JP2010212866A - 筆記情報処理装置及びプログラム - Google Patents

筆記情報処理装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2010212866A
JP2010212866A JP2009055035A JP2009055035A JP2010212866A JP 2010212866 A JP2010212866 A JP 2010212866A JP 2009055035 A JP2009055035 A JP 2009055035A JP 2009055035 A JP2009055035 A JP 2009055035A JP 2010212866 A JP2010212866 A JP 2010212866A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
medium
identification information
writing
read
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009055035A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5316104B2 (ja
Inventor
Yasuhiro Hirano
靖洋 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2009055035A priority Critical patent/JP5316104B2/ja
Publication of JP2010212866A publication Critical patent/JP2010212866A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5316104B2 publication Critical patent/JP5316104B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Position Input By Displaying (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Abstract

【課題】互いに異なる媒体にまたがる筆記が行われた場合に、一方の媒体に対する筆記情報と他方の媒体に対する筆記情報とを関連付ける。
【解決手段】デジタルペンの画像処理部61aでは、画像取得部611が、媒体から読み取られた符号画像を取得し、ドット配列生成部612が、符号画像からドット配列を生成する。また、データ処理部61bでは、符号配列生成部613が、ドット配列から符号配列を生成し、識別情報取得部614が、符号配列から識別符号を検出し復号して識別情報を取得し、位置情報取得部615が、符号配列から位置符号を検出し復号して位置情報を取得し、筆跡情報生成部616が、位置情報を連結して筆跡情報を生成し、関連付け情報生成部617が、媒体にまたがって筆記された場合に媒体を関連付ける関連付け情報を生成し、通信制御部619が、識別情報、筆跡情報、関連付け情報を外部に送信する。
【選択図】図9

Description

本発明は、筆記情報処理装置、プログラムに関する。
紙等の媒体にユーザが手書きした内容と、音声情報、画像情報、動画情報等の各種情報との関連付けを図る技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1の技術では、まず、ユーザがコード用紙に筆記した手書き情報の内容と手書き時刻とを関連付けて紙情報処理サーバにて格納し、各種端末から提供される情報と提供時刻とを関連付けて統合処理サーバにて格納する。次に、手書きされたコード用紙の所定箇所を電子ペンで指示することにより、紙情報処理サーバに格納された手書き時刻を特定し、その手書き時刻を用いて提供時刻に関連付けられた提供情報を統合処理サーバから読み出し、端末に表示出力している。
特開2007−133550号公報
本発明の目的は、互いに異なる媒体にまたがる筆記が行われた場合に、一方の媒体に対する筆記情報と他方の媒体に対する筆記情報とを関連付けることにある。
請求項1に記載の発明は、媒体の識別情報と当該媒体上の位置情報とが印刷された当該媒体から読み取られた当該識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記媒体から読み取られた前記位置情報に基づいて生成された当該媒体に対する筆記情報を取得する筆記情報取得手段と、第1の識別情報と、当該第1の識別情報とは異なる第2の識別情報とが、前記識別情報取得手段により取得されたことを条件として、前記筆記情報取得手段により取得された前記筆記情報のうち、当該第1の識別情報が印刷された第1の媒体に対する第1の筆記情報と、当該第2の識別情報が印刷された第2の媒体に対する第2の筆記情報とが関連していることを示す関連付け情報を生成する生成手段とを備えたことを特徴とする筆記情報処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記生成手段は、前記第1の識別情報が読み取られてから前記第2の識別情報が読み取られるまでの時間が予め定められた時間内であることを更なる条件として、前記関連付け情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の筆記情報処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記生成手段は、前記第1の識別情報が読み取られてから前記第2の識別情報が読み取られるまでの間に識別情報の読取りが試みられなかった場合に、当該第1の媒体と当該第2の媒体とが重ねて配置されていることを更に示す前記関連付け情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の筆記情報処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記生成手段は、前記第1の識別情報が前記第1の媒体の端部として定められた領域から読み取られたかどうか、又は、前記第2の識別情報が前記第2の媒体の端部として定められた領域から読み取られたかどうかに基づいて、当該第1の媒体と当該第2の媒体の重なりの順序を更に示す前記関連付け情報を生成する請求項3に記載の筆記情報処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記生成手段は、前記第1の識別情報が読み取られてから前記第2の識別情報が読み取られるまでの間に識別情報の読取りが試みられ、かつ、当該読取りが成功しなかった場合に、当該第1の媒体と当該第2の媒体とが離れて配置されていることを更に示す前記関連付け情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の筆記情報処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記生成手段は、前記第1の識別情報が読み取られた前記第1の媒体の位置と、前記第2の識別情報が読み取られた前記第2の媒体の位置と、筆記に用いた電子筆記具の移動速度とに基づいて、当該第1の媒体と当該第2の媒体の離れ度合いを更に示す前記関連付け情報を生成することを特徴とする請求項5に記載の筆記情報処理装置である。
請求項7に記載の発明は、前記関連付け情報に基づいて、前記第1の媒体、前記第2の媒体、前記第1の筆記情報、前記第2の筆記情報を表す画像が表示されるように制御する制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の筆記情報処理装置である。
請求項8に記載の発明は、媒体上の位置情報が印刷された当該媒体から読み取られた当該位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記媒体から読み取られた前記位置情報に基づいて生成された当該媒体に対する筆記情報を取得する筆記情報取得手段と、第1の位置情報と、当該第1の位置情報までの位置情報の規則性を途切れさせる第2の位置情報とが、前記位置情報取得手段により取得されたことを条件として、前記筆記情報取得手段により取得された前記筆記情報のうち、当該第1の位置情報が印刷された第1の媒体に対する第1の筆記情報と、当該第2の位置情報が印刷された第2の媒体に対する第2の筆記情報とが関連していることを示す関連付け情報を生成する生成手段とを備えたことを特徴とする筆記情報処理装置である。
請求項9に記載の発明は、コンピュータに、媒体の識別情報と当該媒体上の位置情報とが印刷された当該媒体から読み取られた当該識別情報を取得する機能と、前記媒体から読み取られた前記位置情報に基づいて生成された当該媒体に対する筆記情報を取得する機能と、第1の識別情報と、当該第1の識別情報とは異なる第2の識別情報とが、取得されたことを条件として、当該第1の識別情報が印刷された第1の媒体に対する第1の筆記情報と、当該第2の識別情報が印刷された第2の媒体に対する第2の筆記情報とが関連していることを示す関連付け情報を生成する機能とを実現させるためのプログラムである。
請求項1の発明によれば、互いに異なる媒体にまたがる筆記が行われた場合に、一方の媒体に対する筆記情報と他方の媒体に対する筆記情報とを関連付けることができる。
