搬送方向Ｘ１，Ｙ
１，Ｚ，Ｙ２を経由して逐次搬送され、糊塗布処理され
て用紙載置台４１Ａ上において用紙Ｓが積載される（図
５参照）。

【００８３】（５） 図１７は、１部目の表紙くるみ製
本作製工程と２部目の用紙束作製工程を示す。

【００８４】１部目の表表紙Ｋａ１を第１の折り目ａで
直角に折り曲げ、第２の折り目ｄで更に直角に折り曲げ
て、折り返し部ｅを形成する。この折り返し部ｅを用紙
束Ｓａの最終用紙Ｓｎに接着する（図１１（５）、図１
２参照）。

【００８５】第２待機位置Ｗ２に待機していた裏表紙Ｋ
ｂ１は、搬送ローラ３１Ｂ、３５Ｂにより搬送され、第
３糊吐出手段８０Ｃから吐出される糊により糊塗布部Ｎ
が形成され、白抜き矢示方向に搬送され、糊塗布部Ｎを
下側にして用紙載置台４１Ｂに送り込まれ、用紙束Ｓａ
の最上層、及び表表紙Ｋａの折り返し部ｅ上に載置され
て表表紙Ｋａ１の折り返し部ｅに接着される（図１１
（６）参照）。

【００８６】裏表紙Ｋｂ１が用紙載置台４１Ｂに搬出さ
れた後、第３待機位置Ｗ３に待機されている２部目の裏
表紙Ｋｂ２及び表表紙Ｋａ２の搬送を開始させる。

【００８７】上記の裏表紙Ｋｂ２、表表紙Ｋａ２の搬送
中に、用紙束作製装置Ｃ１においては、２部目の後続の
用紙Ｓが引き続き逐次搬送され、糊塗布処理されて用紙
載置台４１Ａ上において用紙束Ｓａが形成されていく
（図５参照）。

【００８８】（６） 図１８は、１部目の冊子Ｓｂの排
出工程と、２部目の裏表紙Ｋｂ２、表表紙Ｋａ２の搬送
工程を示す。

【００８９】表紙くるみ製本された１部目の冊子Ｓｂ
は、回動する排出ベルト５３Ｂにより搬送方向Ｘ２に進
行して排出ローラ６４に挟持されて下部排出口６５から
排出され、昇降排紙台６３上に載置される。

【００９０】２部目の裏表紙Ｋｂ２及び表表紙Ｋａ２
は、引き続き搬送ローラ２１Ｂ〜２４Ｂにより搬送方向
Ｘ１に進行し、更に搬送ローラ３１Ｂ，３５Ｂにより搬
送されて、それぞれ図１３に示す第１待機位置Ｗ１及び
第２待機位置Ｗ２に定置される。

【００９１】（７） 図１９は、２部目の用紙束Ｓａの
作製工程と、３部目の裏表紙Ｋｂ３、表表紙Ｋａ３の搬
送工程を示す。

【００９２】１部目の表紙くるみ製本作製工程の進行中
に、用紙束作製装置Ｃ１において、２部目の用紙束作製
工程を続行し、２部目の最終の用紙Ｓｎが搬送方向Ｚに
搬送された後、３部目の裏表紙Ｋｂ３及び表表紙Ｋａ３
を給送し、水平搬送手段２０Ｂを通過させる。

【００９３】［表紙くるみ製本作製装置Ｃ２からの排
紙］表紙くるみ製本作製装置Ｃ２の側面の排紙手段６０
は、上部の排出ローラ６１、下部の排出ローラ６４、上
部排出口６２、下部排出口６５、昇降排紙台６３とから
構成されている。

【００９４】上部排出口６２からは、糊塗布処理されな
いシフト処理済みの用紙Ｓが排出され、昇降排紙台６３
に積載される。くるみ製本作製処理モードが画像形成装
置本体Ａの操作部において選択された場合には、用紙束
作製装置Ｃ１により糊付け製本された用紙束Ｓａは、排
出手段５０Ａにより排出され、表紙くるみ製本作製装置
Ｃ２に搬送されて、くるみ製本作製処理が行われ、冊子
Ｓｂが作製され、排出手段５０Ｂにより排出され、表紙
くるみ製本作製装置Ｃ２の下部排出口６５から冊子Ｓｂ
が排出され、昇降排紙台６３に積載される。

