JP2010217005A - 電気的接続装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 プローブ基板の温度制御範囲を小さくして、プローブ基板の温度制御を容易にすることにある。
【解決手段】 電気的接続装置は、下面を有する支持体と、該支持体の下面に組み付けられて、該支持体に支持されたプローブ基板と、該プローブ基板の下面に取り付けられた複数の接触子とを含む。プローブ基板は電力を受けて発熱する発熱体を備え、プローブ基板は、10ppm/°C以上の熱膨張率を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体集積回路のような平板状被検査体の電気的試験に用いるプローブカードのような電気的接続装置に関し、特に被検査体とその電気的試験を行うテスターの電気回路との接続に用いられる電気的接続装置に関する。
この種の電気的接続装置の1つとして、下面を有する支持体と、該支持体の下面に保持された配線基板と、該配線基板の下側に間隔をおいて配置されかつ前記支持体に支持されたプローブ基板と、前記配線基板と前記プローブ基板との間に配置されて前記配線基板に取り付けられた電気接続器と、前記プローブ基板の下面に取り付けられた複数の接触子とを含むものがある(例えば、特許文献1及び2)。
上記のような接続装置において、複数の接触子の針先は、該針先が試験時に被検査体の電極に同じ力(オーバードライブ力)で押圧されるように、被検査体からの高さ位置を共通の仮想面に位置されていると共に、針先が被検査体の電極に確実に接触するように、被検査体と平行な面(X,Y座標)内における座標位置を被検査体の電極の座標位置に合わされている。
半導体集積回路の試験においては、被検査体をプラス60度Cのような高度温からマイナス40°Cのような極低温度の範囲内の温度に維持した状態で試験することが行われている。
上記のような高温環境下又は極低温環境下における試験の間、被検査体はこれを保持するチャックトップに備えられた発熱体又は吸熱体により所定の温度に維持される。これにより、接続装置は、それ自体が被検査体やチャックトップ等により下方側から加熱又は冷却されて、高温環境下又は極低温環境下で使用される。
そのような接続装置において、針先の位置が、常温状態の被検査体の電極の位置に一致するように、調整されていると、接続装置が高温環境下又は極低温環境下で使用される場合に、プローブ基板と被検査体との熱膨張率(特に、熱膨張量又は熱収縮量)の相違から、被検査体の電極に対する針先の位置が大きく異なってしまう。その結果、針先の位置が対応する電極から外れて、針先が電極に接触しない接触子が存在することになり、被検査体の正確な試験結果を得ることができない。
上記とは逆に、針先の位置が、被検査体が試験温度に維持されているときの電極の位置に一致するように、調整されていると、被検査体を他の温度で試験する場合に、上記のような熱膨張率の差に起因する、針先位置に関する課題が生じる。
上記のような熱膨張率の差に起因する、針先の位置に関する課題は、半導体ウエーハ上の未切断の多数の被検査体を一回で又は複数回に分けて同時に検査する場合のように、備えるべき接触子の数が多いほど、大きい。
特許文献1,2等に記載された接続装置の上記課題を解決するために、プローブ基板と被検査体とをほぼ同じ熱膨張率を有する材料で製作する等の対策を行うことが考えられる。
しかし、そのようにしても、従来の接続装置では、プローブ基板が該プローブ基板と被検査体及び検査ステージとの間の熱の対流又は輻射により加熱又は冷却されるにすぎないから、被検査体がプローブ基板より高温度又は低温度に加熱又は冷却されることを避けることができない。
このため、従来の接続装置では、被検査体を、その電極と針先の位置とが一致するときの被検査体の温度以外の温度で試験する場合において、プローブ基板と被検査体との温度差の相違から、被検査体の電極に対する針先の位置が大きく異なることを避けることができない。