請求項2の発明によれば、互いに異なる媒体にまたがる筆記が行われた場合に、これらの媒体がある程度離れていれば、一方の媒体に対する筆記情報と他方の媒体に対する筆記情報を関連付けないようにすることができる。
請求項3の発明によれば、互いに異なる媒体にまたがる筆記が行われた場合に、これらの媒体が重ねて配置されていることを示すことができる。
請求項4の発明によれば、互いに異なる媒体にまたがる筆記が行われた場合に、これらの媒体の重なり順序を示すことができる。
請求項5の発明によれば、互いに異なる媒体にまたがる筆記が行われた場合に、これらの媒体が離れて配置されていることを示すことができる。
請求項6の発明によれば、互いに異なる媒体にまたがる筆記が行われた場合に、これらの媒体の離れ度合いを示すことができる。
請求項7の発明によれば、互いに異なる媒体にまたがる筆記を表示画像として再現することができる。
請求項8の発明によれば、互いに異なる媒体にまたがる筆記が行われた場合に、一方の媒体に対する筆記情報と他方の媒体に対する筆記情報とを関連付けることができる。
請求項9の発明によれば、互いに異なる媒体にまたがる筆記が行われた場合に、一方の媒体に対する筆記情報と他方の媒体に対する筆記情報とを関連付けることができる。
本発明の実施の形態が適用されるシステム構成を示した図である。 本発明の実施の形態における筆跡情報の処理の概要を示した図である。 本発明の実施の形態における文書サーバの機能構成を示したブロック図である。 本発明の実施の形態における識別情報サーバの機能構成を示したブロック図である。 本発明の実施の形態における印刷文書出力時の動作を示したシーケンス図である。 本発明の実施の形態で生成される符号画像の例を示した図である。 本発明の実施の形態で記憶される媒体管理情報の例を示した図である。 本発明の実施の形態におけるデジタルペンの機構を示した図である。 本発明の実施の形態におけるデジタルペンの制御回路の機能機構を示したブロック図である。 本発明の実施の形態における印刷文書への筆記時の動作を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態で記憶される関連付け情報の例を示した図である。 本発明の実施の形態で記憶される関連付け情報における座標及び傾き角の算出方法について説明するための図である。 本発明の実施の形態における筆跡情報の表示時の動作を示したシーケンス図である。 本発明の実施の形態を実現可能なコンピュータのハードウェア構成図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、本実施の形態におけるコンピュータシステムの全体構成について説明する。
図1は、本実施の形態のコンピュータシステムの構成例を示したものである。
図示するように、このコンピュータシステムは、端末装置10と、文書サーバ20と、識別情報サーバ30と、画像形成装置40と、端末装置50とがネットワーク80に接続されることにより構成されている。また、端末装置50には、デジタルペン60が通信装置70を介して接続されている。
端末装置10は、文書サーバ20に対して電子文書の印刷を要求するコンピュータ装置である。ここで、端末装置10としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータを用いるとよい。
文書サーバ20は、電子文書を記憶し管理するコンピュータ装置である。また、端末装置10から電子文書の印刷要求があると、電子文書の画像と、識別情報及び位置情報を表す符号画像とを生成し、これらを合成した合成画像を媒体に印刷する印刷命令を画像形成装置40に対して出力する。この場合、識別情報とは、媒体を一意に特定するための情報であり、位置情報とは、媒体上の座標位置を特定するための情報である。ここで、文書サーバ20としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータを用いるとよい。
識別情報サーバ30は、媒体に付与する識別情報を発行するコンピュータ装置である。そして、発行した識別情報を、その識別情報が付与される媒体に印刷される電子文書と関連付けて記憶する。ここで、識別情報サーバ30としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータを用いるとよい。
画像形成装置40は、媒体に画像を印刷し、印刷文書として出力する装置である。この画像形成装置40は、単体のプリンタや印刷機であってもよいし、他にスキャナや通信の機能を備えた所謂複合機であってもよい。ここで、画像形成装置40における画像形成方式としては、例えば、電子写真方式を用いるとよいが、その他の方式を用いてもよい。尚、以下では、媒体に付与する識別情報を識別情報サーバ30が発行するものとして説明するが、システム内で重複なく発行できるのであれば識別情報はどの装置で発行してもよく、この画像形成装置40で発行するようにしてもよい。その場合は、例えば、画像形成装置40の機械番号と画像形成装置40におけるプリントカウントの値とを結合したものを識別情報として用いるとよい。
端末装置50は、印刷文書に対する筆記を電子化した情報(以下、「筆跡情報」という)を、印刷文書に記録された画像の元となる電子文書に反映させるために識別情報サーバ30に送信するコンピュータ装置である。また、筆跡情報を反映する対象の電子文書を図示しないディスプレイに表示し、その上に筆跡情報を重ねて表示するようにしてもよい。ここで、端末装置50としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータを用いるとよい。尚、本実施の形態では、筆記の内容を電子化した筆記情報の一例として、筆跡情報を用いている。また、筆跡情報を主に手書き情報として説明するが、これに限らず、例えば、建築や機械等の図面データを出力する装置であるプロッタ等によって機械的に描画された情報であってもよい。
デジタルペン60は、電子筆記具の一例であり、印刷文書上に文字又は図形を筆記するために用いられるペンデバイスである。また、媒体に印刷された符号画像を読み取る撮像素子を備える。そして、撮像素子で読み取った符号画像から位置情報を検出し、筆記した文字又は図形をイメージデータ化した筆跡情報をこの位置情報に基づいて生成し記憶する。
通信装置70は、デジタルペン60から筆跡情報を取得して端末装置50に送信する装置である。例えば、デジタルペン60を差し込む差込口を設け、この差込口にデジタルペン60が差し込まれると、デジタルペン60に記憶された筆跡情報を端末装置50に送信するようにするとよい。ここで、端末装置50との間の通信の方式としては、USB(Universal Serial Bus)、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信機能等、種々の方式が考えられる。また、図では、通信装置70をデジタルペン60と別体のものとして示しているが、必ずしも別体である必要はなく、一体に構成してもよい。
尚、本明細書では、媒体に記録する画像の元となる電子データを「電子文書」と表記するが、これは、テキストを含む「文書」を電子化したデータのみを意味するものではない。例えば、絵、写真、図形等の画像データ(ラスタデータかベクターデータかによらない)、データベース管理ソフトウェアや表計算ソフトウェアで記録されるデータ、その他の印刷可能な電子データも含めて「電子文書」としている。
また、本明細書において、「媒体」は、画像を印刷可能な媒体であれば、その材質は問わない。代表例は紙であるが、OHPシートや金属板等であっても構わない。
更に、本明細書では、電子文書、媒体、更にはデジタルペン60やユーザについて、それぞれを一意に識別するための識別情報を用いて処理を行うが、単に「識別情報」というときは、このうち、媒体の識別情報を意味するものとする。
ところで、このようなコンピュータシステムで出力された複数の印刷文書を並べた状態で、それらにまたがる筆記を行う場合がある。
このような場合に、筆記を行った印刷文書ごとに筆跡情報を管理したのでは、例えば、PC(Personal Computer)等で筆跡情報を確認する際に、1つの連続した画像として見ることができない。
そこで、本実施の形態では、複数の印刷媒体にまたがった筆跡情報を関連付けて管理し、1つの連続した画像として再現する。
図2は、本実施の形態の概略動作を示した図である。
(a)は、符号画像付きの2つの紙文書を重ねた状態で、2つの紙文書にまたがる筆記を行った場合の例である。この場合、(a−1)のように、紙文書Aと紙文書Bを重ねて、(a−2)のように、デジタルペン60でそれらにまたがる筆記を行う。その後、例えば、PCで紙文書Aを呼び出すと、(a−3)のように、紙文書Bと共に一連の筆跡情報が1つの画像として表示される。具体的には、紙文書Aに対する筆記とそれに連続して行われた筆記とを関連付けた連続筆記管理情報を照会することにより、紙文書Bに対する筆記が表示される。尚、このとき、筆跡情報の境界が自然な形で接するように表示位置が調整される。
