JP2006195306A - 発光素子の駆動方法、発光素子の駆動装置、表示装置 - Google Patents

発光素子の駆動方法、発光素子の駆動装置、表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 特に低輝度領域において正しい輝度が得られる発光素子の駆動方法、その駆動装置及び表示装置を提供すること。
【解決手段】 輝度の階調数256よりも多段階(1024段階)に設定された複数のパルス幅のうち最大パルス幅(パルス幅”1023”)の駆動信号を発光素子に与えたときの輝度を最高輝度Lとして測定すると共に最高輝度Lと最低輝度(輝度0)との間を255等分する輝度を測定して得られた256階調分の輝度と、各々の輝度が測定されたときに発光素子に与えていた駆動信号のパルス幅との対応関係を予め求めて記憶装置20に記憶させておき、その記憶装置20に記憶されたパルス幅の中から選択されるパルス幅の駆動信号を発光素子に与えて発光素子を駆動させる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、発光素子に与える駆動信号のパルス幅を変えることで輝度の階調表現を行う発光素子の駆動方法、その駆動装置及び表示装置に関し、特に低輝度領域での階調表現が正しく行われるようにした発光素子の駆動方法、その駆動装置及び表示装置に関する。
近年、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)や有機EL(Electro Luminescence)のような電流駆動型発光素子をマトリクス状に配置した表示装置の開発が進められている。例えば図4は発光ダイオードを用いた例を示す。線順次駆動走査方式の場合には、何れかのスイッチSW1、SW2、SW3をオンにすることで走査線s1〜s3を選択し、スイッチSWA〜SWCをオンにすることで各データ線d1〜d3に画像データの輝度値に応じた大きさの電流を流せば階調表現を行える。線順次駆動走査方式では、各データ線d1〜d3に流す電流は、選択された走査線s1〜s3のスイッチSW1〜SW3のオンに同期して一斉に流す必要がある。
また、輝度の階調表現を、電流は一定としてパルス幅変調を行うことによって実現する方法もある(例えば特許文献1参照)。
特開2001−350439号公報
この場合には、各データ線d1〜d3に電流を供給する電流源を定電流源24a〜24cとし、画像データの輝度に応じて、スイッチSWA〜SWCを、何れかのスイッチSW1〜SW3がオンとされ何れかの走査線s1〜s3が選択されている時間内でオン/オフすればよい。明るくしたい場合にはスイッチSWA〜SWCのオン時間を長く、暗くしたい場合はオン時間を短くする。
ここで、例えば2行1列目の発光ダイオードL21が駆動されるときの等価回路は図5のようになる。スイッチSWAがオンになるとデータ線d1に定電流源24aから定電流Iccが供給される。また、図5には、表示パネル全体の配線容量(浮遊容量)Csを仮想的に示している。
また、図5において、スイッチSW2がオンし、スイッチSWAがオフからオンに、さらにオンからオフしたときの発光ダイオードL21の発光特性について図6を参照して説明する。なお、他の発光ダイオードの発光特性についても発光ダイオードL21の場合と同様である。
先ず、スイッチSWAがオンしても発光ダイオードL21はすぐには発光せず、t1時間後に発光し始める。その後t2時間をかけて徐々に発光輝度が上がっていき所定の輝度に達する。スイッチSWAがオフするまでのt3時間、その所定の輝度で発光し続ける。そして、スイッチSWAがオフしてもt4時間はわずかに発光する。
発光ダイオードL21のIV特性(電流電圧特性)図に上記時間t1〜t4を併せて記せば図7のようになる。スイッチSWAがオンされると、先ずt1時間の間は、定電流源24aからの定電流Iccは配線容量Csの充電に使われ、発光ダイオードL21には電流が流れない。このとき発光ダイオードL21にかかる電圧は直線的に増大していく。
