JP2010217771A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】環境光の色の変化に合わせてユーザーにとって見易い画面を実現可能な画像表示装置を提供する。
【解決手段】画像表示装置であって、第1色の光を発する第1画素回路と、第2色の光を発する第2画素回路と、第3色の光を発する第3画素回路とを有する表示部を備える。また、該画像表示装置は、表示部の周囲における環境光に係る色情報を検出する色検出部と、環境光に係る色情報に応じて、第1、第2、および第3画素回路から発せられる第1、第2、および第3色の光の輝度の比率を設定する設定部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像表示装置に関する。
従来より、電流発光を利用した有機EL(Electroluminescence)素子を備える画像表示装置が知られている。この画像表示装置では、そこに使われている薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)および有機EL素子の温度特性により、有機ELパネルの温度が変化すると発光輝度が変化する。また、有機EL素子を長時間発光させることによっても発光輝度が変化する。
この問題に対して、発光輝度の検出結果に応じて発光素子に供給する電流量を調整することで、有機EL表示装置の輝度の変化を補償する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。また、画素回路の電極に印加される所定の調整用輝度信号に呼応してアノード電極に流れる電流を検出し、その検出結果(検出電流値)と予め規定された基準電流値とを比較して、発光輝度の調整を行う技術も提案されている(例えば、特許文献2)。
特開2004−29714号公報 特開2005−78017号公報
ところで、環境光の色温度が変化すると、画面の見え方が変化する。しかしながら、上記特許文献1、2では、状況の変化に応じて発光輝度を一定に維持する手法については述べられているが、環境光の色の変化に応じて画面の見え方を調整する点については全く触れられていない。そして、このような問題は、有機ELパネルに対してだけに限られず、画像表示装置一般に共通する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、環境光の色の変化に合わせてユーザーにとって見易い画面を実現可能な画像表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る画像表示装置は、第1色の光を発する第1画素回路と、第2色の光を発する第2画素回路と、第3色の光を発する第3画素回路とを有する表示部を備える。また、該画像表示装置は、前記表示部の周囲における環境光に係る色情報を検出する色検出部と、前記環境光に係る色情報に応じて、前記第1、第2、および第3画素回路から発せられる前記第1、第2、および第3色の光の輝度の比率を設定する設定部とを備える。
本発明によれば、環境光に係る色情報に応じて、表示部から発せられる光における色の比率を設定することで、環境光の色の変化に合わせてユーザーにとって見易い画面を実現することができる。
一実施形態に係る画像表示装置の機能的な構成を示すブロック図である。 xy色度図および一定条件を満たす環境光について示す図である。 環境照度と発光用電源電圧との関係を例示する模式図である。 カラー表示モードにおける赤色に係る変換特性を例示する模式図である。 カラー表示モードにおける緑色に係る変換特性を例示する模式図である。 カラー表示モードにおける青色に係る変換特性を例示する模式図である。 環境光に応じた輝度制御の動作フローを示すフローチャートである。 環境光に応じた色制御の動作フローを示すフローチャートである。 一変形例に係る赤色に係る変換特性を例示する模式図である。 一変形例に係る緑色に係る変換特性を例示する模式図である。 一変形例に係る青色に係る変換特性を例示する模式図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
<画像表示装置の機能的な構成>
図1で示されるように、本発明の一実施形態に係る画像表示装置1は、主に、照度センサー2、操作部3、色センサー4、制御回路5、電源回路6、演算回路7、色変換部8、および表示部9を備えている。なお、ここでは、入力画像信号が赤色、緑色、青色の3色に係る信号によって構成され、表示部9が、赤色の光を発する発光素子と、緑色の光を発する発光素子と、青色の光を発する発光素子とを備えて構成されているものとする。
照度検出部としての照度センサー2は、表示部9に対して設けられ、該表示部9の周囲の照度(環境照度)を検出する。なお、ここでは、照度センサー2によって、約1/20秒毎に環境照度が検出される。
操作部3は、各種ボタン等を備えており、ユーザーの操作を受け付けて、該操作に応じた信号を制御回路5に出力する。例えば、操作部3は、ユーザーによる所定の操作に応じて、画像表示装置1のモードを切り替えるための信号を発生し、モード切替部52に出力する。詳細には、操作部3は、画像表示装置1の発光輝度に係るモード(輝度モード)について、第1状態としての通常応答モードから第2状態としての高速応答モードへの切り替えを指示する信号を発生し、モード切替部52に出力する。