また、(b)は、符号画像付きの2つの紙文書を少し離した状態で、2つの紙文書にまたがる筆記を行った場合の例である。この場合、(b−1)のように、紙文書Cと紙文書Dとを少し離して、(b−2)のように、デジタルペン60でそれらにまたがる筆記を行う。その後、例えば、PCで紙文書Cを呼び出すと、(b−3)のように、紙文書Dと共に一連の筆跡情報が1つの画像として表示される。具体的には、紙文書Cに対する筆記とそれに連続して行われた筆記とを関連付けた連続筆記管理情報を照会することにより、紙文書Dに対する筆記が表示される。尚、このとき、符号画像を読み取っていない時間とその前後のペンのストローク速度をもとに、紙文書Cと紙文書Dの間の距離を推定し、表示に反映する。また、筆跡情報の境界が自然な形で接するように表示位置が調整される。
以下、このような概略動作を行う本実施の形態について、具体的に説明する。
本実施の形態では、文書サーバ20が筆跡情報を管理し、筆跡情報の表示が指示されると、識別情報サーバ30が筆跡情報を表示するための表示情報を生成する。
このように、本実施の形態では、文書サーバ20及び識別情報サーバ30が中心となって動作するので、これらのサーバの構成について詳細に説明する。
まず、文書サーバ20の構成について説明する。
図3は、文書サーバ20の機能構成例を示したブロック図である。
図示するように、文書サーバ20は、受信部21と、識別情報取得部22と、筆跡管理部23と、筆跡管理情報記憶部24とを備える。また、識別符号生成部25aと、位置符号生成部25bと、符号配置部25cと、パターン画像記憶部25dと、符号画像生成部25eとを備える。更に、文書画像生成部26と、画像合成部27と、送信部29とを備える。
受信部21は、端末装置10から印刷要求を受信する。ここで、印刷要求には、印刷対象となる電子文書の識別情報(以下、「文書ID」という)と、印刷に関する各種設定(以下、「印刷設定」という)とが含まれる。また、受信部21は、印刷文書に対する筆記がなされた際には、識別情報サーバ30から、印刷文書の元となる電子文書の文書ID及びページ番号と、印刷文書に対する筆記の内容を電子化した筆跡情報とを受信する。
識別情報取得部22は、受信部21から文書ID及び印刷設定を取得し、これを送信部29に渡して識別情報の発行要求の送信を指示し、これを文書画像生成部26に渡して文書画像の生成を指示する。また、受信部21から識別情報を取得し、これを識別符号生成部25aに渡して識別符号の生成を指示する。
筆跡管理部23は、受信部21が受信した文書ID、ページ番号、筆跡情報を取得し、筆跡管理情報記憶部24に登録する。また、筆跡情報の表示が指示された際には、指定された文書ID、ページ番号に対応する筆跡情報を、筆跡管理情報記憶部24から取り出す。
筆跡管理情報記憶部24は、筆跡管理部23によって管理される筆跡管理情報を記憶する。
識別符号生成部25aは、媒体を特定する識別情報を符号化して識別符号を生成する。
位置符号生成部25bは、媒体上の座標位置を示す位置情報を符号化して位置符号を生成する。
符号配置部25cは、識別符号生成部25aにて生成された識別符号や、位置符号生成部25bにて生成された位置符号等を所定のレイアウトに従って2次元平面に配置し2次元の符号配列を生成する。
パターン画像記憶部25dは、符号配列に格納される各符号の符号値に対応するパターン画像を記憶する。
符号画像生成部25eは、符号配置部25cが生成した2次元の符号配列を参照し、各符号値に対応したパターン画像を選択して符号画像を生成する。
文書画像生成部26は、識別情報取得部22から文書ID及び印刷設定を取得し、この文書IDで特定される電子文書を図示しない記憶手段から読み出し、印刷設定に従ってその電子文書の文書画像を生成する。
画像合成部27は、符号画像生成部25eが生成した符号画像と、文書画像生成部26が生成した文書画像とを合成し、合成画像を生成する。
送信部29は、識別情報サーバ30に対して識別情報の発行要求を送信する。また、画像形成装置40に対して媒体に対する画像の印刷命令を送信する。更に、筆跡情報の表示が指示された際には、識別情報サーバ30に対して、電子文書と筆跡情報とを送信する。
次に、識別情報サーバ30の構成について説明する。
図4は、識別情報サーバ30の機能構成例を示したブロック図である。
図示するように、識別情報サーバ30は、受信部31と、媒体管理部32と、媒体管理情報記憶部33と、表示情報生成部34と、関連付け情報記憶部35と、送信部39とを備える。
受信部31は、文書サーバ20から識別情報の発行要求を受信する。また、受信部31は、印刷文書に対する筆記がなされた際には、識別情報、筆跡情報、関連付け情報を端末装置50から受信する。更に、筆跡情報の表示が指示された際に、端末装置50からは、表示する筆跡情報を抽出する際のキーとなる識別情報を受信し、文書サーバ20からは、関連付けられた印刷文書に関する電子文書と筆跡情報とを受信する。
媒体管理部32は、識別情報の発行要求があると、識別情報を重複することなく発行し、その際に指定された文書ID及び印刷設定を識別情報に関連付けて記憶する。また、印刷文書に対する筆記がなされた際には、関連付け情報を関連付け情報記憶部35に記憶する。更に、筆跡情報の表示が指示された際には、指定された識別情報の印刷文書に関連付けられた印刷文書の識別情報(以下、「関連識別情報」という)を取得すると共に、指定された識別情報及び関連識別情報に対応する文書ID及び印刷設定を取得する。
媒体管理情報記憶部33は、識別情報と、その識別情報が付与された媒体に印刷された電子文書の文書IDと、それが付与された媒体に電子文書が印刷された際の印刷設定とを記憶するデータベースである。
表示情報生成部34は、筆跡情報の表示が指示された際に、文書サーバ20から取得した情報に基づいて、筆跡情報を表示するための表示情報を生成する。この表示情報としては、例えば、端末装置50で表示するイメージを生成する元となるデータを生成する。本実施の形態では、画像が表示されるように制御する制御手段の一例として、表示情報生成部34を設けている。
関連付け情報記憶部35は、識別情報と、関連識別情報と、識別情報で特定される印刷文書と関連識別情報で特定される印刷文書との位置関係を示す位置関係情報とを記憶するデータベースである。
送信部39は、文書サーバ20からの要求に応じて発行した識別情報を文書サーバ20に送信する。また、印刷文書に対する筆記がなされた際には、識別情報に対応する文書ID及びページ番号(印刷設定に含まれる)、筆跡情報を文書サーバ20に送信する。更に、筆跡情報の表示が指示された際には、文書サーバ20に対して文書ID、ページ番号(印刷設定に含まれる)を送信し、端末装置50に対して表示情報を送信する。
次いで、本実施の形態の動作について説明する。
本実施の形態における動作は、大きく、印刷文書の出力と、印刷文書への筆記と、筆跡情報の表示とに分けられるので、以下ではこれらを分けて説明する。
A.印刷文書の出力
図5は、このときの文書サーバ20及び識別情報サーバ30の動作を示したシーケンス図である。
文書サーバ20では、まず、受信部21が、電子文書の印刷要求を端末装置10から受信する(ステップ211)。このうち、電子文書の印刷要求には、文書IDと印刷設定とが含まれる。ここで、文書IDとしては、例えば、URL(Uniform Resource Locator)を用いるとよいが、電子文書を一意に特定することができるものであれば他の情報を用いてもよい。また、印刷設定は、ページ、部数、用紙サイズ、拡大縮小率、Nアップ(電子文書のNページを媒体の1ページに割り付ける印刷)、余白等の設定を含む。
受信部21は、これらの情報を受信すると、識別情報取得部22に受け渡す。すると、識別情報取得部22は、受け渡された情報のうち、文書IDと印刷設定とを送信部29に渡し、送信部29が、これらの情報を識別情報サーバ30に送信することで、識別情報の発行を要求する(ステップ212)。
これにより、識別情報サーバ30では、受信部31が、文書IDと印刷設定とを受信する(ステップ311)。そして、文書IDと印刷設定は媒体管理部32に渡され、媒体管理部32が、媒体管理情報記憶部33から未使用の識別情報を取り出す(ステップ312)。ここで、取り出す識別情報の数は、印刷設定に応じて決められる。つまり、基本的には、印刷するページ数に印刷部数を乗じて得られる数の識別情報が取り出される。但し、設定情報中に、Nアップの指定等がある場合は、それも考慮される。例えば、10ページの電子文書を2アップで5部印刷する場合は、25(=10÷2×5)個の識別情報が取り出される。
次に、媒体管理部32は、識別情報と文書IDと印刷設定とを関連付けて媒体管理情報記憶部33に記憶する(ステップ313)。そして、ステップ312で発行された識別情報は送信部39に渡され、送信部39が、文書サーバ20に対し、識別情報を送信する(ステップ314)。
これにより、文書サーバ20では、受信部21が識別情報を受信する(ステップ213)。そして、受信部21は、受信した識別情報を識別情報取得部22に受け渡す。
すると、文書サーバ20は、識別情報と位置情報とを表す符号画像を生成する(ステップ214)。この符号画像の生成は、具体的には、次のような処理により行われる。
即ち、まず、識別情報取得部22が、ステップ213で取得した識別情報を識別符号生成部25aに渡し、識別符号生成部25aが、識別情報を符号化することで識別符号を生成する。尚、識別情報の符号化の詳細については後述する。
また、位置符号生成部25bは、受信部21から印刷設定を受け取り、印刷設定に応じた範囲の位置情報を符号化することで位置符号を生成する。尚、位置情報の符号化の詳細についても後述する。