続くt2時間は、定電流源24aからの定電流Iccが配線容量Csと発光ダイオードL21との両方に分流しながら流れる時間である。このとき、同じ電圧を保ちながら、配線容量Cs側の電流は徐々に減少し、発光ダイオードL21側の電流は徐々に増大していく。このように、発光ダイオードL21側に定電流源24aからのすべての電流が流れるようになるまでには時間がかかる。そして、発光ダイオードL21にかかる電圧がVfに達すると、発光ダイオードL21に定電流Iccが流れるようになりこの状態がt3時間安定する。
スイッチSWAがオフされると、配線容量Csに溜まった電荷が発光ダイオードL21に供給され、その電荷が消滅するまでのt4時間わずかな発光が続く。
パルス幅変調駆動方式では各画素の明暗の程度を表す輝度値を、各画素に対応する各発光ダイオードに与えられる駆動電流のパルス幅に変換する。すなわち、明るい画素ではパルス幅を広く、暗い画素ではパルス幅を狭くする。発光素子の発光輝度そのものは一定に制御されるが、パルス幅すなわち発光時間の制御により人の視覚に感じられる輝度に変化(階調)を生じさせることができる。
ここで、図8の直線Aのように、駆動電流のパルス幅と、人の視覚に感じられる輝度とが比例していれば各画素に与えられた輝度値は表示画面上に正しく再現(表示)されることになる。しかし上述したように、駆動電流が表示パネルの配線容量Csの充電に使われ、所定の輝度に達するまで時間がかかってしまい図6のような立ち上がりの遅い発光特性では、図8のBに示すように低輝度領域においてパルス幅と輝度とのリニアリティが得られず本来得られるべき明るさよりも暗めになる現象(いわゆる黒つぶれ)が生じる。
これについてさらに詳しく説明すると、例えばスイッチSW2がオンされ走査線s2が選択されている時間内の最大パルス幅を”255”とした場合においてその1/255のパルス幅であるパルス幅”1”の場合には、理想的には発光ダイオードL21は図3(A)で実線で示す矩形状の発光特性を示す。しかし、上述したように現実には図(B)のように立ち上がりの遅い発光特性であるので、パルス幅”1”の場合にはまだ発光していない。図3(B)に示す例ではパルス幅が”2”を越えたあたりから発光し始め徐々に輝度が増大していく。したがって、パルス幅が小さいすなわちスイッチSWAのオン時間が短い場合には、あるパルス幅(時間)までは全く光らない。
また、例えばパルス幅”4”のときには、人が視覚に感じる輝度として理想的には図3(A)において斜線で示す面積の大きさに相当する輝度が得られなければならないが、実際には図3(B)において斜線で示す面積分に相当する輝度しか得られない。そのような面積(発光輝度の時間積分値)の差はパルス幅が小さいほど顕著になり、理想輝度との差が大きくなる。例えば最大輝度に割り当てられたパルス幅”255”のときには、全面積に対して、立ち上がり時の面積欠損の大きさの割合が小さく、理想輝度からのずれはそれほど問題にならない。
また、特にカラー画像表示の場合には、赤色発光ダイオードよりも、緑色発光ダイオードや青色発光ダイオードの方が発光特性の立ち上がりが悪いため、低輝度領域では緑色発光ダイオード及び青色発光ダイオードに対して相対的に赤色発光ダイオードの輝度が大きくなり、赤っぽく見えてしまうというように色バランスのくずれが生じる。
今までは駆動電流が比較的大きく立ち上がりもそれほど悪くはなく、また階調数もそれほど多くを必要とされずに最小パルス幅も比較的広かったので上述した問題は起こりにくかった。しかし、最近は特に発光ダイオードにおいては発光効率が向上し駆動電流が減ってきておりその分立ち上がりに遅れが生じやすくなってきており、また多階調化が望まれ最小パルス幅も狭くなってきているので立ち上がり前の発光していない期間より小さいパルス幅も設定されやすい状況になってきている。