色検出部としての色センサー4は、表示部9に対して設けられ、表示部9の周囲の光(環境光)に係る色情報を検出する。具体的には、色センサー4は、赤色の光の強度を検出する赤色センサーと、緑色の光の強度を検出する緑色センサーと、青色の光の強度を検出する青色センサーとを有する。そして、赤色センサーで検出された赤色の光の強度を示す信号と、緑色センサーで検出された緑色の光の強度を示す信号と、青色センサーで検出された青色の光の強度を示す信号とが表示色設定部53に出力される。なお、照度センサー2で環境照度を検出する代わりに、色センサー4の出力を用いた演算によって環境照度に関する照度信号を合成することもできる。この場合は、照度センサー2を使わないため、色センサー4の出力を合成して作った環境照度に関する照度信号が、表示色設定部53から輝度制御部51に直接出力される。
制御回路5は、輝度制御部51、モード切替部52、表示色設定部53、および変換テーブル変更部54を備えている。これらの各部51〜54は、専用の電子回路によって実現されても良いし、CPU等においてプログラムが実行されることで実現されても良い。
変更部としての輝度制御部51は、照度センサー2によって検出される環境照度に応じて、電源回路6から表示部9に含まれる3種類の画素回路91R,91G,91Bに供給される電源電圧(発光用電源電圧)を制御する。この制御により、表示部9に含まれる3種類の画素回路91R,91G,91Bが発光する輝度が変更される。ここで言う発光用電源電圧の変更による発光素子の発光輝度の変更とは、データ上では同じ画像であっても、画像の明るさを増減させるような制御を意味している。ここで変更される電源電圧としては、画素回路91R,91G,91Bに供給される電源電圧だけでなく、後述する所謂Xドライバの電源電圧や、Xドライバの基準電圧などを含ませても良い。なお、輝度制御部51は、モード切替部52からの信号の入力に応じて、通常応答モードまたは高速応答モードにおける処理を行う。なお、Xドライバの基準電圧とは、デジタルデータと出力電圧とを対応させるときに基準となる電圧のことをいう。
切替部としてのモード切替部52は、操作部からの信号の入力に応じて、画像表示装置1の輝度モードを、画素回路91R,91G,91Bの発光輝度の変更が行われる頻度が相互に異なる通常応答モードまたは高速応答モードに設定する。そして、モード切替部52は、通常応答モードまたは高速応答モードに設定されている旨を示す信号を、輝度制御部51に対して出力する。なお、通常応答モードおよび高速応答モードの何れか一方に設定されている旨を示す情報が、適宜メモリ等に記憶される。モード切替部52は、操作部3からの入力が無くても、条件が揃えば通常応答モードまたは高速応答モードを切り替えてもよい。例えば、環境照度が中くらいで、環境照度の変化が大きいときだけ高速応答モードにして、そのほかの場合は通常応答モードにするといった切り替えが可能である。このような自動制御をする場合には、操作部3は、切り替え条件の設定をするために使われる。
通常応答モードでは、輝度制御部51により、照度センサー2によって検出される環境照度に応じた画素回路91R,91G,91Bの発光輝度の変更が、第1頻度である約1秒毎に行われる。また、高速応答モードでは、輝度制御部51により、照度センサー2によって検出される環境照度に応じた画素回路91R,91G,91Bの発光輝度の変更が、第1頻度よりも高頻度の第2頻度である約1/20秒毎に行われる。
設定部としての表示色設定部53は、環境光に係る色情報(環境光色情報)に応じて、表示部9を構成する3種類の画素回路91R,91G,91Bから発せられる3色の光の輝度の比率を設定することで、表示部9における表示色を設定する。具体的には、表示色設定部53は、環境光色情報が一定条件を満たす場合には、画像表示装置1の表示色に係るモード(表示色モード)を、一定色表示モードに設定する。また、表示色設定部53は、環境光色情報が一定条件を満たさない場合には、表示色モードを、カラー表示モードに設定する。
ここで言う環境光色情報に係る「一定条件」とは、色センサー4によって検出される環境光の色が白色から大きく外れており、環境光に係る赤、緑、青色のうちの少なくとも1つの色成分が他の色成分と比較して大幅に低い条件である。詳細には、表示部9に表示する画像を色温度が約6500度の白色とするための赤、緑、青の3色の光の輝度の比率をaw,bw,cwとし、表示部9に表示する画像を環境光に合わせた色とするための赤、緑、青の3色の光の輝度の比率をas,bs,csとした場合に、3軸の直交座標系において、原点から第1座標(aw,bw,cw)までのベクトルと原点から第2座標(as,bs,cs)までのベクトルとの内積が、0.5以下となる条件である。但し、ここでは、aw+bw+cw=as+bs+cs=1の関係が成立しているものとする。
なお、一定条件を満たす光は、赤、緑、青の3色の配合が偏った光であるため、以下では、一定条件を満たす光のことを適宜「偏色光」と称する。このような一定条件を満たすか否かを判断する明確な基準により、環境光の色が白色から大きく外れている偏色光であることが精度良く識別されることになる。
図2で示されるように、xy色度図では、可視光の色が馬蹄状の領域で示され、該領域では、右方に行けば赤(R)色の比率が高くなり、左上に行けば緑(G)色の比率が高くなり、左下に行けば青(B)色の比率が高くなる。そして、赤、緑、青の3色が適度に配合されると、点WHで示される白色となる。そして、例えば、xy色度図において、環境光の色が、白色を示す点WHから大きく外れた領域ARm(図2のハッチング部)に属する様な場合には、環境光が一定条件を満たすものと言える。
なお、このような一定条件を満たす環境光としては、図2の領域ARNaに属するナトリウムランプが発する黄色の光等が挙げられる。なお、環境光が、特徴的なある色成分によって構成される黄色の光である場合に、表示色設定部53において、環境光が、ナトリウムランプから発せられる特定の色成分からなる一定条件を満たす光であるとして判定するようにしても良い。
また、表示色設定部53では、画像表示装置1の表示色モードが一定色表示モードに設定されている場合には、3種類の画素回路91R,91G,91Bから発せられる3色の光の輝度の比率が、環境光色情報に合わせた一定の比率に設定される。すなわち、表示部9に表示される画像が、一定の色度で輝度が増減されるものとなる。また、画像表示装置1の表示色モードがカラー表示モードに設定されている場合には、入力画像信号の白色に係る画素データが、環境光に対応する色の画素データとなるように、3種類の画素回路91R,91G,91Bから発せられる3色の光の輝度の比率が調整されることで、所謂ホワイトバランスが調整される。
また、表示色設定部53は、表示色モードを一定色表示モードに設定した場合には、演算回路7に対して、一定色表示モードに応じた演算内容の実行を指示する信号(演算実行信号)を出力する。
変換テーブル変更部54は、表示色設定部53で設定された3色の光の輝度の比率に応じて、色変換部8の変換テーブルを変更する。
電源部としての電源回路6は、電源(例えば、バッテリー等のDC電源)から供給される電力を、輝度制御部51の制御に応じて、表示部9に含まれる3種類の画素回路91R,91G,91Bに対して発光に必要な発光用電源電圧として供給する。この電源回路6は、変圧器を備え、輝度制御部51からの環境照度に応じた制御信号に応答して、変圧器(例えば、DC−DCコンバータ)により、表示部9の各画素回路91R,91G,91Bに対して供給する電力を変更する。すなわち、各画素回路91R,91G,91Bに含まれる発光素子の両極間に印加される発光用電源電圧を変更する。なお、電源回路6が制御する電圧は発光用電源電圧に限らない。Xドライバの電源電圧や、Xドライバの基準電圧を同時に変更することにより、精度が良くて、消費電力の少ない制御をすることも可能である。つまり、輝度が高いときは、発光用電源電圧が高く、Xドライバの出力電圧も高いため、Xドライバには所定の電源電圧を与える必要があるが、輝度が下がってくると、Xドライバの出力電圧を低くすることで、Xドライバの消費電力を少なくすることができる。また、Xドライバの基準電圧を低くすることで、出力電圧の刻みを小さくすることができ、精度のよい制御が可能となる。
なお、画像表示装置1において、1秒間に60フレームを表示する動画が可視的に出力される場合には、輝度モードが通常応答モードに設定されていれば、1秒毎、すなわち60のフレームが表示される毎に発光用電源電圧が変更される。また、輝度モードが高速応答モードに設定されていれば、約1/20秒毎、すなわち3つのフレームが表示される毎に発光用電源電圧が変更される。そして、発光用電源電圧の変更は、1フレーム分の発光期間と次の1フレーム分の発光期間との間に行われる。この発光用電源電圧の変更により、表示部9における消費電流が変更される。
演算回路7は、表示色設定部53から演算実行信号が入力された場合、すなわち画像表示装置1の表示色モードが一定色表示モードに設定されている場合に、輝度算出部において、入力画像信号が示す赤色、緑色、青色の3色に係る信号から、下式(1)に従って、輝度Yを算出する。
Y=0.299LIR+0.587LIG+0.114LIB ・・・(1)
上式(1)では、入力画像信号が示す赤色の階調(赤色入力階調)がLIR、入力画像信号が示す緑色の階調(緑色入力階調)がLIG、入力画像信号が示す青色の階調(青色入力階調)がLIBでそれぞれ示されている。なお、ここでは、赤、緑、青色入力階調LIR,LIG,LIBは、それぞれ最大値が1であるものとする。例えば、赤、緑、青色入力階調LIR,LIG,LIBが、6ビットで表される場合には、赤、緑、青色入力階調は、それぞれ0/63,1/63,2/63,・・・,63/63の64段階の階調で表される。輝度Yは、赤、緑、青色入力階調LIR,LIG,LIBと同様な階調で表される。そして、演算回路7では、赤、緑、青色入力階調LIR,LIG,LIBの値が輝度Yの値に置き換えられて、色変換部8に出力される。
また、演算回路7は、表示色設定部53から演算実行信号が入力されていない場合、すなわち画像表示装置1の表示色モードがカラー表示モードに設定されている場合には、入力画像信号に対して演算を施すことなく、そのまま該入力画像信号を色変換部8に対して出力する。
色変換部8は、演算回路7から入力される画像信号を受け付けて、変換テーブルに応じた変換を行う。色変換部8では、例えば、6ビットの赤色入力階調が10ビットの赤色の階調(赤色出力階調)LORに変換され、6ビットの緑色入力階調が10ビットの緑色の階調(緑色出力階調)LOGに変換され、6ビットの青色入力階調が10ビットの青色の階調(青色出力階調)LOBに変換される。なお、変換テーブルは、不揮発性のメモリ等に保持され、赤、緑、青色入力階調LIR,LIG,LIBと赤、緑、青色出力階調LOR,LOG,LOBとの関係が関連付けられた情報を保持する。なお、赤、緑、青色出力階調LOR,LOG,LOBを示す信号は、色変換部8から表示部9に付与される。
具体的には、色変換部8では、画像表示装置1の表示色モードがカラー表示モードに設定されている状態では、赤、緑、青色入力階調LIR,LIG,LIBが、赤、緑、青色出力階調LOR,LOG,LOBに変換される。ここでは、上述した環境光に応じたホワイトバランスの調整が加味されたγ変換が行われる。また、画像表示装置1の表示色モードが一定色表示モードに設定されている状態では、表示色設定部53で設定された3色の光の輝度の比率が維持されつつ、赤、緑、青色入力階調LIR,LIG,LIBが、該赤、緑、青色入力階調LIR,LIG,LIBから求まる輝度Yに応じた赤、緑、青色出力階調LOR,LOG,LOBに変換される。