その後、符号配置部25cが、識別符号と位置符号とを所定のレイアウトに従って配置し、これを符号画像生成部25eが、パターン画像記憶部25dに記憶されたパターン画像を用いて画像化することで符号画像を生成する。
また、文書サーバ20では、文書画像生成部26が、電子文書の文書画像を生成する(ステップ215)。その際、文書画像生成部26は、ステップ211で識別情報取得部22が取得した文書IDを受け取り、これに基づいて対象となる電子文書を図示しない記憶手段から読み出す。また、ステップ211で識別情報取得部22が取得した印刷設定を受け取り、これに基づいて文書画像を生成する。
そして、画像合成部27は、ステップ214で生成された符号画像と、ステップ215で生成された文書画像とを合成し、合成画像を生成する(ステップ216)。
その後、合成画像は送信部29に渡され、送信部29が、合成画像の印刷命令を画像形成装置40に送信する(ステップ217)。ここで、合成画像の印刷命令は、例えば、文書画像の印刷命令の列からなるPDL(Page Description Language)ファイルに対し、符号画像として印刷する内容をPDLコマンドとして設定したPDLの形式で送信される。
これにより、画像形成装置40は、文書画像を例えばC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)のトナーを用いて媒体に印刷する。また、符号画像を例えばK(カーボンを含む黒)のトナー又は特殊トナーを用いて媒体に印刷する。
ここで、特殊トナーとしては、可視光領域(400nm〜700nm)における最大吸収率が7%以下であり、近赤外領域(800nm〜1000nm)における吸収率が30%以上の不可視トナーが例示される。ここで、「可視」及び「不可視」は、目視により認識できるかどうかとは関係しない。印刷文書における画像が可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性の有無により認識できるかどうかで「可視」と「不可視」とを区別している。また、可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性が若干あるが人間の目で認識し難いものも、「不可視」に含める。
尚、ここでは、電子文書の画像に符号画像を合成して印刷することとしたが、白紙(ノートや付箋等)に符号画像を印刷する構成としてもよい。その場合は、ステップ211で受信する印刷要求に文書IDを含めないようにし、ステップ313で識別情報と文書ID及び印刷設定との関連付けを行わないようにし、ステップ215における文書画像の生成は実行しないようにすればよい。
次に、本実施の形態で生成される符号画像について説明する。
図6は、符号画像を構成する画像等の一例を示した図である。
まず、符号画像を構成する単位パターンについて説明する。
図6(a)は、単位パターンの一例を示したものである。
単位パターンとは、情報埋め込みの最小単位である。図では、黒塗りの領域と斜線の領域をドット配置可能な領域とし、その間にある白色の領域をドット配置不可能な領域としている。そして、ドット配置可能な領域のうち、黒塗りの領域にドットが配置され、斜線の領域にはドットが配置されていないことを示している。即ち、図は、ドットを配置可能な9箇所の中から選択した2箇所にドットを配置することで単位パターンを構成した例を示したものである。ここで、9箇所の中から2箇所を選択する組み合わせは36(=)通りなので、単位パターンは、36種類存在する。このうち、4種類の単位パターンは、同期パターンとして使用される。同期パターンとは、画像の回転を検出したり、識別符号及び位置符号の相対的な位置を特定したりするためのパターンである。特に、画像の回転を検出する必要があることから、4種類の同期パターンとしては、そのうちの1つの同期パターンを90度回転するとそのうちの別の同期パターンになるようなものが選ばれる。また、この4種類の単位パターンを除く32種類の単位パターンは、識別符号及び位置符号を表現する情報パターンとして使用され、5ビットの情報が表現される。
ところで、図6(a)に示したドットは、あくまで情報表現のためのドットであり、画像を構成する最小の点を意味するドットとは必ずしも一致しない。本実施の形態において、情報表現のためのドット(図6(a)の最小の四角)は、600dpiにおける2ドット×2ドットの大きさを有している。600dpiにおける1ドットの大きさは0.0423mmなので、情報表現のためのドット(図6(a)の最小の四角)の一辺は、84.6μm(=0.0423mm×2)である。情報表現のためのドットは、大きくなればなるほど目に付きやすくなるため、できるだけ小さいほうが好ましい。ところが、あまり小さくすると、プリンタで印刷できなくなってしまう。そこで、情報表現のためのドットの大きさとして、50μmより大きく100μmより小さい上記の値を採用している。但し、上記の値84.6μmは、あくまで計算上の数値であり、実際に印刷されたトナー像では100μm程度になる。尚、本明細書で「ドット」というときは、特に明示しない限り、画像を構成する最小の点を意味するドットではなく、情報表現のためのドットを指すものとする。
次に、このような単位パターンから構成される符号ブロックについて説明する。
図6(b)に、符号ブロックのレイアウトの一例を示す。尚、ここでは、画像ではなく、パターン画像によって置き換えられる直前の符号配列で示している。即ち、図6(b)の最小の四角(以下、「単位ブロック」という)に、図6(a)のような単位パターン(36通りの単位パターンのいずれか)が配置され、その画像が媒体に形成されることになる。
図6(b)のレイアウトでは、符号ブロックの左上の1つの単位ブロックに、同期符号が配置されている。また、同期符号が配置された単位ブロックの右側の4つの単位ブロックにX位置符号が配置され、同期符号が配置された単位ブロックの下側の4つの単位ブロックにY位置符号が配置されている。更に、これらの位置符号が配置された単位ブロックに囲まれた16(=4×4)個の単位ブロックに識別符号が配置されている。
ここで、識別情報の符号化について述べる。
識別情報を符号化する場合、識別情報を構成するビット列は、RS符号化を行うために複数のブロックに分割される。符号化には、いくつかの方法があるが、本実施の形態では、RS符号化が適している。RS符号は多値の符号法であり、この場合、単位ブロックで表現される値がRS符号の多値に対応するからである。例えば、1つの単位ブロックで5ビットの情報を表現する場合、60ビットの識別情報は、ブロック長が5ビットの12個のブロックに分割される。そして、2ブロックの誤りを訂正可能なRS符号を採用したとすると、符号長は16ブロックとなり、図6(b)の符号ブロックにおける識別符号が配置される単位ブロックに収まることになる。尚、符号化方式はRS符号に限定するものでなく、その他の符号化方式、例えば、BCH符号等を使用してもよい。
次に、位置情報の符号化について述べる。
位置情報の符号化には、擬似乱数系列の一種であるM系列符号が使用される。ここで、M系列とは、ある長さのシフトレジスタとフィードバックによって生成される符号系列のうち、その周期が最長になる系列をいう。Kをシフトレジスタの段数とすると、M系列の系列長は2−1となる。このM系列から取り出した任意の連続したKビットは、同じM系列中の他の位置に現れない性質を持つ。そこで、この性質を利用して位置情報を符号化する。
ところで、本実施の形態では、符号化すべき位置情報の長さから、必要なM系列の次数を求め、M系列を生成している。しかしながら、符号化する位置情報の長さが予め分かっている場合は、M系列を毎回生成する必要はない。即ち、固定のM系列を予め生成しておき、それをメモリ等に格納しておけばよい。
例えば、系列長8191のM系列(K=13)を使用したとする。この場合、位置符号も5ビット単位で埋め込むため、系列長8191のM系列から5ビットずつ取り出してブロック化する。
尚、本明細書では、説明を簡単にするために、識別情報と位置情報とは明確に区別して用いている。しかしながら、広範な位置情報を用意しておき、媒体ごとに異なる範囲から位置情報を切り出して埋め込み、位置情報の違いによって媒体を識別するという手法もある。そこで、このような手法においては、媒体を識別する機能が位置情報に備わっているものと見て、位置情報を識別情報としても考えるものとする。
ここで、媒体管理情報記憶部33に記憶される媒体管理情報の具体的な内容について説明する。
図7は、媒体管理情報の具体例を示した図である。
図示するように、媒体管理情報は、識別情報と、文書IDと、印刷設定とが関連付けて記憶される。
このうち、識別情報は、既に述べた通り、媒体を一意に識別するための情報である。
また、文書IDは、既に述べた通り、電子文書を一意に識別するための情報である。
更に、印刷設定は、既に述べた通り、端末装置10で電子文書の印刷が要求された際に設定されたページ、用紙サイズ、拡大縮小率等の情報である。
図には、文書ID「DocA」の電子文書の1ページ目を、識別情報「000101」のA4サイズの媒体に100%で印刷し、文書ID「DocB」の電子文書の2ページ目を、識別情報「000102」のA4サイズの媒体に100%で印刷したことが示されている。
また、文書ID「DocC」の電子文書の1ページ目を、識別情報「000103」のA4サイズの媒体に100%で印刷し、文書ID「DocD」の電子文書の2ページ目を、識別情報「000104」のA4サイズの媒体に100%で印刷したことも示されている。