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、その目的とするところは、特に低輝度領域において正しい輝度が得られる発光素子の駆動方法、その駆動装置及び表示装置を提供することにある。
本発明は前記課題を解決するため以下の構成を採用した。
すなわち、本発明の発光素子の駆動方法は、輝度の階調数Nよりも多段階に設定された複数のパルス幅のうち最大パルス幅の駆動信号を発光素子に与えたときの輝度を最高輝度Lとして測定すると共に最高輝度Lと最低輝度との間を(N−1)等分する輝度を測定して得られたN階調分の輝度と、各々の輝度が測定されたときに発光素子に与えていた駆動信号のパルス幅との対応関係を予め求めて記憶装置に記憶させておき、この記憶装置に記憶されたパルス幅の中から選択されるパルス幅の駆動信号を発光素子に与えて発光素子を駆動させる。
また、本発明の発光素子の駆動装置は、輝度の階調数Nよりも多段階に設定された複数のパルス幅のうち最大パルス幅の駆動信号を発光素子に与えたときの輝度を最高輝度Lとして測定すると共に最高輝度Lと最低輝度との間を(N−1)等分する輝度を測定して得られたN階調分の輝度と、各々の輝度が測定されたときに発光素子に与えていた駆動信号のパルス幅との対応関係が記憶された記憶装置と、この記憶装置に記憶されたパルス幅の中から選択されるパルス幅の駆動信号を発光素子に与えて発光素子を駆動させる駆動回路と、を備える。
また、本発明の表示装置は、複数の発光素子がマトリクス状に配置された表示部と、各発光素子に与える駆動信号のパルス幅を変えることで輝度の階調表現を行わせる駆動装置とを備え、駆動装置は、輝度の階調数Nよりも多段階に設定された複数のパルス幅のうち最大パルス幅の駆動信号を発光素子に与えたときの輝度を最高輝度Lとして測定すると共に最高輝度Lと最低輝度との間を(N−1)等分する輝度を測定して得られたN階調分の輝度と、各々の輝度が測定されたときに発光素子に与えていた駆動信号のパルス幅との対応関係が記憶された記憶装置と、記憶装置に記憶されたパルス幅の中から選択されるパルス幅の駆動信号を発光素子に与えて発光素子を駆動させる駆動回路とを備える。
上記パルス幅は輝度の階調数よりも多段階に設定されるので従来よりもパルス幅の選択肢が増え、発光特性の立ち上がりが悪くても、輝度との間に比例関係が得られるパルス幅を上記選択肢が増えたパルス幅の中から選んで設定でき、そのパルス幅を発光素子の駆動に用いることができる。これにより、特に低輝度領域において暗めになってしまういわゆる黒つぶれを抑えることができ、正しい輝度の階調表現を実現できる。
また、上記記憶装置として、逆ガンマ補正データを記憶した記憶装置を兼用して用いれば、別途記憶装置を設ける必要がなくコスト低減及び小型化を図れる。
本発明の発光素子の駆動方法は、輝度の階調数Nよりも多段階に設定された複数のパルス幅のうち最大パルス幅の駆動信号を発光素子に与えたときの輝度を最高輝度Lとして測定すると共に最高輝度Lと最低輝度との間を(N−1)等分する輝度を測定して得られたN階調分の輝度と、各々の輝度が測定されたときに発光素子に与えていた駆動信号のパルス幅との対応関係を予め求めて記憶装置に記憶させておき、この記憶装置に記憶されたパルス幅の中から選択されるパルス幅の駆動信号を発光素子に与えて発光素子を駆動させるので、輝度との間に比例関係を有するパルス幅を発光素子の駆動に用いることができ、正しい輝度の階調表現を行える。
本発明の発光素子の駆動装置は、輝度の階調数Nよりも多段階に設定された複数のパルス幅のうち最大パルス幅の駆動信号を発光素子に与えたときの輝度を最高輝度Lとして測定すると共に最高輝度Lと最低輝度との間を(N−1)等分する輝度を測定して得られたN階調分の輝度と、各々の輝度が測定されたときに発光素子に与えていた駆動信号のパルス幅との対応関係が記憶された記憶装置と、この記憶装置に記憶されたパルス幅の中から選択されるパルス幅の駆動信号を発光素子に与えて発光素子を駆動させる駆動回路とを備えるので、輝度との間に比例関係を有するパルス幅を発光素子の駆動に用いることができ、正しい輝度の階調表現を行える。