プローブ基板と被検査体との熱膨張率の差及び温度差に起因する上記課題を解決するために、プローブ基板にヒータを配置し、このヒータによるプローブ基板の温度を被検査体の温度に応じて制御する接続装置が提案されている(特許文献3)。
特許文献3の技術は、被検査体が低温度状態のときに、被検査体の電極と針先とが一致するように、針先の位置を予め調整しておき、試験時にヒータによりプローブ基板を被検査体の温度に応じた任意の温度に加熱し、それにより被検査体の電極に対する針先の位置のずれを小さくしている。
しかし、特許文献3の技術では、ヒータによるプローブ基板の温度を被検査体の温度制御範囲と同じ範囲内で制御しなければならない。例えば、被検査体をプラス60°Cからマイナス40°Cの範囲内で制御しなければならない場合、プローブ基板の温度もプラス60°Cからマイナス40°Cの範囲内で制御しなければならない。
このため、特許文献3の技術では、プローブ基板の温度制御範囲が大きくなりすぎるから、すなわちプローブ基板の温度変化に対するプローブ基板の熱的変化(膨張量及び収縮量)の追従性が低いから、プローブ基板の温度制御が難しい。
本発明は、プローブ基板の温度制御範囲を小さくして、プローブ基板の温度制御を容易にすることを目的とする。
本発明に係る電気的接続装置は、下面を有する支持体と、該支持体の下面に組み付けられて、該支持体に支持されたプローブ基板と、該プローブ基板の下面に取り付けられた複数の接触子とを含む。前記プローブ基板は電力を受けて発熱する発熱体を備え、前記プローブ基板は、10ppm/°C以上の熱膨張率を有する。
前記プローブ基板は、10ppm/°C以上の熱膨張率を有するセラミック基板と、該セラミック基板の下面に配置された樹脂基板であって、前記接触子が下面に取り付けられた樹脂基板とを含み、前記樹脂基板は、前記セラミック基板の熱膨張率とほぼ同じ熱膨張率を有することができる。
前記樹脂基板は、10ppm/°Cから20ppm/°C、好ましくは15ppm/°Cから20ppm/°Cの範囲内の熱膨張率を有することができる。また、前記支持体と前記プローブ基板とはほぼ同じ熱膨張率を有することができる。
前記支持体は10.4ppm/°Cの熱膨張率を有し、前記プローブ基板は10.0ppm/°Cの熱膨張率を有することができる。この場合、前記支持体は10.4ppm/°Cの熱膨張率を有するステンレスで製作されており、前記プローブ基板は10.0ppm/°Cの熱膨張率を有するフォルステライトで製作されていてもよい。
前記プローブ基板は試験されるべき被検査体の熱膨張率より大きい熱膨張率を有する材料で製作されていてもよい。この場合、前記プローブ基板は、前記被検査体の熱膨張率の1.8倍から2.6倍の範囲内の熱膨張率を有することができる。
プローブ基板の熱膨張率は、被検査体としてのウエーハ(シリコン)の熱膨張率より高い。プローブ基板の熱膨張率が高いと、プローブ基板の温度変化に対するプローブ基板の熱的変化の追従性が高いから、プローブ基板の温度制御が容易になる。
また、例えば、プローブ基板の熱膨張率が被検査体の熱膨張率の2倍であると、プローブ基板の温度制御範囲は被検査体の温度制御範囲の2分の1でよいことになるから、プローブ基板の温度制御がより容易になる。
プローブ基板を形成しているセラミック基板と樹脂基板との熱膨張率がほぼ同じであると、セラミック基板及び樹脂基板の熱膨張の差に起因する樹脂基板のストレスが緩和される。
本発明に係る電気的接続装置の一実施例を示す正面図である。 図1に示す接続装置における支持体へのプローブ基板の支持状態の一実施例を示す拡大断面図である。 被検査体の温度に対するプローブ基板の調整温度の第1の実施例を示す図である。 被検査体の温度に対するプローブ基板の調整温度の第2の実施例を示す図である。 被検査体の温度に対するプローブ基板の調整温度の第3の実施例を示す図である。
[用語について]