B.印刷文書への筆記
本実施の形態では、印刷文書に対する筆跡情報がデジタルペン60から通信装置70を介して端末装置50に伝えられ、文書サーバ20へ登録される。
そこで、まず、デジタルペン60の機構について説明する。
図8は、デジタルペン60の構成例を示した図である。
図示するように、デジタルペン60は、ペン全体の動作を制御する制御回路61を備える。また、制御回路61は、読み取った符号画像を処理する画像処理部61aと、そこでの処理結果から識別情報及び位置情報を抽出するデータ処理部61bとを含む。
また、制御回路61には、デジタルペン60による筆記動作をペンチップ69に加わる圧力によって検出する圧力センサ62が接続されている。更に、媒体上に赤外光を照射する赤外LED63と、反射光を検知することによって符号画像を読み取る赤外CMOS64も接続されている。更にまた、識別情報及び位置情報を記憶するための情報メモリ65と、外部装置と通信するための通信回路66と、ペンを駆動するためのバッテリ67と、ペンの識別情報(ペンID)を記憶するペンIDメモリ68も接続されている。
次に、このうち制御回路61において実現される機能構成について更に詳細に説明する。
図9は、制御回路61の機能構成例を示したブロック図である。尚、図では、制御回路61内の画像処理部61aとデータ処理部61bとに分けて、機能構成例を示している。
図示するように、画像処理部61aは、画像取得部611と、ドット配列生成部612とを備える。また、データ処理部61bは、符号配列生成部613と、識別情報取得部614と、位置情報取得部615と、筆跡情報生成部616とを備える。そして、更に、関連付け情報生成部617と、通信制御部619とを備える。
画像取得部611は、赤外CMOS64が印刷文書から読み取った符号画像を取得する。また、必要に応じて、符号画像に含まれるノイズを除去する。
ドット配列生成部612は、符号画像におけるドットの位置を参照して、ドット配列を生成する。即ち、2次元の配列上で、例えば、ドットがある位置に「1」を、ドットがない位置に「0」を記憶することにより、画像として検出したドットをデジタルデータに置き換える。そして、この2次元の配列をドット配列として出力する。
符号配列生成部613は、ドット配列上で、符号ブロック内の単位パターンに対応するブロックを検出する。具体的には、単位パターンが配置されるブロックと同じ形状及び大きさの枠をドット配列上で動かし、枠内のドット数が均等になる位置で枠を固定する。例えば、図6(a)の単位パターンを用いる場合であれば、3ドット×3ドットに対応する大きさの枠を動かし、枠内に含まれるドット数が2となる位置で枠を固定する。そして、その枠で区切られた各ブロック内のドット位置から定まる符号値を格納した符号配列を生成する。また、この符号配列が生成されると、予め定められた同期符号の符号値を検索することによって、同期符号の位置が特定される。
識別情報取得部614は、符号配列から同期符号の位置を基準にして識別符号を検出する。そして、画像生成時にRS符号化処理で用いたパラメータを用いて識別符号を復号し、識別情報を取得する。本実施の形態では、識別情報を取得する識別情報取得手段の一例として、識別情報取得部614を設けている。
位置情報取得部615は、符号配列から同期符号の位置を基準にして位置符号を検出する。そして、位置符号からM系列の部分系列を取り出し、画像生成時に使用したM系列におけるこの部分系列の位置を参照し、この位置を同期符号によるオフセットで補正した値を位置情報として取得する。尚、オフセットで補正するのは、位置符号の間に同期符号が配置されているためである。本実施の形態では、位置情報を取得する位置情報取得手段の一例として、位置情報取得部615を設けている。
筆跡情報生成部616は、位置情報取得部615が取得した位置情報を連結して筆跡情報を生成する。ここで、筆跡情報には、少なくともデジタルペン60のペン先の軌跡を電子化したデータが含まれるが、これ以外の情報を含んでもよい。ペン先の軌跡以外の情報としては、例えば、筆記した時にペンに設定されていた色の情報や、筆圧の情報等がある。本実施の形態では、筆記情報を取得する筆記情報取得手段の一例として、筆跡情報生成部616を設けている。
関連付け情報生成部617は、複数の印刷文書にまたがる筆記を行った場合に、複数の印刷文書を関連付けると共にそれらの位置関係を示す関連付け情報を生成する。ここで、筆跡情報は印刷文書に関連付けられるので、印刷文書を関連付けることにより、筆跡情報も関連付けられることになる。即ち、本実施の形態では、筆跡情報が関連していることを示す関連付け情報を生成する生成手段の一例として、関連付け情報生成部617を設けている。
通信制御部619は、識別情報取得部614が取得した識別情報と、筆跡情報生成部616が生成した筆跡情報と、関連付け情報生成部617が生成した関連付け情報とを通信回路66に受け渡すことで、通信装置70への情報送信を実現する。
次に、デジタルペン60が筆跡情報を生成して文書サーバ20に登録する際の動作について説明する。
デジタルペン60では、まず、赤外LED63が媒体に対して赤外光を照射し、赤外CMOS64がその反射光を受光することにより、符号画像を読み取る。そして、画像取得部611がこの読み取った符号画像を取得する。そして、符号画像にノイズが含まれていれば、これを除去する。次に、ドット配列生成部612が、符号画像に含まれるドット位置をデジタルデータ化し、ドット配列を生成する。そして、符号配列生成部613が、ドット配列からブロックを検出し、ブロックごとの符号値を格納した符号配列を生成する。そして、符号配列において、同期符号の位置を特定する。その後、識別情報取得部614が、同期符号の位置に基づいて識別符号を検出し、これを復号して識別情報を取得する。また、位置情報取得部615が、同期符号の位置に基づいて位置符号を検出し、これを復号して位置情報を取得する。そして、筆跡情報生成部616が、位置情報を連結して筆跡情報を生成する。更に、本実施の形態では、関連付け情報生成部617が、またがった筆記が行われている複数の媒体を関連付ける関連付け情報を生成する。
図10は、このときの関連付け情報生成部617の動作例を示したフローチャートである。
関連付け情報生成部617は、まず、識別情報取得部614から識別情報を受け取り、位置情報取得部615から位置情報を受け取る(ステップ621)。そして、ここで受け取った識別情報又は位置情報に関する幾つかの条件を判定することにより、2つの媒体をまたがる筆記がどの位置にどのようになされたかを認識する。
即ち、第一に、関連付け情報生成部617は、直近に識別情報及び位置情報の読取りが成功した時点からの経過時間が予め定められた時間内であるかどうかを判定する(ステップ622)。直近の読取り成功からある程度時間が経過して識別情報及び位置情報の読取りが再度成功した場合、2つの媒体は大きく離れて配置されており、もはや2つの媒体にまたがって筆記しているとは言えないので、このような条件を判定している。尚、識別情報及び位置情報の読取りが成功しなかった場合、ドット配列生成部612や符号配列生成部613の処理が不能となるので、その旨を伝えてもらうことにより、読取りが成功したかは判定可能である。
この判定の結果、直近の読取り成功からの経過時間が予め定められた時間内でなければ、ステップ630に進むが、直近の読取り成功からの経過時間が予め定められた時間内であれば、次の判定に進む。
即ち、第二に、関連付け情報生成部617は、ステップ621で受け取った識別情報が、直近に読取りが成功したときに受け取った識別情報と同じであるかどうかを判定する(ステップ623)。今回読み取った識別情報が前回読み取った識別情報と異なるかどうかを検証することにより、前回の読取りから今回の読取りまでの間に媒体が切り替わったことが分かるので、このような条件を判定している。
この判定の結果、ステップ621で受け取った識別情報が直近の読取り成功時に受け取った識別情報と同じであれば、ステップ630に進むが、ステップ621で受け取った識別情報が直近の読取り成功時に受け取った識別情報と異なれば、次の判定に進む。
即ち、第三に、関連付け情報生成部617は、ステップ621で受け取った位置情報と、直近に読取りが成功したときに受け取った位置情報の少なくとも一方が、媒体の端部の位置情報であるかどうかを判定する(ステップ624)。2つの媒体にまたがる筆記は、必ず何れかの媒体の端部を通るので、このような条件を判定している。尚、媒体の端部としては、媒体の縁の部分の予め定めた領域を用いればよい。
この判定の結果、ステップ621で受け取った位置情報と直近の読取り成功時に受け取った位置情報の何れも媒体の端部の位置情報でなければ、ステップ630に進むが、ステップ621で受け取った位置情報と直近の読取り成功時に受け取った位置情報の少なくとも一方が媒体の端部の位置情報であれば、次の判定に進む。
即ち、第四に、関連付け情報生成部617は、直前の識別情報及び位置情報の読取りが成功したかどうかを判定する(ステップ625)。尚、識別情報及び位置情報の読取りが成功しなかった場合、ドット配列生成部612や符号配列生成部613の処理が不能となるので、その旨を伝えてもらうことにより、読取りが成功したかは判定可能である。