本発明の表示装置は、複数の発光素子がマトリクス状に配置された表示部と、各発光素子に与える駆動信号のパルス幅を変えることで輝度の階調表現を行わせる駆動装置とを備え、さらに駆動装置は、輝度の階調数Nよりも多段階に設定された複数のパルス幅のうち最大パルス幅の駆動信号を発光素子に与えたときの輝度を最高輝度Lとして測定すると共に最高輝度Lと最低輝度との間を(N−1)等分する輝度を測定して得られたN階調分の輝度と、各々の輝度が測定されたときに発光素子に与えていた駆動信号のパルス幅との対応関係が記憶された記憶装置と、記憶装置に記憶されたパルス幅の中から選択されるパルス幅の駆動信号を発光素子に与えて発光素子を駆動させる駆動回路とを備えるので、輝度との間に比例関係を有するパルス幅を発光素子の駆動に用いることができ、正しい輝度の階調表現を行える。特にカラー画像を表示する表示装置の場合には、色バランスも良好に保てる。以上のことにより画質を向上できる。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
図1は本発明の実施形態に係る表示装置30の構成を示す。表示装置30は、表示部10と、表示部10を駆動させるための駆動装置とを有する。駆動装置は、データ線駆動回路11と走査線駆動回路12と、その他画像表示に必要な周辺回路(同期分離回路15、タイミングジェネレータ16、A/Dコンバータ13、逆ガンマ補正手段14等)を有する。
表示部10は例えばパッシブマトリクス構造であり、図4に示すように複数本の走査線s1〜s3と複数本のデータ線d1〜d3とがマトリクス状に形成されそれらの交差部近傍に発光素子である発光ダイオードL11、L12、L13、L21、L22、L23、L31、L32、L33が配置されている。
データ線d1〜d3はそれぞれスイッチSWA〜SWCを介して定電流源24a〜24cに接続される。走査線s1〜s3はそれぞれスイッチSW1〜SW3を介してグランドに接続される。発光ダイオードL11、L21、L31のアノードはデータ線d1に接続され、カソードはそれぞれ走査線s1〜s3に接続されている。発光ダイオードL12、L22、L32のアノードはデータ線d2に接続され、カソードはそれぞれ走査線s1〜s3に接続されている。発光ダイオードL13、L23、L33のアノードはデータ線d3に接続され、カソードはそれぞれ走査線s1〜s3に接続されている。各発光ダイオードは例えば走査線につながっている1ラインの発光ダイオードすべてが同時に発光する線順次駆動方式で駆動される。
表示装置30に入力される入力信号中のアナログ画像データは図1に示すようにA/Dコンバータ13でデジタル画像データに変換された後、逆ガンマ補正手段14で逆ガンマ補正されてデータ線駆動回路11に入力される。
また、入力信号中の同期信号は同期分離回路15で分離され、タイミングジェネレータ16はその同期信号に同期した各種タイミング信号を生成し、走査線駆動回路12及びデータ線駆動回路11はそのタイミング信号に基づいて駆動制御される。図4に示すスイッチSW1〜SW3のオン/オフは走査線駆動回路12によって制御される。スイッチSWA〜SWCのオン/オフはデータ線駆動回路11によって制御される。
データ線駆動回路11は図2に示すようにパルス幅変調回路25と記憶装置20を有する。パルス幅変調回路25は、カウンタ23と、複数段のシフトレジスタ21a〜21dと、複数段のラッチ付きコンパレータ22a〜22dを有する。各コンパレータ22a〜22dからの出力信号に基づいて、各定電流源24a〜24dと各データ線d1〜d4との間に接続された各スイッチSWA〜SWDはオン/オフされる。