本発明においては、図1において、上下方向を上下方向といい、左右方向を左右方向といい、紙背方向を前後方向という。しかし、それらの方向は、多数の接触子が配置されたプローブ基板、及びそれを用いたプローブカード、すなわち電気的接続装置をテスターに取り付けた状態における接続装置、特にプローブ基板の姿勢に応じて異なる。
それゆえに、本発明に係る電気的接続装置は、これがテスターに取り付けられた状態において、本発明でいう上下方向が、実際に、上下方向となる状態、上下逆となる状態、斜めの方向となる状態等、いずれの方向となる状態で使用してもよい。
[実施例]
図1を参照するに、電気的接続装置10は、円板状の半導体ウエーハに形成された複数の集積回路を被検査体12とし、それらの集積回路を一回で又は複数回に分けて同時に検査すなわち試験する。各集積回路12は、パッド電極のような複数の電極14を上面に有する。
ウエーハは、図示しない検査ステージに解除可能に真空的に吸着され、また試験に先だって、前後、左右及び上下の方向に三次元的に移動されると共に、上下方向へ延びるθ軸線の周りに角度的に回転される。これにより、各電極14が接触子20の針先に接触可能に位置決めされる。
図1及び図2を参照するに、接続装置10は、複数の接触子20の他に、さらに、平坦な下面を有する補強部材22と、補強部材22の下面に保持された円形平板状の配線基板24と、配線基板24の下面に配置された平板状の電気接続器26と、電気接続器26の下面に配置されたプローブ基板28とを含む。各接触子20は、プローブ基板28の下面に片持ち梁状に支持されている。
図示の例では、各接触子20は、クランク状の形状を有する板状のプローブを用いている。そのような接触子20は、例えば、特開2005-201844号公報等に記載されている公知のものである。
しかし、各接触子20は、タングステン線のような金属細線から製作されたプローブ、フォトリソグラフィー技術と堆積技術とを用いて製作された板状のプローブ、ポリイミドのような電気絶縁シートの一方の面に複数の配線を形成し、それら配線の一部を接触子として用いるプローブ等、従来から知られたものであってもよい。
補強部材22は、ステンレス板のような金属材料で円形状に製作されている。例えば特開2008−145238号公報に記載されているように、補強部材22は、内方環状部と、外方環状部と、両環状部を連結する複数の連結部と、外方環状部から半径方向外方へ延びる複数の延長部と、内方環状部の内側に一体的に続く中央枠部とを有し、それらの部分の間が上下の両方向に開放する空間として作用する形状とする、平板状の正面形状を有することができる。
また、例えば、特開2008−145238号公報に記載されているように、補強部材22の上側に補強部材22の熱変形を抑制する環状の熱変形抑制部材を配置し、その熱変形抑制部材の上にカバーを配置してもよい。
配線基板24は、図示の例では、ガラス入りエポキシ樹脂のような電気絶縁樹脂により円板状に製作されており、また接触子20に対する試験信号の受け渡しに用いる複数の導電路すなわち内部配線30(図2参照)と、加熱電力(加熱電流)の供給に用いる複数の給電路32(図2参照)とを有している。
試験信号は、試験のために集積回路に供給する供給信号や、供給信号に対する集積回路からの応答信号等の電気信号である。また、加熱電力は、後に説明する発熱体52に供給する電力である。
配線基板24の内部配線30及び給電路32のそれぞれは、例えば配線基板24の上面の環状周縁部に設けられたコネクタの端子やテスターランド等、接続端子(図示せず)を介して、テスター(図示せず)の電気回路又は電力源に接続される。
補強部材22と配線基板24とは、補強部材22の下面と配線基板24の上面とを互いに当接させた状態に、複数のねじ部材(図示せず)により同軸的に結合されている。
電気接続器26は、例えば特開2008−145238号公報に記載されている公知のものである。そのような電気接続器26は、板状をした電気絶縁性のピンホルダ34と、ピンホルダ34を上下方向に貫通して伸びるポゴピンのような多数の接続ピン36及び複数の接続ピン38とを備える。