この判定の結果、直前の識別情報及び位置情報の読取りが成功していれば、つまり、前回の読取り成功と今回の読取り成功との間に識別情報及び位置情報の読取りが試みられていなければ、関連付け情報生成部617は、ステップ621で受け取った位置情報が、媒体の端部の位置情報であるかどうかを判定する(ステップ626)。尚、媒体の端部としては、媒体の縁の部分の予め定めた領域を用いればよい。
そして、ステップ621で受け取った位置情報が媒体の端部の位置情報であれば、ある媒体からその媒体の上に置かれた別の媒体への筆記と判断し、そのような筆記の場合の関連付け情報を生成する(ステップ627)。具体的には、先に筆記されていた媒体のレイヤ番号よりも1つ大きなレイヤ番号を含む関連付け情報を生成する。尚、レイヤ番号は、重なり順序を示す情報の一例である。
また、ステップ621で受け取った位置情報が媒体の端部の位置情報でなければ、ステップ624で少なくとも一方の位置情報は媒体の端部の位置情報であると判定されているので、直前の位置情報が媒体の端部の位置情報であることになる。従って、この場合は、ある媒体からその媒体の下に置かれた別の媒体への筆記と判断し、そのような筆記の場合の関連付け情報を生成する(ステップ628)。具体的には、先に筆記されていた媒体のレイヤ番号よりも1つ小さなレイヤ番号を含む関連付け情報を生成する。
尚、ここでは、ステップ621で受け取った位置情報、つまり、今回の媒体の位置情報が媒体の端部の位置情報であるかどうかを判定しているが、前回の媒体の位置情報が媒体の端部の位置情報であるかどうかを判定するようにしてもよい。
一方、ステップ625で直前の識別情報及び位置情報の読取りが成功しなかったと判定された場合、つまり、前回の読取り成功と今回の読取り成功との間に識別情報及び位置情報の読取りが試みられたものの読取りが成功しなかった場合は、ある媒体から少し離れた位置に置かれた別の媒体への筆記と判断し、そのような筆記の場合の関連付け情報を生成する(ステップ629)。具体的には、先に筆記されていた媒体のレイヤ番号と同じレイヤ番号を含む関連付け情報を生成する。
そして、関連付け情報生成部617は、ストローク信号を引き続き受信しているかどうかを判定し(ステップ630)、受信していれば、ステップ621に戻って処理を継続し、受信していなければ、処理を終了する。
その後、関連付け情報生成部617は、関連付け情報を通信制御部619に受け渡す。すると、通信制御部619は、識別情報取得部614から取得した識別情報と、筆跡情報生成部616から取得した筆跡情報と、関連付け情報生成部617から取得した関連付け情報とを通信回路66に出力する。これにより、通信回路66は、これらの情報を識別情報サーバ30に送信し、識別情報サーバ30が、関連付け情報記憶部35に関連付け情報を記憶することになる。尚、筆跡情報は、識別情報サーバ30から、識別情報に対応する文書IDの電子文書を管理する文書サーバ20へと更に送られ、文書サーバ20にて文書IDと関連付けて筆跡管理情報として記憶されることになる。
ここで、関連付け情報記憶部35に記憶される関連付け情報の具体的な内容について説明する。
図11−1(a)は、関連付け情報の具体例を示した図である。
図示するように、関連付け情報は、識別情報と、関連識別情報と、位置関係情報とを対応付けたものとなっている。
このうち、識別情報は、既に述べた通り、媒体を一意に識別するための情報である。
また、関連識別情報は、既に述べた通り、識別情報で特定される媒体に関連付けられた媒体を一意に識別するための情報である。
更に、位置関係情報は、既に述べた通り、識別情報で特定される媒体と関連識別情報で特定される媒体との位置関係を示す情報である。図では、位置関係情報を、(媒体の左上点のX座標,媒体の左上点のY座標,媒体の傾き角,媒体のレイヤ番号)という形式で示している。ここでは、互いに関連付けられた複数の媒体のうち、最も先に筆記が行われた媒体を基準媒体とする。そして、基準媒体の左上点に原点を、基準媒体上の符号画像におけるX方向にX軸を、基準媒体上の符号画像におけるY方向にY軸をそれぞれ設定した座標系を基準座標系とし、基準媒体上の符号画像におけるY方向を基準方向とし、基準媒体が存在するレイヤを基準レイヤ(レイヤ0)とする。この状態で、基準媒体以外の媒体の左上点の座標は、基準座標系における座標で表している。また、基準媒体以外の媒体の傾き角は、基準方向からの時計回りの角度で表している。更に、基準媒体以外の媒体のレイヤ番号は、基準レイヤとの差分(基準レイヤよりも上の場合は正の数、基準レイヤよりも下の場合は負の数)で表している。
図では、識別情報「000101」の媒体と識別情報「000102」の媒体に関し、関連識別情報により、これらの媒体が互いに関連付けられていることが示されている。そして、位置関係情報(0,0,0,0)により、識別情報「000101」の媒体が先に筆記された基準媒体であることが示されている。また、位置関係情報(Xa,Ya,α,−1)により、識別情報「000102」の媒体の左上点の座標が基準座標系において(Xa,Ya)であり、識別情報「000102」の媒体の傾き角が基準方向に対してαであり、識別情報「000102」の媒体のレイヤが基準レイヤの1つ下のレイヤであることが示されている。
また、識別情報「000103」の媒体と識別情報「000104」の媒体に関し、関連識別情報により、これらの媒体が互いに関連付けられていることが示されている。そして、位置関係情報(0,0,0,0)により、識別情報「000103」の媒体が先に筆記された基準媒体であることが示されている。また、位置関係情報(Xb,Yb,β,0)により、識別情報「000104」の媒体の左上点の座標が基準座標系において(Xb,Yb)であり、識別情報「000104」の媒体の傾き角が基準方向に対してβであり、識別情報「000104」の媒体のレイヤが基準レイヤと同じレイヤであることが示されている。尚、このようにレイヤが同じなのは、識別情報「000103」の媒体と識別情報「000104」の媒体とが重なっていないことを前提としているためである。
次に、(a)の(Xa,Ya)及びαの算出方法について説明する。
図11−2(b)は、これらの値の算出方法について説明するための図である。尚、ここでは、識別情報「000101」の媒体(基準媒体)を「印刷文書A」とし、識別情報「000102」の媒体を「印刷文書B」とする。また、座標系としては、印刷文書Aを基準とした基準座標系を用いるが、説明のために、印刷文書Bを基準としたx軸及びy軸も示している。
図において、太線で示した筆跡は、点(X1,Y1)において、印刷文書A上から印刷文書B上へと移っている。このとき、点(X1,Y1)の直前の予め定めた範囲内で印刷文書Aから取得した位置情報により、筆跡のY軸に対する方向角が分かる。また、点(X1,Y1)の直後の予め定めた範囲内で印刷文書Bから取得した位置情報により、筆跡のy軸に対する方向角も分かる。そこで、前者の方向角と、後者の方向角をY軸に対する方向角に変換して得られた方向角とが等しくなるという条件により、αを算出することができる。
また、(Xa,Ya)は、傾き角αを考慮しなければ、(X1,Y1)からベクトル(x1,y1)を減じたものとすればよい。しかし、実際は傾き角αがあるので、ベクトル(x1,y1)をαだけ回転したベクトルを(X1,Y1)から減じたものとなる。即ち、(Xa,Ya)=(X1−x1*cosα+y1*sinα,Y1−x1*sinα−y1*cosα)となる。
次に、(b)の(Xb,Yb)及びβの算出方法について説明する。
図11−2(c)は、これらの値の算出方法について説明するための図である。尚、ここでは、識別情報「000103」の媒体(基準媒体)を「印刷文書C」とし、識別情報「000104」の媒体を「印刷文書D」とする。また、座標系としては、印刷文書Cを基準とした基準座標系を用いるが、説明のために、印刷文書Dを基準としたx軸及びy軸も示している。
図において、太線で示した筆跡は、点(X2,Y2)において、印刷文書C上からなくなり、点(X2’,Y2’)において、印刷文書D上に現れている。このとき、点(X2,Y2)の直前の予め定めた範囲内で印刷文書Cから取得した位置情報により、筆跡のY軸に対する方向角が分かる。また、点(X2’,Y2’)の直後の予め定めた範囲内で印刷文書Dから取得した位置情報により、筆跡のy軸に対する方向角も分かる。そこで、印刷文書Cを離れてから印刷文書Dに接するまでの筆跡が直線であることが保証されているとすると、前者の方向角と、後者の方向角をY軸に対する方向角に変換して得られた方向角とが等しくなるという条件により、βを算出することができる。
また、(Xb,Yb)は、傾き角βを考慮しなければ、(X2’,Y2’)からベクトル(x2,y2)を減じたものとすればよい(x2は、筆跡が印刷文書Dに達した点の印刷文書Dを基準とした座標系におけるx座標)。しかし、実際は傾き角βがあるので、ベクトル(x2,y2)をβだけ回転したベクトルを(X2’,Y2’)から減じたものとなる。即ち、(Xb,Yb)=(X2’−x2*cosβ+y2*sinβ,Y2’−x2*sinβ−y2*cosβ)となる。