表示部9は、略長方形の輪郭を有し、例えば、有機材料に電流を流すことで材料自らが発光する自発光型の発光素子(有機発光ダイオード)を有する。表示部9には、第1色としての赤色の光(例えば、約610〜750nmの範囲に含まれる波長の光)をそれぞれ発する多数の第1画素回路としての画素回路91R、第2色としての緑色の光(例えば、約500〜560nmの範囲に含まれる波長の光)をそれぞれ発する多数の第2画素回路としての画素回路91G、および第3色としての青色の光(例えば、約435〜480nmの範囲に含まれる波長の光)をそれぞれ発する多数の第3画素回路としての画素回路91Bが配列されている。具体的には、多数の画素回路91R,91G,91Bは、例えば、マトリックス状に配列される。そして、各画素回路91R,91G,91Bに、発光素子(ここでは、有機発光ダイオード)が含まれている。
また、表示部9は、複数の画像信号線と、複数の走査信号線とを有する。各画像信号線は、発光輝度に対応する各出力画像信号(具体的には、赤、緑、青色出力階調LOR,LOG,LOBを示す出力画像信号)を対応する各画素回路91R,91G,91Bに対して供給する。なお、画像信号線に対する各出力画像信号の付与は、表示部9の一辺(長辺または短辺)に沿って配置されている所謂Xドライバによって行われる。各走査信号線は、複数の画像信号線に対して略直交するように設けられ、各画素回路91R,91G,91Bに走査信号を供給する。この走査信号は、各画像信号線を介して各画素回路91R,91G,91Bに出力画像信号を供給するタイミングを制御する信号である。なお、走査信号線に対する各走査信号の付与は、表示部9の他の一辺(短辺または長辺)に沿って配置されている所謂Yドライバによって行われる。
なお、制御回路5、演算回路7および色変換部8の全部および一部の構成については、専用の電子回路等のハードウェア構成によって実現されても良いし、CPUでプログラムが実行されることで機能的に実現されても良い。
<環境照度に応じた発光用電源電圧の変更>
図3では、横軸が環境照度の常用対数(つまり、log10(環境照度))を示し、縦軸が発光用電源電圧を示す。そして、環境照度と発光用電源電圧との関係が太線CvDDで示されている。図3で示されるように、環境照度が所定の第0基準照度(例えば、1000ルクス)C0よりも高い場合は、発光用電源電圧は最大値VMAX付近の略一定値に設定される。
環境照度が所定の第0基準照度C0以下であり且つ所定の第1基準照度C1(例えば、100ルクス)よりも高い場合は、環境照度の低下に応じて、発光用電源電圧が単調に低減される。更に、環境照度が所定の第1基準照度C1以下であり且つ所定の第2基準照度C2(例えば、10ルクス)よりも高い場合も、環境照度の低下に応じて、発光用電源電圧が単調に低減される。
このような発光用電源電圧の制御により、環境照度が所定の第0基準照度C0以下であり且つ所定の第2基準照度C2よりも高い場合は、環境照度の低下に応じて、表示部9の発光輝度が低減されることで、発光輝度が環境照度に応じた値に設定される。したがって、画像表示装置1の周辺の光量が少ないときには、発光輝度が低減されて、画面の眩しさが防止されるとともに、消費電力の低減が図られる。
環境照度が所定の第2基準照度C2以下である場合は、環境照度の変化に拘わらず、発光用電源電圧は最小値VMIN付近の略一定値に設定される。このような発光用電源電圧の制御により、画像表示装置1の周囲が極端に暗くなった場合でも、ユーザーが画像を視認可能な程度の発光輝度が確保される。
<カラー表示モードにおける処理内容>
環境光の色が白色または白色に近い場合には、環境光は、物体の色を正しく表現できる性質(演色性)が比較的高い光である。このような環境光としては、太陽や蛍光灯の光等が挙げられる。ところで、人間の目は周囲の光の色を白とみなす性質があるため、画像を色温度一定で表示していても、環境光の色温度が低い場合には画面は青みがかって見え、環境光の色温度が高い場合には画面は赤みがかって見えてしまう。このような違和感を解消するために、カラー表示モードでは、画像のホワイトバランスを環境光に合わせて出力する。
このホワイトバランスの補正では、環境光に係る色情報に基づき、該環境光を構成する赤、緑、青の各色成分に応じて、各画素のデータの赤、緑、青の各色成分のレベルの比率が変換される。具体的には、色変換部8において、入力画像信号に含まれる画素のデータ(画素データ)の赤、緑、青の各色成分のうち、環境光において相対的に強度が高い色成分に対応する画素データの色成分が相対的に高められ、環境光において相対的に強度が低い色成分に対応する画素データの色成分が相対的に低減される。画像表示装置1の表示色モードがカラー表示モードに設定されている場合には、表示部9で表示される白色が、環境光に対応する色となるように、いわゆるホワイトバランスが調整される。
例えば、環境光が白色である場合、色変換部8におけるγ変換では、赤、緑、青色の何れの画素データについても、図4〜図6の破線の曲線CR0,CG0,CB0で示されるように、入力と出力との関係が略同一となる。また、環境光が赤味がかった色である場合、色変換部8におけるγ変換では、図4〜図6の実線の曲線CR1,CG1,CB1で示されるように、緑および青色の画素データの階調と比較して、赤色の画素データの階調が相対的に高められるような入力と出力との関係となる。つまり、色変換部8での変換における各色成分の入力と出力との関係を示す曲線の最大値が、環境光の色温度に合わせて変更される。
なお、色変換部8では、変換のルールを示すテーブル(変換テーブル)に基づいて、画素データの階調が増減されるような画素データの変換が行われる。この変換テーブルについては、例えば、図4〜図6の破線の曲線CR0,CG0,CB0で示される基準となる変換ルールを示すテーブル(基準テーブル)をメモリに記憶させておき、該基準テーブルが、環境光色情報に応じて変更されるようにしても良い。ここでは、色変換部8から出力される画素データの赤、緑、青色出力階調がLOR,LOG,LOBとなっている。そして、変換後の画素データを含む出力画像信号が表示部9に対して出力され、赤、緑、青色出力階調LOR,LOG,LOBに基づいた画像の表示が表示部9で行われる。
<一定色表示モードにおける処理内容>
環境光の色が白色から大きく外れている場合には、環境光は、物体の色を正しく表現できる性質(演色性)が低い光である。この様な環境光としては、ロウソクの炎の光の様な色温度が極端に低い光、ナトリウムランプが発する黄色の光、暗室の赤味がかった暗い光、および水銀灯の青い光等が挙げられる。ところで、このような環境光に応じて、画像のホワイトバランスを大幅に変更することは困難である。つまり、環境光を構成する赤、緑、青色の成分のバランスが、白色のものから大きくずれている場合には、画像のホワイトバランスを環境光に合わせて出力することが困難となる。
そこで、画像表示装置1の表示色モードが一定色表示モードに設定されている場合には、演算回路7の輝度算出部において、入力画像信号が示す赤、緑、青の3色に係る信号、具体的には赤、緑、青色入力階調LIR,LIG,LIBから、上式(1)に従って、輝度Yが算出される。そして、この輝度に比例した環境光に合わせた一定色の光の強弱で画像の表示が実現される。以下、環境光に合わせた一定色によって輝度に比例した光の強弱で画像を表示する方法について説明する。
色センサー4によって求まるxy色度図における環境光の色を示す座標を(xE,yE)とすれば、一定色表示モードでは、この座標(xE,yE)の色の光の強弱だけで画像の表示が行われる。ここで、赤色の有機発光ダイオードの蛍光体が発する光の色を示す座標を(xR,yR)、緑色の有機発光ダイオードの蛍光体が発する光の色を示す座標を(xG,yG)、青色の有機発光ダイオードの蛍光体が発する光の色を示す座標を(xB,yB)とすれば、環境光の色を示す座標(xE,yE)は、下式(2),(3)で示される。なお、係数a1,b1,c1については、下式(4)で示されるように、係数a1,b1,c1の総和が1となる。
E=a1×xR+b1×xG+c1×xB ・・・(2)
E=a1×yR+b1×yG+c1×yB ・・・(3)
1+b1+c1=1 ・・・(4)
ここで、表示色設定部53において、色センサー4によって検出される環境光色情報からxE,yEの値が求められ、xR,yR,xG,yG,xB,yBの値については、有機発光ダイオードの材質によって予め求められる。そして、表示色設定部53において、xE,yE,xR,yR,xG,yG,xB,yBの値が上式(2)〜(4)に代入されるような演算が行われることで、係数a1,b1,c1が算出される。そして、色変換部8における変換後の赤、緑、青色出力階調LOR,LOG,LOBについては、係数a1,b1,c1を用いて下式(5)〜(7)で示される。
OR=a1×Y ・・・(5)
OG=b1×Y ・・・(6)
OB=c1×Y ・・・(7)
変換後の画素データを含む出力画像信号については、表示部9に対して出力され、赤、緑、青色出力階調LOR,LOG,LOBに基づいた画像の表示が表示部9で行われる。このような画像の表示によって、この輝度に比例した環境光に合わせた光の強弱で画像の表示が実現される。
<画像表示装置の動作フロー>
図7および図8は、画像表示装置1の動作フローを示す図である。具体的には、図7では、環境照度に応じた発光用電源電圧の変更に係る動作フローが示され、図8では、環境光色情報に応じた画像の表示に係る動作フローが示されている。なお、図7および図8で示される2つの動作フローは、操作部3における所定の操作に応じて、入力画像信号に応じた画像の可視的な出力の開始が指示されることでそれぞれ開始され、同時に並行して実行される。
図7のステップS1では、輝度制御部51により、画像表示装置1が高速応答モードに設定されているか否か判定される。ここで、画像表示装置1が高速応答モードに設定されていない場合には、ステップS2に進み、画像表示装置1が高速応答モードに設定されている場合には、ステップS5に進む。
ステップS2では、照度センサー2により、環境照度が測定される。
ステップS3では、輝度制御部51により、環境照度が所定回数(ここでは20回)測定されたか否か判定される。ここで、環境照度が所定回数測定されていなければ、ステップS2に戻り、環境照度が所定回数測定されていれば、ステップS4に進む。つまり、環境照度が所定回数測定されるまで、ステップS2とステップS3の処理が繰り返される。
ステップS4では、輝度制御部51によって、所定回数測定された環境照度の平均値が算出される。
ステップS5では、照度センサー2により、環境照度が測定される。
ステップS6では、ステップS4から進んで来た場合には、輝度制御部51により、ステップS4で算出された環境照度の平均値に応じて、電源回路6から表示部9に含まれる3種類の画素回路91R,91G,91Bに供給される発光用電源電圧が制御される。一方、ステップS5から進んで来た場合には、輝度制御部51により、ステップS5で検出された環境照度に応じて、電源回路6から表示部9に含まれる3種類の画素回路91R,91G,91Bに供給される発光用電源電圧が制御される。なお、この制御により、表示部9に含まれる3種類の画素回路91R,91G,91Bが発光する輝度が変更されることになる。なお、ステップS6の処理が終了すると、ステップS1に戻る。
なお、通常応答モードに設定されている場合には、約1秒毎にステップS6における発光用電源電圧の設定が行われる。また、高速応答モードに設定されている場合には、約1/20秒毎にステップS6における発光用電源電圧の設定が行われる。つまり、通常応答モードでは、約1秒毎といった比較的低い頻度で環境照度の変化に応じて表示部9における発光輝度の変更が行われる。一方、高速応答モードでは、約1/20秒毎といった比較的高い頻度で環境照度の変化に応じて表示部9における発光輝度の変更が行われる。したがって、高速応答モードでは、コンサート会場等、照明によって環境照度が頻繁に変化するような環境においても、環境照度の変化に追従して表示部9の発光輝度が変更される。なお、ステップS6における発光用電源電圧の設定は、増加方向又は減少方向というように細かな調整を繰り返して最適値に近づく制御が行われる。このような制御をすることによって、画面の輝度が急に大きく変化して刺激的な画像になることを抑制している。人間の目は明るさに対する順応が速く、暗さに対する順応が遅いので、この輝度調整も、輝度を増加させるときは速く、輝度を減少させるときは遅くすることが望ましい。
図8のステップS11では、色センサー4により、環境光色情報が検出される。なお、このルーチンは、モード切替部52が能動状態にあるときにのみ動作する。モード切替部52は操作部3からの指示により、表示画面の色温度を可変にするか、一定色表示モードを可能にするかを個別に選ぶことができる。
ステップS12では、表示色設定部53により、ステップS11で検出された環境光色情報に基づいて、環境光が一定条件を満たす偏色光であるか否か判定される。ここで、環境光が偏色光でなければ、ステップS13に進み、環境光が偏色光であれば、ステップS18に進む。
ステップS13では、表示色設定部53により、画像表示装置1の表示色モードがカラー表示モードに設定される。
ステップS14では、表示色設定部53により、ステップS11で検出された環境光色情報に基づいて、色温度の決定が行われる。
ステップS15では、表示色設定部53により、ステップS14において決定された色温度に応じて、入力画像信号の白色に係る画素データが、環境光に対応する色の画素データとなるように、3色の光の輝度の比率が決定される。
ステップS16では、変換テーブル変更部54により、ステップS15で決定された3色の光の輝度の比率に応じて、色変換部8の変換テーブルが変更される。
ステップS17では、外部から演算回路7に対して入力画像信号が入力される。なお、ここでは、表示色モードがカラー表示モードに設定されているため、演算回路7では入力画像信号に対して演算が施されることなく、そのまま該入力画像信号が色変換部8に対して出力される。
ステップS18では、表示色設定部53により、画像表示装置1の表示色モードが一定色表示モードに設定される。
ステップS19では、表示色設定部53により、ステップS11で検出された環境光色情報に応じて、表示部9を構成する3種類の画素回路91R,91G,91Bから発せられる3色の光の輝度の比率、すなわち表示色が設定される。
ステップS20では、変換テーブル変更部54により、ステップS19で決定された3色の光の輝度の比率に応じて、色変換部8の変換テーブルが変更される。
ステップS21では、外部から演算回路7に対して入力画像信号が入力される。
ステップS22では、演算回路7の輝度算出部により、入力画像信号が示す赤、緑、青の3色に係る信号から、上式(1)に従って輝度Yが算出される。このとき、赤、緑、青色入力階調LIR,LIG,LIBの値がそれぞれ輝度Yの値に置き換えられた画像信号が、色変換部8に出力される。
ステップS23では、色変換部8により、演算回路7から入力される画像信号が、変換テーブルに応じて出力画像信号に変換される。ここでは、ステップS17から進んできた場合には、ステップS16で設定された変換テーブルに応じて、赤、緑、青色入力階調LIR,LIG,LIBが、赤、緑、青色出力階調LOR,LOG,LOBに変換されるような処理が行われる。これにより、環境光に応じたホワイトバランスの調整が加味されたγ変換が行われる。また、ステップS22から進んできた場合には、ステップS20で設定された変換テーブルに応じて、赤、緑、青色入力階調LIR,LIG,LIBが、該赤、緑、青色入力階調LIR,LIG,LIBから求まる輝度Yに応じた赤、緑、青色出力階調LOR,LOG,LOBに変換されるような処理が行われる。そして、赤、緑、青色出力階調LOR,LOG,LOBに係る出力画像信号が、表示部9に対して出力される。
ステップS24では、表示部9により、ステップS23で色変換部8から入力される出力画像信号に基づいた画像の表示が行われる。
なお、画像表示装置1の表示色モードがカラー表示モードに設定されている場合には、白色が環境光に対応する色に置き換えられるように、3種類の画素回路91R,91G,91Bから発せられる3色の光の輝度の比率が調整されることで、ホワイトバランスが調整された画像が表示部9に表示される。また、画像表示装置1の表示色モードが一定色表示モードに設定されている場合には、3種類の画素回路91R,91G,91Bから発せられる3色の光の輝度の比率が環境光色情報に合わせた一定の比率で維持されつつ、表示部9に表示される画像が一定の色度で輝度が増減されるものとなる。
以上のように、本実施形態に係る画像表示装置1では、環境光色情報に応じて、表示部9から発せられる光における色の比率が設定される。これにより、環境光の色の変化に合わせてユーザーにとって見易い視認性の高い画面を実現することができる。また、色センサー4によって検出される環境光の色が白色から大きく外れている一定条件を満たす場合に、3種類の画素回路91R,91G,91Bから発せられる3色の光の輝度の比率が、環境光色情報に合わせた一定の比率に設定される。これにより、偏った色の環境光の下であっても、ユーザーが見易い視認性の高い画面の実現が可能となる。
また、照度センサー2によって検出される表示部9の周囲の照度に応じて、表示部9に含まれる3種類の画素回路91R,91G,91Bが発光する輝度が変更される。これにより、環境光の照度の変化に追従して、画面の輝度が変化するため、ユーザーが見易い視認性の高い画面の実現が可能となる。特に、環境照度に応じて、電源回路6から表示部9の各画素回路91R,91G,91Bに対して供給される発光用電源電圧が制御されることで、表示部9の各画素回路91R,91G,91Bの輝度が変更される。これにより、比較的容易に環境照度に応じて画面の輝度を変化させることができる。
また、モード切替部52により、画像表示装置1の輝度モードが通常応答モードから高速応答モードに切り替えられる。これにより、環境照度が頻繁に変化するような環境においても、環境照度の変化に追従して表示部9の発光輝度が変更される。更に、ユーザーによる操作部3の操作に応じて、モード切替部52により、画像表示装置1の輝度モードが通常応答モードから高速応答モードに切り替えられる。これにより、ユーザーの好みに応じて、画像表示装置1の輝度モードを通常応答モードから高速応答モードに切り替えることができる。なお、人間の目は明るさに対する順応が速く、暗さに対する順応が遅いので、この輝度調整も、輝度を上げるときは速く、輝度を下げるときは遅くすることが望ましい。
<変形例>
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
◎例えば、上記実施形態では、画像表示装置1の表示色モードが一定色表示モードに設定された状態では、3種類の画素回路91R,91G,91Bから発せられる3色の光の輝度の比率が、環境光色情報に合わせた一定の比率に設定されたが、これに限られない。例えば、3種類の画素回路91R,91G,91Bから発せられる3色の光の輝度の比率が、環境光の色の補色に合わせた一定の比率に設定されても良い。このような構成では、人間の目が環境光の色の補色を黒とみなす性質がある性質を利用している。以下、環境光の色の補色に合わせた一定色によって輝度に比例した光の強弱で画像を表示する方法について説明する。
ここで、色センサー4によって求まるxy色度図における環境光の色を示す座標を(xE,yE)、白色を示す座標を(x0,y0)、赤色の有機発光ダイオードの蛍光体が発する光の色を示す座標を(xR,yR)、緑色の有機発光ダイオードの蛍光体が発する光の色を示す座標を(xG,yG)、青色の有機発光ダイオードの蛍光体が発する光の色を示す座標を(xB,yB)とすれば、環境光の色の座標(xE,yE)と環境光の色の補色を示す座標(xC,yC)との中点が、白色を示す座標(x0,y0)であるため、環境光の色の補色を示す座標(xC,yC)は、下式(8),(9)で示される。
C=2×x0−xE ・・・(8)
C=2×y0−yE ・・・(9)
また、環境光の補色を示す座標(xC,yC)は、下式(10),(11)で示され、係数a2,b2,c2については、下式(12)で示されるように、係数a2,b2,c2の総和が1となる。
C=a2×xR+b2×xG+c2×xB ・・・(10)
C=a2×yR+b2×yG+c2×yB ・・・(11)
2+b2+c2=1 ・・・(12)
ここで、表示色設定部53において、色センサー4によって検出される環境光色情報からxE,yEの値が求められ、xR,yR,xG,yG,xB,yBの値については、有機発光ダイオードの材質によって予め求められ、白色の座標に係るx0,y0については、理論上求められる。そこで、表示色設定部53において、x0,y0,xE,yE,xR,yR,xG,yG,xB,yBの値が上式(8)〜(12)に代入されるような演算が行われることで、係数a2,b2,c2が算出される。そして、色変換部8における変換後の出力画像信号に係る赤、緑、青色出力階調LOR,LOG,LOBについては、上式(1)で求まる輝度Yと係数a2,b2,c2とを用いて下式(13)〜(15)で示される。
OR=a2×(1−Y) ・・・(13)
OG=b2×(1−Y) ・・・(14)
OB=c2×(1−Y) ・・・(15)
変換後の画素データを含む出力画像信号については、表示部9に対して出力され、赤、緑、青色出力階調LOR,LOG,LOBに基づいた画像の表示が表示部9で行われる。このような画像の表示によって、輝度に比例した環境光の色の補色に合わせた光の強弱で画像の表示が実現される。そして、このような構成により、環境光の色の変化に合わせてユーザーにとって見易い視認性の高い画面を実現することができる。
更に、画像表示装置1の表示色モードが一定色表示モードに設定された状態で、画像が高輝度になるにつれて環境光の色に合わせた一定色が強調され、画像が低輝度になるにつれて環境光の色の補色に合わせた一定色が強調されるような画像の表示が実現されても良い。このような構成では、色変換部8における変換後の出力画像信号に係る赤、緑、青色出力階調LOR,LOG,LOBについては、例えば、輝度Yと、係数a1,a2,b1,b2,c1,c2とを用いて下式(16)〜(18)で示される。
OR=a1×Y+a2×(1−Y) ・・・(16)
OG=b1×Y+b2×(1−Y) ・・・(17)
OB=c1×Y+c2×(1−Y) ・・・(18)
また、画像表示装置1の表示色モードが一定色表示モードに設定された状態で、高輝度の画像を環境光の色に合わせた一定色で表し、中程度の輝度の画像を環境光の色に合わせた一定色と環境光の色の補色に合わせた一定色とで表し、低輝度の画像を環境光の色の補色に合わせた一定色で表しても良い。例えば、環境光が赤味がかった色である場合、環境光の色に合わせた一定色が赤色となり、環境光の色の補色に合わせた一定色が青緑となる。そして、色変換部8における変換では、図9〜図11の実線の曲線CR2,CG2,CB2で示されるように、高輝度になればなる程、赤色出力階調LORが上昇するような画素データの変換が施され、緑色出力階調LOGおよび青色出力階調LOBが低下するような画素データの変換が施される。逆に、低輝度になればなる程、赤色出力階調LORが低下するような画素データの変換が施され、緑色出力階調LOGおよび青色出力階調LOBが上昇するような画素データの変換が施される。
◎また、上記実施形態では、環境照度に応じて、電源回路6から表示部9の各画素回路91R,91G,91Bに対して供給される発光用電源電圧が制御されることで、表示部9の各画素回路91R,91G,91Bの輝度が変更されたが、これに限られない。例えば、色変換部8における変換、すなわち変換テーブルの変更によって、表示部9の各画素回路91R,91G,91Bの輝度が変更されても良いし、1フレーム分の表示期間に占める発光時間の割合、すなわちデューティの変更によって、表示部9の各画素回路91R,91G,91Bの輝度が変更されても良い。
◎また、上記実施形態では、画像表示装置1の輝度モードについては、通常応答モードと高速応答モードの2段階の輝度モードが設けられていたが、これに限られない。例えば、3段階以上の輝度モードが設けられても良い。
◎また、上記実施形態では、図3で示されたように、環境照度の変化に応じて、発光用電源電圧が連続的に変更されたが、これに限られない。例えば、照度が複数(例えば、12個)の値の範囲(照度範囲)に区分され、メモリ等に各照度範囲に対して発光用電源電圧が対応付けられたテーブルが格納されており、照度センサー2によって実測された環境照度が属する照度範囲に対応付けられている発光用電源電圧が採用されるような構成であっても良い。
◎また、上記実施形態では、有機発光ダイオードが採用された画像表示装置1を例示して説明したが、これに限られない。本発明の思想は、例えば、無機材料によって構成される発光ダイオードを備える自ら光を発するタイプ(自発光型)の表示部、液晶表示装置、プラズマディスプレイ装置、およびブラウン管の表示装置等といった種々の画像表示装置一般に適用可能である。
◎なお、上記実施形態および上記変形例をそれぞれ構成する一部の構成が、矛盾しない範囲で適宜組み合わされても良い。
1 画像表示装置
2 照度センサー
3 操作部
4 色センサー
5 制御回路
6 電源回路
7 演算回路
8 色変換部
9 表示部
51 輝度制御部
52 モード切替部
53 表示色設定部
54 変換テーブル変更部
91B,91G,91R 画素回路

Claims (8)

  1. 第1色の光を発する第1画素回路と、第2色の光を発する第2画素回路と、第3色の光を発する第3画素回路とを有する表示部と、
    前記表示部の周囲における環境光に係る色情報を検出する色検出部と、
    前記環境光に係る色情報に応じて、前記第1、第2、および第3画素回路から発せられる前記第1、第2、および第3色の光の輝度の比率を設定する設定部と、
    を備えることを特徴とする画像表示装置。
  2. 請求項1に記載の画像表示装置であって、
    前記設定部が、
    前記環境光に係る色情報が一定条件を満たす場合に、前記第1、第2、および第3画素回路から発せられる前記第1、第2、および第3色の光の輝度の比率を、前記環境光に係る色情報に合わせた比率に設定することを特徴とする画像表示装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像表示装置であって、
    前記設定部が、
    前記環境光に係る色情報が一定条件を満たす場合に、前記第1、第2、および第3画素回路から発せられる前記第1、第2、および第3色の光の輝度の比率を、前記環境光の補色に合わせた比率に設定することを特徴とする画像表示装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の画像表示装置であって、
    前記一定条件が、
    3軸の直交座標系において、原点を基準とした白色の画像を前記表示部で表示するための前記第1、第2、および第3色の光の輝度の比率を示す第1座標(aw,bw,cw)までのベクトルと、前記表示部で表示する画像を前記環境光に合わせた色とするための前記第1、第2、および第3色の光の輝度の比率を示す第2座標(as,bs,cs)までのベクトルとの内積が、0.5以下である条件を含むことを特徴とする画像表示装置。
  5. 請求項1から請求項4の何れか1つの請求項に記載の画像表示装置であって、
    前記表示部の周囲の照度を検出する照度検出部と、
    前記照度検出部によって検出される前記表示部の周囲の照度に応じて、前記第1、第2、および第3画素回路の輝度を変更する変更部と、
    を備えることを特徴とする画像表示装置。
  6. 請求項1から請求項4の何れか1つの請求項に記載の画像表示装置であって、
    前記第1、第2、および第3画素回路に対して発光に必要な電圧を供給する電源部、
    を更に備え、
    前記変更部が、
    前記照度検出部によって検出される前記表示部の周囲の照度に応じて、前記電源部から前記第1、第2、および第3画素回路に対して供給される電圧を制御することで、前記第1、第2、および第3画素回路の輝度を変更することを特徴とする画像表示装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載の画像表示装置であって、
    前記変更部によって、第1頻度で、前記照度検出部によって検出される前記表示部の周囲の照度に応じて前記第1、第2、および第3画素回路の輝度を変更する第1状態から、前記変更部によって、前記第1頻度よりも高い頻度の第2頻度で、前記照度検出部によって検出される前記表示部の周囲の照度に応じて前記第1、第2、および第3画素回路の輝度を変更する第2状態に切り替える切替部、
    を更に備えることを特徴とする画像表示装置。
  8. 請求項7に記載の画像表示装置であって、
    前記第1状態から前記第2状態への切り替えを指示する信号を発生させるためのユーザーの操作を受け付ける操作部、
    を更に備えることを特徴とする画像表示装置。
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