電気接続器26は、また、配線基板24の内部配線30及び給電路32を、それぞれ、接続ピン36及び38によりプローブ基板28の後に説明する導電路40及び給電路42(いずれも、図2参照)に電気的に接続している。
電気接続器26は、ピンホルダ34の上面が配線基板24の下面に当接された状態に、複数のねじ部材及び適宜な部材(いずれも、図示せず)により、ピンホルダ34において配線基板24の下面に結合されている。
図2に示す例では、接続ピン36及び38のそれぞれは、その上端及び下端をスプリング44により離間させたポゴピンを用いている。接続ピン36及び38のそれぞれは、また、上端を配線基板24の内部配線30又は給電路32の下端部に続く端子部(図示せず)に押圧されていると共に、下端をプローブ基板28の導電路40又は給電路42の上端部に続く端子部(図示せず)に押圧されている。
プローブ基板28は、図示の例では、ポリイミド樹脂のような電気絶縁性樹脂により形成されたシート状の樹脂基板46をセラミック基板48の下面に積層した併用基板であり、また樹脂基板46の下面に接触子20を片持ち状に取り付けている。
樹脂基板46は、複数の内部配線50(図2参照)を内部に有すると共に、内部配線50に電気的に接続された複数のプローブランド(図示せず)を下面に有する公知の形状及び構造を有しており、またセラミック基板48と一体的に形成されている。
各接触子20は、その先端(すなわち、針先)を下方に突出させた状態に、半田のような導電性接合材による接合、レーザによる溶接等の手法により、前記したプローブランドに片持ち梁状に装着されている。
図2に示すように、セラミック基板48は、前記した多数の導電路40と、前記した複数の給電路42とを備えると共に、供給される加熱電力により発熱するヒータのような1以上の発熱体52を内部に備える。発熱体52は、接続装置10においては、セラミック基板48に1以上の層の状態に形成されている。
セラミック基板48の各導電路40は、樹脂基板46の内部配線50に電気的に接続されていると共に、接続ピン36を介して、配線基板24の内部配線30に電気的に接続されており、またそれら内部配線30及び50と共に、接触子20に対する試験信号の受け渡しに利用される。
これに対し、セラミック基板48の各給電路42は、接続ピン38を介して、配線基板24の内部配線32に電気的に接続されており、またそれら接続ピン38及び内部配線32と共に、発熱体52への加熱電力の供給に用いられる。加熱電力は、図示しない電力源から供給される。
上記のようなプローブ基板28は、図2に示すように、セラミック基板48の上面が電気接続器26の下面に向けて押された状態に、複数箇所のそれぞれにおいてスペーサ56及びねじ部材58により、補強部材22に支持されている。このため、図示の例においては、補強部材22はプローブ基板28を支持する支持体として作用する。
上記のようにプローブ基板28を補強部材22に支持させるために、図示の例では、複数の固定部54をプローブ基板28の上面、特にセラミック基板48の上面に形成している。各固定部54は、筒状のスペーサ56の下端が当接する頂面と、ボルト状のねじ部材58の下端部が螺合された、上方に開放する雌ねじ穴54aとを有する。
各スペーサ56は、補強部材22の上面に当接された頭部56aと、補強部材22の雌ねじ穴22aに螺合された雄ねじ部56bとを上部に有しており、また配線基板24及びピンホルダ34を上方から下方に貫通して、下端を固定部54の頂面に当接されている。
各ねじ部材58は、スペーサ56の貫通穴56cに上方から下方に通されて、頭部58aをスペーサ56の頭部56aの頂面に当接させていると共に、雄ねじ部58bの下端部を固定部54の雌ねじ穴54aに螺合されている。
各スペーサ56は、これの頭部56a及び下端がそれぞれ補強部材22の上面及び固定部54の頂面に押圧され状態に、雌ねじ穴22aに螺合される。また、各ねじ部材58は、これの頭部58aがスペーサ56の上面に押圧され状態に、雄ねじ部58bの下端部が雌ねじ穴54aに螺合される。これにより、プローブ基板28は補強部材22に支持される。