ところで、この例の場合、(X2’,Y2’)は、印刷文書から取得した位置情報により直ちには分からない。従って、次のような計算を行う。即ち、まず、点(X2,Y2)の前後の予め定めた範囲内でデジタルペン60が移動した距離を、デジタルペン60がその距離を移動するのに要した時間で割って、第1の移動速度を求める。次に、点(X2’,Y2’)の前後の予め定めた範囲内でデジタルペン60が移動した距離を、デジタルペン60がその距離を移動するのに要した時間で割って、第2の移動速度を求める。そして、第1の移動速度と第2の移動速度を平均してデジタルペン60の移動速度を求める。また、点(X2,Y2)から点(X2’,Y2’)までデジタルペン60が移動するのに要した時間と移動速度とを掛け合わせて、点(X2,Y2)から点(X2’,Y2’)までの距離を求める。そして、最後に、この距離と印刷文書Dの傾き角βとから、点(X2,Y2)から点(X2’,Y2’)へのベクトルのX成分及びY成分を求め、(X2,Y2)にこのベクトルを加えることにより(X2’,Y2’)を求める。
尚、この例において、(Xb,Yb)、β、(X2,Y2)から(X2’,Y2’)へのベクトル等、印刷文書Cと印刷文書Dのこれらを含む平面上での位置関係は、印刷文書Cと印刷文書Dの離れ度合いの一例である。
C.筆跡情報の表示
本実施の形態では、上記の関連付け情報に基づいて、ある印刷媒体と別の印刷媒体にまたがる筆跡情報を表示する。
その場合、ユーザは、まず、印刷媒体をデジタルペン60で指示する。すると、デジタルペン60は、識別情報を読み取り、通信装置70を介して端末装置50に出力する。
すると、端末装置50は、デジタルペン60から伝えられた識別情報を識別情報サーバ30に送信する。
図12は、その後の識別情報サーバ30及び文書サーバ20の動作を示したシーケンス図である。
識別情報サーバ30では、まず、受信部31が、端末装置50から識別情報を受信する(ステップ331)。次に、識別情報は媒体管理部32に渡され、媒体管理部32が、関連付け情報を参照し、識別情報に対応する関連識別情報を取得する(ステップ332)。また、媒体管理部32は、ステップ331で取得した識別情報とステップ332で取得した関連識別情報をキーとして媒体管理情報及び関連付け情報を検索し、これらの識別情報にそれぞれ対応する複数の文書ID及び印刷設定を媒体管理情報から取得すると共に、これらの識別情報にそれぞれ対応する複数の位置関係情報を関連付け情報から取得する(ステップ333)。そして、複数の印刷設定及び位置関係情報は、表示情報生成部34に渡され、複数の文書ID及びページ番号(印刷設定に含まれる)は送信部39に渡され、送信部39がこれらの文書ID及びページ番号を文書サーバ20に送信する(ステップ334)。
これにより、文書サーバ20では、受信部21が、複数の文書ID及びページ番号を受信する(ステップ231)。そして、これらの情報は筆跡管理部23に受け渡され、筆跡管理部23が、筆跡管理情報記憶部24に記憶された筆跡管理情報を参照し、渡された複数の文書ID及びページ番号にそれぞれ対応する複数の筆跡情報を取り出す(ステップ232)。その後、取り出された情報は送信部29に受け渡され、送信部29がこれらの情報を、複数の文書IDによってそれぞれ特定される複数の電子文書と共に識別情報サーバ30に送信する(ステップ233)。
これにより、識別情報サーバ30では、受信部31が、複数の電子文書及び筆跡情報を受信する(ステップ335)。そして、これらの情報は表示情報生成部34に渡される。
その後、表示情報生成部34が、ステップ333で媒体管理部32によって取り出され渡された印刷設定及び位置関係情報を考慮して、個々の電子文書の印刷イメージを表すオブジェクトからなる表示情報を生成し、その上に、ステップ335で受信した筆跡情報を追加する(ステップ336)。この場合、印刷設定には、各媒体のサイズや色等の属性が含まれるので、各媒体に対する電子文書の印刷イメージを表すオブジェクトにも、これらの属性が反映される。また、左上点の座標、傾き角、レイヤといった位置関係もオブジェクトに反映される。
そして、表示情報生成部34は、このようにして生成した表示情報を送信部39に渡し、送信部39が、表示情報を端末装置50に送信する(ステップ337)。
これにより、端末装置50では、個々の電子文書のイメージを独立したオブジェクトとして操作可能となる。
以上により、本実施の形態の動作の説明を終了する。
尚、上記実施の形態では、2つの媒体にまたがる筆記を、媒体の識別情報の切り替わりを検出することで認識したが、これには限らない。例えば、同じ媒体に筆記を行う際に読み取られる位置情報は規則的な連続性を持つことに着目し、この規則的な連続性の途切れを検出することで認識してもよい。
また、上記実施の形態では、2つの媒体にまたがって筆記が行われた場合について説明したが、複数の媒体にまたがって筆記が行われた場合であっても本発明は適用可能である。複数の媒体にまたがる筆記は、2つの媒体にまたがる筆記を集めたものであるので、2つの媒体にまたがる筆記に本発明を適用することにより、結果的に、複数の媒体にまたがる筆記に本発明を適用したことになる。尚、媒体の重ね方や筆記の仕方によっては、媒体の重なり順序が特定できない場合はある。そのような場合は、媒体のサイズ情報等を用いて、重なり順序をある程度推測し、重なり順序を推測できない場合は、システム側で重なり順序を適宜決定して、表示画面上でのユーザの操作によって変更できるようにすればよい。
ところで、本実施の形態では、デジタルペン60が筆跡情報及び関連付け情報を生成し、識別情報サーバ30が関連付け情報を記憶して筆跡情報の表示を制御し、文書サーバ20が筆跡情報を記憶するようにした。しかしながら、これらの処理を如何なる装置で行うかについては種々のバリエーションが考えられる。例えば、筆跡情報及び関連付け情報の生成は、端末装置50又は識別情報サーバ30が行ってもよいし、関連付け情報の記憶や筆跡情報の表示の制御は、端末装置50又は文書サーバ20が行ってもよい。また、筆跡情報の記憶は、識別情報サーバ30が行ってもよい。
そこで、これらの処理をコンピュータ90で行うものとして、コンピュータ90のハードウェア構成について説明する。
図13は、コンピュータ90のハードウェア構成を示した図である。
図示するように、コンピュータ90は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)91と、記憶手段であるメインメモリ92及び磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)93とを備える。ここで、CPU91は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、上述した各機能を実現する。また、メインメモリ92は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置93は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
更に、コンピュータ90は、外部との通信を行うための通信I/F94と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構95と、キーボードやマウス等の入力デバイス96とを備える。
尚、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
10,50…端末装置、20…文書サーバ、30…識別情報サーバ、40…画像形成装置、60…デジタルペン、80…ネットワーク

Claims (9)

  1. 媒体の識別情報と当該媒体上の位置情報とが印刷された当該媒体から読み取られた当該識別情報を取得する識別情報取得手段と、
    前記媒体から読み取られた前記位置情報に基づいて生成された当該媒体に対する筆記情報を取得する筆記情報取得手段と、
    第1の識別情報と、当該第1の識別情報とは異なる第2の識別情報とが、前記識別情報取得手段により取得されたことを条件として、前記筆記情報取得手段により取得された前記筆記情報のうち、当該第1の識別情報が印刷された第1の媒体に対する第1の筆記情報と、当該第2の識別情報が印刷された第2の媒体に対する第2の筆記情報とが関連していることを示す関連付け情報を生成する生成手段と
    を備えたことを特徴とする筆記情報処理装置。
  2. 前記生成手段は、前記第1の識別情報が読み取られてから前記第2の識別情報が読み取られるまでの時間が予め定められた時間内であることを更なる条件として、前記関連付け情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の筆記情報処理装置。
  3. 前記生成手段は、前記第1の識別情報が読み取られてから前記第2の識別情報が読み取られるまでの間に識別情報の読取りが試みられなかった場合に、当該第1の媒体と当該第2の媒体とが重ねて配置されていることを更に示す前記関連付け情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の筆記情報処理装置。
  4. 前記生成手段は、前記第1の識別情報が前記第1の媒体の端部として定められた領域から読み取られたかどうか、又は、前記第2の識別情報が前記第2の媒体の端部として定められた領域から読み取られたかどうかに基づいて、当該第1の媒体と当該第2の媒体の重なりの順序を更に示す前記関連付け情報を生成する請求項3に記載の筆記情報処理装置。
  5. 前記生成手段は、前記第1の識別情報が読み取られてから前記第2の識別情報が読み取られるまでの間に識別情報の読取りが試みられ、かつ、当該読取りが成功しなかった場合に、当該第1の媒体と当該第2の媒体とが離れて配置されていることを更に示す前記関連付け情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の筆記情報処理装置。
