JP2010217676A - 供給量管理装置、画像形成装置、供給量管理プログラム - Google Patents

供給量管理装置、画像形成装置、供給量管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】二成分現像剤の供給量を精度良く認識する。
【解決手段】Pm←Pm+P1を逐次演算し、累積駆動時間tmがt秒(10秒)になると、Pmに基づく「補正制御」を実行する。A<Pm≦Bの場合は、負荷トルク、入力電圧ばらつき、モータの固体差等による変動に起因して、トナー供給量が過不足状態にあると判断する。モータの補正時期間隔時間tに基づいて換算値Ptを求める。換算値PtとPmとの差分ΔPに基づいて、補正係数αを求める。αは、補正時期間隔時間tを補正して、モータ駆動時間バッファTに加算する(T←1×α)。Pt<Pmの場合は、αを、モータ駆動時間バッファが減少する側に設定する(α<0)。Pt=Pmの場合は、αを、モータ駆動時間バッファを補正しない側に設定する(α=0)。Pt>Pmの場合は、αを、モータ駆動時間バッファが増量する側に設定する(0<α)。
【選択図】図4

Description

本発明は、供給量管理装置、画像形成装置、供給量管理プログラムに関する。
現像剤としてトナーを用い、原画像に基づいて画像を形成する画像形成装置では、原画像(例えば、画像データ)に基づいて、感光体ドラムに静電潜像を形成した状態で、少なくともトナーを含む二成分現像剤を供給することでトナー像を生成する。
二成分現像剤は、トナーとキャリアで構成され、このような二成分現像剤を用いた現像装置では、トナーが現像処理動作によって消費されていく。このため、当該現像処理に応じて二成分現像剤を現像剤供給容器内に補充するようにしている。
特許文献1では、現像剤搬送装置に用いられるモータ(例えば、スクリューコンベアの駆動源)の累積回転数に基づいて、予め記憶させておいた回転数と排出量との関係から現像剤供給容器内の現像剤量を算出している。
特開2002−268359公報
本発明は、本構成を有しない場合に比べて、二成分現像剤の供給量を精度良く認識することができる供給量管理装置、画像形成装置、供給量管理プログラムを得ることが目的である。
請求項1に記載の発明は、少なくともトナーを含む流動性のある二成分現像剤が充填された容器と、前記二成分現像剤を、画像情報に基づいて像保持体上に形成された静電潜像を現像処理するために、貯留する貯留部と、前記現像処理状態に基づいて、前記二成分現像剤を前記容器から前記貯留部へ供給する供給手段と、前記供給手段による前記二成分現像剤の供給量を、予め定められている当該供給手段の単位供給量を1単位時間として、時間管理で制御する時間管理制御手段と、前記時間管理制御手段で制御される前記供給手段による二成分現像剤の供給時に、前記1単位時間に相当する供給量毎にパルス信号を出力する信号発生手段と、前記時間管理制御手段によって動作する前記供給手段の駆動時間の単位数と、前記パルス発生手段により発生したパルス信号数とを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果に基づいて、前記二成分現像剤における前記時間管理制御手段による演算上の供給量と、前記パルス発生手段により発生するパルス数に基づく実際の供給量との誤差を認識し、時間管理制御手段による時間管理による二成分現像剤の供給時間を補正する補正手段と、を有している。
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記補正手段が、前記1単位時間に対する前記供給手段による単位供給量の特性曲線を記憶する記憶手段を備え、当該記憶手段に記憶された特性曲線に基づいて補正の要否を判断し、補正要の場合には補正時間を決定する。
請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の発明において、前記記憶手段が、前記特性曲線として、前記容器内の二成分現像剤が近似空状態である場合の第1の特性曲線と、前記近似空状態ではない場合の第2の特性曲線とを記憶する。
請求項4に記載の発明は、前記請求項1〜請求項3の何れか1項記載の発明において、前記補正手段が、前記二成分現像剤の過剰供給の場合に、次回の前記時間管理制御手段による時間管理による二成分現像剤の供給時間を減らし、かつ前記時間管理制御手段における同一容器の中での総供給時間を増やす。
請求項5に記載の発明は、前記請求項1〜請求項3の何れか1項記載の発明において、前記補正手段が、前記二成分現像剤の不足供給の場合に、次回の前記時間管理制御手段による時間管理による二成分現像剤の供給時間を増やし、かつ前記時間管理制御手段における同一容器の中での総供給時間を減らす。
請求項6に記載の発明は、前記請求項1〜請求項5の何れか1項記載の供給量管理装置を用いて、現像処理に基づく前記二成分現像剤の供給状態を管理する画像形成装置である。
請求項7に記載の発明は、少なくともトナーを含む流動性のある二成分現像剤が充填された容器と、前記二成分現像剤を画像情報に基づいて像保持体上に形成された静電潜像を現像処理するために貯留する貯留部と、前記現像処理状態に基づいて前記二成分現像剤を前記容器から前記貯留部へ供給する供給手段と、を備えた現像装置において、前記二成分現像剤の供給量を、予め定められている当該供給手段の単位供給量を1単位時間として、時間管理で制御し、前記時間管理制御される前記供給手段による二成分現像剤の供給時に、前記1単位時間に相当する供給量毎にパルス信号を出力し、前記時間管理制御によって動作する前記供給手段の駆動時間の単位数と、前記パルス発生手段により発生したパルス信号数とを比較し、前記比較結果に基づいて、前記二成分現像剤における前記時間管理制御による演算上の供給量と、前記パルス信号に基づく実際の供給量との誤差を認識し、時間管理による二成分現像剤の供給時間を補正することをコンピュータに実行させる供給量管理プログラムである。
請求項8に記載の発明は、前記請求項7に記載の発明において、予め記憶された、前記1単位時間に対する前記供給手段による単位供給量の特性曲線を記憶し、記憶された特性曲線に基づいて補正の要否を判断し、補正要の場合には補正時間を決定する。
請求項9に記載の発明は、前記請求項8に記載の発明において、前記特性曲線として、前記容器内の二成分現像剤が近似空状態である場合の第1の特性曲線と、前記近似空状態ではない場合の第2の特性曲線とを記憶する。
請求項10に記載の発明は、前記請求項7〜請求項9の何れか1項記載の発明において、前記二成分現像剤の過剰供給の場合に、次回の前記時間管理制御手段による時間管理による二成分現像剤の供給時間を減らし、かつ前記時間管理制御手段における同一容器の中での総供給時間を増やす。
請求項11に記載の発明は、前記請求項7〜請求項9の何れか1項記載の発明において、前記補正手段が、前記二成分現像剤の不足供給の場合に、次回の前記時間管理制御手段による時間管理による二成分現像剤の供給時間を増やし、かつ前記時間管理制御手段における同一容器の中での総供給時間を減らす。
請求項1記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べて、二成分現像剤の供給量を精度良く認識することができる。
請求項2に記載の発明によれば、予め容器における二成分現像剤の流動特性が把握できる。
請求項3に記載の発明によれば、容器内の残量に応じた二成分現像剤の供給量の補正を行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べ、短いスパンでの二成分現像剤の供給量を適正としつつ、かつ長いスパンでの容器内の二成分現像剤の空判定を精度よく行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べ、短いスパンでの二成分現像剤の供給量を適正としつつ、かつ長いスパンでの容器内の二成分現像剤の空判定を精度よく行うことができる。
請求項6に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べて、二成分現像剤の供給量を精度良く認識することができる。
請求項7に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べて、二成分現像剤の供給量を精度良く認識することができる。
請求項8に記載の発明によれば、予め容器における二成分現像剤の流動特性が把握できる。
請求項9に記載の発明によれば、容器内の残量に応じた二成分現像剤の供給量の補正を行うことができる。
請求項10に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べ、短いスパンでの二成分現像剤の供給量を適正としつつ、かつ長いスパンでの容器内の二成分現像剤の空判定を精度よく行うことができる。
請求項11に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べ、短いスパンでの二成分現像剤の供給量を適正としつつ、かつ長いスパンでの容器内の二成分現像剤の空判定を精度よく行うことができる。
本発明の実施形態に係るプリンタの概略図である。 本実施の形態に係るプリンタにおける制御ユニットのハード構成を示すブロック図である。 (A)は現像部の貯留部の平面図、(B)は現像部の貯留部とこの貯留部へ二成分現像剤を供給するトナーカートリッジとの関係を示す側面図である。 時間管理制御によって二成分現像剤を現像部へ供給するための制御、並びにその供給量の補正に関する制御を、機能的示したブロック図である。 規定駆動時間パルス数−1パルス当たりの流量特性曲線であり、(A)はニヤ・エンプティ状態を示す第1の特性曲線、(B)はニヤ・エンプティ以外の状態を示す第2の特性曲線である。 本実施の形態に係るモータ負荷トルク−しきい値特性曲線である。 本実施の形態に係るトナー供給量監視制御のメインルーチンを示すフローチャートである。 図7のステップ212の補正制御ルーチンを示すフローチャートである。
図1には、画像形成装置としてのプリンタ10が示されている。プリンタ10は、フルカラー画像又は白黒画像を形成するデジタルプリンタである。
プリンタ10内部の上方には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各トナーを収容するトナーカートリッジ11Y、11M、11C、11Kが交換可能に設けられている。なお、以後の説明では、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(黒)の各色に対応する部材の符号にY、M、C、Kを付与して区別する。
トナーカートリッジ11Y、11M、11C、11Kには、それぞれトナー供給路13Y、13M、13C、13Kの一端が接続されている。なお、トナー供給路13Y、13M、13C、13Kは、円管部材で構成されており、プリンタ10の側面に沿って下方側へ向けられた配置となっており、トナー供給路13Y、13M、13C、13Kの終端は、後述する現像部31Y、31M、31C、31Kの各貯留部110(図3参照)となっている。このトナーカートリッジ11Y、11M、11C、11Kから現像部31Y、31M、31C、31Kの各貯留部110までのトナー供給路13Y、13M、13C、13Kの詳細構成については後述する。
また、プリンタ10内部の中央には、Y、M、C、Kの二成分現像剤に対応する4つの画像形成ユニット12(12Y、12M、12C、12K)が、図1の正面視にて右斜め下方に向けて互いに一部を重ねた状態で配置されている。
画像形成ユニット12は、感光体28を備えている。感光体28の周囲には、感光体28の表面に接触して感光体28を一様に帯電する帯電装置の一例としての帯電ロールと、前述の露光光Lにより感光体28上に形成された静電潜像を各色の二成分現像剤(トナーとキャリア)で現像する現像部31(図3参照)と、転写後の感光体28の表面に光を照射して除電を行う除電装置の一例としてのイレーズランプと、除電後の感光体28の表面を清掃するクリーニングユニットとが設けられている。
二成分現像剤は、非磁性タイプのトナーと、磁性を有するキャリアとが混合されたものである。ここで、トナー供給路13Y、13M、13C、13Kの他端が、4つの画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kの貯留部110(図3参照)にそれぞれ接続されており、各色のトナー及び少量のキャリアが各画像形成ユニット12に供給されるようになっている。なお、トナーとキャリアの配合率は、プリンタ10の処理仕様によって異なるが、トナー:キャリア=9:1程度である。一方、もともと、現像部31内の存在する二成分現像剤のトナーとキャリアの配合率は、プリンタ10の処理仕様によって異なるが、トナー:キャリア=1:9程度である。
各画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kの上方には、転写部14が設けられている。転写部14は、中間転写ベルト16と、中間転写ベルト16の内側に配置され、各画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kの各トナー像を中間転写ベルト16に多重転写させる4つの一次転写部材としての一次転写ロール18Y、18M、18C、18Kと、中間転写ベルト16上で重ねられたトナー像を、記録用紙Pに転写させる二次転写ロール20とを有している。
中間転写ベルト16は、図示しないモータで駆動される駆動ロール22と、中間転写ベルト16の張力を調整するテンションロール24と、二次転写ロール20と対向配置されたバックアップロール26とで構成されるローラ群に、一定の張力で巻き掛けられており、駆動ロール22により、図1の矢印X方向(反時計回り方向)に周回駆動されるようになっている。
一次転写ロール18Y、18M、18C、18Kは、中間転写ベルト16を挟んでそれぞれの画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kの感光体28(28Y、28M、28C、28K)と対向配置されている。また、一次転写ロール18Y、18M、18C、18Kは、給電ユニット(図示省略)によって、トナー極性とは逆極性(本実施形態では一例として正極性)の転写バイアス電圧が印加されるようになっている。なお、二次転写ロール20も、給電ユニットによって、トナー極性とは逆極性の転写バイアス電圧が付与されるようになっている。
また、中間転写ベルト16の駆動ロール22が設けられている位置の外周面には、クリーニング装置30が設けられている。クリーニング装置30は、クリーニングブラシ32及びクリーニングブレード34を備えており、クリーニングブラシ32及びクリーニングブレード34によって、中間転写ベルト16上の残留トナーや紙粉等を除去するようになっている。
さらに、テンションロール24と、バックアップロール26との間の中間転写ベルト16の外側近傍には、温度センサ112及び湿度センサ114が取り付けられ、機内、特に画像形成ユニット12の周辺近傍の温度及び湿度を計測する。この温度センサ112及び湿度センサ114は、機内の様々な温度又は湿度制御の要素に共用される。本実施の形態では、後述する、貯留部110及び回収容器116における二成分現像剤の状態を予測する要素として用いている。
プリンタ10の記録用紙Pの搬送経路と反対側の側面近傍には、プリンタ10の各部の駆動制御を行う制御ユニット36が設けられている。また、画像形成ユニット12の下側には、帯電された感光体28の表面に各色に対応した露光光L(LY、LM、LC、LK)を照射して静電潜像を形成する露光ユニット40が設けられている。
露光ユニット40は、4つの画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kに共通の1つのユニットで構成されており、4つの半導体レーザ(図示省略)を各色の色材階調データに応じて変調して、これらの半導体レーザから露光光LY、LM、LC、LKを階調データに応じて出射するように構成されている。なお、露光ユニット40は、各画像形成ユニット12毎に個別に設けてもよい。
また、露光ユニット40は、矩形のフレーム38で密閉されており、内部には、各露光光Lを主走査方向に走査するためのfθレンズ(図示省略)及びポリゴンミラー42が設けられている。フレーム38の上面には、4本の露光光LY、LM、LC、LKを、各画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kの感光体28に向けて出射するためのガラス窓44Y、44M、44C、44Kが設けられている。
ここで、露光ユニット40の半導体レーザから出射された露光光LY、LM、LC、LKはポリゴンミラー42に照射され、このポリゴンミラー42から反射した光がfθレンズを介して偏向走査される。ポリゴンミラー42で偏向走査された露光光LY、LM、LC、LKは、結像レンズ及び複数枚のミラーからなる光学系(図示省略)を介して、感光体28上の露光ポイントに走査露光される。
一方、露光ユニット40の下側には、記録用紙Pが収納された給紙カセット46が配置されている。また、給紙カセット46の端部から鉛直方向上方には、記録用紙Pを搬送する用紙搬送路50が設けられている。
用紙搬送路50には、記録用紙Pを給紙カセット46から送り出す給紙ロール48と、記録用紙Pを1枚ずつ給紙させる用紙分離搬送用のロール対52と、中間転写ベルト16上の画像の移動タイミングと記録用紙Pの搬送タイミングを合わせる用紙先端位置合わせロール54とが設けられている。ここで、給紙カセット46から給紙ロール48によって順次送出された記録用紙Pは、用紙搬送路50を経由して、間欠的に回転する用紙先端位置合わせロール54によって中間転写ベルト16の二次転写位置まで一旦搬送され、停止される。
二次転写ロール20の上方には、定着装置60が設けられている。定着装置60は、加熱された加熱ロール62と、この加熱ロール62に圧接された加圧ロール64とを備えている。ここで、二次転写ロール20によって各色のトナー像が転写された記録用紙Pは、加熱ロール62と加圧ロール64との圧接部で熱及び圧力により定着され、記録用紙Pの搬送方向下流側に設けられた排出装置の一例としての排紙ロール66によって、プリンタ10の上部に設けられた排出部68に排出されるようになっている。また、トナー像の二次転写工程が終了した中間転写ベルト16の表面は、クリーニング装置30によって残留トナーや紙粉等が除去される。
図2に示される如く、制御ユニット36は、メインコントロール部70を含んでいる。メインコントロール部70は、CPU72、RAM74、ROM76、I/O(入出力部)78、及びこれらを接続するデータバスやコントロールバス等のバス80を有している。
I/O78には、前記プリンタ10における搬送系や、画像形成のための走査露光系、現像系等の各処理系を制御し、管理するための印刷制御管理部88が接続されている。
より詳細には、印刷制御管理部88には、搬送制御部100、走査露光制御部102、現像制御部104、転写制御部106、定着制御部108が接続され、各部の制御を管理している。
印刷制御管理部88は、I/O78ではなく、直接バス80に接続された構成であってもよい。また、ここでは、印刷に関する制御を印刷制御管理部88に集約する構成としたが、当該制御をメインコントロール部70で実行する構成であってもよい。
また、I/O78には、UI(ユーザ・インターフェイス)82が接続されている。UI82は、ユーザーからの入力指示を受け付け、かつユーザーへ画像処理に関する情報を報知する役目を有している。さらに、I/O78には、ハードディスク84が接続されている。また、I/O78は、I/F86を介して通信回線網90に接続されている。
図3(A)及び(B)は、前記トナーカートリッジ11Y、11M、11C、11Kから現像部31Y、31M、31C、31Kの各貯留部110までのトナー供給路13Y、13M、13C、13Kの概略構成図である。
なお、各色共に同一構成であるため、色別の符号を省略して1つを例にとり説明し、その他の現像部31についての構成の説明は省略する。
図3(B)に示される如く、現像部31は、前記トナー供給路13から供給される二成分現像剤を貯留する受け皿状の貯留部110が設けられている。
トナー供給路13には、トナー供給機構部126が設けられている。
トナー供給機構部126の駆動源はDCモータ127が適用されている。このDCモータ127の回転軸に駆動歯車が取り付けられ、変速機128を介して、トナーカートリッジ11に設けられた流動機構を駆動させるためのトナーカートリッジ駆動歯車へ駆動力を伝達する。
このため、DCモータ127が駆動すると、流動機構が駆動(回転)し、二成分現像剤がトナーカートリッジ11から持ち出され、かつトナー供給路13を介して貯留部110へ送り出される。
ここで、理論的には、DCモータ127の駆動時間と二成分現像剤の流量とは正比例するため、二成分現像剤の供給は、時間管理制御されるようになっている。すなわち、必要な二成分現像剤の量が決まった時点で、DCモータ127の駆動時間に換算し、この換算された時間だけDCモータ127を駆動する。
一方、トナー供給機構部126には、変速機114の一部として回転数検出歯車129Aが取り付けられている。この回転数検出歯車129Aは、フォトセンサ129Bと共にパルスエンコーダ129を構成している。
このため、回転数検出歯車129Aにおける周方向に沿って均等に形成された歯部の通過軌跡を、回転数検出歯車129Aの端面側からフォトセンサ129Bで検出する。
これにより、フォトセンサ129Bは、回転数検出歯車129Aの回転に応じて、歯部の「有り」と「無し」とで異なる信号(二値信号)を出力する。
この二値信号(パルス信号)のカウント値は、DCモータ127に負荷トルクがかかったり、入力電圧に変動があったり、固体差があっても、二成分現像剤の流量と必ず正比例することになる。
そこで、本実施の形態では、時間管理制御によって動作するDCモータ127が、前記負荷トルク、入力電圧、個体差に起因して回転速度に変動があった場合、定期的(例えば、10秒毎)に誤差を認識し、次の時間管理制御に補正を加えるようにした。
二成分現像剤の供給に際し、前記パルスエンコーダ129によるパルスカウント管理とせず、時間管理制御を維持するのは、現像部31以外の機構の動作管理にも時間管理制御を実行しているため、これらの制御との統一化を図ったり、同期をとるためである。
図3(A)に示される如く、貯留部110には、その長手方向(感光体28の軸線方向)が軸線となるように、一対のスパイラルオーガ118、120が取り付けられている。一対のスパイラルオーガ118、120は、軸棒の周面に渦巻き状の羽根が取り付けられた形状であり、回転することで、二成分現像剤をスクリューコンベア方式で前記軸線方向へ流動させる役目を有している(図3(A)の鎖線矢印参照)。図3(A)に示される如く、二成分現像剤は、平面視で輪状(陸上競技場等のトラック状)に流動するように貯留部110が2室構成となっている。
すなわち、一対のスパイラルオーガ118、120は、それぞれ流動促進方向が相反する方向となっており、貯留部110内で、二成分現像剤が循環され、攪拌される。
貯留部110の長手方向の一端部には、隔壁部122が設けられている。この隔壁部122の高さ寸法は、貯留部110の開口縁までの高さ寸法よりも低く設定されている。
ここで、前記スパイラルオーガ118、120の駆動により、二成分現像剤が循環流動している場合、当該二成分現像剤の表層部は隔壁部122よりも低いため、隔壁部122を乗り越えることはない。ところが、トナー供給路13から二成分現像剤が補給されると、当然、貯留部110に貯留される二成分現像剤が増量する。この結果、増量分が、隔壁部122を乗り越えることになる。
貯留部110において、二成分現像剤が、循環しながら、補給された増量分だけ排出される動作は、貯留部110に滞留している劣化した二成分現像剤(トナーとキャリア)と、新たに補給された二成分現像剤(トナーとキャリア)とが混ざり合い、かつ排出されることになるため、補給動作に応じて、徐々に貯留部110内の二成分現像剤の劣化度合いを緩和することになる。
前記隔壁部122を乗り越えて、溢れ出た二成分現像剤は、回収案内路124を通って、回収容器(図示省略)へ案内されるようになっている。
図4は、時間管理制御によって二成分現像剤を現像部31へ供給するための制御、並びにその供給量の補正に関する制御を、機能的示したブロック図である。なお、このブロック図は、あくまでも機能別に分類したものであり、印刷制御管理部88のハード構成を限定するものではない。
印刷制御管理部88には、画像形成実行制御部132が設けられ、前記搬送制御部100、走査露光制御部102、現像制御部104、転写制御部106、定着制御部108がそれぞれ接続されている。
画像形成実行制御部132には、ジョブ実行指示が入力されるようになっている。ジョブ実行指示が入力されると、画像形成実行制御部132では、前記搬送制御部100、走査露光制御部102、現像制御部104、転写制御部106、定着制御部108を制御して、画像形成を実行する。
画像形成実行制御部132は、画像形成処理に応じてトナーが消費される、並びに、画像形成処理に応じてキャリアが劣化することを考慮して、所定の周期でトナー供給路13から現像部31へ二成分現像剤(通常は、キャリアよりもトナーの配合率が極めて高いため、「トナー供給」という場合がある。)を供給するようにしている。
トナー供給は、現像制御部104によって制御されるトナー供給機構部126の駆動により実行される。すなわち、DCモータ127の回転によって、トナーカートリッジ11内の流動機構を駆動(回転)させてトナーカートリッジ11内の二成分現像剤を持ち出し、かつ現像部31の貯留部110へ送り出す。
通常、トナー供給は、ジョブ実行中に実行され、画像データに基づいて得られた時間だけ、DCモータ127を駆動する(時間管理制御)。
ところが、この時間管理制御では、DCモータ127の駆動状態が、二成分現像剤の熱ストレスによるトルク変動、入力電圧変動、固体差によって、理論値通りの回転速度にならず、この結果、トナー供給量が変化する可能性がある。
そこで、本実施の形態では、印刷制御管理部88では、この二成分現像剤の供給量を管理するようにしている。
画像形成実行制御部132には、残数読出部134が接続されている。この残数読出部134に画像形成実行制御部132からジョブ開始信号が入力すると、残数メモリ136に記憶されている累積供給時間tmと、累積パルス信号数Pmとを読み出すようになっている。なお、累積供給時間tmと、累積パルス信号数Pmは、「0」の場合もある。
残数読出部134は、タイマカウンタ138に接続されている。タイマカウンタ138には、残数読出部134から累積供給時間tm及び累積パルス信号数Pmが入力されるようになっている。
また、タイマカウンタ138には、画像形成実行制御部132から前記ジョブ開始信号と、ジョブ終了信号とが入力されるようになっている。
さらに、タイマカウンタ138には、設定補正インタバルメモリ140から補正インタバル時間tが入力されるようになっている。
また、タイマカウンタ138には、画像形成実行制御部132からトナー供給機構部13のパルスエンコーダ129からの信号(パルス信号P1)が入力されるようになっている。
タイマカウンタ138では、ジョブ開始信号が入力されると、読み出した累積供給時間tmを起点としてt1毎にカウントアップしていき、累積供給時間tmが予め定められた補正インタバル時間tに到達するとトナーカートリッジ状態認識部142及び換算値演算部144へ補正指示信号を出力する。
換算値演算部144には、設定補正インタバルメモリ140からt値が入力されるようになっており、このt値に基づく演算上のモータ回転数(パルス信号数Pt)を演算する。換算値演算部144はPm:Pt比較部146に接続されており、上記演算結果(理論パルス信号数Pt)は、Pm:Pt比較部146へ送出されるようになっている。
また、タイマカウンタ138によってカウントしている累積パルス信号数Pmは、補正指示信号と同期して、Pm値バッファ148に更新格納されるようになっている。
このPm値バッファ148は、Pm:Pt比較部146及びPm:(A、B、C)比較部150にそれぞれ接続され、この両者へPm値を送出する。
一方、累積供給時間tmが補正インタバルtに到達する以前にジョブ終了信号が入力されると、タイマカウンタ138では、それまでカウントした累積供給時間tmと、累積パルス信号数Pmとを残数格納部152へ送出する。
残数格納部152では、この累積供給時間tmと、累積パルス信号数Pmとを残数メモリ136のそれぞれの格納領域136A、136Bへ上書き格納する。
前記トナーカートリッジ状態認識部142には、トナーカートリッジ状態フラグメモリ154が接続されている。このトナーカートリッジ状態フラグメモリ154には、画像形成実行制御部132からフラグF情報が入力され、格納されている。
なお、フラグF情報とは、トナーカートリッジ11内の二成分現像剤が近似空状態(ニヤ・エンプティ状態)のときフラグFをセット(1)、トナーカートリッジ11内の二成分現像剤が近似空状態(ニヤ・エンプティ状態)以外のときフラグFをリセット(0)情報である。
トナーカートリッジ状態認識部142では、トナーカートリッジ状態フラグメモリ154からフラグ情報を読み出し、しきい値設定部156へ送出する。
しきい値設定部156には、規定駆動時間−1パルス当たりの流量特性曲線メモリ158が接続されている。規定駆動時間−1パルス当たりの流量特性曲線メモリ158には、予め第1の特性曲線(図5(A)参照)と第2の特性曲線(図5(B)参照)とが記憶されている。第1の特性曲線は、ニヤ・エンプティ時の特性曲線であり、第2の特性曲線は、ニヤ・エンプティ以外の特性曲線である。
この特性の違いは、図5(A)及び(B)に示される如く、ニヤ・エンプティ以外の場合(図5(A)参照)には、DCモータの回転数が低い以外は、ほぼ一定の流量でトナー供給が実行されるのに対し、ニヤ・エンプティの場合(図5(B)参照)は、DCモータの回転数が上がっても、トナーカートリッジ11内の二成分現像剤の実質量が少ないため、理論上の流量が得られない場合がある。
しきい値設定部156では、入力されたフラグFの情報に基づいて、前記第1の特性曲線又は第2の特性曲線の何れかを読み出して、しきい値A、B、Cを設定する。
しきい値設定部156は、Pm:(A、B、C)比較部150に接続され、このPm:(A、B、C)比較部150へ、しきい値A、B、Cの各値を送出する。
ここで、前記Pm:Pt比較部146では、Pm:(A、B、C)比較部150での比較の結果、A<Pm≦Bと判定されたとき、PmとPtとの比較を実行するようになっている。
Pm:(A、B、C)比較部150及びPm:Pt比較部146は、それぞれ判定部160に接続されている。この判定部160では、補正が必要か否かを判定する。
判定部160は、補正係数設定部162及び報知制御部164に接続されている。
判定部160において、補正が必要と判定された場合は、その判定結果に行き着く過程を含め(以下、「判定結果等」という)、補正係数設定部162へ「補正有り」を示す信号を送出する。
また、判定部160において、補正が不要と判定された場合は、判定結果等を含め、報知制御部164へ「補正無し」を示す信号を送出する。
補正係数設定部162では、判定結果等に基づいて補正係数αを設定し、補正係数出力部166を介して、画像形成実行制御部132へ送出する。
また、報知制御部164では、判定結果等に基づいて、トナーカートリッジ11の着脱をシャッフルを促すメッセージ、トナーカートリッジ11の交換を促すメッセージ、パルスエンコーダ129の異常を促すメッセージ等を生成し、視覚や聴覚を通じて報知する。
印刷制御管理部88では、所定の実行プログラムに基づいて各機能が動作して、以下のような処理が実行される。
(処理1) 前回t秒(10秒)単位で区切った補正対象から外れた残数として記憶しておいた累積供給時間(モータ累積駆動時間tm)と、累積回転数(エンコーダ累積カウント数Pm)を読み出す。
(処理2) 今回のモータの駆動に応じて、駆動時間t1とパルスエンコーダカウント数P1を計測し、tm←tm+t1、Pm←Pm+P1を逐次演算し、累積駆動時間tmがt秒(10秒)になるか、ジョブが終了するまで駆動時間の計測、パルスエンコーダのカウントを継続実行する。
(処理3) 累積駆動時間tmがt秒(10秒)になる前にジョブが終了したら、このときの累積駆動時間tmとエンコーダ累積カウント数Pmを再度記憶して終了する。
(処理4) モータ駆動中(ジョブ実行中)にtmがt秒(10秒)に達したら、この時点のエンコーダ累積カウント数Pmに基づく「補正制御」を実行する。
(処理5) 「補正制御」の後は、累積供給時間(累積駆動時間tm)と、累積回転数(エンコーダ累積カウント数Pm)をそれぞれクリアする。
(処理6) その後、ジョブが終了していない場合は、残数がない状態で、トナー供給の実行を継続する。また、ジョブが終了した場合は、ジョブが終了した時点の、累積供給時間(累積駆動時間tm)と、累積回転数(エンコーダ累積カウント数Pm)を記憶して処理を終了する。
(補正制御1) モータ駆動Pmを、しきい値A、B、Cと比較する(図6参照)。
このとき、トナーカートリッジ内のトナー量が近似空状態(ニヤ・エンプティ)か否かによって、しきい値A、B、Cの設定を変更する(図5(A)及び(B)参照)。
(補正制御2)
Pm≦Aの場合は、トナーカートリッジ内の流動性低下(熱ストレスによる固化)が原因と予測し、ユーザーに、一旦取り外してシャッフルした後、再度装填することを促すメッセージを報知する。
(補正制御3)
A<Pm≦Bの場合は、負荷トルク、入力電圧ばらつき、モータの固体差等による変動に起因して、トナー供給量が過不足状態にあると判断し、補正を実行する。
例えば、補正としては、モータの補正時期間隔時間tに基づいて理論上のモータ駆動時のパルス信号数である換算値Ptを求める。
換算値Ptとエンコーダ累積カウント数Pmとの差分ΔPに基づいて、補正係数αを求める。αは、補正時期間隔時間tを補正して、モータ駆動時間バッファTに加算する(T←t×α)。
(3−1) Pt<Pmの場合は、αを、モータ駆動時間バッファが減少する側に設定する(α<0)。
(3−2) Pt=Pmの場合は、αを、モータ駆動時間バッファを補正しない側に設定する(α=0)。
(3−3) Pt>Pmの場合は、αを、モータ駆動時間バッファが増量する側に設定する(0<α)。
(補正制御4)
B<Pm≦C(ニヤ・エンプティ)の場合は、トナーカートリッジ内の現像剤が空と判断し、交換を促すメッセージを報知。
B<Pm≦C(ニヤ・エンプティ以外)の場合は、(補正制御3)に準じて補正係数αを求める。
(補正制御5)
C<Pmの場合は、パルスエンコーダの異常と判断し、補正は不実施とする。また、パルスエンコーダの異常の可能性を促すメッセージの報知を実行する。
以下に本実施の形態の作用を説明する。
(画像形成手順)
画像データは、さらにイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の色材階調データに変換され、露光ユニット40に順次出力される。露光ユニット40では、各色の色材階調データに応じて各露光光Lを出射して、各感光体28に走査露光を行い、潜像(静電潜像)が形成される。
感光体28上に形成された静電潜像は、現像部によって、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像として顕在化される(現像)。そして、各画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kの感光体28上に順次形成された各色のトナー像は、4つの一次転写ロール18Y、18M、18C、18Kによって中間転写ベルト16上に順次多重転写される。
中間転写ベルト16上に多重転写された各色のトナー像は、二次転写ロール20によって、搬送されてきた記録用紙P上に二次転写される。そして、記録用紙P上の各色のトナー像が定着装置60で定着され、定着後の記録用紙Pは、排出トレイ68に排出される。
トナー像の転写工程が終了した後の感光体28の表面は、クリーニングユニット76によって残留トナーや紙粉等が除去される。また、中間転写ベルト16上の残留トナーや紙粉等が、クリーニング装置30で除去される。
図7及び図8は、現像制御管理部88におけるトナー供給量監視制御ルーチンを示すフローチャートである。
図7は、トナー供給量監視制御のメインルーチンを示すフローチャートである。
ステップ200では、ジョブの実行指示があったか否かが判断され、否定判定された場合には、このルーチンは終了する。
また、ステップ200で肯定判定されると、ステップ202へ移行して、残数メモリ136から累積供給時間tmと、累積パルス信号数Pmを読み出し、ステップ204へ移行する。
ステップ204では、トナー供給機構部126によるトナー供給に従い、累積供給時間tmを単位時間毎に加算する(tm←tm+t1)と共に、パルスエンコーダ129から送られてくるパルス信号P1を逐次加算する(Pm←Pm+P1)。
次のステップ206では、累積供給時間tmが予め設定した補正インタバルtに到達したか否かが判断される。本実施の形態では、補正インタバルtを10秒としており、トナー供給を開始してから(或いは前回の補正指示時期から)10秒経過したか否かが判断される。このステップ206で否定判定されるとステップ216へ移行する。ステップ216以降は後述する。
また、ステップ206で肯定判定された場合には、ステップ208へ移行する。ステップ208では、補正インタバルtに基づいて、換算値Ptを演算する。この換算値Ptは、実際のDCモータ127の駆動に基づくものではなく、理論上(DCモータ127にかかる負荷が定常負荷、入力電圧の変動もない場合)の10秒間にカウントされるパルス数である。
次のステップ210では、Pm値バッファ148からPm値を読み出して、ステップ212へ移行する。このPm値は、Pt値とは異なり、パルスエンコーダ129からの信号に基づいて加算された数値であり、実際のDCモータ127の駆動に即したパルス数である。
ステップ212では、補正制御が実行される。この補正制御については後述する。
ステップ212での補正制御が終了すると、ステップ214へ移行して、累積供給時間tmと、累積パルス信号数Pmと、をクリアとして、ステップ216へ移行する。
ステップ216では、ジョブが終了したか否かが判断され、否定判定されるとステップ204へ移行して、上記工程を繰り返す。
また、ステップ216で肯定判定されると、ステップ218へ移行して、累積供給時間tmと、累積パルス信号数Pmと、残数メモリ136へ格納し、このルーチンは終了する。
図8は、図7のステップ212の補正制御の詳細な流れを示す制御フローチャートである。
ステップ250では、トナーカートリッジ11は、ニヤ・エンプティか否かが判断され、肯定判定されると、ステップ252へ移行して、第1の特性曲線(図5(A)参照)を読み出して、ステップ256へ移行する。また、ステップ250で否定判定されると、ステップ254へ移行して、第2の特性曲線(図5(B)参照)を読み出して、ステップ256へ移行する。
ステップ256では、しきい値Aと累積パルス信号数Pmとが比較される。
このステップ256において、Pm<Aと判定された場合には、トナーカートリッジ11内の二成分現像剤の熱ストレスによって固化している可能性があるため、ステップ258へ移行して補正はせず、ユーザーに対して、トナーカートリッジ11を一旦取り外して、シャッフルする旨のメッセージを報知して、このルーチンを終了する。
また、ステップ256で、A≦Pmと判定されると、ステップ260へ移行して、しきい値Bと累積パルス信号数Pmとを比較する。
このステップ260において、A<Pm≦Bと判定された場合には、補正の必要があり、ステップ262へ移行して過不足分に応じて補正係数αを設定し、次回の補正インタバルに持ち越して補正を実行するように指示し、このルーチンは終了する。すなわち、補正係数αは、画像形成実行制御部123において、補正時期間隔時間tを補正して、モータ駆動時間バッファTに加算する(T←t×α)。
補正係数αは、PmとPtとの比較によって決定する。
すなわち、Pt<Pmの場合は、αを、モータ駆動時間バッファが減少する側に設定する(α<0)。
また、Pt=Pmの場合は、モータ駆動時間バッファを補正しない側に設定する(α=0)。
さらに、Pt>Pmの場合は、αを、モータ駆動時間バッファが増量する側に設定する(0<α)。
前記ステップ260において、B<Pmと判定された場合は、ステップ264へ移行して、しきい値Cと累積パルス信号数Pmとを比較する。
このステップ264において、B<Pm≦Cと判定された場合には、ステップ266へ移行する。ステップ266では、トナーカートリッジ11は、ニヤ・エンプティか否か判断され、否定判定された場合には、ステップ262へ移行して、上記工程を実行する。
また、ステップ266で肯定判定されると、ステップ268へ移行して、補正は不要で、トナーカートリッジ11内の二成分現像剤が空(或いは空に近い)である旨のメッセージを報知して、このルーチンは終了する。
前記ステップ264で、C<Pmと判定された場合は、ステップ270へ移行する。ステップ270では、補正は不要で、パルスエンコーダ129が異常である旨のメッセージを報知し、このルーチンは終了する。
なお、本実施の形態では、補正実行のインタバルtを10秒としたが、インタバルは限定されるものではなく、例えば、ジョブ単位等、比較的長いインタバルで補正を実行するようにしてもよいし、10秒よりもさらに短いインタバルで補正を実行するようにしてもよい。
また、補正によって加算した分は、エンプティ管理を行うための、同一のトナーカートリッジの中での総供給時間を減らすことが好ましい。また、補正によって減算した分は、エンプティ管理を行うための、同一のトナーカートリッジの中での総供給時間を増やすことが好ましい。
さらに、本実施の形態では、比較対象をパルス信号数(実測値Pmと予測値Pt)としたが、単位こそ異なるが、相互に相関関係を持った別の要素(例えば、回転角速度、回転数等)に置き換えて、比較するようにしてもよい。
P 記録用紙
10 プリンタ(画像形成装置)
11Y、11M、11C、11K トナーカートリッジ(容器)
12Y、12M、12C、12K 画像形成ユニット
13 トナー供給路(補給手段)
28Y、28M、28C、28K 感光体
31Y、31M、31C、31K 現像部
36 制御ユニット
40 露光ユニット
70 メインコントロール部
72 CPU
74 RAM
76 ROM
78 I/O
88 印刷制御管理部
100 搬送制御部
102 走査露光制御部
104 現像制御部
106 転写制御部
108 定着制御部
110 貯留部
126 トナー供給機構部(供給手段)
127 DCモータ(供給手段)
128 変速機(供給手段)
129 パルスエンコーダ(信号発生手段)
129A 回転数検出歯車(信号発生手段)
129B フォトセンサ(信号発生手段)
132 画像形成実行制御部(時間管理制御手段)
134 残数読出部
136 残数メモリ
136A、136B 格納領域
138 タイマカウンタ
140 設定補正インタバルメモリ
142 トナーカートリッジ状態認識部
144 換算値演算部
146 Pm:Pt比較部(比較手段)
148 Pm値バッファ
150 Pm:(A、B、C)比較部
152 残数格納部
154 トナーカートリッジ状態フラグメモリ
156 しきい値設定部
158 規定駆動時間パルス数−1パルス当たりの流量特性曲線メモリ
160 判定部
162 補正係数設定部(補正手段)
164 報知制御部
tm 累積供給時間
Pm 累積パルス信号数
P1 パルス信号
t 補正インタバル時間
Pt パルス信号数

Claims (11)

  1. 少なくともトナーを含む流動性のある二成分現像剤が充填された容器と、
    前記二成分現像剤を、画像情報に基づいて像保持体上に形成された静電潜像を現像処理するために、貯留する貯留部と、
    前記現像処理状態に基づいて、前記二成分現像剤を前記容器から前記貯留部へ供給する供給手段と、
    前記供給手段による前記二成分現像剤の供給量を、予め定められている当該供給手段の単位供給量を1単位時間として、時間管理で制御する時間管理制御手段と、
    前記時間管理制御手段で制御される前記供給手段による二成分現像剤の供給時に、前記1単位時間に相当する供給量毎にパルス信号を出力する信号発生手段と、
    前記時間管理制御手段によって動作する前記供給手段の駆動時間の単位数と、前記パルス発生手段により発生したパルス信号数とを比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較結果に基づいて、前記二成分現像剤における前記時間管理制御手段による演算上の供給量と、前記パルス発生手段により発生するパルス数に基づく実際の供給量との誤差を認識し、時間管理制御手段による時間管理による二成分現像剤の供給時間を補正する補正手段と、
    を有する供給量管理装置。
  2. 前記補正手段が、
    前記1単位時間に対する前記供給手段による単位供給量の特性曲線を記憶する記憶手段を備え、当該記憶手段に記憶された特性曲線に基づいて補正の要否を判断し、補正要の場合には補正時間を決定する請求項1記載の供給量管理装置。
  3. 前記記憶手段が、前記特性曲線として、前記容器内の二成分現像剤が近似空状態である場合の第1の特性曲線と、前記近似空状態ではない場合の第2の特性曲線とを記憶する請求項2記載の供給量管理装置。
  4. 前記補正手段が、
    前記二成分現像剤の過剰供給の場合に、次回の前記時間管理制御手段による時間管理による二成分現像剤の供給時間を減らし、かつ前記時間管理制御手段における同一容器の中での総供給時間を増やす請求項1〜請求項3の何れか1項記載の供給量管理装置。
  5. 前記補正手段が、
    前記二成分現像剤の不足供給の場合に、次回の前記時間管理制御手段による時間管理による二成分現像剤の供給時間を増やし、かつ前記時間管理制御手段における同一容器の中での総供給時間を減らす請求項1〜請求項3の何れか1項記載の供給量管理装置。
  6. 前記請求項1〜請求項5の何れか1項記載の供給量管理装置を用いて、現像処理に基づく前記二成分現像剤の供給状態を管理する画像形成装置。
  7. 少なくともトナーを含む流動性のある二成分現像剤が充填された容器と、前記二成分現像剤を画像情報に基づいて像保持体上に形成された静電潜像を現像処理するために貯留する貯留部と、前記現像処理状態に基づいて前記二成分現像剤を前記容器から前記貯留部へ供給する供給手段と、を備えた現像装置において、
    前記二成分現像剤の供給量を、予め定められている当該供給手段の単位供給量を1単位時間として、時間管理で制御し、
    前記時間管理制御される前記供給手段による二成分現像剤の供給時に、前記1単位時間に相当する供給量毎にパルス信号を出力し、
    前記時間管理制御によって動作する前記供給手段の駆動時間の単位数と、前記パルス発生手段により発生したパルス信号数とを比較し、
    前記比較結果に基づいて、前記二成分現像剤における前記時間管理制御による演算上の供給量と、前記パルス信号に基づく実際の供給量との誤差を認識し、時間管理による二成分現像剤の供給時間を補正することをコンピュータに実行させる供給量管理プログラム。
  8. 予め記憶された、前記1単位時間に対する前記供給手段による単位供給量の特性曲線を記憶し、記憶された特性曲線に基づいて補正の要否を判断し、補正要の場合には補正時間を決定する請求項7記載の供給量管理プログラム。
  9. 前記特性曲線として、前記容器内の二成分現像剤が近似空状態である場合の第1の特性曲線と、前記近似空状態ではない場合の第2の特性曲線とを記憶する請求項8記載の供給量管理プログラム。
  10. 前記二成分現像剤の過剰供給の場合に、次回の前記時間管理制御手段による時間管理による二成分現像剤の供給時間を減らし、かつ前記時間管理制御手段における同一容器の中での総供給時間を増やす請求項7〜請求項9の何れか1項記載の供給量管理プログラム。
  11. 前記補正手段が、
    前記二成分現像剤の不足供給の場合に、次回の前記時間管理制御手段による時間管理による二成分現像剤の供給時間を増やし、かつ前記時間管理制御手段における同一容器の中での総供給時間を減らす請求項7〜請求項9の何れか1項記載の供給量管理プログラム。
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