セラミック基板48には、1以上の温度センサ64(図1参照)が設けられている。温度センサ64は、セラミック基板48の温度を検出し、検出温度に対応する電気信号を図示しない制御装置に供給する。制御装置は、温度センサ64からの温度信号を基に、セラミック基板48、ひいてはプローブ基板28の温度が被検査体12の試験温度に対応した設定温度となるように、加熱電流を制御する。
温度センサ64は、セラミック基板48に備えられた図示しない内部配線、電気接続器26に備えられた図示しない他の接続ピン、配線基板24に備えられた図示しない内部配線等を介して、上記制御装置に接続されている。
上記の電気的接続装置10において、プローブ基板28、特にセラミック基板48は、被検査体12の熱膨張率より大きい材料、好ましくはセラミック基板48の熱膨張率が被検査体12のそれのほぼ1.8倍からほぼ2.6倍の範囲内となる材料で製作されている。
また、補強部材22と、プローブ基板28、特にセラミック基板48とは、ほぼ同じ熱膨張率を有する材料、好ましくは補強部材22の熱膨張率がプローブ基板28の熱膨張率に対し、0.9から1.12倍の範囲内となる材料で製作されている。これにより、補強部材22と、プローブ基板28、特にセラミック基板48との間の熱膨張率の差に起因する、被検査体12の電極14に対する接触子20の針先位置の変位が抑制される。
被検査体12としての半導体ウエーハは、一般に、3.9ppm/°Cから5.5ppm/°Cの熱膨張率を有する。この場合、上記のような材料として最も好ましい例の1つとして、補強部材22は10.4ppm/°Cの熱膨張率を有するステンレス鋼(SUS410又は430)、セラミック基板48は10.0ppm/°Cの熱膨張率を有するフォルステライト(ファインセラミック)又は10.4ppm/°Cの熱膨張率を有するセラミックを挙げることができる。
上記の組合せによれば、被検査体12に対するセラミック基板48の熱膨張率の倍率が上記のような範囲となる。また補強部材22及びセラミック基板46の熱膨張率が上記のような値であるならば、補強部材22に対するセラミック基板48の熱膨張率の倍率が上記のような範囲となる。
しかし、補強部材22及びセラミック基板48は、他の熱膨張率を有する材料で製作されていてもよい。他の材料として、補強部材22は5から6ppm/°Cの熱膨張率を有する商品名ニレジスト(タイプ5)のようなオーステナイト材、セラミック基板48は5.5ppm/°Cの熱膨張率を有するガラスアルミナを挙げることができる。
樹脂基板46は、セラミック基板48の熱膨張率とほぼ同じ熱膨張率を有する材料で製作されている。例えば、セラミック基板48が10.0ppm/°Cの熱膨張率を有するフォルステライトであるとき、樹脂基板46は15.0ppm/°Cの熱膨張率を有するポリイミド樹脂基板とすることができる。しかし、樹脂基板46の熱膨張率は、10ppm/°Cから20ppm/°Cの範囲内とすることができる。
被検査体12の電気的試験時、被検査体12は、検査ステージにより、プラス数十度Cのような高温に発熱される。この際、発熱体52は、温度センサ64からの温度信号を基に、セラミック基板48、ひいてはプローブ基板28の温度が被検査体12の実際の試験温度に対応した設定温度となるように、制御装置により制御される。
これにより、プローブ基板28は、その下側から被検査体12及び検査ステージにより発熱されると共に、内部の発熱体52により加熱されて、被検査体12の温度に応じた温度に維持される。
被検査体12、補強部材22、樹脂基板46及びセラミック基板48が、それぞれ、3.9ppm/°Cの熱膨張率を有するシリコン基板、10.4ppm/°Cの熱膨張率を有するステンレス鋼(SUS410)、10.0ppm/°Cの熱膨張率を有するフォルステライト及び15ppm/°Cの熱膨張率を有するポリイミド基板である場合の、被検査体12の温度変化特性66に対するプローブ基板28の温度変化特性68の一実施例を図3,4及び5に示す。