  6. 前記生成手段は、前記第1の識別情報が読み取られた前記第1の媒体の位置と、前記第2の識別情報が読み取られた前記第2の媒体の位置と、筆記に用いた電子筆記具の移動速度とに基づいて、当該第1の媒体と当該第2の媒体の離れ度合いを更に示す前記関連付け情報を生成することを特徴とする請求項5に記載の筆記情報処理装置。
  7. 前記関連付け情報に基づいて、前記第1の媒体、前記第2の媒体、前記第1の筆記情報、前記第2の筆記情報を表す画像が表示されるように制御する制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の筆記情報処理装置。
  8. 媒体上の位置情報が印刷された当該媒体から読み取られた当該位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記媒体から読み取られた前記位置情報に基づいて生成された当該媒体に対する筆記情報を取得する筆記情報取得手段と、
    第1の位置情報と、当該第1の位置情報までの位置情報の規則性を途切れさせる第2の位置情報とが、前記位置情報取得手段により取得されたことを条件として、前記筆記情報取得手段により取得された前記筆記情報のうち、当該第1の位置情報が印刷された第1の媒体に対する第1の筆記情報と、当該第2の位置情報が印刷された第2の媒体に対する第2の筆記情報とが関連していることを示す関連付け情報を生成する生成手段と
    を備えたことを特徴とする筆記情報処理装置。
  9. コンピュータに、
    媒体の識別情報と当該媒体上の位置情報とが印刷された当該媒体から読み取られた当該識別情報を取得する機能と、
    前記媒体から読み取られた前記位置情報に基づいて生成された当該媒体に対する筆記情報を取得する機能と、
    第1の識別情報と、当該第1の識別情報とは異なる第2の識別情報とが、取得されたことを条件として、当該第1の識別情報が印刷された第1の媒体に対する第1の筆記情報と、当該第2の識別情報が印刷された第2の媒体に対する第2の筆記情報とが関連していることを示す関連付け情報を生成する機能と
    を実現させるためのプログラム。
JP2009055035A 2009-03-09 2009-03-09 筆記情報処理装置及びプログラム Expired - Fee Related JP5316104B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009055035A JP5316104B2 (ja) 2009-03-09 2009-03-09 筆記情報処理装置及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009055035A JP5316104B2 (ja) 2009-03-09 2009-03-09 筆記情報処理装置及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010212866A true JP2010212866A (ja) 2010-09-24
JP5316104B2 JP5316104B2 (ja) 2013-10-16

Family

ID=42972619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009055035A Expired - Fee Related JP5316104B2 (ja) 2009-03-09 2009-03-09 筆記情報処理装置及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5316104B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014109942A (ja) * 2012-12-03 2014-06-12 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理装置及び情報処理プログラム
WO2022050786A1 (ko) * 2020-09-07 2022-03-10 주식회사 네오랩컨버전스 서로 다른 미디엄 연결 방법

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007052659A (ja) * 2005-08-18 2007-03-01 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理装置、関連付け方法、及びプログラム
JP2007081817A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Fuji Xerox Co Ltd 画像生成装置、印刷方法、プログラム、印刷媒体群、及び情報保存システム
JP2008009833A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Fuji Xerox Co Ltd 文書管理装置、及びプログラム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007052659A (ja) * 2005-08-18 2007-03-01 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理装置、関連付け方法、及びプログラム
JP2007081817A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Fuji Xerox Co Ltd 画像生成装置、印刷方法、プログラム、印刷媒体群、及び情報保存システム
JP2008009833A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Fuji Xerox Co Ltd 文書管理装置、及びプログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014109942A (ja) * 2012-12-03 2014-06-12 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理装置及び情報処理プログラム
WO2022050786A1 (ko) * 2020-09-07 2022-03-10 주식회사 네오랩컨버전스 서로 다른 미디엄 연결 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP5316104B2 (ja) 2013-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007286698A (ja) 筆記情報処理装置、筆記情報処理方法、及びプログラム
JP2012103776A (ja) 軌跡情報処理装置、軌跡情報処理システム及びプログラム
JP5444946B2 (ja) 筆記情報処理装置、筆記情報処理システム、及びプログラム
JP5316104B2 (ja) 筆記情報処理装置及びプログラム
JP2008009833A (ja) 文書管理装置、及びプログラム
JP5206538B2 (ja) 筆記情報処理装置、筆記情報処理システム及びプログラム
JP2009181243A (ja) 筆跡情報処理装置、及びプログラム
JP5387086B2 (ja) 情報照合支援システム及びプログラム
JP5109377B2 (ja) 筆記情報処理装置、及びプログラム
JP5130930B2 (ja) 電子筆記具
JP5293304B2 (ja) 媒***置管理装置及びプログラム
JP2008021120A (ja) 筆記情報処理システム、筆記情報処理方法およびプログラム
JP4548426B2 (ja) 筆記情報管理装置、筆記情報管理システム、及びプログラム
JP5024007B2 (ja) 文書管理システム、文書管理装置およびプログラム
JP5141616B2 (ja) 貼付状態管理装置及びプログラム
JP5169369B2 (ja) 筆跡情報処理装置、及びプログラム
JP2009170979A (ja) 文書管理システム、文書管理装置およびプログラム
JP2009282700A (ja) 情報処理装置、情報処理システム、及びプログラム
JP2009252063A (ja) 筆記情報生成装置及びプログラム
JP2008077218A (ja) 筆記情報処理システム、ペンデバイスおよびプログラム
JP2011048491A (ja) 筆記情報処理装置、筆記情報処理システム、及びプログラム
JP2009181519A (ja) 文書管理装置及びプログラム
JP2009181518A (ja) 文書管理装置及びプログラム
JP2008048285A (ja) 文書管理装置、筆記処理装置、及びプログラム
JP2009211552A (ja) 電子筆記具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130624

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5316104

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees