JP5636158B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示装置に関する。
従来より、電流発光を利用した有機EL(Electroluminescence)素子を備える画像表示装置が知られている。この画像表示装置では、そこに使われている薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)および有機EL素子の温度特性により、有機ELパネルの温度が変化すると発光輝度が変化する。また、有機EL素子を長時間発光させることによっても発光輝度が変化する。
この問題に対して、発光輝度の検出結果に応じて発光素子に供給する電流量を調整することで、有機EL表示装置の輝度の変化を補償する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。また、画素回路の電極に印加される所定の調整用輝度信号に呼応してアノード電極に流れる電流を検出し、その検出結果(検出電流値)と予め規定された基準電流値とを比較して、発光輝度の調整を行う技術も提案されている(例えば、特許文献2)。
特開2004−29714号公報 特開2005−78017号公報
ところで、ユーザーの目の疲労を招かない見易い画面を実現するためには、環境光の明るさに合わせて、画像表示装置の発光輝度が調整されることが好ましい。
しかしながら、上記特許文献1、2では、状況の変化に応じて発光輝度を一定に維持する手法については述べられているが、環境の変化に応じて発光輝度を積極的に変化させる点については全く触れられていない。そして、このような要求は、有機ELパネルに対してだけに限られず、画像表示装置一般に共通する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、環境の変化に合わせてユーザーにとって見易い画面を実現しつつ、消費電力を低減することができる画像表示装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る画像表示装置は、第1色の光を発する第1画素回路と、第2色の光を発する第2画素回路とを有する表示部を備えている。また、前記画像表示装置は、前記表示部の周囲の照度を検出する検出部を備えている。更に、前記画像表示装置は、前記検出部によって検出される前記表示部の周囲の照度が、第1基準照度以下の場合は、前記第1色の光を発する前記第1画素回路の輝度を、前記第2色の光を発する前記第2画素回路の輝度と異なる比率で下げる制御部を備えている。
本発明の第2の態様に係る画像表示装置は、第1色の光を発する第1画素回路と、第2色の光を発する第2画素回路と、第3色の光を発する第3画素回路とを有する表示部を備えている。また、前記画像表示装置は、前記第1画素回路に対応する第1入力階調値を第1出力階調値に変換し、前記第2画素回路に対応する第2入力階調値を第2出力階調値に変換し、前記第3画素回路に対応する第3入力階調値を第3出力階調値に変換する変換部と、前記表示部の周囲の照度を検出する検出部とを備えている。更に、前記画像表示装置は、前記検出部によって検出される前記表示部の周囲の照度が、第1基準照度以下であり且つ第2基準照度よりも高い場合は、前記第2および第3入力階調値を前記第1入力階調値よりも小さくし、前記第2および第3出力階調値よりも前記第1出力階調値の方が相対的に大きくなるように前記変換部を制御して、前記表示部の発光輝度を小さくする制御部を備えている。
本発明の第3の態様に係る画像表示装置は、本発明の第2の態様に係る画像表示装置であって、前記制御部が、前記検出部によって検出される前記表示部の周囲の照度が、前記第2基準照度以下の場合は、前記第2出力階調値よりも前記第1出力階調値の方が相対的に小さくなるように制御する。
本発明の第4の態様に係る画像表示装置は、本発明の第3の態様に係る画像表示装置であって、前記制御部が、前記検出部によって検出される前記表示部の周囲の照度が、前記第2基準照度よりも低い第3基準照度以下の場合は、前記第2および第3出力階調値よりも前記第1出力階調値の方が相対的に小さくなるように制御する。
本発明の第5の態様に係る画像表示装置は、本発明の第2から第4の何れか1つの態様に係る画像表示装置であって、前記第1から第3画素回路に対して発光に必要な電圧を供給する電源部を備える。また、前記画像表示装置では、前記制御部が、前記検出部によって検出される前記表示部の周囲の照度の低下に応じて、前記電源部から前記第1から第3画素回路に対して供給される電圧を制御し、前記表示部の発光輝度を小さくするように制御する。
本発明の第6の態様に係る画像表示装置は、本発明の第2から第5の何れか1つの態様に係る画像表示装置であって、前記第2および第3色が、青色および緑色を含む。
本発明の第7の態様に係る画像表示装置は、本発明の第2から第6の何れか1つの態様に係る画像表示装置であって、前記制御部が、γテーブルを調整し、前記表示部の発光輝度を小さくするように制御する。
本発明の第8の態様に係る画像表示装置は、本発明の第2から第7の何れか1つの態様に係る画像表示装置であって、前記表示部が、基板と、該基板上に半導体が積層されて設けられるトランジスタとを有し、前記検出部が、前記基板上に半導体が積層されて形成される。
本発明の第9の態様に係る画像表示装置は、本発明の第2から第7の何れか1つの態様に係る画像表示装置であって、前記表示部が、前記第1から第3画素回路から光が出射される前面側に設けられる透明層を有し、前記検出部が、前記透明層の端部近傍に設けられることを特徴とする。