図3は、針先が被検査体12の対応する電極に接触するときの被検査体12及びプローブ基板28の温度を共にプラス100°Cに設定したときの被検査体12の温度に対するプローブ基板28の調整温度の一例を示す。
図3において、セラミック基板48、ひいてはプローブ基板28の温度は、被検査体12の試験温度(試験するときに維持すべき被検査体12の温度)に応じて、以下のように調整される。
被検査体12の試験温度がプラス100°Cに設定された場合は、プラス100°Cに調整される。また、被検査体12の試験温度がマイナス40°Cに設定された場合は、ほぼプラス40°Cに調整される。
被検査体12の試験温度がプラス100°Cからマイナス40°Cの間のいずれかの温度に設定された場合は、例えば、被検査体12の試験温度がプラス50°C、プラス20°C(常温)及び0°Cに設定された場合は、それぞれ、ほぼプラス80°C、ほぼプラス68°C及びほぼ59°Cのように、プラス100°Cからほぼプラス40°Cの間の、被検査体12の試験温度に対応したいずれかの温度に調整される。
図4は、針先が被検査体12の対応する電極に接触するときの被検査体12及びプローブ基板28の温度をそれぞれマイナス40°C及びプラス25°Cに設定したときの被検査体12の温度に対するプローブ基板28の調整温度の一例を示す。
図4において、セラミック基板48の温度は、被検査体12の試験温度に応じて、以下のように調整される。
被検査体12の試験温度がプラス100°Cに設定された場合は、ほぼプラス79°Cに調整される。また、被検査体12の試験温度がマイナス40°Cに設定された場合は、プラス25°Cに調整される。
被検査体12の試験温度がプラス100°Cからマイナス40°Cの間のいずれかの温度に設定された場合、例えば、被検査体12の試験温度がプラス50°C、プラス20°C(常温)及び0°Cに設定された場合は、それぞれ、ほぼプラス60°C、ほぼプラス46°C及びほぼ40°Cのように、ほぼプラス79°Cからほぼプラス25°Cの間の、被検査体12の試験温度に対応したいずれかの温度に調整される。
図5は、針先が被検査体12の対応する電極に接触するときの被検査体12及びプローブ基板28の温度をそれぞれプラス100°C及びプラス110°Cに設定したときの被検査体12の温度に対するプローブ基板28の調整温度の一例を示す。
図5において、セラミック基板48の温度は、被検査体12の試験温度に応じて、以下のように調整される。
被検査体12の試験温度がプラス100°Cに設定された場合は、プラス110°Cに調整される。また、被検査体12の試験温度がマイナス40°Cに設定された場合は、プラスほぼ53°Cに調整される。
被検査体12の試験温度がプラス100°Cからマイナス40°Cの間のいずれかの温度に設定された場合は、例えば、被検査体12の試験温度がプラス50°C、プラス20°C(常温)及び0°Cの場合は、それぞれ、ほぼプラス90°C、ほぼプラス86°C及びほぼ70°Cのように、プラス110°Cから ほぼプラス53°Cの間の、被検査体12の試験温度に対応したいずれの温度に調整される。
図3,4及び5から明らかなように、セラミック基板48ひいてはプローブ基板28の熱膨張率(10.0ppm/°C)が被検査体12の熱膨張率(3.9ppm/°C)の2.5倍以上に大きい接続装置によれば、プローブ基板28の温度変化に対するプローブ基板28の熱的変化の追従性が高いから、プローブ基板28の温度制御が容易になる。
また被検査体12がマイナス40から60°C程度の温度に設定された場合においても、上記接続装置によれば、プローブ基板28を発熱体52によりプラス側の温度範囲内で調整すればよいから、プローブ基板28の温度制御がより容易になる。
しかし、高温から低温へのプローブ基板28の温度変化を急速に変化させるため及びプローブ基板28をマイナス側の温度に変化させるために、発熱体52に加えて、冷却電力により冷却されるサーモモジュール(商品名)のような吸熱体(冷却体)をプローブ基板28、特にセラミック基板48内に設けてもよい。