【００９５】昇降排紙台６３には、排出ローラ６１に挟
持されて上部排出口６２から排出される糊塗布処理され
ない用紙Ｓ、排出ローラ６４に挟持されて下部排出口６
５から排出される糊塗布処理された用紙束Ｓａ、及びく
るみ製本された冊子Ｓｂが積載可能であり、昇降駆動に
より大量の用紙Ｓ、用紙束Ｓａ、冊子Ｓｂを収容する事
ができる。

【００９６】また、非くるみ製本作製処理モードが画像
形成装置本体Ａの操作部において選択された場合には、
用紙束作製装置Ｃ１により糊付け製本された用紙束Ｓａ
は、下部排出口５５から排出され、表紙くるみ製本作製
装置Ｃ２の用紙収納部４０Ｂに搬送され、更に、排出手
段５０Ｂにより搬出され、排出ローラ６４に挟持されて
下部排出口６５から排出され、昇降排紙台６３上に積載
される。

【００９７】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の糊付け製本装置及び画像形成装置により以下の効果が
奏せられる。

【００９８】（１） 糊塗布処理された複数枚の用紙を
積載、整合して用紙束を作製する用紙束作製工程と、用
紙束に表表紙と裏表紙とを接着する表紙くるみ製本作製
工程とを並行して実行し、各工程間の待ち時間を短縮す
る事により、糊付け製本装置の生産性を向上させる事が
できる。

【００９９】（２） 本発明の糊付け製本装置を備えた
画像形成装置により、画像形成装置本体から高速で搬出
された用紙に対して、画像形成装置本体の高速生産性を
低下させることなく、用紙束作製装置とくるみ製本作製
装置とから成る糊付け製本装置により、高品質で確実な
くるみ製本を連続して高速に作製する事が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】画像形成装置本体、画像読み取り装置、用紙束
作製装置、表紙くるみ製本作製装置から成る画像形成シ
ステムの全体構成図。