本発明は、表示部の周囲の照度の低下に応じて、表示部の発光輝度を小さくして、消費電力を低減させるとともに、表示部の周囲の照度が、第1基準照度以下であり且つ第2基準照度よりも高い場合は、表示部の色度を変化させ、環境の変化に合わせてユーザーにとって見易い画面を実現することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
<画像表示装置の機能的な構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る画像表示装置1の機能的な構成を示すブロック図である。
画像表示装置1は、主に、有機ELディスプレイ2、Xドライバ3、統括制御部4、記憶部5、電源回路6、および光センサ7を備えている。なお、ここでは、画像信号が赤色、緑色、青色の3原色に係る信号によって構成され、有機ELディスプレイ2が、赤色の光を発する発光素子と、緑色の光を発する発光素子と、青色の光を発する発光素子とを備えて構成されているものとする。
有機ELディスプレイ2は、略長方形の輪郭を有し、有機材料に電流を流すことで材料自らが発光する自発光型の発光素子を有する。この有機ELディスプレイ2には、第1色としての赤色の光(例えば、約610〜750nmの範囲に含まれる波長の光)をそれぞれ発する多数の画素回路21R、第2色としての緑色の光(例えば、約500〜560nmの範囲に含まれる波長の光)をそれぞれ発する多数の画素回路21G、および第3色としての青色の光(例えば、約435〜480nmの範囲に含まれる波長の光)をそれぞれ発する多数の画素回路21Bが配列されている。
具体的には、多数の画素回路21R,21G,21Bは、例えば、マトリックス状に配列される。そして、各画素回路21R,21G,21Bには、発光素子(ここでは、有機EL素子)が含まれている。なお、本実施形態では、有機ELディスプレイ2が本発明の「表示部」に相当し、画素回路21Rが本発明の「第1画素回路」に相当し、画素回路21Gが本発明の「第2画素回路」に相当し、画素回路21Bが本発明の「第3画素回路」に相当する。
また、有機ELディスプレイ2は、複数の画像信号線と、複数の走査信号線とを有する。各画像信号線は、発光輝度に対応する各出力画像信号(具体的には、赤色の出力用の階調値(出力階調値)を示す出力画像信号SOUTR、緑色の出力階調値を示す出力画像信号SOUTG、または青色の出力階調値を示す出力画像信号SOUTB)を各画素回路21R,21G,21Bに供給する。各走査信号線は、複数の画像信号線に対して略直交するように設けられ、各画素回路21R,21G,21Bに走査信号を供給する。この走査信号は、各画像信号線を介して各画素回路21R,21G,21Bに出力画像信号SOUTR,SOUTG,SOUTBを供給するタイミングを制御する信号である。
Xドライバ3は、複数の画像信号線に対して電気的に接続され、統括制御部4から入力される各出力画像信号SOUTR,SOUTG,SOUTBを各画像信号線に供給するタイミングを制御する回路である。このXドライバ3は、例えば、有機ELディスプレイ2の一辺(例えば、短辺または長辺)に沿って配置されている。なお、図1では、図示が省略されているが、有機ELパネル3の一辺と略直交する他辺(例えば、長辺または短辺)に沿って走査信号を走査信号線に供給するタイミングを制御する回路(Yドライバ)が配置されている。
統括制御部4は、画像表示装置1の動作を統括制御する部分であり、CPU、ROM、およびRAM等を備えている。例えば、ROM内には、プログラムおよび各種データが格納され、ROM内のプロクラムをCPUが読み込んで実行することで、統括制御部4における各種制御や機能が実現される。具体的には、統括制御部4では、制御部としての輝度制御部41および変換部としてのγ変換部42等といった機能的な構成が実現される。
輝度制御部41は、検出部としての光センサ7によって検出される有機ELディスプレイ2の周囲の照度の低下に応じて、有機ELディスプレイ2における発光輝度を低下させる。なお、ここで言う有機ELディスプレイ2の周囲の照度とは、有機ELディスプレイ2の発光に依らず、有機ELディスプレイ2が置かれている環境の光(環境光)に依る照度のことを示している。したがって、以下では、有機ELディスプレイ2の周囲の照度を「環境起因照度」とも称する。この環境起因照度の低下に応じて発光輝度を低下させる制御については更に後述する。
また、輝度制御部41は、光センサ7によって検出される環境起因照度に応じて、γ変換部42におけるγ変換を制御する。この環境起因照度に応じたγ変換の制御については更に後述する。なお、本実施形態では、輝度制御部41が本発明の「制御部」に相当する。
γ変換部42は、入力画像信号(具体的には、赤色の入力階調値を示す入力画像信号(赤色入力画像信号)SINR、緑色の入力階調値を示す入力画像信号(緑色入力画像信号)SING、または青色の入力階調値を示す入力画像信号(青色入力画像信号)SINB)を受け付けて、いわゆるγ変換を行う。
具体的には、画素回路21Rに対応する赤色の入力階調値(赤色入力階調値)を示す入力画像信号SINRと、画素回路21Gに対応する緑色の入力階調値(緑色入力階調値)を示す入力画像信号SINGと、画素回路21Bに対応する青色の入力階調値(青色入力階調値)を示す入力画像信号SINBとが、画素回路21Rに対応する赤色の出力階調値(赤色出力階調値)を示す出力画像信号(赤色出力画像信号)SOUTRと、画素回路21Gに対応する緑色の出力階調値(緑色出力階調値)を示す出力画像信号(緑色出力画像信号)SOUTGと、画素回路21Bに対応する青色の出力階調値(青色出力階調値)を示す入力画像信号(青色出力画像信号)SOUTBとに変換される。