従来の一般的な接続装置のように、樹脂基板がセラミック基板の熱膨張率(10.0ppm/°C)より大きい熱膨張率(例えば、50ppm/°C)を有する樹脂材料で製作されていると、セラミック基板及び樹脂基板の熱膨張の差に起因して、両者の膨張量又は伸縮量に大きな差を生じるから、樹脂基板に大きなストレスが生じる。
しかし、上記のような接続装置によれば、プローブ基板28を形成しているセラミック基板48及び樹脂基板46の熱膨張率が、それぞれ、10.0ppm/°C及び15ppm/°Cと、ほぼ同じであるから、セラミック基板48及び樹脂基板46の熱膨張の差に起因する樹脂基板のストレスが緩和される。
電気的接続装置10において、電力を受けて発熱する発熱体60(図1参照)を補強部材22に設けてもよい。そのようにすれば、補強部材22もが他の発熱体60により加熱されて、補強部材22が被検査体12及びプローブ基板28の温度に応じた温度に維持される。この場合も、冷却電力により冷却される他の吸熱体(冷却体)を補強部材22に設けてもよい。
プローブ基板28を、補強部材22に支持させる代わりに、配線基板24に支持させてもよい。この場合、補強部材22を省略することができ、また配線基板24が支持体として作用する。これとは逆に、配線基板24又は電気接続器26を省略してもよい。また、温度センサ64を省略してもよい。
本発明は、上記実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された趣旨を逸脱しない限り、種々に変更することができる。
10 電気的接続装置
12 被検査体
14 電極
20 接触子
22 補強部材
24 配線基板
26 電気接続器
28 プローブ基板
52,60 発熱体
WO 2007/046153 WO 2008/114464 特開平11−51972号公報 特開2008−298749号公報

Claims (8)

  1. 下面を有する支持体と、該支持体の下面に組み付けられて、該支持体に支持されたプローブ基板と、該プローブ基板の下面に取り付けられた複数の接触子とを含み、
    前記プローブ基板は電力を受けて発熱する発熱体を備え、前記プローブ基板は、10ppm/°C以上の熱膨張率を有する、電気的接続装置。
  2. 前記プローブ基板は、10ppm/°C以上の熱膨張率を有するセラミック基板と、該セラミック基板の下面に配置された樹脂基板であって、前記接触子が下面に取り付けられた樹脂基板とを含み、
    前記樹脂基板は、前記セラミック基板の熱膨張率とほぼ同じ熱膨張率を有する、請求項1に記載の電気的接続装置。
  3. 前記樹脂基板は、10ppm/°Cから20ppm/°Cの範囲内の熱膨張率を有する、請求項2に記載の電気的接続装置。
  4. 前記支持体と前記プローブ基板とはほぼ同じ熱膨張率を有する、請求項1から3のいずれか1項に記載の電気的接続装置。
  5. 前記支持体は10.4ppm/°Cの熱膨張率を有し、前記プローブ基板は10.0ppm/°Cの熱膨張率を有する、請求項1から4のいずれか1項に記載の電気的接続装置。
  6. 前記支持体は10.4ppm/°Cの熱膨張率を有するステンレスで製作されており、前記プローブ基板は10.0ppm/°Cの熱膨張率を有するフォルステライトで製作されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の電気的接続装置。
  7. 前記プローブ基板は試験されるべき被検査体の熱膨張率より大きい熱膨張率を有する材料で製作されている、1から6のいずれか1項電気的接続装置。
  8. 前記プローブ基板は、前記被検査体の熱膨張率の1.8倍から2.6倍の範囲内の熱膨張率を有する、請求項7に記載の電気的接続装置。
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