記憶装置20は例えばROM(Read Only Memory)等の半導体メモリであり、以下のようにして予め求められる輝度とパルス幅との対応関係が記憶される。
例えばスイッチSW2がオンされて走査線s2が選択されている時間内でスイッチSWAのオン時間(駆動電流のパルス幅)を制御して発光ダイオードL21を駆動させる場合を考える。例えば256階調の輝度のうちで最高輝度の1/255の輝度を得たい場合には、図3(A)に示す理想発光特性では最高輝度のときのパルス幅”255”の1/255のパルス幅”1”とすればよい。しかし、実際には図3(B)に示すような立ち上がりの遅れがあるためパルス幅”1”とした場合には発光ダイオードL21は発光していない。
そこで、本実施形態では、図3(C)に示す発光輝度の時間積分値(面積S)が、図3(A)の理想特性におけるパルス幅”1”の場合の発光輝度の時間積分値(面積S)と等しくなるように、図3(C)におけるパルス幅”n”を求める。人が視覚に感じる輝度の大小は、発光ダイオード自体の発光輝度の時間積分値の大小に依存するので、例えば最高輝度の1/255の輝度を得るには、図3(C)の面積Sを図3(A)の面積Sに等しくすればよい。
上記パルス幅”n”を求めるにあたって、本実施形態では、SW2のオン時間(走査線s2が選択されている時間)を、従来の255に等分割ではなくこれよりも多い例えば1023に等分割して、従来の256段階(パルス幅”0”も含む)のパルス幅よりも多段階の1024段階(パルス幅”0”も含む)のパルス幅を設定できるようにしている。このようにパルス幅の選択肢が増えることで、従来におけるパルス幅”4”と”5”との間の大きさであるパルス幅”n”を選べる。
256階調の輝度と、各々の輝度に対応するパルス幅(上記パルス幅”n”も含む)との関連付けは以下のようにして行われる。先ず、SW2のオン時間(走査線s2が選択されている時間)内の最大パルス幅”1023”の駆動電流で発光ダイオードを駆動させたときに得られる輝度を輝度計で測定し、その測定された輝度を最高輝度Lとする。これにより、先ず最高輝度Lとパルス幅”1023”との対応関係ができる。
次に、L×(254/255)の輝度を測定し、このときに発光ダイオードに与えていた駆動電流のパルス幅と対応付ける。これによりそのパルス幅と輝度[L×(254/255)]との対応関係ができる。以下同様にして、L×(253/255)の輝度、L×(252/255)の輝度、・・・・・・、L×(2/255)の輝度、L×(1/255)、L×(0/255)の輝度をそれぞれ測定し、それぞれの輝度が得られたときに発光ダイオードに与えていた駆動電流のパルス幅と対応付ける。ここで、輝度[L×(1/255)]に対応するパルス幅が図3(C)におけるパルス幅”n”である。なお、L×(0/255)すなわち輝度0はパルス幅”0”に対応するので測定しなくてもよい。また、各輝度の測定には共通の輝度計及び測定方法が用いられる。
以上により、256階調の輝度に対してパルス幅が1対1で対応付けられ、それら輝度とパルス幅とは比例関係にある。本実施形態ではSW2のオン時間(走査線s2が選択されている時間)内で1024通りのパルス幅を選べる。したがって各パルス幅のデータは10ビットで表される(例えば最大パルス幅”1023”は”1111111111”)。しかし、1024通りのすべてが使われるのではなく、実際の発光ダイオードの駆動に際しては、上記256階調の輝度に対応付けられた256通りのパルス幅しか使われない。輝度とパルス幅との256通りそれぞれの対応関係は、8ビットで表されるのアドレスを与えられて図2に示す記憶装置20に記憶される。