詳細には、例えば、6ビットの赤色、緑色、および青色入力画像信号SINR,SING,SINB(ここでは、赤色、緑色、および青色入力階調値が0/63〜63/63の画像信号)が、10ビットの赤色、緑色、および青色出力画像信号SOUTR,SOUTG,SOUTB(ここでは、赤色、緑色、および青色出力階調値が0/1023〜1023/1023の画像信号)に変換される。例えば、γ変換部42では、各色の入力階調値が概ね2.2乗された出力階調値に変換される。そして、出力画像信号SOUTR,SOUTG,SOUTBは、Xドライバ3に入力される。
γ変換部42における変換処理(γ変換処理)については、各色について変換前の入力階調値と変換後の出力階調値とを関連付けたテーブル(γテーブル)を予め記憶部5に記憶させておき、該γテーブルが変換ルールとして参照されることで、該γ変換処理が行われる。なお、このγ変換部42におけるγ変換処理が、逐一演算によって行われても良い。但し、γ変換部42におけるγ変換処理の変換ルール(ここでは、γテーブル)が、光センサ7によって検出される環境起因照度に応じて適宜変更される。なお、本実施形態では、γ変換部42が本発明の「変換部」に相当する。
記憶部5は、不揮発性のメモリ等を用いて構成され、γテーブル等の各種情報を記憶する。なお、γテーブルは、複数の照度の範囲(照度範囲)にそれぞれ対応する複数段階(例えば、6または12以上の段階)の環境起因照度毎に準備されて、記憶部5に記憶される。
電源回路6は、電源(例えば、バッテリー)から供給される電力を、輝度制御部41からの信号に応じて、有機ELディスプレイ2を構成する多数の画素回路21R,21G,21Bに対して発光に必要な電圧(発光用電源電圧)、およびXドライバ3の駆動に要する電圧(Xドライバ駆動電圧)として供給する。すなわち、電源回路6によって、各画素回路21R,21G,21Bの各有機EL素子に対して電力が供給される。なお、本実施形態では、電源回路6が本発明の「電源部」に相当する。
この電源回路6は、変圧器を備え、輝度制御部41からの環境起因照度に応じた制御信号に応答して、変圧器(例えば、DC−DCコンバータ)により、有機ELディスプレイ2の各画素回路21R,21G,21Bに対して供給する電力を変更する。すなわち、各画素回路21R,21G,21Bに含まれる発光素子の両極間に印加される発光用電源電圧を変更する。
例えば、画像表示装置1において動画(例えば、1秒間に60フレームを表示する動画)を可視的に出力する場合には、所定数(例えば、60)のフレームごとに発光用電源電圧が変更される。そして、発光用電源電圧の変更は、1フレーム分の発光期間と次の1フレーム分の発光期間との間に行われる。この発光用電源電圧の変更により、有機ELディスプレイ2における消費電流が変更される。
光センサ7は、有機ELディスプレイ2の周囲の照度(環境起因照度)を計測する照度計を備えて構成されている。本実施形態では、光センサ7が本発明の「検出部」に相当する。そして、光センサ7における環境起因照度の計測結果を示す信号は、輝度制御部41に対して出力される。
図2は、画像表示装置1における光センサ7の取り付け位置の一例を示す模式図である。ここで、例えば、下面ガラス基板201と上面ガラス基板203との間に素子層202が介在して有機ELディスプレイ2が構成されている場合を想定する。
下面ガラス基板201は、素子層202を積層させるためのベースの部材である。
素子層202は、多数の画素回路21R,21G,21Bがマトリックス状に形成されて構成されている。そして、素子層202については、下面のガラス基板201上に、シリコン等で構成される半導体層が積層され、適宜P型およびN型の半導体層が配置されてトランジスタ212が設けられるとともに、有機EL素子が形成されて、各画素回路21R,21G,21Bが形成されている。また、素子層202の上面ガラス基板203側の面に、適宜P型およびN型の半導体層が積層されて光センサ7が形成されている。なお、この光センサ7の形態としては、一般的なフォトダイオードであっても良いし、ゲートが形成されていない薄膜トランジスタ(TFT)の様な形態であっても良い。
上面ガラス基板203は、透明なガラスで構成されており、素子層202を保護するために、該素子層202の上面に設けられる。つまり、素子層202は、下面ガラス基板201と上面ガラス基板203とで挟持されている。そして、素子層202に配列された多数の画素回路21R,21G,21Bから発せられる光が上面ガラス基板203を透過して、図2のハッチングが付された矢印で示されるように外部に射出される。
また、光センサ7は、外部から入射され、上面ガラス基板203を透過する環境光EPを受光することで、環境起因照度を計測する。このように、光センサ7が素子層202に設けられている場合、各画素回路21R,21G,21Bから光が発せられる期間では、各画素回路21R,21G,21Bに係る発光輝度の計測が可能であり、各画素回路21R,21G,21Bから光が発せられない期間では、環境起因照度の計測が可能となる。
具体的には、動画表示が行われる場合、多数の画素回路21R,21G,21Bが点灯と消灯とを繰り返す際に、光センサ7で時間的に連続して測定を行うと、検出値の強弱の周期的な変動が得られる。そして、該検出値の極小値が環境起因照度に相当し、該検出値の極大値が発光輝度に相当することになる。
なお、ここでは、統括制御部4の各種構成が、CPUでプログラムが実行されることで機能的に実現されたが、これに限られない。例えば、統括制御部4の全てまたは一部の構成が、専用の電子回路等のハードウェア構成によって実現されても良い。