【図２】用紙束作製装置の正面断面図。

【図３】用紙束作製装置の側面図。

【図４】用紙束作製装置の平面図。

【図５】糊塗布処理時の用紙搬送経路と糊塗布処理を説
明する模式斜視図。

【図６】第１糊吐出手段の断面図。

【図７】用紙の側縁部近傍に形成された各種糊塗布部を
示す平面図。

【図８】用紙束作製装置と表紙くるみ製本作製装置にお
ける糊塗布処理時の用紙搬送経路と糊塗布処理を説明す
る模式斜視図。

【図９】表紙くるみ製本作製装置の用紙搬送経路と糊塗
布処理を示す模式斜視図。

【図１０】表紙くるみ製本作製装置の正面断面図。

【図１１】表表紙と裏表紙を用紙束へ糊付けくるみ製本
する工程を示す斜視図。

【図１２】用紙載置台上に載置される表表紙、用紙束、
裏表紙の部分拡大断面図。

【図１３】１部目の表表紙と裏表紙を搬送する工程を示
す斜視図。

【図１４】１部目の用紙束作製工程と、２部目の裏表紙
と表表紙を搬送する工程を示す斜視図。

【図１５】２部目の裏表紙と表表紙を搬送する工程と、
１部目の用紙束作製工程を示す斜視図。

【図１６】１部目の表紙くるみ製本作製工程と２部目の
用紙束作製工程を示す斜視図。

【図１７】１部目の表紙くるみ製本作製工程と２部目の
用紙束作製工程を示す斜視図。

【図１８】１部目の冊子の排出工程と、２部目の裏表
紙、表表紙の搬送工程を示す斜視図。

【図１９】２部目の用紙束の作製工程と、３部目の裏表
紙、表表紙の搬送工程を示す斜視図。

【符号の説明】

２０Ａ，２０Ｂ 水平搬送手段 ３０Ａ，３０Ｂ 方向変換搬送手段 ３１Ａ，３１Ｂ，３２Ａ，３３Ａ，３４Ａ，３５Ｂ 搬
送ローラ ４０Ａ 用紙収納部 ４０Ｂ 用紙収納部（くるみ処理部） ４１Ａ，４１Ｂ 用紙載置台 ７０Ａ 表表紙給紙手段 ７０Ｂ 裏表紙給紙手段 ８０Ａ 第１糊吐出手段 ８０Ｂ 第２糊吐出手段 ８０Ｃ 第３糊吐出手段 Ａ 画像形成装置本体 Ｃ１ 用紙束作製装置 Ｃ２ 表紙くるみ製本作製装置 Ｋａ１，Ｋａ２，Ｋａ３ 表表紙 Ｋｂ１，Ｋｂ２，Ｋｂ３ 裏表紙 Ｓ 用紙 Ｓａ 用紙束 Ｓｂ 冊子（製本） Ｗ１ 第１待機位置 Ｗ２ 第２待機位置 Ｗ３ 第３待機位置 ａ 第１の折り目 ｂ 表紙面部 ｃ 背表紙部 ｄ 第２の折り目 ｅ 折り返し部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 克典 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 木村 丈信 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 松本 敏高 東京都豊島区要町３丁目51番４号 Ｆターム(参考） 2H072 CA01 CB01 GA09 JA02 3F108 GA02 GA03 GA04 GB01 HA02 HA13

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 糊吐出手段から吐出する糊により搬送さ
   れる用紙の側縁部に線状の糊塗布部を形成し、複数枚の
   前記用紙を順次用紙載置台上に積載して用紙束を作製す
   る用紙束作製装置と、前記用紙束を表紙用紙に重ね合わ
   せ、前記表紙用紙により前記用紙束の背部をくるみ接着
   する表紙くるみ製本作製装置とを連結して配置した糊付
   け製本装置において、前記表紙用紙は、前記用紙束の背
   部をくるみ接着し表面側を覆う表表紙と、前記用紙束の
   裏面側を覆う裏表紙とから成り、前記表紙くるみ製本作
   製装置は、搬送される前記裏表紙と前記表表紙とを順次
   受け入れて一時載置する第１待機位置と、前記第１待機
   位置への搬送方向に直交する方向に前記裏表紙を搬送し
   一時載置する第２待機位置と、前記第１待機位置の搬送
   方向上流側に後続の裏表紙と表表紙とを搬送し一時載置
   する第３待機位置とを設けたことを特徴とする糊付け製
   本装置。
2. 【請求項２】 糊吐出手段から吐出する糊により搬送さ
   れる用紙の側縁部に線状の糊塗布部を形成し、複数枚の
   前記用紙を順次用紙載置台上に積載して用紙束を作製す
   る用紙束作製工程と、前記用紙束を表表紙に重ね合わ
   せ、前記表表紙により前記用紙束の背部をくるみ接着す
   る表紙くるみ製本作製工程とを有する糊付け製本方法に
   おいて、前記用紙束の背部をくるみ接着し表面側を覆う
   表表紙と、前記用紙束の裏面側を覆う裏表紙とを有し、
   前記表紙くるみ製本作製工程において、搬送される前記
   裏表紙と前記表表紙とを順次受け入れて一時載置する第
   １待機位置と、前記第１待機位置への搬送方向に直交す
   る方向に前記裏表紙を搬送し一時載置する第２待機位置
   と、前記第１待機位置の搬送方向上流側に後続の裏表紙
   と表表紙とを搬送し一時載置する第３待機位置とを設
   け、前記表表紙を前記第１待機位置より搬送して糊塗布
   部を形成し、前記用紙束と前記表表紙と前記裏表紙とを
   接着するくるみ処理部に搬送して所定位置に載置し、前
   記用紙束作製工程において作製された用紙束を前記くる
   み処理部に載置された前記表表紙上に搬送し、前記裏表
   紙を前記第２待機位置より搬送しながら糊塗布部を形成
   し、前記くるみ処理部において前記用紙束の上部に載置
   して接着し、前記第３待機位置にある前記裏表紙と表表
   紙とを順次、前記第１待機位置及び第２待機位置に搬送
   して待機させることを特徴とする糊付け製本方法。
3. 【請求項３】 画像書き込み手段、画像形成手段、用紙
   搬送手段から成る画像形成装置本体と、請求項１に記載
   の糊付け製本装置とを備えて成ることを特徴とする画像
   形成装置。