発光ダイオードの駆動時には、入力される輝度値データに基づいてそれに対応するパルス幅が選択されて記憶装置20から読み出される。また、図2において輝度値データがシフトレジスタ21aまで届いたらデータラッチ線からの信号により各シフトレジスタ21a〜21dから各コンパレータ22a〜22dに輝度値データが移される。例えば、スイッチSWAの制御を行う場合について説明すると、8ビットで表される256通りの輝度値データは記憶装置20に記憶された上記対応関係に基づいてその輝度値データに対応するパルス幅データ(10ビットで表される)に変換されてコンパレータ22aの一方の入力端子に入力される。コンパレータ22aの他方の入力端子にはカウンタ23からのカウント値(1、2、3、・・・)が入力され、入力されるカウント値がパルス幅データより小さい場合にコンパレータ22aはハイレベルを出力し続ける。例えばパルス幅データが”3”とすると、カウント値が1、2まではハイレベルを出力し、カウント値が3のときにローレベルになる。この結果、コンパレータ22aはパルス幅”3”に相当するハイレベル出力をする。そのコンパレータ22aからの出力信号に基づいてスイッチSWAが制御される。
他のコンパレータ22b〜22dについても同様に、記憶装置20から読み出されたパルス幅データが入力され、カウンタ23からのカウント値と比較され、入力されるパルス幅データに対応する信号を出力して各スイッチSWB〜SWDの制御を行う。
コンパレータ22aへの入力パルス幅が、例えば最高輝度Lの1/255の輝度に対応付けられたパルス幅”n”の場合にはそのパルス幅”n”に相当する時間だけスイッチSWAをオンさせ、定電流源24aからの電流をデータ線d1に供給する。このとき、図4、5に示すスイッチSW2がオンされ走査線s2が選択されている場合には発光ダイオードL21が駆動される。すなわち発光ダイオードL21の発光特性として図3(C)に示すように最高輝度Lの1/255の輝度に相当する面積Sの発光特性が得られ、入力輝度値データに基づいた正しい輝度が表示画面上に再現される。
本実施形態によれば、発光特性の立ち上がりが悪くても、予め上述したように輝度との間に比例関係が得られるパルス幅を求め、そのパルス幅を発光ダイオードの駆動に用いるので、特に低輝度領域において暗めになってしまういわゆる黒つぶれを抑えることができ、正しい輝度の階調表現を実現できる。
なお、カラー画像表示においては、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、青色発光ダイオードごとに発光特性が異なるので、上述した輝度とパルス幅との対応関係は各色の発光ダイオードごとに求める。これにより、すべての明るさの領域でホワイトバランス(R:G:B=0.3:0.6:0.1)を正しくとれ、色の再現を正しく行える。
なお、上記実施形態では走査線の選択時間内で1024通り(10ビット)のパルス幅(パルス幅0も含む)を設定したが、従来の256通り(8ビット)のパルス幅より多段階に設定できればよく、例えば4096通り(12ビット)のパルス幅を設定してもよい。
また、一般にCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイは非線形な入出力特性(ガンマ特性)を持っており、低輝度側の発光が入力信号に比例せず小さく出る傾向があるため、放送局からの映像信号にはCRTのガンマ特性と逆の特性を有する非線形処理(ガンマ補正)が施されている。これにより、CRTディスプレイで映像を見たときには自然なコンストラストにすることができる。しかし、そのようなガンマ補正された映像信号で、ガンマ特性のない発光ダイオードディスプレイの表示を行うにはガンマ補正を取り除かなければならない(逆ガンマ補正)。そこで、一般に発光ダイオードディスプレイには図1に示すように逆ガンマ補正手段14が備わっている。
そのガンマ補正手段14は逆ガンマ補正用のデータを記憶した記憶装置(ROM)を有しているため、この記憶装置を上述した輝度とパルス幅との対応関係を記憶する記憶装置として兼用すれば、その対応関係記憶用に新たな記憶装置を追加することがなくコスト低減及び小型化を図れる。