以下、環境起因照度に応じた発光用電源電圧の変更、環境起因照度に応じたγ変換処理の変更、および環境起因照度と有機ELディスプレイ2の発光輝度との関係について順次に説明する。
<環境起因照度に応じた発光用電源電圧の変更>
図3は、輝度制御部41の制御によって、環境起因照度に応じて発光用電源電圧を変更する際における環境起因照度と発光用電源電圧との関係を例示する模式図である。図3では、横軸が環境起因照度の常用対数(つまり、log10(環境起因照度))を示し、縦軸が発光用電源電圧を示している。そして、環境起因照度と発光用電源電圧との関係が太線CvDDで示されている。
図3で示されるように、環境起因照度が所定の第0基準照度(例えば、1000ルクス)C0よりも高い場合は、発光用電源電圧は最大値VMAX付近の略一定値に設定される。
環境起因照度が所定の第0基準照度C0以下であり且つ所定の第1基準照度C1(例えば、100ルクス)よりも高い場合は、環境起因照度の低下に応じて、発光用電源電圧が単調に低減される。更に、環境起因照度が所定の第1基準照度C1以下であり且つ所定の第2基準照度C2(例えば、10ルクス)よりも高い場合も、環境起因照度の低下に応じて、発光用電源電圧が単調に低減される。
このような発光用電源電圧の制御により、環境起因照度が所定の第0基準照度C0以下であり且つ所定の第2基準照度C2よりも高い場合は、環境起因照度の低下に応じて、有機ELディスプレイ2の発光輝度が低減されることで、発光輝度が環境起因照度に応じた値に設定される。したがって、画像表示装置1の周辺の光量が少ないときには、発光輝度が低減されて、画面の眩しさが防止されるとともに、消費電力の低減が図られる。
環境起因照度が所定の第2基準照度C2以下である場合は、環境起因照度の変化に拘わらず、発光用電源電圧は最小値VMIN付近の略一定値に設定される。このような発光用電源電圧の制御により、画像表示装置1の周囲が極端に暗くなった場合でも、ユーザーが画像を視認可能な程度の発光輝度が確保される。
<環境起因照度に応じたγ変換処理の変更>
通常のγ変換処理では、赤色、緑色、および青色入力画像信号SINR,SING,SINBが同一の入力階調値を示す場合には、例えば、各色毎にTFTの大きさを調整したりすることで、各入力階調値を2.2乗した出力階調値を示す赤色、緑色、および青色出力画像信号SOUTR,SOUTG,SOUTBが得られる。すなわち、γ変換処理の前後において、赤色、緑色、および青色入力階調値に係る比率と、赤色、緑色、および青色出力階調値に係る比率とが略一定に維持されるように設計されている。
これに対して、本実施形態に係るγ変換処理では、環境起因照度の変化に応じて、γ変換処理の前後における赤色、緑色、および青色の階調値に係る比率を適宜変更する。具体的には、γ変換処理の前後において、赤色、緑色、および青色入力階調値に係る比率と、赤色、緑色、および青色出力階調値に係る比率とを異ならせる。以下、γ変換処理の前後における赤色、緑色、および青色の階調値の比率を、環境起因照度に応じて変更する内容について説明する。
図4は、赤色、緑色、および青色入力画像信号SINR,SING,SINBが同一の入力階調値を示す場合において、赤色、緑色、および青色出力画像信号SOUTR,SOUTG,SOUTBが示す出力階調値の比率と、環境起因照度との関係を例示する模式図である。図4では、横軸が環境起因照度の常用対数(つまり、log10(環境起因照度))を示し、縦軸が赤色、緑色、および青色出力階調値の比率を示している。
ここでは、同一の階調値を示す赤色、緑色、および青色入力画像信号SINR,SING,SINBに対応する赤色、緑色、および青色出力画像信号SOUTR,SOUTG,SOUTBが示す赤色、緑色、および青色出力階調値のうちの最大の出力階調値(最大出力階調値)を基準値である1とする。そして、環境起因照度と赤色出力階調値の比率(具体的には、赤色出力階調値を最大出力階調値で除した値)との関係が太線CfRで示され、環境起因照度と緑色出力階調値の比率(具体的には、緑色出力階調値を最大出力階調値で除した値)との関係が太い一点鎖線CfGで示され、環境起因照度と青色出力階調値の比率(具体的には、青色出力階調値を最大出力階調値で除した値)との関係が太い破線CfBで示されている。
図4で示されるように、環境起因照度が所定の第0基準照度C0よりも高い場合は、環境起因照度の低下に拘わらず、赤色、緑色、および青色出力階調値の比率が、ともに1付近の略一定値となるように設定される。また、環境起因照度が所定の第0基準照度C0以下であり且つ所定の第1基準照度C1よりも高い場合も、環境起因照度の低下に拘わらず、赤色、緑色、および青色出力階調値の比率が、ともに1付近の略一定値となるように設定される。つまり、環境起因照度が所定の第1基準照度C1よりも高い場合には、同一の値の赤色、緑色、および青色入力階調値が、略同一(具体的には同一)の値の赤色、緑色、および青色出力階調値となるような変換ルール(ここでは、γテーブル)に従ってγ変換部42におけるγ変換処理が行われる。
環境起因照度が所定の第1基準照度C1以下であり且つ所定の第2基準照度C2よりも高い場合は、環境起因照度の低下に拘わらず、赤色出力階調値の比率が1(すなわち最大出力階調値)のまま一定に維持されつつ、緑色および青色出力階調値の比率が、赤色出力階調値の比率よりも相対的に低くなるように設定される。つまり、同一の値の赤色、緑色、および青色入力階調値に対して、緑色および青色出力階調値よりも赤色出力階調値の方が相対的に大きくなるような変換ルール(ここでは、γテーブル)に従ってγ変換部42におけるγ変換処理が行われる。なお、緑色および青色出力階調値よりも赤色出力階調値の方が相対的に大きくなるようであれば、赤色出力階調値を多少下げても構わない。ここでは、環境起因照度が第1基準照度C1以下の場合は、画素回路21G又は画素回路21Bに係る輝度と異なる比率で画素回路21Rに係る輝度が下がるように制御する。
ここで、人間の目は、視認する対象物の輝度がある程度低くなると、赤色を感じ難くなる。このため、上記γ変換処理により、有機ELディスプレイ2で表示される画像が、緑色および青色よりも相対的に赤色が強調された赤味がかった画像とされるように色度を調整することで、ユーザーは、元の画像に係る所謂ホワイトバランスが一定に維持されたかのように感じる。
環境起因照度が所定の第2基準照度C2以下であり且つ所定の第3基準照度C3(例えば、6ルクス)よりも高い場合は、環境起因照度の低下に拘わらず、緑色出力階調値の比率が1(すなわち最大出力階調値)のまま一定に維持されつつ、青色出力階調値の比率が緑色出力階調値よりも低い所定値(例えば、0.7)付近で維持されるとともに、環境起因照度の低下に応じて、赤色出力階調値の比率が単調に低下されるように設定される。つまり、同一の値の赤色、緑色、および青色入力階調値に対して、緑色出力階調値よりも赤色出力階調値の方が相対的に小さくなるような変換ルール(ここでは、γテーブル)に従ってγ変換部42におけるγ変換処理が行われる。
環境起因照度が所定の第3基準照度C3以下であり且つ所定の第4基準照度C4(例えば、2ルクス)よりも高い場合は、環境起因照度の低下に拘わらず、緑色出力階調値の比率が1(すなわち最大出力階調値)のまま一定に維持されつつ、青色出力階調値の比率が緑色出力階調値よりも低い所定値(例えば、0.7)付近で維持されるとともに、環境起因照度の低下に応じて、赤色出力階調値の比率が、青色出力階調値の比率よりも低い値の範囲において単調に低下されるように設定される。つまり、同一の値の赤色、緑色、および青色入力階調値に対して、緑色および青色出力階調値よりも赤色出力階調値の方が相対的に小さくなるような変換ルール(ここでは、γテーブル)に従ってγ変換部42におけるγ変換処理が行われる。
更に、環境起因照度が所定の第4基準照度C4以下の場合は、環境起因照度の低下に拘わらず、緑色出力階調値の比率が1(すなわち最大出力階調値)のまま一定に維持されつつ、青色出力階調値の比率が緑色出力階調値よりも低い所定値(例えば、0.7)付近で維持されるとともに、赤色出力階調値の比率が、極めて低い値(ここでは、0)付近で維持されるように設定される。つまり、有機ELディスプレイ2に表示される画像は青緑の単色表示の画像となる。
ここで、人間の目は、視認する対象物の輝度がかなり低くなると、該対象物の色を認識することが出来なくなる。そこで、本実施形態では、極めて低い輝度でも人間の目の感度が赤色よりも高い2色(緑色と青色)の中間の色の光(500nmを中心とした波長範囲の光)を発するように制御される。このような制御により、消費電力の低減が図られる。
<環境起因照度と発光輝度との関係>
図5は、上述した環境起因照度に応じた発光用電源電圧およびγ変換処理の変更の結果として得られる環境起因照度と有機ELディスプレイ2の発光輝度との関係を例示する模式図である。
図5では、横軸が環境起因照度の常用対数(つまり、log10(環境起因照度))を示し、縦軸が発光輝度を示している。そして、図5では、赤色、緑色、および青色入力画像信号SINR,SING,SINBが同一の入力階調値を示す場合において、環境起因照度と赤色の画素回路21Rに係る発光輝度との関係が太線CeRで示され、環境起因照度と緑色の画素回路21Gに係る発光輝度との関係が太い一点鎖線CeGで示され、環境起因照度と青色の画素回路21Bに係る発光輝度との関係が太い破線CeBで示されている。
図5で示されるように、環境起因照度が所定の第0基準照度C0よりも高い場合は、画素回路21R,21G,21Bに係る発光輝度が最大値YMAX付近の略一定値となる。
環境起因照度が所定の第0基準照度以下の場合は、環境起因照度の低下に応じて、画素回路21R,21G,21Bに係る発光輝度が低下する傾向にある。
具体的には、環境起因照度が所定の第0基準照度C0以下であり且つ所定の第1基準照度C1よりも高い場合は、環境起因照度の低下に応じて、画素回路21R,21G,21Bに係る発光輝度がそれぞれ単調に低下する。
環境起因照度が所定の第1基準照度C1以下であり且つ所定の第2基準照度C2よりも高い場合は、画素回路21Rに係る発光輝度よりも画素回路21G,21Bに係る発光輝度の方が相対的に低くなる。つまり、当該環境起因照度の範囲では、環境起因照度の低下に対する画素回路21Rに係る発光輝度の低下量よりも、環境起因照度の低下に対する画素回路21G,21Bに係る発光輝度の低下量の方が大きくなる。
環境起因照度が所定の第2基準照度C2以下であり且つ所定の第3基準照度C3よりも高い場合は、画素回路21R,21G,21Bに係る発光輝度のうち、画素回路21Gの発光輝度が最も高い値となり、画素回路21Rの発光輝度が中間の値となり、画素回路21Bの発光輝度が最も低い値となる。そして、画素回路21G,21Bの発光輝度は、それぞれの最小値YMING,YMINB付近の略一定値に維持されるのに対して、画素回路21Rに係る発光輝度は、環境起因照度の低下に応じて単調に低下する。