また、本発明は発光ダイオード以外の発光素子、例えば有機ELや無機ELの駆動にも適用できる。また、本発明は、発光素子を用いた自発光型ディスプレイに限らず、液晶のバックライトに使われる発光素子の駆動にも適用できる。また、表示装置に限らず例えば照明として用いられる発光素子の駆動にも適用できる。すなわち、本発明は発光素子を階調制御して駆動させるものすべてに適用可能である。
本発明の実施形態に係る表示装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るデータ線駆動回路の構成を示すブロック図である。 発光素子の発光特性図であり、(A)は理想特性、(B)は立ち上がりに遅れが生じている特性、(C)は同一時間内で(A)及び(B)よりもパルス幅を多段階に設定した場合を示す。 マトリクス状に配置された発光素子の回路図である。 図4における発光素子L21が駆動される状態を示す回路図である。 発光素子駆動時の駆動電流I、駆動電圧V、発光輝度の波形図である。 発光素子のVI特性図である。 パルス幅と輝度との関係を示すグラフである。
符号の説明
10…表示部、11…データ線駆動回路、12…走査線駆動回路、20…記憶装置、24a〜24d…定電流源、25…パルス幅変調回路、30…表示装置、d1〜d4…データ線、s1〜s3…走査線。

Claims (4)

  1. 発光素子に与える駆動信号のパルス幅を変えることで輝度の階調表現を行わせる発光素子の駆動方法であって、
    前記輝度の階調数Nよりも多段階に設定された複数のパルス幅のうち最大パルス幅の駆動信号を前記発光素子に与えたときの輝度を最高輝度Lとして測定すると共に前記最高輝度Lと最低輝度との間を(N−1)等分する輝度を測定して得られたN階調分の輝度と、各々の輝度が測定されたときに前記発光素子に与えていた駆動信号のパルス幅との対応関係を予め求めて記憶装置に記憶させておき、
    前記記憶装置に記憶されたパルス幅の中から選択されるパルス幅の駆動信号を前記発光素子に与えて前記発光素子を駆動させる
    ことを特徴とする発光素子の駆動方法。
  2. 発光素子に与える駆動信号のパルス幅を変えることで輝度の階調表現を行わせる発光素子の駆動装置であって、
    前記輝度の階調数Nよりも多段階に設定された複数のパルス幅のうち最大パルス幅の駆動信号を前記発光素子に与えたときの輝度を最高輝度Lとして測定すると共に前記最高輝度Lと最低輝度との間を(N−1)等分する輝度を測定して得られたN階調分の輝度と、各々の輝度が測定されたときに前記発光素子に与えていた駆動信号のパルス幅との対応関係が記憶された記憶装置と、
    前記記憶装置に記憶されたパルス幅の中から選択されるパルス幅の駆動信号を前記発光素子に与えて前記発光素子を駆動させる駆動回路と、
    を備えることを特徴とする発光素子の駆動装置。
  3. 複数の発光素子がマトリクス状に配置された表示部と、前記各発光素子に与える駆動信号のパルス幅を変えることで輝度の階調表現を行わせる駆動装置とを備えた表示装置であって、
    前記駆動装置は、
    前記輝度の階調数Nよりも多段階に設定された複数のパルス幅のうち最大パルス幅の駆動信号を前記発光素子に与えたときの輝度を最高輝度Lとして測定すると共に前記最高輝度Lと最低輝度との間を(N−1)等分する輝度を測定して得られたN階調分の輝度と、各々の輝度が測定されたときに前記発光素子に与えていた駆動信号のパルス幅との対応関係が記憶された記憶装置と、
    前記記憶装置に記憶されたパルス幅の中から選択されるパルス幅の駆動信号を前記発光素子に与えて前記発光素子を駆動させる駆動回路と、
    を備えることを特徴とする表示装置。
  4. 前記記憶装置は逆ガンマ補正データを記憶した記憶装置を兼用している
    ことを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
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