環境起因照度が所定の第3基準照度C3以下であり且つ所定の第4基準照度C4よりも高い場合は、画素回路21R,21G,21Bに係る発光輝度のうち、画素回路21Gの発光輝度が最も高い値となり、画素回路21Bの発光輝度が中間の値となり、画素回路21Rの発光輝度が最も低い値となる。そして、画素回路21G,21Bの発光輝度は、それぞれの最小値YMING,YMINB付近の略一定値に維持されるのに対して、画素回路21Rに係る発光輝度は、環境起因照度の低下に応じて単調に低下する。
つまり、環境起因照度が所定の第2基準照度C2以下であり且つ所定の第4基準照度C4よりも高い場合は、環境起因照度の低下に応じて、画素回路21G,21Bに係る発光輝度が殆ど低下しないのに対して、画素回路21Rに係る発光輝度が単調に低下する。
環境起因照度が所定の第4基準照度C4以下である場合は、環境起因照度の変化に拘わらず、画素回路21Gの発光輝度が最小値YMING付近の略一定値に維持され、画素回路21Bの発光輝度が最小値YMINB付近の略一定値に維持され、画素回路21Rの発光輝度が極めて低い所定値(ここでは、0)付近の略一定値に維持される。なお、このとき、画素回路21Gの発光輝度が最も高い値となり、画素回路21Bの発光輝度が中間の値となり、画素回路21Rの発光輝度が最も低い値となる。
<環境光に応じた発光制御動作>
図6は、本実施形態に係る画像表示装置1における環境光に応じた発光制御の動作フローを示すフローチャートである。本動作フローは、統括制御部4の制御によって実現される。そして、例えば、統括制御部4に対して動画を構成する入力画像信号が入力され始めたことに応答して、本動作フローが開始され、図6のステップS1に進む。
ステップS1では、光センサ7により、環境起因照度の測定が行われる。このとき、統括制御部4によって環境起因照度の値が得られる。
ステップS2では、輝度制御部41により、ステップS1で得られた環境起因照度の値に応じた、発光用電源電圧およびγテーブルが設定される。
ステップS3では、統括制御部4が機能として有するタイマーの計時が開始される。
ステップS4では、統括制御部4により、タイマーの計時が開始されてから所定時間(例えば、1秒)が経過したか否か判定される。ここでは、所定時間が経過していなければ、ステップS4の判定が繰り返され、所定時間が経過していれば、ステップS5に進む。
ステップS5では、光センサ7により、環境起因照度の測定が行われる。
ステップS6では、統括制御部4により、タイマーがリセットされて、該タイマーの計時が再度開始される。
ステップS7では、輝度制御部41により、ステップS5で得られた環境起因照度の値に応じた、発光用電源電圧およびγテーブルが設定される。なお、γテーブルは、複数段階の照度範囲毎に準備されているため、環境起因照度が前回測定された環境起因照度が属する照度範囲から外れていなければ、これまでに採用されているγテーブルの設定が維持される。逆に、環境起因照度が前回測定された環境起因照度が属する照度範囲から外れていれば、γ変換部42で使用されるγテーブルが現在の環境起因照度に対応するγテーブルに変更される。
そして、このステップS7の処理が終了されると、ステップS4に戻る。つまり、動画を構成する入力画像信号が統括制御部4に入力され続けている間、ステップS4〜S7の処理が繰り返される。
なお、動画を構成する入力画像信号の統括制御部4に対する入力が終了されると、本動作フローが強制的に終了される。
以上のように、本発明の一実施形態に係る画像表示装置1では、有機ELディスプレイ2の周囲の照度(ここでは、環境起因照度)の低下に応じて、有機ELディスプレイ2の発光輝度が低下される。また、有機ELディスプレイ2の周囲の照度(ここでは、環境起因照度)が、第1基準照度C1以下であり且つ第2基準照度C2よりも高い場合は、有機ELディスプレイ2に赤味がかった画像が表示される。このため、環境の変化に合わせてユーザーにとって見易い画面が実現されつつ、消費電力の低減も図られる。
また、視認する対象物がかなり暗くなると人間の目における赤色の光に対する感度が低下する。このため、赤色の光がその他の色の光と比べて相対的に低減される。その結果、環境の変化に合わせてユーザーにとって見易い画面が実現されつつ、更に消費電力の低減が図られる。
また、画素回路21R,21G,21Bに供給される発光に必要な発光用電源電圧の低減によって、有機ELディスプレイ2の発光輝度が低下される。このため、消費電力の更なる低減が図られる。
また、環境起因照度に応じて、γ変換処理によって、同一の値の赤色、緑色、および青色入力画像信号が、異なる値の赤色、緑色、および青色出力画像信号に変換される。このため、特別な構成を付加することなく、有機ELディスプレイ2で表示される画像の所謂ホワイトバランスを調整することができる。
また、図2で示されたように、画素回路21R,21G,21Bを構成する際に、光センサ7を形成するような構成が採用されている。このため、有機ELディスプレイ2の周囲の照度(ここでは、環境起因照度)を容易に検出可能である光センサ7を簡単に形成することができる。
<変形例>
本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
◎例えば、上記実施形態では、有機ELディスプレイ2に係る発光輝度の変更が電源回路6から有機ELディスプレイ2に供給される発光用電源電圧の変更によって行われたが、これに限られない。例えば、環境起因照度に応じて、電源回路6からXドライバ3に供給される電源電圧が変更されることで、発光輝度の変更が行われても良い。また、γテーブルの変更によって、発光輝度の変更が行われても良い。さらに、画像表示装置1内に、入力階調値の信号の元となるパレットを調整するパレット制御部を設け、該パレット制御部によってパレットの内容を調整することにより、入力階調値を変更する方法であっても良い。パレット制御部は、環境起因照度に応じて、入力階調値の大きさを変更する。そして、入力階調値が変更されることによって、ひいては出力階調値が変更される。なお、パレット制御部によって入力階調値を変更するとともに、γテーブルを変更して、発光輝度を調整してもよい。
◎また、上記実施形態では、画像のホワイトバランスの調整がγテーブルの変更によって行われたが、これに限られない。例えば、環境起因照度に応じて、入力階調値および出力階調値のうちの少なくとも一方の値が、γ変換処理以外の変換処理によって変換されることで、画像のホワイトバランスの調整が行われても良い。また、画像表示装置1内に、入力階調値の信号の元となるパレットを調整するパレット制御部を設け、該パレット制御部によるパレットの内容の調整に応じて、入力階調値を変更することで、画像のホワイトバランスの調整を行っても良い。ここでは、パレット制御部は、環境起因照度に応じて、入力階調値の大きさを変更する。そして、入力階調値の変更に応じて、結果的に出力階調値が変更されて、画像のホワイトバランスが調整される。なお、パレット制御部による入力階調値の変更、およびγテーブルの変更の双方によって、画像のホワイトバランスが調整されてもよい。
◎また、上記実施形態では、光センサ7がトランジスタ212等と共に素子層202に埋め込まれたが、これに限られず、その他の種々の位置に光センサが設けられても良い。以下、光センサ7A,7Bの取り付け位置の2つの具体例を示して説明する。
図7は、変形例1に係る画像表示装置1Aにおける光センサ7Aの取り付け位置を説明するための図である。なお、画像表示装置1Aの構成は、上記実施形態に係る画像表示装置1と比較して、光センサ7が取り付け位置の異なる光センサ7Aに変更され、該変更によって有機ELディスプレイ2が、構成の異なる有機ELディスプレイ2Aに変更されたものとなっている。
図7で示されるように、有機ELディスプレイ2Aでは、上記実施形態に係る有機ELディスプレイ2と同様に、素子層202に含まれる多数の画素回路21R,21G,21Bから光が出射される有機ELディスプレイ2Aの前面側に、透明層に相当する上面ガラス基板203が設けられている。そして、光センサ7Aが、上面ガラス基板203の端部近傍に設けられている。
光センサ7Aは、各画素回路21R,21G,21Bから光が発せられない期間において、外部から入射され、上面ガラス基板203を透過する環境光EPを受光することで、環境起因照度を計測する。また、各画素回路21R,21G,21Bから光が発せられる期間において、各画素回路21R,21G,21Bから発せられて、上面ガラス基板203を横方向に進む光EETを光センサ7Aが計測することで、各画素回路21R,21G,21Bに係る発光輝度の計測が可能となる。
このような構成では、有機ELディスプレイ2Aの外部に特別な光センサを設ける必要性がない。このため、有機ELディスプレイ2Aの周囲の照度(ここでは、環境起因照度)を容易に検出可能である光センサ7Aを簡単に形成することができる。
図8は、変形例2に係る画像表示装置1Bにおける光センサ7Bの取り付け位置を説明するための図である。なお、画像表示装置1Bの構成は、上記実施形態に係る画像表示装置1と比較して、光センサ7が取り付け位置の異なる光センサ7Bに変更され、該変更によって有機ELディスプレイ2が、構成の異なる有機ELディスプレイ2Bに変更されたものとなっている。
図8で示されるように、有機ELディスプレイ2Bでは、上面ガラス基板203の前面の端部近傍に光センサ7Bが設けられている。そして、この光センサ7Bによって環境光EPを受光することで、環境起因照度を計測する。
なお、有機ELディスプレイが、動画を構成する各フレームの出力画像信号に対応して、上部の水平ライン(画素回路21R,21G,21Bによって構成される画素回路のライン)から順次に点灯する所謂プログレッシブタイプである場合、有機ELディスプレイにおいて動画を表示している際には、何れかの水平ラインが発光状態にある。このため、有機ELディスプレイから出射される光の影響を受けず、環境起因照度を精度良く測定する観点から、図8で示されるように、環境光EPは受光するが、有機ELディスプレイから出射される光を受光しないように、光センサが設置されることが好ましい。
◎また、上記実施形態では、有機ELディスプレイ2が、赤色の光を発する画素回路21Rと、緑色の光を発する画素回路21Gと、青色の光を発する画素回路21Bとを備えて構成されたが、これに限られない。第2および第3色は、緑色および青色の光の波長帯の周辺の波長帯に係る色であるような場合が考えられる。なお、上記実施形態のγテーブルにおける環境起因照度に対する緑色出力階調値の関係と、環境起因照度に対する青色出力階調値の関係とを入れ替えても良いし、γテーブルにおいて環境起因照度の変化に対する緑色出力階調値と青色出力階調値とが全く同じ傾向を示しても良い。
◎また、上記実施形態では、図3で示されたように、環境起因照度の変化に応じて、発光用電源電圧が連続的に変更されたが、これに限られない。例えば、照度が複数(例えば、12個)の値の範囲(照度範囲)に区分され、記憶部5等に各照度範囲に対して発光用電源電圧が対応付けられたテーブルが格納されており、光センサ7によって実測された環境起因照度が属する照度範囲に対応付けられている発光用電源電圧が採用されるような構成であっても良い。
◎また、上記実施形態では、有機ELディスプレイ2を備えている画像表示装置1を例示して説明したが、これに限られない。本発明の思想は、例えば、無機材料によって構成される発光ダイオードを備えて構成される自ら光を発する自発光型のディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、およびブラウン管等の種々の画像表示装置一般に適用可能である。
◎なお、上記実施形態および上記変形例をそれぞれ構成する一部の構成が、矛盾しない範囲で適宜組み合わされても良い。
本発明の一実施形態に係る画像表示装置の機能的な構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る光センサの取り付け位置を例示する模式図である。 環境起因照度と発光用電源電圧との関係を例示する模式図である。 環境起因照度とγテーブルとの関係を例示する模式図である。 環境起因照度と発光輝度との関係を例示する模式図である。 環境光に応じた発光制御の動作フローを示すフローチャートである。 変形例1に係る光センサの取り付け位置を例示する模式図である。 変形例2に係る光センサの取り付け位置を例示する模式図である。
符号の説明
1,1A,1B 画像表示装置
2,2A,2B 有機ELディスプレイ
3 Xドライバ
4 制御部
5 記憶部
6 電源回路
7,7A,7B 光センサ
21R,21G,21B 画素回路
41 輝度制御部
42 γ変換部

Claims (9)

  1. 第1色の光を発する第1画素回路と、第2色の光を発する第2画素回路とを有する表示部と、
    前記表示部の周囲の照度を検出する検出部と、
    前記検出部によって検出される前記表示部の周囲の照度が、第1基準照度以下の場合は、前記第1色の光を発する前記第1画素回路の出力輝度前記第2色の光を発する前記第2画素回路の出力輝度との比率を、前記第1画素回路の入力画像信号と前記第2画素回路の入力画像信号との比率とは異なるように下げ、前記照度が前記第1基準照度以上の場合は、前記第1画素回路の出力輝度と前記第2画素回路の出力輝度との比率を、前記第1画素回路の入力画像信号と前記第2画素回路の入力画像信号との比率と略一定に維持する制御部と、
    を備えることを特徴とする画像表示装置。
  2. 第1色の光を発する第1画素回路と、第2色の光を発する第2画素回路と、第3色の光を発する第3画素回路とを有する表示部と、
    前記第1画素回路に対応する第1入力階調値を第1出力階調値に変換し、前記第2画素回路に対応する第2入力階調値を第2出力階調値に変換し、前記第3画素回路に対応する第3入力階調値を第3出力階調値に変換する変換部と、
    前記表示部の周囲の照度を検出する検出部と、
    前記検出部によって検出される前記表示部の周囲の照度が、第1基準照度以下であり且つ第2基準照度よりも高い場合は、前記第2および第3入力階調値を前記第1入力階調値よりも小さくし、前記第2および第3出力階調値よりも前記第1出力階調値の方が相対的に大きくなるように前記変換部を制御して、前記表示部の発光輝度を小さくし、前記照度が前記第1基準照度以上の場合は、前記第1出力階調値、前記第2出力階調値、および前記第3出力階調値の比率を前記第1入力階調値、前記第2入力階調値、および前記第3入力階調値の比率と略一定に維持する制御部と、
    を備えることを特徴とする画像表示装置。
  3. 請求項2に記載の画像表示装置であって、
    前記制御部が、
    前記検出部によって検出される前記表示部の周囲の照度が、前記第2基準照度以下の場合は、前記第2出力階調値よりも前記第1出力階調値の方が相対的に小さくなるように制御することを特徴とする画像表示装置。
  4. 請求項3に記載の画像表示装置であって、
    前記制御部が、
    前記検出部によって検出される前記表示部の周囲の照度が、前記第2基準照度よりも低い第3基準照度以下の場合は、前記第2および第3出力階調値よりも前記第1出力階調値の方が相対的に小さくなるように制御することを特徴とする画像表示装置。
  5. 請求項2から請求項4の何れか1つの請求項に記載の画像表示装置であって、
    前記第1から第3画素回路に対して発光に必要な電圧を供給する電源部、
    を備え、
    前記制御部が、
    前記検出部によって検出される前記表示部の周囲の照度の低下に応じて、前記電源部から前記第1から第3画素回路に対して供給される電圧を制御し、前記表示部の発光輝度を小さくするように制御することを特徴とする画像表示装置。
  6. 請求項2から請求項5の何れか1つの請求項に記載の画像表示装置であって、
    前記第2および第3色が、
    青色および緑色を含むことを特徴とする画像表示装置。
  7. 請求項2から請求項6の何れか1つの請求項に記載の画像表示装置であって、
    前記制御部が、
    γテーブルを調整し、前記表示部の発光輝度を小さくするように制御することを特徴とする画像表示装置。
  8. 請求項2から請求項7の何れか1つの請求項に記載の画像表示装置であって、
    前記表示部が、
    基板と、該基板上に半導体が積層されて設けられるトランジスタとを有し、
    前記検出部が、
    前記基板上に半導体が積層されて形成されることを特徴とする画像表示装置。
  9. 請求項2から請求項7の何れか1つの請求項に記載の画像表示装置であって、
    前記表示部が、
    前記第1から第3画素回路から光が出射される前面側に設けられる透明層を有し、
    前記検出部が、
    前記透明層の端部近傍に設けられることを特徴とする画像表示装置。
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